JPH0940420A - 微細な酸化物固溶体及びその製造方法 - Google Patents
微細な酸化物固溶体及びその製造方法Info
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- JPH0940420A JPH0940420A JP21130695A JP21130695A JPH0940420A JP H0940420 A JPH0940420 A JP H0940420A JP 21130695 A JP21130695 A JP 21130695A JP 21130695 A JP21130695 A JP 21130695A JP H0940420 A JPH0940420 A JP H0940420A
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Abstract
(M2+、M3+)O固溶体の平均2次粒子系1ミクロン以
下の微粒子を提供することを目的とする。(但し、M2+
はMg2+,Mn2+,Fe2+,Co2+,Ni2+,Cu2+,
Zn2+等の2価金属イオンを表し、M3+はAl3+,Fe
3+,Cr3+,Co3+,In3+等の3価金属イオンを表
す) 【解決手段】 (M2+、M3+)O固溶体を非水溶媒中で
粉砕することにより、目的を達成出来る。
Description
類を加熱して得られる(M2+、M3+)O固溶体を、非水
溶媒中で分散、粉砕してなる平均2次粒子径1ミクロン
以下の微細な(M2+、M3+)O固溶体及びその製造方法
に関する。
H)16CO3 ・4H2 O)、及び2価−3価金属の組み
合わせによるハイドロタルサイトと同じ結晶構造を有す
る多くの化合物は、天然にも産出するが、化学的にも容
易に合成し得ることが知られている。ハイドロタルサイ
トを含むこれら一連の化合物を本特許では、先行文献等
に従いハイドロタルサイト類(以下HTと略称)と仮称
する。これらの化合物はアニオン交換性を示すことから
最近注目されている化合物であり、次の一般式(1)で
表わされる。
2+,Cu2+,Zn2+等の2価金属イオン。 M3+:Al3+,Fe3+,Cr3+,Co3+,In3+等の3
価金属イオン。 An-:OH- ,F- ,Cl- ,NO3 - ,SO4 2-,C
O3 2-,Fe(CN)6 3-,CH3 COO- ,シュウ酸イオ
ン、サリチル酸イオン等のn価のアニオン。 なお、0<x≦0.33
似のプラスに荷電した基本層と、アニオンと層間水から
なるマイナスに荷電した中間層とからなる層状構造化合
物であり、基本層は、M3+がM2+を最大M2+:M3+=
2:1のモル比まで置換し、その置換量によって基本層
の層電荷が決まる。この層電荷を中間層のアニオンが中
和して、結晶全体では電荷がバランスしている。層間の
アニオンはイオン交換性であり、HTでは、層電荷にも
よるが、アニオン交換容量が約4meq/gと大きいこ
とと、CO3 2-イオンに対する選択性が極めて大きいこ
とが特徴である。
℃迄にほぼ完全に脱水し、300℃以上ではOH基の縮
合脱水とCO3 2-イオンの脱離が起こり、約500〜7
00℃で(M2+、M3+)O固溶体が生成することが知ら
れている。この(M2+、M3+)O固溶体は水と反応し
て、元のHT構造に戻るという特徴を有する。その際、
純水の系では、層間アニオンとして、OHを取り込み、
アニオンを共存させておけば、そのアニオンを層間に取
り込む。
アニオンの取り込みを利用して所望のアニオンを層間に
導入する手法は再構築法と呼ばれ、有害性物質や産業廃
液中のアニオン性物質(例えば廃液中のアニオン染料)
の除去、また逆にアニオン系染料を層間に取り込むこと
により安定な着色物を得るといった用途も開発されつつ
ある。
点の1つが、その粒径であり、微粉化により、粉体の新
機能が続々見出されていることもあり、最近はその粒径
がより細かいものが求められつつある。また、アニオン
の吸着に長時間を要する点も問題になっている。HTは
その1次粒子径は約10〜30nmと微細であるが、結
晶歪みが大きく、極めて凝集しやすい化合物である。そ
の為、常法に従ってHTを合成し、乾燥、粉砕後、50
0〜700℃に加熱して(M2+、M3+)O固溶体を得る
と、結晶子径はHTに比して更に小さくなるにもかかわ
らず、加熱前のHTとほぼ同様の2次粒子径を示す。周
知のように、乾式の微粉砕機による粉砕で微粒子を得る
ことは、極めて効率が悪い。このため、微細なHTや
(M2+、M3+)O固溶体を得る方法として、水溶液から
析出させたHTを更に加熱処理することにより、熟成
し、結晶歪みを取り除く手法が開示されている。しか
し、この方法は操作が煩雑であり、水熱処理という工業
的には効率の悪い工程を経るのが欠点である。また、
(M2+、M3+)O固溶体をアニオン性界面活性剤で処理
することにより微細化する方法が開示されているが、こ
の系においては生成物は実質的には層間に有機アニオン
を取り込んだHTの構造を有しているため、更に所望の
アニオンを取り込ませるような用途には不適である。ま
た、水系での湿式分散、粉砕処理を施すと、(M2+、M
3+)O固溶体は復水してHT構造に戻ってしまい、ま
た、層間に極めて選択性の高いCO3 2-イオンを取り込
むため、所望のアニオンを層間に導入することが困難に
なるという問題があった。更に、常法により得られた
(M2+、M3+)O固溶体が水系でアニオンを取り込む場
合、アニオンの濃度にもよるが、吸着平衡に達するのに
約10時間という長時間を要することが知られている。
より、所望のアニオンを多量に層間に取り込みうる(M
2+、M3+)O固溶体の平均2次粒子径1ミクロン以下の
微細品及びその製造方法を提供するものである。
して得られる(M2+、M3+)O固溶体の平均2次粒子径
1ミクロン以下の微細品を得るために、鋭意研究を続け
た結果、非水溶媒中で、(M2+、M3+)O固溶体を分
散、粉砕処理することにより、課題を解決することがで
きることを見出した。更に、予期せず見出したところに
よれば、(M2+、M3+)O固溶体が再構築法によってア
ニオンを取り込む際、平均2次粒子径を1ミクロン以下
とすることによって吸着平衡に達するのに要する時間は
大幅に短縮されることも分かった。本発明はこれらの知
見により成されたものである。
加熱した生成物を、非水溶媒中で分散、粉砕して得られ
る平均2次粒子径1ミクロン以下の(M2+、M3+)O固
溶体と該非水溶媒よりなる組成物、及びその組成物中の
非水溶媒を、除去して得られる平均2次粒子径1ミクロ
ン以下の(M2+、M3+)O固溶体、及びその製造方法に
関するものである。
は、前記の一般式(1)
2+,Cu2+,Zn2+等の2価金属イオン。 M3+:Al3+,Fe3+,Cr3+,Co3+,In3+等の3
価金属イオン。 An-:OH- ,F- ,Cl- ,NO3 - ,SO4 2-,C
O3 2-,Fe(CN)6 3-,CH3 COO- ,シュウ酸イオ
ン、サリチル酸イオン等のn価のアニオン。 なお、0<x≦0.33 で表され、不定比化合物を含む。これらはその製法も含
めて、宮田等により開示されている。(例えば、特公昭
46−2280、特公昭47−32198、特公昭48
−8394、特公昭48−29477、特公昭48−2
9478、特公昭48−29479、特公昭49−37
60、特公昭50−30039、特公昭51−604
0、特公昭51−20997、特公昭51−2912
9、特公昭51−37640、特公昭52−3353
等)
め、濾過・洗浄後、乾燥(50〜150℃)して得られ
る。このHT(好ましくは粉砕品)を加熱(好ましくは
500〜700℃)することにより、本発明で使用する
(M2+、M3+)O固溶体が得られる。本発明は、この
(M2+、M3+)O固溶体の平均2次粒子径1ミクロン以
下の微粒子に関するものであり、その為には非水溶媒中
で粉砕する必要がある。
何れでもよく特に限定されないが、価格面、使い易さ等
より、メチルアルコール、エチルアルコール、ジメチル
ホルムアミド、アセトン、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、四塩化炭素等が好ましく、また、湿式粉砕において
は、媒質との組み合わせにより、分散、粉砕効率が変化
することが知られており、高極性を有する溶媒が特に好
ましい。場合によってこれらの2種以上を混合して用い
ることもできる。
粒粉砕機が使用でき、例えば連続式或は回分式のビーズ
ミル、サンドミル、ロールミル、3本ロールミル等が使
用できる。分散、粉砕時の有機溶媒中の(M2+、M3+)
O固溶体の含量は、装置の様式により、一般的には5〜
50重量%の中から選択されるが、この範囲に限定され
るものではない。
することにより、高いアニオン吸着量を保持した平均2
次粒子径1ミクロン以下の(M2+、M3+)O固溶体と該
非水溶媒よりなる組成物が得られる。この(M2+、
M3+)O固溶体と非水溶媒よりなる組成物は、このまま
で各種の用途に使用することが可能である。また、得ら
れた(M2+、M3+)O固溶体と非水溶媒よりなる組成物
より、例えば濾過分離、加熱等を組み合わせて非水溶媒
を分離し、微粒の(M2+、M3+)O固溶体として用いる
こともできる。
媒中で分散、粉砕する点に特徴があるが、これは
(M2+、M3+)O固溶体と非水溶媒との組み合わせによ
り、(M2+、M3+)O固溶体が分散し易くなり、且つ再
凝集を起こし難いためと推測される。
溶媒よりなる組成物中に含まれる(M2+、M3+)O固溶
体は、平均2次粒子径1ミクロン以下と微細であり、ア
ニオンに対して高い吸着量と吸着速度を有することか
ら、各種のゴム、樹脂に添加しても透明性にも問題がな
く、受酸剤や安定剤としての用途、また、アニオン性化
合物の吸着、除去、或は本来の色調を損なうことなく、
アニオン性染料を層間に導入して安定な着色物を得ると
いった用途等に好適である。
説明するが、本発明の主旨を逸脱しない限り、本発明は
実施例に限定されるものではない。なお、合成用の原料
は何れも試薬グレードのものを使用した。 (合成例1) ハイドロタルサイト類の合成 常法に準拠して合成した。即ち1リットル中にMgCl
2 0.69molとAlCl3 0.31molを含む水
溶液を、0.2mol/LのNa2 CO3 水溶液にCO
3 /Al(モル)=0.7になる迄、常温60℃の条件
で添加した。また、4.0mol/LのNaOH水溶液
を同時に添加し、系内のPHを10に保った。添加終了
後、懸濁液はそのままの条件で1時間攪拌した。沈澱物
は濾過分離、水洗浄し、70℃で乾燥しハイドロタルサ
イト類を合成した。
合成 合成例1で得られたハイドロタルサイト類を乾式粉砕
後、空気中で600℃1時間加熱することにより、(M
2+、M3+)O固溶体を合成した。
粉砕テスト−1 合成例2で得られた(M2+、M3+)O固溶体(D50=1
0.00ミクロン)90gとエチルアルコール300g
とをアイメックス(株)製のビーズミルであるSAND
GRINDERに投入し、2000rpmで30分粉
砕・分散処理を行った。処理後の試料の粒度分布を日機
装(株)製のマイクロトラックSPAを用いて測定した
ところ、D50=0.64ミクロンであった。また、同様
の処理を1時間行った試料では、D50=0.41ミクロ
ンになった。
粉砕テスト−2 合成例2で得られた(M2+、M3+)O固溶体(D50=1
0.00ミクロン)1kgをエチルアルコール4.0k
gに攪拌分散させたスラリーをアイメックス(株)製の
連続式ビーズミルであるウルトラビスコミルUVM−2
に600ml/min.で供給し、粉砕・分散処理を行
った。この時、ウルトラビスコミルの回転数は2000
rpmであった。処理後の試料の粒度分布を日機装
(株)製のマイクロトラックSPAを用いて測定したと
ころ、表1の様になった。
三角フラスコにとり、アンモニア水でpH7に調整して
おく。この溶液に実施例1、2で得られた粉砕処理(M
2+、M3+)O固溶体の懸濁液(粉体で0.2g相当量)
を添加し、25℃で所定時間かき混ぜることにより、吸
着試験を行った。反応後、懸濁液を減圧濾過で固液分離
し、濾液について有機アニオンの濃度を島津製作所
(株)製全有機炭素計TOC−500型を用いて測定
し、吸着前後の濃度から吸着量を算出した。結果を表2
に示す。本発明品は、(M2+、M3+)O固溶体の高いア
ニオン吸着量を維持しながら、吸着平衡に達するに要す
る時間が、大幅に短縮されていることが分かる。
ル水溶液50mlを三角フラスコにとり、この溶液に実
施例1,2で得られた粉砕処理(M2+、M3+)O固溶体
の懸濁液(粉体で0.2g相当量)を添加し、25℃で
24時間かき混ぜることにより、吸着を行わせた。反応
後、懸濁液を減圧濾過で固液分離し、固形分を乾燥した
ところ、粉砕処理を施さない合成例2の(M2+、M3+)
O固溶体では、色調が白被りしたが、実施例1、2で得
られた本発明品の場合は、本来の染料の色調を損なうこ
となく、鮮やかに発色した。
Claims (4)
- 【請求項1】 平均2次粒子径1ミクロン以下の
(M2+、M3+)O固溶体と非水溶媒とからなる組成物。
(但し、M2+はMg2+,Mn2+,Fe2+,Co2+,Ni
2+,Cu2+,Zn2+等の2価金属イオンを表し、M3+は
Al3+,Fe3+,Cr3+,Co3+,In3+等の3価金属
イオンを表す) - 【請求項2】 ハイドロタルサイト類を加熱してなる
(M2+、M3+)O固溶体を、非水溶媒中で分散、粉砕し
て得られる請求項1記載の組成物。(但し、M2+はMg
2+,Mn2+,Fe2+,Co2+,Ni2+,Cu2+,Zn2+
等の2価金属イオンを表し、M3+はAl3+,Fe3+,C
r3+,Co3+,In3+等の3価金属イオンを表す) - 【請求項3】 請求項2で得られた組成物から、非水溶
媒を除去して得られる平均2次粒子径1ミクロン以下の
(M2+、M3+)O固溶体。(但し、M2+はMg2+,Mn
2+,Fe2+,Co2+,Ni2+,Cu2+,Zn2+等の2価
金属イオンを表し、M3+はAl3+,Fe3+,Cr3+,C
o3+,In3+等の3価金属イオンを表す) - 【請求項4】 ハイドロタルサイト類を加熱してなる
(M2+、M3+)O固溶体を非水溶媒中で分散,粉砕する
ことを特徴とする、平均2次粒子径1ミクロン以下の
(M2+、M3+)O固溶体と非水溶媒よりなる組成物の製
造方法。(但し、M2+はMg2+,Mn2+,Fe2+,Co
2+,Ni2+,Cu2+,Zn2+等の2価金属イオンを表
し、M3+はAl3+,Fe3+,Cr3+,Co3+,In3+等
の3価金属イオンを表す)
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21130695A JPH0940420A (ja) | 1995-07-28 | 1995-07-28 | 微細な酸化物固溶体及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21130695A JPH0940420A (ja) | 1995-07-28 | 1995-07-28 | 微細な酸化物固溶体及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0940420A true JPH0940420A (ja) | 1997-02-10 |
Family
ID=16603763
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21130695A Pending JPH0940420A (ja) | 1995-07-28 | 1995-07-28 | 微細な酸化物固溶体及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0940420A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002136965A (ja) * | 2000-11-07 | 2002-05-14 | Ube Material Industries Ltd | 排水の処理方法 |
| JP2018044029A (ja) * | 2016-09-12 | 2018-03-22 | 戸田工業株式会社 | 白色顔料溶剤系分散体、および、それを用いた塗膜体 |
| CN107986378A (zh) * | 2018-01-05 | 2018-05-04 | 华南理工大学 | 一种去除制浆造纸废液中草酸根的方法 |
| WO2023233971A1 (ja) * | 2022-05-31 | 2023-12-07 | セトラスホールディングス株式会社 | 複合金属酸化物 |
-
1995
- 1995-07-28 JP JP21130695A patent/JPH0940420A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002136965A (ja) * | 2000-11-07 | 2002-05-14 | Ube Material Industries Ltd | 排水の処理方法 |
| JP2018044029A (ja) * | 2016-09-12 | 2018-03-22 | 戸田工業株式会社 | 白色顔料溶剤系分散体、および、それを用いた塗膜体 |
| CN107986378A (zh) * | 2018-01-05 | 2018-05-04 | 华南理工大学 | 一种去除制浆造纸废液中草酸根的方法 |
| WO2023233971A1 (ja) * | 2022-05-31 | 2023-12-07 | セトラスホールディングス株式会社 | 複合金属酸化物 |
| JPWO2023233971A1 (ja) * | 2022-05-31 | 2023-12-07 |
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