【発明の詳細な説明】
ネットワーク構成体発明の分野
本発明は、メッセージに基づく同期を使用するシステムを外部システムに接続
するための請求項1の前文に記載の方法と、請求項8の前文に記載のネットワー
ク構成体とに係る。従来の技術
外部システムは、通常、メッセージに基づく同期を使用するシステムとは異な
る同期方法を使用するが、原理的には、外部システムも、以下に述べるように、
メッセージに基づく同期を使用することができる。
以下の説明に使用する「ノード」という用語は、システム内の送信ライン間の
接合ポイントを意味する。ノードとは、クロック同期に影響を及ぼし得るデバイ
ス又は装置、例えば、分岐又は交差接続手段である。
メッセージに基づく同期を使用するシステムのノードは、データ送信のために
ノードが使用する送信ラインによって相互接続される。これらのラインは、送信
者のクロック周波数も受信者へ送信する。各ノードは、それ自身のクロック周波
数のソースとして、隣接ノードからの信号の周波数、それ自身の内部クロックソ
ースの周波数、又は外部クロックソースから個別の同期入力を経てノードへ送ら
れる周波数のいずれかを選択する。システムの全てのノードが同じクロック周波
数で動作するようにするために、通常は、システムそれ自体をマスターソースと
称する単一のクロックソースに同期させるよう試みる。従って、選択されたマス
ターソースに直結された全てのシステムノードは、マスターソースと同期され、
一方、マスターソースの隣接ノードに接続されているがマスターソースに直結さ
れていないノードは、これら隣接ノードと同期される。従って、マスターソース
から長距離にある各ノードは、それ自身、マスターソースに1ノード間隔で接近
したノードと同期する。
上記の同期ハイアラーキをシステム内で確立できるようにするために、システ
ムは、同期メッセージを交換する。これらのメッセージは、個々のノードがタイ
ミングソースを選択できるようにする情報を含んでいる。システムノードは優先
順位が決められ、そしてシステムは、それ自身を、最高の優先順位レベルを有す
るノードのクロック周波数と同期させる傾向がある。通常、各優先順位レベルが
単一のシステムノードに指定される。同期メッセージは、通常、メッセージを送
信するノードのクロック周波数の発信点に関する情報と、ノードの優先順位と、
クロック信号の質を示す値とを含む。従って、所望のノードから発信しそして最
も質が高い隣接ノードクロック周波数を、個々のノードにより、それ自身のクロ
ック周波数のソースとして選択することができる。システムの始動時に、各ノー
ドは、いかなる到来同期メッセージもまだ処理していないので、それ自身の内部
クロックソースをそのクロック周波数のソースとして選択する。ノードは、第1
の到来同期メッセージを処理した後に、最も高い優先順位レベルを有する隣接ノ
ードのクロック周波数をそのクロック周波数のソースとして選択する。全てのメ
ッセージがシステムにわたって分配されそしてシステムが同期に関して安定な状
態に到達した後に、システムは、マスターソースのクロック周波数でハイアラー
キ式に同期される。
図1は、メッセージに基づく同期を使用するシステムMSを安定化した状態で
示している。ノードに指定された優先順位が、ノードを表す円内の数字で示され
ている。数字が小さいほど、ノードの優先順位が高い。ノードn(n=1・・・
6)により送信された同期メッセージが参照文字MSGnで示されている。異な
るノードにより送信される同期メッセージは、通常、互いに異なり、そして適用
されるメッセージベースの同期方法によって左右される。マスタークロック(ノ
ード1)から他のシステムノードへのクロック周波数の分配が実線で示されてい
る。破線で示されたノード間接続は、通常の状態においてシステム同期のために
使用されるのではなく、変更状態において使用される。
メッセージをベースとする同期は、ユーザが、ノードのハイアラーキレベルを
指示する専用の符号を各ノードに指定することによりノードの同期ハイアラーキ
を定義し、そしてシステムが、全ての既存のノード間接続を必要に応じて使用す
ることによりそれ自身をその定義されたマスタークロックと独立して同期させる
という簡単な原理に基づくものである。マスタークロックへの接続が切断されそ
して別の接続が存在しない場合、或いはマスタークロックが故障した場合には、
システムは、それ自身を、次に最も高いハイアラーキレベルのノードと同期させ
る。同期の変化に対する応答は、ノード間のメッセージ交換によって行われる。
上記形式のメッセージベースの同期方法が、例えば、米国特許第2,986,7
23号及び第4,837,850号に開示されており、詳細な説明についてはこれ
らを参照する。メッセージをベースとする公知の同期方法(SOMS)に用いら
れるメッセージは、図2及び3を参照して以下に詳細に述べる。
メッセージをベースとする同期を用いたシステムは、少なくとも同期に関する
限り(しばしばデータ送信に対して)ある種の閉じたシステムを形成する。しか
しながら、これは、異なる形式のネットワークを相互接続する必要があり、ひい
ては、その相互接続されたシステムがタイミングに対して互いに使用できるよう
にする必要があるために、問題が生じる。発明の要旨
そこで、本発明の目的は、1つ以上の外部システムが、タイミングに関して、
メッセージをベースとする同期を用いるシステムをできるだけ使用できるように
するネットワーク構成体を提供することである。この目的は、請求項1の特徴部
分に記載の本発明の方法によって達成される。本発明のネットワーク構成体につ
いては、請求項8の特徴部分に記載したことを特徴とする。
本発明の考え方は、外部システムへ送信されるべき同期状態を、メッセージを
ベースとする同期を用いたシステムの同期状態に対応するように動的に変更する
ことである。(同期状態は、システムの内部同期ハイアラーキにおける同期ソー
スのクロック周波数の質又は優先順位を表す。同期状態は、同期メッセージにお
いて与えられるか、又は信号のフレーム構造においてそれに指定された位置に個
別のビット/ビットパターンとして与えられる。)
本発明の解決策により、外部システムは、メッセージをベースとするシステム
の同期状態が分かるので、メッセージをベースとするシステムをその同期におい
て有効に利用することができる。又、本発明の解決策を使用したときは、メッセ
ージをベースとするシステムの内部同期に対する外部システム接続の使用が容易
になる。図面の簡単な説明
添付図面の図2−6に示された例を参照して本発明及びその好ましい実施形態
を詳細に説明する。
図1は、メッセージをベースとする同期を用いたシステムを示す図であって、
システムがマスターソースのクロック周波数と同期したときの状態を示す図であ
る。
図2は、初期状態において自己編成マスター/スレーブ同期(SOMS)を用
いたネットワークを示す図である。
図3は、安定状態において図2のネットワークを示す図である。
図4aは、メッセージをベースとする同期を用いたシステムと外部システムと
の接続を概略的に示す図であって、システム間の1つの接続が同期に対して使用
されるときの状態を示す図である。
図4bは、メッセージをベースとする同期を用いたシステムと外部システムと
の接続を概略的に示す図であって、システム間の2つの接続が同期に対して使用
されるときの状態を示す図である。
図5は、本発明の第1の実施形態における本発明の符号情報を説明する図であ
る。
図6は、本発明の第2の実施形態における本発明の符号情報を説明する図であ
る。好ましい実施形態の詳細な説明
図2は、それ自体知られたメッセージをベースとする同期方法である自己編成
マスター/スレーブ同期(SOMS)を用いたシステムを示している。この特定
の場合に、システムは、ハイアラーキレベルに基づいて参照番号1−5で示され
たSOMSアドレスが指定された5つのノード(又は装置)を備えている。(シ
ステムのマスターノードは、最小のSOMSアドレスを有する。)これらノード
は、このようなSOMSアドレスを含むメッセージを交換する。このように、ノ
ードは、アドレス番号により互いに識別し、そして全ネットワークがそれ自身を
マスターノードに同期できるような同期ハイアラーキを確立することができる。
上記のように、ネットワークにおいて連続的に送信されるメッセージは、適用
されるメッセージベースの同期方法によって左右される。更に、メッセージは、
各送信ノードごとに特定のものである。SOMSネットワークにおいて、同期メ
ッセージは、3つの異なる部分、フレーム構造、符号及びチェック和を含んでい
る。SOMS符号は、SOMSメッセージの最も重要な部分である。これは、次
の3つの連続番号D1−D3より成る。
D1は、SOMSメッセージを送信するノードの同期周波数の発信点であり、
即ち送信ノードに対してマスターノードとして現れるノードのSOMSアドレス
である。
D2は、接続の質を示すパラメータで、通常は、D1により指示されたノード
までの距離である。この距離は、中間ノードの番号として与えられる。
D3は、送信ノードのSOMSアドレスである。
各ノード(又は装置)は、連続的に到来するSOMS符号を互いに比較し、そ
してそれらの間の最小のものを選択する。この符号において、異なる部分D1、
D2及びD3は、これらを次々に配置する(D1D2D3)ことにより単一の番
号に合成される(明瞭化のために、以下、異なる部分の間にダッシュ記号を挿入
し、D1−D2−D3のようにする)。従って、最小のアドレスを選択するため
の主たる基準は、手前のノードに対してマスターノードとして現れるノードのS
OMSアドレス(D1)であり、即ちノードは、考えられる最小アドレスをもつ
ノードから最初に導出された周波数を有する信号と同期される傾向となる。従っ
て、安定な状態では、ネットワーク全体が同じマスターノードに同期される(全
ネットワークのマスターノードが最小のSOMSアドレスを有するので)。
2つ以上の到来信号が同じマスターコードと同期される場合には、最短の経路
(D2)を経て到着するものが選択される。選択のための最後の基準は、SOM
Sメッセージを送信するノードのSOMSアドレス(D3)であり、これは、到
来信号を他の方法で互いに区別できない場合の選択に使用される。
ノードが、到来するSOMS符号に基づいて隣接ノードの1つをその新たな同
期ソースとして受け入れた後に、それ自身のSOMS符号を再発生しなければな
らない。新たなSOMS符号は、選択された最小のSOMS符号から次のように
導出することができる。即ち、第1の部分(D1)は、そのままにされ、第2の
部分(D2)は、1だけ増加され、そして第3の部分(D3)は、ノード自身の
SOMSアドレスと置き換えられる。
又、各ノードは、それ自身の内部SOMS符号X−O−Xを有し、ここでXは
ノードのSOMSアドレスである。到来するSOMSメッセージがどれも内部符
号より小さい符号を含まない場合には、ノードは、それ自身の内部発振器又はお
そらく個別の同期入力をそのクロック周波数のソースとして使用する。従って、
当然、出て行くSOMSメッセージは、内部SOMS符号を使用する。
ノードは、SOMSメッセージを全ての方向に連続的に送信し、SOMS符号
の変化したデータができるだけ迅速に分布されるようにすると共に、隣接ノード
の現在の動作状態を知るようにする。SOMS符号は、到来するSOMSメッセ
ージが受け入れられてSOMS符号がメッセージから抽出されるまで互いに比較
することができない。
第1のSOMSメッセージが特定の送信ラインから受け取られると、メッセー
ジに欠陥がない場合には、そこに含まれたSOMS符号が比較のために直ちに受
け入れられる。到来送信ラインが、受け入れられたSOMS符号を有し、そして
同じ符号を含む無欠陥メッセージが連続的に受け取られるときには、状態が不変
に保たれる。SOMSメッセージに欠陥があると分かった場合は、3つの次々の
欠陥SOMSメッセージが受け取られるまで、現在SOMS符号が保持される。
この段階において、古いSOMS符号は、もはや、比較のために受け入れられな
い。3つの次々のSOMSメッセージを待機することは、一時的な乱れを排除す
るためである。
SOMSメッセージがラインから受け取られずそしてラインの欠陥がない場合
には、3つの次々のSOMSメッセージに対応する時間周期の後にのみ、現在の
SOMS符号が排除される。ラインが完全に故障した場合には、SOMS符号が
直ちに排除される。到来信号の乱れにより比較のために使用できる適切なSOM
S符号がない場合には、送信ラインのSOMS符号が排除される。従って、全て
の部分(D1、D2、D3)が最大値を有する(MAX−MAX−MAX)一定
値符号が、この到来送信ラインのSOMS符号として比較に使用される。
到来するSOMSメッセージにおいて新たな変化したSOMS符号が検出され
たときは、メッセージが無欠陥である場合に、それが直ちに比較に使用される。
このように、ネットワークの変化において不必要な遅延が生じない。
最初に、各ノードは、それ自身の内部同期ソースを使用し、そしてそれ自身の
内部SOMS符号X−O−Xを他のノードヘ送信する。又、この符号は、到来す
るSOMS符号とも比較される。到来する符号で、内部符号より小さいものがな
い場合には、ノードがそれ自身の内部タイミングを使用し続ける。
図2において、SOMSネットワークは、いずれのノード(又は装置)も到来
するSOMSメッセージをまだいずれも処理していないときの初期状態で示され
ている。全てのノードにおいて、ノードの内部SOMS符号に最高の優先順位が
指定されている。というのは、他の符号がまだ処理されていないからである。図
2において、SOMS符号は、それらが送信される各ノードの横に示されており
そして選択された符号が枠内に書き込まれている(図2に示す初期状態では、全
てのノードは、それらの内部タイミングソースを使用する)。同期に使用される
ラインは実線で示され、そしてスタンバイラインは、破線で示されている(図2
に示す初期状態では、全てのラインがスタンバイラインである)。
ノードが到来するSOMSメッセージの処理を開始するときに、ノード1は、
内部タイミングの使用を保持し、ノード2及び4は、それら自体を符号1−0−
1に基づいてノード1に同期させ、ノード3は、ノード2(2−0−2)に同期
され、そしてノード5は、ノード3(3−0−3)に同期される。同時に、これ
らノードは、それら自身の新たなSOMS符号を上記のように発生し、そしてそ
れらの出て行くSOMSメッセージに新たな符号を与える。安定な状態における
ネットワークが図3に示されている。全てのノードは、考えられる最短の経路を
経てマスターノード1と同期されている。
外部システムが、同期に関して上記メッセージをベースとするシステムを使用
できるようにするため(メッセージをベースとするシステムを同期ソースとして
使用できるようにするため)、メッセージをベースとする同期を用いたシステム
と外部システムとの間にインターフェイスが設けられ、このインターフェイスを
介して同期状態データが外部システムに送信され、このデータは、所与の瞬間に
おけるメッセージベースシステムの同期状態に対応する。
図4a及び4bは、メッセージをベースとする同期を用いたネットワークMS
2と外部システムESとの接続を概略的に示している。外部システムは例えばロ
ーカルネットワークでありそしてメッセージをベースとするシステムは長距離ト
ランクネットワークであるか、或いは外部システムは専用ネットワークでありそ
してメッセージをベースとするシステムは電話オペレータにより維持された公衆
ネットワークである。従って、単なる円で指示されたノードは、参照文字Mで指
示されたマスターノード及び参照文字IN1及びIN2で指示されたネットワー
クMS2のインターフェイスノードを除いて、従来の遠隔通信ネットワーク要素
であり、そしてそれらの間の接続は、一般に、CCITT推奨勧告G.703及
びG.704に基づく2Mビット/sのPCM接続である。
図4aの例においては、システム間の1つの接続(実線)のみが同期に使用さ
れ、一方、図4bの例では、システム間の両接続が同期に使用される(両方のイ
ンターフェイスノードで変換が行われる)。
インターフェイスノードのいずれの部分(IN1又はIN2)において変換が
行われるかに基づいて本発明の解決策の実施に次の2つの態様を使用することが
できる。
1.ノードのインターフェイスユニットのメッセージ処理部分において変換を
行うことができ、制御ユニットの判断実行部分によりインターフェイスユニット
に送信されるメッセージベースシステムの符号は、インターフェイスユニットに
おいて外部システムのみにより必要とされる形態に変換される。
2.ノードの制御ユニットの同期判断実行部分により変換を行うことができ、
これにより、メッセージをベースとするシステムに基づいてノード自身の出て行
く同期符号を形成するのと同時に外部システムに基づいて同期符号を形成するこ
とができる。
これらの態様が図5及び6に示されており、これらの図は、メッセージをベー
スとする同期を用いたシステムのインターフェイスノードIN1又はIN2にお
ける変換に関連した要素を示している。
図5は、メッセージをベースとするシステムのノードのインターフェイスユニ
ットIUn(n=1、2・・・)において実行される変換を示している。この図
は、システムの装置(ノード)に入る(及びそこから出る)2つの接続(A及び
B)を示しており、接続AはノードのインターフェイスユニットIU1に接続さ
れ、そして接続BはノードのインターフェイスユニットIU2に接続される。接
続Aはシステムに含まれたノードに接続され、従って、この接続から受け取られ
る信号は同期メッセージを含み、信号送信・受信ユニット13は、このメッセー
ジを抽出し、そしてこれに接続された同期メッセージ送信・受信部分16へ更に
送信する。この同期メッセージ送信・受信部分は、メッセージが無欠陥であるこ
とを確認し、そしてメッセージ18aを、ノードの中央制御ユニットCUに配置
された装置の同期判断実行部分20へ更に送信する。又、信号送信・受信ユニッ
ト13は、信号の質を監視し、そしてそれに関するデータをインターフェイスユ
ニットに配置された第1欠陥データベース24に記憶する。又、同期メッセージ
送信・受信部分16は、データベース24から欠陥に関するデータも受け取る。
到来信号Aが同期に関して受け入れられない場合に、同期メッセージ送信・受信
部分16は、その使用を禁止する。これは、個別の禁止手段によって行うか又は
到来信号の値を最もあり得べきものとしてセットすることによって行うことがで
き、従って、実際上は、いずれにせよ後者の場合には同期に使用されない。
制御ユニットCUの判断実行部分20は、メッセージをベースとするシステム
のノードと通信する全てのインターフェイスユニットIUnから受け取った同期
メッセージの比較を実行し、そしてそれらに基づいて同期優先順位リストを形成
し、このリストはメモリ21に記憶される。この優先順位リストの最も高いレベ
ルには、使用されるメッセージベースの同期方法に基づいて「最良」の同期符号
をもつ使用されるクロックソースがある。この符号から、判断実行部分20は、
ノード自身の出て行く符号18cを形成し、全てのインターフェイスユニットの
メッセージ送信・受信部分へ送信する。外部システムに接続されたインターフェ
イスユニットにおいては、図5の例におけるインターフェイスユニットIU2の
場合と同様に、本発明による同期状態の変換が行われる。更に詳細には、これは
同期メッセージ送信・受信部分17において行われ、該部分は、変換の結果とし
て得られるデータであって外部システムの状態を表すデータを信号送信・受信部
分14へ送り、該部分は、外部システムへ送信されるべき信号を形成する。
図6は、外部システムの同期符号/同期状態を集中的に与えると共に、メッセ
ージをベースとするシステムの符号も与える別の実施形態を示している。又、こ
の場合には、接続Aは、システムMS2の内部装置に接続され、従って、この接
続から受け取られる信号は、同期メッセージを含む。信号受信部分13は、これ
に接続されたインターフェイス特有の同期メッセージ送信・受信部分18へ同期
メッセージを送信し、その出力は、制御ユニットCUに配置されたノードの共通
の判断実行部分20に接続される。受信部分18は、メッセージ18aをチェッ
クし、そしてそれを同期判断実行部分20へ送信し、該部分は、同期優先順位リ
ストをメモリ21に形成する。受信部分13は、接続Aから受け取った信号の欠
陥に関するデータを装置の集中欠陥データベース26へ直接送信し、このデータ
ベースから、判断実行部分20が情報を受信し、従って、信号Aの同期符号が欠
陥中無効であることを指示することができる。
制御ユニットCUの判断実行部分20は、メッセージをベースとするシステム
のノードと通信する全てのインターフェイスユニットIUnから受け取った同期
メッセージの比較を行い、そしてそれに基づいて同期優先順位リストを形成し、
このリストはメモリ21に記憶される。この優先順位リストの最も高いレベルに
は、使用されるメッセージベースの同期方法に基づいて「最良」の同期符号をも
つ使用されるクロックソースがある。この符号から、判断実行部分20は、ノー
ド自身の出て行く符号18cを形成し、これを、メッセージをベースとするシス
テムのノードと通信する全てのインターフェイスユニット(インターフェイスユ
ニットIU1しか図示されていない)のメッセージ送信・受信部分へ送信する。
判断実行部分が符号18cを形成すると、本発明による方法でこの符号の変換を
実行する。その後、判断実行部分は、変換の結果として得られた符号/状態18
dを、外部システムと通信するインターフェイスユニット(図の例ではインター
フェイスユニットIU2)の同期メッセージ送信・受信部分18へ送信する。
変換は、選択されたタイミングソースから受け取ったメッセージベースの同期
符号に基づいて行うこともできる。というのは、この同期符号と、ノードにより
送信されたメッセージベースの同期符号は、相互に依存しているからである。
又、ノードのインターフェイスユニットは、異なる形式の同期メッセージ/状
態を送信できることに注意されたい。換言すれば、同じノードが、内部同期方法
が互いに異なる多数の外部システムと通信することができる。
出て行く同期状態の変換は、インターフェイスユニットにおいて分散的に行わ
れるか又は制御ユニットにおいて集中的に行われる。図5及び6の例では、イン
ターフェイスの欠陥データベースが適宜に配置され、即ちインターフェイスユニ
ットにおいて符号が変換されるときには、欠陥データベースもインターフェイス
ユニットに配置され、そして制御ユニットにおいて符号が変換されるときには、
欠陥データベースも制御ユニットに配置される。しかしながら、実際の用途は、
上記例の解決策に限定されない。欠陥データベースは、例えば、変換が行われる
ものとは異なるユニットに配置することができる。一方、インターフェイスユニ
ット及び制御ユニットの両方に欠陥データベースを配置することもできる。この
場合に、各インターフェイスは、それ自身の欠陥が分かるが、それらは集中的に
制御ユニットにも収集される。これは、最も好ましい実施形態であるが、本発明
の考え方の使用は、データベースを実施する態様に限定されるものではない。
図5及び6のノードにおいては、外部システムから到着する信号の同期状態の
変換を、たとえこの形式の変換が必要でなくても(上位レベルのメッセージベー
スシステムは下位レベルの外部システムの状態データを知る必要がないので)、
行うことができる。他の指令で行われるこの形式の変換が、並行なフィンランド
特許出願第940927号に詳細に開示されている。(出て行く符号の変換方式
(インターフェイスユニットに対して集中又は分散される)は、到来する符号の
処理に何ら依存しない。換言すれば、到来する符号は、出て行く符号の変換がい
かに行われるかに全く関わりなく、インターフェイスユニットにおいて分散的に
変換することもできるし、又は制御ユニットにおいて集中的に変換することもで
きる。)
外部システムESへ送信されるべき信号は、例えば、前記で述べたようにCC
ITT推奨勧告G.703及びG.704によるPCM接続であるか、又は推奨
勧告G.708及びG.709による信号であり、この場合は、SDHネットワ
ークに関する。以下に例示する状態は、外部システムが既知のLP同期を用いた
システムであり、システムが1つ以上の2Mビット/sのPCM接続によりメッ
セージベースの同期を用いたシステムに接続され、そしてメッセージベースの同
期を用いたシステムが上記のSOMSネットワークである状態である。
LP同期(ループ保護型)は、独立したマスター/スレーブ同期の拡張である
(例えば、本発明の出願人の幾つかの市販のノード装置に使用される)。独立し
たマスター/スレーブ同期においては、各ノードは、判断実行をサポートする外
部からの情報を得ることなく同期に関してそれ自身の判断を行う。ノードは同期
に関するそれ自身の判断を独立して行うので、各ノードには、それ自身をどのノ
ードと同期させるかの定義を設けなければならない。これらの定義は、一般に、
上記の優先順位リストの形態で行われ、従って、ノードは、適当な到来信号の中
から、最も高い優先順位をもつもの、即ちリストの最も上の位置にあるものを、
その同期ソースとして選択する。この信号が遮断されるか、又はその質が同期ソ
ースとしてもはや受け入れられない程度まで弱まった場合に、ノードは、次に最
も高い優先順位を有する信号をリストから選択する。優先順位リストは、そこに
含まれた全てのノードが関連ノードとマスターノードとの間に配置され、従って
同期がマスターノードから下位レベルへと分散されるように構成されねばならな
い。
LP同期は、上記の優先順位リストに加えて2つの状態ビットmcb(マスタ
ー制御ビット)及びlcb(ループ制御ビット)を使用することによりループネ
ットワークに所望のタイミングを維持するよう助成し、これら状態ビットはネッ
トワークノード間に送信される。従って、当該ノードとマスターノードとの間に
配置されない優先順位リストに含まれるべきソースも定義することができる。第
1の状態ビットmcbは、同期がネットワークのマスターノードから発せられる
かどうか指示する。ネットワークに対して定義されたマスターノードは、このビ
ットを出て行く信号において論理0として送信し、そして他のノードは、mcb
ビットの値が0である信号と同期された場合にそれを更に送信する。第2の状態
ビットlcbは、同期がループより成るかどうかを指示する。各ネットワークノ
ードは、このビットを、それ自身を同期させた方向においては論理1として送信
し、そして他の方向においては論理0として送信する。
各ノードは、同期のソースを選択するときにそれ自身の優先順位リストを使用
するが、選択を行う前の信号の状態をチェックするのに加えてmcb及びlcb
ビットもチェックする。ノードは、主に、ネットワークのマスターノードからク
ロック周波数が発せられるところの接続を見つける傾向がある(mcb=0)。
これらの接続が多数ある場合は、優先順位リストの最も高いレベルのものが選択
される。この形式の接続を見つけられない(欠陥により)場合には、ノードは、
優先順位リストの最も高い位置を有する作用接続を通常の仕方で選択する。しか
しながら、選択された接続(タイミングのソース)には、たとえ実際の信号が他
の観点で同期に適していても、そのタイミングがループ内にない(lcb=0)
ことが常に必要とされる。
LP同期は、既知の同期方法であるから、ここではこれ以上説明しない。LP
同期は、例えば、ジュッカ・カイヌライネン著の修士論文「Sanomapohjainenali
stuva synkronointi digitaalisissa televerkoissa」テクニカル・ユニバーソ
ティ、ファクルティ・オブ・インフォメーション・テクノロジー、Espoo、
1993年に詳細に説明されている。又、LP同期は、例えば、参考としてここ
に取り上げるフィンランド特許出願第931166号にも説明されている。
LP同期を用いた外部システムESの状態ビットlcb及びmcbは、例えば
タイムスロットTS0にユーザにより選択されたビットにおいて送信することも
できるし(この場合は、1つおきのフレームにおいてビット4−8を使用するこ
とができる。というのは、1つおきのフレームには、タイムスロットTS0にフ
レーム整列信号があるからである)、或いはユーザがタイムスロットTSN(N
=1・・・31)を選択するときに、例えば、ビット7及び8において送信する
こともできる。後者の場合には、必要な容量を、ペイロードに指定された容量か
ら取り出さねばならない。
以下のテーブルは、システム間のインターフェイスにおいて行われる変換、即
ちインターフェイスノードの同期メッセージ受信・送信部分又はインターフェイ
スノードの判断実行部分のいずれかにおいて上記のように行われる変換の一例を
示している。
このテーブルは、ノードから出るSOMS符号tと、出て行くmcb及びlc
bビットとを示しており、これらは、ノード自身の出て行くSOMS符号が形成
されたときにメッセージベースシステムが外部システムの信号に対して自動的に
形成するものである。SOMS符号の変換限界として現れる数字(100、50
0及びMAX)は、単なる例に過ぎず、数字の相互の大きさを表すに過ぎない。
外部システムが、例えば、上記の米国特許第4,837,850号に開示され
たシステムであって、LP同期を用いたシステムではない場合には、例えば、次
のように変換を行うことができる。
SOMS符号t クロックメッセージT
t<100-0-0 1/D1
100-0-0≦t<500-0-0 2/D1
500-0-0≦t 3/D1
このクロックメッセージの例は、米国特許第4,837,850号に開示された
クロックメッセージに対応する。出て行くクロックメッセージにおいて、D1は
、出て行くSOMS符号の第1部分を指し、この部分は、メインクロックのレベ
ルを表す。SOMS符号の変換限界として現れる数字(100、500及びMA
X)は、単なる例に過ぎず、数字の相互の大きさを表すに過ぎない。しかしなが
ら、この例における一般的なルールは、SOMSネットワークにおけるメインク
ロックのレベルを表す値(D1)が、例えば、上記米国特許によるシステムへク
ロックメッセージの同期符号として送信されることである。
上記の変換例は、変換ルールが、例えば、装置の設置段階において、前もって
ノードに一定に記憶される場合に関連している。しかしながら、ユーザがシステ
ム間のインターフェイスを定義することもできる。従って、ユーザは、メッセー
ジをベースとするシステムの同期符号が外部システムの状態データにいかに変換
されるかを定義する。これは、例えば、幾つかのクラス限界を定義することによ
って行われ、従って、各クラスに属する同期符号は、外部システムのある同期状
態に変換される。例えば、SOMS及びLP同期を接続する場合に、ユーザは、
mcb及びlcbビットが0及び1として送信される限界を彼自身で定義するこ
とが許される。図5及び6において、ユーザにより装置のユーザインターフェイ
スを介して定義された選択がブロック30で示されている。図5の実施形態にお
いて、ユーザにより決定された設定は、インターフェイスユニットIU2(メモ
リ位置31)に記憶され、従って、インターフェイスユニットは、出て行く符号
を正しく変換することができる。
以下のテーブルは、LP同期を用いたシステムと、SOMSネットワークとの
間のインターフェイスの一例を示すもので、ユーザは、このインターフェイスを
定義することができる。ユーザは、テーブルに現れる整数値x及びyを、x<y
<MAXのように定義する。
外部システムが上記の米国特許第4,837,850号に開示されたシステムで
ある場合には、変換を例えば次のように行うことができる。ユーザは、テーブル
に現れる整数値x及びyを、x<yのように定義する。
SOMS符号t クロックメッセージT
t<x-0-0 1/D1
x-0-0≦t<y-0-0 2/D1
y-0-0≦t 3/D1
この場合にも、D1は、出て行くSOMS符号の第1部分を指す。
又、外部システムがSOMSシステムである場合には、例えば、以下のテーブ
ルに示すように変換を実行することができる。この場合、ユーザは、値x、y、
a、b及びc(x<y及びa<b<c)を定義する。この例では、上記2つの異
なるSOMSシステムにおける同期接続の質を表す中央のパラメータD2は、異
なる質のパラメータに関連し、その両方において値0は上記パラメータに対して
最良の考えられる状態を表すものと仮定する。
SOMS符号t1 SOMS符号t2
t1<x-0-0 a−0−D3
x-0-0≦t1<y-0-0 b−0−D3
y-0-0≦t1 c−0−D3
D3は、出て行くSOMS符号の最後の(第3の)部分である(上記したもの
によれば)。
上記のように接続されたSOMSネットワークは、本発明のインターフェイス
により、同期に関して重要でない変化をフィルタし、そしてメッセージをベース
とするシステムに生じる同期に関して重要な変化のみを考慮することができると
いう点で、1つの(大きな)SOMSネットワークに勝る効果を有する。このよ
うに、不必要なメッセージトラフィックをネットワークから除去することができ
る。
一般に、上記のようにユーザによって定義することのできるインターフェイス
は、ユーザが上記クラス限界を定義できるので、システム間に融通性のある接続
を行うことができ、これにより、異なるシステムの同期ハイアラーキを所望の仕
方で確立できると言うことができる。
添付図面の例を参照して本発明を以上に述べたが、本発明は、これに限定され
るものではなく、上記説明及び請求の範囲に示された本発明の考え方の中で変更
できることが明らかである。従って、詳細な実施は、関連するネットワークの形
式に大きく依存する。又、変換は、選択されたタイミングソースから受け取った
メッセージベースの同期符号に基づいて実行することもできるので、インターフ
ェイスノードによって送信される同期符号(この符号は、請求の範囲では変換の
基本データと称する)は、広い意味で、この符号とある関係を有するデータであ
って、関連ノードにおける同期の状態を記述するデータとして理解しなければな
らない。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M
C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG
,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,
TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG),
AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C
H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB
,GE,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,
LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,MN,M
W,MX,NL,NO,NZ,PL,PT,RO,RU
,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TT,UA,
UG,US,UZ,VN