JPH09500130A - 炎症性腸疾患の治療において用いる薬剤としてのベンゾチオフェンおよびベンゾフランおよび炎症をアッセイする方法 - Google Patents

炎症性腸疾患の治療において用いる薬剤としてのベンゾチオフェンおよびベンゾフランおよび炎症をアッセイする方法

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JPH09500130A JP7504574A JP50457495A JPH09500130A JP H09500130 A JPH09500130 A JP H09500130A JP 7504574 A JP7504574 A JP 7504574A JP 50457495 A JP50457495 A JP 50457495A JP H09500130 A JPH09500130 A JP H09500130A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、既知のベンゾチオフェンまたはベンゾフランおよびその薬学的に許容される塩の新しい用途に関する。5−メトキシ−3−(1−メチルエトキシ)−N−1H-テトラゾル−5−イルベンゾ〔b〕チオフェン−2−カルボキサミドのような化合物をクローン病および潰瘍性大腸炎のような炎症性腸疾患の治療のために用いる。本発明はまた炎症を非侵襲的にモニタリングするためのアッセイ方法である。

Description

【発明の詳細な説明】 炎症性腸疾患の治療において用いる薬剤としてのベンゾチオ フェンおよびベンゾフランおよび炎症をアッセイする方法 発明の分野 本発明は特定の知られたベンゾチオフェンおよびベンゾフラン化合物の新しい 治療用途を提供するものである。これらの化合物がクローン病、回腸炎、虚血性 腸疾患および潰瘍性大腸炎のような炎症性腸疾患の治療において有用であること が解った。本発明はまた炎症の非侵襲性指標となる生化学的マーカーを追跡する アッセイへの使用を提供する。 発明の背景 炎症性腸疾患(IBD) は西洋諸国で非常に一般的な疾患であり、開発途上国でも 増加傾向にある。百万人以上が罹患している。 IBDは2種類の疾患、即ちクローン病および潰瘍性大腸炎に大きく分類するこ とができる。疾患の表面的な症状は広範囲に異なり、その治療への応答も異なる が、治療方法は大部分が類似している。1930年代のスルファサラジンの導入はIB Dの治療における大きな進歩であったが、1950年代半ばまでその価値は広範囲に は受け入れられなかった。最近まで、治療はスルファサラジンおよびコルチコス テロイドを用いた高水準の免疫抑制に限定されていた。スルファサラジンに対す るアレルギーおよび非寛容性およびコルチコステロイドによる全身性の副作用が 効果的な治療の妨げとなっていた。過去10年間にわたり、IBDで用いられてきた 新しい薬剤は、薬剤誘発副作用の減少を達成することにより、そして、軽快が始 まった患者および軽快を維持している患者の数を増大させることにより、医療処 置を改善している。 特定の薬剤を用いてIBDで生じる組織損傷を修復することのできるような炎症 性応答には複数の潜在的段階がある。TおよびBリンパ球、多形核白血球、肥満 細胞、好酸球、好塩基球、組織マクロファージおよび単球は全て細胞炎症応答に おいて重要な役割を有する。炎症応答は環境刺激物質に対する本質的な反応であ るが、保護の過程においては、好塩基球の塩基性蛋白および酸素由来フリーラジ カルのような多くの毒性化合物が胃腸粘膜の損傷を引き起こす。炎症応答を変え ることは、炎症の利点を損なうことなく組織損傷を制限する際に有用であろう。 多くの細胞は、若干の異なる分子機構を介して炎症過程に関与している。1つ の重要な役割はアラキドン酸経路が果たしており、これはロイコトリエンとプロ スタグランジンを生じさせる。IBDの治療は免疫応答を変化させるためにこの複 雑な系の特定の領域を対象として行なわれている。コルチコステロイドおよびム ゾリミン (5−アミノサリチル酸、5−ΛSΛ)のような薬剤は炎症応答の幾つか の部位に影響する。その他の薬剤は単一の部位にのみ作用する。現在の研究では 、これらの部位のどれがIBDの炎症応答において最も重要であるかが調べられて いる。 上記した化合物を使用することにより得られたすべての進歩にもかかわらず、 IBDの効果的な治療方法はなお多くの研究者の目標とされている。これらの化合 物を用いたIBDの非特異的治療には問題点が有り続けている。このような問題点 の1つはこれらの化合物が非寛容性またはアレルギー性の患者では有効でないこ とである。 最近、エタノールに溶解したトリニトロベンゼンスルホン酸 (TNBS)の大腸内投与により誘発した実験的大腸炎の動物モデルが開発された。こ のモデルは組織学的および形態学的な特徴の両方において、ヒトIBD、特にクロ ーン病に類似している。例えば、炎症は経壁的であり肉芽腫を含む。形態学的に は、スキップセグメント潰瘍化および炎症が共通したものであり、粘膜はしばし ば「丸石」様外観を有することが多い。このモデルは、慢性大腸炎症における原 因病理論および急性から慢性の炎症への進行を特徴づける症状を研究するために 有用である〔Morris等,Gastroenterology 1989;96:795-803〕。 このIBDのTNBSモデルはこの分野の多くの研究者により用いられており、多く の文献で報告されている。WallacおよびKeenan(Am J Pysio1 1990;258:G527-G 534)は、MK-886と称されるロイコトリエン合成の経口活性抑制剤を研究しており ;Andersen等(Scand J Castroenterol 1992:27:757-763)は水溶性造影剤ヨー ジキサノールを研究しており:Hoshino等(Clinical and Experimental Pharmaco lgy and Physiology 1992;19:717-722)は種々のプロスタグランジンを研究し ており;Kim等(Scand J Gastroenterol 1992;27:529-537)は種々の動物モデル で大腸炎を誘発する種々の化合物を研究しており;Yamada等(Gastroenterology 1992;102:1524-1534)もまた種々の動物モデルで大腸炎を誘発する種々の化合 物を研究しており;そして、Wallace等(Inflammation 1992;16;4:343-354)は 白血球付着分子CD18に対するモノクローナル抗体(IB-4)で大腸上皮を予備治療し 、大腸炎誘発後の大腸組織への好中球浸潤を顕著に抑制した。これらの文献には 、IBDを治療するための本発明の化合物、製剤および製剤の使用方法を示唆する 記載はな い。 Connor等に1987年10月27日に発行された米国特許4,703,053号は本発明の化合 物、その製造方法およびその使用を包含している。開示された使用は抗アレルギ ー作用を目的としたものであった。この特許は参考のために本明細書に組み込ま れる。この特許には、IBDを治療するための本発明の化合物、製剤および製剤の 使用方法を示唆する記載はない。 発明の要旨 本発明はIBDの治療に用いるための薬学的組成物の製造のための、下記式: 〔式中(1)R1、R4およびR5は独立して、H、炭素原子1〜12個のアルキル、炭素 原子1〜12個のアルコキシ、ヒドロキシ、アリールであるか、R1が隣接する炭素 上に各々を有するように2個存在し、これらR12個が一緒になってメチレンジオ キシを形成するか、ニトロ、アミノ、置換アミノ、メルカプト、炭素原子1〜4 個のアルキルチオ、炭素原子1〜4個のアルキルスルフィニル、炭素原子1〜4 個のアルキルスルホニル、アリールチオ、アリールスルフィニル、アリールスル ホニルまたはハロゲンであり;(2)R2はH、炭素原子1〜12個のアルキル、炭 素原子1〜12個のアルコキシ、アリールメトキシ、アミノ、置換アミノ、メルカ プト、炭素原子1〜4個のアルキルチオ、炭素原子1〜4個のアルキルスルフィ ニル、炭素原子1 〜4個のアルキルスルホニル、アリールチオ、アリールスルフィニルまたはアリ ールスルホニルであり、そして(3)R3はAまたはB: である〕の特定の知られたベンゾチオフェンおよびベンゾフラン並びに式Iの薬 理学的に許容される塩の使用に関する。 本発明はまた、その病因にかかわらず、インビトロおよびインビボの炎症を観 測するアッセイ方法を提供する。このアッセイは炎症の非侵襲性の指標となる生 化学的マーカーを測定するものである。好ましくは、尿を固体から採取し、その 尿中に炎症の指標となる生化学的マーカーである8−ヒドロキシデオキシグアノ シンが存在するかどうか分析する。 図面の簡単な説明 本発明は添付の図面を参照しながら例示される。 図1はトリニトロベンゼンスルホン酸(TNBS)曝露がラットモデルにおける8-OH -dGUA排出の平均速度を対照群と比較して276%増大させた過程を示している。5 −メトキシ−3−(1−メチルエトキシ)−N−1H−テトラゾル−5−イルベンゾ 〔b〕チオフェン−2−カルボキサミドモノナトリウム塩はこの増大を対照群と 統計学的に差が無い水準まで減少した。 図2は図1および最初の実験の反復と同様、トリニトロベンゼン スルホン酸(TNBS)への曝露がラットモデルにおいて8-OH-dGUA排出の平均速度を 対照群と比較して349%および254%増大させた過程を示している。5−メトキシ −3−(1−メチルエトキシ)−N−1H−テトラゾル−5−イルベンゾ〔b〕チ オフェン−2−カルボキサミドモノナトリウム塩はこの増大を対照群と統計学的 に差が無い水準まで減少した。 好ましい実施態様の詳細な記載 本明細書で使用した幾つかの用語を以下に定義する。 炭素原子1〜4個のアルキルとは、メチル、エチル、プロピル、ブチルまたは その異性体形態である。 炭素原子1〜12個のアルキルとは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペン チル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル等であり、および、炭素原子1〜 6個のアルキルの異性体形態を包含する。炭素原子1〜6個のアルキルが好まし い。 炭素原子1〜12個のアルコキシとは、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブト キシ等であり、炭素原子1〜6個のアルコキシの異性体形態を包含する。炭素原 子1〜6個のアルコキシが好ましい。 置換アミノとは、モノーまたはアルキルが同じかまたは異なっているジアルキ ルアミノであり、そのアルキルは単独または一緒になって炭素原子1〜6個より なるものであってよい。 ハロゲンとはクロロ、ブロモ、フルオロ、ヨードまたはトリフルオロメチルで ある。 アリールとはフェニルまたは、ハロゲン、炭素原子1〜6個のアルキル、炭素 原子1〜6個のアルコキシ、ヒドロキシ、ニトロ、アミノ、置換アミノ等のよう な置換基1〜2個を有する置換されたフ ェニルである。 一般式Iの化合物の製造のための方法は、Connor等に1987年10月27日に発行さ れた米国特許4,703,053号に既に記載されている。上記した通り、この特許は参 考のために本明細書に組み込まれる。 薬学的組成物は不活性の薬学的担体と共に、本発明の式Iの化合物およびその 塩から調製する。不活性の薬学的に許容される担体は、固体または液体のいずれ かであることができる。固体形態の製剤には、粉末、錠剤、分散性顆粒、カプセ ル、カシェ剤および坐薬が包含される。固体担体は、希釈剤、着香剤、可溶化剤 、潤滑剤、懸濁剤、バインダーまたは錠剤崩壊剤としても機能する1つ以上の物 質であることができ;それはまた、カプセル化剤であることもできる。粉末にお いては、担体は微粉砕された式Iの活性化合物との混合物中に存在する微粉砕さ れた固体である。錠剤においては、活性化合物は適当な比率で必要な結合特性を 有する担体と混合し、所望の形状と大きさになるように圧縮成形する。粉末およ び錠剤は好ましくは活性成分5または10%〜約70%を含有する。適当な固体担体 は、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、砂糖、乳糖、ペク チン、デキストリン、殿粉、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロース、カル ボキシメチルセルロースナトリウム、低融点ワックス、カカオバター等である。 「製剤」という用語は、活性成分が(別の担体を伴うか、伴うことなく)ある担 体により包囲され、これによりそれと組み合わせられているカプセルを与えるよ うな、担体としてのカプセル化剤を用いた活性化合物の製剤を包含する。同様に カシェ剤も包含される。錠剤、粉末、カシェ剤、経皮および経粘膜システムおよ びカプセルを、経口投与に適する固体投与形態 として用いることができる。 液体形態の製剤には、溶液、懸濁液および乳液が包含される。非経腸注射用に は、水または水−プロピレングリコール溶液が例示される。液体製剤はまた、水 性ポリエチレングリコール溶液中の溶液に製剤することもできる。経口用途に適 する水溶液は、活性成分を水に溶解し、適当な着色料、着香剤、安定化剤および 濃厚化剤を所望により添加することにより調製できる。経口用途に適する水性懸 濁液は、粘稠な物質、即ち、天然または合成のガム類、樹脂、メチルセルロース 、カルボキシメチルセルロースナトリウム、および、その他の良く知られた懸濁 剤と共に、微粉砕された活性成分を水中に分散することにより調製できる。好ま しくは、薬学的製剤は単位投与形態である。このような形態では、製剤は活性成 分の適切な量を含有する単位用量に再分割される。単位投与形態はパッケージ入 り製剤であることができ、そのパッケージは異なる量の製剤を含んでおり、例え ば、パック入り錠剤、カプセルおよびバイアルまたはアンプル入りの粉末である ことができる。単位投与形態はまたカプセル、カシェ剤、または錠剤そのもので あることもでき、あるいは、パッケージ入りの形態のこれらの何れかの適切な数 量であることもできる。 式Iの化合物は広範囲の種類の経口および非経腸投与形態に調製し、投与する ことができる。式Iの化合物はまた、静脈内投与することもできる。例えば、有 用な経口用量は、1〜50mg/kg、有用な非経腸用量は1〜50mg/kg、そして、有 用な静脈内用量は1〜50mg/kgである。 製剤の単位用量中の活性化合物の量は変化してよく、特定の用途 および活性成分の力価に応じて、1〜100mgに調製してよい。 IBDを治療するための薬剤としての治療用途においては、本発明の薬学的方法 で使用する化合物は、一日当たり、約0.1mg〜約21mg/kgの初期用量で投与する 。約0.35mg〜約12mg/kgの一日当たり用量の範囲が好ましい。しかしながら、用 量は患者の必要、治療する症状の重症度、および、使用する化合物により変化し てよい。特定の状況に対する適切な用量の決定は、当業者にとって可能な範囲内 にある。一般的に、化合物の最適用量より少ない少量で治療を開始する。その後 、その状況における最適な効果が得られるまで、少量ずつ、用量を増加させる。 簡便のためには、一日当たりの総用量を分割し、所望に応じて日中少しずつ投与 してよい。 上記した通り、本発明はまた、病因に拘わらず、インビトロまたはインビボの 炎症を追跡する測定方法も提供する。測定方法は、炎症の非侵襲的指標となる生 化学的マーカーを測定するものである。非侵襲性であることはこの測定方法の驚 くべき利点である。 炎症は通常は、動物モデルにおいて、動物を屠殺し、炎症媒介物の注入部位に おける組織病理学的特徴を評価することによりモニタリングするが、この方法で は、種々の時点で異なる動物を観察することが必要である。この制限要因を回避 するために、本発明では、炎症の非侵襲的指標となる生化学的尿マーカーを測定 するHPLC分析を用いた。病因の如何に拘わらず、フリーラジカルは全ての炎症の 患部付近の媒介物中で特に目立つものであるため、フリーラジカル反応のなんら かの生成物を定量することが、炎症の指標を調べることになると考えられる。DN Aは炎症で生じたフリーラジカルによるヒドロキシル化を受けやすい。これらが ヒドロキシル化された場合、 DNA塩基は酵素的に脱離され、その後未損傷で尿中に排出される。例えば、デオ キシグアノシンはヒドロキシルラジカルの攻撃により8'位で優先的にヒドロキシ ル化され、8−ヒドロキシデオキシグアノシンとなり、これが後に、尿中に未損 傷で現れ、ここで、定量が可能になるのである。 本発明のベンゾチオフェンおよびベンゾフラン化合物が炎症性腸疾患(IBD)を 緩解させるということの本明細書における証拠は、インビボのヒドロキシルラジ カル生成の指標としての8−ヒドロキシデオキシグアノシン(8-OH-dGUA)の尿中 排出の測定に基づいている。 尿中排出は好ましくは、高速液体クロマトグラフィー法により分析する。しか しなお、本発明はそれに限定されないと理解されたい。当業者の知るとおり、試 料中の生化学的マーカーを検出するためには、種々の分析機器を用いることがで きる。 好ましい実施態様においては、尿試料をイオン交換固相抽出樹脂により部分的 に精製する。この樹脂は当業者の知るものである。次に部分的に生成された試料 を、好ましくは電子化学検知器を用いて、高速液体クロマトグラフィーに付し、 生化学的マーカーのピークを測定する。 病因の如何に拘わらず炎症をアッセイするこの方法の非侵襲的な使用は有用な ものであり、多くの炎症応答が侵襲的に測定されている病院においては、尿検査 は代替法として歓迎されるであろう。例えば、経時的なIBDの進行過程をモニタ リングするために尿を採取することは、内視鏡検査を繰り返す現在の慣行よりは 明らかに好ましいものである。更に、ラジカル生成の非侵襲的指標アッセイであ る本明細書に記載したもののようなアッセイ方法は、ラジカルが関与するその他 の疾患の検査にも用いることができ、そのような疾患は多数存在する。 本発明を用いる方法を以下に示す代表的な実施例により更に説明する。 実施例 1 前記した通り、本実施例では、IBDのラットモデルを用い、実験開始時にトリ ニトロベンゼンスルホン酸(TNBS)を腸内に注入して、炎症応答を開始させた。エ タノールを用いてTNBSを溶解し、粘膜障壁を処理した。TNBS誘発炎症は、用量依 存的に起こり、緩解するまで少なくとも数週間持続した。この実施例でラットモ デルに5−メトキシ−3−(1−メチルエトキシ)−N−1H−テトラゾル−5− イルベンゾ〔b〕チオフェン−2−カルボキサミドのようなベンゾチオフェンお よびベンゾフランを投与することにより、ラットの腸患部の実質的な改善が示さ れた。 実験開始時に、雄性Wistarラット8匹の群に軽いエーテル麻酔下50%エタノー ル中食塩水(対照群)または50%エタノール中のトリニトロベンゼンスルホン酸 (TNBS;75mg/kg)を浣腸投与した。その後、動物に胃管栄養法により食塩水ま たは食塩水に溶解した被験化合物5−メトキシ−3−(1−メチルエトキシ)− N−1H−テトラゾル−5−イルベンゾ〔b〕チオフェン−2−カルボキサミド7.5 mgを、毎日投与した。代謝ケージに個体別に収容した動物から一夜尿を回収し、 量を測定し、一部を凍結した。尿をイオン交換固相抽出樹脂を用いて部分的に精 製し、試料を電子化学検知器を用いたHPLCに付し、8-OH-dGUAのピークを定量し た。標準物質は質量スペクト ルおよび高速原子衝撃法により評価した。 実験は2回繰り返した。実験1では、8-OH-dGUAの排出を初回のエタノールま たはエタノール−TNBS曝露の後15日間各々8匹の3群(N=24)で測定した。実 験2は、20日間実験を継続した他は実験1と同様であった。 結果 実験1では、TNBS曝露により、8-OH-dGUAの排出の平均速度が対照群と比較し て276%増大した(図1)。被験化合物はこの増大を、対照群と統計学的に差が 無い水準まで低下させた。各群の平均排出速度は104回の観察(15日間の期間に亙 り13夜8匹の観察)の平均であり、全体では合計312回観察した。p>0.001で有 意差が無い平均は符号を付した(AN0VA、F=8.76、Bonferroniの多重比較)。 実験2では、2群をTNBSに曝露し、被験化合物を与えなかった。TNBS曝露によ り、8-OH-dGUA排出の平均速度は、対照群と比較して349%および254%増大した (図2)。被験化合物の毎日の経口投与により、このTNBS誘発増大は、対照群と 統計学的に差が無い水準にまで低下した。各群の平均排出速度は160回の観察(8 匹20夜) の平均であり、全体では合計637回観察した。p>0.001で有意差が無い 平均は符号を付した(AN0VA、F=19.27、Bonferroniの多重比較)。 何れの投与群においても、動物個体は何れも、その同等個体と比較して有意差 はなく、即ち、どの個体もその群の平均を大きく変動させなかった。 本発明はその精神と本質的特徴から外れることなく特定の他の形態で実施する ことができる。記載した実施態様は全ての点において本発明の説明を目的とした ものであり、これを限定するものではな い。従って本発明の範囲は前記した説明よりはむしろ請求項により記述される。 請求項と同等の意味および範囲に含まれる変更は全て、その範囲に含まれる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.下記式: 〔式中(1)R1、R4およびR5は独立して、H、炭素原子1〜12個のアルキル、炭 素原子1〜12個のアルコキシ、ヒドロキシ、アリールであるか、R1が隣接する炭 素上に各々を有するように2個存在し、これらR12個が一緒になってメチレンジ オキシを形成するか、ニトロ、アミノ、置換アミノ、メルカプト、炭素原子1〜 4個のアルキルチオ、炭素原子1〜4個のアルキルスルフィニル、炭素原子1〜 4個のアルキルスルホニル、アリールチオ、アリールスルフィニル、アリールス ルホニルまたはハロゲンであり;(2)R2はH、炭素原子1〜12個のアルキル、炭 素原子1〜12個のアルコキシ、アリールメトキシ、アミノ、置換アミノ、メルカ プト、炭素原子1〜4個のアルキルチオ、炭素原子1〜4個のアルキルスルフィ ニル、炭素原子1〜4個のアルキルスルホニル、アリールチオ、アリールスルフ ィニルまたはアリールスルホニルであり、そして(3)R3はAまたはB: である〕の化合物または薬学的に許容されるその塩の治療有効量を投与すること を包含する炎症性腸疾患の治療方法。 2.炎症性腸疾患がクローン病であるような請求項1記載の方法。 3.炎症性腸疾患が潰瘍性大腸炎であるような請求項1記載の方法。 4.炎症性腸疾患が回腸炎であるような請求項1記載の方法。 5.炎症性腸疾患が虚血性腸疾患であるような請求項1記載の方法。 6.化合物を上記疾患の治療の必要な咄乳類に単位投与形態で投与する請求項1 記載の方法。 7.Xがイオウであるような請求項1記載の方法。 8.Xが酸素であるような請求項1記載の方法。 9.R3が請求項1で定義したAであるような請求項7記載の方法。 10.R3が請求項1で定義したBであるような請求項7記載の方法。 11.化合物が5−メトキシ−3−(1−メチルエトキシ)−N−1H−テトラゾル −5−イルベンゾ〔b〕チオフェン−2−カルボキサミドまたは薬学的に許容さ れるその塩であるような請求項1記載の方法。 12.化合物が5−メトキシ−3−(1−メチルエトキシ)−N−1H−テトラゾル −5−イルベンゾ〔b〕チオフェン−2−カルボキサミドであり、炎症性腸疾患 がクローン病、潰瘍性大腸炎、回腸炎または虚血性腸疾患であるような請求項1 記載の方法。 13.炎症の指標となる哺乳類生化学的マーカーを非侵襲的にアッセイすることを 包含し、そのマーカーがフリーラジカル反応生成物であるような、炎症のモニタ リング方法。 14.8−ヒドロキシデオキシグアノシンの尿中排出が炎症性腸疾患の指標として アッセイされる生化学的マーカーであるような請求項13記載の方法。 15.8−ヒドロキシデオキシグアノシンの尿中排出をイオン交換固相抽出樹脂で 測定する請求項14記載の方法。 16.8−ヒドロキシデオキシグアノシンの尿中排出を高圧液体クロマトグラフィ ー分析で測定する請求項15記載の方法。
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