JPH0942440A - 摩擦係合装置の劣化検出装置 - Google Patents
摩擦係合装置の劣化検出装置Info
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- JPH0942440A JPH0942440A JP7192771A JP19277195A JPH0942440A JP H0942440 A JPH0942440 A JP H0942440A JP 7192771 A JP7192771 A JP 7192771A JP 19277195 A JP19277195 A JP 19277195A JP H0942440 A JPH0942440 A JP H0942440A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 スリップ係合させられることがあるロックア
ップクラッチ等の摩擦係合装置において、スティックス
リップに影響する摩擦材やオイルの劣化を高い精度で検
出できるようにする。 【解決手段】 クラッチ圧Pclを変化させてエンジン回
転速度Ne と入力軸回転速度(タービン回転速度)Ni
との回転速度差であるスリップ量vを連続的に変更し、
エンジン回転速度Ne の変化速度(dNe /dt)に基
づいて摩擦材やオイルの劣化を判定する。変化速度(d
Ne /dt)における実線は正常時のグラフで、一点鎖
線および破線は劣化時のグラフであり、それ等の特性の
違いから劣化を判断する。
ップクラッチ等の摩擦係合装置において、スティックス
リップに影響する摩擦材やオイルの劣化を高い精度で検
出できるようにする。 【解決手段】 クラッチ圧Pclを変化させてエンジン回
転速度Ne と入力軸回転速度(タービン回転速度)Ni
との回転速度差であるスリップ量vを連続的に変更し、
エンジン回転速度Ne の変化速度(dNe /dt)に基
づいて摩擦材やオイルの劣化を判定する。変化速度(d
Ne /dt)における実線は正常時のグラフで、一点鎖
線および破線は劣化時のグラフであり、それ等の特性の
違いから劣化を判断する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は摩擦係合装置の劣化
検出装置に係り、特に、スリップ係合させられることが
ある摩擦係合装置の劣化を高い精度で検出する装置に関
するものである。
検出装置に係り、特に、スリップ係合させられることが
ある摩擦係合装置の劣化を高い精度で検出する装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ロックアップクラッチは、トルクコンバ
ータ或いはフルードカップリングの回転損失を解消する
ために摩擦力により相対回転不能に係合(完全係合)さ
せられるとともに、たとえば、燃費を改善するためにロ
ックアップクラッチ用係合線図に設けられたスリップ制
御領域内に車両走行状態があるときや、減速走行中にお
いてエンジン回転速度をフューエルカット回転速度以上
に維持するときなどに、所定の摩擦力で摩擦材が摺接し
つつ相対回転するスリップ係合状態とされることがあ
る。このスリップ係合では、所定のトルク伝達が行われ
るとともにトルク変動などの伝達が防止されるが、ロッ
クアップクラッチのスティックスリップに起因する伝達
トルク変動に伴って所謂シャダーが発生する場合があ
る。スティックスリップは、ロックアップクラッチの摩
擦材やオイルの劣化に伴う摩擦係数の変化などで発生し
易くなるため、スリップ係合時に摩擦係数を検出すると
ともに、その摩擦係数が予め定められた範囲内か否かに
よってロックアップクラッチの劣化を判断し、クラッチ
劣化時にはスリップ制御を禁止してシャダーの発生を防
止することが、例えば特開平5−180330号公報で
提案されている。
ータ或いはフルードカップリングの回転損失を解消する
ために摩擦力により相対回転不能に係合(完全係合)さ
せられるとともに、たとえば、燃費を改善するためにロ
ックアップクラッチ用係合線図に設けられたスリップ制
御領域内に車両走行状態があるときや、減速走行中にお
いてエンジン回転速度をフューエルカット回転速度以上
に維持するときなどに、所定の摩擦力で摩擦材が摺接し
つつ相対回転するスリップ係合状態とされることがあ
る。このスリップ係合では、所定のトルク伝達が行われ
るとともにトルク変動などの伝達が防止されるが、ロッ
クアップクラッチのスティックスリップに起因する伝達
トルク変動に伴って所謂シャダーが発生する場合があ
る。スティックスリップは、ロックアップクラッチの摩
擦材やオイルの劣化に伴う摩擦係数の変化などで発生し
易くなるため、スリップ係合時に摩擦係数を検出すると
ともに、その摩擦係数が予め定められた範囲内か否かに
よってロックアップクラッチの劣化を判断し、クラッチ
劣化時にはスリップ制御を禁止してシャダーの発生を防
止することが、例えば特開平5−180330号公報で
提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ロック
アップクラッチの摩擦係数は、クラッチの係合圧力や温
度、スリップ量(相対回転速度)などによっても変化す
るため、摩擦係数の絶対値だけでは必ずしも高い精度で
劣化判定を行うことができなかった。また、スリップ量
に対する摩擦係数の変化特性に変化が無く、全体的に上
下変動しただけであれば、所定のスリップ量となるよう
に係合圧力がフィードバック制御されることにより、摩
擦係数の変化分が係合圧力によって吸収されるため、ス
リップ係合に与える影響は殆どないのに対してスリップ
制御が必要以上に禁止されていた。すなわち、スリップ
量に対する摩擦係数の変化特性、例えば変化率が変化す
ると、所定のスリップ量となるように係合圧力をフィー
ドバック制御しても、スリップ量の僅かな変動に伴う摩
擦係数の変化特性が変わるため、スティックスリップが
生じ易くなることがあるが、従来は摩擦係数の絶対値が
変化しただけでスリップ制御が必要以上に禁止され、ス
リップ制御による効果が十分に得られなかったのであ
る。
アップクラッチの摩擦係数は、クラッチの係合圧力や温
度、スリップ量(相対回転速度)などによっても変化す
るため、摩擦係数の絶対値だけでは必ずしも高い精度で
劣化判定を行うことができなかった。また、スリップ量
に対する摩擦係数の変化特性に変化が無く、全体的に上
下変動しただけであれば、所定のスリップ量となるよう
に係合圧力がフィードバック制御されることにより、摩
擦係数の変化分が係合圧力によって吸収されるため、ス
リップ係合に与える影響は殆どないのに対してスリップ
制御が必要以上に禁止されていた。すなわち、スリップ
量に対する摩擦係数の変化特性、例えば変化率が変化す
ると、所定のスリップ量となるように係合圧力をフィー
ドバック制御しても、スリップ量の僅かな変動に伴う摩
擦係数の変化特性が変わるため、スティックスリップが
生じ易くなることがあるが、従来は摩擦係数の絶対値が
変化しただけでスリップ制御が必要以上に禁止され、ス
リップ制御による効果が十分に得られなかったのであ
る。
【0004】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、上記ロックアップク
ラッチ等の摩擦係合装置において、スティックスリップ
に影響する摩擦材やオイルの劣化を高い精度で検出でき
るようにすることにある。
もので、その目的とするところは、上記ロックアップク
ラッチ等の摩擦係合装置において、スティックスリップ
に影響する摩擦材やオイルの劣化を高い精度で検出でき
るようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めには、係合圧力や温度などに影響されないスリップ量
の変化に対する摩擦係数の変化特性、例えば変化率など
に基づいて劣化判定を行うようにすれば良く、本発明
は、スリップ係合させられることがある摩擦係合装置の
劣化を検出する装置であって、(a)前記摩擦係合装置
のスリップ量を変更し、そのスリップ量の変化に対する
摩擦係数の変化特性またはその変化特性の変化に関連し
て変化する所定の物理量を検出する変化特性検出手段
と、(b)その変化特性検出手段によって検出された前
記摩擦係数の変化特性またはその変化特性の変化に関連
して変化する所定の物理量に基づいて劣化を判定する劣
化判定手段とを有することを特徴とする。
めには、係合圧力や温度などに影響されないスリップ量
の変化に対する摩擦係数の変化特性、例えば変化率など
に基づいて劣化判定を行うようにすれば良く、本発明
は、スリップ係合させられることがある摩擦係合装置の
劣化を検出する装置であって、(a)前記摩擦係合装置
のスリップ量を変更し、そのスリップ量の変化に対する
摩擦係数の変化特性またはその変化特性の変化に関連し
て変化する所定の物理量を検出する変化特性検出手段
と、(b)その変化特性検出手段によって検出された前
記摩擦係数の変化特性またはその変化特性の変化に関連
して変化する所定の物理量に基づいて劣化を判定する劣
化判定手段とを有することを特徴とする。
【0006】
【発明の効果】すなわち、スリップ量の変化に対する摩
擦係数の変化特性、例えば変化率は、摩擦係数の絶対値
とは違ってクラッチの係合圧力や温度の変化に余り影響
されないとともに、摩擦材やオイルの劣化に起因して変
化すると、スリップ制御時の僅かなスリップ量の変動に
伴う摩擦係数の変化特性が変わってスティックスリップ
が生じ易くなることがあり、そのような摩擦係数の変化
特性またはその変化特性の変化に関連して変化する所定
の物理量に基づいて劣化の判定を行うようにしたのであ
る。これにより、スティックスリップやシャダーに影響
する摩擦材やオイルの劣化の判定精度が大幅に向上し、
高い信頼性が得られるようになるとともに、摩擦係数の
絶対値が全体的に変化しただけでもスリップ制御を禁止
していた従来装置に比較して、スリップ制御が必要以上
に禁止されることがなくなり、スリップ制御による燃費
向上等の利益を十分に享受できるようになる。
擦係数の変化特性、例えば変化率は、摩擦係数の絶対値
とは違ってクラッチの係合圧力や温度の変化に余り影響
されないとともに、摩擦材やオイルの劣化に起因して変
化すると、スリップ制御時の僅かなスリップ量の変動に
伴う摩擦係数の変化特性が変わってスティックスリップ
が生じ易くなることがあり、そのような摩擦係数の変化
特性またはその変化特性の変化に関連して変化する所定
の物理量に基づいて劣化の判定を行うようにしたのであ
る。これにより、スティックスリップやシャダーに影響
する摩擦材やオイルの劣化の判定精度が大幅に向上し、
高い信頼性が得られるようになるとともに、摩擦係数の
絶対値が全体的に変化しただけでもスリップ制御を禁止
していた従来装置に比較して、スリップ制御が必要以上
に禁止されることがなくなり、スリップ制御による燃費
向上等の利益を十分に享受できるようになる。
【0007】
【発明の実施の形態】ここで、本発明は、トルクコンバ
ータ等の流体式伝動装置と並列に配設されてエンジンな
どの駆動源と自動変速機とを直結するロックアップクラ
ッチの劣化判定に好適に利用できることは勿論である
が、車両用自動変速機において変速時に複数のクラッチ
やブレーキを係合,解放する場合など、使用に際して積
極的にスリップ係合させられることがある摩擦クラッチ
や摩擦ブレーキなどの摩擦係合装置には同様に適用され
得る。スリップ制御は、フィードバック制御などで所定
のスリップ量となるように比較的長時間に亘って制御す
るものでも良いし、係合,解放時に所定のスリップパタ
ーンでスリップ量を変化させるものでも良いなど、スリ
ップ係合時の制御自体は特に限定されるものではない。
ータ等の流体式伝動装置と並列に配設されてエンジンな
どの駆動源と自動変速機とを直結するロックアップクラ
ッチの劣化判定に好適に利用できることは勿論である
が、車両用自動変速機において変速時に複数のクラッチ
やブレーキを係合,解放する場合など、使用に際して積
極的にスリップ係合させられることがある摩擦クラッチ
や摩擦ブレーキなどの摩擦係合装置には同様に適用され
得る。スリップ制御は、フィードバック制御などで所定
のスリップ量となるように比較的長時間に亘って制御す
るものでも良いし、係合,解放時に所定のスリップパタ
ーンでスリップ量を変化させるものでも良いなど、スリ
ップ係合時の制御自体は特に限定されるものではない。
【0008】また、スリップ量の変化に対する摩擦係数
の変化特性としては、変化率やその変化率の微分値、増
減等の変化パターンなどであり、その変化特性の変化に
関連して変化する所定の物理量としては、例えばロック
アップクラッチの場合、摩擦係数の変化率の変化に関連
して変化するエンジン回転速度の変化速度などである。
スリップ量の変化に対する摩擦係数の変化特性は、摩擦
材やオイルの種類によって異なるため、変化特性検出手
段によって検出する変化特性或いは所定の物理量は、そ
れぞれの摩擦係合装置における摩擦係数の変化特性に応
じて、摩擦材やオイルの劣化に起因して変化するととも
にその変化がスティックスリップの発生原因となるもの
を設定することになる。スティックスリップはスリップ
量が小さい程発生し易くなるため、特に低スリップ領
域、例えばスリップ量が数十〜百rpm程度における摩
擦係数の変化特性に基づいて劣化判定を行うことが望ま
しい。
の変化特性としては、変化率やその変化率の微分値、増
減等の変化パターンなどであり、その変化特性の変化に
関連して変化する所定の物理量としては、例えばロック
アップクラッチの場合、摩擦係数の変化率の変化に関連
して変化するエンジン回転速度の変化速度などである。
スリップ量の変化に対する摩擦係数の変化特性は、摩擦
材やオイルの種類によって異なるため、変化特性検出手
段によって検出する変化特性或いは所定の物理量は、そ
れぞれの摩擦係合装置における摩擦係数の変化特性に応
じて、摩擦材やオイルの劣化に起因して変化するととも
にその変化がスティックスリップの発生原因となるもの
を設定することになる。スティックスリップはスリップ
量が小さい程発生し易くなるため、特に低スリップ領
域、例えばスリップ量が数十〜百rpm程度における摩
擦係数の変化特性に基づいて劣化判定を行うことが望ま
しい。
【0009】また、(c)スリップ量の変化に対する摩
擦係数の変化率の大きさ(絶対値)が実質的に予め定め
られた所定値以下となるように、前記摩擦係数の変化特
性またはその変化特性に関連して変化する所定の物理量
に基づいてスリップ制御時のスリップ量を変更するスリ
ップ量変更手段を設ければ、フィードバック制御等によ
るスリップ制御時のスリップ量の僅かな変動に伴う摩擦
係数の変化が所定量以下となるように、そのスリップ制
御時のスリップ量が設定される。これにより、摩擦材や
オイルの個体差,劣化等に拘らずスティックスリップ更
にはシャダーの発生を抑制しつつスリップ制御を実行で
きるとともに、スリップ制御時のスリップ量の初期設定
値或いは領域を低スリップ量側へ拡大できるため、発熱
等が軽減されて摩擦係合装置の耐久性が向上する。
擦係数の変化率の大きさ(絶対値)が実質的に予め定め
られた所定値以下となるように、前記摩擦係数の変化特
性またはその変化特性に関連して変化する所定の物理量
に基づいてスリップ制御時のスリップ量を変更するスリ
ップ量変更手段を設ければ、フィードバック制御等によ
るスリップ制御時のスリップ量の僅かな変動に伴う摩擦
係数の変化が所定量以下となるように、そのスリップ制
御時のスリップ量が設定される。これにより、摩擦材や
オイルの個体差,劣化等に拘らずスティックスリップ更
にはシャダーの発生を抑制しつつスリップ制御を実行で
きるとともに、スリップ制御時のスリップ量の初期設定
値或いは領域を低スリップ量側へ拡大できるため、発熱
等が軽減されて摩擦係合装置の耐久性が向上する。
【0010】次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1は、本発明の一実施例が適用された
車両用動力伝達装置を示す図である。図において、動力
源であるエンジン10の出力は、流体式伝動装置として
のトルクコンバータ12および自動変速機14から、図
示しない差動歯車装置などを経て駆動輪へ伝達されるよ
うになっている。トルクコンバータ12は、エンジン1
0のクランク軸16と連結されているポンプ翼車18
と、上記自動変速機14の入力軸20に固定され、ポン
プ翼車18からのオイルを受けて回転させられるタービ
ン翼車22と、一方向クラッチ24を介して非回転部材
であるハウジング26に固定されたステータ翼車28
と、ダンパ30を介して上記入力軸20に連結されたロ
ックアップクラッチ32とを備えている。ロックアップ
クラッチ32は、トルクコンバータ12内の係合側油室
35よりも解放側油室33内の油圧が高められると非係
合状態(解放状態)となり、トルクコンバータ12の入
出力回転速度比に応じた増幅率でトルクが伝達される一
方、解放側油室33よりも係合側油室35内の油圧が高
められると係合状態となり、ロックアップクラッチ32
を介してクランク軸16から入力軸20へエンジン出力
が伝達される。このロックアップクラッチ32は、係合
側油室35内の係合油圧Ponと解放側油室33内の解放
油圧Poff との差圧であるクラッチ圧Pcl(=Pon−P
off )に対応する係合圧力で摩擦材が押圧されて係合さ
せられる湿式の摩擦係合装置に相当する。
細に説明する。図1は、本発明の一実施例が適用された
車両用動力伝達装置を示す図である。図において、動力
源であるエンジン10の出力は、流体式伝動装置として
のトルクコンバータ12および自動変速機14から、図
示しない差動歯車装置などを経て駆動輪へ伝達されるよ
うになっている。トルクコンバータ12は、エンジン1
0のクランク軸16と連結されているポンプ翼車18
と、上記自動変速機14の入力軸20に固定され、ポン
プ翼車18からのオイルを受けて回転させられるタービ
ン翼車22と、一方向クラッチ24を介して非回転部材
であるハウジング26に固定されたステータ翼車28
と、ダンパ30を介して上記入力軸20に連結されたロ
ックアップクラッチ32とを備えている。ロックアップ
クラッチ32は、トルクコンバータ12内の係合側油室
35よりも解放側油室33内の油圧が高められると非係
合状態(解放状態)となり、トルクコンバータ12の入
出力回転速度比に応じた増幅率でトルクが伝達される一
方、解放側油室33よりも係合側油室35内の油圧が高
められると係合状態となり、ロックアップクラッチ32
を介してクランク軸16から入力軸20へエンジン出力
が伝達される。このロックアップクラッチ32は、係合
側油室35内の係合油圧Ponと解放側油室33内の解放
油圧Poff との差圧であるクラッチ圧Pcl(=Pon−P
off )に対応する係合圧力で摩擦材が押圧されて係合さ
せられる湿式の摩擦係合装置に相当する。
【0011】自動変速機14は、複数組の遊星歯車装置
およびそれらの要素を選択的に係合させる摩擦クラッチ
や摩擦ブレーキ等の摩擦係合装置を備えて変速比を段階
的に変化させる有段変速機で、電子制御装置42からの
変速指令信号に従って変速段が切り換えられ、入力軸2
0の回転を所定の変速比で変速して出力軸34から出力
する。但し、変速比を連続的に変化させる無段変速機を
採用することもできる。また、本実施例の車両には、上
記自動変速機14の変速比を制御するための変速用油圧
制御回路44と、ロックアップクラッチ32の係合を制
御するためのロックアップ用油圧制御回路46とが設け
られており、変速用油圧制御回路44は、一対の電磁弁
48および50の作動状態の組み合わせで前進4つの変
速段を切り換えるとともに、シフトレバー96の操作で
図示しないマニュアルシフトバルブが切り換えられるこ
とにより、後進段やパーキング、ニュートラルを成立さ
せる。
およびそれらの要素を選択的に係合させる摩擦クラッチ
や摩擦ブレーキ等の摩擦係合装置を備えて変速比を段階
的に変化させる有段変速機で、電子制御装置42からの
変速指令信号に従って変速段が切り換えられ、入力軸2
0の回転を所定の変速比で変速して出力軸34から出力
する。但し、変速比を連続的に変化させる無段変速機を
採用することもできる。また、本実施例の車両には、上
記自動変速機14の変速比を制御するための変速用油圧
制御回路44と、ロックアップクラッチ32の係合を制
御するためのロックアップ用油圧制御回路46とが設け
られており、変速用油圧制御回路44は、一対の電磁弁
48および50の作動状態の組み合わせで前進4つの変
速段を切り換えるとともに、シフトレバー96の操作で
図示しないマニュアルシフトバルブが切り換えられるこ
とにより、後進段やパーキング、ニュートラルを成立さ
せる。
【0012】ロックアップ用油圧制御回路46は、リニ
アソレノイド弁52と、ロックアップクラッチ32を解
放状態とする解放側位置とロックアップクラッチ32を
係合状態とする係合側位置とに切り換えられる切換弁5
4と、変速用油圧制御回路44内の図示しないクラッチ
圧調圧弁によりスロットル弁開度θに応じて発生させら
れるレギュレータ圧Pr を元圧とするスリップ制御弁5
6とを備えている。リニアソレノイド弁52は、変速用
油圧制御回路44内で発生させられる一定のモジュレー
タ圧Pmoduを元圧とするものであって、電子制御装置4
2によってデューティ制御される駆動電流Isol のデュ
ーティ比に応じて出力圧Plin を連続的に変化させ、こ
の出力圧Plin を上記切換弁54およびスリップ制御弁
56へ作用させる。
アソレノイド弁52と、ロックアップクラッチ32を解
放状態とする解放側位置とロックアップクラッチ32を
係合状態とする係合側位置とに切り換えられる切換弁5
4と、変速用油圧制御回路44内の図示しないクラッチ
圧調圧弁によりスロットル弁開度θに応じて発生させら
れるレギュレータ圧Pr を元圧とするスリップ制御弁5
6とを備えている。リニアソレノイド弁52は、変速用
油圧制御回路44内で発生させられる一定のモジュレー
タ圧Pmoduを元圧とするものであって、電子制御装置4
2によってデューティ制御される駆動電流Isol のデュ
ーティ比に応じて出力圧Plin を連続的に変化させ、こ
の出力圧Plin を上記切換弁54およびスリップ制御弁
56へ作用させる。
【0013】上記切換弁54は、図示しないスプール弁
子を解放側位置へ向かって付勢するスプリング58と、
前記レギュレータ圧Pr が供給される第1ポート60
と、スリップ制御弁56の出力圧が供給される第2ポー
ト62と、解放側油室33に接続された第3ポート64
と、係合側油室35に接続された第4ポート66と、ド
レンに接続された第5ポート68とを備えている。切換
弁54は、それに供給されるリニアソレノイド弁52の
出力圧Plin が予め定められた一定の値を下回ると、そ
のスプール弁子がスプリング58の付勢力に従って上記
解放側位置に位置するOFF状態とされ、第2ポート6
2を閉塞させるとともに第1ポート60と第3ポート6
4、および第4ポート66と第5ポート68の間をそれ
ぞれ連通させる。このため、解放側油室33内の解放油
圧Poff がレギュレータ圧Pr とされると同時に係合側
油室35内の係合油圧Ponが大気圧とされてロックアッ
プクラッチ32が解放される。しかし、切換弁54のス
プール弁子に作用されるリニアソレノイド弁52の出力
圧Plin が予め定められた一定の値を超えると、切換弁
54のスプール弁子がスプリング58の付勢力に抗して
係合側位置に位置するON状態へ切り換えられて、第5
ポート68を閉塞させるとともに、第1ポート60と第
4ポート66、および第2ポート62と第3ポート64
の間をそれぞれ連通させる。このため、係合側油室35
内の係合油圧Ponがレギュレータ圧Prとされると同時
に、解放側油室33内の解放油圧Poff がスリップ制御
弁56により圧力制御されて、ロックアップクラッチ3
2がスリップ係合させられ、或いは解放される。
子を解放側位置へ向かって付勢するスプリング58と、
前記レギュレータ圧Pr が供給される第1ポート60
と、スリップ制御弁56の出力圧が供給される第2ポー
ト62と、解放側油室33に接続された第3ポート64
と、係合側油室35に接続された第4ポート66と、ド
レンに接続された第5ポート68とを備えている。切換
弁54は、それに供給されるリニアソレノイド弁52の
出力圧Plin が予め定められた一定の値を下回ると、そ
のスプール弁子がスプリング58の付勢力に従って上記
解放側位置に位置するOFF状態とされ、第2ポート6
2を閉塞させるとともに第1ポート60と第3ポート6
4、および第4ポート66と第5ポート68の間をそれ
ぞれ連通させる。このため、解放側油室33内の解放油
圧Poff がレギュレータ圧Pr とされると同時に係合側
油室35内の係合油圧Ponが大気圧とされてロックアッ
プクラッチ32が解放される。しかし、切換弁54のス
プール弁子に作用されるリニアソレノイド弁52の出力
圧Plin が予め定められた一定の値を超えると、切換弁
54のスプール弁子がスプリング58の付勢力に抗して
係合側位置に位置するON状態へ切り換えられて、第5
ポート68を閉塞させるとともに、第1ポート60と第
4ポート66、および第2ポート62と第3ポート64
の間をそれぞれ連通させる。このため、係合側油室35
内の係合油圧Ponがレギュレータ圧Prとされると同時
に、解放側油室33内の解放油圧Poff がスリップ制御
弁56により圧力制御されて、ロックアップクラッチ3
2がスリップ係合させられ、或いは解放される。
【0014】上記スリップ制御弁56は、図示しないス
プール弁子を出力圧増加側へ付勢するためのスプリング
70を備えている。このスプール弁子には、出力圧増加
側へ向かう推力を発生させるために係合側油室35内の
係合油圧Ponが作用させられるとともに、出力圧減少側
へ向かう推力を発生させるために解放側油室33内の解
放油圧Poff およびリニアソレノイド弁52の出力圧P
lin がそれぞれ作用させられるようになっており、前記
クラッチ圧Pcl(=Pon−Poff )がリニアソレノイド
弁52の出力圧Plin に対応した値となるように、解放
油圧Poff を調圧制御する。すなわち、係合油圧Ponお
よび解放油圧Poff は、図2に示すようにリニアソレノ
イド弁52の出力圧Plin (駆動電流Isol )に応じて
変化させられ、切換弁54の切換えにより係合油圧Pon
がレギュレータ圧Pr とされた後、出力圧Plin の上昇
に伴って解放油圧Poff が徐々に低下させられ、それら
の差圧であるクラッチ圧Pclに応じたスリップ量(相対
回転速度)vでロックアップクラッチ32がスリップ係
合させられるとともに、解放油圧Poff が所定値以下ま
で低下するとロックアップクラッチ32は完全係合させ
られる。
プール弁子を出力圧増加側へ付勢するためのスプリング
70を備えている。このスプール弁子には、出力圧増加
側へ向かう推力を発生させるために係合側油室35内の
係合油圧Ponが作用させられるとともに、出力圧減少側
へ向かう推力を発生させるために解放側油室33内の解
放油圧Poff およびリニアソレノイド弁52の出力圧P
lin がそれぞれ作用させられるようになっており、前記
クラッチ圧Pcl(=Pon−Poff )がリニアソレノイド
弁52の出力圧Plin に対応した値となるように、解放
油圧Poff を調圧制御する。すなわち、係合油圧Ponお
よび解放油圧Poff は、図2に示すようにリニアソレノ
イド弁52の出力圧Plin (駆動電流Isol )に応じて
変化させられ、切換弁54の切換えにより係合油圧Pon
がレギュレータ圧Pr とされた後、出力圧Plin の上昇
に伴って解放油圧Poff が徐々に低下させられ、それら
の差圧であるクラッチ圧Pclに応じたスリップ量(相対
回転速度)vでロックアップクラッチ32がスリップ係
合させられるとともに、解放油圧Poff が所定値以下ま
で低下するとロックアップクラッチ32は完全係合させ
られる。
【0015】前記電子制御装置42は、CPU82、R
OM84、RAM86、図示しないインターフェースな
どから成る所謂マイクロコンピュータであって、それに
は、エンジン10の吸気配管80に設けられたスロット
ル弁の開度θを検出するスロットルセンサ88、エンジ
ン10の回転速度(ポンプ翼車18の回転速度)Neを
検出するエンジン回転速度センサ90、自動変速機14
の入力軸20の回転速度(タービン翼車22の回転速
度)Ni を検出する入力軸回転速度センサ92、自動変
速機14の出力軸34の回転速度No を検出する出力軸
回転速度センサ94、自動変速機14やロックアップク
ラッチ32のオイルの温度であるA/T油温Toil を検
出する油温センサ95、シフトレバー96の操作位置、
すなわちL、S、D、N、R、Pレンジのいずれかを検
出するための操作位置センサ98から、スロットル弁開
度θを表す信号、エンジン回転速度Ne を表す信号、入
力軸回転速度Ni を表す信号、出力軸回転速度No を表
す信号、A/T油温Toil をを表す信号、シフト操作レ
バー96の操作位置を表す信号がそれぞれ供給されるよ
うになっている。
OM84、RAM86、図示しないインターフェースな
どから成る所謂マイクロコンピュータであって、それに
は、エンジン10の吸気配管80に設けられたスロット
ル弁の開度θを検出するスロットルセンサ88、エンジ
ン10の回転速度(ポンプ翼車18の回転速度)Neを
検出するエンジン回転速度センサ90、自動変速機14
の入力軸20の回転速度(タービン翼車22の回転速
度)Ni を検出する入力軸回転速度センサ92、自動変
速機14の出力軸34の回転速度No を検出する出力軸
回転速度センサ94、自動変速機14やロックアップク
ラッチ32のオイルの温度であるA/T油温Toil を検
出する油温センサ95、シフトレバー96の操作位置、
すなわちL、S、D、N、R、Pレンジのいずれかを検
出するための操作位置センサ98から、スロットル弁開
度θを表す信号、エンジン回転速度Ne を表す信号、入
力軸回転速度Ni を表す信号、出力軸回転速度No を表
す信号、A/T油温Toil をを表す信号、シフト操作レ
バー96の操作位置を表す信号がそれぞれ供給されるよ
うになっている。
【0016】電子制御装置42のCPU82は、RAM
86の一時記憶機能を利用しつつ予めROM84に記憶
されたプログラムに従って信号処理を行うもので、図3
に示す各機能を実行するようになっている。図3の変速
制御装置100は、例えばスロットル弁開度θおよび車
速(出力軸回転速度No)をパラメータとして予め定めら
れた変速線図に従って自動変速機14の変速段を切り換
えるもので、所定の変速段を成立させるように前記電磁
弁48および50の作動を制御する。ロックアップ制御
装置102は、図4に示すフローチャートに従ってロッ
クアップクラッチ32を係合,解放制御するもので、所
定の目標スリップ量v* でスリップ係合させるようにフ
ィードバック制御するスリップ制御手段104を備えて
いる。
86の一時記憶機能を利用しつつ予めROM84に記憶
されたプログラムに従って信号処理を行うもので、図3
に示す各機能を実行するようになっている。図3の変速
制御装置100は、例えばスロットル弁開度θおよび車
速(出力軸回転速度No)をパラメータとして予め定めら
れた変速線図に従って自動変速機14の変速段を切り換
えるもので、所定の変速段を成立させるように前記電磁
弁48および50の作動を制御する。ロックアップ制御
装置102は、図4に示すフローチャートに従ってロッ
クアップクラッチ32を係合,解放制御するもので、所
定の目標スリップ量v* でスリップ係合させるようにフ
ィードバック制御するスリップ制御手段104を備えて
いる。
【0017】図4のステップQ1では、車両の運転状態
が完全係合可能状態か否かを判断し、完全係合可能状態
でなければステップQ2においてスリップ制御可能状態
か否かを判断する。これ等の完全係合可能状態、スリッ
プ制御可能状態は、基本的には図5に示すようにスロッ
トル弁開度θおよび出力軸回転速度No をパラメータと
して定められている完全係合領域か否か、スリップ制御
領域か否かによって判断されるが、この他にもエンジン
回転速度Ne やA/T油温Toil 等についても条件が設
定されている。そして、ステップQ1の判断がYESの
場合、すなわち完全係合可能状態の場合には、ステップ
Q6を実行して前記駆動電流Isol のデューティ比を1
00%とし、リニアソレノイド弁52の出力圧Plin を
高圧としてロックアップクラッチ32を完全係合させ
る。また、ステップQ1,Q2の判断が何れもNOの場
合、すなわち解放領域の場合には、ステップQ7を実行
して駆動電流Isol のデューティ比を0%とし、出力圧
Plin を低圧として切換弁54をOFF状態とすること
により、ロックアップクラッチ32を解放状態とする。
が完全係合可能状態か否かを判断し、完全係合可能状態
でなければステップQ2においてスリップ制御可能状態
か否かを判断する。これ等の完全係合可能状態、スリッ
プ制御可能状態は、基本的には図5に示すようにスロッ
トル弁開度θおよび出力軸回転速度No をパラメータと
して定められている完全係合領域か否か、スリップ制御
領域か否かによって判断されるが、この他にもエンジン
回転速度Ne やA/T油温Toil 等についても条件が設
定されている。そして、ステップQ1の判断がYESの
場合、すなわち完全係合可能状態の場合には、ステップ
Q6を実行して前記駆動電流Isol のデューティ比を1
00%とし、リニアソレノイド弁52の出力圧Plin を
高圧としてロックアップクラッチ32を完全係合させ
る。また、ステップQ1,Q2の判断が何れもNOの場
合、すなわち解放領域の場合には、ステップQ7を実行
して駆動電流Isol のデューティ比を0%とし、出力圧
Plin を低圧として切換弁54をOFF状態とすること
により、ロックアップクラッチ32を解放状態とする。
【0018】上記ステップQ2の判断がYESの場合、
すなわちスリップ制御可能状態の場合には、前記スリッ
プ制御手段104によりステップQ3以下が実行され
る。ステップQ3では、例えばスロットル弁開度θおよ
び入力軸回転速度(タービン回転速度)Ni をパラメー
タとして予めRAM等に記憶されたデータマップから、
目標スリップ量v* となるデューティ比のフィードフォ
ワード値FWDをマップ補間により算出する。図6の実
線は、ロックアップクラッチ32の摩擦係数μとスリッ
プ量vとの関係の一例で、スリップ量vが50rpm程
度以上では摩擦係数μは略一定であるが、50rpm程
度以下になると摩擦係数μは急激に低下し、スリップ制
御時のスリップ量vの僅かな変動で摩擦係数μが大きく
変化するようになり、スティックスリップを生じ易くな
る。このため、通常は50rpm程度以上の範囲で目標
スリップ量が設定されるが、本実施例ではそれより小さ
めの目標スリップ量v* が予め設定されている。なお、
上記スロットル弁開度θおよび入力軸回転速度Ni をパ
ラメータとして、所定のスリップ量範囲で目標スリップ
量v* を設定することもできる。また、図6の破線およ
び一点鎖線は、ロックアップクラッチ32の摩擦材やオ
イルが劣化した場合の代表的な特性を示したものであ
る。
すなわちスリップ制御可能状態の場合には、前記スリッ
プ制御手段104によりステップQ3以下が実行され
る。ステップQ3では、例えばスロットル弁開度θおよ
び入力軸回転速度(タービン回転速度)Ni をパラメー
タとして予めRAM等に記憶されたデータマップから、
目標スリップ量v* となるデューティ比のフィードフォ
ワード値FWDをマップ補間により算出する。図6の実
線は、ロックアップクラッチ32の摩擦係数μとスリッ
プ量vとの関係の一例で、スリップ量vが50rpm程
度以上では摩擦係数μは略一定であるが、50rpm程
度以下になると摩擦係数μは急激に低下し、スリップ制
御時のスリップ量vの僅かな変動で摩擦係数μが大きく
変化するようになり、スティックスリップを生じ易くな
る。このため、通常は50rpm程度以上の範囲で目標
スリップ量が設定されるが、本実施例ではそれより小さ
めの目標スリップ量v* が予め設定されている。なお、
上記スロットル弁開度θおよび入力軸回転速度Ni をパ
ラメータとして、所定のスリップ量範囲で目標スリップ
量v* を設定することもできる。また、図6の破線およ
び一点鎖線は、ロックアップクラッチ32の摩擦材やオ
イルが劣化した場合の代表的な特性を示したものであ
る。
【0019】そして、次のステップQ4では、実際のス
リップ量vと目標スリップ量v* との偏差Δvに基づい
て、その偏差Δvを小さくするためのフィードバック補
正値FBをPID動作などのフィードバック制御式に従
って算出する。また、ステップQ5では、前記フィード
フォワード値FWDにフィードバック補正値FBを加算
して駆動電流Isol のデューティ比を求め、そのデュー
ティ比で駆動電流Isol を出力することにより、実際の
スリップ量vが目標スリップ量v* となるように出力圧
Plin 、更にはクラッチ圧Pclが調圧される。
リップ量vと目標スリップ量v* との偏差Δvに基づい
て、その偏差Δvを小さくするためのフィードバック補
正値FBをPID動作などのフィードバック制御式に従
って算出する。また、ステップQ5では、前記フィード
フォワード値FWDにフィードバック補正値FBを加算
して駆動電流Isol のデューティ比を求め、そのデュー
ティ比で駆動電流Isol を出力することにより、実際の
スリップ量vが目標スリップ量v* となるように出力圧
Plin 、更にはクラッチ圧Pclが調圧される。
【0020】図3に戻って、劣化検出装置106および
スリップ適正化装置114は図7および図8のフローチ
ャートに従って信号処理を行うもので、劣化検出装置1
06は変化特性検出手段108,劣化判定手段110,
および劣化警告手段112を備えて構成されており、ス
リップ適正化装置114は上記変化特性検出手段10
8,スリップ量変更手段116,およびスリップ制御領
域変更手段118を備えて構成されている。変化特性検
出手段108は、前記ロックアップクラッチ32のクラ
ッチ圧Pclを変化させてスリップ量vを変更し、そのス
リップ量vの変化に対する摩擦係数μの変化率(dμ/
dv)を検出するもので、劣化判定手段110は、その
変化率(dμ/dv)に基づいてロックアップクラッチ
32の摩擦材やオイルの劣化を判定するもので、劣化警
告手段112は、劣化したと判定された場合にランプの
点灯や警告音などの表示手段によって運転者に劣化を知
らせるものである。また、スリップ量変更手段116
は、上記変化率(dμ/dv)の大きさ(絶対値)が適
正値α1 以下となるように前記目標スリップ量v* を変
更するもので、スリップ制御領域変更手段118は、目
標スリップ量v* が上限値v* max を超えた場合に、ス
ティックスリップが生じ難くなるようにスリップ制御可
能領域、この実施例では前記図5に定められているスリ
ップ制御領域を狭くするものである。
スリップ適正化装置114は図7および図8のフローチ
ャートに従って信号処理を行うもので、劣化検出装置1
06は変化特性検出手段108,劣化判定手段110,
および劣化警告手段112を備えて構成されており、ス
リップ適正化装置114は上記変化特性検出手段10
8,スリップ量変更手段116,およびスリップ制御領
域変更手段118を備えて構成されている。変化特性検
出手段108は、前記ロックアップクラッチ32のクラ
ッチ圧Pclを変化させてスリップ量vを変更し、そのス
リップ量vの変化に対する摩擦係数μの変化率(dμ/
dv)を検出するもので、劣化判定手段110は、その
変化率(dμ/dv)に基づいてロックアップクラッチ
32の摩擦材やオイルの劣化を判定するもので、劣化警
告手段112は、劣化したと判定された場合にランプの
点灯や警告音などの表示手段によって運転者に劣化を知
らせるものである。また、スリップ量変更手段116
は、上記変化率(dμ/dv)の大きさ(絶対値)が適
正値α1 以下となるように前記目標スリップ量v* を変
更するもので、スリップ制御領域変更手段118は、目
標スリップ量v* が上限値v* max を超えた場合に、ス
ティックスリップが生じ難くなるようにスリップ制御可
能領域、この実施例では前記図5に定められているスリ
ップ制御領域を狭くするものである。
【0021】図7のステップS1では、前回のステップ
S7以下の実行時からの走行距離Lが予め定められた設
定値L1 以上か否かを判断し、L1 ≦Lであればステッ
プS3以下を実行するが、L1 >Lの場合はステップS
2を実行する。ステップS2では、例えばエンジン回転
速度Ne の変動周期などによってシャダーの有無を監視
し、シャダーを検出した場合にはステップS3以下を実
行するが、シャダーを検出しなければそのまま終了す
る。ステップS3ではスリップ制御可能状態(スリップ
制御中を含む)か否かを判断し、スリップ制御可能状態
であれば、ステップS4でスロットル弁開度θが予め定
められた一定の範囲内θ1 <θ<θ2 か否かを判断す
る。これは、摩擦係数μとスリップ量vとの関係はエン
ジントルクの大きさによって変わるため、エンジントル
クに関する条件を略同じにするためであり、θ1 <θ<
θ2 であれば、ステップS5においてスロットル弁開度
θの変動量Δθが予め定められた一定の範囲内Δθ1 <
Δθ<Δθ2 か否か、すなわちエンジントルクの変動が
小さい略定常状態か否かを判断する。そして、Δθ1 <
Δθ<Δθ2 であれば、ステップS6で自動変速機14
の変速段を切り換える変速中か否かを、例えば変速比
(Ni /No )が略一定か否か等によって判断し、変速
中でなければステップS7以下を実行する。
S7以下の実行時からの走行距離Lが予め定められた設
定値L1 以上か否かを判断し、L1 ≦Lであればステッ
プS3以下を実行するが、L1 >Lの場合はステップS
2を実行する。ステップS2では、例えばエンジン回転
速度Ne の変動周期などによってシャダーの有無を監視
し、シャダーを検出した場合にはステップS3以下を実
行するが、シャダーを検出しなければそのまま終了す
る。ステップS3ではスリップ制御可能状態(スリップ
制御中を含む)か否かを判断し、スリップ制御可能状態
であれば、ステップS4でスロットル弁開度θが予め定
められた一定の範囲内θ1 <θ<θ2 か否かを判断す
る。これは、摩擦係数μとスリップ量vとの関係はエン
ジントルクの大きさによって変わるため、エンジントル
クに関する条件を略同じにするためであり、θ1 <θ<
θ2 であれば、ステップS5においてスロットル弁開度
θの変動量Δθが予め定められた一定の範囲内Δθ1 <
Δθ<Δθ2 か否か、すなわちエンジントルクの変動が
小さい略定常状態か否かを判断する。そして、Δθ1 <
Δθ<Δθ2 であれば、ステップS6で自動変速機14
の変速段を切り換える変速中か否かを、例えば変速比
(Ni /No )が略一定か否か等によって判断し、変速
中でなければステップS7以下を実行する。
【0022】ステップS7およびS8は前記変化特性検
出手段108によって実行され、先ずステップS7で
は、駆動電流Isol のデューティ比を所定の範囲で連続
的または段階的に変化させる。これにより、クラッチ圧
Pclが変化させられてスリップ量vも変化させられる。
駆動電流Isol の変化範囲は、0%から100%までで
も良いが、少なくとも目標スリップ量v* を含んで変化
するように定められる。また、駆動電流Isol の変化方
向は、デューティ比が小さい方から大きい方へ変化さ
せ、スリップ量vが大きい状態から小さい状態へ変化す
るようにしても、逆にデューティ比が大きい方から小さ
い方へ変化させ、スリップ量vが小さい状態から大きい
状態へ変化するようにしても良い。図9は駆動電流Iso
l を0%から100%まで連続的に変化させた場合のエ
ンジン回転速度Ne ,入力軸回転速度Ni 、クラッチ圧
Pcl、駆動電流Isol 等の変化の一例を示すタイムチャ
ートである。そして、ステップS8では、上記駆動電流
Isol の変更時にエンジントルクTe ,エンジン回転速
度Ne ,入力軸回転速度Ni を読み込み、次式(1)に
従って摩擦係数μを算出するとともに、その摩擦係数μ
とスリップ量vとのグラフ、すなわち図6に示すような
μ−v特性から図10に示す変化率(dμ/dv)のグ
ラフを求める。なお、図9におけるエンジン回転速度N
e および図10のグラフの実線、破線、一点鎖線は、そ
れぞれ図6に示す摩擦係数μのグラフの実線、破線、一
点鎖線にそれぞれ対応する。また、図10の変化率(d
μ/dv)は、スリップ量vを減少方向へ変化させた場
合の値であり、増加方向へ変化させた場合の変化率(d
μ/dv)は正負が反対になる。 μ={Te −C0 (Ne −Ni )Ne }/A(kt−B) ・・・(1)
出手段108によって実行され、先ずステップS7で
は、駆動電流Isol のデューティ比を所定の範囲で連続
的または段階的に変化させる。これにより、クラッチ圧
Pclが変化させられてスリップ量vも変化させられる。
駆動電流Isol の変化範囲は、0%から100%までで
も良いが、少なくとも目標スリップ量v* を含んで変化
するように定められる。また、駆動電流Isol の変化方
向は、デューティ比が小さい方から大きい方へ変化さ
せ、スリップ量vが大きい状態から小さい状態へ変化す
るようにしても、逆にデューティ比が大きい方から小さ
い方へ変化させ、スリップ量vが小さい状態から大きい
状態へ変化するようにしても良い。図9は駆動電流Iso
l を0%から100%まで連続的に変化させた場合のエ
ンジン回転速度Ne ,入力軸回転速度Ni 、クラッチ圧
Pcl、駆動電流Isol 等の変化の一例を示すタイムチャ
ートである。そして、ステップS8では、上記駆動電流
Isol の変更時にエンジントルクTe ,エンジン回転速
度Ne ,入力軸回転速度Ni を読み込み、次式(1)に
従って摩擦係数μを算出するとともに、その摩擦係数μ
とスリップ量vとのグラフ、すなわち図6に示すような
μ−v特性から図10に示す変化率(dμ/dv)のグ
ラフを求める。なお、図9におけるエンジン回転速度N
e および図10のグラフの実線、破線、一点鎖線は、そ
れぞれ図6に示す摩擦係数μのグラフの実線、破線、一
点鎖線にそれぞれ対応する。また、図10の変化率(d
μ/dv)は、スリップ量vを減少方向へ変化させた場
合の値であり、増加方向へ変化させた場合の変化率(d
μ/dv)は正負が反対になる。 μ={Te −C0 (Ne −Ni )Ne }/A(kt−B) ・・・(1)
【0023】ここで、エンジントルクTe は、ロックア
ップクラッチ32の伝達トルクTcとトルクコンバータ
12の伝達トルクTp とを加算したもので、伝達トルク
Tc,Tp はそれぞれ次式(2),(3)で表されるた
め、それ等を加算した次式(4)を書き換えることによ
って上記(1)式が得られる。(2)式のAはロックア
ップクラッチ32の受圧面積で、tは経過時間、k,B
は定数である。また、(3)式のCは容量係数で、Ni
/Ne である速度比e=1の近傍では定数C0を用いて
C=C0 (1−e)で近似できる。なお、エンジントル
クTe は、スロットル弁開度θおよびエンジン回転速度
Ne の関数f(θ,Ne )として求められる。また、
(kt−B)の代わりに出力圧Plin 等を読み込むよう
にしても良い。 Tc =μ・A・Pcl =μ・A(kt−B) ・・・(2) Tp =C・Ne2 =C0 (1−Ni /Ne )Ne2 =C0 (Ne −Ni )Ne ・・・(3) Te =μ・A(kt−B)+C0 (Ne −Ni )Ne ・・・(4)
ップクラッチ32の伝達トルクTcとトルクコンバータ
12の伝達トルクTp とを加算したもので、伝達トルク
Tc,Tp はそれぞれ次式(2),(3)で表されるた
め、それ等を加算した次式(4)を書き換えることによ
って上記(1)式が得られる。(2)式のAはロックア
ップクラッチ32の受圧面積で、tは経過時間、k,B
は定数である。また、(3)式のCは容量係数で、Ni
/Ne である速度比e=1の近傍では定数C0を用いて
C=C0 (1−e)で近似できる。なお、エンジントル
クTe は、スロットル弁開度θおよびエンジン回転速度
Ne の関数f(θ,Ne )として求められる。また、
(kt−B)の代わりに出力圧Plin 等を読み込むよう
にしても良い。 Tc =μ・A・Pcl =μ・A(kt−B) ・・・(2) Tp =C・Ne2 =C0 (1−Ni /Ne )Ne2 =C0 (Ne −Ni )Ne ・・・(3) Te =μ・A(kt−B)+C0 (Ne −Ni )Ne ・・・(4)
【0024】次のステップS9の判定・適正化サブルー
チンは、図8のフローチャートに従って実行され、先
ず、ステップR1では目標スリップ量v* における変化
率(dμ/dv)の絶対値|dμ/dv|が、スリップ
制御時のスリップ量vの変動に伴う摩擦係数μの変化で
スティックスリップが生じないように予め設定された適
正値α1 以下か否かを判断する。そして、適正値α1 以
下であれば直ちにステップR5以下を実行するが、α1
より大きい場合には、ステップR2において|dμ/d
v|が適正値α1 以下となるように目標スリップ量v*
を増大させ、その変更した目標スリップ量v* に従って
前記図4のステップQ3〜Q6のスリップ制御を行わせ
る。これ等のステップR1およびR2は、前記スリップ
量変更手段116によって実行される。
チンは、図8のフローチャートに従って実行され、先
ず、ステップR1では目標スリップ量v* における変化
率(dμ/dv)の絶対値|dμ/dv|が、スリップ
制御時のスリップ量vの変動に伴う摩擦係数μの変化で
スティックスリップが生じないように予め設定された適
正値α1 以下か否かを判断する。そして、適正値α1 以
下であれば直ちにステップR5以下を実行するが、α1
より大きい場合には、ステップR2において|dμ/d
v|が適正値α1 以下となるように目標スリップ量v*
を増大させ、その変更した目標スリップ量v* に従って
前記図4のステップQ3〜Q6のスリップ制御を行わせ
る。これ等のステップR1およびR2は、前記スリップ
量変更手段116によって実行される。
【0025】ステップR3では、上記ステップR2で変
更された目標スリップ量v* が、発熱等により耐久性が
著しく損なわれることがない範囲で予め定められた上限
値v * max 以上か否かを判断し、v* ≧v* max となっ
た場合にはステップR4において、スティックスリップ
が生じ難くなるように前記スリップ制御領域を狭くする
とともに、目標スリップ量v* を上限値v* max に固定
する。スリップ制御領域の縮小については、dTe /d
θやdTe /dNe が所定値以下となるように、例えば
図5の出力軸回転速度No1を高回転側へずらすように構
成されるが、スリップ制御のその他の実行条件であるス
ロットル弁開度θの下限値を大きくするなどしても良
い。dTe /dθやdTe /dNe が小さくなれば、ス
リップ制御時のエンジントルクTe の変動が小さくなる
ため、スティックスリップが生じ難くなる。これ等のス
テップR3およびR4は、前記スリップ制御領域変更手
段118によって実行される。
更された目標スリップ量v* が、発熱等により耐久性が
著しく損なわれることがない範囲で予め定められた上限
値v * max 以上か否かを判断し、v* ≧v* max となっ
た場合にはステップR4において、スティックスリップ
が生じ難くなるように前記スリップ制御領域を狭くする
とともに、目標スリップ量v* を上限値v* max に固定
する。スリップ制御領域の縮小については、dTe /d
θやdTe /dNe が所定値以下となるように、例えば
図5の出力軸回転速度No1を高回転側へずらすように構
成されるが、スリップ制御のその他の実行条件であるス
ロットル弁開度θの下限値を大きくするなどしても良
い。dTe /dθやdTe /dNe が小さくなれば、ス
リップ制御時のエンジントルクTe の変動が小さくなる
ため、スティックスリップが生じ難くなる。これ等のス
テップR3およびR4は、前記スリップ制御領域変更手
段118によって実行される。
【0026】ステップR5は前記劣化判定手段110に
よって実行され、目標スリップ量v * とは無関係に変化
率(dμ/dv)に基づいてロックアップクラッチ32
の摩擦材やオイルの劣化を判定する。具体的には、図1
0において実線で示す正常時の変化率(dμ/dv)の
特性と一点鎖線または破線で示す劣化時の変化率(dμ
/dv)の特性とを区別できれば良く、例えば変化率
(dμ/dv)の最大値(dμ/dv)max が劣化判定
値βより大きい場合は劣化有りと判定するようにすれば
良い。そして、劣化有りと判定された場合には、前記劣
化警告手段112によって実行されるステップR6にお
いて、ランプの点灯や警告音などの表示手段により運転
者に劣化を知らせる。
よって実行され、目標スリップ量v * とは無関係に変化
率(dμ/dv)に基づいてロックアップクラッチ32
の摩擦材やオイルの劣化を判定する。具体的には、図1
0において実線で示す正常時の変化率(dμ/dv)の
特性と一点鎖線または破線で示す劣化時の変化率(dμ
/dv)の特性とを区別できれば良く、例えば変化率
(dμ/dv)の最大値(dμ/dv)max が劣化判定
値βより大きい場合は劣化有りと判定するようにすれば
良い。そして、劣化有りと判定された場合には、前記劣
化警告手段112によって実行されるステップR6にお
いて、ランプの点灯や警告音などの表示手段により運転
者に劣化を知らせる。
【0027】ここで、上記変化率(dμ/dv)は、摩
擦係数μそのものに比較してクラッチ圧Pclの大きさや
A/T油温Toil などの影響が少ないとともに、摩擦材
やオイルの劣化に起因して変化するとスリップ制御時の
僅かなスリップ量vの変動に伴う摩擦係数μの変化特性
が変わるため、スティックスリップが生じ易くなること
がある。本実施例では、そのような摩擦係数μの変化率
(dμ/dv)に基づいて摩擦材やオイルの劣化を判定
するようになっているため、スティックスリップやシャ
ダーに影響する摩擦材やオイルの劣化の判定精度が大幅
に向上し、高い信頼性が得られるようになるとともに、
摩擦係数μの絶対値が全体的に変化しただけでもスリッ
プ制御を禁止していた従来装置に比較して、スリップ制
御が必要以上に禁止されることがなくなり、スリップ制
御による燃費向上等の利益を十分に享受できるようにな
る。
擦係数μそのものに比較してクラッチ圧Pclの大きさや
A/T油温Toil などの影響が少ないとともに、摩擦材
やオイルの劣化に起因して変化するとスリップ制御時の
僅かなスリップ量vの変動に伴う摩擦係数μの変化特性
が変わるため、スティックスリップが生じ易くなること
がある。本実施例では、そのような摩擦係数μの変化率
(dμ/dv)に基づいて摩擦材やオイルの劣化を判定
するようになっているため、スティックスリップやシャ
ダーに影響する摩擦材やオイルの劣化の判定精度が大幅
に向上し、高い信頼性が得られるようになるとともに、
摩擦係数μの絶対値が全体的に変化しただけでもスリッ
プ制御を禁止していた従来装置に比較して、スリップ制
御が必要以上に禁止されることがなくなり、スリップ制
御による燃費向上等の利益を十分に享受できるようにな
る。
【0028】一方、本実施例では、目標スリップ量v*
における変化率(dμ/dv)の絶対値|dμ/dv|
が、スリップ制御時のスリップ量vの変動に伴う摩擦係
数μの変化でスティックスリップが生じないように予め
設定された適正値α1 より大きい場合には、|dμ/d
v|が適正値α1 以下となるように目標スリップ量v *
を増大させるようになっているため、摩擦材やオイルの
個体差,劣化等に拘らずスティックスリップ更にはシャ
ダーの発生を抑制しつつスリップ制御を実行できるとと
もに、目標スリップ量v* の初期設定値を低スリップ量
側へ拡大できるため、発熱等が軽減されてロックアップ
クラッチ32の耐久性が向上する。
における変化率(dμ/dv)の絶対値|dμ/dv|
が、スリップ制御時のスリップ量vの変動に伴う摩擦係
数μの変化でスティックスリップが生じないように予め
設定された適正値α1 より大きい場合には、|dμ/d
v|が適正値α1 以下となるように目標スリップ量v *
を増大させるようになっているため、摩擦材やオイルの
個体差,劣化等に拘らずスティックスリップ更にはシャ
ダーの発生を抑制しつつスリップ制御を実行できるとと
もに、目標スリップ量v* の初期設定値を低スリップ量
側へ拡大できるため、発熱等が軽減されてロックアップ
クラッチ32の耐久性が向上する。
【0029】また、上記目標スリップ量v* が上限値v
* max 以上になると、スティックスリップが生じ難くな
るようにスリップ制御領域を狭くするようにしているた
め、この点でもスティックスリップやシャダーの発生を
抑制しつつスリップ制御を継続でき、スリップ制御によ
る燃費向上等の利益を長期間に亘って享受できる。
* max 以上になると、スティックスリップが生じ難くな
るようにスリップ制御領域を狭くするようにしているた
め、この点でもスティックスリップやシャダーの発生を
抑制しつつスリップ制御を継続でき、スリップ制御によ
る燃費向上等の利益を長期間に亘って享受できる。
【0030】次に、本発明の他の実施例を説明する。図
11および図12のフローチャートは、前記図7および
図8のフローチャートの代わりに実行されるもので、ス
テップSS8,RR1,RR2,RR5が前記実施例と
相違し、ステップSS8では、図9に示すように駆動電
流Isol を0%から100%まで直線的に変化させた場
合のエンジン回転速度Ne の変化速度(dNe /dt)
を前記変化率(dμ/dv)の代わりに検出する。
11および図12のフローチャートは、前記図7および
図8のフローチャートの代わりに実行されるもので、ス
テップSS8,RR1,RR2,RR5が前記実施例と
相違し、ステップSS8では、図9に示すように駆動電
流Isol を0%から100%まで直線的に変化させた場
合のエンジン回転速度Ne の変化速度(dNe /dt)
を前記変化率(dμ/dv)の代わりに検出する。
【0031】ここで、エンジントルクTe は、スリップ
制御でNe が出力軸回転速度Ni に接近する過程では次
式(5)で近似でき、その変化速度(dTe /dt)は
次式(6)で表される。これ等の(5)式,(6)式の
a,bは定数である。また、ロックアップクラッチ32
の伝達トルクTc の変化速度(dTc /dt)は、出力
軸回転速度Ni が略一定であると仮定すると次式(7)
で表され、トルクコンバータ12の伝達トルクTp の変
化速度(dTp /dt)は次式(8)で表される。それ
等の変化速度は次式(9)の関係を有するため、(9)
式に(6)式〜(8)式を代入して書き換えると(10)
式が得られ、その(10)式の摩擦係数μに前記(1)式
を代入すると(11)式となり、エンジン回転速度Ne の
変化速度(dNe /dt)は、摩擦係数μの変化率(d
μ/dv)に対して一定の関連を有して変化することが
判る。すなわち、エンジン回転速度Ne の変化速度(d
Ne /dt)は、スリップ量vの変化に対する摩擦係数
μの変化特性である変化率(dμ/dv)の変化に関連
して変化する所定の物理量に相当し、ステップSS8は
前記変化特性検出手段108に相当する手段によって実
行される。図9に実線,一点鎖線,破線で示す変化速度
(dNe /dt)のグラフは、図9の回転速度や図6の
グラフの実線、破線、一点鎖線にそれぞれ対応する。 Te =a・Ne +b ・・・(5) dTe /dt=a(dNe /dt) ・・・(6) dTc /dt=A・k{(dμ/dv)・(dv/dt)・t+μ} ≒A・k{(dμ/dv)・(dNe /dt)・t+μ}・・・(7) dTp /dt=C0 (2Ne −Ni )・(dNe /dt) ・・・(8) dTe /dt=(dTc /dt)+(dTp /dt) ・・・(9) dμ/dv={a−C0 (2Ne −Ni )−A・k・μ/(dNe /dt)} /A・k・t ・・・(10) dμ/dv=〔a−C0 (2Ne −Ni )−{k/(kt−B)} ×{Te −C0 (Ne −Ni )Ne }/(dNe /dt)〕 /A・k・t ・・・(11)
制御でNe が出力軸回転速度Ni に接近する過程では次
式(5)で近似でき、その変化速度(dTe /dt)は
次式(6)で表される。これ等の(5)式,(6)式の
a,bは定数である。また、ロックアップクラッチ32
の伝達トルクTc の変化速度(dTc /dt)は、出力
軸回転速度Ni が略一定であると仮定すると次式(7)
で表され、トルクコンバータ12の伝達トルクTp の変
化速度(dTp /dt)は次式(8)で表される。それ
等の変化速度は次式(9)の関係を有するため、(9)
式に(6)式〜(8)式を代入して書き換えると(10)
式が得られ、その(10)式の摩擦係数μに前記(1)式
を代入すると(11)式となり、エンジン回転速度Ne の
変化速度(dNe /dt)は、摩擦係数μの変化率(d
μ/dv)に対して一定の関連を有して変化することが
判る。すなわち、エンジン回転速度Ne の変化速度(d
Ne /dt)は、スリップ量vの変化に対する摩擦係数
μの変化特性である変化率(dμ/dv)の変化に関連
して変化する所定の物理量に相当し、ステップSS8は
前記変化特性検出手段108に相当する手段によって実
行される。図9に実線,一点鎖線,破線で示す変化速度
(dNe /dt)のグラフは、図9の回転速度や図6の
グラフの実線、破線、一点鎖線にそれぞれ対応する。 Te =a・Ne +b ・・・(5) dTe /dt=a(dNe /dt) ・・・(6) dTc /dt=A・k{(dμ/dv)・(dv/dt)・t+μ} ≒A・k{(dμ/dv)・(dNe /dt)・t+μ}・・・(7) dTp /dt=C0 (2Ne −Ni )・(dNe /dt) ・・・(8) dTe /dt=(dTc /dt)+(dTp /dt) ・・・(9) dμ/dv={a−C0 (2Ne −Ni )−A・k・μ/(dNe /dt)} /A・k・t ・・・(10) dμ/dv=〔a−C0 (2Ne −Ni )−{k/(kt−B)} ×{Te −C0 (Ne −Ni )Ne }/(dNe /dt)〕 /A・k・t ・・・(11)
【0032】ステップRR1では、目標スリップ量v*
における変化速度(dNe /dt)が、スリップ制御時
のスリップ量vの変動に伴う摩擦係数μの変化でスティ
ックスリップが生じないように予め設定された適正値α
2 (図9参照)より小さいか否かを判断する。そして、
適正値α2 より小さい場合には、ステップRR2におい
て(dNe /dt)が適正値α2 以上となるように目標
スリップ量v* を増大させる。これ等のステップRR1
およびRR2は、前記スリップ量変更手段116に相当
する手段によって実行される。
における変化速度(dNe /dt)が、スリップ制御時
のスリップ量vの変動に伴う摩擦係数μの変化でスティ
ックスリップが生じないように予め設定された適正値α
2 (図9参照)より小さいか否かを判断する。そして、
適正値α2 より小さい場合には、ステップRR2におい
て(dNe /dt)が適正値α2 以上となるように目標
スリップ量v* を増大させる。これ等のステップRR1
およびRR2は、前記スリップ量変更手段116に相当
する手段によって実行される。
【0033】また、ステップRR5では、目標スリップ
量v* と無関係に変化速度(dNe/dt)に基づいて
ロックアップクラッチ32の摩擦材やオイルの劣化を判
定する。具体的には、図9において実線で示す正常時の
変化速度(dNe /dt)の特性と一点鎖線または破線
で示す劣化時の変化速度(dNe /dt)の特性とを区
別できれば良く、例えば変化速度(dNe /dt)の最
小値(dNe /dt)min が前記適正値α2 よりも小さ
目の劣化判定値γ1 より小さいか否かにより、一点鎖線
の場合の劣化を判定できる。また、変化速度(dNe /
dt)の最大値(dNe /dt)max が零より大きい劣
化判定値γ2 より大きいか否かにより、破線の場合の劣
化を判定できる。このステップRR5は、前記劣化判定
手段110に相当する手段によって実行される。
量v* と無関係に変化速度(dNe/dt)に基づいて
ロックアップクラッチ32の摩擦材やオイルの劣化を判
定する。具体的には、図9において実線で示す正常時の
変化速度(dNe /dt)の特性と一点鎖線または破線
で示す劣化時の変化速度(dNe /dt)の特性とを区
別できれば良く、例えば変化速度(dNe /dt)の最
小値(dNe /dt)min が前記適正値α2 よりも小さ
目の劣化判定値γ1 より小さいか否かにより、一点鎖線
の場合の劣化を判定できる。また、変化速度(dNe /
dt)の最大値(dNe /dt)max が零より大きい劣
化判定値γ2 より大きいか否かにより、破線の場合の劣
化を判定できる。このステップRR5は、前記劣化判定
手段110に相当する手段によって実行される。
【0034】本実施例においては、前記第1実施例と同
様の効果が得られるのに加えて、エンジン回転速度Ne
の変化速度(dNe /dt)は容易に且つ高い精度で検
出できるため、オイルの劣化等の判定精度が向上する。
様の効果が得られるのに加えて、エンジン回転速度Ne
の変化速度(dNe /dt)は容易に且つ高い精度で検
出できるため、オイルの劣化等の判定精度が向上する。
【0035】以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明したが、本発明は他の態様で実施することもで
きる。
細に説明したが、本発明は他の態様で実施することもで
きる。
【0036】例えば、前記実施例では変化率(dμ/d
v)や変化速度(dNe /dt)を用いて劣化を判断し
たり目標スリップ量v* の適正化を図ったりしていた
が、それ等を更に微分した値を用いることもできるな
ど、劣化判定等に用いる摩擦係数μの変化特性や所定の
物理量は適宜定められる。
v)や変化速度(dNe /dt)を用いて劣化を判断し
たり目標スリップ量v* の適正化を図ったりしていた
が、それ等を更に微分した値を用いることもできるな
ど、劣化判定等に用いる摩擦係数μの変化特性や所定の
物理量は適宜定められる。
【0037】また、前記実施例では図6に実線で示すよ
うにスリップ量vが小さくなると摩擦係数μが低下する
場合が正常時(劣化前)の特性であったが、他の特性の
摩擦係合装置にも本発明は同様に適用され得る。劣化し
たか否かの判断基準は、正常時の特性と劣化時の特性と
を比較して設定すれば良い。
うにスリップ量vが小さくなると摩擦係数μが低下する
場合が正常時(劣化前)の特性であったが、他の特性の
摩擦係合装置にも本発明は同様に適用され得る。劣化し
たか否かの判断基準は、正常時の特性と劣化時の特性と
を比較して設定すれば良い。
【0038】また、上記劣化判定の判断基準としては、
例えば目標スリップ量v* における変化率(dμ/d
v)の絶対値|dμ/dv|が、スリップ制御時のスリ
ップ量vの変動に伴う摩擦係数μの変化でスティックス
リップが生じないように予め設定された劣化判定値より
大きいか否かによって劣化を判定するなど、適宜定めら
れる。
例えば目標スリップ量v* における変化率(dμ/d
v)の絶対値|dμ/dv|が、スリップ制御時のスリ
ップ量vの変動に伴う摩擦係数μの変化でスティックス
リップが生じないように予め設定された劣化判定値より
大きいか否かによって劣化を判定するなど、適宜定めら
れる。
【0039】また、前記実施例では変化率(dμ/d
v)などに基づいて目標スリップ量v * を変更するよう
になっていたが、目標スリップ量v* を一定値に固定し
ても良い。
v)などに基づいて目標スリップ量v * を変更するよう
になっていたが、目標スリップ量v* を一定値に固定し
ても良い。
【0040】また、前記実施例ではロックアップクラッ
チ32について説明したが、自動変速機14の変速段を
切り換える際にスリップ係合させられる摩擦クラッチや
摩擦ブレーキなど、スリップ係合させられることがある
他の種々の摩擦係合装置に本発明は適用され得る。
チ32について説明したが、自動変速機14の変速段を
切り換える際にスリップ係合させられる摩擦クラッチや
摩擦ブレーキなど、スリップ係合させられることがある
他の種々の摩擦係合装置に本発明は適用され得る。
【0041】また、目標スリップ量v* が運転状態に応
じて所定の範囲で設定される場合や、スリップ量vを所
定の設定パターンで変化させて係合,解放制御する摩擦
係合装置について前記ステップR1を実行する際には、
例えばそのスリップ量vの設定範囲における変化率(d
μ/dv)の絶対値の最大値|dμ/dv|max を用い
たり、設定範囲内での最小スリップ量vmin における変
化率(dμ/dv)を用いたりすれば良い。第2実施例
についても同様である。
じて所定の範囲で設定される場合や、スリップ量vを所
定の設定パターンで変化させて係合,解放制御する摩擦
係合装置について前記ステップR1を実行する際には、
例えばそのスリップ量vの設定範囲における変化率(d
μ/dv)の絶対値の最大値|dμ/dv|max を用い
たり、設定範囲内での最小スリップ量vmin における変
化率(dμ/dv)を用いたりすれば良い。第2実施例
についても同様である。
【0042】また、前記実施例のステップR6では運転
者に劣化を知らせるだけであるが、劣化の程度によって
スリップ制御を禁止するようにしても良い。
者に劣化を知らせるだけであるが、劣化の程度によって
スリップ制御を禁止するようにしても良い。
【0043】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
【図1】本発明の一実施例である劣化検出装置を備えて
いる車両の動力伝達装置を示す構成図である。
いる車両の動力伝達装置を示す構成図である。
【図2】図1におけるリニアソレノイド弁の出力圧Pli
n とロックアップクラッチの係合油圧Ponおよび解放油
圧Poff との関係を説明する図である。
n とロックアップクラッチの係合油圧Ponおよび解放油
圧Poff との関係を説明する図である。
【図3】図1の電子制御装置の主な機能を説明する機能
ブロック線図である。
ブロック線図である。
【図4】図3のロックアップ制御装置の具体的内容を説
明するフローチャートである。
明するフローチャートである。
【図5】図4において完全係合可能状態かスリップ制御
可能状態かを判断する際の判断基準の一例を説明する図
である。
可能状態かを判断する際の判断基準の一例を説明する図
である。
【図6】図1のロックアップクラッチにおける摩擦係数
μとスリップ量vとの関係を説明する図である。
μとスリップ量vとの関係を説明する図である。
【図7】図3の劣化検出装置およびスリップ適正化装置
の具体的内容を説明するフローチャートである。
の具体的内容を説明するフローチャートである。
【図8】図7の判定・適正化サブルーチンの具体的内容
を説明するフローチャートである。
を説明するフローチャートである。
【図9】図7のステップS7でスリップ量を変化させる
際のエンジン回転速度やクラッチ圧Pcl等の変化を説明
するタイムチャートである。
際のエンジン回転速度やクラッチ圧Pcl等の変化を説明
するタイムチャートである。
【図10】図7のステップS8で算出される変化率(d
μ/dv)を説明する図である。
μ/dv)を説明する図である。
【図11】本発明の他の実施例の要部を説明する図で、
図7の代わりに用いられるフローチャートである。
図7の代わりに用いられるフローチャートである。
【図12】図11の判定・適正化サブルーチンの具体的
内容を説明するフローチャートである。
内容を説明するフローチャートである。
32:ロックアップクラッチ(摩擦係合装置) 42:電子制御装置 106:劣化検出装置 108:変化特性検出手段 110:劣化判定手段
Claims (1)
- 【請求項1】 スリップ係合させられることがある摩擦
係合装置の劣化を検出する装置であって、 前記摩擦係合装置のスリップ量を変更し、該スリップ量
の変化に対する摩擦係数の変化特性または該変化特性の
変化に関連して変化する所定の物理量を検出する変化特
性検出手段と、 該変化特性検出手段によって検出された前記摩擦係数の
変化特性または該変化特性の変化に関連して変化する所
定の物理量に基づいて劣化を判定する劣化判定手段とを
有することを特徴とする摩擦係合装置の劣化検出装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7192771A JPH0942440A (ja) | 1995-07-28 | 1995-07-28 | 摩擦係合装置の劣化検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7192771A JPH0942440A (ja) | 1995-07-28 | 1995-07-28 | 摩擦係合装置の劣化検出装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0942440A true JPH0942440A (ja) | 1997-02-14 |
Family
ID=16296759
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7192771A Pending JPH0942440A (ja) | 1995-07-28 | 1995-07-28 | 摩擦係合装置の劣化検出装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0942440A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003021578A (ja) * | 2001-07-09 | 2003-01-24 | Toyota Central Res & Dev Lab Inc | 摩擦伝動装置のすべり検出装置 |
| JP2009108955A (ja) * | 2007-10-31 | 2009-05-21 | Toyota Motor Corp | 車両の制御装置 |
| WO2013132899A1 (ja) * | 2012-03-09 | 2013-09-12 | ジヤトコ株式会社 | 無段変速機の変速制御装置及び変速制御方法 |
| US9335234B2 (en) | 2014-04-24 | 2016-05-10 | Hyundai Motor Company | Method for determining deterioration of dry clutch for hybrid vehicle |
| US9982776B2 (en) | 2014-09-23 | 2018-05-29 | Hyundai Motor Company | Method for protecting clutch for dual clutch transmission |
-
1995
- 1995-07-28 JP JP7192771A patent/JPH0942440A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003021578A (ja) * | 2001-07-09 | 2003-01-24 | Toyota Central Res & Dev Lab Inc | 摩擦伝動装置のすべり検出装置 |
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| US8296028B2 (en) | 2007-10-31 | 2012-10-23 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Control device and control method for lockup clutch and engine torque in a vehicle |
| WO2013132899A1 (ja) * | 2012-03-09 | 2013-09-12 | ジヤトコ株式会社 | 無段変速機の変速制御装置及び変速制御方法 |
| JPWO2013132899A1 (ja) * | 2012-03-09 | 2015-07-30 | ジヤトコ株式会社 | 無段変速機の変速制御装置及び変速制御方法 |
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