JPH094641A - 動圧軸受装置 - Google Patents
動圧軸受装置Info
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- JPH094641A JPH094641A JP15350295A JP15350295A JPH094641A JP H094641 A JPH094641 A JP H094641A JP 15350295 A JP15350295 A JP 15350295A JP 15350295 A JP15350295 A JP 15350295A JP H094641 A JPH094641 A JP H094641A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 生産性を悪化させることなく軸受面の焼き付
きを防止し、且つ、摺動性樹脂層の剥離防止を図る。 【構成】 回転体2と、それを回転自在に支持する軸受
部材5との相対向する軸受面間に動圧作用を発生させ、
回転時に前記動圧作用により発生する流体圧を用いて軸
受荷重を支承する動圧軸受装置において、各軸受面のう
ち少なくとも何れか一方に弾性接着剤層7介して摺動性
樹脂層を構成するライナ4を接着固定し、この樹脂製ラ
イナ4の表面を軸受面とする。
きを防止し、且つ、摺動性樹脂層の剥離防止を図る。 【構成】 回転体2と、それを回転自在に支持する軸受
部材5との相対向する軸受面間に動圧作用を発生させ、
回転時に前記動圧作用により発生する流体圧を用いて軸
受荷重を支承する動圧軸受装置において、各軸受面のう
ち少なくとも何れか一方に弾性接着剤層7介して摺動性
樹脂層を構成するライナ4を接着固定し、この樹脂製ラ
イナ4の表面を軸受面とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軸受隙間に占位する流
体例えば空気や油、磁性流体などの動圧で軸受荷重を支
承する動圧軸受装置に関する。更に詳述すると、本発明
は、例えばレーザ走査用モータや高速スピンドルモータ
等のような高速で回転するモータのロータなどの軸を支
持するのに用いて好適な動圧軸受装置に関するものであ
る。
体例えば空気や油、磁性流体などの動圧で軸受荷重を支
承する動圧軸受装置に関する。更に詳述すると、本発明
は、例えばレーザ走査用モータや高速スピンドルモータ
等のような高速で回転するモータのロータなどの軸を支
持するのに用いて好適な動圧軸受装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】レーザ走査用モータ、磁気ドラム用モー
タ、ジャイロモータあるいは高速スピンドルモータのよ
うな高速で回転するモータ等には、高速回転を可能とす
るため、回転に伴って発生する動圧流体でロータ(回転
軸)部を支持する動圧軸受が採用されている。この動圧
軸受は、回転時に動圧を発生させて回転軸を浮揚させて
支持するため、回転軸と軸受部材との間には極めて狭い
一定の軸受隙間が形成されている。このため、回転軸の
外周面(軸受面)と軸受部材の内周面(軸受面)とに不
要な凸起が生じないように精密に仕上げなければ回転中
に回転軸と軸受部材とが接触して摩擦熱を発生し、接触
部分の溶融により回転軸と軸受部材が凝着するいわゆる
焼付現象を惹き起こす危険がある。この焼き付き現象
は、一般には起動停止時の軸受負荷能力の低い状態での
接触による摩耗が焼付の引き金となるが、また外力を受
けた際の振動等によって高速回転時に接触する場合にも
起こる。
タ、ジャイロモータあるいは高速スピンドルモータのよ
うな高速で回転するモータ等には、高速回転を可能とす
るため、回転に伴って発生する動圧流体でロータ(回転
軸)部を支持する動圧軸受が採用されている。この動圧
軸受は、回転時に動圧を発生させて回転軸を浮揚させて
支持するため、回転軸と軸受部材との間には極めて狭い
一定の軸受隙間が形成されている。このため、回転軸の
外周面(軸受面)と軸受部材の内周面(軸受面)とに不
要な凸起が生じないように精密に仕上げなければ回転中
に回転軸と軸受部材とが接触して摩擦熱を発生し、接触
部分の溶融により回転軸と軸受部材が凝着するいわゆる
焼付現象を惹き起こす危険がある。この焼き付き現象
は、一般には起動停止時の軸受負荷能力の低い状態での
接触による摩耗が焼付の引き金となるが、また外力を受
けた際の振動等によって高速回転時に接触する場合にも
起こる。
【0003】一方、動圧軸受装置の焼き付き対策とし
て、前記各軸受面のうち少なくとも何れか一方に樹脂層
を形成することが考えられる。具体的には、回転軸及び
軸受部材の何れか一方に、樹脂成形したライナを接着し
て固定することが考えられる。このような場合、ライナ
を成形する樹脂としては、摺動性の高いポリアミドイミ
ド,PPS(ポリフェニレンスルフィド),PEEK
(ポリエーテルエーテルケトン)等の使用が好ましい。
また、接着剤としては、エポキシ系接着剤が接着力の高
いものとして知られている。
て、前記各軸受面のうち少なくとも何れか一方に樹脂層
を形成することが考えられる。具体的には、回転軸及び
軸受部材の何れか一方に、樹脂成形したライナを接着し
て固定することが考えられる。このような場合、ライナ
を成形する樹脂としては、摺動性の高いポリアミドイミ
ド,PPS(ポリフェニレンスルフィド),PEEK
(ポリエーテルエーテルケトン)等の使用が好ましい。
また、接着剤としては、エポキシ系接着剤が接着力の高
いものとして知られている。
【0004】また、軸受面に樹脂製ライナを装着する方
法に代えて、軸受面に塗装を行う方法や、回転軸又は軸
受部材自体を樹脂成形することも、動圧軸受装置の焼き
付き対策として有効である。
法に代えて、軸受面に塗装を行う方法や、回転軸又は軸
受部材自体を樹脂成形することも、動圧軸受装置の焼き
付き対策として有効である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、摺動性
の高いポリアミドイミド等の潤滑性の高い樹脂は一般的
に接着し難い。したがって、回転軸又は軸受部材に樹脂
製ライナを装着して接着固定する場合、接着性に優れた
エポキシ系接着剤等を使用してライナを接着固定して
も、その信頼性に不安が残る。
の高いポリアミドイミド等の潤滑性の高い樹脂は一般的
に接着し難い。したがって、回転軸又は軸受部材に樹脂
製ライナを装着して接着固定する場合、接着性に優れた
エポキシ系接着剤等を使用してライナを接着固定して
も、その信頼性に不安が残る。
【0006】また、回転軸及び軸受部材等は加工の容易
性を考慮すると、アルミニウム材で成形することが望ま
しい。特に、ポリゴンミラー用モータとして構成する場
合、回転軸については、アルミニウム成形品から成るポ
リゴンミラーと線膨張係数を一致させるため、アルミニ
ウム材で成形することが望まれる。ポリゴンミラー用モ
ータとして構成する場合、回転中の発熱等によって、通
常、−30℃〜80℃程度の温度変化を伴うことから線
膨張係数の違いは無視できないものである。したがっ
て、アルミニウム成形品に樹脂性のライナを接着した場
合、アルミニウムと樹脂との線膨張係数が異なることに
起因して樹脂性ライナの接着部分に温度変化に伴う応力
が発生し、樹脂製ライナが剥離する虞がある。
性を考慮すると、アルミニウム材で成形することが望ま
しい。特に、ポリゴンミラー用モータとして構成する場
合、回転軸については、アルミニウム成形品から成るポ
リゴンミラーと線膨張係数を一致させるため、アルミニ
ウム材で成形することが望まれる。ポリゴンミラー用モ
ータとして構成する場合、回転中の発熱等によって、通
常、−30℃〜80℃程度の温度変化を伴うことから線
膨張係数の違いは無視できないものである。したがっ
て、アルミニウム成形品に樹脂性のライナを接着した場
合、アルミニウムと樹脂との線膨張係数が異なることに
起因して樹脂性ライナの接着部分に温度変化に伴う応力
が発生し、樹脂製ライナが剥離する虞がある。
【0007】一方、軸受面に潤滑性樹脂を塗装する場合
には、軸受面の下地処理や塗装作業が必要になって作業
工程が煩雑になり、動圧軸受装置の生産性が悪化する。
また、回転軸又は軸受部材自体を樹脂成形する場合に
は、二色成形を行って軸受面を摺動性樹脂で構成する必
要があり、軸受面の寸法精度の確保、成形工法の複雑
さ、モータ全体の放熱効率の低下等の問題が生じると共
に、ポリゴンミラー等のアルミニウム成形品とこれを支
持する回転軸の線膨張係数が相違し、これらの間に応力
が発生してポリゴンミラーの歪みを招く虞がある。これ
らのため、軸受面に潤滑塗装を行う方法や回転軸を樹脂
成形する方法は、実用的でない。
には、軸受面の下地処理や塗装作業が必要になって作業
工程が煩雑になり、動圧軸受装置の生産性が悪化する。
また、回転軸又は軸受部材自体を樹脂成形する場合に
は、二色成形を行って軸受面を摺動性樹脂で構成する必
要があり、軸受面の寸法精度の確保、成形工法の複雑
さ、モータ全体の放熱効率の低下等の問題が生じると共
に、ポリゴンミラー等のアルミニウム成形品とこれを支
持する回転軸の線膨張係数が相違し、これらの間に応力
が発生してポリゴンミラーの歪みを招く虞がある。これ
らのため、軸受面に潤滑塗装を行う方法や回転軸を樹脂
成形する方法は、実用的でない。
【0008】本発明は、生産性を悪化させることなく軸
受面の焼き付きを防止することができ、且つ、摺動性樹
脂層の剥離防止が図れた動圧軸受装置を提供することを
目的とする。
受面の焼き付きを防止することができ、且つ、摺動性樹
脂層の剥離防止が図れた動圧軸受装置を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め請求項1記載の発明は、回転体と、それを回転自在に
支持する軸受部材との相対向する軸受面間に動圧作用を
発生させ、回転時に動圧作用により発生する流体圧を用
いて軸受荷重を支承する動圧軸受装置において、各軸受
面のうち少なくとも何れか一方に弾性接着剤層を介して
摺動性樹脂層を形成し、この摺動性樹脂層の表面を軸受
面とするものである。
め請求項1記載の発明は、回転体と、それを回転自在に
支持する軸受部材との相対向する軸受面間に動圧作用を
発生させ、回転時に動圧作用により発生する流体圧を用
いて軸受荷重を支承する動圧軸受装置において、各軸受
面のうち少なくとも何れか一方に弾性接着剤層を介して
摺動性樹脂層を形成し、この摺動性樹脂層の表面を軸受
面とするものである。
【0010】また、請求項2記載の発明は、摺動性樹脂
層を樹脂成形品で構成し、当該樹脂成形品を各軸受面の
うち少なくとも何れか一方に弾性接着剤で接着してなる
動圧軸受装置である。
層を樹脂成形品で構成し、当該樹脂成形品を各軸受面の
うち少なくとも何れか一方に弾性接着剤で接着してなる
動圧軸受装置である。
【0011】さらに、請求項3記載の発明は、回転体及
び軸受部材のうち少なくとも摺動性樹脂層が形成される
方の部材は、アルミニウム材により構成される動圧軸受
装置である。
び軸受部材のうち少なくとも摺動性樹脂層が形成される
方の部材は、アルミニウム材により構成される動圧軸受
装置である。
【0012】
【作用】したがって、請求項1記載の発明では、回転体
と軸受部材の軸受面の何れか一方が摺動性樹脂層で形成
されているので、回転体と軸受部材の各軸受面同士が接
触した場合の摩擦抵抗が減少し、また、焼き付きが防止
される。一方、回転体及び軸受部材と摺動性樹脂層との
線膨張係数の違いに起因して摺動性樹脂層の接着部分に
温度変化に伴って発生する応力は、弾性接着剤層が弾性
変形して吸収する。
と軸受部材の軸受面の何れか一方が摺動性樹脂層で形成
されているので、回転体と軸受部材の各軸受面同士が接
触した場合の摩擦抵抗が減少し、また、焼き付きが防止
される。一方、回転体及び軸受部材と摺動性樹脂層との
線膨張係数の違いに起因して摺動性樹脂層の接着部分に
温度変化に伴って発生する応力は、弾性接着剤層が弾性
変形して吸収する。
【0013】また、請求項2記載の発明では、樹脂成形
品を弾性接着剤で固着すると、軸受面に摺動性樹脂層が
形成され、また、軸受面の寸法精度が確保される。
品を弾性接着剤で固着すると、軸受面に摺動性樹脂層が
形成され、また、軸受面の寸法精度が確保される。
【0014】さらに、請求項3記載の発明では、回転体
及び軸受部材のうち少なくとも摺動性樹脂層が形成され
る方の部材はアルミニウム材で構成されるので、当該部
材の成形が容易になる。また、当該動圧軸受装置を、例
えばレーザプリンタやファクシミリ等のポリゴンミラー
用モータに組み込んだ場合、アルミニウム製ポリゴンミ
ラーとこれを支持する回転体とを同じ材料で成形するこ
とができる。
及び軸受部材のうち少なくとも摺動性樹脂層が形成され
る方の部材はアルミニウム材で構成されるので、当該部
材の成形が容易になる。また、当該動圧軸受装置を、例
えばレーザプリンタやファクシミリ等のポリゴンミラー
用モータに組み込んだ場合、アルミニウム製ポリゴンミ
ラーとこれを支持する回転体とを同じ材料で成形するこ
とができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の構成を図面に示す実施例に基
づいて詳細に説明する。尚、本実施例はレーザプリンタ
やファクシミリ等の光学走査装置に使用されているポリ
ゴンミラーを高速回転させるモータに適用したものであ
る。
づいて詳細に説明する。尚、本実施例はレーザプリンタ
やファクシミリ等の光学走査装置に使用されているポリ
ゴンミラーを高速回転させるモータに適用したものであ
る。
【0016】図1に本発明の動圧軸受装置を組込んだポ
リゴンミラー駆動用モータの一実施例を示す。このポリ
ゴンミラー駆動用モータは、ポリゴンミラー1を支持す
る円筒状の回転体(ロータ)2と、この回転体2を嵌合
させて該回転体2との間に動圧軸受を構成する円筒状の
軸受部材5と、この軸受部材5の中央に設置されステー
タ組を構成する駆動用巻心(コイル)9及び回転体2の
内周面に固着されロータ組を構成する駆動用マグネット
10とから主に構成される。コイル9とマグネット10
とによってモータ3が構成されている。ロータ組とステ
ータ組との間、例えば鉄心8の上端と回転体2とに夫々
回転体2を軸方向に浮上させる磁気スラスト軸受を構成
するマグネット11,12が設けられている。マグネッ
ト11,12はその吸着力により回転体2を浮上させ、
スラスト方向においてロータ組とステータ組とが非接触
となるように支承している。また、回転体2にはポリゴ
ンミラー1等の被回転物が取付けられる。回転体2の上
部に取り付けられたポリゴンミラー1は皿ばね14を介
してバランサ13によって押圧され、回転体2に固定さ
れている。また、ポリゴンミラー1は軸受部材5に固定
されたフランジ6aとこれに固定される上蓋6bとによ
って構成されるカバー6で覆われている。
リゴンミラー駆動用モータの一実施例を示す。このポリ
ゴンミラー駆動用モータは、ポリゴンミラー1を支持す
る円筒状の回転体(ロータ)2と、この回転体2を嵌合
させて該回転体2との間に動圧軸受を構成する円筒状の
軸受部材5と、この軸受部材5の中央に設置されステー
タ組を構成する駆動用巻心(コイル)9及び回転体2の
内周面に固着されロータ組を構成する駆動用マグネット
10とから主に構成される。コイル9とマグネット10
とによってモータ3が構成されている。ロータ組とステ
ータ組との間、例えば鉄心8の上端と回転体2とに夫々
回転体2を軸方向に浮上させる磁気スラスト軸受を構成
するマグネット11,12が設けられている。マグネッ
ト11,12はその吸着力により回転体2を浮上させ、
スラスト方向においてロータ組とステータ組とが非接触
となるように支承している。また、回転体2にはポリゴ
ンミラー1等の被回転物が取付けられる。回転体2の上
部に取り付けられたポリゴンミラー1は皿ばね14を介
してバランサ13によって押圧され、回転体2に固定さ
れている。また、ポリゴンミラー1は軸受部材5に固定
されたフランジ6aとこれに固定される上蓋6bとによ
って構成されるカバー6で覆われている。
【0017】回転体2と円筒状の軸受部材5とは、アル
ミニウム(アルミニウム合金を含む)により構成されて
いる。回転体2の外周面には、動圧発生のためのスパイ
ラル状の動圧発生用溝15が、例えば5μm〜20μm
の深さで形成されている。
ミニウム(アルミニウム合金を含む)により構成されて
いる。回転体2の外周面には、動圧発生のためのスパイ
ラル状の動圧発生用溝15が、例えば5μm〜20μm
の深さで形成されている。
【0018】また、回転体2と軸受部材5との間には、
図2及び図3に詳しく示すように、摺動性樹脂層である
樹脂製ライナ4が配置されている。樹脂製ライナ4は摺
動性樹脂、例えばポリアミドイミド、PTFE(ポリテ
トラフルオロエチレン)、フェノール樹脂、エポキシ樹
脂、PPS又はこれらの複合材料等で成形されている。
樹脂製ライナ4は、軸受部材5の内周面に装着され弾性
接着剤層7を介して固着されている。樹脂製ライナ4の
内周面は、機械加工されて高精度に寸法出しされてい
る。樹脂製ライナ4の内周面は、回転体2の外周面(軸
受面)と相対向する軸受面である。
図2及び図3に詳しく示すように、摺動性樹脂層である
樹脂製ライナ4が配置されている。樹脂製ライナ4は摺
動性樹脂、例えばポリアミドイミド、PTFE(ポリテ
トラフルオロエチレン)、フェノール樹脂、エポキシ樹
脂、PPS又はこれらの複合材料等で成形されている。
樹脂製ライナ4は、軸受部材5の内周面に装着され弾性
接着剤層7を介して固着されている。樹脂製ライナ4の
内周面は、機械加工されて高精度に寸法出しされてい
る。樹脂製ライナ4の内周面は、回転体2の外周面(軸
受面)と相対向する軸受面である。
【0019】弾性接着剤層7を構成する弾性接着剤とし
ては、例えばせん断弾性率Gが10 8 〜1010(−30
〜100℃)のものの使用が適し、より好ましくは、5
×108 〜5×109 のものが適している。せん断弾性
率Gが108 以下の場合接着剤自身の強度が低下し、ラ
イナを固定(位置決め)することが困難となり、また1
010以上では接着剤の硬度が高くなり剥離、応力による
ライナの変形を発生させる。具体的には弾性接着剤とし
ては、例えばセメダイン株式会社製商品名PM100,
PM200,PM300,EP−001,スパー−Xが
挙げられる。
ては、例えばせん断弾性率Gが10 8 〜1010(−30
〜100℃)のものの使用が適し、より好ましくは、5
×108 〜5×109 のものが適している。せん断弾性
率Gが108 以下の場合接着剤自身の強度が低下し、ラ
イナを固定(位置決め)することが困難となり、また1
010以上では接着剤の硬度が高くなり剥離、応力による
ライナの変形を発生させる。具体的には弾性接着剤とし
ては、例えばセメダイン株式会社製商品名PM100,
PM200,PM300,EP−001,スパー−Xが
挙げられる。
【0020】本実施例のポリゴンミラー駆動用モータが
始動し回転体2が高速回転した場合において、このモー
タに外力が作用すると、回転体2がぶれて樹脂製ライナ
4に接触することがある。しかし、樹脂製ライナ4は摺
動性樹脂により成形されているので、回転体2と樹脂製
ライナ4の各軸受面間に発生する摩擦抵抗は極めて小さ
い。
始動し回転体2が高速回転した場合において、このモー
タに外力が作用すると、回転体2がぶれて樹脂製ライナ
4に接触することがある。しかし、樹脂製ライナ4は摺
動性樹脂により成形されているので、回転体2と樹脂製
ライナ4の各軸受面間に発生する摩擦抵抗は極めて小さ
い。
【0021】また、回転体2と樹脂製ライナ4との接触
等によりこれらの部材の温度が上昇した場合、これらの
部材は膨張する。アルミニウム製の回転体2と樹脂製ラ
イナ4との線膨張率は異なり、これらの部材間に体積膨
張の差が生じるが、弾性接着剤層7が弾性変形して体積
膨張の差を吸収し、樹脂製ライナ4の剥離を防止する。
等によりこれらの部材の温度が上昇した場合、これらの
部材は膨張する。アルミニウム製の回転体2と樹脂製ラ
イナ4との線膨張率は異なり、これらの部材間に体積膨
張の差が生じるが、弾性接着剤層7が弾性変形して体積
膨張の差を吸収し、樹脂製ライナ4の剥離を防止する。
【0022】なお、上述の弾性接着剤とアクリル系およ
びエポキシ系の接着剤にサーマルショックを与える場合
の接着強度の変化を比較した。このサーマルショック試
験は−40℃と80℃に各々1時間放置することを繰り
返し行う。この時のPPS−アルミニウムの接着強度
(kgf/cm2 )の変化は表1に示される。表1から
も明かなように、アクリル系接着剤及びエポキシ系接着
剤では試験を繰り返すことで接着強度が著しく低下する
のに対し、弾性接着剤を使用した場合には試験を繰り返
しても初期の接着強度が保たれている。
びエポキシ系の接着剤にサーマルショックを与える場合
の接着強度の変化を比較した。このサーマルショック試
験は−40℃と80℃に各々1時間放置することを繰り
返し行う。この時のPPS−アルミニウムの接着強度
(kgf/cm2 )の変化は表1に示される。表1から
も明かなように、アクリル系接着剤及びエポキシ系接着
剤では試験を繰り返すことで接着強度が著しく低下する
のに対し、弾性接着剤を使用した場合には試験を繰り返
しても初期の接着強度が保たれている。
【0023】
【表1】 尚、上述の実施例は本発明の好適な実施の一例ではある
がこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱し
ない範囲において種々変形実施可能である。例えば、本
実施例では、樹脂製ライナ4を軸受部材5に接着固定し
ているが、軸受部材5に接着固定する代わりに回転体2
に接着固定しても良く、また、軸受部材5と回転体2と
の双方に樹脂製ライナ4を接着固定しても良い。
がこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱し
ない範囲において種々変形実施可能である。例えば、本
実施例では、樹脂製ライナ4を軸受部材5に接着固定し
ているが、軸受部材5に接着固定する代わりに回転体2
に接着固定しても良く、また、軸受部材5と回転体2と
の双方に樹脂製ライナ4を接着固定しても良い。
【0024】また、本実施例では、回転体2の外周面に
動圧発生用溝15を設けているが、樹脂製ライナ4を回
転体2に接着固定する場合には軸受部材5の内周面に動
圧発生用溝15を設けても良く、さらには、樹脂製ライ
ナ4の軸受面に動圧発生用溝15を設けても良い。
動圧発生用溝15を設けているが、樹脂製ライナ4を回
転体2に接着固定する場合には軸受部材5の内周面に動
圧発生用溝15を設けても良く、さらには、樹脂製ライ
ナ4の軸受面に動圧発生用溝15を設けても良い。
【0025】また、回転体2と樹脂製ライナ4との間に
動圧を発生させる手段としては動圧発生溝15に限るも
のではない。即ち、動圧発生溝15に代えて、軸受面の
一部に平坦面又は軸受面より半径の大きな円弧面を周方
向に部分的に形成することで回転体2と樹脂製ライナ4
との間に動圧を発生させる楔状の隙間を形成しても良
く、例えば特開昭59−58219号公報、特開昭62
−167921号公報又は特開平3−107612号公
報の図面に表されている形状の隙間等を形成しても良
い。
動圧を発生させる手段としては動圧発生溝15に限るも
のではない。即ち、動圧発生溝15に代えて、軸受面の
一部に平坦面又は軸受面より半径の大きな円弧面を周方
向に部分的に形成することで回転体2と樹脂製ライナ4
との間に動圧を発生させる楔状の隙間を形成しても良
く、例えば特開昭59−58219号公報、特開昭62
−167921号公報又は特開平3−107612号公
報の図面に表されている形状の隙間等を形成しても良
い。
【0026】さらに、本実施例では、回転体2及び軸受
部材5をアルミニウム(アルミニウム合金を含む)によ
り構成しているが、これらの材料としてはアルミニウム
(アルミニウム合金を含む)に限るものではなく、例え
ばSUS材、セラミック等の材料を使用しても良い。
部材5をアルミニウム(アルミニウム合金を含む)によ
り構成しているが、これらの材料としてはアルミニウム
(アルミニウム合金を含む)に限るものではなく、例え
ばSUS材、セラミック等の材料を使用しても良い。
【0027】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1記載の動圧軸受装置は、回転体とそれを回転自在に支
持する軸受部材との相対向する軸受面のうち少なくとも
何れか一方に弾性接着剤層を介して摺動性樹脂層を形成
し、この摺動性樹脂層の表面を軸受面としているので、
使用時の温度変化及び線膨張係数の差に起因して摺動性
樹脂層の接着部分に発生する応力を弾性接着剤層で吸収
することができ、摺動性樹脂層の剥離を防止できる。こ
のため、摺動性樹脂層の接着固定の信頼性が向上する。
また、前記応力を弾性接着剤層が吸収するので、回転
体、軸受部材及び摺動性樹脂層等の変形を防止すること
ができ、軸受面の寸法精度を維持できる。さらに、摺動
性樹脂が硬化収縮することで前記発生応力を緩和し、結
果として摺動性樹脂に対する接着力を確保することがで
きる。
1記載の動圧軸受装置は、回転体とそれを回転自在に支
持する軸受部材との相対向する軸受面のうち少なくとも
何れか一方に弾性接着剤層を介して摺動性樹脂層を形成
し、この摺動性樹脂層の表面を軸受面としているので、
使用時の温度変化及び線膨張係数の差に起因して摺動性
樹脂層の接着部分に発生する応力を弾性接着剤層で吸収
することができ、摺動性樹脂層の剥離を防止できる。こ
のため、摺動性樹脂層の接着固定の信頼性が向上する。
また、前記応力を弾性接着剤層が吸収するので、回転
体、軸受部材及び摺動性樹脂層等の変形を防止すること
ができ、軸受面の寸法精度を維持できる。さらに、摺動
性樹脂が硬化収縮することで前記発生応力を緩和し、結
果として摺動性樹脂に対する接着力を確保することがで
きる。
【0028】また、請求項2記載の動圧軸受装置は、摺
動性樹脂層を樹脂成形品で構成し、当該樹脂成形品を弾
性接着剤で接着固定しているので、予め寸法的に仕上げ
られた樹脂成形品を弾性接着剤で固着するだけで軸受面
の寸法精度を確保することができ、動圧軸受装置の製造
が容易になってコスト上昇の抑制を図ることができる。
動性樹脂層を樹脂成形品で構成し、当該樹脂成形品を弾
性接着剤で接着固定しているので、予め寸法的に仕上げ
られた樹脂成形品を弾性接着剤で固着するだけで軸受面
の寸法精度を確保することができ、動圧軸受装置の製造
が容易になってコスト上昇の抑制を図ることができる。
【0029】さらに、請求項3記載の動圧軸受装置は、
回転体及び軸受部材のうち少なくとも摺動性樹脂層が形
成される方の部材をアルミニウム材により構成したの
で、動圧軸受装置の製造が容易になる。また、当該動圧
軸受装置を、例えばレーザプリンタやファクシミリ等の
ポリゴンミラー用モータに組み込んだ場合、アルミニウ
ム製のポリゴンミラーとこれを支持する回転体との材質
を一致させてこれらの線膨張係数を揃えることができ
る。このため、ポリゴンミラーとこれを支持する回転体
との間の応力発生の防止を図ることができ、ポリゴンミ
ラー用モータに適した動圧軸受装置を提供することが可
能になる。
回転体及び軸受部材のうち少なくとも摺動性樹脂層が形
成される方の部材をアルミニウム材により構成したの
で、動圧軸受装置の製造が容易になる。また、当該動圧
軸受装置を、例えばレーザプリンタやファクシミリ等の
ポリゴンミラー用モータに組み込んだ場合、アルミニウ
ム製のポリゴンミラーとこれを支持する回転体との材質
を一致させてこれらの線膨張係数を揃えることができ
る。このため、ポリゴンミラーとこれを支持する回転体
との間の応力発生の防止を図ることができ、ポリゴンミ
ラー用モータに適した動圧軸受装置を提供することが可
能になる。
【図1】本発明の動圧軸受装置を適用したポリゴンミラ
ー用モータの一実施例を示す中央縦断面図で回転体の右
半分を断面して示す。
ー用モータの一実施例を示す中央縦断面図で回転体の右
半分を断面して示す。
【図2】図1の動圧軸受装置の要部を拡大して示す断面
図である。
図である。
【図3】図1の動圧軸受装置の軸受部材と樹脂製ライナ
との装着の様子を示す分解斜視図である。
との装着の様子を示す分解斜視図である。
2 回転体 4 樹脂製ライナ(摺動性樹脂層) 5 軸受部材 7 弾性接着剤層 15 動圧発生用溝
Claims (3)
- 【請求項1】 回転体と、それを回転自在に支持する軸
受部材との相対向する軸受面間に動圧作用を発生させ、
回転時に前記動圧作用により発生する流体圧を用いて軸
受荷重を支承する動圧軸受装置において、前記各軸受面
のうち少なくとも何れか一方に弾性接着剤層を介して摺
動性樹脂層を形成し、この摺動性樹脂層の表面を軸受面
とすることを特徴とする動圧軸受装置。 - 【請求項2】 前記摺動性樹脂層を樹脂成形品で構成
し、当該樹脂成形品を前記各軸受面のうち少なくとも何
れか一方に弾性接着剤で接着してなることを特徴とする
請求項1記載の動圧軸受装置。 - 【請求項3】 前記回転体及び軸受部材のうち少なくと
も前記摺動性樹脂層が形成される方の部材は、アルミニ
ウム材により構成されることを特徴とする請求項1又は
2記載の動圧軸受装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15350295A JPH094641A (ja) | 1995-06-20 | 1995-06-20 | 動圧軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15350295A JPH094641A (ja) | 1995-06-20 | 1995-06-20 | 動圧軸受装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH094641A true JPH094641A (ja) | 1997-01-07 |
Family
ID=15563967
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15350295A Pending JPH094641A (ja) | 1995-06-20 | 1995-06-20 | 動圧軸受装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH094641A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7059052B2 (en) | 1997-03-06 | 2006-06-13 | Ntn Corporation | Hydrodynamic type porous oil-impregnated bearing |
| WO2007043604A1 (en) * | 2005-10-06 | 2007-04-19 | Ntn Corporation | Fluid dynamic bearing unit |
| JP2016098879A (ja) * | 2014-11-19 | 2016-05-30 | コニカミノルタ株式会社 | 光偏向装置 |
| WO2020039775A1 (ja) * | 2018-08-24 | 2020-02-27 | 日本電産コパル電子株式会社 | 空気動圧軸受 |
-
1995
- 1995-06-20 JP JP15350295A patent/JPH094641A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7059052B2 (en) | 1997-03-06 | 2006-06-13 | Ntn Corporation | Hydrodynamic type porous oil-impregnated bearing |
| DE19809770B4 (de) * | 1997-03-06 | 2006-06-29 | Ntn Corp. | Hydrodynamisches, poröses, ölimprägniertes Lager |
| WO2007043604A1 (en) * | 2005-10-06 | 2007-04-19 | Ntn Corporation | Fluid dynamic bearing unit |
| JP2016098879A (ja) * | 2014-11-19 | 2016-05-30 | コニカミノルタ株式会社 | 光偏向装置 |
| WO2020039775A1 (ja) * | 2018-08-24 | 2020-02-27 | 日本電産コパル電子株式会社 | 空気動圧軸受 |
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