JPH09505277A - 4−ピペリドンのカルベン添加/アミノリシスによるスフェンタニル誘導体の製造方法 - Google Patents

4−ピペリドンのカルベン添加/アミノリシスによるスフェンタニル誘導体の製造方法

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JPH09505277A
JPH09505277A JP7510325A JP51032595A JPH09505277A JP H09505277 A JPH09505277 A JP H09505277A JP 7510325 A JP7510325 A JP 7510325A JP 51032595 A JP51032595 A JP 51032595A JP H09505277 A JPH09505277 A JP H09505277A
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Abstract

(57)【要約】 4−ピペリドンへのジクロロカルベン添加およびその後のアミノリシスにより4−アミノ−4−カルボアモイルピペリジン(式1)を形成することを含む方法により、スフェンタニル等のピペリジン誘導体が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】 4−ピペリドンのカルベン添加/アミノリシスによる スフェンタニル誘導体の製造方法発明の背景 発明の分野 本発明は、クエン酸スフェンタニルを含むピペリジン誘導体の製造方法に関す る。背景技術の説明 1974年に初めて合成された[Niemegeers et al.,Arzneim.Forsch.26: 1551-1556,1976]クエン酸スフェンタニルは、ピペリジン誘導体であり、且つ 効力のあるフェンタニール類似物の仲間である。クエン酸スフェンタニルは他の 麻酔薬と比較して優れた安全マージンを有する強力な鎮静剤である。クエン酸ス フェンタニルは、さらに、”ミュー(mu)”アヘン誘導体受容体に対する(フェン タニールよりも約10倍高い)高い選択性および親和性によっても特徴付けられ る。スフェンタニルは、フェンタニールまたはモルヒネと異なり最小限の副作用 で完全な麻酔を生じさせる。フェンタニールと比較すれば、ヒトにおけるスフェ ンタニルの薬物速度論的プロフィールはフェンタニールよりも少量の分布を示し 、その結果アルフェンタニルとフェンタニールとの中間の末梢半減期を示す。大 手術中の患者に100%酸素と共にスフェンタニルを大量投与すると、心臓血管 を優れて安定させ、心拍出量および心筋の酸素バランスを、最小限の心拍数の変 化と共に、維持する。さらに、スフェンタニルは、明確な心臓血管の減圧を伴わ ず に、外科的刺激に対する殆どのホルモン性応答を抑制する。また、スフェンタニ ルは、フェンタニールと同じくヒスタミン放出を引き起こさない。同様に、適当 な投与量よりも少量であるときに、スフェンタニルは他の麻酔薬に優る別の利点 を有し得る。メペリジン、モルヒネおよびフェンタニールと比較すると、調節麻 酔下にある一般的な手術中の患者において、スフェンタニルは、安定した心臓血 管変数、低い術前カテコールアミン血漿レベル、付加的吸入助薬の非常に僅かな 必要性、および術後呼吸不全の低い発生率を提供する。 その非常に低い心臓血管毒性のために、クエン酸スフェンタニルは大手術用全 身性静脈麻酔薬として評価されている。クエン酸スフェンタニルは、なによりも まず、開胸手術、および深刻な心臓血管の危険(cardiovascular compromise)を 有する患者における大手術に使用されている。 スフェンタニルの化学名は、N−[4−(メトキシメチル)−1[2−(2−チエ ニル)エチル]−4−ピペリジニル]−N−フェニルプロパンアミド2−ヒドロキ シ−1,2,3−プロパントリカルボキシレートであり、その実験式はC283829Sである。クエン酸スフェンタニルは白色結晶状粉末(分子量=578.6 8)であり、その融点は136.3℃であると報告されており、水および殆どの 一般的な有機溶媒に易溶である。 ヤンセン(Janssen)の米国特許第3,998,834号にスフェンタニルの合 成が開示されている。しかしながら、前記特許に記載の方法は非常に長く複雑で ある。従って、本技術分野において、スフェンタニルを含むピペリジン誘導体を 製造するための、改善された方法が必要とされている。 コラプレットらの文献[Colapret,et al.,Synthesis and Pharmacological Evaluation of 4,4-Disubstituted Piperidines,J.Med.Chem.,1989,32,96 8-974]は、シアン化カリウムの存在下に1−ベンジル−4−ピペリドンとアニ リンとの縮合[ストレッカー合成(the Strecker synthesis)]によりシアノアミ ンを製造することから始まる、スフェンタニルの合成を開示している。周知の如 く、シアン化カリウムは毒性の強い化合物であり、安全および環境に多大なリス クを強いる。 ライーの文献[Lai,Hindered Amines.Synthesis of Hindered Acyclic α- Aminoacetamides,American Chemical Society,1980]は、相変換条件下、50 %水性水酸化ナトリウムの存在下にシクロヘキサノンをクロロホルムと反応させ て、α−アニリノアセトアニリド誘導体を製造する反応を開示している。このラ イーの方法は(窒素を含まない)単純なケトン類だけをその対象としたものであ る。こうした限定の下においてさえ、ライーにより報告された最も高い収率は約 35%でしかない。図面の簡単な説明 図1は、本発明の方法を利用したクエン酸スフェンタニル製造の流れ図である 。発明の概要 本発明によれば、ピペリジン誘導体を製造するための方法は、ピペリドンを第 1アミンと縮合させて4−アミノ−4−カルボキシアミノ−ピペリジンを形成さ せる工程を含む。好ましい実施態様の詳細な説明 本発明は、ピペリジン誘導体を製造するための方法を提供する。 本発明の好ましい実施態様の1つによれば、ピペリジン誘導体は、ピペリドン をアニリン等の第1アミンと縮合させて4−アミノ−4−カルボキシアミノ−ピ ペリジンを形成させることにより調製される。 好ましい実施態様において、ピペリドンが縮合させられる第1アミンはアニリ ンである。特に好ましい実施態様においては、ピペリドンはクロロホルムと反応 させられてエポキシド中間体を形成し、次いで、そのエポキシドが第1アミンと 反応させられて4−アミノ−4−カルボキシアミノ−ピペリジンを形成する。こ れを下記図式に示す。 上記図式に見られる通り、ここで形成されるエポキシドはジクロロエポキシド である。この実施態様において、上記エポキシドはアニリンと反応させられて上 記式1の化合物を形成する。 本発明の態様の1つによれば、ピペリジン環の窒素原子に−COO−(CH2)n −CH3置換基を有する4−アミノ−4−カルボキシアミノ−ピペリジンが加水 分解されて、環の窒素原子に結合した上記置換基を除去し、そしてピペリジン加 水分解生成物を形成する。この環の窒素原子置換基は、イソプロピルアルコール 等の有機溶媒中で、水酸化カリウム等のアルカリ塩基の過剰量を用いて加水分解 されることができる。好ましい実施態様において、そのようにして形成されるピ ペリジン加水分解生成物は、前掲の全体図式中に示した式2の4−(フェニルア ミノ)−4−ピペリジンカルボキシアニリドである。 好ましい実施態様において、上記ピペリジン加水分解生成物は、式R−(CH2 )n−O−Msのメシレート(メタンスルホニル)と縮合されるが、このときRは フェニル、チエニルまたは4−エチル−4,5−ジヒドロ−5−オキソ−1H− テトラゾル−1−イルであり、nは1から約10までのいずれかの整数であり、 Msはメタンスルホニルである。得られる生成物は窒素置換された R−(CH2)n−ピペリジン生成物であり、これはアルキル化されて第3アミドを 形成することができる。前掲の全体図式において、R−(CH2)n−ピペリジン生 成物は式3のピペリジンカルボキシアニリドである。第3アミドはまた、上記4 −アミノ−4−カルボキシアミノ−ピペリジンのアルキル化によっても製造され ることができる。 特に好ましい実施態様においては、上記第3アミドは前掲の全体図式中に示し た式4のアニリドである。 好ましい実施態様において、上述の如く製造された第3アミドは還元されてア ルコールを形成する。特に好ましい実施態様において、上記第3アミドは、テト ラヒドロフラン(THF)等の不活性有機溶媒の存在下、リチウムトリエチルボ ロヒドリド等の過水素化物を用いて、アルコールに還元される。 前掲の全体図式に従い製造されるアルコールは、式5のN−(2−チエン−2 −イルエチル)−4−(フェニルアミノ)−4−(ヒドロキシメチル)ピペリジンで ある。 本発明の態様の1つによれば、上述の如く形成されたアルコールはアルキル化 されて、1〜約4の炭素原子を含むアルキル部分を有するエーテルを形成する。 好ましい実施態様において、上記アルコールは、THFおよびクラウンエーテル の存在下、アルキルハライドを用いてアルキル化されて、上記エーテルを形成す る。特に好ましい実施態様においては、上記クラウンエーテルは15−クラウン −5であり、上記アルキルハライドは沃化メチルであり、かつ上記エーテルのア ルキル部分が1つの炭素原子を含む。前掲の全体図式においては、形成されるエ ーテルを式6で表してある。 上述の如く形成されたエーテルは、式CH3(CH2)nCOCl(nは1〜約4 のいずれかの整数)の化合物と反応して、アミドを形成することができる。エー テルのアルキル部分が(上記式6の化合物の如く)1つの炭素原子を有している 好ましい実施態様において、このエーテルは最も好ましくはCH3CH2COCl と反応してスフェンタニルを形成するが、そのスフェンタニルは前掲の全体図式 中における式7である。特に好ましい実施態様において、式6のエーテルはメチ レンクロリド中で反応させられて、上記式7のスフェンタニルを形成する。 上記スフェンタニルは、後述の実施例に記載した如くして、またはその他の適 切な方法により、塩酸塩として単離され、遊離塩基に変換され、そしてクエン酸 塩を形成することができる。 本発明を下記実施例によってより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例 により些かも制限されるものではない。実施例 1 1−(カルボエトキシ)−4−(フェニルアミノ)−4−ピペリジンカルボキシア ニリド(1)の製造 チャージ 100g (0.58モル) N−カルボエトキシ−4−ピペリドン 107g (1.16モル) アニリン 260ml THF 80g (2モル) 水酸化ナトリウム 80ml 水 69g (0.59モル) クロロホルム 4g (触媒的) ベンジルトリエチルアンモニウムクロリド 窒素下、三首フラスコ内のピペリジンのTHF溶液の攪拌循環浴を冷却して、 これにクロロホルムを添加し、その直後にベンジルトリエチルアンモニウムクロ リドを添加した。1当量(0.6モル、24g)の水酸化ナトリウムの冷水溶液 (25ml)を、上記フラスコの首の1つに装着した漏斗を介して、15分間か けて滴下して、ポット内の温度が0〜9℃となるようにした。滴下終了時に、ア ニリンを素早く添加した。5〜10分間後、残りの水酸化ナトリウム水溶液(水 56ml中56g)を5分間かけて添加した。さらに6〜7時間、5℃で攪拌し た後、混合液を10〜12℃で一晩攪拌した後室温まで暖め、そして透明な2相 系が得られるまで、大過剰量の水(800ml)および酢酸エチル(2L)と共 に攪拌し続けた。有機相を分離し、水(100ml)、2N塩酸(2X50ml )(アニリン除去の為)およびNH4OHの10%水溶液(20ml)を用いて洗 浄した後に乾燥させた。溶媒の蒸留により黄色粘性塊(150g)が得られたが 、ガスクロマトグラフィーで調べたところ、上図の生成物1を約86%含んでい た。この粗生成物を最小量のエーテル(100ml)と共に攪拌したところ、濾 過後に、下記のスペクトラル特性を有する上図の生成物1の純品(97g、ピペ リドンに基づく収率46%)が得られた。 H1NMR:δ8.95(s,1H),7.55-6.55(m,10H),4.15(q,2H),3.90(m,2H), 3.10(t,2H),2.30(dt,2H),1.90(d,2H),1.20(t,3H). C13NMR:δ173.12,155.49,143.12,137.63,129.50,129.44,124.47, 120.34,119.86,116.67,61.49,59.38,39.26,30.95,14.67 . IR(KBR):3357,1684,1498および1250cm-1. 質量スペクトラ:367(M+),247,158. ガスクロマトグラフィー変数: 装置: バリアン3400(Variam 3400) カラム: DB−17非晶性シリカキャピラリーカラム、 15 M X 0.53 mm ID、膜厚1μm カラム温度: 初期温度プログラム 150℃に2分間保持 プログラム: 260℃までの勾配 @ 10°/分 260℃で5分間保持 注入器: Megadoro オン−カラム インジェクター @ 250℃ 検出器: 水素炎イオン化検出器(FID)@ 300℃ 空気300 ml/分 水素30 ml/分 キャリヤーガス: ヘリウム @ 9.2 ml/分 メイクアップガス:窒素 @ 20 ml/分 サンプル: 1〜2滴の試料を5mlのメタノールに溶解させたもの 調製: 1μlの作製サンプルを調製済みガスクロマトグラフィー内 に注入した。メタノール溶媒フロントを除く各ピーク下の面 積を電子的に積算した。結果は、標準面積技法(standard area technique)により報告した。実施例 2 4−(フェニルアミノ)−4−ピペリジンカルボキシアニリド(2)の製造 チャージ 97g (0.26モル) 1−(カルボエトキシ)−4−(フェニルアミノ) −4−ピペリジンカルボキシアニリド(1) 130g (2.2モル) 水酸化カリウム 600ml イソプロピルアルコール チャージを窒素の緩やかな流れの下で3時間環流させた。最初の1時間の間に 、顕著な起泡および二酸化炭素の発生が認められた。そこで、充分な注意を払い 、 この環流期間中に過剰な熱を与えないことを確実にした。3時間の環流後、液体 クロマトグラフィー(LC)またはガスクロマトグラフィー(GC、DB−1) は、出発材料のピークの消失として表される、反応の完了を示した。この時点に おいて、概して約96%の純度の生成物2が形成されたことが、LCおよびGC により示された。暗茶色の混合物を室温(RT)にまで冷却し、そして65℃近 傍の温度で殆どのイソプロピルアルコールを蒸発させた。水(300ml)およ びメチレンクロリド(500ml)で残留物を希釈し、5分間攪拌した。有機層 を分離し、水(2 X 40ml)で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムを用いて 乾燥させ、かつ溶媒を蒸発させて茶色粘性塊を得た。この塊を室温(RT)下に 15分間、エーテル(100ml)と共に攪拌した。厚い黄色のケークを濾過し て取り、少量の冷エーテルを用いて洗浄した後、風乾して上図の式2の化合物( 66g)を黄白色の粉末として得た。LCによる純度は99%であった。単離収 率は86%であった。 H1NMR:δ9.05(s,1H),7.60-6.65(m,10H),4.10(s,1H),3.05(d,2H), 2.80(t,2H),2.30(t,2H),1.90(d,2H),1.70(s,1H). C13NMR:δ173.73,143.35,137.70,129.29,128.89,124.14,119.9, 116.64,59.77,41.61,31.97. IR(KBR):3325,1674,1496,1441 cm-1. 質量スペクトラ: 295(M+),175,145. ガスクロマトグラフィー変数: 装置: バリアン3400(Variam 3400) カラム: DB−1非晶性シリカキャピラリーカラム、 15 M X 0.53mm ID、膜厚1μm カラム温度: 初期温度プログラム230℃に2分間保持 プログラム: 310℃までの勾配 @ 10°/分 310℃で5分間保持 注入器: Megaboro オン−カラムインジェクター @ 250℃ 検出器: 水素炎イオン化検出器(FID)@ 300℃ 空気300 ml/分 水素30 ml/分 キャリヤーガス: ヘリウム @ 9.2 ml/分 メイクアップガス:窒素 @ 20 ml/分 サンプル: 1〜2滴の試料を5mlのメタノールに溶解させたもの 調製: 1μlの作製サンプルを調製済みガスクロマトグラフィー内 に注入した。メタノール溶媒フロントを除く各ピーク下の面 積を電子的に積算した。結果は、標準面積技法(standard area technique)により報告した。実施例 3 2−(2−チエニル)エタノールメタンスルホネートの製造 チャージ 100g (0.78モル) 2−(2−チエニル)エタノール 120g (1モル) メタンスルホニルクロリド 120g (1.18モル) トリエチルアミン 1000ml メチレンクロリド メチレンクロリド中の上記アルコールをトリエチルアミン(1.5当量)と共 に、氷水浴温にて攪拌した。次に、メタンスルホニルクロリド(1.3当量)を 滴下して、発熱を制御した。6時間後、室温下に上記混合物を水(2 X 200 ml)および重炭酸ナトリウムの水溶液(2 X 100ml)を用いて洗浄し、 無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥させ、かつ溶媒を蒸発させることにより粗メ シレート(144g、92%)を黄色系油として得た。GCによる分析による純 度は97%であった。このメシレートは直ちに次の実施例に用いたが、冷蔵庫内 に貯蔵すれば、常温より長い期間安定である。 NMR(CDCl3):δ7.20(1H,m),6.95(2H,m),4.45(2H,t),3.27(2H,t), および2.91(3H,s). ガスクロマトグラフィー変数: 装置: バリアン3400(Variam 3400) カラム: DB−17非晶性シリカキャピラリーカラム、 15 M X 0.53 mm ID、膜厚1μm カラム温度: 初期温度プログラム 150℃に2分間保持 プログラム: 260℃までの勾配 @ 10°/分 260℃で5分間保持 注入器: Megaboro オン−カラム インジェクター @ 200℃ 検出器: 水素炎イオン化検出器(FID)@ 300℃ 空気 300 ml/分 水素 30 ml/分 キャリヤーガス: ヘリウム @ 9.2 ml/分 メイクアップガス:窒素 @ 20 ml/分 サンプル: 1〜2滴の試料を5mlのメタノールに溶解させたもの 調製: 1μlの作製サンプルを調製済みガスクロマトグラフィー内 に注入した。メタノール溶媒フロントを除く各ピーク下の面 積を電子的に積算した。結果は、標準面積技法(standard area technique)により報告した。実施例 4 N−(2−チエン−2−イルエチル)−4−ピペリジンカルボキシアニリド(3 ) の製造 チャージ 42g (0.145モル) 4−(フェニルアミノ)−4−ピペリジンカルボ キシアニリド(2) 35g (0.175モル) 2−(2−チエニル)エタノールメタンスルホ ネート 2g (触媒的) 炭酸カリウム 0.5g (触媒的) 沃化カリウム(KI) 400ml アセトニトリル 30g (0.29モル) トリエチルアミン 上記ピペリジンおよび上記メシレートを1リットル容フラスコ内のアセトニト リルに溶解した。次いで、無水炭酸カリウムの一部を添加し、直ちに、沃化カリ ウムおよびトリエチルアミンを添加した。この混合物を窒素下に攪拌し、穏やか に環流させ、そして1時間毎にGCにより分析した。4時間終了時点で、前掲の 全体図式中の式3化合物の最大収量が記録され、出発材料は痕跡しか残されてい なかった。反応混合物を室温にまで冷却し、殆どのアセトニトリルを真空下に蒸 発させた。水(200ml)およびメチレンクロリド(400ml)を添加し、 5分間攪拌した後、有機層を分離した。これを水(2 X 30ml)を用いて洗 浄し、乾燥させ、溶媒を除去して黄茶色の固体塊を得た。エーテル(100ml )と共に粉砕して前掲の全体図式中の式3の化合物(46g)を黄色粉末として 得 たが、これはGCによる純度では98%、そしてLCによる純度では95%であ り、前掲の全体図式中の式2の化合物の痕跡は検出されなかった。単離収率は8 0%であった。 H1NMR:δ 9.05(s,1H),7.8-6.65(m,13H),4.10(s,1H), 3.05-1.90(m,12H). C13NMR:δ 172.27,142.36,141.54,136.67,128.44,127.94,125.54, 123.53,123.55,122.92,118.86,115.56,68.73,58.76, 47.81,36.40,30.24,26.72. 質量スペクトラ:406(M+1),308. IR(KBR):3407,3343,1665,1602,1533,1442cm-1. ガスクロマトグラフィー変数: 装置: バリアン3400(Variam 3400) カラム: DB−1非晶性シリカキャピラリーカラム、 15 M X 0.53 mm ID、膜厚1μm カラム温度: 初期温度プログラム230℃に2分間保持 プログラム: 310℃までの勾配 @ 10°/分 310℃で5分間保持 注入器: Megaboro オン−カラム インジェクター @ 250℃ 検出器: 水素炎イオン化検出器(FID)@ 300℃ 空気 300 ml/分 水素 30 ml/分 キャリヤーガス: ヘリウム @ 9.2ml/分 メイクアップガス:窒素 @ 20ml/分 サンプル: 1〜2滴の試料を5mlのメタノールに溶解させたもの 調製: 1μlの作製サンプルを調製済みガスクロマトグラフィー内 に注入した。メタノール溶媒フロントを除く各ピーク下の面 積を電子的に積算した。結果は、標準面積技法(standard area technique)により報告した。実施例 5 N−(2−チエン−2−イルエチル)−4−(フェニルアミノ)−4−ピペリジン カルボキシ(N−メチル)アニリド(4)の製造 チャージ 45g (0.107モル) N−(2−チエン−2−イルエチル)−4− (フェニルアミノ)−4−ピペリジンカルボキ シアニリド(3) 3.45g(0.135モル) 水素化ナトリウム(95%) 48ml (0.15モル) 15−クラウン−5 250ml THF 17.8g (0.12モル) 沃化メチル 上図のアミド3をTHFに溶解した。窒素保護(nitrogen blanket)下に周囲 温度で、1L容三首フラスコ内に入った95%水素化ナトリウム粉末のTHF/ 15−クラウン−5懸濁液を攪拌し、上記アミド3のTHF溶液を滴下漏斗を用 いて滴下した。初期発熱および起泡の終了後(30分間後)、淡褐色の懸濁液を恒 温加熱調節器を用いて、50℃まで加熱し、45分間おいた。この時点で、透明 な緑がかった淡褐色の溶液が得られた。次いで、反応混合物を室温まで冷却し、 沃化メチルを滴下漏斗を用いて緩やかに滴下したが、このとき、ポット内の温度 が40℃を越えないこととした。添加完了時点で厚い白色沈殿が形成されたが、 これをその後周囲温度に2時間おいた後に、GC分析を行ったところ、前記アミ ド3の痕跡は認められなかった。殆どのTHFをローターリーエバポレーターを 用いて除去し、残留物を水(200ml)および酢酸エチル(600ml)で希 釈した。有機層を分離し、水(3 X 30ml)で洗浄した後、無水炭酸カリウ ム(20g)を用いて乾燥させ、かつ溶媒を蒸発させることにより粗茶色粉末を 得た。この粉末をt−ブチルメチルエーテル(50ml)と共に5分間攪拌し、 そして濾過することにより、上図中の化合物4(37g)を黄白色の粉末として 得た。単離収集した上記化合物4の収率は82%、LCによる純度は95%であ ったが、GCによる純度は99%であった。 H1NMR:δ 7.40-6.45(m,13H),3.20(s,3H),2.90-2.10(m,12H), 1.65(s,1H). C13NMR:δ 174.49,144.41,142.89,129.15,128.71,127.53,127.35, 126.53,124.56,123.50,117.55,114.37,70.51,59.80, 58.90,48.74,32.92,27.83. IR(KBR):3375,1628,1602,1592,1492,1367,749,712cm-1. 質量スペクトラ:419(m+),322,285,189. ガスクロマトグラフィー変数: 装置: バリアン3400(Variam 3400) カラム: DB−1非晶性シリカキャピラリーカラム、 15 M X 0.53 mm ID、膜厚1μm カラム温度: 初期温度プログラム230℃に2分間保持 プログラム: 310℃までの勾配 @ 10°/分 310℃で5分間保持 注入器: Megaboro オン−カラム インジェクター @ 250℃ 検出器: 水素炎イオン化検出器(FID)@ 300℃ 空気 300 ml/分 水素 30 ml/分 キャリヤーガス: ヘリウム @ 9.2ml/分 メイクアップガス:窒素 @ 20ml/分 サンプル: 1〜2滴の試料を5mlのメタノールに溶解させたもの 調製: 1μlの作製サンプルを調製済みガスクロマトグラフィー内 に注入した。メタノール溶媒フロントを除く各ピーク下の面 積を電子的に積算した。結果は、標準面積技法(standard area technique)により報告した。実施例 6 N−(2−チエン−2−イルエチル)−4−(フェニルアミノ)−4−(ヒドロキ シメチル)ピペリジン(5)の製造 チャージ 37g (0.09モル) N−(2−チエン−2−イルエチル)−4− (フェニルアミノ)−4−ピペリジンカルボキシ (N−メチル)アニリド(4) 360ml(0.36モル) 1M リチウム トリエチルボロヒドリド (Li(Et)3BH)のTHF溶液 60ml テトラヒドロフラン(THF) 30ml 水 140m 30%過酸化水素 上図中の化合物4のTHF溶液を、窒素保護下に室温で、攪拌した1M リチ ウム トリエチルボロハイドリドのTHF溶液に素早く添加した。反応をLCに より追ったところ、室温下、24時間後に終了したように思われた。アリコート (1ml)を最初に水で、次いで30%過酸化水素で急冷した。LCによる分析 は、85%の生成物および2%未満の出発材料の存在を、N−メチルアニリン( RT=2.25)および上図のアミン9の存在と共に示した(<5%)。反応混合 物を氷で冷却した後、最初に、計算された量の水(4モル当量)を滴下して過剰 の水素化物および錯体を分解した。10分間後、30%過酸化水素(アルキルボ ラン1モル当たり3当量)を滴下して、トリエチルボランアミン錯体を酸化した 。酸化反応は発熱量が非常に大きく、充分な冷却が必要であった。この滴下には 約30〜40分間を要した。形成された厚いスラリーを濾過し、塩をTHFを用 いて洗浄した。殆どのTHFを真空下、50〜55℃で除去し、その残留物をメ チレンクロリド(500ml)および水(200ml)と共に攪拌した。有機層 を乾燥および蒸留して、黄色塊を得た。ブチルエーテルを用いた滴定によりN− メチルアニリンを除去した。黄白色粉末として得られたアルコール5(22g) は、GCによる純度が100%、LCによる純度が97%であった。また、プロ トンNMRは完全に積算された。上記アルコール5の単離収率は78%であった 。 H1NMR(CDCl3):δ 7.40-6.80(m,8H),3.75(s,2H),3.40(s,1H), 3.05(t,2H),2.75(t,4H),2.45(t,2H),2.05(d,2H), 1.79(t,2H). C13NMR:δ 1.45.14,142.80,129.24,126.61,124.60,123.51,120.04, 118.60,67.44,60.04,5573,49.16,32.76,27.92. IR(KBR):3379,3112,1604,1442,1306,849,694cm-1. 質量スペクトラ:317(M+1)+,219. ガスクロマトグラフィー変数: 装置: バリアン3400(Variam 3400) カラム: DB−1非晶性シリカキャピラリーカラム、 15 M X 0.53 mm ID、膜厚1μm カラム温度: 初期温度プログラム 230℃に2分間保持 プログラム: 310℃までの勾配 @ 10°/分 310℃で5分間保持 注入器: Megaboro オン−カラム インジェクター @ 250℃ 検出器: 水素炎イオン化検出器(FID)@ 300℃ 空気 300 ml/分 水素 30 ml/分 キャリヤーガス: ヘリウム @ 9.2 ml/分 メイクアップガス:窒素 @ 20 ml/分 サンプル: 1〜2滴の試料を5mlのメタノールに溶解させたもの 調製: 1μlの作製サンプルを調製済みガスクロマトグラフィー内 に注入した。メタノール溶媒フロントを除く各ピーク下の面 積を電子的に積算した。結果は、標準面積技法(standard area technique)により報告した。実施例 7 N−(2−チエン−2−イルエチル)−4−(フェニルアミノ)−4−(メトキシ メチル)ピペリジン(6)の製造 チャージ 22g (0.07モル) N−(2−チエン−2−イルエチル)−4− (フェニルアミノ)−4−(ヒドロキシメチル) ピペリジン(5) 2.06g(0.083モル)水素化ナトリウム 12g(0.085モル) 沃化メチル 140ml THF 28ml(0.1モル) 15−クラウン−5 上記アルコールをTHFに溶解した。窒素保護下に周囲温度で、1L容三首フ ラスコ内に入った95%水素化ナトリウム粉末のTHF/15−クラウン−5懸 濁液を攪拌し、上記アルコールのTHF溶液を滴下漏斗を用いて滴下した。初期 発熱および起泡の終了後(30分間後)、淡褐色の懸濁液を恒温加熱調節器を用い て45℃まで加熱し、50分間おいた。その時点で、透明な緑がかった淡褐色の 溶液が得られた。周囲温度まで冷却した後、沃化メチルを滴下漏斗を用いて緩や かに滴下したが、このとき、ポット内の温度が40℃を越えないこととした。厚 い白色沈殿が形成された。その後周囲温度に2時間おき、LC分析を行ったとこ ろ3%未満のアルコールが認められた。殆どのTHFを真空下に除去し、残留物 を水(100ml)およびt−ブチルメチルエーテル(500ml)で希釈した 。有機層を水(3 X 30ml)で洗浄し、無水炭酸カリウム(10g)を用い て乾燥させ、かつ溶媒を蒸発させることにより粗エーテル6を得たが、該粗エー テル6のLCによる純度は87%であった。アルコール5の痕跡(3%)は、最 小量のエチルエーテルに溶解した後でシリカゲルに通して濾過することにより容 易に除去されたが、その濾過に際して、シリカゲル(化合物1g当たり3gのシ リカゲル)をガラス濾過器に適用し、溶出溶媒としてエーテルを用いた。LCに より示された濾過残留物6の純度は少なくとも99%であった。高極性アルコー ル5を上記シリカゲルから回収した。黄白色粉末として得られた6(18g)の 単離収率は78%であった。 H1NMR(CDCl3):δ 7.35-6.80(m,8H),3.35(s,2H),3.30(s,3H), 3.05(t,2H),2.65(m,6H),2.05-1.7(m,4H). C13NMR:δ 145.14,142.80,129.24,126.61,124.60,123.51,120.04, 118.60,67.44,63.45,60.04,55.73,49.16,32.76,27.92. IR(KBR):3354,2812,1601,1111,1253,851,700cm-1. 質量スペクトラ:330(M+),285,233. 高速液体クロマトグラフィー条件: カラム: ハイパーシル(Hypersil)ODS(C18)4.6mm X 25cm 5μm 温度: 周囲温度 流速: 2 ml/分 検出: 0.1 auf @ 220nm 注入: 25μl 移動相: 450:310:240 メタノール:酢酸アンモニウム溶液(1/ 100):アセトニトリル。 氷酢酸の添加によりpH7.2に調 節。濾過および脱気。 均質化(isocratic)15分間運転。 ブランク − 移動相100ml中に16.5mgのクエン酸を含むブランクを調 製した。このブランクをサンプルと共に注入した。 試料調製: 10ml容フラスコに8〜10mgのクエン酸スフェンタニルを計 り取り、移動相を用いて所定の容量とした。1ml取って10ml にまで希釈し、移動相を用いて所定の容量とした。ブランク試料中 に出現したピークを除く、試料のクロマトグラム中の全てのピーク を積分した。結果は、面積百分率計算法により求めた。実施例 8 N−[4−(メトキシメチル)−1−{2−(2−チエニル)エチル}−4−ピペリ ジニル]−N−フェニルプロパンアミド(7)の製造 チャージ 18g(0.055モル) N−(2−チエン−2−イルエチル)−4− (フェニルアミノ)−4−(メトキシメチル) ピペリジン(6) 6.7g(0.07モル) プロピオニルクロリド 150ml メチレンクロリド 室温下に、プロピオニルクロリド(1.3当量)を、ガラス栓付RBフラスコ 内に入った前記化合物6の0.4M メチレンクロリド溶液に添加した。穏やかな 発熱が生じ、40分間後におけるLC分析では、90%のスフェンタニル7と約 7%の出発材料6とが認められた。次いで、約8重量%のトリエチルアミンを添 加し、室温下にさらに40分間攪拌した。LCでは95%の生成物が認められ、 出発材料6の痕跡は認められなかった。次に、混合物を過剰量の希水酸化アンモ ニウムを用いて急冷し、下方のメチレンクロリド層を分離し、水で洗浄して乾燥 させた。メチレンクロリドを蒸発させて黄色粉末を得たが、これはLCにより9 5%スフェンタニル7であるとされた。この粉末をエーテル(250ml)に溶 解し、4N 塩酸(100ml)と共に攪拌して、塩酸塩とした。沈降した塩酸 塩を濾過して取り、エーテルで洗浄した後風乾した。(スフェンタニル・塩酸1 g当たり6mlの)水から再結晶させ、スフェンタニル・塩酸(19.6g)を 白色ペーストとして得たが、このペーストのLCによる純度は99.50%であ っ た。塩酸塩純品の単離収率は85%であった。 H1NMR(CDCl3):δ 7.25-6.85(m,8H),4.05(s,2H),3.35(s,3H), 3.14-1.56(m,14H),0.95(t,3H). C13NMR:δ 高速液体クロマトグラフィー条件: カラム: ハイパーシル(Hypersil)ODS(C18)4.6mm X 25cm 5μm 温度: 周囲温度 流速: 2 ml/分 検出: 0.1 auf @ 220nm 注入: 25μl 移動相: 450:310:240メタノール:酢酸アンモニウム溶液(1/ 100):アセトニトリル。 氷酢酸の添加によりpH7.2に調 節。濾過装置および脱気。 均質化: 15分間運転。 ブランク − 移動相100ml中に16.5mgのクエン酸を含むブランクを調 製した。このブランクをサンプルと共に注入した。 試料調製: 10ml容フラスコに8〜10mgのクエン酸スフェンタニルを計 り取り、移動相を用いて所定の容量とした。1ml取って10ml にまで希釈し、移動相を用いて所定の容量とした。ブランク試料中 に出現したピークを除く、試料のクロマトグラム中の全てのピーク を積分した。結果は、面積百分率計算法により求めた。実施例 9 実施例8にて得られたスフェンタニル・塩酸を温水に懸濁し、水酸化カリウム の10%水溶液を用いてpHを10〜11に調節した後、エーテルを用いて抽出 した。有機層を水洗した後、乾燥および蒸発させて遊離塩基を得たが、該塩基の LCによる純度は99.62%であった。当量のスフェンタニル遊離塩基と無水 クエン酸とを100%エタノール中で暖めた。エタノールを除去した後、ふわふ わした白色粉末を56℃の真空オーブン内で48時間かけて乾燥させた。こうし て得られたクエン酸スフェンタニルは全てのUSP試験に合格した。 本発明は、入手の容易な1−カルボエトキシ−4−ピペリドンから出発し、ク エン酸スフェンタニルの新規かつ効率的な8工程合成を含む、ピペリジン誘導体 の製造のための新規な方法を提供する。この合成は、従来の12工程法の最初の シアン化カリウム工程を排除し、安全性の点および環境的な点から非常に有意義 なものである。本方法は、従来法で使用される幾つかの試薬の使用を排除し、か つ全ての中間体の単離および同定を容易にする。従って、製造時間およびコスト が大いに減少される。この新規な方法は、充分にアルフェンタニルおよびその類 似物の合成に適用されることができる。また、初期工程においてシアン化カリウ ムを用いる、このクラスの化合物の従来の合成法全てに比べて優れている 本明細書に記載の態様の細部に渡る改変、変化および変更を行うことは可能で あり、従って、前記記述および添付図面に示される全てのことは単なる説明であ って、本発明を些かも制限するものでは無い。
【手続補正書】特許法第184条の7第1項 【提出日】1995年3月8日 【補正内容】 33. 下記式の化合物: (式中、R1が−CONHPhかつR2が水素原子、R1が−CONHPhかつR2 がR−(CH2)n−、R1が−CONCH3PhかつR2がR−(CH2)n−、R1が− CH2OHかつR2がR−(CH2)n−、またはR1が−CH2OCH3かつR2がR− (CH2)n−であり;そしてこのときPhはフェニル、Rはフェニル、チエニルま たは4−エチル−4,5−ジヒドロ−5−オキソ−1H−テトラゾル−1−イル であり、そしてnは1〜約10のいずれかの整数である)。 34. R1が−CONHPh、かつR2が水素原子である、請求項33に記載の 化合物。 35. Rがチエニルである、請求項33に記載の化合物。 36. nが2である、請求項35に記載の化合物。 37. R1が−CONHPhである、請求項36に記載の化合物。 38. R1が−CONCH3Phである、請求項36に記載の化合物。 39. R1が−CH2OHである、請求項36に記載の化合物。 40. R1が−CH2OCH3である、請求項36に記載の化合物。 【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年9月29日 【補正内容】 請求の範囲 1. ピペリジン誘導体の製造方法であって、 ピペリドンを第1アミンと縮合させて4−アミノ−4−カルボキシアミノ−ピペ リジンを形成させ、このとき該ピペリドンの窒素原子および該4−アミノ−4− カルボキシアミノ−ピペリジンのピペリジン部分の窒素原子が −COO−(CH2)nCH3置換基(式中、nは0〜約10のいずれかの整数であ る)を有する、 ことを包含する、方法。 2. 前記第1アミンがアニリンである、請求項1に記載の方法。 3. nが2である、請求項1に記載の方法。 4. 前記4−アミノ−4−カルボキシアミノ−ピペリジンの形成中に、前記ピ ペリドンがクロロホルムと反応してエポキシド中間体を形成し、次いで、該エポ キシドが前記第1アミンと反応して前記4−アミノ−4−カルボキシアミノ−ピ ペリジンを形成する、請求項1に記載の方法。 5. 前記エポキシドがジクロロエポキシドである、請求項4に記載の方法。 6. 前記ピペリドンが1−カルボエトキシ−4−ピペリドンである、請求項1 に記載の方法。 7. 前記4−アミノ−4−カルボキシアミノ−ピペリジンが1−(カルボエト キシ)−4−(フェニルアミノ)−4−ピペリジンカルボキシアニリドである、請 求項6に記載の方法。 8. 前記縮合反応に引き続き、前記4−アミノ−4−カルボキシアミノ−ピペ リジンの前記−COO−(CH2)nCH3基を加水分解させてピペリジン加水分解 生成物を形成させる工程をさらに含む、請求項3に記載の方法。 9. 前記ピペリジン加水分解生成物が4−(フェニルアミノ)−4−ピペリジン カルボキシアニリドである、請求項8に記載の方法。 10. 前記−COO−(CH2)nCH3基が有機溶媒中でアルカリ塩基の過剰量 を用いて加水分解される、請求項8に記載の方法。 11. 前記アルカリ塩基が水酸化カリウムであり、かつ前記有機溶媒がイソプ ロピルアルコールである、請求項10に記載の方法。 12. 前記ピペリジン加水分解生成物を式R−(CH2)n−O−Msのメシレー ト(メタンスルホニル)と縮合させて、窒素置換されたR−(CH2n−ピペリ ジン生成物を形成させ、このときRはフェニル、チエニルまたは4−エチル−4 ,5−ジヒドロ−5−オキソ−1H−テトラゾル−1−イルであり、nは1から 約10までのいずれかの整数であり、Msはメタンスルホニルである、請求項8 に記載の方法。 13. 前記R−(CH2)n−ピペリジン生成物をアルキル化して第3アミドを形 成する工程をさらに含む、請求項12に記載の方法。 14. 前記第3アミドを還元してアルコールを形成する工程をさらに含む、請 求項13に記載の方法。 15. 前記R−(CH2)n−ピペリジン生成物の式中のnが2である、請求項1 4に記載の方法。 16. 前記第3アミドが過水素化物を用いて前記アルコールに還元される、請 求項14に記載の方法。 17. 前記過水素化物がリチウムトリエチルボロヒドリドである、請求項16 に記載の方法。 18. 前記アルコールが、N−(2−チエン−2−イルエチル)−4−(フェニ ルアミノ)−4−(ヒドロキシメチル)ピリジンである、請求項14に記載の方法 。 19. 還元工程が不活性有機溶媒中で実施される、請求項14に記載の方法。 20. 前記不活性有機溶媒がTHFである、請求項19に記載の方法。 【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年11月13日 【補正内容】 請求の範囲 1. ピペリジン誘導体を製造する方法であって、 ピペリドンを第1アミンと縮合させて4−アミノ−4−カルボキシアミノ−ピペ リジンを形成させ、このとき該ピペリドンの窒素原子および該4−アミノ−4− カルボキシアミノ−ピペリジンのピペリジン部分の窒素原子が、−COO−(C H2)nCH3置換基(nは0から約10までの整数)を有する工程;および 前記縮合反応に引き続き、前記4−アミノ−4−カルボキシアミノ−ピペリジン の前記−COO−(CH2)nCH3基を加水分解させてピペリジン加水分解生成物 を形成させ、このとき該ピペリジン加水分解生成物は式R−(CH2)n−O−Ms のメシレート(メタンスルホニル)と縮合して、窒素置換されたR−(CH2)n−ピ ペリジン生成物を形成し、このときRはフェニル、チエニルまたは4−エチル− 4,5−ジヒドロ−5−オキソ−1H−テトラゾル−1−イルであり、nは1か ら約10までのいずれかの整数であり、そしてMsはメタンスルホニルである工 程をさらに含む、方法。 2. 前記第1アミンがアニリンである、請求項1に記載の方法。 3. 前記−COO−(CH2)nCH3置換基のnが2である、請求項1に記載の 方法。 4. ピペリジン誘導体を製造する方法であって、 ピペリドンを第1アミンと縮合させて4−アミノ−4−カルボキシアミノ−ピペ リジンを形成させ、このとき該ピペリドンの窒素原子および該4−アミノ−4− カルボキシアミノ−ピペリジンのピペリジン部分の窒素原子が−COO−(CH2 )nCH3置換基(nは0から約10までの整数)を有しており、前記4−アミノ −4−カルボキシアミノ−ピペリジンの形成中に、前記ピペリドンがクロロホル ムと反応してエポキシド中間体を形成し、次いで該エポキシドが前記第1アミン と反応して前記4−アミノ−4−カルボキシアミノ−ピペリジンを形成すること を含む、方法。 5. 前記エポキシドがジクロロエポキシドである、請求項4に記載の方法。 6. 前記ピペリドンが1−カルボエトキシ−4−ピペリドンである、請求項1 に記載の方法。 7. 前記4−アミノ−4−カルボキシアミノ−ピペリジンが1−(カルボエト キシ)−4−(フェニルアミノ)−4−ピペリジンカルボキシアニリドである、請 求項6に記載の方法。 8. 前記縮合反応に引き続き、前記4−アミノ−4−カルボキシアミノ−ピペ リジンの前記−COO−(CH2)nCH3基を加水分解させてピペリジン加水分解 生成物を形成させる工程をさらに含む、請求項4に記載の方法。 9. 前記ピペリジン加水分解生成物が4−(フェニルアミノ)−4−ピペリジン カルボキシアニリドである、請求項8に記載の方法。 10. 前記−COO−(CH2)nCH3基が有機溶媒中でアルカリ塩基の過剰量 を用いて加水分解される、請求項8に記載の方法。 11. 前記アルカリ塩基が水酸化カリウムであり、かつ前記有機溶媒がイソプ ロピルアルコールである、請求項10に記載の方法。 12. ピペリジン誘導体の製造方法であって、 4−アミノ−4−カルボキシアミノ−ピペリジンが式R−(CH2)n−O−Msの メシレート(メタンスルホニル)と縮合されて、窒素置換されたR−(CH2)n− ピペリジン生成物を形成し、このときRはフェニル、チエニルまたは4−エチル −4,5−ジヒドロ−5−オキソ−1H−テトラゾル-1−イルであり、nは1か ら約10までのいずれかの整数であり、Msはメタンスルホニルである、方法。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. ピペリドンを第1アミンと縮合させて4−アミノ−4−カルボキシアミノ −ピペリジンを形成させることを含む、ピペリジン誘導体の製造方法。 2. 前記第1アミンがアニリンである、請求項1に記載の方法。 3. 前記ピペリドンの窒素原子および前記4−アミノ−4−カルボキシアミノ −ピペリジンのピペリジン部分の窒素原子が、−COO−(CH2)nCH3置換基 (nは0から約10までの整数)を有する、請求項1に記載の方法。 4. 前記4−アミノ−4−カルボキシアミノ−ピペリジンの形成中に、前記ピ ペリドンがクロロホルムと反応して中間体エポキシドを形成し、次いで、該エポ キシドが前記第1アミンと反応して前記4−アミノ−4−カルボキシアミノ−ピ ペリジンを形成する、請求項1に記載の方法。 5. 前記エポキシドがジクロロエポキシドである、請求項4に記載の方法。 6. 前記ピペリドンが1−カルボエトキシ−4−ピペリドンである、請求項1 に記載の方法。 7. 前記4−アミノ−4−カルボキシアミノ−ピペリジンが1−(カルボエト キシ)−4−(フェニルアミノ)−4−ピペリジンカルボキシアニリドである、請 求項6に記載の方法。 8. 前記縮合反応に引き続き、前記4−アミノ−4−カルボキシアミノ−ピぺ リジンの前記−COO−(CH2)nCH3基を加水分解してピペリジン加水分解生 成物を形成する工程をさらに含む、請求項3に記載の方法。 9. 前記ピペリジン加水分解生成物が4−(フェニルアミノ)−4−ピペリジン カルボキシアニリドである、請求項8に記載の方法。 10. 前記−COO−(CH2)nCH3基が有機溶媒中でアルカリ塩基の過剰量 を用いて加水分解される、請求項8に記載の方法。 11. 前記アルカリ塩基が水酸化カリウムであり、かつ前記有機溶媒がイソプ ロピルアルコールである、請求項10に記載の方法。 12. 前記ピペリジン加水分解生成物を式R−(CH2)n−O−Msのメシレー ト(メタンスルホニル)と縮合させて、窒素置換されたR−(CH2)n−ピペリジ ン生成物を形成し、このときRはフェニル、チエニルまたは4−エチル-4,5− ジヒドロ−5−オキソ−1H−テトラゾル−1−イルであり、nは1から約10 までのいずれかの整数であり、Msはメタンスルホニルである、請求項8に記載 の方法。 13. 前記R−(CH2)n−ピペリジン生成物をアルキル化して第3アミドを形 成する工程をさらに含む、請求項12に記載の方法。 14. 前記第3アミドを還元してアルコールを形成する工程をさらに含む、請 求項13に記載の方法。 15. 4−アミノ−4−カルボキシアミノ−ピペリジンをアルキル化して第3 アミドを形成させ、次いで該第3アミドを還元してアルコールを形成させること を含む、ピペリジン誘導体の製造方法。 16. 前記第3アミドが過水素化物を用いて前記アルコールに還元される、請 求項15に記載の方法。 17. 前記過水素化物がリチウムトリエチルボロヒドリドである、請求項16 に記載の方法。 18. 前記アルコールが、N−(2−チエン−2−イルエチル)−4−(フェニ ルアミノ)−4−(ヒドロキシメチル)ピリジンである、請求項14に記載の方法 。 19. 前記還元工程が不活性有機溶媒中で実施される、請求項14に記載の方 法。 20. 前記不活性有機溶媒がTHFである、請求項19に記載の方法。 21. 前記アルコールをアルキル化して1〜約4の炭素原子を含むアルキル部 分を有するエーテルを形成する工程をさらに含む、請求項14に記載の方法。 22. 前記アルコールが、THFおよびクラウンエーテルの存在下にアルキル ハライドを用いてアルキル化される、請求項21に記載の方法。 23. 前記クラウンエーテルが15−クラウン−5である、請求項22に記載 の方法。 24. 前記アルキルハライドが沃化メチルであり、かつ前記アルキル部分が1 つの炭素原子を含む、請求項23に記載の方法。 25. 前記エーテルをCH3(CH2)nCOCl(式中、nは0〜約4のいずれ かの整数)と反応させてアミドを形成させる工程をさらに含む、請求項23に記 載の方法。 26. 前記エーテルのアルキル部分が1つの炭素原子を有し、かつ前記エーテ ルがCH3CH2COClと反応させられてスフェンタニルを形成する、請求項2 5に記載の方法。 27. 前記エーテルがメチレンクロリド中で反応させられて前記スフェンタニ ルを形成する、請求項26に記載の方法。 28. 前記スフェンタニルをスフェンタニルのクエン酸塩に変換する工程をさ らに含む、請求項26に記載の方法。 29. ピペリジン誘導体を製造する方法であって、 a) 1−カルボエトキシ−4−ピペリドンを第1アミンと縮合させて1−(カ ルボエトキシ)−4−(フェニルアミノ)−4−ピペリジンカルボキシアニリドを 形成させ; b) 前記1−(カルボエトキシ)−4−(フェニルアミノ)−4−ピペリジンカル ボキシアニリドを加水分解して、4−(フェニルアミノ)−4−ピペリジンカルボ キシアニリドを形成させ; c) 前記4−(フェニルアミノ)−4−ピペリジンカルボキシアニリドを式R− (CH2)n−O−Msのメシレート(メタンスルホニル)と縮合させて、窒素置換 されたR−(CH2)n−ピペリジン生成物を形成させ、このときRはフェニル、チ エニルまたは4−エチル-4,5−ジヒドロ−5−オキソ−1H−テトラゾル−1 −イルであり、nは1から約10までのいずれかの整数であり、そしてMsはメ タンスルホニルであり; d) 前記R−(CH2)n−ピペリジン生成物をアルキル化して第3アミドを形成 させ; e) 前記第3アミドを還元してアルコールを形成させ、このとき該アルコール がN−(2−チエン−2−イルエチル)−4−(フェニルアミノ)−4−(ヒドロキ シメチル)ピリジンであり; f) 前記アルコールをアルキル化してエーテルを形成させ; g) 前記エーテルをCH3CH2COClと反応させてスフェンタニルを形成さ せ; h) 前記スフェンタニルをスフェンタニルのクエン酸塩に変換させることを含 む、方法。 30. 前記縮合がTHFの存在下に行われる、請求項1に記載の方法。 31. 前記第3アミドがクラウンエーテルの存在下に形成される、請求項13 に記載の方法。 32. 前記クラウンエーテルが15−クラウン−5である、請求項31に記載 の方法。
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