JPH09502478A - 脂肪族ポリアミドと芳香族ポリアミド・オリゴマーを含んで成る改善された耐湿性を有するポリアミド組成物 - Google Patents

脂肪族ポリアミドと芳香族ポリアミド・オリゴマーを含んで成る改善された耐湿性を有するポリアミド組成物

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JPH09502478A JP7514658A JP51465895A JPH09502478A JP H09502478 A JPH09502478 A JP H09502478A JP 7514658 A JP7514658 A JP 7514658A JP 51465895 A JP51465895 A JP 51465895A JP H09502478 A JPH09502478 A JP H09502478A
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Abstract

(57)【要約】 ナイロン6のような脂肪族ポリアミドと、ポリ(トリレン‐ジイソフタルアミド)オリゴマーのような芳香族ポリアミド・オリゴマーを含んでなり、周囲湿度、即ち約50%から約65%の湿度において改善された屈曲モジュラス保持性と屈曲強さ保持性を示すポリアミド組成物。

Description

【発明の詳細な説明】 脂肪族ポリアミドと芳香族ポリアミド・オリゴマーを 含んで成る改善された耐湿性を有するポリアミド組成物 発明の背景 この発明はナイロン6のような脂肪族ナイロンと特定の芳香族ポリアミドオリ ゴマーとの、高相対湿度(即ち、約25%若しくはそれ以上)での屈曲モジュラ スと屈曲強さの保持性が優れているブレンドに関する。この発明のもう一つの面 は本発明のブレンドから作られる製造物品、およびこの芳香族ポリアミドオリゴ マーの製造法に関する。 芳香族ポリアミドとそのブレンドは公知である。例えば、米国特許第4,01 4,957号、同第4,467,011号、同第4,788,248号、同第4 ,788,249号および同第4,983,719号明細書を参照されたい。 本発明の要約 本発明の一つの面は、次の: (a)“脂肪族ポリアミド”;および (b)次式: および式B: ‐CO‐Ar‐CO‐ (式中: nは0、1、2、3若しくは4であり; Rは各々同一若しくは異なる基であって、アルキル、アルコキシ、ハロ、アリ ール、アリールオキシであり、そして Arは1,3‐(または1,4‐)フェニレン、置換1,3‐(または1,4 ‐)フェニレン、2,6‐ナフタレン、置換ナフタレンおよびそれらに類するも のであることができるアリーレン部位である。) の繰返単量体単位を有する“芳香族ポリアミドオリゴマー” を含んでなるポリアミド組成物に関する。 本発明のもう一つの面は、本発明の組成物から全部若しくは一部が作られてい る物体であるフィルム、繊維、成形部品およびそれらに類するもののような物品 に関する。 本発明の組成物およびそれより作られる物品は、芳香族ポリアミドオリゴマー を含んでいないナイロン6のような脂肪族ポリアミドから作られた組成物や物品 に較べて、幾つかの利点を有する。例えば、ナイロン6は通常湿度に敏感であり 、比較的高い湿度、即ち相対湿度25%若しくはそれ以上では屈曲強さと屈曲モ ジュラスが有意に低下する。しかし、本発明のポリアミド組成物は湿度に対し比 較的敏感でなく、ナイロン6単独のような脂肪族ポリアミドに較べて、比較的高 い湿度での引っ張りおよび屈曲の強さとモジュラスの低下がはるかに小さい。本 発明の組成物のもう一つの利点は、低いおよび高い相対湿度でのガラス転移温度 が高いことである。本発明のさらにもう一つの利点は、56%RHにおけるよう な高い相対湿度での寸法の増加が小さいことである。 本発明のもう一つの面は、上記で説明したような(a)“脂肪族ポリアミド” 、(b)“芳香族ポリアミドオリゴマー”、および場合によって追加される(c )機能性オレフィン系重合体を含んでなるポリアミド組成物に関する。この機能 性オレフィン系重合体は、カルボキシル基若しくは酸無水物基で機能化されたポ リプロピレン、ポリエチレン若しくはエチレン/プロピレン共重合体のいずれか である。この機能性オレフィン系重合体添加物の目的は、この組成物の吸湿性と 寸法の増大をさらに減らすことである。 本発明のもう一つの面は、次式: の芳香族イソシアナートを次式: HO2C‐Ar‐CO2H の芳香族ジカルボン酸(ただし、上記の式においてn、RおよびArは上記で説 明したのと同じである)とを、カプロラクタムまたはN‐メチルピロリドンのよ うなラクタムまたはアミド溶媒中、アルカリ金属若しくはアルカリ土類金属の水 酸化物若しくはアルコキシドのような塩基の存在下で反応させることから成る芳 香族ポリアミドオリゴマーの製造法を含んでいる。 図面の簡単な説明 以下の本発明の詳細な説明および添付図面を参照すると、本発明はより十分に 理解され、そしてさらなる利点が明らかになるであろう。添付図面において、 図1は屈曲モジュラスに及ぼす湿分含有量の効果を示す、湿分含有量/組成物 の関数としての屈曲モジュラスのグラフである。 図2は屈曲モジュラスに及ぼす湿分含有量の効果を示す、湿分含有量/組成物 の関数としての屈曲モジュラスのグラフである。 図3は屈曲モジュラスに及ぼす湿分含有量の効果を示す、湿分含有量/充填材 充填組成物の関数としての屈曲モジュラスのグラフである。 図4は屈曲モジュラスに及ぼす湿分含有量の効果を示す、湿分含有量/充填材 充填組成物の関数としての屈曲モジュラスのグラフである。 推奨される態様の詳細な説明 本発明の組成物は二つの基本構成成分を含んでなる。一つの基本構成成分は“ 脂肪族ポリアミド”である。本明細書で用いられる“脂肪族ポリアミド”は、高 分子鎖の欠くことのできない部分として、少くとも二個の脂肪族炭素原子によっ てお互いに隔てられている繰返カーボンアミド基が存在することを特徴とするポ リアミドである。これらポリアミドの例は、次式: ‐NHC(O)RC(O)NHR1‐または‐NH‐R‐C(O)‐ (式中、RとR1は同一または異なる基であって、少くとも約二つの炭素原子を 有するアルキレン基、望ましくは約2から12個の炭素原子を有するアルキレン 基である。) の一般式で代表される繰返単量体単位若しくはこれらの組合せを有するポリアミ ドである。かかるポリアミドの例は、ポリ(テトラメチレンアジポアミド)(ナ イロン4,6)、ポリヘキサメチレン・アジポアミド(ナイロン6、6)、ポリ (ヘキサメチレン・アゼラインアミド)(ナイロン6、9)、ポリヘキサメチレ ン・セバシンアミド(ナイロン6,10)、ポリ(ヘプタメチレンピメリンアミ ド)(ナイロン7,7)、ポリ(オクタメチレンスベリンアミド)(ナイロン8 ,8)、ポリ(ノナメチレンアゼラインアミド)(ナイロン9,9)、ポリ(デ カメチレンアゼラインアミド)(ナイロン10,9)およびこれらに類するポリ アミドのような、ジアミンと二酸との反応によって合成されるポリアミドである 。また、有用な脂肪族ポリアミドの例はアミノ酸、および例えばラクタムのよう なそれらの誘導体の重合によって合成されるポリアミドである。これらの有用な ポリアミドの例は、ポリ(4‐アミノ酪酸)(ナイロン4)、ポリ(6‐アミノ ヘキサン酸)(ナイロン6)、ポリ(7‐アミノヘプタン酸)(ナイロン7)、 ポリ(8‐アミノオクタン酸)(ナイロン8)、ポリ(9‐アミノノナン酸)( ナイロン9)、ポリ(10‐アミノデカン酸)(ナイロン10)、ポリ(11‐ アミノウンデカン酸)(ナイロン11)、ポリ(12‐アミノドデカン酸)(ナ イロン12)およびこれらに類するポリアミドである。二種またはそれ以上の脂 肪族ポリアミドのブレンドも用いることができる。 上に示した脂肪族ポリアミドの繰返単位の任意の組合せから作られる共重合体 も用いることができる。例として挙げるもので、限定するものではないが、この ような脂肪族ポリアミド共重合体にカプロラクタム/ヘキサメチレン・アジポア ミド共重合体(ナイロン6/6,6)、ヘキサメチレン・アジポアミド/カプロ ラクタム共重合体(ナイロン6,6/6)、ヘキサメチレン・アジポアミド/ヘ キサメチレン‐アゼラインアミド共重合体(ナイロン6,6/6,9)、および 上に示した脂肪族ポリアミドの繰返単位と脂肪族/芳香族ポリアミド繰返単位か ら作られる共重合体がある。そのような共重合体の例はナイロン6/6T、ナイ ロン6,6/6,T、ナイロン6/10T、ナイロン6/12T、ナイロン6, 10/6,Tなどである。 本発明を実施する際に用いられる望ましい脂肪族ポリアミドは、ポリ(カプロ ラクタム)、ポリ(7‐アミノヘプタン酸)、ポリ(テトラメチレンアジポアミ ド)、ポリ(ヘキサメチレンアジポアミド)およびそれらの混合物である。特に 望ましい脂肪族ポリアミドはポリ(カプロラクタム)、ポリ(ヘキサメチレンア ジポアミド)、ポリ(テトラメチレンアジポアミド)およびそれらの混合物であ る。 本発明の実施において有用な脂肪族ポリアミドは、市場の供給者から入手する ことができるか、或いは既知の合成法に従って製造することができる。例えば、 ポリ(カプロラクタム)はアライドシグナル社(AlliedSignal Inc.)から入手 でき、またポリ(ヘキサメチレンアジポアミド)はデュポン社(DuPont Co.)か ら入手できる。 この脂肪族ポリアミドの数平均分子量は広い範囲で変えられる。通常、この脂 肪族ポリアミドは、自立性フィルムを生成するのに十分な程大きく、且つそのブ レンドをフィルムに溶融加工できる程十分に低い、フィルム形成できる分子量の 物である。かかる数平均分子量はフィルム製造技術分野の当業者には良く知られ ており、普通、ぎ酸粘度法で測定した値で少くとも約5,000である。この方 法では、90%のぎ酸に25℃で溶解した9.2重量%濃度の溶液が用いられる 。本発明の望ましい態様では、この脂肪族ポリアミドの数平均分子量は約5,0 00から約1,000,000であり、特に望ましい態様では約10,000か ら約100,000である。特に望ましい態様の中で、最も望ましいのはその脂 肪族ポリアミドの分子量が約20,000から約40,000の物である。 この組成物に含まれる脂肪族ポリアミドの量は広い範囲で変えられる。本発明 の望ましい態様では、使用される脂肪族ポリアミドの量は、ブレンド中の芳香族 ポリアミドオリゴマーと脂肪族ポリアミドの総重量を基に、約70重量パーセン ト若しくはそれ以上であり、本発明の特に望ましい態様では、上述の総重量を基 に、約75から約99重量パーセントである。これらの特に望ましい態様の中で も最も望ましいのは、使用される脂肪族ポリアミドの量が脂肪族ポリアミドと芳 香族ポリアミドオリゴマーの総重量を基に、約85から約95重量パーセントで ある態様である。 第2の主要構成成分として、本発明の組成物は“芳香族ポリアミドオリゴマー ”を含んでいる。本明細書で用いられる“芳香族ポリアミドオリゴマー”は、次 式: および式B: ‐CO‐Ar‐CO‐ の繰返単量体単位を有する芳香族ポリアミドである。ただし、上記の式において nは0、1、2、3若しくは4であり; Rは各々同一若しくは異なる基であって、アルキル、アルコキシ、ハロ、アリ ール、アリールオキシであり、そして Arは1,3‐(または1,4‐)フェニレン、置換1,3‐(または1,4 ‐)フェニレン、2,6‐ナフタレン、置換ナフタレンおよびそれらに類するも のであることができるアリーレン部位である。望ましいRはアルキルで、より望 ましいのはメチル、エチル若しくはブチル基であり、最も望ましいのはメチル基 である。 有用なポリアミドオリゴマーの例は、ポリ(トリレン‐2,4(2,6‐)イ ソフタルアミド)、ポリ(トリレン‐2,4(2,6)‐テレフタルアミド)、 ポリ(トリレン‐2,4(2,6)‐テレ/イソフタルアミド)、ポリ(トリレ ン‐2,4(2,6‐)‐2,6‐ナフタルアミド)、ポリ(メチレン‐ビス‐ 4,4´‐ジフェニレン/トリレン‐2,4(2,6‐)イソフタルアミド、ポ リ(メチレン‐ビス‐4,4´‐ジフェニレン/トリレン)、ポリ(4,4´‐ ビフェニレンイソフタルアミド)、ポリ(トリレン‐2,4(2,6)‐ナフタ ルアミド)およびポリ(トリレン‐2,6‐イソフタルアミド)である。 望ましい芳香族ポリアミドオリゴマーは、ポリ(トリレン‐2,4(2,6) ‐イソフタルアミド)、ポリ(トリレン‐2,6‐イソフタルアミド)、ポリ( トリレン‐2,4(2,6)‐テレ/イソフタルアミド)、ポリ(メチレン‐ビ ス‐4,4´‐ジフェニレン/トリレン‐2,4(2,6)‐イソフタルアミド およびそれらの混合物である。より望ましい芳香族ポリアミドオリゴマーは、ポ リ(トリレン‐2,4(2,6)‐イソフタルアミド)、ポリ(トリレン‐2, 6‐イソフタルアミド)、ポリ(メチレン‐ビス‐4,4´‐ジフェニレン/ト リレ ン‐2,4(2,6)‐イソフタルアミド)およびそれらの混合物である。最も 望ましい芳香族ポリアミドオリゴマーはポリ(トリレン‐2,4(2,6)‐イ ソフタルアミド)、ポリ(トリレン‐2,6‐イソフタルアミド)およびそれら の混合物である。 式Aの繰返単量体単位と式Bの繰返単量体単位のモル比は大体1:1である。 式AまたはBの基本繰返単量体単位に加えて、本発明の芳香族ポリアミドオリ ゴマーは、場合によっては、10モルパーセントまでの次式: ‐N(H)‐R1‐N(H)‐および ‐(O)C‐R2‐C(O)‐ の脂肪族単量体単位およびその組合せを含んでいることができる。ここで、その 芳香族ポリアミドオリゴマー中の式‐N(H)‐と‐(O)C‐の部位の総数は 同一であり、そしてR1とR2は同一または異なるもので、エチレン、プロピレン 、ブチレン、ヘキサメチレン、ノナメチレン、デカメチレン、ドデカメチレンな どの脂肪族部位である。この脂肪族単量体単位は式:‐NH‐R3‐CO‐から 構成されていてもよく、ここでR3はエチレン、ブチレン、ペンタメチレン、ヘ キサメチレン、ウンデカメチレン、デカメチレンおよびこれらに類する基である 。 この芳香族ポリアミドオリゴマーの固有粘度は決定的に重要であり、これはこ の芳香族ポリアミドオリゴマーのオリゴマーとくしての性質の結果である。この 芳香族ポリアミドオリゴマーは、通常、約1.0dL/g若しくはそれ以下の固 有粘度を有する。望ましくは、この芳香族ポリアミドオリゴマーは約0.8dL /g以下、より望ましくは約0.1から約0.7dL/g、そして最も望ましく は約0.15から約0.5dL/gの固有粘度を有する。これらの粘度の値はN ,N‐ジメチルアセトアミド中、濃度0.5%、室温(約25℃)で標準ウベロ ーデ粘度計を用いて測定される。このオリゴマーの分子量は、ゲル浸透クロマト グラフィー(GPC)で求めた値で、通常、約1,000から約5,000、よ り典型的には約2,000から約4,000の範囲である。 この芳香族ポリアミドオリゴマーのガラス転移温度(Tg)は広い範囲で変え られるが、通常、脂肪族ポリアミドのTgより高く、且つ300℃未満である。 この芳香族ポリアミドオリゴマーのガラス転移温度は、望ましくは約180℃若 しくはそれ以上、より望ましくは約180℃から約300℃、そして最も望まし くは約200℃から約280℃である。ガラス転移温度(Tg)は示差走査熱量 測定法で求めることができる。 この組成物に含まれる芳香族ポリアミドオリゴマーの量は広い範囲で変えられ 、そしてそれは脂肪族ポリアミドの性質、即ちTgと耐湿性を向上させる任意の 量である。通常、芳香族ポリアミドオリゴマーの量は、その組成物中のポリアミ ドオリゴマーと脂肪族ポリアミドの重量の少くとも約1パーセントである。芳香 族ポリアミドオリゴマーの量は、組成物中のポリアミドオリゴマーと脂肪族ポリ アミドの総重量基準で、望ましくは約1から約30重量%、より望ましくは約5 から約25重量%、そして最も望ましくは約5から約15重量%である。 本発明で用いられる芳香族ポリアミドオリゴマーは、例えばジョン・ワイリー ・アンド・サンズ社(John Wiley & Sons,Inc,)出版の高分子科学および工学 の百科事典(Encyclopedia of Polymer Sience and Technology )、第10巻、 487−491頁(1969年)に説明されている方法のような、常用の方法を 用いて合成することができる。この芳香族ポリアミドオリゴマーは次式: のジイソシアネートと、式: HO2C‐Ar‐CO2H のジカルボン酸とを、ラクタム若しくはアミド溶媒中、塩基の存在下で反応させ ることからなる、本発明の方法で合成するのが望ましい。この追加の繰返単量体 単位は、単に式:OCN‐R1‐NCOの適したジイソシアネート若しくは式: OCN‐R1‐NCOのジカルボン酸を反応混合物中に希望の量で添加すること によって、この芳香族ポリアミドオリゴマー中に導入することができる。 有用なジイソシアナートは、2,4‐トリレンジイソシアネート(TDI)、 工業用トリレンジイソシアネート(これは2,4‐トリレンジイソシアネートと 2,6‐トリレンジイソシアネートとの混合物である)、4,4´‐メチレンジ (フェニルイソシアネート)(MDI),2,4‐トリレンジイソシアネート( TDI)と4,4´‐メチレンジ(フェニルイソシアネート)(MDI)との混 合物、トリレン‐2,6‐イソフタルアミド(TDAI)、4,4´‐メチレン ‐ジ(o‐トリルイソシアネート)、4,4´‐ビフェニレンジイソシアネート などである。これらの内で、2,4‐トリレンジイソシアナート、工業用トリレ ンジイソシアネートおよび4,4´‐メチレン‐ジ(o‐トリルイソシアネート )がより望ましい。最も望ましいジイソシアネートは2,4‐トリレンジイソシ アネートおよび工業用トリレンジイソシアネートである。 有用なジカルボン酸に、イソフタル酸、テレフタル酸、2,6‐ナフタレンジ カルボン酸、および5‐メチル、5‐クロロ、5‐ヒドロキシ若しくは5‐ニト ロ・イソフタル酸のような置換イソフタル酸がある。より望ましいジカルボン酸 はイソフタル酸、テレフタル酸および置換イソフタル酸である。イソフタル酸と テレフタル酸が最も推奨される。 有用な塩基は広い範囲で変えられる。有用な塩基の例は、ナトリウムメトキシ ド、水酸化ナトリウム、ナトリウムエトキシド、水酸化カリウムおよびこれらに 類する塩基のようなアルカリおよびアルカリ土金属の水酸化物若しくはアルコキ シドである。望ましい塩基は、アルカリ金属の水酸化物およびアルコキシド、特 にナトリウムの水酸化物およびアルコキシドである。より望ましい塩基はナトリ ウムアルコキシドで、最も望ましい塩基はナトリウムメトキシドおよびナトリウ ムエトキシドである。 反応温度は広い範囲で変えられる。望ましい反応温度は約150から約280 ℃、より望ましい反応温度は約160から約250℃、そして最も望ましい反応 温度は約180から約220℃である。 反応圧力は広い範囲で変えられる。この反応は自生圧下で行うのが望ましい。 反応時間は広い範囲で変えられる。この反応時間は、通常、二酸化炭素の発生 速度によって制御される。 この反応はその反応条件下で反応成分と反応しない溶媒中で行われる。反応溶 媒は、望ましくはカプロラクタム、ピロリドン、N‐メチルピロリドン、N,N ‐ ジメチルアセトアミド、N,N‐ジメチルホルムアミドなどのラクタムまたはア ミド溶媒であり、最も望ましくはカプロラクタム、ピロリドン若しくはN‐メチ ルピロリドンのようなラクタムである。 上述の基本成分に加えて、本発明の組成物は、場合によっては、機能性熱可塑 性オレフィン系重合体を含んでいることができる。この機能性オレフィン系重合 体は、グラフト共重合によつて約0.1から約5重量パーセントのカルボキシル 基または酸無水物官能基を含むように修飾した常用のポリエチレン(LDPE、 HDPE)、ポリプロピレン若しくはエチレン/プロピレン共重合体であること ができる。このような機能性ポリオレフィンは、普通、マレイン酸無水物(“マ レイン化”)、フマル酸、アクリル酸または他の同様の不飽和機能性試薬を用い る、融解相または溶液相グラフト共重合によつて合成される。例えば、米国特許 第3,862,265号および同第3,884,882号明細書、並びにJ.A ppl.Polym.Sc1.18、967(1974)を参照されたい。本発 明で有用な、適した機能性オレフィン系重合体の例は、マレイン化またはカルボ キシル化ポリエチレン、マレイン化またはカルボキシル化ポリプロピレン、マレ イン化またはカルボキシル化エチレン/プロピレン共重合体およびマレイン化ま たはカルボキシル化ポリ(4‐メチレン‐1‐ペンテン)である。本発明のポリ アミド組成物中の機能性オレフィン系重合体の量は、脂肪族ポリアミド、芳香族 ポリアミドオリゴマーおよび機能性オレフィン系重合体の総重量を基に、0から 約50重量パーセントの範囲で変えられる。 本発明のポリアミド組成物中に機能性オレフィン系重合体を含有させる目的は 、このポリオレフィンの低い吸湿性と湿度による寸法の増加が小さいという利点 と、脂肪族ポリアミド・マトリックス中に芳香族ポリアミドオリゴマーを添加す ることにより得られる、大きいモジュラスと強さを湿度に対して保持するという 利点とを、相乗的に併せ有せしめることである。湿度に対する改善されたモジュ ラス保持性の利点は、下記の実施例9および12の組成物を比較例CおよびDと 比較している図1、2、3および4で例証されている。実施例9および12の組 成物は、機能性ポリオレフィンが含まれていない(下記の表2を参照されたい) 下記の実施例8および11に較べて、吸湿性と寸法増加が小さいことを示した。 本発明の組成物はまた、場合によっては、適した耐衝撃性改良材を含んでいて もよい。適した耐衝撃性改良材に、酸無水物、カルボキシル、アミノ或いはエポ キシ機能化エチレン共重合体、エチレン/プロピレン(EP)ゴム若しくはエチ レン/プロピレン/ジエン(EPDM)ゴム、スチレン‐ブタジエン‐スチレン (SBS)ブロック共重合体、およびスチレン‐エチレン/ブチレン‐スチレン (S‐EB‐S)ブロック共重合体ゴムのような、それらの水素化誘導体がある 。このような機能性エラストマーは市場から入手できる:例えば、マレイン化E PR[エクセラー(Exxelor:登録商標)VA‐1803、エクソン・ケミカル 社(Exxon Chem.Co.)およびマレイン化S‐EB‐Sブロック共重合体ゴム[ クラトン(Kraton:登録商標)FG‐1901x、シェル・ケミカル社(Shell Chem.Co.)である。 本発明の組成物中で使用するのに適した他のクラスの耐衝撃性改良材に、外側 のシェルとしてポリメチルメタクリレート、ポリ(スチレン‐共‐メチルメタク リレート)若しくはポリ(スチレン‐共‐アクリロニトリル)をグラフトした橋 架けポリブタジエン、ポリ(スチレン‐共‐ブタジエン)、ポリ(n‐ブチルア クリレート)ゴムのコアから成る、粒径の小さい(<1μ)コア‐シェルタイプ のゴムがある。このようなコア‐シェル型のゴムは、ローム・アンド・ハース社 (Rohm and Haas Co.)[パラロイド(Paraloid:登録商標)シリーズ]および タケダ化学薬品株式会社(Takeda Chemical Co.)[スタフィロイド(Staphyloi d:登録商標)シリーズ]などの供給源から市場を通して入手できる。これらの コア‐シェル型のゴムは、カルボキシル機能化コア‐シェル・ゴム(パラロイド EXL‐3386、ローム・アンド・ハース社)のような機能化タイプのゴムで あってもよい。 この適した耐衝撃性改良材の量は、脂肪族ポリアミド、芳香族ポリアミドオリ ゴマ、およびこの追加の機能性オレフィン系重合体を含んでいるか、含んでいな い耐衝撃性改良材の総重量に対して、0から約30パーセントの範囲で変えるこ とができる。一般に、この耐衝撃性改良材の含有量は、この技術分野の習熟者に は明らかなように、耐衝撃強さとモシュラス、強さおよび耐熱性が希望のバラン スを保つように最適にされる。 前述の基本成分に加えて、本発明の組成物は、また、普通にポリアミド樹脂と 一緒に用いられている添加剤である各種の他の追加成分も含んでいることができ る。このような追加成分に、タルク、ガラス繊維、粘土およびそれらに類するも ののような充填剤;カプロラクタム、ラウリルラクタム、オルソおよびパラ‐ト ルエン・エチルスルホンアミド、ポリエステル・グルタメート、ポリエステル・ グリコール、ポリエステル・アジペートおよびこれらに類するものなどのラクタ ム類、ポリエステル類およびスルホンアミド類のような可塑剤;鎖長延長剤;酸 化鉄、カルシウムレッド、ローダミン、クロムイエロー、クロムグリーン、フタ ロシアニンブルーおよびこれらに類するもののような染料および顔料;離型剤; 酸化防止剤;紫外線安定剤:核化剤;潤滑剤;帯電防止剤;難燃剤;およびこれ らに類する添加剤がある。これらの追加成分はこの技術分野の習熟者には良く知 られているから、本明細書では詳細には説明しない。これらの追加成分は任意の 常用の方法を用いてこの組成物に導入することができる。普通、このような追加 の材料はブレンドを作る混合工程で含められるか、またはその工程に続く射出成 形のような溶融成形工程で加えられる。 本発明の組成物はその脂肪族ポリアミド成分に比べて改善された性質を示す。 例えば、本発明の組成物はその脂肪族ポリアミド成分に比べて高いガラス転移温 度(Tg)を示す。その結果、本発明の組成物はナイロン6のような脂肪族ポリ アミドより優れている。脂肪族ポリアミドがナイロン6の場合には、この組成物 のガラス転移温度は、普通、少くとも約55℃、望ましくは少なくとも約60℃ で、より望ましくは脂肪族ポリアミド成分のTgより約5℃から約30℃、そし て最も望ましくは約10℃から約30℃高い。 本発明の組成物は、また、脂肪族ポリアミド成分単独、または脂肪族ポリアミ ドと機能性ポリオレフィンとの二成分混合物(比較例CおよびD)より、約50 から約65%の周囲相対湿度での屈曲モジュラス(ASTM‐D‐790)およ び屈曲強さ(ASTM‐D‐790)の保持性が有意に優れている。屈曲モジュ ラスおよび屈曲強さの保持率(%)は、普通、35%以上、望ましくは約50% 若しくはそれ以上、より望ましくは約60%若しくはそれ以上、そして最も望ま しくは約65から約95%である。 本発明の組成物は任意の常用のブレンド法を用いて基本構成成分と他の追加の 成分をできるだけ均一にブレンド若しくは混合することにより調製することがで きる。融解押出法、バッチ式融解法およびこれらに類する方法などの適切なブレ ンド法がこの技術分野で良く知られており、従ってここでは詳細には説明しない 。例えば、ジョン・ワイリー・アンド・サンズ社出版の高分子科学および工学の 百科事典 、第6巻、571‐631頁(1986年)の“押出成形”の項を参照 されたい。この文献を本明細書で引用、参照するものとする。通常、このブレン ド工程は、例えばか粒、ペレットおよび粉末などの適した形状で、単独若しくは 組合せとして加えられるこれら重合体の融解点より高い温度で行われ、回分式或 いは連続式混合機中で強く混合しながら融解物に加えらる。例えば、脂肪族ポリ アミドを芳香族ポリアミドオリゴマーと一緒に融解してマスターバッチ化または 前ブレンドし、このプレミックス若しくはマスターバッチを、希望量の脂肪族ポ リアミドと芳香族ポリアミドオリゴマーがブレンド生成物に供給されるのに十分 な量で、融解した脂肪族ポリアミドに添加する。同様に、このブレンド法は、重 合体成分の一つが融解する高温で行われ、もう一つの重合体成分を融解している 成分と十分密に混合することにより混ぜ合わされる。同様に、各種の固体成分を か粒化し、次いでそのか粒化成分を、例えばバンバリーまたはヘンシェル(Hens chel)ミキサーのような適したブレンダーでできるだけ均一にドライ混合し、次 いで一軸または二軸スクリュー押出成形機で融解押し出しすることができる。こ の押し出されたブレンドのストランドを冷却し、切断することによりペレット化 する。 本発明によるブレンドは、ポリアミドおよびそのブレンドが用いられる用途に 使用することができる。これらは熱可塑性材料であって、それより射出成形法お よび押出成形法のような常用の重合体成形法で価値のある製造物品が作られる。 このような成形物の例は、芝庭用設備の構成部材、動力工具ケース、スノーショ ベルとスノーモービルのハウジング、家具設備、スポーツ設備、電気および電子 部材および自動車部材である。押出成形品の例は、フィルム、溶融紡糸繊維およ びヤーン、モノフィラメント、シート、チューブ、ロッドまたは異形品である。 幾つかの半成形品のあるものは機械成形法若しくは熱成形法でさらに成形するこ とが可能である。 より高いガラス転移温度、および環境相対湿度(約50%から約60%)での 屈曲モジュラスおよび屈曲強さの高い保持性により、本発明の組成物は動力工具 のケースおよび部材、自動車の外装および内装部品、ある種の電気部品用に特に 有用である。 以下の実施例は本発明をより良く例証するために提示されるもので、本発明を 限定するものと考えるべきではない。 実施例1 加熱マントル、温度計、蒸気‐ジャケット付きコンデンサー、添加ロートおよ び効率の良い攪拌機を備えた2Lのガラス製反応容器に、350mLの融解カプ ロラクタム、続いてナトリウムメトキシド(0.16g、2.9ミリモル)およ びイソフタル酸(185g、1.14モル)を装填した。次に、この混合物を攪 拌しながら200℃に加熱した。次いで、この反応器の内容物を攪拌しながら、 194g(1.114モル)の2,4‐トリレンジイソシアネート(TDI)を 添加ロートから滴下した。反応が起きると、二酸化炭素の発生が認められ、内容 物が徐々に粘ちょうになった。TDIの添加が完了(約1時間)してから、反応 混合物を200℃でさらに2時間撹拌しながら加熱した。この透明、粘ちょうな 、ポリ(トリレン‐2,4‐ジイソフタルアミド)のカプロラクタム溶液を、次 に、大過剰(6L)の熱水(90℃)に激しく攪拌しながら加え、生成物のポリ (トリレン‐2,4‐ジイソフタルアミド)をベージュ・ホワイト色の固体とし て沈殿させた。次いで、これを濾別し、さらに熱水で洗い、最後に80℃で減圧 (1mmHg)乾燥した(収量=325g)。 上記で得られたポリ(トリレン‐2,4‐ジイソフタルアミド)はDSC法で 測定したTgが約224℃であった。そのN,N‐シメチルアセトアミド(DM Ac)中での還元粘度は0.14dL/gであった。N‐メチルピロリドン中で のゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)は、ポリメチルメタクリレート基準試 料を用いて求めた分子量(Mn)が3,900であることを示した。加水分解( HCl水溶液)‐ガスクロマトグラフ(GC)分析は、このオリゴマーが主とし てポリアミドとして結合している2,4‐トリレンジアミン単位とイソフタル 酸単位から成り、若干量のカプロラクタムが恐らくは末端基として結合している ことを示した。 この方法のもう一つの変法では、水中に沈殿させる代りに、最終反応混合物を 減圧蒸留して残存カプロラクタムの一部を除去した。次いで、冷却してポリ(ト リレン‐イソフタルアミド)を濃縮物(>70%固体)として単離し、その固体 をすり潰した。このオリゴマー濃縮物は新しい未洗浄のナイロン6とブレンドす るために用いることができるもので、次いで常法で熱水で洗浄して残存カプロラ クタムが除去される。 実施例2 ガラスライニングしたファウドラー(Pfaudler)反応器(40L)に 10.7kgのフレーク状のカプロラクタムを窒素雰囲気下で装填した。反応器 をゆっくり120℃まで加熱し、次いで融解したカプロラクタムに4.68gの ナトリウムメトキシドと5.5kgのイソフタル酸を加えた。この内容物を温度 が200℃に達するまで撹拌しながら加熱した。この時点で、反応器に5.82 kgの工業用トリレンジイソシアネート(2,4‐トリレンジイソシアネートと 2,6‐トリレンジイソシアネートとの混合物)を8Lのステンレス製の装填器 から、約48g/分の定常速度で、調節された二酸化炭素の発生(約30mL/ 分)を維持しながら、ゆっくり加えた。 トリレンジイソシアネート(2,4‐トリレンジイソシアネートと2,6‐ト リレンジイソシアネートとの混合物)の添加完了後、反応混合物をさらに2時間 攪拌し、次いで熱水(90℃、3×60L)に良く攪拌しながら加え、沈殿させ た。ベージュ色の固体であるトリレン‐2,4‐ジイソフタルアミド/トリレン ‐2,6‐ジイソフタルアミド共重合体(TDAI)を濾過により単離し、80 ℃で減圧乾燥した(収量=8.4kg)。このトリレン‐2,4‐ジイソフタル アミド/トリレン‐2,6‐ジイソフタルアミド共重合体(TDAI)は、DM Ac中での還元粘度が0.15dL/gで、Tgが205℃であった。メタノー ルで洗浄し、乾燥した後、このオリゴマーは220℃のTgを示した。 比較例A 実施例1の反応器と同様のガラス製反応器に516gの融解カプロラクタム、 0.2gのナトリウムメトキシドおよび213gのイソフタル酸を装填した。こ の混合物を200℃に加熱した後、321gの4,4´‐メチレンジ(フェニル イソシアネート)を攪拌しながら1.5時間かけてゆっくり添加した。この段階 で、この反応混合物を稀釈するために追加の500gのカプロラクタムを添加し た。さらに2時間加熱した後、反応混合物を過剰の熱水(7L)に入れて沈殿さ せた。ポリ[4,4´‐メチレンジ(フェニルイソフタルアミド)](MDAI )オリゴマーを実施例1と同様にして濾取、乾燥した。このオリゴマーは257 ℃のTgと0.16dL/gの還元粘度を示した(収量=467g)。 実施例3 実施例1で説明した方法を用いて、融解カプロラクタム中で、2,4‐トリレ ンジイソシアネート(TDI)と4,4´‐メチレンジ(フェニルイソシアネー ト)(MDI)との混合物(1:1モル比)とイソフタル酸を反応させてコポリ アミドオリゴマーを合成した。この生成物のTgは212℃で、還元粘度は0. 17dL/gであった。 実施例4 実施例1で説明した方法と同様の方法を用いて、トリメリット酸無水物とイソ フタル酸のと混合物(1:1モル比)と、当量の2,4‐トリレンジイソシアネ ート(TDI)を反応させてコポリアミド・オリゴマーを合成した。この生成物 のTgは207℃であった。 実施例5 アライドシグナル社の粉砕されたナイロン6[カプロン(Capron:登録商標) 8209](メルトインデックス=3.6@235℃、2.16Kg;ぎ酸粘度 =135)を(実施例1で得られた)トリレン‐2,6‐イソフタルアミド(T DAI)の粉末10部と完全に混ぜ合せ、次いで実験室用の二軸スクリュー押出 成形機[ハーケ(Haake)‐HBI‐TW‐100、コニカル反転式押出成形機 、L=330mm、L/D=20〜30mm)のスロートに供給した。このブレ ンドをスクリュー回転速度130〜140rpmで、280‐300℃で押し出 した。均一に見えるこの融解ブレンド押出物を水で急冷し、ペレット化し、乾燥 した。DSC分析は約76℃に見掛けの単一のTgを示し、これはナイロン6対 照 試料(Tg=49‐55℃)に較べて20℃以上の上昇を意味する。一方融解点 は殆ど同じ(約220℃)であった。相対湿度(RH)50%で湿度を平衡にし た後、このブレンドは動機械的スペクトル[DMA、セイコー(Seiko)DMS 110]のtanδmaxピークで測定した値で、50.6℃の見掛けのTgを示 し、一方、同様に調湿したナイロン6対照試料は17℃のTg(tanδmax) を示した。このDMA分析は、射出成形した棒状試料(20mm×7mm×1. 7mm)を用い、調湿チャンバー中で、相対湿度(RH)50%で平衡状態にし て行った。 実施例6 TDAIオリゴマー(実施例1から)とナイロン6の15%ブレンドを上記実 施例5で説明したようにして調製した。このブレンドのDSC法で求めたTgは 84℃で、ナイロン6対照試料に較べTgが29℃上昇していることを示した。 実施例7 実施例5のナイロン6/TDAI(90/10)ブレンドを、キリオン(Kill ion)単軸スクリュー押出成形機(25mm)で、33%のチョップド・ガラス 繊維と共に280℃で再押出成形して、ガラス繊維強化ナイロンブレンドを調製 した。 比較例B 比較例Aで得たMDAIオリゴマー(15重量%)を、HBI TW‐100 (ハーケ)二軸スクリュー押出成形機で、実施例5で用いた条件と同様の条件で ナイロン6と融解ブレンドした。このブレンド押出物のDSC法で求めたTgは 約43℃であって、ナイロン6対照試料(49‐55℃)に較べて明らかに低か った。 比較調湿実験‐方法A (薄いバー) 本発明の組成物が50%相対湿度でどの程度引張モジュラス(ASTM D6 38)および引張り降伏強さ(ASTM D638)を保持するかを示すために 、一連の実験を行った。評価のために選ばれた本発明の組成物は実施例5、6お よび7の組成物であった。比較の目的で、充填材を含まないナイロン6と充填材 を 含むナイロン6および比較例Bの組成物も評価した。これらの実験で、射出成形 機のファン・ドーン(Van Dorn)、125トンを用いて、ペレットを射出成形し 、タイプVの引張り棒(tensile bar)(厚み0.8mm)を作った。次いで、 試料の機械的性質を、乾燥した成形したままの形(DAM)と、50%RHで平 衡湿度レベル(約3%)に調湿した後の両方で試験した。 評価の結果を次の表1で説明する。 実施例8 15重量%の粉末状TDAI(実施例2で得られた)と混合した粉末状のナイ ロン6(ぎ酸粘度=45)を同時回転式二軸スクリュー押出成形機[ライストリ ッツ(Leistritz)、28mm、L/D=40;10区画/ゾーン]のスロート に供給し、260℃(全ゾーン)で押し出し、その間200rpmのスクリュー 速度と、約12kg/時間の処理速度を維持した。ゾーン9を減圧にした。この ブレンド押出物を水中で急冷し、ペレット化し、常法で乾燥した。DSC法で求 めた急冷後のこのブレンドのTgは64.5℃で、一方ナイロン6対照試料のT gは49℃であった。このブレンドのメルトインデックスは25g/10分@2 35℃であった。 実施例9 65部のナイロン6(ぎ酸粘度=55)、15部のTDAIオリゴマー(実施 例2から)および20部のマレイン化ポリプロピレンのドライブレンドをライス トリッツ二軸スクリュー押出成形機のスロートに供給し、上記で説明したように して260℃で押し出した。この融解混合押出物をペレット化し、常法で乾燥し た。このブレンドのDSCで求めたTgは70℃(ナイロン相で)であり、メル トインデックスは4.3g/10分@235℃であった。 上記で用いられたマレイン化ポリプロピレンは別工程で次のようにして製造し た:100部のポリプロピレン(メルトインデックス:0.4)[米国(U.S.A. )、ハイモント社(Himont)のプロファックス(Profax)6823、MI=23 0℃で0.4/2.16kg]を、1部のマレイン酸無水物および0.25部の 有機過酸化物[ルシドール社(Lucidol)のルペルコ(Luperco1)30XL]と 一緒に、上記と同じライストリッツ二軸スクリュー押出成形機中で、バレル温度 190℃(全ゾーン)、融解温度205℃、スクリュー速度80rpmおよび処 理速度9kg/時間で押し出した。 実施例10 実施例9と同様にして、70部のナイロン6(ぎ酸粘度=45)、15部のT DAIオリゴマー(実施例2から)および15部のマレイン化LDPEのドライ ブレンドをライストリッツ二軸スクリュー押出成形機で260℃で押し出した。 そのメルトインデックスは8g/10分@235℃であった。このマレイン化L DPEは、別工程で、100部のLDPE[ダウ(Dow)640、メルトイン デックス=2]を1部のマレイン酸無水物および0.3部の有機過酸化物(ルペ ルコ130XL)と一緒に、ウエルナー・プライデラー(Werner Pfleiderer) WP‐40二軸スクリュー押出成形機を用いて、ゾーン1‐6の温度190℃、 ゾーン7‐10の温度200℃で押出して調製した。スクリュー速度は163r pmで、処理速度は45kg/時間であった。 実施例11 ナイロン6(ぎ酸粘度=45)とTDAIオリゴマー(実施例2から)の85 /15比のドライブレンドをライストリッツ押出成形機のスロートに供給し、一 方ゾーン4でガラス繊維を添入した。バレル温度はゾーン1‐4で280℃、ゾ ーン5‐10で260℃であった。ゾーン9を減圧にした。スクリュー速度は2 00rpmで、処理速度は14kg/時間であった。このブレンドのメルトイン デックスは60g/10分@235℃であった。 実施例12 45.5部のナイロン6(ぎ酸粘度=45)と10.5部のTDAIオリゴマ ー(実施例2から)のドライブレンドをライストリッツ二軸スクリュー押出成形 機のスロートに供給し、一方ゾーン4とゾーン6にそれぞれ30部のチョップド ・ガラス繊維と14部のマレイン化ポリプロピレンを添加した。押出条件は実施 例11と同様であった。このブレンドのメルトインデックスは46g/10分@ 235℃であった。 実施例13 49部のナイロン6(ぎ酸粘度=45)と10.5部のTDAIオリゴマー( 実施例2から)のドライブレンドをライストリッツ押出成形機のスロートに供給 し、一方ゾーン4とゾーン6にそれぞれ30部のチョップド・ガラス繊維と10 .5部のマレイン化LDPEを添加した。押出条件は実施例12で用いた条件と 同様であった。このブレンドのメルトインデックスは39g/10分@235℃ であった。 比較例C 融解混合工程で60部のナイロン6(ぎ酸粘度=58)と40部のマレイン化 ポリプロピレンを使用したことを除いて、実施例9の方法を用いて、比較の目的 で、芳香族ポリアミドオリゴマーを含まないナイロン6/ポリプロピレン(64 /40)ブレンドを調製した。 比較例D 比較の目的で、実施例13と同様の方法を用いて、42部のナイロン6(ぎ酸 粘度=58)、28部のマレイン化ポリプロピレン(実施例9から)および30 部のチョップド・ガラス繊維を融解混合して、芳香族ポリアミドオリゴマーを含 まない30%ガラス繊維強化ナイロン6/ポリプロピレン(60/40)ブレン ド組成物を調製した。 比較調湿実験‐方法B (厚いバー) 本発明の組成物が50%相対湿度でどの程度屈曲モジュラス(ASTM D7 90)および屈曲強さ(ASTM D790)を保持するかを示すために、一連 の実験を行った。評価のために選ばれた本発明の組成物は実施例8から13の組 成物であった。比較の目的で、充填材を含まないナイロン6(対照例A)、ガラ ス繊維充填ナイロン6(対照例B)並びに比較例CおよびDの組成物も評価した 。これらの実験で、射出成形機(ファン・ドーン、125トン)を用いて射出成 形して、タイプIIの引張りバー(厚さ3mm)を作った。これらブレンド全て の機械的性質を、乾燥した成形したままの形と、引用文献:エム.アイ.コーハ ン(M.I.Kohan)編“ナイロン・プラスチックス”(ジョン・ワイリー・アンド ・サンズ社、1971年)、560頁に説明されている、酢酸カリウム溶液を使 用する加速調湿法で50%RHで平衡に調湿した形の両方で試験した。 ナイロン6/TDAIおよびナイロン6/TDAI/ポリオレフィンブレンド (無充填および30%ガラス充填)の機械的性質を次の表2に示す。*印は加速 調湿法に対応し、厚さ3mmのバーを56%酢酸カリ水溶液中、還流下で45時 間加熱し、二日間放冷してから実験した。 寸法増加比較実験 本発明の組成物が56%RHのような高い相対湿度に平衡処理された時、湿度 で誘起される寸法の増大をどの程度押さえる傾向を発揮するかを示すために、一 連の実験を行った。本発明の組成物(実施例8〜13)から、さらには充填材を 含まないナイロン6(対照試料AおよびB)および比較例CとDから、長方形の プラック(長さ150mm、幅100mm、厚み1.6mm)を成形した。これ らのプラックを作るために射出成形機(ファン・ドーン、125トン)を使用し た。このプラックを、成形時の応力を全て除くために、120℃で2日間徐冷熱 処理した。次いで、これら試料プラックを調湿チャンバー(@56%RH)中で 100日間平衡処理した。長さと幅の増加の平均値を測定し、寸法増加率(%) として表2に示す。 実施例14 63部のナイロン(ぎ酸粘度=45)、7部のTDAI(実施例2から)、3 0部のガラス繊維および0.32部のタルク(核化剤として)のドライブレンド を実施例11と同様の条件で一緒に押し出し、その際ガラス繊維はその二軸スク リュー押出成形機のゾーン4に加え。 実施例15 ナイロン6粉末(50.4部)、TDAI(実施例2から;8.9部)および マレイン化スチレン‐エチレン/ブチレン‐スチレン・ブロック共重合体ゴム( クラトンFG1901x、シェル・ケミカル社)(7.7部)のドライブレンド を実施例11と同様に一緒に押し出し、その際33部のガラス繊維をゾーン4に 加えた。 実施例14と15からのブレンドを射出成形し、比較調湿実験‐方法Bで説明 したように実験した。結果を表3に示す。 実施例16 30部のチョップド・ガラス繊維を二軸スクリュー押出成形機のゾーン4に加 え、そしてバレル温度を280‐290℃に維持した点を除いて、59.5部の ナイロン6,6ペレット[ザイテル(Zytel:登録商標)101、イー.アイ. デュポン社(E.I.Dupont Co)]、10.5部のTDAI(実施例2から)お よび0.12部のタルクのドライブレンドを実施例11で用いた条件と同様の条 件で一緒に押し出した。この押出物をペレット化し、常法で乾燥した。このペレ ットを、次に、射出成形機(ファン・ドーン、125トン)を用いて、バレル温 度約300℃および型温度約80℃で射出成形して、タイプIIの引張りバー( 厚み3mm)を作った。ブレンド試料のガラス転移温度は80℃で、ナイロン6 ,6対照試料に較べてTgが24℃上昇していることを示した。
【手続補正書】 【提出日】1996年5月20日 【補正内容】 1.明細書の[請求の範囲]を次の通り補正します。 『1.次の: (a)脂肪族ポリアミド;および (b)次式: および式B: ‐CO‐Ar‐CO‐ (式中: nは0、1、2、3若しくは4であり; Rは各々同一若しくは異なる基であって、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、 アリール、アリールオキシであり、そして Arは1,3‐(または1,4‐)フェニレン、置換1,3‐(または1,4 ‐)フェニレン、2,6‐ナフタレンおよび置換ナフタレンより成る群から選ば れるアリーレン部位である。) の繰返単量体単位を有する芳香族ポリアミドオリゴマーを含んでなり、そして該 芳香族ポリアミドオリゴマー(b)が0.8dL/g未満の固有粘度を有する、 ポリアミド組成物。』
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 デジ,ジェラルド・ジョセフ アメリカ合衆国ニュージャージー州07836, フランダース,ムーニー・ロード 204 (72)発明者 チュン,サンシュ・ジェリー アメリカ合衆国ニュージャージー州07054, パーシッパニー,ロバート・ストリート 26

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.次の: (a)脂肪族ポリアミド;および (b)次式: および式B: ‐CO‐Ar‐CO‐ (式中: nは0、1、2、3若しくは4であり; Rは各々同一若しくは異なる基であって、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、 アリール、アリールオキシであり、そして Arは1,3‐(または1,4‐)フェニレン、置換1,3‐(または1,4 ‐)フェニレン、2,6‐ナフタレンおよび置換ナフタレンより成る群から選ば れるアリーレン部位である。) の繰返単量体単位を有する芳香族ポリアミドオリゴマーを含んでなり、そして該 芳香族ポリアミドオリゴマー(b)が0.8dL/g未満の固有粘度を有する、 ポリアミド組成物。 2.芳香族ポリアミドオリゴマーが、ポリアミド組成物の総量を基に、少くと も約1重量パーセントの量で存在する、請求の範囲第1項に記載のポリアミド組 成物。 3.芳香族ポリアミドオリゴマーがポリ(トリレン‐2,4(2,6)‐イソ フタルアミド)、ポリ(トリレン‐2,6‐イソフタルアミド)、ポリ(トリレ ン‐2,4(2,6)‐テレ/イソフタルアミド)、ポリ(メチレン‐ビス‐4 ,4´‐ジフェニレン/トリレン‐2,4(2,6)‐イソフタルアミド)およ びそれらの混合物より成る群から選ばれる、請求の範囲第1項に記載のポリアミ ド組成物。 4.芳香族ポリアミドオリゴマーがポリ(トリレン‐2,4(2,6)‐イソ フタルアミド)、ポリ(トリレン‐2,6‐イソフタルアミド)、ポリ(メチレ ン‐ビス‐4,4´‐ジフェニレン/トリレン‐2,4(2,6)‐イソフタル アミド)およびそれらの混合物より成る群から選ばれる、請求の範囲第1項に記 載のポリアミド組成物。 5.脂肪族ポリアミドがポリ(テトラメチレンアジポアミド)(ナイロン4, 6)、ポリヘキサメチレン・アジポアミド(ナイロン6、6)、ポリ(ヘキサメ チレン・アゼラインアミド)(ナイロン6、9)、ポリヘキサメチレン・セバシ ンアミド(ナイロン6,10)、ポリ(ヘプタメチレン・ピメリンアミド)(ナ イロン7,7)、ポリ(オクタメチレン・スベリンアミド)(ナイロン8,8) 、ポリ(ノナメチレン・アゼラインアミド)(ナイロン9,9)、ポリ(デカメ チレン・アゼラインアミド)(ナイロン10,9)、ポリ(4‐アミノ酪酸)( ナイロン4)、ポリ(6‐アミノヘキサン酸)(ナイロン6)、ポリ(7‐アミ ノヘプタン酸)(ナイロン7)、ポリ(8‐アミノオクタン酸)(ナイロン8) 、ポリ(9‐アミノノナン酸)(ナイロン9)、ポリ(10‐アミノデカン酸) (ナイロン10)、ポリ(11‐アミノウンデカン酸)(ナイロン11)、ポリ (12‐アミノドデカン酸)(ナイロン12)、カプロラクタム/ヘキサメチレ ン・アジポアミド共重合体(ナイロン6/6,6)、ヘキサメチレン・アジポア ミド/カプロラクタム共重合体(ナイロン6,6/6)、ヘキサメチレン・アジ ポアミド/ヘキサメチレン‐アゼラインアミド共重合体(ナイロン6,6/6, 9)、上記の脂肪族ポリアミドの繰返単位と脂肪族/芳香族ポリアミドの繰返単 位とから形成されている共重合体およびそれらの混合物より成る群から選ばれる 、請求の範囲第1項に記載のポリアミド組成物。 6.脂肪族ポリアミドがポリ(カプロラクタム)、ポリ(7‐アミノヘプタン 酸)、ポリ(テトラメチレンアジポアミド)、ポリヘキサメチレンアジポアミド およびそれらの混合物より成る群から選ばれる、請求の範囲第1項に記載のポリ アミド組成物。 7.脂肪族ポリアミドがポリ(カプロラクタム)、ポリヘキサメチレンアジポ アミド、ポリ(テトラメチレンアジポアミド)およびそれらの混合物より成る群 から選ばれる、請求の範囲第1項に記載のポリアミド組成物。 8.機能性ポリオレフィンを、ポリアミド組成物と該機能性ポリオレフィンの 総重量を基に、約50重量パーセントまでの量でさらに含んでいる、請求の範囲 第1項に記載のポリアミド組成物。 9.芳香族ポリアミドオリゴマー(b)が約0.1から約0.7dL/gの固 有粘度を有する、請求の範囲第1項に記載のポリアミド組成物。 10.芳香族ポリアミドオリゴマー(b)が約0.15から約0.5dL/g の固有粘度を有する、請求の範囲第1項に記載のポリアミド組成物。
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