JPH0950034A - 液晶表示装置及びその製造方法 - Google Patents
液晶表示装置及びその製造方法Info
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- JPH0950034A JPH0950034A JP20317195A JP20317195A JPH0950034A JP H0950034 A JPH0950034 A JP H0950034A JP 20317195 A JP20317195 A JP 20317195A JP 20317195 A JP20317195 A JP 20317195A JP H0950034 A JPH0950034 A JP H0950034A
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- film
- region
- substrate
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、視野角が広く、表示不良がない液
晶表示装置及びこの液晶表示装置を効率よく得ることが
できる製造方法を提供することを目的とする。 【構成】 一方の主面上に配向膜をそれぞれ有する第1
及び第2の基板と、前記配向膜が対向するようにして配
置された前記第1及び第2の基板間に挟持された液晶材
料を具備する液晶表示装置であって、前記第1の基板の
前記配向膜は第1の領域及び前記第1の領域に誘起され
る液晶分子のプレチルト角よりも小さいプレチルト角を
誘起する第2の領域に区画され、更に前記配向膜は、熱
的に安定な第1の有機高分子膜、この有機高分子膜上に
形成された熱的或いは光的に可塑な第2の有機高分子膜
の積層膜であり、前記液晶材料がスプレイ変形歪を有す
るようにして前記第1及び第2の基板が配置されている
ことを特徴とする液晶表示装置。この時配向膜表面をレ
ーザを照射する等の部分的に熱処理を施すことによりプ
レチルト角を低下させる。
晶表示装置及びこの液晶表示装置を効率よく得ることが
できる製造方法を提供することを目的とする。 【構成】 一方の主面上に配向膜をそれぞれ有する第1
及び第2の基板と、前記配向膜が対向するようにして配
置された前記第1及び第2の基板間に挟持された液晶材
料を具備する液晶表示装置であって、前記第1の基板の
前記配向膜は第1の領域及び前記第1の領域に誘起され
る液晶分子のプレチルト角よりも小さいプレチルト角を
誘起する第2の領域に区画され、更に前記配向膜は、熱
的に安定な第1の有機高分子膜、この有機高分子膜上に
形成された熱的或いは光的に可塑な第2の有機高分子膜
の積層膜であり、前記液晶材料がスプレイ変形歪を有す
るようにして前記第1及び第2の基板が配置されている
ことを特徴とする液晶表示装置。この時配向膜表面をレ
ーザを照射する等の部分的に熱処理を施すことによりプ
レチルト角を低下させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】液晶表示装置は、薄く、低電
圧駆動が可能であるので、腕時計、電卓等の表示装置と
して広く使用されている。特に、TFT(薄膜トランジ
スタ)等のアクティブスイッチ素子を組み込んだTN型
液晶表示装置は、CRT並の表示特性を発揮し、STN
型液晶表示装置はハイデューティのマルチプレックス駆
動を可能とするので、ともにワードプロセッサー、パー
ソナルコンピュータのディスプレイやテレビ等にも用い
られるようになってきている。
圧駆動が可能であるので、腕時計、電卓等の表示装置と
して広く使用されている。特に、TFT(薄膜トランジ
スタ)等のアクティブスイッチ素子を組み込んだTN型
液晶表示装置は、CRT並の表示特性を発揮し、STN
型液晶表示装置はハイデューティのマルチプレックス駆
動を可能とするので、ともにワードプロセッサー、パー
ソナルコンピュータのディスプレイやテレビ等にも用い
られるようになってきている。
【0002】しかしながら、TN型液晶表示装置は視野
角が狭く、光利用効率が低いという欠点を持つ。TN型
液晶表示装置の視野角特性は、電圧印加時の液晶分子の
立ち上がり方向により決定される。すなわち、TN型液
晶表示装置を斜めから見る際、液晶分子が立ち上がった
場合、その長軸方向と単軸方向から見ると、電圧−透過
特性が異なって観測される。このため、TN型液晶表示
装置のコントラストは画面を見る方角に依存し、一般に
CRTと比較して視野角は狭い。例えば、TN型液晶表
示装置を斜め上から見ると画面全体が白っぽく見え、斜
め下から見ると画面全体が黒く潰れて見える。この様に
TN型液晶表示装置を斜めから見るとコントラストが低
下する。
角が狭く、光利用効率が低いという欠点を持つ。TN型
液晶表示装置の視野角特性は、電圧印加時の液晶分子の
立ち上がり方向により決定される。すなわち、TN型液
晶表示装置を斜めから見る際、液晶分子が立ち上がった
場合、その長軸方向と単軸方向から見ると、電圧−透過
特性が異なって観測される。このため、TN型液晶表示
装置のコントラストは画面を見る方角に依存し、一般に
CRTと比較して視野角は狭い。例えば、TN型液晶表
示装置を斜め上から見ると画面全体が白っぽく見え、斜
め下から見ると画面全体が黒く潰れて見える。この様に
TN型液晶表示装置を斜めから見るとコントラストが低
下する。
【0003】また、TN型液晶表示装置により中間調表
示を行う場合に、TN型液晶表示装置を斜め下から見る
と色反転(階調反転)が起こる。例えば、人間を表示さ
せ、これを斜め下から見ると肌の色が黒く見え、髪の色
が白く見えるという、白黒逆転の現象が起こる。
示を行う場合に、TN型液晶表示装置を斜め下から見る
と色反転(階調反転)が起こる。例えば、人間を表示さ
せ、これを斜め下から見ると肌の色が黒く見え、髪の色
が白く見えるという、白黒逆転の現象が起こる。
【0004】これらの点から、液晶表示装置の視野角を
評価する際には、コントラストが5:1以上得られる角
度、或いは階調反転が起こらない角度での視野角の広さ
を数値化する。
評価する際には、コントラストが5:1以上得られる角
度、或いは階調反転が起こらない角度での視野角の広さ
を数値化する。
【0005】視野角を広くとる方法として、液晶分子の
立ち上がり方向を画素内で変えることにより、面内方向
における視野角の違いを相互に補償させる試みが成され
ている。このような液晶分子の立ち上がり方向を画素内
で変える方法には種々の方法があるが、例えば、配向膜
全体に1回目のラビング配向処理を施し、次いでその配
向膜上にフォトレジストを塗布し、各画素の1/2の領
域のみにレジストが残るように露光・現像する。
立ち上がり方向を画素内で変えることにより、面内方向
における視野角の違いを相互に補償させる試みが成され
ている。このような液晶分子の立ち上がり方向を画素内
で変える方法には種々の方法があるが、例えば、配向膜
全体に1回目のラビング配向処理を施し、次いでその配
向膜上にフォトレジストを塗布し、各画素の1/2の領
域のみにレジストが残るように露光・現像する。
【0006】この時、各画素の1/2の領域の配向膜は
フォトレジストによりマスクされ、残りの1/2の領域
の配向膜は露出する。この露出された配向膜上に前記ラ
ビング配向処理方向と180゜異なる方向から2回目の
ラビング配向処理を施す。その後、各画素の1/2の領
域に形成されていたフォトレジストを剥離する。この結
果、1つの画素内にラビング方向が互いに180゜異な
る2つの領域が形成される。
フォトレジストによりマスクされ、残りの1/2の領域
の配向膜は露出する。この露出された配向膜上に前記ラ
ビング配向処理方向と180゜異なる方向から2回目の
ラビング配向処理を施す。その後、各画素の1/2の領
域に形成されていたフォトレジストを剥離する。この結
果、1つの画素内にラビング方向が互いに180゜異な
る2つの領域が形成される。
【0007】この様にして1つの画素内にラビング方向
が違いに180゜異なる2つの領域が形成された2枚の
基板を対向配置しセルを組み立てる。液晶分子はラビン
グ方向によって電圧印加時の立ち上がり方向が決定され
るので、この2つの領域は1つの画素内で液晶分子の立
ち上がり方向が互いに180゜異なる。この2の領域の
視角特性(コントラスト、色反転)は相互に補償される
ので、液晶表示装置の視野角が広がる。
が違いに180゜異なる2つの領域が形成された2枚の
基板を対向配置しセルを組み立てる。液晶分子はラビン
グ方向によって電圧印加時の立ち上がり方向が決定され
るので、この2つの領域は1つの画素内で液晶分子の立
ち上がり方向が互いに180゜異なる。この2の領域の
視角特性(コントラスト、色反転)は相互に補償される
ので、液晶表示装置の視野角が広がる。
【0008】しかしながら、この方法はラビング工程数
が倍になり、レジスト塗布工程、プリベーク工程、露光
・現像工程、リンス工程、ラビング配向処理工程、洗浄
工程、レジスト剥離工程、リンス工程を新たに追加する
必要があるため、工程が煩雑になるという欠点がある。
また、ラビング配向処理した配向膜がその後の現像工
程、レジスト剥離工程において、それぞれ現像液、剥離
液等に晒されるため劣化するという問題、レジストによ
りマスクをした状態で2回目のラビング配向処理を施し
たときにレジストが剥がれてしまうという問題がある。
が倍になり、レジスト塗布工程、プリベーク工程、露光
・現像工程、リンス工程、ラビング配向処理工程、洗浄
工程、レジスト剥離工程、リンス工程を新たに追加する
必要があるため、工程が煩雑になるという欠点がある。
また、ラビング配向処理した配向膜がその後の現像工
程、レジスト剥離工程において、それぞれ現像液、剥離
液等に晒されるため劣化するという問題、レジストによ
りマスクをした状態で2回目のラビング配向処理を施し
たときにレジストが剥がれてしまうという問題がある。
【0009】液晶分子の立ち上がり方向を画素内で変え
る別の方法として、配向膜の画素の1/2の領域に紫外
線を照射し、配向膜表面の極性を部分的に変えることに
より液晶分子の立ち上がり方向を画素内で変化させるこ
とも試みられている(特開平5−210099号公
報)。この方法では、紫外線が照射された部分は、配向
膜の材料であるポリイミドの分子鎖が切れて、そこに酸
素原子が付加されて酸化される。これにより、配向膜表
面の極性が高くなり、親水性になる。このため、この部
分は液晶材料との親和性が向上してプレチルト角が小さ
くなる。
る別の方法として、配向膜の画素の1/2の領域に紫外
線を照射し、配向膜表面の極性を部分的に変えることに
より液晶分子の立ち上がり方向を画素内で変化させるこ
とも試みられている(特開平5−210099号公
報)。この方法では、紫外線が照射された部分は、配向
膜の材料であるポリイミドの分子鎖が切れて、そこに酸
素原子が付加されて酸化される。これにより、配向膜表
面の極性が高くなり、親水性になる。このため、この部
分は液晶材料との親和性が向上してプレチルト角が小さ
くなる。
【0010】このような配向膜を有する一対の基板を、
紫外線を照射した領域(プレチルト角が小さい領域)と
照射しない領域(プレチルトが高い領域)とが対向する
ように配置し、その間に液晶材料を注入してなる液晶表
示装置が開示されている(特開平6−281937号公
報)。この液晶表示装置では、電圧を印加したときに、
液晶分子はプレチルト角が大きい領域(紫外線を照射し
ない領域)の影響を強く受けて、プレチルト角が小さい
領域(紫外線を照射した領域)のプレチルトの方向と1
80゜反対の方向に立ち上がる。すなわち液晶分子は、
プレチルト角が大きい領域のプレチルト方向に揃う。そ
の結果、1つの画素内で液晶分子の立ち上がり方向が互
いに180゜異なる2つの領域ができ、この2つの領域
の視角特性は互いに補償されるので、液晶表示装置の視
野角が広がる。
紫外線を照射した領域(プレチルト角が小さい領域)と
照射しない領域(プレチルトが高い領域)とが対向する
ように配置し、その間に液晶材料を注入してなる液晶表
示装置が開示されている(特開平6−281937号公
報)。この液晶表示装置では、電圧を印加したときに、
液晶分子はプレチルト角が大きい領域(紫外線を照射し
ない領域)の影響を強く受けて、プレチルト角が小さい
領域(紫外線を照射した領域)のプレチルトの方向と1
80゜反対の方向に立ち上がる。すなわち液晶分子は、
プレチルト角が大きい領域のプレチルト方向に揃う。そ
の結果、1つの画素内で液晶分子の立ち上がり方向が互
いに180゜異なる2つの領域ができ、この2つの領域
の視角特性は互いに補償されるので、液晶表示装置の視
野角が広がる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法においては、紫外線を照射した領域と照射しない領域
で配向膜の性質(例えば、親水性、極性、帯電性、誘電
率、厚さ)が異なる。このため、液晶表示装置を交流駆
動させたときに、紫外線を照射した配向膜中に電荷、特
に負電荷が蓄積し、正極側と負極側で電圧の絶対値が異
なってしまう。従って液晶表示装置としては、フリッカ
ー(ちらつき)または焼き付きといった表示不良とな
る。
法においては、紫外線を照射した領域と照射しない領域
で配向膜の性質(例えば、親水性、極性、帯電性、誘電
率、厚さ)が異なる。このため、液晶表示装置を交流駆
動させたときに、紫外線を照射した配向膜中に電荷、特
に負電荷が蓄積し、正極側と負極側で電圧の絶対値が異
なってしまう。従って液晶表示装置としては、フリッカ
ー(ちらつき)または焼き付きといった表示不良とな
る。
【0012】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、視野角が広く、かつ配向膜の膜質の変化に起因す
る表示不良(フリッカ、焼き付き)がない液晶表示装置
及びこの液晶表示装置を効率よく得ることができる製造
方法を提供することを目的とする。
あり、視野角が広く、かつ配向膜の膜質の変化に起因す
る表示不良(フリッカ、焼き付き)がない液晶表示装置
及びこの液晶表示装置を効率よく得ることができる製造
方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、一方の主面上に配向膜をそれぞれ有する
第1及び第2の基板と、前記配向膜が対向するようにし
て配置された前記第1及び第2の基板間に挟持された液
晶材料を具備する液晶表示装置であって、前記第1の基
板の配向膜は第1の領域及び前記第1の領域に誘起され
る液晶分子のプレチルト角よりも小さいプレチルト角を
誘起する第2の領域に区画され、更に前記第1の基板の
配向膜は、熱的に安定な第1の有機高分子膜、この有機
高分子膜上に形成された熱的或いは光的に可塑な第2の
有機高分子膜の積層膜であり、前記液晶材料がスプレイ
変形歪を有するようにして前記第1及び第2の基板が配
置されていることを特徴とする液晶表示装置を提供す
る。
に、本発明は、一方の主面上に配向膜をそれぞれ有する
第1及び第2の基板と、前記配向膜が対向するようにし
て配置された前記第1及び第2の基板間に挟持された液
晶材料を具備する液晶表示装置であって、前記第1の基
板の配向膜は第1の領域及び前記第1の領域に誘起され
る液晶分子のプレチルト角よりも小さいプレチルト角を
誘起する第2の領域に区画され、更に前記第1の基板の
配向膜は、熱的に安定な第1の有機高分子膜、この有機
高分子膜上に形成された熱的或いは光的に可塑な第2の
有機高分子膜の積層膜であり、前記液晶材料がスプレイ
変形歪を有するようにして前記第1及び第2の基板が配
置されていることを特徴とする液晶表示装置を提供す
る。
【0014】本発明の液晶表示装置は、前記第2の基板
の配向膜が、第1の領域及び前記第1の領域に誘起され
る液晶分子のプレチルト角よりも小さいプレチルト角を
誘起する第2の領域に区画され、更に前記第2の基板の
配向膜は、熱的に安定な第1の有機高分子膜、この有機
高分子膜上に形成された熱的或いは光的に可塑な第2の
有機高分子膜の積層膜であり、前記第1の基板の前記第
1の領域及び前記第2の領域と、前記第2の基板の前記
第2の領域及び前記第1の領域とがそれぞれ対向するよ
うに前記第1及び第2の基板が配置されていることが好
ましい。
の配向膜が、第1の領域及び前記第1の領域に誘起され
る液晶分子のプレチルト角よりも小さいプレチルト角を
誘起する第2の領域に区画され、更に前記第2の基板の
配向膜は、熱的に安定な第1の有機高分子膜、この有機
高分子膜上に形成された熱的或いは光的に可塑な第2の
有機高分子膜の積層膜であり、前記第1の基板の前記第
1の領域及び前記第2の領域と、前記第2の基板の前記
第2の領域及び前記第1の領域とがそれぞれ対向するよ
うに前記第1及び第2の基板が配置されていることが好
ましい。
【0015】また、本発明の液晶表示装置は、前記第2
の基板の前記配向膜に誘起される液晶分子のプレチルト
角は、前記第1の基板の前記第1の領域に誘起されるプ
レチルト角よりも小さく、かつ前記第1の基板の前記第
2の領域のプレチルト角よりも大きいことが好ましい。
の基板の前記配向膜に誘起される液晶分子のプレチルト
角は、前記第1の基板の前記第1の領域に誘起されるプ
レチルト角よりも小さく、かつ前記第1の基板の前記第
2の領域のプレチルト角よりも大きいことが好ましい。
【0016】また、本発明は、基板の主面上に熱的に安
定な第1の有機高分子膜、熱的或いは光的に可塑な第2
の有機高分子膜を積層形成することにより配向膜を形成
する工程と、この配向膜上の選択された領域に、熱或い
は光を与えることにより、前記第2の有機高分子膜表面
を処理する工程と、前記配向膜上に液晶分子を配置し、
前記選択された領域の液晶分子のプレチルト角を、非選
択領域の液晶分子のプレチルト角よりも低くすることを
特徴とする液晶表示装置の製造方法を提供する。
定な第1の有機高分子膜、熱的或いは光的に可塑な第2
の有機高分子膜を積層形成することにより配向膜を形成
する工程と、この配向膜上の選択された領域に、熱或い
は光を与えることにより、前記第2の有機高分子膜表面
を処理する工程と、前記配向膜上に液晶分子を配置し、
前記選択された領域の液晶分子のプレチルト角を、非選
択領域の液晶分子のプレチルト角よりも低くすることを
特徴とする液晶表示装置の製造方法を提供する。
【0017】また、本発明の液晶表示装置の製造方法
は、前記第2の有機高分子膜表面を処理する工程の前或
いは後に、前記第2の高分子膜表面を配向処理すること
が好ましい。
は、前記第2の有機高分子膜表面を処理する工程の前或
いは後に、前記第2の高分子膜表面を配向処理すること
が好ましい。
【0018】また、本発明の液晶表示装置の製造方法
は、前記配向処理は、第2の高分子膜表面上に第3の膜
を形成し、この第3の膜を第2の膜から剥離することが
好ましい。
は、前記配向処理は、第2の高分子膜表面上に第3の膜
を形成し、この第3の膜を第2の膜から剥離することが
好ましい。
【0019】さらに、本発明の液晶表示装置は、視野角
を制御するための液晶分子のチルトアップ方向を決定す
るため、液晶材料に、右回りまたは左回りの捻れ性を付
与することが好ましい。
を制御するための液晶分子のチルトアップ方向を決定す
るため、液晶材料に、右回りまたは左回りの捻れ性を付
与することが好ましい。
【0020】本発明において、熱的に可塑な材料とは、
ポリマーのガラス転移点が比較的低い材料であり、熱的
に安定な材料とは、ポリマーのガラス転移点が比較的高
い材料を意味する。本発明に用いる熱的に可塑な材料と
熱的に安定な材料は、基本的にはガラス転移点温度の差
が50〜60℃以上ある材料を用いる。
ポリマーのガラス転移点が比較的低い材料であり、熱的
に安定な材料とは、ポリマーのガラス転移点が比較的高
い材料を意味する。本発明に用いる熱的に可塑な材料と
熱的に安定な材料は、基本的にはガラス転移点温度の差
が50〜60℃以上ある材料を用いる。
【0021】実際に用いられる材料としては、熱的に安
定な材料はポリイミド、ポリアニリン、ポリピロールな
どであり、熱的に可塑な材料としてはポリビニルアルコ
ール、ポリ酢酸ビニル、ポリスチレン、ポリエチレン、
及びこれらの側鎖基を置換した誘導体が用いられる。熱
的に可塑な材料として特に接着力が強化されたポリビニ
ルアセタールなどは、プレチルト角度を高くするための
材料、あるいは配向均一性を向上するものとして有効で
ある。
定な材料はポリイミド、ポリアニリン、ポリピロールな
どであり、熱的に可塑な材料としてはポリビニルアルコ
ール、ポリ酢酸ビニル、ポリスチレン、ポリエチレン、
及びこれらの側鎖基を置換した誘導体が用いられる。熱
的に可塑な材料として特に接着力が強化されたポリビニ
ルアセタールなどは、プレチルト角度を高くするための
材料、あるいは配向均一性を向上するものとして有効で
ある。
【0022】また本発明において、光的に可塑とは、実
質的には赤外レーザなどによるポリマー表面の加熱処理
を行うことを目的としており、熱的に可塑な材料と同じ
意味である。この時特に加熱手段として光(レーザ)を
用いており、ポリマー分子鎖を構成するユニットにレー
ザ光の波長成分によって顕著な熱運動を示す部位がある
場合効率的に、表面のみ熱処理ができるのでよい。すな
わち表面の熱的に可塑な膜のみを選択的に加熱させ、下
地の熱的に安定な膜に余り影響を与えないので、膜中に
電荷が蓄積されることはなくフリッカ、焼き付きといっ
た表示不良を生じることがない。
質的には赤外レーザなどによるポリマー表面の加熱処理
を行うことを目的としており、熱的に可塑な材料と同じ
意味である。この時特に加熱手段として光(レーザ)を
用いており、ポリマー分子鎖を構成するユニットにレー
ザ光の波長成分によって顕著な熱運動を示す部位がある
場合効率的に、表面のみ熱処理ができるのでよい。すな
わち表面の熱的に可塑な膜のみを選択的に加熱させ、下
地の熱的に安定な膜に余り影響を与えないので、膜中に
電荷が蓄積されることはなくフリッカ、焼き付きといっ
た表示不良を生じることがない。
【0023】ここで、基板としては、ガラス基板、プラ
スチック基板等を用いることができる。また配向膜材料
としては、ポリイミド、ベンゾシクロブテンポリマー等
を用いることができる。また液晶材料としては、ネマテ
ィック液晶材料、例えばZLI−3946(メルク社
製、商品名)等を用いることができる。本発明におい
て、プレチルト角の高い領域と低い領域は、1画素内に
形成してもよく、或いは1〜数画素毎に形成しても良
い。
スチック基板等を用いることができる。また配向膜材料
としては、ポリイミド、ベンゾシクロブテンポリマー等
を用いることができる。また液晶材料としては、ネマテ
ィック液晶材料、例えばZLI−3946(メルク社
製、商品名)等を用いることができる。本発明におい
て、プレチルト角の高い領域と低い領域は、1画素内に
形成してもよく、或いは1〜数画素毎に形成しても良
い。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を説明する。
本発明の液晶表示表示装置は、基板の液晶と接する表面
は液晶分子のプレチルト角度を制御するための配向膜お
よび配向処理が施されている。この配向膜は熱的に安定
な有機高分子膜と熱的或いは光的に可塑な有機高分子膜
との積層構造をなす。この熱的或いは光的に可塑な有機
高分子膜表面に、熱或いは光エネルギーにより外部から
刺激を加えると、刺激を加えない場合と比べるとプレチ
ルト角が低くなる。
本発明の液晶表示表示装置は、基板の液晶と接する表面
は液晶分子のプレチルト角度を制御するための配向膜お
よび配向処理が施されている。この配向膜は熱的に安定
な有機高分子膜と熱的或いは光的に可塑な有機高分子膜
との積層構造をなす。この熱的或いは光的に可塑な有機
高分子膜表面に、熱或いは光エネルギーにより外部から
刺激を加えると、刺激を加えない場合と比べるとプレチ
ルト角が低くなる。
【0025】本発明は、上記現象を利用したものであ
り、前記配向膜上に選択的に熱或いは光により刺激を加
え、基板上に液晶分子のプレチルト角が高くなる領域
と、低くなる領域を微細に形成する。この基板を2枚用
意し、プレチルト角が高い領域と低い領域がそれぞれ対
向するように組み合わせ、この基板間に液晶材料を充填
する。液晶分子はそれぞれの基板上のプレチルト角の高
い側の影響を受け、立ち上がる方向が決定されるので、
基板面で立ち上がり方向が異なることになり、視野角を
広げることができるようになる。
り、前記配向膜上に選択的に熱或いは光により刺激を加
え、基板上に液晶分子のプレチルト角が高くなる領域
と、低くなる領域を微細に形成する。この基板を2枚用
意し、プレチルト角が高い領域と低い領域がそれぞれ対
向するように組み合わせ、この基板間に液晶材料を充填
する。液晶分子はそれぞれの基板上のプレチルト角の高
い側の影響を受け、立ち上がる方向が決定されるので、
基板面で立ち上がり方向が異なることになり、視野角を
広げることができるようになる。
【0026】ここで特開平6−281937号公報に開
示されているような、単に熱的に安定なポリイミド膜上
に直接選択的に紫外線を照射して、液晶分子のプレチル
ト角を変える方法では、高いエネルギーによって膜中の
分子鎖を切断し膜質を変えているので、フリッカーや焼
き付きといった表示不良の問題が生じる。
示されているような、単に熱的に安定なポリイミド膜上
に直接選択的に紫外線を照射して、液晶分子のプレチル
ト角を変える方法では、高いエネルギーによって膜中の
分子鎖を切断し膜質を変えているので、フリッカーや焼
き付きといった表示不良の問題が生じる。
【0027】これに対して本発明では、配向膜表面に熱
的或いは光的に可塑な有機高分子膜を用いているので、
より低いエネルギーで熱的或いは光的に可塑な有機高分
子膜の表面をわずかに変質させることができるため、下
地の熱的に安定な膜の乱れを少なくでき、フリッカーや
焼き付きといった表示不良の問題は生じない。更に下層
には熱的に安定な有機高分子膜があるので、誘起される
プレチルト角は、この熱的に安定な誘起高分子膜の影響
を受け、それぞれの状態で安定になる。
的或いは光的に可塑な有機高分子膜を用いているので、
より低いエネルギーで熱的或いは光的に可塑な有機高分
子膜の表面をわずかに変質させることができるため、下
地の熱的に安定な膜の乱れを少なくでき、フリッカーや
焼き付きといった表示不良の問題は生じない。更に下層
には熱的に安定な有機高分子膜があるので、誘起される
プレチルト角は、この熱的に安定な誘起高分子膜の影響
を受け、それぞれの状態で安定になる。
【0028】本発明では、前記配向膜上に熱的或いは光
的に刺激を与える方法として、配向膜に赤外線レーザー
やIRランプ光(赤外光)を照射させる処理を挙げるこ
とができる。赤外線レーザーには、気体レーザー、半導
体レーザーなどがある。気体レーザーでは、配向膜がよ
く赤外光を吸収する波長に発振波長をもつCO2 レーザ
ー、COレーザー、N2 Oレーザー(それぞれ発振波長
は9〜11μm、5〜6.5μm,10〜11μm)が
好ましい。これらの気体レーザーは、高い出力のでる横
励起大気圧レーザー(TEAレーザー)であることが望
ましい。
的に刺激を与える方法として、配向膜に赤外線レーザー
やIRランプ光(赤外光)を照射させる処理を挙げるこ
とができる。赤外線レーザーには、気体レーザー、半導
体レーザーなどがある。気体レーザーでは、配向膜がよ
く赤外光を吸収する波長に発振波長をもつCO2 レーザ
ー、COレーザー、N2 Oレーザー(それぞれ発振波長
は9〜11μm、5〜6.5μm,10〜11μm)が
好ましい。これらの気体レーザーは、高い出力のでる横
励起大気圧レーザー(TEAレーザー)であることが望
ましい。
【0029】また、半導体レーザーは小型、高効率、低
電力、低価格という利点がある。発振波長が配向膜の吸
収波長と一致する、Al,In,As,Sb,P,G
a,Pb,Se,Te,Sn,Ge,Sから選ばれる数
種の元素で構成される化合物を材料とするレーザー、例
えばAlInAsSbレーザー、InGaAsSbレー
ザー、PbSnTeレーザー、PbSnSeレーザー、
PbSSeレーザー、PbSeTeレーザー、PbGe
Teレーザー、PbGeSeレーザー、PbSnSeT
eレーザー、PbSnSSeレーザー等が好ましい。
電力、低価格という利点がある。発振波長が配向膜の吸
収波長と一致する、Al,In,As,Sb,P,G
a,Pb,Se,Te,Sn,Ge,Sから選ばれる数
種の元素で構成される化合物を材料とするレーザー、例
えばAlInAsSbレーザー、InGaAsSbレー
ザー、PbSnTeレーザー、PbSnSeレーザー、
PbSSeレーザー、PbSeTeレーザー、PbGe
Teレーザー、PbGeSeレーザー、PbSnSeT
eレーザー、PbSnSSeレーザー等が好ましい。
【0030】本発明では液晶材料の右回り或いは左回り
の捻れ性とを組み合わせることにより、液晶分子配列が
より安定な状態をとるようになる。また本発明の液晶表
示装置は、ツイスティッドネマティック(TN)表示装
置を始めとして、スーパーツイスティッドネマティック
(STN,SBE)表示装置、複屈折制御(ECB)表
示装置等の電界印加状態における液晶分子の立ち上がり
方向の違いにより視野角が影響される表示装置全てに用
いることができる。また本発明の液晶表示装置について
各画素にTFT等のアクティブスイッチング素子を組み
込むことにより、より良好な表示が可能となる。
の捻れ性とを組み合わせることにより、液晶分子配列が
より安定な状態をとるようになる。また本発明の液晶表
示装置は、ツイスティッドネマティック(TN)表示装
置を始めとして、スーパーツイスティッドネマティック
(STN,SBE)表示装置、複屈折制御(ECB)表
示装置等の電界印加状態における液晶分子の立ち上がり
方向の違いにより視野角が影響される表示装置全てに用
いることができる。また本発明の液晶表示装置について
各画素にTFT等のアクティブスイッチング素子を組み
込むことにより、より良好な表示が可能となる。
【0031】本発明の液晶表示装置は、対向するそれぞ
れの基板の配向膜が第1の領域及び第1の領域のプレチ
ルト角よりも小さいプレチルト角を誘起する第2の領域
に区画され、第1の領域と第2の領域が対面するように
して一対の基板が配置されており、液晶材料がスプレイ
変形歪を有することを特徴としている。
れの基板の配向膜が第1の領域及び第1の領域のプレチ
ルト角よりも小さいプレチルト角を誘起する第2の領域
に区画され、第1の領域と第2の領域が対面するように
して一対の基板が配置されており、液晶材料がスプレイ
変形歪を有することを特徴としている。
【0032】このような構成により、配向膜における1
画素内或いは1〜数画素毎に液晶分子の立ち上がり方向
が異なる2つの領域が存在する。その2つの領域は、互
いに視角特性を補償する。これにより、液晶表示装置が
広い視野角を有するようになる。
画素内或いは1〜数画素毎に液晶分子の立ち上がり方向
が異なる2つの領域が存在する。その2つの領域は、互
いに視角特性を補償する。これにより、液晶表示装置が
広い視野角を有するようになる。
【0033】次に本発明の液晶表示装置において、電圧
印加時の液晶分子の立ち上がり方向がどのように変わる
かについて図1を用いて説明する。なお、図1(A)及
び(B)は、液晶分子43を90゜捻ったTNセルを平
面的にかつ模式的に示したものである。また、このTN
セルにおいては、液晶材料中に混合されたカイラル剤の
捻れの向きと、プレチルト角により安定に液晶分子13
が90゜捻れる向きが反対になるように基板41上の配
向膜12に施すラビング配向処理の方向を選択してい
る。すなわち液晶分子13がスプレイ変形歪を有するよ
うに基板の配向処理方向、基板の配置及びカイラル剤の
捻れ向きを選択した。
印加時の液晶分子の立ち上がり方向がどのように変わる
かについて図1を用いて説明する。なお、図1(A)及
び(B)は、液晶分子43を90゜捻ったTNセルを平
面的にかつ模式的に示したものである。また、このTN
セルにおいては、液晶材料中に混合されたカイラル剤の
捻れの向きと、プレチルト角により安定に液晶分子13
が90゜捻れる向きが反対になるように基板41上の配
向膜12に施すラビング配向処理の方向を選択してい
る。すなわち液晶分子13がスプレイ変形歪を有するよ
うに基板の配向処理方向、基板の配置及びカイラル剤の
捻れ向きを選択した。
【0034】図1において配向膜は熱的に安定な有機高
分子膜12と、熱的或いは光的に可塑な有機高分子膜1
4の積層構造となっている。この時熱的或いは光的に可
塑な有機高分子膜14の斜線部14−2の領域は、熱或
いは光によって表面を処理して液晶分子のプレチルト角
が低下した領域(第2の領域)である。従って、この領
域(斜線領域)14−2上の液晶分子は、プレチルト角
が低下している。(低プレチルト角A)。
分子膜12と、熱的或いは光的に可塑な有機高分子膜1
4の積層構造となっている。この時熱的或いは光的に可
塑な有機高分子膜14の斜線部14−2の領域は、熱或
いは光によって表面を処理して液晶分子のプレチルト角
が低下した領域(第2の領域)である。従って、この領
域(斜線領域)14−2上の液晶分子は、プレチルト角
が低下している。(低プレチルト角A)。
【0035】同一基板上においてプレチルト角の低下し
た領域(第2の領域14−2)と、プレチルト角が低下
していない領域(第1の領域14−1)は隣接し、対向
する基板において第1の領域14−1と第2の領域14
−2がそれぞれ対向するように配置している。この時両
基板11は液晶分子13が図1に示すようにスプレイ変
形歪を有するように配置されている。このような状態で
TNセルに電圧を印加すると(中間調表示状態)液晶分
子の立ち上がり方向はプレチルト角のより高い配向膜
(領域14−1)のプレチルト角方向に従う。
た領域(第2の領域14−2)と、プレチルト角が低下
していない領域(第1の領域14−1)は隣接し、対向
する基板において第1の領域14−1と第2の領域14
−2がそれぞれ対向するように配置している。この時両
基板11は液晶分子13が図1に示すようにスプレイ変
形歪を有するように配置されている。このような状態で
TNセルに電圧を印加すると(中間調表示状態)液晶分
子の立ち上がり方向はプレチルト角のより高い配向膜
(領域14−1)のプレチルト角方向に従う。
【0036】図1(B)に示すように、第2の領域は対
向する第1の領域の影響を受けて領域Iの液晶分子43
の立ち上がり方向と、領域IIの液晶分子43の立ち上
がり方向とが反対となる。領域Iと領域IIとは隣合う
ので、画素内の隣合う領域で液晶分子13の立ち上がる
方向が同一基板上で反対となる(180゜異なる)。こ
のため、2つの領域が互いの視角特性を補償し、その結
果液晶表示装置の視野角が広がる。
向する第1の領域の影響を受けて領域Iの液晶分子43
の立ち上がり方向と、領域IIの液晶分子43の立ち上
がり方向とが反対となる。領域Iと領域IIとは隣合う
ので、画素内の隣合う領域で液晶分子13の立ち上がる
方向が同一基板上で反対となる(180゜異なる)。こ
のため、2つの領域が互いの視角特性を補償し、その結
果液晶表示装置の視野角が広がる。
【0037】このような液晶分子の配向を安定に得るた
めには、低プレチルト角Aは1.5〜4゜、高プレチル
ト角Bは3.5〜7゜であり、低プレチルト角Aと高プ
レチルト角Bの差が2〜6゜(好ましくは3〜4゜)で
あることが望ましい。
めには、低プレチルト角Aは1.5〜4゜、高プレチル
ト角Bは3.5〜7゜であり、低プレチルト角Aと高プ
レチルト角Bの差が2〜6゜(好ましくは3〜4゜)で
あることが望ましい。
【0038】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して具体
的に説明する。尚、これら実施例は、本発明の理解を容
易にする目的で記載されるものであり、本発明の要旨を
変えない範囲で種々変更して用いることができる。 (実施例1)図2は本発明の液晶表示装置の一実施例を
示す説明図である。図2に示すように、第1の基板であ
る透明基板にスイッチング素子としてTFT素子23を
設けITO等の透明電極材料で形成した200μm角の
画素電極を設けた。この画素電極は、信号線21及びゲ
ート線22でマトリクッス状に区画されている。また補
助容量線24は、画素を2つの領域に区画するように画
素の中央に設けた。一方、第2の基板である透明基板上
には、その全面に透明電極を形成し、さらにその上にカ
ラーフィルタ及びブラックマトリックスを形成した。
的に説明する。尚、これら実施例は、本発明の理解を容
易にする目的で記載されるものであり、本発明の要旨を
変えない範囲で種々変更して用いることができる。 (実施例1)図2は本発明の液晶表示装置の一実施例を
示す説明図である。図2に示すように、第1の基板であ
る透明基板にスイッチング素子としてTFT素子23を
設けITO等の透明電極材料で形成した200μm角の
画素電極を設けた。この画素電極は、信号線21及びゲ
ート線22でマトリクッス状に区画されている。また補
助容量線24は、画素を2つの領域に区画するように画
素の中央に設けた。一方、第2の基板である透明基板上
には、その全面に透明電極を形成し、さらにその上にカ
ラーフィルタ及びブラックマトリックスを形成した。
【0039】第1及び第2の基板上に、それぞれ下記化
1の(化学式1)に示す構造を分子内に有する可溶性ポ
リイミドの溶液オプトマーAL(日本合成ゴム社製、商
品名)を厚さ600オングストロームで印刷し、これを
オーブン内に載置して180℃で30分加熱して溶液中
の溶剤を揮発させ、熱的に安定な有機高分子膜としてポ
リイミド膜を形成した。
1の(化学式1)に示す構造を分子内に有する可溶性ポ
リイミドの溶液オプトマーAL(日本合成ゴム社製、商
品名)を厚さ600オングストロームで印刷し、これを
オーブン内に載置して180℃で30分加熱して溶液中
の溶剤を揮発させ、熱的に安定な有機高分子膜としてポ
リイミド膜を形成した。
【0040】
【化1】
【0041】このポリイミド膜12表面にポリビニルア
ルコール水溶液を厚さ200〜300nmになるように
塗布し、ポリビニルアルコール膜を形成し、膜面が乾燥
するまえに厚さ30μmの水溶性ビニロンフィルム(ク
ラレ(株))を密着した。60℃にて2時間乾燥した後
に水溶性ビニロンフィルムを一定方向に剥離するこによ
り配向処理を行った。この時ポリイミド膜12の表面に
は、熱的或いは光的に可塑な有機高分子膜としてポリビ
ニルアルコール膜14が形成される。熱的或いは光的に
可塑な有機高分子膜の膜厚としては、熱的に安定なポリ
イミド膜表面に吸着した分子層の配向が液晶分子に接す
る面まで保持されることを必要とする理由により、10
0〜200nm程度が好ましい。
ルコール水溶液を厚さ200〜300nmになるように
塗布し、ポリビニルアルコール膜を形成し、膜面が乾燥
するまえに厚さ30μmの水溶性ビニロンフィルム(ク
ラレ(株))を密着した。60℃にて2時間乾燥した後
に水溶性ビニロンフィルムを一定方向に剥離するこによ
り配向処理を行った。この時ポリイミド膜12の表面に
は、熱的或いは光的に可塑な有機高分子膜としてポリビ
ニルアルコール膜14が形成される。熱的或いは光的に
可塑な有機高分子膜の膜厚としては、熱的に安定なポリ
イミド膜表面に吸着した分子層の配向が液晶分子に接す
る面まで保持されることを必要とする理由により、10
0〜200nm程度が好ましい。
【0042】なお、配向を制御するための膜である水溶
性ビニロンフィルムを引き剥す方向(配向処理方向引き
剥す方向に液晶分子が立ち上がる。)は、第1の基板に
対しては図2中の破線方向とし、第2の基板に対しては
図2中の実線方向とした。
性ビニロンフィルムを引き剥す方向(配向処理方向引き
剥す方向に液晶分子が立ち上がる。)は、第1の基板に
対しては図2中の破線方向とし、第2の基板に対しては
図2中の実線方向とした。
【0043】第1の基板の画素の1/2の領域、すなわ
ち1画素内の信号線21、ゲート線22、及び補助容量
線24により囲まれた領域の一方にのみに、プレチルト
角を低下させるために、光透過可能な窓を設けたマスク
を用い、図3に示すようにしてレーザアニールを行っ
た。すなわちガラス基板31上に形成されたITOから
なる画素電極32の半分の領域34の配向膜35部分に
熱(レーザ)書き込みようマスク36を用いて上方から
レーザにより熱処理を行った。この時マスク開口部の膜
面温度を80℃以上に昇温させた。こうして低プレチル
ト角を誘起する配向膜を得ることができる。対向する第
2の基板も同様に配向処理を施し、高いプレチルト角を
誘起する領域と低いプレチルト角を誘起する領域を形成
した。
ち1画素内の信号線21、ゲート線22、及び補助容量
線24により囲まれた領域の一方にのみに、プレチルト
角を低下させるために、光透過可能な窓を設けたマスク
を用い、図3に示すようにしてレーザアニールを行っ
た。すなわちガラス基板31上に形成されたITOから
なる画素電極32の半分の領域34の配向膜35部分に
熱(レーザ)書き込みようマスク36を用いて上方から
レーザにより熱処理を行った。この時マスク開口部の膜
面温度を80℃以上に昇温させた。こうして低プレチル
ト角を誘起する配向膜を得ることができる。対向する第
2の基板も同様に配向処理を施し、高いプレチルト角を
誘起する領域と低いプレチルト角を誘起する領域を形成
した。
【0044】上記の処理を施した第1の基板上にスペー
サを散布し、シール剤を塗布した後、高いプレチルト角
を誘起する領域14−1と低いプレチルト角を誘起する
領域14−2とが互いに対向するようにして第1の基板
と第2の基板とを組立て、捻れ角90゜のTNセルを形
成した。このTNセルにNp(左捻れ)の液晶材料、す
なわち第2の基板方向から第1の基板方向を見たとき
に、液晶分子が左回りに90゜ねじれている液晶材料を
注入し、電極間距離が6μmの液晶表示装置を作成し
た。この液晶表示装置を顕微鏡により観察したところ、
液晶分子はスプレイ変形歪を有することが確認された。
サを散布し、シール剤を塗布した後、高いプレチルト角
を誘起する領域14−1と低いプレチルト角を誘起する
領域14−2とが互いに対向するようにして第1の基板
と第2の基板とを組立て、捻れ角90゜のTNセルを形
成した。このTNセルにNp(左捻れ)の液晶材料、す
なわち第2の基板方向から第1の基板方向を見たとき
に、液晶分子が左回りに90゜ねじれている液晶材料を
注入し、電極間距離が6μmの液晶表示装置を作成し
た。この液晶表示装置を顕微鏡により観察したところ、
液晶分子はスプレイ変形歪を有することが確認された。
【0045】この時高いプレチルト角を誘起する領域1
4−2の液晶分子のプレチルト角は2゜となり、また低
いプレチルト角を誘起する領域14−1の液晶分子のプ
レチルト角は5.5゜となった。
4−2の液晶分子のプレチルト角は2゜となり、また低
いプレチルト角を誘起する領域14−1の液晶分子のプ
レチルト角は5.5゜となった。
【0046】この液晶表示装置は、1画素内で電圧印加
時の液晶分子の立ち上がり方向が180゜異なる2つの
領域I、IIを有しており、この立ち上がり方向が異な
る2つの領域が互いに視角を補償する。これにより、広
い視野角を有する液晶表示装置を得ることができる。実
際にコントラスト5:1の領域は上下方向で60゜であ
り、非常に広い視野角を得た。
時の液晶分子の立ち上がり方向が180゜異なる2つの
領域I、IIを有しており、この立ち上がり方向が異な
る2つの領域が互いに視角を補償する。これにより、広
い視野角を有する液晶表示装置を得ることができる。実
際にコントラスト5:1の領域は上下方向で60゜であ
り、非常に広い視野角を得た。
【0047】この2つの領域の境界にはチルトディスク
リネーションが発生するが、これは補助容量線54の下
に存在するため、このチルトディスクリネーションライ
ンが表示において見えることはなく、表示上の問題は全
くなかった。
リネーションが発生するが、これは補助容量線54の下
に存在するため、このチルトディスクリネーションライ
ンが表示において見えることはなく、表示上の問題は全
くなかった。
【0048】ここで、熱書き込みの利点として、熱処理
を施した領域は熱伝導でじわじわ広がるが、その輪郭は
曖昧になる。つまり熱処理が十分な領域から熱処理が行
われていない領域までグラディエントに変化する。この
曖昧な領域では熱処理が完全に処理された領域の示すプ
レチルト角度よりは若干高くなり、それぞれ熱処理され
た領域と熱処理されていない領域の液晶界面を、それぞ
れのプレチルト角度の差と配列状態とから決定されるエ
ネルギーが最小になるような配列状態を自発的に決定す
る。
を施した領域は熱伝導でじわじわ広がるが、その輪郭は
曖昧になる。つまり熱処理が十分な領域から熱処理が行
われていない領域までグラディエントに変化する。この
曖昧な領域では熱処理が完全に処理された領域の示すプ
レチルト角度よりは若干高くなり、それぞれ熱処理され
た領域と熱処理されていない領域の液晶界面を、それぞ
れのプレチルト角度の差と配列状態とから決定されるエ
ネルギーが最小になるような配列状態を自発的に決定す
る。
【0049】従って紫外線により膜を変質する従来の方
法ではそれぞれの領域の液晶界面ではプレチルト角が急
激に変化するため、非常に大きなディスクリネーション
ラインを生じるが、本発明では界面での欠陥を生じ難
い。
法ではそれぞれの領域の液晶界面ではプレチルト角が急
激に変化するため、非常に大きなディスクリネーション
ラインを生じるが、本発明では界面での欠陥を生じ難
い。
【0050】また、この液晶表示装置は良好な配向状態
を示し、中間調表示においても視角による明暗の反転が
ない良好な表示ができた。さらに配向膜表面は薄い熱
的、光的に可塑な有機高分子膜であるポリビニルアルコ
ール膜で形成しているので、照射する光は出力が極弱く
表面温度は80℃程度である。従って下地のポリイミド
膜(熱的に安定)の膜質(極性、帯電性、誘電率、厚
さ)はほぼ変わらなかったので、フリッカーや焼き付き
等の不良は発生しなかった。 (実施例2)図4は本発明の液晶表示装置の他の実施例
を示す説明図である。図4に示すように、第1の基板で
ある透明基板上にスイッチング素子としてTFT素子2
3を設け、ITO等の透明電極材料で形成した200μ
m角の画素電極を設けた。この画素電極は信号線21及
びゲート線22でマトリックス状に区画されている。一
方、第2の基板である透明基板上には、その全面に透明
電極を形成し、さらにその上にカラーフィルタ及びブラ
ックマトリックスを形成した。
を示し、中間調表示においても視角による明暗の反転が
ない良好な表示ができた。さらに配向膜表面は薄い熱
的、光的に可塑な有機高分子膜であるポリビニルアルコ
ール膜で形成しているので、照射する光は出力が極弱く
表面温度は80℃程度である。従って下地のポリイミド
膜(熱的に安定)の膜質(極性、帯電性、誘電率、厚
さ)はほぼ変わらなかったので、フリッカーや焼き付き
等の不良は発生しなかった。 (実施例2)図4は本発明の液晶表示装置の他の実施例
を示す説明図である。図4に示すように、第1の基板で
ある透明基板上にスイッチング素子としてTFT素子2
3を設け、ITO等の透明電極材料で形成した200μ
m角の画素電極を設けた。この画素電極は信号線21及
びゲート線22でマトリックス状に区画されている。一
方、第2の基板である透明基板上には、その全面に透明
電極を形成し、さらにその上にカラーフィルタ及びブラ
ックマトリックスを形成した。
【0051】第1及び第2の基板上に、それぞれ前記化
1の(化学式1)に示す構造を分子内に有する可溶性ポ
リイミドの溶液オプトマーAL(日本合成ゴム社製、商
品名)を厚さ600オングストロームで印刷し、これを
オーブン内に載置して180℃で30分加熱して溶液中
の溶剤を揮発させ、熱的に安定な有機高分子膜としてポ
リイミドからなる配向膜を形成した。
1の(化学式1)に示す構造を分子内に有する可溶性ポ
リイミドの溶液オプトマーAL(日本合成ゴム社製、商
品名)を厚さ600オングストロームで印刷し、これを
オーブン内に載置して180℃で30分加熱して溶液中
の溶剤を揮発させ、熱的に安定な有機高分子膜としてポ
リイミドからなる配向膜を形成した。
【0052】このポリイミド膜12表面にポリビニルア
セタール水溶液を厚さ200〜300nmになるように
塗布し、ポリビニルアセタール膜を形成し、膜面が乾燥
するまえに厚さ30μmの水溶性ビニロンフィルムを密
着した。60℃にて2時間乾燥した後に水溶性ビニロン
フィルムを一定方向に剥離するこにより配向処理を行っ
た。この時ポリイミド膜12の表面には、熱的或いは光
的に可塑な有機高分子膜としてポリビニルアセタール膜
14が形成される。
セタール水溶液を厚さ200〜300nmになるように
塗布し、ポリビニルアセタール膜を形成し、膜面が乾燥
するまえに厚さ30μmの水溶性ビニロンフィルムを密
着した。60℃にて2時間乾燥した後に水溶性ビニロン
フィルムを一定方向に剥離するこにより配向処理を行っ
た。この時ポリイミド膜12の表面には、熱的或いは光
的に可塑な有機高分子膜としてポリビニルアセタール膜
14が形成される。
【0053】なお、配向を制御するための膜である水溶
性ビニロンフィルムを引き剥す方向は、第1の基板に対
しては図4中の破線方向とし、第2の基板の配向膜に対
しては図4中の実線方向とした。
性ビニロンフィルムを引き剥す方向は、第1の基板に対
しては図4中の破線方向とし、第2の基板の配向膜に対
しては図4中の実線方向とした。
【0054】第1及び第2の基板上に図4に示すように
1画素おきに市松模様状になるように、プレチルト角を
低下させるために、光透過可能な窓を設けたマスクを用
い、図3に示すようにしてレーザアニールを行った。す
なわちガラス基板31上に形成されたITOからなる画
素電極32の半分の領域34の配向膜35部分に熱(レ
ーザ)書き込みようマスク36を用いて上方からレーザ
により熱処理を行った。この時マスク開口部の膜面温度
を80℃以上に昇温させた。こうして低プレチルト角を
誘起する領域を形成した。対向する第2の基板も同様に
配向処理を施し、高いプレチルト角を誘起する領域と低
いプレチルト角を誘起する領域になるように熱処理を施
した。して配向緩和処理を施した。
1画素おきに市松模様状になるように、プレチルト角を
低下させるために、光透過可能な窓を設けたマスクを用
い、図3に示すようにしてレーザアニールを行った。す
なわちガラス基板31上に形成されたITOからなる画
素電極32の半分の領域34の配向膜35部分に熱(レ
ーザ)書き込みようマスク36を用いて上方からレーザ
により熱処理を行った。この時マスク開口部の膜面温度
を80℃以上に昇温させた。こうして低プレチルト角を
誘起する領域を形成した。対向する第2の基板も同様に
配向処理を施し、高いプレチルト角を誘起する領域と低
いプレチルト角を誘起する領域になるように熱処理を施
した。して配向緩和処理を施した。
【0055】上記の処理を施した第1の基板上にスペー
サを散布し、シール剤を塗布した後、高いプレチルト角
を誘起する領域14−1と低いプレチルト角を誘起する
領域14−2とが互いに対向するようにして第1の基板
と第2の基板とを組立て、捻れ角90゜のTNセルを形
成した。このTNセルにNp(左捻れ)の液晶材料、す
なわち第2の基板方向から第1の基板方向を見たとき
に、液晶分子が左回りに90゜ねじれている液晶材料を
注入し、電極間距離が6μmの液晶表示装置を作成し
た。この液晶表示装置を顕微鏡により観察したところ、
液晶分子はスプレイ変形歪を有することが確認された。
サを散布し、シール剤を塗布した後、高いプレチルト角
を誘起する領域14−1と低いプレチルト角を誘起する
領域14−2とが互いに対向するようにして第1の基板
と第2の基板とを組立て、捻れ角90゜のTNセルを形
成した。このTNセルにNp(左捻れ)の液晶材料、す
なわち第2の基板方向から第1の基板方向を見たとき
に、液晶分子が左回りに90゜ねじれている液晶材料を
注入し、電極間距離が6μmの液晶表示装置を作成し
た。この液晶表示装置を顕微鏡により観察したところ、
液晶分子はスプレイ変形歪を有することが確認された。
【0056】この時高いプレチルト角を誘起する領域1
4−2の液晶分子のプレチルト角は2゜となり、また低
いプレチルト角を誘起する領域14−1の液晶分子のプ
レチルト角は5.5゜となった。
4−2の液晶分子のプレチルト角は2゜となり、また低
いプレチルト角を誘起する領域14−1の液晶分子のプ
レチルト角は5.5゜となった。
【0057】この液晶表示装置は、上下方向及び左右方
向で隣合う画素同士で電圧印加時の液晶分子の立ち上が
り方向が180゜異なり、この立ち上がり方向が異なる
領域が互いに視角を補償する。これにより、広い視野角
を有する液晶表示装置が実現される。実際にコントラス
ト5:1の領域は上下方向で65゜であり、非常に広い
視野角を有する液晶表示装置が達成された。
向で隣合う画素同士で電圧印加時の液晶分子の立ち上が
り方向が180゜異なり、この立ち上がり方向が異なる
領域が互いに視角を補償する。これにより、広い視野角
を有する液晶表示装置が実現される。実際にコントラス
ト5:1の領域は上下方向で65゜であり、非常に広い
視野角を有する液晶表示装置が達成された。
【0058】この2つの領域の境界にはチルトディスク
リネーションが発生するが、これは信号線及びゲート線
の下に存在するため、このチルトディスクリネーション
ラインが表示において見えることはなく、表示上の問題
は全くなかった。また、この液晶表示装置は良好な配向
状態を示し、中間調表示においても視角による明暗の反
転がない良好な表示ができた。
リネーションが発生するが、これは信号線及びゲート線
の下に存在するため、このチルトディスクリネーション
ラインが表示において見えることはなく、表示上の問題
は全くなかった。また、この液晶表示装置は良好な配向
状態を示し、中間調表示においても視角による明暗の反
転がない良好な表示ができた。
【0059】さらに配向膜表面は薄い熱的、光的に可塑
な有機高分子膜であるポリビニルアルコール膜で形成し
ているので、照射する光は出力が極弱く表面温度は80
℃程度である。従って下地のポリイミド膜(熱的に安
定)の膜質(極性、帯電性、誘電率、厚さ)はほぼ変わ
らなかったので、フリッカーや焼き付き等の不良は発生
しなかった。 (実施例3)図5は本発明の液晶表示装置の他の実施例
を示す説明図である。図5に示すように、第1の基板で
ある透明基板上にスイッチング素子としてTFT素子2
3を設け、ITO等の透明電極材料で形成した40μm
角の画素電極を設けた。この画素電極は、信号線21及
びゲート線22でマトリックス状に区画されている。一
方、第2の基板である透明基板上には、その全面に透明
電極を形成し、さらにその上にカラーフィルタ及びブラ
ックマトリックスを形成した。
な有機高分子膜であるポリビニルアルコール膜で形成し
ているので、照射する光は出力が極弱く表面温度は80
℃程度である。従って下地のポリイミド膜(熱的に安
定)の膜質(極性、帯電性、誘電率、厚さ)はほぼ変わ
らなかったので、フリッカーや焼き付き等の不良は発生
しなかった。 (実施例3)図5は本発明の液晶表示装置の他の実施例
を示す説明図である。図5に示すように、第1の基板で
ある透明基板上にスイッチング素子としてTFT素子2
3を設け、ITO等の透明電極材料で形成した40μm
角の画素電極を設けた。この画素電極は、信号線21及
びゲート線22でマトリックス状に区画されている。一
方、第2の基板である透明基板上には、その全面に透明
電極を形成し、さらにその上にカラーフィルタ及びブラ
ックマトリックスを形成した。
【0060】第1及び第2の基板上に、それぞれ熱硬化
性ポリイミドの溶液サンエバー4140(ポリアミック
酸タイプ、日産化学社製、商品名)を厚さ600オング
ストロームで印刷し、これをオーブン内に載置して18
0℃で30分加熱してイミド化し、下記化2の(化学式
2)の構造を分子内に有する、熱的に安定な有機高分子
膜としてポリイミド膜からなる配向膜を形成した。
性ポリイミドの溶液サンエバー4140(ポリアミック
酸タイプ、日産化学社製、商品名)を厚さ600オング
ストロームで印刷し、これをオーブン内に載置して18
0℃で30分加熱してイミド化し、下記化2の(化学式
2)の構造を分子内に有する、熱的に安定な有機高分子
膜としてポリイミド膜からなる配向膜を形成した。
【0061】
【化2】
【0062】このポリイミド膜12表面にポリビニルア
セタール水溶液を厚さ200〜300nmになるように
塗布し、ポリビニルアセタール膜を形成し、膜面が乾燥
するまえに厚さ30nmの水溶性ビニロンフィルムを密
着した。60℃にて2時間乾燥した後に水溶性ビニロン
フィルムを一定方向に剥離するこにより配向処理を行っ
た。この時ポリイミド膜12の表面には、熱的或いは光
的に可塑な有機高分子膜としてポリビニルアセタール膜
14が形成される。
セタール水溶液を厚さ200〜300nmになるように
塗布し、ポリビニルアセタール膜を形成し、膜面が乾燥
するまえに厚さ30nmの水溶性ビニロンフィルムを密
着した。60℃にて2時間乾燥した後に水溶性ビニロン
フィルムを一定方向に剥離するこにより配向処理を行っ
た。この時ポリイミド膜12の表面には、熱的或いは光
的に可塑な有機高分子膜としてポリビニルアセタール膜
14が形成される。
【0063】なお、配向を制御するための膜である水溶
性ビニロンフィルムを引き剥す方向は、第1の基板に対
しては図5中の破線方向とし、第2の基板の配向膜に対
しては図5中の実線方向とした。
性ビニロンフィルムを引き剥す方向は、第1の基板に対
しては図5中の破線方向とし、第2の基板の配向膜に対
しては図5中の実線方向とした。
【0064】第1及び第2の基板上に図5に示すように
2画素おきに市松模様状になるように、プレチルト角を
低下させるために、塗光透過可能な窓を設けたマスクを
用い、図3に示すようにしてレーザアニールを行った。
すなわちガラス基板31上に形成されたITOからなる
画素電極32の半分の領域34の配向膜35部分に熱
(レーザ)書き込みようマスク36を用いて上方からレ
ーザにより熱処理を行った。この時マスク開口部の膜面
温度を80℃以上に昇温させた。こうして低プレチルト
角を誘起する領域を形成した。対向する第2の基板も同
様に配向処理を施し、高いプレチルト角を誘起する領域
と低いプレチルト角を誘起する領域になるように熱処理
を施した。
2画素おきに市松模様状になるように、プレチルト角を
低下させるために、塗光透過可能な窓を設けたマスクを
用い、図3に示すようにしてレーザアニールを行った。
すなわちガラス基板31上に形成されたITOからなる
画素電極32の半分の領域34の配向膜35部分に熱
(レーザ)書き込みようマスク36を用いて上方からレ
ーザにより熱処理を行った。この時マスク開口部の膜面
温度を80℃以上に昇温させた。こうして低プレチルト
角を誘起する領域を形成した。対向する第2の基板も同
様に配向処理を施し、高いプレチルト角を誘起する領域
と低いプレチルト角を誘起する領域になるように熱処理
を施した。
【0065】上記の処理を施した第1の基板上にスペー
サを散布し、シール剤を塗布した後、高いプレチルト角
を誘起する領域14−1と低いプレチルト角を誘起する
領域14−2とが互いに対向するようにして第1の基板
と第2の基板とを組立て、捻れ角90゜のTNセルを形
成した。このTNセルにNp(左捻れ)の液晶材料、す
なわち第2の基板方向から第1の基板方向を見たとき
に、液晶分子が左回りに90゜ねじれている液晶材料を
注入し、電極間距離が6μmの液晶表示装置を作成し
た。この液晶表示装置を顕微鏡により観察したところ、
液晶分子はスプレイ変形歪を有することが確認された。
サを散布し、シール剤を塗布した後、高いプレチルト角
を誘起する領域14−1と低いプレチルト角を誘起する
領域14−2とが互いに対向するようにして第1の基板
と第2の基板とを組立て、捻れ角90゜のTNセルを形
成した。このTNセルにNp(左捻れ)の液晶材料、す
なわち第2の基板方向から第1の基板方向を見たとき
に、液晶分子が左回りに90゜ねじれている液晶材料を
注入し、電極間距離が6μmの液晶表示装置を作成し
た。この液晶表示装置を顕微鏡により観察したところ、
液晶分子はスプレイ変形歪を有することが確認された。
【0066】この時高いプレチルト角を誘起する領域1
4−2の液晶分子のプレチルト角は3゜となり、また低
いプレチルト角を誘起する領域14−1の液晶分子のプ
レチルト角は6゜となった。
4−2の液晶分子のプレチルト角は3゜となり、また低
いプレチルト角を誘起する領域14−1の液晶分子のプ
レチルト角は6゜となった。
【0067】この液晶表示装置は、上下方向及び左右方
向で隣合う画素同士で電圧印加時の液晶分子の立ち上が
り方向が180゜異なり、この立ち上がり方向が異なる
領域が互いに視角を補償する。これにより、広い視野角
を有する液晶表示装置が実現される。実際にコントラス
ト5:1の領域は上下方向で55゜であり、非常に広い
視野角を有する液晶表示装置が達成された。
向で隣合う画素同士で電圧印加時の液晶分子の立ち上が
り方向が180゜異なり、この立ち上がり方向が異なる
領域が互いに視角を補償する。これにより、広い視野角
を有する液晶表示装置が実現される。実際にコントラス
ト5:1の領域は上下方向で55゜であり、非常に広い
視野角を有する液晶表示装置が達成された。
【0068】この2つの領域の境界にはチルトディスク
リネーションが発生するが、これは信号線及びゲート線
の下に存在するため、このチルトディスクリネーション
ラインが表示において見えることはなく、表示上の問題
は全くなかった。また、この液晶表示装置は良好な配向
状態を示し、中間調表示においても視角による明暗の反
転のない良好な表示ができた。
リネーションが発生するが、これは信号線及びゲート線
の下に存在するため、このチルトディスクリネーション
ラインが表示において見えることはなく、表示上の問題
は全くなかった。また、この液晶表示装置は良好な配向
状態を示し、中間調表示においても視角による明暗の反
転のない良好な表示ができた。
【0069】さらに配向膜表面は薄い熱的、光的に可塑
な有機高分子膜であるポリビニルアルコール膜で形成し
ているので、照射する光は出力が極弱く表面温度は80
℃程度である。従って下地のポリイミド膜(熱的に安
定)の膜質(極性、帯電性、誘電率、厚さ)はほぼ変わ
らなかったので、フリッカーや焼き付き等の不良は発生
しなかった。 (実施例4)本実施例では、図8及び図9を用いて説明
する。本実施例は第1の基板にのみレーザによる熱処理
を施したものである。
な有機高分子膜であるポリビニルアルコール膜で形成し
ているので、照射する光は出力が極弱く表面温度は80
℃程度である。従って下地のポリイミド膜(熱的に安
定)の膜質(極性、帯電性、誘電率、厚さ)はほぼ変わ
らなかったので、フリッカーや焼き付き等の不良は発生
しなかった。 (実施例4)本実施例では、図8及び図9を用いて説明
する。本実施例は第1の基板にのみレーザによる熱処理
を施したものである。
【0070】先ず本実施例の液晶表示装置の液晶分子の
プレチルト角を制御する方法を用いることにより、電圧
印加時の液晶分子の立ち上がり方向がどのように変わる
かについて図6を用いて説明する。なお、図6(A)及
び(B)は、液晶分子13を90゜捻ったTNセルを平
面的にかつ模式的に示したものである。また、このTN
セルにおいては、液晶材料中に混合されたカイラル剤の
捻れの向きと、プレチルト角により安定に液晶分子43
が90゜捻れる向きが反対になるように基板11上の配
向膜12に施すラビング配向処理の方向を選択してい
る。すなわち液晶分子13がスプレイ変形歪を有するよ
うに基板の配向処理方向、基板の配置及びカイラル剤の
捻れ向きを選択した。
プレチルト角を制御する方法を用いることにより、電圧
印加時の液晶分子の立ち上がり方向がどのように変わる
かについて図6を用いて説明する。なお、図6(A)及
び(B)は、液晶分子13を90゜捻ったTNセルを平
面的にかつ模式的に示したものである。また、このTN
セルにおいては、液晶材料中に混合されたカイラル剤の
捻れの向きと、プレチルト角により安定に液晶分子43
が90゜捻れる向きが反対になるように基板11上の配
向膜12に施すラビング配向処理の方向を選択してい
る。すなわち液晶分子13がスプレイ変形歪を有するよ
うに基板の配向処理方向、基板の配置及びカイラル剤の
捻れ向きを選択した。
【0071】図7において配向膜22の斜線部の領域
は、熱処理させてプレチルト角が低下した領域(第2の
領域)である。従って、この領域(斜線領域)上の液晶
分子は、プレチルト角が低下している。(低プレチルト
角A)。
は、熱処理させてプレチルト角が低下した領域(第2の
領域)である。従って、この領域(斜線領域)上の液晶
分子は、プレチルト角が低下している。(低プレチルト
角A)。
【0072】同一基板上において配向度の低下した領域
(第2の領域)の低プレチルト角Aのチルトアップの方
向は、隣接する配向度が低下していない領域(第1の領
域、斜線領域でない領域)の高プレチルト角Bのチルト
アップの方向とは一致している。
(第2の領域)の低プレチルト角Aのチルトアップの方
向は、隣接する配向度が低下していない領域(第1の領
域、斜線領域でない領域)の高プレチルト角Bのチルト
アップの方向とは一致している。
【0073】次に第1の領域の高プレチルト角Bと第2
の領域の低プレチルト角Aとの中間のプレチルト角Cと
なるようにラビング処理された対向する基板を用意し、
セルを組み立てる。この時両基板は液晶分子13が図6
に示すようにスプレイ変形歪を有するように配置されて
いる。
の領域の低プレチルト角Aとの中間のプレチルト角Cと
なるようにラビング処理された対向する基板を用意し、
セルを組み立てる。この時両基板は液晶分子13が図6
に示すようにスプレイ変形歪を有するように配置されて
いる。
【0074】このような状態でTNセルに電圧を印加す
ると(中間調表示状態)、図6(B)に示すように、領
域Iの液晶分子13は高プレチルト角Bの影響を受け、
領域IIの液晶分子13は中間のプレチルト角Cの影響
を受け、それぞれ立ち上がり方向が反対となる。領域I
と領域IIとは隣合うので、画素内の隣合う領域で液晶
分子13の立ち上がる方向が同一基板上で反対となる
(180゜異なる)。このため、2つの領域が互いの視
角特性を補償し、その結果液晶表示装置の視野角が広が
る。
ると(中間調表示状態)、図6(B)に示すように、領
域Iの液晶分子13は高プレチルト角Bの影響を受け、
領域IIの液晶分子13は中間のプレチルト角Cの影響
を受け、それぞれ立ち上がり方向が反対となる。領域I
と領域IIとは隣合うので、画素内の隣合う領域で液晶
分子13の立ち上がる方向が同一基板上で反対となる
(180゜異なる)。このため、2つの領域が互いの視
角特性を補償し、その結果液晶表示装置の視野角が広が
る。
【0075】次に本実施例の液晶表示装置の製造方法を
説明する。先ず第1の基板である透明基板上にスイッチ
ング素子としてTFT素子23を設け、ITO等の透明
電極材料で形成した100μm角の画素電極を設けた。
この画素電極は信号線21及びゲート線22でマトリッ
クス状に区画されている。また、補助容量線24は、画
素を2つの領域に区画するように画素の中央に設けた。
一方、第2の基板である透明基板上には、その全面に透
明電極を形成し、さらにその上にカラーフィルタ及びブ
ラックマトリックスを形成した。
説明する。先ず第1の基板である透明基板上にスイッチ
ング素子としてTFT素子23を設け、ITO等の透明
電極材料で形成した100μm角の画素電極を設けた。
この画素電極は信号線21及びゲート線22でマトリッ
クス状に区画されている。また、補助容量線24は、画
素を2つの領域に区画するように画素の中央に設けた。
一方、第2の基板である透明基板上には、その全面に透
明電極を形成し、さらにその上にカラーフィルタ及びブ
ラックマトリックスを形成した。
【0076】第1の基板(TFT素子側)上に前記化1
の(化学式1)に示す構造を分子内に有する可溶性ポリ
イミドの溶液オプトマーAL(日本合成ゴム社製、商品
名)を厚さ600オングストロームで印刷し、これをオ
ーブン内に載置して180℃で30分加熱して溶液中の
溶剤を揮発させ、熱的に安定な有機高分子膜としてポリ
イミド膜からなる配向膜を形成した。
の(化学式1)に示す構造を分子内に有する可溶性ポリ
イミドの溶液オプトマーAL(日本合成ゴム社製、商品
名)を厚さ600オングストロームで印刷し、これをオ
ーブン内に載置して180℃で30分加熱して溶液中の
溶剤を揮発させ、熱的に安定な有機高分子膜としてポリ
イミド膜からなる配向膜を形成した。
【0077】このポリイミド膜12表面にポリビニルア
セタール水溶液を厚さ200〜300nmになるように
塗布し、ポリビニルアセタール膜を形成し、膜面が乾燥
するまえに厚さ30nmの水溶性ビニロンフィルムを密
着した。60℃にて2時間乾燥した後に水溶性ビニロン
フィルムを一定方向に剥離するこにより配向処理を行っ
た。この時ポリイミド膜12の表面には、熱的或いは光
的に可塑な有機高分子膜としてポリビニルアセタール膜
14が形成される。
セタール水溶液を厚さ200〜300nmになるように
塗布し、ポリビニルアセタール膜を形成し、膜面が乾燥
するまえに厚さ30nmの水溶性ビニロンフィルムを密
着した。60℃にて2時間乾燥した後に水溶性ビニロン
フィルムを一定方向に剥離するこにより配向処理を行っ
た。この時ポリイミド膜12の表面には、熱的或いは光
的に可塑な有機高分子膜としてポリビニルアセタール膜
14が形成される。
【0078】なお、配向を制御するための膜である水溶
性ビニロンフィルムを引き剥す方向は、第1の基板に対
しては図7中の破線方向とした。次に第2の基板(カラ
ーフィルタ側)上に前記化1の(化学式1)に示す構造
を分子内に有する可溶性ポリイミドの溶液オプトマーA
L(日本合成ゴム社製、商品名)を厚さ600オングス
トロームで印刷し、これをオーブン内に載置して180
℃で30分加熱して溶液中の溶剤を揮発させ、熱的に安
定な有機高分子膜としてポリイミドからなる配向膜を形
成した。
性ビニロンフィルムを引き剥す方向は、第1の基板に対
しては図7中の破線方向とした。次に第2の基板(カラ
ーフィルタ側)上に前記化1の(化学式1)に示す構造
を分子内に有する可溶性ポリイミドの溶液オプトマーA
L(日本合成ゴム社製、商品名)を厚さ600オングス
トロームで印刷し、これをオーブン内に載置して180
℃で30分加熱して溶液中の溶剤を揮発させ、熱的に安
定な有機高分子膜としてポリイミドからなる配向膜を形
成した。
【0079】このポリイミド膜12表面にポリビニルア
セタール水溶液を厚さ200〜300nmになるように
塗布し、ポリビニルアセタール膜を形成し、膜面が乾燥
するまえに厚さ30nmの水溶性ビニロンフィルムを密
着した。60℃にて2時間乾燥した後に水溶性ビニロン
フィルムを一定方向に剥離するこにより配向処理を行っ
た。この時ポリイミド膜12の表面には、熱的或いは光
的に可塑な有機高分子膜としてポリビニルアセタール膜
14が形成される。
セタール水溶液を厚さ200〜300nmになるように
塗布し、ポリビニルアセタール膜を形成し、膜面が乾燥
するまえに厚さ30nmの水溶性ビニロンフィルムを密
着した。60℃にて2時間乾燥した後に水溶性ビニロン
フィルムを一定方向に剥離するこにより配向処理を行っ
た。この時ポリイミド膜12の表面には、熱的或いは光
的に可塑な有機高分子膜としてポリビニルアセタール膜
14が形成される。
【0080】なお、配向を制御するための膜である水溶
性ビニロンフィルムを引き剥す方向は、第2の基板の配
向膜に対しては図5中の実線方向とした。この時第1の
基板のプレチルト角よりも第2の基板のプレチルト角の
方が小さくなるように配向処理条件を選んだ。
性ビニロンフィルムを引き剥す方向は、第2の基板の配
向膜に対しては図5中の実線方向とした。この時第1の
基板のプレチルト角よりも第2の基板のプレチルト角の
方が小さくなるように配向処理条件を選んだ。
【0081】次に第1の基板の配向膜上に図7に示すよ
うに、画素の1/2の領域、すなわち1画素内で信号
線、ゲート線、及び補助容量線により囲まれた領域の一
方のみに、プレチルト角を低下させるために、光透過可
能な窓を設けたマスクを用い、図3に示すようにしてレ
ーザアニールを行った。すなわちガラス基板31上に形
成されたITOからなる画素電極32の半分の領域34
の配向膜35部分に熱(レーザ)書き込みようマスク3
6を用いて上方からレーザにより熱処理を行った。この
時マスク開口部の膜面温度を80℃以上に昇温させた。
こうして低プレチルト角を誘起する領域を形成した。こ
の時この低プレチルト角は対向する第2の基板のプレチ
ルト角よりも十分に小さくなるようにした。
うに、画素の1/2の領域、すなわち1画素内で信号
線、ゲート線、及び補助容量線により囲まれた領域の一
方のみに、プレチルト角を低下させるために、光透過可
能な窓を設けたマスクを用い、図3に示すようにしてレ
ーザアニールを行った。すなわちガラス基板31上に形
成されたITOからなる画素電極32の半分の領域34
の配向膜35部分に熱(レーザ)書き込みようマスク3
6を用いて上方からレーザにより熱処理を行った。この
時マスク開口部の膜面温度を80℃以上に昇温させた。
こうして低プレチルト角を誘起する領域を形成した。こ
の時この低プレチルト角は対向する第2の基板のプレチ
ルト角よりも十分に小さくなるようにした。
【0082】この時熱処理した領域のプレチルト角は
1.5゜となった。また熱処理していない領域のプレチ
ルト角は6゜となった。なお、第2の基板上の液晶分子
のプレチルト角は3.5であった。
1.5゜となった。また熱処理していない領域のプレチ
ルト角は6゜となった。なお、第2の基板上の液晶分子
のプレチルト角は3.5であった。
【0083】上記の処理を施した第1の基板にスペーサ
を散布し、シール剤を塗布した後、第1の基板と第2の
基板とを対向させて捻れ角90゜のTNセルを形成し
た。このTNセルにNp(左捻れ)の液晶材料を注入
し、電極間距離が6μmの液晶表示装置を作成した。
を散布し、シール剤を塗布した後、第1の基板と第2の
基板とを対向させて捻れ角90゜のTNセルを形成し
た。このTNセルにNp(左捻れ)の液晶材料を注入
し、電極間距離が6μmの液晶表示装置を作成した。
【0084】この液晶表示装置は、1画素内で電圧印加
時の液晶分子の立ち上がり方向が180゜異なる2つの
領域を有しており、この立ち上がり方向の異なる2つの
領域が互いに視角を補償する。これにより、広い視野角
を有する液晶表示装置が実現される。実際にコントラス
ト5:1の領域は上下方向で60゜であり、非常に広い
視野角を有する液晶表示装置が達成された。
時の液晶分子の立ち上がり方向が180゜異なる2つの
領域を有しており、この立ち上がり方向の異なる2つの
領域が互いに視角を補償する。これにより、広い視野角
を有する液晶表示装置が実現される。実際にコントラス
ト5:1の領域は上下方向で60゜であり、非常に広い
視野角を有する液晶表示装置が達成された。
【0085】この2つの領域の境界にはチルトディスク
リネーションが発生するが、これは補助容量線24の下
に存在するため、このチルトディスクリネーションライ
ンが表示において見えることはなく、表示上の問題は全
くなかった。また、この液晶表示装置は良好な配向状態
を示し、中間調表示においても視角による明暗の反転が
ない良好な表示ができた。さらに配向膜表面は薄い熱
的、光的に可塑な有機高分子であるポリビニルアルコー
ル膜で形成しているので、照射する光は出力が極弱く表
面温度は80゜程度である。従って下地のポリイミド膜
(熱的に安定)の膜質(極性、帯電性、誘電率、厚さ)
はほぼ変わらなかったので、フリッカーや焼き付き等の
不良は発生しなかった。
リネーションが発生するが、これは補助容量線24の下
に存在するため、このチルトディスクリネーションライ
ンが表示において見えることはなく、表示上の問題は全
くなかった。また、この液晶表示装置は良好な配向状態
を示し、中間調表示においても視角による明暗の反転が
ない良好な表示ができた。さらに配向膜表面は薄い熱
的、光的に可塑な有機高分子であるポリビニルアルコー
ル膜で形成しているので、照射する光は出力が極弱く表
面温度は80゜程度である。従って下地のポリイミド膜
(熱的に安定)の膜質(極性、帯電性、誘電率、厚さ)
はほぼ変わらなかったので、フリッカーや焼き付き等の
不良は発生しなかった。
【0086】本実施例のように、一方の基板の配向膜に
低プレチルト角領域(配向度が低い領域)及び高プレチ
ルト角領域(配向度が高い領域)を形成し、他方の基板
の配向膜をこの低プレチルト角及び高プレチルト角の中
間の大きさのプレチルト角(配向度が中間の領域)に設
定し、この2つの基板を対向させることによっても液晶
分子の立ち上がり方向が異なるよう域を形成することが
できる。
低プレチルト角領域(配向度が低い領域)及び高プレチ
ルト角領域(配向度が高い領域)を形成し、他方の基板
の配向膜をこの低プレチルト角及び高プレチルト角の中
間の大きさのプレチルト角(配向度が中間の領域)に設
定し、この2つの基板を対向させることによっても液晶
分子の立ち上がり方向が異なるよう域を形成することが
できる。
【0087】
【発明の効果】以上説明した如く本発明の液晶表示装置
においては、基板上の配向膜は1画素内或いは1〜数画
素毎に第1の領域及び第1の領域のプレチルト角よりも
小さいプレチルト角を有する第2の領域に区画され、第
1の領域と第2の領域が対面するようにして1対の基板
が配置されており、液晶材料がスプレイ変形歪を有する
ので1画素或いは1〜数画素毎に配向膜上の液晶分子の
立ち上がり方向が異なる2つの領域が形成され、その2
つの領域が互いの視角特性を相互補償して視野角を広く
することができる。
においては、基板上の配向膜は1画素内或いは1〜数画
素毎に第1の領域及び第1の領域のプレチルト角よりも
小さいプレチルト角を有する第2の領域に区画され、第
1の領域と第2の領域が対面するようにして1対の基板
が配置されており、液晶材料がスプレイ変形歪を有する
ので1画素或いは1〜数画素毎に配向膜上の液晶分子の
立ち上がり方向が異なる2つの領域が形成され、その2
つの領域が互いの視角特性を相互補償して視野角を広く
することができる。
【0088】この時本発明は配向膜として、熱的に安定
な有機高分子膜とその表面に形成された熱的或いは光的
に可塑な有機高分子膜の積層膜を用いているので、プレ
チルトを低下させる熱処理を低い温度で行うことが可能
となり、実質的な膜質(極性、帯電性、誘電率、厚さ)
の変化を防ぐことが可能となる。従ってフリッカーや焼
き付きの問題のない広い視野角を有する液晶表示装置を
得ることができる。
な有機高分子膜とその表面に形成された熱的或いは光的
に可塑な有機高分子膜の積層膜を用いているので、プレ
チルトを低下させる熱処理を低い温度で行うことが可能
となり、実質的な膜質(極性、帯電性、誘電率、厚さ)
の変化を防ぐことが可能となる。従ってフリッカーや焼
き付きの問題のない広い視野角を有する液晶表示装置を
得ることができる。
【図1】(A)は電圧無印加状態における本発明の液晶
表示装置を示す説明図、(B)は電圧印加状態(中間調
表示状態)における本発明の液晶表示装置を示す説明
図。
表示装置を示す説明図、(B)は電圧印加状態(中間調
表示状態)における本発明の液晶表示装置を示す説明
図。
【図2】本発明の液晶表示装置の一実施例を示す説明
図。
図。
【図3】本発明の液晶表示装置に熱処理を説明するため
の基板の断面図
の基板の断面図
【図4】本発明の液晶表示装置の実施例を示す説明図。
【図5】本発明の液晶表示装置の実施例を示す説明図。
【図6】(A)は電圧無印加状態における本発明の液晶
表示装置を示す説明図、(B)は電圧印加状態(中間調
表示状態)における本発明の液晶表示装置を示す説明
図。
表示装置を示す説明図、(B)は電圧印加状態(中間調
表示状態)における本発明の液晶表示装置を示す説明
図。
【図7】本発明の液晶表示装置の実施例を示す説明図。
11 ・・・基板 12 ・・・熱的に安定な有機高分子膜 13 ・・・液晶分子 14 ・・・熱的或いは光的に可塑な有機高分子膜 15 ・・・高チルト領域 21 ・・・信号線 22 ・・・ゲート線 23 ・・・スイッチング素子 24 ・・・補助容量線 31 ・・・ガラス基板 32 ・・・画素電極 33 ・・・配向膜 34 ・・・熱処理領域 35 ・・・マスク 36 ・・・レーザ
Claims (6)
- 【請求項1】一方の主面上に配向膜をそれぞれ有する第
1及び第2の基板と、 前記配向膜が対向するようにして配置された前記第1及
び第2の基板間に挟持された液晶材料を具備する液晶表
示装置であって、 前記第1の基板の配向膜は第1の領域及び前記第1の領
域に誘起される液晶分子のプレチルト角よりも小さいプ
レチルト角を誘起する第2の領域に区画され、更に前記
第1の基板の配向膜は、熱的に安定な第1の有機高分子
膜、この有機高分子膜上に形成された熱的或いは光的に
可塑な第2の有機高分子膜の積層膜であり、前記液晶材
料がスプレイ変形歪を有するようにして前記第1及び第
2の基板が配置されていることを特徴とする液晶表示装
置。 - 【請求項2】前記第2の基板の配向膜は、第1の領域及
び前記第1の領域に誘起される液晶分子のプレチルト角
よりも小さいプレチルト角を誘起する第2の領域に区画
され、更に前記第2の基板の配向膜は、熱的に安定な第
1の有機高分子膜、この有機高分子膜上に形成された熱
的或いは光的に可塑な第2の有機高分子膜の積層膜であ
り、前記第1の基板の前記第1の領域及び前記第2の領
域と、前記第2の基板の前記第2の領域及び前記第1の
領域とがそれぞれ対向するように前記第1及び第2の基
板が配置されている請求項1記載の液晶表示装置。 - 【請求項3】前記第2の基板の前記配向膜に誘起される
液晶分子のプレチルト角は、前記第1の基板の前記第1
の領域に誘起されるプレチルト角よりも小さく、かつ前
記第1の基板の前記第2の領域のプレチルト角よりも大
きい請求項1記載の液晶表示装置。 - 【請求項4】基板の主面上に熱的に安定な第1の有機高
分子膜、熱的或いは光的に可塑な第2の有機高分子膜を
積層形成することにより配向膜を形成する工程と、 この配向膜上の選択された領域に、熱或いは光を与える
ことにより、前記第2の有機高分子膜表面を処理する工
程と、 前記配向膜上に液晶分子を配置し、前記選択された領域
の液晶分子のプレチルト角を、非選択領域の液晶分子の
プレチルト角よりも低くすることを特徴とする液晶表示
装置の製造方法。 - 【請求項5】前記第2の有機高分子膜表面を処理する工
程の前或いは後に、前記第2の高分子膜表面を配向処理
することを特徴とする請求項4記載の液晶表示装置の製
造方法。 - 【請求項6】前記配向処理は、第2の高分子膜表面上に
第3の膜を形成し、この第3の膜を第2の膜から剥離す
ることを特徴とする請求項5記載の液晶表示装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20317195A JPH0950034A (ja) | 1995-08-09 | 1995-08-09 | 液晶表示装置及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20317195A JPH0950034A (ja) | 1995-08-09 | 1995-08-09 | 液晶表示装置及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0950034A true JPH0950034A (ja) | 1997-02-18 |
Family
ID=16469638
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20317195A Pending JPH0950034A (ja) | 1995-08-09 | 1995-08-09 | 液晶表示装置及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0950034A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100769172B1 (ko) * | 2001-09-08 | 2007-10-23 | 엘지.필립스 엘시디 주식회사 | 멀티도메인 액정표시장치 제조방법 |
| JP2008197691A (ja) * | 2008-05-23 | 2008-08-28 | Sharp Corp | 液晶表示装置 |
| CN114740661A (zh) * | 2022-04-11 | 2022-07-12 | 滁州惠科光电科技有限公司 | 液晶面板的制备方法及显示面板 |
-
1995
- 1995-08-09 JP JP20317195A patent/JPH0950034A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100769172B1 (ko) * | 2001-09-08 | 2007-10-23 | 엘지.필립스 엘시디 주식회사 | 멀티도메인 액정표시장치 제조방법 |
| JP2008197691A (ja) * | 2008-05-23 | 2008-08-28 | Sharp Corp | 液晶表示装置 |
| CN114740661A (zh) * | 2022-04-11 | 2022-07-12 | 滁州惠科光电科技有限公司 | 液晶面板的制备方法及显示面板 |
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