JPH09510877A - マラリアペプチド - Google Patents

マラリアペプチド

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JPH09510877A JP7525507A JP52550795A JPH09510877A JP H09510877 A JPH09510877 A JP H09510877A JP 7525507 A JP7525507 A JP 7525507A JP 52550795 A JP52550795 A JP 52550795A JP H09510877 A JPH09510877 A JP H09510877A
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アイドゥー,マイケル
オールソップ,キャサリン・エリザベス・マーガレット
ラルヴァニ,アジット
プレバンスキ,マグダレナ
ウィットル,ヒルトン・カーター
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Abstract

(57)【要約】 4種類の熱帯熱マラリア原虫抗原、スポロゾイト周囲タンパク質、トロンボスポンジン関連匿名タンパク質、スピロゾイト肝細胞結合抗原および肝臓期抗原−1から、ヒト白血球抗原クラス1分子、HLA−A2、HLA−B8、HLA−B7およびHLA−B17に対する実際のまたは潜在的細胞障害性Tリンパ球エピトープとして、8〜11merペプチドを同定する。マラリアに対する免疫感作のためのワクチンは、これらのペプチドまたはそれらをコードするオリゴヌクレオチドを含む。ある選択された抗原または微生物に対して一次細胞障害性Tリンパ球応答を誘導する方法は、スカシガイのヘモシアニン存在下において該選択された抗原または微生物と一緒にリンパ球をエクスビボでインキュベートすることを含む。

Description

【発明の詳細な説明】 マラリアペプチド序論 HLAクラスI分子のぺプチドエピトープの同定は、いくつかの生物医学的科 学分野にとって重要である。第一に、このようなエピトープは、感染微生物に対 して細胞障害性Tリンパ球(CTL)によって媒介された免疫を与えるように設 計されたワクチンの中心成分である。これは、細胞障害性Tリンパ球が作用する 方法の結果であり;それらは、HLAクラスI分子によって提示された8〜11 アミノ酸長さのぺプチドエピトープを認識する。第二に、HLAクラスI分子上 の腫瘍特異的ぺプチドを認識しうるCTLをインビボかまたはインビトロで誘導 することによって、新形成腫瘍を回復させるまたは治癒させるかもしれない可能 性はますます興味深い。第三に、自己免疫疾患において認識されるこのようなエ ピトープの同定は、病原を洞察させ且つこれらの疾患を治療する新規の具体的な 方法を示唆すると考えられる。 本発明は、第一に、本発明者が特定のHLAクラスI分子に対するエピトープ または潜在的エピトープとして同定しているマラリア寄生虫熱帯熱マラリア原虫 (Plasmodium falciparum)由来ぺプチドの同定に関する 。様々な根拠(参考文献1および16で引用された)が、CTLは肝臓期の感染 に対して作用することによってこの寄生虫感染および疾患に対する免疫において ある役割を果たすということを示唆している。したがって、これらのエピトープ は、熱帯熱マラリア原虫に対して免疫を与えるように設計されたワクチン中に包 含するのに価値があるであろう。更に、この研究は、トロンボスポンジン関連匿 名タンパク質(TRAP2)である熱帯熱マラリア原虫抗原中のCTLエピトー プを初めて同定し、そしてそれによって、熱帯熱マラリア原虫マラリアに対する CTL誘導ワクチンの有用な成分としてTRAPおよび/またはTRAP由来ペ プチドを同定する。 本発明は、第二に、細胞障害性Tリンパ球応答をインビトロで誘導する新規の 方法の使用によってCTLエピトープを同定する並びにCTL系およびクローン を生産する新規の方法に関する。発明 一つの態様において、本発明は、以下の表に記載された、規定のHLAクラス I分子のエピトープまたは潜在的エピトープである8〜11merペプチド、そ れらの保守的変異型、および指示された抗原のサブユニットであるこれらの配列 を含む更に長いペプチドを提供する。これらのペプチドは、概して、8〜100 アミノ酸残基長さであること、および表に示された配列は存在する主要な機能性 エピトープであることが考えられる。請求の範囲それ自体は、全体としての抗原 に対して記載されたのでも、抗原の大部分を構成する任意のフラグメントに対し て記載されたのでもない。 これらのペプチドの二つまたはそれ以上を配列中で互いに結合することができ る。ペプチドは、CTL誘導をインビボで促進することが知られている修飾であ る脂質テイル含有NまたはC末端を有していてもよい。 更に含まれるものは、規定のペプチドをコードするオリゴヌクレオチドである 。オリゴヌクレオチドという用語は、ここでは、約24〜約300ヌクレオチド 残基を有する核酸鎖を包含するのに用いられる。 更に含まれるものは、マラリアに対する免疫感作のための、定義された通りの ペプチドまたはオリゴヌクレオチドを含むワクチンである。 もう一つの態様において、本発明は、ある選択された抗原または微生物に対し て一次細胞障害性Tリンパ球応答を誘導する方法を提供する。この方法は、Tリ ンパ球のCD45RA+サブセットを選択的に刺激するKLH(スカシガイのへ モシアニン)または任意の他の物質の存在下において該選択された抗原または微 生物と一緒にリンパ球をエクスビボ(ex vivo)でインキュベートするこ とを含む。 この方法において、KLHまたは他のアジュバントは、所望のCTL応答を刺 激するのに適当な濃度で用いられ、その最適濃度は実験によって容易に決定され うる。好ましくは、IL−7(インターロイキン−7)および/またはIL−2 (インターロイキン−2)が、前記インキュベーション中に更に存在する。A節 熱帯熱マラリア原虫ペプチドおよびエピトープの同定 本発明者は、最近、熱帯熱マラリア原虫のCTLエピトープおよび潜在的CT Lエピトープを同定する新規の方法を記載した1。これは、簡単にいうと、(1 )ある特定のHLAクラスI分子に対して結合したぺプチドのモチーフを決定し 、(2)このモチーフと一致する熱帯熱マラリア原虫抗原由来ぺプチドを合成し 、(3)これらのペプチドがそのHLAクラスI対立遺伝子に対して結合するか どうかを、HLAアセンブリ検定として知られる結合検定を用いて試験し、そし て(4)マラリアと接触があった個体からのリンパ球が、適当なインビトロ再刺 激および培養後にこれらのペプチドをエピトープとして認識できるかどうかを試 験することから成った。その研究において、本発明者は、2種類のHLAクラス I分子、HLA−B53およびHLA−B35に対するペプチドエピトープおよ び潜在的ペプチドエピトープを同定した。ここで、本発明者は、その研究を更に 4種類のHLAクラスI分子:HLA−A2、HLA−B8、HLA−B7およ びHLA−B17にまで広げた。これらのHLAクラスI分子のエピトープであ るかまたは潜在的エピトープであることが示された52種類のぺプチドが同定さ れる。詳細な説明 溶離ぺプチドのモチーフ HLA−A2、HLA−B7およびHLA−B8のペプチド結合モチーフが記 載された。HLA−A2については、結合したペプチドの2位および9位で、す なわち、2位のロイシン、イソロイシンおよびメチオニンに対して並びに9位の バリン、ロイシンおよびイソロイシンに対して強い選択が見られた3,4。HLA −B7については、好ましい残基は2位のプロリンおよび9位の疎水性残基であ った。ロイシン、イソロイシン、バリン、アラニン、フェニルアラニンおよびト リプトファンが好ましい疎水性残基であった5。HLA−B8については、好ま しい残基は3位、5位および9位で見られた6。3位および5位にはリシンまた はアルギニンが好ましく、9位にはロイシンまたはイソロイシンまたはバリンが 好ましい。HLA−B17に対して結合したペプチドのモチーフは報告されてい ないた め、本発明者は、細胞系CIR−B35の代わりに細胞系CIR−B58を用い て、HLAB35について記載のように1正確にこれを決定した。したがって、 決定されたペプチドモチーフは、厳密に、HLA−B57と一緒にHLA−B1 7のサブタイプを構成するHLA−B58についてである。HLA−B57およ びHLA−B58の一次アミノ酸配列は極めて似ており、結合したペプチドの種 類が、少なくともそれらの重要なアンカー残基において極めて似ているらしいと いうことを示している。したがって、本発明者は、CIR−B58について決定 されたモチーフをHLA−B17についてのモチーフと称する。HLA−B17 については、好ましいアミノ酸が2位および9位で観察され、2位にはセリンお よびトレオニンが、および9位には疎水性残基(上記B7についてと同様に定義 される)が好ましかった。ペプチド合成および結合検定 HLA−B35およびHLA−B53エピトープの同定について前に記載され たように1、4種類の熱帯熱マラリア原虫前赤血球抗原:CSP、TRAP、L SA−1およびSHEBAの一次アミノ酸配列からこれらの4種類のモチーフに 対応するようにペプチドを合成した。100種類を越えるペプチドを合成した。 結合検定″は、選択されたペプチドについて、それらがHLA−2、A−B7、 −B8または−B58に対して結合するかどうかを決定するため、トランスフェ クションされていてないT2細胞系(HLA−A2について)を用いて、或いは HLA−B7によって(HLA−B7に対する結合を評価するのに用いられる) 、またはHLA−B8によって(HLΛ−B8に対する結合を評価するのに用い られる)、またはHLA−B58によって(HLA−B58に対する結合を評価 するのに用いられる)トランスフェクョンされたT2細胞系を用いて行われた。細胞障害性Tリンパ球検定 特定のHLAクラスI対立遺伝子に対して結合することが分かったペプチドの CTL認識について、前に記載されたように1、マラリアと接触があったガンビ ア人からのリンパ球を用いる検定で試験した。ペプチド結合モチーフに対応する ように合成された少数のぺプチドは、関連するアヤンブリ検定で試験せず、CT L認識についてのみ試験した。全員がマラリアと接触があったガンビア人の成人 8 2人およびガンビア人の子供53人からの細胞を、これらの研究の過程で用いた 。子供および成人は、前に記載の1細胞または分子技術を用いてHLA型が決定 された。ペプチドを、単独かまたは記載のような1プールで10〜100μMの 濃度で細胞と一緒にインキュベートした。ペプチドは、再刺激期間中に細胞と一 緒に放置される(報告されたように1)かまたは1時間後に洗浄除去されうる。 細胞を1〜3週間培養した後、標準的なCTLクロム放出検定1を、試験される ペプチドによって予めパルスされたHLA適合または自己B細胞系標的を用いて 行なった。ペプチドのCTL認識について、単独でかまたはプールで試験した。 10%またはそれより大を、有意レベルの特異的溶解と見なした。同定されたペプチド:CTLエピトープ 論及された全ペプチドの配列を表に示す。 (i)HLA−A2 二人のガンビア人が、HLA−A2ペプチドに対して正のCTL応答を示した 。一人(Z62)は、3種類のTRAPペプチド、tr26、tr29およびt r39のプールを認識した。これら3種類のペプチドからエピトープであるもの を決定するのに十分な細胞は利用できなかった。しかしながら、二人目の成人( Z60)もまたこの3種類のペプチドのプールを認識し、そして続いて、tr3 9にパルスされた標的細胞の有意の溶解を示したが、tr26−およびtr29 −では示さなかった。したがって、tr39はHLA−A2限定エピトープであ る。両人とも、HLA−A2のサブタイプHLA−A*0201であった。これ らのペプチドの3種類全部が、アセンブリ検定においてHLA−A2に対して結 合した。 マラリアと接触があったガンビア人からのリンパ球を用いる細胞障害性Tリン パ球検定から成る更に別の研究は、表に挙げた以下のペプチドが細胞障害性Tリ ンパ球エピトープであることを確証した。HLA−A2を有する個体については 、少なくとも一つの個体からのCTLがペプチドtr26、tr29、cp36 、cp37、cp38およびcp39を認識することが分かった。HLA−A2 に対するこれらのエピトープは、前に同定されたtr39とは別のものである。 (ii)HLA−B7 HLA−B7を有する一人の子供からのCTLは、ペプチドプールcp6、c p6.1およびcp6.2によって予めパルスされたHLA−B7適合標的細胞 の有意の溶解を示した。これらのペプチドは、スポロゾイト周囲タンパク質遺伝 子8の同一の部分の対立遺伝子変異体によってコードされており、この配列をH LA−B7限定エピトープとして同定する。3種類全部のペプチドが、HLAア センブリ検定においてHLA−B7に対して結合した。一人の成人(Z174) からのCTLもまた、cp6、cp6.1、cp6.2およびcp21を含む4 種類のペプチドのプールを認識した。 (iii)HLA−B8 一人の成人(Z42)からのCTLは、tr42、tr43、tr44および tr45を含むペプチドプールの有意の溶解を示した。これら4種類のペプチド の内の二つ、tr42およびtr43は、HLAアヤンブリ検定においてHLA −B8に対して結合した。つぎに、同一のCTL系はtr42の特異的溶解を示 し、これがHLA−B8限定CTLエピトープと定義された。もう一人の成人( Z130)からのCTLは、tr43ペプチドの特異的溶解を示し、これがHL A−B8のもう一つのCTLエピトープとして同定された。tr42およびtr 43エピトープは重なり合っている。他の二人の成人(Z80およびZ169) は、4種類のCPSペプチド、cp43、cp44、cp45およびcp46の プールによって予めパルスされた標的細胞の有意の溶解を示した。これら4種類 の内の一つ、cp43だけがHLAアセンブリ検定においてHLA−B8に対し て結合し、これがHLA−B8限定CTLエピトープとして同定された。 (iv)HLA−B17 一人の成人からのCTLは、細胞培養の2週間後に、TRAPペプチド(tr 49〜64)のプールの18%の特異的溶解を示した。1週間後、tr57、t r58、tr59、tr60が一つのサブプールを構成し且つtr61、tr6 2、tr63およびtr64がもう一つのサブプールを構成しているペプチドの 二つのサブプールに対して有意の溶解が観察された。これらのデータは、これら のTRAPペプチドサブプールのそれぞれに一つのCTLエピトープが存在する ことを示している。二人の成人(Z61およびZ63)は、肝臓期抗原(LSA −1)からのペプチドの多量のプールの有意の溶解を示し、これらのペプチド中 に少なくともーつのCTLエピトープが存在することを示した。このプールは、 以下の13種類のペプチド:ls36、ls37、ls39、ls40、ls4 2、ls45、ls48、ls49、ls50、ls51、ls53、ls54 、ls55を含んだ。追加のペプチド 上記で同定されたこれらのエピトープの他に、追加のペプチドが以下のように 「潜在的エピトープ」として同定された。「潜在的エピトープ」という呼称は以 下のように正当化される。これらのペプチドはいずれも、CTL認識の標的であ ることが示されている抗原に由来する。それらは、更に、特定のHLA−クラス I分子に対して高親和性で結合することができる。それらは、マラリアと接触が あった個体から増殖したCTLによって認識されることは示されていないが、関 連するクラスI分子に対して結合するそれらの能力は、それらがインビボのマラ リア感染肝細胞の表面上に提示されるらしいことを示している。したがって、マ ラリアと接触があった個体においてこれらのペプチドに対する検出可能な量のC TLが見出されなかったとしても、これらのペプチドに対するCTLの誘導は、 熱帯熱マラリア原虫マラリアに対して免疫感作する有用な手段でありうる。 (i)HLA−A2 以下のぺプチド、ls10、ls11、ls19、ls23は、HLAアセン ブリ検定においてHLA−A2に対して結合することが示されており、したがっ て、潜在的CTLエピトープである。ペプチドcp36はまた、マラリアと接触 がなかった個体において一次CTL応答を誘導することができた(以下を参照さ れたい)。 (ii)HLA−B7 以下のペプチド、cp21、ls6、tr6、tr13、tr15、tr21 、shL sh6は、HLAアセンブリ検定においてHLA−B7対して結合す ることが示されており、したがって、潜在的エピトープである。 (iii)HLA−B17 以下のペプチド、cp48、cp55、cp56および、HLA−B17を有 する二人によって認識されたプール中に存在している上記に挙げられた13種類 のlsペプチド全部は、HLAアセンブリ検定においてHLA−B17対して結 合することが示されており、したがって、潜在的エピトープである。 マラリアワクチンにおけるペプチドtr43、cp36およびcp36の変異 体(cp37〜39)の潜在的有用性のもう一つの根拠を以下に示し、そこにお いて本発明者は、マラリアと接触がなかった個体からこれらのペプチドに対する CTLをインビトロで生じさせることができるということを示している。 この研究は、TRAPを、風土病性マラリアと接触があった個体において細胞 障害性Tリンパ球応答を誘導する熱帯熱マラリア原虫抗原として同定する。TR APは、スポロゾイト9並びに血液期マラリア寄生虫で発現され、したがって、 感染肝細胞中に存在するであろう。ここで、本発明者は、TRAPが、3種類の 極めて一般的なHLAクラスI抗原(HLA−A2、−B8および−B17)に 対するCTLエピトープを有し、したがってTRAPに対するCTLの誘導は、 熱帯熱マラリア原虫に対する有効なCTL誘導ワクチンの重要な要件でありうる ことを示す。 抗原全体を用いるよりもエピトープまたは一定量のフランキング配列を有する エピトープを用いて、より良いTCL応答をインビボで誘導することができると いう根拠が存在するため、ここで用いられるエピトープは、インビボでのCTL 応答の誘導に特に価値がありうる15。 本明細書は、熱帯熱マラリア原虫寄生虫と接触があったヒトにおける抗原TR APに対するCTL応答の存在を初めて同定するものである。齧歯類マラリアの 研究からおよび間接的にはヒト熱帯熱マラリア原虫マラリア16の研究から、CT Lは防御的役割を果たしているらしいことが知られているが、これらのCTLの 標的抗原は明らかではなかった。ヒトにおけるCTL応答の標的としてTRAP を同定することにより、本発明者は、それを、防御的CTL応答を誘導するよう に設計されたワクチン中に包含するのに好都合な抗原として同定している。更に 、本発明者は、ここで、TRAPが、コーカサス人においては最も支配的なHL A−Aまたは−B分子である極めて一般的なクラスI抗原HLA−A2に対する 保存CTLエピトープを含むことを示し、コーカサス人集団のCTLによる免疫 感 作に特に重要なTRAPを製造する。 ここで同定されたCTLエピトープを用いてヒトにおいてインビボで免疫応答 を刺激することができるいくつかの手段がある。ペプチドかまたはそれらを含む 一層長いペプチドは、単独でまたはアジュバントと一緒に、例えば、不完全フロ イントアジュバント17若しくはQS−2118若しくはNAGO19若しくはAF20 と一緒に、またはインビボでCTL誘導を促進することが示されている手段であ る付加された脂質テイルを含むペプチドとして用いることができる。或いは、エ ピトープは、それらをコードしているヌクレオチドを、組換え体Ty−ウイルス 様粒子22または組換え体B型肝炎ウイルス抗原粒子23などの粒子をコードする遺 伝子中に組換えることによって供給することができる。或いは、これらのエピト ープをコードしているヌクレオチドを、ワクシニアウイルスまたは弱毒化ワクシ ニアウイルス24などの組換え体ウイルス中に包含させることができる。もう一つ の手段は、これらのエピトープをコードしているヌクレオチドを有する組換え体 サルモネラ属(Salmonella)などの組換え体細菌を生じることである25 。もう一つの手段は、同定されたエピトープをコードしているヌクレオチドを 、免疫感作後にこれらのエピトープを発現することができるDNAワクチン26な どの発現ベクター中に包含することである。最後に、これらのエピトープをコー ドしているリボヌクレオチドをRNA系ワクチン27として用いて、これらのエピ トープをインビボで発現することができる。B節 二次CTL応答をインビトロで誘導する方法 様々な感染微生物に対する二次(すなわち想起)CTL応答は、現在(例えば 、マラリアについて上記に記載のように)検出されうるが、CTLは、抗原また は微生物と接触がなかった個体からこの方法では増殖させることができない(参 考文献1および未公開データ)。本発明者は、ここで、「一次」CTLを、すな わち、予め感作されなかった個体からのCTLを増殖させる新規の方法を記載す る。この方法は、各種方法において、すなわち、HLAクラスI分子に対して結 合するペプチドのプール中から潜在的エピトープを同定するのに;細胞表面上の HLA分子によって提示されたペプチドをCTL検定を用いて同定するのに;感 染性 または腫瘍性疾患の治療のためのインビボ治療使用に有用でありうる細胞系およ びクローンを生じさせるのに用いることができる。本発明者は、熱帯熱マラリア 原虫由来の2種類のペプチドに対して、この寄生虫と接触がなかったまたは感染 しなかった3個体のリンパ球からCTL系およびクローンを生じさせることを記 載することによってこの方法を実証する。 一次CTL応答をインビトロで誘導するためのここで記載された方法は、癌免 疫療法において特に有用でありうる。マウスでの研究は、エクスビボ培養された CTLによる治療の可能性を実証し28、そしてヒト腫瘍特異的CTLは、黒色腫 および腎細胞癌の患者からの末梢血または腫瘍浸潤性リンパ球において同定され ている29,30。更に、ウイルス抗原エピトープに対するインビトロでのCTLの 誘導は、HIVなどのウイルス感染の治療において有用でありうる31詳細な説明 マラリアと全く接触がなかった個体からの末梢血単核細胞をフィコール・ハイ パクーで分離し、そして20〜100μMのペプチドによって予め2時間感作し た。HLA−A2の2個体の場合、ペプチドはcp36であり;HLA−B8の 1個体の場合、ペプチドはtr43であった。次に、細胞を1回洗浄し、そして 500万個の細胞を2mlウェル中(5%CO2の標準的な給湿インキュベータ ー中)において、自己熱失活ヒト血清およびスカシガイのヘモシアニン(KLH 、カルビオケム(Calbiochem)、カリフォルニア、米国)2μg/m lを含むα−MEM(最小必須培地、ギブコ(GIBCO)、英国)中でインキ ュベートした。後者の添加は、これがCD4 Tリンパ球のCD45RA+(ナ イーブ)サブセットを選択的に刺激するという本発明者の以前の教示10,11に基 いた。このCD4 Tリンパ球サブセットは、従来、CD8 T細胞活性を促進 することが分かっている12。 72時間後、インターロイキン−2(シータス(Cetus)、カリフォルニ ア、米国)を10単位/mlの濃度で加え、細胞を更に4日間培養した。次に、 5000個の細胞を、10%自己ヒト血清を含むα−MEM 150μl中にお いて、最初の刺激に用いられたものと同一のペプチド20μM中で予め1時間感 作された100,000個の照射自己末梢血リンパ球によって再刺激した後、1 回洗浄した。翌日、3単位のIL−2をウェルに加え、そしてインキュベーショ ンを更に8日間続けた。次に、標準的なCTL検定を、エフェクター対標的比率 5〜10:1で行った。10%過剰のペプチド特異的溶解が5〜15%のウェル で観察された。このCTL活性はペプチド特異的で且つCD8+リンパ球に依存 性であった。cp36の場合、CTL応答はHLA−A2.1に限定されること が分かった。ペプチドtr43の場合、CTL応答はHLA−B8に限定された 。 表:特定のHLAクラスI分子に対するCTLエピトープとしてまたは潜在的C TLエピトープとしてここで同定された4種類の熱帯熱マラリア原虫抗原、スポ ロゾイト周囲タンパク質(cp)、トロンボスポンジン関連匿名タンパク質(t r)、スピロゾイト肝細胞結合抗原(sh)および肝臓期抗原−1(ls)から のペプチド。エピトープを肉太活字で示す。公開されたアミノ酸配列(CSP− 参考文献13;LSΛ−1−参考文献14;TRAP−参考文献2)中のペプチ ドの最初のアミノ酸の位置を示す。tr57は11アミノ酸長さであることに注 目されたい。標準的な一文字アミノ酸コードを用いる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アイドゥー,マイケル イギリス国オックスフォード 0エックス 3・9ディーユー,(番地なし) ジョ ン・ラドクリフ・ホスピタル,アーサー・ サンクチュアリー・ハウス (72)発明者 オールソップ,キャサリン・エリザベス・ マーガレット イギリス国オックスフォード 0エックス 3・7イーエイチ,ベンソン・ロード 50 (72)発明者 ラルヴァニ,アジット イギリス国オックスフォード 0エックス 2・6ジェイエイ,ワーンボロー・ロード 29 (72)発明者 プレバンスキ,マグダレナ イギリス国オックスフォード 0エックス 3・7イーエイチ,ベンソン・ロード 26 (72)発明者 ウィットル,ヒルトン・カーター ガンビア共和国 ニア・バンジュル,ファ ジャラ,ピー・オー・ボックス 273(番 地なし),メディカル・リサーチ・カウン シル・ラボラトリーズ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 規定のHLA(ヒト白血球抗原)クラスI分子に対するエピトープまた は潜在的エピトープであるペプチド、それらの保守的変異型、および以下に示さ れる抗原のサブユニットであるこれらの配列を含む更に長いペプチドであって、 3種類の熱帯熱マラリア原虫抗原、スポロゾイト周囲タンバク質(cp)、トロ ンボスポンジン関連匿名タンパク質(tr)および肝臓期抗原−1(ls)から 選択される上記ペプチド。 2. 請求項1に記載の配列の少なくとも二つを含むペプチド。 3. 脂質テイルを有するN末端またはC末端を有する請求項1または請求項 2に記載のペプチド。 4. 8個〜100個のアミノ酸残基を含む請求項1〜3のいずれか1項に記 載のペプチド。 5. マラリアに対する免疫感作のための、請求項1〜4のいずれか1項に記 載の少なくとも一つのペプチドを含むワクチン。 6. マラリアに対する免疫感作のための細胞障害性Tリンパ球誘導遺伝子ま たはタンパク質としての熱帯熱マラリア原虫遺伝子またはタンパク質TRAP( トロンボスポンジン関連匿名タンパク質)の使用。 7. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のペプチドをコードするオリゴヌク レオチド。 8. マラリアに対する免疫感作のためにインビボで発現するための、請求項 7に記載の少なくとも一つのオリゴヌクレオチドを含むワクチン。 9. ある選択された抗原または微生物に対して一次細胞障害性Tリンパ球応 答を誘導する方法であって、Tリンパ球のCD45RA+サブセットを選択的に 刺激するKLH(スカシガイのへモシアニン)または任意の他の物質の存在下に おいて該選択された抗原または微生物と一緒にリンパ球をエクスビボでインキュ ベートすることを含む上記方法。 10.IL−7(インターロイキン−7)および/またはIL−2(インター ロイキン−2)がインキュベーション中に更に存在する請求項9に記載の方法。 11.HLA−B7対立遺伝子を有する個体のマラリアに対する免疫感作のた めの細胞障害性Tリンパ球誘導物質としての、ぺプチド およびそれらの保守的変異型、および規定の抗原のサブユニットである配列を含 む更に長いぺプチド、並びに該べプチドをコードするオリゴヌクレオチドのいず れか一つの使用。
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