JPH09520U - 圧縮空気式銃型玩具 - Google Patents
圧縮空気式銃型玩具Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 シリンダ4先端に設けられたノズル41の長
さを短くすることができ、ひいては、銃全体の大きさや
適当な値にバネの圧縮比を保ったまま、弾の発射エネル
ギーを大きくし発射速度を高めるた圧縮空気式銃型玩具
の提供を図る。 【構成】 銃身2の後端下部に弾ストッパ24が設けら
れ、シリンダ4の先端下部に押し上げ部42が設けら
れ、この押し上げ部42が後方に向かうに従い漸次高く
なる後方向き斜面42aを有する。銃身2とシリンダ4
とが相対的に接近することにより、弾aは後方向き斜面
42aに沿って後上方に押し上げられる。また、シリン
ダ4の先端のノズル41の外側に環状部47を設け、環
状部47内周とノズル41外周との間で、ノズル41か
ら吐出する空気のシールを行う。これらの結果、ノズル
41の長さを短くすることができ、ピストン5の圧縮行
程を長くして、発射エネルギーを大きくする。
さを短くすることができ、ひいては、銃全体の大きさや
適当な値にバネの圧縮比を保ったまま、弾の発射エネル
ギーを大きくし発射速度を高めるた圧縮空気式銃型玩具
の提供を図る。 【構成】 銃身2の後端下部に弾ストッパ24が設けら
れ、シリンダ4の先端下部に押し上げ部42が設けら
れ、この押し上げ部42が後方に向かうに従い漸次高く
なる後方向き斜面42aを有する。銃身2とシリンダ4
とが相対的に接近することにより、弾aは後方向き斜面
42aに沿って後上方に押し上げられる。また、シリン
ダ4の先端のノズル41の外側に環状部47を設け、環
状部47内周とノズル41外周との間で、ノズル41か
ら吐出する空気のシールを行う。これらの結果、ノズル
41の長さを短くすることができ、ピストン5の圧縮行
程を長くして、発射エネルギーを大きくする。
Description
【0001】
本願考案は、圧縮空気式銃型玩具、さらに詳しくはバネで作動するピストンに より生じた圧縮空気によって弾を発射させるようにした所謂エアーソフトガンと 呼ばれる圧縮空気式銃型玩具に関するものである。
【0002】
従来、この種の圧縮空気式銃型玩具としては、図13及び図14に示すものが 知られていた。 この圧縮空気式銃型玩具は、トリガー機構101a,101bを有する銃本体 101と、後端に筒状のパッキン102を備えた銃身103と、銃本体及び銃身 に対して摺動可能に且つ銃身の後方に配位されたシリンダ104と、シリンダの 先端に形成されシリンダ内の空気を吐出するノズル105と、シリンダ内に摺動 可能に配位され先端方向に摺動することによりノズルから圧縮した空気を吐出せ さるピストン106と、ピストンの後方に配位されピストンを先端方向に付勢す るピストンバネ107と、このピストンバネを銃本体に対して固定するピストン バネ固定部108とを備える。そして、この圧縮空気式銃型玩具は、次のように して弾が発射される。まず、ピストンバネ107が圧縮された状態で、ピストン 106が、トリガー機構101a,101bによりロックされる(図13)。次 に、シリンダ104が銃身103に相対的に接近することにより、銃身103の 後端下部とシリンダ104の先端下部との間に配位された弾aが銃身の基端に設 けられた筒状のパッキン102内に装着される。そして、トリガー機構101a ,10bによりピストン106のロックが解除されることによりパッキン内の弾 aが圧縮された空気によって銃身より発射されるようにしたものである(図14 は、このロックが解除された瞬間、即ちピストン106が前進する直前の状態を 描いたものである)。
【0003】 ところが、この従来例では、シリンダの先端下部に弾押し部109が設けられ 、銃身の後端下部に傾斜面110が設けられ、この傾斜面が前方に向かうに従い 漸次高くなる前方向き斜面111をなし、銃身103とシリンダ104とが相対 的に接近することにより、弾aが弾押し部109に押されて前方向き斜面111 に沿って前上方に押し上げられるようにしたものであった。そして、ノズル10 5によって確実に弾aをパッキン102内に押し込むには、弾aの前方への押し 上げ位置に届くまで、ノズル105をシリンダ104先端から延ばしておく必要 があり、ノズル105の長さを長く設定せざるを得なかった。
【0004】 また、この種の圧縮空気式銃型玩具は、上記のようにパッキン102内に弾を 装着し、このパッキン102とシリンダ104先端のノズル105との間でシー ルを行った状態で、ピストン106を前進させ空気の圧縮を行い、この圧縮され た空気の力がパッキン102の弾の保持力を上回った際に、弾が飛び出すように したものである。ところが、この従来例では、シリンダ104の先端に形成され たノズル105が、筒状のパッキン102内に挿入され、ノズル105の外周面 とパッキン102の内周面との間でシールを行い空気の圧縮を行うものであった 。この場合、空気は、ノズル105先端からパッキン102内に入り、この空気 の圧力によりパッキン102を径外方向に押し広げるように作用する。この作用 に対抗しつつ、ノズル105の外周面とパッキン102の内周面との間でシール を行うには、ノズル105の外周面とパッキン102の内周面との間に充分な接 触面積を確保する必要が生じる。逆に言えば、パッキン102内にかなりの長さ でノズル105の先端を挿入しておかなければ、確実なシールをなすことができ ず、この点からも、ノズル105の長さを長く設定せざるを得なかった。
【0005】 上記のような理由により、ノズル105の長さを長いものとする必要があった が、ノズル105の長さを長くすればするだけ、シリンダ104の長さ、特にシ リンダ104のピストンストロークq1(シリンダ104内でのピストン106 の移動距離)及び同行程中の圧縮行程q2(ピストン106によりシリンダ10 4内の空気が圧縮され得るピストン106の移動距離)が短くなってしまう(図 14)。このように、ピストンストロークq1及び同行程中の圧縮行程q2を充 分に長くすることができないため、弾の発射エネルギーを大きくして、その発射 速度を高めるにも限界があった。尚、図14中のq3は、加速行程(圧縮を行わ ずにピストンが移動する距離)を示す。
【0006】 他方、ノズル105の長さを長くした状態のまま、弾の発射エネルギーを大き くして、その発射速度を高めるには、次の方法が考えられるが、夫々問題があり 、実際上では採用し得ない。
【0007】 第1に、銃全体、特にシリンダ104の大きさを大きくすれば、ノズル105 の長さを長くした状態のまま、シリンダ104の圧縮行程が可能である。ところ が、この種の圧縮空気式銃型玩具では、外形及び大きさを本物の銃と同一にする ことが好まれ、その内部構造は銃の大きさにより制限を受けることとなる。即ち 、銃全体の大きさが決まっている以上、シリンダ104の大きさもそれに制限さ れ、現状以上に大きなものを採用することはできない。
【0008】 第2に、シリンダ104全体の大きさはそのままとしても、シリンダ104内 のピストン106の前後長さを小さくすれば、その分、圧縮行程q2を長くする ことができる。ところが、シリンダ104の全長を不変として圧縮行程q2のみ を長く取ると、ピストンバネ107を収縮してピストン106を後退させた時に おける、シリンダ104後端とピストン106との間の長さが短くなる。即ち、 より小さくピストンバネ107を収縮させる必要が生ずる。このような小さな収 縮状態において、現状と同様のバネの反発力を得るためには、強いバネを採用す る必要があるが、強いバネを用いると、バネの収縮に大きな力が必要となり、そ の結果、力の弱い者には使用しにくいものになってしまう。他方、使用者に適当 な強さのバネを採用すると、バネの圧縮比率が高くなり、圧縮行程時の反発力が 低下してしまい、発射速度を向上させることができない。
【0009】
しかして、本願考案は、シリンダ先端に設けられたノズルの長さを短くするこ とができ、ひいては、銃全体の大きさや適当な値にバネの圧縮比を保ったまま、 弾の発射エネルギーを大きくして、その発射速度を高めることができる圧縮空気 式銃型玩具を提供せんとするものである。
【0010】
そこで本願の第1の考案は、銃身2の後端下部に弾ストッパ24が設けられ、 シリンダ4の先端下部に押し上げ部42が設けられ、この押し上げ部42が後方 に向かうに従い漸次高くなる後方向き斜面42aを有し、銃身2とシリンダ4と が相対的に接近することにより、弾が後方向き斜面42aに沿って後上方に押し 上げられるようにしたことを特徴とする圧縮空気式銃型玩具を提供することによ り、上記の課題を解決する。
【0011】 また本願の第2の考案は、シリンダ4の先端に筒状のパッキン21内へ挿入さ れるノズル41が形成され、このノズル41の周囲に外周に嵌合する環状部47 が形成され、ノズルから吐出する空気をパッキン21の外周面と環状部47の内 周面との間でシールするようにしたことを特徴とする圧縮空気式銃型玩具を提供 することにより、上記の課題を解決する。
【0012】
本願の第1の考案においては、銃身2の後端下部に弾ストッパ24が設けられ 、シリンダ4の先端下部に押し上げ部42が設けられ、この押し上げ部42が後 方に向かうに従い漸次高くなる後方向き斜面42aを有する。そのため、銃身2 とシリンダ4とが相対的に接近すると、弾が後方向き斜面42aに沿って後上方 に押し上げられる。このように、弾aが後上方、即ちシリンダ4先端のノズル4 1に接近する方向に弾aが移動するため、このノズル41を短くすることができ 、且つ、その結果、ピストンストロークp1及び圧縮行程p2を長くすることが できるため、弾aに与える発射エネルギーを大きくすることができる。
【0013】 本願の第2の構造においては、ノズル41から空気がパッキン内に吐出される と、パッキン21は内周側から径外方向に圧力が加わり、膨張する。その結果、 パッキン21の外周面は空気の圧力により環状部47の内周面に密着することに なり、ノズルを短くしても、充分なシール性が得られるものである。このように 、ノズル41を短くすることができ、且つ、その結果、ピストンストロークp1 及び圧縮行程p2を長くすることができるため、弾aに与える発射エネルギーを 大きくすることができる。
【0014】
以下、図面に基づき本願考案の一実施例を説明する。 図1は、本願考案の一の実施例の内部構造説明図である。
【0015】 この実施例の圧縮空気式銃型玩具は、銃本体1と、銃身2と、スライド3と、 シリンダ4と、ピストン5とを備える。
【0016】 銃本体1は、銃身ガイド6と、握り部7とを備え、この握り部にはトリガー機 構8が設けられていると共に、弾aを収納したマガジン9が装着される。
【0017】 銃身ガイド6は円筒状をなすガイド本体61と、その基端側の下方に延設され た取り付け部62とからなり、この取り付け部62が銃本体1にピン63によっ て固定されている。
【0018】 握り部7のトリガー機構8は、トリガー81を指で引くことにより、ロック部 材82が下方に移動し、トリガー81から指を放すことにより、バネの作用によ って上昇するようにしたもので、従来のエアソフトガンに採用されているものを 適宜選択して用いればよい。
【0019】 この握り部7には、マガジン9が下端から挿入されるようになっている。図1 は、このマガジン9を装着完了時の5mm手前の状態を描いている。このマガジン 9には、その下端に弾押し用バネ91が設けられ、上端に、作動片93を有する 弾ストッパ92がピン94によって回動可能に設けられている。図2は、マガジ ン9の装着完了時の状態を描いたもので、作動片93が銃本体1に当接して、弾 ストッパ92が回動して、弾aの通路を開いた状態を示している。この弾ストッ パの回動により、弾押し用バネ91によって押された弾aが上昇し、図3に拡大 して示すように、銃本体1に設けられた弾出し穴11から上方に突出して、シリ ンダ4の下部に当接する。
【0020】 銃身2は、その中を弾aが通過して発射されるもので、銃身ガイド6内に収納 可能に配位されている。この銃身2の後端には、パッキン21が接続部材22を 介して接続されている。この接続部材22には、図3に示すように、シリンダピ ン摺動孔23が形成されると共に、板状の弾ストッパ24と、スライドストップ レバー25が形成されている。
【0021】 スライド3は、銃本体1及び銃身ガイド6に対して摺動可能に取り付けられて いる。図示は省略するが、この摺動ために、銃本体1とスライド3とに対応する レールが設けられ、このレールに設けられたストッパによって所定の長さ(この 実施例では37mm)の間を、スライド3が摺動する。このスライド3の先端部内 側と銃身ガイド6の突出部との間には、スライド復帰用バネ31が設けられ、ス ライド3は、スライド復帰用バネ31及び後述のピストンバネの弾性力に抗して 後方に摺動されるが、前方への復帰はスライド復帰用バネ31の弾性力のみによ ってなされるようになっている。
【0022】 シリンダ4は中空筒状をなし、スライド3の後端側の内部に固定されている。 シリンダ4の中空筒状部分の先端には、径の小さなノズル41が形成されている 。このノズル41の下方には、弾の押し上げ片42が、ノズル先端より前方に突 出するように形成されている。また、シリンダ4の先端には、保持部材43が延 設され、前述の銃身2の後端の接続部材22を包み込むように保持している。こ の保持部材43の下部にはシリンダピン44が設けられ、このシリンダピン44 は、前記シリンダピン摺動孔23内に摺動可能に配位されている。即ち、銃身2 はその後端の接続部材22とシリンダ4の保持部材との摩擦抵抗により共に摺動 するが、銃身2が固定されると、シリンダ4は前記シリンダピン摺動孔23の範 囲内で摺動し得るようになっている。
【0023】 シリンダ4の後端は解放されており、また、このシリンダ4の下部には、その 後端から前方に向けてピストン摺動用スリット45が形成されている。より詳し くは、このピストン摺動用スリット45は、次に述べるピストン5の摺動を円滑 に案内するためのものであり、図5に示す圧縮行程p2と加速行程p3との間の 境界線pから、シリンダ4の後端までの範囲で形成されている。この境界線pよ り前方側にはスリットが形成されておらず、シリンダ4は完全な中空筒状となり 、この区間で後述のピストン5により空気が圧縮されるものである。尚、前述の トリガー機構8のロック部材82も、このピストン摺動用スリット45を通って 出没するものである。
【0024】 次に、ピストン5は、シリンダ4内に摺動可能に配位され、その先端にはピス トンパッキン51が装着されている。ピストン5の後側にはピストンバネ52の 先端が装着され、このピストンバネ52の後端は、銃本体1に固定されたピスト ンバネ固定部12に固定されている。ピストン5の後端下部には、前述のトリガ ー機構8のロック部材82と係合する係合片53が突出形成されている。
【0025】 このエアーソフトガンは上記のような構成を有するものであり、次に、このエ アーソフトガンの使用状態を、図2から工程毎に順次説明する。尚、図1は、マ ガジン9の装着完了直前の状態を示すものであり、さらにマガジン9を上方に押 し込むことにより、その装着が完了する(図2)。
【0026】 この図2が、弾の発射のための初期状態を示すもので、銃本体1及びこれに固 定された銃身ガイド6を基準として、スライド3、スライド3に固定されたシリ ンダ4、銃身2、ピストン5は、次の位置関係にある。
【0027】
【表1】 スライド3・シリンダ4−前進位置 (銃身2に対しても前進位置) 銃身2−−−−−−−−前進位置 ピストン5−−−−−−−前進位置 (シリンダ4に対しても前進位置) ピストンバネ52−−−−伸長
【0028】 即ち、上記の全ての部材が前進した位置にあり、ピストンバネ52も伸長して いる。尚、前述のように、弾aは、図3に拡大して示すように、銃本体1に設け られた弾出し穴11から上方に突出して、シリンダ4の下部に当接している。
【0029】 次に、スライド3の上部を手で掴み、これを後方に摺動することにより、下記 に示す位置関係となる(図4)。
【0030】
【表2】 スライド3・シリンダ4−後退位置(37mm後退) (銃身に対しては12mm後退) 銃身2−−−−−−−−後退位置(25mm後退) ピストン5−−−−−−−後退位置(37mm) (シリンダに対しては前進位置) ピストンバネ52−−−−圧縮
【0031】 即ち、シリンダ4はスライド3に固定されており、これと共に後退する。また 、銃身2もスライド3及びシリンダ4と共に後退するが、銃身2のスライドスト ップレバー25が、銃身ガイド6に設けられたストッパ64に当接することによ り、銃身2の摺動は停止する。スライド3及びシリンダ4は、銃身2の停止後も 後退して、銃本体のレールに設けられたストッパ(図示せず)により停止するも のである。ピストン5は、シリンダ4の先端壁に押されて、これと共に後退し、 係合片53がトリガー機構8のロック部材82と係合してピストン5の固定がな される。また、この後退によりピストンバネ52は圧縮される。尚、弾aは、ス ライド3及びシリンダ4の後退長さと、銃身2の後退長さとの差によって生じた 両者間の間隙(詳しくは、弾ストッパ24と弾の押し上げ片42との間の間隙) に保持される。この弾aの動きに関しては、図6以降の図面を用いて、さらに詳 しく後述する。
【0032】 次に、スライド3の上部から手を離すと、スライド3の後退により圧縮された スライド復帰用バネ31の弾性力により前進し、下記に示す位置関係となる(図 5)。
【0033】
【表3】 スライド3・シリンダ4−前進位置 (銃身2に対しても前進位置) 銃身2−−−−−−−−前進位置 ピストン5−−−−−−−後退位置(37mm) (シリンダ4に対しても後退位置) ピストンバネ52−−−−圧縮
【0034】 即ち、スライド3の前進開始当初は、スライド3及びこれに固定されたシリン ダ4が前進するだけであるが、12mm前進した後は、シリンダピン44がシリン ダピン摺動孔23の前端に当接して、銃身2もスライド3及びシリンダ4と共に 前進する。このとき、ピストン5は、トリガー機構8によりロックされて前進し ない。尚、弾ストッパ24と弾の押し上げ片42との間の間隙に位置していた弾 aは、押し上げ片42の前進に伴い後ろ上方に押し上げられ、銃身2の後端のパ ッキン21内に保持される。
【0035】 最後に、トリガー81を引くと、トリガー機構8によるロックが解除され、ピ ストンバネ52の弾性力によりピストン5が前進して、弾aが発射され、各部材 は図2及び表1に示す初期状態に戻る。より詳しくは、図5に示すように、ピス トン5のストロークp1は、シリンダ4の後退長さ(この実施例では37mm)と 同一となるが、ピストン5の前進当初は空気の圧縮がなされない加速行程p3( この実施例では11.5mm)となっている。即ち、前述のピストン摺動用スリッ ト45から空気が逃げて、その分、ピストン5に充分な加速を与える。加速行程 p3後の圧縮行程p2(この実施例では22.5mm)により、空気が圧縮される 。そして、パッキン21による弾aの保持力より、空気圧が上回った際に、弾a がパッキン21より解放され、銃身2から弾が発射されるものである。
【0036】 ここで、弾aの押し上げのための構造についてより詳しく説明すると、前述し たように、銃身2の後端の接続部材22には、板状の弾ストッパ24が形成され ており、他方、ピストン先端下部には、押し上げ片42が形成されている。そし て、図4の要部拡大図である図6に示すように、押し上げ片42には、後方に向 かうに従い漸次高くなる後方向き斜面42aが形成されている。また、この実施 例では、図6を上から見た説明図である図7に示されるように、押し上げ片42 は左右一対設けられている。他方、板状の弾ストッパ24は1枚設けられており 、その厚みは、一対の押し上げ片42,42間の間隔よりも小さく、両者24, 42が接近した時に、一対の押し上げ片42,42間に弾ストッパ24が入り込 むようになっている。この弾ストッパ24の後端は、図6に示すように、垂直面 となっている。
【0037】 尚、この図4、図6の状態では、弾aは、弾ストッパ24と押し上げ片42と の間に位置すると共に、その上部が、弾押さえシリンダ先端に装着された弾押さ え46によって押さえられるようにして保持されている。この弾押さえ46は、 図8に示すように、断面逆U字状をなした弾性部材からなり、その下端寄りに設 けられた一対の押さえ片46a,46aによって、弾を押さえている。尚、弾a が上方に押し上げられると、弾押さえ46がその弾性によって横方向に拡がり、 一対の押さえ片46a,46a間を弾aが上へ通過し得るようになっている。
【0038】 尚、この弾を後に押し上げることができれば、弾ストッパ24と押し上げ片4 2の数を2枚対1枚にしたり、2枚対2枚にしたりする等、適宜その数は変更し 得る。また、その形状についても、弾が後方向き斜面42aに沿って後上方に押 し上げられるものであれば、その傾斜角度等の変更は可能である。弾押さえ46 は誤動作をなくすために設ける方が望ましいが、なくとも実施することは可能で ある。
【0039】 ここで、この弾の押し上げ行程について説明すると、前述したように、弾aは 、図4の状態から図5の状態に至る間に、言い換えれば、スライド3の前進中に 弾aは押し上げられて、パッキン21内に装着されるものである。前述したよう に、このスライド3の前進中に、銃身2に対してシリンダ4が相対的に接近する 。すると図9から図12に示すように、弾ストッパ24に対して押し上げ片42 が接近することにより、弾aを後方向き斜面42aに沿って後上方に押し上げる ようにし、最終的には、図5に示すように、ノズル41先端によって、パッキン 21内に弾を押し込むようにしたものである。
【0040】 この図9は弾の押し上げ開始状態を示し、スライド3、シリンダ4が図4の状 態から25mm前進(図2に示す初期位置より12mm後退した位置まで前進)して きた状態を描いたもので、スライド3、シリンダ4と銃身2との間隔は図4と同 一である。尚、図4から図9で25mm前進する間は、弾aは弾ストッパ24と押 し上げ片42とに挟まれた状態で25mm前進する。尚、この移動区間の下部は、 銃身ガイド6及び銃本体1の上面が位置すると共に、この上面にはスライドスト ップレバー25の摺動する細溝1a,6aが形成されているため、弾は、この細 溝1a,6aの上を円滑に前進する。図10は、スライド3、シリンダ4が図2 に示す初期位置より10mm後退した位置まで前進してきた状態を描いたもので、 スライド3、シリンダ4と銃身2との間隔は図4より2mm接近している。図11 は、スライド3、シリンダ4が図2に示す初期位置より8mm後退した位置まで前 進してきた状態を描いたもので、スライド3、シリンダ4と銃身2との間隔は図 4より4mm接近している。図12は、スライド3、シリンダ4が図2に示す初期 位置より5mm後退した位置まで前進してきた状態を描いたもので、スライド3、 シリンダ4と銃身2との間隔は図4より7mm接近している。
【0041】 このように、本願考案では、弾を後ろに押し上げることにより、短いノズル4 1でも弾をパッキン21内に押し込めることができるようになったものであり、 従来の弾を前に押し上げる構造に比して、ノズルを極端に短くすることができる ようになったものである。
【0042】 さらに、従来では、パッキン内にノズルを挿入して、パッキンの内周面とノズ ルの外周面との間でシールを行うようにしていたため、ノズルを長くして、パッ キン内に深く挿入し、充分な接触面積を確保する必要があった。これに対して、 実施例では、図3に示すように、シリンダ4の先端にノズル41の周囲に外周に 嵌合する環状部47が形成されている。この構造においては、ノズル41から空 気がパッキン内に吐出されると、パッキン21は内周側から径外方向に圧力が加 わり、膨張する。その結果、パッキン21の外周面は空気の圧力により環状部4 7の内周面に密着することになり、ノズルを短くしても、充分なシール性が得ら れるものである。
【0043】 尚、このシール構造は、先に説明した後方への弾の押し上げ機構と併用するこ とによって、ノズルを長さを短くすることに関して最大の効果を発揮し得るが、 従来例のような他の構造のものに採用しても良い。即ち、弾の装着機構の如何に 関わらず、パッキン21内への挿入するノズル41の長さが短くて足りるもので あるため、少なくともその分、ノズルの長さを短くすることができるという効果 を奏するものである。また、このパッキン21及び環状部47の形状については 、パッキン21の外周面と環状部47の内周面との間の密着が保たれることを条 件に適宜変更し得る。
【0044】 ここで、先に従来例として示したエアーソフトガンと、上記実施例のエアーソ フトガンとの数値を比較すると次の通りとなる。尚、実施例と従来例との外形や 全体の大きさ、トリガー機構の構造は同一である。
【0045】
【表4】 実施例 従来例 ピストンストロークp1 37mm 32mm ピストン圧縮行程p2 25.5mm 18mm ピストン加速行程p3 11.5mm 14mm 解放時のピストンバネの全長(B) 67.5mm 55mm 圧縮時のピストンバネの全長(b) 30.5mm 23mm ピストンバネの圧縮比(B/b) 2.213 2.391 シリンダ4内の前後寸法 76mm 64mm ノズル41の長さ 1.5mm 13.5mm 弾出し穴11とシリンダ4先端面との間の長さ 14mm 21.5mm
【0046】 本願考案では、弾aの押し上げのための構造を改良した結果、ノズルの長さを 極端に短くすることが可能となり、ピストンストローク(p1)、ピストン圧縮 行程(p2)を長くすることができると共に、シリンダ内の前後寸法も長くする ことができた。圧縮行程(p2)を長くすることができた結果、発射時の弾丸エ ネルギーを大きくすることができ(従来例の1.42倍)、発射速度も従来の1 .19倍(約20%増)とすることができた。尚、この圧縮行程の本願考案と従 来例との差は、弾出し穴11とシリンダ4先端面との間の長さ(より正確には、 図3に示す、弾出し穴11の端部から前進位置のシリンダ4の先端内面との間の 長さ)の本願考案と従来例との差(7.5mm)に一致する。シリンダ内の前後寸 法も長くすることができた結果、ピストンバネも長く動きの良いものを採用する ことが可能となり、ピスントバネの圧縮比も低くすることができる。この圧縮比 が高くなると、圧縮行程での反発力が低下して好ましくなく、2.3〜2.4が 限度であるとされている。さらに、ノズルを短いということは、圧縮空気が弾に 届くまでの長さを短くすることができたことを意味するものであり、この長さが 短い分、圧縮空気が効率良く弾に伝達される。また、ノズルが長い場合、加工強 度の面からノズルの内径を大きくすることが出来なかったが、ノズルを短くした 結果、その内径を大きくすることができ、この面からも圧縮空気の伝達効率を高 めることができたものである。
【0047】
以上、本願の第1の考案は、弾のパッキン内への装着構造の面から、ノズルの 長さを短くすることができ、且つ、その結果、ピストンストローク及び圧縮行程 を長くすることができるため、弾に与える発射エネルギーを大きくすることがで きた銃型玩具を提供することができたものである。 また、本願の第2の考案は、シリンダのノズルとパッキンとの間のシール性向 上の面から、ノズルの長さを短くすることができ、且つ、その結果、ピストンス トローク及び圧縮行程を長くすることができるため、弾に与える発射エネルギー を大きくすることができた銃型玩具を提供することができたものである。 このように、ノズルを短くすることが出来たことにより、銃全体の大きさや適 当な値にバネの圧縮比を保ったまま、弾の発射エネルギーを大きくして、その発 射速度を高めることができる圧縮空気式銃型玩具を提供することができたもので ある。
【図1】本願考案の一の実施例の全体を示す内部構造説
明図である。
明図である。
【図2】同実施例の内部構造説明図である。
【図3】図2の要部拡大図である。
【図4】同実施例の作動状態を示す内部構造説明図であ
る。
る。
【図5】同実施例の作動状態を示す内部構造説明図であ
る。
る。
【図6】図4の要部拡大図である。
【図7】同実施例の要部の内部構造を上方から見た状態
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図8】図6のVIII−VIII線にて切断した断面説明図で
ある。
ある。
【図9】同実施例の弾装着工程を示す内部構造説明図で
ある。
ある。
【図10】同実施例の弾装着工程を示す内部構造説明図
である。
である。
【図11】同実施例の弾装着工程を示す内部構造説明図
である。
である。
【図12】同実施例の弾装着工程を示す内部構造説明図
である。
である。
【図13】従来例の内部構造説明図である。
【図14】従来例の内部構造説明図である。
1 銃本体 2 銃身 4 シリンダ 5 ピストン 8 トリガー機構 12 ピストンバネ固定部 21 パッキン 24 弾ストッパ 41 ノズル 42 押し上げ部 42a 後方向き斜面 47 環状部 52 ピストンバネ a 弾
Claims (2)
- 【請求項1】 トリガー機構(8) を有する銃本体(1)
と、後端に筒状のパッキン(21)を備えた銃身(2) と、銃
本体(1) 及び銃身(2) に対して摺動可能に且つ銃身の後
方に配位されたシリンダ(4) と、シリンダ(4) の先端に
形成されシリンダ内の空気を吐出するノズル(41)と、シ
リンダ(4) 内に摺動可能に配位され先端方向に摺動する
ことによりノズル(41)から圧縮した空気を吐出せさるピ
ストン(5) と、ピストン(5) の後方に配位されピストン
を先端方向に付勢するピストンバネ(52)と、このピスト
ンバネを銃本体に対して固定するピストンバネ固定部(1
2)とを備え、ピストン(5) がトリガー機構(8) によりロ
ックされた後、シリンダ(4) が銃身(2) に相対的に接近
することにより、銃身(2) の後端下部とシリンダ(4) の
先端下部との間に配位された弾(a) が銃身の基端に設け
られた筒状のパッキン(21)内に装着され、トリガー機構
(8) によりピストン(5) のロックが解除されることによ
りパッキン(21)内の弾(a) が圧縮された空気によって銃
身より発射されるようにした圧縮空気式銃型玩具におい
て、 銃身(2) の後端下部に弾ストッパ(24)が設けられ、シリ
ンダ(4) の先端下部に押し上げ部(42)が設けられ、この
押し上げ部(42)が後方に向かうに従い漸次高くなる後方
向き斜面(42a) を有し、銃身(2) とシリンダ(4) とが相
対的に接近することにより、弾(a) が後方向き斜面(42
a) に沿って後上方に押し上げられるようにしたことを
特徴とする圧縮空気式銃型玩具。 - 【請求項2】 トリガー機構(8) を有する銃本体(1)
と、後端に筒状のパッキン(21)を備えた銃身(2) と、銃
本体(1) 及び銃身(2) に対して摺動可能に且つ銃身の後
方に配位されたシリンダ(4) と、シリンダ(4) の先端に
形成されシリンダ内の空気を吐出するノズル(41)と、シ
リンダ(4) 内に摺動可能に配位され先端方向に摺動する
ことによりノズル(41)から圧縮した空気を吐出せさるピ
ストン(5) と、ピストン(5) の後方に配位されピストン
を先端方向に付勢するピストンバネ(52)と、このピスト
ンバネを銃本体に対して固定するピストンバネ固定部(1
2)とを備え、ピストン(5) がトリガー機構(8) によりロ
ックされた後、シリンダ(4) が銃身(2) に相対的に接近
することにより、銃身(2) の後端下部とシリンダ(4) の
先端下部との間に配位された弾(a) が銃身の基端に設け
られた筒状のパッキン(21)内に装着され、トリガー機構
(8) によりピストン(5) のロックが解除されることによ
りパッキン(21)内の弾(a) が圧縮された空気によって銃
身より発射されるようにした圧縮空気式銃型玩具におい
て、 シリンダ(4) の先端に筒状のパッキン(21)内に挿入され
るノズル(41)が形成され、このノズル(41)の周囲に外周
に嵌合する環状部(47)が形成され、ノズルから吐出する
空気をパッキン(21)の外周面と環状部(47)の内周面との
間でシールするようにしたことを特徴とする圧縮空気式
銃型玩具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5476993U JPH09520U (ja) | 1993-09-14 | 1993-09-14 | 圧縮空気式銃型玩具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5476993U JPH09520U (ja) | 1993-09-14 | 1993-09-14 | 圧縮空気式銃型玩具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09520U true JPH09520U (ja) | 1997-10-07 |
Family
ID=12979983
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5476993U Pending JPH09520U (ja) | 1993-09-14 | 1993-09-14 | 圧縮空気式銃型玩具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09520U (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH038004U (ja) * | 1989-06-13 | 1991-01-25 |
-
1993
- 1993-09-14 JP JP5476993U patent/JPH09520U/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH038004U (ja) * | 1989-06-13 | 1991-01-25 |
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