JPH0949809A - メスバウアー分光測定装置及び測定方法 - Google Patents
メスバウアー分光測定装置及び測定方法Info
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- JPH0949809A JPH0949809A JP7219715A JP21971595A JPH0949809A JP H0949809 A JPH0949809 A JP H0949809A JP 7219715 A JP7219715 A JP 7219715A JP 21971595 A JP21971595 A JP 21971595A JP H0949809 A JPH0949809 A JP H0949809A
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
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- Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 原子力発電施設等、種々のエネルギーレベル
を有する放射線環境下において使用される鋼材の物性を
測定するに適したメスバウアー分光測定装置及び測定方
法を提供する。 【解決手段】 鋼材標本Sにガンマ線を照射する57Co
線源2と、前記標本Sにより共鳴吸収されたガンマ線を
検出するためのガンマ線検出器5とを備え、メスバウア
ー分光法によりメスバウアースペクトルを得る。ガンマ
線検出器5の検出部がCdTe(テルル化カドミウム)
を備えることを特徴とする。CdTeはエネルギー分解
能が2.8keVと小さく、ノイズとなる放射線をカウ
ントし難いので、明確なメスバウアースペクトルを得る
ことができる。
を有する放射線環境下において使用される鋼材の物性を
測定するに適したメスバウアー分光測定装置及び測定方
法を提供する。 【解決手段】 鋼材標本Sにガンマ線を照射する57Co
線源2と、前記標本Sにより共鳴吸収されたガンマ線を
検出するためのガンマ線検出器5とを備え、メスバウア
ー分光法によりメスバウアースペクトルを得る。ガンマ
線検出器5の検出部がCdTe(テルル化カドミウム)
を備えることを特徴とする。CdTeはエネルギー分解
能が2.8keVと小さく、ノイズとなる放射線をカウ
ントし難いので、明確なメスバウアースペクトルを得る
ことができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子力発電施設
等、種々のエネルギーレベルを有する放射線環境下にお
いて使用される二相ステンレス鋼製パイプ等の熱脆化を
測定するに適したメスバウアー分光測定装置及び測定方
法に関するものである。さらに詳しくは、鋼材標本にガ
ンマ線を照射する57Co線源と、前記標本により共鳴吸
収されたガンマ線を検出するためのガンマ線検出器とを
備え、メスバウアー分光法によりメスバウアースペクト
ルを得るメスバウアー分光測定装置及びその測定方法に
関する。
等、種々のエネルギーレベルを有する放射線環境下にお
いて使用される二相ステンレス鋼製パイプ等の熱脆化を
測定するに適したメスバウアー分光測定装置及び測定方
法に関するものである。さらに詳しくは、鋼材標本にガ
ンマ線を照射する57Co線源と、前記標本により共鳴吸
収されたガンマ線を検出するためのガンマ線検出器とを
備え、メスバウアー分光法によりメスバウアースペクト
ルを得るメスバウアー分光測定装置及びその測定方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、メスバウアー分光測定装置におい
ては、ガンマ線検出器として比例計数管が用いられてい
る。ここでメスバウアー分光法とは、線源を標本に対し
て遠近移動させつつガンマ線を計数することにより、原
子の基底状態と励起状態との間の共鳴現象を観測する方
法をいう。同方法によれば、ガンマ線検出器の分解能を
遙かに越えて、線源のエネルギーを微調整したのと同様
の測定精度を得ることができ、鋼材標本である鉄原子の
各基底順位及び各励起順位間のエネルギー差を求めるこ
とで内部磁場を計測し、鋼材標本の熱脆化の程度などを
調べることができる。
ては、ガンマ線検出器として比例計数管が用いられてい
る。ここでメスバウアー分光法とは、線源を標本に対し
て遠近移動させつつガンマ線を計数することにより、原
子の基底状態と励起状態との間の共鳴現象を観測する方
法をいう。同方法によれば、ガンマ線検出器の分解能を
遙かに越えて、線源のエネルギーを微調整したのと同様
の測定精度を得ることができ、鋼材標本である鉄原子の
各基底順位及び各励起順位間のエネルギー差を求めるこ
とで内部磁場を計測し、鋼材標本の熱脆化の程度などを
調べることができる。
【0003】一方、比例計数管を用いた従来のメスバウ
アー分光装置では、原子力発電施設等の放射線環境下に
おいて使用される二相ステンレス鋼製パイプ等の熱脆化
を測定することは不可能であった。なぜなら、コンプト
ン散乱により種々のエネルギーレベルを有する放射線が
ノイズとして計数され、基底状態と励起状態との間の共
鳴現象を表示するスペクトルがノイズに埋没するからで
ある。
アー分光装置では、原子力発電施設等の放射線環境下に
おいて使用される二相ステンレス鋼製パイプ等の熱脆化
を測定することは不可能であった。なぜなら、コンプト
ン散乱により種々のエネルギーレベルを有する放射線が
ノイズとして計数され、基底状態と励起状態との間の共
鳴現象を表示するスペクトルがノイズに埋没するからで
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる問題に鑑みて、
本発明は、原子力発電施設等、種々のエネルギーレベル
を有する放射線環境下において使用される鋼材の物性を
測定するに適したメスバウアー分光測定装置及び測定方
法を提供することを目的とする。
本発明は、原子力発電施設等、種々のエネルギーレベル
を有する放射線環境下において使用される鋼材の物性を
測定するに適したメスバウアー分光測定装置及び測定方
法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の特徴は、鋼材標本にガンマ線を照射する57
Co線源と、前記標本により共鳴吸収されたガンマ線を
検出するためのガンマ線検出器とを備え、メスバウアー
分光法によりメスバウアースペクトルを得るメスバウア
ー分光測定装置において、前記ガンマ線検出器の検出部
がCdTe(テルル化カドミウム)を備えていることに
ある。
め、本発明の特徴は、鋼材標本にガンマ線を照射する57
Co線源と、前記標本により共鳴吸収されたガンマ線を
検出するためのガンマ線検出器とを備え、メスバウアー
分光法によりメスバウアースペクトルを得るメスバウア
ー分光測定装置において、前記ガンマ線検出器の検出部
がCdTe(テルル化カドミウム)を備えていることに
ある。
【0006】「標本により共鳴吸収されたガンマ線を検
出する」とは、標本により一旦共鳴吸収された後に再び
放出されるガンマ線を検出する場合の他に、標本の通過
時に共鳴吸収されたガンマ線を共鳴吸収されなかった残
余のガンマ線により検出する場合が含まれている。すな
わち、いわゆる反射法と透過法とを含む意味である。
出する」とは、標本により一旦共鳴吸収された後に再び
放出されるガンマ線を検出する場合の他に、標本の通過
時に共鳴吸収されたガンマ線を共鳴吸収されなかった残
余のガンマ線により検出する場合が含まれている。すな
わち、いわゆる反射法と透過法とを含む意味である。
【0007】ここに、図3は、原子力施設の一次冷却系
配管にあらわれる代表的ガンマ線のエネルギー分布の一
例を示すグラフである。鋼材標本の熱脆化等の物性を測
定するには、鋼材に含まれる57Feの基底状態と励起状
態とのエネルギー差を求めればよいことが知られてい
る。よって、本発明では、ガンマ線の線源として、エネ
ルギー14.4keVを有する57Coを使用する。
配管にあらわれる代表的ガンマ線のエネルギー分布の一
例を示すグラフである。鋼材標本の熱脆化等の物性を測
定するには、鋼材に含まれる57Feの基底状態と励起状
態とのエネルギー差を求めればよいことが知られてい
る。よって、本発明では、ガンマ線の線源として、エネ
ルギー14.4keVを有する57Coを使用する。
【0008】ところが、同図に示す種々のエネルギーレ
ベルを有する放射性物質が、コンプトン散乱により1
4.4keVに近いエネルギーを有する放射線を発生さ
せている。しかも、従来の比例計数管ではエネルギー分
解能が数十keV程度あるため、コンプトン散乱による
放射線がノイズとして多数計数されているが故に、明確
なメスバウアースペクトルを得られなかったという事情
を発明者らは発見した。
ベルを有する放射性物質が、コンプトン散乱により1
4.4keVに近いエネルギーを有する放射線を発生さ
せている。しかも、従来の比例計数管ではエネルギー分
解能が数十keV程度あるため、コンプトン散乱による
放射線がノイズとして多数計数されているが故に、明確
なメスバウアースペクトルを得られなかったという事情
を発明者らは発見した。
【0009】そこで、発明者らは、上述の放射線環境下
において、ガンマ線検出器の検出部にCdTeを用いた
ところ、ノイズに影響されることなく明確なメスバウア
ースペクトルを得ることに成功した。
において、ガンマ線検出器の検出部にCdTeを用いた
ところ、ノイズに影響されることなく明確なメスバウア
ースペクトルを得ることに成功した。
【0010】また、本発明の特徴を換言すれば、上記メ
スバウアー分光装置において、前記ガンマ線検出器の検
出部のエネルギー分解能が2.8keV以下であること
にある。このエネルギー分解能範囲のうち、上限の2.
8keVはCdTeのエネルギー分解能である。なお、
エネルギー分解能の範囲の下限は、例えば形式的には後
述の如くメスバウアースペクトルをもってFeの物性を
評価するに最低限必要なエネルギーの幅である5.76
×10-7eVとなる。しかし、このような極々微少な値
の分解能は現実問題として到達し得ない。しかも、メス
バウアー分光法自体が、このような極々微少な分解能を
得られないという前提に立って、ドップラー効果により
分解能を向上させることを目的としている。よって、例
え本発明の下限値が示されていなくても、メスバウアー
分光法という技術的限定を有する限りにおいては、本発
明の外延が不明瞭となることはない。
スバウアー分光装置において、前記ガンマ線検出器の検
出部のエネルギー分解能が2.8keV以下であること
にある。このエネルギー分解能範囲のうち、上限の2.
8keVはCdTeのエネルギー分解能である。なお、
エネルギー分解能の範囲の下限は、例えば形式的には後
述の如くメスバウアースペクトルをもってFeの物性を
評価するに最低限必要なエネルギーの幅である5.76
×10-7eVとなる。しかし、このような極々微少な値
の分解能は現実問題として到達し得ない。しかも、メス
バウアー分光法自体が、このような極々微少な分解能を
得られないという前提に立って、ドップラー効果により
分解能を向上させることを目的としている。よって、例
え本発明の下限値が示されていなくても、メスバウアー
分光法という技術的限定を有する限りにおいては、本発
明の外延が不明瞭となることはない。
【0011】上記本発明を実施するにあたっては、前記
標本により一旦共鳴吸収された後に再び放出されるガン
マ線を検出するように前記ガンマ線検出器を配置し、前
記標本の測定対象部を露出させる貫通孔を備え且つ少な
くともガンマ線を遮蔽するためのマスク体をさらに設け
てもよい。
標本により一旦共鳴吸収された後に再び放出されるガン
マ線を検出するように前記ガンマ線検出器を配置し、前
記標本の測定対象部を露出させる貫通孔を備え且つ少な
くともガンマ線を遮蔽するためのマスク体をさらに設け
てもよい。
【0012】また、ガンマ線ノイズ検出用の他のガンマ
線検出器を設け、前記ガンマ線検出器の出力信号から前
記他のガンマ線検出器の出力信号を相殺するように構成
してもよい。
線検出器を設け、前記ガンマ線検出器の出力信号から前
記他のガンマ線検出器の出力信号を相殺するように構成
してもよい。
【0013】一方、本発明の特徴方法は、鋼材標本に57
Co線源からガンマ線を照射し、前記標本により共鳴吸
収されたガンマ線をガンマ線検出器により検出し、メス
バウアー分光法によりメスバウアースペクトルを得るメ
スバウアー分光測定方法において、前記ガンマ線検出器
の検出部がCdTeを備えていることにある。本発明の
さらに他の特徴は以下に示す発明の実施の形態により明
らかになるであろう。
Co線源からガンマ線を照射し、前記標本により共鳴吸
収されたガンマ線をガンマ線検出器により検出し、メス
バウアー分光法によりメスバウアースペクトルを得るメ
スバウアー分光測定方法において、前記ガンマ線検出器
の検出部がCdTeを備えていることにある。本発明の
さらに他の特徴は以下に示す発明の実施の形態により明
らかになるであろう。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照しながら、
本発明をさらに詳しく説明する。図1(a)は、メスバ
ウア分光法のうちいわゆる反射法を用いて本発明を実施
する第一の態様を示す観念図である。本発明に係るメス
バウア分光装置1は、線源2を標本Sに対して遠近移動
させる線源駆動部3と、標本Sに一旦共鳴吸収された後
に放出されたガンマ線を検出するためのガンマ線検出器
5とを備えている。線源2及びガンマ線検出器5の近傍
には、ガンマ線の照射角度及び入射範囲を限定するため
のコリメータ4a,6aをそれぞれ設けてある。これら
のコリメータ4a,6aの材質には、ノイズとなる特定
放射線をさらにカットするため、鉛の他に銅やアルミニ
ウム等の積層体を用いて構成してある。
本発明をさらに詳しく説明する。図1(a)は、メスバ
ウア分光法のうちいわゆる反射法を用いて本発明を実施
する第一の態様を示す観念図である。本発明に係るメス
バウア分光装置1は、線源2を標本Sに対して遠近移動
させる線源駆動部3と、標本Sに一旦共鳴吸収された後
に放出されたガンマ線を検出するためのガンマ線検出器
5とを備えている。線源2及びガンマ線検出器5の近傍
には、ガンマ線の照射角度及び入射範囲を限定するため
のコリメータ4a,6aをそれぞれ設けてある。これら
のコリメータ4a,6aの材質には、ノイズとなる特定
放射線をさらにカットするため、鉛の他に銅やアルミニ
ウム等の積層体を用いて構成してある。
【0015】上記標本Sは鋼材であり、本反射法は、特
に二相ステンレス鋼管等厚肉標本の熱脆化を鋼管外部か
ら測定するに適している。図4では、標本である鋼管S
の測定部Tの近傍及び検出器5の近傍における構造につ
いてさらに詳述する。なお、同図では、検出器5を鋼管
Sよりも拡大して描いてある。同図(a)に示すよう
に、検出器5は、略円筒形の支持体5bの内部に極薄板
状の検出部5aを備え、その先端側の入射部に検出部保
護用のベリリウム窓5cを備えている。本発明では線源
2に57Coを使用すると共に、ガンマ線検出器5の検出
部5aにCdTe(テルル化カドミウム)を用いてい
る。本態様における鋼管Sは原子力施設の一次冷却系配
管内であって、同図(b)に示すように、その内部に付
着するクラッドCからは、上述の如きエネルギー分布の
ガンマ線が放出されている。本態様では、線源より放出
され鋼管Sに一旦共鳴吸収された後に再び放出されるガ
ンマ線のみを検出部5aにより検出するのが目的である
ため、検出器5の周部を先のコリメーター6aと同様の
素材で形成した遮蔽容器7を設けてある。なお、図示省
略するが、先の線源2もこの遮蔽容器7と同様の遮蔽容
器により外部放射線から遮蔽してある。
に二相ステンレス鋼管等厚肉標本の熱脆化を鋼管外部か
ら測定するに適している。図4では、標本である鋼管S
の測定部Tの近傍及び検出器5の近傍における構造につ
いてさらに詳述する。なお、同図では、検出器5を鋼管
Sよりも拡大して描いてある。同図(a)に示すよう
に、検出器5は、略円筒形の支持体5bの内部に極薄板
状の検出部5aを備え、その先端側の入射部に検出部保
護用のベリリウム窓5cを備えている。本発明では線源
2に57Coを使用すると共に、ガンマ線検出器5の検出
部5aにCdTe(テルル化カドミウム)を用いてい
る。本態様における鋼管Sは原子力施設の一次冷却系配
管内であって、同図(b)に示すように、その内部に付
着するクラッドCからは、上述の如きエネルギー分布の
ガンマ線が放出されている。本態様では、線源より放出
され鋼管Sに一旦共鳴吸収された後に再び放出されるガ
ンマ線のみを検出部5aにより検出するのが目的である
ため、検出器5の周部を先のコリメーター6aと同様の
素材で形成した遮蔽容器7を設けてある。なお、図示省
略するが、先の線源2もこの遮蔽容器7と同様の遮蔽容
器により外部放射線から遮蔽してある。
【0016】さらに、鋼管S内部のクラッドCより発生
する上述のごとき測定対象外のガンマ線をも遮蔽するた
め、先のコリメーター6aと同様の材質よりなる板状の
マスク体8を屈曲させて鋼管Sの外面に沿わせると共
に、その鋼管Sの測定対象部Tの部分のみ外部に露出さ
せる小さな貫通孔8aを設けてある。すなわち、このマ
スク体8の小さな貫通孔8aから覗く鋼管の一部が測定
対象部Tとなり、線源2からのガンマ線の入射及び検出
器5に対するガンマ線の放出を許容する。鋼管Sの検査
を行うには、鋼管Sの軸方向及び円周方向に対してマス
ク体8を線源2及び検出器5と共に移動させる。
する上述のごとき測定対象外のガンマ線をも遮蔽するた
め、先のコリメーター6aと同様の材質よりなる板状の
マスク体8を屈曲させて鋼管Sの外面に沿わせると共
に、その鋼管Sの測定対象部Tの部分のみ外部に露出さ
せる小さな貫通孔8aを設けてある。すなわち、このマ
スク体8の小さな貫通孔8aから覗く鋼管の一部が測定
対象部Tとなり、線源2からのガンマ線の入射及び検出
器5に対するガンマ線の放出を許容する。鋼管Sの検査
を行うには、鋼管Sの軸方向及び円周方向に対してマス
ク体8を線源2及び検出器5と共に移動させる。
【0017】図1(c)は、上記メスバウア分光装置の
処理系統を示すブロック図である。ガンマ線検出器5に
より測定された計数信号は、プリアンプ11及びメイン
アンプ12により増幅された後、マルチチャンネルアナ
ライザ等のメモリ手段15に蓄積される。但し、蓄積さ
れる信号は、中間に設けられたバンド選択手段13によ
り、14.4keVを含むエネルギーバンドが選択され
る。
処理系統を示すブロック図である。ガンマ線検出器5に
より測定された計数信号は、プリアンプ11及びメイン
アンプ12により増幅された後、マルチチャンネルアナ
ライザ等のメモリ手段15に蓄積される。但し、蓄積さ
れる信号は、中間に設けられたバンド選択手段13によ
り、14.4keVを含むエネルギーバンドが選択され
る。
【0018】線源駆動部3は、制御部14からの制御信
号に従って一定のサイクルで線源を往復移動させる。ま
た、制御部14が発する制御信号は、線源のスピードの
代表値であり、先のガンマ線検出器5によりカウントさ
れた計数値は、線源スピードの代表値と関連づけられて
メモリ手段15に保存される。
号に従って一定のサイクルで線源を往復移動させる。ま
た、制御部14が発する制御信号は、線源のスピードの
代表値であり、先のガンマ線検出器5によりカウントさ
れた計数値は、線源スピードの代表値と関連づけられて
メモリ手段15に保存される。
【0019】上記カウント数は各線源スピードごとにパ
ーソナルコンピュータ等の処理装置16により集計さ
れ、CRT等の表示装置17により図2の如きメスバウ
アースペクトルが表示される。同スペクトルを表示する
グラフは、横軸を線源の移動速度とし、縦軸を上記ガン
マ線検出器5によるガンマ線のカウント数とするヒスト
グラムである。横軸の+側が線源を標本に近づけている
状態を示す。
ーソナルコンピュータ等の処理装置16により集計さ
れ、CRT等の表示装置17により図2の如きメスバウ
アースペクトルが表示される。同スペクトルを表示する
グラフは、横軸を線源の移動速度とし、縦軸を上記ガン
マ線検出器5によるガンマ線のカウント数とするヒスト
グラムである。横軸の+側が線源を標本に近づけている
状態を示す。
【0020】線源のドップラー速度Vとガンマ線のエネ
ルギーEとは次式に示す関係があるため、図2の横軸は
ガンマ線のエネルギーを示すこととなる。 E=e×V/C+e ここに、eはV=0のときのガンマ線エネルギーであっ
て本発明では14.4keVに相当し、Cは光の速度で
あって約3×108m/sの値をとる。分母に大きな値
を含むため、非常に精細な分解能を有することとなる。
ルギーEとは次式に示す関係があるため、図2の横軸は
ガンマ線のエネルギーを示すこととなる。 E=e×V/C+e ここに、eはV=0のときのガンマ線エネルギーであっ
て本発明では14.4keVに相当し、Cは光の速度で
あって約3×108m/sの値をとる。分母に大きな値
を含むため、非常に精細な分解能を有することとなる。
【0021】すなわち、本発明における装置の分解能は
上記線源駆動部3に依存しており、線源から発せられる
ガンマ線であってメスバウアースペクトルの中心となる
14.4keV以外のものは、ノイズとして計数される
ので測定誤差となって有害である。ところが、本発明の
発明者らによれば、上述の如くCdTeをガンマ線検出
器の検出部に用いることで、コンプトン散乱等による他
のガンマ線の影響を除去できることを確認した。かかる
CdTeのエネルギー分解能は2.8keVであり、こ
の値以下のエネルギー分解能を有する物質は、理論的に
本発明のガンマ線検出器に用いることができる。但し、
CdTeは、液体窒素等を用いずに常温でも2.8ke
Vという小さなエネルギー分解能を有するため、現場で
の取り扱い性に優れている。
上記線源駆動部3に依存しており、線源から発せられる
ガンマ線であってメスバウアースペクトルの中心となる
14.4keV以外のものは、ノイズとして計数される
ので測定誤差となって有害である。ところが、本発明の
発明者らによれば、上述の如くCdTeをガンマ線検出
器の検出部に用いることで、コンプトン散乱等による他
のガンマ線の影響を除去できることを確認した。かかる
CdTeのエネルギー分解能は2.8keVであり、こ
の値以下のエネルギー分解能を有する物質は、理論的に
本発明のガンマ線検出器に用いることができる。但し、
CdTeは、液体窒素等を用いずに常温でも2.8ke
Vという小さなエネルギー分解能を有するため、現場で
の取り扱い性に優れている。
【0022】図2に示す二相ステンレス鋼のメスバウア
ースペクトルは、フェライト相により得られる強磁性を
表す小さな4つのピークPf1〜Pf4と、オーステナ
イト相により得られる常磁性を表す大きな1つのピーク
Poとよりなる。フェライト相より得られるピークは本
来6つ存在するが、それらのうち中央の二本は大きなピ
ークPoに重なって隠れた形となっている。フェライト
相の内部磁場は、上述の4つの小さなピークのうち両端
の2つのピークPf1,Pf4間の間隔Wにより決定さ
れる。脆化の程度が進めば、Cr等と均一に分散してい
たFeの原子どうしが凝集することにより内部磁場が高
まるため、上記間隔Wを求めることで、二相ステンレス
鋼の脆化程度を知ることができる。かかる脆化の程度
は、初期標本における同間隔W及び加熱後の標本におけ
る同間隔を求めて比例計数を決定し、未知標本の同間隔
Wに比例計数を乗じて求めることが可能である。
ースペクトルは、フェライト相により得られる強磁性を
表す小さな4つのピークPf1〜Pf4と、オーステナ
イト相により得られる常磁性を表す大きな1つのピーク
Poとよりなる。フェライト相より得られるピークは本
来6つ存在するが、それらのうち中央の二本は大きなピ
ークPoに重なって隠れた形となっている。フェライト
相の内部磁場は、上述の4つの小さなピークのうち両端
の2つのピークPf1,Pf4間の間隔Wにより決定さ
れる。脆化の程度が進めば、Cr等と均一に分散してい
たFeの原子どうしが凝集することにより内部磁場が高
まるため、上記間隔Wを求めることで、二相ステンレス
鋼の脆化程度を知ることができる。かかる脆化の程度
は、初期標本における同間隔W及び加熱後の標本におけ
る同間隔を求めて比例計数を決定し、未知標本の同間隔
Wに比例計数を乗じて求めることが可能である。
【0023】Feにおける内部磁場が最も高いのは純鉄
の状態であり、33.3T(テスラ)程度の値をとる。
この純鉄の場合の上記間隔Wは12mm/s未満であり、し
かも、内部磁場が低下すると同間隔Wも狭くなるので、
エネルギー分解能ΔEは上述の式を参照して以下の通り
となる。 ΔE=e×V/C=14.4[keV]×12[mm/s]/3×
108[m/s]≒5.76×10-7eV よって、理論的には、エネルギー分解能が5.76×1
0-7eV以上あれば、メスバウアー分光法による内部磁
場の測定は可能である。もちろん、このエネルギー分解
能の下限値は、余裕をみて5.76×10-7eVのかわ
りにその倍の10.52×10-7eV程度に設定するこ
とも理論的には可能である。
の状態であり、33.3T(テスラ)程度の値をとる。
この純鉄の場合の上記間隔Wは12mm/s未満であり、し
かも、内部磁場が低下すると同間隔Wも狭くなるので、
エネルギー分解能ΔEは上述の式を参照して以下の通り
となる。 ΔE=e×V/C=14.4[keV]×12[mm/s]/3×
108[m/s]≒5.76×10-7eV よって、理論的には、エネルギー分解能が5.76×1
0-7eV以上あれば、メスバウアー分光法による内部磁
場の測定は可能である。もちろん、このエネルギー分解
能の下限値は、余裕をみて5.76×10-7eVのかわ
りにその倍の10.52×10-7eV程度に設定するこ
とも理論的には可能である。
【0024】次いで、本発明の第二の態様を、図1
(b)に示す。同図(a)の態様と同様の部材には同じ
符号を付してある。同態様は、透過法と呼ばれるもので
あって、ガンマ線検出器5は、鋼材標本Sの透過により
共鳴吸収されたガンマ線を検出する。よって、同装置に
より得られるメスバウアースペクトルは、図2のものと
凹凸が逆になった形となる。また、鋼材標本Sは、先の
態様と異なって箔状のものを用いる必要があり、この点
から既存設備の測定には厚肉標本の測定可能な第一の態
様のものが好適に用いられる。なお、図中4b,6bは
それぞれ先の4a,6aに相当するコリメーターであ
る。
(b)に示す。同図(a)の態様と同様の部材には同じ
符号を付してある。同態様は、透過法と呼ばれるもので
あって、ガンマ線検出器5は、鋼材標本Sの透過により
共鳴吸収されたガンマ線を検出する。よって、同装置に
より得られるメスバウアースペクトルは、図2のものと
凹凸が逆になった形となる。また、鋼材標本Sは、先の
態様と異なって箔状のものを用いる必要があり、この点
から既存設備の測定には厚肉標本の測定可能な第一の態
様のものが好適に用いられる。なお、図中4b,6bは
それぞれ先の4a,6aに相当するコリメーターであ
る。
【0025】次に、本発明の検出器の第三の態様を図5
に示す。本態様におけるガンマ線検出器25は、PN接
合型半導体検出器として構成されている。本態様では、
略円筒状の支持体25bの中央部に板状のSiを用いた
半導体検出部25aが設けられている。この検出部25
aは、冷却用のペルチエクーラー25d上に配置されて
いる。また、ペルチエクーラー25dの下面には、その
側面のスリットから冷却空気を吸引し下部に放出するシ
ロッコファン25eが設けられている。すなわち、本態
様では、検出部25aをペルチエクーラー25d及びシ
ロッコファン25eにより冷却し、もってエネルギー分
解能の値を減少させている。ちなみに、Si型半導検出
器の場合はマイナス40度程度に冷却することによりエ
ネルギー分解能を0.2keVとすることが可能であ
る。また、支持体25bの先端部には、ベリリウム窓2
5cが設けられ、先のコリメーター6aの小孔及びベリ
リウム窓25cを介して検出部25aに測定用のガンマ
線が入射する。
に示す。本態様におけるガンマ線検出器25は、PN接
合型半導体検出器として構成されている。本態様では、
略円筒状の支持体25bの中央部に板状のSiを用いた
半導体検出部25aが設けられている。この検出部25
aは、冷却用のペルチエクーラー25d上に配置されて
いる。また、ペルチエクーラー25dの下面には、その
側面のスリットから冷却空気を吸引し下部に放出するシ
ロッコファン25eが設けられている。すなわち、本態
様では、検出部25aをペルチエクーラー25d及びシ
ロッコファン25eにより冷却し、もってエネルギー分
解能の値を減少させている。ちなみに、Si型半導検出
器の場合はマイナス40度程度に冷却することによりエ
ネルギー分解能を0.2keVとすることが可能であ
る。また、支持体25bの先端部には、ベリリウム窓2
5cが設けられ、先のコリメーター6aの小孔及びベリ
リウム窓25cを介して検出部25aに測定用のガンマ
線が入射する。
【0026】また、この検出器は、第一の態様と同様に
遮蔽体27により周りを取り囲んであるが、図示しない
スペーサーによりコリメーターとの対向部にラビリンス
状の隙間を設けて放射線の侵入を防止しつつ冷却用空気
を吸入可能に構成してある。シロッコファン25eへの
吸気・排気は、支持体25bの側面に設けた多数の吸引
孔25f及び支持体25bの下部に設けた多数の排出用
小孔25gを介して行われる。遮蔽体27の下部に設け
た排出孔27bもラビリンス構造としてある。なお、同
図では省略するが、ペルチエクーラー25d及びシロッ
コファン25eには外部からの給電線が接続されてお
り、ペルチエクーラー25dに設けた温度センサ25h
による温度検出に応じて検出部25aの冷却温度が一定
になるように制御されている。本態様によれば、先の第
一実施例の場合よりもエネルギー分解能を向上させるこ
とができるが、先の第一の対応におけるCdTeを用い
た検出器の方が冷却用の部品やラビリンス構造を簡略化
できるという点において、取り扱い性に優れている。
遮蔽体27により周りを取り囲んであるが、図示しない
スペーサーによりコリメーターとの対向部にラビリンス
状の隙間を設けて放射線の侵入を防止しつつ冷却用空気
を吸入可能に構成してある。シロッコファン25eへの
吸気・排気は、支持体25bの側面に設けた多数の吸引
孔25f及び支持体25bの下部に設けた多数の排出用
小孔25gを介して行われる。遮蔽体27の下部に設け
た排出孔27bもラビリンス構造としてある。なお、同
図では省略するが、ペルチエクーラー25d及びシロッ
コファン25eには外部からの給電線が接続されてお
り、ペルチエクーラー25dに設けた温度センサ25h
による温度検出に応じて検出部25aの冷却温度が一定
になるように制御されている。本態様によれば、先の第
一実施例の場合よりもエネルギー分解能を向上させるこ
とができるが、先の第一の対応におけるCdTeを用い
た検出器の方が冷却用の部品やラビリンス構造を簡略化
できるという点において、取り扱い性に優れている。
【0027】次に、図6を参照しつつ、ガンマ線ノイズ
検出用の他のガンマ線検出器5を設け、ノイズ信号を相
殺する本発明の第四の態様について説明する。同図の符
号2,3,4aの部材及び遮蔽容器9等よりなる線源側
装置と、符号5,6a,7の部材よりなる第一検出側装
置31とは、上記第一の態様とほぼ同様に構成されてい
る。本態様では、第一検出側装置31と同様の部材、す
なわちガンマ線ノイズ検出用の他のガンマ線検出器5等
を備えた第二検出側装置32を設けた点が異なる。第二
検出側装置32は鋼管S等から発生するガンマ線の環境
ノイズを検出することが目的であるから、線源2の影響
を最小限に抑えつつ、第一検出側装置31とほぼ同様の
状態で構成・配置されることが望ましい。よって、本態
様では、線源2及び第一の貫通孔8aからのガンマ線の
直接入射を防止しつつ、鋼管からの距離及び姿勢を第一
検出側装置31と同様に設定できる状態で前記第二検出
側装置32を配置している。加えて、第一検出側装置3
1及び第一の貫通孔8aと同様の位置関係となるよう
に、第二検出側装置32に対応するマスク体8上に第二
の貫通孔8bを形成して、両検出側装置31,32のガ
ンマ線ノイズ検出能力がほぼ同一となるように構成して
ある。
検出用の他のガンマ線検出器5を設け、ノイズ信号を相
殺する本発明の第四の態様について説明する。同図の符
号2,3,4aの部材及び遮蔽容器9等よりなる線源側
装置と、符号5,6a,7の部材よりなる第一検出側装
置31とは、上記第一の態様とほぼ同様に構成されてい
る。本態様では、第一検出側装置31と同様の部材、す
なわちガンマ線ノイズ検出用の他のガンマ線検出器5等
を備えた第二検出側装置32を設けた点が異なる。第二
検出側装置32は鋼管S等から発生するガンマ線の環境
ノイズを検出することが目的であるから、線源2の影響
を最小限に抑えつつ、第一検出側装置31とほぼ同様の
状態で構成・配置されることが望ましい。よって、本態
様では、線源2及び第一の貫通孔8aからのガンマ線の
直接入射を防止しつつ、鋼管からの距離及び姿勢を第一
検出側装置31と同様に設定できる状態で前記第二検出
側装置32を配置している。加えて、第一検出側装置3
1及び第一の貫通孔8aと同様の位置関係となるよう
に、第二検出側装置32に対応するマスク体8上に第二
の貫通孔8bを形成して、両検出側装置31,32のガ
ンマ線ノイズ検出能力がほぼ同一となるように構成して
ある。
【0028】本態様では、図1(c)に示した信号処理
系統のうち、ガンマ線検出器5、プリアンプ11、メイ
ンアンプ12及びバンド選択手段13が両検出側装置3
1,32に対応して二系統設けられる。バンド選択手段
13では、一対のガンマ線検出器5,5の出力信号のう
ち同一のエネルギーバンドが選択される。また、線源2
を設置する前に、両ガンマ線検出器5,5の出力信号の
値が同一となるようにプリアンプ11、メインアンプ1
2の感度調整を行う。同図(c)における処理装置16
では、このように感度調整された後の両検出器5,5の
出力信号のうちの第一検出装置側31の出力信号から第
二検出装置側の出力信号を相殺してある。したがって、
本態様では、他の構成により除去困難なガンマ線の環境
ノイズを除去でき、測定精度をより一層向上させること
が可能となる。なお、本態様では他のガンマ線検出器に
加えてマスク体を用い、両者あいまって測定精度を向上
させるように構成したが、測定環境によってはマスク体
を省略することも可能である。
系統のうち、ガンマ線検出器5、プリアンプ11、メイ
ンアンプ12及びバンド選択手段13が両検出側装置3
1,32に対応して二系統設けられる。バンド選択手段
13では、一対のガンマ線検出器5,5の出力信号のう
ち同一のエネルギーバンドが選択される。また、線源2
を設置する前に、両ガンマ線検出器5,5の出力信号の
値が同一となるようにプリアンプ11、メインアンプ1
2の感度調整を行う。同図(c)における処理装置16
では、このように感度調整された後の両検出器5,5の
出力信号のうちの第一検出装置側31の出力信号から第
二検出装置側の出力信号を相殺してある。したがって、
本態様では、他の構成により除去困難なガンマ線の環境
ノイズを除去でき、測定精度をより一層向上させること
が可能となる。なお、本態様では他のガンマ線検出器に
加えてマスク体を用い、両者あいまって測定精度を向上
させるように構成したが、測定環境によってはマスク体
を省略することも可能である。
【0029】上記各態様では、原子力発電施設の配管を
例にとって説明したが、本発明は、その他放射性物質の
掘削や大気圏外等の放射線雰囲気の中で鋼材の劣化度等
を測定する用途にも適用可能である。もちろん、測定可
能な物性は熱脆化に限らず、メスバウアースペクトルに
より知得できるあらゆる物性を測定することができる
し、上記各態様は相互に組み合わせて実施することも可
能である。
例にとって説明したが、本発明は、その他放射性物質の
掘削や大気圏外等の放射線雰囲気の中で鋼材の劣化度等
を測定する用途にも適用可能である。もちろん、測定可
能な物性は熱脆化に限らず、メスバウアースペクトルに
より知得できるあらゆる物性を測定することができる
し、上記各態様は相互に組み合わせて実施することも可
能である。
【0030】
【発明の効果】このように、上記本発明にかかるメスバ
ウアー分光測定装置及び測定法法によれば、原子力発電
施設等、種々のエネルギーレベルを有する放射線環境下
において使用される鋼材の物性が測定可能となり、同施
設に用いられる二相ステンレス鋼管等の熱脆化による劣
化等を未然に測定でき、同施設の安全性向上に大きく寄
与することが可能となった。
ウアー分光測定装置及び測定法法によれば、原子力発電
施設等、種々のエネルギーレベルを有する放射線環境下
において使用される鋼材の物性が測定可能となり、同施
設に用いられる二相ステンレス鋼管等の熱脆化による劣
化等を未然に測定でき、同施設の安全性向上に大きく寄
与することが可能となった。
【0031】特に、ガンマ線検出器の検出部にCdTe
を備えることで、液体窒素等を用いずに常温でも正確に
測定でき、構成が簡単で取り扱いの容易なメスバウアー
分光測定装置及び測定方法を提供し得るに至った。
を備えることで、液体窒素等を用いずに常温でも正確に
測定でき、構成が簡単で取り扱いの容易なメスバウアー
分光測定装置及び測定方法を提供し得るに至った。
【0032】また、測定対象部を除く標本側からのガン
マ線をマスク体により遮蔽することや、ガンマ線検出器
の出力信号から他のガンマ線検出器の出力信号を相殺す
ることで、ノイズの影響をより一層低減させることが可
能となった。
マ線をマスク体により遮蔽することや、ガンマ線検出器
の出力信号から他のガンマ線検出器の出力信号を相殺す
ることで、ノイズの影響をより一層低減させることが可
能となった。
【図1】(a)はメスバウアー分光測定装置の説明図、
(b)は第二の態様における同装置の説明図、(c)は
(a)の装置の信号処理系統を示すブロック図である。
(b)は第二の態様における同装置の説明図、(c)は
(a)の装置の信号処理系統を示すブロック図である。
【図2】二相ステンレス鋼を標本とするメスバウアース
ペクトルである。
ペクトルである。
【図3】原子力施設の一次冷却系配管にあらわれる代表
的ガンマ線のエネルギー分布の一例を示すグラフであ
る。
的ガンマ線のエネルギー分布の一例を示すグラフであ
る。
【図4】(a)は第一の態様における鋼管の測定部近傍
及び検出器近傍の概略断面図であり、(b)は(a)に
示す鋼管の軸方向視部分断面図である。
及び検出器近傍の概略断面図であり、(b)は(a)に
示す鋼管の軸方向視部分断面図である。
【図5】本発明の第三の態様における検出器近傍の概略
断面図である。
断面図である。
【図6】本発明の第四の態様における概略断面図であ
る。
る。
1 メスバウアー分光測定装置 2 線源 3 線源駆動部 4a,4b コリメーター 5,25 検出器 5a,25a 検出部 6a,6b コリメーター S 鋼材標本
Claims (5)
- 【請求項1】 鋼材標本にガンマ線を照射する57Co線
源と、前記標本により共鳴吸収されたガンマ線を検出す
るためのガンマ線検出器とを備え、メスバウアー分光法
によりメスバウアースペクトルを得るメスバウアー分光
測定装置において、前記ガンマ線検出器の検出部がCd
Te(テルル化カドミウム)を備えていることを特徴と
するメスバウアー分光測定装置。 - 【請求項2】 鋼材標本にガンマ線を照射する57Co線
源と、前記標本により共鳴吸収されたガンマ線を検出す
るためのガンマ線検出器とを備え、メスバウアー分光法
によりメスバウアースペクトルを得るメスバウアー分光
測定装置において、前記ガンマ線検出器の検出部のエネ
ルギー分解能が2.8keV以下であることを特徴とす
るメスバウアー分光測定装置。 - 【請求項3】 前記標本により一旦共鳴吸収された後に
再び放出されるガンマ線を検出するように前記ガンマ線
検出器を配置し、前記標本の測定対象部を露出させる貫
通孔を備え且つ少なくともガンマ線を遮蔽するためのマ
スク体をさらに設けてある請求項1又は2のいずれかに
記載のメスバウアー分光測定装置。 - 【請求項4】 ガンマ線ノイズ検出用の他のガンマ線検
出器を設け、前記ガンマ線検出器の出力信号から前記他
のガンマ線検出器の出力信号を相殺してある請求項1〜
3のいずれかに記載のメスバウアー分光測定装置。 - 【請求項5】 鋼材標本に57Co線源からガンマ線を
照射し、前記標本により共鳴吸収されたガンマ線をガン
マ線検出器により検出し、メスバウアー分光法によりメ
スバウアースペクトルを得るメスバウアー分光測定方法
において、前記ガンマ線検出器の検出部がCdTeを備
えていることを特徴とするメスバウアー分光測定方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7219715A JPH0949809A (ja) | 1995-08-04 | 1995-08-04 | メスバウアー分光測定装置及び測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7219715A JPH0949809A (ja) | 1995-08-04 | 1995-08-04 | メスバウアー分光測定装置及び測定方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0949809A true JPH0949809A (ja) | 1997-02-18 |
Family
ID=16739841
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7219715A Pending JPH0949809A (ja) | 1995-08-04 | 1995-08-04 | メスバウアー分光測定装置及び測定方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0949809A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002055972A1 (es) * | 2001-01-15 | 2002-07-18 | Consejo Superior De Investigaciones Científicas | Espectrómetro mössbauer con tecnología de piezotransductores y detectores de estado sólido |
| WO2008143101A1 (ja) * | 2007-05-15 | 2008-11-27 | Hamamatsu Foundation For Science And Technology Promotion | メスバウア分光測定装置 |
| JP2013527457A (ja) * | 2010-05-28 | 2013-06-27 | スネクマ | 非破壊検査の方法及びこの方法を実施するための装置 |
| JP2013140130A (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-18 | Kookmin University Industry-Academic Cooperation Foundation | 冷凍器を用いて極低温で磁場を印加するメスバウア分光システム |
-
1995
- 1995-08-04 JP JP7219715A patent/JPH0949809A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002055972A1 (es) * | 2001-01-15 | 2002-07-18 | Consejo Superior De Investigaciones Científicas | Espectrómetro mössbauer con tecnología de piezotransductores y detectores de estado sólido |
| ES2170722A1 (es) * | 2001-01-15 | 2002-08-01 | Consejo Superior Investigacion | Espectrometro mossbauer con tecnologia de piezotransductores y detectores de estado solido. |
| WO2008143101A1 (ja) * | 2007-05-15 | 2008-11-27 | Hamamatsu Foundation For Science And Technology Promotion | メスバウア分光測定装置 |
| JP5062598B2 (ja) * | 2007-05-15 | 2012-10-31 | 学校法人静岡理工科大学 | メスバウア分光測定装置 |
| JP2013527457A (ja) * | 2010-05-28 | 2013-06-27 | スネクマ | 非破壊検査の方法及びこの方法を実施するための装置 |
| JP2013140130A (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-18 | Kookmin University Industry-Academic Cooperation Foundation | 冷凍器を用いて極低温で磁場を印加するメスバウア分光システム |
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