JPH09510985A - 第iii群抗不整脈薬および第iv群抗不整脈薬を含有する医薬組成物 - Google Patents

第iii群抗不整脈薬および第iv群抗不整脈薬を含有する医薬組成物

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JPH09510985A JP7525402A JP52540295A JPH09510985A JP H09510985 A JPH09510985 A JP H09510985A JP 7525402 A JP7525402 A JP 7525402A JP 52540295 A JP52540295 A JP 52540295A JP H09510985 A JPH09510985 A JP H09510985A
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ブリル,アントワーヌ・ミシェル・アラン
フェブル,ジャン−フランソワ・シモン・ピエール
グー,ベルナール・エミール・ジョゼフ
フォレスト,マリー−クレール
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スミスクライン・ビーチャム・ラボラトワール・ファルマソーティク
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Abstract

(57)【要約】 第III群抗不整脈薬および第IV群抗不整脈薬ならびに所望により医薬的に許容される担体からなることを特徴とする(ただし、組成物は、E4031 10μg/kgとベラパミル0.1mg/kgとの組合せではない)医薬組成物、ならびに、特に、第III群薬物が抗不整脈有効量で存在し、第IV群抗不整脈薬が実質的なカルシウム遮断効果を提供するよりも少ない量で存在することを特徴とする第III群および第IV群抗不整脈薬および所望により医薬的に許容される担体からなる医薬組成物;かかる組成物の製造方法および医薬的使用。

Description

【発明の詳細な説明】 第III群抗不整脈薬および第IV群抗不整脈薬を含有する医薬組成物 本発明は、新規医薬組成物、および、特に、相乗効果を達成するために、ヒト を含む哺乳動物の不整脈治療における抗不整脈薬の組合せの使用に関する。 抗不整脈薬は、それらが生じる電気生理学的効果のパターンおよび/またはそ れらの推定される作用機序に従って分類されてきた。4つのグループの分類が1 970年にヴォーン・ウィリアムズ(Vaughan Williams)によって最初に提案 された。分子レベルでは、第I群化合物は、Na+電流に対して作用し;第II群化 合物は、β−アドレナリン受容体遮断活性を有し;第III群薬物は、カリウムチ ャネル遮断薬などの心臓活動電位を延長し;第IV群薬物は、Ca++チャネルを標 的とする。 化学名がメタンスルホンアミド,N−[4−[[1−[2−(6−メチル−2−ピリ ジニル)エチル]−4−ピペリジニル]カルボニル]フェニル]−,二塩酸塩であるE −4031[エーザイ(Eisai)]は、公知のカリウムチャネル遮断薬、すなわち 、第III群薬物である。ベラパミル(5−[(3,4−ジメトキシフェネチル)メチ ルアミノ]−2−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−イソプロピルバレロニ トリル)は、カルシウムチャネル遮断活性を有する公知の第IV群薬物である。 カトー(Katoh)ら[ジャーナル・オブ・モレキュラー・セル・カージオロジ ー(Journal of Mol.Cell Cardiol.)22、(サプリメントIII)1990 、第70頁)]により、単独で投与した場合、期外心室性不整脈に対して無効で ある投与量でE−4031およびベラパミル(E4031 10μg/mlおよびベ ラパミル0.1mg/kg)を組み合わせると、期外心室性不整脈を抑制するように 作用することも知られている。 しかしながら、今、第III群および第IV群の抗不整脈薬の組合せが各化合物の 抗不整脈効果の単なる増強よりもより根本的な効果を提供することが見いだされ た:今、2つの抗不整脈薬の組み合わせた効果により、該組合せについての抗不 整 脈効果のモードが有益に変わると考えられる。特に、該組合せは、低下した副作 用プロフィールと共に改良された抗不整脈活性を提供する。 したがって、本発明は、第III群抗不整脈薬および第IV群抗不整脈薬ならびに 所望により医薬的に許容される担体からなることを特徴とする医薬組成物であり 、ただし、該組成物がE4031 10μg/kgとベラパミル0.1mg/kgとの組 合せではない医薬組成物を提供するものである。 また、本発明は、心不整脈治療薬の製造における第III群および第IV群抗不整 脈薬の組合せの使用であり、ただし、該治療薬がE4031 10μg/kgとベラ パミル0.1mg/kgとの組合せではない前記使用を提供するものである。 第III群薬物は、通常、カリウムチャネル遮断薬であり、当該技術分野で知ら れているかかる薬物が好適である。 第III群薬物としては、EP 235752、EP 245997、EP 322 390、USP 4544654およびDE 3419067の化合物が挙げられ る。 好ましいカリウムチャネル遮断薬は、遅延整流器(delayed rectifier)カリ ウム電流の阻害薬である。かかる薬物の特定の例は、化合物E4031である。 別の例としては、セマチリド、ドフェチリド、アルモカラントおよびd−ソタロ ールが挙げられる。 第IV群薬物は、カルシウムチャネル遮断活性を有する、好適には、L型カルシ ウム遮断効果を有する化合物であろう。 第IV群薬物としては、USP 3261859、DE 2117571、ZA6 801482およびDE 2549568の化合物が挙げられる。 第IV群薬剤の特定の例は、ベラパミルである。別の例としては、ニトレンジピ ン、ニフェジピンおよびニソルジピンなどのジヒドロピリジン類が挙げられる。 前記のとおり、第III群および第IV群薬物の組合せが、低下した副作用プロフ ィールと共に改良された抗不整脈活性を提供することが判明した。これらの利益 は、第IV群化合物のカルシウム遮断効果のためであると考えられる。 しかしながら、該組合せにおけるカルシウム遮断効果は、大きすぎないことが 重要である。カルシウム遮断効果についての上限は、好適には、第IV群薬物が実 質的なカルシウム遮断効果を提供するものよりも低い量で存在する場合に満たさ れると思われる。これに関連する「実質的なカルシウム遮断効果」は、第IV群薬 物が活動電位持続時間を減少させ、PR間隔を増加させ、動脈血圧を低下させ、 および/または、心臓収縮力を低下させる場合に存在する。これは、第IV群薬物 が活動電位持続時間を減少させ、および/または、PR間隔を増加させるが、動 脈血圧および/または心臓収縮力に対して有意な効果を有しない場合に存在する と思われる「カルシウム遮断効果」と対照されるべきである。 したがって、本発明の特定の態様では、第III群薬物が抗不整脈有効量で存在 し、第IV群抗不整脈薬が実質的なカルシウム遮断効果を提供する量よりも低い量 で存在することを特徴とする、第III群および第IV群抗不整脈薬、ならびに、所 望により、医薬的に許容される担体からなる医薬組成物を提供する。 好ましくは、IV群抗不整脈薬は、閾値カルシウム遮断効果を示す量、すなわち 、カルシウム拮抗効果のために電気生理学的効果だけを提供する量で組成物中に 存在する。 組成物中の第IV群抗不整脈薬の量の下限は、活動電位持続時間およびPR間隔 に対して有効ではない閾値カルシウム遮断効果より下の量であると思われる。 「活動電位持続時間」および「PR間隔を増加させる」とは、本明細書で用い られるもののような慣用の心電図記録法を用いて測定される効果についての技術 用語である。 第III群および第IV群薬物は、前記した相乗効果を達成するために種々の重量 比で用いることができる。例えば、第IV群薬物に対する第III群薬物の比率は、 1:1〜10:1、好ましくは、1:1〜5:1、特に約3:1である。 特に、第III群薬物の投与量は、例えば、0.1〜2.0mg/kgの広い範囲内で あり、第IV群薬物は、0.01〜1.0mg/kgの範囲内である。 本発明は、心不整脈の治療および/または予防を必要とする哺乳動物に第III 群抗不整脈薬および第IV群抗不整脈薬の組合せの有効量(ただし、該組合せは、 E4031 10μg/kgとベラパミル0.1mg/kgとの組合せではない)を投与 す ることを特徴とする、哺乳動物、特にヒトにおける心不整脈の治療および/また は予防方法を提供するものでもある。 さらに、本発明は、心不整脈の治療および/または予防を必要とする哺乳動物 に第III群抗不整脈薬および第IV群抗不整脈薬の組合せのある量を投与すること からなる、哺乳動物、特にヒトにおける心不整脈の治療および/または予防方法 であって、第III群抗不整脈薬が抗不整脈有効量で投与され、第IV群抗不整脈薬 が実質的なカルシウム遮断作用を提供するものよりも低い量で投与されることを 特徴とする心不整脈の治療および/または予防方法を提供するものである。 また、本発明は、第III群抗不整脈薬が抗不整脈有効量で薬剤中に存在し、第I V群抗不整脈薬が実質的なカルシウム遮断作用を提供するものよりも低い量で存 在することを特徴とする、第III群および第IV群抗不整脈薬の組合せの使用を提 供するものでもある。 好適には、第III群抗不整脈薬および第IV群抗不整脈薬は、一緒に、好ましく は、医薬組成物において投与される。 第III群抗不整脈薬および第IV群抗不整脈薬は、薬剤の性質に依存して、慣用 の方法に従って調製される。例えば、前記薬剤は、以下の刊行物に開示されてい る方法に従って調製される: 第III群:E−4031(EP 235752)、セマチリド(USP 454 4654)、ドフェチリド(EP 245997)、アルモカラント(EP 32 2390)、およびd−ソタロール(DE 3419067)。 第IV群:ベラパミル(USP 3261859)、ニトレンジピン(DE 21 17571)、ニフェジピン(ZA 6801482)、およびニソルジピン( DE 2549568)。 本発明の組成物は、公知の技術を用いて調製されてもよい。 さらなる態様において、本発明は、第III群抗不整脈薬、第IV群抗不整脈薬、 および、所望により、医薬的に許容される担体を混合すること(ただし、該混合 は、E4031 10μg/kgおよびベラパミル0.1mg/kgの組合せを提供しな い)を特徴とする、第III群抗不整脈薬、第IV群抗不整脈薬、および、所望によ り、医 薬的に許容される担体からなる医薬組成物の製造方法を提供するものである。 本発明は、特に、抗不整脈薬有効量の第III群抗不整脈薬、実質的なカルシウ ム遮断効果を提供するものよりも低い量の第IV群抗不整脈薬、および、所望によ り、医薬的に許容される担体を混合することを特徴とする、第III群試薬が抗不 整脈薬有効量で存在し、第IV群抗不整脈薬が実質的なカルシウム遮断効果を提供 するものよりも低い量で存在する、第III群および第IV群抗不整脈薬、ならびに 、所望により、医薬的に許容される担体からなる医薬組成物の製造方法を提供す るものでもある。 抗不整脈薬は、本明細書に詳細に記載する第III群抗不整脈薬および第IV群抗 不整脈薬を含む特定の薬剤の医薬的に許容される塩および溶媒和物を含むと認識 されるであろう。かかる化合物は、公知の方法に従って調製される。 第III群抗不整脈薬の抗不整脈有効量は、特定の薬剤の効能、選択される医薬 的に許容される塩または医薬的に許容される溶媒和物の性質、ならびに治療され る障害の性質および重篤度、ならびに哺乳動物の体重などの因子に依存する効果 などを提供すると当業者によって考えられる量である。しかしながら、単位投与 量は、通常、本発明化合物0.1〜500mg、例えば、2〜50mgを含有するで あろう。単位投与量は、通常、1日1回以上、例えば、1日2、3、4、5また は6回、さらに一般的には、1日2〜4回投与されるであろう。全日用量が、通 常、70kgの成人について0.1〜2500mg、さらに一般的には、50〜20 00mg、例えば、10〜75mgの範囲、すなわち、約0.002〜35mg/kg/ 日、さらに一般的には、1〜30mg/kg/日、例えば、0.15〜1mg/kg/日 である。 前記の第IV群抗不整脈薬のカルシウム遮断活性は、本明細書に記載した技術を 用いて測定することができる。 本発明の治療法では、活性化合物は、好適な経路によって、例えば、経口、非 経口または局所経路によって投与されてもよい。示したように、かかる使用のた めには、組成物の正確な形態は、通常、投与モードに依存するであろうが、当該 化合物は、通常、ヒトまたは獣医学的医薬担体、希釈剤および/または賦形剤と 関連する医薬組成物の形態で用いられるであろう。 活性化合物またはその医薬的に許容される塩および/またはその医薬的に許容 される溶媒和物は、通常、単位投与形態で投与される。 組成物は、混合によって調製され、好適には、経口、非経口または局所投与に 適しており、そのままで、錠剤、カプセル剤、経口液体調製物、粉末剤、顆粒剤 、ロゼンジ剤、香錠、再構成用粉末剤、注射用および輸液用溶液剤または懸濁液 剤、坐剤ならびに経皮的装置の形態であってよい。経口投与用組成物が好ましく 、特に、該経口投与用組成物が一般的な使用に好都合であるので、経口組成物を 形成する。 経口投与用錠剤およびカプセルは、通常、単位投与形態であり、結合剤、充填 剤、希釈剤、成形剤(tabletting agent)、滑沢剤、崩壊剤、着色剤、フレーバ リング剤、および湿潤剤などの慣用の補形剤を含有する。該錠剤は、当該技術分 野でよく知られている方法に従って被覆されてもよい。 使用に適している充填剤としては、セルロース、マンニトール、ラクトースお よび他の同様な薬剤が挙げられる。好適な崩壊剤としては、デンプン、ポリビニ ルピロリドンおよびデンプングリコール酸ナトリウムなどのデンプン誘導体が挙 げられる。好適な滑沢剤としては、例えば、ステアリン酸マグネシウムが挙げら れる。好適な医薬的に許容される湿潤剤としては、ラウリル硫酸ナトリウムが挙 げられる。 これらの固体経口組成物は、ブレンド、充填、錠剤成形などの慣用の方法によ って調製されてもよい。ブレンド操作を繰り返し用いて、多量の充填剤を用いる これらの組成物の全体にわたって活性を分布させてもよい。 経口液体調製物は、例えば、水性または油性懸濁液剤、溶液剤、乳剤、シロッ プ剤、またはエリキシル剤の形態であってもよく、あるいは、使用前に水または 他の好適な賦形剤による再構成のための乾燥生成物として提供されてもよい。か かる液体調製物は、懸濁化剤、例えば、ソルビトール、シロップ、メチルセルロ ース、ゼラチン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、 ステアリン酸アルミニウムまたは水素添加食用油、乳化剤、例えば、レシチン、 モノオレイン酸ソルビタン、またはアラビアガム;非水性賦形剤(食用油を含ん でもよい)、例えば、アーモンド油、分留ココナッツ油、グリセリンのエステル のような油性エステル、プロピレングリコール、またはエチルアルコール:保存 剤、例えば、p−ヒドロキシ安息香酸メチルもしくはプロピルまたはソルビン酸 、および、所望により、慣用のフレーバリング剤または着色剤などの慣用の添加 剤を含有してもよい。 非経口投与のためには、本発明の化合物および無菌賦形剤を含有する流体単位 投与形態が調製される。賦形剤および濃度に依存して、化合物は、懸濁させても 溶解させてもよい。非経口溶液は、通常、当該化合物を賦形剤に溶解させ、濾過 滅菌した後、好適なバイアルまたはアンプル中に充填し、密封することによって 調製される。好都合には、局所麻酔、保存剤および緩衝化剤などの補助剤も賦形 剤に溶解させる。安定性を増強するために、当該組成物は、バイアル中に充填し た後、冷凍し、次いで、真空下で水分を除去することができる。 非経口懸濁液は、当該化合物を賦形剤に溶解させる代わりに懸濁させ、無菌賦 形剤に懸濁させる前に、酸化エチレンに曝露させることによって滅菌することを 除いて、実質的に同一の方法で調製する。好都合には、界面活性剤または湿潤剤 は、活性化合物の均一な分布を促進するために当該組成物に含まれる。 局所投与については、当該組成物は、活性化合物の全身デリバリーのために経 皮軟膏またはパッチの形態であってもよく、例えば、「皮膚科製剤」(Dermato logical Formulations)−ビー・ダブリュ・バリー(B.W.Barry)(薬物お よび薬科学−デッカー(Drugs and the Pharmaceutical Sciences−Dekker ))またはハリーズ・コスメチコロジー(Harrys Cosmeticology)(レオナル ド・ヒル・ブックス(Leonard Hill Books))などの標準的なテキストに開示 されているような慣用の方法で調製されてもよい。 さらに、かかる組成物は、抗高血圧剤および利尿剤などの別の活性薬物を含有 してもよい。 一般的なプラクティスである場合、当該組成物は、通常、関連する内科療法に おける使用のための使用説明書を添付するであろう。 活性化合物を前記投与範囲で投与する場合、毒物学的効果は、全く示されない 。 以下に、本発明をさらに詳しく説明する。 概要 心筋梗塞の3日後、麻酔したイヌにおいて、心室細動に対するE−4031( 第III群抗不整脈薬)、ベラパミル(カルシウムチャネル遮断薬)ならびにE− 4031およびベラパミルの両方の組合せの効果を評価した。プログラムされた 電気刺激プロトコールによって心室性不整脈を誘発した。心筋梗塞を有するイヌ において、E−4031(0.1〜1.0mg/kg)は、QT間隔および梗塞領域に おいて標準における心室有効不応期を有意に増加させた。ベラパミルは、心拍数 、平均動脈圧、血圧−心拍数プロダクト(pressure-rate product)およびdP/ dtmaxをより低い程度に減少させた。E−4031とは対照的に、ベラパミルは 、QT間隔および心室有効不応期を変化させなかったが、PR間隔を増加させた 。E−4031と組み合わせて、高投与量のベラパミルは、単独で投与した場合 よりも明白な心臓抑圧効果(cardiodepressive effect)を誘発した。心室性不 整脈の発生は、賦形剤の累積投与またはベラパミルの漸増投与量のいずれによっ ても変わらなかった。E−4031(0.1〜3.0mg/kg)は、心室性不整脈の 重篤度を心室細動から非持続型心室頻拍症に低下させた。ベラパミルとE−40 31との組合せは、数匹のイヌにおいてプログラムされた電気剌激によって誘発 された不整脈の発生を完全に抑制することができた(すなわち、これらを非誘導 性にした)。この効果は、E−4031単独では決して観察されなかった。しか しながら、ベラパミルの投与量がさらに増加した場合、該伝導遮断の発生は、副 作用を引き起こした。これらの結果により、明らかに、カリウムチャネル遮断活 性を有する化合物およびカルシウムチャネル活性を有する化合物の正しい組合せ が心不整脈の治療のための新しく新規のメカニズムを提供することが確立された 。 イントロダクション 第III群抗不整脈薬による心臓外向き(outward)カリウムチャネルの遮断は、 内向き(re-entrant)心室頻拍性不整脈および突然死の抑制について開発された 最も最近の治療的アプローチを提供する(1、2)。 心室標本において活動電位持続時間および不応性を選択的に延長するドフェチ リド(UK−68,798)、E−4031およびセマチリドなどのいくつかの 新しく開発された第III群抗不整脈薬は、突然冠状死(sudden coronary death) のイヌモデルにおける心室細動の発生を低下させることを示した(3−6)。実 験は、以前に心筋梗塞を有した麻酔したイヌにおいて行い、心室性有効不応期( ERP)および心室頻拍症または心室細動の誘導性に対する純粋な第III群薬物 E−4031の効果を測定した。同一のプロトコールを用いて、2つのメカニズ ム、すなわちカリウムおよびカルシウム遮断活性の組合せの利益を評価するため に、ベラパミルおよびベラパミルとE−4031との組合せを試験した。 方法 慢性梗塞の外科的標本 いずれかの性別の雑種イヌ(13〜23kg)を用いた。全ての実験方法は、実 験動物の使用およびケアについて、NIHガイドライン(発行番号85−23) に従った。 ペントバルビタールナトリウム30mg/kg i.v.を用いてイヌに麻酔をかけ た。皮下用針電極を取り付け、第II誘導心電図(ECG)をモニターした。人工 呼吸のための気管内挿管後[ハーバード(Harvard)613人工呼吸器、アメリ カ合衆国マサチューセッツ州サウス・ナティック]、第4肋間膜で左の胸開術を 行い、心臓を心臓周囲用クレードル(pericardial cradle)に露出させた。左前 下行(left anterior descending;LAD)冠状大動脈をその起点付近で単離し 、該大動脈の周りにシルク縫合糸を巻き付け、二段冠状大動脈閉塞を行った。過 小灌流(underperfusion)の領域の程度が視覚性検査下で小さすぎると思われる 場合、いくつかの心外膜側副枝も2時間結紮した。臨界狭窄の存在下、30分間 、再還流を行い、次いで、閉塞域の完全な再流を行った。心膜を閉じ、外科的切 開を修復した。手術後、動物にアモキシシリン[1.0g、i.m.、スミスクライ ン−ビーチャム(SmithKline−Beecham)、フランス国パリ]を投与した。所 望により、ブプレノルフィン(buprenorphine)[0.3mg、i.m.、シャーリン グ−プラウ(Schering−Plough)、アメリカ合衆国ニュージャージー州ケニル ワ ース]およびドロペリドール[1.5mg/kg、i.m.、ヤンセン・ファーマシュ ーチカ(Janssen Pharmaceutica)、ベルギー国ビアース]を投与した。 電気生理学的研究およびプログラム電気剌激 前壁梗塞誘発の3日後、プログラム電気剌激(PES)プロトコールのために 、前記に従って動物に再度麻酔をかけた。右大腿動脈から全身性動脈圧を測定し た[P23ID変換器、ゴールド・エレクトロニクス(Gould Electronics) 、アメリカ合衆国オハイオ州クリーヴランド]。左頸動脈を介して5Fマイクロ チップカテーテル圧力変換器[ミラー・インストゥルメンツ・インコーポレイテ ッド(Millar Instruments Inc.)、アメリカ合衆国テキサス州ヒューストン ]を挿入して、左心室圧(LVP)およびその第1の偏差dP/dtを測定した。 流動体の投与のために末梢静脈カテーテルを用いた。標準的な第II誘導ECGを 介して心電図パラメーターを測定した。QT間隔の測定のために、ECGのCV 5RL胸部誘導を、前記に従って測定した(7)。人工呼吸下、左第5肋間膜を 介する開胸術によって心臓を再露出させた。次なるペーシングのために、一対の ステンレス鋼電極を左心房に装着した。有効不応期(ERP)を測定するために 、および、PES試験による剌激のトレインの誘発のために、二対のテフロン被 覆針電極を、各々、該左心室の正常域(NZ)および梗塞域(IZ)において縫 合した。 300ミリ秒で、心房ペーシングの間、NZおよびIZの両方において心室E RPを測定した。心室反応が得られなくなるまで、8拍毎に、心房刺激S1から の漸進的短期遅延(progressive shorter delay)で単一の期外剌激S2(3ミ リ秒間、1.5×閾値)を導入した。組織において伝達された反応を誘発しなか った最長(S1−S2)間隔からERPを算出した。実際のERP期間を測定す るために、(S1−S2)期間から心室伝達時間(S1剌激から心室反応までの 時間)を引いた。 プログラム心室剌激のためのペーシングプロトコールは、カトー(Katoh)ら により適合させた。286ミリ秒での動脈ペーシングの間、グラス(Grass)S 8800刺激装置およびSIU−5単離ユニット[グラス・インストゥルメンツ (Grass Instruments)、アメリカ合衆国マサチューセッツ州クィンシー]を 用いて、心室IZにおいて三重パルス・トレイン(S2−S3−S4)をデリバ リーすることによって動物を心室刺激に付した。刺激のトレインの(S1−S2) カップリング間隔は、測定した不応性よりも10ミリ秒長かった。(S2−S3) および(S3−S4)トレイン間隔を125〜200ミリ秒の範囲で試験して、心 室の感受性を測定した。動物の誘導性は、刺激に対する応答性に従って、4つの グループに分類された:PESに応じて4拍未満しか心室性期外収縮を誘発しな い非誘導性動物(NI);非持続性心室頻拍(nsVT)、15秒未満の間しか持続し ない4拍以上の心室性期外収縮に応答する動物;持続性心室頻拍(sVT)、15 秒よりも長くかつ30秒未満の間、心室頻拍が持続する;心室頻拍−心室細動( VT/VF)、30秒よりも長い間、心室頻拍または心室細動が持続する。PE Sに対する後者の応答は、DC電気的除細動[デフィ(Defi)2、エス・アン ド・ダブリュ・メディコ・テクニク・アクティー・ゼルスカブ(S & W Medic oTeknik A/S)、デンマーク国アルベルトスランド]を必要とした。 実験時間プロトコール 安定化処理後、基線血流力学的およびECGパラメーターを測定した。NZお よびIZの両方において心室ERPを測定した。次いで、薬物の不在下で対照P ES試験を行って、イヌの前処理応答を測定した。血流力学的およびECGパラ メーターを再度測定した。ERPの測定および次なるPES試験の15分前に1 0分間かけて賦形剤または増加する量の薬物を投与するために誘導性動物(全て のグループにおいてn=8)をランダムに割り当てた。各投与量は、PESから 動物を再生するように50分間隔で輸液した。 薬物および測定 二蒸留水(bidistilled water)に全薬物(塩酸塩)を溶解させた。薬物溶液 は、毎日調製した。E−4031は、0.1、0.3および1.0mg/kg,,i.v. で投与した。ベラパミルは、0.03、0.1および0.3mg/kgで投与した。配 合物E−4031+ベラパミルについては、ベラパミルの投与量を増加させつつ 、E−4031(0.1mg/kg)を投与した。 ECGから心拍数を集積した。ECGの間隔は、少なくとも5つの測定値の平 均であった。バゼット(8)に従って、補正したQT間隔[QTc=(QT間隔(ミ リ秒))/(RP間隔(秒))1/2]を測定した。サーマルレコーダー(8800、 ゴールド)でパラメーターを記録した。測定の毎時点で、クロディア・インタラ クティブ・ソフトウエア(Clodia interactive software)[クロ(Clod)、フ ランス国サンモール]を用いて80286IBMコンピューターでデータを分析 した。さらなる分析のために、貯蔵したデータをVAX 4000−200コン ピューター[ディイーシー(DEC)、アメリカ合衆国マサチューセッツ州メイナ ード]に変換した。 統計学的分析 値を平均±SEで表し、変化の分析、次いで、ダンカン(Duncan)の新しい マルチレンジ試験を用いて比較した。マン−ウイズニー(Mann-Withney)試験 を用いて、ガウス(Gaussian)の見いだされなかったVTの期間を比較した。 フィッシャー・イグザクト(Fisher's Exact)試験を用いて、個々のグループ におけるPESによる誘導可能性の発生を賦形剤グループと比較した。全ての統 計学的比較は、クランチ(Crunch)4統計学的パッケージ[クランチ・ソフト ウエア・コーポレーション(Crunch Software Corporation)、アメリカ合衆 国カリフォルニア州オークランド]を用いて行った。0.05未満のp値は、統 計学的に有意であるとみなされた。 結果 この研究のために51匹のイヌを準備し、そのうち40匹は、該プロトコール に含まれた。5匹の動物は、冠状大動脈閉塞およびPESプロトコールの間に死 亡し、他の6匹のイヌは、対照PES試験に対して非誘導性であると反応したの で、排除した。 血流力学的応答 賦形剤処理グループにおいて、生理食塩水の累積的投与は、血流力学的パラメ ーターを有意には変化させなかった(第1表)。心拍数の減少は、E−4031 の存在下で観察されたが、この低下は、血圧−心拍数プロダクトの減少を生じる のに充分ではなかった。ベラパミルは、投与量依存方法で、心拍数、平均大動脈 血圧および血圧−心拍数プロダクトを減少させた。さらに、左心室圧および(+) dP/dtmaxのわずかであるが有意な低下は、高投与量(0.3mg/kg)でも注目 された。E−4031の存在下、ベラパミルの効果は、血流力学的パラメーター の低下が他の処理グループと有意に異なったので、より著しかった(変化の分析 に次いで、タキー(Tukey)試験)。 心電図パラメーター 心電図パラメーター、PR間隔、QT間隔およびQTcは、賦形剤の累積的投 与によって変化しなかった。E−4031は、QTおよびQTc間隔の投与量依 存性増加を誘発したが、PR間隔の変化はなかった。単独で投与したベラパミル は、QT間隔に対する効果なしでPR間隔を増加させるのみであった。しかしな がら、E−4031(0.1mg/kg)の存在下、ベラパミルは、PR間隔に対す る効果を制限しつつ、QT間隔を顕著に増加させ、第III群抗不整脈薬の作用の 強化を示した。さらに、単独またはE−4031 0.1mg/kgの存在下、0.3m g/kgで投与したベラパミルは、頻繁な房−室ブロックを生じた。かかる伝導障 害は、生理食塩水またはE−4031の存在下で決して観察されなかった。 正常領域および梗塞領域の両方において、心室有効不応期(VERP)を測定 した。賦形剤は、両方の域でVERPを有意には変化させなかった。E−403 1は、正常領域および梗塞領域の両方において、有効賦形剤を増加させた(第2 表)。E−4031の存在下、ベラパミルの増加する量(0.03、0.1および 0.3mg/kg)は、VERPの顕著な増加を誘発した。配合前に正常域および梗 塞域において158±7および152±6ミリ秒であった有効賦形剤は、0.1m g/kgの存在下、各々202±9および200±11ミリ秒に増加し(p<0.0 01)、0.3mg/kgで219±16および223±13ミリ秒に増加した(p< 0.001)。 プログラム電気剌激 賦形剤グループにおいて、8匹のうち6匹のイヌにおいて、PESに対する前 処理応答をVT/VFで表した。5匹のイヌにおける全実験の間に定常反応を得 、 一方、1匹のイヌは、第3のPES試験の間、nsVTに滴下した。前処理PES に対するnsVTと反応する2匹のイヌは、実験期間の間じゅう変化しなかった。 0.1mg/kgで投与したE−4031は、7匹のうち5匹のイヌにおいて、V T/VFおよびsVTの発生を抑制した。高い投与量で、PESによるVT/V Fの誘発に関して、有意な保護が得られた(p=0.013対賦形剤)。前処理 誘導性と比較すると、E−4031によるVT/VFおよびsVTの発生の有意 な低下は、第1投与により観察された(p=0.02、0.1mg/kgでのフィッシ ャー・イグザクト試験による)。しかしながら、これらのイヌのうち、いずれの 投与量のE−4031でも非誘導性に転換したものは全くなかった(第1図)。 単独で投与したベラパミルの、イヌのPESに対する誘導性に対する効果を第 1図に示す。連続する試験の間、3匹のイヌにおいてPESに対する反応性の多 少の不安定性さが観察されたが、ベラパミルの存在下、基線誘導性頻拍性不整脈 の減少はなかった。PESに対する誘発性は、VT/VFと反応する5匹の動物 のうち4匹におけるいずれかの投与量のベラパミルによって、変化しなかった。 ベラパミルは、高投与量(0.3mg/kg)で該動物1匹だけをVT/VFからns VTに転換した。 対照的に、同一の投与範囲のベラパミルをE−4031の単回投与(0.1mg /kg)と組み合わせて用いると、PES試験に応じて、VT/VFの誘導性の有 意な低下が観察された。この保護効果は、第1の組合せ投与(ベラパミル0.0 3mg/kg+E−4031 0.1mg/kg、フィッシャー・イグザクト試験によりp =0.020)により生じた。高投与量のベラパミルで、PESに応じて3匹の イヌがnsVTから非誘導性に転換された(第1図)。ベラパミル0.3mg/kgで 、NIになったイヌの数は、賦形剤グループにおけるよりも有意に高かった(p =0.013)。 結論 PESによって誘発された心室不整脈は、内向き(re-entrant)メカニズムに よって生じることが知られている。実験的研究において、第III群抗不整脈薬は 、心室細動を誘発するPESを非持続性心室頻拍に転換する(4、10)。典型 的 な第III群抗不整脈化合物(E−4031)を用いる本研究において、同様の効 果が観察される。しかしながら、ベラパミル0.01または0.03mg/kg(E− 40310.1mg/kgの存在下)を投与した数匹の動物が非誘導性状態であった ので、E−4031およびベラパミルの組合せがイヌ心臓の大きな保護を生じる ことができることが明らかである。ベラパミル単独は、PESにより誘発された た心室不整脈の発生を変化させなかったが、カリウムおよびカルシウム遮断効果 の調節された組合せは、心臓不整脈についての有効かつ安全な治療的アプローチ を表す。 E−4031ならびにE−4031およびベラパミルの組合せにより観察され た抗不整脈効果は、心室有効不応期の投与量依存性増加に関連している。これは 、PES誘導性不整脈の保護が心臓活動電位の延長に関係していることを示す。 ベラパミルがPES誘導性不整脈を予防せず、心室有効不応期を延長しないこと の観察は、活動電位延長が有効な抗細動メカニズムを表すという仮説を補強する 。 E−4031は、心拍数を減少させたが、左心室圧または(+)dP/dtmaxを変 化させなかった。この効果は、実質的に、心仕事(cardiac work)のインデック スである血圧−心拍数プロダクトのわずかな減少の原因であった。0.3mg/kg の高投与量を除いて、E−4031(0.1mg/kg)の不在下または存在下での ベラパミルは、心機能を顕著には変化させなかった。しかしながら、この研究で 用いた高い投与量は、この組合せの有益な効果の制限を示す房−室伝導障害の発 生を有する顕著な心臓抑制効果を誘発した。 図1:前壁心筋梗塞の3日後、麻酔したイヌにおけるプログラム電気刺激(P ES)。薬物投与前(0)および各薬物の累積投与後のPESの効果。各線は、 縦座標上に示されたPESに対する応答の性質を有する1匹の動物を表す(刺激 に対する動物の誘発能判定基準についてのテキストを参照)。 さらなる研究 カルシウム電流の阻害は、作用ポテンシャル期間の速度依存性変化に関係する と思われた[ジャーキーヴィッツ(Jurkiewicz)およびサンギネッティ(Sangu inetti)1993]。本研究の目的は、カルシウム拮抗薬、ベラパミルの不在下 および存在下での特別な第III群薬物E−4031の逆頻度依存性(reverse fre quency dependence)を評価することであった。実験は、標準的な微小電極技術 を用いて、モルモット乳頭筋において行った。ベラパミルの代わりにニトレンジ ピン(0.03μmol)を用いて同様の方法を繰り返した。 方法 雄性ハートリィ(Hartley)種モルモット(250〜300g)に、ペントバ ルビタールナトリウム(120mg/kg)の腹腔内注射を用いて麻酔した。心臓を 素早く摘出し、酸素化タイロード溶液(95%O2/5%CO2)中で切開した。 右心室または左心室から薄い乳頭筋を取り出し、37℃およびpH7.35に維持 した酸素化タイロード溶液を注いだ組織浴のシラスティック床上にピンで留めた 。変更したタイロード溶液は、以下の成分を含有した(mM):NaCl 125、K Cl 4.0、CaCl2 1.8、MgCl2 1.0、NaHCO3 24、NaH2PO40. 9、グルコース11。該溶液を混合ガス(95%O2/5%CO2)で平衡化した 。E−4031およびベラパミル溶液は、水中貯蔵溶液(2mM)として毎日調 製した。 少なくとも1時間の安定化期間の後、高出力インピーダンス増幅器(BIOL OGIC VF180)に接続した慣用の微小電極(10−30メグオーム)で 、膜内外作用ポテンシャルを記録した。標本の底においた二極性白金電極を介す る刺激器(PULSAR 6i)によって、外部剌激(1Hz、2ミリ秒、2倍閾 値)を伝達した。シグナルをストレージ20MHzオシロスコープ(GOULD 1604)でモニターし、同時に、デジタル式記録計(BIOLOGIC DT R1204)で記録した。作用ポテンシャルを、12bitアナログ−ディジット DAS50コンバーターを装着したパーソナルマイクロコンピューターで次の分 析のためにデジタル化した[ソフトウエア・クロヴィス(Software Clovis)、C L OD sarl]。 プロトコール: 乳頭筋に増加する量のベラパミル(0.3〜10μM)またはE−4031( 0.01〜0.3μM)を注いだ。E−4031を、0.3μMのベラパミルの不 在下または存在下で試験した。後者の場合、E−4031の第1投与量の投与の 30分前に注入媒質にベラパミルを添加し、全実験の間、存在した。各濃度を、 定常状態に達するのに必要な時間と考えられる30分間、投与した。実験は、2 つのサイクル長(300ミリ秒(CL300)および1000ミリ秒(CL10 00))で行った。同一のインペイルメント(impalement)が全実験の全体にわ たって維持された繊維のみを分析のために用いた。 統計学的分析: 結果は、平均±semとして表される。統計学的分析は、変化の反復測定分析 、次いで、シダック(Sidak)法を用いる複数の比較を用いて行った。等しいグ ループサイズとの比較のために、グリーンハウス−ガイザー(Greenhouse−Ge isser)修正を用いて、p値を算出し、等しくないグループサイズとの比較のた めに、ガイザー−グリーンハウス保存修正を考慮した[ラドブルック(Ludbrook) 、1994]。全ての統計学的分析は、マイクロコンピューター統計学的プログ ラムCRUNCH 4.0[クランチ・ソフトウエア・コーポレイション(Crunch Software Corporation)、カリフォルニア州オークランド]によって行った。 0.05よりも低いp値は、統計学的に有意であるとみなされた。 CL 1000および300ミリ秒でのE−4031の心室活動電位に対する 効果 CL 1000および300ミリ秒で0.3μMベラパミルの存在下でのE−4 031の心室活動電位に対する効果 E−4031、ベラパミルおよびベラパミルの存在下でのE−4031のモル モット乳頭筋から測定された活動電位パラメーターに対する効果 反復測定についての変化の分析に次ぐシダック試験法を用いる複数の比較を用 いた。−:p<0.001対対照。┐┐および┐┐┐:各々、p<0.01および 0.001 対 CL1000。 反復測定についての変化の分析に次ぐシダック試験法を用いる複数の比較を用 いた。−:p<0.001対対照。CL300と5CL1000との間で統計学 的な違いは得られなかった。結果 →膜電位およびVmaxを増殖しない活動電位増幅は、E−4031によって有 意に変わらないが、他方、この化合物は、CL 1000または300ミリ秒の 期間、活動電位の投与量依存性増加を誘発した。 →しかしながら、刺激がしばしば増加する場合、E−4031のAPDに対す る効果は、有意に低下した。これは、第III群抗不整脈薬の逆速度依存性効果(r everse rate-dependent effect)を特徴付ける。 →逆速度依存性は、E−4031の効果がCL 300および1000ミリ秒 で有意には異ならなかったベラパミル(0.3μM)の存在下で観察されなかっ た。 結論 本発明の結果は、E−4031が、CL300で剌激した繊維におけるよりも CL1000で剌激した繊維における方がより有効な心室作用を延長したことを 示し、これは、第III群薬物の逆速度依存性効果を特徴とする。ベラパミルの存 在下、残存するE−4031によって誘発されたAPDの増加は、明らかである が、両方の刺激速度(CL300およびCL1000)で同様であり、E−40 31単独で処理した繊維における高速刺激速度(CL300)で見られるものに 近かった。 これらの結果は、第III群薬物の逆頻度依存性効果をベラパミルおよびニトレ ンジピンなどのカルシウムチャネル拮抗薬によって低下させることができること を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 9503206.6 (32)優先日 1995年2月18日 (33)優先権主張国 イギリス(GB) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),JP,US (72)発明者 フェブル,ジャン−フランソワ・シモン・ ピエール フランス、エフ−35762サン−グレゴワー ル、リュ・デュ・シェスナイ−ボールガー ル4番 ユニテ・ドゥ・ルシェルシュ、ス ミスクライン・ビーチャム・ラボラトワー ル・ファルマソーティク (72)発明者 グー,ベルナール・エミール・ジョゼフ フランス、エフ−35762サン−グレゴワー ル、リュ・デュ・シェスナイ−ボールガー ル4番 ユニテ・ドゥ・ルシェルシュ、ス ミスクライン・ビーチャム・ラボラトワー ル・ファルマソーティク (72)発明者 フォレスト,マリー−クレール フランス、エフ−35762サン−グレゴワー ル、リュ・デュ・シェスナイ−ボールガー ル4番 ユニテ・ドゥ・ルシェルシュ、ス ミスクライン・ビーチャム・ラボラトワー ル・ファルマソーティク

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  1. 【特許請求の範囲】 1.第III群抗不整脈薬および第IV群抗不整脈薬ならびに所望により医薬的に 許容される担体からなることを特徴とする(ただし、組成物がE4031 10 μg/kgとベラパミル0.1mg/kgとの組合せではない)医薬組成物。 2.第III群薬物がカリウムチャネル遮断薬である請求項1記載の組成物。 3.第III群薬物が遅延整流器カリウム電流の阻害薬である請求項1または2 記載の組成物。 4.第III群薬物がEP 235752、EP 245997、EP 32239 0、USP 4544654およびDE 3419067から選択される請求項1 〜3のいずれか1項記載の組成物。 5.第III群薬物がE4031、セマチリド、ドフェチリド、アルモカラント およびd−ソタロールから選択される請求項1〜4のいずれか1項記載の組成物 。 6.第IV群薬物がカルシウムチャネル遮断活性を有する化合物である請求項1 記載の組成物。 7.第IV群薬物がL型カルシウム遮断効果を有する化合物である請求項6記載 の組成物。 8.第IV群薬物がUSP 3261859、DE2117571、ZA 680 1482およびDE 2549568から選択される化合物である請求項6また は7記載の組成物。 9.第IV群薬物がベラパミルまたはジヒドロピリジンである請求項6〜8のい ずれか1項記載の組成物。 10.ジヒドロピリジンがニトレンジピン、ニフェジピンおよびニソルジピン から選択される請求項9記載の組成物。 11.第III群薬物が抗不整脈有効量で存在し、第IV群抗不整脈薬が実質的な カルシウム遮断効果を与えるよりも少ない量で存在することを特徴とする第III 群および第IV群抗不整脈薬、ならびに所望により医薬的に許容される担体からな る医薬組成物。 12.第IV群薬物が、閾値カルシウム遮断効果を示す量で、すなわち、カルシ ウム拮抗効果のために電気生理学的効果を提供するだけの量で組成物中に存在す る請求項11記載の組成物。 13.組成物中の第IV群抗不整脈薬の量の下限が、活動電位持続時間およびP R間隔に対して無効であるように閾値カルシウム遮断効果以下である量である請 求項11または12記載の組成物。 14.心不整脈の治療および/または予防を必要とする哺乳動物に、第III群 抗不整脈薬および第IV群抗不整脈薬の組合せの有効量を投与することを特徴とす る(ただし、該組合せがE4031 10μg/kgおよびベラパミル0.1mg/kgの 組合せではない)、哺乳動物、特にヒトにおける心不整脈の治療および/または 予防方法。 15.心不整脈の治療および/または予防を必要とする哺乳動物に、第III群 抗不整脈薬および第IV群抗不整脈薬の組合せのある量を投与することからなり、 第III群抗不整脈薬が抗不整脈有効量で投与され、第IV群抗不整脈薬が実質的な カルシウム遮断作用を提供する量よりも低い量で投与されることを特徴とする哺 乳動物、特にヒトにおける心不整脈の治療および/または予防方法。 16.心不整脈治療薬の製造における第III群および第IV群抗不整脈薬の組合 せ(ただし、該治療薬は、E4031 10μg/kgとベラパミル0.1mg/kgと の組合せではない)の使用。 17.第III群抗不整脈薬が抗不整脈有効量で治療薬中に存在し、第IV群抗不 整脈薬が実質的なカルシウム遮断作用を提供する量よりも低い量で存在すること を特徴とする心不整脈治療薬の製造における第III群および第IV群抗不整脈薬の 組合せの使用。 18.第III群抗不整脈薬、第IV群抗不整脈薬および所望により医薬的に許容 される担体を混合することを特徴とする(ただし、該混合は、E4031 10 μg/kgとベラパミル0.1mg/kgの組合せを与えない)、第III群抗不整脈薬、 第IV群抗不整脈薬および所望により医薬的に許容される担体からなる組成物の製 造方法。 19.抗不整脈有効量の第III群抗不整脈薬、実質的にカルシウム遮断効果を 提 供する量よりも低い量の第IV群抗不整脈薬、および所望により医薬的に許容され る担体を混合することを特徴とする、第III群薬物が抗不整脈有効量で存在し、 第IV群抗不整脈薬が実質的なカルシウム遮断効果を提供する量よりも低い量で存 在する第III群および第IV群抗不整脈薬、ならびに所望により医薬的に許容され る担体からなる医薬組成物の製造方法。
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