JPH0948047A - 金型及びこれを用いた成形体の製造方法 - Google Patents

金型及びこれを用いた成形体の製造方法

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JPH0948047A
JPH0948047A JP13513796A JP13513796A JPH0948047A JP H0948047 A JPH0948047 A JP H0948047A JP 13513796 A JP13513796 A JP 13513796A JP 13513796 A JP13513796 A JP 13513796A JP H0948047 A JPH0948047 A JP H0948047A
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movable
molten
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cavity
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JP13513796A
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Toshimichi Nishizawa
俊道 西沢
Takatoshi Nanba
孝年 難波
Kazuhiro Nakada
和広 仲田
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Original Assignee
Bridgestone Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/46Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
    • B29C45/56Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using mould parts movable during or after injection, e.g. injection-compression moulding
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面及び内部の不良を著しく減少させた成形
体の製造方法及びそれに用いる金型を提供する。 【解決手段】 キャビティー51内で移動可能な可動部
52及び可動部を付勢するエアシリンダー等の付勢手段
を備え、付勢手段はキャビティー内に射出された紐状の
材料が可動部52でせき止められて塊状になった後に可
動部が後退するように可動部を付勢し、塊状の溶融材料
が大きくなるにつれて可動部52を後退させながら材料
の注入を継続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防振部材、機械構
造部品を製造するための中間部材、又は形状が円柱状も
しくは円筒状の部材等の成形体の製造に好適な金型及び
その金型を用いた成形体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、熱可塑性樹脂もしくは熱硬化性
樹脂又はゴム等の材料からなる成形体の製造方法として
は、射出成形法が知られている。射出成形法は、予め成
形体の形状が形作られた金型の製品キャビティー内にシ
リンダー内で溶融された材料をゲートから射出し、製品
キャビティー内で材料が硬化したのち脱型して成形体を
得る方法である。
【0003】図16により、従来の射出成形法を樹脂ロ
ーラの製造を例にとって説明する。図16は、固定金型
101,102からなる射出成形用金型100に溶融樹
脂材料を注入して保圧している状態を示す断面図であ
る。固定金型101,102にはローラの製品キャビテ
ィー104がほぼ半分づつ設けられ、金型温度は図示し
ていない冷却管によって一定に保たれている。固定金型
101及び102は、図示していない溶融樹脂材料射出
成形機にいずれか一方を固定部として、他方を可動部と
して取付けられる。射出成形機にはノズル105が設け
られている。
【0004】射出成形法により樹脂ローラを成形する場
合、図16のようにパーティングライン107を境に固
定部側の金型と可動部側の金型とを型締して金型100
を形成し、注入孔102Aから溶融状態の樹脂材料10
を射出注入する。そして保冷時間の経過後、金型100
を開き、成形体である樹脂ローラを取り出す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の成形体
の製造方法では、得られる成形体の外表面に「フローマ
ーク」等の不良が発生したり、製品内部に「エアー入
り」等の不良が発生したり、成形体の肉厚を厚くしよう
とした場合には「ヒケ」等の不良が発生する等の問題が
あった。
【0006】図17は、射出成形品に発生する製品不良
である「フローマーク」及び「エアー入り」についての
一般的な説明図である。図17(A)に略示するよう
に、成形品110の表面に皺状の模様111が形成され
ることがある。これが「フローマーク」と呼ばれる製品
不良である。また、図17(B)の断面図に略示するよ
うに、成形品の内部に気泡112が包含されることがあ
る。これが「エアー入り」と呼ばれる製品不良である。
【0007】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたもので、表面及び内部の不良を著しく減
少させた成形体を製造することのできる金型を提供する
ことを目的とする。また、本発明は、表面及び内部の不
良を著しく減少させた成形体の製造方法を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】従来の射出成形法で製造
された成形体が、その内部に「エアー入り」等の不良を
有したり、表面に「フローマーク」等の不良を有したり
するのは、前述のように金型に注入された溶融樹脂や溶
融ゴム等の溶融材料が金型の製品キャビティー内を紐状
になって充填されるためである。本発明者らは、この不
良が形成される過程の詳細を種々の実験を繰り返しなが
ら明らかにした。図15を用いて、本発明者らによって
明らかにされた不良形成の過程を説明する。
【0009】充填の初期段階で溶融樹脂や溶融ゴム等の
溶融材料は紐状118になってゲート116から金型1
15の製品キャビティー117内に射出される。紐状に
射出された溶融材料118は、図15(A)に示すよう
に、下から上に緩やかに積み重なるようにして金型11
5の製品キャビティー117を満たしてゆく。このとき
紐状に射出された溶融材料118を融着させて製品キャ
ビティー117内に稠密に充填する力は作用しておら
ず、紐状に積み重なった溶融材料118は間に多量の空
気を含んだ状態になっている。間に空気を含みながら製
品キャビティー117内を充填した紐状溶融材料118
の積み重なりの頂部がゲート116の近くにまで達する
と、ゲート116から注入された溶融材料はゲート11
6の下方に空間的余裕がないため紐状になることができ
ず、図15(B)に示すように、塊119の状態で製品
キャビティー117を今度は上部、すなわちゲート11
6側から満たしていくようになる。
【0010】さらに溶融材料の注入を継続すると、図1
5(C)に示すように、塊状に成長した溶融材料119
が製品キャビティー117の下方に堆積している紐状溶
融材料118を充満圧によって押しつぶし、製品キャビ
ティー117内への溶融材料の充填が完了する。充填初
期に間に空気を含んで紐状に充填された溶融材料118
は、充填末期には製品キャビティー117の下部に圧縮
され、紐状溶融材料118間に融着が起こる。このとき
の融着の跡が「フローマーク」となり、紐状溶融材料の
間に含有されて成形体の内部に残った気泡が「エアー入
り」不良となる。
【0011】つまり、従来の射出成形法は、金型の製品
キャビティー内に注入された溶融材料が紐状になって製
品キャビティー内を緩やかに充填することを許容してい
た点に問題があったのであり、溶融材料を金型の製品キ
ャビティーに均一かつ稠密に充填することで成形体の中
心部及び表面部の製品不良の発生を抑制することができ
ると考えられる。
【0012】本発明は、従来の射出成形法に対するこの
ような問題認識と原因追究のもとになされたもので、金
型の製品キャビティー内に可動部材を設け、充填の初期
段階でゲートから射出される溶融材料をこの可動部材で
せき止めることにより溶融材料が紐状になるのを防止
し、射出成形の初期の段階から製品キャビティー内への
溶融材料の均一かつ稠密な充填を可能とすることで前記
目的を達成するものである。
【0013】すなわち、本発明は、溶融した材料をキャ
ビティー内に射出して成形体を得る金型において、キャ
ビティー内で移動可能な可動部及び可動部を付勢する付
勢手段を備え、付勢手段はキャビティー内に射出された
紐状の材料が可動部でせき止められて塊状になった後に
可動部が後退するように可動部を付勢することを特徴と
する。
【0014】また、本発明は、溶融した材料を金型のキ
ャビティー内に射出して成形体を製造する成形体の製造
方法において、金型として前記キャビティー内に可動部
を備える金型を使用し、金型のキャビティー内に射出さ
れた紐状の材料が金型でせき止められて塊状になるにつ
れて可動部を後退させながら材料の注入を継続すること
を特徴とする。
【0015】図1は、本発明の射出成形法において製品
キャビティー内を溶融材料が充填する過程を説明する図
である。本発明による金型50は、製品キャビティー5
1内を移動する可動部52を備える。図1に示した可動
部52は、その表面53がキャビティー壁面の一部を形
成する例である。
【0016】最初に図1(A)に示すように、可動部5
2をゲート54に近付け、ゲート54と可動部52の表
面53との間の距離を溶融材料55が塊となりうる最大
距離h以下に設定して射出を開始する。この溶融材料が
塊となり得るゲート54と可動部52の最大距離hは、
射出時の溶融材料の粘性やゲート54の径によって決ま
る。可動部52はエアシリンダーやコイルバネ等の付勢
手段によってゲート54の方向に向けて付勢されてい
る。付勢手段は、可動部52を所定の力でゲート54方
向に付勢し、溶融材料の射出充満圧がそれ以上になった
とき可動部52が後退するようにしておく。溶融材料5
5は、図1(A)に示すように、充填の最初から塊状と
なる。充填を継続すると、図1(B)に示すように、溶
融材料55は可動部52の付勢力に打ち勝って可動部5
2を下方に押しながら製品キャビティー51を上方から
下方に充填していく。そして最後に、図1(C)に示す
ように、製品キャビティー51の全体を充填して充填が
完了する。成形体は、可動部52をエジェクターとして
利用して成形体を下方から押し出すことにより取り出さ
れる。
【0017】図1に示した可動部52は、その表面53
が製品キャビティーの壁面の一面を形成しているが、可
動部の表面は必ずしも製品キャビティーの壁面を構成す
る必要はない。図2は、可動部の表面が製品キャビティ
ーの壁面を構成せず、製品キャビティー壁面に接触せず
に移動する例を説明する図である。図2(B)及び
(C)は、図2(A)に略示した蒲鉾型の成形体66を
製造するための金型60を各々90°異なる方向から見
た断面図である。金型60の上部に溶融材料を射出する
ゲート64が設けられ、ゲート64に対向するように製
品キャビティー61内に可動部62が設けられている。
可動部62はエアシリンダーやコイルバネ等の付勢手段
によって初期状態ではゲート64に最も接近した位置に
配置され、その後は溶融材料の射出量の増大とともにゲ
ート64から遠ざかる方向に移動する。図から明らかな
ように、この例の場合、可動部62の表面63は可動部
63の移動中に製品キャビティー61の壁面に常時接す
ることはなく、図1に示した例のように可動部62の表
面63が製品キャビティーの一つの壁面を構成すること
はない。
【0018】図3は、図2に示した金型の製品キャビテ
ィーに溶融材料が充填される様子を説明する図である。
図1の場合と同様に、最初に図3(A)に示すように、
可動部62をゲート64に近付け、ゲート64と可動部
62の表面63との間の距離を溶融材料65が塊となり
うる最大距離以下に設定して射出を開始する。可動部6
2はエアシリンダーやコイルバネ等の付勢手段によって
ゲート64の方向に向けて付勢されている。付勢手段
は、可動部62を所定の力でゲート64方向に付勢し、
溶融材料の射出充満圧がそれ以上になったとき可動部6
2が後退するようにしておく。
【0019】この場合も、ゲート64の直下に可動部6
2の表面63が位置するためゲート64から射出された
溶融材料65は紐状になることができず、図3(A)に
示すように、充填の最初から塊状となる。この状態で溶
融材料65の充填を継続すると、図3(B)に示すよう
に、溶融材料65は可動部52の付勢力に打ち勝って可
動部62を下方に押しながら製品キャビティー61を充
填していく。そして最後に、図3(C)に示すように、
製品キャビティー61の全体を充填して充填が完了す
る。ただし、この金型の場合には、溶融材料65が可動
部62と製品キャビティー61を構成する下面のクリア
ランス67に侵入することがないように、溶融材料65
の注入速度と可動部62の後退速度あるいは可動部62
の後退のタイミングを調整する必要がある。
【0020】本発明において、成形体を構成するのに用
いられる溶融材料としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹
脂、あるいは各種のゴムを挙げることができる。具体的
には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリスチレン、ABS樹脂、AS樹脂、ポリメタク
リル酸メチル、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、
繊維素系樹脂、ナイロン(ポリアミド)、ポリウレタ
ン、ポリアセタール(ポリオキシメチレン)、ポリカー
ボネート、変性ポリフェニレンエーテル、ポリプチレン
テレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、超高分
子量ポリエチレン、ポリフェニレンスルフィド、ポリス
ルホン、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエーテル
ケトン、ポリアリレート、液晶ポリマー、オレフィンビ
ニルアルコール共重合体、ポリアミドイミド、ポリエー
テルイミド、ポリテトラフルオロエチレン等を含む熱可
塑性樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂
等のアミノ樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂、フタル酸ジアリル樹脂、ポリイミド樹脂、シリコー
ン樹脂、ポリウレタン、シリコーンエラストマー、シー
トモールディングコンパウンド、バルクモールディング
コンパウンド等を含む熱硬化性樹脂、スチレン−ブタジ
エンゴム、ブタジエンゴム、ブチルゴム、エチレン−プ
ロピレンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、フッ
素ゴム、シリコーンゴム、ウレタンゴム等の合成ゴム及
び天然ゴムを含むゴム等を用いることができる。
【0021】本発明によると、溶融材料充填速度と合わ
せて製品キャビティー内で可動部を後退させながら充填
することで、溶融材料は充填初期から塊状となり、充填
の最初から最後まで塊状の充填形態で製品キャビティー
内に稠密に充填される。したがって、従来の射出成形法
で問題となっていた「フローマーク」や「エアー入り」
等の製品不良が発生することがなく、強度的にも優れた
成形体を得ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。図4及び図5は、樹脂ローラの
製造に用いられる射出成形用金型の一例を示す断面図で
あり、図4は成形サイクルの射出の動作状態を表し、図
5は保圧の動作状態を表す。
【0023】射出成形用金型20は、製品キャビティー
4を構成する固定金型1、固定金型2と可動金型3とか
ら構成されており、可動金型3は固定金型2に組み込ま
れている。可動金型3は金属又は樹脂等の円柱体からな
り、外周面に溶融樹脂材料の流出防止のためのゴム等の
Oリング3Eが少なくとも1本設けられている。パーテ
ィングライン7を境に固定金型1は図示しない射出成形
機の可動部へ、固定金型2は同じく固定部へそれぞれ取
付けられている。また、図示しないが、金型の温度をコ
ントロールするための冷却配管が組みこまれており、金
型1及び金型2の温度は好ましくは100〜110℃に
保持される。金型1,2の上方には樹脂材料を注入する
ための射出成形機のノズル5が嵌合する注入孔2Aが設
けられている。
【0024】可動金型3は製品キャビティー4の壁面の
一部を構成しており、具体的にはローラの製品キャビテ
ィー壁面4B,4C及び4Dを有している。可動金型3
は、金型1と2とによって形成される金型壁面4Eを上
下方向に自在に摺動して移動可能である。可動金型3の
後端部はスライドロッド3Aに連結しており、スライド
ロッドはエアシリンダー21によって注入孔2Aの方向
に付勢されている。エアシリンダー21による付勢力
は、樹脂材料の射出圧力が例えば500kgfのとき5
kgf程度とする。
【0025】次に、可動金型3を移動させながら製品キ
ャビティー4に溶融した樹脂材料を充填する方法につい
て説明する。射出成形用金型20の型締状態では、可動
金型3はスライドロッド3Aを介してエアシリンダー2
1の付勢によって金型空間14内に突き出すように金型
壁面4Eに沿って注入孔2Aに向かって配置されてお
り、可動金型3の製品キャビティー壁面4Bと金型1,
2の製品キャビティー壁面4Bとが近接又は当接してい
る。したがって、スライドロッド3Aがエアシリンダー
21によって付勢された状態で製品キャビティー4の容
積は、固定金型1,2の製品キャビティー壁面4Cと可
動金型3の製品キャビティー壁面4C,4Dで囲まれた
容積であり、この状態が実質的に最小の容積である。
【0026】図4に示すように、この状態でノズル5を
通じて金型3の製品キャビティー壁面4B,4C,4D
に溶融した樹脂材料10を矢印Aのように射出注入す
る。溶融した樹脂材料10の流動圧力Fは、可動金型3
の製品キャビティー壁面4B,4C,4Dで受け止めら
れる。
【0027】溶融した樹脂材料10の注入を更に続ける
と注入による流動圧力が更に増加するが、流動圧力の増
加すなわち溶融材料の増加に対応して、可動金型3はス
ライドロッド3Aを介してエアシリンダー21の付勢力
と釣り合いながら、溶融材料の増加量(体積)分だけ付
勢力の逆方向(図4では下向き方向)に後退移動を開始
し、製品キャビティー壁面4Aが増加していく。このよ
うにして溶融樹脂の射出注入と可動金型3の後退移動を
同時に継続して成形を行うと、図5に示すように樹脂材
料10が製品キャビティーに均一にかつ稠密に充填され
る。
【0028】充填終了後、金型1,2を一定速度で冷却
すると樹脂ローラ12が成形される。そして所定時間経
過後、金型20を分割して図6に示す成形済のシャフト
一体樹脂ローラ12を取り出す。図6に示した樹脂ロー
ラ12は、ローラ本体部25の両端シャフト26A,2
6Bを樹脂組成物でローラ本体部25と一体的に成形し
たものである。
【0029】ローラのシャフト部は、図7(A)に示す
ように、ローラ本体部25を軸方向に沿って貫通する金
属製の芯金27としてもよく、また図7(B)に示すよ
うに、金属製のシャフト28A,28Bをローラ本体部
25を貫通させることなく、ローラ本体部25の両端か
らそれぞれ軸方向に沿って突出した状態に埋設してもよ
い。あるいは、図7(C)に示すように、片側のシャフ
ト29Aをローラ本体部25と一体的に形成し、他方の
シャフト29Bをローラ本体部25に埋設した金属製の
シャフトとすることもできる。また更に、これらシャフ
ト(あるいは芯金)26A,26B,27,28A,2
8B,29A,29Bには、ローラを回転させるための
駆動用ギアを設けてもよい。
【0030】なお、図4及び図5に示した射出成形用金
型において、可動金型3を付勢する付勢手段として、エ
アシリンダーに代えて図8に示すようにコイルバネ8を
用いることもできる。この場合には、可動金型3の後端
部に連結されたスライドロッド3Aを金型2に組み込ま
れたブッシュ9へスライド可能に支持し、スライドロッ
ド3Aの端部を可動金型3を付勢するコイルバネ8で支
承する。
【0031】図9は、本発明による射出成形用金型の他
の例を説明する断面図である。この例の金型30は、金
属又は樹脂等の円柱体からなる可動金型を複数(図9に
おいては2個)設けて、注入口2Aを中心に左右対称に
可動金型3B,3Cが等距離づつ前進又は後退する構造
としたものである。可動金型3B,3Cの後端部はスラ
イドロッド3Aに連結しており、スライドロッド3Aの
端部はコイルバネ8によって支承されている。
【0032】固定金型1,2からなる金型30の締結状
態では、可動金型3B,3Cはコイルバネ8によって相
互に近接する方向に付勢されており、製品キャビティー
4の容積は最小になっている。この状態で、ノズル5を
通じて金型30の製品キャビティー4に溶融した樹脂材
料を射出注入する。溶融した樹脂材料の流動圧力は、可
動金型3B,3Cの製品キャビティー壁面で受け止めら
れる。溶融した樹脂材料の注入を更に継続すると、注入
による流動圧力が更に増加するが、流動圧力の増加すな
わち溶融樹脂材料の増加に対応して、可動金型3B,3
Cはスライドロッド3Aを介してコイルバネ8の付勢力
と釣り合いながら、溶融樹脂材料の増加量(体積)分だ
け付勢力の逆方向(図9では左右方向)に後退移動し、
製品キャビティー4の容積が増加していく。
【0033】このようにして、溶融樹脂材料の射出注入
と可動金型3B,3Cの後退移動を同時に継続して成形
を行うと、樹脂材料が製品キャビティーに均一にかつ稠
密に充填される。その後、金型1,2を一定速度で冷却
すると樹脂ローラが成形される。そして所定時間経過
後、金型30を分割すると、図6に示す成形済のシャフ
ト一体樹脂ローラ12が得られる。なお、図9では可動
金型3B,3Cの付勢手段としてコイルバネ8を用いて
いるが、コイルバネに代えてエアシリンダー等の他の付
勢手段を用いてもよい。
【0034】図10、図11、図12は、本発明による
射出成形用金型の他の例を説明する断面図である。この
例の金型40は、図7(A)に示したような、樹脂材料
からなるローラ本体部25と金属製の芯金27とを一体
成形したシャフト一体型ローラを製造するものである。
図10は型締めした状態の射出成形用金型の断面図、図
11及び図12は樹脂ローラ成形中の金型の断面図であ
る。
【0035】射出成形用金型40は、製品キャビティー
4を構成する固定金型1、固定金型2と可動金型3とか
ら構成されている。固定金型1と固定金型2は、型締め
時に金型空間14の中心部に金属製の芯金27を挟持し
て固定できるようになっている。可動金型3は芯金27
が貫挿される貫挿孔3Dを有する金属又は樹脂等の円柱
体からなり、外周面に溶融樹脂材料の流出防止のための
ゴム等のOリング3Eが少なくとも1本設けられてい
る。可動金型3は、固定金型1,2に固定された芯金2
7に案内され、金型壁面4Eを摺動するようにして固定
金型1,2の製品キャビティー壁面4Bの1端から他端
まで自由に移動できる。
【0036】パーティングライン7を境に一方の固定金
型1は図示しない射出成形機の可動部へ、他方の固定金
型2は同じく固定部へそれぞれ取付けられている。ま
た、図示しないが、固定金型1,2には金型の温度をコ
ントロールするための冷却配管が組みこまれている。金
型2の上方には樹脂材料を注入するための射出成形機の
ノズル5が嵌合する注入孔2Aが設けられている。
【0037】金型40の型締状態では、図10に示すよ
うに、可動金型3を製品キャビティー4が実質的に最小
の容積になるように注入孔2A側の製品キャビティー壁
面4Bに近接させておく。この状態で、図11に示すよ
うに、ノズル5を通じて金型3の製品キャビティー壁面
4Bに溶融した樹脂材料10を矢印Aのように射出注入
する。溶融した樹脂材料10の流動圧力Fは、可動金型
3の製品キャビティー壁面4Bで受け止められる。溶融
樹脂材料10の注入を更に継続すると、注入による流動
圧力が更に増加するが、流動圧力の増加すなわち溶融樹
脂材料の増加に対応して、可動金型3はOリング3Eと
金型1,2の金型壁面4Eの摩擦力と釣り合いながら、
溶融樹脂材料10の増加量(体積)だけ注入孔2Aと反
対側の金型空間14の端部に向かって(図11では下向
き方向)後退移動し、製品キャビティー壁面4Aが増加
していく。
【0038】このようにして溶融樹脂材料の射出注入と
可動金型3の後退移動を同時に継続して成形を行うと、
図12に示すように樹脂材料が製品キャビティー4に均
一にかつ稠密に充填される。その後、固定金型1,2を
一定速度で冷却すると樹脂ローラが成形される。そして
所定時間経過後、金型40を分割して図7(A)に示す
成形済のシャフト一体ローラを取り出す。
【0039】次に、本発明による射出成形金型を用いて
衝撃吸収ゴム体を製造した例について説明する。図13
は衝撃吸収ゴム体の斜視図であり、図14は製造に使用
した射出成形用金型の説明図である。ここで製造した衝
撃吸収ゴム体79は内径16mm、外形65mm、高さ
80mmの中空の円筒形状を有するもので、中央の孔に
ボルトを挿入して取り付けることで、モータ、ポンプ、
精密機械、計器等の機械器具を床面に取り付ける際や送
風機を天井から吊り下げて固定する際の振動絶縁をする
ことができるものである。
【0040】図14(B)は射出成形金型の断面図、図
14(A)は図14(B)のA−A矢示図である。金型
70は内部に円筒状の製品キャビティー71を有し、射
出成形機のノズルから射出されたNR系の溶融ゴム材料
は、4本のランナー78A,78B,78C,78Dを
通り4箇所のゲート74A,74B,74C,74Dか
ら製品キャビティー71内に注入される。製品キャビテ
ィー71内には、エアシリンダー80の付勢によって移
動する円環状の可動金型81が設けられている。可動金
型81の上面76は製品キャビティーの一つの壁面とな
る環状の平面であり、エアシリンダー80によって可動
金型81を駆動することで可動金型81の上面76は製
品キャビティー71の他の壁面を摺動して製品キャビテ
ィー71内を移動することができる。また、可動金型8
1を付勢する手段としてエアシリンダー80に代えて他
の手段、例えばコイルバネを用いることもできる。
【0041】可動金型81は、製品キャビティー71内
への溶融ゴム材料75の射出開始前に、エアシリンダー
80の付勢によってゲート74A〜74Dに近接又は当
接される。この状態で製品キャビティー71の容積は、
垂直な製品キャビティー壁面と可動金型81の上面76
で囲まれた容積であり、この状態が実質的に最小の容積
である。この状態で、ランナー78A〜78Dを通して
4箇所のゲート74A〜74Dから金型70の製品キャ
ビティー71内に溶融ゴム材料75を射出注入する。溶
融ゴム材料75の流動圧力は、可動金型81の上面76
で受け止められる。4箇所のゲート74A〜74Dから
最小容積の製品キャビティーに注入された溶融ゴム材料
75は、各ゲート74A〜74Dを中心に拡がって製品
キャビティー71を満たし、異なるゲートから注入され
た溶融ゴム材料同士が製品キャビティー71の円周方向
で接触して射出開始直後直ちにウエルドの融着が生じ
る。
【0042】ここで、溶融ゴム材料75の射出開始によ
る可動金型81の下降は、エアーシリンダー80の初期
内圧を可動金型81の上昇力がゲート1箇所当たり略1
kg以上かかるように設定しておき、溶融ゴム材料射出
充満圧がその上昇力を超えたとき下降するようにしてお
く。このエアーシリンダー80による可動金型81の上
昇力が強すぎると、製品キャビティー71の壁面と可動
金型81のクリアランスに溶融ゴム材料が侵入する不都
合が生じ、また可動金型81の上昇力が弱すぎると、各
ゲート74A〜74Dから射出された溶融ゴム材料75
の塊同士が円周方向で接触して融着するウエルドの融合
タイミングが遅れ、ウエルド強度アップのメリットが少
なくなる。
【0043】溶融ゴム材料75の注入を更に続けると注
入による流動圧力が更に増加するが、流動圧力の増加す
なわち溶融ゴム材料75の増加に対応して、可動金型8
1はエアシリンダー80の付勢力と釣り合いながら、溶
融ゴム材料75の増加体積分だけ付勢力の逆方向に後退
移動を開始し、製品キャビティー71の体積が増加して
いく。このようにして溶融ゴム材料75の射出注入と可
動金型81の後退移動を同時に継続して成形を行うこと
で、前述した各例の場合と同様に溶融ゴム材料75が製
品キャビティー71に均一にかつ稠密に充填される。そ
の後、金型70内で加熱加硫すると、図13に示した衝
撃吸収ゴム体が成形される。そして所定時間経過後、金
型を分割してエアシリンダー80により可動金型81を
上方に駆動することで、エアシリンダー80で付勢され
る可動金型81を脱型用エジェクターとして用いて金型
70から成形済の衝撃吸収ゴム体を取り出す。
【0044】比較のために、可動金型81を用いない以
外は図14に示した射出成形金型70と同様の、従来の
射出成形金型を用いて比較用の衝撃吸収ゴム体を製造
し、図14に示した射出成形金型を用いて製造した衝撃
吸収ゴム体(以下、本発明品という)と前記比較用の衝
撃吸収ゴム体(以下、比較品という)の外観、エアー入
り、ベアー不良率、及び0〜50%圧縮耐久性を比較し
た。
【0045】ここで、ベアー不良とは、製品キャビティ
ー内のエアーが溶融ゴム材料の注入時に排出されず、キ
ャビティー壁とゴム間に残留したエアーによって製品外
形に生じたゴム欠け不良を指し、エアー入り、ベアー不
良率は、製品外観を目視で検査し、ベアー(ゴム欠け)
及びフクレ(エアー入り)のあるものをカウントする方
法で測定した。0〜50%圧縮耐久性は、衝撃吸収ゴム
体を高さ方向に0%(圧縮しない)と50%の繰り返し
圧縮を周波数1Hzで継続して加え、製品に亀裂が発生
するまでの回数を測定して求めた。
【0046】目視によって外観を比較すると、本発明品
には僅かなウエルドマークが認められたが、フローマー
クは無かった。一方、比較品にはウエルドマークもフロ
ーマークもはっきり認められた。本発明品のエアー入
り、ベアー不良率は比較品の10分の1以下であった。
また、0〜50%圧縮耐久性を比較したところ、本発明
品は比較品のほぼ4倍の圧縮耐久性を示した。
【0047】
【発明の効果】本発明によると、射出成形法によって製
造される成形体の表面及び内部の製品不良を著しく減少
させることができ、強度的にも優れた成形品を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の射出成形法において製品キャビティー
内を溶融材料が充填する過程を説明する図。
【図2】可動部の表面が製品キャビティーの壁面を構成
しない射出成形用金型の説明図。
【図3】図2に示した金型の製品キャビティーに溶融材
料が充填される様子を説明する図。
【図4】本発明による射出成形用金型の一例を示す断面
図。
【図5】保圧動作中の射出成形用金型の断面図。
【図6】シャフト一体型ローラの断面図。
【図7】マグネットローラの構造を説明する断面図。
【図8】本発明による射出成形用金型の他の例を示す断
面図。
【図9】本発明による射出成形用金型の他の例を示す断
面図。
【図10】本発明による射出成形用金型の他の例を示す
断面図。
【図11】ローラ成形中の射出成形用金型の断面図。
【図12】ローラ成形中の射出成形用金型の断面図。
【図13】衝撃吸収ゴム体の斜視図。
【図14】衝撃吸収ゴム体の製造に使用した射出成形用
金型の説明図。
【図15】従来の射出成形法で不良が形成される過程の
説明図。
【図16】従来のローラの成形中の金型の断面図。
【図17】フローマーク及びエアー入りの説明図。
【符号の説明】
20,30,40,50,60,70,100,115
金型 1,2,101,102 固定金型 2A,102A 注入孔 3,3B,3C,81 可動金型 3A スライドロッド 3D 貫挿孔 3E Oリング 4,51,61,71,117 製品キャビティー 4A,4B,4C,4D 製品キャビティー壁面 4E 金型壁面 5,105 ノズル 7,107 パーティングライン 8 コイルバネ 9 ブラケット 10 樹脂磁性材料 12 樹脂ローラ 14 金型空間 21,80 エアシリンダー 25 ローラ本体部 27 芯金 52,62 可動部 53,63 可動部表面 54,64,74A〜74D,116 ゲート 55,65 溶融材料 75 溶融ゴム材料 78A〜78D ランナー 79 衝撃吸収ゴム体 111 フローマーク 112 エアー入り不良 A 流動方向 F 流動圧

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融した材料をキャビティー内に射出し
    て成形体を得る金型において、前記キャビティー内で移
    動可能な可動部と、前記可動部を付勢する付勢手段とを
    備え、前記付勢手段は前記キャビティー内に射出された
    材料が前記可動部でせき止められて塊状になった後に前
    記可動部が後退するように前記可動部を付勢することを
    特徴とする金型。
  2. 【請求項2】 前記付勢手段はコイルバネ又はエアシリ
    ンダーであることを特徴とする請求項1記載の金型。
  3. 【請求項3】 前記可動部の表面は前記キャビティーの
    壁面の少なくとも一部を形成していることを特徴とする
    請求項1又は2記載の金型。
  4. 【請求項4】 溶融材料を金型のキャビティー内に射出
    して成形体を製造する成形体の製造方法において、 前記金型として請求項1〜3のいずれか1項に記載され
    た金型を使用し、前記金型のキャビティー内に射出され
    前記可動部でせき止められてできた前記溶融材料の塊が
    大きくなるにつれて前記可動部を後退させながら前記溶
    融材料の注入を継続することを特徴とする成形体の製造
    方法。
JP13513796A 1995-05-31 1996-05-29 金型及びこれを用いた成形体の製造方法 Withdrawn JPH0948047A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002355871A (ja) * 2001-05-31 2002-12-10 T S Tec Kk 車両用内装部品の発泡射出成形装置及び発泡射出成形方法
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JP2008258460A (ja) * 2007-04-06 2008-10-23 Uchiyama Mfg Corp 磁気エンコーダ用環状樹脂磁石の製造方法
CN116652151A (zh) * 2023-07-28 2023-08-29 合肥亚明汽车部件有限公司 一种自调节铝合金压铸装置

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