JPH0941053A - SiC繊維強化TiAl複合材料の製造方法 - Google Patents
SiC繊維強化TiAl複合材料の製造方法Info
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- JPH0941053A JPH0941053A JP20999195A JP20999195A JPH0941053A JP H0941053 A JPH0941053 A JP H0941053A JP 20999195 A JP20999195 A JP 20999195A JP 20999195 A JP20999195 A JP 20999195A JP H0941053 A JPH0941053 A JP H0941053A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 繊維、マトリックス以外の材料を必要とせず
に、過剰な界面反応によるSiC繊維の特性劣化を抑制
でき、且つ熱膨張率(CTE)のミスマッチによるマト
リックス・クラックの発生を抑制することのできるSi
C繊維強化TiAl複合材料の製造方法を提供する。 【解決手段】 超塑性特性(SPF特性)を有するTi
Al基合金箔の間に、SiC繊維層を挟んで多数積層
し、900〜1100℃の温度条件で、真空中、加圧下
にて前記TiAl基合金箔を塑性変形させて、SiC繊
維層の繊維間の隙間を埋め、且つTiAl基合金箔同士
を拡散接合して複合化するSiC繊維強化TiAl複合
材料の製造方法。
に、過剰な界面反応によるSiC繊維の特性劣化を抑制
でき、且つ熱膨張率(CTE)のミスマッチによるマト
リックス・クラックの発生を抑制することのできるSi
C繊維強化TiAl複合材料の製造方法を提供する。 【解決手段】 超塑性特性(SPF特性)を有するTi
Al基合金箔の間に、SiC繊維層を挟んで多数積層
し、900〜1100℃の温度条件で、真空中、加圧下
にて前記TiAl基合金箔を塑性変形させて、SiC繊
維層の繊維間の隙間を埋め、且つTiAl基合金箔同士
を拡散接合して複合化するSiC繊維強化TiAl複合
材料の製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、航空機用ガスター
ビンエンジンの圧縮機、タービン部品として適用でき、
また軽量化が必須条件となる超音速輸送機用の耐熱機体
材料としての適用が期待されるSiC繊維強化TiAl
複合材料の製造方法に関する。
ビンエンジンの圧縮機、タービン部品として適用でき、
また軽量化が必須条件となる超音速輸送機用の耐熱機体
材料としての適用が期待されるSiC繊維強化TiAl
複合材料の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のSiC繊維強化金属のマトリック
スの形態としては、箔形態、または粉末形態を用いる
が、TiAl金属間化合物合金は従来の金属に比べ脆性
な材料でるため、一般的に粉末形態を用いることが多
い。このTiAl基合金の粉末や箔をそれぞれ焼結また
は拡散結合するためには、1250℃以上の温度条件が
必要である。
スの形態としては、箔形態、または粉末形態を用いる
が、TiAl金属間化合物合金は従来の金属に比べ脆性
な材料でるため、一般的に粉末形態を用いることが多
い。このTiAl基合金の粉末や箔をそれぞれ焼結また
は拡散結合するためには、1250℃以上の温度条件が
必要である。
【0003】従来、SiC繊維とTiAl粉末を複合化
するには、前記温度条件で行うわけであるが、この温度
領域ではSiC繊維とTiAlマトリックスが界面で過
剰に反応し、極端な場合には繊維形態をとどめないほど
であり、SiC繊維の特性劣化が懸念される。図2に1
250℃の温度条件でHIP成形したSiC繊維/粉末
焼結TiAl複合材料の断面顕微鏡写真を示す。
するには、前記温度条件で行うわけであるが、この温度
領域ではSiC繊維とTiAlマトリックスが界面で過
剰に反応し、極端な場合には繊維形態をとどめないほど
であり、SiC繊維の特性劣化が懸念される。図2に1
250℃の温度条件でHIP成形したSiC繊維/粉末
焼結TiAl複合材料の断面顕微鏡写真を示す。
【0004】SiC繊維(SCS−6、TEXTRON 社製)
の熱膨張率(CTE)は約2.3×10-6/℃であるの
に対して、TiAlマトリックスの熱膨張率(CTE)
は約11×10-6/℃であり、両者のCTEの間に大き
なミスマッチが存在する。このため、高温での複合化に
よって複合材料内部には大きな残留応力が発生すること
になるが、このときTiAlマトリックスには引張側の
残留応力(歪み)が発生する。また、粉末焼結したTi
Alマトリックスは脆性で、引張破断歪みは0.5%以
下であることが確認されている。
の熱膨張率(CTE)は約2.3×10-6/℃であるの
に対して、TiAlマトリックスの熱膨張率(CTE)
は約11×10-6/℃であり、両者のCTEの間に大き
なミスマッチが存在する。このため、高温での複合化に
よって複合材料内部には大きな残留応力が発生すること
になるが、このときTiAlマトリックスには引張側の
残留応力(歪み)が発生する。また、粉末焼結したTi
Alマトリックスは脆性で、引張破断歪みは0.5%以
下であることが確認されている。
【0005】繊維の含有率Vfの高い複合材料では、熱
膨張率(CTE)のミスマッチが原因となって、外部応
力が無負荷の状態でも複合化による残留歪みが0.5%
を超えて、TiAlマトリックスにクラックが発生し、
完全な複合化が達成できない。
膨張率(CTE)のミスマッチが原因となって、外部応
力が無負荷の状態でも複合化による残留歪みが0.5%
を超えて、TiAlマトリックスにクラックが発生し、
完全な複合化が達成できない。
【0006】発明者らの実験によると、このTiAlマ
トリックスにクラックが発生しないVfの最高値は約1
1%で、複合材料の室温での曲げ応力は270〜400
MPaであり、TiAl粉末焼結材の室温引張り強さの3
90MPaに比べて低い。
トリックスにクラックが発生しないVfの最高値は約1
1%で、複合材料の室温での曲げ応力は270〜400
MPaであり、TiAl粉末焼結材の室温引張り強さの3
90MPaに比べて低い。
【0007】一方、米国特許4847044号にはSi
C繊維とTiAlマトリックスの間に延性に富み、かつ
低温で粉末焼結または箔の拡散結合が可能な金属を挟ん
で複合化する方法が示されている。この方法では、Ti
Alマトリックスが塑性変形するのに必要な条件よりも
低温、低圧力条件下で柔らかいインサート金属が塑性変
形して、繊維層の繊維間の隙間を埋め、かつインサート
金属同士が拡散接合して複合化を達成するものである。
しかし、この方法を用いる場合には、SiC繊維、Ti
Alマトリックス以外にインサート金属を必要とし、複
合化後に繊維/マトリックス間に挟んだ金属を変質させ
るための熱処理の工程が必要であるとともに、熱処理
後、マトリックス組成の不均一性や組織の不均質などの
問題が予想される。
C繊維とTiAlマトリックスの間に延性に富み、かつ
低温で粉末焼結または箔の拡散結合が可能な金属を挟ん
で複合化する方法が示されている。この方法では、Ti
Alマトリックスが塑性変形するのに必要な条件よりも
低温、低圧力条件下で柔らかいインサート金属が塑性変
形して、繊維層の繊維間の隙間を埋め、かつインサート
金属同士が拡散接合して複合化を達成するものである。
しかし、この方法を用いる場合には、SiC繊維、Ti
Alマトリックス以外にインサート金属を必要とし、複
合化後に繊維/マトリックス間に挟んだ金属を変質させ
るための熱処理の工程が必要であるとともに、熱処理
後、マトリックス組成の不均一性や組織の不均質などの
問題が予想される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、繊
維、マトリックス以外の材料を必要とせずに、過剰な界
面反応によるSiC繊維の特性劣化を抑制でき、且つ熱
膨張率(CTE)のミスマッチによるマトリックス・ク
ラックの発生を抑制することのできるSiC繊維強化T
iAl複合材料の製造方法を提供しようとするものであ
る。
維、マトリックス以外の材料を必要とせずに、過剰な界
面反応によるSiC繊維の特性劣化を抑制でき、且つ熱
膨張率(CTE)のミスマッチによるマトリックス・ク
ラックの発生を抑制することのできるSiC繊維強化T
iAl複合材料の製造方法を提供しようとするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明のSiC繊維強化TiAl複合材料の製造方法
は、超塑性特性(SPF特性)を有するTiAl基合金
箔の間にSiC繊維層を挟んで多数積層し、900〜1
100℃の温度条件で、真空中、加圧下にて前記TiA
l基合金箔を塑性変形させて、SiC繊維層の繊維間の
隙間を埋め、且つTiAl基合金箔同士を拡散接合して
複合化することを特徴とするものである。このSiC繊
維強化TiAl複合材料の製造方法に於いて、加圧下の
条件は、500kgf/cm2 以上の圧力を所定時間かけるも
のであることが好ましい。
の本発明のSiC繊維強化TiAl複合材料の製造方法
は、超塑性特性(SPF特性)を有するTiAl基合金
箔の間にSiC繊維層を挟んで多数積層し、900〜1
100℃の温度条件で、真空中、加圧下にて前記TiA
l基合金箔を塑性変形させて、SiC繊維層の繊維間の
隙間を埋め、且つTiAl基合金箔同士を拡散接合して
複合化することを特徴とするものである。このSiC繊
維強化TiAl複合材料の製造方法に於いて、加圧下の
条件は、500kgf/cm2 以上の圧力を所定時間かけるも
のであることが好ましい。
【0010】本発明のSiC繊維強化TiAl複合材料
の製造方法において用いるTiAl基合金箔は、超塑性
特性(SPF特性)を有するもの、たとえばTiAlC
rの三元系で加工熱処理によって組織、構成相を制御し
た結果、約2%の室温延性を有する材料である。
の製造方法において用いるTiAl基合金箔は、超塑性
特性(SPF特性)を有するもの、たとえばTiAlC
rの三元系で加工熱処理によって組織、構成相を制御し
た結果、約2%の室温延性を有する材料である。
【0011】
【発明の実施の形態】上記のように本発明のSiC繊維
強化TiAl複合材料の製造方法は、SPF特性を有す
るTiAl基合金箔をマトリックスとして用い、SiC
繊維層をTiAl基合金箔の間に挟んで多数積層し、9
00〜1100℃の温度範囲で真空中加圧下にて前記T
iAl基合金箔を塑性変形させて、SiC繊維層の繊維
間の隙間を埋め、且つTiAl基合金箔同士を拡散接合
して複合化するのである。この時に使用するTiAl基
合金箔は、熱間加工プロセスを用いて組織の微細結晶化
処理を施すことにより超塑性特性を示すものである。中
でもβ相安定元素を添加した合金系で同様な加工熱処理
を施した場合では、γ結晶粒の粒界にβ相が析出するた
め、900〜1100℃の温度範囲においても超塑性特
性が得られる。その合金は、優れたSPF特性を加えて
約2%の室温延性も兼ね備えている。そこで従来のTi
Al粉末を固化したマトリックスの場合よりも200℃
以上低い温度でTiAl基合金のSPF特性が発現する
ことになり、複合化の課題である成型時の温度低減を可
能にし、TiAl/SiCの界面反応を抑制できる。さ
らに、インサート材を必要とせず、マトリックス自体の
変形を複合化に利用するため、インサート材を用いた場
合の熱処理の工程を必要とせず、組成の不均一性や組織
の不均質の問題もない。さらに、拡散接合部の長時間の
加圧力保持により十分な接合性を確保できる。また、室
温延性にも優れるためSiCとTiAlの熱膨張の違い
によって発生する残留応力によるマトリックスの破断を
防ぐ作用がある。以上述べた作用により、過剰な界面反
応によるSiC繊維の特性劣化を抑制でき、且つ熱膨張
率のミスマッチによるマトリックス・クラックの発生を
抑制することができるため、TiAl基合金とSiC繊
維との完全複合化が達成される。
強化TiAl複合材料の製造方法は、SPF特性を有す
るTiAl基合金箔をマトリックスとして用い、SiC
繊維層をTiAl基合金箔の間に挟んで多数積層し、9
00〜1100℃の温度範囲で真空中加圧下にて前記T
iAl基合金箔を塑性変形させて、SiC繊維層の繊維
間の隙間を埋め、且つTiAl基合金箔同士を拡散接合
して複合化するのである。この時に使用するTiAl基
合金箔は、熱間加工プロセスを用いて組織の微細結晶化
処理を施すことにより超塑性特性を示すものである。中
でもβ相安定元素を添加した合金系で同様な加工熱処理
を施した場合では、γ結晶粒の粒界にβ相が析出するた
め、900〜1100℃の温度範囲においても超塑性特
性が得られる。その合金は、優れたSPF特性を加えて
約2%の室温延性も兼ね備えている。そこで従来のTi
Al粉末を固化したマトリックスの場合よりも200℃
以上低い温度でTiAl基合金のSPF特性が発現する
ことになり、複合化の課題である成型時の温度低減を可
能にし、TiAl/SiCの界面反応を抑制できる。さ
らに、インサート材を必要とせず、マトリックス自体の
変形を複合化に利用するため、インサート材を用いた場
合の熱処理の工程を必要とせず、組成の不均一性や組織
の不均質の問題もない。さらに、拡散接合部の長時間の
加圧力保持により十分な接合性を確保できる。また、室
温延性にも優れるためSiCとTiAlの熱膨張の違い
によって発生する残留応力によるマトリックスの破断を
防ぐ作用がある。以上述べた作用により、過剰な界面反
応によるSiC繊維の特性劣化を抑制でき、且つ熱膨張
率のミスマッチによるマトリックス・クラックの発生を
抑制することができるため、TiAl基合金とSiC繊
維との完全複合化が達成される。
【0012】また、上記のように200℃以上低い温度
での複合化が達成されるので、TiAl基合金箔の組織
変化が抑制でき、マトリックスが本来保有している約2
%の室温延性が損なわれず、マトリックス・クラックの
発生もなく、Vf=25%の複合材料が得られる。
での複合化が達成されるので、TiAl基合金箔の組織
変化が抑制でき、マトリックスが本来保有している約2
%の室温延性が損なわれず、マトリックス・クラックの
発生もなく、Vf=25%の複合材料が得られる。
【0013】
【実施例】本発明のSiC繊維強化TiAl複合材料の
製造方法の一実施例を説明する。超塑性特性(SPF特
性)を有するTi−45Al−5Cr(at%)合金を
厚さ150μmに加工した箔の間に、繊維径140μ
m,厚さ約230μmのSiC繊維層、即ち縦糸SiC
繊維(密度130本/25mmW ),横糸Ti−Nb合金
リボン(密度5本/25mmW )の平織のSiC繊維層
(SCS−6、TEXTRON 社製)を挟んで三回繰り返し積
層し、1050℃の温度条件でプレス圧力700kgf/cm
2 の負荷を真空中4時間かけて、前記Ti−45Al−
5Cr(at%)合金箔を塑性変形させて、SiC繊維
層の繊維間の隙間を埋め、且つ二枚のTi−45Al−
5Cr(at%)合金箔を拡散接合して複合化した。こ
の実施例に於いて、繊維径は140μmであるが、50
〜200μmの範囲内にあれば良い。その理由は、50
μm未満では一本の繊維を一定方向に引き揃えて一層の
繊維プリフォームを製作しにくくなり、200μmを超
えるとVfの制御、厚みの制御がしにくくなるからであ
る。また、上記実施例に於いて、温度条件は1050℃
であるが、900〜1100℃の範囲内にあればよい。
その理由は、900℃はマトリックスのSPFの下限温
度であり、900℃よりも低いと欠陥が発生し、110
0℃はSiCとTiAlの界面反応を抑制する上限温度
であり、1100℃を超えるとSiCとTiAlの界面
反応が著しく進行するからである。さらに、上記実施例
に於いて、加圧条件は700kgf/cm2 であるが、500
kgf/cm2 以上あれば良い。その理由は、500kgf/cm2
がマトリックスの塑性変形に必要な下限値であるからで
ある。また、上記実施例に於いて、加圧時間は4時間で
あるが、1〜8時間程度で良い。その理由は、1時間は
拡散接合に要する最小時間であり、8時間は界面反応が
著しく進行し始める時間であるからである。但し、時間
は温度,圧力に依存するため、この限りではない。例え
ば、900℃ならば8時間以上でも良く、1100℃な
らば4時間以内が限度となる。
製造方法の一実施例を説明する。超塑性特性(SPF特
性)を有するTi−45Al−5Cr(at%)合金を
厚さ150μmに加工した箔の間に、繊維径140μ
m,厚さ約230μmのSiC繊維層、即ち縦糸SiC
繊維(密度130本/25mmW ),横糸Ti−Nb合金
リボン(密度5本/25mmW )の平織のSiC繊維層
(SCS−6、TEXTRON 社製)を挟んで三回繰り返し積
層し、1050℃の温度条件でプレス圧力700kgf/cm
2 の負荷を真空中4時間かけて、前記Ti−45Al−
5Cr(at%)合金箔を塑性変形させて、SiC繊維
層の繊維間の隙間を埋め、且つ二枚のTi−45Al−
5Cr(at%)合金箔を拡散接合して複合化した。こ
の実施例に於いて、繊維径は140μmであるが、50
〜200μmの範囲内にあれば良い。その理由は、50
μm未満では一本の繊維を一定方向に引き揃えて一層の
繊維プリフォームを製作しにくくなり、200μmを超
えるとVfの制御、厚みの制御がしにくくなるからであ
る。また、上記実施例に於いて、温度条件は1050℃
であるが、900〜1100℃の範囲内にあればよい。
その理由は、900℃はマトリックスのSPFの下限温
度であり、900℃よりも低いと欠陥が発生し、110
0℃はSiCとTiAlの界面反応を抑制する上限温度
であり、1100℃を超えるとSiCとTiAlの界面
反応が著しく進行するからである。さらに、上記実施例
に於いて、加圧条件は700kgf/cm2 であるが、500
kgf/cm2 以上あれば良い。その理由は、500kgf/cm2
がマトリックスの塑性変形に必要な下限値であるからで
ある。また、上記実施例に於いて、加圧時間は4時間で
あるが、1〜8時間程度で良い。その理由は、1時間は
拡散接合に要する最小時間であり、8時間は界面反応が
著しく進行し始める時間であるからである。但し、時間
は温度,圧力に依存するため、この限りではない。例え
ば、900℃ならば8時間以上でも良く、1100℃な
らば4時間以内が限度となる。
【0014】こうして複合化したSiC繊維強化TiA
l複合材料は、界面反応層の厚みが約4μmであり、過
剰な界面反応が抑制されていた。また、拡散接合部は、
長時間のプレス圧力保持により十分な接合性を確保でき
た。さらに、Ti−45Al−5Cr(at%)合金の
組織変化が抑制され、マトリックスが本来保有している
約2%の室温延性が損なわれず、マトリックス・クラッ
クの発生もなく、Vf=25%の複合材料が得られた。
マトリックスに要求される室温延性は、残留歪みの緩和
分1%とSiC繊維の破断歪み1%の計2%以上あれ
ば、Vf=30%程度の複合化は可能であると事前予測
した結果と一致している。図1に本発明の製造方法によ
り製造したSiC繊維強化TiAl複合材料の断面顕微
鏡写真を示す。
l複合材料は、界面反応層の厚みが約4μmであり、過
剰な界面反応が抑制されていた。また、拡散接合部は、
長時間のプレス圧力保持により十分な接合性を確保でき
た。さらに、Ti−45Al−5Cr(at%)合金の
組織変化が抑制され、マトリックスが本来保有している
約2%の室温延性が損なわれず、マトリックス・クラッ
クの発生もなく、Vf=25%の複合材料が得られた。
マトリックスに要求される室温延性は、残留歪みの緩和
分1%とSiC繊維の破断歪み1%の計2%以上あれ
ば、Vf=30%程度の複合化は可能であると事前予測
した結果と一致している。図1に本発明の製造方法によ
り製造したSiC繊維強化TiAl複合材料の断面顕微
鏡写真を示す。
【0015】また、このSiC繊維強化TiAl複合材
料に対して、室温での引張試験を行った結果、破断強さ
約750MPaの優れたデータが得られた。この値は、T
iAl粉末焼結材の室温引張り強さ390MPaの約2倍
の強度に匹敵する。
料に対して、室温での引張試験を行った結果、破断強さ
約750MPaの優れたデータが得られた。この値は、T
iAl粉末焼結材の室温引張り強さ390MPaの約2倍
の強度に匹敵する。
【0016】尚、従来の研究例における室温引張強さ
は、240MPaが本系の唯一のデータである〔先行技術
文献として、第4回超耐環境性先進材料シンポジウム講
演集(平成5年6月1日発行)の第325 頁〜第334 頁に
記載のV−11.SiC(CVD)/TiAl複合材料
の製造技術がある〕。
は、240MPaが本系の唯一のデータである〔先行技術
文献として、第4回超耐環境性先進材料シンポジウム講
演集(平成5年6月1日発行)の第325 頁〜第334 頁に
記載のV−11.SiC(CVD)/TiAl複合材料
の製造技術がある〕。
【0017】この場合の複合素材の組み合わせは、Hf
被覆のSiC繊維にTi−48Al(本当は46Alで
あると思われるが、文献に48Alと記載されてい
る。)−2Cr−2Nb(at%)粉末を溶射してプリ
フォーム化したものを用いており、1100℃の温度条
件でHIP成形して得られた複合材料(後述の表1の従
来例1)のVfは10〜15%程度であると推測される
が、整列性が悪く、十分な複合化が達成できているとは
判断できない。
被覆のSiC繊維にTi−48Al(本当は46Alで
あると思われるが、文献に48Alと記載されてい
る。)−2Cr−2Nb(at%)粉末を溶射してプリ
フォーム化したものを用いており、1100℃の温度条
件でHIP成形して得られた複合材料(後述の表1の従
来例1)のVfは10〜15%程度であると推測される
が、整列性が悪く、十分な複合化が達成できているとは
判断できない。
【0018】下記の表1に各種のTi−Al金属間化合
物基複合材料の室温引張特性を示す。従来例2は、Wワ
イヤー(線径100μm)にTiAl粉末を溶射してプ
リフォームしたものをHIP成形して得られた複合材料
である。
物基複合材料の室温引張特性を示す。従来例2は、Wワ
イヤー(線径100μm)にTiAl粉末を溶射してプ
リフォームしたものをHIP成形して得られた複合材料
である。
【0019】
【表1】
【0020】上記の表1で明らかなように実施例1のS
iC繊維強化TiAl複合材料は、従来例1,2のSi
C繊維/TiAl粉末焼結複合材に比べ、Vfが高く、
引張り強さ、引張弾性率も高く、室温引張強さに優れて
いることが判る。従来例3は、本発明に用いたマトリッ
クスの室温引張特性である。
iC繊維強化TiAl複合材料は、従来例1,2のSi
C繊維/TiAl粉末焼結複合材に比べ、Vfが高く、
引張り強さ、引張弾性率も高く、室温引張強さに優れて
いることが判る。従来例3は、本発明に用いたマトリッ
クスの室温引張特性である。
【0021】
【発明の効果】以上の説明で判るように本発明のSiC
繊維強化TiAl複合材料の製造方法によれば、過剰な
界面反応によるSiC繊維の特性劣化を抑制でき、且つ
熱膨張率(CTE)のミスマッチによるTiAlマトリ
ックスのクラックの発生を抑制でき、Vfが高く、室温
引張強さに優れ、しかも密度が低くて軽量で高強度,耐
熱性に優れた複合材料が得られ、航空機用ガスタービン
エンジンの圧縮機,タービン部品の素材として極めて有
用で、将来の超音速輸送機用の耐熱機体材料としても期
待されるものである。
繊維強化TiAl複合材料の製造方法によれば、過剰な
界面反応によるSiC繊維の特性劣化を抑制でき、且つ
熱膨張率(CTE)のミスマッチによるTiAlマトリ
ックスのクラックの発生を抑制でき、Vfが高く、室温
引張強さに優れ、しかも密度が低くて軽量で高強度,耐
熱性に優れた複合材料が得られ、航空機用ガスタービン
エンジンの圧縮機,タービン部品の素材として極めて有
用で、将来の超音速輸送機用の耐熱機体材料としても期
待されるものである。
【図1】本発明の製造方法により得られたSiC繊維強
化TiAl複合材料の断面顕微鏡写真を示す。
化TiAl複合材料の断面顕微鏡写真を示す。
【図2】従来の製造方法により得られたSiC繊維/粉
末焼結TiAl複合材料の断面顕微鏡写真を示す。
末焼結TiAl複合材料の断面顕微鏡写真を示す。
フロントページの続き (72)発明者 中谷 浩 岐阜県各務原市川崎町1番地 川崎重工業 株式会社岐阜工場内 (72)発明者 島田 幸雄 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 水原 洋治 神奈川県川崎市中原区井田1618番地 新日 本製鐵株式会社技術開発本部先端技術研究 所内 (72)発明者 橋本 敬三 神奈川県川崎市中原区井田1618番地 新日 本製鐵株式会社技術開発本部先端技術研究 所内
Claims (2)
- 【請求項1】 超塑性特性を有するTiAl基合金箔の
間にSiC繊維層を挟んで多数積層し、900〜110
0℃の温度条件で、真空中、加圧下にて前記TiAl基
合金箔を塑性変形させて、SiC繊維層の繊維間の隙間
に埋め、且つTiAl基合金箔同士を拡散接合して複合
化することを特徴とするSiC繊維強化TiAl複合材
料の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1記載のSiC繊維強化TiAl
複合材料の製造方法に於いて、加圧下の条件が、500
kgf/cm2 以上の圧力を所定時間かけるものであることを
特徴とするSiC繊維強化TiAl複合材料の製造方
法。
Priority Applications (1)
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| JP7209991A JP2784161B2 (ja) | 1995-07-26 | 1995-07-26 | SiC繊維強化TiAl複合材料の製造方法 |
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| JP7209991A JP2784161B2 (ja) | 1995-07-26 | 1995-07-26 | SiC繊維強化TiAl複合材料の製造方法 |
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| JPH0941053A true JPH0941053A (ja) | 1997-02-10 |
| JP2784161B2 JP2784161B2 (ja) | 1998-08-06 |
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| JP7209991A Expired - Fee Related JP2784161B2 (ja) | 1995-07-26 | 1995-07-26 | SiC繊維強化TiAl複合材料の製造方法 |
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| JP (1) | JP2784161B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102744928A (zh) * | 2012-07-25 | 2012-10-24 | 哈尔滨工业大学 | Ti3Al-TiAl层状复合材料的制备方法 |
| JP2017043518A (ja) * | 2015-08-27 | 2017-03-02 | 国立研究開発法人物質・材料研究機構 | SiC繊維を含むハイブリッド複合材料およびその製造方法 |
| CN111270234A (zh) * | 2020-03-10 | 2020-06-12 | 昆明理工大学 | 一种在钛合金表面制备钛铝增强涂层的方法 |
| CN119640163A (zh) * | 2024-12-16 | 2025-03-18 | 吉林大学 | 一种高强低应力连续SiC纤维增强Ti3Al复合材料及其制备方法和应用 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0288731A (ja) * | 1988-09-20 | 1990-03-28 | General Electric Co <Ge> | 繊維強化金属マトリックス材料の製造方法及び複合構造体 |
-
1995
- 1995-07-26 JP JP7209991A patent/JP2784161B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0288731A (ja) * | 1988-09-20 | 1990-03-28 | General Electric Co <Ge> | 繊維強化金属マトリックス材料の製造方法及び複合構造体 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| CN111270234A (zh) * | 2020-03-10 | 2020-06-12 | 昆明理工大学 | 一种在钛合金表面制备钛铝增强涂层的方法 |
| CN111270234B (zh) * | 2020-03-10 | 2022-04-19 | 昆明理工大学 | 一种在钛合金表面制备钛铝增强涂层的方法 |
| CN119640163A (zh) * | 2024-12-16 | 2025-03-18 | 吉林大学 | 一种高强低应力连续SiC纤维增强Ti3Al复合材料及其制备方法和应用 |
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| JP2784161B2 (ja) | 1998-08-06 |
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