JPH09501022A - 2,5−置換ポリ(p−フェニレンビニレン)の活性層を含む発光ダイオード - Google Patents
2,5−置換ポリ(p−フェニレンビニレン)の活性層を含む発光ダイオードInfo
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Abstract
(57)【要約】
繰り返し単位(I)を有する、新規な共役2,5−アルキル−置換ポリ(p−フェニレンビニレン)化合物の活性層を含むLEDである。かかるポリマーにおいては、R1はC10〜C12アルキル基、R2はC1〜C4アルキル基を示す。これらのポリマーは有機溶媒に容易に溶解することができ、従ってスピンコートによる簡単な方法で活性層を製造することができる。
Description
【発明の詳細な説明】
2,5−置換ポリ(p−フェニレンビニレン)の活性層を
含む発光ダイオード
本発明は、共役2,5−置換ポリ(p−フェニレンビニレン)(PPV)を含
み、少なくとも1つが半透明である2つの電極層の間に位置する活性層を含む発
光ダイオードに関する。更に本発明は新規な可溶性共役2,5−置換ポリ(p−
フェニレンビニレン)化合物に関する。更に本発明は、かかる共役ポリマーを使
用するエレクトロルミネセンス(EL)装置、特に発光ダイオード(LED)の
製造方法に関する。
固体LEDは広範囲な用途で使用されており、例えばディスプレイや指示ラン
プにおいて使用されている。EL構造体中の活性即ち発光層には、従来よりIII-
V半導体化合物、例えばドープトGaAs及びGaPが一般的に使用される。活
性は、活性層の片側上に位置する電極から半導体材料中へ注入される電子−正孔
対の再結合を基礎とする。かかる再結合により、エネルギーを(可視)光の形態
で放出し;かかる現象を通常エレクトロルミネセンスと称す。発光した光の波長
及びこれによる色彩は、半導体材料のバンドギャップにより決定される。
上記の無機半導体材料を用いる従来の技術は、例えば数センチメートルの大き
さを有するような大きい領域を有するディスプレイを製造することが極めて困難
であった。更に、発光した光から得られる色彩は、可視スペクトルの長波長端に
限られていた。
半導体有機ポリマーが、EL装置に用いることができる材料として多く使用さ
れ、拡大してきている。半導体有機ポリマーは、共役ポリマー鎖を有している。
バンドギャップ、電子親和力及びイオン化ポテンシャルは、適切な共役ポリマー
鎖及び適切な側鎖を選定することにより調整することができる。
導電性ポリマーと異なり、これらの共役ポリマーはドープされていない。更に
かかるポリマーは可撓性基板に使用することができる。このようなポリマー材料
の活性層は、出発材料として安定なモノマーを用いて、CVD方法により又は、
熱後処理により共役ポリマーに転化する可溶性の非共役ポリマー先駆体の溶液を
スピンコートすることにより製造することができる。
国際特許出願第WO92/16023号には可溶性共役2,5−置換ポリ(p
−フェニレンビニレン)、主にポリ(2−メトキシ、5−(2′−エチルヘキシ
ルオキシ)−p−フェニレンビニレン)(MEH−PPV)が開示されている。
2個のアルコキシ基で置換されているかかる共役PPVは、種々の有機溶媒に溶
解することができ、溶液のスピンコートにより、電極材料をキャリーする基板上
に設けられる。更に熱後処理を施すことなく、溶媒が蒸発した後は、エレクトロ
ルミネセンス特性を有する活性層が得られる。第2の電極層を活性層上に設ける
。電極層の一つは半透明である。得られる構造体はLED構造体であり、これは
室温において、黄−橙色範囲のスペクトルで光を発光する。
しかし、実際には、室温で黄−橙色の以外の色彩を発光するLEDが必要とさ
れている。前記特許出願では、2個のアルコキシ基で置換されたもの以外のPP
V化合物は示唆されておらず、更に前記文献においては、共役ポリマーが、緑色
光を発光するLEDを製造するのに使用できることも開示されていない。
本発明の目的は、特に、活性層が共役2,5−置換PPVを含み、緑色範囲の
スペクトルで光を発光するLEDを提供することである。更に本発明の目的は、
かかるLEDの簡易な製造方法を提供することであり、本方法においては、活性
層を共役PPVの溶液から、特にスピンコートにより、熱後処理を必要としない
で製造する。本発明の他の目的は、有機溶媒に溶解し、エレクトロルミネセンス
効果を示す新規な共役2,5−置換PPV化合物を提供することであり、従って
これらはEL装置、特にLEDの活性層に適切に用いることができる。
これら目的は、本明細書の最初の欄に記載されたLEDにより達せられ、本発
明においては、ポリ(p−フェニレンビニレン)は、次の一般式
(式中R1はC10〜C12アルキル基、R2はC1〜C4アルキル基を示す)で表わさ
れる繰り返し単位を含むことを特徴とする。
上記特許出願第WO92/16023号に記載された共役MEH−PPVと異
なり、本発明の共役ポリマーはアルコキシ基を含まないが、アルキル基を含む。
式(I)の繰り返し単位を有する共役PPVを活性層が含むLEDは、緑色光を
発光することを見い出した。更に、繰り返し単位(I)を有する共役ポリマーは
、例えばトルエン、キシレン、テトラヒドロフラン及びこれらの溶媒の混合物の
ような多くの有機溶媒中に、主に1〜3重量%で容易に溶解することができ、従
ってLEDの活性層を、例えばスピンコートにより製造することができる。式(
I)のアルキル置換基R1及びR2は枝分れしていても枝分れしていなくてもよい
。
適切なアルキル置換基R1は、3,7−ジメチルオクチル基(C10)、4,6
,6−トリメチルヘプチル基(C10)、n−ウルデシル基(C11)及びn−ドデ
シル基(C12)である。
適切なアルキル置換基R2は、メチル基(C1)、エチル基(C2)、プロピル
基(C3)及びn−ブチル基(C4)である。
これらのアルキル置換基R1及びR2を使用するのは、異なるサイズのアルキル
置換基は、共役PPVの溶解性に関しポジティブな効果を有するという見解に基
づくものである。芳香環1個あたり、2個の同じアルキル置換基、例えばR1=
R2=C5−アルキルを使用する場合には、共役PPVは実際には有機溶媒中に溶
解しない。芳香環1個あたり、2個の同じアルキル置換基、R1及びR2であって
、C5アルキル基よりも長鎖のものを使用する場合には、溶解性はゆっくりと増
大するだけである。芳香環1個あたり、短いアルキル置換基R2と長いアルキル
置換基R1とを組み合わせた場合には、有機溶媒中に容易に溶解する共役PPV
が調製され、前記PPVをLEDの活性層に使用した場合には、緑色光の発光が
得られる。C12アルキルより長鎖のアルキル置換基R1を使用すると、溶解性に
おいて更なる顕著な増大は得られない;その上、共役PPV1gあたりの活性材
料の量は、長鎖アルキル基の存在により減少する。好ましくは、枝分かれしたア
ルキル置換基R1を使用する。その理由は、これらが容易に溶解することができ
るからである。
欧州特許出願EP−A−443861号には、芳香環1個あたり2個の同じC1
〜C22アルキル基、例えば芳香環1個あたり2個のメチル、エチル、ヘプチル
、オクチル又はラウリル置換基で置換された共役2,5−置換PPV化合物が記
載れている。かかる化合物は有機溶媒に対し、溶解性をほとんど示さないことを
見い出した。従ってかかるポリマーのスピンコート層は不均質となるか又はかな
り厚くなる。前記出願特許中の実施例においては、2個のヘプチルオキシ基(7
個のC−原子を含むアルコキシ基)で2,5−置換された共役PPVの例が記載
されているのみである。かかるポリマーの活性層を含むLEDは、黄−橙色範囲
のスペクトルで光を発光することが記載されている。前記欧州特許出願には、上
記した2個の異なるアルキル置換基R1及びR2の使用は示唆されておらず、更に
これにより緑色光を発光するLEDが製造できることも示唆されていない。
共役ポリマーを調製する方法に依存して、ポリマーは5〜10%の非共役単位
を含むことかできる。この方法は以下に特定される。かかる非共役単位は、エレ
クトロルミネセンス効率を増大させることを見い出した。このエレクトロルミネ
センス効率は、活性層内へ注入される電子1個あたりのフォトンの数により規定
される。
共役ポリマーの重合度nは10〜100,000の範囲である。
繰り返し単位(I)を有する共役ポリマーの活性層は、一般的に50〜200
nm、特に100〜200nmの範囲の層厚みを有する。
LED構造を、例えばガラス、石英ガラス、セラミック材料又は合成樹脂から
成る基板上に設ける。好ましくは、半透明又は透明基板を用い、例えば透明な合
成樹脂の可撓性箔を使用する。適切な透明合成樹脂は、例えばポリイミド、ポリ
エチレンテレフタレート及びポリテトラフルオロエチレンである。
活性層を、導電性材料の2個の電極層の間に位置させる。前記電極層の少なく
とも1つは透明であるか又は活性層から発光する光を透過させなければならない
。この電極層の1つは、活性層中への孔の注入のための電極として作用する。か
かる電極層の材料は高い仕事関数を有し、例えば金若しくは銀の薄層により、又
は好ましくは酸化インジウム又はインジウム−すず酸化物(ITO)の層により
構成される。かかる層は、活性層から発光する光のために透明であるべきである
。
特に、ITOは、良好な導電率と高い透明度を有するため極めて適している。他
の電極層は、活性層中への電子の注入のための電極として作用する。かかる層の
材料は低い仕事関数を有し、例えばインジウム、カルシウム、バリウム又はマグ
ネシウムのような層から成る。特に、反応性バリウムを用いた場合には、例えば
エポキシ又は不活性金属の保護層で前記第2導電層を被覆すると有効である。
更に、本発明はEL装置に適切に用いることができる新規な2,5−置換ポリ
(p−フェニレンビニレン)化合物に関し、前記化合物の繰り返し単位は次の一
般式
(式中R1はC10〜C12アルキル基、R2はC1〜C4アルキル基を示す)で表わさ
れる。適切なアルキル置換基R1及びR2は上記したものと同様である。
本発明の適切なポリマーは:
ポリ〔2−メチル−5−(n−ドデシル)−p−フェニレンビニレン〕、
ポリ〔2−メチル−5−(3,7−ジメチルオクチル)−p−フェニレンビニ
レン〕
ポリ〔2−メチル−5−(4,6,6−トリメチルヘプチル)−p−フェニレ
ンビニレン〕である。
前記共役ポリマーは有機溶媒中に容易に溶解でき、LED中の活性層として使
用した場合、緑色光を発光する。本発明のポリマーは、異なる繰り返し単位(I
)を含むこともでき、これは以下に説明する重合反応において、それらの対応モ
ノマーの混合物を用いることにより得られる。
LEDを製造する方法を提供する目的は、本発明の方法により達成され、次の
工程により特徴づけられる:
a.基板上に第1の導電性電極層を設け、
b.前記第1層に、溶媒中に式(I)(式中、R1及びR2は上記と同様であ
る)で表わされる繰り返し単位を有する共役2,5−置換ポリ(p−フェニレン
ビニレン)が溶解した溶液を提供し、次いで溶媒を蒸発させて、これにより活性
層を形成し、
c.上記活性層に、第2の導電性電極層を設ける。
基板には、上記無機基板を使用することができるが、好ましくは、例えばポリ
イミド、ポリテトラフルオロエチレン又はポリエチレンテレフタノートの基板の
ような、透明な可撓性ポリマー基板を使用する。
基板には、好ましくは透明な第1導電層が設けられ、この第1導電層は、この
導電層上に設けられる共役PPVの活性層中への孔の注入のための電極層として
作用する。かかる電極層の材料には、例えば金若しくは銀の薄膜、又は酸化イン
ジウム若しくはインジウム−すず酸化物(ITO)の層のような上記した材料が
使用できる。特に、ITOは、良好な導電率と高い透明度を有するため極めて適
している。かかる第1層は、例えば減圧蒸発、スパッタリング又はCVD方法の
ような既知の方法により基板上に設けることができる。
次いで、共役2,5−置換PPVの活性層を、かかる第1導電層上に設ける。
かかる活性層は、基板上に、溶媒中に共役PPVが溶解した溶液を用いて提供さ
れる。かかる層を設けるために、既知の全ての方法を用いることができるが、好
ましくは該層をスピンコートにより設ける。活性層の層厚みは一般的に50〜2
00nmの範囲であり、特に、スピンコートの間の回転速度と溶媒中のポリマー濃
度に依存する。この層を室温で設けることができ、溶媒の蒸発はさておき、更な
る熱後処理は必要とされない。これにより、耐熱性を有さない多くの合成樹脂基
板を使用することができる。
活性層には、活性層中への電子の注入のための電極層として作用する第2導電
層が設けられる。かかる電極層の材料には、例えばインジウム、カルシウム、バ
リウム又はマグネシウムのような上記した材料が使用できる。この第2層は選択
的に上記方法により設けられることができる。特に、反応性バリウムを用いた場
合には、例えばエポキシ又は不活性金属の保護層でこの第2電極層を被覆すると
有効である。
本発明を実施例及び図面により詳細に説明する。
図1は、1,4−ジアルキルベンゼンの調製の反応機構を示す。
図2は、1−(3,7−ジメチルオクチル)−4−メチルベンゼンの調製の反
応機構を示す。
図3は、1−(4,6,6−トリメチルヘプチル)−4−メチルベンゼンの調
製の反応機構を示す。
図4は1,4−ジアルキルベンゼンを基本としたビスクロロメチル化合物の調
製の反応機構を示す。
図5は、共役2,5−アルキル−置換PPVへのビスクロロメチル化合物の重
合の反応機構を示す。
図6は、本発明の共役2,5−アルキル−置換PPVの繰り返し単位の一般式
I,II及びIIIを示す。
図7は、本発明の共役2,5−アルキル−置換PPVの活性層を含むEL装置
、特にLEDの断面を概略的に示す。
図8は、本発明の共役2,5−アルキル−置換PPVにより製造されるLED
のI−V及びL−V特性を示す。実施例1
共役2,5−アルキル−置換PPV化合物を、ビスクロロメチル−ジアルキル
ベンゼン化合物の重合により調製する。以下に、1,4−ジアルキルベンゼン化
合物、対応するビスクロロメチル化合物の調製及び所望する共役PPV化合物を
形成するためのこれらの重合を、連続して記載する。1,4−ジアルキルベンゼンの調製
a.1−ドデシル−4−メチルベンゼン:1−ドデシル−4−エチルベンゼン
及び1−ドデシル−4−ブチルベンゼン(図1の式a)
図1は、1,4−ジアルキルベンゼン(式中、R2は、例えばCH3,C2H5又
はn−C4H9基を示す)を調製する反応機構が示されている。
これらのアルキルベンゼンは、次の一般方法により調製される。110mlの塩
化ラウロイル(0.48モル)を、冷却しながら、AlCl3(66g,0.5
モル)と250mlのジクロロメタンの混合物に30分間で添加する。この混合物
を、全てのAlCl3が反応するまで室温で攪拌する。この溶液を氷で冷却し、
その後、エチルベンゼン(74g,0.7モル)を1時間で添加する。この混合
物を室温で18時間攪拌し、次いで氷に注ぐ。層が分離し、その後水層をジクロ
ロメタンで抽出した。混合有機層を水で洗浄し、乾燥し蒸発させた。残留物をバ
ルブツゥーバルブ(bulb-to-bulb)蒸留により精製し、それにより125gの固
体の主留物を形成する。この固体を600mlの酢酸エチル中で炭素についてPd
を用いて、水素吸収が終了しかつNMR分析により転化が完了したことが示され
るまで水素化した。濾過、蒸発及びバルブツゥーバルブ蒸留の後、114gの無
色の油(0.416モル、87%)を得た。この油を以下に記載するクロロメチ
ル化反応に用いる。
1−ドデシル−4−ブチルベンゼンの調製も同様の方法により実施される。1
−ドデシル−4−メチルベンゼンの場合、中間化合物ドデカノイルトルエンはバ
ルブツゥーバルブ蒸留により精製され、次いでメタノールにより再結晶される。
b.1−(3.7−ジメチルオクチル)−4−メチルベンゼンの調製(図2の
式b)
図2に反応機構を示す。
1−クロロトルエン(155g,1.225モル)を、ナトリウムワイヤ(5
3.6g,2.33モル)と650mlのヘキサンとの攪拌混合物に、1時間で添
加し、温度を冷却水により30℃以下に保持する。この混合物を次いで室温で1
8時間攪拌し、その後221g(1モル)の1−ブロモ−3,7−ジメチルオク
タン(市場で入手し得る対応するジメチルオクチルアルコールを、47%のHB
r水溶液と反応させることにより得られる)を15分間で添加し、温度を氷によ
り28℃以下に保持する。次いで、混合物を熱水浴に設置し、反応温度が45℃
に達した時に該熱水浴を除去する。発熱反応の温度が65℃に達した時に、この
混合物を冷却水浴に設置する。発熱反応が完了した後、この混合物を1時間還流
し、その後ナトリウムの残余物を100mlのエタノールにより破壊する。次いで
、水を添加し、層を分離する。有機層を500mlの水で2回洗浄し、乾燥し、蒸
発させて、バルブツゥーバルブ蒸留により精製し、これにより149.2g(0
.60モル、60%)の主留物を形成し、当該主留物はクロロメチル化反応に用
い
られる。
c.1−(4,6,6−トリメチルヘプチル)−4−メチルベンゼンの調製
(図3の式c)
図3に反応機構を示す。186mlのテトラメチルエチレンジアミン(TMED
A)を、ヘキサン(1.23モル)中にn−ブチルリチウムが2.5モル/lで
溶解した溶液492mlに添加し、これにより発熱効果を生ぜしめる。p−キシレ
ン(410ml,3.35モル)を冷却した溶液に添加して、発熱反応を生ぜしめ
る。この混合物を1時間還流して、次いで氷水を用いて冷却する。215g(1
.32モル)の1−クロロ−3,5,5−トリメチルヘキサン(対応するヘキシ
ルアルコールと塩化チオニルとの反応により調製)を、この混合物に1.5時間
で添加し、温度を40℃以下に維持する。次いで、この混合物を4時間還流し、
その後室温で18時間攪拌する。次いで水を添加して、層を分離する。有機層を
水で洗浄して、水層をヘキサンにより抽出する。有機層を乾燥させ、蒸発させて
、温度125℃、圧力0.7ミリバールで蒸留する。収量は130g(0.56
モル、42%)である。
ビスクロロメチル化合物の調製
図4に反応機構を示す。以下の例において、R2はCH3基、C2H5基又はn−
C4H9基であり;R1はドデシル基、3,7−ジメチルオクチル基又は4,6,
6−トリメチルヘプチル基である。
d.1,4−ビスクロロメチル−2−ドデシル−5−メチルベンゼン(図4の
式d、式中R1=ドデシル、R2=メチル)
100mlの硫酸を、550mlの酢酸と116gの4−ドデシルトルエン(図1
の式a、式中R2=メチル)と45gのパラホルムアルデヒド(1.5モル)の
混合物に添加する。攪拌混合物を80℃に加熱し、HClをバブリングさせて前
記混合物内に32時間通す。冷却した反応混合物を、500mlのペンタンで3回
抽出する。混合ペシンタン層を水で2回洗浄し、その後乾燥させて、アルミニウ
ム−酸化物の小カラムを用いてこれにより濾過する。濾液を蒸発させて、残留物
を、ヘキサンを用いてこれにより再結晶する。これにより、23gの純生成物(
64ミリモル、14%)が得られる。
e.1,4−ビスクロロメチル−2−ドデシル−5−エチルベンゼン(図4の
式d、式中R1=ドデシル、R2=エチル)
この化合物の調製は、前記化合物の調製と類似するものである。酸化アルミニ
ウムを用いて濾過した後に得られた原生成物を、バルブツゥーバルブ蒸留(17
0℃、0.2ミリバール)により精製し、留出物をヘキサンを用いてこれにより
再結晶する。14.5gの純生成物(39ミリモル、11%)が、95gのドデ
シルエチルベンゼン(図1の式a、式中R2=エチル)から得られる。
f.1,4−ビスクロロメチル−2−ドデシル−5−ブチルベンゼン(図4の
式d、式中R1=ドデシル、R2=n−ブチル)
この化合物の調製は、前記化合物の調製と類似するものである。酸化アルミニ
ウムを用いて濾過した後に得られた原生成物を、バルブツゥーバルブ蒸留(17
0℃、0.2ミリバール)により精製し、留出物をヘキサンを用いてこれにより
再結晶する。
23gの純生成物(57.6ミリモル、17%)が、100gのドデシルブチ
ルベンゼンから得られる。g.1,4−ビスクロロメチル−2−(3,7−ジメチルオクチル−5−メチ
ルベンゼン(図4の式d、式中R1=3,7−ジメチルオクチル、R2=
メチル)
この化合物の調製は、前記化合物の調製と類似するものである。酸化アルミニ
ウムを用いて濾過した後に得られた原生成物を、バルブツゥーバルブ蒸留(17
0℃、0.2ミリバール)により精製し、留出物をヘキサンを用いてこれにより
再結晶する。55gの純生成物(0.167モル、29%)が、135.8gの
1−(3,7−ジメチルオクチル)−4−メチルベンゼン(図2の式b)から得
られる。
h.1,4−ビスクロロメチル−2−(4,6,6−トリメチルヘプチル)−
5−メチルベンゼン(図4の式d、式中R1=4,6,6−トリメチルヘ
プチル、R2=メチル)
110mlの濃硫酸を、130g(0.56モル)の1−(4,6,6−トリメ
チルヘプチル)−4−メチルベンゼン(図3の式c)と300mlの酢酸と48g
のパラホルムアルデヒド(1.6モル)と100gのNaCl(1.71モル)
との攪拌混合物に添加する。この混合物を室温で18時間攪拌し、その後30g
のNaClと30mlの濃硫酸を再び添加する。この混合物を次いで65℃に24
時間加熱し、その後50mlの濃硫酸を添加する。次いでこの混合物を60℃に2
4時間加熱する。冷却した後、60gのNaClと100mlの濃塩酸を添加した
後、この混合物を75℃に24時間加熱する。この熱混合物を水中に注ぎ、ペン
タンを添加して、混合物をセライト(Celite)を用いてこれにより濾過する。層
が分離し、水層をペンタンで2回抽出する。この混合ペンタン層を水で洗浄し、
乾燥させて蒸発させる。残留物を減圧下で蒸留して、172〜182℃で、モノ
クロロメチル化合物(168〜172℃、0.5ミリバール)及び、モノクロロ
メチルとビスクロロメチル化合物との混合物を分離する。この残留物をバルブ管
内で蒸留し、これにより97.5gの所望化合物(0.296モル、53%)を
形成する。
共役2.5−置換ポリ(p−フェニレンビニレン)の合成
図5は、ビスクロロメチル化合物dを出発物質として用いる共役2,5−アル
キル−置換PPVfの合成の反応機構を示す。R1及びR2は上記と同様である。
以下に説明する実施例においては、式fのポリ〔2−メチル−5−(3,7−ジ
メチルオクチル)−p−フェニレンビニレン〕(式中R1=3,7−ジメチルオ
クチル、R2=メチル)の調製を記載する。他の共役ポリマーの調製も同様に実
施される。
窒素中、2gの2−メチル−5−(3,7−ジメチルオクチル)−1,4−ビ
ス(クロロメチル)ベンゼンdを、三つ口ビンを用いて、400mlの乾燥テトラ
ヒドロフラン(THF)中に溶解する。この溶液を−50℃に冷却し、1.1当
量のカリウム−t−ブチレート(t−BuOK)を100mlの乾燥THF中に溶解し
た溶液をゆっくり添加する。t−BuOKを全部添加すると、この混合物の温度は0
℃までゆっくりと増大する。前記混合物に関して、THFの50容量%の量を蒸
留により除去し、得られるポリマーeをメタノール中で沈殿させる。前記沈殿物
を濾過し、メタノールで洗浄し、減圧下(4×10-3ミリバール)室温で乾燥す
る。
得られるポリマーは、非共役クロロ−先駆体eである。共役ポリマーを得るた
めに、2gの前記先駆体eを400mlのシクロヘキサノン中に溶解させ、これに
より0.5重量%溶液を形成する。非共役単位mの所望数に依存して、メタノー
ルをこの溶液に添加する。例えば10mlのメタノールを400mlのシクロヘキサ
ノンに添加すると、およそm=10%の非共役単位部分を含む共役ポリマーfが
得られる。メタノールを添加しない場合には、m=0%の完全な共役ポリマーf
が得られる。これらの物質において、重合度はn=10〜100,000である
。非共役単位を少ない画分で含むものは、活性層の効率を増大させる。
次いでこの溶液を、窒素中12時間130℃に加熱する。その後、この溶液を
冷却し、ポリマーfをメタノール中で沈殿させ、濾過し、メタノールで洗浄し、
減圧下で乾燥させた。このようにして得られた、図6の繰り返し単位(I)を有
する共役ポリマーfはトルエン、THF及びキシレンに容易に溶解することがで
きる(3重量%まで)。実施例2
図7において、番号1はポリマーLED構造体の断面図を概略的に表わしたも
のである。20Ω/□以下の表面抵抗を有する、透明なインジウム−すず酸化物
層(ITO)5を、ガラス基板3上にスパッターする。この層5は、次いで堆積
されかつ繰り返し単位(I)(図6)を有する共役PPVから成る活性層7中へ
ホールを注入するための電極層として作用する。かかる活性層7は150nmの
厚みを有し、本発明の共役2,5−アルキル−置換PPVの1〜3重量%溶液を
スピンコートすることにより製造される。溶媒には、トルエン、キシレン、TH
F又はこれらの溶媒の混合物が使用できる。カルシウム層9を、該活性層7上に
、圧力2×10-4Pa以下で、蒸発により設ける。カルシウム層9は250nm
の層厚みを有し、活性層7内に電子を注入するための電極として作用する。ポリ
マーLEDの大きさは1cm2である。
2つの電極層5及び9を直流電源に接続し、カルシウム電極9をアースする。
本発明の共役PPVのポリマーフィルム7は、常に均質な緑色光を発光し、これ
は白昼環境下で視覚的に明確に認識できる。完全な共役状態(画分m=0%)に
おいては、0.2%の効率が得られる。即ち、活性層内に注入される1,000
個の電子あたり2個のフォトンが発生する。
図8は、得られたLEDの特性を示し、電極間の電流I(アンペア)を、適用
する電力V(ボルト)の関数としてプロットする。更に光量Lを、電力Vの関数
として、任意単位(a・u)で示す。本例においては、ポリ〔2−メチル−5−
(3,7−ジメチルオクチル)−p−フェニレンビニレン〕(繰り返し単位は図
6の式II)を活性層として用いる。このLEDは、480〜650nmの範囲で緑
色光を発光し、最大発光は約530nmである。
活性層としてポリ〔2−メチル−5−(n−ドデシル)−p−フェニレンビニ
レン〕(繰り返し単位は図6の式III))を有するLEDを同様の方法で製造す
る。前記LEDは、480〜650nmの範囲で緑色光を発光し、最大発光は約5
60nmである。
本発明の方法は、スピンコートによる簡単な方法で製造される広い表面領域を
有するポリマーLEDを可能とし、前記LEDの活性層は、共役2,5−アルキ
ル−置換PPVにより構成される。得られるLEDは緑色光を発光する。本発明
の方法は、大きい可撓性の基板表面のLEDを製造するのに極めて適切である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.ポリ(p−フェニレンビニレン)は、次の一般式 (式中R1はC10〜C12アルキル基、C2はC1〜C4アルキル基を示す)で表わ される繰り返し単位を含むことを特徴とする共役2,5−置換ポリ(p−フェニ レンビニレン)を含み、少なくとも1つが半透明である2個の電極層の間に位置 する活性層を含む発光ダイオード。 2.R1は3,7−ジメチルオクチル基、R2はメチル基を示すことを特徴とする 請求項1記載の発光ダイオード。 3.R1はn−ドデシル基、R2はメチル基を示すことを特徴とする請求項1記載 の発光ダイオード。 4.R1はn−ドデシル基、R2はエチル基を示すことを特徴とする請求項1記載 の発光ダイオード。 5.R1はn−ドデシル基、R2はn−ブチル基を示すことを特徴とする請求項1 記載の発光ダイオード。 6.R1は4,6,6−トリメチルヘプチル基、R2はメチル基を示すことを特徴 とする請求項1記載の発光ダイオード。 7.次の一般式 (式中、R1はC10〜C12アルキル基、R2はC1〜C4アルキル基を示す) で表わされる繰り返し単位を含む共役2,5−置換ポリ(p−フェニレンビニレ ン)。 8.R1はn−ドデシル、3,7−ジメチルオクチル及び4,6,6−トリメチ ルヘプチルから成る群から選ばれる置換基、R2はメチル基を示す請求項7記載 の共役2,5−置換ポリ(p−フェニレンビニレン)。 9.次の工程: a.基板に第1導電性電極層を設け、 b.前記第1層に、溶媒中に式(I)(式中、R1及びR2は上記と同様である )で表わされる繰り返し単位を有する共役2,5−置換ポリ(p−フェニレンビ ニレン)が溶解した溶液を提供し、その後溶媒を蒸発させて、これにより活性層 を形成し、 c.活性層に第2導電性電極層を設ける 工程を含む請求項1記載の発光ダイオードの製造方法。
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