JPH0947676A - ローラミル - Google Patents

ローラミル

Info

Publication number
JPH0947676A
JPH0947676A JP20120695A JP20120695A JPH0947676A JP H0947676 A JPH0947676 A JP H0947676A JP 20120695 A JP20120695 A JP 20120695A JP 20120695 A JP20120695 A JP 20120695A JP H0947676 A JPH0947676 A JP H0947676A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
crushing
mill
disc spring
pulverizing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20120695A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Satou
一教 佐藤
Nobuyasu Meguri
信康 廻
Hideo Mitsui
秀雄 三井
Takehiko Eguchi
健彦 江口
Hiroichi Miyata
弘市 宮田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Babcock Hitachi KK filed Critical Babcock Hitachi KK
Priority to JP20120695A priority Critical patent/JPH0947676A/ja
Publication of JPH0947676A publication Critical patent/JPH0947676A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Crushing And Grinding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 振動を起こすことなく広域負荷あるいは多種
原料での運用を可能にするローラミルを提供する。 【構成】 加圧フレーム217とローラブラケット20
2の間に皿バネ203を介設し、皿バネ203に予荷重
を与えて収縮させ、粉砕レース215上における粉砕ロ
ーラ201の位置を内側にずらし、皿バネ203の作用
を粉砕ローラ201ごとに異ならせ、自己同期化自励振
動の発達を防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、石炭等の固体燃料や石
灰石等の固体原料を微粉砕するローラミルに係わり、主
として自励振動の発生を抑制し、広域負荷・多炭種運用
を達成することのできるローラミルに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】火力発電用や一般産業用の微粉炭焚きボ
イラでは、低公害燃焼(低NOx、灰中未燃分低減)や
広域負荷操業が実施され、それに伴い微粉炭機(ミル)
も高い性能が要求されている。
【0003】石炭、セメント原料あるいは新素材原料な
どの塊状物を細かく粉砕するミルの一つのタイプとし
て、回転するテーブルと複数個のタイヤ形ローラの連動
作用で微粉砕を行う竪型のローラミルが広く用いられる
ようになり、大型の新鋭火力発電プラント等で常用され
ている。
【0004】この種のミルは、竪型の円筒形状をしたハ
ウジング(ケーシング)の下部にあって電動機で駆動さ
れ、減速機を介して低速回転する略円板型の回転テーブ
ルと、その回転テーブルの外周部の上面において円周方
向へ等分する位置へ油圧あるいはスプリング等で圧加さ
れて回転する複数個のタイヤ形をした粉砕ローラを備え
ている。
【0005】回転テーブルの中心へ原料供給管(シュー
ト)から供給された粉砕原料は、回転するテーブル上に
おいて遠心力によりテーブルの外周へ移動し、テーブル
の粉砕レース面と粉砕ローラの間にかみ込まれて、粉砕
ローラにより圧縮粉砕される。
【0006】ミルハウジングの下部には、ダクトを通し
て200〜300℃の熱風が導かれており、この熱風が
テーブルとハウジングの間にあるエアスロートを通り、
ミル内の粉砕部へ吹き上げられている。
【0007】粉砕された後の粉粒体は、エアスロートか
ら吹き上げる熱風によってハウジング内を上昇する過程
で乾燥される。ハウジングの上方へ輸送された粉粒体の
うち粗いものは重力により落下し(1次分級)、粉砕部
で粉砕ローラにより再粉砕される。この1次分級部を貫
通してさらに上方へ輸送されたやや細かな粉粒体は、ハ
ウジングの上部に設けたサイクロンセパレータ(固定
式)あるいはロータリーセパレータ(回転分級機)で再
び遠心分級される(2次分級)。所定の粒径より小さな
微粉は気流により搬送され、ボイラでは微粉炭バーナ
へ、あるいは鉄鋼プロセスの高炉吹き込み用では微粉貯
蔵ビンへと送られる。
【0008】分級機を通過しなかった所定粒径以上の粗
粉は、結果的に回転テーブル上へ重力により落下し、ミ
ル内へ供給されたばかりの原料あるいは1次分級された
粗粒とともに再び粉砕される。以上のような動作によ
り、ミル内では粉砕が繰り返され、所定の粒度を満足す
る微粉が生成されていく。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ローラミルを低負荷で
運用する場合や停止運用をする場合、問題となるのはミ
ルの振動である。この振動現象は、炭層とローラのすべ
りに起因する一種の摩擦振動であり、振動のタイプとし
ては自励振動の一種である。普通の石炭では、図14に
示すように、低負荷運用時(ミル内における石炭ホール
ドアップの少ない条件)にこの振動が激しくなることが
多いが、石炭種によってはかなりの高負荷時にも発生す
ることがある。
【0010】図15は、従来式ローラミルにおける粉砕
ローラの支持構造を示す断面図である。
【0011】このタイプのローラミルでは、ローラブラ
ケット1302を介して、ローラピボット1304を支
軸として、粉砕ローラ1301が首振り(振り子動作)
可能なように支持される。この首振り機能は大変に重要
であり、粉砕ローラ1301が鉄片等粉砕されにくい異
物をかみ込んだ場合、粉砕ローラ1301は首を振るこ
とによって衝撃を回避することができる。また粉砕ロー
ラ1301や粉砕レース1311が磨耗変形したときに
は、適切な押圧位置(粉砕ローラ1301と粉砕レース
1311との位置関係)を自動調心的に見つけ出す作用
も、この首振り機能にはある。
【0012】なお、図中の1303は加圧フレーム、1
305は粉砕荷重、1306はローラシャフト、130
7は断面中心軸、1308は鉛直軸、1309は回転テ
ーブル、1310はリングセグメント、1312はテー
ブル回転軸、1313は粉砕原料、1314は圧縮粉
層、1315はローラ回転軸である。
【0013】一般に、高負荷粉砕時には、粉砕ローラ1
301はほとんど振り子運動をすることがない。上記し
たように、ミルの起動時あるいは負荷上昇時などにおい
て粉砕ローラ1301が原料を活発にかみ込む場合に
は、粉砕ローラ1301は首を振るものの、この振り子
動作は自励振動の発生には直結しない。
【0014】一方、粉砕ローラが激しく自励振動する場
合には、図16に示すように、粉砕ローラ1401は3
個とも略同時に外側へ横ずれするように傾く(β)。
【0015】この時、回転テーブル1406の回転方向
の動きに関して、粉砕ローラ1401と粉砕レース14
08の接触点が、正常な位置からは回転テーブル140
6の回転方向に対して逆らうように上流側へずれる問題
が生じる。
【0016】このような状態になると、粉砕ローラ14
01は3個共ほぼ同時に、あるいは1つの粉砕ローラの
横すべりがきっかけとなり、順次他の2つの粉砕ローラ
が追従するかのように外側へ横ずれし、次いで図17の
ように上下振動する(γ)。3個の粉砕ローラ1401
は、同期して(同位相で)一緒に上下振動する。ある1
つの粉砕ローラ1401が横ずれ状の首振り運動(β)
を起こし、粉砕ローラ1401の上下振動(γ)が生じ
ると、この動きは3個の粉砕ローラ1401を上方から
加圧支持する一体型加圧フレームあるいは回転テーブル
やその上の粉層を伝わって他の粉砕ローラへ瞬時に伝播
する。これが粉砕ローラの自励振動である。
【0017】なお、図16、図17において、1402
はローラピボット、1403は鉛直軸、1404は断面
中心軸、1405はローラ回転軸、1407は粉砕リン
グ、1409はテーブル回転軸、1410は粉砕原料、
1411は圧縮粉層である。以上から、ローラミルの振
動を、粉砕部の機構改善によって抑止しようとするに
は、粉砕ローラの外側方向への滑り動作、特に大きな速
度や大きな加速度の動作を出来るだけ防ぐこと、さらに
3個の粉砕ローラが同期して動くことを防ぐことが肝要
であることが分かる。
【0018】本発明の目的は、以上のような考え方に基
づき、粉砕ローラの横ずれ状の振り子動作を防ぎ、振動
を起こすことなく広域負荷あるいは多種原料での運用を
可能にするローラミルを提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記した問題点を解決す
るために、本発明においては、次のような手段を採用す
る。
【0020】粉砕ローラに粉砕荷重を伝達する加圧フレ
ームと、粉砕ローラのシャフトを粉砕ローラの背後から
支持するためのローラブラケットの間に、粉砕ローラの
動きを抑制する積層皿バネ列を設け、この積層皿バネ列
に予め予荷重を与えて皿バネを圧縮すると共に、粉砕ロ
ーラと粉砕レースの接触(メタルタッチコンタクト)点
を内側(回転テーブルの中心軸側)へずらす。
【0021】なお、上記加圧フレームとローラブラケッ
トの間には、粉砕ローラが振り子動作を行う際の支軸と
なるローラピボットを介設してある。このような積層皿
バネ列は、粉砕ローラの回転軸を挟んでローラブラケッ
トの左右対称部において設けられている。
【0022】また、3個の粉砕ローラが同期する(同位
相で動く)自励振動を防ぐために、各粉砕ローラにおけ
る皿バネの剛性や摩擦減衰特性を異ならせてある。ま
た、粉砕ローラごとに皿バネ列の圧縮締め付け変位を異
ならせて、粉砕ローラと粉砕レースの接触点も異なるよ
うに構成する。
【0023】
【作用】次のような作用により、粉砕ローラの自励振動
が抑制される。
【0024】(1)皿バネを押し込み圧縮変形させるた
めに、皿バネを重ね合わせた積層皿バネ例における見掛
けの剛性が高まる。また、皿バネ同士の見掛けの接触面
積が増大するために強い摩擦抵抗が生じるようになる。
このような作用により、積層皿バネ列のダンパとしての
効果が高まる。従って、粉砕ローラが外側へ横ずれする
振り子動作が抑制される。
【0025】(2)ほぼ(1)と同じ積層皿バネ列の機
能により、粉砕ローラが自励振動を起こしかけても、振
動が減衰する。
【0026】(3)皿バネ列を押し込むために、粉砕ロ
ーラと粉砕レースの押圧接触点(メタル同士が直接接触
するのではなく、間に粉層がある)がレースの内側へず
れる。このため、粉砕ローラが粉砕原料中の微粉をかみ
込む割合が少なくなり、自励振動発生のきっかけとなる
粉砕ローラの滑りが起きにくくなる。
【0027】(4)同一ミル内の3つの粉砕ローラにお
いて、皿バネ列の押し込み量を異ならせているため、皿
バネ列の剛性や減衰機能、あるいは粉砕ローラと粉砕レ
ースの押圧接触点が粉砕ローラごとに異なる。そのた
め、3つの粉砕ローラが連動する同位相振動が起きにく
くなる。
【0028】ある1つの粉砕ローラが自励振動を起こし
かけても、他の2つの粉砕ローラはそれに追従しない。
【0029】このような3つの粉砕ローラの相互キャン
セル作用により、3つの粉砕ローラが同期するような激
しい自励振動は生じなくなる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0031】図1は本発明の実施例に係るローラミルの
全体構成図である。
【0032】本発明の特徴は、前述したように、粉砕ロ
ーラ201と加圧フレーム217の間に介設した皿バネ
204に予荷重を付与し、粉砕ローラ201における粉
砕レース215上への押圧点を特定した状態で拘束する
構造にあるので、まずはじめに、その粉砕部の構造につ
いて述べる。
【0033】図2は皿バネ列に予荷重を与えない状態の
粉砕ローラ部の拡大構成図である。ローラブラケット2
02の背後には、皿バネを向かい合わせにした対を3組
重ね合わせた積層皿バネ列203が設けられている。こ
れらの皿バネが外れないように、皿バネの中心を通す芯
部材210が、ローラブラケット202に埋め込まれる
ように装着されている。
【0034】一方、ローラピボット208を介して粉砕
荷重(イ)を上方から伝達するための加圧フレーム21
7の後方は厚板状に延設しており、そこに皿バネ(積層
皿バネ列)203を上方から締め付けるための皿バネ締
め付け部材204と、この皿バネ締め付け部材204が
緩むのを防止するための係止部材205が設けられてい
る。
【0035】皿バネ締め付け部材204はねじ込み式で
あり、ねじ込み方式により、皿バネ203を上方から押
しつぶすようにして予荷重を与えるようになっている。
【0036】この状態において、粉砕ローラ201と粉
砕レース215がメタルタッチする接触点216は、皿
バネ203が機能していないので、皿バネ203を設け
ない場合と同じである。
【0037】図3は皿バネ列に予荷重を与えた状態の粉
砕ローラ部の拡大構成図である。
【0038】皿バネ203は、hだけ圧縮変形してお
り、粉砕ローラ201は前方あるいは内側(回転テーブ
ル213の中心側)へ向かおうとする力が作用してい
る。ローラブラケット202は、図2の状態に比べて僅
かに傾く状態になっている。図2に示したような皿バネ
203の締め付け変位=0の場合(I)に比べて、この
ように皿バネ203をhだけ締め付けた場合(II)は、
接触点が216→216′だけ内側(あるいは回転テー
ブル213の中心側)へシフトする。
【0039】本発明においては、このような皿バネ20
3を、粉砕ローラ201において、ローラ回転軸206
を挟んで左右対称に2組ずつ設ける。また、粉砕ローラ
201ごとに、これら皿バネ203の剛性と、粉砕ロー
ラ201と粉砕レース215のメタルタッチ接触点を異
ならせる。これは、3個の粉砕ローラ201が同期して
動く、いわゆる自己同期化的な自励振動を起こさないよ
うにするためである。なお、図2、図3において、20
7は断面中心軸、209はピボットボックス、211は
ローラシャフト、212はシールプレート、214は粉
砕リングである。
【0040】図4は皿バネの第1の例を示す構成図であ
る。
【0041】この例では、相対的(後述する例に比べ
て)に薄い板で成形した皿バネ411を1枚ずつ向かい
合わせにし、それらを4対重ね合わせて積層皿バネ列4
12を作っている。
【0042】なお、図4において、413は皿バネ締め
付け部材、414はローラブラケット、415は芯部材
である。
【0043】図5は皿バネの第2の例を示す構成図であ
る。
【0044】図4の例に比べて、厚手の板で成形した皿
バネ421を用いた例であり、図4と同様に合計8枚の
皿バネ421を重ね合わせて積層皿バネ列422を作っ
た例である。この構造は、図4の例に比べて剛性が大き
い。
【0045】図6は皿バネの第3の例を示す構成図であ
る。
【0046】この例は、図4と同様の薄板皿バネ431
の面同士がすれ合うように3枚重ね、それらを向かい合
わせたものを2対さらに重ねて、積層皿バネ列432を
構成したものである。
【0047】この構造の場合は、皿バネ431の金属面
同士がすれ合うようにして変形するので、剛性の他に、
摩擦力による振動減衰機能が備わっている。また、この
構造の場合も、図4の例に比べると剛性が大きい。
【0048】前述したように、本発明の実施例では、粉
砕ローラと粉砕レースのメタルタッチ接触点の位置を粉
砕ローラごとに異ならせる。これは、各粉砕ローラに装
着した積層皿バネ列の剛性に見合う締め付け変位を与え
ることにより設定する。
【0049】図7は初期状態から皿バネを押し込んだ後
の状態までの接触点の移動長さの第1の例を示す模式
図、図8は同、第2の例を示す模式図、図9は同、第3
の例を示す模式図である。
【0050】図7に示す第1の例では、接触点507の
移動長さはδ(s1)、図8に示す第2の例ではδ(s
2)、図9に示す第3の例ではδ(s3)である。
【0051】なお、図7、図8、図9において、501
は粉砕ローラ、502は断面中心軸、503は回転テー
ブル、504は粉砕リング、505は粉砕レース、50
6は圧縮粉層である。
【0052】これらδ(s1)〜δ(s3)の間には、
次のような関係が成り立つように、皿バネ列が調整され
ている。
【0053】 δ(s3)<δ(s1)<δ(s2) (1) このような「粉砕ローラにおいて接触点を一致させな
い」という方法は、(1)式の他に例えば、 δ(s3)=δ(s1)<δ(s2) (2) もしくは、 δ(s3)<δ(s1)=δ(s2) (3) としても可能である。
【0054】粉砕ローラの回転方向先端を内側に傾ける
「トーイン」方式を用いても、押圧接触点は内側にずれ
る。しかし、「トーイン」方式を用いると、粉砕動力が
やや増加するきらいがある。
【0055】これに対し、本発明による皿バネ圧縮方式
では、粉砕動力の増加は生じない。従って、所定の粉砕
効率は満足されることになる。
【0056】押圧接触点の内側へのシフトに伴う粉砕ロ
ーラの傾斜角度(ピボットを支軸として)の変化は、最
大でも5°、概ね1.5°〜3.5°の範囲内で変化さ
せるのが効果的である。
【0057】積層皿バネを圧縮変形させることにより予
荷重が加わるが、この大きさは、粉砕ローラの自重のお
よそ半分程度である。
【0058】以上の実施例では、積層皿バネ列を中心に
説明したが、コイルスプリングでも適用可能である。し
かし、必要な剛性を得るためには、積層皿バネ列の方が
コイルスプリングよりも寸法的に大幅にコンパクトであ
る。しかも、積層皿バネ列には、摩擦による減衰機能も
備わっているので、ローラの拘束(対振り子動作)のた
めには、積層皿バネ列が好適であるといえる。
【0059】図1に戻り、ローラミルの全体構成につい
て説明する。
【0060】原料1は、ミル上部の中心軸上にある原料
供給管(センタシュート)2から供給され、ミルの下部
で回転する回転テーブル213上に落下する。回転テー
ブル213上の原料には遠心力が働き、回転テーブル2
13の外周にある粉砕リング214上に供給されて、こ
の粉砕リング214の上面に刻設され、断面が略円弧型
をした粉砕レース215の上で、粉砕ローラ201によ
り圧縮粉砕される。
【0061】前述したように、この実施例のローラミル
では、加圧フレーム217とローラブラケット202の
間に皿バネ203を介している。
【0062】この粉砕部において粉砕されて生成した粉
体は、スロートベーン6の間を貫通して、ミル内へ吹き
込まれる熱風7により乾燥されながら、ミルの上方へ輸
送される。
【0063】粗い粒子は重力により回転テーブル213
上に落下し(1次分級)、粉砕部で再粉砕される。この
1次分級部を貫通した粒子群は、回転分級機9により遠
心分級される(2次分級)。比較的粗い粒子は、回転分
級機9の羽根の間を貫通し、製品微粉10として微粉送
給管11から排出される。石炭の場合は、微粉炭バーナ
へ直接送られるか(熱風16が燃焼用1次空気となる)
もしくは貯蔵ビンへ回収される。
【0064】なお、図1において、3はテーブルの回転
中心、4は原料粉層、5は圧縮粉層、8はハウジング、
12はダムリングである。
【0065】次に、実証のために行った試験結果を基
に、本発明を実施したことによるローラミルの特性改善
を説明する。
【0066】図10は、ミル内における石炭ホールドア
ップに対する振動の振幅の変化をまとめ、本発明の実施
例と従来技術とを比較したものである。
【0067】縦軸の振幅δ(oc)は、粉砕ローラと粉
砕レースがメタルタッチする空回転時の振幅δ(oc)
* で割られて無次元化されている。一方、横軸のホール
ドアップWは、ミルが定格給炭量で運用されたときのホ
ールドアップW* で割られて無次元化されている。
【0068】この実験結果は、比較的激しい振動を起こ
しやすい石炭(炭質の影響による)を粉砕したときに得
られたものである。
【0069】従来技術(図15)では、低負荷域(W/
* ≦0.38)で著しく振幅が増大するのに対し、本
発明を具体化したローラの拘束機構を採用するローラミ
ルでは、振幅の大幅な低減が可能であることが実証され
た。
【0070】本発明の実施例になる場合でも、他のホー
ルドアップの条件よりは、W/W*≦0.38の近傍に
おいて振幅がやや大きくなるが、この振動は自己増幅的
な自励振動ではなく、強制振動の1タイプである。
【0071】図11はローラが振動を起こしても、さほ
ど激しくない石炭を利用した場合の結果をまとめたもの
である。
【0072】この例においても、本発明を具体化するこ
とにより、振幅を低減できることが分かる。
【0073】図12は給炭量Qcに対する製品微粉粒度
qの変化を示したものである。
【0074】縦軸の粒度qは、定格給炭量Qc* の時の
従来式ミルにおける基準微粉粒度q* で割られて無次元
化されている。横軸のQcも、Qc* で割られて無次元
化さされている。
【0075】一般に、粒度qは、給炭量Qcの増加と共
に減少する。本発明になる実施例では、製品微粉粒度が
従来式ローラミルにおけるそれとほぼ同等であることが
判明した。
【0076】図13は石炭の粉砕性に対する粉砕処理量
w(特定の粒度の製品微粉炭を製造処理できる能力)の
関係をまとめたものである。
【0077】横軸のハードグローブ粉砕性指数HGI
は、基準となる石炭のHGI(HGI* と表す)で割
り、無次元化してある。縦軸の粉砕処理量wも、HGI
* の石炭粉砕時のw* で割ることにより無次元化した。
【0078】本発明を具体化したローラミルにおける試
験結果をプロットで表したが、ほぼ従来技術の領域に入
ることが分かる。この結果より、本発明になる手段は、
難粉砕性の石炭に対しても十分に適用できることが確認
された。
【0079】以上から、本発明で具体化した程度のロー
ラの拘束機構(積層皿バネ列の締め付け法によるローラ
の内側への押し込み)の改良では、粉砕性能に大きな影
響を与えない(少なくとも粉砕性能を低下させることは
ない)ことが実証された訳である。
【0080】本発明を具体化したローラの拘束支持機構
を採用するローラミルは、実施例において説明した石炭
焚きボイラ用のミルに限らず、 (1)同じ固体燃料であるオイルコークス用のミル (2)脱硫用の石灰石を微粉砕するためのミル (3)セメントや他の建材の原料となる鉄鋼スラグ、非
鉄精錬スラグ等の硬質スラグを微粉砕するミル (4)セメントクリンカを微粉砕するセメント「仕上
げ」用ミル (5)各種化学製品の原料を微粉砕するミル (6)FRP(繊維強化プラスチック)廃材等の産業廃
棄物の再利用のための微粉砕処理用ミル の自励振動抑制技術としてほぼ直接適用することが可能
である。
【0081】
【発明の効果】本発明の効果をまとめると、次のように
なる。
【0082】(1)ミルの自励振動を防止できる。本発
明は、低負荷運用時に発生する自励振動に対しても、さ
らにより激しい振動になりやすいミル停止時の振動の防
止に対しても、有利である。
【0083】(2)上記効果(1)に関連し、ミル自体
およびミル周辺にあるプラント機器の信頼性や耐久性
(使用寿命)が向上する。また、機器の予防保全用の費
用を削減できる。
【0084】(3)上記効果(1)に関連し、プラント
内従業員の不快感がなくなり、作業能率が向上する。
【0085】(4)低負荷運用時にミルの振動を抑制で
きるため、ボイラ全体の広域負荷運用が可能になる。
【0086】(5)ミルの入れ、切り(複数台あるミル
のうち、あるミルが停止し、他の1台が起動したりする
こと)が容易になり、装置の運用性が大幅に向上する。
【0087】(6)自励振動を起こしやすいと危惧され
る石炭種や固体燃料も問題なく使用できるようになる。
これによって、ミルに対する粉砕原料の適用範囲が大幅
に拡大する。
【0088】(7)粉砕動力の上昇や、製品微粉粒度の
低下が起きず、粉砕効率に関する支障は生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るローラミルの全体構成図
である。
【図2】皿バネ列に予荷重を与えない状態の粉砕ローラ
部の拡大構成図である。
【図3】皿バネ列に予荷重を与えた状態の粉砕ローラ部
の拡大構成図である。
【図4】皿バネの第1の例を示す構成図である。
【図5】皿バネの第2の例を示す構成図である。
【図6】皿バネの第3の例を示す構成図である。
【図7】初期状態から皿バネを押し込んだ後の状態まで
の接触点の移動長さの第1の例を示す模式図である。
【図8】同、第2の例を示す模式図である。
【図9】同、第3の例を示す模式図である。
【図10】激しい自励振動が発生する場合のミル内にお
ける石炭ホールドアップに対する振動の振幅の変化を示
す比較特性図である。
【図11】さほど激しくない自励振動が発生する場合の
ミル内における石炭ホールドアップに対する振動の振幅
の変化を示す比較特性図である。
【図12】給炭量に対する製品微粉粒度の変化特性図で
ある。
【図13】石炭の粉砕性に対する粉砕処理量の関係を示
す特性図である。
【図14】自励振動の一般的な発生領域を示す特性図で
ある。
【図15】従来技術におけるローラミルの粉砕部の構成
図である。
【図16】従来の粉砕ローラの動作を示す模式図であ
る。
【図17】従来の他の粉砕ローラの動作を示す模式図で
ある。
【符号の説明】
201 粉砕ローラ 202 ローラブラケット 203 皿バネ 215 粉砕レース 217 加圧フレーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江口 健彦 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 宮田 弘市 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動機で駆動されて回転する円形の回転
    テーブルと、その回転テーブルの外周に溝状に刻設され
    た粉砕レースに押圧された状態で回転する複数個の粉砕
    ローラとの連動作用により、粉砕原料を微粉砕するロー
    ラミルにおいて、 粉砕ローラに粉砕荷重を伝達するための粉砕荷重伝達部
    材と粉砕ローラのシャフトを支持するための支持部材と
    の間に、粉砕レース上の軌道における粉砕ローラの動き
    を抑制すると共に予荷重を付与されることによって粉砕
    ローラと粉砕レースの押圧点を回転テーブルの中心軸側
    へずらす機能を有する弾性部材を設けたことを特徴とす
    るローラミル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、前記粉砕荷重伝
    達部材として、粉砕ローラの上部に加圧フレームを用
    い、前記支持部材として、粉砕ローラの背後並びに上部
    にローラブラケットを用い、加圧フレームとローラブラ
    ケットの間に、粉砕ローラの振り子動作の支軸となるロ
    ーラピボットを介在させたことを特徴とするローラミ
    ル。
  3. 【請求項3】 請求項1記載において、前記弾性部材と
    して、皿バネを重ね合わせた積層バネ列を用いたことを
    特徴とするローラミル。
  4. 【請求項4】 請求項3記載において、粉砕ローラごと
    に積層バネ列の剛性あるいは摩擦減衰特性を変化させる
    ことを特徴とするローラミル。
  5. 【請求項5】 請求項1記載において、粉砕ローラごと
    に粉砕ローラと粉砕レースの押圧点を変化させることを
    特徴とするローラミル。
JP20120695A 1995-08-07 1995-08-07 ローラミル Pending JPH0947676A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20120695A JPH0947676A (ja) 1995-08-07 1995-08-07 ローラミル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20120695A JPH0947676A (ja) 1995-08-07 1995-08-07 ローラミル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0947676A true JPH0947676A (ja) 1997-02-18

Family

ID=16437115

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20120695A Pending JPH0947676A (ja) 1995-08-07 1995-08-07 ローラミル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0947676A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100411741C (zh) * 2005-12-30 2008-08-20 郝天成 立式磨机
CN114776717A (zh) * 2022-03-14 2022-07-22 德帕姆(杭州)泵业科技有限公司 一种联接轴

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100411741C (zh) * 2005-12-30 2008-08-20 郝天成 立式磨机
CN114776717A (zh) * 2022-03-14 2022-07-22 德帕姆(杭州)泵业科技有限公司 一种联接轴

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5597124A (en) Particle size reduction
JP2023511549A (ja) 角度が設定された粉砕ローラーを有するローラーミル
JP3346842B2 (ja) ローラミル
JP2901655B2 (ja) 微粉炭生成用竪形ローラミル
JP2685820B2 (ja) ローラ式粉砕装置
JP3655347B2 (ja) ローラミル
JP3115446B2 (ja) 竪型ローラミル
JPH06226129A (ja) 粉砕装置
JP3067812B2 (ja) ローラミル装置
JP3096779B2 (ja) ローラミル
JPH0919643A (ja) ローラミル
JPH09103697A (ja) ローラミル
JP3115444B2 (ja) ローラミル
JPH0947677A (ja) ローラミル
JP3112591B2 (ja) 粉砕装置
JPH08155319A (ja) ローラミル
JPH04260454A (ja) ローラミルのローラブラケツト装置
JP2928619B2 (ja) ローラミル装置およびその運転方法
JPH07275729A (ja) ローラミル、及びその回転基部構造
JP3681544B2 (ja) ローラミルの運転制御装置
JPH07222933A (ja) 粉砕用ローラミルおよびそれを用いた低振動粉砕処理方法
JPH06198206A (ja) ローラミル
JPH06142537A (ja) ローラミル
JPH03169354A (ja) 微粉砕用リングローラミル
JP3096077B2 (ja) ローラミル

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040915

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041012

A02 Decision of refusal

Effective date: 20050222

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02