JPH0947055A - 電気自動車の電気システム - Google Patents

電気自動車の電気システム

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JPH0947055A
JPH0947055A JP21425395A JP21425395A JPH0947055A JP H0947055 A JPH0947055 A JP H0947055A JP 21425395 A JP21425395 A JP 21425395A JP 21425395 A JP21425395 A JP 21425395A JP H0947055 A JPH0947055 A JP H0947055A
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electric vehicle
electric
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synchronous motor
inverter
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JP21425395A
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Koetsu Fujita
光悦 藤田
Tomoharu Nakayama
智晴 中山
Yoshinobu Sato
芳信 佐藤
Shigenori Kinoshita
繁則 木下
Takeshi Aso
剛 麻生
Shinichiro Kitada
眞一郎 北田
Toshio Kikuchi
俊雄 菊池
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Fuji Electric Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60LPROPULSION OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; SUPPLYING ELECTRIC POWER FOR AUXILIARY EQUIPMENT OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRODYNAMIC BRAKE SYSTEMS FOR VEHICLES IN GENERAL; MAGNETIC SUSPENSION OR LEVITATION FOR VEHICLES; MONITORING OPERATING VARIABLES OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRIC SAFETY DEVICES FOR ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES
    • B60L7/00Electrodynamic brake systems for vehicles in general
    • B60L7/003Dynamic electric braking by short circuiting the motor

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Stopping Of Electric Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両走行中に主スイッチが開放されるような
異常発生時に、平滑コンデンサに必要以上の電圧が印加
されるのを防止するには大容量のスイッチが要求され
る。その結果、システム全体の大形化、コスト高を招
く。 【解決手段】 電池を電源とし、電圧形インバータを介
して車両駆動用の永久磁石形同期電動機を駆動する電気
自動車の電気システムに関する。車両走行中に前記電池
からインバータに至る直流回路が開放されるような異常
発生時に、インバータの上側アームまたは下側アームの
スイッチング素子を一括してオンさせて零電圧ベクトル
を出力させること等により、同期電動機5’の入力端子
を短絡してインバータからの電力供給を停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池を電源とし、
電圧形インバータを介して駆動される永久磁石形同期電
動機を備えた電気自動車の電気システムに関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、電池を電源とし、電圧形インバ
ータを介して交流電動機により車輪を駆動する電気自動
車の公知のパワートレインを示している。図において、
1は主電池であり、単位電池10を必要個数直列接続し
て構成されている。4は交流電動機5を駆動するインバ
ータである。3は保護ヒューズであり、必要に応じて用
いられる。2は主スイッチであり、主電池1とインバー
タ4とを電気的に接続し、または切り離すためのもので
ある。5は交流電動機であり、その軸は減速機6を介し
て差動装置7に連結され、車輪81,82を駆動する。
交流電動機5としては、価格、性能、保守性の点で優れ
ている誘導電動機が多く用いられている。
【0003】さて、電気自動車はエンジン自動車とほぼ
同じ性能が要求される。ここで、交流電動機のトルク−
回転数特性の一例を図8に示す。この図は、回転数0〜
1まではトルク一定であり、N1よりも高速では出力一
定となる特性である。同図において、はアクセルペダ
ル踏込量が最大の場合、は最小、はその中間の場合
の特性を示している。
【0004】電気自動車の重要な評価項目の一つにシス
テム効率がある。これはエンジン自動車の燃費に相当す
るものである。このシステム効率の大小は、電気自動車
の一充電走行距離に大きく影響する。電気自動車の場合
でもエンジン自動車と同様に、ほぼ定速走行では電動機
出力は小さく、加速時の最大出力の数分の1となる。し
かもこのような運転時間が長い。従って、電気自動車の
システム効率を高めることは、低出力範囲での効率を如
何に高めるかに帰結する。ここで、システム効率を左右
する主回路機器としては、交流電動機とインバータとが
ある。
【0005】交流電動機に誘導電動機を使用する限り、
電動機の励磁電流は電動機電流から供給される。誘導電
動機の場合、この励磁電流が比較的大きいため(例えば
力率が0.7の場合、電動機電流の1/√2にも達す
る)、電動機電流そのものの値が大きくなってしまう。
また、インバータの発生損失はインバータ出力電流値
(電動機電流と同じ)に概略比例する。従って、車両駆
動用交流電動機として誘導電動機を用いる方法では、シ
ステム効率の向上に限界がある。
【0006】このような問題点に鑑み、永久磁石により
磁極を構成した回転子を有する、永久磁石形同期電動機
を用いたシステムが提案されている。このシステムで
は、電動機の励磁は永久磁石により行なうので励磁電流
が不要になり、励磁電流に伴う損失は発生しないため、
この分、誘導電動機を用いる場合に比べてシステム全体
の効率が向上する。
【0007】ここで、図9は回転子に円筒形永久磁石を
用いた永久磁石形同期電動機の公知例を示している。図
において、51は軸、52は円筒形永久磁石、53は回
転子ヨークであり、これらによって回転子55が構成さ
れている。また、54は固定子ヨークである。
【0008】永久磁石52は円周方向に沿ってN極、S
極が交互に着磁されており、図では4極に着磁されてい
る。この永久磁石52からは固定子ヨーク54を介して
磁束501,502が常時発生しており、図示されてい
ない固定子巻線の電流を制御することにより、この電流
と前記磁束501,502とによる回転力が発生し、回
転子55が回転する。
【0009】図9に示した永久磁石形同期電動機を電気
自動車に適用する場合、同期電動機の界磁磁束が永久磁
石52によって作られているため、磁束の大きさを大き
く変えること、すなわち弱め界磁運転が困難であり、電
気自動車駆動用交流電動機の性能としては致命的になっ
てしまう。
【0010】図10はこの様子を示したもので、実線は
誘導電動機の場合、一点鎖線は永久磁石形同期電動機の
場合である。同図では、電動機の回転数がN1の時に電
動機電圧Eが最大になる特性で示してある。図示するよ
うに、誘導電動機の場合にはN1からNmまで弱め界磁運
転が行えるのに対し、同期電動機の場合にはNmsで出力
(トルクT)が零となってしまう。これは、N1より高
速では電動機誘起電圧がインバータの出力電圧より大き
くなり、電動機電流Iが急減することに起因している。
【0011】このため、図9に示した同期電動機におい
ても、回転数N1から高速域において弱め界磁制御を可
能とする方法が提案されている。図11は、公知の制御
方法による弱め界磁領域(N1よりも高速域)での電
圧、電流のフェーザ図を示している。以下、この図を用
いて動作を説明する。
【0012】図11において、Emはインバータ出力電
圧すなわち電動機端子電圧、E0は永久磁石の磁束によ
って発生する電動機誘起電圧であり、その大きさはEm
よりも大きい。Iは電動機電流であり、IqとIdとから
構成される。IqはE0と同相のq軸電流(トルク電流)
であり、トルクはこの電流に比例する。IdはIqと直交
するd軸電流(磁化電流)であり、永久磁石の磁束を等
価的に減じさせる電流である。
【0013】Xqはq軸上で作用するq軸リアクタン
ス、Xdはd軸上で作用するd軸リアクタンスであり、
XはXqとXdとの合成リアクタンスである。電動機端子
から見たリアクタンスはこの合成リアクタンスXとな
る。電動機誘起電圧E0が電動機端子電圧Emより大きく
ても、Idを流すことにより(Iqは指令されたトルクを
発生させるため大きさは決まってしまう)、図11のフ
ェーザ図のようになって弱め界磁領域での同期電動機の
運転が可能になる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】図12は前述の弱め界
磁制御による同期電動機の電圧、電流、トルクの状態を
回転数nに対して示したものである。この図では、回転
数0〜N1はトルク一定、N1より高速では出力一定、す
なわちT∝1/Nの場合を示している。0〜N1の領域
はId=0の運転領域であり、N>N1の領域は弱め界磁
領域でId<0である。T∝1/Nであるので、Iq∝1
/Nとなる。
【0015】Idは、図12に示すように高速になるに
従って大きくなり、IdとIqとのベクトル合成電流I
は、図示するごとくトルクTが最大となる回転数0〜N
1の領域ではI1である。なお、図では最大出力時の回転
数N2における電流がI1になるような電動機定数の場合
で示している。
【0016】ここで問題になるのは、高速域における保
護であり、E0>Emとなる運転中に直流側のスイッチ
(図7の2に相当)が“開”となった場合の保護の問題
である。インバータ4の主回路は、図13に示すように
トランジスタ41とダイオード42とによりスイッチン
グアームを三相分構成し、このスイッチング部の直流入
力側に平滑コンデンサ43が接続される。
【0017】前記主電池1とインバータ4との間の主ス
イッチ2が“閉”の状態であれば、平滑コンデンサ43
の電圧は主電池1の電圧と等しいが、主スイッチ2が
“開”になると、平滑コンデンサ43は図13のダイオ
ード42を介して電動機誘起電圧E0の尖頭値の大きさ
に充電される。高速域ではE0>Emであるから、この充
電電圧が平滑コンデンサ43の許容電圧を超えた電圧に
なる可能性がある。このため、永久磁石形同期電動機に
より弱め界磁制御を行なう場合、主スイッチ2により主
電池1とインバータ4との間の直流回路が“開”となっ
ても、平滑コンデンサ43に必要以上の電圧が加わらな
いように保護する必要がある。
【0018】この方法として、図14に示す如くインバ
ータ4と永久磁石形同期電動機5’との間にスイッチ9
を挿入し、電動機運転中に主スイッチ2が“開”となる
異常動作が発生すると、上記スイッチ9を“開”として
電動機5’をインバータ4から切り離す方法が知られて
いる。
【0019】この方法において、直流側の主スイッチ2
及び交流側のスイッチ9の“開”,“閉”の制御は、制
御装置100により電気的に行われている。なお、図1
4において、21は主スイッチ2の制御線、400はイ
ンバータ4の制御線、91はスイッチ9の制御線であ
る。
【0020】この方法で問題になるのは、(1)スイッ
チ9には正常運転時に電動機電流が流れるため、その大
きさに応じた通電性能が必要、(2)上記(1)項の通
電電流を遮断できる遮断性能が必要、であることから、
スイッチ9としては正常運転時の通電性能と遮断性能と
を有することが必要となり、異常発生時にのみ使用され
るスイッチであるにも関わらず大容量であるため大形か
つ高価になってしまう。
【0021】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、その目的とするところは、大容量のスイッチ
を用いることなく、車両走行中の異常発生時に永久磁石
形同期電動機への電力供給を確実に停止して平滑コンデ
ンサに必要以上の電圧が印加されるのを防止するように
した実用的な電気自動車の電気システムを提供すること
にある。
【0022】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するため、本発明では、電圧形インバータから永久磁石
形同期電動機への電力供給を停止する手段として、同期
電動機の入力端子を短絡させるものである。この場合の
短絡電流は、電動機の誘起電圧と電機子巻線の同期イン
ピーダンスにより決まる。ここで、高速回転時の電動機
の同期インピーダンスは、抵抗分はほぼ無視できること
から同期リアクタンスに一致すると考えることができ
る。
【0023】従って、短絡電流は電動機の回転数に関係
なく一定であり、そのほとんどが無効電流であるので、
短絡による制動トルクは小さく、車両の動作としては惰
行に近いものとなる。本発明において同期電動機の入力
端子を短絡させる手段にはインバータを使用する方法が
あり、零電圧ベクトルを出力させる方法とインバータの
直流側で短絡する方法とがある。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図に沿って本発明の実施形
態を説明する。まず、請求項1の発明の実施形態を説明
する。図1は、永久磁石形同期電動機の単相等価回路で
あり、回転角周波数ωに比例した振幅となる誘起電圧e
と、巻線抵抗r及び同期リアクタンスXsにより構成さ
れる。図において、同期電動機の入力端子T1,T2(同
期発電機としての出力端子)を短絡すると短絡電流Is
が流れ、高速回転時にはr≪XsなのでIsの振幅は数式
1のようになる。
【0025】
【数1】Is=e/Z≒e/Xs=kemf/Ls
【0026】ここで、Z(=√(r2+Xs 2))は同期
インピーダンス、kemfは一相当たりの巻線数や有効磁
束数、巻線係数等により定まる電動機誘起電圧係数、L
sは出力端子から見た一相当たりの同期インダクタンス
である。上記数式1から明らかなように、短絡電流Is
の振幅は回転数に関係なく一定となる。
【0027】上記短絡電流Isは、短絡時に定常的に流
れる電流であるため、インバータが通電可能な最大電流
DM以下である必要がある。従って、数式1にこの関係
を代入すると、同期電動機の一相当たりの同期インダク
タンスLsは以下の式を満足する必要がある。 LS≧kemf/IDM これが、請求項10記載の発明の実施形態に相当する。
【0028】一方、短絡時の全電流Iは、短絡前にイン
バータから電動機に流れていた電流Imと、数式1で示
す振幅の短絡電流Isとの和である。上記電流Imは、短
絡動作によってインバータが電動機と切り離されるの
で、切り離される直前の電流Im0を初期値とし、同期イ
ンピーダンスZで決まる時定数により減衰する。従っ
て、短絡時の全電流の瞬時値は数式2のようになる。
【0029】
【数2】
【0030】ここで、数式2における第1項の過渡項の
減衰時定数は小さいため、過渡電流が流れている時間は
ごく僅かである。また、図1の回路において、短絡後の
定常時における有効電力Prは、短絡電流Isが巻線抵抗
rに流れることによる損失がほとんどであり、電動機全
体で数式3のようになる。
【0031】
【数3】Pr=3rIs 2
【0032】巻線抵抗rの%インピーダンスは非常に小
さいことから、損失Prは小さく、短絡時の制動トルク
は小さい。従って、短絡時の車両は惰行状態で緩やかに
減速することになる。これにより、従来のようにインバ
ータと同期電動機との間のスイッチを開放して同期電動
機への給電を停止する手段によらずに、平滑コンデンサ
に必要以上の電圧が印加されるのを防止することができ
る。
【0033】次に、図2は請求項2の発明の実施形態を
示しており、電圧形インバータにおいて上側アームのス
イッチング素子としてのトランジスタ41,44,46
をすべてオンすることにより、零電圧ベクトルを出力し
ている状態である。図2では、同期電動機5’の入力端
子に流れる各相電流の方向を矢印で示してあり、この場
合には、トランジスタ41,44及びダイオード47に
よって短絡回路が構成されている。
【0034】上記のようにスイッチング部の上側アーム
をすべてオンすることにより、三相電流の方向に無関係
に短絡回路を構成することができる。なお、下側アーム
をすべてオンさせても同様に零電圧ベクトルを出力させ
ることができ、同様の効果を得ることができる。
【0035】次いで、図3は請求項3の発明の実施形態
である。この実施形態では、図13の従来技術に対し、
電圧形インバータ4Aのスイッチング部と平滑コンデン
サ43とを切り離すための第1の開閉手段48が付加さ
れていると共に、スイッチング部の直流入力側を短絡す
るための第2の開閉手段491が付加されている。
【0036】この回路において同期電動機の入力端子を
短絡する場合には、まず第1の開閉手段48により平滑
コンデンサ43をインバータ4Aのスイッチング部から
切り離す。次に、第2の開閉手段491を閉じて、スイ
ッチング部の直流入力側を短絡する。これにより、同期
電動機の電流をスイッチング部のダイオードを介して短
絡することができる。
【0037】図4は請求項4記載の発明の実施形態であ
り、図3の実施形態と同様に第1の開閉手段48を備え
ているほか、スイッチング部の直流入力側に、電圧形イ
ンバータにおいて直流側の過電圧抑制用に通常用いられ
る制動回路492が接続されている。この制動回路49
2は、図3における第2の開閉手段491に相当するも
のであり、抵抗493と自己消弧形スイッチング素子と
してのトランジスタ494との直列回路から構成されて
いる。
【0038】この実施形態の動作は図3の実施形態と同
様であり、第1の開閉手段48により平滑コンデンサ4
3を電圧形インバータ4Bのスイッチング部から切り離
した後、制動回路492のトランジスタ494をオンさ
せてスイッチング部の直流入力側を短絡する。この実施
形態によれば、制動回路492により、平滑コンデンサ
43の電圧抑制回路と短絡用の第2の開閉手段とを兼用
することができる。
【0039】図5は請求項5,6記載の発明を説明する
ためのものであり、横軸に永久磁石形同期電動機の回転
数、縦軸に電圧を表している。図において、E0は電動
機の誘起電圧であり、永久磁石の磁束は一定であるため
誘起電圧E0は回転数に比例して増加する。また、Em
電圧形インバータの出力電圧であり、無負荷時にはE0
≒Emであるが、負荷時には同期インピーダンスZによ
る電圧降下が生じるので、E0<Emとなる。
【0040】電圧形インバータにおいて、出力可能な電
圧振幅の最大値には上限があり、図5の出力電圧Em
maxを最大値としている。ここで、図中の斜線部はEm
の動作範囲を示しており、EmがEmaxに到達する回転数
3以後は、回転数や負荷に関係なく一定値となる。従
って、電圧最大値以上の電圧が必要となる高速回転時に
は、弱め界磁制御を行う必要がある。
【0041】この場合、インバータの全スイッチング素
子をオフするとインバータは実質的にダイオード整流回
路となるので、電動機の誘起電圧の整流値がインバータ
の直流中間電圧よりも大きくなる場合のある弱め界磁制
御中は、インバータから電動機への電力の供給を停止し
たい場合に短絡動作を採用する。この場合、弱め界磁制
御を行っているかどうかは、電圧指令値の振幅が上記最
大値Emaxまたは上限値に達しているか否かにより判断
するものとする。
【0042】次いで、請求項7,8,9記載の発明は、
弱め界磁制御中に短絡動作を行った後の処理に関するも
のである。短絡動作中は、その短絡電流により電動機の
巻線抵抗内で損失が生じ、前述のごとく惰行運転となる
が、その状態が継続すると発熱損失により電動機やイン
バータの温度が上昇し、冷却装置の負担が増加する。
【0043】そこで、電動機が十分に減速し、誘起電圧
をダイオード整流しても整流後の電圧がインバータの直
流電圧値よりも明らかに小さくなる場合には、短絡動作
を中止して全スイッチング素子のパルスオフを実施す
る。
【0044】請求項8,9は、そのパルスオフに切り替
える条件の検出方法に関するものである。請求項8は、
短絡電流のピーク値が所定値以下になった場合にパルス
オフへ切り替えるものであり、低速になると電動機の同
期インピーダンスが巻線抵抗分を無視できなくなるた
め、短絡電流は数式1に示した高速時の値よりも小さく
なる。
【0045】そこで、図6はこのための実施形態を示し
ており、各相電流を整流するための絶対値回路101〜
103と加算器104とにより各相電流の大きさを検出
し、比較器105により加算器104の出力が所定値以
下になったときにパルスオフ信号を出力する。この図6
の回路はインバータの制御回路内に付加され、短絡動作
時にのみ作用するように構成される。
【0046】請求項9の発明は、各相またはいずれかの
相の短絡電流を検出し、その電流波形の周期を計測して
電流の周波数を算出するものであり、この周波数から電
動機の回転数が得られるため、弱め界磁制御が必要ない
程度に低速となっているかどうかの判断が可能である。
この方法により、通常使用される速度検出器やその演算
回路なしでも、短絡動作からパルスオフ状態へ適切なタ
イミングで切り替えることができる。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、弱め界磁
制御中に主スイッチが開放される等の異常が発生した場
合に、従来のようにインバータと電動機との間に設けた
スイッチを用いずにインバータの交流出力端子を短絡す
ることで、インバータと電動機とを実質的に切り離した
のと同一の作用を得ることができる。この作用は、電動
機の制御方式や電流の方向などの運転状態に関わらず実
現可能であり、インバータと電動機間の大容量のスイッ
チも不要になるので、装置の小形軽量化、低価格化が可
能になる。
【0048】更に、上記短絡動作の後は、車両速度が低
下してからインバータの全スイッチング素子をパルスオ
フすることで、以後の短絡電流の通流を停止し、電動機
やインバータの発熱損失を抑えて冷却装置の負担を軽減
することができる。その場合において、同期電動機の通
常の速度検出手段によらず、短絡電流の振幅や周期によ
ってパルスオフへの切り替えタイミングを判断するの
で、信頼性の高いシステムを実現することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の実施形態を説明するための、
永久磁石形同期電動機の単相等価回路図である。
【図2】請求項2の発明の実施形態を示す主要部の回路
図である。
【図3】請求項3の発明の実施形態を示す主要部の回路
図である。
【図4】請求項4の発明の実施形態を示す主要部の回路
図である。
【図5】請求項5,6の発明を説明するための、電動機
回転数と電圧との関係を示す図である。
【図6】請求項8の発明の実施形態を示す主要部のブロ
ック図である。
【図7】電気自動車の公知のパワートレインを示す図で
ある。
【図8】交流電動機のトルク−回転数特性の一例を示す
図である。
【図9】同期電動機の公知例を示す構成図である。
【図10】誘導電動機及び従来の永久磁石形同期電動機
の特性図である。
【図11】公知の制御方法による弱め界磁領域での電
圧、電流のフェーザ図である。
【図12】弱め界磁制御による従来の永久磁石形同期電
動機の特性図である。
【図13】電圧形インバータの主回路構成図である。
【図14】従来技術の構成図である。
【符号の説明】
1 主電池 2 主スイッチ 3 保護ヒューズ 4,4A,4B 電圧形インバータ 41,44,46 トランジスタ 42,45,47 ダイオード 43 平滑コンデンサ 48 第1の開閉手段 491 第2の開閉手段 492 制動回路 493 抵抗 494 トランジスタ 5’ 永久磁石形同期電動機 6 減速機 7 差動装置 81,82 車輪 101,102,103 絶対値回路 104 加算器 105 比較器 T1,T2 入力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 芳信 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 木下 繁則 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 麻生 剛 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 北田 眞一郎 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 菊池 俊雄 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池を電源とし、電圧形インバータを介
    して車両駆動用の永久磁石形同期電動機を駆動する電気
    自動車の電気システムにおいて、 インバータから電動機への電力供給を停止する手段とし
    て、同期電動機の入力端子を短絡させることを特徴とす
    る電気自動車の電気システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電気自動車の電気システ
    ムにおいて、 同期電動機の入力端子を短絡させる手段として、インバ
    ータの上側アームまたは下側アームのスイッチング素子
    を一括してオンさせて零電圧ベクトルを出力させること
    を特徴とする電気自動車の電気システム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電気自動車の電気システ
    ムにおいて、 同期電動機の入力端子を短絡させる手段として、インバ
    ータの直流入力側に設けられた平滑コンデンサとスイッ
    チング部とを切り離す第1の開閉手段と、スイッチング
    部の直流端子間を短絡させる第2の開閉手段とを備え、 第1の開閉手段により平滑コンデンサを含む直流電源か
    らスイッチング部及び同期電動機を切り離した後、第2
    の開閉手段によりスイッチング部の直流端子間を短絡さ
    せることを特徴とする電気自動車の電気システム。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の電気自動車の電気システ
    ムにおいて、 第2の開閉手段を、抵抗と自己消弧形スイッチング素子
    との直列回路により構成したことを特徴とする電気自動
    車の電気システム。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3または4記載の電気自
    動車の電気システムにおいて、 同期電動機の弱め界磁制御時にのみ同期電動機の入力端
    子を短絡させることを特徴とする電気自動車の電気シス
    テム。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の電気自動車の電気システ
    ムにおいて、 インバータの電圧指令値の振幅がインバータの最大出力
    電圧または電圧指令値の上限値に達した場合に同期電動
    機が弱め界磁制御中であると判断することを特徴とする
    電気自動車の電気システム。
  7. 【請求項7】 請求項5または6記載の電気自動車の電
    気システムにおいて、 同期電動機の入力端子を短絡させた後、同期電動機の回
    転数が低下して所定値以下になった時に上記短絡動作を
    終了させ、インバータの全スイッチング素子をパルスオ
    フすることを特徴とする電気自動車の電気システム。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の電気自動車の電気システ
    ムにおいて、 短絡電流のピーク値が所定値以下になった場合に同期電
    動機の回転数が所定値以下になったと判断することを特
    徴とする電気自動車の電気システム。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の電気自動車の電気システ
    ムにおいて、 短絡電流の周期に基づいて同期電動機の回転数を計算
    し、この回転数が所定値以下になったことを判断するこ
    とを特徴とする電気自動車の電気システム。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の電気自動車の電気シス
    テムにおいて、 出力端子から見た一相当たりの同期インダクタンスLS
    が、 LS≧kemf/IDM (kemf:電動機誘起電圧定数(相電圧),IDM:イン
    バータが通電可能な相電流) なる関係を満足するようにしたことを特徴とする電気自
    動車の電気システム。
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