【発明の詳細な説明】
二枚貝抽出物、その製造方法および使用
技術分野
本発明は、二枚貝(clam)(リー(Lea))の抽出物、その製造方法と
医学的利用、並びにその抽出物を含む医薬組成物およびその製造方法に関する。
背景
癌により起こる急性の痛みを軽減するために鎮痛薬が長い間使用されてきた。
たとえば、ドランチンおよびモルヒネを含む卓効ある鎮痛薬が一般に使用されて
いる。常用癖などに通じるその副作用のため、強力で長期にわたり痛みを軽減す
る効果を有しているが常用癖などに通じる副作用のない新規な鎮痛薬の開発が試
みられてきた。
長期にわたる注意深い研究の後、出願人は、患者特に重篤な段階の癌患者の痛
みを毒性の副作用を伴うことなく軽減するのを助け得る卓効ある鎮痛剤を開発し
たところ、常用癖が観察されなかった。出願人は、さらに、この鎮痛剤は、痛み
を軽減するばかりではなく、腫瘍の成長を抑制することを見いだした。
本発明の1つの目的は、二枚貝の抽出物を提供することであり、この抽出物は
、患者の痛みを軽減する効果を有し、特に癌により起こされる痛みを和らげる効
果を有する。
本発明の別の目的は、前記二枚貝の抽出物の製造方法を提供する
ことである。
本発明のもう1つの目的は、痛みを軽減する二枚貝抽出物を含有する医薬組成
物を提供することである。
本発明の別の目的は、腫瘍の成長を抑制する効果を有する二枚貝の抽出物を提
供することである。
本発明の他の目的は、本発明の説明からよりよく理解されるであろう。
発明の開示
二枚貝(Lea)の肉からつくられる本発明の二枚貝抽出物は、常温常圧で固
体の状態であり、わずかに黄色味を帯びているか、黄色または淡褐色であり、水
または薄いエタノールに僅かに溶ける8が、有機溶媒例えばエーテル、アセトン
、クロロホルム、ベンゼン、酢酸エステルまたはn−ブタノールなどには難溶性
であり、紫外線吸収スペクトルにより示される250nm−278nmの特徴的
な吸収を有している。
本発明に従えば、二枚貝抽出物の製造方法は、次の各段階を含む:
−二枚貝の肉を細かく砕く;
−細かく砕いた二枚貝の肉を酸とエタノールで処理する;
−酸とエタノールで処理した物質を分離して透明な液体を得る;
−その透明な液体を濃縮して二枚貝抽出物を得る。
製造に際し、二枚貝の肉は、各種の淡水二枚貝から選択され、好ましい二枚貝
は、アノドンタ・ウージアナ・リー(Anodonta woodiana L
ea)、クリスタリア・プリカタ・リー
(Cristaria plicata Lea)、ヒリオプシス・クミンジイ
・リー(Hyriopsis cumingii Lea)または2種もしくは
3種の二枚貝の混合物を含むこれらの混合物である。二枚貝の給源がさまざまで
あるので、二枚貝の肉は、必要に応じて、細かく砕く前に水により洗って、汚れ
または不純物を除去する。通常の細かく砕く装置たとえばミートチョッパーまた
はグラインダーを用いて二枚貝の肉を細かく砕くことができる。二枚貝の肉を所
望の大きさに細かく砕くためには、細かく砕いた肉をコロイドミルを用いてもう
一度細かく砕いてもよく、またはコロイドミルを直接用いて二枚貝の肉を微粉砕
してもよい。より小さな大きさとした細かく砕いた二枚貝の肉が、二枚貝からの
抽出物の生産速度を増すのに望ましい。好ましくは、細かく砕いた二枚貝の肉の
平均の大きさは、1mmよりも小さい。
酸とアルコールによる処理の段階について、使用される酸は、直鎖または枝分
れ鎖のC2−C8脂肪酸であり、好ましくは、直鎖または枝分れ鎖のC2−C6脂肪
酸たとえば酢酸、クエン酸または塩酸である。二種またはそれ以上の種類の酸の
混合物もまた処理に適用される。酸の混合物では、酸どうしの割合は任意である
。酸とアルコールによる処理の間、pH値は、約2−5.5に調節するようにす
る。そして酸とアルコールによる処理は、通常は、常温下で行われる。酸とアル
コールの添加中または添加後に、混合物を撹拌し、撹拌は、混合物が均質な混合
物となった時に終わらせてよい。酸とアルコールによる処理は、通常、1−24
時間行われ、好ましくは、5−12時間行われる。しかしながら、次の段階は、
十分な酸が加えられた直後に開始されてもよい。
酸とアルコールによる処理では、適当量のエタノールが加えられる。アルコー
ルは、酸と一緒に加えてもよくあるいは酸が加えられた後に加えてもよい。エタ
ノールの添加の後、アルコールの濃度は、酸処理された物質の40%−75%と
する。
酸とアルコールにより処理された混合物は、透明な液体を得るように分離され
る。多くの分離法があり、典型的な例には、遠心分離、濾過、吸引濾過およびフ
ィルタープレス法がある。分離後に得られる透明な液体は、多くの方法により濃
縮され、たとえば、限外濾過、逆浸透および真空濃縮などにより濃縮される。
本発明に従えば、分離後に得られた透明な液体は、例えば、処理でNaOHま
たはKOHを用いることにより濃縮段階の代わりにアルカリにより処理されても
よい。混合物のpHの値は、アルカリ処理の間8−13に保たれる。アルカリ処
理の期間は、通常24時間内に制御される。追加量のエタノールを加えてもよい
。エタノールは、アルカリと一緒に加えてもよくあるいはアルカリが加えられて
から加えてもよい。アルカリ処理については、エタノールの濃度は、75%−9
0%に保たれる。アルカリ処理の後分離された沈殿は、二枚貝抽出物である。分
離方法は、上記の分離方法と同じである。
本発明に従えば、濃縮段階後に得られた二枚貝の抽出物またはアルカリ処理段
階後に得られた二枚貝の抽出物は、脱水および乾燥段階を受けるようにしてもよ
い。通常の脱水および乾燥方法には、エーテルおよびアセトンなどの試薬による
脱水、凍結乾燥脱水並びにスプレー乾燥などがある。試薬による脱水を除いて、
脱水および乾燥段階の前にアルカリ処理により得られた二枚貝の抽出物に追加の
酸を加えて二枚貝の抽出物のpHの値を調節してもよい。pHの値は、通常、4
−7の範囲であり、使用される酸は、上記の酸と同じである。
本発明の方法に従って製造された二枚貝抽出物は、上記の酸処理および酸処理
に続く段階を再び受けるようにしてさらに精製されてもよい。この工程は、何回
もくり返してもよく、使用される酸は、同じでも異なっていてもよい。
本発明に従う二枚貝抽出物のもう1つの製造方法は、次の段階を含む:
−二枚貝の肉を細かく砕く;
−細かく砕いた二枚貝の肉を酸と水の存在下で熱により処理する;
−熱処理した物質を分離して透明な液体を得る;
−その透明な液体を濃縮して二枚貝の抽出物を得る。
細かく砕かれた二枚貝の大きさおよび用いる細かく砕く方法は、上記に示した
ものと同じである。加熱処理段階の間、適当量の水を加える。添加した酸が、処
理される物質のpH値を2.0−6.0にする。使用される酸は、上記したもの
と同じである。熱処理の温度は、通常48−88℃に保たれ、加熱期間は、0.
5−4.5時間である。
濃縮で得られた二枚貝の抽出物は、さらに脱水し乾燥してもよい。分離、濃縮
および脱水と乾燥の方法は、上記したものと同じである。二枚貝抽出物の製造の
ための熱処理方法の段階は、二枚貝抽出物を精製するためにくり返してもよい。
図面の簡単な説明
図1は、本発明に従って得られた二枚貝抽出物の紫外線−可視光線吸収スペク
トルである。
本発明に従って得られた二枚貝抽出物を同定する方法。
本発明に従って得た二枚貝の抽出物の1gのサンプルを取り出した。水を加え
て50mlとした。この混合物を濾過してから、濾液を次の同定(1、2、3お
よび4)のために得た。
1.濾液2mlを試験管に入れた。5%のα−ナフトールアルコール3−4滴
を加え、混合物を振盪して均質としてから、1mlの濃硫酸を試験管の壁に沿っ
てゆっくりと加えた。2つの液相の境界部に紫色の輪が現れた。
2.適当量の濾液を取り、同じ容量の3,5−ジヒドロキシトルエン溶液を加
えた。この混合物を振盪して均質としてから湯浴で10分間加熱した。すると緑
色となった。
3.濾液2mlを試験管に入れ、数滴の三塩化鉄−フェリシアン化カリウム溶
液を加えたら、直ちに、青色となった。
4.濾液2mlを試験管にいれ、水酸化バリウム溶液を加えた。淡黄色のフロ
ック(綿状沈殿)が生じた。
5.本発明に従って得られた二枚貝抽出物1gのサンプルを、三角フラスコに
入れた。10%の硫酸溶液15mlを加えた。小さなガラスの漏斗をフラスコの
口に差し込んで、混合物を約30分間、沸騰湯浴中で加熱して加水分解した。次
に、この混合物を濾過してから、濾液を取って次のテストをした:
(1)0.1NのAgNO3溶液1mlを試験管に入れてから、1Nのアンモ
ニア水を沈殿が消失するまでゆっくりと滴下した。次
に、上記の濾液を1ml加えた。この混合物をしばらく静置したところ、本発明
にしたがって得られるサンプルに白色の沈殿(これは、光の下で赤褐色になる)
が現れた。
(2)濾液2mlを試験管に入れた。濃硝酸5滴とモリブデン酸アンモニウム
1mlを加えた後、沸騰湯浴中で加熱したところサンプル中に黄色の沈殿が現れ
た。
(3)濾液1mlを試験管に入れ、同容量の3,5−ジヒドロキシトルエン溶
液を加えた。10分間沸騰湯浴中で加熱したところサンプルは緑色を帯びた。
6.紫外線−可視光線吸収特性:
本発明にしたがって得られたサンプル抽出物の適当量を取り、生理的食塩水(
normal saline)に溶解させ、吸光分光分析(中国薬局方(Chi
nese Pharmacopoeia)1990年版の第2部の付録第24頁
)にしたがって分析を行なった。紫外線吸収スペクトルは、図1に示した。
二枚貝抽出物の4つのバッチは、最大吸収を、それぞれ258nm、259n
m、160nmおよび271nmで示すことがテスト結果から分かる。二枚貝の
大きさ、給源および種類の違いの点で、その特徴的な吸収は、紫外線吸収スペク
トルの250nm−278nmの範囲である。
本発明は、また、本発明の方法の1つにしたがって得られた二枚貝抽出物を含
む。
本発明の二枚貝抽出物は、医学的分野でさまざまな痛み、たとえば手術後の痛
み、リュウマチ疾患により起こる痛み、歯痛、けがや火傷により起こる痛み、特
に癌の重大な段階により起こされる痛み
などを和らげる鎮痛剤として使用される。本発明の二枚貝抽出物は、現在通常用
いられている鎮痛剤よりも長期の痛み緩和作用を有する。同時に、本発明の二枚
貝抽出物は、また、重大な段階の癌患者の臨床的症状を和らげ、患者の生命を伸
ばし、リュウマチ患者の関節部分を改善し得る。臨床的適用中、二枚貝抽出物へ
の常用癖は見られていない。
本発明の二枚貝抽出物は、また、腫瘍の成長を抑制する効果を有し、最も重大
な段階の癌を含むさまざまな腫瘍を治療し直すために用いることができ、あるい
は、ほかの薬と一緒に用いて癌、特に悪性腫瘍を治療し直すために補助的薬剤と
して用いられる。
本発明の二枚貝抽出物は、また、鎮痛剤および腫瘍抑制剤として同時に用いら
れる。抽出物は、患者の痛みを軽減し、かつ、腫瘍の成長をも抑制する。
急性毒性テスト
I.テスト材料
1.動物:Animals Laboratory of Chinese
Academy of Medical Sciencesにより供給されたそ
れぞれ240−250gのウイスターラット(Wistar rat)雄と雌半
々。
2.被検物:本発明の二枚貝抽出物により得られた坐薬(0.15g/pc)
。
II.テスト方法と結果
20匹の健康なウイスターラットを体重によって無作為に2つのグループに分
け(すなわちテストグループと対照グループ)、雄と
雌を半々として各グループに10匹のラットとした。テストグループの各ウイス
ターラットに、4時間よりも長く粘液膜に接触させた被検物1.2g/kgを直
腸内投与した。対照グループについては、賦形剤1個を上記の直腸投薬に従い投
与した。次に、ラットを体全体についての変化たとえばダイエット、腕と足の動
き、排泄作用および体重などについての変化を7日間連続に観察した。結果は次
の通りである。
III.結論
ラットに被検物を1.2g/kgの投与量で直腸内投与したのちに毒性反応は
観察されなかった。
直腸の刺激テスト
I.テスト材料
1.動物:Animals Laboratory of Chinese
Academy of Medical Sciencesにより供給されたそ
れぞれ240−280gのウイスターラット雄と雌半々。
2.被検物:本発明の二枚貝抽出物により得られた坐薬(0.15g/pc)
。
II.テスト方法と結果
20匹の健康なウイスターラットを体重によって無作為に2つのグループに分
け(すなわちテストグループと対照グループ)、雄と雌を半々として各グループ
に10匹のラットとした。テストグループの各ウイスターラットに、4時間より
も長く粘液膜に接触させた被検物1.2g/kgを直腸内投与した。対照グルー
プについては、同量の水を7日間連続に1日一回上記の直腸投薬に従い投与した
。次に、最後の投与から24時間後、ラットを殺した。直腸の組織を取り、充血
、ルビファクション(rubifaction)および腫脹などの症状が粘液膜
に現れるかどうかを微視的に観察した。結果を表2に示す。
III.結論
7日間連続的に本発明の坐薬をラット一匹当たり1つ直腸内投与した後、充血
、ルビファクションおよび腫脹などの刺激症状は、粘液膜に観察されなかったこ
とが表2から理解される。
鎮痛効果の研究
I.テストの目的
テストの目的は、化学的および電気的刺激により起こされるマウスの痛みへの
本発明の二枚貝抽出物により得られた坐薬の効果、並
びに効果の開始時間と期間を観察するためである。
II.テスト材料と動物
1.薬剤:
本発明の二枚貝抽出物を2モルの酢酸に溶解させ、pH値を調節して6.5−
7.0にした。適当量の生理的食塩水を加えた。
インドメタシン(indomethacin):Nantong Secon
d Pharmaceutical Factory製のロット番号86032
1の、2%の水溶性澱粉ペーストにより懸濁液にされたもの。
2.動物:
体重20±2gの、北京医科大学動物部より提供されたマウス(
3.器具:
NEN−7103型の電気刺激装置(electric stimulato
r)およびSS−102J型のアイソレーター(isolator)(日本製)
。
III.テスト方法と結果
1.酢酸によって起こされるマウスの体のねじれ反応(body torsi
on reaction)への効果
12時間の絶食の後、60匹のマウスを体重と性別により無作為的に6つのグ
ループに分けた。薬剤は、表3に示した投与量で直腸内投与し、投与した薬剤の
容量は、マウス1匹当たり0.05mlとした。35分後、0.6%の酢酸0.
20mlを、それぞれのマウスに腹腔注入した。酢酸の注入後、15分以内に観
察された体のねじれ反応(腹部空洞形成、体幹および後足の伸展、並びに臀部の
隆起)の数を記録した。
本発明の坐薬が、酢酸により起こされるマウスの体のねじれの数を著しく減ら
すことができることを、この結果は示している。抑制率は、直腸内投与の投与量
が140.0mg/kg(これは、『Methodology of Phar
macological Experiments』第2版第178−180頁
(発行:People’s Health Press、1991年11月、北
京)のXu Shuyunらによる投与量換算法に従い1回直腸内投与されたと
き、人に対して1.0g/60kgにより換算される)であった時54.7%で
あり、抑制率は、投与量と確実に相互的に関連づけられた。結果は、本発明の坐
薬が化学的刺激により起こされるマウスの痛みを抑制し、抑制効果を有すること
を示している。
2.マウスの尾への電気的刺激により起こされる痛みへの効果
12時間絶食の後、50匹のマウスをその体重と性別に基づき無作為に5つの
グループに分けた。マウスの尾の根を、方形波の電流(パルス幅10msで、周
波数1Hz)で刺激した。痛み限界値
は、マウスが悲鳴を上げる電気強度として測定した。薬剤は、マウスあたり0.
05mlの容量で直腸内投与した。投与量は表2に示す。痛みへの効果は、投薬
後20分、40分、60分および120分にそれぞれ測定し、テストグループの
鎮痛パーセントを次のように計算した:
結果は、本発明の坐薬が直腸内投与されるとマウスの痛み限界値を投与量に依
存するようにして増加し得ることを示している(表4参照)。鎮痛効果の開始時
間は、薬剤の投与量と明白には相互に関係せず、効果の期間は、投与量と明白に
相互に関係する。最大の鎮痛効果の時間は、投薬後60分に現れた(表5参照)
。薬剤の常用癖は観察されなかった。
化学的刺激により起こされるマウスの痛みへの本発明の経口投与された二枚貝
抽出物の鎮痛効果
I.テスト材料
1.薬剤:
本発明の二枚貝抽出物を2Nの酢酸に溶解させ、pH値を6.5−7.0に調
節した。適当量の生理的食塩水を加えて溶液をつくった。
インドメタシン:Shijiazhuang Pharmaceutical
Factory製、ロット番号009011021の、2%澱粉ペーストによ
り懸濁液としたもの。
2.動物:
北京医科大学動物学部により供給された体重20±2gの雄と雌のクンミン系
マウス(Kunming strain mice)。
II.テスト方法と結果
50匹のマウスを体重と性別により5つのグループに無作為に分けた。対照グ
ループでは、生理的食塩水0.2ml/kg(体重)を経口投与した;ポジティ
ブ(positive)グループでは、インドメタシン30mg/kgを経口投
与した。他の3つのグループでは、本発明の溶液1g/kg、2g/kgおよび
4g/kgをそれぞれ経口投与した。90分後、マウス1匹当たり0.6%の酢
酸0.2mlを腹腔内注入し、酢酸の注入後15分以内に観察されるマウスの体
のねじれ反応(腹部空洞形成、体幹と後足の伸展および臀部の隆起)の数を記録
した。
表6の結果は、本発明の溶液が、酢酸により起こされるマウスの体のねじれの
数を顕著に減少させ、抑制効果が投与量と明白に相互関係を有することを示し、
このことは、本発明の二枚貝抽出物が化学的刺激により起こされるマウスの痛み
を抑制することができ、鎮痛効果を有することを示している。
マウスのアーリッヒ腹水癌(Ehrlich’s Ascites Carci
noma)の腫瘍への二枚貝抽出物の抑制率
テスト動物:体重18−21gの雌のクミン系マウス。
腫瘍モデル:アーリッヒ腹水癌(EAC)
薬剤:クリスタリア・プリカタ・リー(Cristaria plicata
Lea)から本発明の方法にしたがって得た二枚貝抽出物(生理的食塩水に溶解
させた)。二枚貝抽出物の溶液をpH6.5に調節し、次に、滅菌してから瀘過
した。
テスト方法:
A.接種:アーリッヒ腹水癌を接種し、1週間培養することによりマウスにあ
らかじめ作った白色腹水を取り、これに生理的食塩水
を1:2(白色腹水:生理的食塩水)の割合で加えた。次に、この混合物0.2
mlを、わきのしたの窩に皮下注入した。
B.グループわけ:接種後の次の日に、マウスを無作為的に4つのグループに
分け、3つのグループ(グループ2、3および4)には1g/kg、1.5g/
kgおよび2g/kgをそれぞれ毎日投与した。一方、ネガティブ(negat
ive)対照グループ(グループ1)には対応する同等の量の生理的食塩水を投
与した。
C.投与ルート:経口投与、連続的に6日間にわたり1日1回。
D.効果の評価:投薬停止後24時間で、マウスを殺してその体重を測定した
。腫瘍の塊も取り出して重さを量った。
ここで、Tは、投薬グループの腫瘍の平均重量を意味し、Cは、対照グループ
の腫瘍の平均重量を意味する。
結果(表7参照)は、アーリッヒ腹水癌(EAC)についての本発明に従う抽
出物の抑制率が31.6%−52.5%を達成できる
ことを示している。
本発明に従う医薬組成物は、本発明の有効量の二枚貝抽出物並びに医薬的に受
け入れられるキャリヤーおよび/または助剤を含んでなる。使用されるキャリヤ
ーおよび/または助剤は、慣用のものである。
本発明の医薬組成物の投薬ルートは、経口、注射、局部投薬または洞内投薬で
あってよい。経口投与については、1回に0.5−2gの投与量で、1日に2−
4回を大人に対して行なう。注射については、1回に100−300mgの投与
量として1日に2−4回を大人に対して行なう。薬剤を洞内投与する時は、1回
に0.1−0.5gの投与量とし、1日に2−4回を大人に対して行なう。適当
量の薬剤を局所適用に対して用いる。
本発明の医薬組成物からさまざまな配合物の形態が可能であり、たとえば、錠
剤、糖衣腸可溶性錠剤、カプセル(例えば、胃可溶性カプセルおよび腸可溶性カ
プセル)、坐薬、経口液体、マイクロカプセル、軟膏剤、水溶液、粉末注射剤ま
たは注射剤などである。
本発明に従えば、鎮痛および腫瘍もしくは癌の治療の方法は、本発明の二枚貝
抽出物の有効量を患者に投与することを含む。
本発明の二枚貝抽出物は、錠剤、カプセル、煎汁、経口溶液、および他の薬剤
もしくは抽出物(たとえば、Radix Arnebiae seu Lith
ospermi、Radix Notoginseng、加水分解真珠粉末、C
ordyceps sinesisの溶液、Indigo Naturalis
、Radix Polygalae、Semen Ziziphi Spino
sae extract of Lentinus edode
s(berk)sing、グリセリン抽出物など)と組み合わせた他の配合物形
態としてよく、これにより、上記の目的を達成するばかりではなく、たとえば熱
傷の治療、感染の予防、心臓血管系統の病気の治療、腹痛の治療、不眠症の治療
など適用を広げ、また人体の免疫、体質および機能などを強化する。
臨床テスト1
I.テスト薬剤:
本発明の二枚貝抽出物から得た坐薬(1g/投与量)。
II.投薬:
1回に1投与量とし、連続3日間、1日に2回とする。坐薬は、肛門5cm上
の直膓に挿入した。
III.患者の選択:
中程度またはひどい痛みを伴った癌患者。
IV.痛みの段階分けの方法:
段階分けは、VASおよびVRS方法にしたがって行なった。
痛みの軽減の段階分け:顕著に効果的、効果的および効果無しの段階とした。
V.一般的情報:
1994年2月まで、全部で10の症例を観察し用いた。それらのうち7症例
は、男性で、3症例は女性であった。年齢は、25−76才の範囲であった。診
断:肺癌:6症例;食道癌、膵臓の腺癌、悪性リンパ腫および下垂体の腫瘍:そ
れぞれ1症例。
上記の症例のほとんどで、鎮痛効果は、投薬後1−2時間以内に現れ、痛みの
軽減の期間は、8−24時間の間であった。
VII.典型的な症例の報告:
患者A:男性、年齢59才、右肺の肺癌をやみ、腹膜後のリンパ節と右副腎腺
への転移あり。病理学により腺癌と診断された。患者の主な病訴は、上腹と腰の
痛みであり睡眠障害を伴う。患者は、ジヒドロエプロフィ(Dihydroep
rophy)(DHP)による治療経験があった。まず、1日4−6錠を投与し
、次に治療を本発明の坐薬を用いることにより変え、直腸内に1回に1投与とし
て1日に2回とした。痛みは、治療中に完全に消え、臨床的な評価は完全な痛み
軽減であった。投与は、連続3日間の治療の後止めた。患者は、鎮痛に対する直
腸内投与の継続を求めた。
VIII.本発明の坐薬の有害な副作用は、上記の臨床の適用で観察されなかっ
た。腫瘍により起こされる痛みの軽減に効果的であり、有効率は90%であった
。
臨床テスト2
1993年11月から1994年1月まで、本発明の二枚貝抽出物からつくっ
た坐薬を用いて、複雑な痛みまたは/およびさまざま
な癌に伴った痛みを持った20人の患者(43症例)を治療した。観察の情報を
以下に示す:
I.一般的臨床データ:
1.性別および年齢:この20人の患者では、13人が男性で7人が女性であ
った。最少年齢は30才で、最大年齢は76才(メジアン年齢は54.2才)で
あった。
2.患者の選択
(1)組織病理学および/または細胞学によりすべて確認されたさまざまな種
類の癌にかかった患者、並びに合併症例えば骨転移にかかった患者はすべて、X
線像、ETCまたはCT検査により確認された。
(2)放射線療法を適用しなかったかまたは化学療法制度を最近4週間の間、
変えなかった。
これら20人の患者における病理学的な種類並びに複雑ないたみまたは/およ
び癌にともなう痛みは以下のようであった:
A.肺癌、8症例(腺癌、5症例;小細胞癌、3症例)。痛みは、5症例で骨
転移により、2症例で付随する胸の痛みにより、また1症例で付随する尿結石症
により誘発された。右胸膜の悪性中皮腫が1人の患者で診断された。
B.消化管の腫瘍、4症例(胃癌、3症例;結腸癌、1症例)。痛みはすべて
肝性の転移により誘発された。肝臓の原発癌の2人の患者では、1人は肝臓部位
に痛みを感じ、他の患者の痛みは癌の骨転移より起こされていた。
C.乳房癌、4症例。1症例では肩の関節周囲炎により起こされた随伴する痛
みおよびもう1つの症例では仙椎の脊椎の潜在性裂に
より起こされた随伴する痛み。他の2つの症例では、痛みは、胸壁へのおよび左
股関節部骨への癌の転移によりそれぞれ誘発されていた。
D.前立腺癌、1症例。痛みは、外科手術の後の多発性骨転移により誘発され
ていた。
II.治療と観察の方法
1.本発明の坐薬
(1)投与:1回に1投与量(薬剤1g/投与として含む)を肛門の上5cm
で直腸に挿入した。
(2)投薬:1回に1投与量(1g)として1日に2回の投与量。
治療の1回の過程は、1−3日継続させた。痛みは、投与後0.5、1、2、
3、4、5、6および7時間でそれぞれ評価した。
2.症状を記録し、生化学的モニタリングをすべての患者に行なった。症状に
は、痛み、移動性(mobility)、吐き気と嘔吐、食欲と排便などがあっ
た。血液生化学テストは、血液の日常的検査、血小板計数、血液中のカリウム、
ナトリウム、塩素、カルシウム、燐、トランスアミナーゼ、尿素窒素クリアチニ
ン、グロブリン、アルカリ性ホスファターゼ、トランスペプチターゼなどの濃度
を含んだ。
III.治療と観察の結果
1.ストリーキング法(streaking method)(VAS)およ
び痛みの主観的病訴(VRS)による段階づけに基づく臨床的インデックス(i
ndex)についての基準の段階分
け:0は、痛みなしを意味し;1−3は、患者により許容され得る穏やかな痛み
を意味し、毎日の生活と睡眠は正常;4−7は、患者の睡眠を乱し患者が鎮痛を
求める中程度の痛みを意味し;8またはそれ以上は、患者の睡眠をおおいに乱し
麻酔薬で治療されるべきひどい痛みを意味する。このテストでは、5人の患者が
穏やかな痛みを有し、10人の患者が、中程度の痛みを有し、そして5人の患者
がひどい痛みを有していた。
2.治療効果の評価についての基準:
完全な軽減:患者は、痛みをまったく伴わない。
顕著な軽減:痛みのひどさは、投薬前に比べて明らかに少なくなっていて、患者
は、実質的に睡眠を乱されることなく通常に生活できる。
軽い軽減:痛みのひどさは、投薬前よりもいくらか軽減されるが、それでもまだ
著しい痛みがあり、睡眠がまだ乱される。
効果なし:投薬の前後で痛みのひどさに差がない。
3.治療効果:
(1)鎮痛:上記の20人の患者で、完全な軽減が5つの症例で観察され、顕
著な軽減が12の症例で観察され、軽い軽減が2つの症例で観察された。総合的
な有効率は、95.0%であった。
(2)鎮痛効果の開始の時間:鎮痛効果は、これらの20人の患者のすべてで
投与後30分で現れた。
(3)最良の鎮痛効果の時間:投与後2−5時間にほとんど現れた。
(4)鎮痛効果の期間:最長期間は、10時間であったが、これはインドメタ
シン坐薬の場合よりも長い。
(5)鎮痛と投与の時間:鎮痛効果は、薬剤の投与の頻度が少ないよりも頻度
が多い方がよりよかった。
(6)鎮痛効果の観察結果を次の表に示す:
4.副作用:
腎臓と肝臓の機能に有害な副作用は観察されなかった。排便回数が増加するか
または排便の緊急性が投薬後何人かの患者に起こった。治療した20人の患者の
うち、1人は直に排便し、7人は、投薬後1時間で排便し、残りの12人の患者
は投薬後2時間またはそれ以上で自己管理のもとに排便できた。肛門の刺激およ
び他の現象は観察されなかった。1人の患者は、下四肢の衰弱を感じたが、この
患者は、前立腺癌の骨転移にかかっている76才の患者であった。この患者のひ
どい痛みは、投薬後明白に軽減した。しかしながら、下四肢の衰弱は、3回の投
薬後に現れ、足の衰弱のために立ち上がれないのは、5回の投薬後であった。し
かし、足の衰弱は、投薬停止後迅速に消失した。
本発明に従う二枚貝抽出物の製造方法を次の例によりさらに詳細に説明するこ
とにするが、本発明の範囲はこれらの例に限定されるものではない。
例1
クリスタリア・プリカタ・リー3kgから二枚貝の肉を取り、TM−85型の
コロイドミルにより粉砕して、平均直径10μの粒子とした。攪拌しながら酢酸
を加えてpH値を3.85に調節し、次に、2000mlのエタノールを加えて
から、攪拌して均質とした後、8時間静置した。上澄みを取り出し、上澄みのp
H値をNaOHで13に調節した。エタノールを加えて、その含量を75%とし
た。次にこの混合物を均質に攪拌してから8時間静止した。沈殿を取り、酢酸を
加えてpH値を6.0とした。僅かに黄色の抽出物を凍結乾燥後に得た。生産率
(productive rate)は、初めの二枚貝の重さの0.18%であ
った。
例2
アノドンタ・ウージアナ・リーから二枚貝の肉2kgを取った。例1と同じ製
造方法により僅かに黄色の抽出物を得た。生産率は、初めの二枚貝の重さの16
%であった。
例3
ヒリオプシス・クミンジイ・リー6kgから二枚貝の肉を取った。僅かに黄色
の抽出物を例1と同じ製造方法により得た。生産率は、初めの二枚貝の重さの0
.08%であった。
例4
クリスタリア・プリカタ・リーおよびアノドンタ・ウージアナ・
リー合計6kgから二枚貝の肉を取った。僅かに黄色の抽出物を例1と同じ製造
方法により得た。生産率は、初めの二枚貝の重さの0.17%であった。
例5
ヒリオプシス・クミンジイ・リー4kgから二枚貝の肉を取った。静置期間を
24時間とすることを除いて例1と同様の製造方法により僅かに褐色の抽出物を
得た。生産率は、初めの二枚貝の重さの0.08%であった。
例6
クリスタリア・プリカタ・リー7kgから二枚貝の肉を取った。静置せずに上
澄みを直接取ったことを除いて例1と同様の製造方法により僅かに黄色の抽出物
を得た。生産率は、初めの二枚貝の重さの0.18%であった。
例7
クリスタリア・プリカタ・リー、アノドンタ・ウージアナ・リー、ヒリオプシ
ス・クミンジイ・リー合計9kgから二枚貝の肉を取った。僅かに黄色の抽出物
を例1と同じ製造方法により得た。生産率は、初めの二枚貝の重さの0.21%
であった。
例8
クリスタリア・プリカタ・リー、アノドンタ・ウージアナ・リー、ヒリオプシ
ス・クミンジイ・リーそれぞれ3kgから二枚貝
の肉を取った。酢酸の代わりに2モルの塩酸を用いたことを除いて例1と同様の
製造方法により僅かに黄色の抽出物を得た。生産率は、初めの二枚貝の重さの0
.37%であった。
例9
クリスタリア・プリカタ・リーおよびアノドンタ・ウージアナ・リーそれぞれ
3kgから二枚貝の肉を取った。pHをクエン酸により調節したことを除いて例
1と同様の製造方法により僅かに黄色の抽出物を得た。生産率は、初めの二枚貝
の重さの0.42%であった。
例10
クリスタリア・プリカタ・リー3kgから二枚貝の肉を取った。pHを酸によ
り2.15に調節したことを除いて例1と同様の製造方法により僅かに黄色の抽
出物を得た。生産率は、初めの二枚貝の重さの0.20%であった。
例11
アノドンタ・ウージアナ・リー3kgから二枚貝の肉を取った。加えたエタノ
ールが1800mlであったことを除いて例1と同様の製造方法により僅かに黄
色の抽出物を得た。生産率は、初めの二枚貝の重さの0.36%であった。
例12
クリスタリア・プリカタ・リー3kgから二枚貝の肉を取った。
加えたエタノールが1500mlであったことを除いて例1と同様の製造方法に
より僅かに黄色の抽出物を得た。生産率は、初めの二枚貝の重さの0.24%で
あった。
例13
クリスタリア・プリカタ・リー3kgから二枚貝の肉を取った。アルカリを加
えた後、エタノールを加えなかったことを除いて例1と同様の製造方法により僅
かに黄色の抽出物を得た。生産率は、初めの二枚貝の重さの0.14%であった
。
例14
クリスタリア・プリカタ・リー3kgから二枚貝の肉を取った。NaOHの代
わりに2NのKOHを加えたことを除いて例1と同様の製造方法により僅かに黄
色の抽出物を得た。生産率は、初めの二枚貝の重さの0.14%であった。
例15
クリスタリア・プリカタ・リー3kgから二枚貝の肉を取った。アルカリ処理
段階でアルカリもエタノールも用いなかったことを除いて例1と同様の製造方法
により僅かに黄色の抽出物を得た。生産率は、初めの二枚貝の重さの0.22%
であった。
例16
クリスタリア・プリカタ・リー3kgから二枚貝の肉を取った。GA32型の
スプレー乾燥機を用いて脱水、乾燥したことを除いて
例1と同様の製造方法により僅かに黄色の抽出物を得た。生産率は、初めの二枚
貝の重さの0.21%であった。
例17
クリスタリア・プリカタ・リー3kgから二枚貝の肉を取った。エーテルを用
いて脱水、乾燥したことを除いて例1と同様の製造方法により僅かに黄色の抽出
物を得た。生産率は、初めの二枚貝の重さの0.25%であった。
例18
クリスタリア・プリカタ・リー3kgから二枚貝の肉を取った。酢酸の代わり
に塩酸、クエン酸および酢酸の1:1:1からなる混合物を用いたことを除いて
例1と同様の製造方法により僅かに黄色の抽出物を得た。生産率は、初めの二枚
貝の重さの0.63%であった。
例19
クリスタリア・プリカタ・リー3kgから二枚貝の肉を取った。二枚貝の肉を
平均の大きさ5μmの粒子に粉砕したことを除いて例1と同様の製造方法により
僅かに黄色の抽出物を得た。生産率は、初めの二枚貝の重さの0.81%であっ
た。
例20
クリスタリア・プリカタ・リー3kgから二枚貝の肉を取った。二枚貝の肉を
平均の大きさ20μmの粒子に粉砕したことを除いて
例1と同様の製造方法により僅かに黄色の抽出物を得た。生産率は、初めの二枚
貝の重さの0.23%であった。
例21
クリスタリア・プリカタ・リー3kgから二枚貝の肉を取った。粉砕のために
JL85−IB型の細断装置を用いたことを除いて例1と同様の製造方法により
僅かに黄色の抽出物を得た。生産率は、初めの二枚貝の重さの0.11%であっ
た。
例22
クリスタリア・プリカタ・リー3kgから二枚貝の肉を取った。アルカリ処理
段階でアルカリもエタノールも加えず、また、上澄みを限外瀘過し、逆浸透によ
り濃縮し、直接に凍結乾燥したことを除いて例1と同様の製造方法により僅かに
黄色の抽出物を得た。生産率は、初めの二枚貝の重さの0.11%であった。
例23
ヒリオプシス・クミンジイ・リー4kgから二枚貝の肉を取った。二枚貝の肉
は、JM−85型コロイドミルにより粉砕し、初めの二枚貝の重量の33%のバ
ール水(vaal water)を加えた。この混合物を攪拌してから、初めの
二枚貝の重量の4%の塩酸を加えた。この混合物を88℃で30分加熱してから
、上澄みを取り、pH値が7.50となるまでNaOHを加えた。次に混合物を
静置してから沈殿を取り、沈殿に塩酸を加えてpH値を5.5とした。この混合
物を凍結乾燥して僅かに黄色の抽出物を得た。生産
率は、初めの二枚貝の重さの0.15%であった。
例24
クリスタリア・プリカタ・リー7.5kgから二枚貝の肉を取った。二枚貝の
肉は、JM−85型コロイドミルにより粉砕し、初めの二枚貝の重量の98%の
バール水を加えた。この混合物を攪拌してから、初めの二枚貝の重量の12%の
酢酸を加えた。この混合物を55℃で4.5時間加熱してから、上澄みを取り、
pH値が13.50となるまでKOHを加えた。次に混合物を静置してから沈殿
を取り、沈殿に酢酸を加えてpH値を7.0とした。この混合物をスプレー乾燥
して僅かに褐色の抽出物を得た。生産率は、初めの二枚貝の重さの0.65%で
あった。
例25
ヒリオプシス・クミンジイ・リー4kg、アノドンタ・ウージアナ・リー3k
gおよびクリスタリア・プリカタ・リー3kgから二枚貝の肉を取った。二枚貝
の肉は、JM−85型コロイドミルにより粉砕し、初めの二枚貝の重量の65%
のバール水を加えた。この混合物を攪拌してから、初めの二枚貝の重量の8.5
%とした塩酸、酢酸およびクエン酸からなる酸混合物を加えた。この混合物を6
6℃で2時間加熱してから、上澄みを取り、pH値が10.5となるまでNaO
Hを加えた。次に混合物を静置してから沈殿を取り、脱水乾燥して僅かに黄色の
抽出物を得た。生産率は、初めの二枚貝の重さの0.28%であった。
例26
クリスタリア・プリカタ・リー1.5kgから二枚貝の肉を取った。製造方法
は、例1と同一とした。得られた抽出物は、この製造方法により4回くり返して
抽出された。僅かに黄色の抽出物が得られ、生産率は、初めの二枚貝の重さの0
.06%であった。
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