JPH0952487A - 筆記具 - Google Patents

筆記具

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JPH0952487A
JPH0952487A JP8131713A JP13171396A JPH0952487A JP H0952487 A JPH0952487 A JP H0952487A JP 8131713 A JP8131713 A JP 8131713A JP 13171396 A JP13171396 A JP 13171396A JP H0952487 A JPH0952487 A JP H0952487A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 筆記用の中芯とこの中芯が貫通される先部材
とのがたつきが防止された筆記具を提供することを目的
とする。 【構成】 筆記用の中芯11と、この筆記用の中芯が内
挿される筆軸12と、この筆軸の先端に装着されるとと
もに、前記筆記用の中芯の先端部が貫通させられて外部
へ突出させられる貫通孔13aが形成された先部材13
とを備え、前記先部材の内部には、前記先部材と筆軸と
に挟み込まれることにより、前記先部材によってその径
方向内側へ向けて弾性変形させられて、前記中芯へ圧接
させられる固定部材14が設けられていることを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、筆記具に係わり、特
に、筆記用の中芯が中空状の筆軸内に装着された構成を
有する筆記具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、筆記具として、筆記用の中芯が中
空状の筆軸内に装着された構成を有する筆記具が知られ
ており、この種の筆記具は、主に、図11に示す構成と
なされている。
【0003】詳述すれば、図11において符号1で示す
筆記具は、インキ等をボールの回転によって筆記面へ付
着させるようにしたいわゆるボールペンであり、筆記用
の中芯2と、この中芯2が内挿される中空状の筆軸3
と、この筆軸3の後端部に螺着される後部キャップ4
と、前記軸筆3の先端部に螺着される先部材5とによっ
て構成されている。
【0004】そして、前記中芯2は、インキが充填され
たインキ収納管6と、このインキ収納管6の先端部に取
り付けられ、インキ導出用のボール7が回転自在に装着
されたチップ8とによって構成され、前記インキ収納管
6は、主に合成樹脂によって形成され、また、前記チッ
プ8は金属あるいは合成樹脂によって形成されている。
【0005】また、前記後部キャップ4には、前記イン
キ収納管6の後端部が嵌着させられることにより、前記
中芯2が固定される中芯保持孔4aが形成され、さら
に、前記先部材5は、先細りとなる漏斗状に形成されて
いるとともに、その先端部には、前記筆軸3内に保持さ
れた状態にある中芯2のチップ8が貫通させられて、そ
の先端部分が外部へ突出させられる貫通孔5aが形成さ
れている。
【0006】そして、このような筆記具1は、中芯2に
充填されているインキを使い切った場合、使用済みの中
芯2を取り替えることによって再使用可能であることか
ら、経済的な利点が大きく、また、油性インキのみなら
ず水溶性インキやこの水溶性インキを改良した剪断性減
粘インキ等、多種多様なインキを用いた筆記具へ適用さ
れている。
【0007】一方、このような筆記具1においては、筆
記時の筆圧の軸線方向成分が、前記チップ8およびイン
キ収納管7を介して前記後部キャップ4に支持され、ま
た、軸線と直交する成分が、前記チップ8と貫通孔5a
の内壁との当接により前記先部材5に支持されて、筆記
が行なわれるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の筆記具1においては、つぎのような改善すべき問
題点が残されている。
【0009】すなわち、前記筆記具1においては、前記
先部材5の先端部分に貫通孔5aを形成して、この貫通
孔5aを介して、中芯2のチップ8の先端を先部材5の
外部へ突出させるようにしているが、このチップ8の挿
通を確実に行なうために、前記貫通孔5aやチップ8の
製造時における寸法のばらつき等を考慮して、前記貫通
孔5aの内径をチップ8の外径よりも若干大きくしてお
り、これに起因して、前記貫通孔5aの内面とチップ8
の外面との間に、図11に示すように隙間gが形成さ
れ、この隙間gの存在によりチップ8ががたついてしま
うといった問題点である。
【0010】そして、このように、チップ8が先部材5
内においてがたつくと、筆記や持ち運びの際に、チップ
8が貫通孔5aの内壁に衝突させられることによって異
音が発生したり、あるいは、筆記時のチップ8のぐらつ
きにより筆跡が乱れてしまうといった不具合が発生す
る。
【0011】本発明は、前述した従来の問題点に鑑みて
なされたもので、筆記用の中芯とこの中芯が貫通される
先部材とのがたつきが防止された筆記具を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の筆記具は、前述した目的を達成するために、筆記用の
中芯と、この筆記用の中芯が内挿される筆軸と、この筆
軸の先端に装着されるとともに、前記筆記用の中芯の先
端部が貫通させられて外部へ突出させられる貫通孔が形
成された先部材とを備え、前記先部材の内部には、前記
先部材と筆軸とに挟み込まれることにより、前記先部材
によってその径方向内側へ向けて弾性変形させられて、
前記中芯へ圧接させられる固定部材が設けられているこ
とを特徴とする。
【0013】本発明の請求項2に記載の筆記具は、請求
項1における前記先部材には、前記貫通孔に連続しかつ
先部材の後方に行くにしたがい漸次拡径する円錐状の空
間が形成され、前記固定部材が、前記先部材の空間の大
径部に、その軸方向に移動自在に配設されるとともに、
前記筆軸の先端に当接させられる環状の基部と、この基
部から前記先部材の貫通孔へ向けて延設され、前記先部
材の内面に沿って弾性変形させられることにより、前記
先部材と中芯との間に圧入される挟持部とによって形成
されていることを特徴とする。
【0014】本発明の請求項3に記載の筆記具は、請求
項2における前記挟持部の先端部が、前記先部材の貫通
孔の内面とこの貫通孔に嵌合させられる筆記用の中芯と
の隙間から外部へ突出させられているとともに、その突
出させられた部分の外周部に、前記先部材の先端部外面
に係合させられる係合段部が形成されていることを特徴
とする。
【0015】また、本発明の請求項4に記載の筆記具
は、請求項2または請求項3における前記挟持部が、周
方向に沿って複数に分割されていることを特徴とする。
【0016】さらに、本発明の請求項5に記載の筆記具
は、請求項1ないし請求項4において、固定部材の筆軸
との当接部に、この筆軸の長さ方向に弾性変形可能な伸
縮部が形成されていることを特徴とする。
【0017】
【作用】本発明の請求項1に記載の筆記具によれば、中
芯を筆軸内に装着した後に、この筆軸の先端部に先部材
を位置合わせし、ついで、この先部材に形成されている
貫通孔内に前記中芯を挿入しつつ、この先部材を筆軸に
軸方向に沿って装着することにより組み上げられる。
【0018】そして、前記先部材の筆軸への装着によっ
て、前記先部材内に装着されている固定部材が、前記先
部材と筆軸とによって挟持されることにより、先部材の
内面によって、先部材の中心部へ向けて弾性変形させら
れて、その中心部に配置されている中芯へ圧接させられ
る。
【0019】これによって、先部材と中芯とが固定部材
を介して一体化されて、この中芯のがたつきが防止され
る。
【0020】本発明の請求項2に記載の筆記具によれ
ば、先部材を筆軸の先端部へ装着することにより、この
先部材とともに固定部材が前記筆軸の先端面へ向けて移
動させられる。
【0021】そして、さらなる先部材と筆軸との相対移
動により、固定部材の基部が筆軸の先端に当接させられ
て、この固定部材の移動が停止された後に、前記先部材
の内面に当接させられている挟持部が、前記先部材の先
細り状に円錐状に形成された内面によって、先部材の中
心部へ向けて弾性変形させられる。
【0022】これによって、前記中芯が、挟持部によっ
て周方向から挟持固定されることとなり、この中芯と先
部材とが、周方向において均一に固定される。
【0023】また、本発明の請求項3に記載の筆記具に
よれば、固定部材の挟持部の先端部が、先部材の貫通孔
から外部へ突出させられているとともに、その突出部分
に、前記先部材の先端面に係合する係合段部が設けられ
ていることにより、先部材を筆軸から取り外した状態に
おいて、前記係合段部と先部材との係合により、固定部
材の先部材からの離脱が阻止される。
【0024】これによって、たとえば、中芯を交換する
場合等において、先部材を筆軸から取り外しても、この
先部材と固定部材とが一体的に取り扱われ、固定部材の
紛失が防止されるとともに、再装着の操作が簡素化され
る。
【0025】また、本発明請求項4に記載の筆記具によ
れば、固定部材の挟持部が周方向に複数に分割されてい
ることにより、この挟持部の中芯に向かう変形が容易と
なり、これによって挟持部による中芯の固定が一層確実
に行なわれる。
【0026】さらに、本発明の請求項5に記載の筆記具
によれば、固定部材が先部材と筆軸との間に挟持された
際に、これらの固定部材や先部材の寸法にばらつきがあ
ったとしても、固定部材に設けられている伸縮部が弾性
変形させられることにより、前述した寸法のばらつきが
吸収される。
【0027】したがって、前記固定部材の軸方向の長さ
を設計値よりも若干大きく形成しておくことにより、固
定部材と中芯との接触が確実に得られるとともに、先部
材と筆軸との嵌合位置が一定となされる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図1ない
し図3、および、図5、図6に基づき説明する。なお、
以下の説明中、図11に示す従来例と共通する部分につ
いては同一符号を用いて説明を簡略化する。
【0029】図1において符号10は、本実施例に係わ
る筆記具を示し、この筆記具10は、筆記用の中芯11
と、この筆記用の中芯11が内挿される筆軸12と、こ
の筆軸12の先端に装着されるとともに、前記筆記用の
中芯11の先端部が貫通させられて外部へ突出させられ
る貫通孔13aが形成された(図5および図6参照)先
部材13とを備え、前記先部材13の内部には、この先
部材13と前記筆軸12とに挟み込まれることにより、
前記先部材13によってその径方向内側へ向けて弾性変
形させられて、前記中芯11へ圧接させられる固定部材
14が設けられた概略構成となっている。
【0030】ついでこれらの詳細について説明すれば、
前記中芯11は、インキ収納管6と、このインキ収納管
6の先端に接続され、インキ導出用のボール7が装着さ
れたチップ8とによって構成されており、前記筆軸12
内に挿入されるとともに、その後端部が、前記筆軸12
の後端に螺着されている後部キャップ4内に嵌合させら
れることによって、前記筆軸12に、軸方向の位置決め
がなされた状態で仮保持されている。
【0031】前記先部材13は、先端が小径となされた
略漏斗状に形成されており、その後部の大径部におい
て、前記筆軸12の先端部に螺子15を介して螺着さ
れ、その内部に、前記固定部材14が軸方向に移動自在
に装着されている。
【0032】この固定部材14は、合成樹脂等の弾性材
料によって形成され、本実施例においては、図1に示す
ように、前記先部材13の貫通孔13aの内径よりも大
きな外径を有する環状の基部14aと、図1および図2
に示すように、この基部14aの一端部から軸方向に沿
って突設された挟持部14bとによって構成されてお
り、この挟持部14bは、図3に示すように、前記基部
14aの周方向に間隔をおいて4箇所に設けられてい
る。
【0033】また、これらの挟持部14bの先端部に
は、軸直角方向外方へ向かって突出する係合突起14c
が一体に形成されており、この係合突起14cの、前記
基部14a側の面が、図5に示すように、前記先部材1
3の先端面に係合させられる係合段部14dとなされて
いる。
【0034】さらに、本実施例においては、前記基部1
4aの、前記筆軸12の先端面に対向させられる部分
が、前記筆軸12へ向かうにしたがって薄肉となるよう
にテーパー状に形成されて、弾性変形可能な伸縮部14
eとなされている。
【0035】そして、前記固定部材14は、前記先部材
13が筆軸12に対して所定位置まで螺合させられ、か
つ、前記各挟持部14bが先部材13によって前記中芯
11へ所定圧力で圧接させられる位置に位置させられた
状態において、前記基部14aの筆軸12と対向する端
部が、この筆軸12の先端面よりも筆軸12の後方側へ
所定長さ入り込むような寸法に設定されており、この重
複した寸法分が、前記基部14aの伸縮部14eの弾性
変形によって吸収されるようになっている。
【0036】ついで、このように構成された本実施例の
筆記具10の組み立て方法について説明する。
【0037】まず、筆軸12の後端部に後部キャップ4
を取り付け、この筆軸12の先端開口から中芯11を、
その後部側から挿入して、この中芯11の後端部を前記
後部キャップ4の中芯保持孔4a内へ嵌合することによ
って、中芯11を筆軸12に仮固定する。
【0038】また、先部材13の後部開口から固定部材
14を、その挟持部14b側から挿入し、各挟持部14
bの先端に設けられている係合突起14cを、前記先部
材13の貫通孔13aから先部材13の前方へ突出させ
た状態とする。
【0039】このような固定部材14の装着操作に際し
て、前記各挟持部14bは、その先端の係合突起14c
が先部材13の内面を摺動させられることにより、この
内面によって径方向内方へ向けて傾動させられ、前記係
合突起14cが、前記先部材13の外方へ突出させられ
た時点で、自らの弾性力により、径方向外方へ向けて変
形させられる。
【0040】このとき、各挟持部14bの外周面が、各
挟持部14bの弾性力によって先部材13の貫通孔13
aの内面へ当接させられ、かつ、各挟持部14bの係合
段部14dが前記先部材13の先端面へ対向させられた
状態となされており、前記固定部材14が先部材13か
ら離脱する方向に移動させられた際に、前記係合段部1
4dと先部材13の先端面とが当接させられることによ
り、その離脱が防止されるようになっている。
【0041】ついで、このように固定部材14が装着さ
れた先部材13を、中芯11が装着されている筆軸12
の先端に位置合わせするとともに、筆軸12の先端から
突出させられている中芯11を固定部材14に挿入しつ
つ、前記先部材13を螺子15を介して筆軸12へ螺合
することによって、図1に示すように、本実施例の筆記
具10が組み上げられる。
【0042】そして、前記先部材13を筆軸12へ螺合
する際に、その初期段階においては、図5に示すよう
に、固定部材14の基部14aは筆軸12の先端面から
離間させられており、先部材13の螺合の進行に伴っ
て、この先部材13とともに前記固定部材14が筆軸1
2の先端面へ向けて移動させられるが、この時点におい
て、前記固定部材14の各挟持部14bが、先部材13
の貫通孔13aの内面へ当接させられて、これらの挟持
部14bの間が大きく開放されていることにより、この
固定部材14内に挿入される中芯11の先端部が、前記
各挟持部14b間を通って、前記先部材13の先端から
外部へ突出させられる。
【0043】このような状態から前記先部材13の螺合
を進めると、先部材とともに移動させられている固定部
材14の基部14aが筆軸の先端面に当接させられるこ
とにより、この固定部材14の移動が停止させられる
が、さらなる先部材13の螺合の進行により、この先部
材13が固定部材14の基部14aへ向けて相対移動さ
せられる。
【0044】ここで、前記先部材13の貫通孔13aの
内径が、前記固定部材14の基部14aの外径よりも小
さく形成されていることから、前述した先部材13と固
定部材14との相対移動により、この先部材13の貫通
孔13aの内面によって、前記各挟持部14bが、その
先端部が径方向内方へ向かうように傾動させられて、そ
の内側に位置させられている中芯11の外面に圧接させ
られる。
【0045】これによって、図6に示すように、前記中
芯11が、複数の挟持部14bによって挟持されること
により、前記先部材13へ固定される。したがって、中
芯11と先部材13との間のがたつきがなくなり、搬送
時や筆記時の中芯11と先部材13との衝突による異音
の発生が防止されるとともに、筆記時におけるぐらつき
がなくなり、筆跡の乱れが防止される。
【0046】そして、前記先部材13によって傾動させ
られる挟持部14bの傾動量は、先部材13と固定部材
14との軸方向の相対移動量に比例して連続的に変化さ
せられることから、前記中芯11(チップ8)や先部材
13あるいは固定部材14の寸法にばらつきがある場合
においても、これらのばらつきを吸収して中芯11の挟
持・固定が確実に行なわれる。
【0047】しかも、本実施例においては、中芯11の
挟持が4個の挟持部14bによって行なわれていること
により、この中芯11に対する挟持力が、中芯11の周
面に均一に作用させられ、この点からも中芯11の固定
が確実かつ安定して行なわれる。
【0048】また、本実施例においては、各挟持部14
bの先端に設けられている係合突起14cと先部材13
の先端面との係合により、この固定部材14の先部材1
3からの離脱が防止されていることから、中芯11を交
換する場合等において、先部材13を筆軸12から取り
外しても、前記固定部材14を紛失するようなことはな
く、また、これらが一体的に取り扱われることから、先
部材13の脱着操作が簡便に行なわれる。
【0049】一方、前記固定部材14を、前記先部材1
3が筆軸12に対して所定位置まで螺合させられ、か
つ、前記各挟持部14bが先部材13によって前記中芯
11へ所定圧力で圧接させられる位置に位置させられた
状態において、前記基部14aの筆軸12と対向する端
部が、この筆軸12の先端面よりも筆軸12の後方側へ
所定長さ入り込むような寸法に設定しておき、かつ、前
記固定部材14の、前記筆軸12の先端面に対向させら
れる部分を、前記筆軸12へ向かうにしたがって薄肉と
なるようにテーパー状として弾性変形可能な伸縮部14
eとしておくことにより、この重複した寸法分が、図7
に示すように、前記基部14aの伸縮部14eの弾性変
形によって吸収され、先部材13や固定部材14に寸法
のばらつきがある場合においても、そのばらつきが前記
伸縮部14eの弾性変形によって吸収される。
【0050】この結果、先部材13と筆軸12とが所定
の位置まで確実に螺合させられて、両者間に隙間が生じ
るようなことはなく、かつ、各挟持部14bによる過度
の挟圧作用が防止され、中芯11の保持力が適切に保持
される。
【0051】なお、前記実施例において示した各構成部
材の諸形状や寸法等は一例であって、設計要求等に基づ
き種々変更可能である。
【0052】たとえば、前記実施例において固定部材1
4を構成する基部14aを連続した環状体とした例につ
いて示したが、図4に示すように、一部に不連続部Sを
形成した基部16aを備えた固定部材16とすることも
可能である。このような構成とすることにより、基部1
6a自体にも径方向への弾性変形機能が与えられて、こ
の基部16aに連設される挟持部16bの傾動時におけ
る姿勢変化の自由度が高められて、中芯11を挟持する
際の、各挟持部16bと中芯11とのなじみがよくな
る。
【0053】また、径方向に沿う分割溝を固定部材14
の周方向に90度の間隔で形成することにより、挟持部
14bを4個とした例について示したが、前記分割溝の
間隔を、図8(a)に示すように120度として、3個
の挟持部17bを有する固定部材17としてもよく、そ
の数は任意に設定することが可能であり、さらに、図8
(b)に示すように、1個の挟持部18bを有する固定
部材18とすることも可能である。
【0054】さらに、図9および図10に符号19で示
す固定部材のように、基部19aに連設される挟持部1
9bを連続した環状体とし、この挟持部19bの先端部
に係合突起19cや係合段部19dを形成した構成とす
ることも可能である。
【0055】この場合においては、前記挟持部19bが
先部材13によって縮径方向に弾性変形させられること
により、前記中芯11の外周に圧接させられて、この中
芯11の挟持を行なう。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係わる筆記具によれば、先部材を筆軸へ装着すること
によって、前記先部材内に装着されている固定部材を、
前記先部材と筆軸とによって挟持するとともに、先部材
の内面によって先部材の中心部へ向けて弾性変形させる
ことにより、その中心部に配置されている中芯へ圧接さ
せ、これによって、先部材と中芯とを固定部材を介して
一体化することができる。この結果、先部材に対する中
芯のがたつきを防止することができるとともに、このが
たつきに起因した異音の発生を防止し、かつ、中芯のぐ
らつきによる筆跡の乱れを防止することができる。
【0057】本発明の請求項2に係わる筆記具によれ
ば、先部材を筆軸へ装着することにより、固定部材の基
部を筆軸の先端に当接させて、この固定部材の移動を停
止させた後に、前記基部に連設されている挟持部を、先
部材の先細り状の内面によって中心部へ向けて弾性変形
させて、この先部材の先端内面と中芯とによって形成さ
れている狭隘部へ圧入することができる。
【0058】これによって、前記中芯を、前記挟持部に
よって周方向から挟持固定することにより、中芯を周方
向において均一に固定することができ、安定した固定を
行なうことができる。
【0059】また、本発明の請求項3に係わる筆記具に
よれば、固定部材の挟持部の先端部を、先部材の貫通孔
から外部へ突出させ、その突出部分に、前記先部材の先
端面に係合する係合段部を設けたことにより、先部材を
筆軸から取り外した状態において、前記係合段部と先部
材との係合により、固定部材の先部材からの離脱を防止
することができる。
【0060】これによって、たとえば、中芯を交換する
場合等において、先部材を筆軸から取り外しても、この
先部材と固定部材とを一体的に取り扱うことができ、固
定部材の紛失を防止することができるとともに、先部材
の脱着操作を簡便なものとすることができる。
【0061】また、本発明の請求項4に係わる筆記具に
よれば、挟持部を周方向に複数に分割することにより、
この挟持部の中芯へ向かう弾性変形を容易にして、この
中芯の固定を円滑にかつ確実に行なわせることができ
る。
【0062】さらに、本発明の請求項5に係わる筆記具
によれば、固定部材の、筆軸との当接部に、筆軸の長さ
方向に弾性変形可能な伸縮部が形成されていることによ
り、先部材や固定部材に寸法のばらつきがある場合にお
いても、そのばらつきを前記伸縮部の弾性変形によって
吸収することができ、部品の要求精度を緩やかにして、
歩留まりの向上を図ることができる。
【0063】そして、前記固定部材の長さを、設計値よ
りも若干長くしておくことにより、前記伸縮部の弾性変
形によって、先部材の移動を許容して、挟持部による中
芯の挟持力を確保しつつ、前記先部材と筆軸とを所定の
位置まで確実に螺合させることができ、かつ、挟持部に
よる中芯の過度の挟圧を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】本発明の一実施例に用いられる固定部材の拡大
側面図である。
【図3】本発明の一実施例に用いられる固定部材の拡大
正面図である。
【図4】本発明の他の実施例を示すもので、固定部材の
拡大正面図である。
【図5】本発明の一実施例の作用説明図で、先部材を筆
軸に取り付ける際の初期状態を示す要部の縦断面図であ
る。
【図6】本発明の一実施例の作用説明図で、先部材を筆
軸に取り付けた状態を示す要部の縦断面図である。
【図7】本発明の他の実施例を示すもので、先部材を筆
軸に取り付けた状態を示す要部の縦断面図である。
【図8】本発明の他の実施例を示すもので、固定部材の
拡大正面図である。
【図9】本発明のさらに他の実施例を示すもので、固定
部材の拡大側面図である。
【図10】本発明の他の実施例を示すもので、固定部材
の拡大正面図である。
【図11】一従来例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10 筆記具 11 中芯 12 筆軸 13 先部材 14・16・17・18・19 固定部材 14a・16a・17a・18a・19a 基部 14b・16b・17b・18b・19b 挟持部 14c・19c 係合突起 14d・19d 係合段部 14e 伸縮部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筆記用の中芯と、この筆記用の中芯が内
    挿される筆軸と、この筆軸の先端に装着されるととも
    に、前記筆記用の中芯の先端部が貫通させられて外部へ
    突出させられる貫通孔が形成された先部材とを備え、前
    記先部材の内部には、前記先部材と筆軸とに挟み込まれ
    ることにより、前記先部材によってその径方向内側へ向
    けて弾性変形させられて、前記中芯へ圧接させられる固
    定部材が設けられていることを特徴とする筆記具。
  2. 【請求項2】 前記先部材には、前記貫通孔に連続しか
    つ先部材の後方に行くにしたがい漸次拡径する円錐状の
    空間が形成され、前記固定部材が、前記先部材の空間の
    大径部に、その軸方向に移動自在に配設されるととも
    に、前記筆軸の先端に当接させられる環状の基部と、こ
    の基部から前記先部材の貫通孔へ向けて延設され、前記
    先部材の内面に沿って弾性変形させられることにより、
    前記先部材と中芯との間に圧入される挟持部とによって
    形成されていることを特徴とする請求項1に記載の筆記
    具。
  3. 【請求項3】 前記挟持部の先端部が、前記先部材の貫
    通孔の内面とこの貫通孔に嵌合させられる筆記用の中芯
    との隙間から外部へ突出させられているとともに、その
    突出させられた部分の外周部に、前記先部材の先端部外
    面に係合させられる係合段部が形成されていることを特
    徴とする請求項2に記載の筆記具。
  4. 【請求項4】 前記挟持部が周方向に沿って複数に分割
    されていることを特徴とする請求項2または請求項3の
    何れかに記載の筆記具。
  5. 【請求項5】 前記固定部材の前記筆軸との当接部に、
    この筆軸の長さ方向に弾性変形可能な伸縮部が形成され
    ていることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れ
    かに記載の筆記具。
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WO2021215256A1 (ja) * 2020-04-20 2021-10-28 大成化工株式会社 薬液塗布容器の中栓、およびそれを備える薬液塗布容器
JP2022002980A (ja) * 2020-04-20 2022-01-11 大成化工株式会社 薬液塗布容器の中栓、およびそれを備える薬液塗布容器

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