JPH09503668A - 植物の組織培養および再生方法 - Google Patents

植物の組織培養および再生方法

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Abstract

(57)【要約】 植物を気孔細胞またはそれらの細胞のプロトプラストから再生することができる。細胞またはプロトプラストを再生前に遺伝材料の導入により、極めて好ましくは抗生物質に対する耐性を特定する遺伝子を含まないDNA構築体により、遺伝子形質転換することができる。再生工程にはホルモンを含有しない培地上でのカルスの形成が含まれる。本方法は特にサトウダイコンに適している。

Description

【発明の詳細な説明】 植物の組織培養および再生方法 本発明は、植物の組織培養および再生方法に関するものである。より詳細には 、植物細胞の遺伝子形質転換、それらの細胞からの全植物体の再生のための方法 、およびこうして形成された植物に関するものである。特に本発明は、ベータ・ ブルガリス(Beta vulgaris)の形質転換方法に関するものであり 、これにはサトウダイコン、フォダービート(fodder beet)、テー ブルビート(table beet)およびフダンソウ(Swiss char d)が含まれる。 遺伝子形質転換およびそれに続く再生は今日では多数の植物種にとって大部分 がルーティン事項であるが、ある種は利用しうる多数の方法の大部分による形質 転換によっても依然として扱いにくい。ベータ・ブルガリスはそのような例の1 つであり、ある細胞における一時発現および特定の遺伝子型についての偶発的な 成功にもかかわらず、トランスジェニック植物の形成のための簡単なルーティン 方法は得られていない(国際特許出願公開第91/13159号明細書;ダルイ ン(D’Halluin,K)ら,Biotechnology 10 309 −314(1992))。より詳細には、直接的な遺伝子伝達およびそれに続く 再生のための方法はまだ公表されていない。サトウダイコンのプロトプラストの 扱いにくさについては十分に立証されている(リンゼー(Lindsey)ら、 サトウダイコン(Beta vulgaris L.)の形質転換,Biote chnology in Agriculture and Forestry ,Vol 23,Plant protoplasts and Geneti cEngineering IV”Y.P.S. Bajaj編,Spring er−Velag,ベルリン,1993)。インビトロでの細胞分裂に限界があ り、また分化全能性コロニーは一般に低い頻度で得られるにすぎない(0.1% 以下)。サトウダイコンの葉から単離されたプロトプラストは大きさおよび形態 が多様であり、これは供給組織内に生理学的水準(インビボでの細胞の相対位置 に起因する)および細胞遺伝学的水準(倍数性、細胞周期)の双方における高度 の細胞不均質性が存在することを反映している。 従ってビートに適用しうる簡単な高頻度の形質転換法に対する要望が依然とし てある。 細胞を効果的に形質転換しうるためには、特定の要件を満たさなければならな い。第1に、挿入される遺伝子は、遺伝子の転写を駆動する有効な調節要素を含 む構築体内に組み立てられなければならない。次に、構築体を細胞内へ輸送する 方法が得られなければならない。構築体が細胞膜内に挿入された時点で、内因性 染色体材料中への組込みが起こるか、または起こらないであろう。組込みの確率 は特定の手段で改良しうるが、組込みは単に制御されない偶然の出来事である。 最後に、植物に関しては標的細胞タイプは細胞が全植物体に再生しうるものでな ければならない。 植物細胞は、硬い細胞壁の存在がその壁を通して構築体を挿入するのに対する バリヤーを与えるので、細菌または動物細胞より形質転換するのが困難である。 従って植物細胞の形質転換方法の選択は、標的植物タイプにとって好都合なも のに限定されやすい(ポトリカス(Potrykus,I),Plant Br eeding:Principles and Prospects,編者Ha ywardら,Chapman & Hall発行,ロンドン(1993))。 一般論として、形質転換するのが双子葉植物は比較的容易であるのに対し、単子 葉植物は極めて困難であり、それに関して成功が報告されているのは数種類の方 法があるにすぎず、しかも極めて低い成功率のものである。 植物細胞を形質転換すると主張されている1方法は、顕微鏡下でDNA構築体 を中空の針から標的細胞内へ注入する“マイクロインジェクション”として知ら れる方法である。その方法の変法は、細胞壁を針で裂き、DNAを周囲の培地に 添加し、裂け目を通して細胞内へ拡散させるものである。この変法は“マイクロ プリッキング(micropricking)”として知られている。これらの 方法は両方ともオペレーターによる高度の操作手腕を必要とし、かつ極めて時間 がかかる。公開された日本の特開平3−103183号公報は、外来遺伝子を植 物の表皮組織中に生じる孔辺細胞内へマイクロインジェクションにより挿入した のち、これらの細胞を培養しうることを示している。しかし孔辺細胞の生理学的 研究はそれらが異常に高い細胞内圧をもつことを示しており、孔辺細胞内へのD NAのマイクロインジェクションが実現可能であるかどうかという疑問をもつの は当然であり、またいずれにしろこの方法はマイクロインジェクションの原理的 欠点、すなわちこの方法には極めて時間がかかるため一日に比較的少数の細胞に 注入しうるにすぎないという欠点をもつ。この経路でトランスジェニック植物を 単離したことを正確に記載したデータは提示されていない。 今日、遺伝子構築体の導入のための、特に単子葉植物細胞に対して最も有効な 方法は、いわゆる“バイオリスティックス(biolistics)”法である というのは恐らく真実であり、この方法は高密度金属粒子(通常はタングステン または金)を遺伝子構築体でコーティングし、ガスの爆発的放出により標的細胞 培養物へ推進する。この別法はマイクロインジェクションおよびマイクロプリッ キングに固有の高い的中精度を断念し、短期間で多数の細胞に“当てる”のを可 能にする迅速“ペッパーポット”方式を支持してスクリーニングのための多数の 推定形質転換体を与える。 バイオリスティックス法は有効であるかもしれないが高価な機械設備を必要と し、試みられた他の幾つかの方法と比較すると迅速ではあるが時間はかかる。し かしそれは確かに衝撃毎に多数の形質転換事象を達成する。この方法の問題の1 つは、膨張性のガスの一撃が標的組織に及ぼす影響である。他の問題は、推進シ ャワーで標的の特定領域にねらいを定めることの困難さである。この後者の問題 の克服を補助するために種々のマイクロターゲティング装置が設計された(レダ ク(Leduc)ら,Sex.Plant Reprod.,,135−14 3(1994);イグレシアス(Iglesias)ら,Planta,192 ,84−91(1994))が、今日までトランスジェニック植物は形成されて いない。 植物細胞をプラスミドDNAおよびサブミクロン直径の繊維またはウィスカー と混合するのは、簡単かつ安価な代替形質転換法である。炭化ケイ素ウィスカー を用いる形質転換についての公表された報告が幾つかある。第1はブラックメキ シカンスウィート(BMS)コーン懸濁細胞内でのβ−グルクロニダーゼ(gu )の一時発現につき記載している(ケプラー(Kaeppler)ら,199 0)。同グループが最近、BMSおよびタバコの安定な形質転換についての彼ら の結果を発表した(ケプラー(Kaeppler)ら,1992)。このコーン の系において、平均3.4のBASTA耐性BMSコロニーが細胞(300μl の充填細胞容量)の渦撹拌処理試料それぞれから、BARおよびgus−含有プ ラスミドを用いて回収された。これらの除草剤耐性コロニーの65%がgusを 発現した(ケプラー、グ、ソマーズ、ラインズ、コックバーン(Kaepple r H.F.,Gu W.,Somers D.A.,Rines H.W., Cockburn A.F.)(1990)“炭化ケイ素繊維仲介による植物細 胞内へのDNAデリバリー”,Plant Cell Reports 9:4 15−418,およびケプラー、ソマーズ、ラインズ、コックバーン(Kaep pler H.F.,Somers D.A.,Rines H.W.,Coc kburn A.F.)(1992)“炭化ケイ素繊維仲介による植物細胞の安 定な形質転換”,Theor.Appl.Genet.84:560−566) 。植物細胞、特にトウモロコシの形質転換にウィスカーを使用するのは、米国特 許第5,302,523号明細書(ゼネカ・リミテッド名義)の対象である。 形質転換の成功に影響を及ぼす因子は多数ある。外因性遺伝子構築体およびそ の調節要素の設計および構築は、植物核の染色体DNA中への外因性配列の組込 み、およびトランスジーンが細胞により発現される可能性に影響を及ぼす。外因 性遺伝子構築体を植物細胞核内へ非致死的方法で導入するのに適した方法が必須 である。重要なことは、全植物体を回収したい場合は、構築体が導入される細胞 のタイプは適切な再生プロトコルが与えられれば再生しうるタイプのものでなけ ればならないということである。 本発明は、再生しうる特定の細胞タイプの選択に関するものである。 本発明の目的は、特にサトウダイコンに関する植物形質転換方法を提供するこ とであるが、これに限定されない。 本発明によれば、植物細胞を再生培地中で培養することを含む植物形成法であ って、細胞が気孔細胞であることを特徴とする方法が提供される。 好ましくは気孔細胞はそれらの細胞を含有する無傷の器官内で再生されるが、 細胞を最初に単離してもよい。 気孔細胞の好ましい供給源の1つは、単離された葉の表皮である。 本発明方法は特にベータ・ブルガリス種の植物、殊にサトウダイコンに適用さ れる。 好ましくは再生法には、ホルモンを含有しない培地上でカルスを形成すること が含まれる。 本発明は、遺伝材料を植物の細胞に導入し、この形質転換細胞から全植物体を 再生させることを含む、植物の遺伝子形質転換法であって、細胞が気孔細胞であ ることを特徴とする方法をも提供する。 形質転換は気孔細胞を含有する無傷の組織につき実施することができ、好まし い組織の1つは老化した葉の組織である。 好ましい態様においては、気孔細胞は葉の表皮にあるものである。 気孔細胞を含有する組織をマセレートして細胞懸濁液を調製し、これから植物 を再生することができる。 さらに、気孔細胞を再生前にプロトプラストに変換することが好ましい。 好ましい態様においては、遺伝材料は抗生物質に対する耐性を示さない選択性 マーカー遺伝子を含むDNA構築体であり、形質転換された組織を適切な選択試 薬に暴露する。 形質転換は、孔辺細胞を含有する細胞集団または孔辺細胞濃度の高い細胞集団 につき実施される。 形質転換は細胞懸濁液につき実施することができる。 気孔細胞を、形質転換の前または後に細胞壁の酵素消化によりプロトプラスト に変換してもよい。 好ましい形質転換法の1つは、気孔細胞の懸濁液を顕微鏡的繊維材料と混合し 、これを遺伝材料の存在下で撹拌することを含む。 葉、幹および特定の生殖組織、たとえばやく(anther)(ケンドラ(K endra G.),Phyton,,83−96(1952))の表皮層内 に、孔辺細胞として知られる特定のタイプの特殊化した細胞が生じる。また葉が 老化するのに伴って、他の細胞タイプは孔辺細胞より早く死ぬ傾向がある(ツァ イガーおよびシュワルツ(Zejger E.,Schwartz A.),S cience 218,680−682(1982)))。従って老化した葉は 特に生存孔辺細胞に富む供給源である。孔辺細胞は葉の細孔、すなわち気孔の開 口を制御する(総説については“Stomatal Function”,著者 ツァイガー(Zeiger)ら,1987を参照されたい)。孔辺細胞の単離法 (たとえばクルゼ(Kruse)ら,Plant Physiology,90 :1382−1386(1989)を参照されたい)、およびそれらをプロトプ ラストに変換する方法(たとえばモーソン(Mawson,B,T,),Pla nt Cell Environment 16:207−214(1933) を参照されたい)があるが、これらの方法は生理学的研究に用いるために開発さ れ、一般に植物ソラマメ(Vicia faba)を用いる(モーソン(Maw son,B,T,),Planta,191:293−301(1993);タ ルボットおよびツァイガー(Talbott,Zeiger),Plant P hysiology,102:1163−1169(1993))。孔辺細胞は 、他の葉細胞より比較的厚く、硬く、かつ高いペクチン含量をもつ壁を備えた、 小さな、独特の形状をもつ細胞である。気孔は2個の孔辺細胞間に形成される。 2種類の基本的形状、すなわち長円形およびイネ科形(graminaceou s form)がある。“気孔(stoma、stomata)”という語は一 般に気孔のみでなく、気孔複合体を形成する孔辺細胞および隣接細胞をも表すた めに用いられる(ウェイヤーズおよびメイダー(Wayers,Meider) ,“Methods in Stomatal Research”,p.3, Longmans,ロンドン,1990)。本出願においては、本発明者らは気 孔複合体の形成に関与するいずれの細胞をも意味するために、“孔辺細胞”とい う語を用いる。 孔辺細胞は培養においては分裂し得ないと長い間信じられていた(トラン・サ ン・ファン(Tran Thanh Van,K.),“形態形成の制御、すな わち何が細胞群を形成するか”,Advances in Biologica l Engineering,Vol 18,Plant Cell Cult ures II,編者A.Feichter,発行者Springer−Ver lag,ベルリン,p.151−171(1980))が、最近の報文は少なく とも1種、ニコチアナ・グラウカ(Nicotiana glauca)につい てはそうでなく(カップルズ(Cupples,W)ら,;Plant,Cel l and Environment(1991),14,691−697)、 タバコ孔辺細胞プロトプラストから全植物体を再生しうることを示した(サーガ ル(Sahgal,P)ら,;Plant Science 97,199−2 08(1994))。タバコは植物科学においてモデル植物として広く用いられ ており、それをモデル系として有用にするその特性の1つは、ほとんどすべての 細胞タイプから再生するそれの性向である。従ってタバコ孔辺細胞が全植物体に 再生する能力は全く意外というわけではなく、またタバコがこの能力を備えてい るという事実は必ずしも他の種が同じ特性をもつことを示すものではない。 文献中にサトウダイコンの表皮細胞からのカルス形成に関する2つの短い記載 があり(コトウスカおよびロゴジンスカ(Kotowska,Rogozins ka),Bull.of the Polish Acad.Sc.32,11 −12(1984);コトウスカ(Kotowska),Beitr.Biol .Pflanz.,67,209−223(1992))、葉柄の表皮上におけ る不定の芽生についての幾つかの報告がある(たとえばハームズ(Harms) ら,Plant Cell Tissue Organ Culture,, 93−102(1983);シュナイダーおよびグンター(Schneider ,Gunther),Biochem.Physiol.Pflanzen, 82 ,485−490(1987))。いずれの場合も孔辺細胞が分裂およびカ ルス形成しうることを示す証拠は提示されなかった。 本発明の1態様においては、葉の組織またはその表皮層をマセレートし、消化 して孔辺細胞を含有する培養物を調製し、細胞壁を消化してプロトプラストを形 成し、プロトプラストを適宜な方法で遺伝子形質転換し、形質転換体を選択し、 形質転換体から植物を再生させる。 他の態様においては、無傷の葉組織を外因性DNA築体でコーティングされた 微粒子により衝撃することによって、葉の細胞をin situ形質転換する。 次いで衝撃された組織をマセレートし、他の細胞タイプよりはるかに弾性である 孔辺細胞を回収し、それから全植物体を再生する。 さらに他の態様においては、葉の組織をマセレートし、孔辺細胞に富む細胞集 団をそれから調製する。次いでこの富化した細胞集団につき形質転換を実施し、 それから全植物体を再生する。形質転換の前に孔辺細胞をプロトプラストに変換 してもよい。他の方法においては、表皮片を手で剥ぎ取り、それからカルスを形 成させることができる。 孔辺細胞を体細胞ハイブリダイゼーション、サイブリッド形成(クレンス(K rens)ら,Theor.Appl.Genet.,79,390−396( 1990))または形質転換に用いるのに特に適切なものにしているのは、他の 細胞タイプと比較して孔辺細胞の顕著な弾性、ならびに孔辺細胞およびそれらの プロトプラストの予想外の分化全能性である。しかしその弾性は普通は細胞内へ のDNAの導入に対する潜在的バリヤーとして見られるであろう。本発明により 、孔辺細胞を実際に形質転換しうること、および形質転換された細胞を次いで再 生しうることが立証され、こうしてトランスジェニック植物を形成するために有 効な方法が提供された。 本発明の重要な1観点は、従来は許容し得ないほど低い頻度でしか形質転換し 得なかった種であるビート(Beta vulgaris)(リンゼー(Lin dsey)ら、サトウダイコンの形質転換,Biotechnology in Agriculture and Forestry,Vol 23,“Pl ant protoplasts and Genetic Engineer ing IV”Y.P.S. Bajaj編,Springer−Velag, ベルリン,1993)の形質転換に本発明を利用しうることである。 本発明方法は下記工程のうち幾つかを伴う:形質転換、表皮の単離、孔辺細胞 の単離、孔辺細胞からのプロトプラストの調製、形質転換体の選択、および形質 転換体からの全植物体の再生。ただしこれらの工程を実施する順序を変更し、ま たある工程を省略することができ、それぞれの変法は一定の利点をもつ。 1.無傷の葉組織を形質転換したのち、この材料またはそれから単離した表皮 層をマセレートして細胞懸濁液を調製し、次いで必要な場合には音波処理する。 これらの処理の作用は、孔辺細胞以外の細胞タイプを優先的に破壊することであ る。孔辺細胞の濃度はそれらがこのような物理的応力に対して比較的抵抗性であ るため高められ、次いでそれらを懸濁液から浮遊または濾過により回収し、そし て全植物体を再生することができる。 2.方法1においては、挿入されるDNA構築体は選択性マーカー遺伝子を含 むことができ、比較的一般的なものは抗生物質、たとえばカナマイシンもしくは ハイグロマイシン、または除草剤の1つ、たとえばBASTAに対する耐性であ る。次いで葉に選択圧を負荷し、生存細胞のみを懸濁液中へ導通し、または全葉 組織の懸濁液に選択試薬を添加した場合には、回収された生存孔辺細胞は形質転 換細胞のみからなり、別個の選択工程の必要性がない。 しかし構築体は抗生物質耐性を示す遺伝子を全く含有しないことが好ましい。 従って植物細胞に対する選択性マーカーは除草剤ビアラホスであることが好まし い。細菌段階での構築体調製物の選択は、好ましくはビール酵母(Saccha romyces cerevisiae )IGPD遺伝子(イミダゾールグリセ ロールホスフェートデヒドラターゼ)を使用する。これはヒスチジン生合成を欠 如する大腸菌(E.coli)の突然変異体hisB株を機能的に相補し、最小 培地におけるそれらの増殖を回復させることができる。組換え選択のためにこの ような栄養要求性相補系を使用することにより、大腸菌を植物細胞内へ導入する 前に大腸菌内でのプラスミドの操作のために、細菌性の抗生物質耐性マーカー、 たとえばベーターラクタマーゼをプラスミド中へ導入する必要性が排除される。 3.孔辺細胞の懸濁液を1の記載に従って調製することができ、この懸濁細胞 につき形質転換を実施する。繊維性材料、たとえば炭化ケイ素ウィスカーと共に 渦撹拌するのがこの場合簡便な方法である。形質転換は前記のように孔辺細胞濃 縮物の富化の前または後に行うことができ、方法2をさらに採用することができ る。 4.孔辺細胞懸濁液または富化した懸濁液を前記に従って調製し、細胞を形質 転換の前に酵素消化によりプロトプラストに変換することができる。最後にプロ トプラストから植物を再生することができる。プロトプラストを形質転換の標的 として用いることにより、無傷の孔辺細胞に対しては効果がない可能性のある、 特定の既知の形質転換技術を利用することができる。 5.最も簡単な態様は、機械的手段または手動で得られた無傷の葉または単離 した表皮を形質転換し、次いで選択圧下に再生することによるものである。孔辺 細胞以外の細胞タイプが再生しうることは知られていないので、これらは再生せ ずに単に増殖し、形質転換孔辺細胞が再生するであろう。部分的に老化した葉( 主として生存孔辺細胞のみを含有する)が特に適切である。 外因性DNA構築体を導入するためのこの方法は本発明に特に適切というわけ ではない:それは簡便なのである。しかし本発明者らは既知のポリエチレングリ コール(PEG)仲介によるプロトプラスト形質転換法を用い、次いで選択およ び再生することにより、トランスジェニック植物の形成に成功した。 本発明を以下の実施例において具体例により説明する。これらの実施例におい て用いる種々の培地を下記の表1に示す。 実施例1 植物材料および増殖条件 [ホール(Hall)ら,Plant Cell Reports,12:3 39−342(1993)およびペダーセン(Pedersen)ら,Plan t Science 95,89−97(1993)に従う]。 ベータ・ブルガリスの無菌の苗条(shoot)培養物を下記により得た:種 子をH2SO4中で50分間インキュベートすることにより滅菌したのち、それら を水道水中で十分にすすいだ。次いで種子を55℃の脱イオン水に15分間装入 したのち、それらを5%次亜塩素酸ナトリウム中で30分間インキュベートした 。次いで無菌水道水中でさらに3回(5、10および15分間)すすぐことによ り、殺菌溶液を除去した。 水寒天(水道水中の1.5%寒天)上で明るい所において22℃で発芽させた 。 無菌の実生をさらに培地A上で4週間培養したのち、分裂組織を同じ培地上で の継代培養のために取り出した。 苗条を3週間毎に継代培養し、その時点で分裂組織を取り出して新鮮な培地に 乗せた。培養物はすべて明るい所で(1日16時間、3000ルクス)22℃に おいてインキュベートされた。実施例2 葉のプロトプラストの単離 [クレンス(Krens)ら,Theoretical and Appli ed Genetics,79,390−396(1990)に従う]。 無菌的に増殖させた3週齢のベータ・ブルガリスの苗条の培養物の葉から、下 記によりプロトプラストを単離した:苗条の培養物から葉を取り、約1.5g( 乾燥重量)を9cmのペトリ皿内で10mlの培地B中において細断した。 培地Bを除去したのち、消化酵素を含有する15mlの培地Cに葉片を再懸濁 した。 暗所において回転振盪機(45r.p.m.、振幅11mm)上で一夜(約1 6時間)、25℃においてインキュベーションを行った。 粗製プロトプラスト混合物をピペットで10回、緩和に吸入排出したのち、プ ロトプラスト懸濁液をナイロン篩(297および55μmメッシュ)で重力濾過 することにより採取した。 プロトプラスト懸濁液を12mlの遠心管2本に装入したのち、プロトプラス トを55gで5分間遠心分離することによりペレットとして採取した。 上清を廃棄し、プロトプラストを洗浄し、そして10mlの培地D中で2回遠 心分離した。 最後にプロトプラストを10mlの培地Eに再懸濁し、その上に1mlの培地 Fを慎重に乗せ、前記に従って遠心分離した。 上部1mlの培地Fの層からプロトプラストを採取し、血球計数器により集団 密度を測定した。 すべてのプロトプラスト培養物を25℃において暗所でインキュベートした。実施例3 プロトプラスト包埋 [ホール(Hall)ら,Plant Cell Reports,12:3 39−342(1993)に従う]。 培養前にプロトプラストを下記に従って固定化した:目的とするコロニー形成 密度(通常は30,000−125,000/皿)を得るための既知数のプロト プラストを全容量500μlの培地Fに再懸濁した。 500μlの培地Gと十分に混合したのち、10mlの培地Hを入れた6cm のベトリ皿上に懸濁液を薄い層として広げた。 室温で2時間のインキュベーション後に、アルギン酸カルシウムは凝固して薄 いディスクとなり、次いでこれを取り出し、空のペトリ皿に移した。実施例4 固定化した細胞の固定および細胞ファインダー用の培養物の調製 個々の細胞の位置決定および再判定を補助するために、培養物を下記に従って 調製した:24.5×40mmのカバーガラスをアルコール中で殺菌し、火炎処 理した。 1滴(約50μl)の培地Iをカバーガラスの表面全体に広げ、完全に乾固さ せた。 アルギン酸カルシウムディスクの中心領域(10×25mm)を鋭利な小刀で 取り出した。 1滴の培地Gをカバーガラスに乗せ、その上に切り取ったアルギン酸カルシウ ムディスク片を乗せた。 アルギナートディスクの端の周りに、アルギナートおよびアガロース被覆カバ ーガラスの両方と接触するように、リング状の培地I(35℃)を配置した。 最後に2滴の培地Iを用いて、カバーガラスに金製の電子顕微鏡検体グリッド 2個を、一方は上中心に、他方は底の右側に固定した。 アガロースが凝固したのち、4mlの培地Jを入れた6cmのペトリ皿にアセ ンブリー全体を移した。 アルギナートディスクの残りを同様にこの培地に移したのち、皿をパラフィル ム(Parafilm、商標)でシールした。実施例5 細胞の位置決定および再判定 ステッパーモーター駆動式顕微鏡載物台を備えたツァイスICM 405倒立 顕微鏡を用いた。専用コンピュータープログラムを用いて顕微鏡鏡載物台の動き を制御し、かつシステムを目盛り定めし、ペトリ皿内の個々の細胞の位置を1μ mの精度まで記録することができた。固定された基準点にある2個のEMグリッ ドの中心の位置を利用して、目的とする大きさおよび形態の細胞の位置を決定し 、記録した。後日、再度目盛り定めするためにEMグリッドの位置をコンピュー ターに再入力したのち、半自動的にこれらの細胞の位置を再判定することが可能 であった。実施例6 サトウダイコンの葉のプロトプラスト調製物における細胞分裂に関与する細胞タ イプ 分裂して生存可能なカルスを形成する能力をもつプロトプラストの2つの小集 団が、ビートの葉の消化物中に同定された。しかしこれらのカルスは形態学的に 異なり、1タイプのみが分化全能性である。 再生可能なタイプのカルスは極めて軟質で脆く、水分が多く、このためそれは 容易に離散することを特色とする。このタイプのカルスの再生能は条件および遺 伝子型に応じて異なるが、その最高は30%であった。このカルスタイプの前駆 体として同定されたプロトプラストは、極めて明瞭に識別される形態をもち、比 較的小さく、重量オスモル濃度510mOs/kgの培地中で1日培養したのち 測定して、直径15−27(モード23)μmである。これらの細胞は、少数の 異常に大きなデンプン粒(通常は5−14個/細胞であり、8または9個/細胞 が極めて一般的である)を除いて、可視細胞質成分をほとんど含有しない。これ らのデンプン粒は細胞容積の約50%を占める場合がある。これらの細胞の分裂 は比較的緩慢に、平板培養の5−10日後に起こり、種々の大きさおよび形状の 多数のデンプン粒に富む細胞質を含む小型の細胞からなるルーズな構造のカルス が形成される。明瞭な液胞は見られない。 他のタイプのカルスは極めて硬く、密であり、通常は球形のコロニーを形成す る。それは分化全能性であるとは思われない。このタイプのカルスは、直径20 −30(モード27)μmであること、および多数の小型の不均一な大きさおよ び形状をもつデンプン粒を含有する細胞質に富むことを特色とするプロトプラス トタイプに由来することが見出された。一般にこれらの細胞は(平板培養の1日 後に見て)既に細胞の中心に位置した核を備えていた。これらの細胞は早期に( 通常は3日以内に)分裂し、急速に分裂して、顆粒性細胞質を含み、ただし明瞭 に見える液胞を含む細胞からなる丸い小型のコロニーを形成する。 形態学的特性に基づいて、かつ部分的な表皮消化に従って、再生可能なカルス を生じる最初の細胞タイプは孔辺細胞に由来することが確認された。第2のタイ プは維管束からの形成層組織に由来すると考えられる。葉肉プロトプラストは決 して分裂しない。実施例7 表皮の単離および再生 剥ぎ取り方法 葉(インビトロ材料および温室材料)の下側表皮(lower epider mal side)を、弯曲した小刀を用いて手で剥ぎ取ることにより表皮スト リップを得た。これは空のペトリ皿内で、またはワットマン濾紙上で、または液 体培地中で行うことができる(それは分裂期に実際に影響を及ぼすものではなく 、主として1枚の葉から最大ストリップを得るための個人的な好みに基づく)。 剥ぎ取り角度も、残留する葉肉細胞数も、細胞の培養または孔辺細胞が分裂する 能力には影響を及ぼさない。 剥ぎ取り直後にストリップを培地に装入する。ストリップのいずれの側が培地 と接触するかは問題でない。より重要なことは、培養当たりのストリップの濃度 である:単離工程後に液体表面が少なくとも約95%はストリップで覆われてい なければならない。培養中にストリップが捩れ、らせん状になり、場合により沈 むであろうが、それは細胞分裂に影響を及ぼさない。 表皮ストリップは、上記の条件が満たされる限りペトリ皿(直径5および20 cm)内およびミクロウェル内で培養された。ストリップは28℃において暗所 で培養された。 分裂を数種類の培地中で観察した:K8p、MS、PGoおよびBUL。しか し最良はPGo培地であり、これは白色の脆いカルスを95%以上の培養物にお いて形成した。最も重要なことは、この培地がホルモンを含有しないという事実 であった。ホルモン(BAP、NAA、2,4−D)を含有する培地は分裂頻度 を改良しない。しかし2,4−Dが培地中に存在すると(0.2−2mg/lの 濃度で)、高濃度の硬質タイプのカルスが観察される。このカルスは再生するこ とができず、白色の脆いカルスの形成を部分的に妨害するので、硬質カルスが全 く−またはごく稀にしか−出現しないPGo培地を用いるのが最良である。 30以上の異なるサトウダイコン遺伝子タイプを試験し、すべてが白色の脆い カルスを少なくとも1回は形成した。白色の脆いカルスの形成は材料の種類(イ ンビトロクローン、実生、温室材料)によるのではなく、またこの材料が増殖し た培地(MSNMS/2、PGo+BAP)も孔辺細胞が分裂する能力には影響 を及ぼさない。 表皮ストリップを暗所で28℃において4−5週間培養する。得られた白色の 脆いカルスをPGo+BAP(1mg/l)培地に移し、さらに同一条件で3− 4週間培養する。次いでこのカルスを同一培地、またはPGo+BAP(1mg /l)+NAA(0.2mg/l)、または同一の2種類のホルモンを含むMS 上で20−22℃において16−8時間の明暗サイクルにより継代培養する。2 −3週間後に最初の再生体を回収することができる。後者の2培地において最大 数の再生体が見られた。 実施例8 表皮の単離−ブレンディング法 手による剥ぎ取りは極めて冗長であり、時間がかかるが、ブレンディング法( プロトプラスト単離プロトコルに用いられるもの)は大量の表皮小片を生成する 。ただしブレンダーは選択性がより低く、かつ多量の小さな葉組織屑(および主 として硬質タイプのカルスを形成する細胞)をも生成する。 PGo培地においては白色タイプのカルスが数例認められたが、それは表皮片 を用いた場合より一貫性が少ない。他方、BUL培地はより適切であると思われ る。 プロトプラストの単離に際してはアァイコル(Ficoll)の存在下でブレ ンディングを行う。泡立ちを避け、かつ単離時間を短縮するために、ブレンディ ングに際しては同様に直接に培地(PGoおよびBUL)を用いて作業した。や はりBULが最良ではあったが、PGoを用いても良好な結果が得られた。 ブレンディング法により調製された表皮ストリップを実施例3に記載したと同 様に培養した。実施例9 孔辺細胞プロトプラストの単離および培養 クレンス(Krens)ら,Plant Physiology,90:13 82−1386(1989)の方法により得られた表皮片を、培地Dに溶解した 2%セルラーゼおよび3%マセロザイムの溶液中で一夜消化した。ただし異なる 遺伝子型にはわずかに異なる酵素混合物が必要である。実施例2に記載した洗浄 および精製プロトコルののち、孔辺細胞が高度に富化されたプロトプラスト集団 を得た。これらの方法により、最高80−90%の孔辺細胞プロトプラストを含 む集団が得られた。次いでプロトプラストを実施例5に詳述したようにアルギン 酸カルシウムに包埋し、パラフィルムでシールした6cmのペトリ皿内で4ml の培地J中において培養した。培養物を暗所で28℃においてインキュベートし た。これらの培養において孔辺細胞コロニー形成率25−50%がルーティンに 得られた。実施例10 PEG−仲介によるプロトプラストの遺伝子形質転換 この例において導入されたDNAは、β−グルクロニダーゼ(GUS)リポー ター遺伝子、および選択性マーカー遺伝子として、サトウダイコンが普通は感受 性である除草剤ビアラホス(Bialaphos)すなわちホスフィノスリシン に対する耐性を示す配列を含む、プラスミドpPG5からのものであった。 用いた方法はクレンス(Krens)ら,Nature,296:72−74 (1982)が記載したものであり、下記の特定のパラメーターを用いた。PE Gの最適濃度は20%であったが、これより低い濃度も安定な形質転換体を形成 した。PEGのタイプは特に重要ではないことが認められた。試験したすべての DNA濃度で安定な形質転換体が見られたが、50μg/500,000プロト プラストを最適濃度として選んだ。インキュベーション期間は10−40分であ った。 下記の表1は得られた結果のうち若干を例示する。 上記の例すべてにおいて、PEG濃度は13.3%であり、DNA(pPG5 )の使用量は50μgであった。 形質転換後に、ビアラホスを0.25mg/リットルの濃度で含有するアルギ ナート培地にプロトプラストを移し、4週間培養した。この時点までに形質転換 した孔辺細胞カルスは明瞭に識別され、単離し、再生培地に移すことができた。実施例11 葉の組織の遺伝子形質転換 この例において導入したDNAは、β−グルクロニダーゼ(GUS)リポータ ー遺伝子、および選択性マーカー遺伝子として、サトウダイコンが普通は感受性 である除草剤ビアラホスすなわちホスフィノスリシンに対する耐性を示す配列を 含む、プラスミドpPG5からのものであった。 2種類のサトウダイコン遺伝子型(BOA113およびBUM2と表示)の無 菌的に増殖させた植物から葉を切り取り、背軸面を上にして、0.6%寒天で凝 固させたデグリーフおよびヤコブスの培地上で平板培養した。5枚の葉のうち3 枚をそれぞれ9cmのペトリ皿に用いた。 金粒子(直径1.6μm)を、除草剤ホスフィノスリシン(ビアラホス、BA STA)に対する耐性を与えるホスフィノスリシンアセチルスランスフェラーゼ をコードする遺伝子(選択性マーカーとして)およびβ−グルクロニダーゼ( us )をコードする遺伝子1コピー(検出用マーカー遺伝子)を含むプラスミド でコーティングした。粒子を塩化カルシウム/スペルミジン沈殿法によりコーテ ィング化、100%エタノールに再懸濁した。10μlアリコートをデュポンの バイオリスティックPDS1000/He遺伝子銃の個々のマクロキャリヤー上 にピペット分注し、シリカゲル結晶で乾燥させた。 用いた衝撃パラメーターは下記のとおりであった:ラプチャーディスクとマク ロキャリヤーのギャッブ約1.6mm(1/16インチ)、マクロキャリヤー移 動距離6mm、ラプチャーディスク圧力約690−7580kPa(100−1 100psi)、ターゲット距離5、8または12cm、およびターゲットチャ ンバー内の部分真空711mm(28インチ)Hg。 衝撃後に葉を23℃で2日間培養したのち、gus遺伝子発現の組織化学的位 置測定のために5−ブロモ−4−クロロ−3−インドリル−β−D−グルクロニ ド(X−Gluc)で染色した。染色後に葉を95%エタノール中で65℃にお いて20分間脱色した。gus発現を示す細胞を“呈色ユニット(colour −forming unit)”(CFU)と命名した。両方の遺伝子型につき 全表皮CFU中の孔辺細胞CFUの頻度は20−40%であった。実施例12 カルス培養および再生 21日後に、その時点で見えるミクロカルスを含むアルギナート片を、20m lの培地Kを入れた9cmのペトリ皿に移した。培養を暗所で前記に従って行っ た。 直径約1−2mmの大きさに達する脆くて水分の多いタイプのカルスを別個に つまみ取り、20のグループで新鮮な培地K上において培養した。この段階でP CR分析および組織化学的GUSアッセイの両方により、形質転換体の存在が確 認された。 2週間の間隔ですべてのカルスを新鮮な培地に継代培養した。 再生体が個々のカルスの最初の8週間の培養に際して出現した。最初の苗条が 見えて、約2mmの大きさに達した時点で、皿を25℃、15時間の昼間長さの 明るい所(3000ルクス)へ移した。 長さ約4mmの小植物体を、15mlの培地Kを入れた別個の培養試験管に移 し、前記に従って明るい所でさらに継代培養した。実施例13 発根および土壌への移植 小植物体が4葉期に達した時点で(普通は5−6週間後、1つの継代培養は3 週間後)、15mlの培地Lを入れた培養試験管にそれらを移し、前記に従って さらに培養した。 少なくとも1本の根が長さ1cmに達した時点で小植物体を培養試験管から取 り出し、流れる水道水下で洗浄して寒天片をすべて除去し、温室内の9cmの鉢 中の土壌に移植した。 小植物体を透明なプラスチックカップで覆って湿潤環境を7日間与えたのち、 それらは保護せずに生育することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ),AU, BB,BG,BR,BY,CA,CN,CZ,FI,G E,HU,JP,KG,KP,KR,KZ,LK,LT ,LV,MD,MG,MN,NO,NZ,PL,RO, RU,SI,SK,TJ,TT,UA,US,UZ,V N (72)発明者 ヴェアフォーヴェン,ヘンドリクス・アド リアヌス オランダ王国エヌエル―ブルーゲル,オリ オンラーン 45 (72)発明者 コリン−ホーイマンズ,カテリーナ・マリ ア オランダ王国エヌエル―ベネコム,マリエ ンホーヴン 3 (72)発明者 ダンウェル,ジェイムズ・マーティン イギリス国オックスフォードシャー アー ルジー9 2イーエイチ,ヘンリー―オン ―テムズ,ホップ・ガーデンズ 3 (72)発明者 ヴェイエン,ギュイ ベルギー王国ベ―1650 ベーゼル,ドヴェ ルスボ 25

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.植物細胞を再生培地中で培養することを含む植物の形成方法であって、細 胞が気孔細胞であることを特徴とする方法。 2.気孔細胞を、該細胞を含有する無傷の器官内で再生させる、請求項1に記 載の方法。 3.気孔細胞を、該細胞を含有する植物組織から単離する、請求項1に記載の 方法。 4.気孔細胞が単離された葉の表皮の中にある、請求項1に記載の方法。 5.植物がビート(Beta vulgaris)である、請求項1−4のい ずれか1項に記載の方法。 6.植物がサトウダイコンである、請求項5に記載の方法。 7.再生がホルモンを含有しない培地上でのカルスの形成を含む、請求項1− 6のいずれか1項に記載の方法。 8.遺伝材料を植物の細胞に導入し、この形質転換細胞から全植物体を再生さ せることを含む、植物の遺伝子形質転換法であって、細胞が気孔細胞であること を特徴とする方法。 9.形質転換を、気孔を含む無傷の組織につき実施する、請求項8に記載の方 法。 10.組織が老化した葉の組織である、請求項9に記載の方法。 11.組織が葉の表皮である、請求項9または10に記載の方法。 12.形質転換した気孔組織をマセレートして細胞懸濁液を調製し、これから 植物を再生する、請求項9または10または11に記載の方法。 13.気孔細胞を再生前にプロトプラストに変換する、請求項8−12のいず れか1項に記載の方法。 14.遺伝材料が抗生物質に対する耐性を特定しない選択性マーカー遺伝子を 含むDNA構築体であり、かつ形質転換された組織を適切な選択試薬に暴露する 、請求項8−13のいずれか1項に記載の方法。 15.形質転換を、孔辺細胞を含有する細胞集団につき実施する、請求項8− 14のいずれか1項に記載の方法。 16.形質転換を、孔辺細胞濃度の高い細胞集団につき実施する、請求項15 に記載の方法。 17.形質転換を細胞懸濁液につき実施する、請求項8−16のいずれか1項 に記載の方法。 18.気孔細胞を形質転換の前または後に細胞壁の酵素消化によりプロトプラ ストに変換する、請求項8−17のいずれか1項に記載の方法。 19.形質転換法が、気孔細胞の懸濁液を微細繊維材料と混合し、これを遺伝 材料の存在下で撹拌することを含む、請求項8−18のいずれか1項に記載の方 法。 20.再生がホルモンを含有しない培地上でのカルスの形成を含む、請求項8 −18のいずれか1項に記載の方法。 21.ベータ・ブルガリス(Beta vulgaris)の形質転換方法で あって: (i)気孔細胞を含有する植物組織を用意し: (ii)遺伝材料を気孔細胞に直接DNA挿入により導入し;そして (iii)形質転換した気孔細胞から植物を再生させる 工程を含む方法。 22.導入された遺伝材料が抗生物質耐性を特定する遺伝子を含まないDNA 構築体である、請求項21に記載の方法。 23.植物組織が葉の表皮である、請求項21または22に記載の方法。
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