JPH0943118A - 生物組織の処理装置 - Google Patents

生物組織の処理装置

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JPH0943118A
JPH0943118A JP7194633A JP19463395A JPH0943118A JP H0943118 A JPH0943118 A JP H0943118A JP 7194633 A JP7194633 A JP 7194633A JP 19463395 A JP19463395 A JP 19463395A JP H0943118 A JPH0943118 A JP H0943118A
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JP
Japan
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reagent
sample
cover plate
plate
biological tissue
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JP7194633A
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English (en)
Inventor
Kazunori Itani
和徳 射谷
Akihiro Oyama
晃弘 大山
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Aloka Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スライドガラス上に付着された生物組織の試
料に対してできるだけ少ない試薬量で処理を行う。 【解決手段】 試薬処理ユニット54の井戸56内には
カバーアッセンブリ60が昇降自在に保持されている。
カバーアッセンブリ60は試薬溝61を有する試薬受け
62と、屈曲部64を介して傾斜方向に付勢されたカバ
ープレート12とを有する。カバープレート12にはメ
ッシュシート18が設けられており、スライドガラス3
6の下降に伴って、斜面66の作用によりカバープレー
ト12はスライドガラス36に接合する。すなわちスラ
イドガラス36上の試料はメッシュシート18にて覆わ
れることになり、両者間の微小間隙内に吸い込まれる試
薬によってメッシュシートは湿潤状態にされ、試料に対
して試薬が供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は生物組織の処理装置
に関し、特に生物組織の試料へ必要最小限の試薬供給を
行うための構造に間する。
【0002】
【従来の技術】近時のバイオテクロロジーの進歩と相俟
って、生物組織に対する各種の処理が研究施設や大学な
どで活発に行われており、その処理の効率化・迅速化が
強く要望されている。例えば免疫染色処理やISH(in
situ hybridization) 処理などを行う場合には、透明な
試料プレートとしてのスライドガラス上に生物組織の薄
片(以下、単に試料という)を付着させ、そのスライド
ガラス上の試料に対して脱水、染色、ハイブリダイゼー
ションなどの多くの処理が行われる。
【0003】このような処理を行う場合、従来において
は、一般に試料が付着された多数(例えば20枚)のス
ライドガラスを相互に一定の間隔をおいて金属製の籠に
整列させて起立保持し、その籠をガラス製の大型の試薬
槽へ浸し、このような処理が各種の試薬に対して実行さ
れていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の処理方法においては、試薬槽への試薬の注入、処理
後の試薬除去などが人為的に行われていたため煩雑であ
るという問題があり、また、相互に離隔配置された多数
のスライドガラスの全体を浸すことができる大型の試薬
槽を使用する必要があることから、各試薬の量も画一的
に多量とならざるを得ないという問題がある。すなわ
ち、脱パラフィンなどの処理においては多量の試薬を用
いる必要があるが、一方において、少量で十分な高価な
試薬も多く、処理全体としてコストダウンを図ることが
できず経済性が劣っていた。そして、同様の理由から必
要以上に排液が多くなるという問題があった。
【0005】また、従来は、籠内のスライドガラス上の
各試料に対しては一括して同じ試薬処理を行う方式であ
るため、処理工程の途中から一部の試料に異なる試薬処
理が必要とされる場合には、籠から一部のスライドガラ
スを取りはずして、別々に上記の処理を行う必要があっ
た。
【0006】ちなみに、従来においては、試薬量を削減
しかつ個別的な試薬処理を実現するために、スライドガ
ラスの試料をカバーガラスで覆ってスライドガラスとカ
バーガラスとの間に試薬を滴下し、試薬の表面張力を利
用してそのガラス間に試薬を取り込ませ、これによって
試薬処理を実行することも行われていたが、汚れなどに
起因してガラス間に気泡が生じやすく、そのため熟練を
要し、また作業効率も悪いという問題があった。また、
従来、スライドガラスと他のプレートとを近接対向させ
てそれらの間に微小間隙を形成し、その微小間隙の上方
又は下方から試薬を供給することにより、試料に対して
試薬処理を行うことも提案されているが、そのような均
一の微小間隙を正確に形成するのは困難であり、また構
造が複雑化するという問題もあった。
【0007】本発明は、上記従来の課題に鑑みなされた
ものであり、その目的は、必要最小量の試薬を用いて処
理を行うことができ、試薬の無駄を防止できる生物組織
の処理装置を提供することにある。
【0008】また、本発明の目的は、試料プレート(ス
ライドガラス)上の試料の全域にわたって能率的に試薬
を供給することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、試料プレート上に付着された生物組織の試
料に対して試薬処理を行う装置において、前記試料プレ
ートの試料付着面に接合する面にメッシュシートが設け
られたカバープレートと、前記メッシュシートに試薬を
供給する試薬供給手段と、を含むことを特徴とする。
【0010】上記構成によれば、試料プレートの試料付
着面にはメッシュシートを有するカバープレートが接合
される。これにより、試料プレートとカバープレートの
間にメッシュシートが介在して、試料を含む2つのプレ
ート間に微小間隙が形成される。これと同時に、試料全
体がメッシュシートで覆われることになる。望ましく
は、メッシュシートは網目状に形成されあるいは多孔性
を有する薄い可撓性をもったシートで構成される。この
ような薄いメッシュシートが2つのプレート間に存在す
ることにより、2つのプレート間において試薬の毛細管
現象を生じさせることができ、すなわち表面張力によっ
てメッシュシートを媒介としてその全体に試薬を浸透さ
せることができる。このような表面張力は、2つのプレ
ート間の微小間隙及びメッシュシートの微小空孔自体に
おいて生じる。いずれにしても、メッシュシートに接触
している試料は試薬湿潤状態におかれることになり、試
料の試薬処理が達成される。メッシュシートを介在させ
た2つのプレートの接合のみによって2つのプレート間
に微小間隙を形成できるので、微妙な位置決めや高精度
の加工等が不要となる。
【0011】本発明の好適な態様においては、前記試料
プレートと前記カバープレートとを接合させた状態で両
者を保持する保持手段を含み、前記試薬供給手段は、前
記保持手段によって保持されたプレート接合体の下端部
が浸される試薬槽で構成される。
【0012】すなわち、試薬が収容された試薬槽にプレ
ート接合体の下端部を浸せば、その下端部に露出した微
小間隙又はメッシュシートの端部から表面張力により試
薬が取り込まれて、試料へ試薬を供給することができ
る。
【0013】また、上記目的を達成するために本発明
は、試料プレート上に付着された生物組織の試料に対し
て試薬処理を行う装置において、メッシュシートが設け
られたカバープレートと、前記カバープレートの下端部
を揺動可能に支持する揺動支持部と、前記カバープレー
トの下端部が導かれ前記メッシュシートに試薬を供給す
る試薬槽と、で構成されたカバーアッセンブリと、前記
カバーアッセンブリに前記試料プレートがセットされた
場合に、傾斜状態にある前記カバープレートを起立させ
て前記試料プレートの試料付着面に前記カバープレート
の前記メッシュシートを接合させる揺動駆動部と、を含
むことを特徴とする。
【0014】上記構成によれば、カバーアッセンブリは
主としてカバープレートとその下端部が導かれた試薬槽
とで構成され、そのカバープレートの下端部には揺動支
持部が形成されて、当該カバープレートが揺動自在に支
持される。プレート接合体の下端部が試薬槽内の試薬に
接触していることから、表面張力により、試薬がプレー
ト間に吸い込まれてメッシュシート全体に行き渡り、メ
ッシュシートは試薬湿潤状態におかれる。この場合、望
ましくはメッシュシートをカバープレートの下端部まで
伸長させて、メッシュシートの下端部を直接的に試薬に
接触させることが望ましい。ただし、プレート間の微小
間隙の毛細管現象によりその内部に試薬が円滑に吸い込
まれるのであれば、必ずしもメッシュシートを下端まで
伸長及び露出させなくても、当該メッシュシートを試薬
湿潤状態にすることができる。
【0015】カバーアッセンブリに対して試料プレート
をセットさせると、揺動駆動部によりカバープレートが
傾斜状態から起こされ、これによって試料プレートの試
料付着面にカバープレートのメッシュシートが接合され
る。すなわち、カバープレートは開閉自在に構成され、
試料プレートがセットされた場合にカバープレートを閉
じて2つのプレートを接合させる。そして、この接合に
より上述のように2つのプレート間に微小間隙が形成さ
れ、その微小間隙内に試薬槽から試料が取り込まれ、同
時にメッシュシートに試薬が供給され、メッシュシート
により覆われた試料に対する試薬処理がなされる。
【0016】本発明の好適な態様においては、前記揺動
駆動部は、前記試料プレートがセットされる前記カバー
アッセンブリを上下に移動させるアッセンブリ昇降機構
と、前記カバーアッセンブリを上方から受け入れ、その
下降を利用して傾斜状態にある前記カバープレートを起
立させる井戸と、を含むことを特徴とする。
【0017】また、本発明の好適な態様においては、前
記井戸には、上方に向かって開口を広げる斜面を有し、
前記カバーアッセンブリの下降に伴って前記カバープレ
ートが前記斜面によって起立される。すなわち、昇降機
構によって試料プレートが上方から下降され、それがカ
バーアッセンブリへ挿入されると、カバーアッセンブリ
全体が井戸内を下降し、その際に斜面によってカバープ
レートが垂直に立ち上げられる。これにより、試料プレ
ートにカバープレートが接合されることになる。つま
り、試料プレートの下方運動の一部をカバープレートの
閉運動に転換させることができる。
【0018】本発明の好適な態様においては、前記カバ
ープレートの下端には前記カバープレートに対して傾斜
付勢力を与える付勢手段が設けられ、望ましくは前記付
勢手段は、板バネで構成される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて図面を用いて説明する。
【0020】図1には、本発明の原理が示されている。
図1において、生物組織の試料を付着させた透明な試料
プレートとしてのスライドガラス10にはその試料付着
面側にカバープレート12が接合される。そして、この
2つのプレートの接合体はホルダ14によってその上端
部が保持される。
【0021】カバープレート12は、基板としてのベー
スプレート16とそのベースプレート16の一方側の面
に設けられたメッシュシート18とで構成される。ベー
スプレートは、例えば1mmの厚さのテフロン板材で構
成される。その縦横の大きさはスライドガラス10と同
じである。メッシュシート18は毛細間隙を形成するた
めに極めて薄く構成されており、例えばその厚みは10
0μm以下に設定され、ベースプレート16と同様にス
ライドガラス10と同じ縦横の大きさを有する。すなわ
ち、スライドガラス10とベースプレート16との間に
メッシュシート18が介在され、いわゆるサンドイッチ
構造となっている。
【0022】メッシュシートは、多孔性を有する網目状
の薄いシートであり、例えばナイロンで構成され、この
実施形態においてはその厚みは40μmである。ナイロ
ンが用いられた場合、そのナイロン繊維の太さは例えば
φ40μmであり、開口率は例えば50%である。な
お、メッシュシート18は試薬に対して馴染みやすく、
かつ試料に対して化学的な影響を与えない材料で構成さ
れる。ナイロン以外には例えばテフロンなどの網目状の
シートを用いることもできる。このような均一な厚さを
もったメッシュシート18がスライドガラス10とカバ
ープレート12との間に介在されることにより、スライ
ドガラス10とカバープレート12との間に毛細管現象
を生じさせるきわめて小さい間隙が形成され、その間隙
内に試薬が吸い込まれることになる。
【0023】すなわち、ホルダ14によって保持された
接合体の下方には試薬槽20が配置され、その試薬槽内
部には試薬22が入れられている。このような状態にお
いて、上方からホルダ14によって支持された接合体を
その垂直起立状態を維持させつつ下方へ引き下し接合体
の下端部を試薬22内に浸入させると、スライドガラス
10とカバープレート12との間の微小間隙に試薬22
が吸い込まれ、すなわちメッシュシート18内に試薬が
浸透して行きわたり、メッシュシート18の全体が試薬
湿潤状態になる。
【0024】図2には、そのような状態が模式的に示さ
れている。スライドガラス10には生物組織の薄い切片
としての試料24が付着されており、試薬湿潤状態にあ
るメッシュシート18によってその試料24の全域が覆
われている。このような状態では、試薬22が試料24
に対して十分に供給されることになり、試薬処理が効率
的に実行される。
【0025】スライドガラス10とカバープレート12
との間の微小間隙への試薬の吸込みは、それら両者間の
微小間隙自体による表面張力の作用により及びメッシュ
シート18自体が有する微小の空隙によりなされ、いず
れにしてもスライドガラス10とカバープレート12と
の間には薄い試薬層が形成される。このようなメッシュ
シート18によって気泡などを生じさせることなく試料
24に対して試薬を供給することができ、しかも必要最
小限の試薬量をもってそのような試薬処理を行うことが
できる。
【0026】試薬処理が終了した後にはホルダ14によ
って接合体が上方に引き上げられ、ホルダ14からスラ
イドガラス10及びカバープレート12が取りはずされ
て新たなカバープレート12がスライドガラス10に接
合されてホルダ14にセットされた後、次の試薬に対し
て上記同様の処理が行われることになる。
【0027】なお、試料24と試薬湿潤状態にあるメッ
シュシート18との間には薄い試薬層ができるものと考
えられ、上述したような材料を用いればメッシュシート
18に試料24が付着してスライドガラス10から試料
24がはずれてしまう問題は生じない。また、図1に示
した実施形態においては、メッシュシート18がカバー
プレート12の一方面の全域に亘って形成されていた
が、勿論少なくとも試料存在領域の全域をカバーする部
分にメッシュシート18が設けられていれば上述同様の
作用を得ることができる。この場合、メッシュシート1
8の下端部がベースプレート16の下端部まで伸長して
いれば、より円滑に試薬22の吸込みを行わせることが
できるものと考えられる。
【0028】次に、図1に示した原理が適用される生物
組織の処理装置について図3を用いて説明する。
【0029】図3には、本発明に係る生物組織の処理装
置の好適な実施形態が示されており、図3はその外観図
である。
【0030】装置本体26の上面には複数の試薬容器2
8が起立配列されている。各試薬容器には互いに異なる
試薬が収容されており、分注ノズル30によって試薬分
注が行われる。分注ノズル30は搬送機構32によって
三次元的に、すなわちX方向、Y方向及びZ方向に自在
に移動できるように構成されている。
【0031】一方、保持機構34には、長手方向を鉛直
方向に向けて複数のスライドガラス36が保持されてい
る。具体的には、そのスライドガラス36はその上端部
が保持機構34によって保持され、複数のスライドガラ
ス36で構成されるスライドガラス列が複数列揃って保
持されている。保持機構34は上下ステージ46によっ
て昇降自在にされている。
【0032】一方、水平ステージ48によって水平方向
に移動可能にされた処理ユニット38及び処理ユニット
40は、それぞれ井戸状の複数の試薬槽42及び44を
有する。各処理ユニット38及び40では、保持機構3
4によって保持されている複数のスライドガラス36の
配列パターンで複数の試薬槽42及び44が形成されて
おり、複数のスライドガラス36に対して一括して試薬
処理を行うことができる。ただし、各試薬槽42及び4
4はそれぞれ相互に分離されており、分注ノズル30に
よって互いに異なる試薬を注入して試薬処理を行わせる
ことができる。
【0033】試薬処理ユニット38と試薬処理ユニット
40は互いに同一の構造を有し、一方において試薬処理
が実際に行われている間に、他方においてその次の試薬
処理のための準備すなわち試薬槽からの試薬の抜取りや
次の試薬の分注などが行われる。
【0034】そのような試薬の抜取りは、上下ステージ
49によって上下動可能に支持された複数の吸引ノズル
50によって行われる。この吸引ノズル50は試薬槽の
配列ピッチで整列されており、試薬槽の各列ごとに吸引
を行うことができる。
【0035】試薬槽は断面が長方形の井戸状に形成され
ており、各試薬槽42及び44内にそれぞれスライドガ
ラス36が挿入された状態において、上下ステージ46
によって周期的にスライドガラス36に対する上下運動
が行われ、これによって試薬処理効率の向上が図られて
いる。
【0036】試薬処理ユニット38及び40の下方に接
合された温度制御部52は、各試薬処理ユニット38及
び40の温度を恒温制御するものであり、これによって
一定の温度条件下において試薬処理を行うことができ
る。
【0037】一方、水平ステージ48には、図1に示し
た原理が適用される試薬処理ユニット54が水平方向に
移動自在に保持されている。この試薬処理ユニット54
は保持機構34によって保持される3つのスライドガラ
ス列に対応して3つの井戸56を有する。各井戸56は
スライドガラス列の全体よりもやや長い長さを有し、そ
の具体的な構造については後述する。試薬処理ユニット
54の下部には上述した温度制御部52と同様の機能を
有する温度制御部58が設けられている。
【0038】図4には、試薬処理ユニット54の具体的
な構造が示されている。この試薬処理ユニット54は、
上述した井戸56と各スライドガラス36に対応して設
けられたカバーアッセンブリ60とを含むものである。
なお、図3においては図面簡略化のためカバーアッセン
ブリ60について図示省略されている。
【0039】カバーアッセンブリ60は、試薬が収納さ
れる試薬溝61を有する試薬受け62と、その試薬受け
62に対して開閉自在に構成されたカバープレート12
と、で構成されている。カバープレート12は、その下
端部が屈曲部64とされており、具体的には、この屈曲
部64は板バネ構造を有し常にカバープレート12をそ
れが開く方向に付勢している。勿論、後述するような井
戸56の斜面66の作用によってこのカバープレート1
2を閉じて傾斜状態から直立状態に起立動作させること
ができる。
【0040】なお、メッシュシート18の下端は試薬溝
61内まで伸長しており、すなわちメッシュシート18
の一部分が常に試薬に浸された状態にされている。試薬
受け62は各カバーアッセンブリ60ごとに独立した試
薬溝61を有しているが、隣接するカバーアッセンブリ
60間において複数の試薬受け62を連続的に一体形成
することもできる。
【0041】このカバーアッセンブリ60は、それを保
持する機構によって井戸56内において昇降自在に保持
されており、図示されていないスプリングバネによって
カバーアッセンブリ60は井戸56に対して上方へ付勢
されている。ここで、上方ストッパによってその上方へ
の動きは一定高さで規制される。
【0042】井戸56は、図5に示されるようにカバー
アッセンブリ60が下方に引き下げられて井戸56内に
収納された状態においてそのカバープレート12を完全
に起立させる程度の深さを有し、その上部にはそのカバ
ープレート12を傾斜状態から徐々に起立させるために
斜面66が形成されている。すなわち、図3に示した保
持機構34によってスライドガラス36が上方から引き
下されると、そのスライドガラス36の下端部が試薬受
け62を下方に押し下げ、これによってカバーアッセン
ブリ60の全体が下方に押し下げられ、そして、カバー
プレート12の外側面が斜面66を滑りつつカバープレ
ート12が起立される。この状態が図5に示されてい
る。なお、カバープレートの外側面の上端には凸部12
Aが形成されており、カバーアッセンブリ60が完全に
井戸56内に収納された状態では、その凸部12Aが井
戸56の内面に当ってスライドガラス36に対してカバ
ープレート12が強固に接合される。井戸56の上方は
斜面66が形成されていることに起因してややその開口
が開いており、保持機構34の保持部の受入れ空間が形
成されている。図5に示されるような接合状態では、図
1に示したように、スライドガラス36とカバープレー
ト12との間の微小間隙に試薬溝61内の試薬が吸い込
まれ、その微小間隙に存在するメッシュシート18の全
体に試薬が行き亘ることになる。従って、試料に対する
試薬の供給が行われ試薬処理が実現される。
【0043】この実施形態においては、試薬溝61内に
は例えば100μlの試薬が注入され、すなわちきわめ
て微小な量によって試薬処理を行うことができる。
【0044】勿論、大量の試薬を用いて試薬処理を行う
必要がある場合には、図3に示した試薬処理ユニット3
8や40が利用されて試薬処理が行われる。
【0045】図5に示した状態から試薬処理が完了して
保持機構34によってスライドガラス36を上方に引き
上げると、図示されていないコイルバネの作用によって
カバーアッセンブリ60が上方に引き上げられ、上述の
過程とは逆の過程を経て、すなわち斜面66をカバープ
レートの外側が滑りながらそれ自体徐々に傾斜を始め、
図4に示したような状態に復帰する。
【0046】ある試薬に対する処理が終了した後、図3
の吸引ノズル50を用いて試薬溝61内の試薬が吸引さ
れ、分注ノズル30によって他の試薬が試薬溝61内に
注入され、上述した試薬処理が再度実行される。勿論、
メッシュシート18に含有される試薬と次の試薬とが混
合することによる悪影響を避けるためには、カバーアッ
センブリ60の交換あるいはメッシュシート18のみの
交換を行うことが望ましい。この実施形態においては、
メッシュシート18はベースプレートに接着剤などによ
って貼り付けられており、カバーアッセンブリ60全体
を交換することによって各試薬に対する処理が順次行わ
れている。
【0047】なお、図4には1つのカバーアッセンブリ
60が示されていたが、そのようなカバーアッセンブリ
60は各スライドガラス36に対応して井戸56内に複
数設けられている。
【0048】ちなみに、比較的多量の試薬によって試薬
処理を行う場合には、処理ユニット38及び40が利用
され、この場合には一方の試薬処理ユニットによって試
薬処理が行われている間に他方の試薬処理ユニットにお
いて残存する試薬の吸引と次の試薬の注入とが行われ、
このような試薬処理とそのための準備とを交互に行わせ
ることによって処理の効率化が図られている。そのよう
な一連の試薬処理において、微小量の試薬による処理が
望まれる場合には、処理ユニット54が用いられ図4に
示した動作により試薬処理が行われる。
【0049】なお、図4に示した屈曲部64はこの実施
形態においては板バネ構造によって構成されていたが、
その屈曲部64に回動軸を設け、さらに付勢作用を生ず
るバネを設けることによって上述同様の動作を行わせて
もよい。
【0050】また、図4に示した構成では、試薬受け6
2の一方側のみにカバープレート12を設けたが、例え
ば非試料付着面を互いに接合させた2枚のスライドガラ
スに対してメッシュシートを介した試薬処理を行う場合
には、試薬受け62をそのような2枚のスライドガラス
に対応する幅に形成して、その両側にカバープレート1
2を設け、2枚のスライドガラスで構成されるペアの両
側から2枚のカバープレートを接合させてもよい。この
場合には井戸56の斜面66は2つのカバープレートに
対応して左右2つ形成すればよい。
【0051】以上示したように本実施形態の生物組織の
処理装置によれば、大量の試薬処理及び微量の試薬処理
の両者に対応でき、試薬の無駄を防止することが可能で
ある。また、微量な試薬によって試薬処理を行う場合に
は、上述したカバーアッセンブリ60を用いて試料の全
域に亘って確実に試薬を供給することができ、気泡など
を存在させないで確実な試薬処理を行うことができると
いう利点がある。
【0052】なお、保持機構34へのスライドガラス1
0の装着は人為的に行ってもよいが、例えばラックに複
数のスライドガラス10を起立保持させ、上方から保持
機構34を降下させてスライドガラスをつかみ上げるこ
とによってその装着を行ってもよい。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
必要最小量の試薬を用いて試薬処理を行うことができ、
試薬の無駄を防止できるという利点がある。また試料プ
レート上の試薬の全域に亘って円滑に試薬を供給するこ
とができ、その場合に気泡の発生などを防止できるとい
う利点がある。さらに本発明によれば、カバープレート
を開閉させることによって確実に試料プレートに対して
カバープレートを接合させることができ、また試料プレ
ートからカバープレートを離脱させる際に試料に対して
スライドガラス面方向の力を及ばせずに試料プレートか
らの試料の離脱を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理を説明するための図である。
【図2】 メッシュシートの作用を示す模式的な断面図
である。
【図3】 本発明に係る生物組織の処理装置の外観図で
ある。
【図4】 カバーアッセンブリの具体的な構成を示す図
である。
【図5】 カバーアッセンブリの動作を説明するための
図である。
【符号の説明】
10,36 スライドガラス、12 カバープレート、
18 メッシュシート、16 ベースプレート、54
試薬処理ユニット、56 井戸、60 カバーアッセン
ブリ、61 試薬溝、62 試薬受け、64 屈曲部。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料プレート上に付着された生物組織の
    試料に対して試薬処理を行う装置において、 前記試料プレートの試料付着面と接合する面にメッシュ
    シートが設けられたカバープレートと、 前記メッシュシートに試薬を供給する試薬供給手段と、 を含むことを特徴とする生物組織の処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の装置において、 前記試料プレートと前記カバープレートとを接合させた
    状態で両者を保持する保持手段を含み、 前記試薬供給手段は、前記保持手段によって保持された
    プレート接合体の下端部が浸される試薬槽で構成された
    ことを特徴とする生物組織の処理装置。
  3. 【請求項3】 試料プレート上に付着された生物組織の
    試料に対して試薬処理を行う装置において、 メッシュシートが設けられたカバープレートと、前記カ
    バープレートの下端部を揺動可能に支持する揺動支持部
    と、前記カバープレートの下端部が導かれ前記メッシュ
    シートに試薬を供給する試薬槽と、で構成されたカバー
    アッセンブリと、 前記カバーアッセンブリに前記試料プレートがセットさ
    れた場合に、傾斜状態にある前記カバープレートを起立
    させて前記試料プレートの試料付着面に前記カバープレ
    ートの前記メッシュシートを接合させる揺動駆動部と、 を含むことを特徴とする生物組織の処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の装置において、 前記揺動駆動部は、 前記試料プレートがセットされる前記カバーアッセンブ
    リを上下に移動させるアッセンブリ昇降機構と、 前記カバーアッセンブリを上方から受け入れ、その下降
    を利用して傾斜状態にある前記カバープレートを起立さ
    せる井戸と、 を含むことを特徴とする生物組織の処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の装置において、 前記井戸には、上方に向かって開口を広げた斜面を有
    し、 前記カバーアッセンブリの下降に伴って前記カバープレ
    ートが前記斜面によって起立されることを特徴とする生
    物組織の処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の装置において、 前記カバープレートの下端部には前記カバープレートに
    対して傾斜付勢力を与える付勢手段が設けられたことを
    特徴とする生物組織の処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の装置において、 前記付勢手段は、板バネで構成されたことを特徴とする
    生物組織の処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項3記載の装置において、 前記メッシュシートは、前記試薬槽内部に望む位置まで
    伸長していることを特徴とする生物組織の処理装置。
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