JPH09503907A - 2−(カルボキシエチルチオ)アセチル−7−adca及び3−(カルボキシメチルチオ)プロピオニル−7−adcaを経由した7−adcaの効果的な製造方法 - Google Patents

2−(カルボキシエチルチオ)アセチル−7−adca及び3−(カルボキシメチルチオ)プロピオニル−7−adcaを経由した7−adcaの効果的な製造方法

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JPH09503907A JP7505583A JP50558394A JPH09503907A JP H09503907 A JPH09503907 A JP H09503907A JP 7505583 A JP7505583 A JP 7505583A JP 50558394 A JP50558394 A JP 50558394A JP H09503907 A JPH09503907 A JP H09503907A
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Abstract

(57)【要約】 アシルトランスフェラーゼ孝共に拡大酵素を発現するペニシリウム・クリソゲナム形質転換株を用いて、2-(カルボキシエチルチオ)アセチル−7−ADCA及び3-(カルボキシメチルチオ)プロピオニル−7−ADCAを経由する、7−アミノデスアセトキシセファロスポラニック酸(7−ADCA)の効率的な製造及び回収方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 2−(カルボキシエチルチオ)アセチル−7−ADCA及び3− (カルボキシメチルチオ)プロピオニル−7−ADCAを経由した 7−ADCAの効果的な製造方法 発明の分野及び先行技術の簡単な説明 本発明は、7−アミノデスアセトキシセファロスポラニック酸(7−ADCA )の製造及び回収のための生合成方法に関する。 β−ラクタム抗生物質類は、臨床使用に長い歴史のある、最も重要な抗生物質 化合物群を構成している。この群の中で、突出したものは、ペニシリン類とセフ ァロスポリン類である。これらの化合物は、それぞれ、糸状菌ペニシリウム・ク リソゲナム(Penicillium Chrysogenum)及びアクレモニウム・クリソゲナム(Acremonium Chrysogenum)により天然に産生される。 古典的株改良技術の結果として、ペニシリウム・クリソゲナム及びアクレモニ ウム・クリソゲナムにおける抗生物質の生産レベルが、過去数十年間に劇的に増 加している。ペニシリン類とセファロスポリン類を導く生合成経路に関する知識 の増加、並びに組換えDNA技術の出現に伴って、産生株の改良及び化合物をイ ンビボ(in vivo)で誘導体化する新しい手段が利用できるようになってきている 。 β−ラクタム生合成に関連したほとんどの酵素が同定され、それらに対応する 遺伝子がクローニングされており、以下に見ることができる。Ingolia 及びQuee ner の論文(生合成経路と酵素)(Med.Res.Rev.,9:245-264(1989))、及び Aharonowitz,Cohen及びMartinの論文(遺伝子のクローニング)(Ann,Rev.Mi crobiol.,46:461-495(1992))である。 P.クリソゲナムにおけるペニシリンの生合成の最初の2工程は、3種類のアミ ノ酸、L-5-アミノ-5- カルボキシペンタン酸(L-α- アミノアジピン酸)(A)、L -システイン(C)及びL-バリン(V)を縮合して、トリペプチド LLD-ACVとし、続い てこのトリペプチドの環化を行い、イソペニシリンNを形成することである。こ の化合物は、典型的なβ−ラクタム構造を有している。 第3の工程は、酵素のアシルトランスフェラーゼ(AT)の作用により、L-5- アミノ-5- カルボキシペンタン酸の親水性側鎖を疎水性側鎖に交換することであ る。ペニシリンG生産の工業的方法においては、選択される側鎖は、フェニル酢 酸(PA)である。欧州特許公開第 0532341号では、アジピン酸塩(5-カルボキ シペンタノエート)の供給原料の使用が開示されている。この基質の取り込みは 、5-カルボキシペンタノイル側鎖を有するペニシリン誘導体、即ち、5-カルボキ シペンタノイル-6- アミノペニシラン酸を導く。この取り込みは、アシルトラン スフェラーゼが、証明された広範な基質特異性を有するという事実に起因する( Behrens らの論文(J.Biol.Chem.,175 :751-809(1948));Coleの論文(Proc ess.Biochem.,1:334-338(1966));Ballioらの論文(Nature,185 :97-99(1960 )))。欧州特許公開第 0448180号に開示されているように、ATにより媒介され る酵素的交換反応は、細胞小器官のミクロボディー内で生じる。 セファロスポリン類は、ペニシリン類よりも極めて高価である。その理由の一 つは、いくつかのセファロスポリン(例えば、セファレキシン)は、多くの化学 的転換によりペニシリンから作られるからである。別の理由としては、これまで のところ、D-5-アミノ-5- カルボキシペンタノイル側鎖を有するセファロスポリ ンのみを発酵生産することができるということである。この点で、特に最も重要 な開始物質であるセファロスポリンCは、いかなるpHにおいても水に非常に良く 溶け、従って、扱い難くかつ高価なカラム技術を用いる、長くて高コストの単離 方法を伴う。このようにして得られるセファロスポリンCを、いつかの化学的か つ酵素的な転化によって、治療に使用するセファロスポリンに転換する必要があ る。 中間体7−ADCAは、一般にペニシリンGの化学的誘導により製造される。 7−ADCA製造に必要な化学的工程は、5員環ペニシリン構造を6員環セファ ロスポリン構造に拡大することを含む。しかしながら、糸状細菌ストレプトミセ ス・クラブリゲラス(Streptomyces clavuligerus)由来の拡大酵素(expandase )は、このような環の拡大を行うことができる。Cantwellらの論文(Proc.R.Soc .Lond.B.,248 :283-289(1992));並びに欧州特許公開第 0532341号及び欧州特 許公開第 0540210号に記載されているように、P.クリソゲナムへ導入する場合に 、 ペニシリン環構造をセファロスポリン環構造に転換することができる。この拡大 酵素は、生化学的及び機能的の両面で良好に特徴付けられており(欧州特許公開 第 0366354号)、その対応する遺伝子がある。cefE遺伝子の両方の物理的マ ップ(欧州特許公開第 0233715号)、DNA配列及びcefEによるP.クリソゲ ナムの形質転換の研究が明らかになっている。 適当な環拡大酵素の別の起源としては、糸状細菌ノカルジア・ラクタムデュラ ンス(Nocardia lactamdurans)(以前はストレプトミセス・ラクタムデュランス(Streptomyces lactamdurans))である。この酵素の生化学的特性及び遺伝子のD NA配列の両方が明らかになっている(それぞれ、Cortesらの論文(J.Gen.Mic robiol.,133 :3165-3174(1987));及びCoqueらの論文(Mol.Gen.Genet.,236 :453-458(1993)))。 さらに詳しく述べると、欧州特許公開第 0532341号は、P.クリソゲナムにおい てアシルトランスフェラーゼの基質として用いる、供給原料5-カルボキシペンタ ノイル側鎖と組み合わせた、P.クリソゲナムの該拡大酵素をインビボで使用する ことを示している。このことは、5-カルボキシペンタノイル−6−APAの形成 をもたらし、これはP.クリソゲナム株中に導入する拡大酵素により転化して、5- カルボキシペンタノイル−7−ADCAをもたらす。最終的に、5-カルボキシペ ンタノイル側鎖の除去が示されており、最終生成物として7−ADCAが得られ る。特許出願である欧州特許公開第 0540210号には、同様な7−ACAの製造方 法が記載されており、さらにADCA環の3-メチル側鎖をACAの3-アセトキシ メチル側鎖へ転化する工程を含んでいる。しかしながら、前述の特許出願は、能 率的かつ安価な有効な方法を示しておらず、それは、先ず第一に、アシルトラン スフェラーゼ酵素の発現と同時の、その細胞内の拡大酵素の適時発現の問題が、 解明されていないからである。 対照的に、本発明は、拡大酵素とアシルトランスフェラーゼが同時に発現され る、7−ADCAの効果的な製造方法を提供する。 さらに、新規側鎖前駆体、即ち、3'-カルボキシメチルチオプロピオン酸の使 用を本発明は示している。この前駆体は、P.クリソゲナムにより、対応するペニ シリンに極めて有効に取り込まれ、これは続く拡大酵素の連続的活性により拡大 される。 さらに、これまでは、脱アシル化前に、発酵ブロスから7−ADCA誘導体を 回収する効果的な方法は明らかにされていない。本発明は、7−ADCA誘導体 を回収する効果的な溶媒抽出法を提供する。 本発明により、7−ADCAを製造するための実質的に効果的な全工程が提供 され、これは、先行技術において開示又は提案のいずれもされていない、複数の 反応工程を含んでいる。 また、本発明及び欧州特許公開第 0540210号に類似のものを使用することによ り、7−ACAを、この方法の効果的な全工程で製造することができる。 図面の簡単な説明 図1:プラスミドpMcTNEの制限地図(functional map)。 図2:プラスミドpMcTSEの制限地図。 図3:プラスミドpMcTNdeの制限地図。 図4:プラスミドpGNETAの制限地図。 図5:プラスミドpGSETAの制限地図。 図6:プラスミドpANETAの制限地図。 図7:プラスミドpASETAの制限地図。 図8:PCR生成物1の配列(上側)と類似の、ノカルジア・ラクタムデュ ランスcefE(前述のCoque らの論文)のDNA配列(下側)。 配列表の簡単な説明 配列番号1から13:ストレプトミセス・クラブリゲラス及びノカルジア・ラク タムデュランスcefE遺伝子用のP.クリソゲナム発現カセットの構築に使用さ れるオリゴヌクレオチド。 配列番号14:ノカルジア・ラクタムデュランスcefEのDNA配列(前述の Coque らの論文)。 発明の概要 従って、本発明は、以下の工程を含む、7-アミノデスアセトキシセファロスポ ラニック酸(7−ADCA)の製造及び回収方法を提供する: a)糸状菌発現シグナルの転写及び翻訳調節下で、拡大酵素遺伝子を用いてペ ニシリウム・クリソゲナム株を形質転換する工程; b)前記株を培養培地で発酵し、かつその場で拡大され、2-(カルボキシエチ ルチオ)アセチル−及び3-(カルボキシメチルチオ)プロピオニル−7−ADCA を形成するような、2-(カルボキシエチルチオ)アセチル-及び3-(カルボキシメ チルチオ)プロピオニル−6−アミノペニシラン酸(2-(カルボキシエチルチオ) アセチル−及び3-(カルボキシメチルチオ)プロピオニル−6−APA)を得る のに適している、3'-カルボキシメチルチオプロピオン酸或いはそれらの塩又は エステルを、該培養培地に添加する工程; c)発酵ブロスから2-(カルボキシエチルチオ)アセチル−及び3-(カルボキ シメチルチオ)プロピオニル−7−ADCAを回収する工程; d)前記2-(カルボキシエチルチオ)アセチル−及び3-(カルボキシメチルチ オ)プロピオニル−7−ADCAを脱アシル化する工程;及び e)結晶性7−ADCAを回収する工程である。 工程(e)は、濾過工程であるのが好ましい。 該拡大酵素遺伝子の発現を、AT−遺伝子の各調節要素の転写及び翻訳の調節 下にあって、AT遺伝子の発現と同時にもたらすのが好ましい。 2-(カルボキシエチルチオ)アセチル−及び3-(カルボキシメチルチオ)プロピ オニル−7−ADCAを、pHが約4.5 以下で、水と混和しない有機溶媒によりブ ロス濾液を抽出し、それをpH4〜10の水で逆抽出することによって、発酵培地か ら回収するのが好ましい。 さらに、P.クリソゲナムのAT−遺伝子又はA.ニジュランス(A.nidulans)g pd A遺伝子の転写及び翻訳の調節要素と機能的に結びついている、拡大酵素を コードしているDNAを含む組換えDNAベクター、及びそれにより形質転換さ れた宿主細胞を提供する。 発明の詳細な説明 本発明は、ペニシリン環構造をインビボで拡大するP.クリソゲナムの機能的な 遺伝子構造体の使用と、セファロスポリン生合成における重要な中間体、7-アミ ノデスアセトキシセファロスポラニック酸即ち7−ADCAの誘導体を形成する ための、生合成酵素用の新規基質の使用の組み合わせに関する。この誘導体は、 化学的組成を有して効果的溶媒抽出を可能にしており、その結果廉価で魅力的な 回収方法を提供する。 原則的に、P.クリソゲナムの形質転換は、PEG-Caを媒介とするプロトプラスト の取り込み、エレクトロポレーション及びパーティクルガン技術等の種々のDN A伝達法、及び形質転換体の選択により、達成することができる。例えばVan de n Hondel の糸状菌に関する遺伝子転移及びベクター開発(Applied Molecular G enetics of Fungi(編集Peberdy、Laten、Ogden、Bennet、ケンブリッジ大学出版 (1991)))。主要な及び主要でない選択マーカーの適用が明らかにされている( 前述のVan den Hondel論文)。同種(P.クリソゲナム由来)及び異種(P.クリソ ゲナム由来)起源の両方の選択マーカーが明らかになっている。 形質転換体の選択において、同種又は異種であって、ベクター配列の存在又は 不存在の状態で、選択不能な(non-selectable)DNAに物理的に結びつくかどう かにかかわらず、異なる形質転換体選択マーカー類を適用することは、周知であ る。 同種選択マーカーを使用して、P.クリソゲナムの形質転換体を選択し、P.クリ ソゲナム中に導入する異種DNA量を制限するのが好ましい。主要な選択マーカ ーを使用するのが最も好ましく、このマーカーは、例えば、A.ニジュランス又は 他の糸状菌のamdS遺伝子のような形質転換株から選択的に取り去ることがで きる(欧州特許出願第94201896.1号)。P.クリソゲナム形質転換体の選択マーカ ーのこれらの好適な特徴は、工程及び製品の登録方法において非常に有益であり 、その理由は、抗生物質耐性マーカー類が、工程に含まれず、又は環境へ伝えら れないであろうからである。 最も好適な実施態様において、該株から選択的に取り去り得るadmS選択マ ーカーは、何度も同じ支配的な選択を繰り返し用いる形質転換の反復工程を可能 にする。この新規な拡大酵素を発現しているP.クリソゲナム株が選択マーカーを 持たないという特徴は、工業用菌株の改良計画において高生産株の迅速な開発に とって重要である。 拡大酵素により媒介される環拡大反応(ring-expansion reaction)は、例えば ウィスコンシン(Wisconsin)54-1255株のようなP.クリソゲナムに、導入され、こ の方法で発現される。この環拡大反応はまた、β−ラクタム収量が改善されたそ れらの変異体でも行われる。その場合に、培地条件が効果的な増殖を得るように 少し改良する必要があることは明らかであろう。 さらに、該cefE遺伝子は、好ましくはP.クリソゲナムのアシルトランスフ ェラーゼ(AT)遺伝子由来の、各糸状菌遺伝子の調節要素の転写及び翻訳調節 下に配置され、それ故、最適な時間枠での発現が、該アシルトランスフェラーゼ 酵素自身の作用と同調することが可能となる。これらの測定は、ペニシリン分子 の環拡大反応の有効性に関連してである。 拡大酵素及びアシルトランスフェラーゼのコード遺伝子の同調発現に加えて、 ミクロボディー(アシルトランスフェラーゼは細胞内に局在)中に、アシルトラ ンスフェラーゼと拡大酵素の一部が細胞内に共に局在することは、安価な製造方 法の開発に有益である。これらの好適な実施態様は、登録機関では7−ADCA 最終生成物として許容されないペニシリン副生物の量を減らすことに、非常に貢 献するであろう。 概略すると、本発明は、P.クリソゲナムに導入する拡大酵素の活性が、同調し た発現により、ペニシリン環の環拡大に、どのように貢献することができるかを 示している。 本発明に従って、β−ラクタム中間体である2-(カルボキシエチルチオ)アセ チル- 及び3-(カルボキシメチルチオ)プロピオニル−7−ADCAは、3−カ ルボキシメチルチオプロピオン酸或いはそれらの塩又はエステルを加えることに より、P.クリソゲナム中で製造される。適当な塩類は、例えばそれらのナトリウ ム塩又はカリウム塩である。2-(カルボキシエチルチオ)アセチル−及び3-(カ ルボキシメチルチオ)プロピオニル−7−ADCAは、例えば次のような簡単な 溶媒抽出により、培地から効率的に回収される: 該ブロスを濾過して、水と混和しない有機溶媒をその濾液に加える。該pHを調 節して、水層からセファロスポリンを抽出する。そのpHの範囲は、4.5 より小さ いことが必要であり;4〜1の間が好ましく、2〜1の間がさらに好ましい。こ の方法で、セファロスポリンを発酵ブロス中に存在する他の多くの不純物から分 離する。少ない体積の有機溶媒を使用して、セファロスポリンの濃縮溶液を作り 、それにより容積流量を減少させるのが好ましい。第二の可能性は、pH4以下で ブロス全体を抽出することである。該ブロスを、水に混和しない有機溶媒で4〜 1の範囲で抽出するのが好ましい。 セファロスポリン分子と干渉し合わないような、どんな溶媒も使用することが できる。適当な溶媒としては、例えば、酢酸ブチル、酢酸エチル、メチルイソブ チルケトン、ブタノールのようなアルコール類等である。1-ブタノール又はイソ ブタノールを使用するのが好ましい。 この後に、セファロスポリンをpHが4〜10、好ましくは6〜9の範囲で、水で 逆抽出する。また、最終体積が劇的に減少する。回収は、温度が0〜50℃の範囲 で行うことができ、室温で行うのが好ましい。 こうして得られたセファロスポリン水溶液を適当な酵素で処理して、2-(カル ボキシエチルチオ)-アセチル- 及び3-(カルボキシメチルチオ)プロピオニル側 鎖を取り除き、所望の7−ADCAを得る。 固定化酵素を使用して、酵素が繰り返し使用できるのが好ましい。そのような 粒子を製造し、酵素を固定化する方法は、欧州特許公開第 0222462号に広く開示 されている。水溶液のpHは、例えばpH4〜pH9の範囲の値を有し、この値は、セ ファロスポリンの分解反応を最小にし、かつ酵素による所望の転化を最適にする 。従って、適切なレベルのpHに維持しながら、酵素をセファロスポリン水溶液に 加え、このとき、そのpHは、例えば、水酸化カリウム溶液等の無機塩基を加える ことにより、又は陽イオン交換樹脂の利用により維持する。反応が完了した時点 で、該固定化酵素を、濾過により回収する。別の可能性としては、固定床又は流 動床カラムでの固定化酵素の利用であり、或いは、溶液中で酵素を使用して膜分 離により生成物を取り去ることである。その後に、反応混合物を、水に混和しな い有機溶媒の存在下で酸性にする。 適当な酵素としては、例えば、シュードモナスSY77微生物由来であって、第62 、177 、178 及び179 位の内の1箇所以上に、変異を有するものである。又、他 のシュードモナス微生物由来の酵素が使用されてもよく、その微生物としては、 シュードモナスSE83であって、シュードモナスSY77の第62、177 、178 及び179 位に対応する部位に、1箇所以上に変異を有するものであるのが好ましい。 pHを約 0.1〜1.5 に調節した後、各層を分離し、水層のpHを2〜5に調節する 。次いで、結晶性7−ADCAを、濾過する。 脱アシル化もまた、先行技術分野において既知なように化学的に行われ、例え ば、10℃より低い温度で五塩化リンを加え、続いて周囲温度以下でイソブタノー ルを加えることによる、塩化イミノ側鎖の形成を経て行われる。 次の実施例は、詳細に説明するために提供するが、限定を意図するものではな い。 実施例 実施例1 ペニシリウム・クリソゲナムにおけるストレプトミセス及びノカルジアcefE 遺伝子の発現 a.一般的な遺伝子クローニング及び遺伝子形質転換の方法 遺伝子クローニング法で用いる通常の技術を、本出願において使用している。 これらの技術には、合成酵素連鎖反応(PCR)、合成オリゴヌクレオチド合成 、DNAのヌクレオチド配列分析、DNAの酵素連結反応及び切断、エシェリヒ ア・コリ(以下E.coli)ベクターのサブクローニング、形質転換及び形質転換 体の選抜、DNAの単離及び精製、サザンブロッド分析及び32P標識プローブに よるDNA特定化、ランダムプライマー法によるDNAの32P標識を含む。これ らの技術は、全て、当該技術分野で周知であり、既に、多くの参考文献に記載さ れている。例えば、Sambrookらの論文(分子クローニング、実験操作法、ゴール ド・スプリング・ハーバー、U.S.A(1989))、Innes らの論文(PCR プロトコール 、方法及び使用のガイド、アカデミック出版(1990))、及びMcPherson らの論文 (PCR,実際にアプローチ、 IRL出版(1991))を参照。 糸状菌の形質転換及び形質転換体の選抜において使用する一般的方法には、菌 プロトプラストの調製、DNA転移及びプロトプラスト再生の条件、形質転換体 の精製及び特定化を含む。これらの方法は、全て当該技術分野で周知であり、以 下で詳しく記載されている:Finkelstein 及びBall(編集)、糸状菌の生化学、 技術と方法、Butterworth-Heinemann(1992);Bennett 及びLasure(編集)、真 菌における遺伝子操作、アカデミック出版(1991);Turnerの論文、Puhler(編集 )の生化学、第二版改訂版,VCH(1992)。 ペニシリウム・クリソゲナムに対する遺伝子クローニング及び遺伝子形質転換 技術のさらに詳細な適用は、Bennett 及びLasure(前記)及びFinkelstein 及び Ball(前記)に詳しく記載されている。 - 合成DNAオリゴヌクレオチドは、製造業者の使用説明書に従い、市販のDN A合成機(バイオシステム社、CA,U.S.A)を使用して合成する。 - PCRは、製造業者の使用説明書に従い、市販の自動PCR装置(パーキン・ エルマー社、U.S.A)及びウルトマ(Ultma)DNAポリメラーゼ(パーキン・エルマ ー社)を使用して実施する。 - hGC PCRプロコール(Duttonらの論文、Nucleic Acids Res.,21,(No.1 2):2953-2954(1993))を用いて、N.ラクタムデュランス及びS.クラブリゲラスの 染色体DNAのcefEコード領域を増幅することができた。 - 制限酵素及び他のDNA修飾酵素は、BRL社(MD,U.S.A)製で、製造業者の 使用説明書に従って使用する。 A)より得る。 - 使用する他の化学物質は、全て分析用等級であり、種々の供給業者より得る。 - DNAヌクレオチド配列の分析は、配列特異的な螢光標識の検出を基に、DN A配列自動分析装置(バイオシステム社)を用いて、製造業者の使用説明書に従 って、実施する。 b.微生物の培養 ストレプトミセス・クラブリゲラス ATCC 27064 は、トリプシンダイズブロス (ディフコ社)中で増殖する。この株の染色体DNAは、cefE遺伝子の単離 に用いる(Kovacevic らの論文、J.Bacteriol.,:754-760(1989))。 ノカルジア・ラクタムデュランス ATCC 27382 も、同じくトリプシンダイズブ ロス(ディフコ社)で増殖する。この株の染色体DNAは、cefE遺伝子の単 離に用いる(前記Coque らの論文)。 ペニシリウム・クリソゲナム・ウィスコンシン 54-1255(ATCC 28089)は、 YPD完全培地(YPD;酵母エキス1%、ペプトン2%、グルコース2%)中 で増殖する。この株の染色体DNAは、cefE遺伝子の発現に必要なpenD E遺伝子の5'及び3'調節領域の単離に用いる。ペニシリウム・クリソゲナム ATC C 28089 はまた、cefE遺伝子の形質転換実験用の宿主としても利用される。 ペニシリウム・クリソゲナムの他の株であって、ウィスコンシン 54-1255株の変 異体を含み、β−ラクタムの収率が改善されている株もまた適当である。使 用した形質転換体の選択マーカーに従って、pyrG、niaD又はfacA遺 伝子中に変異を含むP.クリソゲナム株を使用してもよい。これらの変異株は、当 該技術分野で周知の方法により得ることができる(Cantoralの論文、 Bio/Techno l.,5:494-497(1987);Goukaらの論文、 J.Biotechn.,20:189-200(1991);及 びGouka らの論文、 Appl.Microbiol.Biotechnol.,514-519(1993))。 形質転換で使用するプロトプラスト形成用のP.クリソゲナム培養もまた、YP D培地で行われる。 プロトプラスト形成及び再生の手順が、使用する個々のペニシリウム・クリソ ゲナム株及び適用する形質転換体選抜法に従って多少異なっていてもよいという ことは、当該技術分野で周知である。 E.coli WK6(Zell及びFritz,、EMBO J.,6:1809-1815(1987))、XLI-Blue( ストラタジーン社)及び HB101(Boyer 及びRoulland-Dussoixの論文、J.Mol. Biol.,41:459(1969);Bolivar 及びBackman の論文、Messages Enzymol.,68:2 040(1979))は、標準E.coli培養培地(前述のSambrookの論文)を用いて、保 存培養する。 c.cefE発現カセットの構築 表Iに、cefE発現カセットを列挙し、これらプラスミドに使用している名 称も示す。 S.クラブリゲラス cefE遺伝子(前記Kovacevic の論文);N.ラクタムデ ュ ランスcefE遺伝子(前述Coque の論文);A.ニジュランスgpdA遺伝子 (Puntらの論文、Gene69:49-57(1988));P.クリソゲナムpenDE遺伝子(Ba rredo らの論文、 Gene 83:291-300(1989);Diezらの論文、Mol.Gen.Genet.2 18 :572-576(1989))のヌクレオチド配列が公表されており、これらを使用して 、表IIに列挙した合成オリゴヌクレオチドを設計している。 c1.E.coli cefE発現プラスミドpMCTSE及びpMCTNEの構築 PCR,1:N.ラクタムデュランスcefE 第1のPCRでは、N.ラクタムデュランスの染色体DNA及びオリゴヌクレオ チド1及び2を使用して、N.ラクタムデュランスcefEの読み取り枠が、5'- 末端に特有のNdeI制限部位及び3'- 末端に特有のXbaI部位を含む、0.9k b のPCR生成物として得られた。 PCR,2:S.クラブリゲラスcefE 第2のPCRでは、S.クラブリゲラスの染色体DNA及びオリゴヌクレオチド 3及び4を使用して、S.クラブリゲラス cefEの読み取り枠が、5'- 末端に 特有のNdeI制限部位及び3'- 末端に特有のXbaI部位をまた含む、0.9kb のPCR生成物として得られた。 E.coli中でcefE遺伝子を発現させ、かつDNA配列分析によりPCR生 成物を特定化するために、PCR生成物1及び2を、pMC-5 の誘導体(Stanssens らの論文、Nucleic Acids Res.17:4441(1989))であるベクターpMCTNde でクロー ニングした。プラスミドpMCTNde は、RBS部位及びNdeIクローニング部位 の上流にtacプロモーターをコードしているフラグメントを挿入することによ り、pMC5-8(欧州特許出願第 0351029号)より誘導した(図3)。 PCR生成物1及び2を、NdeI及びXbaIで切断し、NdeI−Xba Iを切断したベクターpMCTNde に連結した。該連結反応混合物を使用して、E. coli WK6を形質転換した。形質転換体は、クロラムフェニコールに対する耐性に より選抜した。これらの形質転換体を使用して、プラスミドDNAを単離した。 該cefE発現カセットの挿入を、制限酵素の切断により、制限フラグメントの 予測された発生を先ず分析した。最終的には、予測される制限酵素部位を含むプ ラスミドを、DNA配列自動分析装置により分析する。 プラスミドpMCTSE(図2)中のS.クラブリゲラスcefEの読み取り枠のDN A配列は、公知の配列(前記Kovacevic の論文)と 100%同一であった。 N.ラクタムデュランスcefEの読み取り枠を含む、分析した全クローンのD NA配列(図8)は、公知の配列(前記Coque の論文)とは異なっていた。 誘導した公知のN.ラクタムデュランスcefE遺伝子のアミノ酸配列は、アミ ノ酸の第41位にプロリンを有している(配列番号14を参照)。このプロリンは、 PCR1で得られたクローンでは消失している。このプラスミドは、pMCTNEと称 する(図1)。 c2.P.クリソゲナムcefE発現プラスミドの構築 PCR,3:gpdAプロモーター この第3のPCRでは、pAN7-1プラスミドDNA(Puntらの論文、Gene,56:1 17-124(1987))を使用し、これは、A.ニジュランスgpdAプロモーターの調節 下にあるE.coli hph遺伝子及びオリゴヌクレオチド5及び6を含んでおり 、このgpdAプロモーターは、5'- 末端に特有のEcoRI制限部位及び3'- 末端に特有のNdeI部位を含む、0.9kb のPCR生成物として得られた。 PCR,4:ATプロモーター 第4のPCRでは、P.クリソゲナムの染色体DNA及びオリゴヌクレオチド7 及び8を使用して、1.5kb のATプロモーターフラグメントを得、このとき、該 フラグメントはまた、5'- 末端に特有のEcoRI制限部位及び3'- 末端に特有 のNdeI部位を有していた。 PCR,5:ATターミネーター及びN.ラクタムデュランス cefE遺伝子 の3'-末端 第5のPCRでは、P.クリソゲナムの染色体DNA及びそれぞれオリゴヌクレ オチド9及び10、11及び10を用いて、0.5kb のpenDE(AT)ターミネータ ー領域を得た。従って、これらPCR生成物は、ミクロボディー標的シグナルの 有無にかかわらず、該cefE遺伝子の3'-末端配列を含んでおり、このシグナ ルは、C末端アミノ酸配列ARL(ミュラーらの論文、Biochimica et Biophysica Acta 1116:210-213(1992))からなる。 該オリゴヌクレオチド類は、該PCR生成物の5'- 末端に特有のBspEI部 位を導入し、該PCR生成物の3'- 末端に特有のSpeI部位を導入するように 設計されている。 PCR,6:ATターミネータ及びS.クラブリゲラスcefE遺伝子の3'-末 端 第6のPCRでは、P.クリソゲナムの染色体DNA及びそれぞれオリゴヌクレ オチド12及び10、13及び10を用いて、0.5kb のpenDE(AT)ターミネータ ー領域を得た。従って、これらPCR生成物は、ミクロボディー標的シグナルの 有無にかかわらず、S.クラブリゲラスcefE遺伝子の3'-末端配列を含んでお り、このシグナルは、C末端アミノ酸配列SKL(De Hoop らの論文、Biochem .J.286:657-669(1992))からなる。 該オリゴヌクレオチドは、該PCR生成物の5'- 末端に特有のBglI部位を 導入し、該PCR生成物の3'- 末端に特有のSpeI部位を導入するように設計 されている。 P.クリソゲナム中でcefE遺伝子を発現させるために、該gpdAプロモー ター及び該ATプロモーターフラグメントを、プラスミドpMCTNE及びpMCTSE由来 のcefEフラグメントに連結した。これら連結したフラグメントを、ベクター pBluescript II KS 中に入れ、クローニングした。 PCR3を、EcoRI及びNdeIで切断した。pMCTNE及びpMCTSEは、Nde I及びXbaIで切断した。制限フラグメントをアガロースゲル電気泳動 で分離した。0.9kb のcefEコードフラグメントを、アガロースゲルから精製 した。EcoRI−NdeIプロモーターフラグメントは、NdeI−XbaIcef Eフラグメントと共にEcoRI−XbaIを切断したベクターpBluescr ipt II KS 中に結合した。かくして、次のプラスミドが得られた:pGSE及びpGNE 。 P.クリソゲナムでcefE遺伝子の最適な発現を得るために、上述のペニシリ ウム発現プラスミドのcefE遺伝子の下流に、AT終結シグナル配列をクロー ニングすることを選択した。 pGNETA−pGNEWA PCR5生成物を、BspEI及びSpeIで切断し、BspEI及びSpe Iを切断したベクターpGNEに連結した。連結反応混合物を用いて、E.coli HB1 01を形質転換した。形質転換体は、アンピシリンに対する耐性により選択した。 これら形質転換体から単離したプラスミド類を、制限フラグメント分析及び次い でDNA配列分析により特徴付けた。その結果、次のプラスミドを得た:pGNEWA 及びpGNETA(図4)。 pGSETA−pGSEWA PCR6生成物を、BglI及びSpeIで切断し、BglI及びSpeIを 切断したベクターpGSEに連結した。連結反応混合物を用いて、E.coli HB101を 形質転換した。形質転換体は、アンピシリンに対する耐性により選択した。これ ら形質転換体から単離したプラスミド類を、制限フラグメント分析及び次いでD NA配列分析により特徴付けた。その結果、次のプラスミドを得た:pGSEWA及び pGSETA(図5)。 pANETA、pANEWA及びpASETA及びpASEWA プラスミド pGNETA 、pGNEWA、pGSETA及びpGSEWAを、EcoRI及びNdeI で切断した。該制限フラグメントをアガロースゲル電気泳動で分離し、該ゲルか ら、4.5kb のフラグメントを精製した。 PCR4生成物をEcoRI及びNdeIで切断し、上記の精製したフラグメ ントと連結した。E.coli HB101への該連結反応混合物による形質転換の後、形 質転換体をアンピシリン耐性から選択した。 形質転換体を増殖させ、そのプラスミドを単離し、制限フラグメント分析及び 最終的なDNA配列分析により特徴付けた。その結果、所望の構造体、即ち、pA NETA(図6)、pANEWA、pASETA(図7)及びpASEWAを得た。 d.P.クリソゲナムの形質転換 Ca-PEG媒介プロトプラスト形質転換法(Ca-PEG mediated protoplasttransform ation procedure)を用いる。 Cantoralno論文(上述参照)、Gouka らの論文(上記J.Biotechn.参照)及び Gouka らの論文(上記Appl.Microbiol.Biotechnol.参照)に記載の方法に従っ て、プラスミド全体又は精製したcefE発現カセット(E.coliベクター配列 無し)を使用して、選択マーカーとしてそれぞれpyrG、niaD、facA 及びamdS(Beri らの論文、Curr.Genet.11 :639-641(1987))遺伝子を有する P.クリソゲナム株を、形質転換した。 E.coliベクター配列を持たない、精製した形態の同種のpyrG、niaD 及びfacA選択マーカーを使用することにより、細菌耐性遺伝子を持たない形 質転換P.クリソゲナム株を得た。 欧州特許出願第94201896.1号は、選択マーカー遺伝子を含まない組換え体株を 得る方法について記載している。この方法は、主要な選択マーカーであるA.ニジ ュランスamdS遺伝子を含むP.クリソゲナム形質転換体で使用し成功した。 それで、異種の唯一の要素は、0.9kb のcefEコード領域であり、任意には 、0.9kb のgpdAプロモーター領域である。 e.形質転換体の分析 P.クリソゲナム形質転換体は、選択培地で繰り返し培養して精製する。単一の 安定なコロニーを用い、寒天斜面を作って、胞子形成をさせてcefE発現カセ ットを含む形質転換体をスクリーニンク化た。寒天プレート上の形質転換体から 得た新鮮な菌糸体のフラグメントを煮沸して、PCR技術を用いてcefE遺伝 子を有する数百の形質転換体を効率的にスクリーニングするのに十分な鋳型DN Aを得た(Sethの論文、菌類遺伝子学会、アシロマ(1991)、菌類遺伝子ニュース レターの要約、38:55 )。これにより、形質転換の効率を、評価した。 形質転換体の選択はまた、生物検定を使用して行った。形質転換体は、選択し た側鎖前駆体を含む寒天培地上で増殖させた。E.coli ESS2231は、寒天表層で 指標菌として使用し、この表層はまた、バクトペナーゼ(Bacto penaze)も含んで おり、当該技術分野で周知方法よりペニシリンとセファロスポリンの生産を識別 することができ、これは、例えば、Guttierez らの論文、Mol.Gen.Genet.225 :56-64(1991))に記載されている。 胞子を用いて、d項に記載したようにP.クリソゲナム培養培地に播種した。72 時間(25℃下)培養をした後、染色体DNAを該菌糸体から単離した。該DNA を、EcoI又はPstIのような6bpの認識配列で、制限酵素により切断した 。 該DNAフラグメントを、アガロースゲル電気泳動により分離し、遺伝子スク リーンナイロン膜(ニューイングランドニュークリア社)上に写し取る。サザン ブロッド法では、cefE遺伝子配列のプローブとして、32P標識したPCR2 生成物とハイブリダイズさせる。精製したPCR2生成物の32P標識は、市販の 標識キット(ベーリンガーマンハイム社)を使用してα32P dCTP の存在下で、 ランダムプライマー標識により行った。 該cefEコード配列を含む形質転換体は、cefE遺伝子生成物の発現を試 験し、ここでは、拡大酵素活性を指す。 選択した形質転換体は、ペニシリン生産培地中培養する(実施例2参照)。 経時的実験では、菌糸体サンプルを48、72及び96時間発酵させた後に採る。菌 糸体の抽出液を調製し、Rollins らの論文(Can.J.Microbiol.34:1196-1202(1 988))に記載されているように、実質的に粗抽出液において拡大酵素活性を測定 する。拡大酵素活性を有する形質転換体は、Alvarez らの論文(Antimicrob.Ag ent Chem.31:1675-1682(1987))に記載の方法と同様して、アシルトランスフェ ラーゼ活性を測定する。 これらの分析から、異なるレベルのアシルトランスフェラーゼ及び拡大酵素の 酵素活性を有する形質転換体を、7−ADCA誘導体の発酵生産のために選択す る。 実施例2 2-(カルボキシエチルチオ)アセチル−及び3-(カルボキシメチルチオ)プロピオ ニル−7−ADCAの発酵生産及びその単離 P.クリソゲナム株ウィスコンシン 54-1255(ATCC 28089)を、実施例1に記載の DNA構造の一つで形質転換し、播種培地に、2*106 分生胞子数/mlで、植え つけた。このとき、播種培地は、以下からなる(g/l):グルコース,30;(NH4)2SO4 ,10;KH2PO4,10;微量元素溶液I(MgSO4・7H2O,25;FeSO4・7H2O,10;CuS O4・5H2O,0.5;ZnSO4・7H2O,2;Na2SO4,50;MnSO4・H2O,2;CaCl2・2H2O ,5),10(ml/l)(滅菌前のpHは6.5 )。 該播種培地を 48-72時間、 25-30℃でインキュベートし、続いて、これを用い て、 10-20倍容の生産培地に植付ける。このとき培地は、以下を含む(g/l)ラク トース,80;マルトース,20;CaSO4,4;尿素,3;MgSO4・7H2O,2;KH2PO4 ,7;NaCl,0.5;(NH4)2SO4,6;FeSO4・7H2O,0.1;3'-カルボキシメチルチオ プロピオン酸,5;微量元素溶液II(CuSO4・5H2O,0.5;ZnSO4・7H2O,2;MnS O4・H2O,2;Na2SO4,50),10(ml/l)(滅菌前のpHは5.5-6.5 )。次いで、更 に96-120時間、インキュベートを続ける。 生産発酵の最後に、菌糸体を遠心分離又は濾過により取り除き、2-(カルボキ シエチルチオ)-アセチル- 及び3-(カルボキシメチルチオ)プロピオニル−7− ADCAを、逆相カラムの高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により分析 する。使用するHPLC装置は、ベックマン・システム・ゴールド社製で、プロ グラム可能な溶媒システム(モデル126)、オートサンプラー(モデル507)、ダイオ ードーアレイ検出器(モデル168)及びシステム・ゴールド・データシステム(5.10 )からなる。固定相には、直列に繋いだ Chromspher C18カートリッジカラム(10 0x3mm,クロムパック(Chrompack))2本を使用する。移動相は、0.07M のリン酸 緩衝液(pH 4.8)100%から、アセトニトリル25%とリン酸緩衝液(pH 4.8) 75%までの直線グラジエントからなり、流量 0.5ml/min、15分間で行う。2-(カ ルボキシエチルチオ)アセチル- 及び3-(カルボキシメチルチオ)プロピオニル− 7−ADCAの生産量は、対照物質として、合成2-(カルボキシエチルチオ)ア セチル- 及び3-(カルボキシメチルチオ)プロピオニル−7−ADCAを用いて 、260nm で定量する。 該ピークの同定は、オンラインのUV及びNMRスペクトルの比較により行う 。 該ブロスを濾過した後、該濾液に約 0.1倍容の1-ブタノールを加える。該pH値 は、希塩酸で2に調節し、該混合液を室温で、5分間攪拌した。分離した後、有 機層は、蒸発させさらに化学的な脱アシル化(実施例3)に使用するか、又は、 水(pH 8)0.33倍容を用いて逆抽出し、さらに酵素的脱アシル化に使用するか( 実施例4及び5)のいずれかを行う。 実施例3 2-(カルボキシエチルチオ)アセチル−及び3-(カルボキシメチルチオ)プロピオ ニル−7−ADCAの脱アシル化 2-(カルボキシエチルチオ)アセチル−及び3-(カルボキシメチルチオ)プロピ オニル−7−ADCA、3g(8mmol)、N,N-ジメチルアニリン 3.5ml(36mmol )、塩化メチレン 13ml、及びトリメチルクロロシラン 2.6ml(21mmol)を室温 で加えて混合液とする。30分間攪拌した後、該反応混合液を約−50℃に冷却し、 直ぐに、五塩化リン 1.8g(8.5mmol)を加える。該温度を2時間、−40℃に維持 し、続いて、反応混合液を−65℃に冷却する。次に、該温度を−40℃より上げな いような速度で、イソブタノール 12ml(137mmol)で混合液を処理する。さらに2 時間攪拌した後、該溶液に水15mlを注ぎ、その後直ぐに、4.5Nのアンモニア5ml を加える。該pHは、固体の炭酸水素アンモニウムをゆっくりと加えることにより 、4に調節する。5℃に冷却した後、該混合液を濾過し、結晶性7−ADCAを 水とアセトン(1:1)5mlで洗浄し、単離する。 実施例4 シュードモナス SY77 アシラーゼの変異体を用いた2-(カルボキシエチルチオ) アセチル−及び3-(カルボキシメチルチオ)プロピオニル−7−ADCAの酵素 脱アシル化 2-(カルボキシエチルチオ)アセチル−及び3-(カルボキシメチルチオ)プロピ オニル−7−ADCAの転化は、特異的なアシラーゼを使用して、単一の酵素段 階で実施する。このとき、該アシラーゼは、変異誘発を引き起こす領域を経たシ ュードモナス SY77 アシラーゼに由来する。2-(カルボキシエチルチオ)アセチ ル−及び3-(カルボキシメチルチオ)プロピオニル側鎖に対する活性が改善され た変異シュードモナス SY77 アシラーゼの構築及び同定については、欧州特許公 開第 0453048号に開示されている。該変異体では、シュードモナス SY77 アシラ ーゼのα−サブユニットの178 位のチロシンが、ヒスチジンに置き換えられてい る。該変異アシラーゼは、E.coli 中で生産される。細胞は、遠心分離により収 集し、 140mMのNaClを含む10mMのリン酸緩衝液(pH7.4)に再懸濁する。続いて、 該細胞を超音波処理により破砕する。細胞砕片を取り除いた後、アシラーゼ活性 を含む上清を集める。さらに、該アシラーゼの精製を次の一連のクロマトグラフ ィー工程により行う:(1)pH 8.8でQ−セファロース高速流によるイオン交換 クロマトグラフィー;(2)フェニル−セファロースによる疎水結合クロマトグ ラフィー;及び(3)セファクリル S200HR カラムによるゲル−浸透クロマトグ ラフィーである。 精製したアシラーゼを、ゼラチン及びキトサンの混合物からなる粒子上に固定 化する。該粒子は、酵素を加える直前にグルタルアルデヒドで処理する。 2-(カルボキシエチルチオ)アセチル−及び3-(カルボキシメチルチオ)プロピ オニル−7−ADCAの転化を、攪拌槽リアクター中で行う。先ず、セファロス ポリン水溶液をリアクターに加える。続いて、該溶液の温度を、定常攪拌下で30 ℃にし、該pHは水酸化カリウムで8に調節する。次に、該固定化酵素を加えて、 転化を開始する。転化の間、リアクター中のpHを連続的に記録し、8に維持する 。該反応中に遊離した3'-カルボキシメチルチオプロピオン酸を、KOH で滴定す る。加えたKOH の量を総和で示し、平台レコーダーで記録する。転化は、リアク ターからサンプルを取って監視し、このとき、該サンプルは、2-(カルボキシエ チルチオ)アセチル−及び3-(カルボキシメチルチオ)プロピオニル−7−ADC A 及び7−ADCAを、実施例2に記載したようにHPLCにより分析する。 反応が完了した時点で、該固定化酵素を濾過して取り除き、濾液が酢酸ブチル を含む状態で、濾液のpHを1にする。各層を分離し、7−ADCAを含む水層の pHを3に調節する。次に、結晶性7−ADCAを濾過して取り出す。 実施例5 シュードモナス SE83 アシラーゼを用いた2-(カルボキシエチルチオ)アセチル −及び3-(カルボキシメチルチオ)プロピオニル−7−ADCAの酵素脱アシル 化 2-(カルボキシエチルチオ)アセチル−及び3-(カルボキシメチルチオ)プロピ オニル−7−ADCAの転化を実施例4のように実施するが、アシラーゼとして シュードモナス SE83 を使用して、同じ結果を得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C12R 1:82) (C12P 35/00 C12R 1:82) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),BR,CA,CN,CZ,H U,JP,KR,NO,PL,RO,RU,SK,US (72)発明者 クークマン ベルテュス ピーター オランダ エヌエル‐2636ベーヘー シッ プライデン プルーヌスストラート 8 (72)発明者 フーケマ アンドレアス オランダ エヌエル‐2341カーイックス ウーフスヘースト ワルモンデルウェッヒ 66 (72)発明者 ファン デル ラーン ヤン メツケ オランダ エヌエル‐4839アーペー ブレ ーダ レウルセバーン 364 (72)発明者 ヴェルウェイ ヤン オランダ エヌエル‐2313エーエス レイ デン ペー イェー ブロックストラート 13 (72)発明者 デ フローム エリック オランダ エヌエル―2313イェーエム レ イデン デ メイ ファン ストレーフケ ルクストラート 65

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.下記の工程を有する、7−アミノデスアセトキシセファロスポラニック酸( 7−ADCA)の製造及び回収方法: a)糸状菌発現シグナルの転写及び翻訳調節下で、拡大酵素遺伝子を用いて ペニシリウム・クリソゲナム株を形質転換する工程; b)前記株を培養培地で発酵し、かつその場で拡大され、2-(カルボキシエチ ルチオ)アセチル−及び3-(カルボキシメチルチオ)プロピオニル−7−ADCA を形成するような、2-(カルボキシエチルチオ)アセチル- 及び3-(カルボキシ メチルチオ)プロピオニル−6−アミノペニシラン酸(2-(カルボキシエチルチ オ)アセチル−及び3-(カルボキシメチルチオ)プロピオニル−6−APA)を得 るのに適している、3'-カルボキシメチルチオプロピオン酸或いはそれらの塩又 はエステルを、該培養培地に添加する工程; c)発酵ブロスから2-(カルボキシエチルチオ)アセチル−及び3-(カルボキ シメチルチオ)プロピオニル−7−ADCAを回収する工程; d)前記2-(カルボキシエチルチオ)アセチル−及び3-(カルボキシメチルチ オ)プロピオニル−7−ADCAを脱アシル化する工程;及び e)結晶性7−ADCAを回収する工程。 2.前記ペニシリウム・クリソゲナム株が、AT遺伝子発現シグナルの転写及び 翻訳調節下において、拡大酵素遺伝子により形質転換される、請求項1に記載の 方法。 3.工程(e)が濾過工程である、請求項1又は2に記載の方法。 4.工程(c)が濾過工程であって、pHが約4.5以下で、水と混和しない有機溶 媒により該ブロス濾液を抽出し、それをpHが4〜10の水で逆抽出することによる 、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。 5.拡大酵素遺伝子がストレプトミセス・クラブリゲラス又はノカルジア・ラク タムデュランス由来である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。 6.糸状菌発現シグナルの転写及び翻訳調節と機能的に結びついている、拡大酵 素をコードするDNAを含む、組換えDNAベクター。 7.拡大酵素をコードするDNAが、AT遺伝子発現シグナルの転写及び翻訳調 節と機能的に結びついている、請求項6に記載の組換えDNAベクター。 8.拡大酵素をコードするDNAが、ストレプトミセス・クラブリゲラス又はノ カルジア・ラクタムデュランス由来である、請求項6又は7に記載の組換えDN Aベクター。 9.請求項6、7又は8のいずれか1項に記載のベクターにより形質転換された 宿主細胞。
JP7505583A 1993-07-30 1994-07-29 2−(カルボキシエチルチオ)アセチル−7−adca及び3−(カルボキシメチルチオ)プロピオニル−7−adcaを経由した7−adcaの効果的な製造方法 Pending JPH09503907A (ja)

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