JPH09506173A - 出産前の胎便の検出 - Google Patents
出産前の胎便の検出Info
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Abstract
(57)【要約】
胎便状態妊娠は、約14kDの特異的胎便蛋白質抗原を含む特異的胎便抗原が存在するか否か、出産前の母体の体液を分析することによって診断される。図は、レーン2における胎便抗原とレーン1における分子量標準とを示すポリアクリルアミドゲルの写真である。
Description
【発明の詳細な説明】
発明の名称:出産前の胎便の検出発明の分野
本発明は、胎便状態妊娠の非観血的出生前診断に関し、特に、尿を含む出産前
の母体の体液中の胎便抗原の検出方法に関する。発明の背景
胆汁、上皮細胞、及び他の生成物の集合物を指す用語である胎便は、胎児の腸
内にたまる。胎便は通常生後1日または2日以内に排出されるが、妊娠中のスト
レスにより、胎児が周囲の羊水に胎便を排出することがある。羊水中の胎便の存
在、すなわち「胎便状態妊娠(Meconium State Pregnancy)」は、より集中的な早
期の分娩モニタリングの必要を示している。
羊水中に胎便を伴って生まれた乳児は、羊水中に胎便を伴わないで生まれた乳
児よりも全体的な乳児評価スコアが低い。胎便の存在と関連する別の危険は、乳
児が出生時に胎便を肺に吸引するおそれがあることである。胎便吸引症候群は、
肺炎の非常に重い形であり、生まれた乳児10,000人あたり約10−20人
の乳児に対する生命を脅かす障害である。胎便吸引症候群はまた、脳性小児麻痺
のかなりの原因である。胎便状態妊娠と関連づけられるこれら及び他の危険のた
めに、羊水中に胎便(胎便着色)を伴って生まれた乳児は、胎便着色を伴わない
乳児よりも死亡率及び罹患率が高い。胎児による胎便排出を早期に出生前に検出
できる方法が非常に望ましいであろう。
現在、羊水中の胎便の存在は、羊水中の濃い着色色素の可視化によってしか診
断できない。胎便着色は、胎盤膜が破裂した時に羊水を検査することによって直
接見ることができるが、そのような遅い検出は、一般に、いかなる実際的な価値
もない。胎便は、羊水穿刺の間に得られた羊水中に視覚的に検出できる。この観
血的処置は、すべての妊婦に対して行われず、定期的な、例えば毎月の胎便のモ
ニタリングのために考慮されるには厳しすぎる処置である。さらに、視覚検査で
比較的はっきりと見える羊水は、著しい量の胎便を含んでいるであろう。
最近、特定の波長の光で羊膜の照度を利用するプローブが提案されている。こ
のプローブは、胎便内に含まれる生物学的色素の螢光を検出するものである(米
国特許第5,172,693号)。この処置は、胎便の出産前の検出を可能にす
るけれども、視覚検査に依存せず、かつ色のついていない胎便であっても検出で
き、さらにより小量の胎便をも検出できる、より優れた特異的検出手段が、強く
望まれている。図面の簡単な説明
図1は、コマシーブルー(Commassie blue)で着色されたポリアクリルアミドゲ
ルの写真であり、レーン1は分子量標準を含み、レーン2はコントロール胎便を
含む。
図2は、抗胎便抗体で調べられた実施例3のテスト試料を示すウェスタンブロ
ットの写真である。発明の概要
本発明は、尿を含む出生前(出産前)の体液中の胎便を検出するための特異的
、簡単かつ非観血的な方法を含む。約14Kの分子量(14KD)の蛋白質抗原
を含む特異的胎便抗原が、母体の体液中で同定されており、これは胎便状態妊娠
に特有のものであり、かつ羊水中に胎便が存在する徴候である。特異的抗胎便抗
体は、血清及び尿を含む出産前の複合体液中、及び視覚的に「着色されて」いな
いかもしれない羊水中の胎便抗原と結合する。出産前の試料体液中の胎便抗原を
検出しかつ定量するために、ポリアクリルアミドゲル電気泳動、ELISA、イ
ムノブロットなどを含む通常の診断方法が用いられる。そのような方法は、羊水
の視覚検査によって検出できない、非常に小量の胎便を早期に検出できる。
本発明の方法によって、例えば出産前の尿試料の分析によって妊娠をモニター
でき、胎便の早期検出と潜在的に問題のある妊娠の早期診断とを可能にする。好ましい実施態様の詳細な説明
本発明の方法おいて、尿、血液、及び羊水を含む出産前の母体の体液が、胎便
抗原が存在するか否かモニターされる。出産前の母体の体液中に胎便抗原が存在
すると、胎児による胎便排出及び胎便状態妊娠の徴候である。ここで定義される
ように、胎便抗原は、胎便中に通常存在する化合物であり、この化合物は、羊水
、尿、または血液中に存在する場合に特異的に検出できる。
出産前の体液中に存在する胎便抗原は、例えば1次元または2次元のゲル電気
泳動などのクロマトグラフィによって出産前の体液試料を分析し、出産前の試料
から得られた蛋白質パターンと既知の胎便抗原の蛋白質パターンとを比較するこ
とによって、検出される。例えば、約14キロダルトン(KD)の固有の胎便蛋
白質抗原が、分娩時に胎便で着色された羊水を示す妊婦の尿中に存在する。テス
ト試料中にこの抗原が存在すると、胎便状態妊娠の徴候である。
好ましい実施態様において、胎便抗原は、免疫学的方法によって、すなわち抗
胎便抗体に結合させることによって検出される。抗胎便抗体は、様々なELIS
Aまたはウェスタンブロット分析使用に適合でき、例えば、医者の診療室ですぐ
使うことができるか、または家で使うための診断「キット」形態で用いることが
できる。
最も好ましい実施態様において、テスト試料中に存在する胎便抗原が、例えば
、抗胎便抗体によるか、またはニトロセルロース紙もしくはプラスチックテスト
ウェルなどの非選択的結合機構によって、固体基質上に捕捉される。捕捉された
胎便抗原は、次に、例えば抗体結合によって、及び/または、本分野で既知のマ
ーカーシステムによる可視化、例えば標識抗体技術、二重抗体技術などにより、
検出されかつ定量される。
胎便に対する抗体は、当業者には既知のポリクローナルまたはモノクローナル
法によって作られる。抗体を作るために、全体的なまたは分画された胎便が、単
独で、またはアジュバントと組み合わされて、例えばウサギ、ヒツジ、ウマなど
の動物に処理される。結果として生じる抗血清が次に、抗胎便活性について、例
えば、尿及び血清などの複合体液の存在において胎便抗原に選択的に結合する能
力について、例えばラジオイムノアッセイ、酵素結合イムノアッセイ(ELIS
A)、またはウェスタンブロット分析によってスクリーニングされる。
本発明の方法では驚くべきことに、羊膜を横切り、かつ尿、血漿、及び血清を
含む出産前の体液中と羊水中とに検出可能な量が存在する胎便抗原を、同定して
いる。また驚くべきことに、胎便抗原が、血清、尿、及び羊水を含む複合体液に
おいて、クロマトグラフィ法によって検出されるかまたは前精製を伴わずに、抗
胎便抗体によって認識されるのに十分な特異度を有することが分かっている。
本発明の抗体は、胎便抗原と特異的に結合する。本発明に有用である胎便抗原
は、また、他の体組織内に存在するかもしれないが、胎便の徴候として認識され
るのに十分な特異度を試料体液において有しているはずである。例えば、胎便は
、成人の腸内にも存在するであろう腸上皮細胞抗原を含む。この抗原に対する抗
体は胎便及び腸組織の両方ともを認識するであろうが、出産前の尿中にこの抗原
の抗体を検出すると、羊水中の胎便の徴候であろう。
本発明の好ましい方法において、出産前の尿などの出産前の母体の体液が、妊
娠中、分娩及び羊膜の破裂まで、ならびに分娩及び羊膜の破裂を含めて、1回以
上集められ、胎便が存在するかどうか分析される。羊水も同様に、妊娠中及び羊
膜の破裂時に入手可能であれば、本発明の方法によって胎便が存在するかどうか
テストできるが、これは好ましい通常の分析試料ではない。母体の体液中に胎便
抗原が認識されると、妊娠及び分娩をより注意深くモニターするように医者に注
意を促す。
本発明は、以下の実施例を参照することにより、さらに理解されるであろう。
実施例1
胎便抗原と胎便状態妊娠との相関関係
分娩時の女性と妊娠していない女性及び男性とから尿試料が集められ、以下で
説明されるように、胎便が存在するかどうか分析された。羊膜の破裂時には、羊
水が胎便着色について視覚的に分析された。尿分析の結果は、羊水分析の結果と
関連づけられた。
分画されていない尿試料が、4−20%勾配のSDSポリアクリルアミドゲル
に与えられた。30マイクロリットルの各尿試料が、15μlの試料バッファと
組み合わされ、ゲルウェルに与えられた。0.5−0.7gの胎便試料を、1%
(W/V)のドデシル硫酸ナトリウムを含むpH7.0の0.1Mトリス(ヒド
ロキシメチル)アミノメタン12.5ml中で一晩往復シェーカーで可溶化する
ことによって、胎便コントロールが調製された。pH7.4のリン酸緩衝食塩水
に対する透析後、1.5mg/mlの胎便溶液のうち1mlが、0.5mlの泳
動バッファで希釈された。この溶液のアリコート30μlがゲルウェルに加えら
れた。分離後、ゲルがコマシーブルーで着色され、蛋白質パターンが検査された
。
表1に示されるように、約14KDの蛋白質抗原が試料6の尿中に存在し、こ
の患者は分娩時に濃い着色の羊水を示した。この14KDの抗原は試料2中にも
存在し、この患者は、薄い胎便着色しかなかったにもかかわらず、分娩時に胎便
の存在に特有の問題を示した。対照的に、コントロール、妊娠していない女性の
尿、及びコントロール男性尿は、この14KDの抗原を示さなかった。分娩時に
透明な羊水を示した患者から得られた2つの出産前の尿試料のうち、1つは14
KDの抗原を含まず(試料No.4)、1つは含んでいた(試料No.5)。こ
のデータは、本発明のアッセイ方法が、羊水の全体的な検査よりも高い感度で、
出産前の尿中の胎便を検出できることを示す。
実施例2
胎便に対する抗体の調製
抗胎便抗体を調製するために、約50mgの胎便が、フロインドアジュバント
を伴って(DMI)か、または伴わずに(DMZ)、ニュージーランドウサギに
多数の箇所で注射された。免疫前の血清試料が得られ、冷凍された。免疫後の血
清が6週間及び12週間で得られた。
血清試料が、ウェスタンブロット分析によって胎便との反応性についてテスト
された。コントロール胎便が、実施例1について説明されたように電気泳動ゲル
上で調製されかつ分離された。胎便蛋白質がポリアクリルアミドマトリックスか
らニトロセルロース上に転写された。この転写を達成するために、ポリアクリル
アミドゲルが、TRIS−Gly SDS−20%のMeOHバッファ中で30
分間、予め均衡が保たれた。この抗原が次に、180mAで20分間、0.2ミ
クロンのニトロセルロースに転写された。転写後、ニトロセルロースが4℃で一
晩BLOTTO中でブロックされた。
胎便に対して作られた抗体が、胎便抗原を含むニトロセルロースブロットと結
合する能力についてスクリーニングされた。約1ミリリットルの各抗体が、37
℃で約4時間、2mlのヒト血漿と混合されて、非特異的結合を阻止した。沈殿
した物質が、4℃で約2時間、18,000×Gで遠心分離によって除去された
。結果として生じる抗体混合物1.5mlの量が、25mlのBLOTTO中で
組み合わされ、4℃で一晩、ニトロセルロースブロットとともにインキュベート
された。この第1の抗体(一次抗体)の溶液が、ブロットから沈殿物を動かさな
いように静かに注がれ(デカントされ)、ブロットが、各回15分間、30ml
のバッファで4回洗浄され、第2の抗体が与えられた。第2の抗体(二次抗体)
は、5%のBLOTTOを含むバッファ35ml中に35μlとして調製された
1/1000希釈ヤギ抗ウサギ(Biorad 170−6515 #7273
4)であった。ニトロセルロースブロットが、37℃で約2時間、第2の抗体(
二次抗体)とともにインキュベートされ、次に、前記したように、30mlのバ
ッファで4回洗浄され、次に、着色試薬を加える直前に、30mlのH2Oで2
回洗浄された。
ブロット上の第2の抗体の存在による着色反応が、DAB基質(25mg/バ
ッファ100mlを使用する)を加えることによって生じた。胎便に結合する抗
体のさらなる研究で用いるために、2つの陽性の抗血清DMI及びDM2が選択
された。
実施例3
ウェスタンブロット分析による出産前の妊娠尿中の胎便抗原検出
尿試料が、実施例1について説明されたように、分娩中の女性から得られ、分
析され、羊水の視覚検査及び分娩状態と関連づけられた。この尿試料は、炭酸水
素ナトリウム中で透析され、凍結乾燥され、pH7.2の50mM TRIS中
で10倍の最終的な過度の濃度まで液体状に戻された。30マイクロリットルの
濃縮された尿試料が、15μlのゲルバッファと組み合わされ、ゲルウェルに与
えられた。妊娠していない女性のコントロール尿、コントロール男性尿、及びコ
ントロール胎便も分析された。コントロール胎便は、実施例1について説明され
たように調製された。20マイクロリットルのコントロール胎便溶液が、ゲルに
与えられた。
濃縮された尿試料が、実施例1について説明されたように4−20%勾配のゲ
ル上で分離され、蛋白質が、実施例2について説明されたように転写された。
胎便抗原についてニトロセルロースブロットを調べるために、実施例2で説明
されたように胎便に対して作られた抗体が用いられた。約1ミリリットルの各抗
体DM1及びDM2が、37℃で約4時間、2mlのヒト血漿とともに混合され
、非特異的結合を阻止した。沈殿した物質が、4℃で約2時間、18,000×
Gで遠心分離によって除去された。結果として生じる抗体混合物1.5mlの量
が、25mlのBLOTTO中で組み合わされ、4℃で一晩ニトロセルロースブ
ロットとともにインキュベートされた。この第1の抗体(一次抗体)の溶液が、
ブロットから沈殿物を動かさないように静かに注がれ、ブロットが各回15分間
、30mlのバッファで4回洗浄され、第2の抗体(二次抗体)が与えられた。
第2の抗体(二次抗体)は、5%のBLOTTOを含むバッファ35ml中に3
5μlとして調製された1/1000希釈ヤギ抗ウサギ(Biorad 170
−6515 #72734)であった。ニトロセルロースブロットが、37℃で
約2時間、第2の抗体(二次抗体)とともにインキュベートされ、次に、前記し
たように30mlのバッファで4回洗浄され、次に、着色試薬を加える直前に3
0mlのH2Oで2回洗浄された。
表2及び図2に示されるように、抗胎便抗体が、胎便コントロール(試料6)
中、及び分娩時に羊水中に胎便を示している患者の尿試料(試料2及び4)中の
、14KDの抗原を含む胎便抗原に結合した。14KDの抗原は、妊娠していな
い尿中にも、男性の尿中にも、分娩時に胎便と関連する状態を伴わない透明な羊
水を示した妊娠中出産前の尿中にも存在しなかった。
実施例4
出産前の尿試料が、実施例3について前記したように、分娩中に集められ、透
析及び凍結乾燥によって調製され、10倍の濃度に液体状に戻された。分析のた
めに選択された尿は、分娩時に、透明な羊水、薄く着色された胎便羊水、及び濃
い胎便着色を有した患者からのものであった。男性の尿がコントロールとして用
いられた。濃縮された尿試料が、実施例1について説明されたように、4−20
%勾配のゲル上でPAGEによって分析され、コマシーブルーで着色された。表
3に示されるように、14,000の分子量の胎便抗原は、妊娠期間の終りに透
明な羊水をもたらしている出産前の尿試料中には検出されず、分娩時に薄い胎便
着色をもたらしている尿試料中にわずかに存在し、妊娠期間の終わりに濃く着色
された胎便をもたらした妊娠の尿試料中に大量に存在した。妊娠していない女性
の尿及び男性の尿は、この14KDの抗原を含んでいなかった。
実施例5
出産前の尿中の胎便抗原
分娩中に患者から得られ、分娩時の羊水の視覚検査と関連づけられた出産前の
尿が、実施例3について説明されたように、ポリアクリルアミドゲル電気泳動及
びウェスタンブロット分析によって調製されかつ分析された。図1及び図2に示
されるように、多くの特異的胎便抗原が、分娩時に着色された羊水を示している
女性の尿中に検出された。
実施例6
特異的抗胎便抗体の調製
特異的抗胎便抗体を調製するために、可溶化された胎便もしくは胎便で着色さ
れた羊水を示した女性から得られた出産前の体液などの既知の胎便試料か、また
は実施例5で説明されたもののような特異的胎便抗原が、例えば1次元または2
次元のゲル電気泳動によって抗体を発生させるために用いられ、抗胎便抗体を発
生させるために用いられる。例えば、特異的胎便抗原は、電気泳動ゲルまたはニ
トロセルロースブロットから切り取られるかまたは溶離され、アジュバントを伴
ってかまたは伴わずに、動物における産生を誘起するワクチンとして用いられる
。抗原は精製されてもされなくてもよい。例えば、胎便試料が、1次元または2
次元のゲル電気泳動によって分離され、特異的胎便抗原が、抗体産生に用いるた
めに切り取られ、及び/または溶離されてもよい。
ポリクローナル抗体を作るために、胎便抗原がウサギに注射され、結果として
生じる抗血清が抗胎便活性についてスクリーニングされる。モノクローナル抗体
を作るために、抗原胎便が、マウスに、例えば腹腔内に接種するために用いられ
、脾細胞が、取り出され、骨髄種細胞と融合され、ハイブリドーマを形成する。
ハイブリドーマが、特異的抗胎便抗体の産生についてスクリーニングされる。(
モノクローナル及びポリクローナル抗体を作るための方法は、例えば、ダンバー
(Dunbar)、BSの「ゲル電気泳動及び免疫学的技術(Gel Electrophoresis and I mmunological Techniques
)」に記載され、これを引用によりここに援用する。)
ポリクローナル抗血清及びモノクローナル抗体は、胎便抗原とともにインキュ
ベートすることによって、抗胎便結合活性についてスクリーニングされる。例え
ば、電気泳動ゲル、ドットブロット、または、コントロール胎便、分娩時に胎便
で着色された羊水を有している女性の出産前の尿、及び妊娠していない尿のニト
ロセルロースに転写されたものが、抗体とともにインキュベートされる。色素が
結合された第2の抗体のようなマーカーシステムが、次に、抗体結合された胎便
試料と反応させられる。陽性のシグナルは、抗胎便抗体の存在を示し、これは、
例えばウェスタンブロットによってさらに分析され、特異的胎便抗原への結合を
決定できる。
実施例7
胎便についての出産前のスクリーニング
定期的な出産前の検査中、好ましくは最後の3カ月間に妊婦から集められた尿
または血清試料が、胎便抗原が存在するかどうか分析される。尿または血清は、
濃縮されてもよく、その他の場合は分析のために調製されてもよい。試料は次に
、14KDの胎便抗原または別の特異的胎便抗原が存在するかどうか、クロマト
グラフィ法(例えばポリアクリルアミドゲル電気泳動)によって分析される。そ
の代わりに、試料が、免疫学的方法(例えばELISAまたはドットブロットア
ッセイにおける特異的抗胎便抗体の結合)によってか、またはクロマトグラフィ
及び免疫学的方法の組み合わせによって、分析される。尿もしくは血清試料中に
、またはその代わりに羊水試料中に、胎便抗原が認識されると、胎便状態妊娠の
徴候であり、医者に分娩を注意深くモニターするように促す。
胎便についての出産前の診断検査において、マイクロリットルテストウェル、
ニトロセルロース紙、または他の適切なアッセイ表面が、特異的胎便抗原捕捉試
薬で被覆されるか、またはそれらの表面にこの試薬が結合される。この捕捉試薬
は、例えば、抗胎便抗体、14KDの胎便抗原に対して作られた抗体、または実
施例6について説明されたような、別の胎便抗原に対して特異的な抗体である。
抗胎便抗体は、ある時間、含有されるいかなる胎便抗原をも抗体と結合するのに
十分な条件下で、テスト試料と反応させられる。
色素または螢光を結合させた二次抗体のようなマーカーシステムが次に、抗体
抗原複合体と反応させられ、テスト試料中の胎便の存在及び/または量と関連づ
けられるシグナルを発生する。
【手続補正書】特許法第184条の7第1項
【提出日】1995年3月14日
【補正内容】請求の範囲
1.出産前の胎児の胎便排出を検出するための方法であって、
出産前の母体の体液試料の蛋白質をクロマトグラフィによって分離するステッ
プと、
前記胎児による胎便排出の徴候である特異的胎便抗原が存在するか否か、前記
分離された蛋白質を分析するステップと、
前記出産前の母体の体液中の前記特異的胎便抗原の存在と前記胎児による出産
前の胎便排出とを関連づけるステップとを含む出産前胎便排出判定方法。
2.胎児による出産前の胎便排出を検出するための方法であって、
出産前の母体の体液試料の蛋白質をクロマトグラフィによって分離するステッ
プと、
約14KDの分子量を有する特異的胎便抗原が存在するか否か、前記分離され
た蛋白質を分析するステップと、
前記14KDの胎便抗原の存在と前記胎児による胎便排出とを関連づけるステ
ップとを含む出産前胎便排出判定方法。
3.前記試料が、母体の血清及び母体の血漿からなるグループから選択される請
求項1または2に記載の出産前胎便排出判定方法。
4.前記試料が母体の尿である請求項1または2に記載の出産前胎便排出判定方
法。
5.前記試料が羊水である請求項1または2に記載の出産前胎便排出判定方法。
6.前記クロマトグラフィ分離が、ポリアクリルアミドゲル電気泳動である請求
項1または2に記載の出産前胎便排出判定方法。
7.前記分析が、前記分離された蛋白質を、胎便抗原と特異的に結合する抗胎便
抗体と反応させ、抗原抗体複合体を形成するステップを含む請求項1または2に
記載の出産前胎便排出判定方法。
8.テスト試料中に胎便が存在するか否か検定(アッセイ)する方法であって、
テスト試料の蛋白質を分離するステップと、
約14KDの分子量を有する特異的胎便抗原が存在するか否か、前記分離され
た蛋白質を分析するステップと、
前記特異的14KDの胎便抗原の存在と前記テスト試料中の胎便の存在とを関
連づけるステップとを含む検定方法。
9.テスト試料中に胎便が存在するか否か検定(アッセイ)する方法であって、
胎便を含んでいる疑いのあるテスト試料を、約14KDの分子量を有する胎便
蛋白質抗原と特異的に結合する抗胎便抗体と反応させ、それにより、前記試料中
に存在する胎便抗原が前記抗胎便抗体と、抗原抗体複合体を形成するステップと
、
マーカーシステムで抗体抗原複合体を検出するステップと、
前記抗原抗体複合体の存在と前記テスト試料中の胎便の存在とを関連づけるス
テップとを含む検定方法。
10.テスト試料中に胎便が存在するか否か検定(アッセイ)する方法であって
、
胎便を含んでいる疑いのあるテスト試料を、胎便蛋白質抗原と特異的に結合す
る抗胎便抗体と反応させ、それにより、前記試料中に存在する胎便抗原が前記抗
胎便抗体と、抗原抗体複合体を形成するステップと、
マーカーシステムで抗体抗原複合体を検出するステップと、
前記抗原抗体複合体の存在と前記テスト試料中の胎便の存在とを関連づけるス
テップとを含む検定方法。
11.胎児による出産前の胎便排出を検出するための方法であって、
母体の出産前の体液または羊水試料の蛋白質をテスト表面上に固定化するステ
ップと、
前記固定化された蛋白質を、胎便抗原と特異的に結合する抗胎便抗体と反応さ
せ、抗原抗体複合体を形成するステップと、
抗原抗体複合体が存在するか否か、前記反応させられたテスト表面を分析する
ステップと、
抗原抗体複合体の存在と前記胎児による胎便排出とを関連づけるステップとを
含む出産前胎便排出判定方法。
12.前記抗胎便抗体が、約14KDの分子量を有する胎便抗原と特異的に結合
する請求項10または11に記載の出産前胎便排出判定方法。
13.約14KDの分子量を有する胎便抗原と特異的に結合する抗胎便抗体。
14.胎便が存在するか否か出産前の尿をスクリーニングする際に有用な診断キ
ットであって、
胎便蛋白質抗原と特異的に結合し、抗原抗体複合体を形成する抗胎便抗体と、
前記抗原抗体複合体が存在するか否か判定するためのマーカーシステムとを含
む診断キット。
15.胎便が存在するか否か出産前の尿をスクリーニングする際に有用な診断キ
ットであって、
約14KDの分子量を有する胎便蛋白質抗原と特異的に結合し、抗原抗体複合
体を形成する抗胎便抗体と、
前記抗原抗体複合体が存在するか否か判定するためのマーカーシステムとを含
む診断キット。
【手続補正書】特許法第184条の8
【提出日】1995年6月29日
【補正内容】請求の範囲
1.胎児による出産前の胎便排出を検出するための方法であって、
出産前の母体の体液試料の蛋白質をクロマトグラフィによって分離するステッ
プと、
前記胎児による胎便排出の徴候である特異的胎便抗原が存在するか否か、前記
分離された蛋白質を分析するステップと、
前記出産前の母体の体液中の前記特異的胎便抗原の存在と前記胎児による出産
前の胎便排出とを関連づけるステップとを含む出産前胎便排出検出方法。
2.胎児による出産前の胎便排出を検出するための方法であって、
出産前の母体の体液試料の蛋白質をクロマトグラフィによって分離するステッ
プと、
約14KDの分子量を有する特異的胎便抗原が存在するか否か、前記分離され
た蛋白質を分析するステップと、
前記14KDの胎便抗原の存在と前記胎児による胎便排出とを関連づけるステ
ップとを含む出産前胎便排出検出方法。
3.前記試料が、母体の血清及び母体の血漿からなるグループから選択される請
求項1または2に記載の出産前胎便排出検出方法。
4.前記試料が母体の尿である請求項1または2に記載の出産前胎便排出検出方
法。
5.前記試料が羊水である請求項1または2に記載の出産前胎便排出検出方法。
6.前記クロマトグラフィ分離が、ポリアクリルアミドゲル電気泳動である請求
項1または2に記載の出産前胎便排出検出方法。
7.前記分析が、前記分離された蛋白質を、胎便抗原と特異的に結合する抗胎便
抗体と反応させ、抗原抗体複合体を形成するステップを含む請求項1または2に
記載の出産前胎便排出検出方法。
8.テスト試料中に胎便が存在するか否か検定(アッセイ)する方法であって、
テスト試料の蛋白質を分離するステップと、
約14KDの分子量を有する特異的胎便抗原が存在するか否か、前記分離され
た蛋白質を分析するステップと、
前記特異的14KDの胎便抗原の存在と前記テスト試料中の胎便の存在とを関
連づけるステップとを含む検定方法。
9.テスト試料中に胎便が存在するか否か検定(アッセイ)する方法であって、
胎便を含んでいる疑いのあるテスト試料を、約14KDの分子量を有する胎便
蛋白質抗原と特異的に結合する抗胎便抗体と反応させ、それにより、前記試料中
に存在する胎便抗原が前記抗胎便抗体と、抗原抗体複合体を形成するステップと
、
マーカーシステムで抗体抗原複合体を検出するステップと、
前記抗原抗体複合体の存在と前記テスト試料中の胎便の存在とを関連づけるス
テップとを含む検定方法。
10.テスト試料中に胎便が存在するか否か検定(アッセイ)する方法であって
、
胎便を含んでいる疑いのあるテスト試料を、胎便蛋白質抗原と特異的に結合す
る抗胎便抗体と反応させ、それにより、前記試料中に存在する胎便抗原が前記抗
胎便抗体と、抗原抗体複合体を形成するステップと、
マーカーシステムで抗体抗原複合体を検出するステップと、
前記抗原抗体複合体の存在と前記テスト試料中の胎便の存在とを関連づけるス
テップとを含む検定方法。
11.胎児による出産前の胎便排出を検出するための方法であって、
母体の出産前の体液または羊水試料の蛋白質をテスト表面上に固定化するステ
ップと、
前記固定化された蛋白質を、胎便抗原と特異的に結合する抗胎便抗体と反応さ
せ、抗原抗体複合体を形成するステップと、
抗原抗体複合体が存在するか否か、前記反応させられたテスト表面を分析する
ステップと、
抗原抗体複合体の存在と前記胎児による胎便排出とを関連づけるステップとを
含む出産前胎便排出検出方法。
12.前記抗胎便抗体が、約14KDの分子量を有する胎便抗原と特異的に結合
する請求項10または11に記載の出産前胎便排出検出方法。
13.約14KDの分子量を有する胎便抗原と特異的に結合する抗胎便抗体。
14.胎便が存在するか否か出産前の尿をスクリーニングする際に有用な診断キ
ットであって、
胎便蛋白質抗原と特異的に結合し、抗原抗体複合体を形成する抗胎便抗体と、
前記抗原抗体複合体が存在するか否か判定するためのマーカーシステムとを含
む診断キット。
15.胎便が存在するか否か出産前の尿をスクリーニングする際に有用な診断キ
ットであって、
約14KDの分子量を有する胎便蛋白質抗原と特異的に結合し、抗原抗体複合
体を形成する抗胎便抗体と、
前記抗原抗体複合体が存在するか否か判定するためのマーカーシステムとを含
む診断キット。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI
C07K 17/00 0275−2J G01N 27/26 301A
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
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,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ),AM,
AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C
N,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE
,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,
LR,LT,LU,LV,MD,MG,MN,MW,N
L,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE
,SI,SK,TJ,TT,UA,UZ,VN
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.出産前の胎便排出を判定するための方法であって、 出産前の母体の体液試料から得られた蛋白質をクロマトグラフィによって分離 するステップと、 胎便排出の徴候である特異的胎便抗原が存在するか否か、前記分離された蛋白 質を分析するステップとを含む出産前胎便排出判定方法。 2.出産前の胎便排出を判定するための方法であって、 出産前の母体の体液試料から得られた蛋白質をクロマトグラフィによって分離 するステップと、 胎便排出の徴候である約14KDの胎便蛋白質抗原が存在するか否か、前記分 離された蛋白質を分析するステップとを含む出産前胎便排出判定方法。 3.前記試料が、尿、血清、血漿、及び羊水からなるグループから選択される請 求項2に記載の出産前胎便排出判定方法。 4.前記試料が尿である請求項3に記載の出産前胎便排出判定方法。 5.前記試料が羊水である請求項3に記載の出産前胎便排出判定方法。 6.前記クロマトグラフィ分離が、ポリアクリルアミドゲル電気泳動である請求 項2に記載の出産前胎便排出判定方法。 7.前記分析が、前記試料蛋白質を抗胎便抗体と反応させるステップを含む請求 項2に記載の出産前胎便排出判定方法。 8.テスト試料中の胎便について検定(アッセイ)するための方法であって、 テスト試料中の蛋白質抗原を分離するステップと、 胎便に特有の約14KDの蛋白質が存在するか否か、前記分離された蛋白質を 分析するステップとを含む胎便検定方法。 9.テスト試料中の胎便について検定(アッセイ)するための方法であって、 胎便を含んでいる疑いのある試料を、約14KDの胎便蛋白質と特異的に結合 する抗胎便抗体と反応させるステップと、 結合された抗体抗原をマーカーシステムで検出するステップと、 抗体抗原結合を胎便の存在と関連づけるステップとを含む胎便検定方法。 10.出産前の胎便排出を判定するための方法であって、 出産前の体液試料の蛋白質をテスト表面上に固定化するステップと、 前記固定化された蛋白質を抗胎便抗体と反応させ、蛋白質抗体複合体を形成す るステップと、 胎便排出の徴候である蛋白質抗体複合体が存在するか否か、前記テスト表面を 分析するステップとを含む出産前胎便排出判定方法。 11.前記抗胎便抗体が、14KDの胎便抗原と特異的に結合する請求項10に 記載の出産前胎便排出判定方法。 12.尿または血清の存在下で胎便抗原と特異的に結合する抗胎便抗体。 13.約14KDの胎便蛋白質と結合する請求項12に記載の抗胎便抗体。 14.母体の体液中の胎便抗原と結合する抗胎便抗体と、 結合された抗体抗原を可視化するためのマーカーシステムとを含む 出産前の尿をスクリーニングする際に有用な診断キット。 15.前記抗胎便抗体が、約14KDの胎便蛋白質と特異的に結合する請求項1 4に記載の診断キット。
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- 1994-11-30 AU AU11875/95A patent/AU1187595A/en not_active Abandoned
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