JPH0938122A - 人工指関節 - Google Patents
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Abstract
節を提供する。 【構成】MP関節やPIP関節用の人工指関節におい
て、該人工指関節が、一部に開口12を有すると共に内
側に球状面10を有しかつ反開口側にステム11を一体
に形成したソケット1と、前記開口を介して球状面10
に嵌められる球部20を有するとともに開口10から外
方に伸びるステム21を一体形成したヘッド2と、前記
ソケット1のステム11を軸線方向摺動可能に内嵌する
ように近位部または遠位部の骨に接着固定されるシース
3とを備えている。
Description
細には、中手指節間関節や近位指節間関節などに好適な
人工指関節に関する。
骨と基節骨によって、また近位指節間関節(PIP関
節)は基節骨と中節骨から構成されているが、慢性関節
リウマチで代表される関節炎を患うと、特に手足の関
節、靱帯、腱が次第に冒され、有痛性の変形と著しい運
動制限があらわれる。この対策として、関節炎により変
形した関節部分を人工指関節に置換する施術が行われて
いる。かかる人工指関節は、従来では一般的にシリコン
で代表される弾性高分子材料によって中間の鍔状部を基
端として軸方向に突出する軸部を設けた単一構造となっ
ていた。しかしこの構造は、材料が柔軟にすぎるため摩
耗や折損を来しやすく、またねじれに弱いために非生理
的な側方動揺性や回旋を来しやすいという問題があっ
た。この対策としてヒンジを用いた金属製の人工関節も
提案されているが、可動域が制限されたり、生理的な運
動が行われなかったりし、いまだ実用的なものが現われ
ていないのが実状であった。
問題点を解消するために研究して創案されたもので、そ
の目的とするところは、指の運動特性にマッチした実用
性の高い人工関節を提供することにある。本発明による
人工関節は、手足の中手指節間関節(以下MP関節とい
う)、近位指節間関節(以下PIP関節という)に好適
であるほか、遠位指節間関節(DIP関節)にも適用す
ることができ、さらに指関節以外の手用あるいは肘用な
どの人工関節として有効である。
本発明は、次のように構成している。指関節の遠位部と
近位部の長管骨にステムが埋設される形式の人工指関節
において、該人工指関節が、一部に開口を有すると共に
内側に球状面を有しかつ反開口側にステムを一体に形成
したソケットと、前記開口を介して球状面に嵌められる
球部を有するとともに開口から外方に伸びるステムを球
部に一体形成したヘッドと、前記ソケットのステムを軸
線方向摺動可能に内嵌するように近位部または遠位部の
骨に接着固定されるシースとを備えている。一つの態様
としては、前記球状面がステムが屈伸されるべき方向に
開口に達する溝を有し、ヘッドの球部には前記溝に嵌ま
る突条が形成される。この場合、溝の幅を突条の幅より
も大きくして意図的に遊びを持たせば、適度な側屈や回
旋が可能となるためMP関節に好適である。遊びを設け
ない場合には、側屈を制限PIP関節に好適である。
口を形成し、この開口を介してヘッドの球部が嵌められ
る。そしてヘッドの球部には錐形状側壁面を有する突台
部が設けられ、これを介してステムが延設される。長孔
状の開口は縁部に内広がり傾斜面が設けられ、これと錐
形状側壁面との当接によって側屈角度が規制される。錐
形状側壁面を角錐状にした場合には、簡単な構造により
側屈角度と回旋角度の双方を規制することができる。ま
た、錐形状側壁面を内広がり傾斜面間の距離に一致する
か又はごく近接した寸法とすることにより側屈が阻止さ
れるためPIP関節に好適である。また、ソケットとヘ
ッド球部は単純に嵌合されているだけでもよいが、ステ
ムの傾動方向と直交するように球部にピンを貫設しても
よく、これによりヘッドの球部が確実に抜け止めされ、
しかもソケットにピンの外径よりも十分に大きな窓孔を
設けておけば同時に回旋の規制を行うことができる。前
記シースは骨との接着性を向上するだけでなく、関節特
有の複軸型屈曲運動に伴う軸方向の微小な伸びを保証す
ると共に屈伸時のソケットと球部の面圧を低減させ、長
期に渡ってスムーズな屈伸運動を可能にする。シースは
好ましくは耐摩耗性と耐食性にすぐれた金属材料により
構成される。
基いて説明する。図1は本発明による人工関節を適用し
た一例を示しており、aは中手骨、bは基節骨、cは中
節骨、dは末節骨である。Aは本発明によるMP関節、
Bは本発明によるPIP関節である。それらMP関節A
とPIP関節Bは、基本的には、ソケット1とヘッド2
とシース3から構成され、ソケット1は一体にステム1
1を有し、ヘッド2も一体にステム21を有し、シース
3は前記ステム11に相対移動可能に外嵌されるように
なっている。ヘッド2は耐食性、軽量性、耐摩耗性に優
れた金属たとえばチタン系合金やコバルトクローム系合
金からなっている。また、シース3も耐食性、軽量性、
耐摩耗性に優れた金属たとえばチタン系合金やコバルト
クローム系合金によって筒状に作られている。ソケット
1は上記金属で作られていてもよいが、好ましくは耐摩
耗性の優れたプラスチックたとえば超高分子量ポリエチ
レンで代表されるエンジニアリングプラスチックによっ
て作られている。ソケット1は、前記MP関節Aにおい
ては中手骨aと基節骨bの関節部分を除去して得た空隙
部に位置され、PIP関節Bにおいては基節骨bと中節
骨cの関節部分を除去して得た空隙部に位置される。そ
して、この例では、MP関節Aのシース3が中手骨a
に、ヘッド2のステム21が基節骨bにそれぞれボーン
セメントのような接着剤によって固定されている。ま
た,PIP関節Bも、シース3が基節骨bに、ヘッド2
のステム21が中節骨cにそれぞれボーンセメントのよ
うな接着剤によって固定されている。
の第1実施例を示している。ソケット1は、内部を中空
にした球体を側面から見て割円状たとえば垂直線に対し
て所要の傾斜角度でカットしたような形状をなし、内面
は球状面10が形成されている。前記球状面10には後
述するステムの屈伸方向(赤道)に相当する部位に所要
の幅W1を有する溝100が形成されている。この溝1
00は球状面10に対応する曲率を有しており、溝長手
方向両端はカット面としての開口12に到っている。そ
して、前記ソケット1の外面には、垂直面内で溝100
と同一軸線上に所要長さのステム11が一体形成されて
いる。ステム11は軸線方向と直角の断面において少な
くとも2面が平行をなしていることが好ましく、この例
では断面が略四角形をなしている。
まる外径の球部20を有している。前記球部20の外面
赤道上には所要の幅W2を持つ帯状の突条200が一体
に形成されており、該突条200は前記溝100にはめ
られ、好ましくは溝底に摺接するようになっている。そ
して、この突条200の周方向の中間部位には軸線方向
に伸びるステム21が一体形成されている。ステム21
には必要に応じて固定用溝210が適当な間隔で形成さ
れるが、抜去することも考慮した場合には固定用溝21
0を設けなくてもよい。前記ソケット1の球状面10は
球部20の1/2以上を包囲する面積を有していること
が必要であり、しかも開口12は、手掌部を上に向けた
状態で示す図3のように、ステム21が水平軸線に対し
図面上で下方に20〜35°内の任意の角度α、図面上
で上方に90°前後の角度βに傾転できるような角度に
設定される。また突条200の幅W2は溝100の幅W1
よりも意図的に狭く、たとえば1/2〜1/3程度の幅
に形成されている。これによりステム21はそれら溝幅
の差(W1−W2)分だけ左右に振ることができるようにな
っている。
長かでもよいが、ステム11の断面形状と合致する断面
形状を有していることが好ましい。また、この例ではス
テム11の長手方向と直角方向の断面積はステム21の
それよりも適度に大きく作られている。
を示している。該PIP関節Bの基本構造は前記MP人
工関節Aと同様であるが、全体が適当に縮尺した寸法に
作られている。そして、この第1実施例では、ヘッド2
の突条200の幅W2がソケット1の溝100の幅W1と
同等またはごく近似した寸法となっており、これにより
ステム21は左右に振れられない(側屈されない)よう
になっている。他の構成はMP人工関節Aと同じである
から、同じ部分に同じ符号を付し、説明は省略する。
Aの第2実施例を示している。この実施例においても、
MP関節Aは基本構造として、内側に球状面10を有す
る曲率状のソケット1と、球部20とステム21を有す
るヘッド2、およびソケット1に一体形成したステム1
1に摺動可能に外嵌するシース3を有し、材質も前記実
施例と同様である。しかしこの実施例では、ソケット1
が、正面から見て長孔状ないしこれに類する輪郭をなし
た開口12を赤道上に有しており、その開口12は、屈
伸角度の規制のため、図10のようにステム11の軸線
を境として異なる長さを有している。そして開口12の
縁部は全周にわたって図11や図12のように所要角度
の内広がり傾斜面120を有している。一方、ヘッド2
は前記球状面10に摺動自在に嵌まる外径の球部20を
有すると共に、球部20の中心線上には円錐状側壁面2
30を有する突台部23を介してステム21が一体形成
されている。前記突台部23の円錐状側壁面230は開
口12の内広がり傾斜面120と協働してストッパとし
て作用するもので、開口12の幅(内広がり傾斜面12
0の下端間寸法W3)よりも適度に小さい寸法となって
いる。突台部23は正面から見て円形状となっている。
したがって、図12のように、ステム21は円錐状側壁
面230が左右の内広がり傾斜面120に当接する限度
で角度γだけ左右方向で振れる(側屈)ようになってお
り、また図10のように、円錐状側壁面230が上下端
の内広がり傾斜面120に当接することにより図面上で
下方に20〜35°内の任意の角度α、図面上で上方に
90°前後の角度βで上下方向に傾転できるようになっ
ている。その他の構造はMP人工関節Aの第1実施例と
同様であるから、同じ部分については同符号を付し、説
明は省略する。なお、円錐状側壁面230の大きさを開
口12の幅と略同等にすれば左右方向に振ることができ
なくなるためPIP関節に使用することができる。
3実施例を示している。この実施例も基本構造として、
内面に球状面10を有するソケット1と、球部20とス
テム21を有するヘッド2、およびソケット1に一体形
成したステム11に摺動可能に外嵌するシース3を有し
ていること前記実施例と同じであり、材質的にも前記実
施例と同様である。この実施例も、ソケット1が開口1
2を赤道上に有しており、その開口12は図13と図1
4のようにステム11の軸線を境として異なる長さとな
っている。しかし、この実施例においては、内広がり傾
斜面が正面から見て長円状を呈しておらず、左右の1組
の内広がり傾斜面120と上下の1組の内広がり傾斜面
120’が稜線121によって接続し、それにより、正
面から見て実質的に多角形(実施例では四角形)となって
いる。一方、ヘッド2は前記球状面10に摺動自在に嵌
まる外径の球部20を有すると共に、球部20の中心線
上には基部が角錐状側壁面230’となった突台部23
を介してステム21が一体形成されている。前記角錐状
側壁面230’は前記開口12の左右の内広がり傾斜面
120,120と協働してストッパとして作用するもの
で、開口12の幅(左右内広がり傾斜面120の下端間
寸法W3)よりも適度に小さい寸法となっている。
左右方向で角錐状側壁面230’が左右の内広がり傾斜
面120,120に当接する限度で角度γだけ振れる
(側屈)ようになっており、また、図15(a)のような状
態から、ステム21が自己の軸線のまわりで回旋したと
きに、図15(b)(c)のように角錐状側壁面23
0’の対角線上の2隅が左右の内広がり傾斜面120,
120に接触することで一定以上の回旋が規制されるよ
うになっている。もちろん、角錐状側壁面230’が上
下端の内広がり傾斜面120’,120’に当接する限
度で屈伸可能である。すなわち、図面上で下方に20〜
35°内の任意の角度α、図面上で上方に90°前後の
角度βに傾転できることは前記実施例と同じである。そ
の他の構造はMP関節Aの第1実施例と同様であるか
ら、同じ部分については同符号を付し、説明は省略す
る。なお、この実施例において、角錐状側壁面230’
の大きさを開口12の幅と略合致した寸法にすれば側屈
が阻止されるため、PIP関節に適用することができ
る。
節Aの第4実施例を示している。この実施例において
も、MP人工関節Aは、基本構造として、内面に球状面
10を有するソケット1と、球部20とステム21を有
するヘッド2、およびソケット1に一体形成したステム
11に摺動可能に外嵌するシース3を有し、材質も前記
実施例と同様である。この実施例もソケット1が正面か
ら見て長孔状の開口12を赤道上に有しており、その開
口12の縁部は全周にわたって図18や図19のように
所要角度の内広がり傾斜面120となっている。一方、
ヘッド2の球部20の中心線上には基部に円錐状側壁面
230を有する突台部23を介してステム21が一体形
成されている。前記突台部23の円錐状側壁面230は
開口12の幅(内広がり傾斜面120の下端間寸法
W3)よりも適度に小さい寸法となっている。
同じであるが、この第4実施例においては、脱球防止兼
回旋角度規制手段として、図17ないし図19のように
ヘッド2の球部20の中心軸を貫通するピン5を取付
け、ソケット1には該ピン5の球部20から突出する両
端部50,50と略同心上に窓孔13,13を形成して
いる。窓孔13,13の大きさは規制すべき回旋角度に
応じて設定され、たとえばピン5の直径に対して1.5
〜2.5倍の範囲である。この第4実施例は、屈伸につ
いては第2,第3実施例と同じ性能を有し、側屈につい
ても前記第2,第3実施例と同じ性能を有している。た
だ、この第4実施例ではピン5の各両端部50,50が
窓孔13,13に当接することでも側屈角度を規制する
ことができるため、より安定性が増す。そして、回旋に
ついては、図20の(a)の状態からステム21を自己の
軸線の周りで回旋させると、球部20の回転により
(b)(c)のようにピン5の両端部50,50が窓孔
13,13の上下位置に当接するため、一定の回旋角度
に規制される。その他の構成は前記第2実施例や第3実
施例と同様であるから、対応する部分や部品に同じ符号
を付し、説明は省略する。
Bの第2実施例を示している。このPIP関節Bの基本
構成は前記MP人工関節Aの第4実施例と同じである
が、ソケット1の両側には窓孔13,13でなくピン5
の両端部50,50と略同径の孔14,14となってい
る。そして、突台部23の円錐状側壁面230は開口1
2の左右の内広がり傾斜面120の幅とほぼ同等の寸法
となっている。したがって、この第2実施例は、屈伸に
ついては前記MP関節Aの第4実施例と同様であるが、
図22のように突台部23の円錐状側壁面230と内広
がり傾斜面120との接触およびピン5と孔14,14
との関係によって側屈と回旋ができないようになってい
る。
ト1のステム11取り合いの各態様を示しており、(a)
ないし(c)はシース長さをソケット1のステム11とほ
ぼ同長にし、(d)(e)ではソケット1のステム11よりも
短い寸法としている。(a)(d)はシース3とステム11に
段部301,111を設けて先端に向かうほど断面積を
減少させている。(b)はテーパ部302,112を設け
ることで先端に向かうほど断面積を減少させている。
(c)(e)はシース3とステム11をストレートにしてい
る。シース3とステム11は軸線と直角の断面の全体ま
たは少なくとも全長の半分以上が非円形となっているこ
とが回転防止の上から好ましい。前記シース3は、場合
によっては、ボーンセメントとの接着性を向上するため
表面を粗面にしたり、溝や突条などにより凹凸部を形成
してもよい。また、(a)で例示し(b)ないし(e)で仮想的
に示すように、シース3の基部にはストッパ用のフラン
ジ303を設けてもよい。これにより中手骨aや基節骨
bの骨髄腔にシース3を挿入接着する際にシース3を骨
髄腔内に没入させないようにすることができる。
のステム21は、図示するものでは前者が後者よりも断
面積が大きくなっているが、場合によっては、同等であ
ってもよいし、あるいはまた前者が後者よりも断面積が
小さく構成されていてもよい。同等もしくは前者を後者
よりも断面積が小さく構成すれば、遠位側にシース3を
配することができる。さらに、PIP関節Bにおいて
は、スワンネック変形防止のため、ソケット1の開口1
2の長さを小さくし、図面上で下方の屈曲角度αをO度
ないしその近くに規制するようにしてもよい。また、前
記各実施例においては、ヘッド2の球部20とソケット
1の球状面10の中心が、ステム11,21の軸心と一
致しているが、本発明はこれに限定されるものではな
い。すなわち、図24で例示するように、ヘッド2の球
部20とソケット1の球状面10の中心Cがステム1
1,21の軸心Lとずれ、偏心状態としてもよい。
る。本発明の人工関節を使用して関節置換や再建を行う
には、MP関節Aの場合は中手骨aと基節骨bの関節部
分を除去し、PIP関節の場合は基節骨bと中節骨cの
関節部分を除去し、おのおの空隙部を形成し、そこにソ
ケット1を位置させる。そしてこの状態で手指を屈曲さ
せ、図1の例では、シース3を近位側の骨すわちMP関
節であれば中手骨aに、PIP関節の場合には基節骨b
の骨髄腔に、おのおの挿入し、シース3の外周をボーン
セメントによって骨髄腔に接着固定する。この状態でシ
ース3にソケット1のステム11を挿入すると共に、遠
位側の骨すなわちMP関節であれば基節骨b、PIP関
節の場合には中節骨cの骨髄腔にヘッド2のステム21
を挿入し、ボーンセメントによって骨髄腔に接着固定す
る。しかし、場合によっては、ヘッド2のステム21を
接着固定せず骨髄腔に挿入するだけとしてもよい。いず
れにしてもその後、靱帯や腱を修復する。なお、シース
3は場合によってはステム11を挿入した状態で骨髄腔
に挿入し、シース3の外周をボーンセメントによって骨
髄腔に接着固定してもよい。
を説明すると、MP関節Aの第1実施例においては、ヘ
ッド2の球部20がソケット1の球状面10に摺接して
いるため、ヘッド2のステム21の付け根部分が開口1
2の上下端部211,211に当接する限度で図3のよ
うに屈曲と過伸展が可能である。しかも、指関節は運動
メカニズムから揺動軸形式である。このため、単純にヘ
ッド2のステム21とソケット1のステム11を近位部
と遠位部の骨に固定しただけでは、屈曲と伸展時にヘッ
ド2とソケット1が圧縮され、それによって球部20と
球状面10との面圧が過度になり、摩擦によって屈伸が
スムーズに行えなくなると共に、衝撃的な面圧の反復に
より球状面10が摩耗したり、破損したりする危険があ
る。しかし、本発明では、骨髄腔に接着固定されたシー
ス3に対してソケット1のステム11が軸方向移動可能
であるため、前記屈伸動作の際にステム11が屈伸角度
に応じて自然にシース3を進退し、それによって圧縮荷
重を逃がすことができる。このため、球部20と球状面
10との面圧が低く保持され、屈伸をスムーズに行うこ
とができ、また球状面10の摩耗や破損を防止して長期
に渡って安定した動作性能を保持することができる。
道上に溝100があり、ヘッド2の球部20には溝10
0よりも幅の狭い突条200がある。このため、図4の
ように突条200の側縁が溝100の側壁に当接する限
度でステム21を左右に振ることができ、したがって、
たとえば10〜20°程度の側屈運動を行うことができ
る。また、前記溝100と突条200のガタの関係から
ステム21を自己の軸線を中心として適度に回旋するこ
とかできる。
20の外周に設けられている突台部23の円錐状側壁面
230が長円状の開口12に沿って移動でき、内広がり
傾斜面120に当接する限度で屈伸を行うことができ、
この場合にも前記のようにシース3に対してシース1の
ステム11が摺動できるため、実施例1と同じく、屈伸
をスムーズに行うことができる。また、側屈について
は、図12のように円錐状側壁面230が左右の内広が
り傾斜面120に当接する限度で可能である。回旋運動
についてはこの実施例は特に可動範囲を規制していない
が、靱帯や腱などがしっかりしている場合にはこれらに
よって実質上回旋が規制されるため、使用することがで
きる。
運動に関してはステム21は角錐状側壁面230’が端
部の一組の内広がり傾斜面120’,120’に当接す
る限度で第2実施例とおなじくスムーズに行うことがで
きる。また、側屈については、図14のようにステム2
1は角錐状側壁面230’が左右の一組の内広がり傾斜
面120,120に当接する限度で実現でき、また、回
旋については、図15(b)(c)のように角錐状側壁
面230’の対角線上の2隅が内広がり傾斜面120,
120に接触する限度で行うことができる。MP関節A
の第4実施例では、ヘッド2の球部20にピン5が設け
られており、これがソケット1の窓孔13,13にはま
っているため、激しく指を軸線方向に引張ってもソケッ
ト1とヘッド2とが分離したりしない。また、屈伸運動
に関しては、第2実施例と同じくスムーズに行うことが
できる。側屈については、図19のように円錐状側壁面
230が左右の内広がり傾斜面120に当接する限度で
可能であり、回旋については、図20(a)(b)のよ
うに球部20にピン5の両端部50,50がソケット1
の窓孔13,13に当接する限度で可能である。
例においては、屈伸は前記のように自在かつスムーズに
行うことができるが、ヘッド2の球部20に設けられて
いる突条200がソケット1の溝100とピッタリはま
っているため、側屈と回旋は阻止される。図21と図2
2に示すPIP関節Bの第2実施例においては、屈伸は
前記のように自在かつスムーズに行うことができるが、
円錐状側壁面230が左右の内広がり傾斜面120に当
接ないし近接し、ヘッド2の球部20のピン5がソケッ
ト13の孔14にヒッタリはまっているため、側屈はさ
せられず、回旋も阻止される。図24のようにヘッド2
の球部20とソケット1の球状面10の中心Cをステム
11,21と偏心させた場合には、屈曲側(手の平側)
に神経組織や肉が多い指関節の実態に則したものとなる
ため、屈曲運動をより円滑かつスムーズに行うことがで
きる。
ば、比較的簡単な構造により屈伸が可能であると共に球
関節構造により側屈と回旋も可能であり、しかもソケッ
ト側のシース11を直接骨中に埋設接合するのでなく、
シース3を骨中に埋設接合しこれにソケット側のシース
11を軸方向に摺動可能にはめているため円滑な逃げが
得られ、屈伸時にソケット1とヘッド2に過度の面圧が
加わらず、スムーズに屈曲運動を行うことができ、また
同時に摩耗や破損を防止することができるため長期にわ
たって安定した運動性能を発揮させることができるとい
うすぐれた効果が得られる。請求項2によれば、請求項
1の効果に加え、ソケット1の球状面10の赤道上の溝
100とヘッド2の球部20の突条200とが意図的に
遊びを有するため、その遊びにより一定限度の適度な側
屈と回旋を行え、MP関節に適したものを提供できると
いうすぐれた効果が得られる。
伸性能を有し、しかもソケット1の球状面10の赤道上
の溝100とヘッド2の球部20の突条200とで側屈
と回旋が阻止されるため、PIP関節としてすぐれたも
のを提供できるというすぐれた効果が得られる。請求項
4によれば、ヘッド2の球部20に設けた円錐状側壁面
230が開口12の縁部の広がり傾斜面120に当接す
ることで側屈角度を規制するようにしているため、請求
項1の効果に加えて、MP関節として効果的な機能を有
しながら簡単で安価な構造とすることができるというす
ぐれた効果が得られる。請求項5によれば、ヘッド2の
球部20に角錐状側壁面230を設け、これを角状輪郭
の開口12の一組の広がり傾斜面120に当接させるこ
とで側屈角度を規制し、角錐状側壁面230の隅角部を
前記一組の広がり傾斜面120に当接させることで回旋
角度を制限するようにしているため、請求項1の効果に
加えて、MP人工関節として十分な機能を有しながら簡
単で安価な構造とすることができるというすぐれた効果
が得られる。
貫くピン5を設け、このピン5の両端の突出部50,5
0をソケット3の窓孔13,13に遊嵌させているた
め、請求項1の効果に加え、激しい引張りによってもソ
ケット1とヘッド2との分離を防止することができると
共に、側屈角度をより確実に一定角度に制限することが
でき、かつピン5の突出部50,50と窓孔13,13
との接触により回旋角度も一定に規定することができる
というすぐれた効果が得られる。請求項7によれば、激
しい引張りによってもソケット1とヘッド2との分離を
防止することができると共に、ピン5と孔14,14と
により側屈と回旋が阻止されるため良好な性能のPIP
人工関節とすることができるというすぐれた効果が得ら
れる。請求項10によれば、耐久性の高い人工関節とす
ることができるというすぐれた効果が得られる。
欠平面図である。
図である。
ある。
面図である。
図である。
の部分的拡大図である。
視図である。
旋角度規制状態を示す。
視図である。
旋角度規制状態を示す。
部分切欠側面図である。
実施例を示す断面図である。
(c)は回旋角度規制状態を示す。
(c)は回旋角度規制状態を示す。
Claims (10)
- 【請求項1】指関節の遠位部と近位部の長管骨にステム
が埋設される形式の人工指関節において、該人工指関節
が、一部に開口12を有すると共に内側に球状面10を
有しかつ反開口側にステム11を一体に形成したソケッ
ト1と、前記開口を介して球状面10に嵌められる球部
20を有するとともに開口10から外方に伸びるステム
21を一体形成したヘッド2と、前記ソケット1のステ
ム11を軸線方向摺動可能に内嵌するように近位部また
は遠位部の骨に接着固定されるシース3とを備えている
ことを特徴とする人工指関節。 - 【請求項2】球状面10の赤道上に両端が開口12に通
じる溝100を有し、ヘッド2の球部外周には前記溝1
00の幅よりも狭い幅の突条200が形成されている請
求項1に記載の人工指関節。 - 【請求項3】球状面10の赤道上に両端が開口部に通じ
る溝100を有し、ヘッド2の球部外周には前記溝10
0の幅と略一致する幅の突条200が形成されている請
求項1に記載の人工指関節。 - 【請求項4】開口12が縁部に内広がり傾斜面120を
有して全体として長孔状をなす一方、ヘッド2のステム
21が円錐状側壁面230を有する突台部23を介して
形成され、円錐状側壁面230が前記内広がり傾斜面1
20に当接することで側屈角度が規定されるようになっ
ている請求項1に記載の人工指関節。 - 【請求項5】開口12が2組の内広がり傾斜面120,
120’を有して全体として角形状長孔をなし、ヘッド
2のステム21が角錐状側壁面230’を有する突台部
23を介して形成されており、角錐状側壁面230’が
前記1組の内広がり傾斜面120に当接することで側屈
角度が規定され、角錐状側壁面230’の隅角部が内広
がり傾斜面120に当接するで回旋角度が規定されるよ
うになっている請求項1に記載の人工指関節。 - 【請求項6】開口12が内広がり傾斜面120を有して
全体として長孔状をなし、ヘッド2の球部20には円錐
状側壁面230を有する突台部23を介してステム21
を形成すると共にステム軸線と直交するようにピン5が
貫設されており、ソケット1には前記ピン5の両端部5
0,50を遊嵌する窓孔13,13が設けられ、円錐状
側壁面230と前記内広がり傾斜面120との当接によ
り側屈角度が規定され、ピン5の両端部50,50と窓
孔13,13との接触により回旋角度が規定されるよう
になっている請求項1に記載の人工指関節。 - 【請求項7】開口12が内広がり傾斜面120を有して
全体として長孔状をなし、ヘッド2の球部20には、円
錐状側壁面230を有する突台部23を介してステム2
1を形成すると共にステム軸線と直交するようにピン5
が貫設されており、前記円錐状側壁面230は前記内広
がり傾斜面120に当接するかごく接近する寸法を有
し、かつソケット1には前記ピン5の両端部50,50
を支持する孔14,14が設けられている請求項1に記
載の人工指関節。 - 【請求項8】円錐状側壁面230または角錐状側壁面2
30’が内広がり傾斜面120に当接するかごく接近す
る寸法を有し、側屈が規制されるようになっているもの
を含む請求項4,または請求項5に記載の人工指関節。 - 【請求項9】ヘッド2の球部20がソケット1のステム
11の軸線に対し偏心しているものを含む請求項1ない
し請求項7のいずれかに記載の人工指関節。 - 【請求項10】ヘッド2とシース3がチタン合金やコバ
ルトクロム合金で代表される耐食性と耐摩耗性にすぐれ
た金属材料から構成され、ソケット1が超高分子量ポリ
エチレンで代表される耐摩耗性にすぐれた高分子化合物
から構成されている請求項1ないし請求項8のいずれか
に記載の人工指関節。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21290595A JP3035696B2 (ja) | 1995-07-28 | 1995-07-28 | 人工指関節 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21290595A JP3035696B2 (ja) | 1995-07-28 | 1995-07-28 | 人工指関節 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0938122A true JPH0938122A (ja) | 1997-02-10 |
| JP3035696B2 JP3035696B2 (ja) | 2000-04-24 |
Family
ID=16630232
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21290595A Expired - Fee Related JP3035696B2 (ja) | 1995-07-28 | 1995-07-28 | 人工指関節 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3035696B2 (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6811568B2 (en) | 2001-08-27 | 2004-11-02 | Aidall International Ltd. | Artificial joint |
| CN100343335C (zh) * | 2003-05-28 | 2007-10-17 | 昭和电工株式会社 | 可固化聚合物 |
| JP2008206677A (ja) * | 2007-02-26 | 2008-09-11 | Japan Medical Materials Corp | 生体用補綴体 |
| JP2010518950A (ja) * | 2007-02-21 | 2010-06-03 | ヴァルデマール・リンク・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コムパニー・コマンディットゲゼルシャフト | 指関節補綴具 |
| JP2011502601A (ja) * | 2007-11-07 | 2011-01-27 | ジーエス ディベロップメント アクティエボラーグ | 人工関節 |
| JP2013539390A (ja) * | 2010-09-04 | 2013-10-24 | コンセプツ イン メディシン シックス,エルエルシー | 距舟関節プロテーゼおよびその移植方法 |
| JP2015128709A (ja) * | 2012-12-31 | 2015-07-16 | ライト メディカル テクノロジー インコーポレイテッドWright Medical Technology, Inc. | 趾骨インプラントおよび趾骨の奇形を矯正する方法 |
-
1995
- 1995-07-28 JP JP21290595A patent/JP3035696B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6811568B2 (en) | 2001-08-27 | 2004-11-02 | Aidall International Ltd. | Artificial joint |
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| JP2008206677A (ja) * | 2007-02-26 | 2008-09-11 | Japan Medical Materials Corp | 生体用補綴体 |
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| JP2015128709A (ja) * | 2012-12-31 | 2015-07-16 | ライト メディカル テクノロジー インコーポレイテッドWright Medical Technology, Inc. | 趾骨インプラントおよび趾骨の奇形を矯正する方法 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3035696B2 (ja) | 2000-04-24 |
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