JPH09505628A - 第四アンモニウム消毒剤および選択されたジカルボキレート金属イオン封鎖剤を含有する硬質表面用アルカリ性液状クリーニング組成物 - Google Patents
第四アンモニウム消毒剤および選択されたジカルボキレート金属イオン封鎖剤を含有する硬質表面用アルカリ性液状クリーニング組成物Info
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Abstract
(57)【要約】
硬質表面用アルカリ性液状クリーニングおよび消毒組成物を開示する。この組成物は約0.001〜約15重量%のC4−C7ジカルボキレートまたはヒドロキシジカルボキレート、約0.005〜約10重量%の第四アンモニウム消毒剤、約0.001〜約15重量%の洗浄界面活性剤、約8.5〜約13のpH、約15〜98重量%の水、および0〜約20重量%の7.7より小さい水素結合パラメーターを有する有機溶媒を含んでなる。この組成物は硬質表面の縞のないクリーニングおよび消毒を提供するために使用できる。そのうえ、選択されたジカルボキレートの存在において、第四アンモニウム消毒剤はその消毒特性を保持し、そして溶液から沈澱を生じない。この組成物は乾燥配合物として製造することができる。
Description
【発明の詳細な説明】
第四アンモニウム消毒剤および選択されたジカルボキレート金属イオン
封鎖剤を含有する硬質表面用アルカリ性液状クリーニング組成物
発明の分野
本発明は、第四アンモニウム消毒剤および選択されたジカルボキレート金属イ
オン封鎖剤を含有する、安定な、硬質表面用アルカリ性液状クリーニング組成物
に関する。
発明の背景
硬水金属イオン封鎖剤を含有するものを包含する、硬質表面用アルカリ性液状
クリーニング組成物はよく知られている。アルカリ性は改良された油クリーニン
グ特性を提供するが、金属イオン封鎖剤の使用をしばしば必要とする。アルカリ
性組成物において、2価のカチオン、例えば、Mg++、Ca++、は硬水の中の炭
酸塩および他のアニオン種と反応し、固体状沈澱物を形成する。これらの沈澱は
、硬質表面上に形成され、その結果可視の薄膜として見えるか、または使用前に
硬質水道水で希釈されるときアルカリ性濃厚物の中に形成されることがある。金
属イオン封鎖剤(例えば、リン酸塩、EDTA、ポリカルボキレート)を、硬質
表面用アルカリ性クリーニング組成物の中に混入し、これらの不溶性塩の形成を
防止する。金属イオン封鎖剤は硬水のカチオンと結合し、その結果不溶性硬水沈
澱物の形成を防止する。
硬質表面用酸性液状クリーニングおよび消毒組成物もまたよく知られている。
これらの組成物は、通常、浴室の硬質表面を清浄および消毒するために使用され
る。アルカリ性組成物と異なり、これらの酸性組成物は第四アンモニウム消毒剤
を含有することができる。第四アンモニウム消毒剤は、典型的には、アルカリ性
組成物の中の硬水金属イオン封鎖剤と適合性ではない。酸性組成物は金属イオン
封鎖剤を必要としない。なぜなら、2価の硬水カチオンは酸性の環境において固
体状沈澱物を容易に形成ぜず、例えば、2価のカチオンと反応して固体状沈澱物
を形成するために十分な量のアニオン種が酸性組成物の中に存在しないからであ
る。組成物の中に金属イオン封鎖剤が存在しないと、第四アンモニウム消毒剤は
酸性硬質表面クリーニング組成物の中にいっそう容易に混入することができる。
しかしながら、第四アンモニウム消毒剤は薄膜および縞の形成に寄与し、そして
酸性組成物は油状汚れのクリーニングにおいてアルカリ性組成物ほど有効ではな
い。
以上説明したように、第四アンモニウム消毒剤および金属イオン封鎖剤の双方
を含有する、安定な、硬質表面用アルカリ性液状クリーニング組成物が要求され
ている。したがって、本発明の目的はこのような組成物を提供することである。
他の目的は、また、硬質表面上に薄膜または縞を形成しない、このような組成物
を提供することである。
発明の概要
本発明は、硬質表面用アルカリ性液状クリーニング組成物であって、約0.0
01〜約15重量%のC4−C7ジカルボキレート金属イオン封鎖剤、約0.00
5〜約10重量%の第四アンモニウム消毒剤、約0.001〜約15重量%の双
性イオン、非イオンまたはカチオンの洗浄界面活性剤、またはそれらの混合物、
約8.5〜約13のpH、約15〜約98重量%の水、および0〜約20重量%
の7.7より小さい水素結合パラメーターを有する有機溶媒を含んでなる、硬質
表面用アルカリ性液状クリーニング組成物に関する。この組成物は硬質表面の縞
のないクリーニングおよび消毒を提供するために使用することができる。第四ア
ンモニウム消毒剤は、選択したジカルボキレート金属イオン封鎖剤により不活性
化または沈澱しない。第四アンモニウム消毒剤は通常硬質表面用アル
カリ性クリーナーと適合せず、そしてこのような消毒剤および金属イオン封鎖剤
は硬質表面の過度の薄膜および縞の形成を引き起こすことはよく知られている。
すべての比、部および百分率は、本明細書において特記しない限り、重量によ
る。
発明の具体的説明
本発明による硬質表面用アルカリ性液状クリーニング組成物は、第四アンモニ
ウム消毒剤と選択されたジカルボキレート金属イオン封鎖剤との独特な組み合わ
せを含有する。界面活性剤
本発明によるアルカリ性液状組成物において使用されるための選択された洗浄
界面活性剤は、驚くべきことには、第四アンモニウム消毒剤を沈澱または不活性
化しない。われわれは、モノ‐、ジ‐およびトリ‐カルボキレート、ならびによ
く知られている金属イオン封鎖剤(例えば、リン酸塩、EDTA、DTPA、ポ
リカルボキレートポリマー)を、アルカリ性組成物における金属イオン封鎖能力
および金属イオン封鎖剤との適合性について試験した。本明細書において記載す
るC4−C7ジカルボキレートのみが、すぐれた金属イオン封鎖特性を示し、そし
てアルカリ性組成物の中の第四アンモニウム消毒剤が存在しても化学的に安定で
あった。
本発明において選択されたジカルボキレート金属イオン封鎖剤と第四アンモニ
ウム消毒剤との適合性を証明するために、下記の試験を実施した。いくつかのア
ルカリ性溶液(pH9.8)を調製し、各溶液は下記の処方を有するが、異なる
「被験物質」を含んでなるものとした(被験物質の説明について、表1を参照の
こと)。
約100mlの各アルカリ性溶液を400mlの14gpg(グレイン/ガロン
)の水道水で希釈し、120°Fに72時間までの間に加熱し、そして沈澱の形
成について目視により観察した(すべての観察された沈澱は実際に約5時間以内
に生じた)。表1において(*)で示す特定の溶液は硬質表面の沈澱のみに関連
し、すなわち、被験物質は第四アンモニウム化合物と適合性であったが、硬水カ
チオンを金属イオン封鎖することができなかったことを示す。試験の間に観察さ
れたすべての他の沈澱は、ほとんどアルカリ性溶液の中の被験物質と第四アンモ
ニウム消毒剤との間での不適合性によるものであった。試験試験は下記表1に示
される通りであった。
表1に示すように、C4−C7ジカルボキレートのみが硬水カチオンを金属イオ
ン封鎖し、そして第四アンモニウム消毒剤と適合性であった。モノカルボキレー
トは第四アンモニウム消毒剤と適合性であったが、硬水カチオンを金属イオン封
鎖しなかった。すべての他の被験物質は第四アンモニウム消毒剤と固体状沈澱物
を形成し、これらの他の被験物質はC3、C8およびC9ジカルボキレート、トリ
カルボキレート(クエン酸)、リン酸塩、EDTAおよびDTPA、およびポリ
カルボキレートポリマー(SokalanR−C9、ポリアクリレート)であっ
た。
本発明のアルカリ性液状組成物は、約0.001〜約15重量%、好ましくは
約0.01〜約2.5重量%、より好ましくは約0.02〜約0.5重量%の下
記の式を有する金属イオン封鎖剤を含んでなる:
式中、各R基は水素およびヒドロキシル基、好ましくはヒドロキシル基であり、
各Mは水素、アンモニウム、置換アンモニウムまたはアルカリ金属であり、そし
てXは1〜4である。したがって、塩基性ジカルボキレート構造は4〜7個の炭
素原子を含有する。このようなジカルボキレートは、例えば、スクシネート、タ
ートレート、グルタレート、およびサッカレートを包含する。最も好ましいジカ
ルボキレートはタートレートである。
以下の理論に拘束されることを意図するものではないが、C4−C7ジカルボキ
レートは、それらの構造のために、第四アンモニウム基よりも2価のカチオンの
選択的な金属イオン封鎖に極めて適するものと信じられる。ジカルボキレートは
2価のカチオン種上の2つの活性部位において結合が可能となり、これによっ
て2つの別々の第四級種との2つの単結合を合わせたものよりも安定となる。し
たがって、2価のカチオンは1価のカチオン種よりも好ましい。
本発明における硬質表面用アルカリ性液状クリーニング組成物は、直接適用す
ることができるか、または水性液体(例えば、硬水または脱イオン水)によって
使用する前に希釈することができる。水道硬水で希釈したときでさえ、本発明に
おけるアルカリ性組成物は長い間安定である。大部分の希釈可能な硬質表面用ク
リーナーは、使用直前に希釈され、その後長期間貯蔵されない。ほとんどの希釈
されたアルカリ性組成物の貯蔵の間、カルシウム塩およびマグネシウム塩は、硬
水希釈物の中に存在する炭酸塩および他のアニオン種(例えば、少なくとも約5
gpg)と不溶性塩を形成する。本明細書において記載するジカルボキレート金
属イオン封鎖剤は、約40°F(4℃)〜約100°F(38℃)の温度範囲に
おいて約12カ月までの間、アルカリ性組成物を沈澱不存在の状態に保持する。第四アンモニウム消毒剤
本発明の組成物は第四アンモニウム消毒剤を含んでなる。適当な第四アンモニ
ウム化合物は、硬質表面への局所的適用のために洗浄剤の分野において知られて
いるものである。
好ましい第四アンモニウム消毒剤は、下記式を有する:
式中、R1は約8〜約20、好ましくは約12〜約18個の炭素原子を含有する
、置換または非置換のアルキルまたはアルキレン基であり、R2、R3およびR4
の各々は1〜4個の炭素原子を有する、置換または非置換のアルキルまたはアル
キレン基およびベンジル基の群より選択され、通常二以上のベンジル基が存在す
る。R2、R3およびR4基のうちの二つは、炭素−炭素エーテル、またはイミノ
結合により接合して環構造を形成することができる。Xはハロゲン原子、サルフ
ェート基、ナイトレート基または他の偽ハロゲン基である。
好ましい第四アンモニウム消毒剤は、N−アルキル(C12−C18)ベンジルジ
メチルアンモニウムクロライド、N−アルキル(C12−C18)ジメチルエチルベ
ンジルアンモニウムクロライド、およびジ−N−アルキル(C8−C10)ジメチ
ルアンモニウムクロライドである。洗浄界面活性剤
本発明によるアルカリ性液状組成物は、双性イオン、非イオン、およびカチオ
ンの洗浄界面活性剤、ならびにそれらの混合物からなる群より選択される洗浄界
面活性剤を含んでなる。これらの一般的な群内の界面活性剤は、硬質表面用クリ
ーニング組成物において使用される洗浄剤の分野において知られているものであ
る。本発明における組成物は、典型的には、約0.05〜約10重量%、好まし
くは約0.25〜約3重量%、より好ましくは約0.5〜約3重量%の洗浄界面
活性剤を含んでなる。洗浄界面活性剤の濃度は、もちろん、界面活性剤の種類お
よび組成物が濃厚物(例えば、使用前の希釈に適する)であるか、またはすぐに
使用できる配合物であるかどうかに依存するであろう。
a. 双性イオン界面活性剤
組成物は好ましくは双性イオン界面活性剤を含んでなる。双性イオン界面活性
剤は、カチオン基、好ましくは第四アンモニウム基、およびアニオン基、好まし
くはカルボキレート、サルフェートおよび/またはスルホネート基を含有する。
したがって、双性イオン界面活性剤はカチオン基およびアニオン基の双方を含有
し、そして実質的に電気的に中性であり、ここで界面活性剤分子上のアニオン電
荷およびカチオン電荷の数は実質的に同一である。これらの双性イオン界面活性
剤は硬質表面のクリーニングのために、pH範囲の大部分にわたって両性特性を
維持するので、好ましい。本発明における組成物において有用ないくつかの双性
イオン界面活性剤は、米国特許第5,108,660号(この記載は引用するこ
とによって本明細書の開示の一部とされる)に記載されている。
好ましい双性イオン界面活性剤は、下記式を有する:
式中、R7は約8〜約20、好ましくは約10〜約18、最も好ましくは約12
〜約16個の炭素原子を含有するアルキル基であり、各R8は水素または1〜約
4個の炭素原子を含有する短鎖アルキルまたは置換アルキル、好ましくはメチル
、エチル、プロピル、ヒドロキシ置換エチルまたはプロピルおよびそれらの混合
物の群から選択される基、好ましくはメチルであり、各R9は水素およびヒドロ
キシ基の群から選択され、そして「n」は1〜約4、好ましくは2〜約3、より
好ましくは約3の数であり、約1以下のヒドロキシ基がC(R9)2部分の中に存
在する。R7基は分枝鎖状および/または不飽和であることができ、そしてこの
ような構造は、直鎖状アルキルR7基との混合物の一部分として使用したときで
さえ、スポッティング/薄膜形成の利点を提供することができる。R8基は、ま
た、結合して環構造を形成することができる。
好ましいヒドロカルビル−アミドアルキレンスルホベタイン洗浄界面活性剤は
、C10−C14脂肪族アシル−アミドプロピレン(ヒドロキシプロピレン)スルホ
ベタイン、例えば、Sherex Companyから商品名「Varion
CAS Sulfobetaine」で入手可能な洗浄剤、を包含する。また、
ココアミド−プロピルベタイン、例えば、Sherex Companyから商
品名「Varion CADG Betaine」で入手可能な洗浄剤もまた好
ましい。
他の適当な双性イオン洗浄界面活性剤は、米国特許第4,287,080号の
第4カラムおよび米国特許第4,557,853号(それらの双方は引用するこ
とによって本明細書の開示の一部とされる)に記載されている。
b. 非イオン界面活性剤
この組成物において使用するための適当な非イオン界面活性剤は、アルキレン
オキシド縮合物、アミドおよび半極性非イオン物質を包含する。これらの界面活
性剤は、米国特許第4,287,080号の第6〜9カラム(これを引用するこ
とによって本明細書の開示の一部とされる)に記載されている。
本組成物において使用されるアルキレンオキシド縮合物は、アルキレンオキシ
ド基(親水性である)と有機疎水性化合物(これは脂肪族またはアルキル芳香族
であることができる)との縮合により製造された化合物として、広く定義される
。特定の疎水性基と縮合される親水性またはポリアルキレン基の長さは、親水性
要素と疎水性要素の間の所望程度のバランスを有する水溶性化合物を生成するよ
うに容易に調節することができる。
本組成物において使用されるアミド型非イオン界面活性剤は、アンモニア、約
7〜約18個の炭素原子を有する。これらのアシル部分は、通常天然に見出され
るグリセリド、例えば、ヤシ油、パーム油、大豆油および獣脂から誘導されるが
、合成的に、例えば、石油の酸化によるか、またはFischer−Trops
ch法により、誘導することができる。
本組成物において使用される半極性非イオン界面活性剤は、アミンオキシド、
ホスフィンオキシドおよびスルホキシドを包含する。アミンオキシド界面活性剤
は、一般式[RR’R”N→O]を有し、式中Rは約10〜約28個の炭素原子
、
好ましくは約10〜約16個の炭素原子を含有するアルキル基であり、そしてR
’およびR”の各々は1〜約3個の炭素原子を含有するアルキル、アルキレン、
ヒドロキシアルキル、およびヒドロキシアルキレン基の群から選択される。他の
適当なアミンオキシドは米国特許第4,470,923号(この記載は引用する
ことによって本明細書の開示の一部とされる)に記載されている。適当なホスフ
ィンオキシドの非イオン界面活性剤は、典型的には、8〜28個の炭素原子、好
ましくは8〜16個の炭素原子を含有するアルキルまたはヒドロキシアルキル部
分、および1〜3個の炭素原子を含有するアルキルおよびヒドロキシアルキル基
の群から選択される2つのアルキル部分を含有する。適当なスルホキシドは、典
型的には、8〜18個の炭素原子を含有するアルキルまたはヒドロキシアルキル
部分、および1〜3個の炭素原子を含有するアルキルおよびヒドロキシアルキル
基の群から選択される1つのアルキル部分を含有する。
C. カチオン界面活性剤
前述の第四アンモニウム消毒剤に加えて、本組成物において使用するために適
当なカチオン界面活性剤は、疎水性基(または、好ましさに劣るが、それらが短
い場合、例えば、約8〜約10個の炭素原子を含有する場合は二つの疎水性基)
を含有し、典型的にはC8−C18の範囲のアルキル基、および、必要に応じて、
1または2以上の基、例えば、エーテルまたはアミド、好ましくは疎水性基を中
断するアミド基、を含有するものである。溶媒
本発明による組成物は、約15〜98重量%の水および0〜20重量%の有機
溶媒を含んでなるアルカリ性液体である。この組成物は好ましくは約25〜約9
5重量%、より好ましくは約45〜約90重量%の水、および約1〜約20重量
%、より好ましくは約5〜約10重量%の有機溶媒を含んでなる。
本発明における有機溶媒は水素結合パラメーターにより定義され、ここで水素
結合パラメーターはユニオン・カーバイド(Union Carbide)社の
刊行物である「The Hoy」(引用することによって本明細書の開示の一部
とされる)に記載されているような溶解度パラメーターである。水素結合パラメ
ーターは、下記式を使用して計算される:
式中γHは水素結合パラメーターであり、αは凝集数であり、
そして、γTは下記式から得られる溶解度パラメーターである:
式中、△H25は25℃(77°F)における蒸発熱であり、そしてRは気体定数
(1.987カロリ0/モル/度)であり、Tは絶対温度(°K)であり、Tb
は沸点(°K)であり、Tcは臨界温度(°K)であり、dは密度(g/ml)
であり、そしてMは分子量である。
本発明による組成物において使用する有機溶媒は、約7.7より小さい、好ま
しくは約2〜約7、なおより好ましくは約3〜約6の水素結合パラメーターを有
する。より低い数値の溶媒は組成物の中の可溶化がより困難となり、そして光沢
のある表面上の可視残留物を残す傾向がより大きくなる。油の汚れのよりすぐれ
たクリーニング性能を提供するために、より高い数値はより多くの溶媒を必要と
する。
有機溶媒は好ましくはモノエタノールアミンおよび/またはベーターアミノア
ルカノールを含んでなる。これらの好ましい有機溶媒は、硬質表面のスポッティ
ングおよび薄膜形成の減少を助ける。モノエタノールアミンおよびベーターアミ
ノアルカノールは、組成物のpHが約11.0以上、特に11.7以上であると
き、主として溶媒として働く。本発明における組成物は、好ましくは約0.05
〜約10重量%、より好ましくは約0.05〜約5重量%のモノエタノールアミ
ンおよび/またはベーターアミノアルカノールを含んでなる。モノエタノールア
ミンおよび/またはベーターアミノアルカノールを含有する溶媒系は、米国特許
第5,108,660号(この記載は引用することによって本明細書の開示の一
部とされる)に記載されている。
他の適当な有機溶媒は、硬質表面用アルカリ性液状クリーニング組成物におい
て使用される洗浄剤の分野においてよく知られている極性有機溶媒を包含する。
これらの他の溶媒は、好ましくは、すぐれたクリーニング活性を有する極性有機
溶媒である。これらの溶媒は、例えば、ドライクリーニングにおいて、硬質表面
のクリーナー工業および金属加工工業において、使用される既知の「脱油性」溶
媒の任意のものであることができる。多数のこれらの極性有機溶媒は、アルキル
以外のシクロアルキル型の炭化水素またはハロゲン化炭化水素を含んでなり、そ
して室温よりかなり高い、例えば、約20℃(68°F)以上の沸点を有する。
本発明におけるアルカリ性液状組成物の配合者は、ある部分ではすぐれた油除
去特性を提供する必要性により、そしてある部分では、美的考慮により、有機溶
媒を選択することになろう。例えば、ケロシン炭化水素は油除去のために非常に
よく機能するが、悪臭を有することがある。ケロシンは、商業的状況においてさ
え、使用前に極めてきれいでなくてはならない。家庭において使用するために、
悪臭は許容されえず、配合者は比較的快い臭気、または香料により合目的的に変
更することができる臭気を有する溶媒を選択するであろう。
C6−C1アルキル芳香族溶媒、特にC6−C9アルキルベンゼン、好ましくはオ
クチルベンゼンは、きわめてすぐれた油除去特性を示し、そしてマイルドな快い
臭気を有する。同様に、少なくとも約100℃(212°F)の沸点を有す
るオレフィン溶媒、特にアルファ−オレフィン、好ましくは1−デセンまたは1
−ドデセンはきわめてすぐれた油除去溶媒である。
一般に、本発明において有用なグリコールエーテルは式R17O(R18O)mH
を有し、式中各R17は約3〜約8個の炭素原子を含有し、各R18はエチレンまた
はプロピレンであり、そしてmは1〜約3の数である。最も好ましいグリコール
エーテルは、モノプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレング
リコールモノブチルエーテル、モノプロピレングリコールモノブチルエーテル、
ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、モノエチレングリコールモノヘキ
シルエーテル、モノエチレングリコールモノブチルエーテル、およびそれらの混
合物の群から選択される。
本発明における組成物において使用するために好ましい有機溶媒は、それらの
分子構造の中に6〜約16個の炭素原子を含有するジオールである。ジオールは
、すぐれた油除去能力に加えて、表面、例えば、浴槽およびシャワー室の壁から
カルシウム石鹸の汚れを除去する能力を組成物に付与するので、特に好ましい。
8〜12個の炭素原子を含有するジオールは好ましい。最も好ましいジオール溶
媒は、2,2,4−トリメチル−1,3−プロパンジオールである。
溶媒、例えば、松油、オレンジテルペン、ベンジルアルコール、n−ヘキサノ
ール、C1-4アルコールのフタル酸エステル、ブトキシプロパノール、ブチルカ
ルビトール(Butyl Carbitol)および1(2−n−ブトキシ−1
−メチルエトキシ)プロパン−2−オール(また、ブトキシプロポキシプロパノ
ールまたはジプロピレングリコールモノブチルエーテル)、ヘキシルジグリコー
ル(Hexyl Carbitol)、ブチルトリグリコール、ジオール、例え
ば、2,2,4−トリメチル−1,3−プロパンジオール、およびそれらの混合
物を使用することができる。ブトキシ−プロパノール溶媒は、約20重量%以下
、好ましくは10重量%以下、より好ましくは約7重量%以下の第二異性体を有
す
るべきであり、ここでブトキシ基は臭気を改良するためにプロパノールの第二原
子に結合している。
クリーニング作用をわずかにもつか、またはもたない有機溶媒を、また、本発
明における組成物において使用することができる。このような溶媒の例は、メタ
ノール、エタノール、イソプロパノール、エチレングリコール、プロピレングリ
コール、およびそれらの混合物を包含する。アルカリ性
本発明のアルカリ性液状組成物は、約8.5〜約13、好ましくは約9.7〜
約12、より好ましくは約9.7〜約11.5のpHを有するように配合する。
アルカリ性は組成物の油クリーニング特性に寄与する。要求されるpHは、既知
のアルカリ性物質および緩衝系の使用により、得ることができそして維持するこ
とができる。
組成物において使用するために好ましい緩衝系は、モノエタノールアミンおよ
び/またはベーターアミノアルカノールと、必要に応じて、しかし好ましくは、
共緩衝剤および/またはアンモニア、他のC2−C4アルカノールアミン、アルカ
リ金属水酸化物、ケイ酸塩、ホウ酸塩、炭酸塩、重炭酸塩、およびそれらの混合
物の群から選択されるアルカリ性物質とを含んでなる。好ましい共緩衝剤/アル
カリ性物質はアルカリ金属水酸化物である。前述したように、モノエタノールア
ミンおよび/またはベーターアミノアルカノールは、また、組成物内で約11.
0以上のpH値においてクリーニング溶媒として作用することができる。乾燥配合物
必要に応じて、本発明の組成物は、下記の成分を含んでなる乾燥配合物として
調製することができる:
a) 約10〜約40重量%、好ましくは約12〜約30重量%、より好ましく
は約15〜約20重量%の前述のC4−C7ジカルボキレート金属イオン
封鎖剤、
b) 約5〜約60重量%、好ましくは約15〜約45重量%、より好ましくは
約25〜約35重量%の前述の第四アンモニウム消毒剤、
c) 約20〜約80重量%、好ましくは約30〜約70重量%、より好ましく
は約45〜約60重量%の前述の洗浄界面活性剤、および
d) 20℃(68°F)において水性液体で希釈したとき、約8.5〜約13
のpHを与えるために十分な量のアルカリ性源、前記希釈は乾燥配合物の約5〜
約60重量%を構成する。
乾燥配合物に対する主要な点は、前述のアルカリ性液状配合物の場合と同様に
、第四アンモニウム消毒剤と、選択されたジカルボキレート金属イオン封鎖剤と
の組み合わせである。水性溶媒(例えば、脱イオン水、水道水、水性有機希釈剤
)で希釈したとき、乾燥配合物は、前述のアルカリ性液状組成物のそれに類似す
るクリーニング、消毒、薄膜形成/スポッティングおよび安定性の特性を有する
、硬質表面用アルカリ性液状クリーニングおよび消毒組成物に変換される。
実施例
本発明の硬質の表面用クリーニング組成物を下記の実施例により例示する。特
記しない限り、値は重量%である。
配合物B、C、およびDは、本発明の、それぞれ、希薄、濃厚および乾燥の組
成物である。配合物Aは典型的な硬質表面用アルカリ性クリーニング組成物であ
る。下記の試験を使用して配合物A、BおよびCの性能を評価した。
汚れたパネルの調製
エナメルをはねかけた小切れを選択し、そして温和な、軽質液状クレンザーで
クリーニングし、次いでイソプロパノールでクリーニングし、そして蒸留水また
は脱イオン水ですすぐ。特定量(0.05〜0.75g/プレート)の油状粒状
汚れを秤量し、アルミニウム箔のシート上に置く。油状粒状汚れは、約77.8
重量%の商用植物油と、約22.2重量%の腐植土、微細セメント、粘土、酸化
第一鉄、およびカーボンブラックから構成された粒状汚れとの混合物である。こ
の汚れをスパチュラで広げ、そして標準的な3インチの幅、1/4インチの毛羽
のペイントローラーで均一にロール塗りする。次いで、均一なコーティングが達
成されるまで、均一な汚れを清浄なエナメルパネル上にロール塗りする。次いで
、パネルを予熱炉の中に入れ、そして130〜150℃(266〜302°F)
において35〜90分間焼付ける。パネルを室温に放冷し、そして直ちに使用す
るか、または1または2日以上の間熟成することができる。この熟成は、典型的
には除去により多いクリーニングを必要とするいっそう強靭な汚れを生成する。
汚れの除去
ガードナー直線洗浄能力装置(Gardner Straight Line
Washability Machine)を使用して、汚れの除去を実施す
る。秤量したクリーニング器具を保持するキャリッジを、この装置に装備する。
クリーニング器具はクリーン・カット(clean cut)のスポンジである
。過剰の水を絞り出し、そして1〜10gの生成物をスポンジの1つの表面に均
一に適用する。このスポンジをガードナー装置上のキャリッジの中に入れ、そし
てクリーニング試験を実施する。
クリーニングの等級付け
この方法は被験生成物のクリーニング効率を評価し、そしてそれらを参照生成
物と比較する。汚れの95〜99%を除去するために必要なストローク数(ガー
ドナー装置)を得る。下記の式を使用してクリーニング性能を等級づける{「汚
れ除去」の等級=[1/被験生成物についてのストローク数]×100×参照生
成物についてのストローク数}。この値は参照生成物について100となる。被
験生成物が参照生成物より少ないストロークを必要とする場合、被験生成物は目
盛りの等級値>100となる。被験生成物が標準より多いストロークを必要とす
る場合、それは目盛りの等級値<100となる。配合物Aを参照生成物として使
用した。
汚れ除去の格付け等級のデータ
配合物 平均等級*
A 100
B 170
C 170
4回の試験の反復、汚れたパネルは2日間熟成した。
平均等級の100と170との間の差は、95%の信頼において統計学的に有
意である。したがって、酒石酸と第四アンモニウム消毒剤の双方を含有する配合
物BおよびCは、汚れの除去において、酒石酸および第四アンモニウム消毒剤の
いずれをも含有しない配合物Aより、明らかに優れる。
ガラスのパネルについての薄膜形成/ストリーキング試験
ほぼ18×23インチの窓ガラスを温和な洗浄剤でクリーニングして、蓄積し
た汚れを除去する。次いで、ガラス上に可視の残留物が残らなくなるまで、それ
をイソプロパノールとプロピレングリコールモノブチルエーテルとのブレンドで
反復してクリーニングする。次いで、ガラスをマスキングテープで4つの等しい
大きさの1/4の部分に分割する。2mlの各被験生成物を1/4にしたペーパ
ータオルに均一に付着させ、そして特定した四分円に適用する。この湿ったペー
パータオルを四分円を全体にわたって均一にこすり、そして残留物を評価する。
次いで、パネリストに下記の絶対数(0〜7)のスケールに基づいて各ガラス
パネルの薄膜形成/ストリーキングを等級づけるように求める。
0:なし(可視の薄膜形成/ストリーキングなし)
1:軽度ないしなし
2:軽度
3:軽度ないし中程度
4:中程度
5:中程度ないし高度
6:高度(高度の薄膜形成/ストリーキング)ガラスパネル上の薄膜形成/ストリーキング
パネルのスコア単位(Panel Score Unit:psu)の等級配合物の対
平均psuの等級*
A 3.0
B 0.7
C 0.75**
*3回の試験の反復に基づく
**14gpgの水で配合物A/Bの濃度に希釈した。
平均psuの等級の3.0と0.7との間(および3.0と0.75との間)
の差は、95%の信頼において統計学的に有意である。したがって、酒石酸と第
四アンモニウム消毒剤の双方を含有する配合物BおよびCは、ガラス表面上の薄
膜形成/ストリーキングを最小とすることにおいて、酒石酸および第四アンモニ
ウム消毒剤のいずれをも含有しない配合物Aより、明らかに優れる。
殺菌の有効性
配合物Bの殺菌の有効性を、生物黄色ブドウ球菌(Staphylococc
us aureus)、緑膿菌(Pseudomonas aeruginos
a)およびサルモネラ・クロレアスイス(Salmonella chlore
asuis)に関し、¨Official Methods of Analy
sis of the Association of Official A
nalytical Chemists(AOAC)、第12版(1975)p
p.59−60に記載されている方法に従い決定した。この評価は1部の配合物
Bを64部の水で希釈した希釈物を使用して実施した。配合物Bについて、前述
の生物の各々に関して「殺菌」等級付けを行った。その結果、配合物Bの中の第
四アンモニウム化合物の消毒特性は、この組成物の中の酒石酸により「不活性化
」されなかった。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1. 硬質表面用アルカリ性液状クリーニングおよび消毒組成物であって、 a)0.001〜15重量%の式: (式中、各R基は水素およびヒドロキシル基からなる群から選択されるものであ り、Mは水素、アンモニウム、およびアルカリ金属からなる群から選択されるも のであり、そしてXは1〜4、好ましくは1である)を有する硬水金属イオン封 鎖剤、 b)0.005〜10重量%の第四アンモニウム消毒剤、 c)0.001〜15重量%の双性イオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、 非イオン界面活性剤、およびそれらの混合物からなる群から選択される洗浄界面 活性剤、 d)8.5〜13.0、好ましくは9.7〜11.5のpH、 e)15〜98重量%、好ましくは45〜95重量%の水、および f)0〜20重量%の7.7より小さい水素結合パラメーターを有する有機溶 媒 を含んでなる、組成物。 2. 硬水金属イオン封鎖剤が酒石酸、ジヒドロキシ酒石酸、およびそれらの 混合物からなる群から選択されるものである、請求項1に記載の組成物。 3. 前記組成物が0.5〜3重量%の洗浄界面活性剤を含んでなる、請求項 1に記載の組成物。 4. 前記組成物が1〜20%の3〜6の水素結合パラメーターを有する有機 溶媒を含んでなる、請求項1に記載の組成物。 5. 有機溶媒がモノエタノールアミンを含んでなるものである、請求項4に 記載の組成物。 6. Mがアルカリ金属である、請求項1に記載の組成物。 7. 硬質表面のクリーニングおよび消毒において使用するための乾燥洗浄剤 組成物であって、 a)10〜40重量%の式 (式中、各R基は水素およびヒドロキシル基からなる群から選択されるものであ り、Mは水素、アンモニウム、およびアルカリ金属からなる群から選択されるも のであり、そしてXは1〜4、好ましくは1である)を有する硬水金属イオン封 鎖剤、 b)5〜60重量%の第四アンモニウム消毒剤、 c)20〜80重量%の双性イオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、非イオ ン界面活性剤、およびそれらの混合物からなる群から選択される洗浄界面活性剤 、 d)組成物を水で希釈したとき、8.5〜13.0を提供するために十分なア ルカリ性源 を含んでなり、ここで前記希釈された組成物は0.005〜50重量%の乾燥洗 浄剤配合物を含有し、そして前記pHは68°Fにおいて測定されるものである 組成物。 8. 硬水金属イオン封鎖剤が酒石酸、ジヒドロキシ酒石酸およびそれらの混 合物からなる群で選択されるものである、請求項7に記載の組成物。 9. 前記組成物が30〜70重量%の洗浄界面活性剤を含んでなる、請求項 8に記載の組成物。 10. Mがアルカリ金属である、請求項7に記載の組成物。
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