【発明の詳細な説明】
2−(ピラゾール−3−イル)カルバペネム誘導体
本発明は一連の抗菌化合物、特に一連のカルバペネム(carbapenem)、その
製法、かかる化合物からなる医薬および獣医薬組成物、その中間体および抗菌療
法におけるその使用に関する。
イミペネム(imipenem)、すなわち、式(A):
で示されるごときカルバペネムは、強力な広域スペクトルの抗菌活性を有する(
米国特許第3950357号および米国特許第4194047号;メルク・アン
ド・カンパニー(Merck and Co)参照のこと)。しかし、このようなカルバペネ
ムは、腎酵素のデヒドロペプチダーゼ−1(DHP−1)により加水分解されや
すく、このためその化学療法における使用が制限される。イミペネムの場合、こ
の問題はDHP−1阻害剤を共同投与することにより解決できる。
DHP−1に対する安定性はまた、カルバペネム核を化学的に修飾することに
より、例えば、メロペネム(meropenem)化合物、すなわち、式(B):
の化合物にあるように、1β−メチル置換基を組み入れることにより得ることが
できる(シー・ディ・エッチ(Shih D.H.)ら、ヘテロサイクルズ
(Heterocycles)、1984、21、29およびスナガワ・エム(Sunagawa M.
)ら、ジャーナル・オブ・アンチバイオチクス(J.Antibiotics)、1990、
43、519参照のこと)。最近、この修飾は、1β−アミノアルキル置換基に
まで及んでいる(EP0433759、ブリストル−マイヤーズ・スクイーブ(
Bristol-Meyers Squibb)参照のこと)。
DHP−1に対する別の改良された安定性を付与する手段は、2−炭素置換の
カルバペネム、例えば、2−アリール、2−ヘテロアリールおよび2−ヘテロ芳
香族カルバペネム(米国特許第4543257号、米国特許第4260627号
、米国特許第4962101号、米国特許第4978659号、EP01449
3、EP0414489、EP0010316およびEP0030032、メル
ク・アンド・カンパニー)および2−(置換)メチルカルバペネム(シュミット
(Schmidt)ら、ジャーナル・オブ・アンチバイオチクス、41、1988、7
80)を利用する。
英国特許第1593524号(メルク・アンド・カンパニー)は、ジアゾリル
およびテトラゾリル化合物を包含する多数の5員複素芳香族カルバペネム誘導体
を開示する。しかしながら、ピラゾリル誘導体の場合、該複素環式化合物は、C
−4位を介してカルバペネム核に結合している。
別の2−位で導入される構造的変形として、置換ビニル基−C(Ra)=CHRb
(ここで、例えば、Raは水素またはメチルであり、Rbは水素または低級アルキ
ルであり(EP0330108;藤沢(Fujisawa))あるいはRaおよびRbは水
素、低級アルキル、アミノカルボニル、低級アルコキシ、シアノ、ニトロおよび
低級アルコキシカルボニルから選択される(EP0430037、バンユ・ファ
ーマシューティカル・カンパニー(Banyu Pharmaceutical Co.))が挙げられる
。しかし、1β−メチル置換基のない場合、このような修飾がDHP−1安定性
を付与することは不明である。
意外にも、本発明者らは、2−位での別の型の構造的変形が有利であることを
見いだした。
したがって、本発明は、一般式(I):
[式中、Rは:
(式中、
Rαは水素、所望により置換されていてもよい(C1-6)アルキルまたは所望
により置換されていてもよいアリールであり;
Rβは水素、所望により置換されていてもよい(C1-6)アルキルまたは所望
により置換されていてもよいアリールであるか;または
RαおよびRβは一緒になって所望により置換されていてもよい別のヘテロ原
子を有するかまたは有しない5または6員の複素環を形成する);
で示される基であり;
R1は、置換されていないか、またはフルオロ、容易に除去できるヒドロキシ
保護基によって所望により保護されていてもよいヒドロキシ基、または容易に除
去できるアミノ保護基によって所望により保護されていてもよいアミノ基により
置換されている(C1-6)アルキルであり;
R2は水素またはメチルであり;
−CO2R3はカルボキシまたはカルボキシレートアニオンであるか、またはR3
基は容易に除去できるカルボキシ保護基を意味する]
で示される化合物を提供する。
式(I)の化合物は、広域スペクトルの抗菌活性を有し、DHP−1に対して
優れた安定性を示す。
RαおよびRβについての適当な(C1-6)アルキル基は、炭素数1〜6の直
鎖または分枝鎖状アルキル基、例えばメチル、エチル、n−プロピルおよびイソ
プロピル、好ましくはエチルおよびメチルを包含する。
RαおよびRβが共にメチルまたはエチルである場合が、(C1-6)アルキル
である両者の代表例である。Rαがエチルで、Rβがメチルである場合が、特に
好ましい例である。
RαおよびRβの(C1-6)アルキル基についての適当な任意の置換基は、ハ
ロゲン、ヒドロキシ、(C1-6)アルコキシ、カルボキシおよびその塩、(C1-6
)アルコキシカルボニル、カルバモイル、モノ−またはジ−(C1-6)アルキル
カルバモイル、スルファモイル、モノ−およびジ(C1-6)アルキルスルファモ
イル、アミノ、モノ−およびジ−(C1-6)アルキルアミノ、(C1-6)アシルア
ミノ、ウレイド、(C1-6)アルコキシカルボニルアミノ、アミノカルボニルオ
キシおよびモノ−およびジ−(C1-6)アルキルアミノカルボニルオキシ、2,2
,2−トリクロロエトキシカルボニルアミノ、アリール、ヘテロサイクリル、オ
キソ、アシル、ヘテロアリール、(C1-6)アルキルチオ、アリールチオ、ヘテ
ロサイクリルチオ、(C1-6)アルカン−スルフィニル、アリールスルフィニル
、(C1-6)アルカンスルホニル、アリールスルホニル、(C1-6)アルコキシイ
ミノ、ヒドロキシイミノ、ヒドラゾノ、ベンゾヒドロキシイモイル、および2−
チオフェンカルボヒドロキシイモイルを包含する。好ましい置換基は、カルバモ
イル、アリール、特にフェニルおよびヘテロアリールを包含する。
R1についての適当な(C1-6)アルキル基は、炭素数1〜6の直鎖および分枝
鎖状アルキル基を包含する。好ましいアルキル基は、メチル、エチル、イソプロ
ピルを包含し、そのうち、エチルが特に好ましい。
好ましくは、R1の(C1-6)アルキル基は、適当にはアルキル基の1−位にて
ヒドロキシ、フルオロまたはアミノ置換基を有する。有利には、R1は(R)−
1−ヒドロキシエチルである。
適当には、R2は水素である。
本明細書にて用いる場合、「アリール」なる語は、フェニルおよびナフチルを
包含する。
適当には、フェニルおよびナフチルを包含するアリール基は、所望により、5
個までの、好ましくは3個までの置換基により置換されていてもよい。
アリール基であるRαまたはRβの代表例はフェニルである。
アリール基についての適当な任意の置換基は、ハロゲン、(C1-6)アルキル
、アリール(C1-4)アルキル、(C1-6)アルコキシ、(C1-6)アルコキシ(
C1-6)アルキル、ハロ(C1-6)アルキル、ヒドロキシ、アミノ、モノ−および
ジ−N−(C1-6)アルキルアミノ、アシルアミノ、カルボキシ、カルボキシ塩
、カルボキシエステル、カルバモイル、モノ−およびジ−N−(C1-6)アルキ
ルカルバモイル、(C1-6)アルコキシカルボニル、(C1-6)アルコキシカルボ
キシレート、アリールオキシカルボニル、(C1-6)アルコキシカルボニル−(
C1-6)アルキルアリール、オキシ基、ウレイド、グアニジノ、スルホニルアミ
ノ、アミノスルホニル、(C1-6)アルキルチオ、(C1-6)アルキルスルフィニ
ル(C1-6)アルキルスルホニル、ヘテロサイクリルおよびヘテロサイクリル(
C1-4)アルキルを包含する。加えて、2個の隣接する環炭素原子は、(C3-5)
アルキレン鎖で連結し、炭素環式環を形成してもよい。
本明細書にて用いる場合、「ヘテロ原子」なる語は、1または2個以上の酸素
、窒素および硫黄元素を包含する。
本明細書にて用いる場合、「ヘテロアリール」なる語は、各環にて4個までの
、その各々が酸素、窒素および硫黄から選択されるヘテロ原子を含有する芳香族
単および縮合環を包含し、該環は置換されていないか、または、例えば、3個ま
での置換基で置換されていてもよい。各ヘテロアリール環は、適当には、5また
は6個の環原子を有する。縮合ヘテロアリール環は炭素環式環を有していてもよ
く、ヘテロアリール環をわずか1つ含むことが必要である。
本明細書にて用いる場合、「ヘテロサイクリル」および「複素環」なる語は、
特記しない限り、各環にて適当には4個までの、その各々が酸素、窒素および硫
黄から選択されるヘテロ原子を含有する芳香族および非芳香族の単および縮合環
を包含し、該環は置換されていないか、または、例えば3個までの置換基により
置換されていてもよい。各複素環は、適当には、4ないし7個、好ましくは5ま
たは6個の環原子を有する。縮合複素環系は炭素環を有していてもよく、複素環
をわずか1つ含むことが必要である。
好ましくは、ヘテロアリールまたはヘテロサイクリル基についての置換基は、
ハロゲン、(C1-6)アルキル、アリール(C1-4)アルキル(C1-6)アルコキ
シ、(C1-6)アルコキシ(C1-6)アルキル、ハロ(C1-6)アルキル、ヒドロ
キシ、アミノ、モノ−およびジ−N−(C1-6)アルキルアミノ、アシルアミノ
、カルボキシ塩、カルボキシエステル、カルバモイル、モノ−およびジ−N−(
C1-6)アルキルカルボニル、(C1-6)アルコキシカルボキシレート、アリール
オキシカルボニル、(C1-6)アルコキシカルボニル(C1-6)アルキル、アリー
ル、オキシ基、ウレイド、グアニジノ、スルホニルアミノ、アミノスルホニル、
(C1-6)アルキルチオ、(C1-6)アルキルスルフィニル、(C1-6)アルキル
スルホニル、ヘテロサイクリルおよびヘテロサイクリル(C1-4)アルキルから
選択される。
R1にて用いるための適当なヒドロキシおよびアミノ保護基は、通常の条件下
、分子の残りの部分を分断することなく除去できる当該分野にて周知のものであ
る。ヒドロキシおよびアミノ基を保護する包括的な方法および得られた保護誘導
体を切断する方法が、例えば、「プロテクティブ・グループス・イン・オーガニ
ック・ケミストリー(Protective Groups in Organic Chemistry)」(テイ・ダ
ブリュ・グリーン(T.W.Greene)、ウィリー−インターサイエンス(Wiley-Intersc
ience)、ニューヨーク、第2版、1991)に示されてイる。特に適当なヒドロ
キシ保護基は、例えば、トリアルキルシリルのようなトリオルガノシリル基、ま
た例えばアリルオキシカルボニル、トリクロロエチルオキシカルボニル、4−メ
トキシベンジルオキシカルボニルおよび4−ニトロベンジルオキシカルボニルの
ような有機オキシカルボニル基を包含する。特に適当なアミノ保護基は、アルコ
キシカルボニル、4−メトキシベンジルオキシカルボニルおよび4−ニトロベン
ジルオキシカルボニルを包含する。
本発明のカルバペネム化合物は医薬組成物における使用を意図とするため、式
(I)に含まれる好ましい化合物は、医薬上許容される、すわなち、式(Ia):
[式中、R、R1およびR2は前記と同じ]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩もしくは医薬上許容されるin v
ivoにて加水分解可能なエステルであることが容易に理解されるであろう。
式(I)の化合物(R3が水素)の医薬上許容されない塩は、本来、式(I)
の化合物(R3が水素)またはその医薬上許容される塩の製造における中間体と
して有用である。式(I)の化合物に含まれる塩は常法における塩交換により製
造してもよい。
同様に、式(I)のカルボキシ保護誘導体、すなわち、式(I)の化合物(R3
が容易に除去できるカルボキシ保護基)は、式(I)の化合物(R3が水素)ま
たはその医薬上許容される塩の製造にて用いることができる。エステル基、例え
ば、医薬上許容されるin vivoにて加水分解可能なエステル基は、R3について容
易に除去できるカルボキシ保護基の範囲内に含まれる。
−CO2R3基について適当な容易に除去できるカルボキシ保護基は、カルボン
酸のエステル誘導体形成基、例えばin vivoにて加水分解可能なエステルを包含
する。誘導体は、容易に切断できるものが好ましい。
適当なエステル形成カルボキシ保護基は通常条件下にて除去できるものである
。R3に関するかかる基は、ベンジル、4−メトキシベンジル、ベンゾイルメチ
ル、4−ニトロベンジル、4−ピリジルメチル、2,2,2−トリクロロエチル、
2,2,2−トリブロモメチル、t−ブチル、t−アミル、アリル、ジフェニルメ
チル、トリフェニルメチル、アダマンチル、2−ベンジルオキシフェニル、4−
メチルチオフェニル、テトラヒドロフラン−2−イル、テトラヒドロピラン−2
−
イル、ペンタクロロフェニル、アセトニル、p−トルエンスルホニルエチル、メ
トキシメチル、シリル、スタンニルまたはリン含有基、式−N=CHRx(Rxは
アリールまたは複素環である)のオキシム基または以下に示すようなin vivoに
て加水分解可能なエステル基を包含する。
カルボキシ基は、分子の残りの部分が実質的に影響を受けない条件下、個々の
R3基に適する常法、例えば、酸および塩基触媒加水分解法、酵素触媒加水分解
法または光化学法により前記したエステルのいずれかより生成できる。
好ましくは、エステル形成カルボキシ保護基は、適当には、塩化アルミニウム
およびアニソールを用いて除去される4−メトキシベンジル;適当には、鉄粉お
よび塩化アンモニウム(1M溶液)を用いて、または炭素上パラジウム触媒また
は亜鉛屑およびリン酸緩衝液を用いる水素添加(ヘテロサイクルズ(Heterocycl
es)、1993、36(2)、1727に記載)により除去される4−ニトロベ
ンジル;または適当には、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムお
よびトリフェニルホスフィンを用いて除去されるアリルである。
有利には、ヒドロキシ、アミノおよびカルボキシ保護基を用いる場合、それら
は、同一条件下、単一反応工程にて除去できるように選択される;例えば、(ヒ
ドロキシに対して)アリルオキシカルボニルおよび(カルボキシに対して)アリ
ルは共にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムおよびトリフェニル
ホスフィンを用いて除去できる。別の適当な組み合わせは、(ヒドロキシに対し
て)トリアルキルシリルおよび(カルボキシに対して)4−メトキシベンジルで
あり、共に、塩化アルミニウムおよびアニソールを用いて除去できる。
適当な医薬上許容されるin vivoにて加水分解可能なエステル基は、例えば、
体内にて容易に切断され、親酸またはその塩から離れるものを包含する。この型
の適当なエステル基は、式(a)、(b)、(c)および(d):
−CO2CH(Ra)OCORb (a)
−CO2RcNRdRe (b)
−CO2CH2ORf (c)
−CO2CH(Ra)OCOC6H4YCOCH(Rg)NH2 (d)
[式中、
Raは水素、(C1-6)アルキル、(C3-7)シクロアルキル、メチルまたはフ
ェニルであり;
Rbは(C1-6)アルキル、(C1-6)アルコキシ、(C3-7)シクロアルキルオ
キシ、フェニル、ベンジル、(C3-7)シクロアルキル、(C1-6)アルキル(C3-7
)シクロアルキル、1−アミノ(C1-6)アルキル、または1−(C1-6アル
キル)アミノ(C1-6)アミノであるか;または
RaおよびRbは一緒になって、所望により1または2個のメトキシ基によって
置換されていてもよい1,2−フェニレン基を形成し;
Rcは、所望によりメチルまたはエチル基により置換されていてもよい(C1-6
)アルキレンであり;
RdおよびReは、同一または異なっていてもよく、各々、(C1-6)アルキル
であり;
Rfは、(C1-6)アルキルであり;
Rgは、水素またはハロゲン、(C1-6)アルキルまたは(C1-6)アルコキシ
より選択される3個までの基によって所望により置換されていてもよいフェニル
であり;および
Yは酸素またはNHを意味する]
で示される基を包含する。
適当な医薬上許容されるin vivoにて加水分解可能なエステル基は、例えば、
アセトキシメチル、ピバロイルオキシメチル、α−アセトキシエチル、α−ピバ
ロイルオキシエチル、1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチルお
よび(1−アミノエチル)カルボニルオキシメチルのようなアシルオキシアルキ
ル基;エトキシカルボニルオキシメチルおよびα−エトキシカルボニルオキシエ
チルのようなアルコキシカルボニルオキシアルキル基;シクロヘキシルオキシカ
ルボニルオキシメチル(ヘキセメチル)および1−(シクロヘキシルオキシカル
ボニルオキシ)エチル(ヘキセチル)のようなシクロアルコキシカルボニルオキ
シアルキル基;ジメチルアミノメチル、ジメチルアミノエチル、ジエチルアミノ
メチルまたはジエチルアミノエチルのようなジアルキルアミノアルキル、特にジ
−低級アルキルアミノアルキル基;フタリジルおよびジメトキシフタリジルのよ
うなラクトン基;および別のβ−ラクタム抗生物質またはβ−ラクタマーゼ阻害
剤に結合するエステルを包含する。
さらに適当な医薬上許容されるin vivoにて加水分解可能なエステル基は、式
:
[式中、Rhは水素、(C1-6)アルキルまたはフェニルを意味する]
で示される基である。
式(I)の化合物のカルボキシ基の適当な医薬上許容される塩は、金属塩、例
えばアルミニウム、アルカリ金属塩、例えばナトリウムまたはカリウム、アルカ
リ土類塩、例えばカルシウムまたはマグネシウム;およびアンモニウムまたは置
換アンモニウム塩、例えばトリエチルアミンのような低級アルキルアミン、2−
ヒドロキシエチルアミン、ビス−(2−ヒドロキシエチル)アミンまたはトリス
(2−ヒドロキシエチル)アミンのようなヒドロキシ−低級アルキルアミン、ジ
シクロヘキシルアミンのようなシクロアルキルアミンとの、またはプロカイン、
ジベンジルアミン、N,N−ジベンジルエチレンジアミン、デヒドロアビエチル
アミン、N,N'−ビス−デヒドロアビエチルアミン、エチレンジアミンまたはN
−メチルグルコサミンとの;またはリジン、アルギニンのような塩基性アミノ酸
、またはピリジン、コリジンまたはキノリンのようなピリジン型の塩基;または
周知のペニシリンおよびセファロスポリンとの塩を形成するのに用いる他のアミ
ノ酸との塩を包含する。別の有用な塩はリチウム塩および銀塩を包含する。
本発明のカルバペネム化合物は、医薬組成物における使用を意図とするため、
該化合物は、さらに、実質的に純粋形、例えば、少なくとも50%純度、より適
当には少なくとも75%純度、好ましくは少なくとも95%純度(%はwt/w
tをベースとする)にて提供されることが理解されるであろう。該化合物の不純
な調製物は、医薬組成物にて用いられるさらに純粋な形態を調製するのに用いる
ことができる。本発明の中間体化合物の純度は臨界的特性ではないが、カルバペ
ネム化合物に関する限り、実質的に純粋な形態が好ましいことは容易にわかるで
あろう。可能な限り、本発明の化合物は結晶形で得られることが好ましい。
本発明の化合物のうちある化合物を結晶化させるかまたは有機溶媒から再結晶
する場合、結晶化操作の溶媒が結晶生成物中に存在してもよい。本発明はその範
囲内にそのような溶媒和物を包含する。同様に、本発明の化合物のうちある化合
物を水含有溶媒より結晶化させるかまたは再結晶させてもよい。そのような場合
には、水和作用の水が結晶生成物中にあってもよい。本発明は量論量の水和物な
らびに凍結乾燥のような方法により得られる可変量の水を含有する化合物をその
範囲内に包含する。
本発明の範囲内にある個々の化合物は、以下の化合物ならびにその医薬上許容
される塩およびin vivoにて許容されるエステルを包含する:
(5R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−(1,5−ジメ
チルピラゾール−3−イル)−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸、
(5R,6S)−6−[(1R)−ヒドロキシエチル]−2−(1−フェニル
ピラゾール−3−イル)−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸、
(5R,6S)−6−[(1R)−ヒドロキシエチル]−2−(1−メチルピ
ラゾール−3−イル)−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸、
(5R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−(5−メチル
−1−フェネチルピラゾール−3−イル)カルバペン−2−エム−3−カルボン
酸、
(5R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−[1−(2−
フェネチル)ピラゾール−3−イル]−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
、
(5R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−[4,5,6,7
−テトラヒドロピリジノ−(1,2−b)−ピラゾール−2−イル]カルバペン
−2−エム−3−カルボン酸、
(5R,6S)−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−2−(5−メチ
ル−1−フェニルピラゾール−3−イル)カルバペン−2−エム−3−カルボン
酸、
(5R,6S)−2[5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ(1,2−b)ピラゾー
ル−2−イル]−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]カルバペン−2−エム
−3−カルボン酸、
(5R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−(1,5−ジエ
チルピラゾール−3−イル)カルバペン−2−エム−3−カルボン酸、
(5R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−(1−エチル
−5−メチルピラゾール−3−イル)カルバペン−2−エム−3−カルボン酸、
(5R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−[1−(2−
ヒドロキシエチル)−5−メチルピラゾール−3−イル]カルバペン−2−エム
−3−カルボン酸、
(5R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−[1−(2−
メトキシエチル)−5−メチルピラゾール−3−イル]カルバペン−2−エム−
3−カルボン酸、
(5R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−(5−ベンジ
ル−1−メチルピラゾール−3−イル)カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
、
(5R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−{5−メチル
−1−[2−(1−メチル−テトラゾール−5−イルチオ)エチル]ピラゾール
−3−イル}カルバペン−2−エム−3−カルボン酸、
(5R,6S)−2−[1−(2−アセトアミドエチル)−5−メチルピラゾ
ール−3−イル]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]カルバペン−2−
エン−3−カルボン酸、
(5R,6S)−2−[1−(2−メチルチオエチル)−5−メチルピラゾー
ル−3−イル]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]カルバペン−2−エ
ム−3−カルボン酸、
(5R,6S)−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−2−(1−メチ
ル−5−エチルピラゾール−3−イル)カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
、
(5R,6S)−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−2−[5−メチ
ル−1−(2−メチルスルホニルエチル)ピラゾール−3−イル]−カルバペン
−2−エム−3−カルボン酸、および
(5R,6S)−2−[1−[2−(N,N−ジメチルアミノカルボニルオキシ
)エチル]−5−メチルピラゾール−3−イル]−6−[(1R)−1−ヒドロ
キシエチル]カルバペン−2−エム−3−カルボン酸。
本発明のカルバペン抗生物質は、他の抗生物質に関する分野にて自体公知の技
法および操作に従って、ヒトまたは獣医薬に用いるための常套手段にて投与する
ように処方してもよく、かくして本発明は、その範囲内に、例えば、式(Ia)
の化合物またはその医薬上許容される塩もしくはin vivoにて加水分解可能なエ
ステルのような、本発明に係る抗生物質と、医薬上許容される担体または賦形剤
とからなる医薬組成物を包含する。該組成物は、経口、非経口または局所投与の
ような、いずれか適当な経路により投与するように処方してもよい。該組成物は
、錠剤、カプセル、散剤、顆粒、ロゼンジ、クリームまたは経口または滅菌非経
口溶液または懸濁液の形態であってもよい。経口投与用の錠剤およびカプセルは
単位用量投与形であり、結合剤、例えば、シロップアカシア、ゼラチン、ソルビ
トール、トラガカント、またはポリビニルピロリドン;充填剤、例えばラクトー
ス、ショ糖、トウモロコシ澱粉、リン酸カルシウム、ソルビトールまたはグリシ
ン;錠剤滑沢剤、例えばステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリ
コールまたはシリカ;崩壊剤、例えばポテト澱粉;またはラウリル硫酸ナトリウ
ムのような許容できる湿潤剤のような通常の賦形剤を含有してもよい。錠剤は、
通常の製薬慣習における周知方法に従って被覆してもよい。経口用液体調製物は
、例えば、水性または油性懸濁液、溶液、エマルジョン、シロップまたはエリキ
シルの形態であってもよく、または使用前に水または他の適当なビヒクルで復元
さ
れる乾燥生成物として提供することができる。そのような液体調製物は、沈殿防
止剤、例えばソルビトール、メチルセルロース、グルコースシロップ、ゼラチン
、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸ア
ルミニウムゲルまたは硬化食用脂;乳化剤、例えばレシチン、ソルビタンモノオ
レエート、またはアカシア;非水性ビヒクル(食用油を有していてもよい)、例
えば落下生油、油状エステル、グリセリン、プロピレングリコールまたはエチル
エーテル;保存剤、例えばメチルまたはプロピルp−ヒドロキシベンゾエートま
たはソルビン酸、および、所望により慣用的フレーバーまたは着色剤のような通
常の添加剤を含有してもよい。坐剤は、通常の坐剤基材、例えばカカオバターま
たは他のグリセリドを含有するであろう。
非経口投与の場合、化合物および滅菌ビヒクル(水が好ましい)を用いて流体
の単位投与形を製造する。用いるビヒクルおよび濃度に依存して、化合物は、ビ
ヒクルに懸濁させるかまたは溶解させるかのいずれかとすることができる。溶液
の調製にて、化合物を注射用水に溶かし、適当なバイアルまたはアンプルに充填
し、密封する前に滅菌濾過できる。有利には、局所麻酔剤、保存剤および緩衝剤
のような薬剤をビヒクルに溶かすことができる。安定性を向上させるために、組
成物をバイアルに充填し、真空下で水を除去した後、凍結させることができる。
ついで、凍結乾燥した散剤をバイアル中に密封し、添付されている注射用水のバ
イアルを用いて使用前に液体を復元させてもよい。非経口用懸濁液は、化合物を
ビヒクルに溶かす代わりに懸濁させ、滅菌操作を濾過で達成することができない
ことを除いて、実質的に同じ方法にて調製する。滅菌ビヒクルに懸濁させる前に
、酸化エチレンに暴露することにより化合物を滅菌させることができる。界面活
性剤または湿潤剤を組成物に配合し、化合物を均一に分散させるのが有利である
。
組成物は、投与方法に依存して、0.1重量%〜99.5重量%、好ましくは1
0重量%〜60重量%の活性物質を含有してもよい。組成物が投与単位からなる
場合、各単位は、好ましくは、50〜500mgの活性成分を含有するであろう
。成人の治療にて用いる用量は、投与経路および頻度に依存して、好ましくは、
標準成人患者(体重70kg)で一日当たり100mg〜12g、例えば、一日
当
たり1500mgの範囲にある。かかる用量は約1.5〜170mg/kg/日
に相当する。適当には、該用量は1〜6g/日である。
本発明の化合物を24時間にて数回投与することにより一日の用量を得ること
が適当である。実際、個々の患者に最適であろう投与量および頻度は患者の年齢
、体重および応答で変化し、内科医がより多いまたは少ない投与量および異なる
投与回数を選択する場合もあるが、典型的には、250mgを一日に4回投与す
る。このような投与方法は本発明の範囲内にある。
本発明の式(Ia)の化合物またはその医薬上許容される塩もしくはin vivo
にて加水分解可能なエステルを前記した用量の範囲にて投与する場合、毒物学的
作用は示されない。
本発明はまた、ヒトおよび動物における細菌感染症の治療法であって、治療上
有効量の本発明の式(Ia)の抗生物質化合物またはその医薬上許容される塩も
しくはin vivoにて加水分解可能なエステルを投与することからなる方法に関す
る。
さらなる態様にて、本発明はまた、細菌感染症の治療薬を製造するための、式
(Ia)の化合物またはその医薬上許容される塩もしくはin vivoにて加水分解
可能なエステルの使用を提供する。
式(Ia)の本発明の化合物またはその医薬上許容される塩もしくはin vivo
にて加水分解可能なエステルは、広範なグラム陽性菌およびグラム陰性菌に対し
て活性であり、免疫抵抗性減弱の患者における感染症を包含する広範な細菌感染
症を治療するのに用いてもよい。
他の多くの使用のうち、式(Ia)の本発明の化合物またはその塩もしくは医
薬上許容されるin vivoにて加水分解可能なエステルは、ヒトにおける皮膚感染
、軟組織感染、気道感染および尿路感染の治療にて有用であり、さらにウシの乳
房炎を治療するのに用いてもよい。
本発明の抗菌活性化合物のさらなる利点は、β−ラクタマーゼ酵素に対するそ
の安定性であり、かくしてβ−ラクタマーゼ産生微生物に対して効果的である。
さらに、本発明は式(I)の化合物の製法であって、式(II):
[式中、R、R1およびR2は前記と同意義であり、
R3は容易に除去できるカルボキシ保護基であり、
Xは酸素またはPR4R5R6基であり、
R4、R5およびR6は、同一または異なっていてもよく、各々、所望により置
換されていてもよい(C1-6)アルキルまたは所望により置換されていてもよい
アリール基、好ましくはn−ブチルまたはフェニル基を意味する]
で示される化合物を、カルバペネム環形成条件下で処理し、
その後、必要ならば、後記するいずれかまたは一切の工程:
いずれかの保護基を除去し、
ヒドロキシル置換基からなる最初のR1基を、アミノまたはフルオロ基からな
る別のR1基に変換し、および/または
該生成物を塩に変換することからなる方法を提供する。
適当なカルバペネム環形成条件は当該分野において周知である。
Xが酸素である場合、適当な環形成条件は、EP0476649−A(ヘキス
ト(Hoechst)AG)に記載されている方法と同様にして、式(II)の化合物を
、式(III):
PR7(OR8)(OR9) (III)
[式中、
R7は(C1-4)アルキル、(C1-3)アルコキシまたはフェニル(所望により
(C1-3)アルキルで置換されていてもよい)であり、R8およびR9は、同一ま
たは異なって、各々、(C1-4)アルキル、アリル、ベンジルまたはフェニル(
所望により(C1-3)アルキルまたは(C1-3)アルコキシで置換されていてもよ
い)を意味する]
で示される三価の有機リン化合物と反応させることからなる。適当な式(III)
の試薬は亜リン酸トリメチル、亜リン酸トリエチル、ジメチルメチルホスホナイ
トおよびジエチルメチルホスホナイトを包含する。適当には、該反応を、テトラ
ヒドロフラン、酢酸エチルのような有機溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレンま
たはメシチレンのような芳香族系溶媒あるいはジクロロメタン、トリクロロメタ
ンまたは1,1,2−トリクロロエタンのようなハロゲン化炭化水素中、50℃〜
180℃、好ましくは70℃〜165℃の温度で行う。
XがPR4R5R6基である場合、式(I)の化合物は、カルバペネムとする周
知のウィッチッヒ(Wittig)環化経路により得ることができる(グチコンダ(Gu
thikonda)ら、ジャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリー(J.Med.Chem.
),1987,30,871)。例えば、R4、R5およびR6が、各々、フェニ
ルである場合、その方法は、トリフェニルホスフィンオキシドの元素を閉環脱離
反応に付すことからなる。閉環は、適当には、式(II,X=PR4R5R6)の化
合物を、ベンゼン、トルエンまたはキシレンのような不活性溶媒中、好ましくは
乾燥条件下、不活性雰囲気下、所望によりヒドロキノンのようなラジカル捕捉剤
の存在下、好ましくは40〜145℃、さらに好ましくは80〜140℃の温度
で加熱することによりなされる。R4、R5およびR6が、各々、n−ブチルであ
る場合、環化は、WO92/01695(ビーチャム・グループ(Beecham Grou
p)、ペネム類似体に関する)に記載の方法と同様にして、より低い温度、例え
ば50℃以上で行ってもよい。
置換基R1にて、ヒドロキシルまたはアミノ基があるならば、その基は、所望
により、保護されていてもよい。適当なヒドロキシ保護基は、有機シリル、例え
ばトリメチルシリルまたはt−ブチルジメチルシリルのようなトリアルキルシリ
ル基、またはトリクロロエチルオキシカルボニル、4−ニトロベンジルオキシカ
ルボニル、4−メトキシベンジルオキシカルボニルおよびアリルオキシカルボニ
ルを包含する。適当なアミノ保護基は、アロキシカルボニル、4−メトキシベン
ジルオキシカルボニルおよび4−ニトロベンジルオキシカルボニルを包含する。
保護基R3について適当な基は、アリル、4−メトキシベンジルおよび4−ニ
トロベンジルを包含する。保護基を除去するのに必要な条件は、もちろん、保護
基の特性に依存するであろう。例えば、R3が4−メトキシベンジルである場合
、ジクロロメタン中、−30〜−70℃の三塩化アルミニウムおよびアニソール
を用いてもよく、R3がアリル(プロプ−2−エン−1−イル)の場合、トリフ
ェニルホスフィン、酢酸エチル/MDC中のナトリウム−2−エチルヘキサノエ
ートおよびテトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)を用いて
もよく、R3がp−ニトロベンジルである場合、炭素上パラジウム触媒の存在下
、水性溶媒(例、水性1,4−ジオキサン、THF、エタノール)中、水素化を
行ってもよい。
式(II)の化合物は新規化合物であり、式(I)の化合物の製造における中間
体として用いることができる。
したがって、さらなる態様において、本発明は、前記した式(II)の化合物を
提供する。
式(II)の化合物(Xが酸素)は、テトラヘドロン・レターズ(Tetrahedron
Letters),25,1984,2395に記載の方法と同様にして、アシル化条
件下、式(IV):
[式中、R、R1およびR2は前記と同意義である]
で示される化合物を、式(V):
ClCOCO2R3 (V)
[式中、R3は容易に除去されるカルボキシ保護基を意味する]
で示される化合物と反応させることからなる方法により得ることができる。
式(IV)の化合物は新規化合物であり、式(II)の化合物の製造における中間
体として用いることができる。
したがって、さらなる態様にて、本発明は、前記した式(IV)の化合物を提供
する。
式(II)の化合物(XがPR4R5R6基)は、以下の一連の工程により、前記
した式(IV)の化合物より得ることができる:
(a)例えば、水を共沸除去する、脱水条件下、式(VI):
(OHC)CO2R3 (VI)
[式中、R3は容易に除去されるカルボキシ保護基を意味する]
で示される適宜保護したグリオキシル酸誘導体またはその水和物のような官能性
等価物と反応させる工程;
(b)2,6−ルチジンのような適当な塩基の存在下、工程(a)にて形成した
中間体をハロゲン化剤(例、塩化チオニル)と反応させる工程;および
(c)2,6−ルチジンのような適当な塩基の存在下、工程(b)にて形成した
中間体を、式(VII):
PR4R5R6 (VII)
[式中、R4、R5およびR6は前記と同意義である]
で示されるリン試薬と反応させる工程。
式(IV)の化合物は、式(VII):
[式中、RおよびR2は前記と同意義である]
で示される化合物を、テトラヘドロン・レターズ,1987,28,507およ
びカナディアン・ジャーナル・オブ・ケミストリー(Can.J.Chem.),1988
,66,1537に記載の方法に従って、例えば、リチウムヘキサメチルジシラ
ジド(LHMDS)のような塩基の存在下、式(IX):
[式中、R1は前記と同意義であり、R11アシル基、例えばアセチルを意味する
]
で示される化合物と反応させることにより製造してもよい。
式(IV)の化合物はまた、式(VIIIa):
[式中、R、R2は前記と同意義であり、SiR14 3はトリメチルシリルまたはt
−ブチルジメチルシリルのようなトリアルキルシリルを意味する]
で示される化合物を、例えば、塩化亜鉛またはトリメチルシリルトリフルオロメ
タンスルホネートのようなルイス酸の存在下、ハロゲン化炭化水素溶媒(例、ジ
クロロメタン)のような不活性有機溶媒中、外界温度で、式(IXa):
[式中、R1およびR11は前記と同意義であり、R13は水素またはアミノ保護基
、例えば、トリメチルシリルのようなトリアルキルシリル基を意味する]
で示される化合物と反応させることにより製造してもよい:式(VIIIa)の化合
物は、式(VIII)の化合物を、MDC中、塩化トリアルキルシリルまたはトリア
ルキルシリルトリフレート、およびトリエチルアミンと反応させることにより製
造してもよい。
(IXa)のアミノ保護基R13をその後に除去することが必要ならば、この除去
は、R13がトリメチルシリルである場合、温和な酸処理、例えば、メタノールお
よび塩酸またはp−トルエンスルホン酸ピリジニウムのような常法により達成さ
れる。
式(VIII)の化合物は当業者に周知な化合物であり、後記する実施例に記載の
標準合成操作により得ることができる。
式(IX)の化合物は当業者に周知な化合物であり、例えば、ヘテロサイクルズ
(Het.),1982,17,201(IX、R1=1−ヒドロキシエチル)および
EP0234484(IX、R1=1−フルオロエチル)に記載されている標準合
成操作により得ることができる。
式(I)の化合物(R1がアミノ置換アルキルまたはシクロアルキル)は、都
合よくは、ヒドロキシ基をミツノブ(Mitsunobu)型アジド置換に付し、つづい
で接触還元により、ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイエティ,パーキンI(
J Chem Soc,PerkinI),1982,3011に記載の操作に従って、式(I)
の対応する化合物(R1はヒドロキシ基を表す)より製造してもよい。
式(I)の化合物はまた、式(X):
[式中、R1およびR2は前記と同意義であり、R3は容易に除去されるカルボキ
シ保護基であって、X1は脱離基を意味する]
で示される化合物を、式(XI):
M−R (XI)
[式中、Mはメタロ基であり、Rは前記と同意義である]
で示される化合物と、Mの性質にしたがって選択される交差カップリング反応触
媒の存在下、交差カップリング反応にて反応させ、その後、必要ならば、いずれ
かの保護基を除去し、および/または該生成物を塩に変換することにより製造さ
れる。
保護基R3についての適当な基は4−メトキシベンジル、4−ニトロベンジル
を包含する。
適当な脱離基のX1の例として、例えば、トリフルオロメタンスルホニルオキ
シ、メタンスルホニルオキシ、4−トルエンスルホニルオキシ、フルオロスルホ
ニルオキシ、クロロ、ブロモ、ヨードおよびジフェノキシホスホリルオキシが挙
げられる。
メタロ基M中に用いるのに適当な金属は当該分野にて周知であり、錫、アルミ
ニウム、亜鉛、ホウ素、水銀およびジルコニウムを包含する。
メタロ基Mの好ましい例は、例えば、R14R15R16Sn、B(OR)2および、Z
nCl(ここに、R14、R15およびR16は同一または異なり、各々、(C1-6)ア
ルキルである)を包含する。好ましくは、メタロ基Mは、有機スタンナンR14R15
R16Snであり、R14=R15=R16=メチルまたはn−ブチルである。
適当な交差カップリング触媒は当該分野においてよく知られており、「有機合
成におけるパラジウム試薬(Palladium Reagents in Organic Synthesis)」、
アール・エフ・ヘック(RF Heck)、アカデミック・プレス・リミテッド(Acade
mic Press Ltd.)、1985に記載されているような、パラジウム化合物、特に
パラジウム(0)およびパラジウム(II)化合物を包含する。その例として、ト
リス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、テトラキス(トリフェニ
ルホスフィン)パラジウム(0)、トランスジメチルビス(トリフェニルホスフ
ィン)パラジウム(II)およびパラジウム(II)アセテート、ベンジルビス(ト
リフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド、ビス(トリフェニルホスフ
ィン)パラジウム(II)ジクロリドが挙げられる。このようなパラジウム試薬は
、好ましくは、塩化亜鉛または塩化リチウムのようなハロゲン化物源と組み合わ
せて、所望によりパラジウムのホスフィンリガンド、例えば、トリアリールホス
フィン、例えば、トリス(4−メトキシフェニル)ホスフィンまたはトリス(2
,4,6−トリメトキシフェニル)ホスフィン;トリヘテロアリールホスフィン、
例えば、トリフリルホスフィン;またはトリアリールアルシン、例えば、
トリフェニルアルシンのような化合物の存在下にて用いられる。
Mが有機スタンナンR14R15R16Snである場合、好ましい触媒系は、塩化亜
鉛およびホスフィン化合物の存在下のトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラ
ジウム(0)である。MがZnClである場合、好ましい触媒は、ホスフィン化合
物の存在下のトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)である。
適当には、反応は、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジオキサン、2
−ジメトキシエタン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ
キシドなどの不活性非プロトン性極性配位溶媒中、アルゴンのような乾燥した不
活性雰囲気下にて行う。適当には、反応を、初めに低温、例えば約−78℃で行
い、ついで最終期の反応を外界温度で行う。
Mが有機スタンナンである時の類似操作がEP0444889(メルク・アン
ド・カンパニー)およびEP0430037(バンユ・ファーマシューティカル
・カンパニー)に記載されている。
式(X)の化合物は当該分野にて周知であり、EP0444889(メルク・
アンド・カンパニー、EP0430037(バンユ・ファーマシューティカル・
カンパニー)およびラノ(Rano)らによる、テトラヘドロン・レターズ,199
0,31,2853に記載の操作に従って得ることができる。
式(XI)の化合物は当該分野にて周知であり、ヘテロサイクルズ,1992,
33(2),813に記載の操作に従って得ることができる。
以下の実施例を用いて本発明を説明するが、それは何ら本発明の範囲を制限す
るものではない。
一般教示: 無水硫酸マグネシウムを用いて溶液を乾燥させ、ロータリーエバポ
レーターを用いて溶媒を減圧下で蒸発させることで除去した。シリカゲル上のカ
ラムクロマトグラフィーは、粒径<0.063mmのメルク(Merck)シリカゲル
60を用いた。
実施例1
(5R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−(1,5−ジメチ
ルピラゾール−3−イル)−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
調製1
1,5−ジメチルピラゾール−3−カルボン酸エチル
2,4−ジオキソ吉草酸エチル(5.6ml、40ミリモル)を氷酢酸(35
ml)に溶かし、反応温度を8−10℃に冷却した。反応温度が15℃以上に上
がらないように、メチルヒドラジン(2.0ml、38ミリモル)を滴下した。
室温で90分間撹拌した後、反応物を酢酸エチルおよび水中に注いだ。有機相を
炭酸水素ナトリウム飽和溶液、水およびブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)し
た。ジクロロメタンに充填し、ヘキサン中50%酢酸エチルで溶出するシリカゲ
ル(10x4.5cm)上のクロマトグラフィーに付して精製した。溶媒を蒸発
させて着色油として標記化合物を得、それを放置して結晶化させた(4.69g
)。
υmax(CH2Cl2)1717および1223cm-1;
δH(CDCl3)1.39(3H,t,J7.13Hz)、2.30(3H,s)、3.
85(3H,s)、4.39(2H,q,J7.21Hz)、6.57(1H,s);E
.I.m/e168(25%)。
調製2
3−アセチル−1,5−ジメチルピラゾール
1,5−ジメチルピラゾール−3−カルボン酸エチル(3.59g、21.4ミ
リモル)を乾燥テトラヒドロフラン(70ml)に溶かし、アルゴン雰囲気下、
−100℃に冷却した。トリメチルシリルクロリド(13.5ml、107ミリ
モル)を高速滴下により加えた。直後、内部温度が決して−85℃を越えないよ
うにメチルリチウム(ジエチルエーテル中1.1M溶液、77.7ml、85.5
ミリモル)を滴下した。添加終了後、不均一反応物を室温にまで加温した。大部
分の溶媒を真空蒸発により除去し、ついでエタノール(6ml)つづいて水(6
ml)で処理した。5分間激しく撹拌した後、混合物を酢酸エチルおよび水で希
釈した。そのpHを炭酸水素ナトリウム飽和溶液で処理することにより7に調整
した。有機相を分離し、ブラインで洗浄し、ついで乾燥(MgSO4)した。ジク
ロロメタンに充填し、ヘキサン中40%酢酸エチル、つづいてヘキサン中60%
酢酸エチルで溶出するシリカゲル(12x4.25cm)上のクロマトグラフィ
ーに付して精製した。溶媒を除去し、着色油として標記化合物を得、それを室温
で放置して固化させた(1.42g)。
υmax(CH2Cl2)1679、1551、1448および1373cm-l;
δH(CDCl3)2.30(3H,s)、2.54(3H,s)、3.84(3H,s
)、6.53(1H,d,J0.55Hz);
E.I.m/e138(95%)、NH3DCl m/e139(100%)。
調製3
(3S,4R)−[(R)−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル]−4
−[(1,5−ジメチルピラゾール−3−イルカルボニル)メチル]アゼチジン
−2−オン
3−アセチル−1,5−ジメチルピラゾール(0.770g、5.1ミリモル)
を、アルゴン雰囲気下、乾燥THF(10ml)に溶かした。その溶液を−78
℃に冷却し、リチウムヘキサメチルジシラジド溶液(ヘキサン中1M溶液;5.
1ml;5.1ミリモル)を高速滴下により加えた。−78℃で30分間撹拌し
た後、4−アセトキシ−3−[(R)−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエ
チル]−アゼチジン−2−オンのTHF(10ml)中溶液を加えた。−78℃
で撹拌を2時間続けた。反応物を塩化アンモニウム飽和溶液で、つづいて酢酸エ
チルで処理した。室温に加温した後、有機相を水およびブラインで洗浄し、つい
で乾燥(MgSO4)した。ジクロロメタン中に充填し、ヘキサン中70%酢酸エ
チルで溶出するシリカゲル(10x3cm)上のクロマトグラフィーに付して精
製した。標記化合物をガム状物として単離した(0.539g)。
υmax(CH2Cl2)3411、1761および1679cm-1;
δH(CDCl3)0.08(6H,s)、0.86(9H,s)、1.21(3H,d,
J6.28Hz)、2.31(3H,s)、2.89(1H,dd,J4.84,2.37
Hz)、3.13(1H,dd,J17.12,10.05Hz)および3.48(1H,
dd,J17.10,3.41Hz)(ABX)、3.84(3H,s)、4.09(1
H,dt,J9.13,2.46Hz)、4.13−4.25(1H,m)、6.09(1
H,bs)および6.54(1H,s);
m/e365.2134(C18H3N3O3Sとして、計算値365.2135)。
調製4
{(3S,4R)−[(R)−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル]−
4−[(1,5−ジメチルピラゾール−3−イルカルボニル)メチル]−2−オ
キサアゼチジン−1−イル}トリフェニル−ホスホラニリデン酢酸アリル
(3S,4R)−[(R)−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル]−
4−[(1,5−ジメチルピラゾール−3−イルカルボニル)メチル]アゼチジ
ン−2−オン(0.736g、2.0ミリモル)およびアリルグリオキシレート・
モノ水和物(0.662g、5.0ミリモル)をベンゼン(25ml)に溶かし、
混合物を、アルゴン雰囲気下、水を共沸除去するための条件下で加熱還流した。
反応物を還流温度に1時間保持し、ついで室温に冷却した。トリエチルアミン(
〜4滴)を加え、反応物を室温で16時間撹拌した。減圧下で溶媒を除去し、得
られた残渣をヘキサン中70%酢酸エチルに溶かした。ヘキサン中70%酢酸エ
チルで溶出するシリカゲル(12x3cm)上のクロマトグラフィーに付して精
製を行った。ジアステレオマーのヘミアミナルの混合物(1:1)を黄色油とし
て単離した(0.983g)。
υmax(CH2Cl2)3683、3517(ブロード)、1757、1677およ
び1375cm-1。
ヘミアミナル(0.983g、2.0ミリモル)のTHF(15ml)中ジアス
テレオマー混合物を、アルゴン雰囲気下、−10℃で2,6−ルチジン(0.35
7ml、3.0ミリモル)および塩化チオニル(0.225ml、3.0ミリモル
)で処理した。混合物を−10℃で1時間撹拌した。得られた不均一溶液をトル
エンで処理し、キーセルガーを介して濾過した。溶媒を減圧下で除去した。得ら
れた残渣をトルエンでトリチュレートし、キーセルガーを介して濾過した。減圧
下で溶媒を除去し、黄色油として塩化物のジアステレオマー混合物を得た(1.
064g)。
前記の生成物をジオキサン(6ml)に溶かし、アルゴン雰囲気下、トリフェ
ニルホスフィン(2.15g、8ミリモル)および2,6−ルチジン(0.262
ml、2.2ミリモル)で処理した。反応物を室温にて4時間撹拌した。酢酸エ
チルを該反応混合物に加え、得られた有機相を5%クエン酸水溶液、炭酸水素ナ
トリウム飽和水溶液およびブラインで連続して洗浄した。乾燥(MgSO4)し、
溶媒を蒸発させた後、粗物質を、ジクロロメタンに充填し、ヘキサン中70%酢
酸エチルで溶出するシリカゲル(10x4.5cm)上のクロマトグラフィーに
付して精製した。標記化合物を泡沫体として単離した(1.01g)。
υmax(CH2Cl2)1736、1678および1610cm-1;
m/e(NH3DCl)724(NH+),(EI)723(M+)。
調製5
{(5R,6S)−6−[(R)−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル
]−2−(1,5−ジメチルピラゾール−3−イル)カルバペン−2−エム−3
−カルボン酸アリル
調製2のホスホラン(0.75g)およびヒドロキノン(1mg)を、アルゴ
ン雰囲気下、乾燥トルエン(75ml)に溶かした。反応物を加温して還流させ
、5時間撹拌した。冷却後、溶媒を蒸発させ、ジクロロメタンに充填し、ヘキサ
ン中50%酢酸エチルで、つづいて酢酸エチルで溶出するシリカゲル(7x3c
m)上のクロマトグラフィーに付して生成物を精製した。標記化合物を結晶固体
として単離した(0.314g);融点(酢酸エチル/ヘキサン)119℃。
υmax(CH2Cl2)2931、1773、1716、1600および1548c
m-1;
δH(CDCl3)0.09(6H,s)、0.88(9H,s)、1.27(3H,d,
J6.2Hz)、2.27(3H,s)、3.12(1H,dd,J6.68,2.74H
z)、3.23(1H,dd,J18.44,9.06Hz)および3.54(1H,dd
,J18.37,9.98Hz)(ABX)、3.77(3H,s)、4.11−4.2
7(2H,m)、4.67−4.86(2H,m)、5.25(1H,dd,J10.5
4,1.21Hz)、5.45(1H,dd,J17.25,1.58Hz)、5.91−
6.07(1H,m)、7.02(1H,s);
m/e 445.2395(C23H35N3O4Siとして、計算値445.2397)
。
調製6
(5R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−(1,5−ジメチ
ルピラゾール−3−イル)カルバペン−2−エム−3−カルボン酸アリル
調製3由来のt−ブチルジメチルシリルエーテル(0.355g、0.68ミリ
モル)を乾燥THF(40ml)に溶かし、氷酢酸(0.411mg)およびテ
トラ−n−ブチルアンモニウムフルオリド(THF中1.0M溶液、2.05ml
)
で処理し、室温で24時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、炭酸水素ナ
トリウム飽和溶液およびブラインで洗浄した。有機相を乾燥(MgSO4)し、減
圧下で蒸発させた。残渣を、酢酸エチルで、つづいて酢酸エチル中2%エタノー
ルで溶出するシリカゲル(4x2.5cm)上のクロマトグラフィーに付して精
製した。溶媒を除去し、結晶固体として標記化合物を得た(0.071g)。
υmax(CH2Cl2)3603、3506、2973、1774、1719(ショ
ルダー)および1702cm-1;
δH(d6−アセトン)1.28(3H,d,J6.3Hz)、2.22(3H,s)、
2.94−3.34(2H,m)、3.52(1H,dd,J18.5,10.1Hz)、
3.78(3H,s)、4.05−4.25(2H,m)、4.64−4.83(2H,
m)、5.18−5.24(1H,m)、5.43−5.52(1H,m)、5.92
−6.05(1H,m)、6.96(1H,s);
m/e 331.1534(C17H21N3O4として、計算値331.1532)。
調製7
(5R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−(1,5−ジメチ
ルピラゾール−3−イル)カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
調製4由来のアリルエステル(0.017g、0.21ミリモル)、トリフェニ
ルホスフィン(0.006g、0.021ミリモル)、2−エチルヘキサン酸ナト
リウム(酢酸エチル中0.5M溶液、0.428ml)およびテトラキス(トリフ
ェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.008mg、0.006ミリモル)の
ジクロロメタン/酢酸エチル(1:1、8ml)中溶液を、アルゴン雰囲気下、
1時間撹拌した。沈殿が生じるまで、溶媒を真空下で除去し、得られた不均一な
混
合物を遠心分離管に移した。遠心分離に付し、上澄を除去する前に、エーテルを
加え、混合物をトリチュレートした。固体を再びエーテルでトリチュレートし、
遠心分離およびデカンテーションに付して固体を収集した。アルゴン流下で該固
体を乾燥し、水に溶かして濾過した(GF/F、0.7μm)。凍結乾燥した後
、白色の綿毛状固体として標記化合物を単離した(0.044g)。
λmax(H2O)297.5nm(ε8769):υmax(KBrディスク)179
5、1771、1612および1586cm-1;
δH(D2O)1.28(3H,d,J6.42Hz)、2.23(3H,s)、3.16
−3.21(2H,m)、3.47(1H,dd,J5.93,2.85Hz)、3.70
(3H,s)、4.21−4.28(2H,m)、6.43(1H,s);
m/e(チオグリセロール、FAB)314(MH+)、336(MNa+)。
実施例2
(5R,6S)−6−[(1R)−ヒドロキシエチル]−2−(1−フェニルピ
ラゾール−3−イル)−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
調製1
(5R,6S)−6−[(1R)−ヒドロキシエチル]−2−(1−フェニルピ
ラゾール−3−イル)−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸p−ニトロベン
ジル
アルゴン雰囲気下、アセトン/CO2浴中にて冷却した、p−ニトロベンジル
−(3R,5R,6S)−6−[(1R)−ヒドロキシエチル]−2−オキソカル
バペナム−3−カルボキシレート(460mg、1.32ミリモル)のTHF(
14ml)中溶液に、ジィソプロピルアミン(215μl、1.53ミリモル)を
、つづいて5分後、無水トリフルオロメタンスルホン酸(255μl、1.52
ミリモル)を加えた。得られた黄色溶液を冷却しながら30分間撹拌した。
一方、トリフェニルアルシン(42mg、0.14ミリモル)を、アルゴン下
、Pd2(dba)3(63mg、0.07ミリモル)のTHF(5ml)中溶液に
加えた。室温で5分間撹拌した後、該深赤色溶液を粗トリフラート溶液に加え、
フ
ラスコをTHF(2ml)でリンスした。塩化亜鉛(エーテル中1.0M溶液、
2.76ml、2.76ミリモル)および塩化リチウム固体(117mg、2.7
6ミリモル)を該混合物に加え、つづいて1−フェニル−3−トリブチルスタン
ニル−ピラゾール(600mg、1.38ミリモル)(ティー・サカモト、エフ
・シガ、ディー・ウチヤマ、ワイ・コンドおよびエッチ・ヤマナカ(T.Sakamoto
、F.Shiga、D.Uchiyama、Y.KondoおよびH.Yamanaka)、ヘテロサイクルズ(Hete
rocycles)、1992、33、813の方法により製造)のTHF(10ml)
中溶液に加えた。該反応混合物を冷却浴より外し、3時間撹拌した。ついで、該
混合物を濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘキサン)に
付し、一部精製した生成物をエーテルでトリチュレートし、標記化合物を得た(
417mg、67%)。
νmax(CH2Cl2)1776、1722cm-1;
δH(CDCl3)8.24(2H,d,J8.8Hz)、7.92(1H,d,J2.7H
z)、7.70(4H,m)、7.47(3H,m)、7.32(1H,t,J=7.3
Hz)、5.56(1H,d,J=13.9Hz)、5.30(1H,d,J=13.9H
z)、4.31(2H,m)、3.78(1H,dd,J=18.8,10.0Hz)、3
.45(1H,dd,J=18.8,9.0Hz)、3.28(1H,dd,J=6.4,2
.8Hz)、1.74(1H,d,J=4.9Hz)、1.41(3H,d,J=6.3Hz
);
m/z 474.1545(M+)、C25H22N4O6として計算値474.1538
。
調製2
(5R,6S)−6−[(1R)−ヒドロキシエチル]−2−(1−フェニルピ
ラゾール−3−イル)−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
調製1由来の生成物(206mg、0.43ミリモル)をTHF(1ml)に
懸濁させ、(1:3)THF/0.35Mリン酸緩衝液(pH6)(5ml)で、
つづいて亜鉛屑(2g、0.03モル)で処理した。ついで、該混合物を速やか
に室温で2時間撹拌した。ついで、該混合物を濾過し、残渣を水で十分に洗浄し
た。濾液のpHをpH7で照合し、ついで酢酸エチルで洗浄した。水相を約10m
lに濃縮し、粗生成物を逆相クロマトグラフィー(HP20SS、THF/水混
合液)で精製した。該生成物含有のフラクションを一部濃縮し、凍結乾燥して標
記化合物を得た(72mg、46%)。
UV(H2O)λmax307nm(16027);
νmax(KBrディスク)1750cm-1;
δH(D2O)8.02(1H,d,J=2.5Hz)、7.61(2H,d,J=8.3
Hz)、7.49(2H,t,J=7.6Hz)、7.36(1H,t,J=6.9Hz)
、6.82(1H,d,J=2.5Hz)、4.23(2H,m)、3.48(1H,d
d,J=5.4,2.4Hz)、3.27(2H,d,J=9.0Hz)、1.27(3H,
d,J=6.3Hz);
m/z(チオグリセロール)384(MNa+)、362(MH+)。
実施例3
(5R,6S)−6−[(1R)−ヒドロキシエチル]−2−(1−メチルピラ
ゾール−3−イル)−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
調製1
(5R,6S)−6−[(1R)−ヒドロキシエチル]−2−(1−メチルピラ
ゾール−3−イル)−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸p−ニトロベンジ
ル
標記化合物(185mg、65%)を実施例2、調製1と同様に製造した。
νmax(CH2Cl2)1775、1713cm-1;
δH(d6−アセトン)8.26(2H,d,J=8.7Hz)、7.85(2H,d,J
=8.7Hz)、7.61(1H,d,J=2.3Hz)、7.22(1H,d,J=2.
3Hz)、5.58(1H,d,J=14.2Hz)、5.37(1H,d,J=14.2
Hz)、4.28(1H,td,J=9.6,2.6Hz)、4.19(1H,五重項,J
=6.1Hz)、3.92(3H,s)、3.60(1H,dd,J=18.7,9.9H
z)、3.39(1H,dd,J=18.7,9.0Hz)、3.36(1H,
dd,J=6.3,3.0Hz)、1.47(1H,d,J=6.1Hz)、1.31(3
H,d,J=6.2HZ);
m/z 412.1389(M+)、C20H20N4O6として計算値412.1384
。
調製2
(5R,6S)−6−[(1R)−ヒドロキシエチル]−2−(1−メチルピラ
ゾール−3−イル)−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
調製1由来の生成物を、実施例2、調製2と同様に脱保護して標記化合物を得
た(16.7mg、13%)。
UV(H2O)λmax296nm(7413);
νmax(KBrディスク)1761cm-1;
δH(D2O)7.54(1H,d,J=2.4Hz)、6.65(1H,d,J=2.4
Hz)、4.28(2H,m)、3.86(3H,s)、3.50(1H,m)、3.2
8(1H,dd,J=17.0,8.6Hz)、3.18(1H,dd,J=17.0,9.
7Hz)、1.31(3H,d,J=6.5Hz)。
実施例4
(5R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−(5−メチル−
1−フェネチルピラゾール−3−イル)カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
ナトリウム
調製1
5−メチル−1−フェネチルピラゾール−3−カルボン酸エチル
標記化合物を、黄色油として、実施例1、調製1の記載と同様に、フェネチル
ヒドラジン(3.92g、0.029M)(ジェイ・エッチ・ビール(J.H.Biel)
米国特許第3000903号の方法により製造)および2,4−ジオキソ吉草酸
エチル(4.55g、0.029M)より製造した(3.84g、52%)。
νmax(CH2Cl2)1720cm-1;
δH(CDCl3)1.40(3H,t,J7Hz)、1.90(3H,s)、3.14(
2H,t,J7Hz)、4.30(2H,t,J7Hz)、4.41(2H,q,J7Hz
)、6.48(1H,s)、6.97−7.09(2H,m)および7.20−7.3
7(3H,m);E.I.m/e 258。
調製2
5−メチル−1−フェネチルピラゾール−3−カルボン酸
水酸化ナトリウム(0.6g、14.9ミリモル)を含むエタノール(30m
l)中の5−メチル−1−フェネチルピラゾール−3−カルボン酸エチル(3.
84g、14.9ミリモル)を室温で3日間撹拌した。ついで、該混合物を酢酸
エチルおよび水で希釈し、相を分離した。有機相をさらに水で抽出した。合した
水性抽出液を5M塩酸でpH2.0に酸性化し、ジクロロメタンで抽出した。その
有機抽出液を乾燥(MgSO4)し、蒸発させて標記化合物を得た(3.24g、
95%)。
υmax(CH2Cl2)1759および1699cm-1;
δH(CDCl3)1.91(3H,s)、3.16(2H,t,J7Hz)、4.31(
2H,t,J7Hz)、6.54(1H,s)、6.98−7.10(2H,m)およ
び7.20−7.37(3H,m)。
調製3
5−メチル−1−フェネチルピラゾール−3−イル−(N−メトキシ−N−メチ
ル)カルボキシアミド
ジクロロメタン(50ml)およびジメチルホルムアミド(1滴)中の5−メ
チル−1−フェネチルピラゾール−3−カルボキシレート(3.24g、14.1
ミリモル)を塩化オキサリル(1.4ml、16.9ミリモル)で処理した。混合
物を1.5時間撹拌して清澄溶液を得、それを蒸発乾固した。残渣をトルエンに
溶かし、蒸発させた。酸塩化物をクロロホルム(75ml)に溶かし、N,O−
ジメチルヒドロキシルアミン(1.5g、15.4ミリモル)を加えた。該混合物
を5℃以下に冷却し、ピリジン(2.5ml、30.8ミリモル)を添加しながら
この温度を維持した。添加終了後、該混合物を室温で1.5時間撹拌し、ついで
蒸発させた。残渣を1:1のジクロロメタン、酢酸エチルおよびブラインに溶か
した。有機相を分離し、乾燥(MgSO4)し、蒸発させた。ヘキサン中50−6
7%酢酸エチルで溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーに付し、灰白色固
体を得た(3.37g、88%)を得た。
νmax(CH2Cl2)1641cm-1;
δH(CDCl3)1.93(3H,s)、3.14(2H,t,J7Hz)、3.44(
3H,s)、3.76(3H,s)、4.28(2H,t,J7Hz)、6.43(1H
,s)、7.00−7.10(2H,m)および7.15−7.35(3H,m);
NH3DCl m/e 274(100%)。
調製4
3−アセチル−5−メチル−1−フェネチルピラゾール
THF(30ml)中の5−メチル−1−フェネチルピラゾール−3−イル−
(N−メトキシ−N−メチル)カルボキシアミド(3.37g、12.3ミリモル
)を0℃以下に冷却し、THF中3.0M臭化メチルマグネシウム(8.6ml、
25.9ミリモル)を滴下しながら、この温度を維持した。該混合物を0℃で1.
75時間撹拌し、ついで氷冷エタノール中5%塩酸に注いだ。該混合物を1:1
のジクロロメタン、酢酸エチルおよびブラインで希釈した。水相を再び1:1の
ジクロロメタン、酢酸エチルで抽出し、合した有機抽出液を乾燥(MgSO4)し
、蒸発させた。シリカゲル上で精製し、標記化合物を得た(2.65g、94%
)。
νmax(CH2Cl2)1680cm-1;
δH(CDCl3)1.91(3H,s)、2.58(3H,s)、3.15(2H,t,
J7Hz)、4.28(2H,t,J7Hz)、6.44(1H,s)、6.96−7.
07(2H,m)および7.18−7.37(3H,m);
E.I. m/e 228(93%)。
調製5
(3S,4R)−[(R)−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル]−4
−[(5−メチル−1−フェネチルピラゾール−3−イルカルボニル)メチル]
アゼチジン−2−オン
THF(80ml)中の3−アセチル−5−メチル−1−フェネチルピラゾー
ル(2.65g、11.6ミリモル)を−70℃に冷却し、ヘキサン中1Mリチウ
ムヘキサメチルジシルアジド(11.6ml)で処理した。混合物を−70℃で
0.5時間撹拌し、ついで4−アセトキシ−3−[(R)−1−t−ブチルジメ
チルシリルオキシエチル]アゼチジン−2−オンのTHF(20ml)中溶液で
処理した。混合物を−70℃でさらに3時間撹拌した。塩化アンモニウム飽和溶
液を加え、つづいて酢酸エチルを加えた。混合物を室温に放置して加温した後、
有機相を分離し、水およびブラインで洗浄(MgSO4)し、蒸発させた。ヘキサ
ン中50%酢酸エチルで溶出するシリカゲル上で精製し、淡黄色固体として標記
化合物を得た(2.11g、80%)。
νmax(KBr)1734および1680cm-1;
δH(CDCl3)0.08(6H,s)、0.88(9H,s)、1.23(3H,d,
J7Hz)、1.91(3H,s)、2.92(1H,dd,J5,2Hz)、3.08
−3.29(3H,m)、3.53(1H,dd,J3,17Hz)、4.05−4.3
4(4H,m)、6.13(1H,brs)、6.45(1H,s)、6.95−7.
07(2H,m)および7.13−7.38(3H,m);
NH3DCl m/e 456(84%)。
調製6
{(3S,4R)−[(R)−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル]−
4−[(5−メチル−1−フェネチルピラゾール−3−イルカルボニル)メチル
]−2−オキソアゼチジン−1−イル}トリブチルホスホルアニリデン酢酸アリ
ル
(3S,4R)−[(R)−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル]−
4−[(5−メチル−1−フェネチルピラゾール−3−イルカルボニル)メチル
]アゼチジン−2−オン(2.11g、4.64ミリモル)およびグリオキシル酸
アリル・モノ水和物(1.2g、9.1ミリモル)をトルエン(175ml)に合
し、アルゴン雰囲気下、水を共沸除去するための条件下にて加熱還流した。14
時間後、該混合物を室温に放冷し、低容量にまで蒸発させ、ヘキサン中50%酢
酸エチルで溶出するシリカゲル上で精製し、黄色油を得た(1.47g、56%
);NH3DCl m/e 456(50%)。
ヘミアミナル(1.1g、1.93ミリモル)のTHF(50ml)中ジアステ
レオマー混合物を、アルゴン下で−10℃に冷却し、2,6−ルチジン(0.33
ml、2.8ミリモル)および塩化チオニル(0.22ml、2.5ミリモル)で
逐次処理した。該混合物を−5〜−10℃で0.75時間撹拌し、ついでトルエ
ンで希釈し、セライトを介して濾過し、蒸発させた。該生成物を、アルゴン下、
ジオキサン(10ml)に溶かし、トリブチルホスフィン(1.1ml、5.5ミ
リモル)で処理した。1.5時間撹拌した後、混合物を酢酸エチルで希釈し、炭
酸水素ナトリウム飽和水溶液、ブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)し、蒸発さ
せた。ヘキサン中33〜50%酢酸エチルで溶出するシリカゲル上で精製し、清
澄油を得た(1.016g、70%)。
νmax(CH2Cl2)1737、1677および1604cm-1。
調製7
{(5R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−(5−メチル
−1−フェネチルピラゾール−3−イル)}カルバペン−2−エム−3−カルボ
ン酸アリル
メタノール(30ml)中の{(3S,4R)−[(R)−1−t−ブチルジ
メチルシリルオキシエチル]−4−[(5−メチル−1−フェネチルピラゾール
−3−イルカルボニル)メチル]−2−オキソアゼチジン−1−イル}トリブチ
ルホスホルアニリデン酢酸アリル(0.7g、0.9ミリモル)を、2M塩酸(8
.1ml)で処理し、2時間撹拌した。該溶液を低容量にまで蒸発させ、酢酸エ
チルで2回抽出した。有機抽出液を合し、ブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)
し、蒸発させた。残渣をトルエン(5ml)で希釈し、蒸発させた。残渣をトル
エン(30ml)に溶かし、2時間加熱還流し、ついで放冷し、低容量にまで蒸
発させた。酢酸エチルで溶出するシリカゲルで精製し、油状物を得た(0.16
4g、42%)。
νmax(CH2Cl2)1774および1717cm-1;
δH(CDCl3)1.37(3H,d,J6Hz)、1.93(3H,s)、3.09(
3H,t,J7Hz)、3.22(1H,m)、3.32(1H,dd,J9,19Hz)
、3.64(1H,dd,J10,19Hz)、4.12−4.37(4H,m)、4.
64−4.90(2H,m)、5.29(1H,dd,J1,9Hz)、5.47(1H
,dt,J1.5,16Hz)、5.90−6.10(1H,m)、6.94(1H,s)
、6.97−7.09(2H,m)および7.15−7.35(3H,m);
m/e 421.2001(C24H27N3O4として、計算値421.2002)。
調製8
(5R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−(5−メチル−
1−フェネチルピラゾール−3−イル)カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
ナトリウム
ジクロロメタン、酢酸エチル(1:1)中の{(5R,6S)−6−[(R)
−1−ヒドロキシエチル]−2−(5−メチル−1−フェネチルピラゾール−3
−イル)}カルバペン−2−エム−3−カルボン酸アリル(0.21g、0.48
ミリモル)を、トリフェニルホスフィン(0.014g、0.05ミリモル)、酢
酸エチル(1.5ml)中の2−エチルヘキサン酸ナトリウム(0.073g、0
.04ミリモル)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.02
2g、0.019ミリモル)で逐次処理した。該混合物を室温で20分間撹拌し
、ついで低容量に蒸発させ、遠心分離管に移した。残りの溶媒を該混合物表面に
アルゴン流を通すことで除去した。残渣をジエチルエーテルでトリチュレートし
、ついで遠心分離に付し、上澄を除去した。該操作を2回以上繰り返し、残りの
橙色固体を、水、THFの混合液で溶出する、ダイアイオン(Diaion)HP20
S
S樹脂で精製した。凍結乾燥に付し、淡黄色綿毛状固体として標記化合物を得た
(0.087g、45%)。
λmax(H2O)298.5nm(e8611);
νmax(KBr)1752cm-1;
δH(H2O)1.28(3H,d,J6.4Hz)、1.77(3H,s)、3.04(
2H,t,J6.5Hz)、3.17(2H,m)、3.45(1H,m)、4.22(
4H,m)、6.28(1H,s)、6.90−7.08(2H,m)および7.23
(3H,m);
m/e(グリセロール、FAB)404(MH+)、426(MNa+)。
実施例5
(5R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−[1−(2−フ
ェネチル)ピラゾール−3−イル]−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナ
トリウム
調製1
2−フェネチルグリシン4−ニトロベンジル
トリエチルアミン(5.51ml、39.6ミリモル)を含むジクロロメタン(
100ml)中のフェネチルアミン(4.51ml、36ミリモル)をを氷冷し
、ブロモ酢酸4−ニトロベンジル(9.9g、36ミリモル)のジクロロメタン
(50ml)中溶液で滴下処理した。混合物を室温で2.5時間撹拌し、ついで
炭酸水素ナトリウム飽和水溶液、ブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)し、蒸発
させた。ヘキサン中30−100%酢酸エチルで溶出するシリカゲル上で精製し
、橙色油を得た(7.23g、64%)。
umax(CH2Cl2)1766、1608および1526cm-1;
dH(CDCl3)2.78−2.95(4H,m)、3.52(2H,s)、5.24
(2H,s)、7.16−7.39(5H,m)、7.50(2H,d,J8Hz)およ
び8.22(2H,d,J8Hz)。
EI m/e 315(MH+)。
調製2
3−(2−フェネチル)−1,2,3−オキサジアゾール−5−オン
炭酸水素ナトリウム飽和水溶液(20ml)を含むエタノール(50ml)中
の2−フェネチルグリシン4−ニトロベンジル(7.23g、23ミリモル)を
炭素上10%パラジウム(0.4g)で水素化した。1.25時間経過後、混合物
を飽和炭酸水素ナトリウム(20ml)で希釈し、セライトを介して濾過した。
減圧下でエタノールを除去した後、水性混合物をジクロロメタンで洗浄し、蒸発
乾固した。残渣を5M塩酸で処理した。沈殿した白色固体を濾過し、1M HCl
で洗浄した。
前記にて得られた酸を12%塩酸(200ml)に懸濁させ、亜硝酸ナトリウ
ム(3.6g、52ミリモル)で処理した。混合物を60℃で一夜加熱し、蒸発
乾固した。残渣をアセトンでトリチュレートし、ついで濾過して不溶性固体を除
去した。濾液を蒸発させてN−ニトロソ−2−フェネチルグリシン(2.6g、
54%)を得た。
umax(CH2Cl2)1726および1461cm-1;
dH(CDCl3)3.04(2H,t,J7.5Hz)、4.28(2H,s)、4.4
0(2H,t,J7.5Hz)、7.29(5H,m)および1290(1H,brs)
。
ジクロロメタン(25ml)中のN−ニトロソ2−フェネチルグリシン(2.
6g、12.4ミリモル)を氷冷し、無水トリフルオロ酢酸(2.6ml、18.
4ミリモル)で滴下処理した。冷却しながら25分間撹拌した後、混合物を炭酸
水素ナトリウム固体および最小量の水で中和した。層を分離し、水相をジクロロ
メタンで抽出した。合した有機抽出液をブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)し
、蒸発させて油状物として標記化合物を得た(1.79g、76%)。
umax(CH2Cl2)1752および1424cm-1;
dH(CDCl3)3.25(2H,t,J7Hz)、4.49(3H,t,J7Hz)、
6.12(1H,s)および7.10−7.42(5H,m);
EI m/e 190(83%)。
調製3
1−(2−フェネチル)−3−(トリブチルスタンニル)ピラゾール
エチニルトリブチルスズ(5.56ml、19.2ミリモル)を含むキシレン(
20ml)中の3−(2−フェネチル)−1,2,3−オキサジアゾール−5−オ
ン(1.79g、9.4ミリモル)を18時間還流温度で加熱した。混合物を放冷
し、ついでヘキサン中0〜20%ジエチルエーテルで溶出するシリカゲル上で精
製して標記化合物を得た(2.0g、46%)。
umax(CH2Cl2)1425cm-1;
dH(CDCl3)0.89(9H,t,J7Hz)、1.03−1.16(6H,m)、
1.25−1.42(6H,m)、1.52−1.71(6H,m)、3.16(2H,
t,J7Hz)、4.41(2H,t,J7Hz)、6.25(1H,d,J2Hz)、7
.01−7.08(2H,m)および7.16−7.35(4H,m);
NH3DCl m/e 463(25%)。
調製4
(5R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−[1−(2−フ
ェネチル)ピラゾール−3−イル]カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−
ニトロベンジル
標記化合物を、実施例2、調製1の記載と同様に1−(2−フェネチル)−3
−(トリブチルスタンニル)ピラゾール(2.0g、4.3ミリモル)より製造し
た(1.57g、73%)。
umax(KBr)1769、1740、1604および1523cm-1;
dH(CDCl3)1.40(3H,d,J6.5Hz)、3.15(3H,t,J7Hz)
、3.26(1H,m)、3.36(1H,dd,J9,19Hz)、3.68(1H,
dd,J10,19Hz)、4.20−4.41(4H,m)、5.28、5.54(2
H,ABq,J14Hz)、7.03−7.39(5H,m)、7.69(2H,d,J
8.5Hz)および8.23(2H,d,J8.5Hz);
m/e 502.1858(C27H26N4O6として、計算値502.1852)。
調製5
(5R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−[1−(2−フ
ェネチル)ピラゾール−3−イル]カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナト
リウム
炭酸水素ナトリウム(0.066g、0.79ミリモル)を含むTHF(15m
l)および0.2Mリン酸緩衝液(pH7.0)(15ml)中の(5R,6S)−
6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−[1−(2−フェネチル)ピラゾ
ール−3−イル]カルバペン−2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル(
0.20g、0.4ミリモル)を炭素上10%パラジウム(0.10g)で水素添
加した。3.5分経過後、混合物をセライトを介して濾過し、該固体を水および
炭酸水素溶液で洗浄した。濾液をジエチルエーテルで洗浄し、ついで蒸発させて
低容量とし、水中0〜2%テトラヒドロフランで溶出するダイアイオン・HP2
0SS樹脂上で精製し、白色凍結乾燥固体として標記化合物を得た(0.051
g、33%)。
λmax(H2O)297.5(ε9961);
νmax1753、1603および1591cm-1;
δH(D2O)1.36(3H,d,J6.5Hz)、3.17(2H,t,J6.5Hz)
、3.20−3.35(2H,m)、3.55(1H,m)、4.25−4.40(2
H,m)、4.43(2H,t,J6.5Hz)、6.57(1H,d,J2.5Hz)、
7.12−7.21(2H,m)および7.25−7.41(4H,m);
m/e(チオグリセロール、FAB)390(MH+)。
実施例6
(5R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−[4,5,6,7−
テトラヒドロピリジノ−(1,2−b)−ピラゾール−2−イル]カルバペン−
2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
調製1
4,5,6,7−テトラヒドロピリジノ−(1,2−c)(1,2,3)オキサジアゾ
ロン
ジクロロメタン(15ml)中のN−ニトロソピペコリン酸(ダブリュ・リジ
ンスキー、エル・ケーファーおよびジェイ・ロー(W.Lijinsky、L.Keeferおよび
J.Loo)、テトラヘドロン(Tetrahedron)1970、26、5137の方法で製
造)(1.82g、11.5ミリモル)を氷冷し、トリフルオロ酢酸(1.62ml
、11.5ミリモル)で滴下処理した。混合物を冷却しながら6時間撹拌し、さ
らにジクロロメタンで希釈し、洗浄液が中性となるまで炭酸水素ナトリウム飽和
溶液で洗浄した。有機相を乾燥(MgSO4)し、蒸発させて黄色油として標記化
合物を得た(1.12g、76%)。
νmax(CH2Cl2)1732cm-1;
δH(CDCl3)1.90−2.02(2H,m)、2.04−2.19(2H,m)
、2.63(2H,t,J6Hz)および4.25(2H,t,J6Hz);
EI m/e 140(93%)。
調製2
4,5,6,7−テトラヒドロピリジノ−2−トリブチルスタンニル(1,2−b)
ピラゾール
標記化合物を、実施例5、調製3に記載の方法により4,5,6,7−テトラヒ
ドロピリジノ−(1,2−c)(1,2,3)オキサジゾール(1.12g、8.8ミリモ
ル)より製造する(0.458g、13%)。
νmax(CH2Cl2)1526および1485cm-1;
δH(CDCl3)0.84−1.01(9H,m)、1.02−1.12(6H,m)
、1.25−1.41(6H,m)、1.50−1.72(6H,m)、1.79−1.
90(2H,m)、1.96−2.09(2H,m)、2.80(2H,t,J6Hz)
、4.21(2H,t,J6Hz)および6.05(1H,s);
NH3DCl m/e MH+ 413(100%)。
調製3
(5R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−[4,5,6,7−
テトラヒドロピリジノ−(1,2−b)−ピラゾール−2−イル]カルバペン−
2−エム−3−カルボン酸4−ニトロベンジル
標記化合物を、実施例2、調製1の記載と同様に、4,5,6,7−テトラヒド
ロピリジニウム−2−トリブチルスタンニル(1,2−b)ピラゾール(0.45
8g、1.11ミリモル)より製造した(0.38g、76%)。
νmax(KBr)1773、1714、1597、1539および1519cm-1;
δH(CDCl3)2.39(3H,d,J6Hz)、1.58(3H,s)、1.78−
1.92(2H,m)、1.99−2.12(2H,m)、2.79(2H,t,J6H
z)、3.21−3.25(1H,m)、3.31(1H,dd,J9,18.5Hz)、
3.63(1H,dd,J10,18.5Hz)、4.13(2H,t,J6Hz)、4.
17−4.36(1H,m)、5.27、5.54(2H,ABq,J14Hz)、6.
97(1H,s)、7.69(2H,d,J9Hz)および8.23(2H,d,J9H
z);
m/e 452.1699(C23H24N4O6として、計算値452.1696)。
調製4
(5R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−[4,5,6,7−
テトラヒドロピリジノ−(1,2−b)−ピラゾール−2−イル]カルバペン−
2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
標記化合物を、実施例5、調製5に記載の方法により、(5R,6S)−6−
[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−[4,5,6,7−テトラヒドロピリジ
ノ−(1,2−b)−ピラゾール−2−イル]カルバペン−2−エム−3−カル
ボン酸4−ニトロベンジル(0.20g、0.44ミリモル)より製造した(0.
099g、66%)。
λmax(H2O)298nm(ε7241);
νmax(KBr)1752、1603および1575cm-1;
δH(D2O)1.26(3H,d,J6.5Hz)、1.77(2H,m)、1.98(
2H,m)、2.73(2H,t,J6Hz)、3.08−3.22(2H,m)、3.
36−3.48(1H,m)、4.00(2H,t,J6Hz)、4.12−4.28(
2H,m)および6.39(1H,s);
m/e 318(MH+)。
実施例7
(5R,6S)−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−2−(5−メチル
−1−フェニルピラゾール−3−イル)カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
ナトリウム
調製1
5−メチル−2−フェニル−3−(トリ−n−ブチルスタンニル)ピラゾール
1,2−ジメトキシエタン(20ml)中のN−フェニルアラニン(825m
g)を亜硝酸n−ブチル(0.64ml)で処理し、混合物を2.5時間撹拌し、
ついで溶媒を除去し、粗N−ニトロソ−N−フェニルアラニンを得た。この物質
をジクロロメタン(10ml)に溶かし、氷浴中にて冷却し、無水トリフルオロ
酢酸(1.06ml)で処理した。混合物を1時間撹拌し、ついで溶媒を除去し
、トルエンを加え、ロータリーエバポレーターを用いて除去した。残渣をエタノ
ール/クロロホルム混合液で溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーに付し
、シドノン(1g)を得た;υmax(CH2Cl2)1803(sh)、1763(
sh)、1734、1485、1243および1065cm-1;δ(CDCl3)
2.16(3H,s)、7.51−7.73(5H,m);測定値m/z 176.0
590;C9H8N2O2として、計算値176.0586。キシレン(8ml)中
の該シドノンを、エチニルトリブチルで処理し、混合物を8時間還流下で加熱し
た。室温で16時間放置した後、該混合物をヘキサン(15ml)で希釈し、シ
リカゲル上に充填し、ヘキサン(100ml)で、つづいてヘキサン/酢酸エチ
ルの混合液で溶出し、5−メチル−2−フェニル−3−(トリ−n−ブチルスタ
ンニル)ピラゾールを得た(602mg)。
δ(CDCl3)0.87−1.76(27H,m)、2.35(3H,s)、6.25
(1H,s)、7.26−7.47(5H,m);
C22H36N2Snとして、測定値 m/z 448.1900、計算値 448.19
00。
調製2
(5R,6S)−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−2−(5−メチル
−1−フェニルピラゾール−3−イル)カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
p−ニトロベンジル
アルゴン雰囲気下、乾燥テトラヒドロフラン(10ml)中の(5R,6S)
−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−2−オキソカルバペナム−3−カ
ルボン酸p−ニトロベンジル(250mg)を−78℃に冷却し、N,N−ジイ
ソプロピルアミン(0.11ml)を加えた。該混合物を5分間撹拌し、ついで
無水トリフルオロメタンスルホン酸(0.13ml)を加え、該混合物をさらに
30分間撹拌し、(5R,6S)−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−
2−トリフルオロメチルスルホニルオキシ−カルバペン−2−エム−3−カルボ
ン酸p−ニトロベンジル溶液を得た。トリフェニルアルシン(22mg)および
トリス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(33mg)および塩化リ
チウム(60mg)の固体混合物を加え、該反応混合物をアルゴン流で覆った。
5−メチル−2−フェニル−3−(トリ−n−ブチルスタンニル)ピラゾール(
322mg)を加え、乾燥テトラヒドロフラン(3ml)で洗浄した。ついで、
ジエチルエーテル(1.44ml)中1M塩化亜鉛を加え、混合物をなまぬるい
水浴を用いて室温まで加温した。少量のブラインを添加した後、混合物を17時
間撹拌し、ついで酢酸エチル/水で処理し、層を分離した。水層を酢酸エチルで
再抽出した。合した酢酸エチル層を水、ブラインで洗浄し、ついで乾燥(MgS
O4)し、蒸発させた。残渣をジクロロメタンに充填し、酢酸エチル/ヘキサン
の混合液で溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーに付した。生成物を含有
するフ
ラクションを合し、スズ残留物が混入している生成物を得た。クロマトグラフィ
ーに再び付し、つづいてエーテルでトリチュレートし、濾過して、(5R,6S
)−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−2−(5−メチル−1−フェニ
ルピラゾール−3−イル)カルバペン−2−エム−3−カルボン酸p−ニトロベ
ンジル(247mg)を得た。
νmax(CH2Cl2)/cm-1 3603、1775、1724、1600、15
25、1501、1350、1315、1267および1184;
δ(CDCl3)1.37(3H,d,J6.3Hz)、1.82(1H,d,J4.9Hz
)、2.33(3H,s)、3.25(1H,dd,J2.7&6.3Hz)、3.38
(1H,dd,J5.9&18.8Hz)、3.70(1H,dd,J9.9&18.8H
z)、4.22−4.33(2H,m)、5.30(1H,d,J13.9Hz)、5.5
6(1H,d,J13.9Hz)、7.19(1H,s)、7.37−7.52(5H,
m)、7.71(2H,d,J8.7Hz)および8.24(2H,d,J8.8Hz);
λmax(EtOH)/nm 326.5(ε/dm3モル-1cm-117137)、2
60.5(ε12621);
C26H24N2O6として、
測定値:C,63.75、H,5.1、N,11.1、m/z 488.1698、
計算値:C,63.9、H,4.95、N,11.5、m/z 488.1696。
調製3
(5R,6S)−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−2−(5−メチル
−1−フェニルピラゾール−3−イル)カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
ナトリウム
テトラヒドロフラン(THF)(10ml)および水(10ml)中の(5R
,6S)−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−2−(5−メチル−1−
フェニルビラゾール−3−イル)カルバペン−2−エム−3−カルボン酸p−ニ
トロベンジル(122mg)を、炭酸水素ナトリウム(42mg)(10ml)
および3%Pd−C触媒(50mg)で処理し、混合物を外界圧で5〜10分間
水素
添加した。該混合物をキーゼルガーを介して濾過し、濾過ケーキを水および酢酸
エチルで洗浄した。合した濾液および洗浄液をロータリーエバポレーターを用い
て容量を減少させ、少量のNaClを添加し、混合物を水(200ml)、つづい
て水/THF混合液:2%THF(100ml);つづいて3%THF(100
ml);つづいて4%THF、つづいて6%THFで溶出する、ダイアイオン・
HP20SSカラム(2x10cm)上のクロマトグラフィーに付した。フラク
ションをuvおよびhplcでモニターした。生成物含有のフラクションを合し
、蒸発させて低容量とし、ついで凍結乾燥して(5R,6S)−6−[(1R)
−1−ヒドロキシエチル]−2−(5−メチル−1−フェニルピラゾール−3−
イル)カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム(80mg)を得た。
νmax(KBr)/cm-1 1786、1756、1588、1501、1412
、1383、1359、1288、1246、1223および1145;
λmax(H2O)/nm300.0(ε/dm3モル-1cm-1 13232)、23
6.5(ε7027);
δ(D2O)1.26(3H,d,J6.4Hz)、2.20(3H,s)、3.1−3.
29(2H,m)、3.46(1H,dd,J2.9&5.9Hz)、4.16−4.2
8(2H,m)、6.61(1H,s)、7.39−7.57(5H,m)。
実施例8
(5R,6S)−2−[5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ(1,2−b)ピラゾー
ル−2−イル]−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]カルバペン−2−エム
−3−カルボン酸ナトリウム
調製1
2−トリブチルスタンニル−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−b]ピ
ラゾール
標記化合物を、実施例5、調製3に記載の操作に従って、5,6−ジヒドロ−
4H−ピロロ−[1,2−c][1,2,3]オキサジアゾロン(テトラヘドロン
・レターズ(Tet Letters)、24、(10)、1067、1983に記載の方
法に
より製造)およびエチニルトリブチルスズより製造した。
δH(CDCl3)0.8−1.7(27H,m)、2.62(2H,q)、2.85(
2H,t)、4.17(2H,t)、6.02(1H,s)。
調製2
2−[5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ(1,2−b)ピラゾール−2−イル]−
6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
p−ニトロベンジル
標記化合物を、実施例2、調製1に記載の方法により、2−トリブチルスタン
ニル−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[1,2−b]ピラゾールおよび(3R,
5R,6S)−6−[(1R)−ヒドロキシエチル]−2−オキソカルバペナム
−3−カルボン酸p−ニトロベンジルより製造した;融点187−190℃(E
tOAc)。
λmax(EtOH)325nm(16262)、266(12654);
νmax(KBr)3286、1790、1706、1608、1583および15
22cm-1;
δH(d6−DMSO)1.16(3H,d,J6.2Hz)、2.45−2.6(3H,
m)、2.82(2H,t)、3.23−3.52(3H,m)、3.92−4.25
(4H,m)、5.06(1H,d,J3.9Hz)、5.41(2H,q)、6.79
(1H,s)、7.73(2H,d,J8.5Hz)、8.23(2H,d,J8.5Hz
);
C22H22N4O6として
計算値:C,60.0;H,5.0;N,12.7%、
測定値:C,60.25;H,5.05;N,12.8%。
調製3
(5R,6S)−2−[5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ(1,2−b)ピラゾー
ル−2−イル]−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]カルバペン−2−エム
−3−カルボン酸ナトリウム
標記化合物を、実施例5、調製5に記載の操作により、2−[5,6−ジヒド
ロ−4H−ピロロ(1,2−b)ピラゾール−2−イル]−6−[(R)−1−
ヒドロキシエチル]カルバペン−2−エム−3−カルボン酸p−ニトロベンジル
より製造した。
λmax(H2O)300nm(8753);
νmax(KBr)3420、1748、1602および1573cm-1;
δH(D2O)1.29(3H,d,J6.5Hz)、2.48−2.63(2H,m)、
2.85(2H,t)、3.1−3.3(2H,m)、3.48(1H,dd,J5.9,
2.8Hz)、4.05(2H,t)、4.15−4.3(2H,m)、6.41(1H
,s)。
実施例9
(5R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−(1,5−ジエチ
ルピラゾール−3−イル)カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
調製1
1,5−ジエチルピラゾール−3−カルボン酸エチル
氷酢酸(125ml)中の2,4−ジオキソヘキサン酸エチル(21.5g)を
氷浴中にて冷却し、15分間にわたってN−エチルヒドラジン・シュウ酸塩(1
8.75g)で処理した。添加終了後、混合物を室温で3時間撹拌した。ついで
酢酸を真空下にて蒸発させて除去した。橙色油状残渣をEtOAcに溶かし、該溶
液を飽和NaHCO3水溶液で繰り返し、ブラインで1回洗浄した。MgSO4で乾
燥した後、溶媒を真空下で蒸発させ、油の1,5−ジエチルピラゾール−3−カ
ルボン酸エチルを得た(20.7g)。
δ(CDCl3)1.25−1.45(9H,3x3H,t,J7Hz)、2.62(2
H,q,J7Hz)、4.17(2H,q,J7Hz)、4.38(2H,q,J7Hz)
、6.57(1H,s)ppm。
調製2
1,5−ジエチルピラゾール−3−カルボン酸
エタノール(250ml)中の1,5−ジエチルピラゾール−3−カルボン酸
エチル(20.7g)を2.5M水性NaOH(50.6ml)で処理し、該混合物
を一夜撹拌した。ついで、さらに4.2mlの2.5M NaOHを加え、撹拌をさ
らに1時間続けた。ついで、該混合物を酢酸エチル/水中に注いだ。混合物を激
しく振盪し、水相を取り出した。水相のpHを1M水性HClを用いて2.0に調
整し、NaClで飽和させた。ついで、水層を20%トルエン/80%THF(5
x100ml)で抽出した。合した有機抽出液をMgSO4で乾燥し、真空下で蒸
発させた。残渣をヘキサン/ジエチルエーテルでトリチュレートし、固体の酸を
得た(14.69g)。
υmax(CH2Cl2)3450、2750、2596、1697cm-1;
δ(CDCl3)1.31(3H,t,J7Hz)、1.44(3H,t,J7Hz)、2
.64(2H,q,J7Hz)、4.20(2H,q,J7Hz)、6.64(1H,s)
ppm。
調製3
N−メトキシ−N−メチル−1,5−ジエチルピラゾール−3−カルボキシアミ
ド
N,N−ジメチルホルムアミド(7滴)含有の乾燥ジクロロメタン(180m
l)中の1,5−ジエチルピラゾール−3−カルボン酸(14.69g)を、塩化
オキサリル(8.38ml)で処理した。該混合物をアルゴン雰囲気下で2.25
時間撹拌した。溶媒を真空下で蒸発させることにより除去し、残渣を新たな乾燥
ジクロロメタンに再度溶かし、再び真空下で蒸発させて残りのいずれのHClお
よび塩化オキサリルも確実に除去した。得られた酸塩化物をクロロホルムに溶か
し、ついでN,O−ジメチルヒドロキシルアミン・塩酸塩(9.37g)で処理し
た。混合物を氷浴中、アルゴン雰囲気下で冷却し、ピリジン(15.6ml)を
滴下して処理した。該混合物を1時間撹拌し、ついでEtOAcで希釈し、飽和水
性NaHCO3、0.5M水性HClおよびブラインで洗浄した。有機層を乾燥(M
gS
O4)し、蒸発させて油を得た。この物質をジクロロメタン中に充填し、酢酸エ
チル/ヘキサンの混合液で溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーに付し、
必要なフラクションを蒸発させて油状物としてヒドロキサメート(10.1g)
を得た。
υmax(CH2Cl2)1641、1487、1461、1444および1381c
m-1;
δ(CDCl3)1.28(3H,t,J7Hz)、1.43(3H,t,J7Hz)、2
.62(2H,q,J7Hz)、3.43(3H,s)、3.76(3H,s)、4.1
2(2H,q,J7Hz)、6.52(1H,s)ppm。
調製4
3−アセチル−1,5−ジエチルピラゾール
乾燥テトラヒドロフラン(180ml)中のN−メトキシ−N−メチル−1,
5−ジエチルピラゾール−3−カルボキシアミド(10.1g)を氷浴中にて冷
却し、臭化メチルマグネシウムのエーテル中3.0M溶液(20.68ml)を1
0分間にわたって滴下して処理した。1時間撹拌した後、該混合物をエタノール
(5ml)および5M水性HCl(1ml)の混合物で処理した。ついで、該混
合物をEtOAcおよび水で希釈した。有機相を分離し、水相をEtOAcで2回抽
出した。合した有機抽出液をMgSO4で乾燥し、真空下で蒸発させて油状物を得
、それをジクロロメタン中に充填し、酢酸エチル/ヘキサン混合液で溶出するシ
リカゲル上のクロマトグラフィーに付し、必要なフラクションを蒸発させて油状
物の生成物を得た(8.08g)。
δ(CDCl3)1.29(3H,t,J7Hz)、1.45(3H,t,J7Hz)、2
.55(3H,s)、2.64(2H,q,J7Hz)、4.14(2H,q,J7Hz)
、6.55(1H,s)ppm。
調製5
(3S,4R)−4−[(1,5−ジエチルピラゾール−3−イル)カルボニルメ
チル]−3−[(R)−1−tert−ブチルジメチルシリルオキシエチル]アゼチ
ジン−2−オン
アルゴン雰囲気下、乾燥テトラヒドロフラン(THF)(50ml)中の3−
アセチル−1,5−ジエチルピラゾール(1.65g)を、アセトン/固体二酸化
炭素浴中にて冷却し、ついでリチウムビス(トリメチルシリル)アミドの1M溶
液(19.8ml)で処理した。混合物を45分間撹拌し、ついで乾燥THF(
10ml)中の(3R,4R)−4−アセトキシ−3−[(R)−1−tert−ブ
チルジメチルシリルオキシエチル]アゼチジノン(2.84g)をシリンジを介
して約1分間にわたって加えた。混合物を5時間冷却下にて撹拌した。ついで、
飽和水性塩化アンモニウムを、つづいて酢酸エチルを加えた。層を分離し、水層
を酢酸エチルで再度抽出した。合した酢酸エチル層を飽和ブラインで洗浄し、乾
燥し、蒸発させた。酢酸エチル/ヘキサンの混合液で溶出するシリカゲル上のク
ロマトグラフィーに付し、標記化合物を得た(1.82g)。
υmax(CH2Cl2)3412、2957、2885、2857、1761、16
77、1473および1376cm-1;
δ(CDCl3)0.078(6H,s)、0.88(9H,s)、1.21(3H,d
,J6.3Hz)、1.29(3H,t,J7.6Hz)、1.45(3H,t,J7.3H
z)、2.63(2H,q,J7.3Hz)、2.90(1H,dd,J1.6&4.9Hz
)、3.15(1H,dd,J10.0&17.0Hz)、3.50(1H,dd,J3.
6&17.0Hz)、4.06−4.25(4H,m)、6.09(1H,s)、6.5
6(1H,s);
C20H35N3O3Siとして、測定値;m/z 393.2445、
計算値;m/z 393.2448
調製6
(2Rおよび2S)−2−{(3S,4R)−4−[(1,5−ジエチルピラゾー
ル−3−イル)カルボニルメチル]−3−[(R)−1−tert−ブチルジメチル
シリルオキシエチル]−2−オキソアゼチジニル}−2−ヒドロキシ酢酸アリル
トルエン(50ml)中の(3S,4R)−4−[(1,5−ジエチルピラゾ−
ル−3−イル)カルボニルメチル]−3−[(1R)−1−tert−ブチルジメチ
ルシリルオキシエチル]アゼチジン−2−オン(1.7g)およびグリオキシル
酸アリル・水和物(585mg)を、アルゴン雰囲気下、ディーン&スターク(
Dean & Stark)装置にて16時間加熱還流した。その混合物を冷却し、ヘキサ
ン(50ml)で希釈し、酢酸エチル/ヘキサンの混合液で溶出するシリカゲル
上のクロマトグラフィーに付した。この操作により標記化合物の2種のジアステ
レオマーを得た(合計1.91g)。
異性体1、δ(CDCl3)0.064(6H,s)、0.87(9H,s)、1.2
1(3H,d,J6.3Hz)、1.29(3H,t,J7.5Hz)、1.45(3H,
t,J7.3Hz)、2.63(2H,q,J7.3Hz)、2.98(1H,dd,J2.
7&9.4Hz)、3.39(1H,dd,J9.6&18.8Hz)、3.54(1H,
dd,J3.1&18.3Hz)、4.0−4.71(6H,m)、4.97(1H,d,
J10.7Hz)、5.13−5.28(2H,m)、5.54(1H,d,J10.7
Hz)、5.72−5.88(2H,m)、6.57(1H,s);
異性体2、δ(CDCl3)0.036(3H,s)、0.061(3H,s)、0.
85(9H,s)、1.20−1.33(6H,m)、1.45(3H,t,J7.3H
z)、2.63(2H,q,J7.5Hz)、2.98(1H,dd,J2.5&16.3
Hz)、3.31(1H,dd,J8.5&4.0Hz)、3.61(1H,dd,J3.
2&16.1Hz)、4.08−4.26(4H,m)、4.71(2H,d,J5.6
Hz)、4.81(1H,d,J8.2Hz)、5.24−5.39(2H,m)、5.5
6(1H,d,J8.2Hz)、5.84−6.00(1H,m)、6.60(1H,s
)。
調製7
2−{(3S,4R)−4−[(1,5−ジエチルピラゾール−3−イル)カルボ
ニルメチル]−3−[(R)−1−tert−ブチルジメチルシリルオキシエチル]
−2−オキソアゼチジニル}−2−{トリ−n−ブチルホスホルアニリデン)酢
酸アリル
アルゴン下、乾燥THF(50ml)中の(2Rおよび2S)−2−{(3S
,4R)−4−[(1,5−ジエチルピラゾール−3−イル)カルボニルメチル]
−3−[(1R)−1−tert−ブチルジメチルシリルオキシエチル]−2−オキ
ソアゼチジニル}−2−ヒドロキシ酢酸アリル(1.83g)を−20℃に冷却
し、2,6−ルチジン(0.63ml)で、つづいて塩化チオニル(0.39ml
)で処理した。該混合物を−20℃で30分間撹拌し、ついで室温に加温して濾
過し、残渣をTHFで洗浄した。濾液を真空下で蒸発させ、トルエン(20ml
)を加えて真空下で除去し、残りの油を真空下で乾燥させた。ついで、該油を、
アルゴン雰囲気下、1,4−ジオキサン(20ml)に溶かし、トリ−n−ブチ
ルホスフィン(1.0ml)で処理した。該混合物を1時間撹拌した。ついで、
2,6−ルチジン(0.50ml)を加え、混合物をさらに10分間撹拌した。該
混合物を酢酸エチルで希釈し、水で、ついでブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4
)した。酢酸エチルを除去した後、粗生成物を酢酸エチル/ヘキサン混合液で溶
出するシリカゲル上のクロマトグラフィーに付し、ホスホランを得た。
υmax(CH2Cl2)1737、1676、1605、1465、1374、10
90および835cm-1。
調製8
2−{(3S,4R)−4−[(1,5−ジエチルピラゾール−3−イル)カルボ
ニルメチル]−3−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−オキソアゼチジニ
ル}−2−{トリ−n−ブチルホスホルアニリデン)酢酸アリル
前記にて製造したホスホランを1,4−ジオキサン(30ml)に溶かし、5
M HCl(10ml)で処理した。30分経過後、該混合物を注意して過剰量の
飽和水性NaHCO3で、つづいて飽和ブラインで処理した。混合物を酢酸エチル
で2回抽出し、合した抽出液を乾燥(MgSO4)し、蒸発させた。残渣を酢酸エ
チル/ヘキサン混合液で溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーに付し、ヒ
ドロキシ化合物を得た(1.2g)。
υmax(CH2Cl2)3452、1737、1666、1606、1465、13
74、1086および1047cm-1。
調製9
(5R,6S)−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−2−(1,5−ジエ
チルピラゾール−3−イル)カルバペン−2−エム−3−カルボン酸アリル
ヒドロキノン(20mg)含有のトルエン(60ml)中の2−{(3S,4
R)−4−[(1,5−ジエチルピラゾール−3−イル)カルボニルメチル]−
3−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−オキソアゼチジニル}−2−{ト
リ−n−ブチルホスホルアニリデン)酢酸アリル(1.2g)を、アルゴン雰囲
気下にて6.5時間加熱還流した。混合物を冷却し、ついでシリカゲル(粒径0
.040〜0.063mm)のカラム(4x15cm)上に充填し、酢酸エチル
で、つづいて酢酸エチル/ヘキサン(9:1)で溶出した。これによりカルバペ
ネムを得た(406mg)。
υmax(CH2Cl2)3604、3424、2977、1773、1716、13
11、1186cm-1;
δ(CDCl3)1.29(t,J7.4Hz)、1.36(d,J6.3Hz)、1.4
0(t,J7.3Hz)(共に9H)、1.86(1H,d,J5.0Hz)、2.62
(2H,q,J約7.4Hz)、3.19(1H,dd,J2.8&6.7Hz)、3.2
9(1H,dd,J9.0&18.5Hz)、3.62(1H,dd,J9.9&18.5
Hz)、4.08(2H,q,J7.2Hz)、4.16−4.30(2H,m)、4.6
8−4.90(2H,m)、5.27(1H,m,略d,J約13Hz)、5.46(m
,略d,J約17Hz)、5.93−6.06(1H,m)、7.01(1H,s)pp
m;
C19H25N3O4として
計算値:m/z 359.1840、測定値:m/z 359.1485。
調製10
(5R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−(1,5−ジエチ
ルピラゾール−3−イル)カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
アルゴン下、ジクロロメタン(2ml)および酢酸エチル(2ml)中の(5
R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−(1,5−ジエチルピ
ラゾール−3−イル)カルバペン−2−エム−3−カルボン酸アリル(267m
g)を、2−エチルヘキサン酸ナトリウムで、つづいてトリフェニルホスフィン
(17.5mg)で、つづいてテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウ
ム(0)(28.3mg)で処理し、該混合物を45分間撹拌した。ついで、ジ
エチルエーテル(100ml)を加え、30分間撹拌した後、該混合物を遠心分
離に付した。残りの固体をジエチルエーテルで洗浄し、アルゴン流の下で乾燥さ
せた。ついで、その固体を少量の水に溶かし、水で、つづいて水/THF混合液
;2%、3%、4%および6%THFで溶出するダイアイオンHP20SS樹脂
上でクロマトグラフィーに付した。フラクションをHPLCでモニターし、生成
物を含有するフラクションを合し、容量を減少させ、凍結乾燥して、固体として
(5R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−(1,5−ジエチ
ルピラゾール−3−イル)カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウムを
得た(169mg)。
υmax(KBr)1752、1593、1433、1382、1288および12
58cm-1;
λmax(H2O)/nm298(ε/dm3モル-1cm-19031)、260(シ
ョルダー)(ε5853);
δ(D2O)1.19(t,J7.6Hz)、1.27(d,J約6.8Hz)、1.28
(d,J約7.3Hz)(共に9H)、2.60(2H,q,J7.5Hz)、3.18
(2H,d,J9.8Hz)、3.46(1H,dd,J2.7&5.9Hz)、4.05
(2H,q,J7.2Hz)、4.14−4.26(2H,m)、6.48(1H,s)
ppm;
計算値(電子スプレー)m/z 342(MH)+。
実施例10
(5R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−(1−エチル−
5−メチルピラゾール−3−イル)カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナト
リウム
調製1
1−エチル−5−メチルピラゾール−3−カルボン酸エチル
氷酢酸(100ml)中のN−エチルヒドラジン・シュウ酸塩(12g)を氷
浴にて冷却し、2,4−ジオキソ吉草酸エチル(11.24ml)で処理した。添
加終了後、混合物を室温で撹拌し、約45分後、混合物を加温して不溶性エチル
ヒドラジン・シュウ酸塩を溶かした。混合物をさらに2時間撹拌し、ついで水(
約300ml)/酢酸エチル(約700ml)中に注ぎ、pHが中性になるまで
、K2CO3固体を注意して撹拌しながら添加した。分離した後、水層を酢酸エチ
ルで再び抽出した。合した酢酸エチル抽出液を乾燥(MgSO4)し、溶媒を除去
して油を得た。CH2Cl2/ヘキサン中に充填し、酢酸エチル/ヘキサン混合液
(2:8〜1:1)の勾配溶出で溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーに
付し、油の1−エチル−5−メチルピラゾール−3−カルボン酸エチル(13.
2g)を得た。
υmax(CH2Cl2)1717、1446、1389および1219cm-1;
δ(CDCl3)1.38(3H,t,J7.2Hz)、1.42(3H,t,J7.3Hz
)、2.30(3H,s)、4.17(2H,q,J7.3Hz)、4.38(2H,q,
J7.1Hz)、6.55(1H,s);
C9H14N2O2として、
測定値 m/z 182.1055、計算値 m/z 182.1055。
調製2
1−エチル−5−メチルピラゾール−3−カルボン酸
エタノール(70ml)中の1−エチル−5−メチルピラゾール−3−カルボ
ン酸エチル(10.93g)をKOH(3.69g)で、つづいて水(30ml)
で処理し、混合物を6時間撹拌し、加熱還流した。ロータリーエバポレーターを
用いてエタノールを除去し、酢酸エチル/水を加えた。その混合物のpHを3.0
に調整し、層を分離した。水層を酢酸エチルで再び抽出した。合した酢酸エチル
層を過剰な水性NaHCO3で抽出した。該NaHCO3抽出液を過剰量の酸中に注
いでそのpHを3に調整し、NaClを該溶液に添加した。ついで、該混合物を繰
り返して酢酸エチルで抽出し、該抽出液を乾燥(MgSO4)し、蒸発させた。残
渣をジエチルエーテルでトリチュレートし、固体の酸を得た(5.65g)。
υmax(CH2Cl2)2754、2598、1698、1498、1464、13
87および1233cm-1;
δ(CDCl3)1.40(3H,t,J7.3Hz)、2.32(3H,s)、4.19
(2H,q,J7.3Hz)、6.61(1H,s)ppm;
C7H10N2O2として、
測定値 m/z 154.0740、計算値 m/z 154.0742。
調製3
N−メトキシ−N−メチル−1−エチル−5−メチルピラゾール−3−カルボキ
シアミド
N,N−ジメチルホルムアミド(0.26ml)含有の乾燥ジクロロメタン(1
00ml)中の1−エチル−5−メチルピラゾール−3−カルボン酸(5.25
g)を氷浴にて冷却し、塩化オキサリル(3.27ml)のジクロロメタン(2
5ml)中溶液で滴下して処理した。混合物を冷却して25分間撹拌し、ついで
室温に加温し、その際、気体放出が観察された。10分後、溶媒を真空下で蒸発
させて除去し、トルエンを加えて除去し(x2)、残りのHClおよび塩化オキ
サリルを確実に除去した。得られた酸塩化物を乾燥ジクロロメタンに溶かし、つ
いでN,O−ジメチルヒドロキシルアミン・塩酸塩(3.61g)で処理した。混
合物を氷浴にて冷却し、ピリジン(6.0ml)で処理し、ついで該混合物を室
温で1.5時間撹拌し、エーテル(100ml)で希釈し、ブラインで洗浄した
。ついで、有機層を乾燥(MgSO4)し、蒸発させて油を得た。この油をジクロ
ロ
メタン中に充填し、酢酸エチル/ヘキサン混合液で溶出するシリカゲル上のクロ
マトグラフィーに付し、必要なフラクションを蒸発させて固体としてヒドロキサ
メートを得た(5.2g)。
υmax(CH2Cl2)2982、2937、1641、1489、1445、13
79および975cm-1;
δ(CDCl3)1.43(3H,t,J7.3Hz)、2.29(3H,s)、3.42
(3H,s)、3.76(3H,s)、4.13(2H,q,J7.3Hz)、6.49
(1H,s);
C9H15N3O2として、
測定値 m/z 197.1164、計算値 m/z 197.1164。
調製4
3−アセチル−1−エチル−5−メチルピラゾール
乾燥テトラヒドロフラン(60ml)中のN−メトキシ−N−メチル−1−エ
チル−5−メチルピラゾール−3−カルボキシアミド(3.12g)を氷浴にて
冷却し、臭化メチルマグネシウムのエーテル中3.0M溶液(11.08ml)で
処理した。1.5時間撹拌した後、混合物を氷浴中のメタノール(100ml)
および5M水性HCl中に注いだ。ついで混合物を蒸発させて低容量とし、ジク
ロロメタン、水および飽和ブラインの混合液で処理した。分離した後、水層をジ
クロロメタンで再び抽出した。合したジクロロメタン抽出液を乾燥(MgSO4)
し、蒸発させて油(2.26g)を得、それを放置して固化させた。
υmax(CH2Cl2)1680、1446、1425、138、1324、120
8および945cm-1;
δ(CDCl3)1.44(3H,t,J7.3Hz)、2.30(3H,s)、2.53
(3H,s)、4.13(2H,q,J7.3Hz)、6.51(1H,s);
C8H12N2Oとして、
測定値 m/z 152.0949、計算値 m/z 152.090。
調製5
(3S,4R)−4−[(1−エチル−5−メチルピラゾール−3−イル)カル
ボニルメチル]−3−[(R)−1−tert−ブチルジメチルシリルオキシエチル
]アゼチジン−2−オン
アルゴン雰囲気下、乾燥テトラヒドロフラン(THF)中の3−アセチル−1
−エチル−5−メチルピラゾール(3.51g)をアセトン/固形二酸化炭素浴
にて冷却し、ついでリチウムビス(トリメチルシリル)アミドの1M溶液(50
ml)で処理した。該混合物を45分間撹拌し、ついで(3R,4R)−4−ア
セトキシ−3−[(1R)−1−tert−ブチルジメチルシリルオキシエチル]ア
ゼチジノン(6.6g)を、アルゴン下、固体として添加した。該混合物を冷却
下にて3.5時間撹拌した。ついで、飽和水性塩化アンモニウムを、つづいて酢
酸エチルを加え、その混合物を室温に加温した。少量の水を加え、層を分離し、
水層を酢酸エチルで再び抽出した。合した酢酸エチル抽出液を飽和ブラインで洗
浄し、乾燥して蒸発させた。酢酸エチル/ヘキサンの混合液で溶出するシリカゲ
ル上のクロマトグラフィーに付して標記化合物を得た(3.65g)。
υmax(CH2Cl2)3411、1761、1678、1376、1151および
838cm-1;
δ(CDCl3)0.064(6H,s)、0.86(9H,s)、1.20(3H,d
,J6.3Hz)、1.44(3H,t,J7.3Hz)、2.31(3H,s)、2.8
9(1H,dd,J1.8&4.9Hz)、3.15(1H,dd,J10.0&17.1
Hz)、3.50(1H,dd,J3.5&17.0Hz)、4.06−4.25(4H,
m)、6.11(1H,s)、6.53(1H,s)。
C19H33N3O3Siとして、
測定値 m/z 379.2296、計算値 m/z 379.2291。
調製6
(2Rおよび2S)−2−{(3S,4R)−4−[(1−エチル−5−メチル
ピラゾール−3−イル)カルボニルメチル]−3−[(R)−1−tert−ブチル
ジメチルシリルオキシエチル]−2−オキソアゼチジニル}−2−ヒドロキシ酢
酸アリル
トルエン(100ml)中の(3S,4R)−4−[(1−エチル−5−メチ
ルピラゾール−3−イル)カルボニルメチル]−3−[(R)−1−tert−ブチ
ルジメチルシリルオキシエチル]アゼチジン−2−オン(3.6g)およびグリ
オキシル酸アリル・水和物(1.66g)を、アルゴン雰囲気下、ディーン&ス
ターク装置にて3.5時間加熱還流した。反応混合物のt.l.c.によれば、反応
がほとんど完了しており、さらにグリオキシル酸アリル・水和物(190mg)
を加えて、その混合物をさらに45分間加熱還流した。該混合物を冷却し、トル
エンを除去して粗(2Rおよび2S)−2−{(3S,4R)−4−[(1−エ
チル−5−メチルピラゾール−3−イル)カルボニルメチル]−3−[(R)−
1−tert−ブチルジメチルシリルオキシエチル]−2−オキソアゼチジニル}−
2−ヒドロキシ酢酸アリルを得、それを次の段階にて用いた。
υmax(CH2Cl2)3681、3518、1758、1676、1448、13
76、1326、1209、1148、1092、954および836cm-1;
δ(CDCl3)、とりわけ、0.035(s)、0.061(s)(共に6H)、
0.858(s)、0.865(s)(共に9H)、1.21(d,J6.2Hz)、
1.24(d,J6.2Hz)(共に3H)、1.44(3H,t,J7.2Hz)、2.
31(3H,s)、2.95−3.00(1H,m)3.25−3.64(2H,m)
、6.53(s)、6.56(s)ppm。
調製7
2−{(3S,4R)−4−[(1−エチル−5−メチルピラゾール−3−イル
)カルボニルメチル]−3−[(R)−1−tert−ブチルジメチルシリルオキシ
エチル]−2−オキソアゼチジニル}−2−(トリ−n−ブチルホスホルアニリ
デン)酢酸アリル
アルゴン下、乾燥THF(125ml)中の(2Rおよび2S)−2−{(3
S,4R)−4−[(1−エチル−5−メチルピラゾール−3−イル)カルボニ
ルメチル]−3−[(R)−1−tert−ブチルジメチルシリルオキシエチル]−
2−オキソアゼチジニル}−2−ヒドロキシ酢酸アリル(前記の調製からの粗製
物)を−20℃に冷却し、2,6−ルチジン(1.98ml)で、つづいて塩化チ
オニル(1.24ml)で処理した。混合物を−20℃で30分間撹拌し、つい
で室温に加温して濾過し、残渣をTHF(20ml)で洗浄した。濾液を真空下
で蒸発させ、トルエン(70ml)を加え、真空下で除去し、残りの油を真空下
で乾燥した。ついで、該油を、アルゴン雰囲気下、1,4−ジオキサン(40m
l)に溶かし、トリ−n−ブチルホスフィン(3.11ml)で処理した。混合
物を1時間撹拌した。ついで、2,6−ルチジン(1.59ml)を加え、その混
合物をさらに30分間撹拌した。該混合物を酢酸エチルで希釈し、水で、ついで
ブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)した。酢酸エチルを除去した後、粗生成物
を酢酸エチル/ヘキサン混合液で溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーに
付してホスホランを得、それを次の段階に用いた。
調製8
2−{(3S,4R)−4−[(1−エチル−5−メチルピラゾール−3−イル
)カルボニルメチル]−3−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−オキソア
ゼチジニル}−2−(トリ−n−ブチルホスホルアニリデン)酢酸アリル
前記にて製造したホスホランを1,4−ジオキサン(60ml)に溶かし、5
M HCl(20ml)で処理した。1時間後、混合物を注意してNaHCO3飽和
水溶液(40ml)で、つづいてそのpHがわずかにアルカリ性となるまで固体
NaHCO3で処理した。飽和ブラインを加え、混合物を酢酸エチルで2回抽出し
た。合した抽出液を乾燥(MgSO4)して蒸発させた。残渣を酢酸エチル/ヘキ
サン混合液で溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーに付し、ヒドロキシ化
合物を得た(2.60g)。
υmax(CH2Cl2)3454、1741、1667、1606、1448、14
03、1379、1155、1087、953および811cm-1。
調製9
(5R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−(1−エチル−
5−メチルピラゾール−3−イル)カルバペン−2−エム−3−カルボン酸アリ
ル
ヒドロキノン(20mg)含有のトルエン(120ml)中の2−{(3S,
4R)−4−[(1−エチル−5−メチルピラゾール−3−イル)カルボニルメ
チル]−3−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−オキソアゼチジニル}−
2−(トリ−n−ブチルホスホルアニリデン)酢酸アリル(2.6g)を、アル
ゴン雰囲気下、4時間加熱還流し、64時間放置し、ついでさらに2時間加熱還
流した。該混合物を冷却し、ついでシリカゲル(粒径0.040〜0.063mm
)のカラム(4.5x12cm)に充填し、酢酸エチル/ヘキサン混合液;1:
1、6:4、7:3、8:2、9:1(各250ml)で、つづいて酢酸エチル
で溶出した。この操作によりカルバペネム(436mg)を得た。
υmax(CH2Cl2)3604、2976、1774、1716、1600、15
46、1311、1189cm-1;
λmax(EtOH)/nm321.5(ε/dm3モル-1cm-114,856);
δ(CDCl3)1.36(d,J6.3Hz)、1.39(t,J7.3Hz)(共に5
H)、1.80(1H,d,J5.0Hz)、2.28(3H,s)、3.19(1H,
dd,J2.7&6.7Hz)、3.28(1H,dd,J9.0&18.6Hz)、3.
60(1H,dd,J9.9&18.5Hz)、4.08(2H,q,J7.3Hz)、4
.16−4.30(2H,m)、4.68−4.90(2H,m)、5.27(1H,m
,略d,J約12Hz)、5.46(m,略d,J約17Hz)、5.93−6.08(
1H,m)、7.00(1H,s)ppm;
C18H23N3O4として、
測定値 m/z 345.1693、計算値 m/z 345.1689。
調製10
(5R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−(1−エチル−
5−メチルピラゾール−3−イル)カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナト
リウム
アルゴン下、ジクロロメタン(3ml)と酢酸エチル(3ml)中の(5R,
6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−(1−エチル−5−メチ
ルピラゾール−3−イル)カルバペン−2−エム−3−カルボン酸アリル(26
7mg)を、2−エチルヘキサン酸ナトリウム(183mg)で、つづいてトリ
フェニルホスフィン(24mg)で、つづいてテトラキス(トリフェニルホスフ
ィン)パラジウム(0)(35mg)で処理し、該混合物を45分間撹拌した。
ついで、ジエチルエーテル(100ml)を加え、90分間撹拌した後、該混合
物を遠心分離に付した。残りの固体をアルゴン流の下で、ついでデシケーター中
にて乾燥した。ついで、該固体を塩化ナトリウム含有の水に溶かし、ダイアイオ
ン・HP20SS樹脂上のクロマトグラフィーに付し、水で、つづいて水/TH
F混合液;1%、2%および3%、THFで溶出した。フラクションをHPLC
でモニターし、生成物含有のフラクションを合し、容量を減少させて凍結乾燥し
、固体として(5R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−(
1−エチル−5−メチルピラゾール−3−イル)カルバペン−2−エム−3−カ
ルボン酸ナトリウムを得た(168mg)。
υmax(KBr)1761、1608、1577、1381、1225cm-1;
λmax(H2O)/nm298(ε/dm3モル-1cm-18,531);
δ(D2O)1.26(d,J約6Hz)、1.27(d,J約7Hz)(共に5H)
、2.23(3H,s)、3.17(2H,略d,J約9Hz)、3.44(1H,dd
,J2.9&6.0Hz)、4.04(2H,q,J7.3Hz)、4.15−4.25(
2H,m)、6.41(1H,s)ppm。
実施例11
(5R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−[1−(2−ヒ
ドロキシエチル)−5−メチルピラゾール−3−イル]カルバペン−2−エム−
3−カルボン酸ナトリウム
調製1
1−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチルピラゾール−3−カルボン酸エチル
標記化合物を、実施例1、調製1の記載と同様に、ヒドロキシエチルヒドラジ
ン(3.64g、50ミリモル)および2,4−ジオキソ吉草酸エチル(8.5g
、50ミリモル)より、無色油として製造した(9.39g、95%)。
νmax(CH2Cl2)1700cm-1;
δH(CDCl3)1.39(3H,t,J7Hz)、2.40(3H,s)、2.98(
2H,t,J7Hz)、4.33−4.48(4H,m)および6.39(1H,s);
E.I. m/e 198(95%).
調製2
1−(2−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル)−5−メチルピラゾール−
3−カルボン酸エチル
ジクロロメタン(150ml)中の1−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチ
ルピラゾール−3−カルボン酸エチル(9.39g、47.4ミリモル)を0℃以
下に冷却し、トリエチルアミン(7.19ml、52ミリモル)で、つづいて塩
化t−ブチルジメチルシリル(7.85g、52ミリモル)で処理した。該混合
物を室温で3日間撹拌した。反応混合物をブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)
し、蒸発させた。ヘキサン中50%酢酸エチルで溶出するシリカゲル上で精製し
、淡黄色固体として標記化合物を得た(定収量)。
νmax(フィルム)1719、1472および1388cm-1;
δH(CDCl3)−0.08(6H,s)、0.81(9H,s)、1.38(3H,
t,J7Hz)、2.33(3H,s)、3.98(2H,t,J5Hz)、4.21(
2H,t,J5Hz)、4.39(2H,q,J7Hz)および6.53(1H,s);
NH3DCl m/e 313(100%)。
調製3
1−(2−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル)−5−メチルピラゾール−
3−カルボン酸
標記化合物を、実施例4、調製2の記載と同様に、1−(2−t−ブチルジメ
チルシリルオキシエチル)−5−メチルピラゾール−3−カルボン酸エチル(1
6.08g、51.5ミリモル)より、白色固体として製造した(10.5g、7
2%)。
νmax(KBr)1688、1648、1533および1505cm-1;
δH(CDCl3)−0.10(6H,s)、0.81(9H,s)、2.35(3H,
s)、4.00(2H,t,J5Hz)、4.24(2H,t,J5Hz)、6.60(
1H,s);
NH3DCl m/e 285(100%)。
調製4
3−アセチル−1−(2−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル)−5−メチ
ルピラゾール
ジエチルエーテル(100ml)中の1−(2−t−ブチルジメチルシリルオ
キシエチル)−5−メチルピラゾール−3−カルボン酸(5.6g、19.7ミリ
モル)を0℃と5℃の間に冷却した。トリエチルアミン(3.3ml、23.6ミ
リモル)を、つづいてクロロギ酸イソブチル(2.8ml、21.7ミリモル)を
加えた。混合物を冷却しながら0.5時間撹拌し、濾過した。ジメチルヒドロキ
シルアミン・塩酸塩(3.84g、39.4ミリモル)を10%水酸化ナトリウム
溶液で処理し、15分間撹拌した。ついで、該混合物をジクロロメタンで2回抽
出し、該抽出液を乾燥(MgSO4)した。その溶液を混合無水物含有の混合物に
添加し、2時間撹拌した。反応混合物をブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)し
、蒸発させた。酢酸エチルで溶出するシリカゲル上で精製し、無色油として1−
(2−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル)−5−メチルピラゾール−3−
イル−(N−メトキシ−N−メチル)カルボキシアミド(1.87g、29%)
を得た。
νmax(CH2Cl2)1721、1703および1640cm-1;
NH3DCl m/e 328(100%)。
THF(50ml)中の1−(2−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル)
−5−メチルピラゾール−3−イルー(N−メトキシ−N−メチル)カルボキシ
アミド(1.87g、5.7ミリモル)を−10℃に冷却し、3M臭化メチルマグ
ネシウム溶液(4.0ml、12ミリモル)で処理した。混合物を0℃で1.5時
間撹拌し、ついでメタノール中5%氷冷塩酸(30ml)で処理した。混合物を
蒸発させてメタノールを除去し、ついでジクロロメタンで抽出した。抽出液をブ
ラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)し、蒸発させて油として標記化合物を得た(
1.61g、100%)。
νmax(CH2Cl2)1681および1422cm-1;
δH(CDCl3)−0.10(6H,s)、0.80(9H,s)、2.33(3H,
d,J0.7Hz)、2.54(3H,s)、4.00(2H,t,J5Hz)、4.19
(2H,t,J5Hz)および6.50(1H,s);
NH3DCl m/e 283(100%)。
調製5
(3S,4R)−[(R)−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル]−4
−{[1−(2−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル)−5−メチルピラゾ
ール−3−イルカルボニル]メチル}アゼチジン−2−オン
3−アセチル−1−(2−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル)−5−メ
チルピラゾール(1.42g、5.04ミリモル)を実施例4、調製5の記載と同
様に反応させて白色固体の標記化合物を得た(1.02g、80%)。
νmax(KBr)1736および1679cm-1;
δH(CDCl3)−0.01(6H,s)、0.07(6H,s)、0.81(9H,
s)、0.87(9H,s)、1.22(3H,d,J6Hz)、2.33(3H,s)
、2.88−2.93(1H,m)、3.13(1H,dd,J10,17Hz)、3.
50(1H,dd,J3.5,17Hz)、3.94−4.26(6H,m)、6.08
(1H,s)および6.51(1H,s);
m/e 509.3099(C25H47N3O4Si2として計算値 509.3105)
。
調製6
{(3S,4R)−[(R)−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル]−
4−{[1−(2−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル)−5−メチルピラ
ゾール−3−イルカルボニル]メチル}−2−オキソアゼチジン−1−イル}ト
リブチルホスホルアニリデン酢酸アリル
標記化合物を、実施例4、調製6の記載と同様に、(3S,4R)−[(R)
−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル]−4−{[1−(2−t−ブチ
ルジメチルシリルオキシエチル)−5−メチルピラゾール−3−イルカルボニル
]メチル}アゼチジン−2−オン(1.02g、2.0ミリモル)より、黄色油と
して製造した(1.05g、65%)。
νmax(CH2Cl2)1736、1678および1605cm-1。
調製7
{(5R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−[1−(2−
ヒドロキシエチル)−5−メチルピラゾール−3−イル]}カルバペン−2−エ
ム−3−カルボン酸アリル
標記化合物を、実施例4、調製7の記載と同様に、{(3S,4R)−[(R
)−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル]−4−{[1−(2−t−ブ
チルジメチルシリルオキシエチル)−5−メチルピラゾール−3−イルカルボニ
ル]メチル}−2−オキソアゼチジン−1−イル}トリブチルホスホルアニリデ
ン酢酸アリルより製造し、黄色油を得た(0.246g、52%)。
νmax(CH2Cl2)1774cm-1;
δH(CDCl3)1.36(3H,d,J6Hz)、2.29(3H,s)、3.18−
3.40(2H,m)、3.48−3.70(1H,m)、3.95−4.40(6H,
m)、4.67−4.95(2H,m)、5.21−5.54(2H,m)、5.90
−6.10(1H,m)および7.00(1H,s);
NH3DCl m/e 362(70%)。
調製8
{(5R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−[1−(2−
ヒドロキシエチル)−5−メチルピラゾール−3−イル]}カルバペン−2−エ
ム−3−カルボン酸ナトリウム
標記化合物を、実施例4、調製8の記載と同様に、{(5R,6S)−6−[
(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−[1−(2−ヒドロキシエチル)−5−
メチルピラゾール−3−イル]}カルバペン−2−エム−3−カルボン酸アリル
(0.246g、0.68ミリモル)より淡黄色凍結乾燥固体として製造した(0
.05g、21%)。
λmax(H2O)297(e8223);
νmax(KBr)1752、1590および1389cm-1;
δH(D2O)1.31(3H,d,J6.5Hz)、2.29(3H,s)、3.13−
3.30(2H,m)、3.42−3.56(1H,m)、3.88(2H,t,J5H
z)、4.18(2H,t,J5Hz)、4.05−4.30(2H,m)および6.4
5(1H,s);
m/e 344(MH+)。
実施例12
{(5R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−[1−(2−
メトキシエチル)−5−メチルピラゾール−3−イル]}カルバペン−2−エム
−3−カルボン酸ナトリウム
調製1
3−アセチル−1−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチルピラゾール
メタノール(50ml)中の3−アセチル−1−(2−t−ブチルジメチルシ
リルオキシエチル)−5−メチルピラゾール(1.6g、5.7ミリモル)を2M
塩酸(10ml)で処理した。0.5時間撹拌した後、混合物を蒸発させてメタ
ノールを除去し、残りの油をジクロロメタンおよび酢酸エチルで繰り返し抽出し
、無色油として標記化合物を得た(0.633g、66%)。
δH(CDCl3)2.30(3H,s)、2.48(3H,s)、3.98−4.09
(2H,m)、4.12−4.21(2H,m)および6.49(1H,s)。
調製2
3−アセチル−1−(2−メトキシエチル)−5−メチルピラゾール
エチレングリコールジメチルエーテル(10ml)中の3−アセチル−1−(
2−ヒドロキシエチル)−5−メチルピラゾール(0.63g、3.77ミリモル
)を酸化銀(0.87g、3.77ミリモル)およびヨウ化メチル(0.28ml
、4.5ミリモル)で処理した。水素化ナトリウム(0.17g、油中60%分散
液、4.14ミリモル)を加え、混合物を2時間撹拌し、ついでセライトを介し
て濾過し、蒸発させた。酢酸エチルで溶出するシリカゲル上で精製し、標記化合
物を得た(0.157g、22%)。
νmax1681cm-1;
δH(CDCl3)2.32(3H,s)、2.50(3H,s)、3.30(3H,s
)、3.78(2H,t,J5.4Hz)、4.25(2H,t,J5.4Hz)および6
.51(1H,s);
EI m/e 182(65%)。
調製3
(3S,4R)−[(R)−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル]−4
−{[1−(2−メトキシエチル)−5−メチルピラゾール−3−イルカルボニ
ル]メチル}アゼチジン−2−オン
3−アセチル−1−(2−メトキシエチル)−5−メチルピラゾール(0.6
7g、3.73ミリモル)を、実施例4、調製5に記載と同様に反応させて白色
固体として標記化合物を得た(0.58g、76%)。
νmax(KBr)1761および1679cm-1;
δH(CDCl3)0.07(6H,s)、0.87(9H,s)、1.21(3H,d,
J6Hz)2.33(3H,s)、2.89(1H,m)、3.12、3.19(1H,
2d,J10Hz)、3.48(1H,dd,J3.5,17Hz)、3.76(2H,t
,J5Hz)、4.03−4.28(4H,m)、6.12(1H,S)および6.52
(1H,s);
NH3DCl m/e 410(100%)。
調製4
{(3S,4R)−[(R)−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル]−
4−{[1−(2−メトキシエチル)−5−メチルピラゾール−3−イルカルボ
ニル]メチル}−2−オキソアゼチジン−1−イル}トリブチルホスホルアニリ
デン酢酸アリル
標記化合物を、実施例4、調製5の記載と同様に、(3S,4R)−[(R)
−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル]−4−{[1−(2−メトキシ
エチル)−5−メチルピラゾール−3−イルカルボニル]メチル}アゼチジン−
2−オン(1.02g、2.0ミリモル)より黄色油として製造した(0.51g
、49%)。
νmax(CH2Cl2)1739、1678および1605cm-1。
調製5
{(5R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−[1−(2−
メトキシエチル)−5−メチルピラゾール−3−イル]}カルバペン−2−エム
−3−カルボン酸アリル
標記化合物を、実施例4、調製6の記載と同様に、{(3S,4R)−[(R
)−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル]−4−{[1−(2−メトキ
シエチル)−5−メチルピラゾール−3−イルカルボニル]メチル}−2−オキ
ソアゼチジン−1−イル}トリブチルホスホルアニリデン酢酸アリルより製造し
、
黄色油を得た(0.83g、26%)。
νmax(CH2Cl2)1773、1720cm-1;
δH(CDCl3)1.36(3H,d,J6Hz)、2.30(3H,s)、3.14−
3.23(1H,m)、3.30(4H,m)、3.59(1H,dd,J10,19H
z)、3.72(2H,t,J5.5Hz)、4.13−4.40(4H,m)、4.60
−4.91(2H,m)、5.24−5.50(2H,m)、5.78−6.09(1
H,m)および6.99(1H,s);
m/e 375.1793(C19H25N3O5として計算値:375.1794)。
調製6
{(5R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−[1−(2−
メトキシエチル)−5−メチルピラゾール−3−イル]}カルバペン−2−エム
−3−カルボン酸ナトリウム
標記化合物を、実施例4、調製7の記載と同様に、{(5R,6S)−6−[
(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−[1−(2−メトキシエチル)−5−メ
チルピラゾール−3−イル]}カルバペン−2−エム−3−カルボン酸アリル(
0.83g、0.22ミリモル)より、淡黄色凍結乾燥固体として製造した(0.
037g、47%)。
λmax(H2O)297.5nm(e5931);
νmax(KBr)1750および1701cm-1;
δH(D2O)1.29(3H,d,J6.5Hz)、2.26(3H,s)、3.28(
5H,m)、3.44−3.50(1H,m)、3.78(2H,t,J5Hz)、4.
05−4.38(4H,m)および6.43(1H,s);
m/e 336(MH+)。
実施例13
(5R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−(5−ベンジル
−1−メチルピラゾール−3−イル)カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナ
トリウム
調製1
4−ベンジル−3−メチル−1,2,3−オキサジアゾール−5−オン
N−メチル−L−フェニルアラニン(2.50g)を水(25ml)中に懸濁
させ、濃HCl(1ml)を撹拌しながら添加した。溶液を5℃に冷却し、亜硝
酸ナトリウム固体(1.35g)をその撹拌溶液に加えた。5℃で1時間撹拌し
た後、反応混合物をジクロロメタンと水の間に分配した。有機溶液をブラインで
洗浄し、乾燥(MgSO4)した。濾過した後、溶媒を蒸発させて白色固体のN−
ニトロ−N−メチル−L−フェニルアラニンを得た。
前記した固体をジエチルエーテル(250ml)に溶かし、無水トリフルオロ
酢酸(1.95ml)と一緒に室温で16時間撹拌した。溶媒を減圧下で蒸発さ
せ、残渣を酢酸エチルと飽和NaHCO3溶液の間に分配した。有機層をブライン
で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、蒸発させて白色固体の生成物を得た(0.61
0g)。
dH(CDCl3)3.81(3H,s)、3.90(2H,s)、7.15−7.45
(5H,m)。
調製2
5−メチル−1−メチル−3−(トリ−n−ブチルスタンニル)ピラゾール
4−ベンジル−3−メチル−1,2,3−オキサジアゾール−5−オン(0.6
00g)およびエチニルトリ−n−ブチルスズ(2.5ml)をキシレン(10
ml)に溶かし、アルゴン下で16時間140℃に加熱した。ついで、溶媒を蒸
発させ、残渣をシリカゲル上のクロマトグラフィーに付した。0→10%の勾配
のアセトン/トルエンで溶出し、黄色油の生成物を得た(0.189g)。
dH(CDCl3)0.8−1.7(27H,m)、3.77(3H,s)、4.00(
2H,s)、6.09(1H,s)、7.10−7.40(5H,m)。
調製3
(5R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−(5−ベンジル
−1−メチルピラゾール−3−イル)カルバペン−2−エム−3−カルボン酸p
−ニトロベンジル
標記化合物を、実施例2、調製1の操作に従って、調製2由来のスタンナンを
、(3R,5R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−オキソカ
ルバペナム−3−カルボン酸p−ニトロベンジルと反応させることで製造した。
アセトン−トルエン混合液で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し、白色固体の純粋な生成物を得た(8%収率)。
umax(CH2Cl2)3603、1773、1720、1603cm-1;
dH(CDCl3)1.39(3H,d,J6.3Hz)、1.78(1H,d,J4.9H
z)、3.25(1H,dd,J2.8,6.5Hz)、3.32(1H,dd,J9.0お
よび18.7Hz)、3.58−3.75(4H,dd+s,J9.7および18.6H
z)、3.99(2H,s)、4.15−4.38(2H,m)、5.28(1H,d,
J13.8Hz)、5.53(1H,d,J13.8Hz)、7.05−7.4(6H,m
)、7.68(2H,d,J8.8Hz)、8.21(2H,d,J8.8Hz);
C27H26N4O6として、
m/z 502.1863(M+)、計算値502.1852。
調製4
(5R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−(5−ベンジル
−1−メチルピラゾール−3−イル)カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナ
トリウム
標記化合物を、実施例5、調製5に記載の操作に従って、(5R,6S)−6
−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−(5−ベンジル−1−メチルピラゾ
ール−3−イル)カルバペン−2−エム−3−カルボン酸p−ニトロベンジルよ
り製造した。
lmax(H2O)297nm(em6660);
umax(KBr)3423(ブロード)、1750、1605cm-1;
dH(D2O)1.39(3H,d,J6.3Hz)、3.22−3.38(2H,2xd
d,J8.6,9.6,17Hz)、3.58(1H,dd,J2.8,5.9Hz)、3.7
6(3H,s)、4.15(2H,s)、4.28−4.39(2H,m)、6.63
(1H,s)、7.31−7.52(5H,m)。
実施例14
(5R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−{5−メチル−
1−[2−(1−メチル−テトラゾール−5−イルチオ)エチル]ピラゾール−
3−イル}カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
調製1
3−アセチル−5−メチル−1−[2−(1−メチルテトラゾール−5−イルチ
オ)エチル]ピラゾール
3−アセチル−5−メチル−1−(2−ヒドロキシエチル)ピラゾール(1.
74g)、トリフェニルホスフィン(4.071g)および5−メルカプト−1
−メチルテトラゾール(3.605g)を、アルゴン雰囲気下、乾燥THF(1
25ml)に溶かし、5℃に冷却した。ジエチルアゾジカルボキシレート(2.
70g)のTHF(25ml)中溶液を、その撹拌し、かつ冷却した溶液に滴下
した。撹拌を50℃で4時間続けた。ついで、反応混合物を酢酸エチルと水の間
に分配した。有機溶液をNaHCO3溶液、ブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)
し、蒸発させた。シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、標記化合物を得
た(1.25g)。
umax(CH2Cl2)1683cm-1;
dH(CDCl3)2.30(3H,s)、2.55(3H,s)、3.80(2H,t
)、3.92(3H,s)、4.59(2H,t)、6.51(1H,s);
m/z 266.0953(M+)(C10H14N6OSとして、計算値;266.0
950)。
調製2
(3S,4R)3−[(R)−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル]−
4−{(5−メチル−1−[2−(1−メチルテトラゾール−5−イルチオ)エ
チル]ピラゾール−3−イルカルボニル)メチル}アゼチジン−2−オン
標記化合物を、実施例1、調製3の操作に従って、4−アセトキシ−3−[(
R)−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル]アゼチジン−2−オンおよ
び調製1由来の生成物より製造した。
umax(CH2Cl2)3410、1761、1682cm-1;
dH(CDCl3)0.09(6H,s)、0.88(9H,s)、1.27(3H,d,
J6.2Hz)、2.34(3H,s)、2.90(1H,dd)、3.15(1H,d
d,J10.0および17.1Hz)、3.48(1H,dd,J2.5および17.1
Hz)、3.75−3.84(2H,m)、3.93(3H,s)、4.05−4.29
(2H,m)、4.60(2H,t)、6.10(1H,s)、6.57(1H,s)
;
m/z 493.2290(M+)(C21H35N7O3SSiとして計算値;493.
2291)。
調製3
2−{(3S,4R)−4−{(5−メチル−1−[2−(1−メチルテトラゾ
ール−5−イルチオ)エチル]ピラゾール−3−イルカルボニル)メチル]−3
−[(R)−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル]−2−オキソアゼチ
ジニル}−2−{トリ−n−ブチルホスホルアニリデン)酢酸アリル
標記化合物を、実施例10、調製6および7の操作に従って、調製2の生成物
より製造した(63%収率)。
υmax(CH2Cl2)1736、1682、1605cm-1。
調製4
(5R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−{5−メチル−
1−[2−(1−メチル−テトラゾール−5−イルチオ)エチル]ピラゾール−
3−イル}カルバペン−2−エム−3−カルボン酸アリル
標記化合物を、実施例10、調製8および9の操作に従って、調製3の生成物
より製造した(60%収率)。
umax(CH2Cl2)3606、1774、1718cm-1;
dH(CDCl3)1.39(3H,d,J6.3Hz)、1.78(1H,d,J4.9H
z)、2.29(3H,s)、3.22(1H,dd,J2.9および6.7Hz)、3.
28(1H,dd,J9および18.6Hz)、3.58(1H,dd,J9.8および
18.5Hz)、3.78(2H,t)、3.91(3H,s)、4.17−4.35(
2H,m)、4.52(2H,t)、4.68−4.92(2H,m)、5.24−5.
52(2H,m)、5.92−6.1(1H,m)、7.01(1H,s);
m/z 459.1689(M+)(C20H25N7O4Sとして計算値;459.16
89)。
調製5
(5R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−{5−メチル−
1−[2−(1−メチル−テトラゾール−5−イルチオ)エチル]ピラゾール−
3−イル}カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
標記化合物を、実施例9、調製10の操作に従って、調製4の生成物より製造
した。
lmax(H2O)299nm(em12,167);
umax(KBr)3425(ブロード)、1760、1608(ショルダー)、1
577cm-1;
dH(D2O)1.36(3H,d,J6.4Hz)、2.34(3H,s)、3.02−
3.22(2H,m)、3.53(1H,dd,J2.85,5.95Hz)、3.78−
3.87(2H,m)、3.93(3H,s)、4.25−4.38(2H,m)、4.
4−4.55(2H,m)、6.42(1H,s).
実施例15
(5R,6S)−2−[1−(2−アセトアミドエチル)−5−メチルピラゾー
ル−3−イル]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]カルバペン−2−エ
ン−3−カルボン酸ナトリウム
調製1
3−アセチル−1−(2−ヒドロキシエチル)−5−メチルピラゾール
1M水性塩酸(39ml)を、室温で、実施例11、調製4にて前記したシリ
ルエーテルのメタノール(100ml)中撹拌溶液に添加した。1.5時間撹拌
した後、炭酸水素ナトリウムを該反応混合物に加えて中和した。混合物を濾過し
、固体をメタノールで洗浄した。濾液および洗浄液を油状固体にまで濃縮し、そ
れを外界温度で1時間真空下で乾燥した。ついで、固体をアセトン(75ml)
と一緒に0.25時間撹拌し、不溶性固体を濾去し、アセトン(20ml)で洗
浄した。濾液を濃縮して固体とし、室温で真空下で1時間乾燥し、ついでヘキサ
ン(100ml)と一緒に撹拌した。不溶性固体を濾去し、標記化合物であると
同定した(3.4g、95%);融点78−9℃。
元素分析:C8H12N2O2として、計算値(%):C,57.13;H,7.19;
N,16.66:測定値(%):C,57.26;H,7.30;N,16.26
dH(CDCl3)2.32(3H,s)、2.53(3H,s)、3.12(1H,t,
J6.2)、4.05−4.11(2H,m)、4.16−4.20(2H,m)、6.
55(1H,s)。
調製2
3−アセチル−1−(2−メタンスルホニルオキシエチル)メチルピラゾール
塩化メタンスルホニル(0.86ml)を、アルゴン下、0℃で、実施例15
、調製1に記載のアルコール(1.86g)の乾燥ピリジン(19ml)中撹拌
溶液に滴下した。ついで、該溶液を3時間にわたって室温に加温した。反応混合
物を固体に濃縮し、それをアセトン/トルエン混合液で溶出するシリカゲル上の
クロマトグラフィーに付して精製し、白色固体として標記化合物を得た(2.5
5g、93%);融点108.9℃。
元素分析:C9H14N2O4Sとして、計算値(%):C,43.89;H,5.73
;N,11.37:測定値(%):C,44.02;H,5.85;N,11.47。
υmax(CHCl3)/cm-13021、1683、1367;
δH(CDCl3)2.35(3H,s)、2.53(3H,s)、2.87(3H,s
)、4.41(2H,t,J5.4)、4.66(2H,t,J5.4)、6.54(1
H,s);
m/z(EI)246(M+,88%)、231(M+−CH3,100)、167
(M+−SO2CH3,95)。
調製3
3−アセチル−1−(2−アジドエチル)−5−メチルピラゾール
実施例15、調製2に記載のメシレート(2.54g)、ナトリウムアジド(
3.4g)、硫酸テトラブチルアンモニウム(3.53g)のN,N−ジメチルホ
ルムアミド(70ml)中混合物を撹拌し、アルゴン下、60℃で9時間加熱し
た。反応混合物を濃縮して油状固体とし、それをジクロロメタン(100ml)
と飽和ブライン(100ml)の間に分配した。フラクションをジクロロメタン
(50ml)で再び抽出し、合した有機抽出液を乾燥(MgSO4)し、濃縮して
油状物とし、それをシリカゲル上のクロマトグラフィーに付してアセトン/トル
エンで溶出し、無色油として標記化合物を得た(1.91g、96%)。
υmax(CHCl3)/cm-13014、2105、1682;
δH(CDCl3)2.34(3H,s)、2.54(3H,s)、3.79(2H,t,
J5.46)、4.21(2H,t,J5.5)、6.54(1H,s);
m/z(EI)193(M+,26%)、137(CH2N3,100);
測定値m/z 193.0963、C8H11N5Oとして計算値193.0964。
調製4
(3S,4R)3−[(R)−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル]−
4−{[1−(2−アジゾエチル−5−メチルピラゾール−3−イルカルボニル
]メチル}アゼチジン−2−オン
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(9.8ml、テトラヒドロフラン
中1M)を、アルゴン下、−78℃で、実施例15、調製3に記載のアジド化合
物(1.9g)の乾燥テトラヒドロフラン(30ml)中撹拌溶液に5分間にわ
たって添加した。溶液をこの温度で0.5時間撹拌し、4−アセトキシ−3−[
(R)−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル]アゼチジン−2−オン(
2.83g)の乾燥テトラヒドロフラン(15ml)中溶液を10分間にわたっ
て添加した。その全体を−78℃で0.75時間撹拌し、ついで−20℃で15
時間放置した。ついで、該混合物を飽和塩化アンモニウム溶液を添加することで
クエンチし、その後、酢酸エチル(300ml)を5分間撹拌しながら添加した
。層を分離した後、水性フラクションを酢酸エチル(100ml)で抽出し、合
した有機フラクションを乾燥(Na2SO4)し、濃縮して油とし、それをシリカ
ゲル上のクロマトグラフィーに付して精製し、アセトン/トルエンの混合液で溶
出し、油として標記化合物を得た(1.79g、43%)。
υmax(CHCl3)/cm-13411、3055、2956、2106、176
1、1682;
δH(CDCl3)0.08(6H,s)、0.87(9H,s)、1.21(3H,d,
J6.3)、2.36(3H,s)、2.89(1H,dd,J2.4,4.8)、3.1
5(1H,dd,J10.0,17.3)、3.50(1H,dd,J3.4,17.3)
、3.79(2H,t,J5.9)、4.10(1H,dt,J3.2,10.0)、4.
21(3H,t,J5.9)、6.08(1H,s)、6.56(1H,s);
m/z(NH3DCl)421(MH+,48%)、91(100);
測定値m/z 420.2301、C19H32N6SiO3として計算値420.230
5。
調製5
(3S,4R)−[(R)−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル]−4
−{[1−(2−アセトアミドエチル)−5−メチルピラゾール−3−イルカル
ボニル]メチル}アゼチジン−2−オン
炭素上3%パラジウム(500mg)を実施例15、調製4に記載のアジド化
合物(1.47g)のテトラヒドロフラン(100ml)および無水酢酸(0.6
6ml)中溶液に懸濁させた。該混合物を外気圧および室温で水素と共に3時間
振盪し、セライトを介して濾過した。濾液を濃縮して油とし、それをシリカゲル
上のクロマトグラフィーに付し、アセトン/トルエン混合液で、つづいてメタノ
ール/ジクロロメタン混合液で溶出し、泡沫体として標記化合物を得た(681
mg、45%)。
υmax(CHCl3)/cm-13455、3417、3017、1757、167
7;
δH(CDCl3)0.07(6H,s)、0.87(9H,s)、1.22(3H,d,
J6.2)、1.97(3H,s)、2.30(3H,s)、2.89(1H,dd,J
3.0,5.1)、3.15(1H,dd,J17.1,10.1)、3.45(1H,d
d,J17.1,3.4)、3.71(2H,q,J5.8)、4.09(1H,dt,J
3.1,10.1)、4.16−4.25(3H,m)、5.94(1H,br.s)、
6.15(1H,s)、6.55(1H,s);
m/z(NH3DCI)437(MH+,73%)。
調製6
{(3S,4R)−3−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−4−[(5−メチ
ル−1−アセトアミドエチルピラゾール−3−イルカルボニル)メチル]−2−
オキソアゼチジン−1−イル}トリブチルホスホルアニリデン酢酸アリル
実施例15、調製5由来のピラゾール化合物(675mg)、アリルグリオキ
シレート・一水和物(246mg)をトルエン(20ml)中に合し、還流温度
で、アルゴン下、水を共沸除去するための条件下で撹拌しながら1時間加熱した
。室温にまで冷却した後、トリエチルアミン(43μl)を加え、該溶液を15
時間撹拌し、ついで濃縮して油とし、それをトルエン(50ml)に再び溶かし
、再び濃縮してヘミアミナルの油状ジアステレオマー混合物とした(Rf=0.1
9、0.26アセトン/トルエン1:1)。
−10℃に冷却したヘミアミナル混合物のテトラヒドロフラン(15ml)中
溶液に、アルゴン下、2分間にわたって2,6−ルチジン(270μl)を、つ
づいて5分間にわたって塩化チオニル(136μl)を加え、その混合物を−1
0℃で20分間撹拌した。この期間経過後、混合物をトルエン(15ml)で希
釈し、濾過して不溶性固体を除去し、その固体をトルエンで洗浄した。濾液およ
び洗浄液を合し、濃縮して油(Rf=0.35、アセトン/トルエン1:1)とし
、真空下、室温で1時間乾燥した。1,4−ジオキサン(5ml)に懸濁させた
、この油に、トリ−n−ブチルホスフィン(1.14ml)を加え、その混合物
をアルゴン下、室温で1.5時間撹拌した。ついで2,6−ルチジン(0.2ml
)を加え、該混合物をさらに1時間撹拌し、それを酢酸エチル(50ml)で希
釈し、該溶液を0.2M水性塩酸(50ml)、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(
50ml)およびブライン(50ml)で洗浄した。その有機抽出液を乾燥(M
gSO4)し、濃縮して油(Rf=0.16、アセトン/トルエン1:1)とし、粗
{(3S,4R)−3−[(R)−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル
]−4−[(5−メチル−1−アセトアミドエチルピラゾール−3−イルカルボ
ニル)メチル]−2−オキソアゼチジン−1−イル}トリブチルホスホルアニリ
デン酢酸アリルと同定した。
この油のメタノール(20ml)中溶液に、2M水性塩酸(5ml)を加え、
全体を室温で1時間撹拌した。炭酸水素ナトリウム飽和溶液を添加することで混
合物を中和し、ついで酢酸エチル(3x20ml)で抽出した。合した有機抽出
液を飽和ブラインで洗浄し、乾燥(MgSO4)し、濃縮して油とし、それをジク
ロロメタン/メタノール混合液で溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーに
付して精製し、泡沫体として標記化合物を得た(248mg、全体の26%)(
Rf=0.38、メタノール/ジクロロメタン1:9)。
υmax(CHCl3)/cm-13454(br)、3018、1739、1670;
δH(CDCl3)0.9−0.96(9H,m)、1.24−1.46(21H,m)
、1.94(3H,s)、2.27(3H,s)、2.83(1H,br.s)、3.5
−3.7(4H,m)、4.05−4.20(4H,m)、4.4−4.5(2H,m)
、
5.1−5.34(1H,m)、5.8−6.1(2H,m)、6.52(1H,s);
m/z(NH3DCI)621(MH+,8%)、203(P(C4H9)3H+,100
)。
調製7
{(5R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−(1−アセト
アミド−5−メチルピラゾール−3−イル)}カルバペン−2−エム−3−カル
ボン酸アリル
実施例15、調製6に記載のアゼチジノン化合物(274mg)のジクロロメ
タン(2ml)中撹拌溶液に、トリエチルアミン(83μl)、4−ジメチルア
ミノピリジン(5mg)、トリメチルシリルクロリド(76μl)を逐次添加し
た。該溶液をアルゴン下で室温で0.75時間撹拌し、ついで水およびブライン
で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、濃縮して油とした。前以て活性化塩基性アル
ミナを介して溶出した、この油をトルエン(50ml)に溶かし、この溶液にヒ
ドロキノン(5mg)を添加した。該溶液をアルゴン下で2.5時間還流温度で
加熱し、ついで濃縮して油とした。該油をテトラヒドロフラン(10ml)に溶
かし、その溶液に0.05M水性ヒドロジロン酸(hydrodiloric acid)を加えた
。該溶液を室温で1.5時間撹拌した後、炭酸水素ナトリウム飽和溶液を添加す
ることにより該溶液を中和し、ついでジクロロメタン(2x20ml)で抽出し
た。合した有機抽出液を乾燥(Na2SO4)し、濃縮して油とし、それをアセト
ン/トルエン混合液で溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーに付して精製
し、白色固体として標記化合物を得た;融点149−51℃。
νmax(CHCl3)/cm-13452(br)、3375、3019、2963
、1774、1718、1670;
δH(CDCl3)1.38(3H,d,J6.3)、1.86(1H,d,J4.9)、
1.98(3H,s)、2.26(3H,s)、3.21(1H,dd,J2.8,6.9
)、3.25(1H,dd,J9.0,18.4)、3.53(1H,dd,J9.9,1
8.4)、3.69(2H,q,J5.9)、4.13(2H,t,J5.6)、4.19
−4.31
(2H,m)、4.69−4.90(2H,m)、5.25−5.50(2H,m)、
5.93−6.06(1H,m)、6.21(1H,br.s)、6.90(1H,s)
;
m/z(NH3DCl)403(MH+,38%)、359(M+−COCH3,10
0)。
調製8
(5R,6S)−2−[1−(2−アセトアミドエチル)−5−メチルピラゾー
ル−3−イル]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]カルバペン−2−エ
ム−3−カルボン酸ナトリウム
酢酸エチル/ジクロロメタン(2ml、1:1)中の実施例15、調製8由来
のアリルエステル(114mg)を、アルゴン下、室温でナトリウム−2−エチ
ルヘキサノエート(51mg)、トリフェニルホスフィン(7mg)およびテト
ラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(9.7mg)で逐次処理した。
1時間撹拌した後、混合物を濃縮して固体とし、それを乾燥ジエチルエーテル(
4ml)と共に0.25時間撹拌した。不溶性固体を濾過し、水(5ml)に溶
かし、該溶液をテトラヒドロフラン/水の混合液で溶出するダイアイオンHP2
0SS樹脂上のクロマトグラフィーに付して精製し、適宜プールしたフラクショ
ンを凍結乾燥した後、無定形固体として標記化合物を得た(70mg、65%)
。
υmax(KBr)/cm-13439(br)、1766、1649;
λmax(H2O)/nm299(ε/dm3モル-1cm-18140);
δH(D2O)1.27(3H,d,J6.4)、1.88(3H,s)、2.20(3
H,s)、3.15−3.21(2H,m)、3.46(1H,dd,J6.0,2.9)
、3.50(2H,dd,J6.1,5.0)、4.12(2H,dd,J6.1,5.0)
、4.19−4.28(2H,m)、6.39(1H,s);
m/z(電子スプレー)385(MNa+,100%)、363(MH+,10)。
実施例16
(5R,6S)−2−[1−(2−メチルチオエチル)−5−メチルピラゾール
−3−イル]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]カルバペン−2−エム
−3−カルボン酸ナトリウム
調製1
3−アセチル−1−(2−メチルチオエチル)−5−メチルピラゾール
ナトリウムチオメトキシド(480mg)を、アルゴン下、0℃で実施例15
、調製2に記載のメシレート(1.0g)の乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(
10ml)中撹拌溶液に少しずつ添加した。反応混合物を室温に加温し、ついで
撹拌しながら1.5時間放置した。混合物を減圧下で濃縮し、残渣を酢酸エチル
(100ml)に溶かし、該溶液を水(3x50ml)、ブラインで洗浄し、つ
いで乾燥(Na2SO4)し、濃縮して油とした。この油を酢酸エチル/ヘキサン
の混合液で溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーに付して精製し、油とし
て標記化合物を得た(734mg、94%)。
υmax(CH2Cl2)/cm-11681、1605;
dH(CDCl3)2.04(3H,s)、2.35(3H,s)、2.53(3H,s
)、2.96(2H,t,J7.2)、4.27(2H,t,J7.2)および6.52
(1H,s);
m/z(EI)198(M+,55%).
測定値 m/z 198.0833、C9H14N2OSとして測定値 198.082
7。
調製2
(3S,4R)−[(R)−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル]−4
−{[1−(2−メチルチオエチル)−5−メチルピラゾール−3−イルカルボ
ニル]メチル}アゼチジン−2−オン
実施例15、調製4に記載の方法と同様の方法にて、乾燥テトラヒドロフラン
(35ml)中の実施例16、調製1に記載のチオエーテル化合物(590mg
)を、テトラヒドロフラン(4ml)中のリチウムビス(トリメチルシリル)ア
ミド(2.99ml)およびアゼチジノン(430mg)で処理し、後処理およ
びシリカゲル上のクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン溶媒混合液)によ
り
精製した後、油として標記化合物を得た(386mg、61%)。
υmax(CH2Cl2)/cm-13410、1760、1680;
dH(CDCl3)0.06(6H,s)、0.86(9H,s)、1.21(3H,d,
J6.3)、2.05(3H,s)、2.36(3H,s)、2.89(1H,m)、
2.96(3H,t,J7.1)、3.14(1H,dd,J17,10)、3.48(
1H,dd,J3.5)、4.0−4.3(2H,m)、4.28(2H,t,J7.1)
、6.10(1H,s)、6.54(1H,s)。
調製3
{(3S,4R)−3−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−4−[(5−メチ
ル−1−メチルチオエチルピラゾール−3−イルカルボニル)メチル]−2−オ
ギソアゼチジン−1−イル}トリブチルホスホルアニリデン酢酸アリル
実施例15、調製6に記載の方法と同様の方法にて、実施例16、調製2に記
載のアゼチジノン(550mg)をトルエン(50ml)中のグリオキシル酸ア
リル一水和物(324mg)で処理して中間体生成物(544mg)を得、それ
をテトラヒドロフラン(15ml)中の塩化チオニル(108μl)および2,
6−ルチジン(176μl)で処理し、粗ジアステレオマークロリド中間体を得
た。この中間体をトリ−n−ブチルホスフィン(0.753ml)および1,4−
ジオキサン(7ml)で処理し、油の粗トリブチルホスホルアニリデン中間体を
得、それをメタノール(15ml)中2M水性塩酸(5ml)で処理し、粗生成
物をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン溶媒混合
液)で精製した後、ガム状の標記化合物を得た(393mg、全体の53%)。
υmax(CH2Cl2)/cm-13459、1741、1667、1636および1
605;
m/z(EI)609(M+)、m/z(NH3DCI)610(MH+)。
調製4
{(5R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−(5−メチル
−1−メチルチオエチルピラゾール−3−イル)}カルバペン−2−エム−3−
カルボン酸アリル
実施例16、調製3に記載のホスホルアニリデン化合物(392mg)のトル
エン(150ml)中溶液を、アルゴン下、4時間加熱還流した。該溶液を濃縮
して油とし、それを酢酸エチル/ヘキサン混合液で溶出するシリカゲル上のクロ
マトグラフィーに付して精製し、固体として標記化合物を得た(168mg、6
7%)。
υmax(CH2Cl2)/cm-11773、1716、1600;
dH(CDCl3)1.36(3H,d,J6.3)、2.03(3H,s)、2.32(
3H,s)、2.90(2H,t,J6.9)、3.2(1H,m)、3.26(1H,
dd,J18.4,8.8)、3.58(1H,dd,J18.4,9.8)、4.1−4.
3(4H,m)、4.6−4.9(2H,m)、5.26(1H,dd,J10.5,1.
3)、5.46(1H,dd,J17.3,1.3)、6.0(1H,m)および7.0
0(1H,s);
m/z(EI)391(M+)、m/z(NH3DCl)392(MH+)。
測定値m/z 391.1565、C19H25N3O4Sとして計算値391.156
6。
調製5
(5R,6S)−2−[1−(2−メチルチオエチル)−5−メチルピラゾール
−3−イル]−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]カルバペン−2−エム
−3−カルボン酸ナトリウム
実施例15、調製8に記載の方法と同様の方法にて、実施例16、調製4に記
載のアリルエステル(60mg)を、ジクロロメタン/酢酸エチル(2ml、1
:1)中のトリフェニルホスフィン(4mg)、ナトリウム−2−エチルヘキサ
ノエート(28mg)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム
(5.8mg)で処理し、ダイアイオンHP20SS樹脂(テトラヒドロフラン
/水の溶媒混合液)上で精製した後、凍結乾燥無定形固体(38mg、66%)
を得た。
υmax(KBr)/cm-13416(br)、1752、1608、1587;
1max(H2O)/nm296(e/dm3モル-1cm-18950);
dH(D2O)1.26(3H,d,J6.3)、1.96(3H,s)、2.35(3
H,s)、2.89(2H,t,J6.5)、3.12(1H,m)、3.19(1H,
m)、3.44(1H,m)、4.23(4H,m)、6.42(1H,s);
m/z(電子スプレー)374(MH+,70%)。
実施例17
(5R,6S)−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−2−(1−メチル
−5−エチルピラゾール−3−イル)カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナ
トリウム
a)5−エチル−1−メチルピラゾール−3−カルボン酸エチル
氷酢酸(75ml)中の2,4−ジオキソヘキサン酸エチル(12g)を氷浴
にて冷却し、5〜10分間、滴下方式してメチルヒドラジン(3.21g)で処
理した。添加終了後、氷冷浴を取り外し、黄色の不均一溶液を室温で約2時間撹
拌した。ついで酢酸を真空下で除去し、残りの油を酢酸エチル(〜100ml)
に再び溶かした。この酢酸エチル溶液を飽和炭酸水素ナトリウム(3x)および
ブラインで洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を蒸発させた。粗
物質を20−70%酢酸エチル/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフ
ィーにより精製し、淡黄色油として標記化合物を得た(6.656g、52%)
。
dH(CDCl3)1.28(3H,t,J7.6Hz)、1.38(3H,t,J7.1H
z)、2.61(2H,q,J7.6Hz)、3.84(3H,s)、4.38(2H,q
,J7.1Hz)および6.58(1H,s)。
b)5−エチル−1−メチルピラゾール−3−カルボン酸
エタノール(70ml)中の5−エチル−1−メチルピラゾール−3−カルボ
ン酸エチル(6.86g)を水(30ml)中の水酸化ナトリウム(1.58g)
で処理し、6時間加熱還流した。その溶液を濃縮し、水相を酢酸エチルで洗浄し
、ジクロロメタン(50ml)を加えた。該溶液を5M塩酸で酸性化し、混合物
をジクロロメタンで徹底的に抽出した。残っている不溶性固体を濾去し、水中に
懸濁させ、そのpHを飽和炭酸水素ナトリウムで6に調節した。該溶液を再びジ
クロロメタンで抽出した。合した有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮
して白色固体として標記化合物を得た(2.72g、47%)。
測定値:M+,154.0742、C7H10N2O2として、計算値:M,154.0
742;
nmax(CH2Cl2)3689および1760cm-1;
dH(CDCl3)1.30(3H,t,J7.4Hz)、2.64(2H,q,J7.4H
z)、3.88(3H,s)および6.65(1H,s)。
c)N−メトキシ−N−メチル−5−エチル−1−メチルピラゾール−3−カル
ボキシアミド
ジクロロメタン(50ml)中の5−エチル−1−メチルピラゾール−3−カ
ルボン酸(2.5g)をDMF(0.12ml)で処理し、アルゴン下、氷浴中で
冷却した。該溶液をジクロロメタン(25ml)中の塩化オキサリル(2.2g
)で滴下処理した。添加終了後、反応混合物を0℃で25分間維持し、ついで室
温に加温した。溶液を蒸発させ、残渣をトルエン(100ml)に再度溶かし、
再び濃縮した。粗酸塩化物をジクロロメタン(50ml)に溶かし、N,O−ジ
メチルヒドロキシルアミン塩酸塩(1.72g)で処理し、氷浴にて冷却し、ピ
リジン(2.86ml)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。該反応
混合物をブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮して油とした
。生成物を「フラッシュ」シリカゲルクロマトグラフィーに付して精製し、黄色
油の標記化合物を得た(2.995g、94%)。
測定値:M+,197.1167、C9H15N3O2として、計算値:M,197.1
164。
nmax(CH2Cl2)1640、1484および1374cm-1;
dH(CDCl3)1.28(3H,t,J7.5Hz)、2.62(2H,q,J7.5H
z)、3.43(3H,s)、3.76(3H,s)、3.83(3H,s)および6.
72(1H,s)。
d)3−アセチル−5−エチル−1−メチルピラゾール
アルゴン下、乾燥テトラヒドロフラン(100ml)中のN−メトキシ−N−
メチル−5−エチル−1−メチルピラゾール−3−カルボキシアミド(2.9g
)を−20℃に冷却し、臭化メチルマグネシウム(9.8ml、エーテル中3M
溶液)で処理した。最初、沈殿物が形成され、添加終了時には再び溶解した。反
応混合物を0℃で2時間撹拌し、ついで飽和塩化アンモニウム中に注いだ。水相
を酢酸エチルで抽出し、合した有機相をブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、濃縮して褐色油とした。粗生成物を50%酢酸エチル/ヘキサンで
溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに付して精製し、淡褐色油として標記化
合物を得た(1.97g、88%)。
測定値:M+,152.0950、C8H12N2Oとして、計算値:M,152.0
950。
nmax(CH2Cl2)1693、1472、1376および1352cm-1;
dH(CDCl3)1.28(3H,t,J7.4Hz)、2.54(3H,s)、2.6
1(2H,q,J7.4Hz)、3.84(3H,s)および6.56(1H,s)。
e)(3R,4S)−3−[(R)−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチ
ル]−4−[2−(5−エチル−1−メチルピラゾール−3−イル)−2−オキ
ソエチル]アゼチジン−2−オン
アルゴン下、乾燥テトラヒドロフラン(70ml)中の3−アセチル−5−エ
チル−1−メチルピラゾール(1.96g)を−78℃に冷却し、リチウムビス
(トリメチルシリルアミド)(12.9ml、ヘキサン中1M溶液)で滴下処理
した。−78℃で30分経過後、(3R,4R)−4−アセトキシ−3−[(1
R)−tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチル]アゼチジン−2−オンの乾
燥テトラヒドロフラン(20ml)中溶液をシリンジを介して同じ方式にて加え
た。反応混合物をこの温度で4時間維持した。5%クエン酸(100ml)を添
加することにより反応混合物をクエンチし、該溶液を室温に加温した。水相を分
離し、酢酸エチルで抽出した。合した有機相をブラインで洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、濃縮して淡黄色ガム状物を得た。50、70、ついで90%
酢酸エチル/ヘキサンで溶出するシリカゲルクロマトグラフィーに付して出発物
質を回収した(0.484g、25%)。ついで標記化合物を溶出し、無色ガム
状物として得た(2.24g、46%)。
測定値:M+,379.2292、C19H37N3O3Siとして、計算値:M,37
9.2291。
nmax(CH2Cl2)3410、1760および1678cm-1;
dH(CDCl3)0.06(6H,s)、0.86(9H,s)、1.20(3H,d,
J6.2Hz)、2.62(2H,q,J6.2Hz)、2.89(1H,dd,J1.8,
4.9Hz)、3.14(1H,dd,J10.0,17.1Hz)、3.48(1H,d
d,J3.4,17.1Hz)、3.84(3H,s)、4.11(1H,m)、4.20
(1H,m)、6.11(1H,br.s)および6.56(1H,s);
m/z(CI,+veイオン,アンモニア)380(MH+)。
f)2−{(3R,4S)−3−[(R)−1−t−ブチルジメチルシリルオキ
シエチル]−4−[2−(5−エチル−1−メチルピラゾール−3−イル)−2
−オキソエチル]アゼチジン−2−オン−1−イル}−2−ヒドロキシ酢酸アリ
ル
トルエン(70ml)中の(3R,4S)−3−[(R)−1−t−ブチルジ
メチルシリルオキシエチル]−4−[2−(5−エチル−1−メチルピラゾール
−3−イル)−2−オキソエチル]アゼチジン−2−オン(2.19g)および
グリオキシル酸アリル水和物(1.67g)をディーンースターク分離装置を用
いて4時間加熱還流した。t.l.c.分析は出発物質の不在を示した。溶液を蒸
発させて残渣を酢酸エチル(70ml)に再び溶かし、水(5x50ml)、ブ
ラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮してガム状にした。
t.l.c.によれば、標記化合物は次工程に用いるのに十分に純粋であった(2.
994g、定収量)。
nmax(CH2Cl2)3523(w)、1759および1675cm-1;
m/z(CI,+veイオン,アンモニア)494(MH+)、511(MNH4 +)。
g)2−{(3R,4S)−3−[(R)−1−t−ブチルジメチルシリルオキ
シエチル]−4−[2−(5−エチル−1−メチルピラゾール−3−イル)−2
−オキソエチル]アゼチジン−2−オン−1−イル}−2−(トリ−n−ブチル
ホスホルアニリデン)酢酸アリル
アルゴン下、乾燥テトラヒドロフラン(70ml)中の2−{(3R,4S)
−3−[(R)−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル]−4−[2−(
5−エチル−1−メチルピラゾール−3−イル)−2−オキソエチル]アゼチジ
ン−2−オン−1−イル}−2−ヒドロキシ酢酸アリル(1.943g)を−1
0℃に冷却し、2,6−ルチジン(0.69ml)で、つづいて塩化チオニル(0
.43ml)で処理し、白色沈殿物を得た。1時間経過後、反応混合物をトルエ
ンで希釈し、キーゼルガーを介して濾過し、濃縮して乾固させた。さらにトルエ
ンを加え、該混合物を再び蒸発させた。ついで、その粗塩化物をジオキサン(1
5ml)に溶かし、トリ−n−ブチルホスフィン(2.9ml)を加えた。室温
で2時間経過後、t.l.c.分析は出発物質がないことを示した。反応混合物を
酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナ
トリウム上で乾燥した。ついで、溶液を濃縮して黄色油とした。粗ホスホランを
メタノール(50ml)に溶かし、2M塩酸で1時間室温で処理した。飽和炭酸
水素ナトリウムを注意してpH8にまで添加し、その混合物を酢酸エチル(2x
100ml)で抽出し、ブラインで洗浄し、乾燥して濃縮した。酢酸エチル、2
.5%エタノール/酢酸エチル、ついで5%エタノール/酢酸エチルで溶出する
シリカゲルクロマトグラフィーに付して精製し、黄色/橙色ガム状物として標
記化合物を得た(1.94g、60%)。
測定値:M+,563.3493、C30H50N3O5Pとして、計算値:M,563
.3488。
nmax(CH2Cl2)3676,3599,1740,1668および1605c
m-1。
h)(5R,6S)−2−(5−エチル−1−メチルピラゾール−3−イル)−
6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]カルバペン−2−エム−3−カルボン酸
アリル
トルエン(650ml;3mg/ml)中の2−{(3R,4S)−3−[(R)
−1−t−ブチルジメチルシリルオキシエチル]−4−[2−(5−エチル−1
−メチルピラゾール−3−イル)−2−オキソエチル]アゼチジン−2−オン−
1−イル}−2−(トリ−n−ブチルホスホルアニリデン)酢酸アリル(1.9
4g)を合計7時間加熱還流した。t.l.c.はほんの少量の未反応出発物質を
示した。該溶液を濃縮し、5%、ついで10%アセトン/酢酸エチルで溶出する
シリカゲルクロマトグラフィーに付して精製した。該生成物を灰白色結晶固体と
して得た。エーテルでトリチュレートし、つづいて濾過して無色結晶固体の標記
化合物を得た(356mg、30%)。
測定値:M+,345.1689、C18H23N3O4として、計算値:M,345.
1689。
nmax(CH2Cl2)3603、1774、1716、1599(w)および15
42(w)cm-1;
dH(CDCl3)1.28(3H,t,J7.4Hz)、1.36(3H,d,J6.3H
z)、1.85(1H,d,J5.0Hz)、2.61(2H,d,J7.4Hz)、3.1
9(1H,dd,J2.8,6.7Hz)、3.27(1H,dd,J9.018.5Hz)
、3.59(1H,dd,J9.8,18.5Hz)、3.84(3H,s)、4.24(
2H,m)、4.79(2H,m)、5.27(1H,m)、5.46(1H,m)、
6.01(1H,m)および7.02(1H,s)。
i)(5R,6S)−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−2−(1−メ
チル−5−エチルピラゾール−3−イル)カルバペン−2−エム−3−カルボン
酸ナトリウム
アルゴン下、酢酸エチル/ジクロロメタン(1:1)(8ml)中の(5R,
6S)−2−(5−エチル−1−メチルピラゾール−3−イル)−6−[(R)
−1−ヒドロキシエチル]カルバペン−2−エム−3−カルボン酸アリル(34
8mg)を、2−エチルヘキサン酸ナトリウム(198mg)、トリフェニルホ
スフィン(27mg)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム
(0)(38mg)で逐次処理した。2、3秒後、灰白色沈殿物を形成した。反
応混合物を室温で30分間撹拌した。t.l.c.分析(20%アセトン/酢酸エ
チル)は出発物質が残っていないことを示した。溶媒を真空下で除去し、残りの
固体をジエチルエーテル(20ml)で撹拌した。白色固体を濾去し、エーテル
で洗浄し、乾燥した。この固体を水(10ml)に溶かし、HP20SS樹脂上
のクロマトグラフィーに付し,1〜5%テトラヒドロフラン/水(100ml部
)で溶出した。合した(h.p.l.c.による)生成物含有のフラクションを濃縮
し、凍結乾燥して無定形淡黄色固体として標記化合物を得た(314mg、95
%)。
nmax(KBr)1755、1614、1586、および1386cm-1;
dH(D2O)1.17(3H,t,J7.5Hz)、1.26(3H,d,J6.4Hz)
、2.56(2H,q,J7.5Hz)、3.16(2H,m)、3.44(1H,dd,
J2.8,6.0Hz)、3.68(3H,s)、4.21(2H,m)および6.47
(1H,s);
m/z(電子スプレー)328(MH+)、350(MNa+)、
633(2MNa+,遊離酸)、655(2MH+)、677(2MNa+).
実施例18
(5R,6S)−2−(1,5−ジメチルピラゾール−3−イル)−6−[(R)
−1−ヒドロキシエチル]カルバペン−2−エム−3−カルボン酸t−ブチルオ
キシカルボニルオキシメチル
実施例1の生成物(270mg、0.86ミリモル)を、アルゴン雰囲気下、
N−メチルピロリジン−2−オン(5ml)に溶かした。ヨウ化t−ブチルオキ
シカルボニルオキシオキシメチル(560mg、1.72ミリモル)を加え、反
応物を室温で15分間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水(3回)
洗浄した。有機相を乾燥(MgSO4)した。酢酸エチルで溶出するシリカゲル
上のクロマトグラフィーに付して精製を完了した。得られた褐色油をヘキサンで
トリチュレートし、残渣をジクロロメタンに溶かし、溶媒を真空下で除去して泡
沫体の標記化合物を得た(220mg、50%)。
δH(CDCl3)1.36(3H,d,J6.3Hz)、1.50(9H,s)、2.1
0(1H,d,J4.8Hz)、2.28(3H,s)、3.23(1H,dd,J6.0
,2.8Hz)、3.21−3.34(1H,m)、3.62(1H,dd,J18.8,
9.8Hz)、3.78(3H,s)、3.93(3H,s)、4.11−4.33(2
H,m)、5.88および5.92(2H,ABq,J5.9Hz)、7.04(1H,
s)。
実施例19
(5R,6S)−2−(1,5−ジメチルピラゾール−3−イル)−6−[(R)
−1−ヒドロキシエチル]カルバペン−2−エム−3−カルボン酸シクロヘキシ
ルオキシカルボニルオキシメチル
実施例1の生成物(126mg、0.40ミリモル)を、アルゴン雰囲気下、
N−メチルピロリジン−2−オン(2ml)に溶かした。ヨウ化シクロヘキシル
オキシカルボニルオキシメチル(228mg、0.80ミリモル)を加え、反応
物を室温で15分間撹拌した。粗生成物の単離およびその後の精製を、実施例1
8に記載の操作に従って実施した。標記化合物を泡沫体として単離した(108
mg、54%)。
m/z 447.2006(M+)、C22H29N3O7として、計算値447.200
6。
υmax(CH2Cl2)2943、1773、1594および1549cm-1;
δH(CDCl3)1.35(3H,d,J8.3Hz)、1.40−1.60(6H,m
)、1.70−1.80(2H,m)、1.85−1.95(2H,m)、2.28(
3H,s)、3.17(1H,dd,J6.5,2.7Hz)、3.28(1H,dd,J
18.7,9.0Hz)、3.60(1H,dd,J18.7,9.9Hz)、3.78(3
H,s)、4.17−4.26(2H,m)、4.65−4.71(1H,m)、5.9
2および5.94(2H,ABq,J5.7Hz)、7.05(1H,s)。
実施例20
(5R,6S)−2−(1−エチル−5−メチルピラゾール−3−イル)−6−
[(R)−1−ヒドロキシエチル]カルバペン−2−エム−3−カルボン酸シク
ロヘキシルオキシカルボニルオキシメチル
実施例10の生成物(174mg、0.53ミリモル)を、アルゴン雰囲気下
、2mlに溶かした。N−メチルピロリジン−2−オン(0.5ml)中のヨウ
化シクロヘキシルオキシカルボニルオキシメチル(302mg、1.06ミリモ
ル)を加え、反応物を室温で20分間撹拌した。粗生成物の単離およびその後の
精製を、実施例18に記載の操作に従って実施した。標記化合物を泡沫体として
単離し(176mg、72%)、ジエチルエーテルより無色プリズム状晶として
結晶化させた(137mg、56%);融点124−126℃。
測定値:M+,461.2125、C23H31N3O7として、計算値:M,461.
2162。
νmax(CH2Cl2)3603(w)、1772、1735(ショルダー)、15
96および1546cm-1;
δH(CDCl3)1.21−1.90(17H,m)、2.29(3H,s)、3.1
8(1H,dd,J2.7,6.5Hz)、3.29(1H,dd,J9.1,18.8Hz
)、3.64(1H,dd,J9.8,18.8Hz)、4.08(2H,q,J7.2Hz
)、4.16−4.30(2H,m)、4.62−4.72(1H,m)、5.92お
よび5.95(2H,ABq,J5.7Hz)および7.05(1H,s)。
実施例21
(5R,6S)−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−2−[5−メチル
−1−(2−メチルスルホニルエチル)ピラゾール−3−イル]−カルバペン−
2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
調製1
{(5R,6S)−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−2−[5−メチ
ル−1−(2−メチルスルホニルエチル)ピラゾール−3−イル]}−カルバペ
ン−2−エム−3−カルボン酸アリル
アルゴン下、0℃のジクロロメタン(2ml)中の実施例16、調製4の生成
物(55mg)に、m−クロロペルオキシ安息香酸(30mg、80%純度)を
加えた。0.5時間撹拌した後、さらなる量のm−クロロペルオキシ安息香酸(
25mgおよび3mg)を0.5時間間隔で添加した。反応物を合計2時間撹拌
し、ついで濾過し、酢酸エチルで希釈し、亜硫酸ナトリウム溶液、水性炭酸水素
ナトリウム、水、ブラインで洗浄し、乾燥して蒸発させた。残渣を酢酸エチル/
ヘキサンの混合液およびエタノール/酢酸エチルの混合液で溶出するシリカゲル
上のクロマトグラフィーに付し、油として標記化合物を得た(15mg、25%
)。
νmax(CH2Cl2)3606、1775、1719、1602、1314および
1189cm-1;
δH(CDCL3)ppm 1.36(3H,d,J6.3Hz)、2.34(3H,s)
、2.50(3H,s)、3.15−3.30(2H.m)、3.56(1H.dd,J
19および9.9Hz)、3.63(2H,t,J6Hz)、4.2−4.3(2H,m
)、4.48(2H,t,J6Hz)、4.64−4.9(2H,m)、5.26(1H
,dd,J10.5および1.2Hz)、5.45(1H,dd,J17.3および1.5
Hz)、5.9−6.1(1H,m)および6.99(1H,s)。
調製2
(5R,6S)−6−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−2−[5−メチル
−1−(2−メチルスルホニルエチル)ピラゾール−3−イル]−カルバペン−
2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
実施例15、調製8に記載の方法と同様の方法にて、実施例21、調製1に記
載のアリルエステル(15mg)を標記化合物に変換した。
実施例22
(5R,6S)−2−[1−[2−(N,N−ジメチルアミノカルボニルオキシ)
エチル]−5−メチルピラゾール−3−イル]−6−[(1R)−1−ヒドロキ
シエチル]カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
調製1
3−アセチル−1−[2−(クロロカルボニルオキシ)エチル]−5−メチルピ
ラゾール
アルゴン雰囲気下、乾燥ジクロロメタン(5ml)中の3−アセチル−1−(
2−ヒドロキシエチル)−5−メチルピラゾール(505mg、実施例12、調
製1の記載に従って製造)を、ホスゲンのトルエン中溶液(12.5%w/w、
5.22ml)で処理し、その混合物を1.5時間撹拌した。ついで、溶媒を除去
し、ジクロロメタンを加え、ロータリーエバポレーターを用いて除去し、3−ア
セチル−1−[2−(クロロカルボニルオキシ)エチル]−5−メチルピラゾー
ルを得た。
νmax(CH2Cl2)1777および1684cm-1。
調製2
3−アセチル−1−[2−(N,N−ジメチルアミノカルボニルオキシ)エチル
]−5−メチルピラゾール
乾燥ジクロロメタン(20ml)中の3−アセチル−1−[2−(クロロカル
ボニルオキシ)エチル]−5−メチルピラゾール(実施例22、調製1にて製造
)をジメチルアミン塩酸塩(367mg)およびピリジン(20ml)で処理し
、混合物を1.5時間撹拌した。ついで、該混合物を酢酸エチルと1M水性HCl
の
間に分配した。有機相を分離し、1M水性HCl、飽和水性NaHCO3およびブ
ラインで洗浄し、MgSO4で乾燥して蒸発させた。残渣を酢酸エチル/ヘキサ
ンの混合液で溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィーに付し、3−アセチル
−1−[2−(N,N−ジメチルアミノカルボニルオキシ)エチル]−5−メチ
ルピラゾール(222mg)を得た。
νmax(KBr)1697および1683cm-1;
δH(CDCl3)2.31(3H,s)、2.53(3H,s)、2.82(3H,s
)、2.91(3H,s)、4.4(4H,m);
測定値m/z 239.1273、C11H17N3O3として、計算値239.127
。
調製3
(3S,4R)−4−[1−[[2−(N,N−ジメチルアミノカルボニルオキシ
)エチル]−5−メチルピラゾール−3−イル]カルボニルメチル]−3−[(
R)−1−tert−ブチルジメチルシリルオキシエチル]アゼチジン−2−オン
3−アセチル−1−[2−(N,N−ジメチルアミノカルボニルオキシ)エチ
ル]−5−メチルピラゾール(478mg)を実施例4、調製5の記載と同様に
反応させ、(3S,4R)−4−[1−[[2−(N,N−ジメチルアミノカルボ
ニルオキシ)エチル]−5−メチルピラゾール−3−イル]カルボニルメチル]
−3−[(R)−1−tert−ブチルジメチルシリルオキシエチル]アゼチジン−
2−オン(393mg、42%)を得た。
νmax(CH2Cl2)1761、1704、1259および1189cm-1;
δH(CDCl3)0.05(6H,s)、0.87(9H,s)、1.20(3H,d,
J6.2Hz)、2.31(3H,s)、2.81(3H,s)、2.89(3H,s)
、2.90(1H,m)、3.14(1H,dd,J9.9,17Hz)、3.48(1
H,dd,J3.5,17Hz)、4.13(1H,m)、4.22(1H,m)、4.3
4(2H,t,J5.2Hz)、4.45(2H,t,J5.2Hz)、6.11(1H,
s)、6.53(1H,s)。
調製4
[(3S,4R)−4−[1−[[2−(N,N−ジメチルアミノカルボニルオキ
シ)エチル]−5−メチルピラゾール−3−イル]カルボニルメチル]−3−[
(R)−1−tert−ブチルジメチルシリルオキシエチル]−2−オキソアゼチジ
ン−1−イル]トリフェニルホスホルアニリデン酢酸アリル
(3S,4R)−4−[1−[[2−(N,N−ジメチルアミノカルボニルオキ
シ)エチル]−5−メチルピラゾール−3−イル]カルボニルメチル]−3−[
(R)−1−tert−ブチルジメチルシリルオキシエチル]アゼチジン−2−オン
(2.39g)を、実施例4、調製6に記載の方法(トリブチルホスフィンをト
リフェニルホスフィンと置き換える)により反応させて[(3S,4R)−4−
[1−[[2−(N,N−ジメチルアミノカルボニルオキシ)エチル]−5−メ
チルピラゾール−3−イル]カルボニルメチル]−3−[(R)−1−tert−ブ
チルジメチルシリルオキシエチル]−2−オキソアゼチジン−1−イル]トリフ
ェニルホスホルアニリデン酢酸アリルを得た(2.69g、64%)。
νmax(CH2Cl2)1736、1703、1275、1190cm-1。
調製5
[(5R,6S)−2−[1−[2−(N,N−ジメチルアミノカルボニルオキシ
)エチル]−5−メチルピラゾール−3−イル]]−6−[(R)−1−ヒドロ
キシエチル]カルバペン−2−エム−3−カルボン酸アリル
[(3S,4R)−4−[1−[[2−(N,N−ジメチルアミノカルボニルオ
キシ)エチル]−5−メチルピラゾール−3−イル]カルボニルメチル]−3−
[(R)−1−tert−ブチルジメチルシリルオキシエチル]−2−オキソアゼチ
ジン−1−イル]トリフェニルホスホルアニリデン酢酸アリル(2.64g)を
、実施例4、調製7の記載と同様に反応させ、(5R,6S)−2−[1−[2
−(N,N−ジメチルアミノカルボニルオキシ)エチル]−5−メチルピラゾー
ル−3−イル]−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]カルバペン−2−エム
−
3−カルボン酸アリルを得た(285mg、20%)。
νmax(CH2Cl2)1774、1703、1311、1275および
1187cm-1;
δH(CDCl3)1.36(3H,d,J6.3Hz)、1.9(1H,d,J4.6Hz
)、2.28(3H,s)、2.81(3H,s)、2.90(3H,s)、3.19
(1H,dd,J2.8,6.7Hz)、3.27(1H,dd,J9,18Hz)、3.5
9(1H,dd,J10,18Hz)、4.2(1H,m)、4.28(2H,m)、4
.40(2H,m)、4.43(1H,m)、4.80(2H,m)、5.27(1H,
dd,J1.3,9.2Hz)、5.47(1H,m)、6.0(1H,m)、7.03(
1H,s);
m/z(EI)432.
調製6
(5R,6S)−2−[1−[2−(N,N−ジメチルアミノカルボニルオキシ)
エチル]−5−メチルピラゾール−3−イル]−6−[(1R)−1−ヒドロキ
シエチル]カルバペン−2−エム−3−カルボン酸ナトリウム
標記化合物を、実施例4、調製8の記載と同様に、[(5R,6S)−2−[
1−[2−(N,N−ジメチルアミノカルボニルオキシ)エチル]−5−メチル
ピラゾール−3−イル]]−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]カルバペン
−2−エム−3−カルボン酸アリルより製造した。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ),AM,
AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C
N,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE
,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,
LR,LT,LU,LV,MD,MG,MN,MW,N
L,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE
,SI,SK,TJ,TT,UA,US,UZ,VN
(72)発明者 ヒンクス,ジェレミー・デイビッド
イギリス国サリー・アールエイチ3・7エ
イジェイ、ベッチワース、ブロッカム・パ
ーク(番地の表示なし) スミスクライ
ン・ビーチャム・ファーマシューティカル
ズ
(72)発明者 ハント,エリック
イギリス国サリー・アールエイチ3・7エ
イジェイ、ベッチワース、ブロッカム・パ
ーク(番地の表示なし) スミスクライ
ン・ビーチャム・ファーマシューティカル
ズ