JPH093976A - ローダーフロント付油圧ショベルの油圧回路 - Google Patents

ローダーフロント付油圧ショベルの油圧回路

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JPH093976A
JPH093976A JP15164995A JP15164995A JPH093976A JP H093976 A JPH093976 A JP H093976A JP 15164995 A JP15164995 A JP 15164995A JP 15164995 A JP15164995 A JP 15164995A JP H093976 A JPH093976 A JP H093976A
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Tomohiko Yasuda
知彦 安田
Kimio Katsuki
公雄 勝木
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 バケットシリンダーに複数の油圧ポンプから
の圧油を合流させて大流量の圧油で駆動できる油圧ショ
ベルの油圧回路を提供する。 【構成】 可変容量型油圧ポンプ1からの圧油が供給さ
れる右走行用方向切替弁5、バケット開閉用方向切替弁
6、第1ブーム用方向切替弁7、第1アーム用方向切替
弁8から成る第1切替弁群の下流に設けた固定絞り弁1
5の上流に開閉切替弁30を設け、バケット回動用操作
レバー21がチルト動作方向に操作された時にパイロッ
ト油圧が出力されるパイロット弁19の流出圧油により
開閉切替弁30を開閉制御し、開閉切替弁30の直上流
の直列接続油路T1 から分岐した分岐管路T3 を経て分
岐管路T6 との合流点に油圧ポンプ1からの圧油を補給
することにより、バケットのチルト動作時に要求される
バケットシリンダー47のヘッド側への大量の圧油の供
給を可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は第1切替弁群と第2切替
弁群とに2分割された作業機の駆動手段を含む複数のア
クチュエーターに圧油をそれぞれ供給制御する複数の方
向切替弁等で構成されるローダーフロント付油圧ショベ
ルの油圧回路に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベルはブーム、アーム、バケッ
トが旋回体に対して順に回動自在に接続され、それぞれ
の間に連結されたシリンダーにより屈曲駆動されてバケ
ットが地面に突き当てられ、あるいはバケットにより土
砂が掻き出される等の建設土木作業が行われる。掻き出
された土砂は油圧ショベルによって待機しているトラッ
クの荷台上に搬送されて放出され、落下する。ところ
で、上方に搬送された土砂のバケットからの排出を容易
にするために、後背部と籠体の後端との間を開閉可能に
したバケットを作業機の先端部に回動可能に取り付け
て、バケットからの土砂の排出時は、この後背部と籠体
の後端との間を開いて土砂がバケットの籠体の底面に沿
って自重落下できるようにしたローダーフロント付油圧
ショベルが知られている。
【0003】図2はかかるローダーフロント付油圧ショ
ベルの外観を示す側面図である。ローダーフロント付油
圧ショベルは同図に示すように、走行可能な走行体40
の上に水平方向に旋回自在な旋回体41が配設され、こ
の旋回体41の前部に作業機であるローダーフロントが
取り付けられている。ローダーフロントは旋回体41に
上下方向に回動自在に取り付けられたブーム42と、ブ
ーム42の一端に回動自在に取り付けられたアーム43
と、アーム43の一端に回動自在に取り付けられたバケ
ット44で構成されている。旋回体41、ブーム42、
アーム43、バケット44の間にそれぞれ跨がって伸縮
自在に取り付けられたブームシリンダー45、アームシ
リンダー46、バケットシリンダー47を適宜伸縮駆動
することにより、ローダーフロントの先端に取り付けら
れたバケット44の向きおよび三次元的な移動方向を任
意に選択して駆動でき、かかる作業機の屈伸動作により
土砂の掘削等の建設土木作業を行うことができるように
なっている。
【0004】図3は上記ローダーフロント付油圧ショベ
ルの油圧回路図である。同図に示すように、圧油の供給
源としては図示しない原動機に連結された2つの可変容
量型の油圧ポンプ1,2を具えていて、それぞれ第1切
替弁群および第2切替弁群に属する方向切替弁に圧油を
供給する。第1切替弁群には右走行用方向切替弁5、第
1ブーム用方向切替弁7、第2バケット回動用方向切替
弁34、第2アーム用方向切替弁8およびバケット開閉
用方向切替弁6が属し、第2切替弁群には旋回用方向切
替弁9、第1アーム用方向切替弁10、第2ブーム用方
向切替弁11、バケット回動用方向切替弁12および左
走行用方向切替弁13が属する。
【0005】第1切替弁群に属する方向切替弁の回路接
続は最上流側に接続される右走行用方向切替弁5に対し
て、互いに並列接続された第1ブーム用方向切替弁7、
第2バケット回動用方向切替弁34および第2アーム用
方向切替弁8がタンデム接続され、第2バケット回動用
方向切替弁34の一方の切替位置での流出ポートにバケ
ット開閉用方向切替弁6が直列接続されている。なお、
旋回体41の旋回動作とバケット44の開閉動作は同時
に行われることが多いので、バケット開閉用方向切替弁
6は旋回用方向切替弁9が属する第2切替弁群には属さ
ず、第1切替弁群に属するように設計されている。
【0006】第2切替弁群に属する方向切替弁9〜13
の回路接続は各方向切替弁9〜13が全て並列接続され
ている。ただし、第1アーム用方向切替弁10、バケッ
ト回動用方向切替弁12および左走行用方向切替弁13
の並列接続流入側管路には絞り弁が介装されている。第
2バケット回動用方向切替弁34の一方の切替位置での
流出ポートは前述のように直列接続されるバケット開閉
用方向切替弁6の流入ポートに接続されると共に、他方
の切替位置での流出ポートはバケットシリンダー47の
ヘッド側に圧油を供給するバケット回動用方向切替弁1
2の流出ポートに接続される。
【0007】また、油圧ポンプ1,2から吐出した圧油
はそれぞれ直列接続油路T1 ,T2にも流れるようにな
っていて、右走行用方向切替弁5、第1ブーム用方向切
替弁7および第2アーム用方向切替弁8がそれぞれ中立
位置にある時、直列接続油路T1 を介して下流に流出
し、第2切替弁群には旋回用方向切替弁9、第1アーム
用方向切替弁10、バケット回動用方向切替弁12およ
び左走行用方向切替弁13がそれぞれ中立位置にある
時、直列接続油路T2 を介して下流に流出する。
【0008】直列接続油路T1 ,T2 の最下流にはそれ
ぞれ固定絞り弁15と圧力規制弁17および固定絞り弁
16と圧力規制弁18が並列接続されており、各圧力規
制弁17,18により固定絞り弁15,16の上流側の
油圧p1 ,p2 の最大値がそれぞれ規制される。また、
固定絞り弁15と固定絞り弁16の上流側の油圧p1,
p2 はそれぞれ油圧ポンプ1,2の吐出流量を制御する
吐出流量制御装置3,4に導かれ、吐出流量制御装置
3,4は導入された油圧p1 ,p2 に基づいてそれぞれ
油圧ポンプ1,2の傾転角を加減することにより、油圧
ポンプ1,2の吐出流量を制御する。
【0009】バケット44を上向きに回動(チルト動
作)および下向きに回動(ダンプ動作)させるバケット
回動用操作レバー21を操作すると、その操作方向によ
って対応するパイロット弁19,20の何れかが切り替
わって流出側の圧油がバケット回動用方向切替弁12の
制御室12a,12bの何れかに流入し、バケット回動
用方向切替弁12のスプール位置が切り替わることによ
り、バケット44がチルト動作またはダンプ動作する。
また、チルト動作側パイロット弁19の流出側のパイロ
ット圧油は切替弁48を介して第2バケット回動用方向
切替弁34の一方の制御室34bに導かれる。
【0010】従って、切替弁48が図示の切替え位置に
ある時には、バケット回動用操作レバー21がチルト動
作方向に操作されると、パイロット弁19から流出した
パイロット圧油が制御室34bに導かれることにより、
第2バケット回動用方向切替弁34のスプール位置が図
示右側位置に切り替わり、油圧ポンプ1から吐出された
圧油は第2バケット回動用方向切替弁34および逆流防
止弁35を介してバケットシリンダー47のヘッド側流
入ポートに導かれる。
【0011】また、バケット開閉用操作レバー36を操
作すると、その操作方向によってパイロット弁37,3
8の何れかが切り替わって、流出側の圧油がバケット開
閉用方向切替弁6の制御室6a,6bの何れかに流入す
る。また、パイロット弁37,38の流出側のパイロッ
ト管路間に接続された高圧選択弁39によって選択され
た高圧側のパイロット圧油は第2バケット回動用方向切
替弁34の他方の制御室34aに導かれると共に切替弁
48の制御室に導かれる。これにより、切替弁48のス
プール位置が図示下側位置に切り替わるから、パイロッ
ト弁19の流出側からの第2バケット回動用方向切替弁
34の一方の制御室34bへのパイロット圧油の供給は
遮断される。
【0012】従って、第2バケット回動用方向切替弁3
4はバケット回動用操作レバー21の操作の有無に関わ
りなく、他方の制御室34aに導かれたパイロット圧油
によってスプール位置が図示左側位置に切り替わり、油
圧ポンプ1から吐出された圧油は第2バケット回動用方
向切替弁34を介してバケット開閉用方向切替弁6に導
かれる。そこで、制御室6a,6bの何れかに流入した
パイロット圧油によってバケット開閉用方向切替弁6の
スプール位置が切り替わることにより、バケット44の
後背部と籠体との間で開閉動作する。
【0013】このように、バケット44の後背部が籠体
との間で開閉動作を行わない状態でチルト動作を行う時
は、バケット回動用操作レバー21の操作によりパイロ
ット弁19が図示の状態から切り替わって、パイロット
弁19から流出したパイロット圧油が制御室12bに導
かれることにより、バケット回動用方向切替弁12のス
プール位置が図示右側位置に切り替わり、バケット回動
用方向切替弁12から流出した油圧ポンプ2の吐出油が
バケットシリンダー47のヘッド側流入ポートに流入す
ると共に、パイロット弁19から流出したパイロット圧
油が切替弁48を介して第2バケット回動用方向切替弁
34の一方の制御室34bに導かれ、第2バケット回動
用方向切替弁34のスプール位置を図示右側位置に切り
替えるから、油圧ポンプ1から吐出された圧油も第2バ
ケット回動用方向切替弁34を介してバケットシリンダ
ー47のヘッド側流入ポートに到る管路に流入して油圧
ポンプ1からの吐出油と合流する。これにより、バケッ
トシリンダー47のヘッド側の受圧面積がロッド側の受
圧面積の2倍程度大きく設定されていることと相まっ
て、土砂の掘削作業時等にバケット44のチルト動作が
強い力で素早く行われることになり、一般に力強く速や
かな動作を必要とするバケット44の持ち上げ作業を効
率よく行うことができる。
【0014】一方、バケット44の後背部が籠体との間
で開閉動作を行っている時は切替弁48が図示下側位置
に切り替えられて、第2バケット回動用方向切替弁34
の一方の制御室34bに接続された油路は油タンク29
に連絡されると共に、パイロット弁37,38の何れか
から流出したパイロット圧油によって第2バケット回動
用方向切替弁34のスプール位置が図示左側位置に切り
替わり、油圧ポンプ1から吐出された圧油は第2バケッ
ト回動用方向切替弁34を介してバケット開閉用方向切
替弁6に導かれ、バケットシリンダー47側には導かれ
ない。
【0015】従って、バケット44の開閉動作中にバケ
ット回動用操作レバー21の操作によりチルト動作を行
わせたとしても、一般的には素早く力強い動作をさせる
必要性は少ないと考えられるから、この場合にはバケッ
ト44が回動動作する際にバケットシリンダー47が必
要とする圧油の流量はバケット回動用方向切替弁12か
ら供給された油圧ポンプ2からの吐出油のみで十分なも
のとなる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術では、
バケット開閉用操作レバー36の操作状態に応じて、油
圧ポンプ1から吐出された圧油が第2バケット回動用方
向切替弁34によりその流出方向がバケットシリンダー
47側に、あるいは、バケット開閉用方向切替弁6側に
切り替えられるようにしたので、土砂の掘り起こし作業
のような強力で素早い動作を行う時は、油圧ポンプ1か
ら吐出された圧油と油圧ポンプ2から吐出された圧油を
合流させてバケットシリンダー47のヘッド側流入ポー
トに導くことにより強い力で素早くバケット44を回動
させることができ、バケット44の後背部が籠体との間
で開閉動作を行っている時は、バケットシリンダー47
側には油圧ポンプ2から吐出された圧油のみを導入可能
としたことにより、大きな負荷が掛からない緩慢なバケ
ット44のチルト動作時にバケットシリンダー47のヘ
ッド側に供給される圧油の流量を適当な値に抑えなが
ら、バケット44の後背部の籠体との間の開閉動作を制
御することができる。
【0017】ところで、一般の油圧ショベルではアクチ
ュエーターに供給される圧油の流量を制御するための方
向切替弁は油圧ショベルの主要な油圧制御装置として量
産される、図3に示す油圧回路のバケット開閉用方向切
替弁6を除いた各方向切替弁5〜13,34を連設した
7個の方向切替弁を組み合わせた弁連設体として組み込
まれる。従って、上述の従来技術を適用した油圧回路を
実現するには、バケット開閉用方向切替弁6を除いた方
向切替弁5〜13,34を連設した量産品に特注したバ
ケット開閉用方向切替弁6を付設するか、バケット開閉
用方向切替弁6を含む全ての方向切替弁5〜13,34
を連設した特注品を新たに少量生産しなければならな
い。
【0018】前者の手段ではバケット開閉用方向切替弁
6を付設するためやそれらの方向切替弁間の管路の引回
しのための空間が必要になり、機械室が大型化すると共
に、取付け構造が複雑になって製造に要する手間と費用
が著しく掛かってしまう。後者の手段でも特注品の設計
や金型のための費用が新たに掛かるばかりでなく、少量
生産のために製造単価が高価になってしまう。本発明は
従来技術におけるかかる問題点を解消して、バケットを
チルト動作させる時はバケットシリンダーに複数の油圧
ポンプからの圧油を合流させて大流量の圧油で駆動で
き、しかも、圧油を合流させるための方向切替弁を不要
にすることにより、油圧回路の構成を簡素化でき、油圧
駆動部の占める空間を小さくできるローダーフロント付
油圧ショベルの油圧回路を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、ブームシリンダー、アームシリンダー、バ
ケットシリンダー、バケット開閉シリンダーおよび2つ
の走行モーターを含む複数のアクチュエーターに少なく
とも1つの可変容量型油圧ポンプから供給される圧油を
それぞれ供給制御する複数の方向切替弁と、該複数の方
向切替弁が第1切替弁群と第2切替弁群とに2分割され
た中の前記第1切替弁群に属して最下流側に位置する前
記方向切替弁の下流に接続された固定絞り弁と、前記可
変容量型油圧ポンプから前記第1切替弁群に供給された
圧油の前記固定絞り弁の上流側の油圧を検出して前記可
変容量型油圧ポンプの吐出流量を制御する吐出流量制御
手段を具えたローダーフロント付油圧ショベルの油圧回
路において、前記固定絞り弁の直上流側の油管路に接続
された開閉切替弁と、バケットをチルト動作させるバケ
ット回動用操作レバーの操作に連動して前記開閉切替弁
を閉動作させる連動手段を有し、前記バケットシリンダ
ーに前記油圧ポンプからの圧油を供給制御するバケット
用方向切替弁は前記第2切替弁群に属し、かつ、最上流
側に位置せず、また、前記開閉切替弁の直上流側の油管
路から分岐された分岐管路を逆流防止弁を介して前記バ
ケット用方向切替弁の流入ポートに接続したものであ
る。
【0020】
【作用】第1切替弁群に属する複数の方向切替弁は可変
容量型油圧ポンプから圧油が供給され、第2切替弁群に
属する複数の方向切替弁は油圧ポンプから圧油が供給さ
れる。運転者がバケットをチルト動作(上向き回動動
作)させるためのバケット回動用操作レバーの操作を行
うと、バケット回動用方向切替弁が切り替わると共に、
これに連動して連動手段が開閉切替弁を閉動作させる。
この開閉切替弁の閉動作により、可変容量型油圧ポンプ
から第1切替弁群に供給された圧油は開閉切替弁の直上
流側の油管路から分岐された分岐管路を逆流防止弁を介
してバケット用方向切替弁の流入ポートに流入する。従
って、バケット用方向切替弁の流入ポートには前記分岐
管路を経て流入する可変容量型油圧ポンプからの圧油
と、第2切替弁群に供給される油圧ポンプからの圧油が
合流し、バケットシリンダーのボトム側に多量の圧油が
流入してバケットが素早くかつ力強くチルト動作する。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を詳
細に説明する。図1は本発明の実施例に係るローダーフ
ロント付油圧ショベルの油圧回路図である。従来例と同
一または同一と見做せる箇所には同一の符号を付し、そ
の重複する説明を省略する。同図において、7a,7
b,8a,8b,10a,10bおよび11a,11b
はそれぞれ第1ブーム用方向切替弁7、第2アーム用方
向切替弁8、第1アーム用方向切替弁10および第2ブ
ーム用方向切替弁11のスプールを互いに逆方向に駆動
するための制御室、14はパイロット油圧ポンプ、2
2,23はそれぞれブーム用操作レバーおよびアーム用
操作レバー、24,25および26,27はそれぞれブ
ーム用操作レバー22およびアーム用操作レバー23の
操作により切り替えられるパイロット弁である。
【0022】また、28はバケット回動用操作レバー2
1の操作によりチルト動作が行われる時に切り替えられ
るパイロット弁19から流出したパイロット圧油によっ
て切り替えられ、アーム用操作レバー23がアームシリ
ンダー46を伸長させる方向に操作された時に図示下側
位置に切り替えられるパイロット弁27から流出したパ
イロット圧油の第2アーム用方向切替弁8の一方の制御
室8bへの流出が断たれるように制御する開閉切替弁、
30はパイロット弁19から流出したパイロット圧油に
よって直列接続油路T1 を流れる圧油の固定絞り弁15
への流出の断続が切り替えられる開閉切替弁である。
【0023】また、31は直列接続油路T1 の第2アー
ム用方向切替弁8の流出ポートからの分岐管路T3 の途
中に設けられた逆流防止弁、32はバケット回動用方向
切替弁12の並列接続管路の分岐管路T6 の途中に絞り
を介して設けられた逆流防止弁、33はバケット回動用
方向切替弁12の直列接続油路T2 側から流入ポートへ
到る分岐管路の途中に設けられた逆流防止弁である。同
図に示すように、分岐管路T6 は直列接続油路T2 から
バケット回動用方向切替弁12の流入ポートへ到る分岐
管路の逆流防止弁33の下流で合流し、直列接続油路T
1 からの分岐管路T3 は分岐管路T6 の逆流防止弁32
の下流で合流する。
【0024】バケット回動用操作レバー21のパイロッ
ト弁20,19の流出側のパイロット管路はそれぞれバ
ケット回動用方向切替弁12の制御室12a,12b
に、ブーム用操作レバー22のパイロット弁24,25
の流出側のパイロット管路はそれぞれ第1ブーム用方向
切替弁7の各々の制御室7a,7bおよび第2ブーム用
方向切替弁11の各々の制御室11a,11bに、アー
ム用操作レバー23のパイロット弁26,27の流出側
のパイロット管路は第1アーム用方向切替弁10の制御
室10a,10bにそれぞれ接続されている。また、ア
ームシリンダー46を伸長させるようにアーム用操作レ
バー23が操作された時に図示下側位置に切り替えられ
るパイロット弁26の流出側のパイロット管路は第2ア
ーム用方向切替弁8の一方の制御室8aに、パイロット
弁27の流出側のパイロット管路は開閉切替弁28を介
して第2アーム用方向切替弁8の他方の制御室8bにそ
れぞれ接続されている。
【0025】固定絞り弁15,16の上流側の油圧p1
,p2 はそれぞれ吐出流量制御装置3,4に伝達さ
れ、吐出流量制御装置3,4は伝達された油圧p1 ,p
2 に基づいて周知の構成と動作により油圧ポンプ1,2
の傾転角を加減することにより、油圧ポンプ1,2の吐
出流量をそれぞれ制御する。なお、左右の走行用操作レ
バー、バケット開閉用操作レバー、旋回用操作レバーお
よびこれらの操作レバーの操作により切り替えられるパ
イロット弁とそれらに対応する方向切替弁の制御室を接
続する管路で構成される油圧回路については、ブーム用
操作レバー22とパイロット弁24,25を含むパイロ
ット油圧回路と同様なので図示を省略した。
【0026】次に、本実施例の動作を説明する。左右の
走行動作、旋回動作およびブーム42の上げ下げ動作に
ついては従来例と全く変わらないので説明を省略し、ア
ーム43の押し引き動作、バケット44のチルト、ダン
プ動作およびその後背部と籠体との開閉動作について説
明する。まず、アーム43の押し動作が行われる時は、
アーム用操作レバー23の操作によりパイロット弁27
が図示下側位置に切り替えられて、その流出側のパイロ
ット管路にパイロット油圧ポンプ14からのパイロット
圧油が流出する。このパイロット圧は第1アーム用方向
切替弁10の制御室10bに導かれると共に開閉切替弁
28の流入ポートへ流入する。バケット44のチルト動
作が行われていない時は、開閉切替弁28の制御圧はタ
ンク圧に等しいので、開閉切替弁28の切替え位置は同
図に示した開位置にあり、パイロット弁27から流出し
たパイロット圧油は開閉切替弁28を介して第2アーム
用方向切替弁8の他方の制御室8bに導かれ、第2アー
ム用方向切替弁8のスプール位置を同図の右切替え位置
に切り替えさせる。
【0027】一方、アーム用操作レバー23の操作によ
りパイロット弁27から制御室10bに導かれたパイロ
ット圧油によって第1アーム用方向切替弁10はスプー
ル位置が同図示の右切替え位置に切り替えられるから、
第1切替弁群の直列接続油路T1 の第2アーム用方向切
替弁8の下流側および直列接続油路T2 の第1アーム用
方向切替弁10の下流側には油圧ポンプ1,2の吐出油
は殆ど流れない。そこで、吐出流量制御装置3,4は伝
達された油圧p1 ,p2 が低下したのを検知して油圧ポ
ンプ1,2の傾転角を増大させるように制御(ネガティ
ヴ制御)する。従って、アームシリンダー46のヘッド
側流入ポートに第1アーム用方向切替弁10および第2
アーム用方向切替弁8を介して大量の圧油が流入する。
第1アーム用方向切替弁10の下流側に位置する例え
ば、バケット回動用方向切替弁12には油圧ポンプ2か
らの圧油は僅かしか流入せず、また、直列接続油路T1
の第2アーム用方向切替弁8の下流側、従って、分岐管
路T3 には油圧ポンプ1の吐出油は殆ど流れないので、
バケット回動用方向切替弁12の流入ポートへ流入する
圧油の全流量は僅かな儘であるが、一般にローダーフロ
ント付油圧ショベルにおいては、バケット44のダンプ
動作時の負荷は小さく、素早い動作も必要としない場合
が多いので実際上の作業には何ら支障は生じない。
【0028】これに対して、バケット44のチルト動作
が行われている時は、バケット回動用操作レバー21の
パイロット弁19を介してパイロット油圧ポンプ14か
らのパイロット圧油が開閉切替弁28の制御ポートへ導
かれ、開閉切替弁28の切替え位置は同図示の開状態か
ら不図示の断状態の切替え位置に切り替わる。これによ
りパイロット弁27から流出したパイロット圧油は開閉
切替弁28で第2アーム用方向切替弁8の他方の制御室
8bへの流出が遮断されるから、第2アーム用方向切替
弁8のスプール位置は中立状態に保持される。従って、
アームシリンダー46には第2切替弁群に属する第1ア
ーム用方向切替弁10から流出した油圧ポンプ2からの
圧油のみが供給される。
【0029】一方で、バケット回動用操作レバー21の
パイロット弁19から流出したパイロット圧油は直列接
続油路T1 の分岐管路T3 との合流点の下流側に設けら
れた開閉切替弁30の制御室に導かれるから、開閉切替
弁30の切替え位置は同図示の開状態から断状態となる
右側位置に切り替わり、直列接続油路T1 の第2アーム
用方向切替弁8の下流側に流出した圧油の固定絞り弁1
5側への流出を阻止する。開閉切替弁30が閉まること
により、油圧p1 の低下を検知した吐出流量制御装置3
が油圧ポンプ1の傾転角を大幅に増大させるように制御
する。従って、右走行モーターが駆動されていない時
は、油圧ポンプ1の吐出油は少なくとも第1切替弁群の
並列回路を介して直列接続油路T1 の第2アーム用方向
切替弁8の下流側に流出するから、分岐管路T3 を経て
分岐管路T6 との合流点に油圧ポンプ1からの圧油が補
給され、バケット44のチルト動作時に要求されるバケ
ットシリンダー47のヘッド側への大量の圧油の供給が
可能になる。なお、逆流防止弁31,32は油圧ポンプ
1の吐出油の直列接続油路T1 側および第2切替弁群の
並列管路側への逆流をそれぞれ阻止する。
【0030】バケット44の回動動作と後背部と籠体と
の開閉動作の複合動作が行われる時は、油圧ポンプ1の
吐出油は殆どバケット開閉用方向切替弁6に流入してし
まい、また、開閉切替弁30も断状態となっていないた
め、分岐管路T3 側には油圧ポンプ1の吐出油は流出せ
ず、バケット回動用方向切替弁12の流入ポートへ流入
する圧油は第2切替弁群の並列管路を介して供給される
油圧ポンプ2からの圧油に実質上限られるが、バケット
44の籠体の開閉動作を行っている時に、バケット44
を素早く回動させたり、強い力で動かすことは殆ど無い
ので操作性に支障が生じることはない。
【0031】このように、本実施例では第1切替弁群の
直列接続油路T1 の第2アーム用方向切替弁8の下流側
に圧油の固定絞り弁15への流出の断続を切り替える開
閉切替弁30を設けると共に、開閉切替弁30の上流側
の直列接続油路T1 から分岐管路T3 を分岐させ、この
分岐管路T3 を介して油圧ポンプ1の吐出油を第2切替
弁群に属するバケット回動用方向切替弁12の流入ポー
トへ流入する油圧ポンプ2からの圧油と合流させるよう
にしたので、バケット44のチルト動作時に閉動作する
開閉切替弁30の働きにより、バケットシリンダー47
のヘッド側への大量の圧油を供給して、バケット44を
素早く、かつ、力強くチルト動作させることができる。
【0032】また、アーム43の押し動作が行われる時
にアーム用操作レバー23の操作により切り替わるパイ
ロット弁27と第1切替弁群に属する第2アーム用方向
切替弁8の他方の制御室8bとの間のパイロット管路に
開閉切替弁28を設け、バケット44のチルト動作時に
閉動作させることにより、バケット44のチルト動作と
アーム43の押し動作の複合操作が行われた場合に、油
圧ポンプ1の吐出油が第2アーム用方向切替弁8に多量
に流入して下流側の分岐管路T3 へ流出する圧油の流量
が殆ど無くなってしまうのを防止している。これによ
り、土砂の掘削作業に続いて掘削された土砂をトラック
に積み込む場合等の作業において多用される、アーム4
3の押し動作との複合操作時にバケット44のチルト動
作の操作性が損なわれるのを防止できる。
【0033】さらに、油圧制御装置としては従来例のよ
うに付加的な方向切替弁を組み合わせる必要がなく、他
の油圧ショベルと同様の7個の方向切替弁を組み合わせ
た弁連設体のみで構成できるから、製造単価や組み立て
費用を低減でき、油圧回路装置の専有空間を縮小でき
る。また、バケット44の籠体の開閉動作は従来例のよ
うに2つの方向切替弁を操作する必要がなく、単独のバ
ケット開閉用方向切替弁6を操作するだけで済むから、
バケット44の籠体の開閉操作の操作性が向上する。
【0034】本実施例では吐出流量制御装置3,4は直
列接続油路T1 ,T2 の最下流に設けられた固定絞り弁
15,16の上流側の油圧p1 ,p2 を導いて油圧ポン
プ1,2の傾転角をそれぞれ制御するようにしたが、固
定絞り弁15,16の上流側と下流側の差圧を差圧セン
サーで検知して、その検知信号によって吐出流量制御装
置3,4による傾転角制御を行うようにしても良い。ま
た、開閉切替弁30の開閉はバケット回動用操作レバー
21の操作量をパイロット弁19の開閉によるパイロッ
ト油圧に変換して制御するようにしたが、バケット回動
用操作レバー21を電気レバーで構成して、検知した検
知信号によって制御するようにしても良い。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、バケットをチルト動作させるバケット回動用
操作レバーの操作に連動して、第1切替弁群に属して最
下流側に位置する方向切替弁の下流に接続された固定絞
り弁の直上流側の油管路に接続された開閉切替弁を閉動
作させると共に、開閉切替弁の直上流側の油管路から分
岐された分岐管路を逆流防止弁を介して前記バケット用
方向切替弁の流入ポートに接続したので、運転者がバケ
ットをチルト動作させるためのバケット回動用操作レバ
ーの操作を行うと、これに連動して開閉切替弁が閉動作
し、可変容量型油圧ポンプから第1切替弁群に供給され
た圧油は分岐管路を経てバケット用方向切替弁の流入ポ
ートに流入するから、バケットシリンダーに複数の油圧
ポンプからの圧油を合流させて大流量の圧油で駆動で
き、しかも、圧油を合流させるための方向切替弁を不要
にできるから、油圧回路の構成を簡素化でき、油圧駆動
部の占める空間を小さくできる。
【0036】請求項2記載の発明によれば、アームシリ
ンダーに可変容量型油圧ポンプからの圧油を供給制御す
る第2アーム用方向切替弁は第1切替弁群に属し、バケ
ット回動用操作レバーの操作に連動して、アームを押し
動作させるアーム用操作レバーの操作による第2アーム
用方向切替弁の切替え動作を抑止するようにしたので、
土砂の掘削作業に続いて掘削された土砂をトラックに積
み込む場合等の作業においてバケットのチルト動作とア
ームの押し動作の複合操作が行われた場合に、油圧ポン
プの吐出油が第2アーム用方向切替弁に多量に流入して
下流側の分岐管路へ流出する圧油の流量が殆ど無くなっ
てしまうのを防止して、前記複合操作を円滑に行うこと
ができる。請求項3記載の発明によれば、第1切替弁群
は一方の走行用方向切替弁、バケット開閉用方向切替
弁、第1ブーム用方向切替弁および第2アーム用方向切
替弁で構成し、第2切替弁群は旋回用方向切替弁、第1
アーム用方向切替弁、第2ブーム用方向切替弁、バケッ
ト回動用方向切替弁および他方の走行用方向切替弁で構
成したので、第1および第2切替弁群を構成する複数の
方向切替弁を油圧ショベルの主要な油圧制御装置として
量産される弁連設体により組み立てることができるか
ら、製造単価の低減と油圧駆動部の小型化が可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るローダーフロント付油圧
ショベルの油圧回路図
【図2】従来例に係るローダーフロント付油圧ショベル
の外観を示す側面図
【図3】従来例に係る油圧回路図
【符号の説明】
1,2 油圧ポンプ 3,4 吐出流量制御装置 5 右走行用方向切替弁 6 バケット開閉用方向切替弁 7 第1ブーム用方向切替弁 8 第2アーム用方向切替弁 9 旋回用方向切替弁 10 第1アーム用方向切替弁 11 第2ブーム用方向切替弁 12 バケット回動用方向切替弁 13 左走行用方向切替弁 14 パイロット油圧ポンプ 15,16 固定絞り弁 17,18 圧力規制弁 19,20,24〜27,37,38 パイロット弁 21 バケット回動用操作レバー 22 ブーム用操作レバー 23 アーム用操作レバー 28,30 開閉切替弁 29 油圧タンク 31〜33 逆流防止弁 34 第2バケット回動用方向切替弁 40 走行体 41 旋回体 42 ブーム 43 アーム 44 バケット 45 ブームシリンダー 46 アームシリンダー 47 バケットシリンダー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブームシリンダー、アームシリンダー、
    バケットシリンダー、バケット開閉シリンダーおよび2
    つの走行モーターを含む複数のアクチュエーターに少な
    くとも1つの可変容量型油圧ポンプから供給される圧油
    をそれぞれ供給制御する複数の方向切替弁と、該複数の
    方向切替弁が第1切替弁群と第2切替弁群とに2分割さ
    れた中の前記第1切替弁群に属して最下流側に位置する
    前記方向切替弁の下流に接続された固定絞り弁と、前記
    可変容量型油圧ポンプから前記第1切替弁群に供給され
    た圧油の前記固定絞り弁の上流側の油圧を検出して前記
    可変容量型油圧ポンプの吐出流量を制御する吐出流量制
    御手段を具えたローダーフロント付油圧ショベルの油圧
    回路において、前記固定絞り弁の直上流側の油管路に接
    続された開閉切替弁と、バケットをチルト動作させるバ
    ケット回動用操作レバーの操作に連動して前記開閉切替
    弁を閉動作させる連動手段を有し、前記バケットシリン
    ダーに前記油圧ポンプからの圧油を供給制御するバケッ
    ト用方向切替弁は前記第2切替弁群に属して、かつ、最
    上流側に位置せず、前記開閉切替弁の直上流側の油管路
    から分岐された分岐管路を逆流防止弁を介して前記バケ
    ット用方向切替弁の流入ポートに接続したことを特徴と
    するローダーフロント付油圧ショベルの油圧回路。
  2. 【請求項2】 アームシリンダーに可変容量型油圧ポン
    プからの圧油を供給制御する第2アーム用方向切替弁は
    第1切替弁群に属し、連動手段はアームを押し動作させ
    るアーム用操作レバーの操作による前記第2アーム用方
    向切替弁の切替え動作を抑止することを特徴とする請求
    項1記載のローダーフロント付油圧ショベルの油圧回
    路。
  3. 【請求項3】 第1切替弁群は一方の走行用方向切替
    弁、バケット開閉用方向切替弁、第1ブーム用方向切替
    弁および第2アーム用方向切替弁から成り、第2切替弁
    群は旋回用方向切替弁、第1アーム用方向切替弁、第2
    ブーム用方向切替弁、バケット回動用方向切替弁および
    他方の走行用方向切替弁から成ることを特徴とする請求
    項1記載のローダーフロント付油圧ショベルの油圧回
    路。
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