JPH09509545A - 音声通信システムにおけるブロック符号化音声信号の処理方法及び装置 - Google Patents

音声通信システムにおけるブロック符号化音声信号の処理方法及び装置

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JPH09509545A JP8506088A JP50608896A JPH09509545A JP H09509545 A JPH09509545 A JP H09509545A JP 8506088 A JP8506088 A JP 8506088A JP 50608896 A JP50608896 A JP 50608896A JP H09509545 A JPH09509545 A JP H09509545A
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Abstract

(57)【要約】 伝送エラーが発生する際に、例えば、DECTコードレス電話機の音声通信システムにおけるブロック符号化音声信号の伝送品質を向上するとともに、演算電力及びこれによるコストを最小にすることが要求されるとともに、送信すべき音声信号が更に遅延しないようにするために、伝送エラーによって生じた音声信号のポーズを、予め生じたポーズ特有の置換信号に置換する。最も簡単な場合には、バッファに格納される音声信号の所定の信号区分の直前にある信号区分によって置換信号を発生させ、所定の信号区分が妨害される場合には、妨害によって生じたギャップに置換信号を挿入する。

Description

【発明の詳細な説明】 音声通信システムにおけるブロック符号化音声信号の処理方法及び装置 背景技術 送受信装置は、メッセージ処理やメッセージソースとメッセージシンクとの間 のメッセージ伝送経路を有する通信システムに用いられている。メッセージソー スで発生したメッセージは、メッセージチャネルを通じて送信装置から受信装置 に送信される。その後、受信装置は、受信したメッセージをメッセージシンクに 送出する。この場合、メッセージ処理及び伝送を必要な伝送方向又は両伝送方向 (送受信のデュープレックス動作)で実行することが出来る。 「メッセージ」は、意味成分(情報)及び物理表示(信号)の両方を表わす一 般的な用語である。「信号」は、例えば、 (1)画像 (2)話されたワード (3)書かれたワード (4)暗号化ワード又は画像 を表わす。 この場合、(1)...(3)の伝送タイプは、通常連続的な(アナログ)信号 によって特徴づけられ、これに対して、不連続的な信号(例えば、パルス信号、 デジタル信号)は通常、(4)に示すタイプの伝送に対するものとなる。 本発明は、特に音声メッセージ(例えば、発声、音楽メッセージ等)の伝送に 関する。なお、例えば、適切に処理されたビデオメッセージのような他のメッセ ージに適用することも出来る。 連続的な信号(純粋なアナログ信号)あるいは連続的な信号と不連続的な信号 との混合信号のいずれかが、A/Dコンバータ及び及びD/Aコンバータを用い る音声通信システムにおいて、信号形態として表われる。メッセージタイプに特 有の装置では、各々の場合について「送信」機能及び「受信」機能が必要とされ る。これら装置中のいずれを最終的に用いるかは、特に音声通信システムの基礎 として用いられる通信チャネルに依存する。本発明は、特に、無線遠隔通信チャ ネルを有する遠隔通信システムに関するものであり、このような構成を有する遠 隔通信システムは、例えば、DECT規格((1)Digital European Cordless Telecommunication; フランスのprETS 300 175-1...9,1992/10,Part 1〜9,ETS- Institute 06921 Sofia Antipoles (2)Telecommunications Electronics 42(Jan ./Feb.1992),No.1,Berlin; U.Pilger: Structure of the DECT Standard; pa ge 23〜29(3)Philips Telecommunication Review:“DECT,Universal Cordle ss Access System”; Vol.49,No.3,09/1991,page 68〜73参照)のコードレス 電話機又はGMS規格(Group special Mobile or Gobal[sic]Systems for Mo bile Comminucation;Information Spectrum,Springer Press Berlin,Year 14 ,1991,No.3,page 137〜152,“The GSM standard - Basis for digital Euro pean mobi-le radio netwarks”参照)の移動無線電話である。 DECTコードレス電話機及びGSM移動無線電話機は、ブロック符号化音声 信号、例えば、TDMA又はCDMA(Time Division Multiple Access又はCode Division Multiple Access)を用いて符号化される信号を処理する音声通信シ ステムである。これら電話機を用いて伝送されるメッセージは、一般に、上記メ ッセージタイプの規定に応じて、連続的な信号と不連続的な信号とを混合したも のを有する。この信号の混合は、この場合、A/Dコンバータ及びD/Aコンバ ータを用いることによって発生する。 図1は、最多で12個のコードレス移動端末PT1...PT12(Portable Termination)を無線チャネルFKを通じてコードレス通信に割り当てたコード レスベースステーションFT(Fixed Termination)を有するDECTコードレス 電話機を示したものである。このように設計したコードレスベースステーション は、商品名“Gigaset 952”を用いて市販されている。1993年にG.Weckwerth に よりDE-Z: the German journal Funkschau 12/1993 の24〜25頁に記載された 、“Digital freedom - Gigaset 952: The first Dect telephone”参照。この 設計も、これより前にDE-Zから既に既知である。 Dr,J,Nieder による the Ger man journal Funkschau 10/1993 の74〜77頁の表題“Communicate digitally us ing the DECT-DECT chip set from Philips”及び国際特許出願公開明細書第94/ 10812号(図1とその関連記載参照)。 図2は、コードレス電話機の発声メッセージの伝送に用いるようなDECT特 有のコードレス移動無線端末PT1...PT12の設計の原理を示したもので ある。このように設計したコードレス移動端末は、同様に、商品名“Gigaset 95 2”を用いて市販されている。1993年にG.Weckwerth によりDE-Z:the German jou rnal Funkschau 12/1993 の24〜25頁に記載された“Digital freedom - Gigaset 952:The first Dect telephone”参照。この設計も、これより前に既にDE-Zか ら既知である。Dr,J,Nieder によるthe German journal Funkschau 10/1993の74 〜77頁の表題“Communicate digitally using the DECT-DECT chip set from Ph ilips”及び国際特許出願公開明細書第94/10812号(図1とその関連記載参照) 。 ブロック化に適合した符号化方法(例えば、TDMA方法)は、DECTコー ドレス電話機を用いて音声及び/又は音楽信号(音声信号)の伝送に用いられ、 一方では、データ圧縮のために時間的に互いに続く信号区分間の相関に使用し、 及び/又は、他方では、パリティビットによりブロック化に適合したエラー保護 を行う。デジタル符号化信号に伝送妨害が発生するとビットエラーが起こるが、 このビットエラーはエラーレートが遅い場合にはデジタル符号化信号に割り当て られた冗長機構によって補償可能である。しかしながら、ビットエラーがより高 いレベルに到達すると、エラー訂正は不可能になり、その結果、全体の信号ブロ ックは、誤りとして識別され、拒否される。誤りとして識別されるとともに拒否 されるこのような信号ブロックをコピーするために受信端に複数のオプションが 設けられる。 国際特許出願公開明細書第94/10769号公報に開示された第1のオプションは、 誤りとして識別される適当な信号ブロックを「スケルチ」処理することである。 すなわち、例えば、零のシーケンスによって適切な方法で符号を変化させること である。この方法は、Gigaset 952 のようなデジタルDECTコードレス電話機 で用いられる。 エラーを訂正する第2のオプションは、発生したエラーを重要でないものと仮 定することである。しかしながら、この場合、妨害されたビットの各々の重要性 を識別するためにアルゴリズムを用いることが出来るか否かを識別する必要があ る。通常の線形符号化の場合、例えば、妨害された最下位ビット(LSB:Least Significant Bit)は、聴取できるエラーをほとんど発生させないが、不正確に 最上位ビット(MSB:Most Significant Bit)を設定すると、送信号中に突然 の強い変化が生じ、したがってクラッキングのような妨害が発生する。その間、 予期すべき特定の妨害がどのくらい強力であるかを直接識別するのはいずれの場 合にも不可能である。 妨害された音声信号のエラーを訂正する全く相違する方法が、次の文献で提案 されている。 (1)A.Papoulis:“A new algorithm in Spectral Analysis and Band-Limited Extrapolation”; IEEE Transactions on Circuits and Systems,Volume22(9) ,page 735 ff.,1975 (2)R.Sottek:“Models for signal processing in human hearing”; Thesi s at the Institute for Electrical Telecommunications,RWTH Aachen 1993 妨害によって生じた音声信号中の信号エラーを信号補間によってマスクする方法 は、引用した文献の各々から既知である。この方法の場合の不都合は、一方では 、技術的に非常に複雑であることであり、これによりある状況下では現在市販さ れているデジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)の全演 算電力が要求される。他方では、フーリエ変換を用いて周波数領域で処理が実行 される場合、アルゴリズム的に信号を遅延させる必要がある。この遅延は、例え ば、電話機、特にコードレス電話機の場合に許容できないものである。 発明の開示 本発明の目的は、請求の範囲1の特徴によって達成される。 本発明の概念は、予め発生させたポーズ特有の置換信号によって伝送エラーで 生じた音声信号中のポーズを置換することである。 最も簡単な場合には、バッファに格納され、所定の信号区分が妨害される場合 には、妨害によって生じたギャップに挿入される音声信号の所定の信号区分の直 前の信号区分から置換信号を発生させる。音声信号(音楽又は音声信号)の場合 、時間的に互いに隣接する信号区分間に高い相関レベルがあるので、この手順は それ自体に用いることも出来る。 この理由は、音量(例えば、音楽を発生させる場合のコードの共振、発声する 場合の発声器官の動き)を発声させる機構が所定の機械的な慣性量を有するから である。10〜20msの大きさの順で互いに続く音声信号の信号区分を比較す ると、時間信号に、非常にハイレベルの類似がほとんど常に発見できる(図3) 。 また、音声信号の所定の信号区分に時間的に連続的に前にある複数の信号区分 全体に最初にパルス特有の置換信号を拡張し、これらをバッファに格納し、その 後、妨害された所定の信号区分がある場合には、音声信号中のキャップを閉じる ようにすることも出来る。このギャップは、最後に正確に送信された信号区分の 端部とこの信号区分の端部に最も整合するバッファに格納された置換信号の開始 とを比較することにより最適な連続的な整合を実行する過程で妨害によって発生 する。 しかしながら、上記方法中の一つを用いて誤りの信号区分を先行する信号区分 で置換すると、(最適な連続的な整合を用いる方法の場合でも)音声信号の信号 区分の位相が未知のため挿入点で音声信号に不連続が生じる(図4)。例えば、 前の区分に挿入すべき信号区分に連続的に整合させるために音声信号の基本周波 数を簡単に決定することは、電話通信の音声信号の場合には不可能である。その 理由は、160〜200Hzの周波数スペクトルの音声の基本周波数は、高域通 過フィルタ(300Hzでの高域通過フィルタ処理)によってフィルタ処理され る。それに対して、スペクトル分布に加えて個別の周波数成分の位相も既知であ るときのみ、信号区分を互いに近接して連続的に配置することが出来る。しかし ながら、これは、その後、例えば、フーリエ変換を用いることによる連続的なス ペクトル分析に依存するが、既に説明した演算の複雑さが原因となって、その解 決が不可能である。 上記不連続により、音声信号伝送中に可聴のクラックル状の妨害も発生する。 例えば、段階的な関数のフーリエ変換の高スペクトル成分を抑制することにより 、この高周波数の妨害を抑制するためには低域通過フィルタを用いるのが好適で ある。低域通過フィルタは、時間領域において平滑効果を有し、同時に不自然な 高周波数成分が周波数領域で減衰する。これによって生じる伝送すべき音声信号 に対する悪影響は、デジタルフィルタとして好適に設計された低域通過フィルタ が音声信号を非常に精密に細分しない場合には許容できない。したがって、フィ ルタのチューニングは折衷案とみなすことができ、精神的な音響に基づいて最適 化 する。さらに、妨害なしでフィルタをオン及びオフに切り替えることが出来るよ う要求される。 本発明の好適な展開を従属項で特定する。 図面の簡単な説明 図1は、コードレスベースステーションFTを有するDECTコードレス電話 機を示したものである。 図2は、コードレス電話機の発声メッセージの伝送に用いるようなDECT特 有のコードレス移動無線端末の設計の原理を示したものである。 図3は話された「a」文字を複数の時間区分に分割した音声信号の波形を示し たものである。 図4は時間区分を置き換える(矢印)際に発生する音声信号の不連続の音声波 形を示したものである。 図5は伝送エラーが発生する際のDECTコードレス電話機のTDMA(Time Division Multiple Access)特有のDECT音声信号の伝送品質を向上させるた めに、図2に基づいて、コードレス移動区分PTの修正したトポロジーを示した ものである。 図6は音声信号の置換に依存するアーティファクトを抑制する簡単なフィルタ の設計を示したものである。 図7は実際の低域通過フィルタ(図6の1次回帰フィルタ)の測定された伝達 関数を示したものである。 図8は3周期(10ms)にわたって妨害されたDECT音声信号の波形を示 したものである。 図9は図8の3周期(10ms)にわたって処理されたDECT音声信号の波 形を示したものである。 発明を実施するための最良の形態 以下に、本発明の実施の形態を、図3〜図9を参照して説明する。 図3は、複数の(10ms)の信号区分に分割した、話された「a」文字の音 声信号SSaの時間波形を示したものである。隣接する時間区分の類似を、音声 信号SSaのこの時分割に見ることが出来る。互いに近接する音声信号SSaの 副成分間のこの相関は、音量発声機構(声道の動き)が所定の量の機械的な慣性 を有する結果である。 図4は、図3の話された「a」の音声信号SSaに基づいて、相違する時間軸 に対する同一音声信号SSaを示している。図4の音声信号の場合、40〜50 msの時間周期の時間区分は、先行する時間区分をコピーすることによって置き 換えられる。この置換により、矢印で示した点に不連続が生じる。これは電子音 響信号変換中にクラックル状の妨害として聴取されるおそれがある。 図5は、図2に基づいて、伝送エラーが発生する際にDECTコードレス電話 機のTDMA(Time Division Multiple Access)特有のDECT音声信号の伝送 品質を向上させるためのコードレス移動区分PTの修正したトポロジーを示した ものである。伝送エラーは、DECTコードレス電話機の無線メッセージが伝送 される際に境界領域で頻繁に生じる。その結果、これら領域でDECT特有のバ ースト及び情報損失が発生する。このため、修正したコードレス移動区分PTは 、デジタル信号プロセッサDSPを有し、これを信号制御装置BMC(バースト モードコントローラ)及び信号変換装置SUE(コーデック、AD/DAコンバ ータ)が間にある受信方向でのアンテナANTから下流の無線区分FKT(送受 信器)を介した受信器HKへ、送信方向でのマイクロホンMIKからアンテナA N 信号プロセッサDSPは、移動区分に特有の関数/シーケンス制御装置MIC 的に歪んで伝送されるDECT音声信号の〔sic〕伝送品質を向上させること が出来るようにするために、下記の複数のプログラムモジュールを、デジタル信 号プロセッサDSPに割り当てる。 (1)音声信号と相互に関連した置換信号を発生させ及びバッファに格納する第 1プログラムモジュールPM1 (2)音声信号の少なくとも一つの最初の不正確に伝送された信号区分を決定す る第2プログラムモジュールPM2 (3)置換信号によって音声信号の第1信号区分を置換する第3プログラムモジ ュールPM3 (4)DECT音声信号の置換に依存するアーティファクトを抑制する第4プロ グラムモジュールPM4 関数/シーケンス制御装置MICの制御権限の下で音声信号に特有の前記特徴 を第1の三つのモジュールPM1,PM2,PM3が検出しかつ、評価する間に 、評価中にDECT音声信号に発生する不連続を第4プログラムモジュールによ ってデジタル的にフィルタ処理する。この好適な実施の形態において、第4プロ グラムモジュールPM4を、このようなデジタルフィルタとする。時間信号区分 の接合部における突然の不連続は、デジタルフィルタによって平滑化される。 図6は、図5のプログラムモジュールPM4によって実現されるデジタルフィ ルタの設計を示したものである。その最も簡単な形態では、このデジタルフィル タを、1次再帰フィルタ(IIRフィルタ:Infinite Impulse Resomanse-Filter )として設計する。この再帰フィルタは、 (1)角周波数ω=0で関数値H(ω=0)=b0*1/(1−a1)を有し、か つ、(2)角周波数ω=πで関数値H(ω=π)=b0*1/(1+a1)となる フィルタ関数H(π)を有する。 その結果、フィルタの独自の設計が可能となる。係数a1を0〜1の間(0< a1<1)の値の範囲とする場合、再帰フィルタは低域通過フィルタとなる。b0 =(1−a1)及び値a1=0.8の関係を用いると、結果的に次の関数の値とな る。ω=0、ω=π/8及びω=πに対して、H(ω=0)=1,H(ω=π/ 8)=0.5及びH(ω=π)=0.111。 図7は、実際の1次の低域通過フィルタで測定された伝達関数を示したもので ある。結果として得られる4kHzの帯域遮断(遮断周波数)は、8kHzのサ ンプリングレートでDECT特有のコードレス移動区分PTを用いて伝送される 音声信号の帯域幅に起因する。このフィルタにより、最高周波数で20dBの信 号減衰が発生する。 図8は、DECT音声信号が三周期(10ms)で(4425msと4455 msとの間の時間軸上の時間周期)妨害された音声信号を示している。個別(1 0ms)の周期は、DECTコードレス信号伝送中のTDMAの時分割多重フレ ームの持続時間に相当する。図8に図示した信号が、図5に図示したコードレス た音声信号が、最終的には図5の信号変換装置の出力部分に発生する。この場合 、図8に示した音声信号に起因する差は、図5及び6のデジタル信号プロセッサ DSPの元の発声信号を単独に処理した結果である。プログラムモジュールPM 1...PM4に基づいてデジタル信号プロセッサDSPで実行される機能ステ ップは次の通りである。 (I)音声信号中に少なくとも一つの不正確に伝送された信号を決定する。図8 に示す音声信号では、三つの妨害された(10ms)信号区分がある。 (II)音声信号の最後に正確に伝送された信号区分をバッファ格納(置換信号の 発生)する。 (III)バッファに格納された置換信号によって元の音声信号の三つの(10ms )信号区分を置換する。 (IV)図6のデジタル再帰フィルタのフィルタ関数をステップ(1)〜(3)に 従って発生した修正された音声信号へ適用する。 デジタル信号プロセッサDSPは、最後の機能ステップ−フィルタ関数の演算 −に対して最後にバッファに格納されたサンプル値のみを要求する。この場合、 二つの係数a1,b0を変換する必要がある。 図8に示す音声信号の場合のように複数の信号区分が音声信号中で妨害される 場合、このエラーは、妨害なしで伝送された最終信号を複数回適切に挿入するこ とによって訂正される。この方法は当然に、−(10msの)信号区分に対して 制限されて用いることが出来るのみである。 この制限は約50msの持続時間 (経験値)となる。エラーのない音声信号をもはや受信できない場合にこの方法 を用いるのは無意味である。最後に妨害された信号区分を連続的に繰り返すと、 不自然に聴取される印象を与える。上記制限を超えると、複数の妨害された信号 区分が最後に正確に伝送された信号区分に置換された後に音声信号を、例えば、 20msの時定数でマスクアウトすることによって上記方法を修正する。この動 作を、任意の主要な演算を複雑化させないでデジタル信号プロセッサDSPによ って実行することが出来る。伝送エラーが比較的長く続く場合には、デジタルフ ィルタを時間的に可変に設計することも出来る。これを、例えば、フィルタの遮 断周波数を低減させるとともに、フィルタの効率を増大させることによって行う ことが出来る。上記デジタル信号プロセッサDSPの特性の結果、このプロセッ サは、不正確に送信される信号区分(DECTバースト)の数を区別する。した がって、妨害された信号区分の持続時間に応じて相違するように応答することが 出来る。一つの同一音声信号の複数の応答の場合、信号区分の周期(時間区分) に相当する信号スペクトルに成分(例えば、10ms)信号区分の100Hzの スペクトル成分)を発生させることも出来る。これらアーティファクトは、図2 及び5のコードレス移動区分PTの伝送経路USの残りの高域通過応答によって (例えば、受信器HKの周波数応答によって)、部分的に減衰される。しかしな がら、デジタルフィルタに高域通過フィルタ要素を設けることも出来る。この高 域通過フィルタ特性により、前記低周波数信号成分が除去される。この手順は、 ヒヤリングテストで示したような、より現実的に取り扱われる信号の形成を補助 することが出来る。電話通信の場合、この周波数帯域に対応する低周波数を伝送 すべきでないことはいずれの場合にも既知である。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1996年1月23日 【補正内容】 明細書 音声通信システムにおけるブロック符号化音声信号の処理方法及び装置 技術分野 本発明は、特許請求の範囲1の前提部分に記載したような信号処理方法及び特 許請求の範囲8の前提部分に記載したような信号処理装置に関するものである。 背景技術 送受信装置は、メッセージ処理やメッセージソースとメッセージシンクとの間 のメッセージ伝送経路を有する通信システムに用いられている。メッセージソー スで発生したメッセージは、メッセージチャネルを介して送信装置から受信装置 に送信される。その後、受信装置は、受信したメッセージをメッセージシンクに 送出する。この場合、メッセージ処理及び伝送を必要な伝送方向又は両伝送方向 (送受信デュープレックス動作)で実行することが出来る。 「メッセージ」は、意味成分(情報)及び物理表示(信号)の両方を表わす一 般的な用語である。「信号」は、例えば、 (1)画像 (2)話されたワード (3)書かれたワード (4)暗号化ワード又は画像 を表わす。 この場合、(1)...(3)の伝送のタイプは、通常連続的な(アナログ) 信号によって特徴づけられ、それに対して、不連続的な信号(例えば、パルス信 号、デジタル信号)は通常、(4)のタイプの伝送に対するものとなる。 本発明は、特に音声メッセージ(例えば、発声、音楽メッセージ等)の伝送に 関する。なお、例えば、適切に処理されたビデオメッセージのような他のメッセ ージに適用することも出来る。 連続的な信号(純粋なアナログ信号)あるいは連続的な信号と不連続的な信号 との混合信号のいずれかが、A/Dコンバータ及び及びD/Aコンバータを用い る音声通信システムにおいて、信号形態として表われる。メッセージタイプに特 有の装置では、各々の場合について「送信」機能及び「受信」機能が必要とされ る。これら装置中のいずれを最終的に用いるかは、特に音声通信システムの基礎 として用いられる通信チャネルに依存する。本発明は、特に、無線遠隔通信チャ ネルを有する遠隔通信システムに関するものであり、このような構成を有する遠 隔通信システムは、例えば、DECT規格((1)Digital European Cordless Telecommunication; フランスのprETS 300 175-1...9,1992/10,Part 1〜9,ETS- Institute 06921 Sofia Antipoles (2)Telecommunications Electronics 42(Jan ./Feb.1992),No.1,Berlin; U.Pilger: Structure of the DECT Standard; p age 23〜29(3)Philips Telecommunication Review:“DECT,Universal Cordl ess Access System”; Vol.49,No.3,09/1991,page 68〜73参照)のコードレス 電話機又はGMS規格(Group special Mobile or Gobal[sic]Systems for Mo bile Comminucation;Information Spectrum,Springer Press Berlin,Year 14 ,1991,No.3,page 137〜152,“The GSM standard - Basis for digital Euro pean mobi-le radio netwarks”参照)の移動無線電話である。 DECTコードレス電話機及びGSM移動無線電話機は、ブロック符号化音声 信号、例えば、TDMA又はCDMA(Time Division Multiple Access又はCode Division Multiple Access)を用いて符号化される信号を処理する音声通信シ ステムである。これら電話機を用いて伝送されるメッセージは、一般に、上記メ ッセージタイプの規定に応じて、連続的な信号と不連続的な信号とを混合したも のを有する。この信号の混合は、この場合、A/Dコンバータ及びD/Aコンバ ータを用いることによって発生する。 図1は、最多で12個のコードレス移動端末PT1...PT12(Portable Termination)を無線チャネルFKを通じてコードレス通信に割り当てたコードレ スベースステーションFT(Fixed Termination)を有するDECTコードレス電 話機を示したものである。このように設計したコードレスベースステーションは 、商品名“Gigaset 952”を用いて市販されている。1993年にG.Weckwerth によ りDE-Z: the German journal Funkschau 12/1993 の24〜25頁に記載された、 “Digital freedom - Gigaset 952: The first Dect telephone”参照。この設 計も、これより前にDE-Zから既に既知である。 Dr,J,Nieder による the Germa n journal Funkschau 10/1993 の74〜77頁の表題“Communicate digitally usin g the DECT-DECT chip set from Philips”及び国際特許出願公開明細書第94/1081 2号(図1とその関連記載参照)。 図2は、コードレス電話機の発声メッセージの伝送に用いるようなDECT特 有のコードレス移動無線端末PT1...PT12の設計の原理を示したもので ある。このように設計したコードレス移動端末は、同様に、商品名“Gigaset 95 2”を用いて市販されている。1993年にG.Weckwerth によりDE-Z:the German jou rnal Funkschau 12/1993 の24〜25頁に記載された“Digital freedom - Gigaset 952:The first Dect telephone”参照。この設計も、これより前に既にDE-Zか ら既知である。Dr,J,Nieder によるthe German journal Funkschau 10/1993の74 〜77頁の表題“Communicate digitally using the DECT-DECT chip set from Ph ilips”及び国際特許出願公開明細書第94/10812号(図1とその関連記載参照) 。 ブロック化に適合した符号化方法(例えば、TDMA方法)は、DECTコー ドレス電話機を用いて音声及び/又は音楽信号(音声信号)の伝送に用いられ、 一方では、データ圧縮のために時間的に互いに続く信号区分間の相関に使用し、 及び/又は、他方では、パリティビットによりブロック化に適合したエラー保護 を行う。デジタル符号化信号に伝送妨害が発生するとビットエラーが起こるが、 このビットエラーはエラーレートが遅い場合にはデジタル符号化信号に割り当て られた冗長機構によって補償可能である。しかしながら、ビットエラーがより高 いレベルに到達すると、エラー訂正は不可能になり、その結果、全体の信号ブロ ックは、誤りとして識別され、拒否される。誤りとして識別されるとともに拒否 されるこのような信号ブロックをコピーするために受信端に複数のオプションが 設けられる。 国際特許出願公開明細書第94/10769号公報に開示された第1のオプションは、 誤りとして識別される適当な信号ブロックを「スケルチ」処理することである。 すなわち、例えば、零のシーケンスによって適切な方法で符号を変化させること である。この方法は、Gigaset 952 のようなデジタルDECTコードレス電話機 で用いられる。 エラーを訂正する第2のオプションは、発生したエラーを重要でないものと仮 定することである。しかしながら、この場合、妨害されたビットの各々の重要性 を識別するためにアルゴリズムを用いることが出来るか否かを識別する必要があ る。通常の線形符号化の場合、例えば、妨害された最下位ビット(LSB:Least Significant Bit)は、聴取できるエラーをほとんど発生させないが、不正確に 最上位ビット(MSB:Most Significant Bit)を設定すると、送信号中に突然 の強い変化が生じ、したがってクラッキングのような妨害が発生する。その間、 予期すべき特定の妨害がどのくらい強力であるかを直接識別するのはいずれの場 合にも不可能である。 妨害された音声信号のエラーを訂正する全く相違する方法が、次の文献で提案 されている。 (1)A.Papoulis:“A new algorithm in Spectral Analysis and Band-Limited Extrapolation”; IEEE Transactions on Circuits and Systems,Volume 22(9 ),page 735 ff.,1975 (2)R.Sottek:“Models for signal processing in human hearing”; Thesi s at the Institute for Electrical Telecommunications,RWTH Aachen 1993 妨害によって生じた音声信号中の信号エラーを信号補間によってマスクする方法 は、引用した文献の各々から既知である。この方法の場合の不都合は、一方では 、技術的に非常に複雑であることであり、これによりある状況下では現在市販さ れているデジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)の全演 算電力が要求され、他方では、フーリエ変換を用いて周波数領域で処理が実行さ れる場合、アルゴリズム的に信号を遅延させる必要がある。この遅延は、例えば 電話機、特にコードレス電話機の場合に許容できないものである。 デジタル音声信号の伝送方法は、ドイツ出願公開明細書第4111131 号に開示さ れており、この場合、信号に互いに関連する置換信号を発生させ、及び信号処理 のためにバッファに格納し、少なくとも一つの第1の不正確に伝送された信号区 分を信号中で決定し、信号の第1信号区分を、置換信号で置換し、置換に依存す る信号中のアーティファクトを抑制している。 発明の開示 本発明の目的は、伝送エラーが生じた場合、演算電力及びコストを最小にする とともに、送信すべき音声信号に余分な遅延が生じないように音声通信システム におけるブロック符号化音声信号の伝送品質を向上させることである。 この目的は、以下のようにして達成される。 1)特許請求の範囲1の前提部分で定義される信号処理方法において、特許請 求の範囲1の特徴部分に規定した信号処理方法に基づくもの。 2)特許請求の範囲8の前提部分で定義される信号処理装置において、特許請求 の範囲8の特徴部分に規定した信号処理装置に基づくもの。 本発明の概念は、予め発生させたポーズ特有の置換信号によって伝送エラーに よって生じた音声信号中のポーズを置換することである。 最も簡単な場合には、バッファに格納され、所定の信号区分が妨害される場合 には、妨害によって生じたギャップに挿入される音声信号の所定の信号区分の直 前の信号区分から置換信号を発生させる。音声信号(音楽又は音声信号)の場合 、時間的に互いに隣接する信号区分間に高い相関レベルがあるので、この手順は それ自体に用いることも出来る。 この理由は、音量(例えば、音楽を発生させる場合のコードの共振、発声する 場合の発声器官の動き)を発声させる機構が所定の機械的な慣性量を有するから である。10〜20msの大きさの順で互いに続く音声信号の信号区分を比較す ると、時間信号に、非常にハイレベルの類似がほとんど常に発見できる(図3) 。 また、音声信号の所定の信号区分に時間的に連続し、前にある複数の信号区分 全体に最初にパルス特有の置換信号を拡張し、これらをバッファに格納し、その 後、妨害された所定の信号区分がある場合には、音声信号中のキャップを閉じる ようにすることも出来る。このギャップは、最後に正確に送信された信号区分の 端部と、この信号区分の端部に最も整合するバッファに格納された置換信号の開 始とを比較することにより最適な連続的な整合を実行する過程で妨害によって発 生する。 しかしながら、上記方法中の一つを用いて誤りの信号区分を先行する信号区分 で置換すると、(最適な連続的な整合を用いる方法の場合でも)音声信号の信号 区分の位相が未知のため挿入点で音声信号に不連続が生じる(図4)。例えば、 前の区分に挿入すべき信号区分に連続的に整合させるために音声信号の基本周波 数を簡単に決定することは、電話通信の音声信号の場合には不可能である。その 理由は、160〜200Hzの周波数スペクトルの音声の基本周波数は、高域通 過フィルタ(300Hzでの高域通過フィルタ処理)によってフィルタ処理され る。それに対して、スペクトル分布に加えて個別の周波数成分の位相も既知であ るときのみ、信号区分を互いに近接して連続的に配置することが出来る。しかし ながら、これは、その後、例えば、フーリエ変換を用いることによる連続的なス ペクトル分析に依存するが、既に説明した演算の複雑さが原因となって、その解 決が不可能である。 上記不連続により、音声信号伝送中に可聴のクラックル状の妨害も発生する。 例えば、段階的な関数のフーリエ変換の高スペクトル成分を抑制することにより 、この高周波数の妨害を抑制するためには低域通過フィルタを用いるのが好適で ある。低域通過フィルタは、時間領域において平滑効果を有し、同時に不自然な 高周波数成分が周波数領域で減衰する。これによって生じる伝送すべき音声信号 に対する悪影響は、デジタルフィルタとして好適に設計された低域通過フィルタ が音声信号を非常に精密に細分しない場合には許容できない。したがって、フィ ルタのチューニングは折衷案とみなすことができ、精神的な音響に基づいて最適 化する。さらに、妨害なしでフィルタをオン及びオフに切り替えることが出来る よう要求される。 本発明の好適な展開を従属項で特定する。 図面の簡単な説明 図1は、コードレスベースステーションFTを有するDECTコードレス電話 機を示したものである。 図2は、コードレス電話機の発声メッセージの伝送に用いるようなDECT特 有のコードレス移動無線端末の設計の原理を示したものである。 図3は話された「a」文字を複数の時間区分に分割した音声信号の波形を示し たものである。 図4は時間区分を置き換える(矢印)際に発生する音声信号の不連続の音声波 形を示したものである。 図5は伝送エラーが発生する際のDECTコードレス電話機のTDMA(Time Division Multiple Access)特有のDECT音声信号の伝送品質を向上させるた めに、図2に基づいて、コードレス移動区分PTの修正したトポロジーを示した ものである。 図6は音声信号の置換に依存するアーティファクトを抑制する簡単なフィルタ の設計を示したものである。 図7は実際の低域通過フィルタ(図6の1次回帰フィルタ)の測定された伝達 関数を示したものである。 図8は3周期(10ms)にわたって妨害されたDECT音声信号の波形を示 したものである。 図9は図8の3周期(10ms)にわたって処理されたDECT音声信号の波 形を示したものである。 発明を実施するための最良の形態 以下に、本発明の実施の形態を、図3〜図9を参照して説明する。 図3は、複数の(10ms)の信号区分に分割した、話された「a」文字の音 声信号SSaの時間波形を示したものである。隣接する時間区分の類似を、音声 信号SSaのこの時分割に見ることが出来る。互いに近接する音声信号SSaの副 成分間のこの相関は、音量発声機構(声道の動き)が所定の量の機械的な慣性を 有する結果である。 図4は、図3の話された「a」の音声信号SSaに基づいて、相違する時間軸 に対する同一音声信号SSaを示している。図4の音声信号の場合、40〜50 msの時間周期の時間区分は、先行する時間区分をコピーすることによって置き 換えられる。この置換により、矢印で示した点に不連続が生じる。これは電子音 響信号変換中にクラックル状の妨害として聴取されるおそれがある。 図5は、図2に基づいて、伝送エラーが発生する際にDECTコードレス電話 機のTDMA(Time Division Multiple Access)特有のDECT音声信号の伝送 品質を向上させるためのコードレス移動区分PTの修正したトポロジーを示した ものである。伝送エラーは、DECTコードレス電話機の無線メッセージが伝送 される際に境界領域で頻繁に生じる。その結果、これら領域でDECT特有のバ ースト及び情報損失が発生する。このため、修正したコードレス移動区分PTは 、デジタル信号プロセッサDSPを有し、これを信号制御装置BMC(バースト モ ードコントローラ)及び信号変換装置SUE(コーデック、AD/DAコンバー タ)が間にある受信方向でのアンテナANTから下流の無線区分FKT(送受信 器)を介した受信器HKへ、送信方向でのマイクロホンMIKからアンテナAN Tへのコードレス移動区分PTの伝送経路USに配置する。この場合、デジタル 信号プロセッサDSPは、移動区分に特有の関数/シーケンス制御装置MIC( DECTマイクロプロセッサ)によって制御される。前記伝送経路USで部分的 に歪んで伝送されるDECT音声信号の〔sic〕伝送品質を向上させることが 出来るようにするために、下記の複数のプログラムモジュールを、デジタル信号 プロセッサDSPに割り当てる。 (1)音声信号と相互に関連した置換信号を発生させ及びバッファに格納する第 1プログラムモジュールPM1 (2)音声信号の少なくとも一つの最初の不正確に伝送された信号区分を決定す る第2プログラムモジュールPM2 (3)置換信号によって音声信号の第1信号区分を置換する第3プログラムモジ ュールPM3 (4)DECT音声信号の置換に依存するアーティファクトを抑制する第4プロ グラムモジュールPM4 関数/シーケンス制御装置MICの制御権限の下で音声信号に特有の前記特徴 を第1の三つのモジュールPM1,PM2,PM3が検出しかつ、評価する間に 、評価中にDECT音声信号に発生する不連続を第4プログラムモジュールによ ってデジタル的にフィルタ処理する。この好適な実施の形態において、第4プロ グラムモジュールPM4を、このようなデジタルフィルタとする。時間信号区分 の接合部における突然の不連続は、デジタルフィルタによって平滑化される。 図6は、図5のプログラムモジュールPM4によって実現されるデジタルフィ ルタの設計を示したものである。その最も簡単な形態では、このデジタルフィル タを、1次再帰フィルタ(IIRフィルタ:Infinite Impulse Resomanse-Filter )として設計する。この再帰フィルタは、 (1)角周波数ω=0で関数値H(ω=0)=b0*1/(1−a1)を有し、か つ、(2)角周波数ω=πで関数値H(ω=π)=b0*1/(1+a1)と なるフィルタ関数H(π)を有する。 その結果、フィルタの独自の設計が可能となる。係数a1を0〜1の間(0< a1<1)の値の範囲とする場合、再帰フィルタは低域通過フィルタとなる。b0 =(1−a1)及び値a1=0.8の関係を用いると、結果的に次の関数の値とな る。ω=0、ω=π/8及びω=πに対して、H(ω=0)=1,H(ω=π/ 8)=0.5及びH(ω=π)=0.111。 図7は、実際の1次の低域通過フィルタで測定された伝達関数を示したもので ある。結果として得られる4kHzの帯域遮断(遮断周波数)は、8kHzのサ ンプリングレートでDECT特有のコードレス移動区分PTを用いて伝送される 音声信号の帯域幅に起因する。このフィルタにより、最高周波数で20dBの信 号減衰が発生する。 図8は、DECT音声信号が三周期(10ms)で(4425msと4455 msとの間の時間軸上の時間周期)妨害された音声信号を示している。個別(1 0ms)の周期は、DECTコードレス信号伝送中のTDMAの時分割多重フレ ームの持続時間に相当する。図8に図示した信号が、図5に図示したコードレス 移動区分PTの伝送経路US上で伝送される場合、図9に図示すように修正され た音声信号が、最終的には図5の信号変換装置の出力部分に発生する。この場合 、図8に示した音声信号に起因する差は、図5及び6のデジタル信号プロセッサ DSPの元の発声信号を単独に処理した結果である。プログラムモジュールPM 1...PM4に基づいてデジタル信号プロセッサDSPで実行される機能ステ ップは次の通りである。 (I)音声信号中に少なくとも一つの不正確に伝送された信号を決定する。図8 に示す音声信号では、三つの妨害された(10ms)信号区分がある。 (II)音声信号の最後に正確に伝送された信号区分をバッファ格納(置換信号の 発生)する。 (III)バッファに格納された置換信号によって元の音声信号の三つの(10ms )信号区分を置換する。 (IV)図6のデジタル再帰フィルタのフィルタ関数をステップ(1)〜(3)に 従って発生した修正された音声信号へ適用する。 デジタル信号プロセッサDSPは、最後の機能ステップ−フィルタ関数の演算 −に対して最後にバッファに格納されたサンプル値のみを要求する。この場合、 二つの係数a1,b0を変換する必要がある。 図8に示す音声信号の場合のように複数の信号区分が音声信号中で妨害される 場合、このエラーは、妨害なしで伝送された最終信号を複数回適切に挿入するこ とによって訂正される。この方法は当然に、−(10msの)信号区分に対して 制限されて用いることが出来るのみである。この制限は約50msの持続時間( 経験値)となる。エラーのない音声信号をもはや受信できない場合にこの方法を 用いるのは無意味である。最後に妨害された信号区分を連続的に繰り返すと、不 自然に聴取される印象を与える。上記制限を超えると、複数の妨害された信号区 分が最後に正確に伝送された信号区分に置換された後に音声信号を、例えば、2 0msの時定数でマスクアウトすることによって上記方法を修正する。この動作 を、任意の主要な演算を複雑化させないでデジタル信号プロセッサDSPによっ て実行することが出来る。伝送エラーが比較的長く続く場合には、デジタルフィ ルタを時間的に可変に設計することも出来る。これを、例えば、フィルタの遮断 周波数を低減させるとともに、フィルタの効率を増大させることによって行うこ とが出来る。上記デジタル信号プロセッサDSPの特性の結果、このプロセッサ は、不正確に送信される信号区分(DECTバースト)の数を区別する。したが って、妨害された信号区分の持続時間に応じて相違するように応答することが出 来る。一つの同一音声信号の複数の応答の場合、信号区分の周期(時間区分)に 相当する信号スペクトルに成分(例えば、10ms)信号区分の100Hzのス ペクトル成分)を発生させることも出来る。これらアーティファクトは、図2及 び5のコードレス移動区分PTの伝送経路USの残りの高域通過応答によって( 例えば、受信器HKの周波数応答によって)、部分的に減衰される。しかしなが ら、デジタルフィルタに高域通過フィルタ要素を設けることも出来る。この高域 通過フィルタ特性により、前記低周波数信号成分が除去される。この手順は、ヒ ヤリングテストで示したような、より現実的に取り扱われる信号の形成を補助す ることが出来る。電話通信の場合、この周波数帯域に対応する低周波数を伝送す べきでないことはいずれの場合にも既知である。 請求の範囲 1.音声通信システムにおけるブロック符号化音声信号の処理方法であって、 a)前記音声信号に相互に関連する置換信号を発生させるとともにバッファに 格納するステップと、 b)前記音声信号中で少なくとも一つの第1の不正確に伝送された信号区分を 決定するステップと、 c)前記音声信号の前記第1の信号区分を前記置換信号で置換するステップと 、 d)前記音声信号中の置換に依存するアーティファクトを抑制するステップと を有し、 フィルタ関数(H(ω))を、前記アーティファクトを抑制するために発生さ せ、その結果、前記音声信号の置換に依存するアーティファクトを、心理的な音 響概念に基づく音声信号がほぼ維持されるようにフィルタ処理を行うことを特徴 とする信号処理方法。 2.請求の範囲1に記載の信号処理方法において、 前記音声信号がデジタル的にフィルタ処理されることを特徴とする信号処理方 法。 3.請求の範囲1又は2に記載の信号処理方法において、 前記音声信号が発声信号であることを特徴とする信号処理方法。 4.請求の範囲1から3のいずれかに記載の信号処理方法において、 前記置換信号を、前記第1の信号区分の直前に伝送された音声信号の第2の正 確に伝送された信号区分から発生させることを特徴とする信号処理方法。 5.請求の範囲1から4のいずれかに記載の信号処理方法において、 ほぼ連続的に生じる前記第1の信号区分の場合、前記置換に依存するアーティ ファクトの抑制を時間ごとに変化させることを特徴とする信号処理方法。 6.請求の範囲5記載の信号処理方法において、 前記ほぼ連続的に生じる前記第1の信号区分が予め設定された持続時間を超え る場合に、前記音声信号をマスクアウトすることを特徴とする信号処理方法。 7.請求の範囲1から6のいずれかに記載の信号処理方法において、 少なくとも一つのコードレスベースステーション及びそれに割り当てられた少 なくとも一つのコードレス移動区分を有するDECT特有のコードレス遠隔通信 システムにおけるアプリケーションを実行することを特徴とする信号処理方法。 8.音声通信システムにおけるブロック符号化音声信号の信号処理装置であって 、 a)前記音声信号に相互に関連する置換信号を発生させるとともにバッファに 格納する第1手段(DSP,PM1)と、 b)前記音声信号中の少なくとも一つの第1の不正確に伝送された信号を識別 する第2手段(DSP,PM2)と、 c)前記音声信号の前記第1の信号区分を前記置換信号で置換する第3手段( DSP,PM3)と、 d)前記音声信号中の置換に依存するアーティファクトを抑制する第4手段( DSP,PM4)とを有する信号処理装置とを有し、 前記第4手段(DSP,PM4)を、前記アーティファクトを抑制するために 発生させ、その結果、前記音声信号の置換に依存するアーティファクトを、心理 的な音響概念に基づく音声信号がほぼ維持されるようにフィルタ処理するフィル タ関数(H(ω))を有するフィルタとして設計することを特徴とする信号処理 装置。 9.請求の範囲8に記載の信号処理装置において、 前記第4手段(DSP,PM4)を、デジタルフィルタで設計することを特徴 とする信号処理装置。 10.請求の範囲8に記載の信号処理装置において、 前記音声信号を発声信号として設計することを特徴とする信号処理装置。 11.請求の範囲8から10のいずれかに記載の信号処理装置において、 前記第1手段(DSP,PM1)を、前記第1の信号区分の直前に伝送した前 記音声信号の第2の正確に伝送した信号区分から前記置換信号を発生するように 設計することを特徴とする信号処理装置。 12.請求の範囲8から11のいずれかに記載の信号処理装置において、 前記第2手段(DSP,PM2)、第3手段(DSP,PM3)及び第4手段 (DSP,PM4)は、ほぼ連続的に生じる前記第1の信号区分の場合、前記置 換に依存するアーティファクトの抑制を時間ごとに変化させる機能ユニットを形 成することを特徴とする信号処理装置。 13.請求の範囲12に記載の信号処理装置において、 前記第2〜第4手段(DSP,PM2...PM4)から形成された機能ユニ ットを、前記ほぼ連続的に生じる前記第1の信号区分が予め設定された持続時間 を超える場合に、前記音声信号をマスクアウトするように設計することを特徴と する信号処理装置。 14.請求の範囲9に記載の信号処理装置において、 前記第1手段(DSP,PM1)を、デジタル信号プロセッサ(DSP)の第 1プログラムモジュール(PM1)として設計し、前記第2手段(DSP,PM 2)を、デジタル信号プロセッサ(DSP)の第2プログラムモジュール(PM 2)として設計し、前記第3手段(DSP,PM3)を、デジタル信号プロセッ サ(DSP)の第3プログラムモジュール(PM3)として設計し、かつ、前記 第4手段(DSP,PM4)を、デジタル信号プロセッサ(DSP)の第4プロ グラムモジュール(PM1)として設計することを特徴とする信号処理装置。 15.請求の範囲9に記載の信号処理装置において、 前記デジタルフィルタを、低域通過特性を有する1次再帰フィルタとして設計 することを特徴とする信号処理装置。 16.請求の範囲9から15中のいずれかに記載の信号処理装置において、 前記デジタルフィルタは、前記置換に対して一つの同一信号区分を複数回用い る場合に繰り返し周波数によって生じたアーティファクトを抑制する高域通過要 素を更に有することを特徴とする信号処理装置。 17.請求の範囲8から16中のいずれかに記載した信号処理装置において、 DECT特有のコードレス遠隔通信システムの少なくとも一つのコードレスベ ースステーション(FT)及び/又はこのコードレスベースステーション(FT )に割り当てられた少なくとも一つのコードレス移動区分(PT1 ...PT 12)を有した使用状態を実行することを特徴とする信号処理装置。 【図6】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.音声通信システムにおけるブロック符号化音声信号の処理方法であって、 a)前記音声信号に相互に関連する置換信号を発生させるとともにバッファに 格納するステップと、 b)前記音声信号中で少なくとも一つの第1の不正確に伝送された信号区分を 決定するステップと、 c)前記音声信号の前記第1の信号区分を前記置換信号で置換するステップと 、 d)前記音声信号中の置換に依存するアーティファクトを抑制するステップと を有することを特徴とする信号処理方法。 2.請求の範囲1に記載の信号処理方法において、 前記置換信号を、前記第1の信号区分の直前に伝送された音声信号の第2の正 確に伝送された信号区分から発生させることを特徴とする信号処理方法。 3.請求の範囲1又は2に記載の信号処理方法において、 ほぼ連続的に発生する前記第1の信号区分の場合、前記置換に依存するアーテ ィファクトの抑制を時間ごとに変化させることを特徴とする信号処理方法。 4.請求の範囲5に記載の信号処理方法において、 前記ほぼ連続的に発生する前記第1の信号区分が予め設定された持続時間を超 える場合に、前記音声信号をマスクアウトすることを特徴とする信号処理方法。 5.請求の範囲1から4に記載の信号処理方法において、 少なくとも一つのコードレスベースステーション及びそれに割り当てられた少 なくとも一つのコードレス移動区分を有するDECT特有のコードレス遠隔通信 システムにおけるアプリケーションを実行することを特徴とする信号処理方法。 6.音声通信システムにおけるブロック符号化音声信号の信号処理装置であって 、 a)前記音声信号に相互に関連する置換信号を発生させるとともにバッファに 格納する第1手段(DSP,PM1)と、 b)前記音声信号中の少なくとも一つの第1の不正確に伝送された信号を識別 する第2手段(DSP,PM2)と、 c)前記音声信号の前記第1の信号区分を前記置換信号で置換する第3手段( DSP,PM3)と、 d)前記音声信号中の置換に依存するアーティファクトを抑制する第4手段( DSP,PM4)とを有することを特徴とする信号処理装置。 7.請求の範囲6記載の信号処理装置において、 前記第1手段(DSP,PM1)を、前記第1の信号区分の直前に伝送した前 記音声信号の第2の正確に伝送した信号区分から前記置換信号を発生する設計と することを特徴とする信号処理装置。 8.請求の範囲6又は7に記載の信号処理装置において、 前記第2手段(DSP,PM2)、第3手段(DSP,PM3)及び第4手段 (DSP,PM4)は、ほぼ連続的に発生する前記第1の信号区分の場合、前記 置換に依存するアーティファクトの抑制を時間ごとに変化させる機能ユニットを 形成することを特徴とする信号処理装置。 9.請求の範囲8記載の信号処理装置において、 前記第2〜第4手段(DSP,PM2...PM4)から形成された機能ユニ ットを、前記ほぼ連続的に発生する前記第1の信号区分が予め設定された持続時 間を超える場合に、前記音声信号をマスクアウトする設計とすることを特徴とす る信号処理装置。 10.請求の範囲6に記載の信号処理装置において、 前記第1手段(DSP,PM1)を、デジタル信号プロセッサ(DSP)の第 1プログラムモジュール(PM1)として設計し、前記第2手段(DSP,PM 2)を、デジタル信号プロセッサ(DSP)の第2プログラムモジュール(PM 2)として設計し、前記第3手段(DSP,PM3)を、デジタル信号プロセッ サ(DSP)の第3プログラムモジュール(PM3)として設計し、かつ、前記 第4手段(DSP,PM4)を、デジタル信号プロセッサ(DSP)の第4プロ グラムモジュール(PM1)として設計することを特徴とする信号処理装置。 11.請求の範囲10に記載の信号処理装置において、 前記デジタル信号プロセッサ(DPS)の第4プログラムモジュール(PM4 )をデジタルフィルタとして設計することを特徴とする信号処理装置。 12.請求の範囲11に記載の信号処理装置において、 前記デジタルフィルタを、低域通過特性を有する1次再帰フィルタとして設計 することを特徴とする信号処理装置。 13.請求の範囲11又は12に記載の信号処理装置において、 前記デジタルフィルタは、前記置換に対して一つの同一信号区分を複数回用い る場合に繰り返し周波数によって生じたアーティファクトを抑制する高域通過要 素を更に有することを特徴とする信号処理装置。 14.請求の範囲8から16中のいずれかに記載した信号処理装置において、 DECT特有のコードレス遠隔通信システムの少なくとも一つのコードレスベ ースステーション(FT)及び/又はこのコードレスベースステーション(FT )に割り当てられた少なくとも一つのコードレス移動端末(PT1...PT1 2)を有する使用状態を実行することを特徴とする信号処理装置。
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