JPH0939235A - インクジェットヘッドおよびその駆動方法 - Google Patents
インクジェットヘッドおよびその駆動方法Info
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- JPH0939235A JPH0939235A JP19228395A JP19228395A JPH0939235A JP H0939235 A JPH0939235 A JP H0939235A JP 19228395 A JP19228395 A JP 19228395A JP 19228395 A JP19228395 A JP 19228395A JP H0939235 A JPH0939235 A JP H0939235A
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/005—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
- B41J2/01—Ink jet
- B41J2/135—Nozzles
- B41J2/14—Structure thereof only for on-demand ink jet heads
- B41J2/14314—Structure of ink jet print heads with electrostatically actuated membrane
Landscapes
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 隙間を開けて対向配置したインク室底面を形
成している振動板と対向壁の間に電圧を印加して、クー
ロン力で振動板を対向壁の側に撓めてインク滴の吐出を
行う形式のインクジェットヘッドにおいて、インク滴の
吐出重量等の吐出特性をより多様に制御することを簡単
にできるようにすること。 【解決手段】 インクジェッドヘッド1のインク室5の
底壁は振動板51として機能し、これが弾性変形して当
接可能な位置に対向壁91が配置されている。振動板5
1と対向壁91の隙間Gとして、大きな隙間G3、中間
の隙間G2および小さな隙間G1の各部分が階段状に形
成されている。小さな駆動電圧によって振動板を対向壁
の側に弾性変位させることができる。また、放電速度を
制御することにより、振動板51の各部分と対向壁の各
表面との当接状態を変更することにより、インクの振動
系のコンプライアンスを変えることができ、よって、ノ
ズル11からの吐出インク滴の量、大きさ等の吐出特性
を多様に変化させることが可能になる。
成している振動板と対向壁の間に電圧を印加して、クー
ロン力で振動板を対向壁の側に撓めてインク滴の吐出を
行う形式のインクジェットヘッドにおいて、インク滴の
吐出重量等の吐出特性をより多様に制御することを簡単
にできるようにすること。 【解決手段】 インクジェッドヘッド1のインク室5の
底壁は振動板51として機能し、これが弾性変形して当
接可能な位置に対向壁91が配置されている。振動板5
1と対向壁91の隙間Gとして、大きな隙間G3、中間
の隙間G2および小さな隙間G1の各部分が階段状に形
成されている。小さな駆動電圧によって振動板を対向壁
の側に弾性変位させることができる。また、放電速度を
制御することにより、振動板51の各部分と対向壁の各
表面との当接状態を変更することにより、インクの振動
系のコンプライアンスを変えることができ、よって、ノ
ズル11からの吐出インク滴の量、大きさ等の吐出特性
を多様に変化させることが可能になる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録を必要とする
時にのみインク液滴を吐出して記録紙上に付着させるイ
ンクジェット記録装置に搭載されるインクジェットヘッ
ドの構造およびそれに適した駆動方法に関するものであ
る。
時にのみインク液滴を吐出して記録紙上に付着させるイ
ンクジェット記録装置に搭載されるインクジェットヘッ
ドの構造およびそれに適した駆動方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置としては、記録
を必要とする時にのみインク液滴を吐出する、所謂、イ
ンク・オン・デマンド方式のものが、記録に不要なイン
ク液滴の回収を必要としないために主流になってきてい
る。
を必要とする時にのみインク液滴を吐出する、所謂、イ
ンク・オン・デマンド方式のものが、記録に不要なイン
ク液滴の回収を必要としないために主流になってきてい
る。
【0003】この形式のインクジェット記録装置に搭載
されるインクジェットヘッドは、例えば、本願人により
出願された特開平6−71882号、同6−55732
号、同5−50601号の各公報に記載された構造とな
っている。このインクジェットヘッドは、3枚の基板を
積層して、その中間の基板に複数のインクノズルおよび
各ノズルに連通する独立したインク室を区画形成すると
共に、インク室の底壁が面外方向に振動可能な振動板と
して形成された構成となっている。この振動板は、その
裏面およびこれが対峙している下側の基板によって規定
される対向壁の表面にそれぞれ配置した対向電極の間に
電圧を印加することによって発生する静電気力を利用し
て振動させるようになっている。振動板の振動によっ
て、インク室の容積が増減し、これによって内部に発生
するインク圧力により、インク液滴がインクノズルから
吐出される。
されるインクジェットヘッドは、例えば、本願人により
出願された特開平6−71882号、同6−55732
号、同5−50601号の各公報に記載された構造とな
っている。このインクジェットヘッドは、3枚の基板を
積層して、その中間の基板に複数のインクノズルおよび
各ノズルに連通する独立したインク室を区画形成すると
共に、インク室の底壁が面外方向に振動可能な振動板と
して形成された構成となっている。この振動板は、その
裏面およびこれが対峙している下側の基板によって規定
される対向壁の表面にそれぞれ配置した対向電極の間に
電圧を印加することによって発生する静電気力を利用し
て振動させるようになっている。振動板の振動によっ
て、インク室の容積が増減し、これによって内部に発生
するインク圧力により、インク液滴がインクノズルから
吐出される。
【0004】インクジェット記録装置に対しては、出力
画像の高品位化と出力速度の高速化が求められており、
したがって、より微細なインク滴をより高い周波数で安
定して吐出させることの可能なインクジェッドヘッドの
開発が急務となっている。このため、メインのインク滴
を高速吐出してその後の不要なインク滴の発生を抑制
し、繰り返してインク滴を吐出する周波数を高くすると
いう、インクジェットヘッドのインク滴の吐出特性を適
切に設定できるようにすることが必要である。そのため
には、インクジェットヘッドのインク室の底に形成した
振動板の振動による内圧の振動を適切に制御することが
重要である。インク室の底壁をインク圧力で変形する薄
肉の振動板とするための技術は、特開平6−32072
5号公報に開示されている。また、駆動方法について
は、特開平2−192947号公報に開示されている。
これらの技術は、インクジェットヘッドの構造で決まる
振動系の固有振動に着目し、この系に固有な振動の発生
を制御するものである。
画像の高品位化と出力速度の高速化が求められており、
したがって、より微細なインク滴をより高い周波数で安
定して吐出させることの可能なインクジェッドヘッドの
開発が急務となっている。このため、メインのインク滴
を高速吐出してその後の不要なインク滴の発生を抑制
し、繰り返してインク滴を吐出する周波数を高くすると
いう、インクジェットヘッドのインク滴の吐出特性を適
切に設定できるようにすることが必要である。そのため
には、インクジェットヘッドのインク室の底に形成した
振動板の振動による内圧の振動を適切に制御することが
重要である。インク室の底壁をインク圧力で変形する薄
肉の振動板とするための技術は、特開平6−32072
5号公報に開示されている。また、駆動方法について
は、特開平2−192947号公報に開示されている。
これらの技術は、インクジェットヘッドの構造で決まる
振動系の固有振動に着目し、この系に固有な振動の発生
を制御するものである。
【0005】この系に固有な振動を、インク滴の吐出時
には大きくし、インク滴の吐出後は小さくすることが良
好なインク吐出特性を得るために必要である。しかし、
これら2つの条件を両立させることは、温度等の環境変
化やインクジェットヘッドの製造誤差により固有振動が
変化するために、非常に難しい。
には大きくし、インク滴の吐出後は小さくすることが良
好なインク吐出特性を得るために必要である。しかし、
これら2つの条件を両立させることは、温度等の環境変
化やインクジェットヘッドの製造誤差により固有振動が
変化するために、非常に難しい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本願人は、イ
ンク室内に発生した圧力に応じて変形可能な振動板を備
えたインクジェットヘッドにおいて、インク室の圧力が
ある値以上になった時に、変形した振動板と当接する位
置に、対向壁を配置した構成を提案している。この構成
によれば、振動板が対向壁に当たっていない状態では、
圧力に比例して振動板が撓む。すなわち、単位圧力に対
する壁の変形による容積変化として定義されるコンプラ
イアンスが一定に保持される。しかるに、振動板が対向
壁に当たった後は、圧力の増加に対する振動板の変形が
小さくなる。すなわち、コンプライアンスが変化して小
さくなる。このコンプライアンスは、インクの振動系の
固有周期の決定に関与するパラメータである。したがっ
て、振動板が対向壁に当たっていない状態とそこに当た
っている状態では固有周期が異なり、当たっている状態
では固有周期が短くなる。また、当たり具合によって固
有周期は異なり、インクの吐出時には、大きな正圧が発
生して振動板が対向壁に当たり、系の応答性が速くな
り、高速でインク滴を吐出させることができる。逆に、
吐出後では振動板が対向壁から離れて系の応答系が遅く
なるので、吐出後の流体運動を緩和できる。さらに、こ
のように系の特性が非線形で変化するので、特定の振動
が強く発振することがなく、不必要なインク吐出を抑制
することができる。
ンク室内に発生した圧力に応じて変形可能な振動板を備
えたインクジェットヘッドにおいて、インク室の圧力が
ある値以上になった時に、変形した振動板と当接する位
置に、対向壁を配置した構成を提案している。この構成
によれば、振動板が対向壁に当たっていない状態では、
圧力に比例して振動板が撓む。すなわち、単位圧力に対
する壁の変形による容積変化として定義されるコンプラ
イアンスが一定に保持される。しかるに、振動板が対向
壁に当たった後は、圧力の増加に対する振動板の変形が
小さくなる。すなわち、コンプライアンスが変化して小
さくなる。このコンプライアンスは、インクの振動系の
固有周期の決定に関与するパラメータである。したがっ
て、振動板が対向壁に当たっていない状態とそこに当た
っている状態では固有周期が異なり、当たっている状態
では固有周期が短くなる。また、当たり具合によって固
有周期は異なり、インクの吐出時には、大きな正圧が発
生して振動板が対向壁に当たり、系の応答性が速くな
り、高速でインク滴を吐出させることができる。逆に、
吐出後では振動板が対向壁から離れて系の応答系が遅く
なるので、吐出後の流体運動を緩和できる。さらに、こ
のように系の特性が非線形で変化するので、特定の振動
が強く発振することがなく、不必要なインク吐出を抑制
することができる。
【0007】本発明の課題は、このように構成されてい
る振動板と対向壁の間に電圧を印加して、クーロン力で
振動板を対向壁の側に撓めてインク滴の吐出を行う形式
のインクジェットヘッドにおいて、インク滴の吐出重量
等の吐出特性をより多様に制御することを簡単に行うこ
とができる構成を提案することにある。また、本発明の
課題は、インク吐出特性を損なうことなく高密度化を達
成することのできるインクジェットヘッドを提案するこ
とにある。さらに、本発明の課題は、低電圧で駆動可能
なインクジェットヘッドを提案することにある。一方、
本発明の課題は、このような新規構成のインクジェット
ヘッドに特に適した駆動方法を提案することにある。
る振動板と対向壁の間に電圧を印加して、クーロン力で
振動板を対向壁の側に撓めてインク滴の吐出を行う形式
のインクジェットヘッドにおいて、インク滴の吐出重量
等の吐出特性をより多様に制御することを簡単に行うこ
とができる構成を提案することにある。また、本発明の
課題は、インク吐出特性を損なうことなく高密度化を達
成することのできるインクジェットヘッドを提案するこ
とにある。さらに、本発明の課題は、低電圧で駆動可能
なインクジェットヘッドを提案することにある。一方、
本発明の課題は、このような新規構成のインクジェット
ヘッドに特に適した駆動方法を提案することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明のインクジェットヘッドは、インクを吐出
するインクノズルと、このノズルに連通していると共に
インクを保持しているインク室と、このインク室にイン
クを供給するインク供給路と、前記インク室を区画形成
している周壁に形成され、面外方向に振動可能となって
いる振動板と、前記インク室の外側において前記振動板
に対して隙間を置いて対向配置されている対向壁とを有
し、前記振動板の振動に応じて前記インク室内に発生す
る圧力変動を利用して、前記インクノズルからインク滴
を吐出させるようになっている形式のものにおいて、前
記振動板と前記対向壁の隙間として、相対的に大きな隙
間部分と小さな隙間部分が形成された構成を採用してい
る。
めに、本発明のインクジェットヘッドは、インクを吐出
するインクノズルと、このノズルに連通していると共に
インクを保持しているインク室と、このインク室にイン
クを供給するインク供給路と、前記インク室を区画形成
している周壁に形成され、面外方向に振動可能となって
いる振動板と、前記インク室の外側において前記振動板
に対して隙間を置いて対向配置されている対向壁とを有
し、前記振動板の振動に応じて前記インク室内に発生す
る圧力変動を利用して、前記インクノズルからインク滴
を吐出させるようになっている形式のものにおいて、前
記振動板と前記対向壁の隙間として、相対的に大きな隙
間部分と小さな隙間部分が形成された構成を採用してい
る。
【0009】ここで、前記大きな隙間部分および小さな
隙間部分は、例えば、階段状に形成することができる。
隙間部分は、例えば、階段状に形成することができる。
【0010】また、前記小さな隙間部分が形成されてい
る位置に対応する前記振動板の部分には、当該振動板の
他の部分に比べて剛性の低い低剛性部分を形成しておく
ことが望ましい。
る位置に対応する前記振動板の部分には、当該振動板の
他の部分に比べて剛性の低い低剛性部分を形成しておく
ことが望ましい。
【0011】さらに、隙間が、前記インクノズルの側か
ら前記インク供給路の側に向かうにつれて小さくなるよ
うに、前記大きな隙間部分および小さな隙間部分を形成
することが望ましい。
ら前記インク供給路の側に向かうにつれて小さくなるよ
うに、前記大きな隙間部分および小さな隙間部分を形成
することが望ましい。
【0012】一方、本発明は、上記構成のインクジェッ
トヘッドの駆動方法に関するものであり、前記振動板に
おける前記大きな隙間部分および前記小さな隙間部分に
対する当接状態を制御しながら当該振動板を振動させ
て、前記インクノズルから吐出するインク滴の吐出特性
を制御するようにしている。
トヘッドの駆動方法に関するものであり、前記振動板に
おける前記大きな隙間部分および前記小さな隙間部分に
対する当接状態を制御しながら当該振動板を振動させ
て、前記インクノズルから吐出するインク滴の吐出特性
を制御するようにしている。
【0013】ここで、制御形態としては次のような方法
を採用することができる。まず、前記振動板および前記
対向壁にそれぞれ配置した対向電極の間に駆動電圧を印
加することにより発生するクーロン力によって当該振動
板を振動させてインク滴を吐出させ、当該駆動電圧の解
除を、少なくとも、時間に対する電圧降下の傾きが急な
第1の区間と、この第1の区間に続き電圧降下の傾きが
緩やかな第2の区間とを備えた電圧波形を用いて行い、
前記第1の区間における電圧降下の大きさを変更するこ
とにより、少なくとも前記インクノズルから吐出するイ
ンク滴の量を制御する駆動方法を採用することができ
る。
を採用することができる。まず、前記振動板および前記
対向壁にそれぞれ配置した対向電極の間に駆動電圧を印
加することにより発生するクーロン力によって当該振動
板を振動させてインク滴を吐出させ、当該駆動電圧の解
除を、少なくとも、時間に対する電圧降下の傾きが急な
第1の区間と、この第1の区間に続き電圧降下の傾きが
緩やかな第2の区間とを備えた電圧波形を用いて行い、
前記第1の区間における電圧降下の大きさを変更するこ
とにより、少なくとも前記インクノズルから吐出するイ
ンク滴の量を制御する駆動方法を採用することができ
る。
【0014】また、上記の駆動電圧の解除の後に補助駆
動電圧を印加し、当該補助駆動電圧の大きさを変更する
ことにより、少なくとも前記インクノズルから吐出する
インク滴の量を制御する駆動方法を採用することができ
る。
動電圧を印加し、当該補助駆動電圧の大きさを変更する
ことにより、少なくとも前記インクノズルから吐出する
インク滴の量を制御する駆動方法を採用することができ
る。
【0015】さらには、上記の駆動電圧の解除の後に補
助駆動電圧を印加し、当該補助駆動電圧の立ち上がり時
期を変更することにより、少なくとも前記インクノズル
から吐出するインク滴の量を制御する駆動方法を採用す
ることができる。
助駆動電圧を印加し、当該補助駆動電圧の立ち上がり時
期を変更することにより、少なくとも前記インクノズル
から吐出するインク滴の量を制御する駆動方法を採用す
ることができる。
【0016】
【作用】本発明のインクジェットヘッドにおいては、振
動板が対向壁に当たっていない状態では圧力に比例して
振動板が撓む。よって、単位圧力に対する壁の変形によ
る容積変化として定義されるコンプライアンスが一定に
保持される。しかるに、振動板が対向電極間のクーロン
力で対向壁の側に引かれて、そこに密着した状態になる
と、インクの圧力が増加してもそれ以上振動板が撓むこ
とができない。したがって、コンプライアンスは変化し
て小さくなる。
動板が対向壁に当たっていない状態では圧力に比例して
振動板が撓む。よって、単位圧力に対する壁の変形によ
る容積変化として定義されるコンプライアンスが一定に
保持される。しかるに、振動板が対向電極間のクーロン
力で対向壁の側に引かれて、そこに密着した状態になる
と、インクの圧力が増加してもそれ以上振動板が撓むこ
とができない。したがって、コンプライアンスは変化し
て小さくなる。
【0017】ここで、振動板と対向壁の隙間は、大きな
隙間部分と小さな隙間部分があるので、振動板の撓み量
に応じて、それが対向壁に密着する部分の量が変化す
る。したがって、振動板が対向壁から完全に離れている
状態と、それが対向壁に完全に密着している状態の間に
おいても、振動板の撓み量に応じてコンプライアンスが
変化する。
隙間部分と小さな隙間部分があるので、振動板の撓み量
に応じて、それが対向壁に密着する部分の量が変化す
る。したがって、振動板が対向壁から完全に離れている
状態と、それが対向壁に完全に密着している状態の間に
おいても、振動板の撓み量に応じてコンプライアンスが
変化する。
【0018】例えば、小さな隙間部分に対応する振動板
の部分のみを対向壁に密着させた状態では、完全に離れ
ている状態に比べてコンプライアンスが小さいのでイン
クの振動系の固有周期が短くなる。よって、振動板をこ
の状態に保持したまま微少振動させれば、微少なインク
滴を高速で吐出させることができる。逆に、振動板をこ
のように部分的に拘束することなく、その全体を振動さ
せれば、コンプライアンスは大きいので、過大な圧力発
生を緩和でき、大きなインク滴を安定して吐出すること
ができる。
の部分のみを対向壁に密着させた状態では、完全に離れ
ている状態に比べてコンプライアンスが小さいのでイン
クの振動系の固有周期が短くなる。よって、振動板をこ
の状態に保持したまま微少振動させれば、微少なインク
滴を高速で吐出させることができる。逆に、振動板をこ
のように部分的に拘束することなく、その全体を振動さ
せれば、コンプライアンスは大きいので、過大な圧力発
生を緩和でき、大きなインク滴を安定して吐出すること
ができる。
【0019】ここで、大きな隙間部分と小さな隙間部分
を、階段状に形成した場合には、振動板の対向壁に対す
る密着状態を段階的に制御できるので、インク吐出特性
を安定的に段階的に切り換えることができる。
を、階段状に形成した場合には、振動板の対向壁に対す
る密着状態を段階的に制御できるので、インク吐出特性
を安定的に段階的に切り換えることができる。
【0020】また、小さな隙間に対応する振動板の部分
を、それ以外の振動板の部分に比べて剛性を低く設定し
ておけば、この剛性の低い部分はインク室内のインク圧
力の発生を吸収し、不要なインク滴の発生を抑え、次の
インク滴吐出までの時間間隔を短く抑えることができ
る。すなわち、インク滴吐出の周波数を高くすることが
できる。
を、それ以外の振動板の部分に比べて剛性を低く設定し
ておけば、この剛性の低い部分はインク室内のインク圧
力の発生を吸収し、不要なインク滴の発生を抑え、次の
インク滴吐出までの時間間隔を短く抑えることができ
る。すなわち、インク滴吐出の周波数を高くすることが
できる。
【0021】一方、小さな隙間部分においては、対向電
極間に印加する駆動電圧が小さくても、それに対応する
振動板の部分が対向壁の側に引かれて密着する。このよ
うな撓みは大きな隙間部分に伝達して振動板が小さな隙
間に対応する部分から大きさ隙間に対応する部分に向け
て徐々に対向壁の側に引かれて、全体として対向壁に密
着した状態となる。この結果、小さな隙間部分に位置す
る振動板の部分が起点となって振動板は小さな駆動電圧
によって簡単に対向壁の側に引かれてそこに密着する。
また、このように振動板を容易に対向壁の側に引きつけ
ることができるので、振動板の寸法を小さくすることが
できる。したがって、インクジェットヘッドの高密度化
を実現できる。このように本発明では、高密度で低電圧
で駆動可能なインクジェットヘッドを実現できる。
極間に印加する駆動電圧が小さくても、それに対応する
振動板の部分が対向壁の側に引かれて密着する。このよ
うな撓みは大きな隙間部分に伝達して振動板が小さな隙
間に対応する部分から大きさ隙間に対応する部分に向け
て徐々に対向壁の側に引かれて、全体として対向壁に密
着した状態となる。この結果、小さな隙間部分に位置す
る振動板の部分が起点となって振動板は小さな駆動電圧
によって簡単に対向壁の側に引かれてそこに密着する。
また、このように振動板を容易に対向壁の側に引きつけ
ることができるので、振動板の寸法を小さくすることが
できる。したがって、インクジェットヘッドの高密度化
を実現できる。このように本発明では、高密度で低電圧
で駆動可能なインクジェットヘッドを実現できる。
【0022】一方、本発明の駆動方法によれば、上記構
成のインクジェットヘッドの振動板における大きな隙間
部分および小さな隙間部分に対する当接状態を制御しな
がら当該振動板を振動させるようにしている。このよう
に振動板の対向壁に対する密着状態を制御することによ
り、インク吐出量等の吐出特性を制御できる。従って、
一つのインクジェットヘッドで多様な吐出特性を実現す
ることができる。
成のインクジェットヘッドの振動板における大きな隙間
部分および小さな隙間部分に対する当接状態を制御しな
がら当該振動板を振動させるようにしている。このよう
に振動板の対向壁に対する密着状態を制御することによ
り、インク吐出量等の吐出特性を制御できる。従って、
一つのインクジェットヘッドで多様な吐出特性を実現す
ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の
実施例を説明する。
実施例を説明する。
【0024】図1は本発明を適用したインクジェットヘ
ッドの断面図であり、図2はその平面図であり、図3は
その部分断面図である。
ッドの断面図であり、図2はその平面図であり、図3は
その部分断面図である。
【0025】これらの図に示すように、インクジェッド
ヘッド1は、シリコン基板2を挟み、上側に同じくシリ
コン製のノズルプレート3、下側にシリコンと熱膨張率
が近いホウ珪酸ガラス基板4がそれぞれ積層された3層
構造となっている。中央のシリコン基板2には、その表
面からエッチングを施すことにより、独立した5つのイ
ンク室5と、1つの共通インク室6と、この共通インク
室6を各インク室5に連通しているインク供給路7とし
てそれぞれ機能する溝が加工されている。これらの溝が
ノズルプレート3によって塞がれて、各部分5、6、7
が区画形成されている。
ヘッド1は、シリコン基板2を挟み、上側に同じくシリ
コン製のノズルプレート3、下側にシリコンと熱膨張率
が近いホウ珪酸ガラス基板4がそれぞれ積層された3層
構造となっている。中央のシリコン基板2には、その表
面からエッチングを施すことにより、独立した5つのイ
ンク室5と、1つの共通インク室6と、この共通インク
室6を各インク室5に連通しているインク供給路7とし
てそれぞれ機能する溝が加工されている。これらの溝が
ノズルプレート3によって塞がれて、各部分5、6、7
が区画形成されている。
【0026】ノズルプレート3には、各インク室5の先
端側の部分に対応する位置に、インクノズル11が形成
されており、これらが各インク室5に連通している。ま
た、共通インク室6が位置しているノズルプレート3の
部分には、これに連通するインク供給口12(図2参
照)が形成されている。インクは、外部の図示しないイ
ンクタンクから、インク供給口12を通って共通インク
室6に供給される。共通インク室6に供給されたインク
は、各インク供給路7を通って、独立した各インク室5
に供給される。
端側の部分に対応する位置に、インクノズル11が形成
されており、これらが各インク室5に連通している。ま
た、共通インク室6が位置しているノズルプレート3の
部分には、これに連通するインク供給口12(図2参
照)が形成されている。インクは、外部の図示しないイ
ンクタンクから、インク供給口12を通って共通インク
室6に供給される。共通インク室6に供給されたインク
は、各インク供給路7を通って、独立した各インク室5
に供給される。
【0027】独立した各インク室5は、その底壁51が
薄肉とされて、面外方向、すなわち、図1において上下
方向に弾性変位可能な振動板として機能するように設定
されている。したがって、この底壁51の部分を、以後
の説明の都合上、振動板と称して説明することもある。
薄肉とされて、面外方向、すなわち、図1において上下
方向に弾性変位可能な振動板として機能するように設定
されている。したがって、この底壁51の部分を、以後
の説明の都合上、振動板と称して説明することもある。
【0028】次に、シリコン基板2の下側に位置してい
るガラス基板4においては、その上面であるシリコン基
板2との接合面には、シリコン基板2の各インク室5に
対応した位置に、浅くエッチングされた凹部9が形成さ
れている。したがって、各インク室5の底壁51は、非
常に僅かの隙間Gを隔てて凹部9が形成されたガラス基
板からなる対向壁91の表面92に対峙している。この
底壁51と対向壁表面92の間隔については、詳細を後
述する。
るガラス基板4においては、その上面であるシリコン基
板2との接合面には、シリコン基板2の各インク室5に
対応した位置に、浅くエッチングされた凹部9が形成さ
れている。したがって、各インク室5の底壁51は、非
常に僅かの隙間Gを隔てて凹部9が形成されたガラス基
板からなる対向壁91の表面92に対峙している。この
底壁51と対向壁表面92の間隔については、詳細を後
述する。
【0029】ここで、各インク室5の底壁51は、各イ
ンク室側の共通電極として機能する。そして、各インク
室の底壁51に対峙するように、ガラス基板4の凹部表
面91には、セグメント電極10が形成されている。各
セグメント電極10の表面は無機ガラスからなる絶縁層
15により覆われている。このように、セグメント電極
10の上に形成した絶縁層15と隙間Gを挟み、各イン
ク室底壁51と、対応する各セグメント電極10が対向
電極を形成している。
ンク室側の共通電極として機能する。そして、各インク
室の底壁51に対峙するように、ガラス基板4の凹部表
面91には、セグメント電極10が形成されている。各
セグメント電極10の表面は無機ガラスからなる絶縁層
15により覆われている。このように、セグメント電極
10の上に形成した絶縁層15と隙間Gを挟み、各イン
ク室底壁51と、対応する各セグメント電極10が対向
電極を形成している。
【0030】図2に示すように、インクジェットヘッド
を駆動するための電圧印加手段21は、図示していない
外部からの印字信号に応じて、これらの対向電極間の充
放電を行う。電圧印加手段21の一方の出力は個々のセ
グエント電極10に接続され、他方の出力はシリコン基
板2に形成された共通電極端子22に接続されている。
シリコン基板2自体は導電性をもつため、この共通電極
端子22から底壁51の共通電極に電圧を供給すること
ができる。また、より低い電気抵抗で共通電極に電圧を
供給する必要がある場合には、例えば、シリコン基板の
一方の面に金等の導電性材料の薄膜を蒸着やスパッタリ
ングで形成すればよい。本実施例では、シリコン基板2
とガラス基板4との接続に陽極接合を用いているので、
シリコン基板2の流路形成面側に導電膜を形成してあ
る。
を駆動するための電圧印加手段21は、図示していない
外部からの印字信号に応じて、これらの対向電極間の充
放電を行う。電圧印加手段21の一方の出力は個々のセ
グエント電極10に接続され、他方の出力はシリコン基
板2に形成された共通電極端子22に接続されている。
シリコン基板2自体は導電性をもつため、この共通電極
端子22から底壁51の共通電極に電圧を供給すること
ができる。また、より低い電気抵抗で共通電極に電圧を
供給する必要がある場合には、例えば、シリコン基板の
一方の面に金等の導電性材料の薄膜を蒸着やスパッタリ
ングで形成すればよい。本実施例では、シリコン基板2
とガラス基板4との接続に陽極接合を用いているので、
シリコン基板2の流路形成面側に導電膜を形成してあ
る。
【0031】このように、本実施例では、底壁51と、
これに対して、絶縁膜15および隙間Gを挟んで対峙し
ている対向壁91との間に対向電極を形成してある。電
圧印加手段21からの駆動電圧が対向電極間に印加され
ると、対向電極間に充電された電荷によるクーロン力が
発生し、底壁(振動板)51はセグメント電極10の側
へ撓み、インク室5の容積が拡大する。次に、電圧印加
手段21によって、対向電極間の電荷を急激に放電させ
ると、振動板51はその弾性復帰力によって復帰し、イ
ンク室5の容積が急激に収縮する。この時発生する圧力
により、インク室5を満たすインクの一部が、このイン
ク室に連通しているインクノズル11からインク滴とし
て吐出される。
これに対して、絶縁膜15および隙間Gを挟んで対峙し
ている対向壁91との間に対向電極を形成してある。電
圧印加手段21からの駆動電圧が対向電極間に印加され
ると、対向電極間に充電された電荷によるクーロン力が
発生し、底壁(振動板)51はセグメント電極10の側
へ撓み、インク室5の容積が拡大する。次に、電圧印加
手段21によって、対向電極間の電荷を急激に放電させ
ると、振動板51はその弾性復帰力によって復帰し、イ
ンク室5の容積が急激に収縮する。この時発生する圧力
により、インク室5を満たすインクの一部が、このイン
ク室に連通しているインクノズル11からインク滴とし
て吐出される。
【0032】(振動板と対向壁の隙間)次に、図1を主
として参照して、本実施例における振動板51と対向壁
91の間隔Gについて詳細に説明する。図に示すよう
に、各振動板51の裏面は平坦面となっている。これに
対して、ガラス基板4の側の対向壁91は、インク室5
の長手方向に向けて階段状に深くなっている。インク室
5の基端側、すなわち、インク供給路7の側の底板部分
が対峙している対向壁91の部分が最も小さな隙間G1
となっている。この隙間G1に隣接したインク室5の中
程の部分の底壁部分に対峙している対向壁91の部分
は、これよりも大きな中程度の隙間G2となっている。
そして、インク室5の先端側、すなわりインクノズル1
1の側の底壁部分と対向壁91の間には最も大きな隙間
G3が形成されている。勿論、これらの隙間は、正確に
は、図3に示すように、絶縁層15の表面から底壁裏面
までの距離である。
として参照して、本実施例における振動板51と対向壁
91の間隔Gについて詳細に説明する。図に示すよう
に、各振動板51の裏面は平坦面となっている。これに
対して、ガラス基板4の側の対向壁91は、インク室5
の長手方向に向けて階段状に深くなっている。インク室
5の基端側、すなわち、インク供給路7の側の底板部分
が対峙している対向壁91の部分が最も小さな隙間G1
となっている。この隙間G1に隣接したインク室5の中
程の部分の底壁部分に対峙している対向壁91の部分
は、これよりも大きな中程度の隙間G2となっている。
そして、インク室5の先端側、すなわりインクノズル1
1の側の底壁部分と対向壁91の間には最も大きな隙間
G3が形成されている。勿論、これらの隙間は、正確に
は、図3に示すように、絶縁層15の表面から底壁裏面
までの距離である。
【0033】このように構成した本例のインクジェット
ヘッド1においては、各インク室の底壁としての振動板
51は、これが対向壁91に当たるまで弾性変位しない
ような変位状態(振動状態)では、圧力に比例して撓
む。すなわち、コンプライアンスが一定に保持される。
しかし、振動板51が対向壁に密着する程度の大きな弾
性変位を起こすと、対向壁に密着した状態では、インク
圧力が増加してもそれ以上に振動板が撓みことが出来な
いので、コンプライアンスは小さくなる。
ヘッド1においては、各インク室の底壁としての振動板
51は、これが対向壁91に当たるまで弾性変位しない
ような変位状態(振動状態)では、圧力に比例して撓
む。すなわち、コンプライアンスが一定に保持される。
しかし、振動板51が対向壁に密着する程度の大きな弾
性変位を起こすと、対向壁に密着した状態では、インク
圧力が増加してもそれ以上に振動板が撓みことが出来な
いので、コンプライアンスは小さくなる。
【0034】ここで、振動板51と対向壁91の隙間G
は、インク室の長手方向に向けて、最も小さな隙間G1
の部分と、中程度の隙間G2の部分と、最も大きな隙間
G3の部分が、その基端側から先端側に向けてこの順序
で形成されている。したがって、振動板51の撓み量に
応じて振動系のコンプライアンスを変化させることがで
きる。コンプライアンスは振動系の固有振動数を決定す
る一つの変数であるので、このようにコンプライアンス
を変更すると、インク振動系の固有振動数を制御でき、
吐出されるインク液滴の量を調整できる。
は、インク室の長手方向に向けて、最も小さな隙間G1
の部分と、中程度の隙間G2の部分と、最も大きな隙間
G3の部分が、その基端側から先端側に向けてこの順序
で形成されている。したがって、振動板51の撓み量に
応じて振動系のコンプライアンスを変化させることがで
きる。コンプライアンスは振動系の固有振動数を決定す
る一つの変数であるので、このようにコンプライアンス
を変更すると、インク振動系の固有振動数を制御でき、
吐出されるインク液滴の量を調整できる。
【0035】例えば、図4に示すように、最も小さな隙
間G1の部分においてのみ、振動板51の部分51aが
対向壁91の側に吸引された状態で振動板51を駆動す
れば、コンプラインスは振動板の長さに比例するのであ
るあら、対向壁91に密着している長さ分だけコンプラ
イアンスを小さくでき、したがって、振動板の全体を振
動させる場合に比べて、インクの振動系の固有周期が短
くなり、微少なインク滴を高速で吐出させることができ
る。
間G1の部分においてのみ、振動板51の部分51aが
対向壁91の側に吸引された状態で振動板51を駆動す
れば、コンプラインスは振動板の長さに比例するのであ
るあら、対向壁91に密着している長さ分だけコンプラ
イアンスを小さくでき、したがって、振動板の全体を振
動させる場合に比べて、インクの振動系の固有周期が短
くなり、微少なインク滴を高速で吐出させることができ
る。
【0036】また、本例のように、小さな隙間G1の部
分を形成しておくと、振動板51の対応する部分51a
は、大きな隙間が形成されている場合に比べて、より小
さな駆動電圧を印加するのみで簡単に対向壁91の側に
吸引されてそこに密着した状態となる。図5に示すよう
に、このように部分的に密着した状態が形成されると、
その部分が起点となって、振動板はその部分から徐々に
全体に渡って弾性変位が誘起される。この結果、一定の
隙間を形成してある場合に比べて、振動板の弾性変位を
容易に起こさせて、対向壁の側に密着させることができ
る。したがって、本例の構成を採用すれば、小さな駆動
電圧を用いて振動板を振動させることが可能になる。
分を形成しておくと、振動板51の対応する部分51a
は、大きな隙間が形成されている場合に比べて、より小
さな駆動電圧を印加するのみで簡単に対向壁91の側に
吸引されてそこに密着した状態となる。図5に示すよう
に、このように部分的に密着した状態が形成されると、
その部分が起点となって、振動板はその部分から徐々に
全体に渡って弾性変位が誘起される。この結果、一定の
隙間を形成してある場合に比べて、振動板の弾性変位を
容易に起こさせて、対向壁の側に密着させることができ
る。したがって、本例の構成を採用すれば、小さな駆動
電圧を用いて振動板を振動させることが可能になる。
【0037】このことは、同一の駆動電圧を用いる場合
には、振動板の大きさを小さくすることが可能であるこ
とを意味している。すなわち、例えば、インクジェット
ヘッドの高密度化を図るためには、インク室5を含めて
各構成部分の寸法を小さくする必要がある。インク室5
の寸法を小さくすると、その底壁である振動板の幅、長
さ寸法も小さくなる。この結果、振動板の剛性が高くな
ってしまい、適切な振動を発生させるためには大きな駆
動電圧が必要となる。あるいは、振動板と対向壁の隙間
を小さくする必要がある。隙間を小さくすると、振動板
の充分な振幅を確保できないので、充分なインク液量を
吐出できないという不具合も発生する。しかし、本例の
ように、小さな隙間の部分を形成しておくことにより、
小寸法の振動板であってもそれほど大きな駆動電圧を必
要とすることなくそれを振動させることができる。ま
た、大きな隙間の部分があるので、充分な量のインク滴
を吐出できる。このように、本例によれば、インクジェ
ットヘッドの高密度化を容易に実現できる。
には、振動板の大きさを小さくすることが可能であるこ
とを意味している。すなわち、例えば、インクジェット
ヘッドの高密度化を図るためには、インク室5を含めて
各構成部分の寸法を小さくする必要がある。インク室5
の寸法を小さくすると、その底壁である振動板の幅、長
さ寸法も小さくなる。この結果、振動板の剛性が高くな
ってしまい、適切な振動を発生させるためには大きな駆
動電圧が必要となる。あるいは、振動板と対向壁の隙間
を小さくする必要がある。隙間を小さくすると、振動板
の充分な振幅を確保できないので、充分なインク液量を
吐出できないという不具合も発生する。しかし、本例の
ように、小さな隙間の部分を形成しておくことにより、
小寸法の振動板であってもそれほど大きな駆動電圧を必
要とすることなくそれを振動させることができる。ま
た、大きな隙間の部分があるので、充分な量のインク滴
を吐出できる。このように、本例によれば、インクジェ
ットヘッドの高密度化を容易に実現できる。
【0038】ここで、本例では、隙間を、インク室5の
基端側から先端側に向けて大きくなるように形成してあ
る。したがって、振動板5の弾性変位は、インク室5の
基端側であるインク供給側から発生し、この弾性変位が
インク吐出側に向けて伝搬していく。すなわち、図5に
示すように、インクをその供給方向に流すように、振動
板51の弾性変位が発生する。よって、インクの吐出動
作を効率良く行うことができるという利点がある。
基端側から先端側に向けて大きくなるように形成してあ
る。したがって、振動板5の弾性変位は、インク室5の
基端側であるインク供給側から発生し、この弾性変位が
インク吐出側に向けて伝搬していく。すなわち、図5に
示すように、インクをその供給方向に流すように、振動
板51の弾性変位が発生する。よって、インクの吐出動
作を効率良く行うことができるという利点がある。
【0039】次に、駆動電圧を印加して、一旦、振動板
51を対向壁91に密着させた後に、電圧印加を解除
し、振動板51と対向壁91に蓄えられた電荷を放電す
ると、クーロン力が無くなり、振動板51はその弾性復
帰力によって元の状態に復帰しようとする。この時、発
生していたクーロン力は、大きな隙間G3の部分で最も
小さく、しかも、この隙間G3の部分では振動板51が
最も大きく弾性変位している。したがって、電圧印加を
解除し、放電すると、大きな隙間G3の部分に位置して
いる振動板51の部分51cが、隙間G2、G1の部分
に位置している振動板の他の部分51b、51aに比べ
て、速く応答して、対向壁91から離れてインク室5の
容積を急激に収縮させ、これにより、インク室内に高い
インク圧力を発生させる。隙間G2、G1の部分に対応
する振動板51の部分、特に、最も小さな隙間G1の部
分に位置している振動板51の部分51aは、非常に緩
やかに復帰しようとするが、インク室内に発生したイン
ク圧力によって変形が妨げられて、対向壁91に接した
状態に一時的に保持される。この状態ではコンプライア
ンスが小さい。すなわち、インク滴の吐出に際してイン
ク室5の剛性が高く、インクの流れが急速に発生し、イ
ンク滴が高速で吐出する。インク室5の内圧は急激に高
くなってインクが吐出された後は急激に低下して負圧状
態になる。この結果、最も小さな隙間G1の部分に位置
している振動板51の部分も対向壁91から離れてイン
ク室5の側に撓む。このように、振動板51が完全に対
向壁91から離れている状態では、振動壁は圧力に比例
して弾性変位するので、インク室5の剛性は低く、すな
わち、コンプライアンスが大きく、インクの流れの振動
を緩和し、インク滴吐出後のノズルメニスカスの振動を
抑制する。その後は、インク流れの振動は、インクの粘
性により徐々に減衰し、振動板51は対向壁に接するこ
となくインク室の圧力を吸収するように振動する。
51を対向壁91に密着させた後に、電圧印加を解除
し、振動板51と対向壁91に蓄えられた電荷を放電す
ると、クーロン力が無くなり、振動板51はその弾性復
帰力によって元の状態に復帰しようとする。この時、発
生していたクーロン力は、大きな隙間G3の部分で最も
小さく、しかも、この隙間G3の部分では振動板51が
最も大きく弾性変位している。したがって、電圧印加を
解除し、放電すると、大きな隙間G3の部分に位置して
いる振動板51の部分51cが、隙間G2、G1の部分
に位置している振動板の他の部分51b、51aに比べ
て、速く応答して、対向壁91から離れてインク室5の
容積を急激に収縮させ、これにより、インク室内に高い
インク圧力を発生させる。隙間G2、G1の部分に対応
する振動板51の部分、特に、最も小さな隙間G1の部
分に位置している振動板51の部分51aは、非常に緩
やかに復帰しようとするが、インク室内に発生したイン
ク圧力によって変形が妨げられて、対向壁91に接した
状態に一時的に保持される。この状態ではコンプライア
ンスが小さい。すなわち、インク滴の吐出に際してイン
ク室5の剛性が高く、インクの流れが急速に発生し、イ
ンク滴が高速で吐出する。インク室5の内圧は急激に高
くなってインクが吐出された後は急激に低下して負圧状
態になる。この結果、最も小さな隙間G1の部分に位置
している振動板51の部分も対向壁91から離れてイン
ク室5の側に撓む。このように、振動板51が完全に対
向壁91から離れている状態では、振動壁は圧力に比例
して弾性変位するので、インク室5の剛性は低く、すな
わち、コンプライアンスが大きく、インクの流れの振動
を緩和し、インク滴吐出後のノズルメニスカスの振動を
抑制する。その後は、インク流れの振動は、インクの粘
性により徐々に減衰し、振動板51は対向壁に接するこ
となくインク室の圧力を吸収するように振動する。
【0040】したがって、最も小さな隙間G1に対応す
る振動板51の部分51aを、それ以外の振動板の部分
に比べて剛性を低く設定しておけば、この剛性の低い部
分51aはインク室内のインク圧力の発生を吸収し、不
要なインク滴の発生を抑え、次のインク滴吐出までの時
間間隔を短く抑えることができる。すなわち、インク滴
吐出の周波数を高くすることができる。
る振動板51の部分51aを、それ以外の振動板の部分
に比べて剛性を低く設定しておけば、この剛性の低い部
分51aはインク室内のインク圧力の発生を吸収し、不
要なインク滴の発生を抑え、次のインク滴吐出までの時
間間隔を短く抑えることができる。すなわち、インク滴
吐出の周波数を高くすることができる。
【0041】剛性の低い部分を振動板に形成するために
は、その部分の振動板の幅を他の部分に比べて広くすれ
ばよい。あるいは、剛性を低くしたい振動板の部分の厚
さを他の部分に比べて薄くすればよい。
は、その部分の振動板の幅を他の部分に比べて広くすれ
ばよい。あるいは、剛性を低くしたい振動板の部分の厚
さを他の部分に比べて薄くすればよい。
【0042】なお、本例においては、隙間Gを大、中、
小の3段階に形成したが、2段階に形成してもよく、あ
るいは4段階以上に細かに形成してもよい。また、本例
のように平坦面を階段状に形成して異なる隙間を形成す
る代わりに、曲面もしくは斜面を利用して徐々に変化す
る隙間を形成することもできる。
小の3段階に形成したが、2段階に形成してもよく、あ
るいは4段階以上に細かに形成してもよい。また、本例
のように平坦面を階段状に形成して異なる隙間を形成す
る代わりに、曲面もしくは斜面を利用して徐々に変化す
る隙間を形成することもできる。
【0043】(インクジェットヘッドの駆動方法)次
に、上記構成のインクジェットヘッドの駆動方法につい
て図6から図9を用いて説明する。特に、電圧印加手段
21によって対向電極間に印加される駆動電圧の解除後
の制御方法について説明する。
に、上記構成のインクジェットヘッドの駆動方法につい
て図6から図9を用いて説明する。特に、電圧印加手段
21によって対向電極間に印加される駆動電圧の解除後
の制御方法について説明する。
【0044】図6には、対向電極間の電圧波形の一例を
示してある。対向電極間の電圧が時点t1にピーク電圧
Voまで上昇するように、充電が行われ(V10)、そ
の後、時点t2まで、ピーク電圧Voが保持される。更
にその後、以下に説明するように放電が行われ、インク
滴が吐出される。
示してある。対向電極間の電圧が時点t1にピーク電圧
Voまで上昇するように、充電が行われ(V10)、そ
の後、時点t2まで、ピーク電圧Voが保持される。更
にその後、以下に説明するように放電が行われ、インク
滴が吐出される。
【0045】本例では、この波形部分V11が立ち下が
る部分において、すなわち、対向電極間の放電過程にお
いて、時間に対する電圧降下の傾きが急な第1の区間V
12と、この第1の区間に連続して、電圧降下の傾きが
緩やかな第2の区間が形成されている。すなわち、対向
電極間の電圧がピーク電圧Voで保持される期間t1か
らt2の後に、時点t2で放電が開始されて、電圧降下
の急な第1の区間V12に沿って電圧がVaまで降下
し、この電圧値になった時点t3の後は、緩やかな電圧
降下の第2の区間V13に沿って電圧が零まで降下す
る。
る部分において、すなわち、対向電極間の放電過程にお
いて、時間に対する電圧降下の傾きが急な第1の区間V
12と、この第1の区間に連続して、電圧降下の傾きが
緩やかな第2の区間が形成されている。すなわち、対向
電極間の電圧がピーク電圧Voで保持される期間t1か
らt2の後に、時点t2で放電が開始されて、電圧降下
の急な第1の区間V12に沿って電圧がVaまで降下
し、この電圧値になった時点t3の後は、緩やかな電圧
降下の第2の区間V13に沿って電圧が零まで降下す
る。
【0046】ここで、本例の電圧印加手段21において
は、第1の区間V12における電圧降下の大きさを変更
可能となっており、例えば、図に示すように、電圧V
a、Vb、Vcに切り換え可能となっている。電圧V
b、Vcに切り換えられた時には、この電圧まで降下し
た後は区間部分V13と同一の電圧降下率で放電させる
ようになっている。すなわち、区間V14、V15で表
される線に沿って電圧を降下させる。
は、第1の区間V12における電圧降下の大きさを変更
可能となっており、例えば、図に示すように、電圧V
a、Vb、Vcに切り換え可能となっている。電圧V
b、Vcに切り換えられた時には、この電圧まで降下し
た後は区間部分V13と同一の電圧降下率で放電させる
ようになっている。すなわち、区間V14、V15で表
される線に沿って電圧を降下させる。
【0047】電圧印加手段21により、対向電極間の電
圧波形が上述の如く変化するように、対向電極間の充放
電がなされ、インク滴の吐出動作が行われる。ここで、
対向電極間の電圧を、区間V12に沿って電圧降下させ
た後に、電圧Vaの時点t3から波形部分V13に沿っ
て緩やかに降下させるように放電した場合には、振動板
51は次のように動作する。対向電極間の電圧が電圧V
aの時点まで降下する間に、大きな隙間G3の振動板5
1の部分51cが最初に、弾性復帰力によって、対向壁
91の表面91aから離れてインク室5の内方に向けて
弾性変位する。
圧波形が上述の如く変化するように、対向電極間の充放
電がなされ、インク滴の吐出動作が行われる。ここで、
対向電極間の電圧を、区間V12に沿って電圧降下させ
た後に、電圧Vaの時点t3から波形部分V13に沿っ
て緩やかに降下させるように放電した場合には、振動板
51は次のように動作する。対向電極間の電圧が電圧V
aの時点まで降下する間に、大きな隙間G3の振動板5
1の部分51cが最初に、弾性復帰力によって、対向壁
91の表面91aから離れてインク室5の内方に向けて
弾性変位する。
【0048】図7には、この弾性変位状態を示してあ
る。この後は、電圧降下は緩やかに行われるので、中程
度の隙間G2の部分51b、最も小さな隙間G1の部分
51aが順次に対向壁91から離れて弾性復帰力によっ
てインク室側に戻る。したがって、基本的には、最も大
きな隙間G3の部分に対向する振動板51の部分51c
による弾性変位によって発生するインク室5内のインク
圧力によってインク滴の吐出が行われる。この場合に
は、中程度の隙間G2の部分51bおよび最も小さな隙
間G1の部分51aは実質的に対向壁91の表面91b
および91aにそれぞれ接した状態にあり、したがっ
て、インクの振動系のコンプライアンスは小さい。よっ
て、その固有周期を短くでき、微少なインク滴を高速で
吐出させることができる。
る。この後は、電圧降下は緩やかに行われるので、中程
度の隙間G2の部分51b、最も小さな隙間G1の部分
51aが順次に対向壁91から離れて弾性復帰力によっ
てインク室側に戻る。したがって、基本的には、最も大
きな隙間G3の部分に対向する振動板51の部分51c
による弾性変位によって発生するインク室5内のインク
圧力によってインク滴の吐出が行われる。この場合に
は、中程度の隙間G2の部分51bおよび最も小さな隙
間G1の部分51aは実質的に対向壁91の表面91b
および91aにそれぞれ接した状態にあり、したがっ
て、インクの振動系のコンプライアンスは小さい。よっ
て、その固有周期を短くでき、微少なインク滴を高速で
吐出させることができる。
【0049】これに対して、対向電極間にかかる電圧の
放電時に、電圧が値Vbにまで降下した時点から波形部
分V14に沿って緩やかに電圧を降下させた場合には、
振動板51は、図7において破線で示すように、最も大
きな隙間G3の部分および中程度の隙間G2の部分に対
応する部分51c、51bが対向壁の部分91c、91
bから離れて弾性復帰力によってインク室5の側に変位
して、インクの吐出が行われる。この場合には、最も小
さな隙間G1の部分に対応する振動板51の部分51c
は実質的にインク吐出動作に寄与せずに、対向壁91の
表面91cに接した状態となっている。したがって、図
7において破線で示す場合に比べてインク振動系のコン
プライアンスが大きく、また、インク滴の吐出量も多く
なる。
放電時に、電圧が値Vbにまで降下した時点から波形部
分V14に沿って緩やかに電圧を降下させた場合には、
振動板51は、図7において破線で示すように、最も大
きな隙間G3の部分および中程度の隙間G2の部分に対
応する部分51c、51bが対向壁の部分91c、91
bから離れて弾性復帰力によってインク室5の側に変位
して、インクの吐出が行われる。この場合には、最も小
さな隙間G1の部分に対応する振動板51の部分51c
は実質的にインク吐出動作に寄与せずに、対向壁91の
表面91cに接した状態となっている。したがって、図
7において破線で示す場合に比べてインク振動系のコン
プライアンスが大きく、また、インク滴の吐出量も多く
なる。
【0050】一方、対向電極間にかかる電圧の放電を電
圧がVcになるまで急激に行った場合には、実質的に
は、図7において想像線で示すように、振動板51の全
ての部分が弾性復帰力によってインク室内方に弾性変位
してインク吐出動作に寄与する。したがって、この場合
には、対向壁91に接している振動板の部分が無く、コ
ンプライアンスは最も大きくなり、過大なインク圧力の
発生を緩和できる。よって、大きなインク滴を安定して
吐出することができる。
圧がVcになるまで急激に行った場合には、実質的に
は、図7において想像線で示すように、振動板51の全
ての部分が弾性復帰力によってインク室内方に弾性変位
してインク吐出動作に寄与する。したがって、この場合
には、対向壁91に接している振動板の部分が無く、コ
ンプライアンスは最も大きくなり、過大なインク圧力の
発生を緩和できる。よって、大きなインク滴を安定して
吐出することができる。
【0051】このように、対向電極間の放電時における
電圧降下特性を変えることにより、インクノズル11の
インク吐出特性、特に、その周期およびインク滴重量を
変えることができる。
電圧降下特性を変えることにより、インクノズル11の
インク吐出特性、特に、その周期およびインク滴重量を
変えることができる。
【0052】次に、図8には、図1乃至3に示すインク
ジェットヘッド1の駆動に適用可能な別の対向電極間の
電圧波形を示してある。本例では、インク滴を吐出させ
るための充放電(V20からV22)と、そのインク滴
の吐出量を制御するための充放電(V23からV25)
の計2回の充放電が行われる。この1回目の充放電が終
了した時点t4から一定の期間の経過後に、更に補助充
電V23が行われる。この補助充電V23は、時点t5
で開始され、時点t6でピーク電圧Vaに達し、終了す
る。その電圧のピークが時点t6からt7まで保持され
るた後、時点t7から時点t8にかけて放電される。そ
して、本例は、充電時間を制御することにより、このピ
ーク電圧の値を、Va、VbおよびVcとなるように切
り換え可能としてある。
ジェットヘッド1の駆動に適用可能な別の対向電極間の
電圧波形を示してある。本例では、インク滴を吐出させ
るための充放電(V20からV22)と、そのインク滴
の吐出量を制御するための充放電(V23からV25)
の計2回の充放電が行われる。この1回目の充放電が終
了した時点t4から一定の期間の経過後に、更に補助充
電V23が行われる。この補助充電V23は、時点t5
で開始され、時点t6でピーク電圧Vaに達し、終了す
る。その電圧のピークが時点t6からt7まで保持され
るた後、時点t7から時点t8にかけて放電される。そ
して、本例は、充電時間を制御することにより、このピ
ーク電圧の値を、Va、VbおよびVcとなるように切
り換え可能としてある。
【0053】このように充放電を行った場合には、電圧
Voまで充電することにより、振動板51が対向壁91
の側に引かれて密着し、これを放電すると、すなわち、
図の時点t2後、振動板51はその弾性復帰力によって
元の位置に向けて戻り、これよりも更にインク室5の内
方にまで変位する。この結果、インク室の内圧が急激に
高まり、インクノズル11からインク滴が吐出される。
インク滴が完全にノズル11から吐出される時点、すな
わちインク切れの時点よりも手前の時点であるt5から
補助充電V23が開始される。
Voまで充電することにより、振動板51が対向壁91
の側に引かれて密着し、これを放電すると、すなわち、
図の時点t2後、振動板51はその弾性復帰力によって
元の位置に向けて戻り、これよりも更にインク室5の内
方にまで変位する。この結果、インク室の内圧が急激に
高まり、インクノズル11からインク滴が吐出される。
インク滴が完全にノズル11から吐出される時点、すな
わちインク切れの時点よりも手前の時点であるt5から
補助充電V23が開始される。
【0054】この補助充電V23のピーク値を最も大き
なVaに設定した場合(V24a)には、発生するクー
ロン力によって振動板51の全体が対向壁91の側に引
かれて、大きく弾性変位する。この結果、インク室内の
インク圧力が一時的に急激に低下して、吐出される過程
にあるインク滴に対して、それをインク室内に吸引する
作用が及ぶ。この結果、吐出インク量が大幅に少なくな
り、微少なインク滴の吐出が行われて、小さなドット印
字が記録紙上に形成される。
なVaに設定した場合(V24a)には、発生するクー
ロン力によって振動板51の全体が対向壁91の側に引
かれて、大きく弾性変位する。この結果、インク室内の
インク圧力が一時的に急激に低下して、吐出される過程
にあるインク滴に対して、それをインク室内に吸引する
作用が及ぶ。この結果、吐出インク量が大幅に少なくな
り、微少なインク滴の吐出が行われて、小さなドット印
字が記録紙上に形成される。
【0055】これに対して、補助充電のピークをVbと
した場合(V24b)には、振動板51のうちの中程度
の隙間G2および最も小さな隙間G1に対応する部分5
1b、51aの部分のみが対向壁91の表面91a、9
1bの側に引かれる。よって、上記の場合よりも振動板
51の弾性変形が小さく、インク室内の圧力低下の程度
も少ない。よって、上記の場合よりも多い量のインク滴
の吐出が行われる。一方、補助充電のピークを最も小さ
なVcとした場合(V24c)には、振動板のうちの最
も小さな隙間G3に対応する部分51cのみが対向壁の
側の表面91cに引かれるのみであるので、振動板の弾
性変位量を微少であり、よって、多量のインク滴の吐出
が行われて、大きなドット印字を行うことができる。
した場合(V24b)には、振動板51のうちの中程度
の隙間G2および最も小さな隙間G1に対応する部分5
1b、51aの部分のみが対向壁91の表面91a、9
1bの側に引かれる。よって、上記の場合よりも振動板
51の弾性変形が小さく、インク室内の圧力低下の程度
も少ない。よって、上記の場合よりも多い量のインク滴
の吐出が行われる。一方、補助充電のピークを最も小さ
なVcとした場合(V24c)には、振動板のうちの最
も小さな隙間G3に対応する部分51cのみが対向壁の
側の表面91cに引かれるのみであるので、振動板の弾
性変位量を微少であり、よって、多量のインク滴の吐出
が行われて、大きなドット印字を行うことができる。
【0056】以上の本例に示すように、補助充電時のピ
ーク電圧の値を変更することにより、吐出インク量を制
御でき、形成されるドットの大きさを変更できる。
ーク電圧の値を変更することにより、吐出インク量を制
御でき、形成されるドットの大きさを変更できる。
【0057】ここで、このような吐出インク量の制御
は、図9に示すように充放電を行うことによっても実現
することができる。この図9に示す対向電極間の電圧波
形においては、インク吐出用の充放電(V30からV3
2)を行った後に、上記の例と同じく補助充放電(V3
3からV35)を行っている。しかし、本例では、この
補助充電V33の開始時点を変更することにより、吐出
インク量を制御するようにしている。放電V32の終了
後の最も早い時点taで補助充電V33を開始した場合
(V33a)には、吐出される過程にあるインク滴の量
が大幅に少なくなり、微少なインク滴の吐出を実現でき
る。逆に、補助充電V33を最も遅い時点tcから行っ
た場合(V33c)には、吐出過程のあるインク滴の吸
引作用は極僅かであるので、インク吐出量は多く、した
がって、大きなドット印字を行うことができる。これら
の時点ta、tcの中間の時点tbで補助充電V33を
開始した場合には、これらの中間の量のインク滴の吐出
が行われる。このように、補助充電の開始時点を変更す
ることによっても、吐出されるインク滴の量を調整する
ことができる。
は、図9に示すように充放電を行うことによっても実現
することができる。この図9に示す対向電極間の電圧波
形においては、インク吐出用の充放電(V30からV3
2)を行った後に、上記の例と同じく補助充放電(V3
3からV35)を行っている。しかし、本例では、この
補助充電V33の開始時点を変更することにより、吐出
インク量を制御するようにしている。放電V32の終了
後の最も早い時点taで補助充電V33を開始した場合
(V33a)には、吐出される過程にあるインク滴の量
が大幅に少なくなり、微少なインク滴の吐出を実現でき
る。逆に、補助充電V33を最も遅い時点tcから行っ
た場合(V33c)には、吐出過程のあるインク滴の吸
引作用は極僅かであるので、インク吐出量は多く、した
がって、大きなドット印字を行うことができる。これら
の時点ta、tcの中間の時点tbで補助充電V33を
開始した場合には、これらの中間の量のインク滴の吐出
が行われる。このように、補助充電の開始時点を変更す
ることによっても、吐出されるインク滴の量を調整する
ことができる。
【0058】勿論、上述した図8に示す例と、本例の場
合とを組み合わせて、補助充電のピーク電圧の値および
その開始時期を同時に変更してもよいことは勿論であ
る。
合とを組み合わせて、補助充電のピーク電圧の値および
その開始時期を同時に変更してもよいことは勿論であ
る。
【0059】なお、駆動電圧信号における各電圧値V
o、V1、Va、Vb、Vcは、振動板の弾性特性、寸
法等に応じて、各具体例に応じて、適宜、最適な値に設
定すべき性質のものである。
o、V1、Va、Vb、Vcは、振動板の弾性特性、寸
法等に応じて、各具体例に応じて、適宜、最適な値に設
定すべき性質のものである。
【0060】(インクジェットヘッドの駆動回路)次
に、上記構成のインクジェットヘッドの駆動回路につい
て図10と図11を用いて説明する。
に、上記構成のインクジェットヘッドの駆動回路につい
て図10と図11を用いて説明する。
【0061】図10は、図6に示した対向電極間の電圧
波形を得るための駆動回路の一例をしめすものである。
図中符号は、IN1は、振動板51を撓ませるための充
電信号の入力端子で、図11(a)に示した波形の信号
が入力し、またIN2は、充電状態にある対向電極(振
動板51と対向壁91)の電荷を放電し、振動板51を
復元するための放電信号の入力端子で、図11(b)に
示した波形の信号が入力する。入力端子IN1にはレベ
ルシフト用のトランジスタQ1を介して第1の定電流回
路40が接続されている。定電流回路400は、トラン
ジスタQ2、Q3と抵抗R1からなり、コンデンサCを
一定電流値で充電するように構成されている。
波形を得るための駆動回路の一例をしめすものである。
図中符号は、IN1は、振動板51を撓ませるための充
電信号の入力端子で、図11(a)に示した波形の信号
が入力し、またIN2は、充電状態にある対向電極(振
動板51と対向壁91)の電荷を放電し、振動板51を
復元するための放電信号の入力端子で、図11(b)に
示した波形の信号が入力する。入力端子IN1にはレベ
ルシフト用のトランジスタQ1を介して第1の定電流回
路40が接続されている。定電流回路400は、トラン
ジスタQ2、Q3と抵抗R1からなり、コンデンサCを
一定電流値で充電するように構成されている。
【0062】図中符号410は、吐出量制御回路で、第
1、第2のワンショットマルチバイブレータMV1、M
V2から構成されている。第1のワンショットマルチバ
イブレータMV1は、放電信号が入力されたときに作動
してパルス幅Txの信号を出力する。第1のワンショッ
トマルチバイブレータMV1から出力されるパルス幅T
xは、所望の幅に制御することが可能で、本例では、3
種類のパルス幅を選択できるように構成されている。第
2のワンショットマルチバイブレータMV2は、第1の
ワンショットマルチバイブレータMV1から出力される
パルスの立ち下がりに同期して、パルス幅Tdの信号を
出力する。
1、第2のワンショットマルチバイブレータMV1、M
V2から構成されている。第1のワンショットマルチバ
イブレータMV1は、放電信号が入力されたときに作動
してパルス幅Txの信号を出力する。第1のワンショッ
トマルチバイブレータMV1から出力されるパルス幅T
xは、所望の幅に制御することが可能で、本例では、3
種類のパルス幅を選択できるように構成されている。第
2のワンショットマルチバイブレータMV2は、第1の
ワンショットマルチバイブレータMV1から出力される
パルスの立ち下がりに同期して、パルス幅Tdの信号を
出力する。
【0063】第1のワンショットマルチバイブレータの
出力端子には、第2の定電流回路420が、第2のワン
ショットマルチバイブレータの出力端子には、第3の定
電流回路430が接続されている。第2の定電流回路4
20は、トランジスタQ4、Q5、及び抵抗R2からな
り、コンデンサCの電荷を吐出量制御回路41から信号
Txが出力されている期間、一定の電流値で放電させる
ように構成されている。また、第3の定電流回路430
は、トランジスタQ10、Q11、及び抵抗R3からな
り、コンデンサCの電荷を吐出量制御回路41から信号
Tdが出力されている期間、一定の電流値で放電させる
ように構成されている。ここで、抵抗R2、R3の値
は、第3の定電流回路で行われる放電の速度が、第2の
定電流回路で行われるそれよりも小さくなるように、設
定されている。
出力端子には、第2の定電流回路420が、第2のワン
ショットマルチバイブレータの出力端子には、第3の定
電流回路430が接続されている。第2の定電流回路4
20は、トランジスタQ4、Q5、及び抵抗R2からな
り、コンデンサCの電荷を吐出量制御回路41から信号
Txが出力されている期間、一定の電流値で放電させる
ように構成されている。また、第3の定電流回路430
は、トランジスタQ10、Q11、及び抵抗R3からな
り、コンデンサCの電荷を吐出量制御回路41から信号
Tdが出力されている期間、一定の電流値で放電させる
ように構成されている。ここで、抵抗R2、R3の値
は、第3の定電流回路で行われる放電の速度が、第2の
定電流回路で行われるそれよりも小さくなるように、設
定されている。
【0064】コンデンサCの端子はトランジスタQ6、
Q7、及びQ8、Q9をダーリントン接続してなる電流
増幅回路を介して出力端子OUTに接続されている。
Q7、及びQ8、Q9をダーリントン接続してなる電流
増幅回路を介して出力端子OUTに接続されている。
【0065】出力端子OUTには、トランジスタT,
T,T・・・を介してインクジェットヘッドのアクチュ
エータを構成している全ての対向電極(振動板51とセ
グメント電極10)が接続されている。
T,T・・・を介してインクジェットヘッドのアクチュ
エータを構成している全ての対向電極(振動板51とセ
グメント電極10)が接続されている。
【0066】これにより、充電信号が入力している状態
では、コンデンサCが一定の電流で充電されるので、こ
の状態でドットを形成すべきノズルの対向電極に接続す
るトランジスタT,T,T・・・をドット形成信号等で
選択してオンにすると、トランジスタT,T,T・・・
を介して対向電極が充電される。そして放電信号が入力
すると、コンデンサCが放電されるので、充電されてい
る対向電極の電荷が、ダイオードD,D,D・・・を介
して放電されることになる。
では、コンデンサCが一定の電流で充電されるので、こ
の状態でドットを形成すべきノズルの対向電極に接続す
るトランジスタT,T,T・・・をドット形成信号等で
選択してオンにすると、トランジスタT,T,T・・・
を介して対向電極が充電される。そして放電信号が入力
すると、コンデンサCが放電されるので、充電されてい
る対向電極の電荷が、ダイオードD,D,D・・・を介
して放電されることになる。
【0067】次にこのように構成した駆動回路の動作を
図11に示した波形図を用いて説明する。端子IN1に
図11に示した充電信号(a)が入力すると、その立ち
上がりエッジによりトランジスタQ1がオンになり、こ
れにより第1の定電流回路400を構成しているトラン
ジスタQ2がオンとなり、これに接続されているコンデ
ンサCに抵抗R1を介して電流が流れ込む。
図11に示した波形図を用いて説明する。端子IN1に
図11に示した充電信号(a)が入力すると、その立ち
上がりエッジによりトランジスタQ1がオンになり、こ
れにより第1の定電流回路400を構成しているトラン
ジスタQ2がオンとなり、これに接続されているコンデ
ンサCに抵抗R1を介して電流が流れ込む。
【0068】そして、抵抗R1の端子電圧がトランジス
タQ3のベース−エミッタ間電圧となっており、かつト
ランジスタQ3がオンの状態では、これのベース−エミ
ッタ間電圧が一定であるから、コンデンサCに流れ込む
電流は、一定値に維持されることになる。
タQ3のベース−エミッタ間電圧となっており、かつト
ランジスタQ3がオンの状態では、これのベース−エミ
ッタ間電圧が一定であるから、コンデンサCに流れ込む
電流は、一定値に維持されることになる。
【0069】この結果、コンデンサの端子電圧は、図1
1(c)に示したように0ボルトから一定の勾配τ1で
直線的に上昇する。この勾配τ1は、抵抗R1の抵抗
値、またはコンデンサCの静電容量を調整することによ
り、変化する。つまり、抵抗R1の抵抗値を調整するこ
とにより、対向電極間の充電速度を所定の値に設定でき
る。
1(c)に示したように0ボルトから一定の勾配τ1で
直線的に上昇する。この勾配τ1は、抵抗R1の抵抗
値、またはコンデンサCの静電容量を調整することによ
り、変化する。つまり、抵抗R1の抵抗値を調整するこ
とにより、対向電極間の充電速度を所定の値に設定でき
る。
【0070】コンデンサCの端子電圧は、トランジスタ
Q6,Q7で増幅されて出力端子OUTから各対向電極
間に印加され、ドット形成信号で選択的にオンとなって
いるトランジスタT,T,T・・・を介して特定の対向
電極間だけが所定の勾配τ1で充電される。(図11
(e)のt1までの区間)これにより、振動板51がセ
グメント電極10側に所定の速度で吸引され、インク室
5が膨張して、共通インク室6からインク室5にインク
が流れ込む。
Q6,Q7で増幅されて出力端子OUTから各対向電極
間に印加され、ドット形成信号で選択的にオンとなって
いるトランジスタT,T,T・・・を介して特定の対向
電極間だけが所定の勾配τ1で充電される。(図11
(e)のt1までの区間)これにより、振動板51がセ
グメント電極10側に所定の速度で吸引され、インク室
5が膨張して、共通インク室6からインク室5にインク
が流れ込む。
【0071】充電信号のパルス幅Toに規定された時間
が経過すると、トランジスタQ1がオフとなるから、コ
ンデンサCの充電が停止する。この結果対向電極間の電
圧はVoに保持され、振動板51は、セグメント電極1
0に吸引された状態で維持される。
が経過すると、トランジスタQ1がオフとなるから、コ
ンデンサCの充電が停止する。この結果対向電極間の電
圧はVoに保持され、振動板51は、セグメント電極1
0に吸引された状態で維持される。
【0072】所定時間Thが経過すると、IN2に放電
信号が入力される。(図11(b))これにより、吐出
量制御回路410の第1ワンショットマルチバイブレー
タMV1からパルス幅Txの信号(図6(c))が出力
される。
信号が入力される。(図11(b))これにより、吐出
量制御回路410の第1ワンショットマルチバイブレー
タMV1からパルス幅Txの信号(図6(c))が出力
される。
【0073】第2の定電流回路420を構成しているト
ランジスタQ4がオンとなり、コンデンサCの電荷を抵
抗R2を介して放電させる。この抵抗R2の端子電圧
は、トランジスタQ5のベース−エミッタ間電圧となっ
ているので、前述の第1の定電流回路400と同様に作
用して抵抗R2を流れる電流を一定値に維持する。
ランジスタQ4がオンとなり、コンデンサCの電荷を抵
抗R2を介して放電させる。この抵抗R2の端子電圧
は、トランジスタQ5のベース−エミッタ間電圧となっ
ているので、前述の第1の定電流回路400と同様に作
用して抵抗R2を流れる電流を一定値に維持する。
【0074】これにより、コンデンサCの端子電圧は、
調整された抵抗R2の抵抗値に基づいた勾配τ2で直線
的に降下する。この立ち下がり電圧は、トランジスタQ
8,Q9を介して出力端子OUTに印加されるが、ドッ
トを形成すべきノズルの対向電極間にだけ充電されてい
るので、これらの対向電極だけがダイオードD,D,D
・・・を介して立ち下がり勾配τ2により放電し、振動
板51は、これにより定まる速度で復元する。
調整された抵抗R2の抵抗値に基づいた勾配τ2で直線
的に降下する。この立ち下がり電圧は、トランジスタQ
8,Q9を介して出力端子OUTに印加されるが、ドッ
トを形成すべきノズルの対向電極間にだけ充電されてい
るので、これらの対向電極だけがダイオードD,D,D
・・・を介して立ち下がり勾配τ2により放電し、振動
板51は、これにより定まる速度で復元する。
【0075】振動板復元の過程で、第1のワンショット
マルチバイブレータMV1のパルス幅Txで定まる時間
が経過すると、トランジスタQ4がオフとなる。同時
に、吐出量制御回路410の第2ワンショットマルチバ
イブレータMV2からパルス幅Tdの信号(図6
(d))が出力される。その結果、第2の定電流回路4
20の抵抗R2を介して行われていた放電が停止し、第
3の定電流回路430を構成しているトランジスタQ1
0がオンとなり、コンデンサCの電荷は、抵抗R3を介
して放電されるようになる。
マルチバイブレータMV1のパルス幅Txで定まる時間
が経過すると、トランジスタQ4がオフとなる。同時
に、吐出量制御回路410の第2ワンショットマルチバ
イブレータMV2からパルス幅Tdの信号(図6
(d))が出力される。その結果、第2の定電流回路4
20の抵抗R2を介して行われていた放電が停止し、第
3の定電流回路430を構成しているトランジスタQ1
0がオンとなり、コンデンサCの電荷は、抵抗R3を介
して放電されるようになる。
【0076】この抵抗R3の抵抗値は抵抗R2のそれよ
りも大きい値に設定されているため、パルス幅Txで定
まる時間の経過後、コンデンサCの端子電圧は、抵抗R
3の抵抗値に基づいた勾配τ3で直線的に降下する。つ
まり、立ち下がり勾配τ2で放電されていた対向電極間
の電荷は、パルス幅Txで定まる時間の経過後、勾配τ
2より小さい立ち下がり勾配τ3で放電されるようにな
る。尚、第2のワンショットマルチバイブレータMV2
から出力されるパルス幅Tdの信号は、対向電極間の電
荷が完全に放電された後に立ち下がるように予め設定さ
れている。
りも大きい値に設定されているため、パルス幅Txで定
まる時間の経過後、コンデンサCの端子電圧は、抵抗R
3の抵抗値に基づいた勾配τ3で直線的に降下する。つ
まり、立ち下がり勾配τ2で放電されていた対向電極間
の電荷は、パルス幅Txで定まる時間の経過後、勾配τ
2より小さい立ち下がり勾配τ3で放電されるようにな
る。尚、第2のワンショットマルチバイブレータMV2
から出力されるパルス幅Tdの信号は、対向電極間の電
荷が完全に放電された後に立ち下がるように予め設定さ
れている。
【0077】また、吐出量制御回路420の第1のワン
ショットマルチバイブレータMV1から出力される信号
のパルス幅Txは、吐出量制御信号に応じて、制御され
る。本例の第1のワンショットマルチバイブレータは、
吐出量制御信号に応じて、3種類のパルス幅が出力可能
であり、3種類のインク吐出量を選択できる。
ショットマルチバイブレータMV1から出力される信号
のパルス幅Txは、吐出量制御信号に応じて、制御され
る。本例の第1のワンショットマルチバイブレータは、
吐出量制御信号に応じて、3種類のパルス幅が出力可能
であり、3種類のインク吐出量を選択できる。
【0078】最も少量のインク滴を吐出するときには、
最も短いパルス幅Txの信号(図10(c)の実線部)
が第1のワンショットマルチバイブレータMV1から出
力される。その結果、対向電極間に蓄えられている電荷
は、電圧Vaまで勾配τ2で放電され、その後勾配τ3
で放電される。(図10(e)の実線部)このとき、図
7に示すように、最も大きな隙間G3の部分に対向する
振動板51の部分51cによる弾性変位によって発生す
るインク室5内のインク圧力によってインク滴の吐出が
行われる。
最も短いパルス幅Txの信号(図10(c)の実線部)
が第1のワンショットマルチバイブレータMV1から出
力される。その結果、対向電極間に蓄えられている電荷
は、電圧Vaまで勾配τ2で放電され、その後勾配τ3
で放電される。(図10(e)の実線部)このとき、図
7に示すように、最も大きな隙間G3の部分に対向する
振動板51の部分51cによる弾性変位によって発生す
るインク室5内のインク圧力によってインク滴の吐出が
行われる。
【0079】一方、最も多量のインク滴を吐出するとき
には、最も長いパルス幅Txの信号が第1のワンショッ
トマルチバイブレータMV1から出力される。その結
果、対向電極間に蓄えられている電荷は、電圧Vcまで
勾配τ2で放電され、その後勾配τ3で放電される。こ
のとき、前述したように、振動板51の全ての部分が弾
性復帰力によってインク室内方に急激に弾性変位してイ
ンク吐出動作に寄与する。
には、最も長いパルス幅Txの信号が第1のワンショッ
トマルチバイブレータMV1から出力される。その結
果、対向電極間に蓄えられている電荷は、電圧Vcまで
勾配τ2で放電され、その後勾配τ3で放電される。こ
のとき、前述したように、振動板51の全ての部分が弾
性復帰力によってインク室内方に急激に弾性変位してイ
ンク吐出動作に寄与する。
【0080】そして、中程度の量のインク滴を吐出する
ときは、対向電極間に蓄えられている電荷が、電圧Vb
まで勾配τ2で放電され、その後勾配τ3で放電される
ように、中程度のパルス幅Txの信号が、第1のワンシ
ョットマルチバイブレータMV1から出力される。
ときは、対向電極間に蓄えられている電荷が、電圧Vb
まで勾配τ2で放電され、その後勾配τ3で放電される
ように、中程度のパルス幅Txの信号が、第1のワンシ
ョットマルチバイブレータMV1から出力される。
【0081】その結果、最も大きな隙間G3の部分およ
び中程度の隙間G2の部分に対応する部分51c、51
bが対向壁の部分91c、91bから離れて弾性復帰力
によってインク室5の側に変位して、インクの吐出が行
われる。
び中程度の隙間G2の部分に対応する部分51c、51
bが対向壁の部分91c、91bから離れて弾性復帰力
によってインク室5の側に変位して、インクの吐出が行
われる。
【0082】このように、本例の駆動回路を用いれば、
容易に対向電極間の放電時における電圧降下特性を変え
ることができ、その結果、各ノズルから吐出されるイン
ク滴重量を制御することができる。
容易に対向電極間の放電時における電圧降下特性を変え
ることができ、その結果、各ノズルから吐出されるイン
ク滴重量を制御することができる。
【0083】また、本例の駆動回路を応用することによ
って、複数の定電流回路及びそれらを切り換える回路、
ワンショットマルチバイブレータ、遅延回路、複数の定
電圧回路及びそれらを切り換える回路を組み合わせ、図
8、図9に示す充放電波形を得ることが可能である。
って、複数の定電流回路及びそれらを切り換える回路、
ワンショットマルチバイブレータ、遅延回路、複数の定
電圧回路及びそれらを切り換える回路を組み合わせ、図
8、図9に示す充放電波形を得ることが可能である。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のインクジ
ェットヘッドにおいては、そのインク室の底壁を形成し
ている振動板と、これが当たる対向壁との隙間として、
大きな隙間部分と小さな隙間部分を形成した構成を採用
している。この構成によれば、これらの間の対向電極間
に印加する駆動電圧が小さくても、小さな隙間部分に位
置している振動板の部分が容易に対向壁の側に弾性変位
し、この変位が大きな隙間部分に位置している振動板の
部分に伝搬して、振動板は全体として対向壁の側にクー
ロン力によって吸引されて密着する。よって、駆動電圧
を小さくできる。逆に、インクジェットヘッドを高密度
化するためにインク室を小さくしても、すなわち、その
底壁である振動板の寸法を小さくして剛性が高まって
も、この振動板を容易に振動させることができるので、
インクジェットヘッドの高密度化の実現にも有利であ
る。
ェットヘッドにおいては、そのインク室の底壁を形成し
ている振動板と、これが当たる対向壁との隙間として、
大きな隙間部分と小さな隙間部分を形成した構成を採用
している。この構成によれば、これらの間の対向電極間
に印加する駆動電圧が小さくても、小さな隙間部分に位
置している振動板の部分が容易に対向壁の側に弾性変位
し、この変位が大きな隙間部分に位置している振動板の
部分に伝搬して、振動板は全体として対向壁の側にクー
ロン力によって吸引されて密着する。よって、駆動電圧
を小さくできる。逆に、インクジェットヘッドを高密度
化するためにインク室を小さくしても、すなわち、その
底壁である振動板の寸法を小さくして剛性が高まって
も、この振動板を容易に振動させることができるので、
インクジェットヘッドの高密度化の実現にも有利であ
る。
【0085】また、小さな隙間部分に位置している振動
板の部分の剛性を低くなるように設定した場合には、こ
の剛性の低い部分はインク吐出後のインク室内のインク
圧力の発生を吸収し、不要なインク滴の発生を抑え、次
のインク滴吐出までの時間間隔を短く抑えることができ
る。すなわち、インク滴吐出の周波数を高くすることが
できる。
板の部分の剛性を低くなるように設定した場合には、こ
の剛性の低い部分はインク吐出後のインク室内のインク
圧力の発生を吸収し、不要なインク滴の発生を抑え、次
のインク滴吐出までの時間間隔を短く抑えることができ
る。すなわち、インク滴吐出の周波数を高くすることが
できる。
【0086】さらに、インク供給の流れの方向に向け
て、小さな隙間部分および大きな隙間部分をこの順序で
配列した場合には、振動板の弾性変形によってインクが
その供給方向に押し出されるような作用を受けるので、
インクノズルへ向けてインクの供給を効率良く行うこと
ができる。
て、小さな隙間部分および大きな隙間部分をこの順序で
配列した場合には、振動板の弾性変形によってインクが
その供給方向に押し出されるような作用を受けるので、
インクノズルへ向けてインクの供給を効率良く行うこと
ができる。
【0087】一方、本発明は、このように小さな隙間部
分および大きな隙間部分を備えたインクジェットヘッド
を駆動する場合に、その対向電極間に蓄えられた電荷の
放電時の電圧降下特性を変更するようにしている。また
は、インク吐出のための充放電を行った後に補助充放電
を更に行うようにすると共に、この補助充放電のピーク
電圧値、これと共に、あるいはこれとは別に補助充放電
の充電の開始時点を変更するようにしている。この駆動
方法を採用すれば、例えば、振動板のうちの小さな隙間
部分に位置している部分のみを対向壁に吸引した状態、
すなわちインクの振動系のコンプライアンスを小さくし
た状態で振動板を弾性変位でき、吐出インク量等のイン
ク吐出特性を多様に変更することができるという効果が
得られる。
分および大きな隙間部分を備えたインクジェットヘッド
を駆動する場合に、その対向電極間に蓄えられた電荷の
放電時の電圧降下特性を変更するようにしている。また
は、インク吐出のための充放電を行った後に補助充放電
を更に行うようにすると共に、この補助充放電のピーク
電圧値、これと共に、あるいはこれとは別に補助充放電
の充電の開始時点を変更するようにしている。この駆動
方法を採用すれば、例えば、振動板のうちの小さな隙間
部分に位置している部分のみを対向壁に吸引した状態、
すなわちインクの振動系のコンプライアンスを小さくし
た状態で振動板を弾性変位でき、吐出インク量等のイン
ク吐出特性を多様に変更することができるという効果が
得られる。
【図1】本発明を適用したインクジェットヘッドの概略
縦断面図である。
縦断面図である。
【図2】図1のインクジェットヘッドの平面図である。
【図3】図1のインクジェットヘッドの一部を示す概略
横断面図である。
横断面図である。
【図4】図1のインクジェットヘッドの振動板の弾性変
位状態を示す説明図である。
位状態を示す説明図である。
【図5】図1のインクジェットヘッドの振動板の弾性変
位状態を示す説明図である。
位状態を示す説明図である。
【図6】図1のインクジェットヘッドの対向電極間の電
圧波形示す波形図である。
圧波形示す波形図である。
【図7】図1のインクジェットヘッドにおける振動板の
弾性変位状態を示す説明図である。
弾性変位状態を示す説明図である。
【図8】図1のインクジェットヘッドの対向電極間の電
圧波形の別の例を示す波形図である。
圧波形の別の例を示す波形図である。
【図9】図1のインクジェットヘッドの対向電極間の電
圧波形の更に別の例を示す波形図である。
圧波形の更に別の例を示す波形図である。
【図10】図1のインクジェットヘッドの駆動回路の一
実施例を示す回路図である。
実施例を示す回路図である。
【図11】図10の駆動回路の動作を示す信号波形図で
ある。
ある。
1 インクジェットヘッド 2 基板 3 ノズルプレート 4 ガラス基板 5 インク室 51 振動板(インク室の底壁) 51a 最も小さな隙間に位置している振動板の部分 51b 中程度の隙間に位置している振動板の部分 51c 最も大きな隙間に位置している振動板の部分 6 共通インク室 7 インク供給路 9 凹部 91 対向壁 91a 最も小さな隙間に位置している対向壁の表面 91b 中程度の隙間に位置している対向壁の表面 91c 最も大きな隙間に位置している対向壁の表面 92 対向壁表面 10 電極 11 インクノズル 12 インク供給口 21 電圧印加手段 22 共通電極端子 G 振動板と対向壁の隙間 G1 最も小さな隙間 G2 中程度の隙間 G3 最も大きな隙間
Claims (8)
- 【請求項1】 インクを吐出するインクノズルと、この
ノズルに連通していると共にインクを保持しているイン
ク室と、このインク室にインクを供給するインク供給路
と、前記インク室を区画形成している周壁に形成され、
面外方向に弾性変位可能となっている振動板と、前記イ
ンク室の外側において前記振動板に対して隙間を置いて
対向配置されている対向壁とを有し、前記振動板の振動
に応じて前記インク室に発生する圧力変動を利用して、
前記インクノズルからインク滴を吐出させるインクジェ
ットヘッドにおいて、 前記振動板と前記対向壁の隙間として、相対的に、大き
な隙間部分と小さな隙間部分とを備えていることを特徴
とするインクジェットヘッド。 - 【請求項2】 請求項1において、前記大きな隙間部分
および小さな隙間部分は、階段状に形成されていること
を特徴とするインクジェットヘッド。 - 【請求項3】 請求項1または2において、前記小さな
隙間部分が形成されている位置に対応する前記振動板の
部分は、当該振動板の他の部分に比べて剛性の低い低剛
性部分であることを特徴とするインクジェットヘッド。 - 【請求項4】 請求項1、2または3において、前記隙
間が前記インクノズルの側から前記インク供給路の側に
向かうにつれて小さくなるように、前記大きな隙間部分
および小さな隙間部分が形成されていることを特徴とす
るインクジェットヘッド。 - 【請求項5】 インクを吐出するインクノズルと、この
ノズルに連通していると共にインクを保持しているイン
ク室と、このインク室にインクを供給するインク供給路
と、前記インク室を区画形成している周壁に形成され、
面外方向に振動可能となっている振動板と、前記インク
室の外側において前記振動板に対して隙間を置いて対向
配置されている対向壁とを有し、前記振動板と前記対向
壁の隙間として、相対的に、大きな隙間部分と小さな隙
間部分とが形成されており、前記振動板の振動に応じて
前記インク室内に発生する圧力変動を利用して、前記イ
ンクノズルからインク滴を吐出させるようになっている
インクジェットヘッドにおいて、 前記大きな隙間部分および前記小さな隙間部分に対する
前記振動板の当接状態を制御しながら当該振動板を振動
させて、前記インクノズルから吐出するインク滴の吐出
特性を制御することを特徴とするインクジェットヘッド
の駆動方法。 - 【請求項6】 請求項5において、前記振動板および前
記対向壁にそれぞれ配置した対向電極の間に駆動電圧を
印加することにより発生するクーロン力によって当該振
動板を振動させてインク滴を吐出させ、当該駆動電圧の
解除を、少なくとも、時間に対する電圧降下の傾きが急
な第1の区間と、この第1の区間に続き電圧降下の傾き
が緩やかな第2の区間とを備えた電圧波形を用いて行
い、前記第1の区間における電圧降下の大きさを変更す
ることにより、少なくとも前記インクノズルから吐出す
るインク滴の量を制御することを特徴とするインクジェ
ットヘッドの駆動方法。 - 【請求項7】 請求項5または6において、前記振動板
および前記対向壁にそれぞれ配置した対向電極の間に駆
動電圧を印加することにより発生するクーロン力によっ
て当該振動板を振動させてインク滴を吐出させ、当該駆
動電圧の解除の後に補助駆動電圧を印加し、当該補助駆
動電圧の大きさを変更することにより、少なくとも前記
インクノズルから吐出するインク滴の量を制御すること
を特徴とするインクジェットヘッドの駆動方法。 - 【請求項8】 請求項5、6または7において、前記振
動板および前記対向壁にそれぞれ配置した対向電極の間
に駆動電圧を印加することにより発生するクーロン力に
よって当該振動板を振動させてインク滴を吐出させ、当
該駆動電圧の解除の後に補助駆動電圧を印加し、当該補
助駆動電圧の立ち上がり時期を変更することにより、少
なくとも前記インクノズルから吐出するインク滴の量を
制御することを特徴とするインクジェットヘッドの駆動
方法。
Priority Applications (10)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19228395A JP3395463B2 (ja) | 1995-07-27 | 1995-07-27 | インクジェットヘッドおよびその駆動方法 |
| US08/633,616 US6234607B1 (en) | 1995-04-20 | 1996-04-17 | Ink jet head and control method for reduced residual vibration |
| DE69607053T DE69607053T2 (de) | 1995-04-20 | 1996-04-19 | Tintenstrahlkopf, Tintenstrahlaufzeichnungsvorrichtung und Steuerverfahren |
| EP96106219A EP0738600B1 (en) | 1995-04-20 | 1996-04-19 | An ink jet head, ink jet recording apparatus, and a control method therefor |
| EP99106262A EP0933213B1 (en) | 1995-04-20 | 1996-04-19 | An ink jet printing apparatus and a method of controlling it |
| EP96106220A EP0738601B1 (en) | 1995-04-20 | 1996-04-19 | An ink jet head, a printing apparatus using the ink jet head, and a method of controlling it |
| US08/635,113 US5894316A (en) | 1995-04-20 | 1996-04-19 | Ink jet head with diaphragm having varying compliance or stepped opposing wall |
| DE69622595T DE69622595T2 (de) | 1995-04-20 | 1996-04-19 | Tintenstrahldruckvorrichtung und Verfahren zur Steuerung derselben |
| DE69607054T DE69607054T2 (de) | 1995-04-20 | 1996-04-19 | Tintenstrahlkopf, den Tintenstrahlkopf anwendendes Druckgerät und dessen Steuerverfahren |
| US09/199,035 US6000785A (en) | 1995-04-20 | 1998-11-24 | Ink jet head, a printing apparatus using the ink jet head, and a control method therefor |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19228395A JP3395463B2 (ja) | 1995-07-27 | 1995-07-27 | インクジェットヘッドおよびその駆動方法 |
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002305792A Division JP3444300B2 (ja) | 2002-10-21 | 2002-10-21 | インクジェットヘッドの駆動方法及び駆動回路 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0939235A true JPH0939235A (ja) | 1997-02-10 |
| JP3395463B2 JP3395463B2 (ja) | 2003-04-14 |
Family
ID=16288709
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19228395A Expired - Fee Related JP3395463B2 (ja) | 1995-04-20 | 1995-07-27 | インクジェットヘッドおよびその駆動方法 |
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|---|---|
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| US6474784B1 (en) | 1998-12-08 | 2002-11-05 | Seiko Epson Corporation | Ink-jet head, ink jet printer, and its driving method |
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| US7188932B2 (en) | 2003-12-17 | 2007-03-13 | Seiko Epson Corporation | Electrostatic actuator, droplet ejection head and droplet ejection device |
| EP2701916A1 (en) | 2011-04-28 | 2014-03-05 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Compensating for capacitance changes in piezoelectric printhead elements |
-
1995
- 1995-07-27 JP JP19228395A patent/JP3395463B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| EP2701916A1 (en) | 2011-04-28 | 2014-03-05 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Compensating for capacitance changes in piezoelectric printhead elements |
| JP2014514188A (ja) * | 2011-04-28 | 2014-06-19 | ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. | 圧電プリントヘッド素子のキャパシタンス変化の補償 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
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