JPH09509062A - 普遍プライマーを用いる核酸増幅方法によるヒト乳頭腫ウィルス検出 - Google Patents

普遍プライマーを用いる核酸増幅方法によるヒト乳頭腫ウィルス検出

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JPH09509062A JP7521732A JP52173295A JPH09509062A JP H09509062 A JPH09509062 A JP H09509062A JP 7521732 A JP7521732 A JP 7521732A JP 52173295 A JP52173295 A JP 52173295A JP H09509062 A JPH09509062 A JP H09509062A
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Abstract

(57)【要約】 以下のオリゴヌクレオチドであり、(i)23−mer 5′−TTTGTTACTGTGGTAGATACTAC−3′またはそれに相補的な23−mer;(ii)前記(i)に1〜5ヌクレオチドの置換をほどこして誘導された23−mer;(iii)前記(i)または(ii)から成る3′末端配列を有する23+−mer;(iv)8〜18ヌクレオチドの長さを有する前記(i)または(ii)の断片;(v)25−mer 5′−GAAAAATAAACTGTAAATCATATTC−3′またはそれに相補的な25−mer;(vi)前記(v)に1〜5ヌクレオチドの置換をほどこして誘導された25−mer;(vii)前記(v)または(vi)から成る3′末端配列を有する25+−mer;(viii)28−mer 5′−GAAAAATAAACTGTAAATCATATTCTTC−3′またはそれに相補的な28−mer;(ix)28−mer 5′−GAAAAATAAACTGTAAATCATATTCCTC−3′またはそれに相補的な28−mer;(x)前記(viii)または(ix)に1〜5ヌクレオチドの置換をほどこして誘導された28−mer;(xi)前記(viii),(ix)または(x)から成る3′末端配列を有する28+−mer;または(xii)8〜18ヌクレオチドの長さを有する前記(v),(vi),(viii),(ix)または(x)の断片であり、たとえば、検体中、HPVの存在を分析する方法で、生殖器HPV遺伝子型のDNAを増幅するために、たとえば普遍プライマーPCR,NASBAまたはLCRのような核酸増幅方法においてプライマーとして有用なオリゴヌクレオチド。

Description

【発明の詳細な説明】 普遍プライマーを用いる核酸増幅方法によるヒト乳頭腫ウィルス検出 発明の分野 本発明は、たとえば、普遍プライマー(general primer;GPs)を用いるポ リメラーゼ 連鎖反応(PCR)のような核酸増幅方法で検体中に存在するヒト 乳頭腫ウィルス(HPV) DNAを増幅することによってHPV遺伝子型の存 在を決定するための検体分析の分野に関する。さらに詳しくは、本発明は、子宮 頸部癌関連の診断および予後を可能にする子宮頸部スミヤの分析に関し、その分 析は、検体がHPVを含むかどうか、続いて存在するHPV遺伝子型の型分けを 決定するためのGP−核酸増幅方法、たとえばGP−PCRから成る。 発明の背景 HPVは、70以上の異なった上皮向性の遺伝子型を含み、そのうち30以上 が粘膜向性である。これらの粘膜向性HPV遺伝子型の約3/1は子宮頸部癌か ら単離されるかまたは子宮頸部癌に関連付けられてきた(De Villiers,1989;z ur Hausen,1991)。 PCR法は、臨床標本中のHPV DNAの検出のための最も感度の高い方法 として導入されてきた。しかしながら、ヌクレオチドレベルでのかなりの不均一 性が異なったHPV遺伝子型の間に見いだされている。このため全てのHPV遺 伝子型の検出のための簡単で普遍的なPCR試験の開発を妨げてきた。にもかか わらず、主に粘膜向性のHPV遺伝子型の幅広いスペクトルにわたっての検出を 可能にするHPV−PCR方法が開発された(Manosら,1989;Gregoireら,198 9;Snijdersら,1990)。 HPV6,HPV11,HPV16,HPV18,HPV31およびHPV3 3(Snijdersら,1990;国際公開91/10675)の配列情報に基づきHPV L1領域からもともと、選ばれた普遍プライマーGP5およびGP6の組合せ は、ミスマッチ アクセプタンスを許容する条件下で少なくとも27の粘膜向性 HPV遺伝子型の標的DNAを増幅することが見いだされた(Van den Bruleら ,1990a,1992;de Roda Husmanら,1994a)。このGP5/6仲介PCR法の効 力は、オランダ国で細胞形態学的にPapIV(癌中)およびPapV(癌)と分 類されている子宮頸部切屑の100%中にHPV DNAが検出されたことによ ってさらに確かめられた。これはオランダ国の住民中、全てのハイリスクな生殖 器HPVsがこのアッセイによって検出され得ることを示している。 しかし、GP−PCRを通常の診断に用いると、臨床検体の少数は、50〜1 00SIHA 細胞(細胞あたりHPV16の1コピーを含む;Van den Brule ら,1990a)から得られる信号より弱いGP−PCR信号を反映して不明瞭な結 果を与えることが見いだされている。現在のところ、弱い信号が細胞配列間の交 差反応を示すか、GP−PCR法で減少された感度を示すHPV遺伝子型の存在 を示すか解かっていないので、これはスクリーニング結果の解釈を複雑にする。 以前に、HPV30のようなある種のHPV型は、GP−PCR法において減少 された感度で検出されることが示された(Snijdersら,1990)。また最近配列が 決定されたHPV型、HPV39およびHPV51は、プライマーの1つと3以 上のミスマッチを示すので、GP−PCR感度の減少が見られた(データを示さ ず)。さらに加えて、ある種のHPV型(たとえばHPV18)は、GP5/6 PCR法において別のバンドをもたらす(Snijdersら,1990)。 最近、いくつかのグループは、プライマー/テンプレート ミスマッチの存在 にかかわらず、プライマーの3′末端における完全にマッチングするヌクレオチ ドの存在によって、PCRによる増幅がうまくゆくことが確かめられることを見 いだした(Newtonら,1989;SommerおよびTautz,1989;EvanderおよびWadell, 1991)。 加えて、プライマーの長さを増加することにより、おそらくプライマー−テン プレート複合体の安定性を増加させることによって、より効率のよい増幅に貢献 することが見いだされた(MackおよびSninsky,1988)。 異なるHPV遺伝子型のGP5/6PCR産物の配列分析によって、GP5お よびGP6の3′末端に直接隣接するHPV−特異的アミノ酸の共通配列の存在 が明らかとなった(Van den Bruleら,1992)。本発明者らは、3′末端におい て高い保存性(conserved)の配列によって伸長したGP5/6プライマーの有 用性を検討した。これらの伸長されたプライマー(GP5+およびGP6+と称す る)はクローンされたHPV DNAのモデル系を用いてPCR中で試験され、 そして続いて以前に、オリジナルのGP5/6アッセイで不明瞭なまたは陰性の 結果を示した子宮頸部スミア上で評価された。 驚くべきことに、これらの結果から3′末端を保存性配列で伸長したGP5お よびGP6は、プライマー/ターゲットミスマッチの数に関係するであろうPC Rの減少した効率を克服でき、そしてプライマー−テンプレート安定性を増大す ることが明らかとなった。加えて、延ばされたGP5/6をPCR法に使用する と、従来不明瞭なまたは陰性のGP−PCR結果を示した細胞形態学的に正常な 子宮頸部の切屑中でのHPV状態を明瞭にするという結果がもたらされた。HP V検出の分野における別の切実な要求は、ハイリスクおよびローリスクHPV型 を迅速に区別する方法である。今まで、個別のHPV型分けは、HPV型特異的 オリゴヌクレオチドプローブまたはクローンされたHPV型から成るプローブを 用いるハイブリダイゼーション分析によって、あるいは付加的な型特異的PCR によって核酸増幅の産物について実施されてきた。この種の分析は、特に臨床医 が通常、子宮頸部癌のリスクが高いか低いかのみを知りたいということを考慮す れば多大な仕事量を要求する。現在では、15のHPV型の制限されたグループ のみ(16,18,31,33,35,39,45,51,52,54,56, 58,59,66および68)が子宮頸部癌および癌そのものに関連があること が知られている(De Villiers,1989の総説を参照)。最近の研究では、10の 異なったHPV型(6,16,18,31,33,45,51,52,54およ び58)がGP−PCRで試験されたPAP IV切屑中に存在することが発見さ れた(De Roda Husmanら,1994b)。さらに、追跡研究からの予備的な結果は、 ハイリスクHPV型のみが細胞学的に正常な子宮頸部から上皮間新形成(CIN )IIIへの進行を示すことを明らかにする。個別HPVの型分けの代わりに異な った生物学的挙動を有するHPVグループに分類することはより混乱が少なく、 そ して臨床医にとっては有り難いことであるであろう。ハイリスクHPVプローブ のパネルを用いるHPV検出アッセイはほとんどのHPVに誘起された癌を検出 する。したがって、子宮頸部癌を早期に検出するためには、全ての知られている ハイリスクおよびローリスクHPV型の迅速な区別を許すHPV検出アッセイの 必要がある。 本発明者らは、ハイリスクおよびローリスクのHPV遺伝子型についてのGP 5+/6+仲介DNA増幅産物をスクリーニングするために別々に用いられるかあ るいはまたカクテルの形で用いられるかする特異的オリゴヌクレオチドプローブ の設計および性能をここに記載する。 発明の要約 HPV GP5/6仲介PCR産物の配列分析によって、両方のプライマーの 3′末端に隣接する短い、保存性の高い配列の存在が明らかになった。3′プラ イマー端の完全なマッチングが効率的なPCRには不可欠であり、そしてプライ マーを伸長するとプライマー/テンプレート複合体の安定性が増すので、これら の配列の一部は、GP5およびGP6の3′末端を延ばすのに用いられた。分子 的に異なるクローンされたHPVでの再構築実験を用いると、延ばされたプライ マー(GP5+およびGP6+と称する)は特に一方または両方のプライマーと3 以上のミスマッチを有するHPV遺伝子型の検出で明らかに改善を示した。この 方法の効力は、元のHPV GP5/6仲介PCRでは不明瞭な結果を示した細 胞形態学的に正常な子宮頸部切屑においてHPV検出が改善されることによって さらに確かめられた。また、HPV GP5/6仲介PCRでもともとHPV陰 性であった細胞学的に正常な切屑の小さいパーセントが延ばされたGP5/6プ ライマーを適用した後、陽性となった。 したがって本発明は、隣接する保存性の高い配列で3′末端が延ばされた普遍 プライマー対GP5/6を提供し、子宮頸部切屑中のHPV検出を改善する。 さらに、GP5/6およびGP5+/6+PCRによって得られた約150bp の長さを有する増幅産物のコンピュータによる配列分析から、本発明者らは、2 4の異なったHPV遺伝子型に対して特異的な30−merオリゴヌクレオチ ド(GP5/6領域の内部から)を選択した。これらの新規なオリゴヌクレオチ ドは、たとえばジゴキシゲニン(digoxygenine)で適切にラベルされると、同一 のHPV型に由来するハイコピーPCR産物のサザンブロット分析でHPV−特 異的プローブとして有用であることが証明された。交差ハイブリダイゼーション は見られなかった。本発明者らは、子宮頸部癌を発生するハイリスク(16,1 8,31,33,35,39,45,51,52,54,56および58)およ びローリスク(6,11,34,40,42,43および44)のHPV型を特 異的に、しかも感度よく区別することが可能な2つのカクテルを調製した。これ らのカクテルは、GP−PCRに基づく子宮頸部切屑のHPVスクリーニングに おいてハイリスクHPVの迅速な同定に、成巧裡に応用される。 発明の詳細な説明 本発明は、以下のヌクレオチド配列より成る群から選ばれるオリゴヌクレオチ ドを提供する: (i)23−mer 5′−TTTGTTACTGTGGTAGATACTA C−3′(配列番号1)または配列番号1に相補的な23−mer; (ii)前記(i)に1〜5ヌクレオチドの置換をほどこして誘導された23− mer; (iii)前記(i)または(ii)から成る3′末端配列を有する23+−mer ; そして (iv)8〜18ヌクレオチドの長さを有する前記(i)または(ii)の断片。 オリゴヌクレオチド(i)は、HPVのL1領域の比較的保存性の高い部分か ら誘導される。配列番号1の23−merは、国際公開WO91/10675に 記載されているように、プライマー−GP5および3′末端での3つの付加的な ヌクレオチドTACの延長から成る。前記3′延長を考慮して、ここではGP5+ と称される。 本発明は、たとえばLCR(リガーゼチェイン反応、Barany 1991 を参照)のようなある種の核酸増幅反応に有用である相補的な配列をも含む。L CR技術を使用する可能性を考慮して、本発明は、8〜18ヌクレオチドから成 る配列(i)の断片をも含む。好ましくは、前記断片は、配列(i)の5′末端 または3′末端のいずれかに対応する。本発明は、配列(ii),(v),(vi) ,(viii),(ix)および(x)の8〜18ヌクレオチドから成るこのような断 片をも含み、これらは以下で説明される。 LCRにおいては、熱的に安定なリガーゼがお互いに実質的に隣接する2つの オリゴヌクレオチドを環状連結するのに用いられる。「実質的に隣接する」とは 、2つのオリゴヌクレオチドの距離が充分に小さく、リガーゼ酵素が2つのオリ ゴヌクレオチドを結合できることを指す。好ましくは、2つのオリゴヌクレオチ ドがお互いにすぐ接している。LCR環化は、PCR法と同様に、変性化、アニ ーリングおよび連結反応段階から成る。このようにして、連結反応の後、新たに 形成されたオリゴヌクレオチドは、相補的なオリゴヌクレオチドのアニーリング および連結反応の標的として働き、そしてその結果、指数関数的なエンリッチメ ント(濃度)が達成される。 HPV検出に関して、LCR技術を用いることができる。LCR法でプライマ ー、すなわち本発明の普遍プライマーの1つを、それに対して相補的なオリゴヌ クレオチドとともに、さらに、隣接配列に基づくプライマーをそれに対して相補 的なオリゴヌクレオチドをともに用いることによって、これら後者のプライマー 配列の選択によるが、特定のHPV型または、HPV型のグループの存在に基づ く増幅を可能にする。 別法として、LCR法は、本発明の一対の普遍プライマーに加えてそれに相補 的なオリゴヌクレオチドを用いて実施してもよい。ここで、本発明の一対の普遍 プライマーは、同一の普遍プライマーの2つの異なった断片から成る。好ましく は、一方の断片は、前記普遍プライマーの3′末端に対応し、他方の断片は同じ 普遍プライマーの5′末端に対応するが、2つの断片は重なり合わず、実質的に 隣接する配列である。それら断片は、8〜18ヌクレオチドの長さを持つべきで ある。同一の普遍プライマーのこのような断片の使用に基づくLCR法は、一般 に生殖器HPV遺伝子型の検出に有用である。 オリゴヌクレオチド(ii)は、配列番号1またはそれに相補的な配列から1〜 5ヌクレオチド置換によって誘導される。好ましくは、前記置換は異なったHP V株間に起こる置換に関する。たとえばある株では4番目のヌクレオチド(G) はCによって置換され(HPV32,HPV39,HPV57)、別の株ではT によって置換され(HPV42)、さらに他の株ではAによって置換される(H PV51)。したがって、本発明は、これらのうちのいずれか、または同様な置 換を含むオリゴヌクレオチドを包含する。 しかしながら、好ましくはオリゴヌクレオチド分子の自己アニーリングやヘア ピンループ形成を起こすヌクレオチド置換は避けた方がよい。たとえば、21番 目のヌクレオチド(T)のCによる置換は好ましくない。なぜなら、たとえば、 得られる分子が以下に示すような自己アニーリングまたはヘアピンループ形成を 生じやすいからである。 オリゴヌクレオチド(iii)は、23+−mer、すなわち23ヌクレオチド以 上のオリゴヌクレオチドである。3′末端配列は、オリゴヌクレオチド(i)ま たはオリゴヌクレオチド(ii)から成る。5′末端での延長は、いかなる長さを 有していてもよい。しかしながら、好ましくはオリゴヌクレオチドの全長が50 以下のヌクレオチドであり、さらに好ましくは40以下のヌクレオチドである。 正確に23ヌクレオチドから成るオリゴヌクレオチドのようなより短いオリゴヌ クレオチドは、好収率で合成することができるが、より長いオリゴヌクレオチド は、PCR法での効率の高さの観点からまたは5′末端に追加した配列が実用的 な利点をもたらすので好ましいかもしれない。 たとえば、5′末端に追加した配列は、BamHI,EcoRI,HindII I部位のような1つ以上の制限酵素認識配列(制限酵素部位)を含んでもよい。 このようなプライマーは、ここで、Resプライマーと呼ばれる。PCR法にお ける効率の高さという利点に加えて、これらの延長されたオリゴヌクレオチドに は、 PCR法で得られた増幅物(amplimer)をたとえばプラスドドpBR322へお よびそれに由来するpGeminiベクターのようなプラスミドへの直接クロー ニングを容易にするという実用的利点がある。こうして、増幅物は従来の2本鎖 配列決定(100bpから数Kbのクローニング能)に適させることができる。 増幅物は、また、1本鎖配列決定(100−500bpのクローニング能)のた めにファージM13(mp18および19)にクローンすることもできる。配列 決定手法のめざましい進歩により、増幅物の直接配列決定も1つの選択である。 増幅物の直接配列決定は、ウィルスの最善の同定法でさえあるかもしれない。全 文を参考文献として組み入れるが国際公開WO91/10675を参照のこと。 別の例として、5′末端に追加された配列は、たとえばT7プロモータ配列: またはT3プロモータ配列: またはSP6プロモータ配列: 以上のようなプロモータ配列から成っていてもよい。 用いるポリメラーゼの活性を改善するために、プロモータ配列と3′末端配列 (オリゴヌクレオチド(i)またはオリゴヌクレオチド(ii)から成る)との間 に1つ以上のヌクレオチドの挿入部分を含んでいてもよい。これらのプライマー は、ここでPolプライマーと称される。これらのプライマーには、RNA種を 合成するためRNAポリメラーゼの開始を許すという別の利点がある。そのため 、プライマーは、RNA分子として標的核酸配列の増幅を可能にする。このよう なRNA分子は、たとえばNASBA(核酸配列基準増幅)のようなRNA増幅 システムに利用できる。 NASBA法(Kievitsら,1991を参照)は、AMV逆転写酵素のような逆転 写酵素、T7RNAポリメラーゼのようなRNAポリメラーゼ、そしてRNas e HのようなRNase等の同時的酵素活動によって達成される標的RNAま たはDNAの増幅のための等温的方法である。たとえば、RNA NASBA法 は、RNA/DNAテンプレートに逆転写酵素(RT)を作用させて、T7,T 3またはSP6プロモータ配列を含む前向き(または後向き)プライマーの延長 すること、RNA鎖をRNase Hにより(DNA NASBA法の場合、形 成されたdsDNAを熱変性する)分解すること、AMV−RTで後方(または 前方)プライマー延長し、およびT7,T3またはSP6ポリメラーゼによるR NA合成して第2のDNA鎖を合成することから成る。RNA合成が完了して、 システムは前述の原理に従いサイクルする。 HPV検出目的のためには、前方プライマーは、Pol GP5+プライマー またはPol GP6+プライマーのいずれでもよいが、GP6+およびGP5+ は、それぞれ後向きプライマーとして使用できる。 本発明は、以下のヌクレオチド配列のような群から選ばれるオリゴヌクレオチ ドを提供する: (v)25−mer 5′−GAAAAATAAACTGTAAATCATA TTC−3′(配列番号2)または配列番号2に相補的な25−mer; (vi)前記(iv)に1〜5ヌクレオチドの置換をほどこして誘導された25− mer; (vii)前記(iv)または(v)から成る3′末端配列を有する25+−mer ; (viii)28−mer 5′−GAAAAATAAACTGTAAATCAT ATTCTTC−3′(配列番号10)または配列番号10に相補的な28−m er; (ix)28−mer 5′−GAAAAATAAACTGTAAATCATA TTCCTC−3′(配列番号18)または配列番号18に相補的な28−me r; (x)前記(vii)または(viii)に1〜5ヌクレオチドの置換をほどこして 誘導された28−mer; (xi)前記(vii),(viii)または(ix)から成る3′末端配列を有する2 8+ −mer;そして (xii)8〜18ヌクレオチドの長さを有する前記(v),(vi),(viii) ,(ix)または(x)の断片。 オリゴヌクレオチド(v)は、HPVのL1領域の比較的保存性の高い部分か ら誘導される。配列番号2の25−merは、国際公開WO91/10675に 記載されているように、プライマー−GP6および3′末端での5つの追加ヌク レオチドTATTCの延長から成る。前記3′延長を考慮して、ここではGP6+ と称される。 本発明は、たとえばLCRのような核酸増幅反応に有用である相補的な配列を も含む。同じことは、8〜18ヌクレオチドの長さを有する断片にも当てはまる 。 オリゴヌクレオチド(vi)は、配列番号2またはそれに相補的な配列から、1 〜5ヌクレオチド置換によって誘導される。好ましくは、オリゴヌクレオチド( ii)の場合、前記置換は異なったHPV株間に起こる置換に関する。 たとえば、多くの株では11番目のヌクレオチド(C)がTによって置換され る(HPV6B,HPV13,HPV31,HPV39,HPV42,HPV5 1,HPV52,HPV53,HPV56)。幾つかの株では、21番目のヌク レオチド(T)がAによって置換される(HPV11,HPV13,HPV31 ,HPV52)。幾つかの株では、23番目のヌクレオチド(T)がCによって 置換される(HPV6B,HPV11,HPV39,HPV51)。したがって 本発明は、これらの置換および同様な置換を含むオリゴヌクレオチドを包含し、 たとえばそれらの例である25−merは以下のとおりである。 しかしながら、好ましくはオリゴヌクレオチド分子の自己アニーリングやヘヤ ピンループ形成を起こすヌクレオチド置換は避けた方がよい。 オリゴヌクレオチド(viii)は、配列番号2の配列および3つのヌクレオチド TTCから成る3′末端の延長部分から成る配列番号10の28−merである か、あるいは配列番号10の配列に相補的な配列である。オリゴヌクレオチド( ix)は、配列番号2の配列および3つのヌクレオチドCTCから成る3′末端の 延長部分から成る配列番号18の28−merであるか、あるいは配列番号18 の配列に相補的な配列である。L1領域の関連する保存性の高い部分は、グルタ ミン酸コドンをさらに含むので、3′末端での追加的な延長は可能である。 オリゴヌクレオチド(x)は、配列番号10の配列、その相補的な配列、配列 番号18の配列、またはその相補的な配列から1〜5ヌクレオチド置換によって 誘導される。好ましくは、オリゴヌクレオチド(ii)および(vi)の場合と同様 に、置換は異なったHPV株間に起こる置換に係わる。オリゴヌクレオチド(x )の代表例は以下のとおりである。 オリゴヌクレオチド(vii)は、配列(v)または(vi)から成る3′末端配 列を有する25+−merであり、オリゴヌクレオチド(xi)は配列(viii), (ix)または(x)から成る3′末端配列を有する28+−merである。オリ ゴヌクレオチド(iii)の場合と同様に、5′末端での延長はいかなる長さでも よいが、オリゴヌクレオチドの全長は、好ましくは、たかだか50ヌクレオチド に抑えられ、さらに好ましくは40ヌクレオチド以下である。5′末端での延長 は、1つ以上の制限酵素部位(Resプライマー)またはプロモータ(Polプ ライマー)を含むことが好ましい。 本発明は、さらに生殖器HPV遺伝型のDNA増幅のためのPCRまたはNA SBAのような核酸増幅方法に用いる一対のプライマーであって、第1のプライ マーが(i),(ii)および(iii)から成る群より選ばれるオリゴヌクレオチ ドから成り、そして第2のプライマーが(v),(vi),(vii),(viii), (ix),(x)および(xi)から成る群より選ばれるオリゴヌクレオチドである プライマーを提供する。 本発明はまた、生殖器HPV遺伝子型のDNAの増幅のためのLCRのような 核酸増幅方法に用いるプライマーセットであって、第1のプライマーが(i), (ii),(iii),(iv),(v),(vi),(vii),(viii),(ix),(x ),(xi)および(xii)から成る群より選ばれるオリゴヌクレオチドから成り 、第2のプライマーが第1のプライマーに相補的なオリゴヌクレオチドから成り 、第3のプライマーが第1のプライマーが誘導される領域に実質的に隣接するH PVゲノムの領域に対応するオリゴヌクレオチドから成り、そして第4のプライ マーが第3のプライマーに相補的なオリゴヌクレオチドから成るプライマーセッ トを提供する。 本発明は、さらに、核酸増幅方法によって生殖器HPV遺伝子型のDNAを増 幅する方法であって、(i),(ii),(iii),(iv),(v),(vi),(v ii),(viii),(ix),(x),(xi)および(xii)から成る群より選ばれ るオリ ゴヌクレオチドから成るプライマーを用いることを特徴とする方法に具体化され る。 さらに詳しくは、本発明は、生殖器HPV遺伝子型のDNAを一対のプライマ ーを用いるPCRにより増幅する方法であって、第1のプライマーが(i),( ii)および(iii)から成る群より選ばれるオリゴヌクレオチドから成り、そし て第2のプライマーが(v),(vi),(vii),(viii),(ix),(x)お よび(xi)から成る群より選ばれるオリゴヌクレオチドであるDNA増幅方法を 提供する。 同様に本発明は、生殖器HPV遺伝子型のDNAをNASBAにより、一対の プライマーを用いて増幅する方法であって、第1のプライマーが(i),(ii) および(iii)から成る群より選ばれるオリゴヌクレオチドから成り、そして第 2のプライマーが(v),(vi),(vii),(viii),(ix),(x)および (xi)から成る群より選ばれるオリゴヌクレオチドであり、ただしプライマーの 1つがプロモータ配列から成る5′末端を有するDNA増幅方法を提供する。 さらに本発明は、生殖器HPV遺伝子型のDNAをLCRにより、1組のプラ イマーを用いて増幅する方法であって、該1組のプライマーが(i),(ii), (iii),(iv),(v),(vi),(vii),(viii),(ix),(x),(xi) および(xii)から成る群より選ばれるオリゴヌクレオチトから成る第1のプラ イマーと、第1のプライマーに相補的なオリゴヌクレオチドから成る第2のプラ イマーと、第1のプライマーが誘導される領域に実質的に隣接するHPVゲノム の領域に対応するオリゴヌクレオチドから成る第3のプライマーと、第3のプラ イマーに相補的なオリゴヌクレオチドから成る第4のプライマーとから成るDN A増幅方法を提供する。 本発明は、子宮頸部スミアのような検体中、生殖器HPV遺伝子型の存在につ いて検体を分析する方法であって、核酸増幅方法を用いて検体中に存在する生殖 器HPVのDNAを増幅すること、(i),(ii),(iii),(iv),(v) ,(vi),(vii),(viii),(ix),(x),(xi)および(xii)から成る 群より選ばれるオリゴヌクレオチドから成るプライマーを用いること、そして続 いて増 幅の産物を検出することから成る分析方法に具体化される。再び、用いられる核 酸増幅方法は、たとえばPCR、NASBAまたはLCRから成る。増幅方法で 用いられるプライマーは、増幅方法の種類によって適切に選択されるべきである 。 本発明に従えば、核酸増幅方法におけるアニーリング段階は、好ましくは30 〜50℃の温度、さらに好ましくは35〜45℃の温度、最も好ましくは38〜 42℃の温度で行われる。 さらに本発明に従えば、核酸増幅方法は、好ましくはMg2+の2〜10ミリモ ル濃度、さらに好ましくはMg2+の2.5〜5ミリモル濃度、最も好ましくは、 Mg2+の3.0〜4.0ミリモル濃度で行われる。 本発明に従えば、最良の結果は、約40℃(通常55℃)のアニーリング温度 と、約3.5ミリモル(通常1.5ミリモルMg2+)のMg2+濃度で得られる。 本発明の新規なプライマーは、配列がすでに知られている生殖器HPV型のみ ならず、配列がまだ知られていないか、あるいは新しいHPV型の検出をも可能 にする。 本発明に従えば、国際公報WO91/10675に開示された子宮頸部スミア をスクリーニングする一般的手法を採用することが好ましい。その手法は、本発 明のHPV普遍プライマーと、以前に記載されたHPV型特異的汚染防止用プラ イマーとを組合わせて使用することに基づく。このPCR手法は、WO91/1 0675に記載されており、ここに文献として組み入れられる。 本発明の別の側面に従えば、増幅方法の産物は、HPV型特異的オリゴヌクレ オチドプローブを用いるDNAハイブリダイゼーションによって検出され、プロ ーブのオリゴヌクレオチドが以下のオリゴヌクレオチドから成る群より選ばれる 。 およびこれらの配列に対して相補的なオリゴヌクレオチド。 本発明の方法の好適な実施の形態では、前記HPV 型特異的オリゴヌクレオ チドプローブは、2つの別々のプローブ混合物として適用され、一方の混合物が HPV型16,18,31,33,35,39,45,51,52,54,56 および58に対して特異的なプローブを含むが、HPV型6,11,34,40 ,42,43および44に対して特異的なプローブを含まない。そして他方の混 合物がHPV型6,11,34,40,42,43および44に対して特異的な プローブを含むが、HPV型16,18,31,33,35,39,45,51 ,52,54,56および58に対して特異的なプローブを含まない。 前記の好適な実施の形態に従えば、HPVハイリスクプローブ混合物は、12 の異なったHPV−特異的オリゴヌクレオチドプローブ(好ましくは、12全て )を含む。混合物は、必ずしも完全である必要はない。しかしながら、たとえば HPV59,HPV66およびME180のような他のハイリスクHPV型のた めに型特異的プローブを追加することが望ましい。上記の好ましいローリスクプ ローブ混合物は、7つの異なったHPV−特異的オリゴヌクレオチドプローブ( 好ましくは、7つ全て)を含む。このローリスクHPVプローブ混合物は、確か に不完全である。しかしながら、オランダ国の住民にしばしば存在するHPV型 のみが含まれる。したがって、ハイリスクおよびローリスクプローブのカクテル は、将来新しいハイリスクHPVやしばしば存在するローリスクHPVが見つか ったときに補完される必要がある。特に、ハイリスクHPVを検出するカクテル プローブは、子宮頸部癌のスクリーニングに重要であり、そのためできるだけ完 全であるべきである。 プローブ混合物を用いることは好ましいが、そう要求されるわけではない。そ の代わり、個別のプローブを別々に用いることも可能である。1つのハイリスク プローブと1つのローリスクプローブのカクテルを作ることが最も実用的である が、たとえば、全てのハイリスクHPV型をともに網羅する2つの異なったハイ リスクプローブ混合物を調製することもまた可能である。同じことがローリスク カクテルプローブでもできる。それは、2つの(またはそれ以上の)異なったプ ローブ混合物に分割できる。 プローブは、いかなる適切なプローブラベル(たとえば放射性ラベル、酵素ラ ベル、蛍光ラベル等)をも運搬できるが、好ましくはジゴキシゲニン(digoxyge nine)をラベルとして含む。 本発明は、さらに上記の方法に有用なHPV 型特異的オリゴヌクレオチドプ ローブに具体化され、該プローブのヌクレオチドは以下のオリゴヌクレオチドか ら成る群より選ばれる。 およびこれらの配列に対して相補的なヌクレオチド。 本発明は、前記の方法において有用なオリゴヌクレオチドプローブの混合物で あるHPVハイリスクカクテルプローブを含む。前記混合物は、HPV型16, 18,31,33,35,39,45,51,52,54,56および58に対 して特異的なプローブを含むが、HPV型6,11,34,40,42,43お よび44に対して特異的なプローブを含まない。前記のとおり、ハイリスクカク テルプローブは、できるだけ完全であることが好ましい。したがって、好ましく は別のハイリスクHPV型のプローブを含む。ハイリスクプローブ混合物は、1 つの完全な混合物として準備されてもよいし、代わりに合わさってできるだけ完 全にハイリスクHPV型を網羅する2以上の異なったプローブ混合物として準備 されてもよい。 また本発明は、前記の方法において有用なオリゴヌクレオチドプローブの混合 物であるHPVローリスクカクテルプローブを含む。前記混合物は、HPV型6 ,11,34,40,42,43および44に対して特異的なプローブを含むが 、HPV型16,18,31,33,35,39,45,51,52,54,5 6および58に対して特異的なプローブを含まない。ハイリスクカクテルプロー ブに関してなされた観察は、ローリスクカクテルプローブに関しても有効である 。 また本発明は、HPVハイリスクカクテルプローブおよびHPVローリスクカ クテルプローブのアセンブリを含む。前記アセンブリは、HPV型16,18, 31,33,35,39,45,51,52,54,56および58に対して特 異的なプローブを含むが、HPV型6,11,34,40,42,43および4 4に対して特異的なプローブを含まない混合物から成り、さらにHPV型6,1 1,34,40,42,43および44に対して特異的なプローブを含むが、H PV型16,18,31,33,35,39,45,51,52,54,56お よび58に対して特異的なプローブを含まない混合物を含んで成る。 本発明は、使用された原料および方法に続いて記載される以下の実施例によっ て説明される。実施例は、単に例示のためだけのものであり、本発明の範囲を制 限するものではない。 原料と方法 HPVクローンおよび子宮頸部の切屑 6b,11,16,18および30型のHPVクローンは Drs.H.zur Hausen and L.Gissmann(Heidelberg,Germany)より、13,32および40HPV 型のHPVクローンは Dr.E.-M.De Villiers(Heidelberg,Germany)より、 31および35型のHPVクローンは Dr.A.Lorincz(Gaithersburg,MD)よ り、33,39,54,55および66型のHPVクローンは Dr.G.Orth(Pa ris, France)より、45型のHPVクローンは Dr.K.V.Shah(Baltimore,MD)よ り、51型のHPVクローンは Dr.G.Nuovo(New York,NY.)より、また59 型のHPVクローンは Dr.T.Matsukura(Tokyo,Japan)より快く提供してい ただいた。クローン化HPV43および56型は、American Type Culture Coll ection(Rockville,MD)より入手した。子宮頸部の切屑よりMY11/09(M anosら、1989)で誘導した、GP5/6領域を含むHPV52および58型のP CR産物を当研究室においてクローン化し、配列比較を行った。 222人の女性より採取した全264の子宮頸部の切屑に対してHPV PC Rを実施した。これらの女性は、HPVの有無と頸部細胞の形態とを頸部障害の 臨床的挙動と関係づけるための予期追跡検査に参加した。HPVの検出および細 胞形態学的分析の両方を行うために、頸部切屑は2つずつ採取した。1つは細胞 形態学的検査に使用した。形態学的分類は、オランダで用いられているPap法 をわずかに修正したものに従って行った(Vooijs,1987; 修正KOPAC分類、 簡単に説明すると、PapIが正常細胞;PapIIが炎症;PapIIIaが温和 な中等度の異形成;PapIIIbが重篤な異形成;PapIVがその中における癌 ;PapVが侵入性の癌である)。分析した切屑は、PapI(120検体)、 PaPII(73検体)、PapIIIa(59検体)、PapIIIb(12検体)の 各ケースを含んでいた。最初のスパーテルで残った細胞と2つ目の切屑細胞とを 0.05%mertiolateを含有するリン酸緩衝生理食塩水中(Van den Bruleら,1 991; Walboomersら,1992)に集めた。切屑には、以前に報告された(Van den B ruleら,1990b)凍結解凍加熱プロトコールに従って前処理を行った。簡単に説 明すると、細胞を3,000g,10分間の遠心分離で沈澱させ、1mlの10 mM Tris−HCl,pH8.1に再懸濁した。各PCRのために、10μ lのアリコートをスクリューキャップ付きの新しい反応チューブ(Sarstedt,Et ten-Leur,the Netherlands)に移した。各アリコートは、−70℃で保存し、 その後室温で解凍した。続いてアリコートを100℃で5分間加熱し、氷上で冷 却(10分間)した後、3,000gで1分間遠心分離を行った。 プライマーの設計と合成 HPV DNAのホモロジー検索は、多重配列アライメントのためのCLUS TALコンピュータープログラム(Higgins and Sharp,1988)を用いるPC/ GENE(Intelli-Genetics,Inc.,Release 6.7)によって実施した。EMB Lのデータベースより得られるかまたは、Dr.H.Delius,Heidelberg,Germany より快く提供された、23の粘膜向性HPV遺伝子型のL1領域の塩基配列を、 約150塩基対の領域を挟んで位置するオリジナルのG5プライマーおよびG6 プライマーを修飾するために使用した。プライマー配列は表1A/1Bに示され ており、各プライマーはメトキシホスホラミダイト法を用いて、アプライドバイ オシステムズ社(Perkin-Elmer Nederland B.V.,The Netherlands)で商業的に 合成された。 ポリメラーゼ連鎖反応 100ngのヒト胎盤DNAと混合したクローン化HPV DNAまたは、1 0μlの子宮頸部切屑の粗細胞懸濁液に対して、普遍プライマー仲介PCR(Sn ijdersら,1990)を実施した。β−グロビン特異的プライマー(Saikiら,1990 )を用いるPCRによる予備スクリーニングの結果、全ての子宮頸部切屑が陽性 を示し、検体の質が適正であることが示された。 GP5/6およびGP5+/6+によるPCR分析も同様の条件で行った。50 μlの反応混合液には、50mM KCl,10mM Tris−HCl pH 8.3,200μM 各dNTP,3.5mM MgCl2,1ユニットの耐熱 性DNAポリメラーゼ(Amplitaq; Perkin Elmer Cetus)およびGP5/6また はGP5+/6+のいずれかのプライマーの組合わせで、各プライマー50pmo lずつが含まれていた。混合液に数滴のパラフィン油を重層し、DNA変性のた めに94℃で5分間インキュベートし、続いてPCRプロセッサー(Bio-med,T heres,Germany)を使用して40サイクルで増幅させた。各サイクルは、94℃ で1分間の変性段階、40℃で2分間のアニーリング段階および72℃で1.5 分間の鎖長伸長段階から成る。増幅されたDNAを完全に伸長させるために、最 後の伸長段階は4分間に延ばした。 GP−PCR産物は、以前に報告されたように(Van den Bruleら,1990b; Wa lboomersら,1992)、ゲル電気泳動に続いて拡散ブロッティングおよび、HPV 6,HPV11,HPV16,HPV18,HPV31およびHPV33特異的 GP−PCR産物で構成される混合プローブとの低厳密性サザンブロットハイブ リダイゼーションによって分析した。 HPV6,HPV11,HPV16,HPV18,HPV31およびHPV3 3に対する種特異的PCRは、Van den Bruleら(1990)によって以前に報告さ れているように、HPV6,HPV16,HPV33およびHPV11,HPV 18,HPV31の各組合わせで各HPV特異的プライマーを用いて実施した。 PCRの条件は、各プライマーを25pmolずつとし、1.5mM MgCl2 とし、アニーリング温度を55℃としたことを除いては、GP−PCRに関し て先に述べたものと同じである。 実施例1:GP5+プライマーおよびGP6+プライマーの設計 以前より、側方がGP5とGP6とによって占められる24の粘膜向性HPV 由来のL1領域の推定アミノ酸配列のアライメントによって、GP5(前向きプ ライマー)領域のすぐ下流の ThrArgSerThrAsn(TRSTN)およびGP6(後 向きプライマー)領域の上流の ArgHisXGluGlu(RHXEE)の両共通配列が明 らかになっていた(Van den Brule ら,1992)。これらのアミノ酸の保存性はヌ クレオチドレベルにおけるコドンの保存性を反映するので、GP5,GP6の両 者を3′末端側で伸長するためにこれらの配列の一部を使用することが可能であ った。プライマーの3′末端をHPV目的配列と完全に一致させるために、延長 したG5とG6の3′末端に、少なくとも2つの明白に保存されているヌクレオ チドを含む配列を付加しようと試みた。 23の粘膜向性遺伝子型におけるGP5領域の3′境界域の配列比較からは、 アミノ酸配列 ThrThrArgをコードする保存性ヌクレオチドが明らかになり、該配 列の1番目のスレオニンをコードする最初の2つのヌクレオチド(CA)はGP 5(表1A)に含まれる。GP5の修飾には、T残基(1番目のスレオニンのコ ドン中のヌクレオチド第3位置に、HPV16配列に対応させて)および、2つ めのスレオニンをコードする最初の2つの不変ヌクレオチド(CA)をGP5の 3′末端に付加した。アルギニン残基が6種の異なるコドンでコードされ得るこ と、そのためにこのコドンの第1および第3ヌクレオチドが変動的であるという ことから、GP5のこれ以上の延長が妨げられた。 23の粘膜向性HPVのGP6領域3′境界域の相補的配列は、アミノ酸共通 GluGluTyr/Pheをコードするヌクレオチド配列であることが明らかになり、該配 列のチロシン/フェニルアラニンをコードする3番目のヌクレオチドはGP6( 表1B)に含まれる。GP6の修飾には、プライマーの3′末端に5つのヌクレ オチドを付加した。このようにして、修飾プライマーの2つの3′末端ヌクレオ チドの相補的配列が、グルタミン酸をコードする不変塩基(GA)を表す。 伸長された23−merのGP5(GP5+と呼ぶ)および25−merのG P6(GP6+と呼ぶ)のプライマー配列は、20の粘膜向性HPV遺伝子型の L1領域の対応する配列と並べて、表1に示す。 実施例2:PCR実験 1.クローン化HPV DNAのモデル系における延長GP5/6プライマー (GP5+/6+)の使用 GP5/6およびGP5+/6+によるPCR分析は、クローン化HPV DN A上で比較した。100ngのヒト胎盤DNAに、HPV型HPV6,HPV1 1,HPV13,HPV16,HPV18,HPV30,HPV31,HPV3 2,HPV33,HPV35,HPV39,HPV40,HPV43,HPV4 5,HPV51,HPV52,HPV54,HPV55,HPV56,HPV5 8,HPV59およびHPV66型の粘膜向性HPVのDNA1ngを混合して なる再構成物群をこの目的のために使用した。 いずれの普遍プライマーによる分析でも、すべてのHPV遺伝子型に対して好 結果の増幅物が得られた。しかしながら、HPV30,HPV32,HPV39 ,HPV51およびHPV66型のGP5/6PCR産物をゲル電気泳動した結 果、弱いバンドしか検出されなかった。このDNA増幅効率の低下は、HPV遺 伝子型HPV30,HPV32,HPV39およびHPV66のGP5/6PC R産物と、HPV特異的混合プローブとの低厳密性ハイブリダイゼーションを行 った 際にも見られた。一方、延長プライマー対GP5+/GP6+を用いると、ゲル電 気泳動およびハイブリダイゼーションのいずれを行った際にも強い陽性のシグナ ルが生じた。さらに一般的にGP5/6による増幅では、GP5+/GP6+によ るPCRと比較して、細胞のバックグラウンドシグナルの増大を招いた。GP5+ およびGP6+が非特異的結合を起こさないことが、HPV DNAの検出レベ ルを高めるのに寄与しているのかもしれない。 GP5/6およびGP5+/6+によるPCR分析の感度の比較は、ヒト胎盤D NA中に希釈された、異なる濃度を持つHPV16,HPV39およびHPV5 1のクローン化DNAを両分析にかけることにより行った。これらのHPV型を 選択したのは、これらがGP5/6との間に異なる数(それぞれ2,6および9 個)のミスマッチを有するからであり、このことがプライマーの感度範囲に影響 し得るからである。 HPV16はGP5+/6+によって、GP5/6に比べて10倍高い感度で検 出が可能であることが判明した。HPV16のGP5+/6+産物の、HPV混合 プローブとのハイブリダイゼーションの結果、100ngのヒト胎盤DNAのバ ックグラウンド中に検出レベル1fgのクローン化HPV16DNAを検出する ことができた。これは細胞20,000個あたり約70コピー数のウイルスゲノ ムに相当する。 HPV39およびHPV51は、延長された普遍プライマーを用いると、GP 5/6の場合と比べて10倍から100倍高い感度で検出されることができた。 しかしながら、これらのHPV遺伝子型はHPV16よりは低い感度でしか検出 されるなかった。HPV39およびHPV51はともに、10pgレベルで検出 された。これらの遺伝子型に対してGP5+/6+の組合わせを用いると、細胞2 0,000個当たりウイルスDNA約700,000コピー数の感度レベルが認 められた。 2.細胞系上および細胞形態学的に正常な子宮頸部切屑上でのGP5+/6+P CRの評価 4つの子宮頸部癌細胞系および100の子宮頸部切屑に対して、GP5/6お よびGP5+/6+の両PCR分析を実施した。 子宮頸部癌細胞系SihaおよびCaskiを含むHPV16ならびに、HP V18子宮頸部癌細胞系C4−1およびHeLa 100ngを増幅させるため に、GP5/6およびGP5+/6+プライマー対を使用した。 Siha(1〜10コピー数)、C4−1(1〜5コピー数)、HeLa(1 0〜50コピー数)などの低HPVコピー数の細胞系では、GP5/6PCRに おいてGP5+/6+PCRよりも増幅効率が低かった。Caski細胞系(50 0コピー数)は、いずれの不変プライマー対を用いても同等に効率よく増幅され た。 ゲル電気泳動の結果、試験された4つすべての細胞系のGP5+/6+産物を目 で見ることができた。これらの増幅産物のHPV混合プローブとのハイブリダイ ゼーションの結果、予想されたように試験されたすべての細胞系において強い陽 性のシグナルが見られた。また、クローン化HPV再構成実験でHPV18に対 して見られたのと同じバックグラウンドシグナルが、GP5/6PCRにおいて もHPV18に見られた。 GP5/6PCR分析では陰性を示した100の細胞形態学的に正常な子宮頸 部切屑をスクリーニングすることにより、新しいGP−PCR分析のさらなる臨 床的評価を行った。GP5+/6+PCRによって、7つのGP5/6PCR陰性 の子宮頸部切屑に対して新たにHPV陽性を検出することができた。GP5/6 PCRでは検出されず、GP5+/6+PCRで検出されたHPV型を同定するた めに、HPV型特異的プローブとの厳密性経時ハイブリダイゼーションおよび、 (自動)配列決定を実施した。HPV30,HPV32,HPV39(2つ)お よびHPV66を検出することができた。また、延長された普遍プライマーを用 いて2つの潜在的に新奇な型を検出することもできた。 3.異なるGP6+プライマーの比較 第2のプライマーとしてオリゴヌクレオチド配列番号2またはオリゴヌクレオ チド配列番号4のいずれかを用いる再構成実験において、これらの異なる2つの プライマーは同一の効率を示した。 4.結果の考察 少数の子宮頸部切屑が不明瞭な結果を示し、粘膜向性HPVの数個についてG P5/6PCRによる感度の低下が見られたことから、HPV検出分析の最適化 の見込みを評価した。十分なプライマー鎖長およびプライマーの3′末端におけ る相同性が、DNAポリメラーゼ結合効率および安定なプライマー/鋳型複合体 の形成に重要であることは既に知られている。また、GP5/6に隣接する領域 が向粘膜性HPV群において高度に保存されているため、オリジナルのGP5/ 6プライマーを3′末端においてそれぞれ3および5塩基対で延長することで、 GP5/6PCR効率を上げるのに好適な結果がもたらされるのかもしれない。 実際、GP5/6プライマーの伸長は、両プライマー対をクローン化HPVD NAおよび臨床検体上で比較することで立証されたように、HPV検出レベルを 高める結果となった。GP5+/6+を用いてテストされたすべてのHPV型がよ り高い感度で検出された。しかしながら、HPV57のような型でさえ、非常に 低い感度ではあるが検出されたという事実は、普遍プライマーよりも多数のミス マッチを有することからは説明がつかない(GP5/6とは8個のミスマッチを 有し、GP5+/6+とは9個のミスマッチを有する)。 驚くべきことに、ターゲットDNAとプライマーDNAとの間により多くのミ スマッチ(たとえば、HPV39はGP6との間に2個のミスマッチ、GP6+ との間に3個のミスマッチを有する)が導入される場合でも、延長プライマーを 利用すると感度が上昇することが我々の実験結果より明らかになった。このこと は、今回使用した条件において、ミスマッチの数はPCR効率に絶対的に重要な ものではないことを示す。 一般に、オリジナルのプライマーGP5/6を用いたときに見られたバックグ ラウンドシグナルは、伸長された普遍プライマーを用いたときには検出されなか ったが、このことがGP5+/6+でみられる感度の上昇を少なくとも部分的に説 明するかもしれない。感度の上昇はさておき、GP5+/6+アッセイはHPVを さらに普遍的な方法で検出するための指示も与えた。これは、HPV型HPV3 0、HPV32、HPV39およびHPV66の検出が高められたこと、な らびにたとえばHPV39やHPV51(GP5/6との間に多くのミスマッチ を有する)を検出する際の感度の上昇がHPV16に比べて大きいことに反映さ れる。 明確な患者の母集団から採取した細胞形態学的に正常な子宮頸部切屑を両GP −PCR分析によってスクリーニングすることにより、この新しいシステムの長 所がさらに実証された。伸長された普遍プライマーを用いると、有病率がわずか に上昇した。追加で検出されたHPV遺伝子型の分析を行っている間に、これら が高危険度および低危険度の型であることが判明した。 さらに、おそらくは新奇なものであると思われる2つのHPV遺伝子型が検出 された。細胞形態学的に正常な切屑における追加のHPVの検出は、発癌性HP V型の有病率が約5%にまで上昇することを示す。さらに、GP5+/GP6+は 、たとえばaerodigestive tractなどの外性器(extragenital)部位において潜 在的に新奇なHPV型を検出する際に価値が大きい。したがって、改良 general プライマー系であるGP5+/6+は、HPVの研究において大きな価値をもつ。 一般的に、本発明者らは、GP5+/6+プライマーを用いることにより、GP 5/6プライマー場合よりも高感度かつより普遍的に向粘膜性HPVを検出する ことが可能となると結論づけることができる。 実施例3:HPV 型特異的プローブの使用 1.GP5+/GP6+領域内の型特異的HPVオリゴプローブの選択 HPVのGP5/6配列の多重アライメントは、CLUSTALコンピュータ ープログラム(PC/Gene,Release 6.7; Intelli-Genetics,Inc.)を用いて実施 した。HPV6,11,16,18,26,31,33,34,35,39,4 0,42,43,44,45,51,52,54,56,58,59,61,6 6およびME180に特異的なオリゴヌクレオチド(30−mer)を選択する ために、不均一な領域(Van den Bruleら,1992)が使用された(ヌクレオチド 配列については表2を参照)。これらの内在オリゴヌクレオチドの特異性を予め 決定するために、QSEARCHプログラム(PC/GENE)を用いて、これらと、 L1オープンリーディングフレーム(ORF)特異的なGP5/6領域を含む、 71種のパピローマウィルス(PV)特異的ヌクレオチド配列とのアライメント 検索を行った。この配列を有するグループは、61の完全に配列が決定されてい るクローン化ゲノムと、配列が決定されている既知のHPVのPCR産物(GP またはMY−PCR)とで構成され、該PCR産物のうち3つは配列が決定され ている未同定HPV(HPV−X)のGP−PCR産物であり、7つはヒトを起 源としないものである。ほとんどのオリゴヌクレオチドが、他のHPV配列との 間に5個以上のミスマッチを含んでいた。HPV40特異的オリゴヌクレオチド のみが、分析したPV型の中の1つとの間に5個以下のミスマッチしか有しなか った(HPV7との間に4個のミスマッチ)。アライメントにおいて10個まで のミスマッチを許容すると、有意に多くのオリゴヌクレオチド(15個)が、他 のHPV配列(30個)に対してアライメントを示した。配列比較において15 個までのミスマッチ(オリゴヌクレオチドの50%)を許容すると、オリゴプロ ーブとPV配列との間のホモロジー数は莫大なものとなった。さらに、混合して 使用する際に互いに交差ハイブリダイズする可能性のあるオリゴプローブは、配 列分析によって取り除いた。 2.オリゴプローブの標識化 型特異的オリゴヌクレオチド(30−mer)は、メトキシ−ホスホラミダイ ト法を用いて、Pharmacia(Sweden)によって合成された。ターミナルトランス フェラーゼ(Boehringer Mannheim,Germany)を用いての、100pmolの各 オリゴヌクレオチドのジオキシゲニン−11−ddUTP(DIG)標識化は、 製造業者のプロトコールに従って実施した。混合液中に各プローブが等量で含ま れるようにするために、各標識化オリゴヌクレオチドの相対濃度をスポットブロ ットを用いて評価した。 3.HPV特異的PCR産物のサザンブロット分析 各メンブレンは、5*SSC,0.2% SDS,0.1% サルコシル(1 *SSCとは、0.15M 塩化ナトリウム/0.015M クエン酸ナトリウ ムのことであり、SDSはドデシル硫酸ナトリウムを指す)を含むハイブリダイ ゼーション混合液中で2時間プレハイブリダイズさせた。続いて、メンブレンを 異なるDIG−標識化オリゴヌクレオチド(ハイブリダイゼーション混合液25 mlにプローブ100pmolを含む)と、あるいはDIG−標識化オリゴプロ ーブの混合液とハイブリダイズさせた。ハイブリダイゼーションは55℃で一晩 行った。メンブレンを55℃において3*SSC,0.5% SDS中で30分 間、3回にわたって洗浄した。DIG−標識化オリゴヌクレオチドの検出は、Lu migenTM-PPDを用いた化学発光法により、製造業者のプロトコール(Boehringer Mannheim,Germany)に従って行った。続いて、メンブレンを室温で60分間 Ko dac Royal X-Omatフィルムに露光させた。さらに何枚かのメンブレンは、varl d en Bruleら(1990b)によって記述があるように、クローン化され配列が決定さ れている6,11,16,18,31および33型HPVに由来するGP−PC R産物のα32P dCTP標識化プローブともハイブリダイズさせた。オートラ ジオグラフィーは、Kodak Royal X-Omatフィルムおよび増感紙を用いて−70℃ で18時間かけて実施した。 4.DIG−標識化HPV型特異的オリゴプローブの特異性 6,11,16,18,26,31,33,34,35,39,40,42, 43,44,45,51,52,54,56,58,61およびME180型H PVに対するPCRにおけるオリゴヌクレオチドプローブの特異性をサザンブロ ット分析により実験的に決定した。この目的のために、HPVテストパネル(H PV6,11,34,40,42,43,44,16,18,31,33,35 ,39,45,51,52,54,56,58,59,および66)のGP−P CR産物を約100pg含むメンブレンを異なるオリゴヌクレオチドとハイブリ ダイズさせた。全てのプローブが各自に関連するHPV遺伝子型に対して特異的 であることが判明し、55℃で使用した場合、他のHPV型との交差ハイブリダ イゼーションは一切見られなかった。選択されたオリゴヌクレオチドプローブは 、高いアンプリマーコピー数であるときでさえ交差ハイブリダイゼーションを起 こさず、特異的HPVの分類に使用できることが証明された。 5.DIGオリゴヌクレオチドプローブの感度 選択された番号のHPVに対して、オリゴプローブのハイブリダイゼーション 感度を、対応するHPVのGP5+/6+PCR産物を10倍希釈してサザンブロ ットハイブリダイゼーションを行うことにより決定した。HPVの型には、GP 5+/GP6+PCRによって増幅され易いもの(HPV6,16,18,42, 45,51)あるいは増幅されにくいもの(HPV35,39)を選択した。こ れらの型のうちのいくつか(HPV6,16,18)については、日常的に使用 されるランダムプライマーで標識された混合プローブの中に、対応するPCR産 物が存在する。ほとんどのプローブに対して、検出レベル1ngでPCR産物が 認められた。型特異的オリゴプローブ個別での能力と、オリゴプローブ混合液の 一部として使用される場合での能力とを比較するために、メンブレンをハイリス ク混合プローブまたはローリスク度混合プローブのいずれかともハイブリダイズ させた。ジゴキシゲニン標識化オリゴプローブの感度は、混合中で使用しても( 有意には)低下しないことが判った。個々のジゴキシゲニン標識化オリゴプロー ブおよびDIG混合プローブの感度もまた、本発明者らの研究室で現在でも日常 的に使用しているランダムプライマーで標識したα32P dCTP GP5+/ 6+PCR産物プローブと比較した。DIG−標識化オリゴプローブ全体として の感度が、α32P dCTP標識感度はGP−PCR産物プローブの感度に匹敵 することが判明した。 6.HPVの検出 クローン化HPVのDNA1ngまたは子宮頸部切屑の粗細胞懸濁液10μl のいずれかをDe Roda Husmanら(1994b)による報告があるように、GP5+/6+ PCRにかけた。簡単に説明すると、PCR反応は、50mM KCl,10 mM Tris−HCl pH8.3,各dNTP 200μM,3.5mM M gCl2,耐熱性DNAポリメラーゼ(Amplitaq; Cetus,USA)1ユニットおよ びGP5+,GP6+プライマー25pmolを含む50μl中で行った。DNA 変性のために94℃で5分間処理した後、PCRプロセッサーを使用して40サ イクルで増幅させた。各サイクルは、94℃で1分間の変性段階、40℃で2分 間のプライマーアニーリング段階および72℃で1.5分間の鎖長伸長段階 から成る。増幅されたDNAを完全に伸長させるために、最後の伸長段階は4分 間に延長した。ゲルレベルで同じ強度をもつサンプルを次段階に向けて選択した 。これらのサンプルの、全量5μlのPCR産物を1.5%アガロースゲル上に 25倍で重層し、0.5N NaOH,0.6M NaCl中で拡散ブロッティ ングにより、正に荷電させたナイロンメンブレン(Qiabrane,Westburg)に転移 させた。 7.HPVハイリスクおよびローリスクDIG−標識化カクテルプローブの分 析 HPV型特異的DIGオリゴプローブの特異性と感度が確立したので、群特異 的カクテルプローブを調製し、HPV型パネル上のGP5+/6+PCR産物に対 するそれらの反応効率を調べた。ハイリスクHPVカクテルプローブは、以下の DIG−標識化オリゴプローブすなわち、16,18,31,33,35,39 ,45,51,52,54,56,58,68,各100pmolを同時に加え て調製した。ローリスクカクテルプローブは、各100pmolのプローブ6, 11,34,40,42,43,44から成る。いずれの群特異的HPVカクテ ルプローブも、それぞれハイリスク遺伝子型と、ローリスク遺伝子型とを明瞭に 同定することが判った。さらに、予想されたとおり、交差ハイブリッドハイブリ ダイゼーションは検出されなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GE,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,MN,M W,KX,NL,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SI,SK,TJ,TT,UA,UG, US,UZ,VN (72)発明者 ファン デン ブルーレ,アドリアヌス ヨハネス クリスティアーン オランダ国 エヌエル−5224 ハーエー ’エス−ヘルトゲンボシュ コープファー ルデイシュトラート 33 (72)発明者 ヴァルボーメルズ,ヤン マルクス マリ ア オランダ国 エヌエル−1015 ツェーエー アムステルダム カイツェルスグラヒト 61−アー (72)発明者 スネイデルス,ペトルス ヨゼフス フェ ルディナンドゥス オランダ国 エヌエル−1183 エーアール アムステルフェーン オーステリューク ハルフロンド 181

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.(i)23−mer 5′−TTTGTTACTGTGGTAGATAC TAC−3′(配列番号1)または配列番号1に相補的な23−mer; (ii)前記(i)に1〜5ヌクレオチドの置換をほどこして誘導された23− mer; (iii)前記(i)または(ii)から成る3′末端配列を有する23+−mer ; そして (iv)8〜18ヌクレオチドの長さを有する前記(i)または(ii)の断片: 以上から成る群より選ばれることを特徴とするオリゴヌクレオチド。 2.23−mer 5′−TTTGTTACTGTGGTAGATACTAC −3′(配列番号1)または配列番号1に相補的な23−merであることを特 徴とする請求項1記載のオリゴヌクレオチド。 3.前記(i)に1〜5ヌクレオチドの置換をほどこして誘導された23−m erであり、該ヌクレオチド置換が異なったHPV株間に起こる置換から成るこ とを特徴とする請求項1記載のオリゴヌクレオチド。 4.前記(i)または(ii)から成る3′末端配列を有する23+−merで あり、その5′末端が制限酵素部位から成ることを特徴とする請求項1記載のオ リゴヌクレオチド。 5.前記(i)または(ii)から成る3′末端配列を有する23+−merで あり、その5′末端がプロモータ配列から成ることを特徴とする請求項1記載の オリゴヌクレオチド。 6.50以下のヌクレオチドを含むことを特徴とする請求項1記載のオリゴヌ クレオチド。 7.8〜18のヌクレオチドを含み、前記オリゴヌクレオチド(i)または( ii)の5′末端あるいは3′末端のいずれかに対応する配列を有することを特徴 とする請求項1記載のオリゴヌクレオチド。 8.(v)25−mer 5′−GAAAAATAAACTGTAAATCA TATTC−3′(配列番号2)または配列番号2に相補的な25−mer; (vi)前記(v)に1〜5ヌクレオチドの置換をほどこして誘導された25− mer; (vii)前記(v)または(vi)から成る3′末端配列を有する25+−mer ; (viii)28−mer 5′−GAAAAATAAACTGTAAATCAT ATTCTTC−3′(配列番号10)または配列番号10に相補的な28−m er; (ix)28−mer 5′−GAAAAATAAACTGTAAATCATA TTCCTC−3′(配列番号18)または配列番号18に相補的な28−me r; (x)前記(viii)または(ix)に1〜5ヌクレオチドの置換をほどこして誘 導された28−mer; (xi)前記(viii),(ix)または(x)から成る3′末端配列を有する28+ −mer;そして (xii)8〜18ヌクレオチドの長さを有する前記(v),(vi),(viii) ,(ix)または(x)の断片: 以上から成る群より選ばれることを特徴とするオリゴヌクレオチド。 9.25−mer 5′−GAAAAATAAACTGTAAATCATAT TC−3′(配列番号2)または配列番号2に相補的な25−mer; 28−mer 5′−GAAAAATAAACTGTAAATCATATTC TTC−3′(配列番号10)または配列番号10に相補的な28−mer;そ して 28−mer 5′−GAAAAATAAACTGTAAATCATATTC CTC−3′(配列番号18)または配列番号18に相補的な28−merから 成る群より選ばれることを特徴とする請求項8記載のオリゴヌクレオチド。 10.前記(v)に1〜5ヌクレオチドの置換をほどこして誘導された25−m er、または前記(viii)または(ix)に1〜5ヌクレオチドの置換をほどこし て 誘導された28−merであり、該ヌクレオチド置換が異なったHPV株間に起 こる置換から成ることを特徴とする請求項8記載のオリゴヌクレオチド。 11. そしてこれらの配列に相補的なオリゴヌクレオチドから成る群より選ばれるこ とを特徴とする請求項10記載のオリゴヌクレオチド。 12.前記(v)または(vi)から成る3′末端配列を有する25+−merで あるか、あるいは前記(viii),(ix)または(x)から成る3′末端配列を有 する28+−merであり、その5′末端が制限酵素部位から成ることを特徴と する請求項8記載のオリゴヌクレオチド。 13.前記(v)または(vi)から成る3′末端配列を有する25+−merで あるか、あるいは前記(viii),(ix)または(x)から成る3′末端配列を有 する28+−merであり、その5′末端がプロモータ配列から成ることを特徴 とする請求項8記載のオリゴヌクレオチド。 14.50以下のヌクレオチドを含むことを特徴とする請求項8記載のオリゴヌ クレオチド。 15.8〜18のヌクレオチドを含み、前記オリゴヌクレオチド(v),(vi) ,(viii),(ix)または(x)の5′末端あるいは3′末端のいずれかに対応 する配列を有することを特徴とする請求項8記載のオリゴヌクレオチド。 16.生殖器HPV遺伝子型のDNAの増幅のためのPCRまたはNASBAの ような核酸増幅方法に用いるプライマー対であって、第1のプライマーが請求項 1に定義される(i),(ii)および(iii)から成る群より選ばれるオリゴヌ クレオチドから成り、そして第2のプライマーが請求項8に定義される(v), (vi),(vii),(viii),(ix),(x)および(xi)から成る群より選ば れるオリゴヌクレオチドから成ることを特徴とするプライマー対。 17.生殖器HPV遺伝子型のDNAの増幅のためのLCRのような核酸増幅方 法に用いるプライマーセットであって、第1のプライマーが請求項1〜15のい ずれかに記載のオリゴヌクレオチドから成り、第2のプライマーが第1のプライ マーに相補的なオリゴヌクレオチドから成り、第3のプライマーが第1のプライ マーが誘導される領域に実質的に隣接するHPVゲノムの領域に対応するオリゴ ヌクレオチドから成り、そして第4のプライマーが第3のプライマーに相補的な オリゴヌクレオチドから成ることを特徴とするプライマーセット。 18.生殖器HPV遺伝子型のDNAを核酸増幅方法を用いて増幅する方法であ って、請求項1〜15のいずれかに記載のオリゴヌクレオチドから成るプライマ ーを用いることを特徴とするDNA増幅方法。 19.生殖器HPV遺伝子型のDNAをPCRにより、一対のプライマーを用い て増幅する方法であって、第1のプライマーが請求項1に定義される(i),( ii)および(iii)から成る群より選ばれるオリゴヌクレオチドから成り、そし て第2のプライマーが請求項8に定義される(v),(vi),(vii),(viii ),(ix),(x)および(xi)から成る群より選ばれるオリゴヌクレオチドで あることを特徴とするDNA増幅方法。 20.生殖器HPV遺伝子型のDNAをNASBAにより、一対のプライマーを 用いて増幅する方法であって、第1のプライマーが請求項1に定義される(i) ,(ii)および(iii)から成る群より選ばれるオリゴヌクレオチドから成り、 そして第2のプライマーが請求項8に定義される(v),(vi),(vii),(v iii),(ix),(x)および(xi)から成る群より選ばれるオリゴヌクレオチ ドから成り、ただしプライマーの1つがプロモータ配列から成る5′末端を有す ることを特徴とするDNA増幅方法。 21.生殖器HPV遺伝子型のDNAをLCRにより、プライマーセットを用い る増幅する方法であって、該プライマーセットが請求項1〜15のいずれかに記 載のオリゴヌクレオチドから成る第1のプライマーと、第1のプライマーに相補 的なオリゴヌクレオチドから成る第2のプライマーと、第1のプライマーが誘導 される領域に実質的に隣接するHPVゲノムの領域に対応するオリゴヌクレオチ ドから成る第3のプライマーと、第3のプライマーに相補的なオリゴヌクレオチ ドから成る第4のプライマーとから成ることを特徴とするDNA増幅方法。 22.核酸増幅方法におけるプライマーのアニーリング段階が30〜50℃の温 度で行われることを特徴とする請求項18〜21のいずれかに記載のDNA増幅 方法。 23.核酸増幅方法がMg2+の2〜10ミリモルの濃度で行われることを特徴と する請求項18〜22のいずれかに記載のDNA増幅方法。 24.検体中、生殖器HPV遺伝子型の存在を分析する方法であって、請求項1 8〜23のいずれかに記載の核酸増幅方法を用いて検体中に存在する生殖器HP VのDNAを増幅し、続いて増幅の産物を検出することを特徴とする分析方法。 25.検体は子宮頸部スミアであることを特徴とする請求項24記載の分析方法 。 26.増幅の産物は、HPV 型特異的オリゴヌクレオチドプローブを用いるD NAハイブリダイゼーションによって検出され、プローブのオリゴヌクレオチド が以下のオリゴヌクレオチドから成る群より選ばれることを特徴とする請求項2 4または25記載の分析方法: およびこれらの配列に相補的なオリゴヌクレオチド。 27.前記HPV 型特異的オリゴヌクレオチドプローブは、2つの別々のプロ ーブ混合物として適用され、一方の混合物がHPV型16,18,31,33, 35,39,45,51,52,54,56および58に対して特異的なプロー ブを含むが、HPV型6,11,34,40,42,43および44に対して特 異的なプローブを含まない、そして他方の混合物がHPV型6,11,34,4 0,42,43および44に対して特異的なプローブを含むが、HPV型16, 18,31,33,35,39,45,51,52,54,56および58に対 して特異的なプローブを含まないことを特徴とする請求項26記載の分析方法。 28.前記プローブは、ラベルとしてジゴキシゲニンを含むことを特徴とする請 求項26または27記載の分析方法。 29.請求項26〜28のいずれかに記載の分析方法に有用なHPV 型特異的 オリゴヌクレオチドプローブであり、該オリゴヌクレオチドが以下のオリゴヌク レオチドから成る群より選ばれることを特徴とするオリゴヌクレオチドプローブ : およびこれらの配列に相補的なオリゴヌクレオチド。 30.請求項27記載の分析方法に有用なオリゴヌクレオチドプローブの混合物 であり、HPV型16,18,31,33,35,39,45,51,52,5 4,56および58に対して特異的なプローブを含むが、HPV型6,11,3 4,40,42,43および44に対して特異的なプローブを含まないことを特 徴とするオリゴヌクレオチドプローブの混合物。 31.請求項27記載の分析方法に有用なオリゴヌクレオチドプローブの混合物 であり、HPV型6,11,34,40,42,43および44に対して特異的 なプローブを含むが、HPV型16,18,31,33,35,39,45,5 1,52,54,56および58に対して特異的なプローブを含まないことを特 徴とするオリゴヌクレオチドプローブの混合物。 32.請求項27記載の分析方法に有用なプローブ混合物のアセンブリであり、 HPV型16,18,31,33,35,39,45,51,52,54,56 および58に対して特異的なプローブを含むが、HPV型6,11,34,40 ,42,43および44に対して特異的なプローブを含まない混合物から成り、 さらにHPV型6,11,34,40,42,43および44に対して特異的プ ロ ーブを含むが、HPV型16,18,31,33,35,39,45,51,5 2,54,56および58に対して特異的なプローブを含まない混合物を含んで 成ることを特徴とするプローブ混合物のアセンブリ。
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