JPH0952248A - インサート成形体およびその製法 - Google Patents

インサート成形体およびその製法

Info

Publication number
JPH0952248A
JPH0952248A JP23066395A JP23066395A JPH0952248A JP H0952248 A JPH0952248 A JP H0952248A JP 23066395 A JP23066395 A JP 23066395A JP 23066395 A JP23066395 A JP 23066395A JP H0952248 A JPH0952248 A JP H0952248A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insert
plate
molding
acid
molded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23066395A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Tanaka
研二 田中
Takeshi Motoi
健 元井
Yukio Iwataki
行雄 岩滝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IWATAKI GIKEN KK
Sansen KK
Eneos Corp
Original Assignee
IWATAKI GIKEN KK
Nippon Petrochemicals Co Ltd
Sansen KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IWATAKI GIKEN KK, Nippon Petrochemicals Co Ltd, Sansen KK filed Critical IWATAKI GIKEN KK
Priority to JP23066395A priority Critical patent/JPH0952248A/ja
Publication of JPH0952248A publication Critical patent/JPH0952248A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 互いに立体的またはほぼ垂直に位置するよう
な複数のインサート部材を具備し、一体成形されてなる
インサート成形体を提供する。 【構成】 並列する2枚以上の板状部92a,92b,
92cおよびこれらを連結する連結部90を備え、板状
部および連結部は熱可塑性樹脂により一体成形されたも
のであり、各板状部は一体成形時にインサートされた1
個以上のインサート部材93a,93b,93cを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属製のインサート部
材をインサートしたインサート成形体およびその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】電気・電子部品、OA機器部品、機械部
品、日用品等には、エンジニアリングプラスチックなど
の熱可塑性樹脂による射出成形体が広く使用されてい
る。そしてこれらの成形体は部品として使用されるとこ
ろから、部品同士の係合のための係合手段や配線の端子
などをインサート部材としてあらかじめこれら成形体に
埋め込んでおくと便利である。例えば、図9に示す例で
は、成形体72に対し、金属フレーム31がインサート
されている。このような目的の他、各種目的のために、
熱可塑性樹脂製成形体部品の射出成形による製造には、
インサート部材をインサートするいわゆるインサート成
形方法が広く採用されている。
【0003】しかるに従来のインサート成形による成形
体の構造は、複数のインサート部材をインサートする場
合、図7に示すように、成形体72の同一平面にインサ
ート部材73を埋め込むか、または図8に示すように、
段差面を有する成形体72のそれぞれの面にインサート
部材73を埋め込むなど、インサート部材は成形体の同
一面上にあるかまたはやや斜方向の段差面上にそれぞれ
存在する形態のものが多い。
【0004】すなわち、各一端が接続され並列する板状
体のそれぞれにインサート部材がインサートされ、した
がってインサート部材が立体的またはほぼ垂直方向に配
置された射出成形体は知られていない。
【0005】従来、このような構造をとる成形体の場合
には、各部分構造を別個に成形し、これを接着剤などの
適宜の接合手段により接合し、あるいはさらにこれら部
分構造をインサート部材としてインサート成形するなど
の方法により成形されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ディス
ク装置のアクチュエータを製造する場合を初めとして、
例えば並列する複数枚の板状構造を射出成形等により一
体成形し、各板上にブッシュなどの係合手段をインサー
ト部材として埋設する構造とするならば、磁気センサな
どの機能部材をブッシュを介して取り付けることが容易
かつ確実となり極めて有利である。
【0007】本発明の課題は、互いに立体的またはほぼ
垂直に位置するような複数のインサート部材を具備し、
一体成形されてなるインサート成形体を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の第1
は、並列する2枚以上の板状部およびこれらを連結する
連結部を備え、板状部および連結部は熱可塑性樹脂によ
り一体成形されたものであり、各板状部は一体成形時に
インサートされた1個以上のインサート部材を有するこ
とを特徴とする。
【0009】また、本発明の第2は、インサート部材は
貫通孔を有することを特徴とする。また、本発明の第3
は、インサート部材のうち、少なくとも2個のインサー
ト部材の有する貫通孔はほぼ同一形状でかつ中心軸が同
一軸上にあることを特徴とする。
【0010】また、本発明の第4は、並列する2枚以上
の板状部は、相互にほぼ平行に配列していることを特徴
とする。
【0011】また、本発明の第5は、ディスク記録装置
のアクチュエータに用いられることを特徴とする。
【0012】さらに、本発明の第6は、並列する2枚以
上の板状部およびこれらを連結する連結部を備え、板状
部および連結部は熱可塑性樹脂により一体成形されたも
のであり、各板状部は一体成形時にインサートされた1
個以上のインサート部材を有するインサート成形体を成
形するに際し、複数に分割された成形用の金型を順次所
定の分割部分ごとに別個に成形位置に位置させて各分割
部分ごとにその上に1個以上のインサート部材を配置す
ることにより、1個以上のインサート部材が一体成形時
に各板状部材にインサートされるようにすることを特徴
とする。
【0013】以下、本発明をさらに説明する。
【0014】本発明の熱可塑性樹脂は、熱可塑性合成樹
脂であれば特に限定されない。具体的には、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリブテン−1等のポリオレフィ
ン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹
脂、ナイロン6やナイロン66等の脂肪族ポリアミド系
樹脂およびポリフタルアミド等の芳香族ポリアミド系樹
脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエチレンテレフタレ
ートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系
樹脂、ポリオキシメチレン系樹脂、ポリフェニレンエー
テル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリサルホン系樹
脂、ポリエーテルサルホン系樹脂、ポリフェニレンサル
ファイド系樹脂、ポリケトン系樹脂、サーモトロピック
液晶ポリエステル樹脂、ポリアリレート系樹脂、ポリイ
ミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂、フッ素系樹脂等
が列挙できる。
【0015】しかしながら、これらのうちでも剛性が高
いところからいわゆるエンジニアリングプラスチック、
特に流動性が良好であり複数枚の板状構造を有するとい
うような複雑な成形体の射出成形が可能であるところか
らサーモトロピック液晶樹脂、さらにサーモトロピック
液晶ポリエステル樹脂が好適である。
【0016】ここでいうサーモトロピック液晶樹脂は、
溶融時に光学的異方性を示す熱可塑性である溶融可能な
ポリマーである。このように溶融時に光学的異方性を示
すポリマーは、溶融状態でポリマー分子鎖が規則的な平
行配列をとる性質を示す。光学的異方性溶融相の性質
は、直交偏光子を利用した通常の偏光検査法により確認
することができる。
【0017】例えば、液晶性ポリエステル、液晶性ポリ
エステルイミド等、具体的には(全)芳香族ポリエステ
ル、ポリエステルアミド、ポリエステルカーボネート等
が挙げられる。サーモトロピック液晶ポリエステル樹脂
には分子内にエステル結合を複数個含む限りポリエステ
ルの範疇に含まれる。さらに好ましいポリエステルは、
芳香族ポリエステルである。
【0018】本発明において用いられるサーモトロピッ
ク液晶ポリエステル樹脂には、一つの高分子鎖の一部が
異方性溶融相を形成するポリマーのセグメントで構成さ
れ、残りの部分が異方性溶融相を形成しないポリマーの
セグメントから構成されるポリマーも含まれる。また、
複数のサーモトロピック液晶ポリエステル樹脂を複合し
たものも含まれる。
【0019】サーモトロピック液晶ポリエステル樹脂を
構成するモノマーの代表例としては、 (a) 芳香族ジカ
ルボン酸の少なくとも1種、 (b) 芳香族ヒドロキシカ
ルボン酸系化合物の少なくとも1種、 (c) 芳香族ジオ
ール系化合物の少なくとも1種、 (d) (d1)芳香族ジ
チオール、 (d2)芳香族チオフェノ−ル、 (d3)芳香族
チオ−ルカルボン酸化合物の少なくとも1種、 (e) 芳
香族ヒドロキシアミン、芳香族ジアミン系化合物の少な
くとも1種、等が挙げられる。
【0020】これらは単独で構成される場合もあるが、
多くは(a)と(c)、(a)と(d)、(a),
(b)と(c)、(a),(b)と(e)、あるいは
(a),(b),(c)と(e)等の様に組合せて構成
される。
【0021】上記(a)芳香族ジカルボン酸系化合物と
しては、テレフタル酸、4,4′−ジフェニルジカルボ
ン酸、4,4′−トリフェニルジカルボン酸、2,6−
ナフタレンジカルボン酸、1,4−ナフタレンジカルボ
ン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルエ
ーテル−4,4′−ジカルボン酸、ジフェノキシエタン
−4,4′−ジカルボン酸、ジフェノキシブタン−4,
4′−ジカルボン酸、ジフェニルエタン−4,4′−ジ
カルボン酸、イソフタル酸、ジフェニルエ−テル−3,
3′−ジカルボン酸、ジフェノキシエタン−3,3′−
ジカルボン酸、ジフェニルエタン−3,3′−ジカルボ
ン酸、1,6−ナフタレンジカルボン酸のごとき芳香族
ジカルボン酸またはクロロテレフタル酸、ジクロロテレ
フタル酸、ブロモテレフタル酸、メチルテレフタル酸、
ジメチルテレフタル酸、エチルテレフタル酸、メトキシ
テレフタル酸、エトキシテレフタル酸等、上記芳香族ジ
カルボン酸のアルキル、アルコキシまたはハロゲン置換
体が挙げられる。
【0022】(b)芳香族ヒドロキシカルボン酸系化合
物としては、4−ヒドロキシ安息香酸、3−ヒドロキシ
安息香酸、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、6−ヒド
ロキシ−1−ナフトエ酸等の芳香族ヒドロキシカルボン
酸または3−メチル−4−ヒドロキシ安息香酸、3,5
−ジメチル−4−ヒドロキシ安息香酸、2,6−ジメチ
ル−4−ヒドロキシ安息香酸、3−メトキシ−4−ヒド
ロキシ安息香酸、3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシ
安息香酸、6−ヒドロキシ−5−メチル−2−ナフトエ
酸、6−ヒドロキシ−5−メトキシ−2−ナフトエ酸、
2−クロロ−4−ヒドロキシ安息香酸、3−クロロ−4
−ヒドロキシ安息香酸、2,3−ジクロロ−4−ヒドロ
キシ安息香酸、3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシ安息
香酸、2,5−ジクロロ−4−ヒドロキシ安息香酸、3
−ブロモ−4−ヒドロキシ安息香酸、6−ヒドロキシ−
5−クロロ−2−ナフトエ酸、6−ヒドロキシ−7−ク
ロロ−2−ナフトエ酸、6−ヒドロキシ−5,7−ジク
ロロ−2−ナフトエ酸等の芳香族ヒドロキシカルボン酸
のアルキル、アルコキシまたはハロゲン置換体が挙げら
れる。
【0023】(c)芳香族ジオールとしては、4,4′
−ジヒドロキシジフェニル、3,3′−ジヒドロキシジ
フェニル、4,4′−ジヒドロキシトリフェニル、ハイ
ドロキノン、レゾルシン、2,6−ナフタレンジオー
ル、4,4′−ジヒドロキシジフェニルエーテル、ビス
(4−ヒドロキシフェノキシ)エタン、3,3′−ジヒ
ドロキシジフェニルエ−テル、1,6−ナフタレンジオ
−ル、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン等の芳香族
ジオ−ルまたはクロロハイドロキノン、メチルハイドロ
キノン、t−ブチルハイドロキノン、フェニルハイドロ
キノン、メトキシハイドロキノン、フェノキシハイドロ
キノン、4−クロロレゾルシン、4−メチルレゾルシン
等の芳香族ジオ−ルのアルキル、アルコキシまたはハロ
ゲン置換体が挙げられる。
【0024】(d1 )芳香族ジチオールとしては、ベン
ゼン−1,4−ジチオ−ル、ベンゼン−1,3−ジチオ
−ル、2,6−ナフタレン−ジチオ−ル、2,7−ナフ
タレン−ジチオ−ル等が挙げられる。
【0025】(d2 )芳香族チオフェノールとしては、
4−メルカプトフエノ−ル、3−メルカプトフェノ−
ル、6−メルカプトフェノ−ル等が挙げられる。
【0026】(d3 )芳香族チオールカルボン酸として
は、4−メルカプト安息香酸、3−メルカプト安息香
酸、6−メルカプト−2−ナフトエ酸、7−メルカプト
−2−ナフトエ酸等が挙げられる。
【0027】(e)芳香族ヒドロキシアミン、芳香族ジ
アミン系化合物としては、4−アミノフェノ−ル、N−
メチル−4−アミノフェノール、1,4−フェニレンジ
アミン、N−メチル−1,4−フェニレンジアミン、
N,N′−ジメチル−1,4−フェニレンジアミン、3
−アミノフェノ−ル、3−メチル−4−アミノフェノ−
ル、2−クロロ−4−アミノフェノ−ル、4−アミノ−
1−ナフト−ル、4−アミノ−4′−ヒドロキシジフェ
ニル、4−アミノ−4′−ヒドロキシジフェニルエ−テ
ル、4−アミノ−4′−ヒドロキシジフェニルメタン、
4−アミノ−4′−ヒドロキシジフェニルスルフィド、
4、4′−ジアミノフェニルスルフィド(チオジアニリ
ン)、4,4′ジアミノジフェニルスルホン、2,5−
ジアミノトルエン、4,4′−エチレンジアニリン、
4,4′−ジアミノジフェノキシエタン、4,4′−ジ
アミノジフェニルメタン(メチレンジアニリン)、4,
4′−ジアミノジフェニルエ−テル(オキシジアニリ
ン)等が挙げられる。
【0028】本発明で用いるサーモトロピック液晶ポリ
エステル樹脂は、上記モノマーから溶融アシドリシス法
やスラリー重合法等の多様なエステル形成法等により製
造することができる。
【0029】分子量としては、本発明に用いるに好適な
サーモトロピック液晶ポリエステル樹脂のそれは、約2
000〜200000、好ましくは約4000〜100
000である。かかる分子量の測定は、例えば圧縮フィ
ルムについて赤外分光法により末端基を測定して求める
ことができる。また溶液形成を伴う一般的な測定法であ
るGPCによることもできる。
【0030】これらのモノマーから得られるサーモトロ
ピック液晶ポリエステル樹脂のうち下記一般式(1)で
表わされるモノマー単位を必須成分として含む(共)重
合体である芳香族ポリエステルが好ましい。該モノマー
単位は約30モル%以上含むものが好ましい。より好ま
しくは、約50モル%以上含むものである。
【0031】
【化1】 本発明の特に好ましい芳香族ポリエステルは、p−ヒド
ロキシ安息香酸、フタル酸およびビフェノールの3種の
化合物からそれぞれ誘導される構造の繰返し単位を有す
る下記式(2)で表わされるコポリエステルである。こ
の下記式(2)で表されるコポリエステルのビフェノー
ルから誘導される構造の繰り返し単位は、その一部また
は全部をジヒドロキシベンゼンから誘導される繰り返し
単位で置換されたコポリエステルであることもできる。
p−ヒドロキシ安息香酸およびヒドロキシナフタリンカ
ルボン酸の2種の化合物からそれぞれ誘導される構造の
繰返し単位を有する下記式(3)で表わされるコポリエ
ステルである。
【0032】
【化2】
【0033】
【化3】 本発明で用いるサーモトロピック液晶ポリエステル樹脂
は単独でも、またそれら2種以上を混合しても使用する
ことができる。
【0034】これらの合成樹脂は2種類以上をあるいは
ゴム等の他のポリマーを混合して用いることができる。
この際各成分の相溶性を向上させるため相溶化剤を用い
ることが好ましい。またこれら合成樹脂を化学的に変性
して用いることもできる。
【0035】上記合成樹脂には目的に応じて種々の添加
物を配合することができる。これには無機、有機充填剤
(ガラス繊維、炭素繊維、タルク、マイカ、炭酸カルシ
ウム、クレー、硫酸カルシウム、水酸化マグネシウム、
シリカ、アルミナ、硫酸バリウム、酸化チタン、酸化亜
鉛、酸化鉄、フェライト、硫化モリブデン、黒鉛、木
粉、各種ウィスカー、金属粉、ガラス状炭素等)、各種
安定剤(酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、金属不
活性化剤等)、顔料、染料、可塑剤、オイル、滑剤、造
核剤、帯電防止剤、難燃剤等が挙げられる。
【0036】特に無機充填剤の配合量は、90重量%以
下、好ましくは80重量%以下、1重量%以上である。
無機充填剤を配合することにより、サーモトロピック液
晶樹脂を用いて成形してなる本発明の射出成形品は、表
面状態が良好で好ましい。そのほか、上記の無機充填剤
が配合されたものは、剛性、強度、耐熱性等が向上し寸
法精度がよくなる。
【0037】インサート成形は常法による射出成形によ
り行い、その際の条件としてはサーモトロピック液晶樹
脂による場合、具体的にはたとえば樹脂温200〜42
0℃、金型温度60〜170℃、より好ましくは60〜
130℃、射出圧力100〜3000kg/cm2、射
出速度5〜1000mm/secの範囲から適宜に選択
できる。
【0038】インサート部材の例は、具体的には電線の
接続用端子、同種または異種の部品同士の係合手段とし
てのナット、ボルト、ブッシュなどが例示される。部材
をインサートすることにより、接着剤を用いて接着する
ことによりこれら部材を部品に装着する場合よりも、確
実かつ強固に装着できる。なぜならば、一般にプラスチ
ック同士あるいはこれと他の材料との接着においては充
分なる接着強度のものが得られ難いからである。また、
たとえ一応は接着が可能であるとしても、アクチュエー
タを初めとする寸法精度の正確さを必要とする精密部品
などでは、成形体本体の樹脂と接着剤自体の熱膨張係数
の相違等により寸法変化や変形をきたし易く、甚だしい
場合には長期使用においては接着不良の原因ともなる。
【0039】貫通孔を有するインサート部材の例は、ナ
ットやブッシュなどである。この貫通孔を介して、適宜
の別の係合部材(鳩目)を用い、磁気センサなどの機能
部材などの異種の部品を容易かつ確実にインサート成形
体に係合または接合することができる。
【0040】アクチュエータでは、アームの各アーム部
(本願明細書において羽根ともいうことがある。)に取
り付けるセンサはアクチュエータ中心から正確に同一距
離に位置するのが好ましく、本発明の成形体は、複数の
インサート部材の貫通孔が、ほぼ同一形状で、貫通孔の
中心軸が同軸上にある。これにより、磁気センサ等の複
数の機能部材がアクチュエータ中心から正確に同一距離
に位置することが可能となる。
【0041】
【作用】本発明のインサート成形体は、図1に示される
ように、並列する2枚以上の板状部92a〜92cおよ
びこれらを連結する連結部90を備え、各板状部は1個
以上のインサート部材93a〜93cを有するが、板状
部および連結部は熱可塑性樹脂により一体成形されたも
のであるため、また、成形時にインサート部材もインサ
ートされるため、各板状部や連結部を別個に成形する必
要がなく、少ない工程で製造されるとともに、各板状部
間あるいは各インサート部材間の寸法精度は高い。イン
サート部材は、例えば、複数に分割された成形用の金型
を順次所定の分割部分ごとに別個に成形位置に位置させ
て各分割部分ごとにその上に配置することにより、一体
成形時に各板状部材にインサートされる。
【0042】本発明のインサート成形体は、配線接続用
端子や係合手段を装着することが必要な各種電気・電子
部品、OA機器部品、機械部品、日用品等のエンジニア
リングプラスチックスなどの熱可塑性樹脂製射出成形体
として有用である。
【0043】また、本発明のインサート成形体は、各板
状部分にブッシュなどの係合手段をインサート部材とし
て配置して射出成形等により一体成形することにより、
磁気センサ等の機能部材がブッシュを介して容易かつ確
実に取り付けられる。
【0044】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。図2は、本発明の一実施例に係るアームの平面図で
あり、図3は図2のAA線断面図である。これらの図に
おいて、1は図示しない磁気ディスク装置のアクチュエ
ータに使用されるアームであって、複数のアーム部2
(2a〜2c)を有し、樹脂により一体成形したもので
ある。各アーム部2は、先端部分に、図示しないヘッド
サスペンションを取り付けるための、一体成形された、
貫通穴を有するブッシュ状の金属部材3a〜3cを有す
る。また、アーム1はその回転軸が通る軸穴6を有す
る。
【0045】アーム1は熱可塑性樹脂で射出成形するこ
とにより一体成形される。熱可塑性樹脂としては、パラ
ヒドロキシ安息香酸、テレフタル酸、イソフタル酸およ
びビフェノールからそれぞれ誘導される繰返単位を有す
るサーモトロピック液晶コポリエステル(偏光顕微鏡に
よる観察で溶融時光学的異方性を示すことを確認した。
また、DSCによる融点は360℃であった。)100
重量部に炭素繊維(アスペクト比4)30重量部を配合
してなる樹脂組成物を用いた。
【0046】図5は、図3の断面図に相当する断面の、
射出成形用の金型の、部分的な断面図である。図6は、
図5のAA線における断面図である。金型は、これらの
図に示すように、金型部分11〜17により構成され
る。金型部分11は、穴6および9の内壁をかたどる縦
方向のピン(不図示)や、金属部材3a〜3cを配置す
るためのピン18を有する。金型部分17は、スプール
4およびゲート5(いずれも図示せず)に対応する部分
であって、図2のAA線に沿って分割されている。図5
においては、その一方の部分のみが現れているが、他方
の部分と組み合わせることにより、スプール19および
ゲート20を構成するものである。金型部分12,13
および14,15もそれぞれ、図2のAA線に沿って金
型部分12と13および金型部分14と15とに分割さ
れている。
【0047】射出成形に際しては、まず、金属部材3a
をピン18に挿入し、ピン18の下端に配置する。次
に、金型部分12および13を図6で見て左右の方向か
ら金型部分11および金属部材3a上に配置する。次
に、金属部材3bをピン18に挿入し、金型部分12お
よび13上に配置する。次に、金型部分14および15
を同様に金属部材12および13ならびに金属部材3b
上に配置する。次に、金属部材3cをピン18に挿入
し、金型部分14および15上に配置する。そして、金
型部分16をピン18に挿入するとともに、金型部分1
4および15ならびに金属部材3c上に配置する。そし
て最後に、2分割された金型部分17の各分割部分を対
向させ、そのゲート20部分を、他の金型部分11〜1
6の先端部分に挿入して配置することにより、金型の組
立を完了する。
【0048】射出成形を行なうために、このようにして
組み立てた金型のスプール19および各ゲート20を介
して、溶融した樹脂を射出すると、樹脂は、各ゲート2
0から軸穴6部分の方へ流れ、そして、軸穴6部分の両
側へ回り込むことにより充填が完了する。樹脂が固化し
たら、樹脂から金型を金型部分16、14,15、1
2,13、11、17の順で解放することにより脱型
し、各スプール4および各ゲート5を切り離すことによ
り、アームを得ることができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、並
列する2以上、好ましくは3以上の板状部にそれぞれ1
個以上のインサート部材をインサートし熱可塑性樹脂に
より一体成形したため、立体的に配置するインサート部
材がインサートされた各板状部間の寸法精度が高い射出
成形体を少ない工程で提供することができる。
【0050】また、本発明のインサート成形体は、複数
枚の羽根(板状部)で構成されるアームを具備してなる
ディスク記録装置のアクチュエータ等として有用であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のインサート成形品の構成を示す図で
ある。
【図2】 本発明の一実施例に係るアームの平面図であ
る。
【図3】 図2のAA線断面図である。
【図4】 従来のアクチュエータの側面図である。
【図5】 図3の断面図に相当する、射出成形用の金型
の、部分的な断面図である。
【図6】 図5のAA線における断面図である。
【図7】 従来のインサート成形品の斜視図である。
【図8】 従来のインサート成形品の他の例を示す斜視
図である。
【図9】 金属フレームをインサートした従来例を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1:アーム、2:アーム部、3a〜3c:金属部材、
6,9:穴、7,8:凸状部、11〜17:金型部分、
18:ピン、19:スプルー、20:ゲート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 元井 健 群馬県太田市下小林町242 (72)発明者 岩滝 行雄 東京都大田区東雪谷四丁目17番12号

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並列する2枚以上の板状部およびこれら
    を連結する連結部を備え、板状部および連結部は熱可塑
    性樹脂により一体成形されたものであり、各板状部は一
    体成形時にインサートされた1個以上のインサート部材
    を有することを特徴とするインサート成形体。
  2. 【請求項2】 前記インサート部材は貫通孔を有するこ
    とを特徴とする請求項1記載のインサート成形体。
  3. 【請求項3】 前記インサート部材のうち、少なくとも
    2個のインサート部材の有する貫通孔はほぼ同一形状で
    かつ中心軸が同一軸上にあることを特徴とする請求項2
    記載のインサート成形体。
  4. 【請求項4】 前記並列する2枚以上の板状部は、相互
    にほぼ平行に配列していることを特徴とする請求項1〜
    3記載のインサート成形体。
  5. 【請求項5】 ディスク記録装置のアクチュエータに用
    いられることを特徴とする請求項1〜4記載のインサー
    ト成形体。
  6. 【請求項6】 並列する2枚以上の板状部およびこれら
    を連結する連結部を備え、板状部および連結部は熱可塑
    性樹脂により一体成形されたものであり、各板状部は一
    体成形時にインサートされた1個以上のインサート部材
    を有するインサート成形体を成形するに際し、複数に分
    割された成形用の金型を順次所定の分割部分ごとに別個
    に成形位置に位置させて各分割部分ごとにその上に前記
    1個以上のインサート部材を配置することにより、前記
    1個以上のインサート部材が一体成形時に各板状部材に
    インサートされるようにすることを特徴とするインサー
    ト成形体の製造方法。
JP23066395A 1995-08-17 1995-08-17 インサート成形体およびその製法 Pending JPH0952248A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23066395A JPH0952248A (ja) 1995-08-17 1995-08-17 インサート成形体およびその製法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23066395A JPH0952248A (ja) 1995-08-17 1995-08-17 インサート成形体およびその製法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0952248A true JPH0952248A (ja) 1997-02-25

Family

ID=16911351

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23066395A Pending JPH0952248A (ja) 1995-08-17 1995-08-17 インサート成形体およびその製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0952248A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016159408A1 (ko) * 2015-03-31 2016-10-06 대우전자부품(주) 사출성형 방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016159408A1 (ko) * 2015-03-31 2016-10-06 대우전자부품(주) 사출성형 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0264290B1 (en) Composition for injection moulding
JP3422424B2 (ja) 射出成形方法、射出成形体および射出成形用金型
JPH0952248A (ja) インサート成形体およびその製法
JP3501241B2 (ja) サーモトロピック液晶ポリマーフィルムおよびその製造方法
JP2632803B2 (ja) 電動機ローター
JPH08336854A (ja) ディスク装置のアクチュエータ、そのアームおよびその製造方法
EP0771001A1 (en) Actuator of disk apparatus, intermediate product of its arm, and their production method
JPH07241878A (ja) 筒状体の射出成形方法およびそのための金型
JPH08339918A (ja) ディスク装置のアクチュエータおよびその製造方法
JPH06231947A (ja) スイング型アクチュエーター
JPH08306141A (ja) ディスク装置のアーム及びその製造方法並びにアームに使用し得る構造体
JP3410253B2 (ja) 射出成形材料
JP2579742B2 (ja) 射出成型用組成物
JP3405416B2 (ja) 筒状物および筒状物の精密射出成形法
JP3646829B2 (ja) 射出成形品の製造方法
JP3334756B2 (ja) 射出成形方法
GB2190094A (en) Optical pick-up
JP3637992B2 (ja) ヘッド位置決め装置用部材の製造方法
JPH08309785A (ja) 補強された筒状積層体およびその製法
JP2660547B2 (ja) サーモトロピック液晶ポリマーのインサート成形法
JPH07135762A (ja) ディスク装置のアクチュエーター
EP0637039B1 (en) Actuator for disk unit
JPH07274470A (ja) ディスク装置のアクチュエーターの製造方法
JPH1092635A (ja) ディスク装置のアクチュエータに使用される一体アームの中間製品、およびその一体アームの製造方法
JPH09237475A (ja) ディスク装置のアクチュエータ、そのアームの中間製品、ならびにアームおよびアクチュエータの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040114