JPH09507471A - ラジカル親和性の置換分を有する新規ステロイド、その製造法および該化合物を含有する医薬 - Google Patents

ラジカル親和性の置換分を有する新規ステロイド、その製造法および該化合物を含有する医薬

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Abstract

(57)【要約】 一般式(I)および一般式(II)で示されるラジカル親和性の芳香族置換分を有するステロイドが記載されている。ラジカル親和性の芳香族置換分を有する新規ステロイドは、ラジカル誘発される細胞損傷の予防および治療のための製薬学的調剤における作用物質として適している。

Description

【発明の詳細な説明】 ラジカル親和性の置換分を有する新規ステロイド、その製造法および該化合物を 含有する医薬 本発明は、ラジカル親和性の芳香族置換分を有する新規ステロイド、その製造 法および該化合物を含有する、ラジカル誘発された細胞損傷を予防および治療す るための医薬に関する。 専門文献および特許刊行物の記載から、反応性酸素種(ROS)、遊離酸素ラ ジカルおよび他のラジカル形が多種多様の細胞損傷の発生の際、例えば虚血性お よび外傷性の器質的傷害、炎症性および中毒性の過程の際に重要な役割を演じる ことは、公知である。 また、脳および脊柱の傷害、ショック状態、卒中発作、筋異栄養症、肺気腫、 ARDS、喘息、老衰過程の場合、ならびに心筋梗塞後の組織損傷、中毒性損傷 および放射線損傷、火傷および移植の条件となる免疫反応の場合、ROS、遊離 酸素ラジカルおよび別のラジカル形が不利な影響を及ぼすことは、記載すべきこ とである。この場合には、特に低密度リポタンパク質(LDL)−コレステロー ルの脂質過酸化および酸化は、不可逆的な膜損傷および内皮損傷と関連してこの ようなラジカル誘発される細胞損傷の出発点となっている。 更に、脂肪親和性物質、例えばラジカルスカベンジャーの性質(“遊離基を捕 捉する”性質)を有する脂肪親和性ステロイドがラジカル誘発された細胞損傷の 予防および治療に適しうることは、公知である。 公知の低分子量フェノール系酸化防止剤とは異なり、前記の脂肪親和性ステロ イドは、ある程度の選択度をもって細胞膜の範囲内に運搬され、かつそこで脂肪 親和性ステロイドの作用を発揮しうる。 この場合、治療的有用性は、それぞれの物質の作用スペクトルによって定めら れている。 WO−PS87/01706;WO−PS91/11453;欧州特許第03 89368号明細書;欧州特許第0389369号明細書;欧州特許第0389 370号明細書およびフランス特許第2640977号明細書には、例えばスカ ベンジャーの性質を有するステロイドが記載されている。 WO−PS87/01706;WO−PS91/11453;欧州特許第03 89368号明細書;欧州特許第0389369号明細書および欧州特許第03 89370号明細書には、C17−側鎖の末端炭素原子に1個のアミノ基を有す るステロイドが記載されており、このアミノ基は、置換されていてもよいか、或 いは複素環系の成分であってもよい。 ジャーナル・オブ・フィズィカル・アンド・オーガニック・ケミストリー(J .Phys.Org.Chem.)第3巻(1990)、第309〜315頁には、エスト ロゲン、特にカテコールエストロゲンは、ラジカルスカベンジャーとして作用し うることが表わされている。17β−エストラジオール、エストロン、エストリ オールおよび2−ヒドロキシ−エストラジオールは、試験管内および生体内での 過酸化を抑制する。 本発明の課題は、ラジカル親和性の芳香族置換分(部分、基)を有する新規ス テロイドおよびその製造法を見い出すことにある。 本発明のもう1つの課題は、前記化合物を含有する医薬を提示することにある 。 前記課題は、本発明によれば、請求項1記載の一般式Iおよび請求項2記載の 一般式IIのラジカル親和性の芳香族置換分を有する新規ステロイドが見い出さ れたことによって解決される。 ラジカル親和性の芳香族置換分Yは、一般式 −(CH2nX または =CH−(CH2mX 〔式中、XはY、OY、SY、SeY、NHYであり、この場合nは、0〜5で あり、mは、n−1であり、かつYは であり、その際A〜Eは、互いに独立にH、アルキル、Oアルキル、Oアシル、 OHであるかまたは置換分B、C、Dの中の1つは、NR2であり、この場合R は、アルキルであり、かつ4つの別の置換分は、それぞれ水素である〕で示され る置換分の成分として表わすことができる。 ラジカル親和性の芳香族置換分を有する本発明によるステロイドの最も多くの 場合の好ましい化合物は、請求項3に記載された化合物である。 更に、本発明は、一般式IおよびIIによるステロイドを製造するための方法 に関しており、この方法は、ラジカル親和性の置換分を17−スピロオキシラン の求核開環を経由してステロイド骨格の17位で導入するかまたは17−オキソ 基のアルキル化によって直接に導入し、かつ17−オキソ基の直接のアルキル化 を相応する金属オルガニルとセリウム(III)塩との反応により実施すること によって特徴付けられている。本発明によるステロイドの製造の際に使用される 合成方法は、一般にエストラン−、アンドロスタン−、プレグナン−またはコレ スタン基本骨格を有するよく知られたステロイドから出発し、その際に場合によ っては支障のある官能基、例えばヒドロキシ基およびオキソ基は、公知方法で中 間時点で、例えばエステル、エーテル、シリルエーテル、エノールエーテルまた はアセタールとして保護される。 ラジカル親和性の置換分は、17−スピロオキシランの求核開環を経てステロ イド骨格の17位で導入されるかまたは17−オキソ基のアルキル化によって直 接に導入される。nが0であるような芳香族置換分Yの導入は、C−17での立 体障害のために17−ケトンと相応するグリニャール化合物とをCe3+の存在下 に室温以下で双極性の非プロトン性溶剤中、特にTHFまたはジグリメ(Diglym e ジグリム)中で反応させることによって初めて成功する。 この処理方法は、ステロイドにとって新規のものである。 しかし、刊行物の記載から、グリニャール化合物が等モル量のCe(III) 塩の存在下で、簡単にエノール化可能なケトンまたは立体障害を有するケトンの アルキル化に十分に好適であることは、公知である。 相応する16,17−不飽和化合物は、酸環境中での第三ベンジルヒドロキシ 基の脱離によって得られる。 17−スピロオキシランは、中性またはアルカリ性条件下で有機溶剤中で室温 または高めた温度で求核試薬と反応され、相応する17α−置換された17−オ ールに変わる。 また、第三ヒドロキシ基を脱離するための一般に知られた方法、例えば十分な 酸環境中での加熱、塩基を用いての相応するメシラートの処理またはDMSO中 での熱脱水により、相応するオレフィンを得ることもできる。 17−スピロオキシランの合成のために、17−ケトン、例えば次に記載され たステロイドは、ジメチルスルホニウムメチリドと、双極性の非プロトン性溶剤 またはその混合物中でポンソルド(Ponsold)他によって記載された方法、ツァ イトシュリフト・フュア・ヒェミー(Z.Chem.)第11巻、1972年、第10 6頁、と同様にして反応される。 上記の構造式の17−スピロオキシランを分解するための求核試薬としては、 置換フェノラートおよびチオフェノラートならびに適当な金属有機試薬、例えば グリニャール化合物およびそのO−構造類似体、S−構造類似体およびSe−構 造類似体がこれに該当する。 スピロオキシランとフェノラートおよびチオフェノラートとの反応の際の溶剤 の選択は、SN2−反応に対する該溶剤の適性とともに当該オキシランおよび使 用される求核試薬の溶解度に依存し、かつ広い範囲内で変動されうる。 十分に好適なのは、非プロトン性溶剤、例えばエーテル、DMSOまたは DMFである。 金属有機試薬との反応の場合には、エーテル、特に環式エーテルが最も適して いる。 3−エトキシ化合物および3,3−ジメトキシ化合物は、なお相応するケト化 合物に加水分解される。 分解は、一般に化合物を水と混合可能な溶剤中、例えばアセトン、メタノール またはエタノール中に溶解させるか或いは懸濁させ、かつ水溶液を酸に添加する ようにして行なわれる。 酸としては、特に有機酸、例えばp−トルオールスルホン酸、酢酸または蓚酸 が使用されるが、しかし、希釈された鉱酸、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸また はペルオクソ塩素酸も適している。 金属有機試薬との反応の際にフェノール性ヒドロキシ基の一時的なマスキング のために使用されるシリルエーテル官能基は、刊行物で常用の方法により再び排 除される。 芳香環Aを有するステロイドの6位でラジカル親和性の置換分を導入するため に、有利に相応する6−オキソステロイドは、グリニャール化合物とCe3+の存 在下に室温以下の温度で双極性の非プロトン性溶剤中、特にTHFまたはジグリ メ中で反応される。グリニャール化合物と比較して低い塩基度を有する、中間で 生成されるセリウム化合物を使用することにより、6−ケトンのエノール化は、 有効に抑制される。 例えば、有機溶剤中で室温で酸を用いての処理により、水は脱水されることが でき、かつ6−デヒドロ化合物を得ることができる。 出発物質として使用される6−オキソステロイドは、種々の公知の酸化方法に より、例えば塩化メチレン中の酸化クロム(VI)/ジメチルピラゾールを用い て製造することができる。 芳香環Aなしのステロイドの場合には、ラジカル親和性の芳香族置換分は、例 えば相応する3−オキソ−4,6−ジエンから水酸化ナトリウムおよび過酸化水 素を用いて良好に得ることができる5,6α−エポキシドまたは6,7α−エポ キシドを経て求核分解によって導入される。 5,6α−エポキシドを経て導入される、殊にアンドロスタン系列およびプレ グナン系列の6α−メチルステロイドを製造するための配列は、公知である。 ステロイド骨格の1位および7位は、α,β−またはα,β,γ,δ−不飽和 3−オキソステロイドへの求核試薬の1,4−付加もしくは1,6−付加によっ てラジカル親和性の芳香族置換分と結合させることができる。 この場合、C−求核試薬[(CH2nX、この場合nは0ではない]との反応 は、苛酷な非プロトン性の条件下で相応するグリニャール化合物を用いて銅(I )−触媒反応下に行なわれるか、または直接に溶剤中、例えばTHF、ジグリメ 、トルオール中の有機銅酸塩を用いて有利に低い温度で自体公知の方法で行なわ れる。 別の求核試薬(この場合、nは0であり、かつXはOY、SY、SeY、NH Yである)の場合には、プロトン性溶剤の除外は、不必要であり、プロトン性溶 剤(アルコール)ならびに非極性溶剤(トルエン)または双極性の非プロトン性 溶剤(DMSO、THF)を使用することができる。反応温度は、C−求核試薬 の場合と同様に、銅オルガニルの不安定性によって限定されるものではない。 反応は、適当な塩基、例えばトリトンB、酢酸銅(II)、アミンを用いて促 進される。 同様の原理により、置換は、C−15で達成されうる(米国特許第31739 32号明細書;同第3766224号明細書)。 15−エン−17−オンの製造は、刊行物の記載から公知であり、かつ例えば 17−ケトンまたはそのエチレンケタールのα−臭素化および引続くデヒドロ臭 素化によって行なわれる。 ラジカル活性の芳香族置換分を16位で導入するために求核エポキシドの開環 を使用するためには、数多くの選択的物質がある。公知方法により上記の15− デヒドロ−17−オキソステロイドから複合体水素化物でのオキソ基の1,2− 還元後に有機ペルオクソ酸を用いての酸化によって得ることができる15, 16β−エポキシ−17β−ヒドロキシステロイド、相応する16−デヒドロス テロイドからハロゲン化ヒドリンの付加および引続く塩基の存在下でのデヒドロ ハロゲン化によって製出される16,17β−エポキシステロイドおよび16− デヒドロステロイドから有機ペルオクソ酸を用いて得ることができるエピマー1 6,17α−エポキシステロイドを使用することができる。2つの別のエポキシ ド型とは異なり、16,17β−エポキシステロイドは、16α−置換生成物と 17α−置換生成物との混合物を生じ、したがって好ましい出発物質としては、 2つの別のエポキシド(16,17α−エポキシステロイドおよび17β−ヒド ロキシ−15,16β−エポキシステロイド)が使用される。求核試薬との反応 は、既に5,6α−エポキシドの開環に対して記載されたような条件下で行なわ れる。 常用の条件を使用しながら第二17−ヒドロキシ基を脱離することにより、そ れぞれのD−環状オレフィンが生じる。 また、ラジカル親和性の芳香族置換分は、5(10)−二重結合を有する19 −ノルステロイドから出発し、10位で導入されることができる。ハロゲン化ヒ ドリン付加および塩基性環化を経て良好な収率で得ることができる5,10α− エポキシステロイドは、求核的に開環することができる。 酸条件下での酸化は、10位で置換された3−オキソ−4−デヒドロステロイ ドを直接に生じる(ポンソルド(Ponsold)他、テトラヘドロン・レターズ(Tet rh.Lett.)1970、第1125頁)。 本発明によれば、ラジカル親和性の置換分は、20−メチルプレグナン系のC −22に結合していてもよい。 十分に得ることができる出発物質としては、例えば20−ヒドロキシメチル− 1,4−プレグナジエン−3−オンまたは3−ヒドロキシ−20−ヒドロキシメ チル−1,3,5(10)−プレグナトリエンが使用される。 例えば、公知方法で得られた22−トシレートまたは22−ハロゲン化物をア ルコラート、トシレートを用いてかまたはカルボアニオノイド試薬、例えばグリ ニャール化合物を用いて銅(I)−触媒反応下に求核置換することによって3− ヒドロキシ基を保護した後に、ラジカル親和性の置換分は、導入されることがで きる。 セレノアリールは、フォースター(D.G.Forster)他、オルグ・スィンス・コル (Org.Synth.Coll.)、第IV巻、1964、第771頁の記載により、次の ようにして得ることができる。 アリールマグネシウムハロゲン化物は、元素状セレンと一緒に、この場合に生 成されるポリセレニドを経てアリールセレノマグネシウムハロゲン化物に変換さ れ、次いでこれは加水分解される。 本発明によれば、請求項1および請求項2に特に記載されたセレノステロイド は、セレノアリールと求電子ステロイド化合物との反応によって得られるのでは なく、アリールセレノマグネシウムハロゲン化物は、原位置のまま発現状態で相 応するステロイダル求電子試薬、例えばオキシランまたはスルホン酸エステルと 反応される。 アリールセレノマグネシウムハロゲン化物とステロイドとの前記反応により、 ステロイド分子の種々の位置でのセレノ置換の広範な変法が可能になる。 刊行物(アクメドフ(I.M.Akhmedov)他、ズ・オルグ・キミ(Zh.Org.Khim .)、14(4)、1978、第881頁)の記載から、アリールセレノマグネ シウムブロミドとエピクロルヒドリンとの反応のみが知られている。 また、本発明の対象は、常用の担持剤および希釈剤とともに請求項1または2 に示された化合物を作用物質として含有する、経口投与および局所的、直腸、皮 下、静脈内、筋肉内、腹腔内、鼻腔内、膣内、口腔内または舌下投与を含む腸管 外投与のための製薬学的調剤である。 本発明の医薬は、適当な投与量で所望の適用形に相応して常用の固体もしくは 液状担持剤または希釈剤および通常使用される製薬学的助剤と一緒に公知方法で 製造される。 本発明の利点は、本質的に、 −その作用プロフィールがビタミンEを含めての公知の酸化防止剤の場合と区別 され、 −ラジカル誘発される細胞損傷の予防および治療のための製薬学的調剤における 作用物質として使用することができ、 −その際に従来の調剤と比較して高い効力が検出される ようなラジカル親和性の芳香族置換分を有する新規ステロイドが見い出されたこ とによって明らかになる。 脂質過酸化およびLDL−酸化の抑制剤としての本発明による系の好ましい作 用は、第1表および第2表中に証明されている。 本発明による系に対する比較物質としては、17β−エストラジオール、エス トリオール、U−78517FおよびビタミンEが使用されたが、これらは、同 様に第1表および第2表中に表わされている。 脂質過酸化に対する試験管内抑制作用の測定は、チオバルビツール酸試験によ り行なわれた。 IC50−抑制値についての記載により、それぞれの化合物の脂質過酸化抑制作 用は、特徴付けられている。IC50は、脂質過酸化の50%の抑制を達成させる ために、供給すべき物質の量を示している(第1表)。 LDL−酸化に対する試験管内抑制作用の測定は、エイコサノイズ、リピド・ パーオキシデイション・アンド・キャンサー(Eicosanoids,lipid peroxidatio n and cancer)(ニガム(Nigam)他、編)、第203〜214頁、シュプリン ガー社(Springer Verlag、ベルリン、ハイデルベルク、ニューヨーク在)刊、 中のエスターバウアー(ESTERBAUER)他(1988)著:エフェクト・オブ・パ ーオキシデイティブ・コンディションズ・オン・ヒューマン・プラズマ・ロウ・ デンスィティ・リポプロテインズ(Effect of peroxidative conditions on hum an plasma low density lipoproteins)の記載により行なわれた。 LDL−酸化の抑制について第2表中に記載された値は、心臓−循環器−活量 についての例を表わす。 本発明により測定された化合物は、試験管内で検出可能な高い脂質過酸化抑制 作用もしくはLDL−酸化抑制作用を有し、かつそれと関連してラジカルスカベ ンジャーとして作用しうる性質を有することを確認することができる。この化合 物は、このことと関連して従来の化合物の17β−エストラジオール、エストリ オール、U−78517FおよびビタミンEと同等に作用するかまたはよりいっ そう良好に作用する。同等の抑制作用もしくはよりいっそう良好な抑制作用の達 成のために必要とされる物質は、微少量である。 本発明による調剤は、脂質過酸化の抑制剤ならびにLDL−酸化の抑制剤であ り、かつしたがって例えば脊髄の外傷の場合のようなラジカル誘発された細胞損 傷、虚血性(血小板塞栓性)卒中発作、虚血、移植後の再潅流段階での器官傷害 、ZNSの慢性の変性疾患、アルツハイマー型の老人性痴呆症(SDAT)、喘 息、筋異栄養症および特にZNS−中毒状態もしくは変性状態の形での変性神経 病の予防および治療に適している。 本発明による調剤は、同様に、ラジカル誘発された細胞損傷によって惹起され た疾病、例えば多発性硬化症、皮膚の移植組織片の反応、急性膵臓炎、肝臓壊死 (例えば、ウィルス性肝炎)、出血性ショック、外傷性ショックおよび敗血症性 ショック、炎症状態、例えば骨関節炎またはリウマチ性関節炎、補薬関節炎、関 節症、ネフローゼ症候群(免疫的)、全身紅斑性狼瘡、アドリアミシン誘発され た心臓毒性および神経保護性脳腫瘍の予防および治療に有利であることが証明さ れる。 また、本発明による調剤は、ラジカル誘発された細胞損傷によって惹起された 疾病、例えばアレルギー性反応、アテローム硬化症、皮膚病性条件下、炎症性条 件下および乾癬性条件下での炎症、ストレスにより誘発される潰瘍、偏頭痛、悪 性高熱、ヒポキシア症候群、虚血性腸症候群の予防および治療にも適しており、 ならびに例えばスーパーオキシドジスムターゼおよびカタラーゼのようなラジカ ル分解酵素を治療に使用する場合には、必要とされる投与量は、減少される。 更に、本発明による医薬は、抗腫瘍性の作用物質として使用することができ、 かつ心臓疾患状態および循環器疾患状態の予防的処置および治療的処置に適して いる。 本発明は、次の実施例によって詳説され、この場合属する構造式は、第3表に 記載されている。本明細書中で化合物のそれぞれの名称の後方で括弧内に記載さ れかつ下線を引かれた数字は、第3表中に属する構造式を示している。 実施例1 17α−4´−ヒドロキシフェニル−メルカプトメチル−17−ヒドロキシ−5 α−アンドロスタン−3−オン () a)17α−4´−ヒドロキシフェニル−メルカプトメチル−3,3−ジヒドロ キシ−5α−アンドロスタン−17−オール 3,3−ジメトキシ−5α−アンドロスタン−17(S)−スピロオキシラン 5ミリモル(175g)を30〜40℃で撹拌しながら無水DMSO 10ml に溶解し、次いで再び室温に冷却する。アルゴン雰囲気下に4−メルカプトフェ ノール6.9ミリモル(0.87g)を添加し、次にカリウム−第三ブタノラー ト6.9ミリモル(0.77g)を添加する。室温で約5時間の反応時間後、こ の反応バッチ量を氷冷却した希薄な塩化アンモニウム溶液中に撹拌混入し、白色 の薄片状の沈殿物を吸引濾過し、デシケーター中で塩化カルシウム上で(真空) 乾燥させ、粗製生成物をジイソプロピルエーテル/メタノールから再結晶させる 。 収量:0.91g(理論値の38.4%);融点:138〜140℃; [α]D 20+13°(CHCl3) b)17α−4´−ヒドロキシフェニル−メルカプトメチル−17−ヒドロキシ −5α−アンドロスタン−3−オン 17α−4´−ヒドロキシフェニル−メルカプトメチル−3,3−ジメトキシ −5α−アンドロスタン−17−オール1.85ミリモル(0.88g)を室温 でアセトン10ml中に懸濁させ、かつ2n−HCl2mlを添加する。無色の 溶液が生じる。約1時間の後、この反応溶液を氷冷却した希薄な炭酸水素ナトリ ウム溶液中に撹拌混入し、白色の沈殿物を吸引濾過し、デシケーター中で五酸化 燐上で(真空)乾燥させ、粗製生成物をジイソプロピルエーテル/メタノールか ら再結晶させる。 収量:0.22g(理論値の27.8%);融点:172〜174℃; [α]D 20+32°(CHCl3) 実施例2 17α−ペンタメチル−セレノメチル−3−メトキシ−1,3,5(10)−エ ストラトリエン−17−オール () 3−メトキシ−1,3,5(10)−エストラトリエン−17(S)−スピロ オキシラン3.35ミリモル(1.0g)を室温で撹拌しながら無水 THF5mlに溶解し、かつ約15℃に冷却され新しくMg12ミリモル(0. 30g)、ブロムペンタメチルベンゼン10ミリモル(2.27g)およびTH F22mlから調製されたグリニャール溶液をアルゴン雰囲気下に滴加する。そ の直後に、セレン粉末9ミリモル(0.70g)を撹拌しながら添加する。この 反応混合物は少し昇温し、かつ徐々にコーヒーブラウン色を呈する。この反応バ ッチ量を室温で約2時間維持し、次いで氷冷却された塩化アンモニウム溶液中に 撹拌混入し、沈殿物をメチル−第三ブチルエーテルで抽出し、抽出液を硫酸ナト リウム上で乾燥させ、かつ真空中で濃縮させる。 油状の粗製生成物をシリカゲル60(0.040〜0.063mm)を用いて の加圧下でのカラムクロマトグラフィー処理(トルエン/n−ヘキサン9:1を 用いての溶離)および引続くジイソプロピルエーテルの添加下でのアセトン/メ タノールからの再結晶によって精製する。 収量:0.97g(理論値の55.2%);融点:144〜146℃; [α]D 20+37.5°(CHCl3) 実施例3 17α−2´6´−ジメチル-4´−ヒドロキシフェニル−メチル−3−メトキ シ−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オール () 3−メトキシ−1,3,5(10)−エストラトリエン−17(S)−スピロ オキシラン3.35ミリモル(1.0g)を室温で撹拌しながら無水THF5m lに溶解し、かつ約40℃に加熱され新しくMg12ミリモル(0.30g)、 4−ブロム−2,6−ジメチル−トリメチルシリルオキシベンゼン8.8ミリモ ル(2.45g)およびTHF10mlから調製されたグ リニャール溶液をアルゴン雰囲気下に滴加する。この反応バッチ量を60〜65 ℃で約4時間撹拌し、その後に再び室温にもたらし、この反応混合物を氷冷却さ れた塩化アンモニウム溶液中に撹拌混入する。ミルク状の粘着する沈殿物をメチ ル−第三ブチルエーテルで抽出し、抽出液を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、かつ 真空中で濃縮させる。油状の粗製生成物2.4gが残存する。 この粗製生成物をアセトン20mlに溶解し、かつ2n−HCl 1mlを添 加する。約2時間後、この反応混合物を氷冷却したNaHCO3溶液中に撹拌混 入し、黄色の粘着する沈殿物をメチル−第三ブチルエーテルで抽出し、抽出液を 硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空中で濃縮させ、かつ得られた粗製生成物をシ リカゲル60(0.040〜0.063mm)を用いての加圧下でのカラムクロ マトグラフィー処理(トルエン/酢酸エチルエーテル9:1を用いての溶離)お よび引続くジイソプロピルエーテルの添加下でのメタノールからの再結晶によっ て精製する。 収量:0.15g(理論値の10.7%);融点:174〜178℃; [α]D 20+44°(CHCl3) 実施例4 17α−4´−N,N−ジメチルアミノフェニル−セレノメチル−3−メトキシ −1,3,5(10)−エストラトリエン−17−オール () 3−メトキシ−1,3,5(10)−エストラトリエン−17(S)−スピロ オキシラン3.35ミリモル(1.0g)を室温で撹拌しながら無水THF5m lに溶解し、かつ13〜15℃に冷却され新しくMg12ミリモル(0.30g )、4−ブロム−ジメチル−アニリン9ミリモル(1.8g)お よびTHF15mlから調製されたグリニャール溶液をアルゴン雰囲気下に滴加 する。オキシランの添加が終結した直後に、セレン粉末9ミリモル(0.70g )を撹拌しながら添加し、その際この反応混合物は少し昇温し、かつコーヒーブ ラウン色を呈する。この反応バッチ量を室温でなお約4時間維持し、次いで氷冷 却された塩化アンモニウム溶液中に撹拌混入し、沈殿物をメチル−第三ブチルエ ーテルで抽出し、抽出液を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、かつ真空中で濃縮させ る。 油状の粗製生成物をシリカゲル60(0.040〜0.063mm)を用いて の加圧下でのカラムクロマトグラフィー処理(トルエンを用いての溶離)および 引続くジイソプロピルエーテルの添加下でのメタノールからの再結晶によって精 製する。 収量:0.15g(理論値の9%);融点:110〜111℃; [α]D 20+39°(CHCl3) 実施例5 17α−4´−ヒドロキシフェニル−メチル−1,3,5(10)−エストラト リエン−3,17−オール () 3−ヒドロキシ−1,3,5(10)−エストラトリエン−17(S)−スピ ロオキシラン4.22ミリモル(1.2g)を室温で撹拌しながら無水THF1 0mlに溶解し、かつMg28ミリモル(0.68g)、4−ブロム−トリメチ ルシリルオキシベンゼン24ミリモル(5.88g)およびTHF18mlから 新しく得られたグリニャール溶液をアルゴン雰囲気下に滴加する。室温で約2時 間の反応後、この反応バッチ量を50〜60℃でさらに3時間撹拌し、 その後に再び室温にもたらし、この反応溶液をアセトン性塩酸中に撹拌混入し、 約15分後に氷水を添加し、抽出液を硫酸ナトリウム上で乾燥させ、かつ真空中 で濃縮させる。 粗製生成物をシリカゲル−メルク(Merck)60(0.040〜0.063m m)を用いての加圧下でのカラムクロマトグラフィー処理(トルエン/酢酸エチ ルエステル9:1〜7:3を用いての溶離)および引続くメタノールからの再結 晶によって精製する。 収量:0.10g(理論値の6.3%);融点:238〜242℃; 実施例6 17α−4´−ヒドロキシフェノキシ−メチル−17−ヒドロキシ−4−エスト レン−3−オン () 3、3−ジメトキシ−5(10)−エストレン−17(S)−スピロオキシラ ン3.0ミリモル(1.0g)およびヒドロキノン10ミリモル(1.1g)を 40〜50℃で撹拌しながら無水DMSO 10mlに溶解し、かつアルゴン雰 囲気下にカリウム−第三ブタノラート10ミリモル(1.12g)を少量ずつ添 加する。この反応バッチ量を50〜60℃で約7時間維持し、その後に再び室温 にもたらし、引続き氷冷却した塩化アンモニウム溶液中に撹拌混入し、暗色の粘 着する沈殿物をメチル−第三ブチルエーテルで抽出し、抽出液を硫酸ナトリウム 上で乾燥させ、かつ真空中で濃縮させる。 粗製生成物0.9gをアセトン10mlに溶解し、かつ2n−HCl 1ml を添加する。約1時間後、この反応バッチ量を氷冷却した炭酸水素ナトリウム溶 液中に撹拌混入し、白色の薄片状の沈殿物を吸引濾過し、デシケーター中で 五酸化燐上で(真空)乾燥させ、残存する粗製生成物をシリカゲル−メルク(Me rck)60(0.040〜0.063mm)を用いての加圧下でのカラムクロマ トグラフィー処理(トルエン/酢酸エチルエステル9:1を用いての溶離)およ び引続くジイソプロピルエーテル/メタノールからの再結晶によって精製する。 収量:0.15g(理論値の12.6%);融点:195〜197℃; 実施例7 17α−4´−N,N−ジメチルアミノフェニル−メチル−1,3,5(10) ,9(11)−エストラテトラエン−3,17−ジオール () 3−ヒドロキシ−1,3,5(10),9(11)エストラテトラエン−17 (S)−スピロオキシラン9.0ミリモル(2.54g)を室温で撹拌しながら 無水THF15mlに溶解し、かつMg10ミリモル(1.46g)、4−ブロ ム−N,N−ジメチルアニリン55ミリモル(11.0g)およびTHF60m lから新しく得られたグリニャール溶液約60mlをアルゴン雰囲気下に滴加す る。室温で約4時間の反応後、この反応バッチ量を氷冷却した希薄な塩化アンモ ニウム溶液中に撹拌混入する。粘着する沈殿物をメチル−第三ブチルエーテルで 抽出し、抽出液を硫酸ナトリウム上で乾燥させる。真空中での濃縮後、暗緑色の 粘稠な油状物9.0gが残存し、この油状物をシリカゲル−メルク(Merck)6 0(0.040〜0.063mm)を用いての加圧下でのカラムクロマトグラフ ィー処理(トルエン/酢酸エチルエステル9:1を用いての溶離)および引続く メタノールからの再結晶によって精製する。 収量:1.25g(理論値の34.4%);融点:130〜132℃; [α]D 20+74°(CHCl3) 実施例8 17α−4´−ヒドロキシフェニル−メルカプトメチル−3,3−ジメトキシ− 5(10)−エストレン−17−オール () 3,3−ジメトキシ−5(10)−エストレン−17(S)−スピロオキシラ ン150ミリモル(5.0g)を撹拌しながら無水DMSO40mlに溶解し、 アルゴン雰囲気下に室温で4−メルカプト−フェノール18.7ミリモル(2. 36g)を添加し、その後にカリウム−第三ブタノラート18.7ミリモル(2 .1g)を添加する。 室温で約3時間の反応後、この混合物を氷冷却した希薄な塩化アンモニウム溶 液中に撹拌混入し、白色の薄片状の沈殿物を吸引濾過し、デシケーター中で水酸 化ナトリウム上で(真空)乾燥させ、粗製生成物をジイソプロピルエーテル/メ タノールから再結晶させる。 収量:3.9g(理論値の56.8%);融点:155〜157℃; [α]D 20+105°(CHCl3) 実施例9 3,17β−ジヒドロキシ−17α−4´−N,N−ジメチルアミノフェニル− 1,3,5(10)−エストラトリエン () THF5ml中の無水塩化セリウム(III)4.8ミリモル(1.2g)の 懸濁液に強力に撹拌しながらアルゴン雰囲気下に、マグネシウム14.6ミリモ ル(350mg)、p−ブロム−N,N−ジメチル−アニリン12ミリモル(2 .4g)および無水THF12mlから新しく得られたグリニャール化合物 7.8ミリモル(7.8ml)を−10℃で滴下法で添加する。約45分後、エ ストロン1.4ミリモル(380mg)を添加し、−5℃〜0℃で1時間撹拌し 、次いで室温に加熱させる。このバッチ量を飽和塩化アンモニウム溶液50ml 中に撹拌混入する。相を分離し、水相をメチル−第三ブチルエーテルで後抽出さ せる。合わせた有機相を水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、かつ真空下 に蒸発させる。 残留物をシリカゲル40gでフラッシュクロマトグラフィー処理(0.040 〜0.063mm;溶離剤n−ヘキサン/酢酸エステル2:1v/v)すること によって精製し、かつアセトンから再結晶させる。殆ど白色の結晶性物質354 mgが得られる。 融点:212〜220℃。 実施例10 3−ヒドロキシ−17−4´−N,N−ジメチルアミノフェニル−1,3,5( 10),16−エストラテトラエン (10) 3β,17β−ジヒドロキシ−17−4´−N,N−ジメチルアミノフェニル −1,3,5(10)−エストラトリエン0.64ミリモル(250mg)を5 0℃でアセトン25mlに溶解し、かつ2N塩酸1.8mlの添加後に8時間撹 拌する。引続き、室温で飽和炭酸水素ナトリウム20mlを添加する。30分後 、アセトンを真空中で蒸発させ、かつ水性残留物をメチル−第三ブチルエーテル 60mlで抽出する。有機相を水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過 し、かつ真空中で濃縮させる。残留物をアセトン/n−ヘキサンから再結晶させ る。 収量:結晶性物質として142mg;融点:188〜193℃、針状結晶 実施例11 3,17β−ジヒドロキシ−6−4´−N,N−ジメチルアミノフェニル−1, 3,5(10),6−エストラテトラエン (11) 無水THF5mlと懸濁させた無水塩化セリウム(III)3ミリモル(0. 74g)にアルゴン雰囲気下に撹拌しながらマグネシウム14.6ミリモル(3 50mg)、p−ブロム−N,N−ジメチルアニリン12ミリモル(2.4g) および無水THF12mlから新しく得られたグリニャール溶液3.8ミリモル (3.8ml)を−10℃で添加する。約15分後、無水THF5.6mlに溶 解した3,17−ビス−トリメチルシリルオキシ−6−オキソ−1,3,5(1 0)−エストラトリエン0.8ミリモル(350mg)を添加する。−5℃で1 時間撹拌する。室温への加熱後、このバッチ量を飽和塩化アンモニウム溶液50 ml中に撹拌混入する。相の分離後、飽和塩化アンモニウム溶液で洗浄し、かつ 水で洗浄する。水相をメチル−第三ブチルエーテルで後抽出させる。合わせた有 機相に6N塩酸0.5mlを添加し、かつ室温で1時間撹拌する。次に、水50 mlを添加し、相を分離する。水相のpH値を8に調節した後、この水相をメチ ル−第三ブチルエーテルでさらに抽出する。合わせた有機相を硫酸ナトリウム上 で乾燥させ、濾過し、かつ真空中で濃縮させる。 粗製生成物をシリカゲル16gでカラムクロマトグラフィー処理(0.040 〜0.063mm;n−ヘキサン/酢酸エステル70:30v/v)することに よって精製し、かつ引続きアセトンから結晶させる。白色の結晶性物質113m gが得られる;融点:215〜220℃。 実施例12 3,17β−ジヒドロキシ−6−3´,5´−ジメチル-4´−ヒドロキシ−フ ェニル−1,3,5(10),6−エストラテトラエン (12) 無水THF7mlと懸濁させた無水CeCl3 6ミリモル(1.5g)に湿分 の遮断下でアルゴン雰囲気下で、マグネシウム12.1ミリモル(295mg) 、1−ブロム−3,5−ジメチル−4−トリメチルシリルオキシ−ベンゼン10 ミリモル(2.7g)およびTHF13mlから新しく得られたグリニャール溶 液6ミリモル(6ml)を−10℃で滴加する。その後に、3,17β−ビス− トリメチルシリルオキシ−6−オキソ−1,3,5(10)−エストラトリエン 1.4ミリモル(600mg)を添加し、かつなお−10℃で2時間撹拌させる 。 引続き、この反応混合物を塩化メチレン45mlで希釈し、6N HCl 2 0mlを添加し、かつ室温で1時間撹拌する。 相を分離しかつ水相を塩化メチレンでさらに抽出した後、飽和炭酸水素ナトリ ウム溶液で洗浄し、水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、かつ真空下に蒸 発させる。褐色の油状物として得られた粗製生成物をシリカゲルでカラムクロマ トグラフィー処理(0.040〜0.063mm;n−ヘキサン/酢酸エステル 70:30v/v)することによって精製し、かつ塩化メチレンから結晶させる 。 収量:黄色の結晶性物質として312mg。融点:172〜178℃ 実施例13 17β−ヒドロキシ−6β−4´−ヒドロキシフェニル−3−オキソ−4−アン ドロステン (13) 5α,17β−ジヒドロキシ−6β−4´−ヒドロキシフェニル−3−オキソ −アンドロスタン(14)1.25ミリモル(500mg)をアルゴン雰囲気下 に室温で1%のメタノール性水酸化カリウム溶液25mlに溶解し、45℃に加 熱し、かつ3時間撹拌する。 室温への冷却後、この反応溶液を10%の酢酸水溶液で中和し、生成物の17 β−ヒドロキシ−6β−4´−ヒドロキシフェニル−3−オキソ−4−アンドロ ステンを氷水で沈殿させる。吸引濾過後、17β−ヒドロキシ−6β−4´−ヒ ドロキシフェニル−3−オキソ−4−アンドロステン361mgが明色の結晶性 沈殿物として得られる。粗製生成物をアセトンから結晶させる。殆ど白色の結晶 物130mgが得られる。融点:230〜238℃。 実施例14 5α,17β−ジヒドロキシ−6β−4´−ヒドロキシフェニル−3−オキソ− アンドロスタン (14) a)6β−4´−第三ブチルジメチルシリルオキシフェニル−5α,17β−ジ ヒドロキシ−3,3−エチレンジオキシ−アンドロスタン 5,6α−エポキシ−3,3−エチレンジオキシ−17β−ヒドロキシ−アン ドロスタン2.4ミリモル(850mg)を撹拌しながら湿分の遮断下でアルゴ ン雰囲気下で、マグネシウム25.4ミリモル(618mg)、p−ブロム−第 三ブチル−ジメチルオキシシリルベンゼン21.2ミリモル(6.1g)および 無水テトラヒドロフラン56mlから得られた、先に臭化銅−硫化ジメチル0. 64ミリモル(130mg)が添加されたグリニャール溶液に−10℃で添加す る。0〜5℃で約2時間反応させ、かつ引続き飽和塩化アンモニウム溶液60m l中に撹拌混入する。 相を分離しかつ真空中で濃縮した後、油状の残留物水溶液を塩化メチレン中に 入れ、飽和塩化アンモニウム溶液で洗浄し、水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で 乾燥させ、かつ再び真空中で濃縮させる。 粗製生成物をシリカゲルでカラムクロマトグラフィー処理(0.040〜0. 063mm;酢酸エステル/n−ヘキサン30:70v/v)することによって 精製する。 白色の気泡物質1.28gが得られる(NMR(CDl3,300MHz;p pm):0.19(s,6H,Si−CH3);0.67(s,3H,18−H );0.86(s,3H,19−H);0.98(s,9H,t−C49);2 .89(m,1H,6α−H);3.70(m,1H,17α−H);4.02 (m,4H,0CH2CH2O);6.72(d,J=8Hz,2´−Hおよび6 ´−H);7.26(d,J=8Hz,3´−Hおよび5´−H))。 b)5α,17β−ジヒドロキシ−6β−4´−ヒドロキシフェニル−3−オキ ソ−アンドロスタン (14) 6β−4´−第三ブチルジメチルシリルオキシフェニル−3,3−エチレンジ オキシ−5α,17β−ジヒドロキシ−アンドロスタン2.3ミリモル(1.2 8g)を撹拌しながら室温で無水THF128mlに溶解し、かつテ トラブチルアンモニウムフロライド11.6ミリモル(3.65g)を添加する 。1時間の撹拌の後、6N塩酸2.6mlを添加する。このバッチ量を室温で一 晩中放置し、かつ引続き真空中で濃縮させる。残留物を酢酸エステル中に入れ、 飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、かつ水で洗浄する。硫酸マグネシウム上 での乾燥および濾過の後、真空中で濃縮させ、残留物を塩化メチレンから結晶さ せ、結晶性5α,17β−ジヒドロキシ−6β−4´−ヒドロキシフェニル−3 −オキソ−アンドロスタン830mgを得る。 融点:155〜162℃ ラジカルスカベンジャー物質の薬理作用に対する試験 脂質過酸化に関連して 抑制作用に対する物質の試験を次のようにして実施した: 反応バッチ量 フェントン(Fenton)試薬および薬剤を含めての生物学的試料1ml(形質膜 0.1mgを含有する)。 この1mlの全容量を、シナプトソーム膜画分0.01〜0.02ml、塩化 鉄(II)0.1ml(2ミリモーラー)、過酸化水素0.1ml(2mM)中 に分配させ、試験すべき薬剤の賦形剤としてのNaCl(PBSではない)0. 9%およびエタノールまたはDMSOで1ml増量する。 方 法 反応バッチ量を37℃で30分間恒温保持し、引続き試薬A2mlで停止させ 、かつ一定の80℃で10分間恒温保持する。氷浴中での冷却(10分間)後、 この試料を低温遠心分離器中で遠心分離する(1000×g;4℃)。上澄み液 を(安定するまで2時間)535nmで、膜画分上に全ての試薬が含有され ているような空試験値に対して測定する。 比較値として、膜画分とともにNaClならびに場合によっては等含量を有す る賦形剤を維持しているバッチ量を使用する。 試薬Aの組成 水溶液100ml中の15(w/v)%トリクロル酢酸(15g)、0.37 5(w/v)%チオバルビツール酸(375mg)、0.25NHCl(濃厚H Cl 2.11ml)。 試験物質 試験物質を有利にエタノール中で20mMの基本溶液として調製し、かつ相応 して希釈する。1〜150μMの用量範囲内で試験する。 全ての試験バッチ量において、相応する標準物質を一緒に用意する。 評価パラメーター − 試験物質の用量−作用分析。 − 物質効果なしの試験値に対する、30〜70%の 抑制範囲内で少なくとも 5つの物質濃度を有する脂質過酸化抑制値の測定。 エスターバウアー(Esterbauer)他(1988)の方法によるLDL−酸化に 対する抑制作用についての物質の試験は、次のようにして実施された: 反応バッチ量 細胞不含の媒体PBS中の生物学的試料2ml(CuSO4 10μMを含めて 、ヒトの全血から単離されたLDL0.5mgならびに試験物質1〜150μM および試験すべき薬剤の賦形剤としてのエタノールを含有する)。 方 法 試験バッチ量を室温で少なくとも8時間に亘って恒温保持し、かつ分光測光( 酸化されたLDLの吸収最大は、234nmである)により追跡する。試験物質 の存在下もしくは不在下或いは天然のLDLと酸化されたLDLとの比較下に2 34nmの測定波長で記録された吸光度の変化に相応して、酸化されたLDLは 試験物質の作用によって影響を及ぼされることが明らかになる。 試験物質 試験物質を有利にエタノール中で20ミリモルの基本溶液として調製し、かつ 相応して希釈する。1〜150μMの用量範囲内で試験する。 全ての試験バッチ量において、相応する標準物質を一緒に用意する。 評価パラメーター − 試験物質の用量−作用分析。 − 時間的に延長された遅滞期(min)の形でのLDL−酸化の遅延により証 明されるLDL−酸化−抑制値の測定。
【手続補正書】 【提出日】1996年11月18日 【補正内容】 (1)請求の範囲を別紙の通り補正する。 (2)明細書第3頁の下から第8行の「その際」と「A〜E」との間に以下の文 章を挿入する。 「、置換分の少なくとも1つがヒドロキシ基であるという条件下で、」 (3)同第18頁の下から第13〜3行(第1表の6〜9番目の化合物の記載) を以下の文に差し替える。 (4)同第19頁第12〜22行の記載を以下の文に差し替える。 (5)同第20頁第22行〜第21頁第4行(第1表の最後より5番目から最後 の化合物の記載)を以下の文に差し替える。 (6)同第21頁の下から第9〜7行(第2表7番目の化合物の記載)を以下の 文に差し替える。 『 請求の範囲 1.一般式I {式中、 R6は置換分R61およびR62を表わし、 R7は置換分R71およびR72を表わし、 R11は置換分R111およびR112を表わし、 R14は置換分R141およびR142を表わし、 R15は置換分R151およびR152を表わし、 R16は置換分R161およびR162を表わし、 R17は置換分R171およびR172を表わし、 さらに式中、 a)R1〜R4は、水素原子、OR´基[この場合、R´は、水素原子、それぞれ 1〜4個のC原子を有しかつそれぞれR、水素原子およびOR´基の中の少 なくとも1個を有するアルキル基またはアシル基である]を表わし、 ならびに b)− R6およびR7およびR8およびR9および R14は、水素を表わし、 − R6、R7の置換分は、それぞれ水素原子、別の1個の6,7−二重結合 を表わし、ならびにR11およびR14は、水素を表わし、かつR8およびR9は、水 素または8,9−二重結合を表わし、 − R6およびR7およびR8およびR14ならびにR11の1個の置換分は、水 素原子、R9とは別の9(11)−二重結合を表わし、 − R6およびR7およびR9およびR11は、水素原子を表わし、かつR8は、 R14と一緒になって8,14−二重結合を表わすか、或いは c)R8およびR9およびR11およびR14は、水素を表わし、ならびに − R6の置換分は、ヒドロキシ基を表わし、R7は、水素を表わし、R6の 置換分は、R7の置換分と一緒になって6,7−二重結合を表わし、この場合R6 の別の置換分は、水素原子を表わし、かつR6の別の置換分は、 −(CH2nY基[但し、nは0〜5であるものとする]、 [この場合、置換分の少なくとも1つがヒドロキシ基であるという条件下 で、 A〜Eは、互いに独立に、水素原子、OR´基(この場合、R´は水素原子 、それぞれ1〜4個のC原子を有するアルキル−またはアシル基を表わす)、そ れぞれ1〜4個のC原子を有するアルキル基を表わし、 B、C、Dは、−NR2基(この場合、Rはそれぞれ1〜4個のC原子 およびそれぞれ4個の別の置換分を有するアルキル基を表わす)、水素原子を表 わす]を表わすか、或いは − R7は、水素原子を表わし、かつR6の置換分は、 =CH−(CH2mY基[但し、mは0〜4であり、Yは前記のものを 表わすものとする]を表わし、R6の別の置換分は、環外二重結合の一部を表わ し、ならびに d)R15は、水素を表わし、かつ − R16は、水素を表わし、 − R16の置換分は、−OR´基[この場合、R´は水素原子、それぞれ1 〜4個のC原子を有するアルキル−またはアシル基を表わす]を表わし、R16の 置換分は、R17の置換分と一緒になって16,17−二重結合を表わし、R16の 別の置換分は、水素原子を表わし、かつR17の置換分は、 − β−ヒドロキシ基、β−水素原子、16,17−二重結合の一部を表わ し、R17の別の置換分は、−(CH2nX基[但し、XがYである場合には、n は0〜5であり、XがOY、SY、SeY、NHYである場合には、nは0〜1 であり、この場合Yは前記のものを表わすものとする]を表わすか、または − 17,20−二重結合の一部を表わし、 R17の別の置換分は、=CH−(CH2mX基[但し、XがYである場合 には、mは0〜4であり、XがOY、SY、SeY、NHYである場合には、m は0であり、この場合Yは前記のものを表わすものとする]を表わすか、或いは e)R14は、水素、8,(14)−または14,15−二重結合の一部を表わし 、かつ R15は、水素を表わし、 R15の置換分は、−OR´基にの場合、R´は水素原子、それぞれ1〜4個 のC原子を有するアルキル−またはアシル基を表わす]、14,15−二重結合 の一部、15,16−二重結合の一部を表わし、R15の別の置換分は、水素原子 を表わし、かつ R17の置換分は、−OR´基[この場合、R´は水素原子、それぞれ1〜4 個のC原子を有するアルキル−またはアシル基を表わす]、16,17−二重結 合の一部を表わし、R17の別の置換分は、水素原子を表わすか、または R17は、オキソ基を表わし、かつR16の置換分は、水素、16,17−また は15,16−二重結合の一部を表わし、R16の別の置換分は、 − (CH2nX基[但し、XがYである場合には、nは0〜5であり、X がOY、SY、SeY、NHYである場合には、nは0であり、この場合Yは前 記のものを表わすものとする]を表わすか、或いは f)R16は、水素を表わし、 R17は、オキソ基を表わし、R17の置換分は、水素原子を表わし、R17の別 の置換分は、 − OR´基[この場合、R´は水素原子、それぞれ1〜4個のC原子を有 するアルキル−またはアシル基を表わす]を表わし、かつR15の置換分は、水素 原子を表わし、R15の別の置換分は、−(CH2nX基[但し、XがYである場 合には、nは1〜5であり、XがOY、SY、SeY、NHYである場合には、 nは0であり、この場合Yは前記のものを表わすものとする]を表わすか、或い は g)R15およびR16は、水素を表わし、R17の置換分は、水素原子を表わし、 R17の別の置換分は、 [但し、Xは、Y、OY、SY、SeY、NHY、H、OH、ハロゲンであり 、この場合Yは前記のものを表わすものとする]、 [但し、R22は、R221およびR222を表わし、この場合R22は、水素を表わし 、R22の置換分は、水素原子を表わし、R22の別の置換分は、ヒドロキシ基を表 わすかまたはAと一緒になって22,23−二重結合を表わし、 Aは、=CH−(CH2m基(この場合、mは、0〜4である)、 (CH2n基(この場合、nは、1〜5である)、置換分、例えばO、S、 Se、NHを表わし、 Wは、CR24−CR25基 (この場合、R24は、R241およびR242を表わし、 R25は、R251およびR252およびR253を表わし、その際 R24は、水素を表わし、R24の置換分は、水素原子を表わし、R24の別の置 換分は、ヒドロキシ基、1〜2個のC原子を有するアルキル基を表わし、 R251は、水素原子、ヒドロキシ基を表わし、R252およびR253は、互いに 独立に、1〜3個のC原子を有するアルキル基を表わすかまたは一緒になってシ クロプロパン環を表わす)を表わすものとする]を表わすか、或いは h)R15は、水素を表わし、 R16は、水素を表わし、R16の置換分は、水素原子を表わし、R16の別の置 換分は、メチル基または−OR´基[この場合、R´は、水素原子、それぞれ1 〜4個のC原子を有するアルキル−またはアシル基を表わす]を表わし、 R17は、オキソ基を表わし、R17の置換分は、水素原子を表わし、R17の別 の置換分は、ヒドロキシ基を表わす、 但し、基R1、R2、R4、R8、R9、R11、R14 15、R16がH原子であり、 3がCH3O基であり、 6の置換分がY基であり、 17の1つがH原子であり、かつR17の別のものがOH基であることによっ て定められる組合せ物は、除外するものとし、ならびに この場合には、一般式Iのそれぞれの分子は、前記に定義したような−Y基 を少なくとも1個有しているという条件下にある}で示されるラジカル親和性の 芳香族置換分を有する新規ステロイド。 2.一般式II {式中、 R1は置換分R11およびR12を表わし、 R2は置換分R21およびR22を表わし、 R3は置換分R31およびR32を表わし、 R4は置換分R41およびR42を表わし、 R6は置換分R61およびR62を表わし、 R7は置換分R71およびR72を表わし、 R15は置換分R151およびR152を表わし、 R16は置換分R161およびR162を表わし、 R17は置換分R171およびR172を表わし、 さらに式中、 a)R9およびR14およびR15は、水素を表わし、R10は、水素原子またはメチ ル基を表わし、R16は、水素を表わし、R16の置換分は、OR´基[この場合、 R´は、水素原子、それぞれ1〜4個のC原子を有するアルキル基または アシル基である]を表わし、R16の置換分は、R17の置換分と一緒になって16 ,17−二重結合を表わし、R16の別の置換分は、水素原子を表わし、かつ R17は、オキソ基を表わし、R17の置換分は、β−ヒドロキシ基、β−水素 原子、16,17−二重結合の一部を表わし、R17の別の置換分は、−(CH2 nX基[但し、XがYである場合には、nは0〜5であり、XがOY、SY、 SeY、NHYである場合には、nは0〜1であり、この場合Yは (但し、置換基の少なくとも1つがヒドロキシ基であるという条件下で、A 〜Eは、互いに独立に、水素原子、OR´基(この場合、R´は水素原子、それ ぞれ1〜4個のC原子を有するアルキル−またはアシル基を表わす)、それぞれ 1〜4個のC原子を有するアルキル基を表わし、 B、C、Dは、−NR2基(この場合、Rはそれぞれ1〜4個のC原子およ ひそれぞれ4個の別の置換分を有するアルキル基を表わす)を表わす)である] を表わすか、または 17,20−の二重結合の一部を表わし、R17の別の置換分は、=CH−( CH 2mX基[但し、XがYである場合には、mは0〜4であり、X がOY、SY、SeY、NHYである場合には、mは0であり、この場合Yは前 記のものを表わすものとする]を表わすか、或いは R17の置換分は、水素を表わし、R17の別の置換分は、ヒドロキシ基を表わ し、ならびに R2は、水素を表わし、R2の置換分は、水素原子を表わし、R2の別の置換 分は、R1の置換分と一緒に1,2−二重結合を表わし、 R4は、水素を表わし、R4の置換分は、水素原子を表わし、R4の別の置換 分は、R5と一緒になって4,5−二重結合を表わし、 R5は、水素原子、4,5−二重結合の一部を表わし、 R6およびR7は、水素を表わし、R6およびR7の置換分は、水素原子を表わ し、R6およびR7のそれぞれ別の置換分は、6,7−二重結合を表わし、R3は 、オキソ基を表わし、 R2が水素を表わす場合には、R3の置換分も水素原子を表わし、 R3の別の置換分は、−OR´基[この場合、R´は水素原子、それぞれ1 〜4個のC原子を有するアルキル−またはアシル基を表わす]を表わし、かつ R1は、水素を表わし、R1の置換分は、水素原子を表わし、R1の別の置換 分は、1,2−二重結合の一部、メチル基、−(CH2nX基[但し、XがYで ある場合には、nは0〜2であり、XがOY、SY、SeY、NHYである場合 には、nは0であり、この場合Yは前記のものを表わすものとする]を表わすか 、または R1は、水素を表わし、R1の置換分は、水素原子を表わし、R1の別の置 換分は、R2の置換分と一緒になって1,2−二重結合を表わし、この場合R2に おいて少なくとも1個の置換分は、水素原子を表わし、 R3は、オキソ基を表わし、 R4の置換分は、水素原子を表わし、R4の別の置換分は、R5と一緒になっ て4,5−二重結合を表わし、 R6の置換分は、水素原子、6,7−二重結合の一部を表わし、R6の別の置 換分は、−(CH2nX基[但し、XがYである場合には、nは0〜2であり、 XがOY、SY、SeY、NHYである場合には、nは0であり、この場合Yは 前記のものを表わすものとする]を表わし、かつ R7は、水素を表わし、R7の置換分は、水素原子を表わし、R7の別の置換 分は、6,7−二重結合を表わすか、または R1およびR2およびR6は、水素を表わし、 R3は、オキソ基を表わし、R3の置換分は、水素原子を表わし、R3の別の 置換分は、−OR´基[この場合、R´は水素原子、それぞれ1〜4個のC原子 を有するアルキル−またはアシル基を表わす]を表わし、 R4は、水素を表わし、R4の置換分は、水素原子を表わし、R4の別の置換 分は、R5と一緒になって4,5−二重結合を表わし、かつR7の置換分は、水素 原子を表わし、R7の別の置換分は、−(CH2nX基[但し、nおよびXは、 前記のものを表わすものとする]を表わすか、或いは b)R1は、水素を表わし、R1の置換分は、水素原子を表わし、R1の別の置換 分は、1,2−二重結合の一部を表わし、 R2は、水素を表わし、R2の置換分は、水素原子を表わし、R2の別の置 換分は、R1の置換分と一緒になって1,2−二重結合を表わし、 R4は、水素を表わし、R4の置換分は、水素原子を表わし、R4の別の置換 分は、R5と一緒になって4,5−二重結合を表わし、 R5は、水素原子、4,5−二重結合の一部を表わし、 R6およびR7は、水素を表わし、R6およびR7の置換分は、それぞれ水素原 子を表わし、別のR6およびR7の置換分は、それぞれ6,7−二重結合を表わし 、 R3は、オキソ基を表わし、R2が水素を表わす場合には、R3の置換分は、 −OR´基[この場合、R´は水素原子、それぞれ1〜4個のC原子を有するア ルキル−またはアシル基を表わす]を表わし、R3の別の置換分は、水素を表わ し、 R9は、水素原子を表わし、 R10は、水素原子、メチル基を表わし、かつ R14は、水素原子を表わし、ならびに R15およびR16およびR17は、請求項1のe)に記載されたような置換分を 表わすか、または R15およびR16およびR17は、請求項1のf)に記載されたような置換分を 表わすか、或いは c)R1およびR2およびR6およびR7およびR14は、水素を表わし、かつR15お よびR16およびR17は、請求項1のd)に記載されたような置換分を表わすか、 または R15およびR16およびR17は、請求項1のe)に記載されたような置換分を 表わすか、または R15およびR16およびR17は、請求項1のf)に記載されたような置換分を 表わし、ならびに R4およびR9は、水素を表わし、 R5は、R10と一緒になって5(10)−二重結合の一部を表わし、 R3は、オキソ基、2〜5個のC原子を有するアルキレンジオキシ基を表わ し、R3の2個の置換分は、それぞれ−OR´基[但し、R´は、1〜4個のC 原子を有するアルキルを表わすものとする]を表わすか、または R4の置換分は、水素原子を表わし、R4の別の置換分は、R5と一緒になっ て4,5−二重結合を表わし、 R9は、R10と一緒になって9(10)−二重結合を表わし、かつR3はオキ ソ基を表わすか、或いは d)R9およびR14およびR15およびR16は、水素を表わし、R10は、メチル基 を表わし、 17の置換分は、水素原子を表わし、R17の別の置換分は、 [但し、XはY、OY、SY、SeY、NHY、H、OH、ハロゲンを表わす ものとし、この場合Yは、前記のものを表わす]、 [但し、R22はR221およびR222を表わすものとし、この場合R22は、水素を 表わし、R22の置換分は、水素原子を表わし、R22の別の置換分は、ヒドロ キシ基を表わし、Aは、置換分、例えばO、S、Se、NHを表わし、Wは、C 24−CR25基(但し、R24はR241およびR242を表わし、かつR25はR251 よびR252およびR253を表わすものとし、この場合R24は、水素を表わし、R24 の置換分は、水素原子を表わし、R24の別の置換分は、ヒドロキシ基、1〜2個 のC原子を有するアルキル基を表わし、R251は、水素原子、ヒドロキシ基を表 わし、R252およびR253は、互いに独立に1〜3個のC原子を有するアルキル基 を表わすか、または一緒になってシクロプロパン環を表わす)]を表わし、 ならびにR1は、水素を表わし、R1の置換分は、水素原子を表わし、R1の 別の置換分は、1,2−二重結合の一部、メチル基、 −(CH2nX基[但し、nおよびXは、b)に記載のものと同じものを表 わすものとする]を表わし、 R2は、水素を表わし、R2の置換分は、水素原子を表わし、R2の別の置換 分は、1,2−二重結合の一部を表わし、 R4は、水素を表わし、R4の置換分は、水素原子を表わし、R4の別の置換 分は、4,5−二重結合を表わし、 R5は、水素原子、4,5−二重結合の一部を表わし、 R6およびR7は、水素を表わし、R6およびR7の置換分は、それぞれ水素原 子を表わし、R6およびR7の別の置換分は、それぞれ6,7−二重結合を表わし 、 R3は、オキソ基を表わし、R2が水素を表わす場合には、R3の置換分は、 水素原子を表わし、 R3の別の置換分は、−OR´基[この場合、R´は前記のものを表わす] を表わすか、または R1およびR2は、水素を表わし、R1およびR2の置換分は、それぞれ水素原 子を表わし、R1およびR2の別の置換分は、1,2−二重結合を表わし、 R4およびR5は、水素を表わし、R4の置換分は、それぞれ水素原子を表わ し、R4の別の置換分は、R5と一緒になって4,5−二重結合を表わし、 R6の置換分は、水素原子、6,7−二重結合の一部を表わし、R6の別の置 換分は、水素原子、−(CH2nX基[この場合、nおよびXは、)に記載の ものを表わす]を表わし、 R3は、オキソ基を表わし、R1が水素を表わす場合には、R3の置換分は、 水素を表わし、R3の別の置換分は、−OR´基[この場合、R´は前記のもの を表わす]を表わし、かつ7は、水素を表わし、R7の置換分は、水素原子を表わし、R7の別の置換 分は、6,7−二重結合の一部を表わすか、或いは e)R1およびR2およびR4およびR7およびR9およびR14は、水素を表わし、 R3の置換分は、β−ヒドロキシ基を表わし、R3の別の置換分は、水素原子 であり、 R5は、5,6−二重結合の一部を表わし、 R6の置換分は、水素原子を表わし、R6の別の置換分は、5,6−二重結合 の一部を表わし、 R10は、メチル基を表わし、ならびに R15およびR16およびR17は、請求項1のd)に記載のものを表わすか、ま たは R15およびR16およびR17は、請求項1のe)に記載のものを表わすか、ま たは R15およびR16およびR17は、請求項1のf)に記載のものを表わすか、或 いは f)R1およびR2およびR6およびR7およびR9およびR1は、水素を表わし、 R3は、オキソ基を表わし、 R4の置換分は、水素原子を表わし、R4の別の置換分は、4,5−二重結合 の一部を表わし、ならびに R15およびR16およびR17は、請求項1のd)に記載のものを表わすか、ま たは R15は、水素を表わし、 R16およびR17は、請求項1のf)に記載のものを表わし、かつ R10は、−(CH2nX基[この場合、XがYである場合には、nは0〜5 であり、XがSeY、SY、NHY、MHY、OYおよびYである場合には、n は0であり、この場合Yは前記のものを表わす]を表わし、この場合には、一般 式IIのそれぞれの分子は 、前記に定義したような−Y基を少なくとも1個有 している}で示されるラジカル親和性の芳香族置換分を有する新規ステロイド。 3.前記した 17α−4´−ヒドロキシフェニル−メルカプトメチル−17−ヒドロキシ−エ ストル(estr)−4−エン−3−オン 17α−4´−ヒドロキシフェニル−メルカプトメチル−3,3−ジメトキシ− エストル−5(10)−エン−17−オール 17α−4´−N,N−ジメチルアミノフェニル−メチル−17−ヒドロキシ− エストル−4−エン−3−オン 17α−4´−N,N−ジメチルアミノフェニル−メチル−3,3−ジメトキシ −エストル−5(10)−エン−17−オール 17α−4´−ヒドロキシフェニル−メチル−17−ヒドロキシ−エストル−4 −エン−3−オン 17α−´,´−ジメチル−4´−ヒドロキシフェニル−メチル−17−ヒ ドロキシ−エストル−4−エン−3−オン 17α−4´−ヒドロキシフェノキシ−メチル−17−ヒドロキシ−エストル− 4−エン−3−オン 17α−4´−ヒドロキシフェニル−メルカプトメチル−17−ヒドロキシ−5 α−アンドロスタン−3−オン 17α−4´−ヒドロキシフェニル−メルカプトメチル−17−ヒドロキシ−ア ンドロスト−4−エン−3−オン 17α−4´−ヒドロキシフェニル−メルカプトメチル−17−ヒドロキシ−1 α−メチル−5α−アンドロスタン−3−オン 6β−4´−ヒドロキシフェニル−17β−ヒドロキシ−アンドロスト−4−エ ン−3−オン 6β−4´−ヒドロキシフェニル−5α,17β−ジヒドロキシ−アンドロスタ ン−3−オン 6−´,´−ジメチル−4´−ヒドロキシフェニル−エストラ−1,3,5 (10),6−テトラエン−3,17β−ジオール 17−4´−N,N−ジメチルアミノフェニル−エストラ−1,3,5(10) ,16−テトラエン−3−オール 17α−4´−N,N−ジメチルアミノフェニル−エストラ−1,3,5(10 )−トリエン−3,17−ジオール 6−4´−N,N−ジメチルアミノフェニル−エストラ−1,3,5(10)6 −テトラエン−3,17β−ジオール 17α−4´−N,N−ジメチルアミノフェニル−メチル−エストラ−1,3, 5(10)−トリエン−3,17−ジオール 17α−4´−N,N−ジメチルアミノフェニル−メチル−エストラ−1,3, 5(10),9(11)−テトラエン−3,17−ジオール 17α−4´−N,N−ジメチルアミノフェニル−メチル−3−メトキシ−エス トラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オール 17α−4´−ヒドロキシフェニル−メチル−エストラ−1,3,5(10)ト リエン−3,17−ジオール 17α−4´−ヒドロキシフェニル−メチル−エストラ−1,3,5(10), 9(11)−テトラエン−3,17−ジオール 17α−4´−ヒドロキシフェニル−メルカプトメチル−エストラ−1,3,5 (10)−トリエン−3,17−ジオール 17α−4´−ヒドロキシフェニル−メルカプトメチル−エストラ−1,3,5 (10),9(11)−テトラエン−3,17−ジオール 17α−4´−ヒドロキシフェニル−メルカプトメチル−3−メトキシ−エスト ラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オール 17α−4´−ヒドロキシフェニル−ヒドロキシフェノキシ−メチル−3−メト キシ−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オール 17α−´,´−ジメチル−4´−ヒドロキシフェニル−セレノメチル−3 −メトキシ−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オール 17α−4´−N,N−ジメチルアミノフェニル−セレノ−メチル−3−メトキ シ−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オール 17α−−,´−ジメチル−4´−ヒドロキシフェニル−メチル−3−メト キシ−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オール 17α−´,´−ジ−第三ブチル−4´−ヒドロキシフェニル−メチル−3 −メトキシ−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オール 17α−´,´−ジ−第三ブチル−4´−ヒドロキシフェニル−セレノ−メ チル−3−メトキシ−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オール 6α−4´−ヒドロキシフェニル−メルカプトメチル−17−ヒドロキシ−アン ドロスト−4−エン−3−オン である、請求項1または2に記載の化合物。 4.請求項1または2に記載のステロイドを製造する方法において、(O2)ラ ジカル親和性の置換分を、17−スピロオキシランの求核開環を経てステロイド 骨格の17位で導入するかまたは17−オキソ基のアルキル化によって直接に導 入することを特徴とする、請求項1または2に記載のステロイドを製造する方法 。 5.17−オキソ基の直接のアルキル化を相応する金属オルガニルとセリウム( Cer)(III)塩との反応により実施する、請求項1、2または4に記載の ステロイドの製造法。 6.スピロオキシランおよびエポキシドとアリールセレノマグネシウムハロゲン 化物との反応により請求項1または2に記載のセレノステロイドを製造する方法 において、一般式YMgHalのアリールマグネシウムハロゲン化物を元素状セ レンと、エーテル中で反応させ、相応するアリールセレノマグネシウムハロゲン 化物に変え、このハロゲン化物をその位置のまま正常な場所で17−スピロオキ シランまたは16,17α−、15,16β−エポキシドまたは5,10α−エ ポキシドと反応させることを特徴とする、請求項1または2に記載のセレノステ ロイドを製造する方法。 7.アリールマグネシウムハロゲン化物を元素状セレンとTHF中で0〜100 ℃で反応させる、請求項1、2または6に記載のセレノステロイドを製造する方 法。 8.請求項1または2に記載の少なくとも1つの化合物を含有する製薬学的組成 物。 』
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウンドイツ,ベルント ドイツ国 D―07743 イエナ スピッツ バイデンベク 11 (72)発明者 オエテル,ミヒャエル ドイツ国 D―07743 イエナ ベートー ベンシュトラーセ 30 (72)発明者 レーマー,ボルフガング ドイツ国 D―07745 イエナ オット− シュバルツ―シュトラーセ 68エー (72)発明者 カウフマン,ギュンター ドイツ国 D―07743 イエナ シルバッ ハシュトラーセ 41 (72)発明者 シュレーダー,イエンス ドイツ国 D―07747 イエナ テオバル ト―レナー―シュトラーセ 15

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.一般式I {式中、 R6は置換分R61およびR62を表わし、 R7は置換分R71およびR72を表わし、 R11は置換分R111およびR112を表わし、 R14は置換分R141およびR142を表わし、 R15は置換分R151およびR152を表わし、 R16は置換分R161およびR162を表わし、 R17は置換分R171およびR172を表わし、 さらに式中、 a)R1〜R4は、水素原子、OR´基[この場合、R´は、水素原子、それぞれ 1〜4個のC原子を有しかつそれぞれR、水素原子およびOR´基の中の少なく とも1個を有するアルキル基またはアシル基である]を表わし、 ならびに b)− R6およびR7およびR8およびR9および R14は、水素を表わし、 − R6、R7の置換分は、それぞれ水素原子、別の1個の6,7−二重結合 を表わし、ならびにR11およびR14は、水素を表わし、かつR8およびR9は、水 素または8,9−二重結合を表わし、 − R6およびR7およびR8およびR14ならびにR11の1個の置換分は、水 素原子、R9とは別の9(11)−二重結合を表わし、 − R6およびR7およびR9およびR11は、水素原子を表わし、かつR8は、 R14と一緒になって8,14−二重結合を表わすか、或いは c)R8およびR9およびR11およびR14は、水素を表わし、ならびに − R6の置換分は、ヒドロキシ基を表わし、R7は、水素を表わし、R6の 置換分は、R7の置換分と一緒になって6,7−二重結合を表わし、この場合R6 の別の置換分は、水素原子を表わし、かつR6の別の置換分は、 −(CH2nY基[但し、nは0〜5であるものとする]、 [この場合、A〜Eは、互いに独立に、水素原子、OR´基(この場合、 R´は水素原子、それぞれ1〜4個のC原子を有するアルキル−またはアシル基 を表わす)、それぞれ1〜4個のC原子を有するアルキル基を表わし、 B、C、Dは、−NR2基(この場合、Rはそれぞれ1〜4個のC原子 およびそれぞれ4個の別の置換分を有するアルキル基を表わす)、水素原子を表 わす]を表わすか、或いは − R7は、水素原子を表わし、かつR6の置換分は、 =CH−(CH2mY基[但し、mは0〜4であり、Yは前記のものを表 わすものとする]を表わし、R6の別の置換分は、環外二重結合の一部を表わし 、ならびに d)R15は、水素を表わし、かつ − R16は、水素を表わし、 − R16の置換分は、−OR´基[この場合、R´は水素原子、それぞれ1 〜4個のC原子を有するアルキル−またはアシル基を表わす]を表わし、R16の 置換分は、R17の置換分と一緒になって16,17−二重結合を表わし、R16の 別の置換分は、水素原子を表わし、かつR17の置換分は、 − β−ヒドロキシ基、β−水素原子、16,17−二重結合の一部を表わ し、R17の別の置換分は、−(CH2nX基[但し、XがYである場合には、n は0〜5であり、XがOY、SY、SeY、NHYである場合には、nは0〜1 であり、この場合Yは前記のものを表わすものとする]を表わすか、または − 17,20−二重結合の一部を表わし、 R17の別の置換分は、=CH−(CH2mX基[但し、XがYである場合 には、mは0〜4であり、XがOY、SY、SeY、NHYである場合には、m は0であり、この場合Yは前記のものを表わすものとする]を表わすか、或いは e)R14は、水素、8,14−または14,15−二重結合の一部を表わし、か つ R15は、水素を表わし、 R15の置換分は、−OR´基[この場合、R´は水素原子、それぞれ1〜4 個のC原子を有するアルキル−またはアシル基を表わす]、14,15−二重結 合の一部、15,16−二重結合の一部を表わし、R15の別の置換分は、水素原 子を表わし、かつ R17の置換分は、−OR´基[この場合、R´は水素原子、それぞれ1〜4 個のC原子を有するアルキル−またはアシル基を表わす]、16,17−二重結 合の一部を表わし、R17の別の置換分は、水素原子を表わすか、または R17は、オキソ基を表わし、かつR16の置換分は、水素、16,17−また は15,16−二重結合の一部を表わし、R16の別の置換分は、−(CH2nX 基[但し、XがYである場合には、nは0〜5であり、XがOY、SY、SeY 、NHYである場合には、nは0であり、この場合Yは前記のものを表わすもの とする]を表わすか、或いは f)R16は、水素を表わし、 R17は、オキソ基を表わし、R17の置換分は、水素原子を表わし、R17の別 の置換分は、 −OR´基[この場合、R´は水素原子、それぞれ1〜4個のC原子を有す るアルキル−またはアシル基を表わす]を表わし、かつR15の置換分は、水素原 子を表わし、R15の別の置換分は、−(CH2nX基[但し、XがYである場合 には、nは1〜5であり、XがOY、SY、SeY、NHYである場合には、n は0であり、この場合Yは前記のものを表わすものとする]を表わすか、或いは g)R15およびR16は、水素を表わし、R17の置換分は、水素原子を表わし、R17 の別の置換分は、−CH−CH2X基 CH3 [但し、Xは、Y、OY、SY、SeY、NHY、H、OH、ハロゲンであり 、この場合Yは前記のものを表わすものとする]、 −CH−CR22−A−W基 CH3 [但し、R22は、R221およびR222を表わし、この場合R22は、水素を表わし 、R22の置換分は、水素原子を表わし、R22の別の置換分は、ヒドロキシ基を表 わすかまたはAと一緒になって22,23−二重結合を表わし、 Aは、=CH−(CH2m基(この場合、mは、0〜4である)、(CH2 n基(この場合、nは、1〜5である)、置換分、例えばO、S、Se、NH を表わし、 Wは、CR24−CR25基 (この場合、R24は、R241およびR242を表わし、 R25は、R251およびR252およびR253を表わし、その際 R24は、水素を表わし、R24の置換分は、水素原子を表わし、R24の別の置 換分は、ヒドロキシ基、1〜2個のC原子を有するアルキル基を表わし、 R251は、水素原子、ヒドロキシ基を表わし、R252およびR253は、互いに 独立に、1〜3個のC原子を有するアルキル基を表わすかまたは一緒になってシ クロプロパン環を表わす)を表わすものとする]を表わすか、或いは h)R15は、水素を表わし、 R16は、水素を表わし、R16の置換分は、水素原子を表わし、R16の別の置 換分は、メチル基または−OR´基[この場合、R´は、水素原子、それぞれ1 〜4個のC原子を有するアルキル−またはアシル基を表わす]を表わし、 R17は、オキソ基を表わし、R17の置換分は、水素原子を表わし、R17の別の 置換分は、ヒドロキシ基を表わし、この場合には、一般式Iのそれぞれの分子は 、前記に定義したような−Y基を少なくとも1個有している}で示されるラジカ ル親和性の芳香族置換分を有する新規ステロイド。 2.一般式II {式中、 R1は置換分R11およびR12を表わし、 R2は置換分R21およびR22を表わし、 R3は置換分R31およびR32を表わし、 R4は置換分R41およびR42を表わし、 R6は置換分R61およびR62を表わし、 R7は置換分R71およびR72を表わし、 R15は置換分R151およびR152を表わし、 R16は置換分R161およびR162を表わし、 R17は置換分R171およびR172を表わし、 さらに式中、 a)R9およびR14およびR15は、水素を表わし、R10は、水素原子またはメチ ル基を表わし、R16は、水素を表わし、R16の置換分は、OR´基[この場合、 R´は、水素原子、それぞれ1〜4個のC原子を有するアルキル基またはアシル 基である]を表わし、R16の置換分は、R17の置換分と一緒になって16,17 −二重結合を表わし、R16の別の置換分は、水素原子を表わし、かつ R17は、オキソ基を表わし、R17の置換分は、β−ヒドロキシ基、β−水素 原子、16,17−二重結合の一部を表わし、R17の別の置換分は、−(CH2 nX基[但し、XがYである場合には、nは0〜5であり、XがOY、SY、 SeY、NHYである場合には、nは0〜1であり、この場合Yは (但し、A〜Eは、互いに独立に、水素原子、OR´基(この場合、R´は水 素原子、それぞれ1〜4個のC原子を有するアルキル−またはアシル基を表わす )、それぞれ1〜4個のC原子を有するアルキル基を表わし、 B、C、Dは、−NR2基(この場合、Rはそれぞれ1〜4個のC原子およ びそれぞれ4個の別の置換分を有するアルキル基を表わす)を表わす)である] を表わすか、または 17,20−の二重結合の一部を表わし、R17の別の置換分は、=(CH− CH2mX基[但し、XがYである場合には、mは0〜4であり、XがOY、S Y、SeY、NHYである場合には、mは0であり、この場合Yは前記のものを 表わすものとする]を表わすか、或いは R17の置換分は、水素を表わし、R17の別の置換分は、ヒドロキシ基を表わ し、ならびに R2は、水素を表わし、R2の置換分は、水素原子を表わし、R2の別の置換 分は、R1の置換分と一緒に1,2−二重結合を表わし、 R4は、水素を表わし、R4の置換分は、水素原子を表わし、R4の別の置換 分は、R5と一緒になって4,5−二重結合を表わし、 R5は、水素原子、4,5−二重結合の一部を表わし、 R6およびR7は、水素を表わし、R6およびR7の置換分は、水素原子を表わし 、R6およびR7のそれぞれ別の置換分は、6,7−二重結合を表わし、 R3は、オキソ基を表わし、 R2が水素を表わす場合には、R3の置換分も水素原子を表わし、 R3の別の置換分は、−OR´基[この場合、R´は水素原子、それぞれ1 〜4個のC原子を有するアルキル−またはアシル基を表わす]を表わし、かつ R1は、水素を表わし、R1の置換分は、水素原子を表わし、R1の別の置換 分は、1,2−二重結合の一部、メチル基、−(CH2nX基[但し、XがYで ある場合には、nは0〜2であり、XがOY、SY、SeY、NHYである場合 には、nは0であり、この場合Yは前記のものを表わすものとする]を表わすか 、または R1は、水素を表わし、R1の置換分は、水素原子を表わし、R1の別の置換 分は、R2の置換分と一緒になって1,2−二重結合を表わし、この場合R2にお いて少なくとも1個の置換分は、水素原子を表わし、 R3は、オキソ基を表わし、 R4の置換分は、水素原子を表わし、R4の別の置換分は、R5と一緒になっ て4,5−二重結合を表わし、 R6の置換分は、水素原子、6,7−二重結合の一部を表わし、R6の別の置 換分は、−(CH2nx基[但し、XがYである場合には、nは0〜2であり、 XがOY、SY、SeY、NHYである場合には、nは0であり、この場合Yは 前記のものを表わすものとする]を表わし、かつ R7は、水素を表わし、R7の置換分は、水素原子を表わし、R7の別の置換 分は、6,7−二重結合を表わすか、または R1およびR2およびR6は、水素を表わし、 R3は、オキソ基を表わし、R3の置換分は、水素原子を表わし、R3の別の 置換分は、−OR´基[この場合、R´は水素原子、それぞれ1〜4個のC原子 を有するアルキル−またはアシル基を表わす]を表わし、 R4は、水素を表わし、R4の置換分は、水素原子を表わし、R4の別の置換 分は、R5と一緒になって4,5−二重結合を表わし、かつR7の置換分は、水素 原子を表わし、R7の別の置換分は、−(CH2nX基[但し、nおよびXは、 前記のものを表わすものとする]を表わすか、或いは b)R1は、水素を表わし、R1の置換分は、水素原子を表わし、R1の別の置換 分は、1,2−二重結合の一部を表わし、 R2は、水素を表わし、R2の置換分は、水素原子を表わし、R2の別の置換 分は、R1の置換分と一緒になって1,2−二重結合を表わし、 R4は、水素を表わし、R4の置換分は、水素原子を表わし、R4の別の置換 分は、R5と一緒になって4,5−二重結合を表わし、 R5は、水素原子、4,5−二重結合の一部を表わし、 R6およびR7は、水素を表わし、R6およびR7の置換分は、それぞれ水素原 子を表わし、別のR6およびR7の置換分は、それぞれ6,7−二重結合を表わし 、 R3は、オキソ基を表わし、R2が水素を表わす場合には、R3の置換分は、 −OR´基[この場合、R´は水素原子、それぞれ1〜4個のC原子を 有するアルキル−またはアシル基を表わす]を表わし、R3の別の置換分は、水 素を表わし、 R9は、水素原子を表わし、 R10は、水素原子、メチル基を表わし、かつ R14は、水素原子を表わし、ならびに R15およびR16およびR17は、請求項1のe)に記載されたような置換分を 表わすか、または R15およびR16およびR17は、請求項1のf)に記載されたような置換分を 表わすか、或いは c)R1およびR2およびR6およびR7およびR14は、水素を表わし、かつR15お よびR16およびR17は、請求項1のd)に記載されたような置換分を表わすか、 または R15およびR16およびR17は、請求項1のe)に記載されたような置換分を 表わすか、または R15およびR16およびR17は、請求項1のf)に記載されたような置換分を 表わし、ならびに R4およびR9は、水素を表わし、 R5は、R10と一緒になって5(10)−二重結合の一部を表わし、 R3は、オキソ基、2〜5個のC原子を有するアルキレンジオキシ基を表わ し、R3の2個の置換分は、それぞれ−OR´基[但し、R´は、1〜4個のC 原子を有するアルキルを表わすものとする]を表わすか、または R4の置換分は、水素原子を表わし、R4の別の置換分は、R5と一緒 になって4,5−二重結合を表わし、 R9は、R10と一緒になって9(10)−二重結合を表わし、かつR3はオキ ソ基を表わすか、或いは d)R9およびR14およびR15およびR16は、水素を表わし、R10は、メチル基 を表わし、ならびにR1は、水素を表わし、R1の置換分は、水素原子を表わし、 R1の別の置換分は、1,2−二重結合の一部、メチル基、−(CH2nX基[ 但し、nおよびXは、b)に記載のものと同じものを表わすものとする]を表わ し、 R2は、水素を表わし、R2の置換分は、水素原子を表わし、R2の別の置換 分は、1,2−二重結合の一部を表わし、 R4は、水素を表わし、R4の置換分は、水素原子を表わし、R4の別の置換 分は、4,5−二重結合を表わし、 R5は、水素原子、4,5−二重結合の一部を表わし、 R6およびR7は、水素を表わし、R6およびR7の置換分は、それぞれ水素原 子を表わし、R6およびR7の別の置換分は、それぞれ6,7−二重結合を表わし 、 R3は、オキソ基を表わし、R2が水素を表わす場合には、R3の置換分は、 水素原子を表わし、 R3の別の置換分は、−OR´基[この場合、R´は前記のものを表わす] を表わし、 R17は、請求項1のg)に記載されたような置換分を表わすか、または R1およびR2は、水素を表わし、R1およびR2の置換分は、それぞれ水 素原子を表わし、R1およびR2の別の置換分は、1,2−二重結合を表わし、 R4およびR5は、水素を表わし、R4の置換分は、それぞれ水素原子を表わ し、R4の別の置換分は、R5と一緒になって4,5−二重結合を表わし、 R6の置換分は、水素原子、6,7−二重結合の一部を表わし、R6の別の置 換分は、水素原子、−(CH2nX基[この場合、nおよびXは、b)に記載の ものを表わす]を表わし、 R3は、オキソ基を表わし、R1が水素を表わす場合には、R3の置換分は、 水素を表わし、R3の別の置換分は、−OR´基[この場合、R´は前記のもの を表わす]を表わし、 R17は、請求項1のg)に記載のものを表わし、かつ R7は、水素を表わし、R7の置換分は、水素原子を表わし、R7の別の置換 分は、6,7−二重結合の一部を表わすか、或いは e)R1およびR2およびR4およびR7およびR9およびR14は、水素を表わし、 R3の置換分は、β−ヒドロキシ基を表わし、R3の別の置換分は、水素原子 であり、 R5は、5,6−二重結合の一部を表わし、 R6の置換分は、水素原子を表わし、R6の別の置換分は、5,6−二重結合 の一部を表わし、 R10は、メチル基を表わし、ならびに R15およびR16およびR17は、請求項1のd)に記載のものを表わすか、ま たは R15およびR16およびR17は、請求項1のe)に記載のものを表わすか、ま たは R15およびR16およびR17は、請求項1のf)に記載のものを表わすか、或 いは f)R1およびR2およびR6およびR7およびR9およびR1は、水素を表わし、 R3は、オキソ基を表わし、 R4の置換分は、水素原子を表わし、R4の別の置換分は、4,5−二重結合 の一部を表わし、ならびに R15およびR16およびR17は、請求項1のd)に記載のものを表わすか、ま たは R15は、水素を表わし、 R16およびR17は、請求項1のf)に記載のものを表わし、かつ R16は、−(CH2nX基[この場合、XがYである場合には、nは0〜5 であり、XがSeY、SY、NHY、MHY、OYおよびYである場合には、n は0であり、この場合Yは前記のものを表わす]を表わし、この場合には、一般 式IIのそれぞれの分子は、前記に定義したような−Y基を少なくとも1個有し ている}で示されるラジカル親和性の芳香族置換分を有する新規ステロイド。 3.前記した 17α−4´−ヒドロキシフェニル−メルカプトメチル−17−ヒドロキシ− エストル(estr)−4−エン−3−オン 17α−4´−ヒドロキシフェニル−メルカプトメチル−3,3−ジメトキシ −エストル−5(10)−エン−17−オール 17α−4´−N,N−ジメチルアミノフェニル−メチル−17−ヒドロキシ −エストル−4−エン−3−オン 17α−4´−N,N−ジメチルアミノフェニル−メチル−3,3−ジメトキ シ−エストル−5(10)−エン−17−オール 17α−4´−ヒドロキシフェニル−メチル−17−ヒドロキシ−エストル− 4−エン−3−オン 17α−2´,6´−ジメチル−4´−ヒドロキシフェニル−メチル−17− ヒドロキシ−エストル−4−エン−3−オン 17α−4´−ヒドロキシフェノキシ−メチル−17−ヒドロキシ−エストル −4−エン−3−オン 17α−4´−ヒドロキシフェニル−メルカプトメチル−17−ヒドロキシ− 5α−アンドロスタン−3−オン 17α−4´−ヒドロキシフェニル−メルカプトメチル−17−ヒドロキシ− アンドロスト−4−エン−3−オン 17α−4´−ヒドロキシフェニル−メルカプトメチル−17−ヒドロキシ− 1α−メチル−5α−アンドロスタン−3−オン 6β−4´−ヒドロキシフェニル−17β−ヒドロキシ−アンドロスト−4− エン−3−オン 6β−4´−ヒドロキシフェニル−5α,17β−ジヒドロキシ−アンドロス タン−3−オン 6−2´,6´−ジメチル−4´−ヒドロキシフェニル−エストラ−1,3, 5(10),6−テトラエン−3,17β−ジオール 17−4´−N,N−ジメチルアミノフェニル−エストラ−1,3,5(10 ),16−テトラエン−3−オール 17α−4´−N,N−ジメチルアミノフェニル−エストラ−1,3,5(1 0)−トリエン−3,17−ジオール 6−4´−N,N−ジメチルアミノフェニル−エストラ−1,3,5(10) 6−テトラエン−3,17β−ジオール 17α−4´−N,N−ジメチルアミノフェニル−メチル−エストラ−1,3 ,5(10)−トリエン−3,17−ジオール 17α−4´−N,N−ジメチルアミノフェニル−メチル−エストラ−1,3 ,5(10),9(11)−テトラエン−3,17−ジオール 17α−4´−N,N−ジメチルアミノフェニル−メチル−3−メトキシ−エ ストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オール 17α−4´−ヒドロキシフェニル−メチル−エストラ−1,3,5(10) −トリエン−3,17−ジオール 17α−4´−ヒドロキシフェニル−メチル−エストラ−1,3,5(10) ,9(11)−テトラエン−3,17−ジオール 17α−4´−ヒドロキシフェニル−メルカプトメチル−エストラ−1,3, 5(10)−トリエン−3,17−ジオール 17α−4´−ヒドロキシフェニル−メルカプトメチル−エストラ−1,3, 5(10),9(11)−テトラエン−3,17−ジオール 17α−4´−ヒドロキシフェニル−メルカプトメチル−3−メトキシ−エス トラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オール 17α−4´−ヒドロキシフェニル−ヒドロキシフェノキシ−メチル−3−メ トキシ−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オール 17α−2´,6´−ジメチル−4´−ヒドロキシフェニル−セレノメチル− 3−メトキシ−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オール 17α−4´−N,N−ジメチルアミノフェニル−セレノ−メチル−3−メト キシ−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オール 17α−2´,6´−ジメチル−4´−ヒドロキシフェニル−メチル−3−メ トキシ−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オール 17α−2´,6´−ジ−第三ブチル−4´−ヒドロキシフェニル−メチル− 3−メトキシ−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オール 17α−2´,6´−ジ−第三ブチル−4´−ヒドロキシフェニル−セレノ− メチル−3−メトキシ−エストラ−1,3,5(10)−トリエン−17−オー ル 17α−ペンタメチルフェニル−セレノメチル−3−メトキシ−エストラ−1 ,3,5(10)−トリエン−17−オール 6α−4´−ヒドロキシフェニル−メルカプトメチル−17−ヒドロキシ−ア ンドロスト−4−エン−3−オン である、請求項1または2に記載の化合物。 4.請求項1または2に記載のステロイドを製造する方法において、(O2)ラ ジカル親和性の置換分を、17−スピロオキシランの求核開環を経てステロイド 骨格の17位で導入するかまたは17−オキソ基のアルキル化によって直接に導 入することを特徴とする、請求項1または2に記載のステロイドを製造する方法 。 5.17−オキソ基の直接のアルキル化を相応する金属オルガニルとセリウム( Cer)(III)塩との反応により実施する、請求項1、2または4に記載の ステロイドの製造法。 6.スピロオキシランおよびエポキシドとアリールセレノマグネシウムハロゲン 化物との反応により請求項1または2に記載のセレノステロイドを製造する方法 において、一般式YMgHalのアリールマグネシウムハロゲン化物を元素状セ レンと、エーテル中で反応させ、相応するアリールセレノマグネシウムハロゲン 化物に変え、このハロゲン化物をその位置のまま正常な場所で17−スピロオキ シランまたは16,17α−、15,16β−エポキシドまたは5,10α−エ ポキシドと反応させることを特徴とする、請求項1または2に記載のセレノステ ロイドを製造する方法。 7.アリールマグネシウムハロゲン化物を元素状セレンとTHF中で0〜100 ℃で反応させる、請求項1、2または6に記載のセレノステロイドを製造する方 法。 8.請求項1または2に記載の少なくとも1つの化合物を含有する製薬学的組成 物。
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