JPH09509681A - 供血者血液特性の制御 - Google Patents
供血者血液特性の制御Info
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- JPH09509681A JPH09509681A JP8518734A JP51873496A JPH09509681A JP H09509681 A JPH09509681 A JP H09509681A JP 8518734 A JP8518734 A JP 8518734A JP 51873496 A JP51873496 A JP 51873496A JP H09509681 A JPH09509681 A JP H09509681A
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Abstract
(57)【要約】
供血者の全血のための新規のクエン酸ベースの抗凝固剤が、アフェレーシス手順に際した供血者の異常感覚の危険性を有意に減少させて、良好な血小板収率及び細胞形態学を提供する。該一次クエン酸抗凝固剤組成物は、総クエン酸塩に対して約30%より大なるクエン酸を含有する。該抗凝固剤は、約5.0mMより大なるクエン酸濃度と、約20mMより小なる総クエン酸塩濃度とそして約6.75より低い当初pHとを有する抗凝固剤添加血液混合物を提供するように、全血と混合される。本発明に従って収集された血液から調製されるPRP及びPCを含む血小板リッチ製品は、より優れた血小板収率と貯蔵に際してより優れた血小板形態学とを示す。
Description
【発明の詳細な説明】
供血者血液特性の制御
本発明は、一般的に、血液収集手順及び血液成分分離方法に関する。より具体
的には、本発明は、血小板収集手順において、血小板収率の向上と全体的な血小
板の形態の改善を促進するよう設計された抗凝固処方物中に血液を収集する、新
規の且つ改良された方法に関する。
今日、全血の成分又は画分への分離を含む血液の分離のための、多数の自動化
された供血者血液アフェレーシスシステムが存在する。それらのシステムは、更
なる利用のため又は処分のために血漿、白血球、血小板及び赤血球等のような1
つ又はより多くの成分を収集するよう、患者であってよい供血者に特定の成分を
戻すよう、及び/又は、後で患者に戻すために成分を処理するよう設計されてい
る。そのような一システムは、本発明の譲受人の完全子会社であるBaxter Healt
hcare Corporation(Deerfield,イリノイ州)によっ
は、使い捨てセットととの組み合わせで、自動化された処理プログラムを含んだ
マイクロプロセッサ制御の機器を利用している。
トをがその中に組み込まれたとき、供血者から抜き取られた全血から血漿を収集
するのに用いることができる。この使い捨て物の分離チャンバー内にある回転膜
は、“Method for Wetting a Plasmapheresis Filter with Anticoagulant”と
題された1987年10月7日提出
の米国特許出願07/106,089及び対応するPCT国際出願公開 WO89/03229に見られる
ように、患者から血液が抜き取られる前に抗凝固剤プライミング操作によって実
際は濡らされるであろう。
テムは、“Apparatus and Methods for Generating Platelet Concentrate”と
題された米国特許第4,851,126に開示されているような、単一の2段階セットを
用いる。セットは、米国特許出願73,378及び対応するカナダ特許1,261,765に示
されているような回転膜分離チャンバー、並びに、“Closed Homopheresis Syst
em and Method”と題された米国特許第4,776,974及び4,911,833及び“Continuou
s Centrifugation System and Method for Directly Deriving Intermediate De
nsity Material From a Suspension”と題されたPCT国際公開 WO88/05332に提示
されているような遠心分離機、を含むであろう。もしも抗凝固剤源がそのセット
に予め取り付けられているならば、医学的に規定されるものとしての、生物学的
に閉じた系をつくり出すことができる。
2段階システムは、血小板リッチ血漿及びパック赤血球への分離のために供血
者から血液収集することを可能にする。赤血球懸濁液は、供血者から全血を抜き
取るために用いられたのと同じ針によって供血者に戻される。血小板リッチ血漿
は容器内に収集される。機器及びセットは供血者から切り離される。収集された
血小板リッチ血漿は、次いで、その生物学的に閉じたセットの第2段階を利用し
て、血漿と血小板濃縮物とに分離される。
血液画分の分離のための別の自動化された閉じたシステムは、Ba
細胞分離装置である。
血液の抜取り及びその後の処理/分離に際して、血液の分離又は処理の間にそ
の使い捨てのチューブ及び分離セット内における血液の凝固を防止するために、
抗凝固剤を加えなければならない。自動化されたアフェレーシス手順に際した抗
凝固剤の投与の慣用的な方法は、供血者の静脈からの全血の抜取のステップにお
いて抗凝固剤を加えることである。抗凝固剤容器からの抗凝固剤は、瀉血針の直
ぐ下流の位置において、チューブ連結部(そこでは抗凝固剤チューブラインが供
血者内の瀉血針と隣接した抗凝固剤無添加全血チューブラインと合体している)
の所でチューブを通して投与される。
体外血液手順に際して供血者の血液に抗凝固剤を投与するについては少なくと
も4つの別個の理由がある。第1の理由は、種々のチューブを通って使い捨て物
の血液分離装置へと血液が移動する際に血液が凝固するのを防止することである
。第2の理由は、分離されつつある間に血液が凝固することを防止することであ
る。分離装置は何れも血液を幾らかの液体剪断応力に曝すことを必要とし、そし
てこの剪断応力は、凝固又は凝集を誘発し得る。第3の理由は、分離された細胞
が、再注入フィルターを通してポンプ移送されて供血者に戻されつつあるときに
凝固することを防止することである。第4の理由は、分離された血液成分の必要
な期間にわたる貯蔵を許容するに十分な栄養と十分なpH緩衝性とを与えること
である。
上記の一般的な4つのステップの各々における抗凝固剤の必要性は、具体的な
自動化されたアフェレーシス手順に依存している。あるシステムは他のシステム
に比して血液分離に際して相当に大きい剪断応力をもたらし得、従って抗凝固剤
についての上限の要求は分
離ステップによって設定されよう。また、使用される分離技術は、血液中の抗凝
固剤の量について各分離段階がそれ自身の異なった要求レベルを有するものであ
る異なった段階を有する場合がある。
一般に、これらの先行技術は、自動化された手順における抗凝固剤の必要性と
いう問題に対して、抜取り、分離、返還及び貯蔵の全てに際した最高の抗凝固剤
要求レベルに見合うに十分な抗凝固剤を、供血者からの抜取りと殆ど同時に全血
に添加する事によって対処してきた。抗凝固剤は、瀉血針のすぐ近くで添加され
る。抗凝固剤は、供血者から抜き取られる時に全血と混ざり合う。先行技術のシ
ステムは、それを超えると抗凝固剤の添加された血液成分が供血者に返還された
ときに供血者にいわゆる「クエン酸塩反応」を引き起こす抗凝固剤上限投与量に
注意を払いつつ、凝結を防止するのに必要なだけ多くの抗凝固剤を添加すること
に向けられてきた。
これらのアフェレーシス手順によって収集されたヒト血液は、一般的操作にお
いて、クエン酸のナトリウム塩などのようなカルシウムキレート剤を量り込むこ
とによって抗凝固剤添加されている。クエン酸塩に対するヒト血液の比率は、種
々の手段によって調節及び制御することができ、一般に、如何なる異常感覚の兆
候を供血者が経験することも防止するよう、クエン酸塩抗凝固剤に対する血液の
比率は、出来る限り大きくされている。
全血の収集に際して患者に投与される抗凝固剤の量を減少させることは、患者
供血者にとっては望ましいが、しかし最終的な貯蔵可能性及び収集された特別な
血液成分の質の点からは望ましくない。より具体的には、現在まで、これらのア
フェレーシス手順により回収される血小板の総数を改善し、及びより優れた血液
成分製品を提
供するために貯蔵に際して細胞形態を改善する必要が依然として存在する。
過去において、ACD−A及びCPDタイプの抗凝固剤などのようなクエン酸
塩含有抗凝固剤を使用するとき、抗凝固剤に対する全血の比率は25:1乃至6:
1の範囲に維持され且つ最終の血液pHは約6.8乃至約7.2に維持されなければな
らない、と一般に信じられていた。これら初期の努力にもかかわらず、収集条件
及び手順を改良することによって血小板濃縮物の量及び質において改善すること
が、依然として望まれている。
発明の要約
前記のことに照らし予想外にも、低いpHにおいて収集された血小板はより高
い生理学的なpHにおいて収集されたものより形態学的によりよく維持されてい
るということが発見された。加えて、全血が低いpH中に収集された場合に、よ
り高い収率を達成することができる。この予想外の優れた形態学的結果は、血小
板のpHが貯蔵の間に低下するとき形態学及び他の生存性の細胞指標が低下する
傾向があるということを示している血小板貯蔵に関するこれまでの文献とは反対
である。
本発明によれば、ヒト血小板製品へと分離するために収集されつつあるヒト血
液サンプル中に添加するための、供血者全血のための新しいクエン酸塩ベースの
一次抗凝固剤調製物が提供される。この一次抗凝固剤調製物は、存在する総クエ
ン酸塩に対するクエン酸の比率が等量で約30%より大である、クエン酸及びクエ
ン酸三ナトリウムを含むカルシウムイオンキレート剤タイプの抗凝固剤を含む。
この一次抗凝固剤は、約5.0mMより高い、好ましくは少なくとも
も7.0mMのクエン酸濃度と、約20mMより低い、好ましくは約7.0mM乃至約18
mMのクエン酸塩濃度と、そして約6.75より低い当初pHを有する収集血液/抗
凝固剤混合物が収集時に結果的に提供されるように全血に添加される。クエン酸
塩ベースの抗凝固剤がこれらのガイドラインに従って調合されそして血小板リッ
チ血漿及び血小板濃縮物がそれらから得られる場合、ml当たりの総細胞カウン
ト数(すなわち細胞収率)及び細胞の質が有意に改善することが発見された。
本発明によれば、改善された血小板貯蔵性を示すヒト血小板製品の提供の新し
い且つ改良された方法は、全血を収集するステップ及び、抗凝固剤添加血液混合
物を形成するようそれを一次抗凝固剤処方物と混合するステップを含む。この抗
凝固剤調製物は、クエン酸及びクエン酸三ナトリウムを含有し、ここに総クエン
酸塩に対するクエン酸の比率は約30%より高い。本発明の方法に従った抗凝固剤
添加血液混合物は、約5.0mMより高いクエン酸濃度、約20mMより低い総クエ
ン酸塩濃度及び約6.75より低い当初pHを有する。その後、この抗凝固剤添加さ
れた血液混合物は、血小板リッチ血漿及び血小板濃縮物よりなる群より選ばれる
ヒト血小板調製物へと分離される。
本発明によれば、与えられた収集手順において、望ましくない程に抗凝固剤の
量を高めることなく、よりよい品質、より高い収率の血液成分製品が製造できる
。これが今度は、患者供血者にとって、抗凝固剤に対する有害反応の危険を減ら
すことになる。
本発明の更なる利点は、以下の詳細な記述、図面及び実施例から明らかとなろ
う。
図面の簡単な記述
図1は、クエン酸三ナトリウムに対して種々の比率のクエン酸を含んだ抗凝固
剤処方物の使用の結果としてのmM単位で表した総血中クエン酸塩濃度の関数と
しての、mM単位で表した血中クエン酸濃度を示すグラフプロットである。
図2は、収集時につくり出された、抗凝固剤に対する種々の比率の血液につい
て示された、総血中クエン酸塩濃度の関数として達成された血液pHを示すグラ
フプロットである。
図3は、血小板リッチ血漿製品中に収集された血小板の相対的細胞カウントに
対する、血中クエン酸濃度の対総クエン酸塩濃度比率の影響をグラフ的に図解す
る輪郭プロットである。
図4は、血小板濃縮物製品中において達成された相対的細胞カウントに対する
、血中クエン酸濃度の対総クエン酸塩濃度比率の影響をグラフ的に図解する輪郭
プロットである。
図5は、血小板リッチ血漿画分中に収集された血小板の形態学に対する、血中
クエン酸濃度の対総クエン酸塩濃度比率の影響をグラフ的に図解する輪郭プロッ
トである。
図6は、血小板リッチ血漿製品中に収集された相対的細胞カウントに対する、
総血中クエン酸塩の関数としての全血pHの影響をグラフ的に図解する輪郭プロ
ットである。
図7は、血小板濃縮物製品中の相対的細胞カウントに対する、総クエン酸塩濃
度の関数としての全血pHの影響をグラフ的に図解する輪郭プロットである。
図8は、血小板製品中に収集された細胞形態学に対する、総クエン酸塩濃度の
関数としての全血pHの影響をグラフ的に図解する輪
郭プロットである。
現在好ましい具体例の詳細な記述
本発明によれば、比較的低い量の総クエン酸塩濃度と、比較的低い血液pHレ
ベルを与えるよう注意深く設計された、そしてまたよりよい収率で得られ且つ貯
蔵におけるよりよい全体的細胞形態学を有する改善された血小板リッチ血漿及び
血小板濃縮物を提供するよう血液に対して低い抗凝固剤比率で添加されるもので
ある、抗凝固剤処方物と全血が混合される手順において、改善された血小板製品
が全血から調製できる。
本発明によれば、総細胞カウント及び形態学等のようなアフェレーシス手順の
成功の主たる指標が、総クエン酸塩濃度、存在するクエン酸濃度、血液pH、及
び血液の対抗凝固剤比率を注意深く選択することによって改善される。
本発明によれば、存在する総クエン酸塩に対するクエン酸の比率が約30%より
高く100%までも含む範囲にある、クエン酸及びクエン酸ナトリウムを含有する
改善された抗凝固剤処方物が提供される。血液の希釈ベースで計算したとき、約
7.0mM及びこれより高いクエン酸濃度が、良好な結果を与える。
本発明によれば、本発明の抗凝固剤処方物を用いて、混合物が約5.0mMより
高いクエン酸濃度と、約20mMより低い総クエン酸塩濃度と、そして約6.75より
低い当初pHとを有するよう、収集された血液と抗凝固剤とを混合するとき、改
善された血小板製品かつくられる。典型的には、血液中のカルシウムイオンをキ
レートして凝固メカニズムの活性化を防止するために、溶液の形の十分な抗凝固
剤が、収集されつつある血液と混合される。
本発明によれば、抗凝固剤レベルの対血液比率は、約1:6乃至約1:14であ
ってよく、それにより抗凝固剤比率を高める必要なしに良好な結果が得られる。
本発明は、高いクエン酸比率及び低い総クエン酸塩比率を用いて低いpHにお
いて血小板を収集することが、細胞数の増加と細胞形態学の改善とを有する血小
板濃縮物を与える、という予想外の発見に基づいている。
本発明によって提供される他の利点は、以下の実施例より明らかとなろう。
実施例1〜29
以下の実施例において、血液は種々の抗凝固剤処方物中に収集された。抗凝固
剤添加された全血混合物は、最初に血小板リッチ血漿製品(PRP)を得るため
に処理され、次いで慣用の遠心技術及び装置を用いて最終の血小板濃縮物(PC
)が調製された。これらの血小板リッチな製品PRP及びPCの各々は、ml当
たりの細胞カウント(収率)及び細胞形態学(質)の点で抗凝固剤についての最
適な処方物を決定するために検査された。加えて、抗凝固剤の十分さは、凝固活
性化の初期マーカーである血漿フィブリノペプチド―A(FPA)を定量するこ
とによって評価された。更には、製品特性の全体的評価を補助するために、他の
多数の化学的/物理的指標を測定した。
以下の実験において、ヒト全血に抗凝固剤添加するために使用されるクエン酸
緩衝液のクエン酸/クエン酸三ナトリウム比率を注意深く変えることによって得
られる、血小板収率及び細胞形態学に対する影響を評価するためにデータが収集
された。クエン酸塩緩衝液
は、その塩基中和力がそれらの溶液が含有するクエン「酸」の量に比例する抗凝
固剤である。ヒト全血は、この酸性クエン酸塩溶液によって中和される「塩基」
であり、従って、得られる血液のpHは、添加されたクエン「酸」の量に比例し
て低下する。総「クエン酸塩」(クエン酸+クエン酸三ナトリウム)は、抗凝固
性にとって重要であるが、しかし酸の部分のみが血液pHを低下させる。
試験された処方物及び得られた結果は、次の通り表1に全体的に示されている
。
表1に見られるように、これらの実験的溶液は、約26.8mM乃至109.3mMのク
エン酸三ナトリウム濃度と組み合わせた、約0.67mM乃至43.46mMという幅広
く変化する量の「酸」濃度を有し、約27.5mM乃至110.0mMの総クエン酸塩濃
度を与える。14通りの別個のクエン酸/クエン酸三ナトリウム比率の抗凝固剤組
成物を用いて、5つの重複試験を伴って、計19のサンプルの試験が行われた。表
1はまた、等張であることを保証するために各溶液に加えられた塩化ナトリウム
(NaCl)の量、並びに、試験された6/1という血液/実験溶液の比率を用
いて計算されたクエン酸種の結果的血中濃度に関する情報をも含んでいる。添加
の中和作用の面のために、収集された最終の血液中には、クエン酸は実際には存
在しない。しかしながら、収集された血液のpHは、約7.4という正常のレベル
から表1において「実際の全血pH」の見出しの下に示されているような低いレ
ベルへと低下している。表1の右手部分は、結果的に得られた実験溶液の浸透圧
(OSM)及びpHを含む各サンプルのデータを提供しており、次いで、結果と
して得られた全血のpH、pCO2、pO2、ヘマトクリット(HTC)を与えて
いる。
加えて、形態学(Morpscor0〜400)及び血小板リッチ血漿(PRP)及び血
小板濃縮物(PC)中の血小板カウントを含む単離された血小板の特性も、また
表1に報告されている。PRP及びPCの双方における「相対的」細胞カウント
は、各固有の結果を最大の結果で割り、この最大の又は最善の結果に比較したと
きの各結果の割合を得ることによって計算された。これを行ったのは、各サンプ
ルにおいて用いられた全血の総量が通常の総血液単位のごく一部に過ぎず、この
ため標準の仕方で処理することができなかったためで
あり、従って、この比率化処理がデータを標準化した。
図1は、表1に与えられたデータのグラフ表示を提供し、y軸に血中クエン酸
濃度をそしてx軸に血中総クエン酸塩濃度を示している。このグラフ上に重ねら
れているのは、約7/1乃至14/1の血液/抗凝固剤比率の標準のACD(白丸
)及びCPD(星印)標準抗凝固剤についての、x及びy値上の計算された濃度
である。これは、本発明の新規且つ改良された抗凝固剤が、使用された6/1と
いう比率において、現在アフェレーシス分野においてACD抗凝固剤について使
用されている標準の種々の比率に如何に比肩するかということを示すために行わ
れた。CPD値も、比較の目的で示されており、ACDに比して少ないクエン酸
しか含有しない抗凝固剤についての優れた図解を提供している。表1及び図1に
示されているように、本発明の新規且つ改良された抗凝固組成物は、標準のAC
Dタイプをとり囲みそれらを超えて、潜在的に使用可能な抗凝固剤製品を拡張し
ている。
図2は、x軸上に示された総血中クエン酸塩濃度に対する、y軸上の、結果的
に得られた抗凝固剤添加全血のpHの、グラフによる図解を提供する。ここでも
、ACD及びCPD標準抗凝固剤で得られた結果を記述する直線が、比較の目的
で示されている。図2に示されているように、実験のシステムの血液pHは、約
6.0乃から約7.25までの広い範囲で変化しており、通常の使用下における標準の
抗凝固剤を取り囲んでいる。
これらのデータによって明らかにされた重要且つ実質的な点は、アフェレーシ
ス条件下において使用されている標準のACD抗凝固剤が、供血者の異常感覚を
防止するために、14:1の全血:抗凝固
剤レベルへと押し上げられているということである。本発明によれば、この新規
且つ改良された抗凝固剤は、6:1の全血:抗凝固剤比率で使用されたときそし
てクエン酸塩濃度が減らされたとき、遙に低い、14:1の全血:ACD比率で放
出された標準の抗凝固剤に比してさえ、同等又はより低いクエン酸塩を提供する
。
これらの実験の驚くべき結果は、図6〜8の輪郭プロットに更に図解されてい
る。これらのプロット中に描かれている面は、表1のデータに対してECHIP
コンピュータープログラムを用いた多変量回帰分析によって得られた。図6は、
PRP中に得られた血小板の相対的カウントを示している。図7は、PC中に得
られた血小板の相対的カウントを示している。図8は、収集された血小板の、0
〜400までのMorpscorを用いた形態学を示しており、ここに400は完全な円板状細
胞に等しい。スコアが高い程、これらの指標の各々において優れている。この面
グラフはアルファベット文字A〜Dを用いて表示されており、これは低(A)か
ら高(D)へと移行する数値的傾向を記述している。
図6〜7は、「最善の収率」条件を記述している。これらは、クエン酸塩レベ
ルが高くそしてpHが低いときに起こる。この結果は期待されており、そしてそ
れはpHに関連した有害な血小板活性の不活性化のためであるらしい。低いpH
における改善された形態学という予想外の結果は、図8における輪郭プロットに
よって図解されている。そこに示されているように、良好な形態学的特性が、約
5.0mMから20mMまでの範囲の評価されたクエン酸塩濃度の殆どにわたって、低
いpHにおいて得られ、好ましい濃度は約7.0mM乃至18mMにあった。
表1に示されているように、細胞カウント及び形態学的外観などのような主要
な指標が、個々の抗凝固剤処方物の関数として変化するように見える。統計的解
析(血中クエン酸濃度及び総血中クエン酸塩濃度の多変量回帰)が行われ、PR
P又はPC中の細胞カウント及び細胞形態学について得られた回帰分析のグラフ
表現が、図3,4及び5にそれぞれ描かれている。
総クエン酸塩濃度及び酸濃度の個々の影響は、PRP(クエン酸塩,pは0.05
より小:酸,pは0.001より小)及びPC(クエン酸塩,pは0.001より小:酸,
pは0.05より小)の双方において、及び細胞形態学(クエン酸塩,pは0.01より
小:酸,pは0.001より小)について、統計的に有意であった。
図3,4,及び5の輪郭プロットが示すように、クエン酸塩濃度が増大すると
き又は酸成分が増大するときに細胞カウントはPRP又はPCの双方において高
く、そしてPC細胞の形態学は、一層良好である。最終の血液pHは抗凝固剤の
クエン酸成分と逆相関している(R2=0.995,pは0.0001より小)ことから、細
胞カウント(PRP又はPC)及び形態学を総クエン酸塩中の血液pHに対して
回帰させたとき、図6,7及び8に描かれた輪郭プロットが得られる。統計的優
位性は上記に同じである。
ACD−Aに対する種々の血液比率において観察された血液pHのグラフによ
る例は、添付の図2に示されている。やはり示されているのは、「CPD」抗凝
固剤を用いた対応する変化である。14通りの異なったクエン酸/クエン酸三ナト
リウムレベルの組み合わせを添加する本発明の実験的抗凝固剤(Exp.−An
ti)処方物が評価され、そしてこれらは図1に図解されている。ACD−A又
はCPDタイプの抗凝固剤の適切な組み合わせもまた、同図に示されている。
図2は、上記実験の抗凝固剤の各々の特定の組み合わせを、血液の実験の抗凝
固剤に対する比率約6:1で血液に加えたときに達成された血液pHを示してい
る。図2に示されているように、精密な血液pHが、種々の総クエン酸塩濃度に
おいて、単にクエン酸の量を増加させ(そしてクエン酸三ナトリウムの量を図1
に示したように減少させる)だけで達成できる。
この試験からの予想外の結論は、低いpHにおいて収集された血小板は、より
高い、より生理学的なpHで収集されたものに比して、形態学的によりよく維持
されるということである。加えて、よりよい収率(高い細胞カウント)が低いp
Hにおいては達成される。上記は、総クエン酸塩濃度についても真であり、そし
てこの結果は予測されていた。
この予想外の良好な形態学的結果は、血小板の貯蔵に関する文献とは反対であ
る。文献は、貯蔵中にpHが低下すると、形態学及び生存性の他の細胞指標が低
下する傾向があることを示している。本研究は、その知見とは、収集時のpHが
低いほど血小板の全体的形態学が良好であるという点において矛盾する。
これらのデータは、比較的高濃度の「酸」成分を含有する比較的低いクエン酸
塩濃度をベースとした、新規の抗凝固剤の一般的使用を支持している。具体的に
は、実施例11〜14は、良好な収率を伴って高い形態学的スコアをもたらす結
果を与えた。これらの実施例は、7mM乃至18mMという総血中クエン酸塩範囲
を有し、そして血液希釈ベースで計算したとき各々7mMのクエン酸濃度を用い
ている。7mMという最低のクエン酸塩濃度において、これは高い(144/1よ
り大)血液/抗凝固剤比率で放出される標準のACDと等価である。従って、標
準のACD及びCPDタイプに比して改良された抗凝固剤処方物が、ここに提供
される。
本発明に従って、総クエン酸塩濃度を減らし(又は高め)つつ血液pHを低く
維持するために、総クエン酸塩濃度及びクエン酸濃度の組合わさった効果を高め
るよう、具体的な抗凝固剤処方物を調合する当業者に利用できる如何なる手段を
も用いることができる。ここに記述の改善された血小板貯蔵を提供するのに適切
なpH及び抗凝固剤比率とを有する、最終の混合された抗凝固剤添加血液製品を
調合するのに適した量の酸及びクエン酸塩を個々に量り込むために、当業者に既
知の種々の機械的手段を使用してよい。
本発明は、特定の好ましい具体例を参照して記述されたが、添付の請求の範囲
に定義された本発明の範囲及び精神から逸脱することなしに、当業者はこれに修
正及び変更を加えることができる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1. ヒト血小板調製物へと分離することを意図したヒト血液サンプル単位に添 加するための一次抗凝固剤調製物であって、 総クエン酸塩に対するクエン酸の比率が等量で約30%より大であり、該一次 抗凝固剤が血液供血単位に対して該血液単位の収集に際して、得られる収集血液 /抗凝固剤混合物が約5.0mMより大なるクエン酸濃度、約20mMより小なる総 クエン酸塩濃度、及び約6.75より低い当初pHを有するように加えられるもので ある、クエン酸及びクエン酸ナトリウムを含有するカルシウムイオンキレート剤 タイプの抗凝固剤を含む調製物。 2. 該カルシウムイオンキレート剤タイプの抗凝固剤がACD−Aである、請 求項1の一次抗凝固剤調製物。 3. 該カルシウムイオンキレート剤タイプの抗凝固剤がCPDである、請求項 1の一次抗凝固剤調製物。 4. 該カルシウムイオンキレート剤タイプの抗凝固剤がクエン酸及びクエン酸 三ナトリウムを含むものである、請求項1の一次抗凝固剤調製物。 5. 総クエン酸塩濃度が約5.0mM乃至約20mMのクエン酸塩である、請求項 1の一次抗凝固剤調製物。 6. 総クエン酸塩濃度が約7.0mM乃至約18mMのクエン酸塩である、請求項 1の一次抗凝固剤調製物。 7. クエン酸濃度が約7.0mM又はこれ以上である、請求項1の一次抗凝固剤 調製物。 8. 得られる混合物中における全血に対する抗凝固剤のレベルが 、体積で約1:6乃至約1:14である、請求項1の一次抗凝固剤調製物。 9. 改善された血小板調製物を更なる処理によって作るのに有用な中間血液製 品であって、 新鮮な収集ヒト血液と、クエン酸帯びクエン酸ナトリウムを含有する抗凝固 剤組成物との混合物であり、約5.0mMより大なるクエン酸濃度と、約20.0mM より小なる総クエン酸塩濃度とそして約6.75より低いpHとを有するものである 、中間血液製品。 10. 改良された血小板調製物をそれから調製するためにヒト血液を収集する 方法であって、 収集セット内に収集されつつあるヒト血液サンプルに、瀉血針に隣接して抗 凝固剤調製物を導入するステップを含み、該抗凝固剤調製物がクエン酸及びクエ ン酸ナトリウムを含有する溶液でありここに総クエン酸塩に対するクエン酸の比 率が等量で約30%より大であり、該抗凝固剤が、約5.0mMより大なるクエン酸 濃度と、約20.0mMより小なる総クエン酸塩濃度とそして約6.75より低い当初p Hとを有する収集血液抗凝固剤混合物を結果的に与えるのに十分な速度で導入さ れるものである方法。 11. 該抗凝固剤が、約5.0mMより大なるクエン酸濃度と、約20.0mMより 小なる総クエン酸塩濃度とそして約6.75より低い当初pHとを有する収集血液/ 抗凝固剤混合物を結果的に与えるのに十分な速度で導入されるものである、請求 項10の方法。 12. 該抗凝固剤が、約7.0mMより大きいか等しいそして約7.0mM乃至約18 .0mMの総クエン酸塩濃度の収集血液/抗凝固剤混合物を結果的に与えるのに十 分な速度で導入されるものである、請 求項10の方法。 13. 該抗凝固剤が、6:1乃至約14:1の全血:抗凝固剤調製物比率で導入 されるものである、請求項10の方法。 14. 該抗凝固剤調製物が、該収集セットに備えられたチューブ接続を通して 導入されるものである、請求項10の方法。 15. 該抗凝固剤調製物が、該収集セットに備えられた収集チューブ内にそれ を流入させることによって導入されるものである、請求項1の方法。 16. 該抗凝固剤調製物が、該収集セットに備えられた収集チューブ内にそれ をポンプで流入させることによって導入されるものである、請求項10の方法。 17. 血小板リッチ血漿製品及び血小板濃縮物製品よりなる群より選ばれる血 小板製品を提供するために、該得られた収集血液/抗凝固剤混合物を血液分離手 順に付すステップを更に含む、請求項10の方法。 方法。 18. 血小板濃縮物製品を提供するために、該得られた収集血液/抗凝固剤混 合物を自動化された血液分離手順に付すステップを更に含む、請求項10の方法 。 19. 血小板リッチ血漿製品及び血小板濃縮物製品より選ばれる血小板製品を 提供するために、該得られた収集血液/抗凝固剤混合物を遠心処理に付すステッ プを更に含む、請求項10の方法。 20. 血小板貯蔵を改善するためのヒト血小板の調製の方法であって、 抗凝固剤添加血液混合物を形成するために全血を一次血液凝固 剤調製物中に収集することを含み、該抗凝固剤調製物がクエン酸及びクエン酸三 ナトリウムを含有し且つ総クエン酸塩に対するクエン酸の比率が約30%より大で あり、該抗凝固剤添加血液混合物が、約5.0mMより大なるクエン酸濃度と、約2 0mMより小なる総クエン酸塩濃度と、そして約6.75より低い当初pHとを有す るものである方法。
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