JPH0942414A - トルクコンバータ - Google Patents
トルクコンバータInfo
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- JPH0942414A JPH0942414A JP19517295A JP19517295A JPH0942414A JP H0942414 A JPH0942414 A JP H0942414A JP 19517295 A JP19517295 A JP 19517295A JP 19517295 A JP19517295 A JP 19517295A JP H0942414 A JPH0942414 A JP H0942414A
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- Japan
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- torque converter
- groove
- friction material
- lock
- cover
- Prior art date
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- Pending
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H45/00—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
- F16H45/02—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
- F16H2045/0273—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type characterised by the type of the friction surface of the lock-up clutch
- F16H2045/0294—Single disk type lock-up clutch, i.e. using a single disc engaged between friction members
Landscapes
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 エンジンとトルクコンバータとを接続するた
めの取付けボスがコンバータカバーの湿式摩擦材との圧
接面の裏側位置に固着されていたとしても、湿式摩擦材
と圧接面との間のμ−v特性を改善することができ、ス
リップ制御時のロックアップジャダーを防止することが
できるロックアップクラッチを備えたトルクコンバータ
を提供する。 【解決手段】 コンバータカバー3の湿式摩擦材12a
との圧接面3aに、各取付けボス7の裏側位置を通過す
る円弧状あるいは円環状の溝G1 およびG2 を形成す
る。
めの取付けボスがコンバータカバーの湿式摩擦材との圧
接面の裏側位置に固着されていたとしても、湿式摩擦材
と圧接面との間のμ−v特性を改善することができ、ス
リップ制御時のロックアップジャダーを防止することが
できるロックアップクラッチを備えたトルクコンバータ
を提供する。 【解決手段】 コンバータカバー3の湿式摩擦材12a
との圧接面3aに、各取付けボス7の裏側位置を通過す
る円弧状あるいは円環状の溝G1 およびG2 を形成す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車の自
動変速機に用いられるトルクコンバータに係わり、特
に、トルクコンバータに内蔵され、エンジンとトルクコ
ンバータの出力軸とを直結することにより、エンジンの
回転力を出力軸に直接伝達するのに利用されるロックア
ップクラッチの構造に関するものである。
動変速機に用いられるトルクコンバータに係わり、特
に、トルクコンバータに内蔵され、エンジンとトルクコ
ンバータの出力軸とを直結することにより、エンジンの
回転力を出力軸に直接伝達するのに利用されるロックア
ップクラッチの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車に搭載される自動変速機
は、エンジンの回転がトルクコンバータを介して入力さ
れるようになっており、このトルクコンバータには、例
えば、新編自動車工学便覧(昭和62年6月:社団法人
自動車技術会発行)第5編、第1−18頁、図1−4
4に開示されているように、エンジンとトルクコンバー
タの出力軸とを直結するためのロックアップクラッチ
(直結クラッチ)が組み込まれたものがある。
は、エンジンの回転がトルクコンバータを介して入力さ
れるようになっており、このトルクコンバータには、例
えば、新編自動車工学便覧(昭和62年6月:社団法人
自動車技術会発行)第5編、第1−18頁、図1−4
4に開示されているように、エンジンとトルクコンバー
タの出力軸とを直結するためのロックアップクラッチ
(直結クラッチ)が組み込まれたものがある。
【0003】このようなロックアップクラッチは、トル
クコンバータの出力軸と一体に回転するロックアップピ
ストンを備え、車速がある程度以上となったときに、こ
のロックアップピストンをエンジンのドライブプレート
に接続されて回転するコンバータカバーの内面に圧接さ
せることによって、コンバータカバーのエンジン回転を
ロックアップピストンを介してトルクコンバータの出力
軸に直接伝達することができるようになっている。
クコンバータの出力軸と一体に回転するロックアップピ
ストンを備え、車速がある程度以上となったときに、こ
のロックアップピストンをエンジンのドライブプレート
に接続されて回転するコンバータカバーの内面に圧接さ
せることによって、コンバータカバーのエンジン回転を
ロックアップピストンを介してトルクコンバータの出力
軸に直接伝達することができるようになっている。
【0004】なお、この場合、コンバータカバー内はト
ルク伝達媒体として自動変速機の作動油で満たされてお
り、ロックアップピストンは、その外周縁部に固着され
た環状の湿式摩擦材を介して摩擦相手部材であるコンバ
ータカバー内面に圧接する構造となっている。
ルク伝達媒体として自動変速機の作動油で満たされてお
り、ロックアップピストンは、その外周縁部に固着され
た環状の湿式摩擦材を介して摩擦相手部材であるコンバ
ータカバー内面に圧接する構造となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のトルクコンバータにあっては、コンバータカバ
ーの外面に取付けボスが固着されており、この取付けボ
スを介してコンバータカバーをエンジンのドライブプレ
ートに接続することによってエンジンの回転をトルクコ
ンバータに入力するようになっており、コンバータカバ
ー内面の湿式摩擦材との圧接部が取付けボス固着位置の
裏側に位置する場合には、図10に示すように、コンバ
ータカバー100の湿式摩擦材101との圧接面(摩擦
面)にうねりが生じる。このうねりによって、図10の
クロスハッチング部分に示すようにくさび油圧が発生
し、このくさび油圧はレイノズル方程式から高速になる
に従って大きくなり、両者の接触面積が減少するように
なる。換言すれば、ロックアップクラッチをスリップ制
御するに際して、湿式摩擦材とコンバータカバーの圧接
面との間の摩擦係数が、両者の相対速度が大きくなるに
従って減少するという特性、すなわち摩擦係数の相対速
度に対する負勾配(μ−v負勾配)が顕著になって、回
転方向の振動、いわゆるロックアップジャダーが発生す
ることがあるという問題があり、このような問題点を解
決することが従来のトルクコンバータのロックアップク
ラッチにおける品質上の課題となっていた。
た従来のトルクコンバータにあっては、コンバータカバ
ーの外面に取付けボスが固着されており、この取付けボ
スを介してコンバータカバーをエンジンのドライブプレ
ートに接続することによってエンジンの回転をトルクコ
ンバータに入力するようになっており、コンバータカバ
ー内面の湿式摩擦材との圧接部が取付けボス固着位置の
裏側に位置する場合には、図10に示すように、コンバ
ータカバー100の湿式摩擦材101との圧接面(摩擦
面)にうねりが生じる。このうねりによって、図10の
クロスハッチング部分に示すようにくさび油圧が発生
し、このくさび油圧はレイノズル方程式から高速になる
に従って大きくなり、両者の接触面積が減少するように
なる。換言すれば、ロックアップクラッチをスリップ制
御するに際して、湿式摩擦材とコンバータカバーの圧接
面との間の摩擦係数が、両者の相対速度が大きくなるに
従って減少するという特性、すなわち摩擦係数の相対速
度に対する負勾配(μ−v負勾配)が顕著になって、回
転方向の振動、いわゆるロックアップジャダーが発生す
ることがあるという問題があり、このような問題点を解
決することが従来のトルクコンバータのロックアップク
ラッチにおける品質上の課題となっていた。
【0006】
【発明の目的】本発明は、ロックアップクラッチを内蔵
した従来のトルクコンバータにおける上記課題に着目し
てなされたものであって、エンジンのドライブプレート
にコンバータカバーを接続するための取付け部の裏側位
置にロックアップピストンの湿式摩擦材が圧接する場合
においても、湿式摩擦材と相手材であるコンバータカバ
ーの圧接面との間の摩擦係数の速度特性、すなわちμ−
v特性を改善することができ、スリップ制御に際してロ
ックアップジャダーの発生を防止することができるロッ
クアップクラッチを備えたトルクコンバータを提供する
ことを目的としている。
した従来のトルクコンバータにおける上記課題に着目し
てなされたものであって、エンジンのドライブプレート
にコンバータカバーを接続するための取付け部の裏側位
置にロックアップピストンの湿式摩擦材が圧接する場合
においても、湿式摩擦材と相手材であるコンバータカバ
ーの圧接面との間の摩擦係数の速度特性、すなわちμ−
v特性を改善することができ、スリップ制御に際してロ
ックアップジャダーの発生を防止することができるロッ
クアップクラッチを備えたトルクコンバータを提供する
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係わ
るトルクコンバータは、外面に設けられた複数の取付け
部を介してエンジンのドライブプレートに接続されるコ
ンバータカバーと、コンバータカバーの内面側に配設さ
れて出力軸と一体に回転すると共に、コンバータカバー
に対して接近および離間する方向に作動し、外周縁部に
環状の湿式摩擦材を有するロックアップピストンを備
え、ロックアップピストンの湿式摩擦材がコンバータカ
バーに設けられた取付け部の裏側位置においてコンバー
タカバーに圧接することでエンジンの回転力を直接出力
軸に伝達するロックアップクラッチが形成されるトルク
コンバータにおいて、コンバータカバーの湿式摩擦材と
の圧接部に、各取付け部の裏側位置を通過する円弧状な
いしは円環状の溝を備えている構成としたことを特徴と
しており、このようなトルクコンバータの構成を前述し
た従来の課題を解決するための手段としている。
るトルクコンバータは、外面に設けられた複数の取付け
部を介してエンジンのドライブプレートに接続されるコ
ンバータカバーと、コンバータカバーの内面側に配設さ
れて出力軸と一体に回転すると共に、コンバータカバー
に対して接近および離間する方向に作動し、外周縁部に
環状の湿式摩擦材を有するロックアップピストンを備
え、ロックアップピストンの湿式摩擦材がコンバータカ
バーに設けられた取付け部の裏側位置においてコンバー
タカバーに圧接することでエンジンの回転力を直接出力
軸に伝達するロックアップクラッチが形成されるトルク
コンバータにおいて、コンバータカバーの湿式摩擦材と
の圧接部に、各取付け部の裏側位置を通過する円弧状な
いしは円環状の溝を備えている構成としたことを特徴と
しており、このようなトルクコンバータの構成を前述し
た従来の課題を解決するための手段としている。
【0008】本発明に係わるトルクコンバータの実施態
様として請求項2に係わるトルクコンバータは、1ない
し3本の円環状溝が、コンバータカバーの回転中心と略
同心円状に形成されている構成、同じく実施態様として
請求項3に係わるトルクコンバータは、圧接部の略中央
に位置する同一円周上に、取付け部と同じ個数の円弧状
溝が形成されている構成、請求項4に係わるトルクコン
バータは、圧接部に位置する2ないし3の同心円の各円
周上に、取付け部と同じ個数の円弧状溝がそれぞれ形成
されている構成、また、請求項5に係わるトルクコンバ
ータは、円弧状をなす溝の長さが50mm以上である構
成、請求項6に係わるトルクコンバータは、同一円周上
に形成された円弧状の溝の長さの合計が前記円周長の3
0%以上である構成、さらに請求項7に係わるトルクコ
ンバータは、湿式摩擦材の単位幅当たりの溝の断面積の
合計が0.1mm2 /mm以上である構成とし、このよ
うなトルクコンバータの構成を前述した従来の課題を解
決するための手段としたことを特徴としている。
様として請求項2に係わるトルクコンバータは、1ない
し3本の円環状溝が、コンバータカバーの回転中心と略
同心円状に形成されている構成、同じく実施態様として
請求項3に係わるトルクコンバータは、圧接部の略中央
に位置する同一円周上に、取付け部と同じ個数の円弧状
溝が形成されている構成、請求項4に係わるトルクコン
バータは、圧接部に位置する2ないし3の同心円の各円
周上に、取付け部と同じ個数の円弧状溝がそれぞれ形成
されている構成、また、請求項5に係わるトルクコンバ
ータは、円弧状をなす溝の長さが50mm以上である構
成、請求項6に係わるトルクコンバータは、同一円周上
に形成された円弧状の溝の長さの合計が前記円周長の3
0%以上である構成、さらに請求項7に係わるトルクコ
ンバータは、湿式摩擦材の単位幅当たりの溝の断面積の
合計が0.1mm2 /mm以上である構成とし、このよ
うなトルクコンバータの構成を前述した従来の課題を解
決するための手段としたことを特徴としている。
【0009】
【作用】コンバータカバーの湿式摩擦材との接触面に生
じたうねりの山を乗り越える部分では局部的に面圧が高
く、また、この部分ではくさび油圧が発生しているた
め、摩擦材が浮かされた状態となっている。うねりの山
部に周方向の溝を設けることにより、くさび油圧は面圧
が低い部分に逃げることとなり、面圧の高い部分での油
圧が下がり、接触面積が増大することとなる。これによ
ってμ−v負勾配が改善されることとなる。
じたうねりの山を乗り越える部分では局部的に面圧が高
く、また、この部分ではくさび油圧が発生しているた
め、摩擦材が浮かされた状態となっている。うねりの山
部に周方向の溝を設けることにより、くさび油圧は面圧
が低い部分に逃げることとなり、面圧の高い部分での油
圧が下がり、接触面積が増大することとなる。これによ
ってμ−v負勾配が改善されることとなる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明する。
明する。
【0011】実施例1 図1および図2は、本発明に係わるトルクコンバータの
第1の実施例を説明するためのものであり、図1は当該
トルクコンバータの構造を示す縦断面図であって、この
トルクコンバータ1には、後述するように、その内部に
ロックアップクラッチ2が一体的に組み込まれている。
第1の実施例を説明するためのものであり、図1は当該
トルクコンバータの構造を示す縦断面図であって、この
トルクコンバータ1には、後述するように、その内部に
ロックアップクラッチ2が一体的に組み込まれている。
【0012】すなわち、図に示すトルクコンバータ1
は、外殻を構成するコンバータカバー3と、このコンバ
ータカバー3に固定されるポンプインペラー4と、この
ポンプインペラー4に対向して配置されるタービンラン
ナー5と、これらポンプインペラー4とタービンランナ
ー5との間に配置されるステータ6によって主に構成さ
れている。
は、外殻を構成するコンバータカバー3と、このコンバ
ータカバー3に固定されるポンプインペラー4と、この
ポンプインペラー4に対向して配置されるタービンラン
ナー5と、これらポンプインペラー4とタービンランナ
ー5との間に配置されるステータ6によって主に構成さ
れている。
【0013】コンバータカバー3は、その図中右側の外
周縁部に、この実施例では、90°間隔で固着された4
個の取付けボス(取付け部)7によって、図示しないエ
ンジンのドライブプレートに取付けられており、エンジ
ンの回転力は、このコンバータカバー3およびポンプイ
ンペラー4の回転として当該トルクコンバータ1に入力
される。
周縁部に、この実施例では、90°間隔で固着された4
個の取付けボス(取付け部)7によって、図示しないエ
ンジンのドライブプレートに取付けられており、エンジ
ンの回転力は、このコンバータカバー3およびポンプイ
ンペラー4の回転として当該トルクコンバータ1に入力
される。
【0014】タービンランナー5は、このトルクコンバ
ータ1の出力軸である自動変速機のインプットシャフト
8に、タービンハブ9を介してスプライン嵌合されてお
り、これらタービンランナー5とインプットシャフト8
とが一体に回転するようになっている。
ータ1の出力軸である自動変速機のインプットシャフト
8に、タービンハブ9を介してスプライン嵌合されてお
り、これらタービンランナー5とインプットシャフト8
とが一体に回転するようになっている。
【0015】ステータ6は、ワンウェイクラッチ10を
介してインプットシャフト8に嵌着され、ポンプインペ
ラー4とタービンランナー5との間に正回転方向の回転
差がある場合に、ポンプインペラー4からタービンラン
ナー5に回転力を伝達する作動油の流れをさらに加速さ
せ、タービンランナー5に伝達されるトルクを増加させ
る機能を有している。
介してインプットシャフト8に嵌着され、ポンプインペ
ラー4とタービンランナー5との間に正回転方向の回転
差がある場合に、ポンプインペラー4からタービンラン
ナー5に回転力を伝達する作動油の流れをさらに加速さ
せ、タービンランナー5に伝達されるトルクを増加させ
る機能を有している。
【0016】前記ロックアップクラッチ2は、タービン
ハブ9にリベット11を介して固定されると共に、その
外周縁部に環状をなすペーパー系湿式摩擦材12a(内
径:208mm,外径:234mm)を備えたロックア
ップピストン12と、このロックアップピストン12と
対向するコンバータカバー3の内面の垂直壁部分とから
構成され、ピストン室13に供給される圧力によってロ
ックアップクラッチ2の締結,スリップおよび解放が制
御されるようになっている。
ハブ9にリベット11を介して固定されると共に、その
外周縁部に環状をなすペーパー系湿式摩擦材12a(内
径:208mm,外径:234mm)を備えたロックア
ップピストン12と、このロックアップピストン12と
対向するコンバータカバー3の内面の垂直壁部分とから
構成され、ピストン室13に供給される圧力によってロ
ックアップクラッチ2の締結,スリップおよび解放が制
御されるようになっている。
【0017】すなわち、ピストン室13には、インプッ
トシャフト8の中心部を貫通する油路14を介して図外
のコントロールバルブからロックアップ制御油圧P2 が
供給されるようになっており、このロックアップ制御油
圧P2 がドレーンされた場合には、コンバータカバー3
の内側であってピストン室13の室外における作動油圧
P1 によってロックアップピストン12の湿式摩擦材1
2aがコンバータカバー3の垂直壁部分に、前記取付け
ボス7の裏側に位置する圧接部3aにおいて圧接するこ
とから、当該ロックアップクラッチ2がロックアップ状
態となって、コンバータカバー3に入力されたエンジン
回転がロックアップピストン12を介してインプットシ
ャフト8に直接伝達されることになる。
トシャフト8の中心部を貫通する油路14を介して図外
のコントロールバルブからロックアップ制御油圧P2 が
供給されるようになっており、このロックアップ制御油
圧P2 がドレーンされた場合には、コンバータカバー3
の内側であってピストン室13の室外における作動油圧
P1 によってロックアップピストン12の湿式摩擦材1
2aがコンバータカバー3の垂直壁部分に、前記取付け
ボス7の裏側に位置する圧接部3aにおいて圧接するこ
とから、当該ロックアップクラッチ2がロックアップ状
態となって、コンバータカバー3に入力されたエンジン
回転がロックアップピストン12を介してインプットシ
ャフト8に直接伝達されることになる。
【0018】また、ピストン室13に、作動油圧P1 よ
り高いロックアップ制御油圧P2 が供給された場合に
は、ロックアップピストン12の湿式摩擦材12aがコ
ンバータカバー3から離間することにより、当該ロック
アップクラッチ2はアンロックアップ状態となる。
り高いロックアップ制御油圧P2 が供給された場合に
は、ロックアップピストン12の湿式摩擦材12aがコ
ンバータカバー3から離間することにより、当該ロック
アップクラッチ2はアンロックアップ状態となる。
【0019】なお、ロックアップピストン12には、ダ
ンパー15が設けてあり、ロックアップピストン12に
伝達されたトルクは、その急激な変化が緩和されてイン
プットシャフト8に伝達されるようになっている。
ンパー15が設けてあり、ロックアップピストン12に
伝達されたトルクは、その急激な変化が緩和されてイン
プットシャフト8に伝達されるようになっている。
【0020】そして、この実施例では、図2(a)およ
び(b)にも示すように、コンバータカバー3内面の垂
直壁部分であって、ロックアップピストン12の湿式摩
擦材12aが圧接する圧接部3aに、同心状に並列する
2本の円弧状溝G1 ,G2 が形成されている。
び(b)にも示すように、コンバータカバー3内面の垂
直壁部分であって、ロックアップピストン12の湿式摩
擦材12aが圧接する圧接部3aに、同心状に並列する
2本の円弧状溝G1 ,G2 が形成されている。
【0021】すなわち、図2(a)は、前記コンバータ
カバー3の内面を示すものであって、円弧状をなす溝G
1 ,G2 は、内径208mm,外径234mmの環状を
なす湿式摩擦材12aが圧接する圧接部3a(図中仮想
線で示す)内であって、当該コンバータカバー3の外面
に固着された4個の取付けボス7のちょうど裏側を通過
する位置にそれぞれ形成されている。
カバー3の内面を示すものであって、円弧状をなす溝G
1 ,G2 は、内径208mm,外径234mmの環状を
なす湿式摩擦材12aが圧接する圧接部3a(図中仮想
線で示す)内であって、当該コンバータカバー3の外面
に固着された4個の取付けボス7のちょうど裏側を通過
する位置にそれぞれ形成されている。
【0022】そして、この実施例においては、溝G1 お
よびG2 の円弧外径D1 およびD2はそれぞれ218m
mおよび227mm、溝長さL1 およびL2 はそれぞれ
30mmおよび31mm(中心角:16°)、溝幅wは
いずれも1.3mm、溝深さdはいずれも0.5mmと
した。
よびG2 の円弧外径D1 およびD2はそれぞれ218m
mおよび227mm、溝長さL1 およびL2 はそれぞれ
30mmおよび31mm(中心角:16°)、溝幅wは
いずれも1.3mm、溝深さdはいずれも0.5mmと
した。
【0023】実施例2 本発明の第2の実施例に係わるトルクコンバータは、図
1に示した実施例1に係わるトルクコンバータ1と同様
の全体構造を備え、コンバータカバー3の内面の圧接部
3aには、図2と同様に、同心状に並列する2本の円弧
状溝G1 ,G2が形成されている。
1に示した実施例1に係わるトルクコンバータ1と同様
の全体構造を備え、コンバータカバー3の内面の圧接部
3aには、図2と同様に、同心状に並列する2本の円弧
状溝G1 ,G2が形成されている。
【0024】そして、この実施例においては、溝長さL
1 およびL2 をそれぞれ50mmおよび52mm(中心
角:26°)、溝深さdをいずれも0.25mmとした
ほかは、上記実施例1と同じ寸法とした。
1 およびL2 をそれぞれ50mmおよび52mm(中心
角:26°)、溝深さdをいずれも0.25mmとした
ほかは、上記実施例1と同じ寸法とした。
【0025】実施例3 本発明の第3の実施例に係わるトルクコンバータは、上
記実施例1に係わるトルクコンバータ1と同様の構造を
備え、溝G1 およびG2 の長さL1 およびL2がそれぞ
れ51mmおよび53mm(中心角:27°)であるほ
かは、上記実施例1と同じ寸法とした。
記実施例1に係わるトルクコンバータ1と同様の構造を
備え、溝G1 およびG2 の長さL1 およびL2がそれぞ
れ51mmおよび53mm(中心角:27°)であるほ
かは、上記実施例1と同じ寸法とした。
【0026】実施例4 本発明の第4の実施例に係わるトルクコンバータは、上
記実施例1に係わるトルクコンバータ1と同様の構造を
有し、溝G1 およびG2 の長さL1 およびL2がそれぞ
れ80mmおよび81mm(中心角:42°)であるこ
とを除いて、上記実施例1と同じ寸法とした。
記実施例1に係わるトルクコンバータ1と同様の構造を
有し、溝G1 およびG2 の長さL1 およびL2がそれぞ
れ80mmおよび81mm(中心角:42°)であるこ
とを除いて、上記実施例1と同じ寸法とした。
【0027】実施例5 本発明の第5の実施例に係わるトルクコンバータは、上
記実施例1に係わるトルクコンバータ1と同様の構造を
有し、溝G1 およびG2 の長さL1 およびL2がそれぞ
れ120mmおよび125mm(中心角:64°)であ
ることを除いて、上記実施例1と同じ寸法とした。
記実施例1に係わるトルクコンバータ1と同様の構造を
有し、溝G1 およびG2 の長さL1 およびL2がそれぞ
れ120mmおよび125mm(中心角:64°)であ
ることを除いて、上記実施例1と同じ寸法とした。
【0028】実施例6 本発明の第6の実施例に係わるトルクコンバータにおい
ては、円弧状をなす溝G1 およびG2 の深さdが0.7
5mmであることを除いて、上記実施例3と同じ構造お
よび寸法のものとした。
ては、円弧状をなす溝G1 およびG2 の深さdが0.7
5mmであることを除いて、上記実施例3と同じ構造お
よび寸法のものとした。
【0029】実施例7 本発明の第7の実施例に係わるトルクコンバータにおい
ては、円弧状をなす溝G1 およびG2 の深さdが1.0
mmであることを除いて、上記実施例3と同じ構造およ
び寸法のものとした。
ては、円弧状をなす溝G1 およびG2 の深さdが1.0
mmであることを除いて、上記実施例3と同じ構造およ
び寸法のものとした。
【0030】実施例8 本発明の第8の実施例に係わるトルクコンバータにおい
ては、円弧状をなす溝G1 およびG2 の深さdが1.5
mmであることを除いて、上記実施例3と同じ構造およ
び寸法のものとした。
ては、円弧状をなす溝G1 およびG2 の深さdが1.5
mmであることを除いて、上記実施例3と同じ構造およ
び寸法のものとした。
【0031】実施例9 本発明の第9の実施例に係わるトルクコンバータにおい
ては、円弧状をなす溝G1 およびG2 の幅wが0.65
mm、深さdが1.0mmであることを除いて、上記実
施例3と同じ構造および寸法のものとした。
ては、円弧状をなす溝G1 およびG2 の幅wが0.65
mm、深さdが1.0mmであることを除いて、上記実
施例3と同じ構造および寸法のものとした。
【0032】実施例10 本発明の第10の実施例に係わるトルクコンバータにお
いては、円弧状をなす溝G1 およびG2 の幅wが2.0
mm、深さdが0.33mmであることを除いて、上記
実施例3と同じ構造および寸法のものとした。
いては、円弧状をなす溝G1 およびG2 の幅wが2.0
mm、深さdが0.33mmであることを除いて、上記
実施例3と同じ構造および寸法のものとした。
【0033】実施例11 本発明の第11の実施例に係わるトルクコンバータは、
図1に示した実施例1に係わるトルクコンバータ1と同
様の全体構造を備えると共に、コンバータカバー3の内
面の圧接部3aには、図3(a)および(b)に示すよ
うに、円弧状をなす4本の溝G1 が当該コンバータカバ
ー3の外周縁に沿って、取付けボス7のちょうど裏側を
通過する位置にそれぞれ形成されている。
図1に示した実施例1に係わるトルクコンバータ1と同
様の全体構造を備えると共に、コンバータカバー3の内
面の圧接部3aには、図3(a)および(b)に示すよ
うに、円弧状をなす4本の溝G1 が当該コンバータカバ
ー3の外周縁に沿って、取付けボス7のちょうど裏側を
通過する位置にそれぞれ形成されている。
【0034】そして、この実施例においては、溝G1 の
円弧外径D1 を224mm、溝長さL1 を52mm(中
心角:27°)、溝幅wを2.6mm、溝深さdについ
ては0.5mmとした。
円弧外径D1 を224mm、溝長さL1 を52mm(中
心角:27°)、溝幅wを2.6mm、溝深さdについ
ては0.5mmとした。
【0035】実施例12 本発明の第12の実施例に係わるトルクコンバータは、
図1に示した実施例1に係わるトルクコンバータ1と同
様の全体構造を備えると共に、コンバータカバー3の内
面の圧接部3aには、図4(a)および(b)に示すよ
うに、同心状に並列する3本の円弧状溝G1 ,G2 ,G
3 が当該コンバータカバー3の外周縁に沿って、4個の
取付けボス7のちょうど裏側を通過する位置にそれぞれ
形成されている。
図1に示した実施例1に係わるトルクコンバータ1と同
様の全体構造を備えると共に、コンバータカバー3の内
面の圧接部3aには、図4(a)および(b)に示すよ
うに、同心状に並列する3本の円弧状溝G1 ,G2 ,G
3 が当該コンバータカバー3の外周縁に沿って、4個の
取付けボス7のちょうど裏側を通過する位置にそれぞれ
形成されている。
【0036】そして、この実施例においては、溝G1 ,
G2 ,G3 の円弧外径D1 ,D2 ,D3 はそれぞれ21
5mm,221mm,228mm、溝長さL1 ,L2 ,
L3はそれぞれ50mm,52mm,53mm(中心
角:27°)、溝幅wはいずれ実施例13 本発明の第13の実施例に係わるトルクコンバータは、
図1に示した実施例1に係わるトルクコンバータ1と同
様の全体構造を備えると共に、コンバータカバー3の内
面の圧接部3aには、図5(a)および(b)に示すよ
うに、2本の円環状溝G1 およびG2 が当該コンバータ
カバー3の外周縁に沿って、4個の取付けボス7のちょ
うど裏側を通過する位置に同心円状に形成されている。
G2 ,G3 の円弧外径D1 ,D2 ,D3 はそれぞれ21
5mm,221mm,228mm、溝長さL1 ,L2 ,
L3はそれぞれ50mm,52mm,53mm(中心
角:27°)、溝幅wはいずれ実施例13 本発明の第13の実施例に係わるトルクコンバータは、
図1に示した実施例1に係わるトルクコンバータ1と同
様の全体構造を備えると共に、コンバータカバー3の内
面の圧接部3aには、図5(a)および(b)に示すよ
うに、2本の円環状溝G1 およびG2 が当該コンバータ
カバー3の外周縁に沿って、4個の取付けボス7のちょ
うど裏側を通過する位置に同心円状に形成されている。
【0037】そして、この実施例においては、円環状を
なす溝G1 およびG2 の外径D1 およびD2 はそれぞれ
218mmおよび227mm、溝幅wはいずれも1.3
mm、溝深さdはいずれも0.5mmとした。なお、こ
の実施例において、溝G1 およびG2 は切れ目のない円
環状をなすものであるが、後述する表1における溝長さ
L1 ,L2 としては、他の実施例や従来例との比較上、
取付けボス1個当たりの長さとして、それぞれ170m
mおよび177mm(中心角:90°)と表記した。
なす溝G1 およびG2 の外径D1 およびD2 はそれぞれ
218mmおよび227mm、溝幅wはいずれも1.3
mm、溝深さdはいずれも0.5mmとした。なお、こ
の実施例において、溝G1 およびG2 は切れ目のない円
環状をなすものであるが、後述する表1における溝長さ
L1 ,L2 としては、他の実施例や従来例との比較上、
取付けボス1個当たりの長さとして、それぞれ170m
mおよび177mm(中心角:90°)と表記した。
【0038】性能評価試験 上記のような構造を有する実施例1ないし実施例13に
係わるトルクコンバータを用いて、それぞれのロックア
ップクラッチの摩擦特性を調査し、従来タイプのトルク
コンバータのロックアップクラッチ、すなわちコンバー
タカバーの内面の摩擦材との圧接部に溝を備えていない
ロックアップクラッチの摩擦特性と比較評価した。
係わるトルクコンバータを用いて、それぞれのロックア
ップクラッチの摩擦特性を調査し、従来タイプのトルク
コンバータのロックアップクラッチ、すなわちコンバー
タカバーの内面の摩擦材との圧接部に溝を備えていない
ロックアップクラッチの摩擦特性と比較評価した。
【0039】摩擦特性としては、摺動速度0.2m/s
における摩擦係数(以下μ0.2 と略記する)、および摺
動速度2m/sにおける摩擦係数(以下μ2 と略記す
る)とを測定し、μ0.2 をμ2 で除した値(μ0.2 /μ
2 )でもって各トルクコンバータのロックアップクラッ
チの摩擦特性(摩擦係数の速度特性)を評価した。
における摩擦係数(以下μ0.2 と略記する)、および摺
動速度2m/sにおける摩擦係数(以下μ2 と略記す
る)とを測定し、μ0.2 をμ2 で除した値(μ0.2 /μ
2 )でもって各トルクコンバータのロックアップクラッ
チの摩擦特性(摩擦係数の速度特性)を評価した。
【0040】すなわち、μ0.2 /μ2 の値が1より大き
ければ、速度の増加に伴って摩擦係数が減少するμ−v
負勾配であることを示し、先に述べたロックアップジャ
ダー(回転方向の振動)が発生しやすくなる傾向を示
す。これに対し、μ0.2 /μ2の値が1より小さけれ
ば、μ−v特性が正勾配であることを示し、摩擦特性が
良好であると評価することができる。しかしながら、ロ
ックアップジャダーが発生する条件は、ロックアップク
ラッチのμ−v特性のみによって決まる訳ではなく、そ
の系の振動質量,ばね定数,ダンパー作用の強弱などに
よっても左右され、許容可能な振動の大きさについても
使用されるユニットや車両によって異なるため、必要と
されるμ0.2 /μ2 の値は、当該ロックアップクラッチ
が使用される環境によって相違することから、この値を
一義的に決めることはできない。
ければ、速度の増加に伴って摩擦係数が減少するμ−v
負勾配であることを示し、先に述べたロックアップジャ
ダー(回転方向の振動)が発生しやすくなる傾向を示
す。これに対し、μ0.2 /μ2の値が1より小さけれ
ば、μ−v特性が正勾配であることを示し、摩擦特性が
良好であると評価することができる。しかしながら、ロ
ックアップジャダーが発生する条件は、ロックアップク
ラッチのμ−v特性のみによって決まる訳ではなく、そ
の系の振動質量,ばね定数,ダンパー作用の強弱などに
よっても左右され、許容可能な振動の大きさについても
使用されるユニットや車両によって異なるため、必要と
されるμ0.2 /μ2 の値は、当該ロックアップクラッチ
が使用される環境によって相違することから、この値を
一義的に決めることはできない。
【0041】なお、この性能評価試験においては、湿式
摩擦材12aとして同一材質、同一サイズ(内径208
mm,外径234mm)のペーパー系湿式摩擦材を使用
すると共に、トルクコンバータの流体継手としての影響
を排除するため、各トルクコンバータからポンプインペ
ラー4,タービンランナー5およびステータ6の羽根を
除去した上で、上記性能評価試験を実施した。また、試
験条件としては、面圧0.8MPa,油温80℃の条件
を採用し、作動油として日産純正ニッサンマチックフル
ードDを用い、摺動速度0.6m/sで30分間の慣ら
し運転を行なった後に上記性能評価試験を行うようにし
た。
摩擦材12aとして同一材質、同一サイズ(内径208
mm,外径234mm)のペーパー系湿式摩擦材を使用
すると共に、トルクコンバータの流体継手としての影響
を排除するため、各トルクコンバータからポンプインペ
ラー4,タービンランナー5およびステータ6の羽根を
除去した上で、上記性能評価試験を実施した。また、試
験条件としては、面圧0.8MPa,油温80℃の条件
を採用し、作動油として日産純正ニッサンマチックフル
ードDを用い、摺動速度0.6m/sで30分間の慣ら
し運転を行なった後に上記性能評価試験を行うようにし
た。
【0042】これらの性能評価試験結果は、表1および
図6〜9に示すとおりで、コンバータカバー3の湿式摩
擦材12aとの圧接部3aに円弧状あるいは円環状の溝
が形成されていない従来タイプのトルクコンバータにお
いては、摩擦係数の高速時に対する低速時の比μ0.2 /
μ2 が1.07と高く、明らかなμ−v負勾配を示すの
に対し、圧接部3aに円弧状あるいは円環状の溝を備え
た本発明に係わるトルクコンバータにおいては、溝の形
成によってμ−v負勾配が改善されることが確認され、
とくに、溝の長さが長くなるほど、摩擦材の単位幅当た
りの溝断面積が大きくなるほど優れたμ−v特性を示す
ことが判明した。
図6〜9に示すとおりで、コンバータカバー3の湿式摩
擦材12aとの圧接部3aに円弧状あるいは円環状の溝
が形成されていない従来タイプのトルクコンバータにお
いては、摩擦係数の高速時に対する低速時の比μ0.2 /
μ2 が1.07と高く、明らかなμ−v負勾配を示すの
に対し、圧接部3aに円弧状あるいは円環状の溝を備え
た本発明に係わるトルクコンバータにおいては、溝の形
成によってμ−v負勾配が改善されることが確認され、
とくに、溝の長さが長くなるほど、摩擦材の単位幅当た
りの溝断面積が大きくなるほど優れたμ−v特性を示す
ことが判明した。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】すなわち、図6は、並列する2本の円弧状
溝G1 ,G2 の溝幅wおよび溝深さdを一定(w=1.
3mm,d=0.5mm)とした場合に、内周側の溝G
1 の溝長さL1 および円周長に対する溝長さの占める割
合Rmを横軸、前記摩擦係数の比μ0.2 /μ2 を縦軸と
してプロットしたものである。
溝G1 ,G2 の溝幅wおよび溝深さdを一定(w=1.
3mm,d=0.5mm)とした場合に、内周側の溝G
1 の溝長さL1 および円周長に対する溝長さの占める割
合Rmを横軸、前記摩擦係数の比μ0.2 /μ2 を縦軸と
してプロットしたものである。
【0046】この図から明らかなように、溝長さL1 お
よび円周上の溝長さの割合Rmが増すほどμ−v特性が
改善される傾向が認められ、とくに溝長さL1 が50m
m以上、溝長さの割合Rmが30%以上のときにμ−v
負勾配が解消されることが判明し、溝長さについては5
0mm以上に、溝長さの割合については30%以上とす
ることが望ましいことが確認された。
よび円周上の溝長さの割合Rmが増すほどμ−v特性が
改善される傾向が認められ、とくに溝長さL1 が50m
m以上、溝長さの割合Rmが30%以上のときにμ−v
負勾配が解消されることが判明し、溝長さについては5
0mm以上に、溝長さの割合については30%以上とす
ることが望ましいことが確認された。
【0047】また、図7は、溝長さL1 〜L3 、および
円周長に対する溝長さの占める割合Rmをほぼ一定(L
1 〜L3 =50〜53mm,Rm=29〜30%)とし
た場合に、湿式摩擦材12aの単位幅当たりの溝断面積
計Raに対して摩擦係数の比μ0.2 /μ2 をプロットし
たものであって、湿式摩擦材単位幅当たりの溝断面積計
Raが大きくなるほどμ−v特性が向上することが確認
され、とくにこの溝断面積計Raが0.1mm2 /mm
以上となると、摩擦特性のμ−v負勾配が解消され、湿
式摩擦材単位幅当たりの溝断面積計Raを0.1mm2
/mm以上とすることが望ましいことが確認された。
円周長に対する溝長さの占める割合Rmをほぼ一定(L
1 〜L3 =50〜53mm,Rm=29〜30%)とし
た場合に、湿式摩擦材12aの単位幅当たりの溝断面積
計Raに対して摩擦係数の比μ0.2 /μ2 をプロットし
たものであって、湿式摩擦材単位幅当たりの溝断面積計
Raが大きくなるほどμ−v特性が向上することが確認
され、とくにこの溝断面積計Raが0.1mm2 /mm
以上となると、摩擦特性のμ−v負勾配が解消され、湿
式摩擦材単位幅当たりの溝断面積計Raを0.1mm2
/mm以上とすることが望ましいことが確認された。
【0048】図8は、溝長さ,溝本数および溝断面積の
合計が一定(L1 =51mm,L2=53mm)な場合
に、湿式摩擦材12aの単位幅当たりの溝幅計Rwに対
して摩擦係数の比μ0.2 /μ2 をプロットしたものであ
って、この図から明らかなように、圧接部3aに形成す
る溝の幅が変化しても溝の断面積が変わらない限り、μ
−v特性はほとんど影響されず、ロックアップクラッチ
の摩擦特性に対して溝幅は実質的な影響がないことが確
認された。しかしながら、溝の加工性や、溝による摩擦
材の面圧上昇などを考慮すると、湿式摩擦材単位幅当た
りの溝幅の割合Rwは、実用上10〜30%程度である
ことが望ましい。
合計が一定(L1 =51mm,L2=53mm)な場合
に、湿式摩擦材12aの単位幅当たりの溝幅計Rwに対
して摩擦係数の比μ0.2 /μ2 をプロットしたものであ
って、この図から明らかなように、圧接部3aに形成す
る溝の幅が変化しても溝の断面積が変わらない限り、μ
−v特性はほとんど影響されず、ロックアップクラッチ
の摩擦特性に対して溝幅は実質的な影響がないことが確
認された。しかしながら、溝の加工性や、溝による摩擦
材の面圧上昇などを考慮すると、湿式摩擦材単位幅当た
りの溝幅の割合Rwは、実用上10〜30%程度である
ことが望ましい。
【0049】さらに図9は、溝長さL1 〜L3 ,溝幅w
および溝深さdを一定(L1 〜L3=50〜53mm,
w=1.3mm,d=0.5mm)とした場合に、並列
する円弧状溝の本数に対して摩擦係数の比μ0.2 /μ2
をプロットしたものであって、この図から溝の本数は、
ロックアップクラッチの摩擦特性に対して実質的な影響
がほとんどないことが判明した。しかしながら、溝の加
工性などを考慮すると、並列する溝の本数は3本が限度
であり、円弧状をなす溝の総数としては、取付けボス7
の数×1ないし取付けボス7の数×3の範囲であること
が望ましい。
および溝深さdを一定(L1 〜L3=50〜53mm,
w=1.3mm,d=0.5mm)とした場合に、並列
する円弧状溝の本数に対して摩擦係数の比μ0.2 /μ2
をプロットしたものであって、この図から溝の本数は、
ロックアップクラッチの摩擦特性に対して実質的な影響
がほとんどないことが判明した。しかしながら、溝の加
工性などを考慮すると、並列する溝の本数は3本が限度
であり、円弧状をなす溝の総数としては、取付けボス7
の数×1ないし取付けボス7の数×3の範囲であること
が望ましい。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係わるトルクコンバータは、外周縁部に環状の湿式摩
擦材を備えロックアップクラッチの一方を形成するロッ
クアップピストンを内蔵すると共に、ロックアップクラ
ッチの他方を形成するコンバータカバー内面の湿式摩擦
材との圧接部に、コンバータカバーをエンジンのドライ
ブプレートに取付けるための取付け部の裏側位置を通過
する円弧状ないしは円環状の溝を備えている構成とした
ものであるから、うねりの山部の溝によりくさび圧を面
圧が高い部分に逃がすことができ、面圧が高い部分での
油圧を下げられ、接触面積を増やすこととなり、湿式摩
擦材とコンバータカバーとの間の摩擦係数の速度特性を
良好なものとすることができ、ロックアップクラッチの
湿式摩擦材が取付け部の裏側位置においてコンバータカ
バーに圧接する構造のトルクコンバータにおいても、ロ
ックアップジャダーの発生を防止することができるよう
になり、安定なスリップ制御が可能になるという極めて
優れた効果をもたらすものである。
に係わるトルクコンバータは、外周縁部に環状の湿式摩
擦材を備えロックアップクラッチの一方を形成するロッ
クアップピストンを内蔵すると共に、ロックアップクラ
ッチの他方を形成するコンバータカバー内面の湿式摩擦
材との圧接部に、コンバータカバーをエンジンのドライ
ブプレートに取付けるための取付け部の裏側位置を通過
する円弧状ないしは円環状の溝を備えている構成とした
ものであるから、うねりの山部の溝によりくさび圧を面
圧が高い部分に逃がすことができ、面圧が高い部分での
油圧を下げられ、接触面積を増やすこととなり、湿式摩
擦材とコンバータカバーとの間の摩擦係数の速度特性を
良好なものとすることができ、ロックアップクラッチの
湿式摩擦材が取付け部の裏側位置においてコンバータカ
バーに圧接する構造のトルクコンバータにおいても、ロ
ックアップジャダーの発生を防止することができるよう
になり、安定なスリップ制御が可能になるという極めて
優れた効果をもたらすものである。
【0051】本発明に係わるトルクコンバータの実施態
様として請求項2に係わるトルクコンバータにおいて
は、1ないし3本の円環状の溝がコンバータカバーの回
転中心と略同心状に形成されており、同じく実施態様と
して請求項3に係わるトルクコンバータにおいては、圧
接部の略中央に位置する同一円周上に、取付け部と同じ
個数の円弧状溝が形成されており、請求項4に係わるト
ルクコンバータにおいては、圧接部の略中央に位置する
2ないし3の同心円の各円周上に取付け部と同じ個数の
円弧状溝がそれぞれ形成されている構成としたものであ
るから、円環状ないしは円弧状をなす溝の加工が比較的
容易なものとなる。
様として請求項2に係わるトルクコンバータにおいて
は、1ないし3本の円環状の溝がコンバータカバーの回
転中心と略同心状に形成されており、同じく実施態様と
して請求項3に係わるトルクコンバータにおいては、圧
接部の略中央に位置する同一円周上に、取付け部と同じ
個数の円弧状溝が形成されており、請求項4に係わるト
ルクコンバータにおいては、圧接部の略中央に位置する
2ないし3の同心円の各円周上に取付け部と同じ個数の
円弧状溝がそれぞれ形成されている構成としたものであ
るから、円環状ないしは円弧状をなす溝の加工が比較的
容易なものとなる。
【0052】また、本発明に係わるトルクコンバータの
望ましい実施態様として請求項5に係わるトルクコンバ
ータにおいては、円弧状溝の長さを50mm以上とし、
同じく実施態様として請求項6に係わるトルクコンバー
タにおいては、円周長に対する溝長さの占める割合を3
0%以上とし、同じく望ましい実施態様として請求項7
に係わるトルクコンバータにおいては、湿式摩擦材の単
位幅当たりの溝の断面積の合計を0.1mm2 /mm以
上としたものであるから、μ−v負勾配を効果的に解消
することができ、溝形成によるロックアップクラッチの
摩擦特性の改善効果をさらに確実なものとすることがで
きるという極めて優れた効果がもたらされる。
望ましい実施態様として請求項5に係わるトルクコンバ
ータにおいては、円弧状溝の長さを50mm以上とし、
同じく実施態様として請求項6に係わるトルクコンバー
タにおいては、円周長に対する溝長さの占める割合を3
0%以上とし、同じく望ましい実施態様として請求項7
に係わるトルクコンバータにおいては、湿式摩擦材の単
位幅当たりの溝の断面積の合計を0.1mm2 /mm以
上としたものであるから、μ−v負勾配を効果的に解消
することができ、溝形成によるロックアップクラッチの
摩擦特性の改善効果をさらに確実なものとすることがで
きるという極めて優れた効果がもたらされる。
【図1】本発明の第1の実施例に係わるトルクコンバー
タの構造を示す縦断面図である。
タの構造を示す縦断面図である。
【図2】(a) 図1に示したトルクコンバータのコン
バータカバーに形成した溝の形状を示す断面図である。 (b) 図1(a)の線IIb −IIb についての拡大断面
図である。
バータカバーに形成した溝の形状を示す断面図である。 (b) 図1(a)の線IIb −IIb についての拡大断面
図である。
【図3】(a) 本発明の第11実施例に係わるトルク
コンバータのコンバータカバーに形成した溝の形状を示
す断面図である。 (b) 図3(a)の線IIIb−IIIbについての拡大断面
図である。
コンバータのコンバータカバーに形成した溝の形状を示
す断面図である。 (b) 図3(a)の線IIIb−IIIbについての拡大断面
図である。
【図4】(a) 本発明の第12実施例に係わるトルク
コンバータのコンバータカバーに形成した溝の形状を示
す断面図である。 (b) 図4(a)の線IVb −IVb についての拡大断面
図である。
コンバータのコンバータカバーに形成した溝の形状を示
す断面図である。 (b) 図4(a)の線IVb −IVb についての拡大断面
図である。
【図5】(a) 本発明の第13実施例に係わるトルク
コンバータのコンバータカバーに形成した溝の形状を示
す断面図である。 (b) 図5(a)の線Vb−Vbについての拡大断面図で
ある。
コンバータのコンバータカバーに形成した溝の形状を示
す断面図である。 (b) 図5(a)の線Vb−Vbについての拡大断面図で
ある。
【図6】コンバータカバーに形成した円弧状溝の長さお
よび円周長に対する溝長さの占める割合とロックアップ
クラッチの摩擦特性との関係を示すグラフである。
よび円周長に対する溝長さの占める割合とロックアップ
クラッチの摩擦特性との関係を示すグラフである。
【図7】コンバータカバーに形成した円弧状溝の摩擦材
単位幅当たりの溝断面積計とロックアップクラッチの摩
擦特性との関係を示すグラフである。
単位幅当たりの溝断面積計とロックアップクラッチの摩
擦特性との関係を示すグラフである。
【図8】コンバータカバーに形成した円弧状溝の摩擦材
単位幅当たりの溝幅計とロックアップクラッチの摩擦特
性との関係を示すグラフである。
単位幅当たりの溝幅計とロックアップクラッチの摩擦特
性との関係を示すグラフである。
【図9】コンバータカバーに形成した円弧状溝の数とロ
ックアップクラッチの摩擦特性との関係を示すグラフで
ある。
ックアップクラッチの摩擦特性との関係を示すグラフで
ある。
【図10】コンバータカバーと摩擦材との間にくさび油
圧が発生する機構を示す説明図である。
圧が発生する機構を示す説明図である。
1 トルクコンバータ 2 ロックアップクラッチ 3 コンバータケース 3a 圧接部 7 取付けボス(取付け部) 8 インプットシャフト(トルクコンバータの出力軸) 12 ロックアップピストン 12a 湿式摩擦材 G1 ,G2 ,G3 溝
Claims (7)
- 【請求項1】 外面に設けられた複数の取付け部を介し
てエンジンのドライブプレートに接続されるコンバータ
カバーと、 コンバータカバーの内面側に配設されて出力軸と一体に
回転すると共に、コンバータカバーに対して接近および
離間する方向に作動し、外周縁部に環状の湿式摩擦材を
有するロックアップピストンを備え、 ロックアップピストンの湿式摩擦材がコンバータカバー
に設けられた取付け部の裏側位置においてコンバータカ
バーに圧接することでエンジンの回転力を直接出力軸に
伝達するロックアップクラッチが形成されるトルクコン
バータにおいて、 コンバータカバーの湿式摩擦材との圧接部に、各取付け
部の裏側位置を通過する円弧状ないしは円環状の溝を備
えていることを特徴とするトルクコンバータ。 - 【請求項2】 1ないし3本の円環状溝が、コンバータ
カバーの回転中心と略同心円状に形成されていることを
特徴とする請求項1記載のトルクコンバータ。 - 【請求項3】 圧接部の略中央に位置する同一円周上
に、取付け部と同じ個数の円弧状溝が形成されているこ
とを特徴とする請求項1記載のトルクコンバータ。 - 【請求項4】 圧接部に位置する2ないし3の同心円の
各円周上に、取付け部と同じ個数の円弧状溝がそれぞれ
形成されていることを特徴とする請求項1記載のトルク
コンバータ。 - 【請求項5】 円弧状をなす溝の長さが50mm以上で
あることを特徴とする請求項3または請求項4記載のト
ルクコンバータ。 - 【請求項6】 同一円周上に形成された円弧状の溝の長
さの合計が前記円周長の30%以上であることを特徴と
する請求項3または請求項4記載のトルクコンバータ。 - 【請求項7】 湿式摩擦材の単位幅当たりの溝の断面積
の合計が0.1mm2 /mm以上であることを特徴とす
る請求項1ないし4のいずれかに記載のトルクコンバー
タ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19517295A JPH0942414A (ja) | 1995-07-31 | 1995-07-31 | トルクコンバータ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19517295A JPH0942414A (ja) | 1995-07-31 | 1995-07-31 | トルクコンバータ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0942414A true JPH0942414A (ja) | 1997-02-14 |
Family
ID=16336646
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19517295A Pending JPH0942414A (ja) | 1995-07-31 | 1995-07-31 | トルクコンバータ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0942414A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006037991A (ja) * | 2004-07-22 | 2006-02-09 | Aisin Aw Co Ltd | トルクコンバータ用のロックアップ機構 |
| JP2006161875A (ja) * | 2004-12-03 | 2006-06-22 | Nsk Warner Kk | ロックアップクラッチ装置 |
-
1995
- 1995-07-31 JP JP19517295A patent/JPH0942414A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006037991A (ja) * | 2004-07-22 | 2006-02-09 | Aisin Aw Co Ltd | トルクコンバータ用のロックアップ機構 |
| JP2006161875A (ja) * | 2004-12-03 | 2006-06-22 | Nsk Warner Kk | ロックアップクラッチ装置 |
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