JPH0949709A - 部品の傾き・高さ測定方法及びそれを用いた検査装置 - Google Patents

部品の傾き・高さ測定方法及びそれを用いた検査装置

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JPH0949709A
JPH0949709A JP20296395A JP20296395A JPH0949709A JP H0949709 A JPH0949709 A JP H0949709A JP 20296395 A JP20296395 A JP 20296395A JP 20296395 A JP20296395 A JP 20296395A JP H0949709 A JPH0949709 A JP H0949709A
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JP20296395A
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Yukihiro Shibata
行広 芝田
Hisafumi Iwata
尚史 岩田
Hitoshi Kubota
仁志 窪田
Koichi Fukushima
宏一 福島
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スペックル干渉と、光切断像のデフォ−カ
ス、異物・傷に対する検出誤差を低減させた傾き・高さ
測定方法を提供する。 【解決手段】 光源1からのインコヒ−レント光を、コ
リメ−タレンズ2、スリット3で形成したスリット光を
投影レンズ4を部品10の表面に垂直投影させ、スリッ
ト像5を形成させ、その表面からの回折光及び散乱光の
光切断像を結像レンズ20によりTVカメラ21に結像
させ、光電変換して画像を形成させる。画像処理部30
により、各走査線毎に光切断像の中心位置を求め回帰直
線を得て、回帰直線の傾きより部品の傾き・高さを求め
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部品の傾き・高さ
測定方法及びそれを用いた検査装置に係り、特に、磁気
ヘッド等を加工及び組立て後に、傾き及び高さの位置決
め検査を行うのに最適な傾き・高さの検出方法とそれを
用いた検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】部品の製造工程及び組立て工程におい
て、品質管理等の目的で工程の途中及び終了後に位置決
め精度の測定や検査が不可欠な場合がある。このような
場合では、測定対象物の材質や測定環境等によって、非
接触測定でなければならないケ−スが多々ある。このよ
うな非接触測定法の一つとして光切断方式がある。光切
断方式では、スリット光を試料に照明し、反射した光の
位置を検出することにより、試料の連続的な高さを検出
することが可能である。従って、部品を製造或いは組立
て後に、部品の高さや傾きを検出することができ、品質
管理及び検査工程等の測定技術として一般的に適用され
ている。
【0003】例えば、特開昭62ー127602号公報
記載技術の部品検査装置がある。前記記載の検査装置で
は、測定部品の斜め上方からスリット状のレ−ザ−ビ−
ムを照射し、上方に配置したテレビカメラで測定部品上
面のスリット像を撮像し、撮像した光切断像より前記部
品両端の傾きを求めるという技術であり、前記部品の両
端に傾斜部がある場合、これら傾斜部と光学的に共役で
ある光切断像を傾きの演算デ−タとして省くという特徴
を有する技術である。また、例えば、特開平4ー181
108号公報及び特開平5ー149729号公報記載技
術の三次元形状認識装置がある。前記三次元形状認識装
置は光切断像を用いるものであり、測定対称物が急傾斜
面における像であって、明確でない場合、テレビカメラ
を移動させ、前記測定対称物からの乱反射光を確実に捉
えて、明確な実像を得るものであつた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の斜方照明を
用いた部品検査装置は、レ−ザ−ビ−ムをスリット状に
制限して測定部品に斜方照明し、その反射光を撮像手段
で撮像し、撮像したスリット像にウインド設定を施し切
りだしを行うことで欠落を検出し、前記切り出したライ
ンの位置と傾きから、測定部品上面の位置と傾きを求め
るように構成したものである。
【0005】この光学系では、照明光としてレ−ザ−ビ
−ムを用いているため、測定面に凹凸があると、光切断
像がスペックル干渉を起こし、光切断像が部品の表面形
状と関係なく不連続になる場合がある。このため、光切
断像より部品の欠落、傾き、高さを求めても、部品の表
面形状と異なる場合があり、正確な検査及び測定は困難
であるという問題点があった。
【0006】また、部品の測定面に対して斜方照明する
ことにより、照明光の入射角が一定の角度を有するた
め、部品や高さが測定方向に変位すると、前記部品上で
照明光が反射する位置がシフトする。このため、検出系
の光軸方向にも反射位置がシフトするため、撮像した光
切断像がデフォ−カスする恐れがある。前記光切断像が
デフォ−カスすると、像のコントラストが低くなり、傾
きや高さの測定精度が低下するという問題点があった。
【0007】同様に、部品に段差があると、部品の高さ
測定方向の位置決め誤差に応じて、スリット光が前記段
差に照明されたり、されなかったりすることがある。こ
の場合、高さ検出結果には、部品の段差量が含まれた
り、含まれなかったりする。このため、部品の表面に段
差部が不規則にある場合などは、正確に傾き・高さを求
めることは困難であるという問題点があった。
【0008】また、撮像したスリット像にウインド設定
を行うが、このウインドで切りだす画像は光学的に部品
の平面部と共役である部分である。このため、切りだし
た画像と共役な部品面に異物や傷がある場合は、光切断
像は不連続となり、前記光切断像の中心位置を演算して
も誤差を多く含んだ結果となるという課題があつた。ま
た、光切断像はスリット状に得られるため、2次元形状
の測定しか行えず、部品の傾きを一方向しか検出できな
いという問題点があった。
【0009】また、従来のテレビカメラを移動させる三
次元形状認識装置は、スリット光による実像と虚像とが
同時に検出される場合に、虚像の検出防止には有効であ
る。しかしながら、テレビカメラの移動機構を必要とし
構成が複雑となる。さらに、測定対称物が傾斜している
ため、上記と同様に、前記スリット光の入射角が一定の
角度を有するため、測定対称物が変位をすると、デフォ
ーカスを生じ、測定精度の低下を招くという問題点があ
った。
【0010】本発明は、かかる上記従来技術の課題を解
決すべく、測定対称物である部品の表面凹凸によるスペ
ックル干渉を防止し、部品の変位に基づく光切断像のデ
フォ−カスを防止及びその傾きの検出誤差を低減、傾き
の二方向を同時に検出すると共に、部品上に投影された
スリット像の位置に異物や傷があっても検出誤差を低減
する傾き・高さの測定方法を提供することを第一の目的
とする。また、本発明の第二の目的は、上記傾き・高さ
の測定方法を用いた検査装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、第一の発明に係る部品の傾き・高さ測定方法は、イ
ンコヒ−レント光で形成したスリット像を照明光とし
て、前記部品の測定面上に垂直投影させ、前記測定面上
で回折及び散乱させ、結像手段により、前記回折及び散
乱光を結像させ、光電変換手段により前記結像を光電変
換させ、演算手段により前記光電変換信号から部品の傾
き・高さを演算するようにし達成することができる。
【0012】より、詳しく説明すると、第一の発明に係
る部品の傾き・高さ測定方法は、インコヒ−レント光の
スリット像の照明光を用いて、部品の測定面に対し、垂
直に照射させ、干渉性を低く、測定面の凹凸によるスペ
ックル干渉を防ぎ、光切断像の非対称化の防止するよう
にし、部品が照明光の軸方向に変位しても、前記部品上
で前記照明光の反射位置を一定とし、部品高さの測定方
向に位置決め誤差が生じても同じ位置に照明し、部品表
面に段差あっても照明され、高さ検出結果に部品表面段
差の影響が除き、照明系の光軸に対して、垂直に検出系
の光軸を配置し、照明系の光軸方向に部品が前後に変位
しても、当該部品上の照明光の反射位置は、検出系の焦
点深度方向には不変であり、撮像した光切断像をデフォ
−カスさせず、部品の位置決め誤差にも拘らず、常に高
コントラストとなるようし、正確に傾きを求めるように
したものである。
【0013】上記課題を解決するため、第一の発明に係
る他の部品の傾き・高さ測定方法は、インコヒ−レント
光で形成したスリット像の照明光を、部品表面及び部品
取付基準面に垂直投影させ、結像手段により前記スリッ
ト像の前記部品表面上及び部品取付基準面上からの回折
並びに散乱光を結像させ、光電変換手段により前記結像
を光電変換させ、演算手段により前記光電変換信号から
前記部品及び前記部品取付基準面上の傾き・高さを演算
することにより達成することができる。
【0014】より詳しく説明すると、また、第一の発明
に係る他の部品の傾き・高さ測定方法は、インコヒ−レ
ント光で形成したスリット像の照明光を、部品表面及び
部品取付基準面に垂直投影させ、スリット像の部品表面
上及び部品取付基準面上からの回折並びに散乱光を結像
させることにより、部品の切断像と部品取付基準面の切
断像がえられ、この両切断像から得た両者の高さの差よ
り、部品試料の厚さがえられるようにしたものである。
【0015】さらに、上記課題を解決するため、第一の
発明に係るさらに他の部品の傾き・高さ測定方法は、照
明光として、インコヒ−レント光で形成した明暗パタ−
ン像を用いることにより達成することができる。さらに
また、前記明暗パタ−ン像として、インコヒ−レント光
で形成した市松模様状に配置したパタ−ンを用いること
により達成することができる。さらにまた、前記明暗パ
タ−ン像として、ラインアンドスペ−ス状のパタ−ンを
用いることにより達成することができる。さらにまた、
演算手段は、前記結像の光量及び前記結像の大きさが特
異な点のデ−タを、前記演算手段の演算対称から除去す
ることにより達成することができる。
【0016】より詳しく説明すると、第一の発明に係る
さらに他の部品の傾き・高さ測定方法は、部品に投影す
るスリット像を市松模様状の明暗パタ−ン像やラインア
ンドスペ−ス状の複数スリットの明暗パタ−ン像にする
ことにより、部品の傾きを二方向から検出できるように
したものである。また、第一の発明に係るさらに他の部
品の傾き・高さ測定方法は、演算手段において、光量、
像の大きさが特異なデ−タを演算対称から除外すること
により、部品上の異物や傷に起因した誤差を除くことが
できるようにしたものである。
【0017】上記課題を解決するため、第二の発明に係
る部品の傾き・高さ測定装置は、部品の測定面に対して
インコヒ−レント光で形成されたスリット像を垂直に照
明する照明手段と、部品上で前記スリット像の回折及び
散乱した光を結像させる結像手段と、前記結像を光電変
換させる光電変換手段と、前記光電変換信号より部品の
傾き及び高さを演算する演算手段とを具備することによ
り達成することができる。
【0018】上記課題を解決するため、第二の発明に係
る他の部品の傾き・高さ測定装置は、部品表面及び部品
取付基準面に対して、インコヒ−レント光で形成したス
リット像を垂直投影する照明手段と、前記投影されたス
リット像が部品表面上及び部品取付基準面上で回折並び
に散乱した光を結像させる結像手段と、前記結像を光電
変換手段させる光電変換手段と、前記光電変換信号より
前記部品及び前記部品取付基準面上の傾き・高さを演算
する演算手段とを具備することにより達成することがで
きる。
【0019】上記課題を解決するため、第二の発明に係
るさらに他の部品の傾き・高さ測定装置は、前記記載の
いずれかの部品の傾き・高さ測定装置において、前記ス
リット像として、明暗パタ−ン像を用いることにより達
成することができる。前項記載の部品の傾き・高さの測
定装置において、前記明暗パタ−ン像に、市松模様状に
配置したパタ−ンを用いることにより達成することがで
きる。前記記載の部品の傾き・高さの測定装置におい
て、前記明暗パタ−ン像に、ラインアンドスペ−ス状の
パタ−ンを用いることにより達成することができる。前
記記載の部品の傾き・高さ測定装置において、前記演算
手段は、前記結像の光量及び前記結像の大きさが特異な
点のデ−タを、演算対称から除去することにより達成す
ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施の形態を図
1ないし図11を参照して詳細に説明する。 〔実施の形態 1〕まず、本発明の一実施の形態に係る
傾き・高さ測定方法が用いられる試料の傾き高さ検査装
置について説明する。図1は、本発明の一実施の形態に
係る試料の傾き・高さ検査装置の模式図、図2は、本発
明の一実施の形態係る傾き・高さ測定方法の模式図、図
3は斜方照明に基づくデフォカスの模式図、図4は図3
のデフォカスに対する垂直照明による低減模式図、図5
は、段差に基づく位置検出誤差の模式図、図6は、図5
の位置検出誤差に対する垂直照明による低減模式図であ
る。
【0021】図1、2、3、4、5、6のいずれにおい
ても、同一符号は同等部分であるので、7は照明系であ
り、この照明系7において、1は光源、2はコリメ−タ
レンズ、3はスリット、4は投影レンズである。25は
検出系であり、この検出系25において、5はスリット
像、10は部品、20は結像レンズ、21はTVカメラ
であり、30は画像処理部、40はモニタ、50は光切
断像である。βは入射角、γは反射角である。
【0022】まず、照明系7について説明する。図1に
示すように、照明系7は、部品10の傾き及び高さ測定
面に対して垂直に配設されており、その入射角は0°で
ある。前記照明系7は、光源1が配置され、前記光源1
を出射した光がコリメ−タ−レンズ2により平行光とな
る。このコリメ−タレンズ2による平行光となることに
より、光源1とスリット3は光学的に無限遠の位置関係
となる。したがって、前記光源1は、スリット3をケ−
ラ−照明する。なお、前記光学的にケ−ラ−照明するた
めには、光源1からコリメ−タレンズ2までの距離と、
コリメ−タレンズ2からスリット3までの距離とを当該
コリメ−タレンズ2の焦点距離と一致させればよい。投
影レンズ4はケ−ラ−照明されたスリット3の像を部品
10に投影する。
【0023】検出系25は、前記投影された照明光はス
リット像5を形成し、部品10の表面状態に応じて反
射、回折、散乱し、そのうち、回折光、散乱光を結像レ
ンズ20に入射させ、入射光のみによる光切断像をTV
カメラ21の結像面に形成する。この光切断像はTVカ
メラ21で光電変換され、画像となる。この画像は画像
処理部30に入力され、例えばモニタ40に示す光切断
像の場合には、各走査線毎に光切断像の中心位置を求め
る。この各走査線毎に求めた光切断像の中心位置は、光
切断像と光学的に共役な位置の照明系光軸方向の位置を
求めている。また、各走査線に付いて求めた光切断像の
中心位置を用いて回帰直線を求め、回帰直線の傾きが部
品10の傾きを示すことになる。
【0024】次ぎに、図2を参照して部品の傾き・高さ
を測定する原理について説明する。光源1により発光し
た光はコリメ−タレンズ2に入射し、スリット3をケ−
ラ−照明する。前記スリット3を透過した光は、投影レ
ンズ4によって部品10上にスリット像を形成する。前
記部品10上では、反射、回折、散乱した光のうち、回
折光、散乱光が結像レンズ20に入射し、前記入射光
が、部品10と共役な位置に結像する。この結像位置は
部品10がΔZだけ下降した場合、Mだけシフトする。
【0025】前記シフト量Mは、照明系7の入射角を
β、検出系25の検出角をγ、結像レンズ20の倍率を
m=b/aとした場合、下記(1)式で表される。
【数1】 従って、光切断像50の中心位置を求めることにより、
部品10の高さを検出できる。また、部品10の傾きは
光切断像50の中心をスリット像50の長手方向に複数
求め、これらの回帰直線を求めることにより検出でき
る。
【0026】上記のように構成した傾き・高さ測定方法
及び傾き・高さ測定装置の機能を図3、4を用いて説明
する。まず、部品10の測定面に対して垂直に照明する
ことによる機能を説明する。従来の図3に示す斜方照明
による誤差について説明をする。図3に示す如く、部品
10に対してβの入射角で斜方照明し、γの検出角で光
学系を設定した場合、部品10がΔz下降すると、前記
斜方照明光が部品10で反射する位置が、検出系25の
光軸方向で、Δxだけシフトする。このシフト量Δxは
下記(2)式で求められる。
【数2】
【0027】前記シフト量Δxがあると、検出系25に
おいて、部品10上に結像したスリット像5がデフォ−
カスする。前記スリット像5がデフォ−カスすると、光
切断像50のコントラストが低下し、検出誤差を大きく
する要因となる。このデフォ−カス量の許容値として、
一般的に焦点深度DOFが用いられている。前記焦点深
度DOFは、照明光の波長をλ、結像レンズの開口数を
NAとすると、下記の(3)式で求められる。
【数3】 従って、斜方照明光学系では、照明系7の入射角β、検
出系25の検出角γ、部品10の移動量Δzに応じてデ
フォ−カス量が決定され、焦点深度よりもずれる場合が
生じることもある。このため、デフォ−カスに起因した
検出誤差が大きくなるおそれがある。
【0028】次ぎに、図4を参照して、前記デフォ−カ
スに起因した検出誤差の低減について説明する。図4に
示すとおり、部品10の測定面に対して照明系7の光軸
を垂直に設定、すなわち入射角0°及び検出系25の光
軸を部品10の測定面に対して垂直に設定をする。この
ように設定すれば、前記部品10が変位しても、当該部
品10上の反射位置は、検出系25の光軸方向でのシフ
ト量Δx=0となるので不変である。このため、デフォ
−カスに起因した検出誤差は起こらず、測定精度が向上
する。但し、入射角βが小になると、〔1〕式で示す分
母のCosβが大となり、分子のSin(β+γ)が小
となり、光学系の検出感度は低下する。前記入射角βが
0°になると、光学系の検出感度は0となる。
【0029】さらに、図5、図6を用いて他の機能につ
いて説明する。図5に示すとおり、従来技術において、
部品10に対してβの入射角で斜方照明し、γの検出角
で光学系を設定した場合、部品10がΔzだけ下降する
と、部品10で斜方照明光が反射する位置は、試料10
上の異なる位置となる。また、部品10に段差Δz1
ある場合、部品10がΔz1量だけ移動したと同様であ
る。いま、部品10がΔzだけ下降し、かつΔz1だけ
低い段差部で反射すると、検出像50は、M1だけ移動
する。結像レンズ20の倍率をm=b/aとすれば、こ
のM1は下記の(4)式で求められる。
【数4】
【0030】前記M1は、部品10の移動量Δzと部品
10の段差量Δz1を合わせた移動量であるので、段差
量Δz1が不明の場合は、部品10の移動量を正確に求
めることができない。これに対して、図6に示す通り、
部品10の測定面に対して照明系7の光軸を垂直、すな
わち入射角0°に設定し、検出系25の光軸を部品10
の測定面に対して垂直に設定をすれば、前記部品10が
照明光軸と平行に変位しても当該部品10上の反射位置
は不変であり、段差の有無に係わらず、部品10の変位
量Δzは正確に求めることができる。但し、前記部品1
0の変位Δzによる光切断像50のシフト量M2は、M2
=Δz×m×Sinγで求まる値となる。上式におい
て、γ=90°とすると、M2=Δz×m となる。す
なわち、検出角γが90°の場合は、部品10の変位量
Δzと検出系25の倍率mの積で得られる。
【0031】次ぎに、図7を参照して画像処理部30に
おける演算を説明する。図7は、画像処理部における部
品の高さ・傾きの演算フロ−チャ−トである。図7の演
算フロ−チャ−トに示す如く、S1において、TVカメ
ラ21で撮像した光切断像10を画像処理部30に入力
する。この画像サイズは、512Pix×512Pix
としている。この画像において、スリット短手方向がX
座標であり、スリット長手方向がY座標である。
【0032】次に、S2において、フイルタリングが行
われる。すなわち、入力画像の後、入力画像のサンプリ
ング誤差を低減するため、平均値フィルタリング等の画
像平滑化処理がなされる。次に、S3において、特異点
除去が行われる。すなわち、部品10上に異物や傷があ
る場合、光切断像50は不連続な像として検出されるた
め、これらの特異点、例えば特異なY方向の走査線を以
後の演算対象外とする処理が行われる。
【0033】次に、S4において、各Y方向の走査線毎
に切り出した波形を用いて波形中心位置を求める。座標
Xの位置における波形の高さをIxとし、例えば、波形
中心位置が波形の重心位置であるとした場合、下記の
(5)式により得られる。
【数5】 上記で求めた波形中心位置をXcとし、全ての走査線に
ついてXc1〜Xc512を求める。このそれぞのXcがそ
れぞれの走査線と光学的に共役な部品10位置の高さを
表している。
【0034】次に、S5において、各走査線毎に求めた
それぞれの波形中心位置Xcを用いて、回帰直線Y=a
X+bを求める。この回帰直線を求める演算方法として
は、最小2乗法が一般的である。求めた回帰直線Y=a
X+bのうち、傾きaは、部品10の傾き、切辺bはY
座標0と共役な位置における部品10の高さを示してい
る。以上の画像処理により、部品10の傾き及び高さを
同時に得ることができる。
【0035】〔実施の形態 2〕次ぎに、図8を参照し
て本発明の他の一実施の形態について説明する。図8
は、本発明の他の一実施の形態に係る傾き・高さ測定方
法に用いられる検査装置の模式図であり、本実施の形態
は部品の組立て精度の測定装置を説明するものである。
図中、図1と同一符号は同等部分であるので説明を省略
する。新たな符号を説明する。11は部品チャック、5
1は部品チャックの光切断像、αは部品10と部品チャ
ック11の傾きである。図8に示す構成は、図1の構成
と同一であるので簡単に説明し、特徴部分を中心に説明
する。
【0036】図8に示すように、前記測定試料である部
品10を部品チャック11に取付ける。照明系7は、試
料10の傾き及び高さ測定面に対して垂直に配置されて
おり、その入射角は0°である。光源1からコリメ−タ
レンズ2までの距離とコリメ−タレンズ2からスリット
3までの距離をコリメ−タレンズ2の焦点距離と一致さ
せると、光源1を出射した光はコリメ−タ−レンズ2に
より平行光となり、光源1とスリット3とは、光学的に
無限遠の関係となり、スリット3をケ−ラ−照明するよ
うになる。
【0037】前記ケ−ラ−照明されたスリット3は、投
影レンズ4により、スリット像5を部品10及び部品チ
ャック11に形成する。前記スリット像5を形成する照
明光は、部品10及び部品チャック11の表面状態に応
じて反射、回折、散乱する。これらの反射光、回折光、
散乱光の内、結像レンズ20に入射する光のみによる光
切断像をTVカメラ21の結像面に形成する。結像した
光切断像はモニタ40に示すとおり、部品の光切断像5
0と部品チャックの光切断像51の二つが形成される。
これら二つの光切断像について、画像処理部30でそれ
ぞれの傾きを求めることにより、部品10と部品チャッ
ク11の傾きαが求まる。同様に、2つの光切断像につ
いてそれぞれ高さを求め、両者の差を演算することによ
り、部品10の厚さを求めることができる。
【0038】〔実施の形態 3〕次ぎに、本発明のさら
に他の発明の実施の形態を図9を参照して説明する。図
9は、本発明のさらに他の発明の実施の形態に係る傾き
・高さ測定方法に用いられる検査装置の模式図である。
部品の傾きを同時に二方向求める発明の実施の形態を示
すものである。図9に示す構成は、図1の構成と同一で
あるので共通部分については簡単に説明し、特徴部分を
中心に説明する。図中、図1と同一符号は同等部分であ
るので、説明を省略する。新たな符号のみを説明する。
60は市松状の明暗パタ−ン、61はコリメ−タレン
ズ、62は投影レンズ、65は市松状明暗パタ−ンの
像、x−yは試料である部品の表面を含む平面、α
1は、x−y平面と図面とのなす角、α2は、x−y平面
と図面に直交する水平な面とのなす角である。
【0039】まず、照明系7の光源1を出射した光は、
コリメ−タレンズ2により市松状の明暗パタ−ン60を
ケ−ラ−照明する。明暗パタ−ン60は、コリメ−タレ
ンズ61、投影レンズ62を介して、部品10上に市松
状明暗パタ−ンの像65として投影される。この投影光
学系をテレセントリック光学系とにする。このように、
テレセントリック光学系に設定することにより、部品1
0が照明系7の光軸方向に移動しても前記市松状明暗パ
タ−ンの像65の中心は不変である。
【0040】前記部品10上に投影された市松状明暗パ
タ−ン像65のうち、明部を形成する照明光は、部品1
0上で回折、散乱し、検出系25の結像レンズ20に入
射する。ここで、検出系25の検出角γはγ<90°に
設定する。この検出系25により、TVカメラ21上の
撮像面で形成される明暗パタ−ン像55は、部品10の
3次元形状を表している。この3次元形状を表す画像を
画像処理部30に取り込み、前記明暗パタ−ン像55の
中心位置の間隔を演算することにより、部品10のα1
及びα2方向の傾きを検出することができる。
【0041】次ぎに、図10を参照して、前記α1及び
α2方向の傾きを検出する原理について説明する。図1
0は、図9の検査装置における検出原理の説明図であ
る。例えば、市松状明暗パタ−ン60の間隔が一様であ
るとすると、前記撮像面の明暗パタ−ン像55の内、明
暗どちらかのパタ−ン中心を55aとする。それぞれの
パタ−ン中心位置55aのx方向間隔をl1、l2
3、l4、l5とし、y方向間隔をm1、m2、m3
4、m5とすれば、部品10の測定面が平滑面であれ
ば、l1=l2=l3=l4=l5=l、m1=m2=m3=m
4=m5=m、のような関係となる。いま、α1及びα2
向の傾きが共に0°である場合、パタ−ン中心55aの
間隔をl,mとした場合、このときのα1及びα2方向の
部品10の傾きは、それぞれ下記の(6)、(7)式で
得ることができる。
【数6】
【数7】
【0042】〔実施の形態 4〕次ぎに、本発明のさら
に他の一実施の形態を図11を参照して説明する。図1
1は、本発明のさらに他の一実施の形態に係る傾き・高
さ測定方法に用いられる検査装置の模式図である。図1
1は、部品10上に投影する明暗パタ−ンとして、ライ
ンアンドスペ−ス状に明暗パタ−ンを配置した場合につ
いて説明する。図中、図1と同一符号は、同等部分であ
るので、再度の説明を省略し、新たな符号のみ説明す
る。3aはラインアンドスペ−ス状の明暗パタ−ン、5
0a,50b,50cは光切断像である。
【0043】ケ−ラ−照明されたラインアンドスペ−ス
状の明暗パタ−ン3aは、明部が開口部、暗部が遮光部
となっている。前記明暗パタ−ン3aを部品10に投影
し、検出系25で光切断像を検出する。図11に示され
る如く、明暗パタ−ン3aはその開口部が三本あると、
検出された光切断像も三本、50a、50b、50cが
得られる。それぞれの傾きを検出することにより、上記
〔発明の実施の形態 3〕に示す如く、部品10の二方
向の傾きを検出することが可能である。
【0044】
【発明の効果】以上詳細に説明した如く、本発明に係る
傾き・高さ測定方法とそれを用いた検査装置の構成によ
れば、干渉性の低いインコヒ−レント光を照明光に用い
るので、部品の凹凸によるスペックル干渉が起こらず、
光切断像の非対称化防止の効果がある。さらに、部品の
形状測定面に対して、垂直にスリット光を照射させるこ
とにより、当該部品が照明光軸方向に前後して変位して
も、部品上の照明光反射位置がシフトせず、同じ位置と
なる効果がある。また、部品上の照明光反射位置が同じ
位置となるため、前記部品に段差があっても、スリット
光が段差部に照明されたり、されなかったりすることが
起こらず、部品の位置決め誤差があっても高さ検出結果
に部品段差の影響を防止し、部品表面に段差部が不規則
にある場合でも、正確に傾きを求めることができる効果
がある。また、照明系の光軸に対して、垂直に検出系の
光軸を配置することにより、部品が前後して変位して
も、部品上の照明光反射位置が検出系の焦点深度方向に
は不変であり、撮像した光切断像のデフォ−カスさせな
い効果がある。また、デフォ−カスしないため、検出系
で検出した光切断像は、試料の位置決め誤差に係わら
ず、常に高コントラストの像が得られ、傾き、高さ測定
精度を安定させる効果がある。また、検出像より試料形
状の演算について、像の光量及び像の大きさが特異なデ
−タを演算対称から除去するすることにより、部品上の
異物や傷に起因する誤差を除き、傾き、高さ測定精度を
安定させる効果がある。以上により、部品の傾き及び高
さ測定精度が向上し、部品の加工及び組立て工程等の傾
き、高さ検査の信頼性を向上できると共に、製品の歩留
まりを向上させる傾き・高さ測定方法とそれを用いた検
査装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る試料の傾き・高さ
検査装置の模式図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る傾き・高さ測定方
法の模式図である。
【図3】斜方照明に基づくデフォカスの模式図である。
【図4】図3のデフォカスに対する垂直照明による低減
模式図である。
【図5】段差に基づく位置検出誤差の模式図である。
【図6】図5の位置検出誤差に対する垂直照明による低
減模式図である。
【図7】画像処理部における部品の高さ・傾きの演算フ
ロ−チャ−トである。
【図8】本発明の他の一実施の形態に係る傾き・高さ測
定方法に用いられる検査装置の模式図である。
【図9】本発明のさらに他の一実施の形態に係る傾き・
高さ測定方法に用いられる検査装置の模式図である。
【図10】図9の検査装置における検出原理の説明図で
ある。
【図11】本発明のさらに他の一実施の形態に係る傾き
・高さ測定方法に用いられる検査装置の模式図である。
【符号の説明】
1…光源、2…コリメ−タレンズ、3…スリット、3a
はラインアンドスペ−ス状の明暗パタ−ン、4…投影レ
ンズ、5…スリット投影像、7…照明系、10…部品、
11…部品チャック、20…結像レンズ、21…TVカ
メラ、25…検出系、30…画像処理部、40…モニ
タ、50、50a,50b,50c…光切断像、51…
部品チャックの光切断像、60は市松状の明暗パタ−
ン、61はコリメ−タレンズ、62は投影レンズ、65
…市松状明暗パタ−ンの像、d…部品10の厚さ、x−
y…試料である部品の表面を含む平面、α1…x−y平
面と図面とのなす角、α2…x−y平面と図面に直交す
る水平な面とのなす角、β…入射角、γ…反射角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 窪田 仁志 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 福島 宏一 茨城県ひたちなか市稲田1410番地 株式会 社日立製作所パーソナルメディア機器事業 部内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部品の傾き・高さ測定方法において、 インコヒ−レント光で形成したスリット像の照明光を、
    部品表面に垂直投影させ、結像手段により前記照明光の
    前記部品表面上からの回折光および散乱光を結像させ、
    光電変換手段により前記結像を光電変換させ、演算手段
    により前記光電変換信号から前記部品の傾き・高さを演
    算することを特徴とする部品の傾き・高さ測定方法。
  2. 【請求項2】 部品の傾き・高さ測定方法において、 インコヒ−レント光で形成したスリット像の照明光を、
    部品表面および部品取付基準面に垂直投影させ、結像手
    段により前記照明光の前記部品表面上および部品取付基
    準面上からの回折光および散乱光を結像させ、光電変換
    手段により前記結像を光電変換させ、演算手段により前
    記光電変換信号から前記部品及び前記部品取付基準面上
    の傾き・高さを演算することを特徴とする部品の傾き・
    高さ測定方法。
  3. 【請求項3】 請求項1、2記載のいずれかの部品の傾
    き・高さ測定方法において、 前記照明光として、インコヒ−レント光で形成した明暗
    パタ−ン像を用いることを特徴とする部品の傾き・高さ
    測定方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の部品の傾き・高さの測定
    方法において、 前記明暗パタ−ン像として、インコヒ−レント光で形成
    した市松模様状に配置したパタ−ンを用いることを特徴
    とする部品の傾き測定方法。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の部品の傾き・高さの測定
    方法において、 前記明暗パタ−ン像として、ラインアンドスペ−ス状の
    パタ−ンを用いることを特徴とする部品の傾き測定方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4、5記載のいずれ
    かの部品の傾き・高さ測定方法において、 前記結像の光量及び前記結像の大きさが特異な点のデ−
    タを、前記演算手段の演算対称から除去することを特徴
    とする部品の傾き・高さ測定方法。
  7. 【請求項7】 部品の傾き・高さ検査装置において、 部品の測定面に対して、インコヒ−レント光で形成した
    スリット像を垂直に投影する照明手段と、前記投影され
    たスリット像が部品面上で回折及び散乱した光を結像さ
    せる結像手段と、前記結像を光電変換させる光電変換手
    段と、前記光電変換信号より部品の傾き・高さを演算す
    る演算手段とを具備したことを特徴とする部品の傾き・
    高さ検査装置。
  8. 【請求項8】 部品の傾き・高さ検査装置において、 部品表面及びに部品取付基準面に対して、インコヒ−レ
    ント光で形成したスリット像を垂直投影する照明手段
    と、前記投影されたスリット像が部品表面上及び前記部
    品取付基準面上で回折並びに散乱した光を結像させる結
    像手段と、前記結像を光電変換させる光電変換手段と、
    前記光電変換信号より前記部品及び前記部品取付基準面
    上の傾き・高さを演算する演算手段とを具備したことを
    特徴とする部品の傾き・高さ測定装置。
  9. 【請求項9】 請求項7、8記載のいずれかの部品の傾
    き・高さ測定装置において、 前記スリット像として、明暗パタ−ン像を用いることを
    特徴とする部品の傾き・高さ測定装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の部品の傾き・高さの測
    定装置において、 前記明暗パタ−ン像に、市松模様状に配置したパタ−ン
    を用いることを特徴とする部品の傾き測定装置。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の部品の傾き・高さの測
    定装置において、 前記明暗パタ−ン像に、ラインアンドスペ−ス状のパタ
    −ンを用いることを特徴とする部品の傾き測定装置。
  12. 【請求項12】 請求項7、8、9、10、11記載の
    いずれかの部品の傾き・高さ測定装置において、 前記演算手段は、前記結像の光量及び前記結像の大きさ
    が特異な点のデ−タを、演算対称から除去することを特
    徴とする部品の傾き・高さ測定装置。
JP20296395A 1995-08-09 1995-08-09 部品の傾き・高さ測定方法及びそれを用いた検査装置 Pending JPH0949709A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004340822A (ja) * 2003-05-16 2004-12-02 Fuji Heavy Ind Ltd 異物検出装置及び異物検出方法
JP2007536553A (ja) * 2004-05-03 2007-12-13 カムテック エルティーディー. 高さ三角法測定方法及びシステム

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