JPH09503763A - 避妊用組成物 - Google Patents

避妊用組成物

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JPH09503763A JP7510427A JP51042795A JPH09503763A JP H09503763 A JPH09503763 A JP H09503763A JP 7510427 A JP7510427 A JP 7510427A JP 51042795 A JP51042795 A JP 51042795A JP H09503763 A JPH09503763 A JP H09503763A
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ブロード,ジョージ・ルイス
クリーガー,ラッセル・ローウェル
サレンスキー,ジョージ・アンソニー
ドンセル,グスタボ・ファビアン
ガベルニック,ヘンリー・ルイス
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ザ・メディカル・カレッジ・オブ・ハンプトン・ローズ・オン・ビハーフ・オブ・ザ・コンラッド・プログラム
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Abstract

(57)【要約】 殺精子剤又は抗ウィルス剤、一定の疎水変性多糖類及び場合により化粧用成分を含む改善された避妊用組成物が開示されている。全く有益なことには、本発明の疎水変性多糖類は精子の運動性を変えることができ、そして、例えば、ノノキシノール−9の如き殺精子剤と組み合わせて用いた場合に低い刺激可能性しか与えない。

Description

【発明の詳細な説明】 避妊用組成物 本発明はUnited States Agency for International DevelopmentとMedical Co llege of Hampton Roadsとの間のCooperative Agreement DPE-3044-A-00-6063-0 0の下での政府援助によりなされた。米国政府は本発明に一定の権利を有する。発明の分野 本発明は、一般に避妊用組成物、より詳細にはポリマー系デリバリー(delive rly)成分としての特定の疎水変性多糖類を含む改良された避妊用組成物に関る ものである。発明の背景 避妊用組成物は一般に有効成分、たとえばノノキシノール−9(nonoxy nol−9)、有効成分を投与するためのポリマー系デリバリー成分、たとえば ヒドロキシエチルセルロースまたはカルボキシメチルセルロース、コスメチック (cosmetic)成分、たとえば水、ソルビトールおよびプロピレングリコ ール、ならびに所望により他の成分、たとえば安定剤、香料、粘度調節剤などを 含む。 避妊用組成物の重要な1特性は、有効成分が殺精子薬として有効でなければな らないということである。さらに、避妊用組成物中に存在する他の成分は有効成 分の有効性を阻害してはならない。既存の多数の避妊用組成物はこれらの特性を 備えている。しかしそれらの既存の避妊用組成物は一般に、膣の粘膜内層に対す る高度の付着性(substantivity)をもたない。さらに、既存のポリマー系デリ バリー成分は一般に、精子運動性を変化させることに関して機能的作用をもたな い。 殺精子薬、たとえばノノキシノール−9および塩化ベンザルコニウムは、避妊 用組成物中に有効成分として長年、有効に使用されている。しかしそれらの成分 は膣の粘膜内層に対して刺激性であり、膣刺激の危険性を増大させる可能性のあ ることが認められた。このような膣刺激の危険性の増大に伴って、性的に伝播す る細菌性、真菌性またはウイルス性の疾患、たとえばHIVおよびヘルペスを生 じる危険性が増大する可能性がある。 従って、付着性であり、かつ膣の粘膜内層に対する刺激性が低い、改良された 避妊用組成物が望まれている。さらに、精子運動性を変化させうるポリマー系デ リバリー成分を含む、改良された避妊用組成物が望まれている。発明の概要 本発明によれば、殺精子薬または殺ウイルス薬、殺精子薬または殺ウイルス薬 のためのポリマー系デリバリー成分、およびコスメチック成分を含み、ポリマー 系デリバリー成分が疎水変性多糖類を含む、改良された避妊用組成物が提供され る。本発明によれば、ポリマー系デリバリー成分が殺精子薬の有効性を増大させ うる避妊用組成物を提供することが可能となる。その結果、避妊用組成物の全般 的な殺精子効力を改良することができる。さらに、本発明の改良された避妊用組 成物は膣の粘膜内層に対して付着性であり、かつ膣刺激の程度を低下させること ができ、これにより性的に伝播する疾患を生じる危険性が低下するであろう。発明の詳細な記述 本発明の避妊用組成物は哺乳動物に用いるのに適している。本明細書において 用いる用語“哺乳動物”は、それらの子を乳腺により分泌される乳で育てるすべ ての高等脊椎動物群、たとえばヒト、ウサギおよびサルを意味する。 本発明に有用な殺精子薬は当業者に知られている。一般的な殺精子薬には、た とえば塩化ベンザルコニウム、オクトキシノール−9、レシノール酸、酢酸フェ ニル水銀およびノノキシノール−9などが含まれる。ノノキシノール−9および 塩化ベンザルコニウムは本発明方法に用いるのに好ましい殺精子薬である。 本発明の避妊用組成物に用いるのに適した殺ウイルス薬は当業者に知られてい る。一般的な殺ウイルス薬には、たとえばアシクロビル、イドキシウルニジン( idoxyurnidine)、リバビリン、ノノキシノール−9、ビダラビンおよびリマン タジンが含まれる。 従って本発明の避妊用組成物は一般に、1種類もしくは2種類以上の殺精子薬 、または1種類もしくは2種類以上の殺ウイルス薬、または両方を含むことがで き る。ある種の成分、たとえばノノキシノール−9は、殺精子薬および殺ウイルス 薬の両方として作用しうる。 殺精子薬および殺ウイルス薬またはそれらの混合物の全量は、一般に避妊用組 成物の重量に対して約0.1−50重量%であろう。好ましくは殺精子薬または 殺ウイルス薬の使用量は、目的とする殺精子または殺ウイルス結果を達成するの に必要な量であろう。適量は当業者が決定しうる。好ましくは殺精子薬もしくは 殺ウイルス薬またはそれらの混合物の全濃度は、避妊用組成物の重量に対して約 1−25重量%、より好ましくは約1−5重量%を構成するであろう。 本発明の避妊用組成物に用いるのに適したポリマー系デリバリー成分は、セル ロース誘導体およびキトサン類よりなる群から選ばれる1種類または2種類以上 の疎水変性多糖類を含む。本発明の疎水変性多糖類をそれから製造しうる出発物 質である多糖類は、当業者に知られている。一般的なセルロース誘導体には、た とえばヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセ ルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセル ロースなどが含まれる。好ましいセルロース誘導体には、ヒドロキシエチルセル ロースおよびヒドロキシプロピルセルロースが含まれる。一般的なキトサン類に は、たとえば下記のキトサン塩が含まれる:キトサン乳酸、キトサンサリチル酸 、キトサンピロリドンカルボン酸、キトサンイタコン酸、キトサンナイアシン酸 、キトサン蟻酸、キトサン酢酸、キトサン没食子酸、キトサングルタミン酸、キ トサンマレイン酸、キトサンアスパラギン酸、キトサングリコール酸、ならびに 第四アミン置換キトサンおよびその塩類など。キトサン乳酸およびキトサンピロ リドンカルボン酸が好ましいキトサンである。ポリマー系デリバリー成分は上記 の群間の多糖類混合物、たとえばセルロース誘導体とキトサン類、または1群内 の混合物、たとえば2種類のセルロース誘導体を含むことができる。 本発明の疎水変性多糖類は、約8−18個の炭素原子、好ましくは約10−1 8個の炭素原子、より好ましくは約12−15個の炭素原子を有する炭化水素基 を含有する疎水性置換基を含む。疎水性置換基の炭化水素基は、アルキルまたは アリールアルキル構造を含むことができる。本明細書において用いる用語“アリ ールアルキル基”は、芳香族構造および脂肪族構造の両方を含有する基を意味す る。前記の多糖類を疎水変性する方法は、当業者に知られている。たとえば米国 特許第4,228,277号(1980年10月14日交付)、第4,663, 159号(1987年5月5日交付)および第4,845,175号(1989 年7月4日交付)明細書を参照されたい。 多糖類上の疎水性置換基の置換度は一般に、多糖類のモル当たり約0.05− 0.5、好ましくは約0.08−0.25、より好ましくは約0.08−0.16、 極めて好ましくは約0.11以上、たとえば0.12以上、ないし−0.16未 満、たとえば0.15モル未満の疎水性置換基である。疎水性置換基はアニオン 性、カチオン性、非イオン性または両性であってもよい。全置換水準が上記の範 囲内である限り、2種類以上の特定の疎水性置換基が多糖類上に置換しうる。 好ましい疎水性置換基は、次式を有するカチオン性の第四窒素含有基である: 式中の: R1およびR2はそれぞれCH3またはC25であり; R3はCH2CHOHCH2またはCH2CH2であり; R4は約8−18個の炭素原子を有するアルキルまたはアリールアルキル基 であり;そして A1はハライドイオンである。 好ましくはR1が、より好ましくはR1およびR2の両方がCH3である。好まし くはR3はCH2CHOHCH2である。好ましくはR4はCn(2n+1)であり、式 中のnは8−18である。特に好ましい疎水基、すなわちR4は式C1225を有 する。塩素が好ましいハライドイオンである。 他の好ましい疎水性置換基には、疎水基含有試薬、たとえばグリシジルエーテ ル類、たとえばノニルフェニルグリシジルエーテルまたはドデシルフェニルグリ シジルエーテル、α−オレフィンエポキシド類、たとえば1,2−エポキシヘキ サデカン、およびそれらそれぞれのクロロヒドリン類、アルキルハライド類、た とえばドデシルブロミド、ならびにその混合物から形成されたものが含まれる。 本発明の疎水変性多糖類のイオン性は決定的ではなく、アニオン性、カチオン 性、非イオン性または両性のいすれであってもよい。しかし本発明に従って使用 するためにはカチオン性多糖類が好ましい。従って本発明の好ましい観点におい ては、多糖類は疎水性置換基のほかにイオン性置換基によっても置換されている 。イオン性置換基の量は一般に、セルロース誘導体については多糖類のモル当た り約0.05−0.9、好ましくは0.05−0.5、より好ましくは0.05 −0.3、極めて好ましくは0.10−0.25モルのイオン性置換基、キトサ ン誘導体については多糖類のモル当たり好ましくは約0.5−0.9モルのイオ ン性置換基である。全置換水準が上記の範囲内である限り、2種類以上の特定の イオン性置換基が多糖類上に置換しうる。 セルロース誘導体について好ましいカチオン性置換基は、次式を有するカチオ ン性の第四窒素含有基である: 式中の: R5、R6およびR7はそれぞれCH3またはC25であり; R8はCH2CHOHCH2またはCH2CH2であり;そして A2はハライドイオンである。 好ましくはR5、R6およびR7のうち少なくとも1つはCH3である。好ましく はR8はCH2CHOHCH2である。好ましくはA2はクロリドアニオンである。 キトサン類について好ましいカチオン性置換基は、次式のアンモニウム基含有 基である: 式中のA3は有機酸対向イオンである。好ましくはA3は乳酸、ピロリドンカルボ ン酸、酢酸、またはその組み合わせである。 イオン性置換基、たとえば前記のものを形成する方法、および多糖類を誘導体 化してそれらのイオン性置換基を含有させる方法は、当業者に知られている。た とえば米国特許第4,663,159号明細書(1987年5月5日交付)に注 目されたい。 本発明の特に好ましい観点においては、多糖類は二重置換されている。すなわ ち多糖類は第1置換基、すなわち疎水性置換基によって置換され、かつ第2置換 基、すなわちイオン性置換基によっても置換されている。第1置換基および第2 置換基は任意の順序で多糖類上に反応させることができる。すなわち、第1置換 基を第2置換基の前、後、またはそれと同時に多糖類上に反応させることができ る。 前記の疎水変性多糖類のほかに、避妊用組成物は他の多糖類またはその誘導体 、たとえばヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、デキス トラン硫酸およびヒアルロン酸を含有しうる。このような他の多糖類は疎水変性 されていてもよく、変性されていなくてもよい。組成物中にこのような他の多糖 類が存在する場合、それらは避妊用組成物の重量に対して約0.1−25%を構 成しうる。本発明による好ましい避妊用組成物の一例は、ポリマー系デリバリー 成分としてのキトサン乳酸と組み合わせたカチオン性の疎水変性されたヒドロキ シエチルセルロースを含む。 好ましくは本発明の疎水変性多糖類は水溶性である。本明細書において用いる 用語“水溶性”は、100gの蒸留水に25℃および1気圧で少なくとも1g、 好ましくは少なくとも2gの疎水変性多糖類が溶解しうることを意味する。水溶 性の程度は、多糖類のエーテル置換、疎水基置換およびカチオン置換の量を変化 させることにより制御することができ、その詳細は当業者に知られている。 本発明により使用するのに適した多糖類の分子量は、一般に約10,000− 500,000g/g moleであり、好ましくは約20,000−200, 000g/g moleである。本明細書において用いる用語“分子量”は、重 量平均分子量を意味する。多糖類の重量平均分子量を測定する方法は当業者に知 られている。分子量を測定するための好ましい1方法は、低角レーザー光線散乱 法である。多糖類の粘度は一般に約5−5000センチポイズ、好ましくは約1 0−500センチポイズである。別途指示しない限り、本明細書において用いる 用語“粘度”は、25℃でブルックフィールド粘度計により測定したポリマーの 2.0重量%水溶液の粘度を意味する。このような粘度測定法は当業者に知られ ている。 一般にポリマー系デリバリー成分の量は、避妊用組成物の重量に対して約0. 1−99.9重量%、好ましくは約0.5−50重量%、より好ましくは約1− 10重量%である。 本発明の避妊用組成物の残部、すなわち一般に約0.1−99.8重量%、し ばしば約50−99.8重量%は、所望により1種類または2種類以上のコスメ チック成分を含むことができる。それらのコスメチック成分は当業者に知られて おり、当技術分野ではしばしば希釈剤、溶剤および佐剤と呼ばれる。一般にコス メチック成分には、たとえば水、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、 グリセリン、グリセロールプロピレングリコール、ソルビトール、および他の高 分子量アルコールが含まれる。さらに本発明の避妊用組成物は少量の、たとえば 避妊用組成物の重量に対して約0.1−5重量%の他の添加物、たとえば安定剤 、界面活性剤、メントール、ユーカリ油、他の精油、香料などを含有しうる。ポ リオキシエチレン20−ソルビタンモノラウレートは本発明の組成物に使用する ための好ましい安定剤である。事実、本発明によれば特定の安定剤、たとえばポ リオキシエチレン20−ソルビタンモノラウレートは、本発明の疎水変性多糖類 の精子遮断性に寄与すると考えられる。コスメチック成分、他の添加物の選択お よび量、ならびにブレンディング法に関する詳細は、当業者に知られている。 本発明の避妊用組成物は当業者に知られている任意の方法で哺乳動物の膣に投 与することができる。組成物投与のための一般的剤形には、たとえばクリーム剤 、ローション剤、ゲル剤、発泡製剤、スポンジ製剤、坐剤およびフィルム製剤が 含まれる。さらに本発明の組成物はパーソナルケア潤滑剤として、たとえばコン ドーム潤滑剤などとしても利用しうる。それらの潤滑剤は一般に既知の成分、た と えば湿潤剤、たとえばグリセリン、ソルビトール、マンニトール、グリコールお よびグリコールエーテル;緩衝剤、たとえばグルコノ−d−ラクトン;殺菌薬( germicide,bactericide)、たとえばグルコン酸クロロヘ キシジン;防腐剤、たとえばメチルパラベン;増粘剤、たとえばヒドロキシエチ ルセルロースなど;他の佐剤、たとえば着色剤および香料を、本発明組成物のほ かに含むことができる。それらの投与剤形の物理的特性、たとえば粘度を広範囲 に変化させうることは当業者には自明であろう。たとえばゲル状の本発明組成物 の粘度(たとえば150,000センチポイズ)は、ローション状の本発明組成 物の粘度(たとえば100センチポイズ)より実質的に高いであろう。このよう な投与剤形の材料、成分、割合および方法に関する詳細は当業者に知られている 。 本発明の避妊用組成物は、哺乳動物の膣に、膣内に存在する精子を不動化する のに有効な、および/または精子が子宮頸管粘膜に侵入するのを阻害するのに有 効な用量で投与することが好ましい。一般的用量は、哺乳動物の体重kg当たり 約0.01−0.2gの組成物である。 極めて意外なことに本発明の疎水変性多糖類は、普通は刺激性である有効成分 、たとえばノノキソニル−9の存在下ですら粘膜に対して非刺激性であるほか、 膣の粘膜に対して高度の付着性を与えうることが見出された。さらに、本発明の 疎水変性多糖類は高度の食塩水親和性を与えうる。食塩水親和性は避妊用組成物 の重要な特性である。本明細書において用いる用語“食塩水親和性”は、避妊用 組成物が食塩水、すなわち水のリットル当たり9gのNaCl中で、25℃およ び1気圧において、少なくとも2重量%、好ましくは5重量%に及ぶ濃度で、少 なくとも1時間、好ましくは少なくとも24時間、溶解状態を維持する、すなわ ち分離しないことを意味する。組成物の食塩水親和性を高めるのに適した水準の 疎水性置換基およびイオン性置換基が存在することが好ましい。イオン性置換基 と疎水性置換基のモル比は、好ましくは少なくとも1.5:1、より好ましくは 2.0:1、極めて好ましくは少なくとも2.5:1である。疎水性置換基がイ オン性でない場合、イオン性置換基と疎水性置換基のモル比はイオン性置換基と 疎水性置換基のモル数の比に等しい。疎水性置換基がイオン性である場合、イオ ン性 置換基と疎水性置換基のモル比はイオン性置換基および疎水性置換基のモル数の 和と疎水性置換基のモル数の比に等しい。たとえばカチオン性疎水性置換基の置 換水準が多糖類のg mole当たり0.12g moleであり、かつカチオ ン性置換基の置換水準が多糖類のmole当たり0.2g moleである場合 、疎水性置換基に対するイオン性置換基のモル比は2.67、すなわち(0.1 2+0.20)÷0.12=2.67であろう。 従って本発明の配合物は、それらの食塩水親和性、低い刺激性、付着性、およ び精子運動阻害性という望ましい組み合わせのため、避妊用組成物の賦形剤とし て使用するのに特に適切である。 実施例 以下の実施例は説明のために提示したものであり、後記の請求の範囲を制限す るためのものではない。 定義 実施例においては下記の成分を使用した。 CMC−粘度400−800センチポイズのカルボキシメチルセルロース、ア クアロン・カンパニーから入手、デラウェア州ウィルミントン。 CL−1%溶液の粘度15−250センチポイズのキトサン乳酸、ダイニチセ イカ・カラーズ・アンド・ケミカルズ社から入手、日本国東京。 コンセプトロール(CONCEPTROL)−CMCおよびPOVを含有する 市販の避妊用組成物、アドバンスト・ケア・プロダクツ、オルト、ジョンソン・ アンド・ジョンソンにより販売、ニュージャージー州ニューブルンスヴィック。 CS1−2,3−エポキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリド、デグッ サ・コーポレーションから入手、Quab 151として販売。 DS−分子量40,000−50,000g/g moleデキストラン硫酸 、ユナイテッド・ステーツ・バイオメディカル・コーポレーションから入手、オ ハイオ州クリーブランド。 HEC1−粘度4400−6000センチポイズ(1%溶液)のヒドロキシエ チルセルロース、ユニオン・カーバイド・コーポレーションから入手、コネチカ ット州ダンベリー、セロサイズ(Cellosize、登録商標)QP−100 M として販売。 HPC1−粘度1500−3000センチポイズ(1%溶液)のヒドロキシプ ロピルセルロース、アクアロン・カンパニーから入手、デラウェア州ウィルミン トン。 HS1−3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルジメチルドデシルアンモニウム クロリド、デグッサ・コーポレーションから入手、ニュージャージー州リッジフ ィールド・パーク、Quab 342として販売。 HS2−3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルジメチルオクタデシルアンモニ ウムクロリド、デグッサ・コーポレーションから入手、ニュージャージー州リッ ジフィールド・パーク、Quab 426として販売。 HS3−ノニルフェニルグリシジルエーテル、ローヌ・プーランクから入手、 ヘロキシ(Heloxy)64として販売。 JR−粘度300−500センチポイズのカチオン性ヒドロキシエチルセルロ ース、ユニオン・カーバイド・コーポレーションから入手、コネチカット州ダン ベリー。 N−9−ノノキシノール−9 USP、ローヌ・プーランクから入手、ニュー ジャージー州クランベリー、アイゲパル(Igepal)CO−630スペシャ ルとして販売。 P−20−ポリオキシエチレン20−ソルビタンモノラウレート、ICIアメ リカズ・インコーポレーテッドから入手、デラウェア州ウィルミントン、ツウィ ーン(Tween)20として販売。 P−80−ポリオキシエチレン80−ソルビタンモノオレエート、ICIアメ リカズ・インコーポレーテッドから入手、デラウェア州ウィルミントン、ツウィ ーン(Tween)80として販売。 PG−プロピレングリコールUSP、フィッシャー・サイエンティフィックか ら入手、ニュージャージー州フェアローン。 POL.1−粘度100−500センチポイズ(2%溶液)を有し、炭素原子 12個の炭化水素部分を含む疎水性置換基、およびカチオン性置換基を含有する 、カチオン性の疎水変性されたヒドロキシエチルセルロース、ユニオン・カーバ イ ド・コーポレーションから入手、コネチカット州ダンベリー、クアトリソフト( Quiatrisoft、登録商標)として販売。 POL.2−粘度50−500(2%溶液)センチポイズを有し、炭素原子1 2個の炭化水素部分を含む疎水性置換基、およびカチオン性置換基を含有する、 カチオン性の疎水変性されたヒドロキシエチルセルロース。 POL.3−粘度50−500(2%溶液)センチポイズを有し、炭素原子1 8個の炭化水素部分を含む疎水性置換基、およびカチオン性置換基を含有する、 カチオン性の疎水変性されたヒドロキシエチルセルロース。 POL.4−分子量300,000g/g moleを有し、炭素原子16個の 炭化水素部分を含む疎水性置換基を含有する、非イオン性の疎水変性されたヒド ロキシエチルセルロース、アクアロン・カンパニーから入手、デラウェア州ウィ ルミントン、ナトロゾル(Natrosol、登録商標)プラスとして販売。 POL.5−分子量50,000g/g moleを有し、炭素原子15個の炭 化水素部分を含む疎水性置換基2.8重量%を含有する、疎水変性されたデキス トラン硫酸。 POL.6−粘度50−500(2%溶液)センチポイズを有し、炭素原子1 5個の炭化水素部分を含む疎水性置換基1.2重量%を含有する、疎水変性され たカルボキシメチルセルロース。 POV−分子量45,000g/g moleを有するポリビニルピロリドン 、ポビドン(Povidon)USP、ISPケミカルズから入手、ニュージャ ージー州ウェイン。 SOR−ソルビトール、フィッシャー・サイエンティフィックから入手、ニュ ージャージー州フェアローン。 実施例においては次の試験を用いた。 修飾一端試験(Modified One End Test)(MOET)−この試験を用いて種 々の化合物の子宮頸部粘液中での精子進入性への作用を確認した。ペンシルバニ ア州アレンタウンのSerono-Baker Dianostics Inc.から入手したPenetraxとし て販売されているウシ子宮頸部粘液を含有する毛細管を用いてこの試験を行った 。被験ポリマーを含有する各試験組成物を生理食塩水、即ち水1L当たり9gの NaClの生理食塩水で、0.007〜0.45w/v%(w/v%は100mL当たり のg数に相当する)のポリマー濃度に希釈した。この試験は、0.003w/v%の ポリマー、0.007w/v%のポリマー又は11mLの生理食塩水当たり1gの試 験組成物の濃度のいずれかで行った。これら毛細管を短時間で解凍してから開封 した。開封端を生理食塩水中にサンプルを含有する容器中に入れた。サンプルを 30分間でその毛細管中に移動させた。次いで、精液サンプルを緩衝液で1mL 当たり6000万の運動性精子に希釈してポリマーサンプルと混合した。次いで 、ポリマーサンプルを含有する先の毛細管をこの混合溶液を含有する容器中に再 挿入してインキュベーターに37℃で5%二酸化炭素空気の雰囲気で60分間保 存した。次いで、この容器及び毛細管をインキュベーターから取り出し、毛細管 を通る運動性先導精子の移動度について顕微鏡で視覚的に分析した。結果を対照 サンプルと比較した移動度のパーセントとして表す。対照サンプルでは、毛細管 をポリマーを含有しない生理食塩水とインキュベートした。 両端試験(Double End Test)(DET)−子宮頸部粘液中での化合物の拡散 を生物学的に評価するためにこの試験も用いた。DETは、20mL毛細管の一 端をポリマーサンプルに60分間だけそしてその後に他端を精液溶液に60分間 だけ曝して精子がポリマーサンプルの反対方向に移動できるようにする以外はM OETと同じである。先導運動性精子の進入の長さを記録してその結果を対照サ ンプル、即ちポリマーを含有しない生理食塩水と比較した移動度のパーセントと して表す。精子進入度が短ければ短いほど、化合物はより大きく生体拡散してい る。加えて、DETに用いたサンプルを4重量%のN−9を含有するように更に 手を加えた。このDET値は、試験化合物が依然として精子進入阻害活性を示し ながら子宮頸部粘液中でどれだけ遠く物理的に拡散できるかを示すものである。 同時一端試験(Simultaneous One End Test)(SOET)−この試験を用い て特に精子運動性変化を介して発揮される化合物の急速遮断作用を検出した。こ のSOETは、ポリマーを含有する溶液を精液サンプルと混合してからウシ子宮 頸部粘液を含有する毛細管の一端をこのポリマーと精液サンプルとの混合液中に 挿入してインキュベーター内に37℃で5%二酸化炭素空気の雰囲気で60分間 保存する以外はMOETと類似している。先導運動性精子の進入の長さを記録し てその結果を対照サンプル、即ちポリマーを含有しない生理食塩水と比較した移 動度のパーセントとして表す。このSOETでは、試験化合物により妨害されな ければ、精子は接触後即座に毛細管内に移動する能力を有している。 Sander-Cramer試験−この試験を用いて避妊用組成物の殺精子作用を評価した 。このSander-Cramerは、Ortho Pharmaceutical Corporationの研究室で開発さ れたものである。以下に記載するように元々の手順に僅かに手を加えた。各試験 組成物を250μLの容量に段階的に希釈して、1mL当たり6000万の運動 性精子に調節した50μLの精液に室温で加えた。終点は、全ての精子が20秒 以内に不動化する最大希釈度であった。結果を最小有効濃度(mg/mL)とし て表す。 実施例1 セルロースエーテル誘導体の調製 攪拌器、冷却管、添加ロート、及び窒素導入管を備えた反応容器に39gのH EC1及び272gの無水アセトンを仕込んだ。この反応器を窒素でパージして 20重量%の水酸化ナトリウムを含有する23gの水酸化ナトリウム水溶液を添 加した。30分間攪拌した後、40重量%のHS1を含有する64gの水溶液を 添加した。この反応混合液を55℃に加熱して2時間保った。次いで、70重量 %のCS1を含有する8.7gの水溶液を添加した。この混合液を55℃でもう 1時間保った。この反応液を冷却して3gの氷酢酸で中和した。この反応スラリ ーを濾過して90重量%アセトンを含有する400gの水溶液で7回洗浄し、9 4重量%アセトンを含有する400gの水溶液で1回洗浄し、そして0.5mL の40重量%グリオキサール溶液、0.5mLの酢酸及びバランスのアセトンを 含有する400gの溶液で1回洗浄した。乾燥後、1.5%の揮発分を含有する 58gの生成物を得た。このポリマーの窒素含量は1.60重量%で、2%溶液 の粘度が190センチポアズであった。 実施例2 ノノキシノール−9相溶性 非疎水変性ポリマー系デリバリー成分及び本発明のポリマー系デリバリー成分 とのノノキシノール−9との相溶性を比較するために次の実施例を行った。HE C1、HPC1及びPOL.4をこの実施例に用いた。 1.5重量%の被験ポリマー系デリバリー成分を含有する100gの水溶液を 複数調製した。各溶液に4.16gのN−9を添加して20分間混合した。次い で、各溶液を2分割した。第1溶液を室温、即ち約25℃で保存し、第2溶液を 約35℃で保存した。24時間後、HEC1を含有する溶液は相分離した。これ は、疎水変性されていないHEC1がN−9と相溶性でないことを示すものであ る。同じように、24時間後、HPC1を含有する溶液も相分離したので、N− 9と相溶性ではなかった。全く驚いたことには、POL.4を含有する溶液は9 6時間後でも相分離しなかった。このように、疎水変性ヒドロキシエチルセルロ ースはN−9と相溶性であった。 実施例3 試験組成物の調製及びそれらの精子進入阻害活性 (1)ポリマーPOL.2を脱イオン化濾過水に溶かして2.5重量%の溶液を 作った。100℃のオーブン内で2時間で測定したところ、このポリマー固体は 95.4重量%であった。そのあと、2.62gをよく攪拌しながら97.38g の水に溶かして完全な溶液にするために75℃に加熱した。この溶液のpHを乳 酸で4.7に調節した。Brookfield Cone & Plate Viscometer Model DV-1 CP-4 1により20rpmで測定したこの溶液の粘度は、609センチポアズであった 。次いで、2.5重量%の溶液を用いて、水で希釈することによりいろいろなポ リマー固体含量を有する試験組成物を作った。 (2)1.25重量%のポリマー及び1.25重量%のP−20を含有する試験 組成物を、50gの上記2.5重量%溶液(1)を1.25gのP−20及び48. 75gの水と混合することにより調製した。次いで、11mLの生理食塩水当た り 1gの試験組成物を含有するサンプルを用いてMOETを行った。そのMOET 値は0%と、子宮頸部粘液中での精子進入性の格別な低下を示すものであった。 この発見は、Sander-Cramer試験で用いた条件下では同じサンプルで精子を完全 に不動にすることができなかったことから特に重要である。0.007w/v%のポ リマー濃度でそのMOET値は12%と、やはり子宮頸部粘液中での精子進入性 の格別な低下を示すものであった。 (3)追加量の上記試験組成物を用いて、1.25重量%のポリマー及び1.2 5重量%のP−20を含有する4重量%N−9組成物を調製した。上の(2)に 記載した約96gの試験組成物を4.0gのN−9と30分間混合した。次いで 、DETを行ったところ、60%の精子進入性を示した。これは、N−9単独と 同じ化合物子宮頸部粘液生体拡散性を示しており、同量のN−9を含有するCONC EPTROLにより達成される進入よりも確かに良好である。Sander-Cramer殺精子試 験は、この組成物が1mL当たり0.132mgのN−9で有効であることを示 した。 幾つかのセルロースエーテル誘導体を上の実施例に記載した操作に従って調製 した。次いで、これらセルロースエーテル誘導体を評価用に適した組成物に配合 した。それら組成物を1.25又は2.5重量%のいずれかのセルロースエーテル 、0、1.25又は2.5重量%のいずれかのP−20を含有するように、水を含 むバランスと共に配合した。サンプル中の疎水性置換基及びイオン性置換基のレ ベル、並びにセルロースエーテルの量を以下の表に示す。加えて、MOET値も 表1に示す。 表1のデータは、全く驚いたことに、カチオン性の疎水変性セルロースエーテ ル、即ちPOL.1、POL.2及びPOL.3が有意な精子遮断特性、即ち0.0 07w/v%のポリマー濃度で65%未満のMOET値を与えることを証明してい る。加えて、疎水変性されかつ非イオン性であるPOL.4が、1g/11mL の試験組成物濃度で100%のMOET値を与えた未変性HEC1に比較して7 7%のMOET値を与えた。疎水変性されていないカチオン性セルロースエーテ ル、即ちJP(対照)は、1g/11mLの試験組成物濃度で89%のMOET 値を与えた。2種の疎水変性アニオン性多糖類、即ちPOL.5及びPOL.6は 、1g/11mLの試験組成物濃度でそれぞれ40%及び22%のMOET値を 与えた。これは、同じ濃度で0%のMOET値を有するカチオン性疎水変性多糖 類、例えばPOL.2に比較してあまり好ましくない遮断能力を証明するもので ある。このように、本発明のポリマー系デリバリー成分は精子遮断能力において 予測不能な向上を提供した。本発明の疎水変性多糖類を含有する上記の如き試験 組成物についてのMOET値は、上で概説したMOET操作に従って0.007w /v%の希釈度で試験したときは、好ましくは80%未満、より好ましくは60% 未満、そして最も好ましくは40%未満となろう。 実施例4 精子進入阻害 MOETを行って、疎水変性多糖類、即ちPOL.2と生理食塩水変性剤、即 ちP−20の精子遮断作用を比較した。0.003w/v%のポリマー濃度で、PO L.2についてのMOET値は19%そしてP−20についてのMOET値は9 6%であった。これら結果は、観察される精子進入阻害活性が疎水変性多糖類自 体に本来備わったものであることを明確に証明している。 実施例5 精子運動性及び子宮頸部粘液生体拡散性 本発明のポリマー系デリバリー成分の殺精子作用を評価するために、Sander-C ramer試験を行った。DETが子宮頸部粘液中での組成物拡散の生物学的測定を 可能にした。 以下の表2は、Sander-Cramer試験及びDETの結果を示すものである。上の 変性サンプルの幾つかを市販の避妊薬、即ちCONCEPTROLと比較して、殺精子活性 に関して何らかの逆作用が本発明のポリマー系デリバリー成分にあるかどうか確 認した。 試験したどのサンプルも、Sander-Cramer試験により示されるように組成物の 殺精子活性に逆作用を示さなかった。DET結果によると、本発明の疎水変性多 糖類は、殺精子特性に逆に作用することなく、子宮頸部粘液中でのN−9の拡散 を促進する。この特性は、拡散が大きければ大きいほど精子が哺乳動物卵子に到 達するために通過しなければならない子宮頸部粘液中の殺精子剤濃度が高くなる ので非常に重要である。本発明の疎水変性多糖類を含む全てのサンプル、即ちサ ンプル1〜5及び9は、全く意外にも、非疎水変性多糖類、例えばCONCEPTROLに 比較して、DETの有意な低下を示した。このように、高い精子遮断特性を与え ることに加えて、本発明の組成物は、その殺精子活性に負に影響することなく、 子宮頸部粘液中でのN−9の拡散をも促進する。 実施例6 精子運動性パラメーターと子宮頸部粘液進入性間の相関関係 種々の試験組成物を上記の操作に従ってSOET値について評価した。生理食 塩水は100%の値を示した。POL.4を含有する試験組成物は99%のSO ETを示した。50重量%のPOL.6及び50重量%のPOVを含有する試験 組成物は100のSOETを示した。対照的に、50重量%のPOL.1、即ち カチオン性疎水変性多糖類、及び50重量%のCLを含有する試験組成物は48 %のSOETを示した。同じく、POL.2、即ちカチオン性疎水変性多糖類を 含有する試験組成物は4.5%のSOETを示した。このように、この実施例か ら、全く驚いたことには、本発明のカチオン性疎水変性多糖類が子宮頸部粘液中 で精子進入性を強力かつ迅速に阻害することが分かる。 コンピューターを利用した精子運動性分析(CASA)を、上記のポリマーサ ンプルの幾つかを共存インキュベートした精子サンプルについて行った。詳細な 関連技術及びCASAに関連する装置は当業者にとって公知である。この試験に 使用した装置は、ニューヨークのCryo Resourses Ltd.から入手したものであり 、商品名Cellsoftで販売されている。CASAは、運動性(%)、速度、直線性 (linearity)、外側頭追い出しの振幅(amplitude of lateral head displacemen t)、鞭毛拍動/交差周波数(flagellar beat/cross frequency)等の如き精子 運動性パラメーターを客観的に示すものである。 以下の表3は、SOET及びCASA試験の結果を示している。 表3に示したデータから、精子運動性パラメーターの分析が、全く驚いたこと に、POL2及びPOL1/CLとインキュベートした精子サンプルが子宮頸部 粘液進入性減損、即ちSOET値、と精子運動性変化との間の良好な相関関係を 証明したことを明らかにしていることが分かる。 実施例7 膣許容性 膣避妊用組成物の刺激可能性に関してウサギとヒトの間に相関関係が存在する 。この相関関係は周知であり、薬品工業において幅広く用いられている。この相 関関係の最初の発見の1つが、P.Ecksteinらの“Comparison of Vaginal Toler ance Tests of Spermicidal Preparations in Rabbits and Monkeys”Journal o f Reprod.Fertil.,Volume 20,85-93,1969に報告されている。ウサギの膣が、 刺激に対してヒトの女性の膣よりも僅かに敏感であることが分かっている。従っ て、避妊用組成物を試験するのにウサギが幅広く用いられてきた。 10日間ウサギ膣刺激検討をニュージャージー州イーストミルストンのFDA 承認試験設備であるPharmaco.LSRで行った。この検討は全面的にFDA GoodLabor atory Practice及びUSDA Animal Welfare Regulationsに従って行った。 全部で45匹の動物を二重盲検試験として構成されたこの検討に用いた。適切 なサンプルを1gの用量で連続10日間1日当たり1回適用した。適用直前及び 適用後1時間に目で刺激を毎日等級付けした。11日目に剖検した後、この検討 の終りに顕微鏡で組織病理学的検査を行った。40匹の動物は目に見える刺激の 徴候を示さず、5匹はかろうじて認知可能な反応を示した。死後組織病理学検査 を行うために、切開した膣組織の内部切片、中間切片及び後部切片を顕微鏡で検 査した。上皮、白血球、うっ血、及び水腫について刺激の等級付けを割り当てた 。等級付けは次の通りである:僅かな刺激1〜4;軽い刺激5〜8;中程度の刺 激9〜11;顕著な刺激12〜16。この等級付けを次の通りにヒトの刺激可能 性に相関させた:0〜8の等級は許容できる;9〜11の等級は刺激可能性のボ ーダーラインを示しそして12より大きな等級は潜在的に刺激性である。 組織病理学的等級を以下の表4に示す。 試験した全ての避妊用組成物は、表4に示した通り許容できる組織病理学的等 級を与えた。しかしながら、全く驚いたことには、本発明の疎水変性多糖類、即 ちPOL./CL及びPOL.2を含有する避妊用組成物の刺激可能性は、4.0 重量%のN−9濃度についてCONCEPTROLに比較して有意に低い組織病理学的等級 、即ち1対4の等級を示すことが認められた。 従って、本発明の避妊用組成物は低い度合いの膣刺激しか与えない。これは、 例えば、HIV及びヘルペスの如き性的伝染病にかかる危険性を少なくし得る。 更に、本発明の疎水変性多糖類をN−9の如き殺精子剤と組み合わせると、未変 性多糖類と殺精子剤との組み合わせに比較して、付着性、生理食塩水相溶性及び 低刺激可能性の点で相乗的恩恵を与えることができる。 実施例8 デリバリー系の調製 避妊用スポンジ、避妊用フィルム、避妊用ゲル及び避妊用ローションを以下に 記載する通りに調製した。避妊用スポンジ 市販の避妊用スポンジ製品をイソプロピルアルコールで5回洗うことによりN −9を取り除いて真空乾燥し、POL.2避妊用ローションを含浸するのに適す るスポンジを得た。この乾燥スポンジは4gの重量であった。このスポンジに1 .25重量%のPOL.2、1.25重量%のP−20、及び20重量%のN−9 を含有する5gの溶液を含浸させた結果、1gの殺精子剤がこのスポンジに含浸 された。 上記スポンジを水(この場合は10g)で濡らすことにより特徴を明らかにし た。それを平衡にしてから軽く絞って約1gの液体を放出させた。この抽出液を 水で10倍に希釈して窒素について分析した。これは、POL.2がそのスポン ジから紫外線吸光分析により検出されるN−9と一緒に放出されたことを示すも のである。避妊用フィルム 典型的な市販のフィルムは28重量%のN−9を含有し、そしてポリビニルア ルコール/グリセリン系を基剤としている。POL.2の6重量%溶液40gを 57.4gの水、1.2gのP−20及び1.4gのN−9と混合することにより 類似のフィルムを調製した。この溶液をフッ化炭素剥離フィルム上に注いで40 ℃のオーブン内に入れ、28重量%のN−9、48重量%のPOL.2及び24 重量%のP−20の組成を有する4ミル(0.0254mm)の乾燥フィルムを 作った。この新規なフィルムは、市販の避妊用対照フィルムと類似の物理特性を 有した。避妊用ゲル POL.2の2.5重量%水溶液2.5gをPOL.3の3重量%溶液2.5g及 び0.2gのN−9と混合することにより避妊用ゲルを調製した。2週間保存し た後でも相分離しないゲルを得た。避妊用ローション 10重量%のCLを含有する水溶液62.5g,6重量%のPOL.1を含有す る水溶液104.2g、25.0gのP−20及び808.3gの水を混合するこ とにより避妊用ローションを調製した。得られたローションは0.625重量% のPOL.1、0.625重量%のCL、2.5重量%のP−20をバランスであ る水と共に含有した。96gの上記混合液に4gのN−9を加えることによって この避妊用ローションを仕上げた。 本発明を特定の側面に関して説明してきたが、当業者は、後の請求の範囲内に 他の側面を含めることが意図されていることを認識するであろう。例えば、ここ に具体的に記載した多糖類以外の多糖類をここに記載した多糖類の代わりに用い ることができる。加えて、本発明の組成物を避妊目的に代えて抗ウィルス目的に 、例えば、性的伝染病の伝染を防ぐための身体保護潤滑剤用に用いてもよい。 実施例9 セルロースエーテル誘導体の調製 攪拌器、冷却管、添加ロート、及び窒素導入管を備えた反応容器に39gのH EC1及び272gの無水アセトンを仕込んだ。この反応器を窒素でパージして 20重量%の水酸化ナトリウムを含有する16gの水酸化ナトリウム水溶液を添 加した。30分間攪拌した後、19gのHS3を添加した。この反応混合液を5 5℃に加熱して2時間保った。次いで、70重量%のCS1を含有する8.7g の水溶液を添加した。この混合液を55℃でもう1時間保った。この反応液を冷 却して3gの氷酢酸で中和した。この反応スラリーを濾過して90重量%アセト ンを含有する400gの水溶液で7回洗浄し、94重量%アセトンを含有する4 00gの水溶液で1回洗浄し、そして0.5mLの40重量%グリオキサール溶 液、0.5mLの酢酸及びバランスのアセトンを含有する400gの溶液で1回 洗浄した。乾燥後、5重量%の揮発分を含有する約60gの生成物を得た。この ポリマーの窒素含量は1.20重量%で、2%溶液の粘度は200センチポアズ であった。 実施例10 デキストラン硫酸誘導体の調製 約41.36gのt−ブチルアルコール、2.64gの水及び0.47gの塩化 ナトリウムを、攪拌器、還流冷却管及び隔壁を有する窒素導入管を備えた三頸丸 底250mLフラスコに添加した。これら成分が完全に溶解するまで混合して6 .2gのDSを添加した。フラスコを窒素で1時間パージした。次いで、45重 量%の水酸化カリウムを含有する水溶液0.3mLを隔壁からシリンジで滴下し て1時間混合した。次いで、4.1gのt−ブチルアルコールと混合した約4.1 gのHS3をこのフラスコにシリンジで添加し、半時間混合してから加熱して8 時間還流状態にした。次いで、フラスコを冷却して3滴の氷酢酸を添加した。そ の後、約150mLのアセトンを添加して15分間混合した。濾過により固体を 回収してから、約150mLのアセトンをこの固体に添加して15分間混合して 濾過した。この洗浄及び濾過工程を3回繰り返した後、固体を50℃のオーブン 中で減圧乾燥した。得られたポリマーは、紫外線吸光分析により測定して2.5 重量%のノニルフェニルグリシジルエーテルを有することが分かった。 実施例11 セルロースエーテル誘導体の調製 約115gのt−ブチルアルコール及び15.0gの水を実施例3に記載した 如き三頸平底フラスコに添加した。これら成分が溶解するまで混合して22.0 gのカルボキメチルセルロースナトリウムを添加した。フラスコを窒素で1時間 パージした。50重量%の水酸化ナトリウムを含有する水溶液約3.9mLを隔 壁からシリンジで滴下して1時間混合した。次いで、6.0gのt−ブチルアル コールと混合した3.0gのHS3を添加した。これら成分を半時間混合してか ら加熱して7時間還流した。フラスコを冷却して12gの氷酢酸を添加した。次 いで、90重量%のアセトンを含有する約150mLの水溶液を添加して15分 間混合した。濾過により固体を回収した。次いで、この固体を3回アセトンで洗 浄して濾過した。生成物を50℃のオーブン中で減圧乾燥した。このポリマーは 、紫外線吸光分析により測定して1.2重量%のノニルフェニルグリシジルエー テルを有することが分かった。 本発明を特定の側面に関して説明してきたが、当業者は、後の請求の範囲内に 他の側面を含めることが意図されていることを認識するであろう。例えば、ここ に具体的に記載した多糖類以外の多糖類をここに具体的に記載した多糖類の代わ りに用いることができる。加えて、ここに具体的に記載したもの以外の別のイオ ン性置換基及び疎水性置換基を用いてもよい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),AU,BR,CA,CN,J P,KR,RU,US (72)発明者 クリーガー,ラッセル・ローウェル アメリカ合衆国ニュージャージー州08822, フレミントン,コーンフィールド・テラス 4 (72)発明者 サレンスキー,ジョージ・アンソニー アメリカ合衆国ニュージャージー州08889, ホワイト・ハウス・ステーション,スクラ ブルタウン・ロード 211 (72)発明者 ドンセル,グスタボ・ファビアン アメリカ合衆国ヴァージニア州23507,ノ ーフォーク,ウエストオーヴァー・アベニ ュー 729 (72)発明者 ガベルニック,ヘンリー・ルイス アメリカ合衆国メリーランド州20852,ノ ース・ベセスダ,ダンヴィル・ドライブ 11612

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.(a)約0.1〜50.0重量%の殺精子剤、抗ウィルス剤又はそれらの混合 物; (b)セルロース系物質、キトサン類及びそれらの混合物から選ばれる多糖 類を含む約0.1〜99.9重量%のポリマー系デリバリー成分;及び (c)約0.1〜99.8重量%のコスメティック成分; を含む哺乳動物に使用するための避妊用組成物において、前記多糖類が水溶性で ありかつ約8〜18の炭素原子を有する炭化水素基を含有する疎水性置換基を多 糖類1モル当たり約0.05〜0.50モルの疎水性置換基の量で含有することを 特徴とする組成物。 2.疎水性置換基の濃度が多糖類1モル当たり約0.08〜0.25モルの疎水 性置換基である、請求項1の組成物。 3.疎水性置換基の濃度が多糖類1モル当たり約0.11モルより高く0.16 モルより低い疎水性置換基である、請求項1の組成物。 4.疎水性置換基が下式: [式中、R1及びR2はそれぞれCH3又はC25であり; R3はCH2CHOHCH2又はCH2CH2であり; R4は約8〜18の炭素原子を有するアルキル又はアリールアルキル基 であり;そして A1はハライドイオンである。] を有するカチオン性の第四窒素含有基である、請求項1の組成物。 5.多糖類がイオン性基を含有する他の置換基で、多糖類1モル当たり約0. 05〜0.90モルの他の置換基の量で更に置換されている、請求項4の組成物 。 6.他の置換基が下式: [式中、R5、R6及びR7はそれぞれCH3又はC25であり; R8はCH2CHOHCH又はCH2CH2であり;そして A2はハライドイオンである。] を有するカチオン性の第四窒素含有基である、請求項5の組成物。 7.他の置換基が下式: [式中、A3は有機酸対イオンである。] を有する基を含有するアンモニウム基である、請求項5の組成物。 9.殺精子剤が塩化ベンジルアルコニウム、オクトキシノール−9、レシノレ イン酸、フェノール酢酸水銀及びノノキシノール−9からなる群から選ばれる、 請求項1の組成物。 10.前記疎水性置換基が0.007w/v%のポリマー濃度で65%未満のMOE T値を与えるのに有効な量で存在する、請求項1の組成物。
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