JPH0942715A - 氷蓄熱装置 - Google Patents

氷蓄熱装置

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JPH0942715A
JPH0942715A JP19837995A JP19837995A JPH0942715A JP H0942715 A JPH0942715 A JP H0942715A JP 19837995 A JP19837995 A JP 19837995A JP 19837995 A JP19837995 A JP 19837995A JP H0942715 A JPH0942715 A JP H0942715A
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JP
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ice
heat storage
refrigerant
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ice heat
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JP19837995A
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English (en)
Inventor
Takayuki Hachimonji
孝幸 八文字
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】夜間の割安な電力を利用し、急速冷凍により密
度の高い氷を短時間で生成して高氷充填率化を図るこ
と。 【解決手段】内部に水が収容された氷蓄熱槽1内に、多
数の冷媒噴出孔5aを有する多孔鉛直管5を鉛直方向に
設置し、冷凍機4を介して冷却された水に不溶解な冷却
媒体2を、多孔鉛直管5の冷媒噴出孔5aから噴き出し
て、氷蓄熱槽1に収容された水6と直接接触させること
により氷を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば夏季のビル
等冷房用の冷熱源として、氷が解ける潜熱を利用した氷
蓄熱装置に係り、特に夜間の割安な電力を利用し、急速
冷凍により密度の高い氷を短時間で生成できるようにし
て高氷充填率(高IPF)化を図った氷蓄熱装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば工業プラントやビル等にお
ける比較的大規模な空調システムにおいては、料金の安
い夜間電力を使用した蓄熱空調システムを導入する場合
が多く見られる。
【0003】これは、昼間の空調負荷のピーク時に電力
需要を軽減し、並びに夜間オフピーク時の時間帯におけ
る電力需要を増加させることによって、電力の安定供給
に寄与し、電力設備の経済的運用を図ろうとするもので
ある。
【0004】また、この電力設備の経済的運用は、炭酸
ガス発生の抑制、環境保護を目指す社会的要求にも応え
得るものである。さらに、この種の蓄熱空調システムで
は、夏期の冷房負荷を対象として、安全性、並びに経済
性に優れた氷蓄熱装置が求められてきている。
【0005】一方、このような氷蓄熱装置における氷の
製造方法としては、大別して2通りある。すなわち、間
接熱交換方式(スタテック方式)と、直接熱交換方式
(ダイナミック方式)とがある。
【0006】まず、間接熱交換方式は、氷蓄熱槽内に製
氷用の伝熱管を有し、この伝熱管の内側、または外側
に、低温の冷却媒体(以下、単に冷媒と称する)を循環
させて、伝熱管の外側、または内側に、氷を生成させる
方式である。
【0007】この間接熱交換方式では、冷媒として、エ
チレングリコール等の不凍液やフレオン等を用いて、伝
熱管に氷を生成させていくと、氷の厚さが増加するに伴
なって、氷自身の熱伝導率が小さいことから、冷媒から
氷への熱移動が減少する。そのために、冷媒の温度を低
くすることになるので、冷媒を冷却する冷凍機の効率が
低下するという課題を有している。
【0008】そこで、このような課題を回避するため
に、氷蓄熱槽内に多数の伝熱管を配置し、氷の厚さを抑
えて、冷凍機の効率を向上させると、伝熱管の増加分だ
け氷の充填率が減少することになる。
【0009】また、解氷時には、着氷した氷の解け方に
不均一が生じ、解けきらない部分ができる。そして、再
度、伝熱管に着氷する時に、残着氷部から着氷を開始す
るため、厚い部分がさらに厚くなり、ついには氷と氷と
が接触して、伝熱管が曲がったり、あるいは破損すると
いった事故を生じる恐れがある。
【0010】一方、直接熱交換方式は、伝熱冷媒とし
て、非水溶性の冷媒を水中に噴出し、冷媒と水との直接
接触により、冷媒の水中での下降行程において水を冷却
し、その全て、または一部を氷化させる製氷手法や、水
を摂氏−3度までに冷却し、製氷筒を介して衝撃板等に
当てて氷を生成する過冷却方式は、氷がシャーベット状
であり解け易いが、前述した間接熱交換方式の密度の高
い氷に比べて、氷充填率(IPF)が低くなる。
【0011】ところで、この種の蓄熱空調システムで
は、夏期の冷房負荷を対象としているため、昼間の空調
負荷ピーク時の2時間程の間に蓄えられた冷熱を一気に
放出しなければならない場合もあり、夜間の安価な時間
帯に高速に解氷することができる氷を高密度に貯蔵する
技術が課題になってくる。
【0012】しかしながら、前述した密度の高い間接熱
交換方式のスタテック製氷方式では、氷の生成に時間が
かかるばかりでなく、製氷槽内の配管によってスペース
が狭くなることは、氷の充填率の減少につながる。
【0013】また、シャーベット状態の氷を製造するこ
とを特徴とする直接熱交換方式のダイナミック製氷方式
では、氷は直ぐに生成できるが、氷の最上部では、その
下にある氷の浮力によって圧力を受け、氷の体積率は5
0%程度になるが、貯溜される氷の最下部では、この圧
力がないために、氷の占める体積率が低下している。
【0014】すなわち、ダイナミック製氷方式では、随
時連続製氷が可能であるにもかかわらず、蓄熱水槽の氷
充填率が低いと言う課題があり、またスタテック製氷方
式では、密度の高い氷ができるが、配管のスペースによ
って氷充填率の減少を招き、かつ解氷し難いという課題
がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
氷蓄熱装置においては、密度の高い氷を生成することが
できず、氷充填率が低いという課題があった。本発明の
目的は、夜間の割安な電力を利用し、急速冷凍により密
度の高い氷を短時間で生成して高氷充填率化を図ること
が可能な氷蓄熱装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、まず、請求項1に対応する発明では、冷房用の冷
熱源として、氷が解ける潜熱を利用した氷蓄熱装置にお
いて、内部に水が収容された氷蓄熱槽内に、多数の冷媒
噴出孔を有する多孔鉛直管を鉛直方向に設置し、冷凍機
を介して冷却された水に不溶解な冷却媒体を、多孔鉛直
管の冷媒噴出孔から噴き出して、氷蓄熱槽に収容された
水と直接接触させることにより氷を生成するようにして
いる。
【0017】従って、請求項1に対応する発明の氷蓄熱
装置においては、水に不溶解な冷却媒体を使用し、氷蓄
熱槽内に設けた多孔鉛直管の冷媒噴出孔(ノズル)か
ら、当該冷却媒体を冷凍機を介して冷却した冷却媒体を
氷蓄熱槽内に噴き出し、氷蓄熱槽内の水と直接接触させ
ることにより冷却し、氷蓄熱槽内に高密度のスタテック
方式の氷を生成し、貯氷することができる。
【0018】また、請求項2に対応する発明では、上記
請求項1に対応する発明の氷蓄熱装置において、多孔鉛
直管の冷媒噴出孔から摂氏0度以下の冷却媒体を噴き出
して当該冷却媒体と水との界面より徐々に凍結させ、当
該界面からの氷の成長に伴なって多孔鉛直管の冷媒噴出
孔が順次詰まることにより、多孔鉛直管の先端の冷媒噴
出孔に移行して密度の高い氷の層を界面から順に生成す
るようにしている。
【0019】従って、請求項2に対応する発明の氷蓄熱
装置においては、水に不溶解な冷却媒体を冷凍機を介し
て摂氏0度以下(例えば、摂氏−7度〜−9度)に冷却
された冷却媒体を直接氷蓄熱槽内に噴出することによ
り、水と冷却媒体とが直接触れて、そこに凍結が始ま
り、凍結された氷の上をさらに冷却された冷却媒体が氷
の上に流れて、氷の層を厚くし、密度の高い氷を生成す
ることが可能となるため、氷充填率を向上させることが
できる。
【0020】また、多孔鉛直管には、鉛直方向に冷媒噴
出孔が複数開いており、冷却媒体が氷の層に合わせて順
次冷却媒体の噴き出し位置が上に移動していくため、氷
の層をより一層厚くすることができる。
【0021】さらに、請求項3に対応する発明では、上
記請求項1または請求項2に対応する発明の氷蓄熱装置
において、多孔鉛直管の内部に、冷却媒体が必要以上に
噴出しないように、または冷媒噴出部が凍結しないよう
に制御する冷媒噴出制御手段を入れるようにしている。
【0022】ここで、特に上記冷媒噴出制御手段として
は、例えば請求項4に記載したように、冷却媒体には浮
き、水には沈む物体、または水に沈み、冷却媒体には浮
く球形状の物体を入れることが好ましい。
【0023】また、上記冷媒噴出制御手段としては、例
えば請求項5に記載したように、多孔鉛直管の冷媒噴出
孔内に異物が詰まった場合、または凍結した場合に、こ
れを押し出すための自在突出棒を兼ね備えることが好ま
しい。
【0024】従って、請求項3乃至請求項5に対応する
発明の氷蓄熱装置においては、多孔鉛直管に設けた多数
の冷媒噴出孔から、必要以上の冷却媒体が噴出、または
凍結しないように、多孔鉛直管の内部に冷媒噴出制御手
段(浮き、または棒状の物体)を入れることにより、適
切に冷却媒体の噴出量を制御することができる。
【0025】また、多孔鉛直管内が凍結した時のため
に、制御棒の先端に取り付けられた浮きから自在突出棒
で多孔鉛直管内の氷を押し出すことにより、冷媒噴出孔
の凍結、あるいは閉塞を防止することができる。
【0026】一方、請求項6に対応する発明では、上記
請求項1乃至請求項5のいずれか1項に対応する発明の
氷蓄熱装置において、氷蓄熱槽の底部、上部、および壁
面の随所に、冷媒回収口を設けるようにしている。
【0027】また、請求項7に対応する発明では、上記
請求項1乃至請求項6のいずれか1項に対応する発明の
氷蓄熱装置において、多孔鉛直管の冷媒噴出孔は解氷の
ための解氷ノズルを兼用し、また冷媒回収口は解氷用取
水口を兼用とするようにしている。
【0028】さらに、請求項8に対応する発明では、上
記請求項1乃至請求項6のいずれか1項に対応する発明
の氷蓄熱装置において、氷蓄熱槽としては、多孔鉛直管
の冷媒噴出孔と解氷ノズルを兼用した壁面と、冷媒回収
口と解氷用取水口を兼用しかつ断熱効果を高めるための
壁面との二重構造とするようにしている。
【0029】従って、請求項6乃至請求項8に対応する
発明の氷蓄熱装置においては、中央の多孔鉛直管の冷媒
噴出孔から噴出された冷却媒体は、氷蓄熱槽内の壁面に
設けられた冷媒回収口より回収され、下方の冷媒収納タ
ンク、冷凍機へと循環する。また、解氷時においては、
上方の解氷ノズルと同時に、中央に設けられた多孔鉛直
管の冷媒噴出孔から解氷水が噴出し、壁面に設けられた
冷媒回収口より、解氷水を取水して冷熱を供給する。こ
の時、冷却媒体は、氷蓄熱槽の下方に設けられた冷媒収
納タンクに回収され、弁により水と閉鎖される。
【0030】このことにより、冷媒噴出孔と解氷水噴き
出し口とは兼用され、壁面に設けられた冷媒回収口と解
氷取水口も兼用されることにより、解氷性の向上と氷蓄
熱槽のコンパクト化を図ることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態
による氷蓄熱装置の構成例を示す要部縦断面図である。
図1において、氷蓄熱槽1は、水に不溶解な冷媒2を冷
媒ポンプ3により冷凍機4に運び、ここで摂氏0度以下
(例えば、摂氏−7度〜−9度)に冷却し、氷蓄熱槽1
内のほぼ中央に鉛直方向に設置された多数の冷媒噴出孔
5aを有する多孔鉛直管5の冷媒噴出孔5aから噴き出
す。そして、この多孔鉛直管5の冷媒噴出孔5aから噴
き出した冷媒2bは、氷蓄熱槽1に収容された水6と直
接接触させることにより、徐々に氷の層7を生成してい
くようにしている。
【0032】すなわち、この氷蓄熱槽1の中心部に多孔
鉛直管5の冷媒噴出孔5aから吹き出る冷媒2bは、冷
媒2bと水6との界面2a近傍から凍結し、密度の高い
氷7を生成し、より高い位置の(先端の)冷媒噴出孔5
aへと移行していく。
【0033】この時、噴き出された冷媒2bは、壁面冷
媒回収口8を通り、氷蓄熱槽冷媒タンク9に戻る。そし
て、この氷蓄熱槽冷媒タンク9に戻った冷媒2は、冷媒
ポンプ3を経由して冷凍機4より冷媒噴出孔5から噴き
出され、これを繰り返すことにより氷蓄熱槽1に氷7を
蓄熱するようにしている。
【0034】さらに、この蓄熱された氷7は、冷水系ポ
ンプ10を駆動し、解氷ノズル11、また多孔鉛直管5
の冷媒噴出孔5aの上部から散水して解氷する。この
時、解氷水の戻り系統の冷媒2は、冷媒系バルブ12で
閉じられ、冷媒2は冷媒収納タンク13に収納され、氷
蓄熱槽1の水6とは接触しない。また、解氷された水
は、図示しない冷熱として、ユーザー(例えば、夏季の
ビル等)に送るようにしている。
【0035】次に、以上のように構成した本実施形態の
氷蓄熱装置においては、氷蓄熱槽1内に、冷媒2が冷媒
ポンプ3により冷凍機4に運ばれ、ここで摂氏0度以下
(本例では、摂氏−7度〜−9度)に冷却される。この
冷却された冷媒2は、氷蓄熱槽1のほぼ中央に設けられ
た多孔鉛直管5の冷媒噴出孔5aから噴出され、氷蓄熱
槽1内に蓄えられた水6と直接接触して、次第に水温を
下げ、冷媒2aと水6との界面2a付近より凍結して、
氷7の層を形成していくことにより、氷蓄熱槽1内に、
密度の高い氷7を短時間で生成することができる。
【0036】すなわち、前述したダイナミック製氷方式
では、随時連続製氷が可能であるにもかかわらず、氷蓄
熱槽1の氷充填率が低いという課題があり、またスタテ
ック製氷方式では、製氷に時間はかかるものの、密度の
高い氷ができるという長所があるが、配管のスペースの
分だけ氷充填率が少なくなるという課題を有する。
【0037】この点、本実施形態の氷蓄熱装置では、ス
タテック製氷方式の密度の高い氷と、ダイナミック製氷
方式の製氷方式を採り入れて、氷充填率を向上させ、密
度の高い氷7を作ることができる。
【0038】また、解氷においても、一方向からの取水
ではなく、多方向からの取水によって、解氷温度にムラ
がなく、均一化した冷水をユーザーに供給することがで
きることになる。
【0039】さらに、水に不溶解な冷媒2を、冷凍機4
を介して摂氏0度以下(摂氏−7度〜−9度)に冷却さ
れた冷媒2bを直接氷蓄熱槽1内に噴き出すことによ
り、水6と冷媒2bとが直接触れて、そこに凍結が始ま
り、凍結された氷7の上をさらに冷却された冷媒2bが
氷7の上に流れて、氷7の層を厚くし、密度の高い氷7
を生成することが可能となるため、氷充填率を向上させ
ることができる。
【0040】さらにまた、多孔鉛直管5には、鉛直方向
に冷媒噴出孔5aが複数開いており、冷媒2bが氷7の
層に合わせて順次冷媒2bの噴き出し位置が上に移動し
ていくため、氷7の層をより一層厚くすることができ
る。
【0041】上述したように、本実施形態の氷蓄熱装置
においては、夜間の割安な電力を利用し、急速冷凍によ
り密度の高い氷7を短時間で生成し、さらに氷7の層を
より一層厚くて、高氷充填率化を図ることが可能とな
る。
【0042】次に、本発明の他の実施形態について説明
する。 (a)図2は、本発明による氷蓄熱装置における多孔鉛
直管の一実施形態を示す要部斜視図であり、図1と同一
要素には同一符号を付して示している。
【0043】すなわち、本実施形態では、前記多孔鉛直
管5の内部に、冷媒2が必要以上に噴出しないように、
または冷媒噴出部5aが凍結しないように制御する冷媒
噴出制御装置(本例では、浮き状のストッパー)14を
入れるようにしたものである。
【0044】以上のように構成した本実施形態の多孔鉛
直管5を備えた氷蓄熱装置においては、多孔鉛直管5の
内部に入れた冷媒噴出制御装置14により、適切に冷媒
噴出部5aからの冷媒2bの噴出量を制御することがで
きる。
【0045】これにより、冷媒2の噴出は適量に制御さ
れ、上部の多孔鉛直管5内の冷媒2bの最上部の凍結を
防止することが可能となる。 (b)図3は、本発明による氷蓄熱装置における多孔鉛
直管の他の実施形態を示す要部斜視図であり、図2と同
一要素には同一符号を付して示している。
【0046】すなわち、本実施形態では、前記多孔鉛直
管5の内部に入れる冷媒噴出制御装置14として、多孔
鉛直管5の冷媒噴出孔5a内に異物が詰まった場合、ま
たは凍結した場合に、これを押し出すための自在突出棒
である制御棒15および粉砕棒16を兼ね備えるように
したものである。
【0047】以上のように構成した本実施形態の多孔鉛
直管5を備えた氷蓄熱装置においては、多孔鉛直管5の
上部から、制御棒15で図示しない上部の駆動装置によ
り上下の移動を制御し、かつ冷媒噴出制御装置14に取
り付けられ、多孔鉛直管5内に異物が詰まった時、また
は凍結時に粉砕棒16により多孔鉛直管5の冷媒噴出孔
5a内の異物を除去することにより、冷媒2、または解
氷水の噴出を常に一定に保つことができる。
【0048】これにより、冷媒2の噴出は適量に制御さ
れ、さらに多孔鉛直管5の冷媒噴出孔5aの凍結、ある
いは閉塞を防止することが可能となる。 (c)前記実施形態において、冷媒噴出制御装置14と
しては、冷媒2には浮き、水6には沈む物体、または水
6に沈み、冷媒2には浮く球形状の物体を入れ、制御棒
15により上下移動させるようにしてもよい。
【0049】(d)前記実施形態において、氷蓄熱槽1
の底部、上部、および壁面の随所に、冷媒回収口8を設
け、多孔鉛直管5の冷媒噴出孔5aは解氷のための解氷
ノズルを兼用し、また冷媒回収口8は解氷用取水口を兼
用とするようにし、さらに氷蓄熱槽1としては、多孔鉛
直管5の冷媒噴出孔5aと解氷ノズルを兼用した壁面
と、冷媒回収口8と解氷用取水口を兼用しかつ断熱効果
を高めるための壁面との二重構造とするようにしてもよ
い。
【0050】かかる構成とすることにより、中央の多孔
鉛直管5の冷媒噴出孔5aから噴出された冷媒2は、氷
蓄熱槽1内の壁面に設けられた冷媒回収口8より回収さ
れ、下方の冷媒収納タンク13、冷凍機4へと循環す
る。また、解氷時においては、上方の解氷ノズル11と
同時に、中央に設けられた多孔鉛直管5の冷媒噴出孔5
aから解氷水が噴出し、壁面に設けられた冷媒回収口8
より、解氷水を取水して冷熱を供給する。この時、冷媒
2は、氷蓄熱槽1の下方に設けられた冷媒収納タンク1
3に回収され、冷媒系バルブ12により水6と閉鎖され
る。
【0051】これにより、冷媒噴出孔5aと解氷水噴き
出し口とは兼用され、壁面に設けられた冷媒回収口8と
解氷取水口も兼用されるため、解氷性の向上と氷蓄熱槽
1のコンパクト化を図ることが可能となる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に対応す
る発明によれば、冷房用の冷熱源として、氷が解ける潜
熱を利用した氷蓄熱装置において、内部に水が収容され
た氷蓄熱槽内に、多数の冷媒噴出孔を有する多孔鉛直管
を鉛直方向に設置し、冷凍機を介して冷却された水に不
溶解な冷却媒体を、多孔鉛直管の冷媒噴出孔から噴き出
して、氷蓄熱槽に収容された水と直接接触させることに
より氷を生成するようにしたので、夜間の割安な電力を
利用し、急速冷凍により密度の高い氷を短時間で生成し
て高氷充填率化を図ることが可能な氷蓄熱装置が提供で
きる。
【0053】また、請求項2に対応する発明によれば、
上記請求項1に対応する発明の氷蓄熱装置において、多
孔鉛直管の冷媒噴出孔から摂氏0度以下の冷却媒体を噴
き出して当該冷却媒体と水との界面より徐々に凍結さ
せ、当該界面からの氷の成長に伴なって多孔鉛直管の冷
媒噴出孔が順次詰まることにより、多孔鉛直管の先端の
冷媒噴出孔に移行して密度の高い氷の層を界面から順に
生成するようにしたので、氷の層をより一層厚くして、
密度の高い氷を生成することができ、氷充填率を向上さ
せることが可能な氷蓄熱装置が提供できる。
【0054】さらに、請求項3乃至請求項5に対応する
発明によれば、上記請求項1または請求項2に対応する
発明の氷蓄熱装置において、多孔鉛直管の内部に、冷却
媒体が必要以上に噴出しないように、または冷媒噴出部
が凍結しないように制御する冷媒噴出制御手段を入れる
ようにしたので、適切に冷却媒体の噴出量を制御するこ
とができ、しかも冷媒噴出孔の凍結あるいは閉塞を防止
することが可能な氷蓄熱装置が提供できる。
【0055】さらにまた、請求項6乃至請求項8に対応
する発明によれば、上記請求項1乃至請求項5のいずれ
か1項に対応する発明の氷蓄熱装置において、氷蓄熱槽
の底部、上部、および壁面の随所に、冷媒回収口を設
け、また多孔鉛直管の冷媒噴出孔は解氷のための解氷ノ
ズルを兼用し、冷媒回収口は解氷用取水口を兼用とし、
さらに氷蓄熱槽としては、多孔鉛直管の冷媒噴出孔と解
氷ノズルを兼用した壁面と、冷媒回収口と解氷用取水口
を兼用しかつ断熱効果を高めるための壁面との二重構造
とするようにしたので、解氷性の向上と氷蓄熱槽のコン
パクト化を図ることが可能な氷蓄熱装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による氷蓄熱装置の一実施形態を示す要
部縦断面図。
【図2】本発明による氷蓄熱装置の多孔鉛直管の一実施
形態を示す要部斜視図。
【図3】本発明による氷蓄熱装置の多孔鉛直管の他の実
施形態を示す要部斜視図。
【符号の説明】
1…氷蓄熱槽、 2…冷媒、 2a…冷媒と水との界面、 2b…噴出された冷媒、 3…冷媒ポンプ、 4…冷凍機、 5…多孔鉛直管、 5a…冷媒噴出孔、 6…水、 7…氷、 8…壁面冷媒回収口、 9…氷蓄熱槽冷媒タンク、 10…冷水系ポンプ、 11…解氷ノズル、 12…冷媒系バルブ、 13…冷媒収納タンク、 14…冷媒噴出制御装置、 15…制御棒、 16…粉砕棒。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷房用の冷熱源として、氷が解ける潜熱
    を利用した氷蓄熱装置において、 内部に水が収容された氷蓄熱槽内に、多数の冷媒噴出孔
    を有する多孔鉛直管を鉛直方向に設置し、 冷凍機を介して冷却された水に不溶解な冷却媒体を、前
    記多孔鉛直管の冷媒噴出孔から噴き出して、前記氷蓄熱
    槽に収容された水と直接接触させることにより氷を生成
    するようにしたことを特徴とする氷蓄熱装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の氷蓄熱装置におい
    て、 前記多孔鉛直管の冷媒噴出孔から摂氏0度以下の冷却媒
    体を噴き出して当該冷却媒体と水との界面より徐々に凍
    結させ、当該界面からの氷の成長に伴なって多孔鉛直管
    の冷媒噴出孔が順次詰まることにより、多孔鉛直管の先
    端の冷媒噴出孔に移行して密度の高い氷の層を界面から
    順に生成するようにしたことを特徴とする氷蓄熱装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1または請求項2に記載の氷
    蓄熱装置において、 前記多孔鉛直管の内部に、冷却媒体が必要以上に噴出し
    ないように、または冷媒噴出部が凍結しないように制御
    する冷媒噴出制御手段を入れるようにしたことを特徴と
    する氷蓄熱装置。
  4. 【請求項4】 前記冷媒噴出制御手段としては、冷却媒
    体には浮き、水には沈む物体、または水に沈み、冷却媒
    体には浮く球形状の物体を入れるようにしたことを特徴
    とする請求項3に記載の氷蓄熱装置。
  5. 【請求項5】 前記請求項3に記載の氷蓄熱装置におい
    て、 前記冷媒噴出制御手段としては、多孔鉛直管の冷媒噴出
    孔内に異物が詰まった場合、または凍結した場合に、こ
    れを押し出すための自在突出棒を兼ね備えるようにした
    ことを特徴とする氷蓄熱装置。
  6. 【請求項6】 前記請求項1乃至請求項5のいずれか1
    項に記載の氷蓄熱装置において、 前記氷蓄熱槽の底部、上部、および壁面の随所に、冷媒
    回収口を設けるようにしたことを特徴とする氷蓄熱装
    置。
  7. 【請求項7】 前記請求項1乃至請求項6のいずれか1
    項に記載の氷蓄熱装置において、 前記多孔鉛直管の冷媒噴出孔は解氷のための解氷ノズル
    を兼用し、また冷媒回収口は解氷用取水口を兼用とする
    ようにしたことを特徴とする氷蓄熱装置。
  8. 【請求項8】 前記請求項1乃至請求項6のいずれか1
    項に記載の氷蓄熱装置において、 前記氷蓄熱槽としては、多孔鉛直管の冷媒噴出孔と解氷
    ノズルを兼用した壁面と、冷媒回収口と解氷用取水口を
    兼用しかつ断熱効果を高めるための壁面との二重構造と
    するようにしたことを特徴とする氷蓄熱装置。
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