JPH0952632A - 払出装置 - Google Patents

払出装置

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JPH0952632A
JPH0952632A JP20428295A JP20428295A JPH0952632A JP H0952632 A JPH0952632 A JP H0952632A JP 20428295 A JP20428295 A JP 20428295A JP 20428295 A JP20428295 A JP 20428295A JP H0952632 A JPH0952632 A JP H0952632A
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Masaru Suzuki
勝 鈴木
Tsuneyuki Kanie
恒行 蟹江
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被払出材の取出しが容易な払出装置を提供す
る。 【解決手段】 カード収容室42内に払出ローラ50,
カード支持面100,カード案内面108を水平面に対
して45度傾斜して設け、カード44を支持させ、カー
ド付勢装置110によりカード44を払出ローラ50側
に付勢する。また、カード案内面108の上方にカード
44を分離する分離装置160を設ける。払出ローラ5
0の回転によりカード44が送られ、分離装置160の
可動分離部材164を引張コイルスプリング208の付
勢力に抗して押し上げつつ、斜め上向きに払い出され
る。カード44の払出位置が高く、取出しが容易であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカード,ノート等の
偏平な被払出材を払い出す装置に関するものであり、特
に、払い出された被払出材の取出しの容易化に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】払出装置は、被払出材を予めセットされ
た位置から別の位置へ払い出すものであり、従来、払出
ローラを用いて被払出材を払い出す払出装置が知られて
いる。この種の払出装置は、(a)複数枚の偏平な被払
出材を積層して収容する被払出材収容室と、前記被払出
材が払い出される払出口と、被払出材収容室に積層して
収容された被払出材のうち最も払出口側にあって最初に
払い出されるべき第一被払出材の、二番目に払い出され
るべき第二被払出材側とは反対側の被支持面を支持する
被払出材支持面とを有するフレームと、(b)その被払
出材支持面より前記被払出材収容室側に外周部の一部が
突出する状態で配設され、前記第一被払出材の被支持面
に接触する払出ローラと、(c)その払出ローラを回転
させ、前記第一被払出材を前記払出口から払い出させる
払出ローラ駆動装置とを含むように構成される。
【0003】例えば、被払出材支持面が水平に設けら
れ、払出ローラが水平軸線まわりに回転可能に設けられ
た払出装置が知られている。この払出装置において払出
ローラは払出口に隣接する位置に設けられ、被払出材支
持面は払出ローラに対して払出口とは反対側であって被
払出材収容室の奥側に設けられている。多数の被払出材
は払出ローラおよび被払出材支持面上に水平な姿勢で上
下方向に積み重ねられ、それら被払出材は下から順に1
枚ずつ、水平な姿勢で払い出される。被払出材は全部あ
るいは一部が被払出材収容室外へ出された後、例えば、
人間によりフレームから取り出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この払
出装置においては、被払出材を取り出し難い問題があっ
た。払出装置を設置するとき、設置スペースや周辺部材
の都合により、払出口が低い位置に、すなわち人間がか
がんで被払出材を取らなければならない高さに位置する
状態で払出装置を設置せざるを得ないことがあり、被払
出材を取り出し難いのである。被払出材が垂直上方へ払
い出されるようにすれば、払出装置を低い位置に設けて
も、払出口の位置が高くなり、被払出材を容易に取り出
すことができる。しかしながら、この場合には、被払出
材が払出口から払い出された後、正面側、すなわち被払
出材の取出しが行われる側へ被払出材を向けることが必
要である。そのため、被払出材を湾曲させて払い出さな
ければならず、弾力性のある被払出材しか払い出すこと
ができない問題がある。それぞれ請求項1ないし請求項
3に係る第一発明ないし第三発明は、いかなる被払出材
の取出しも容易な払出装置を提供することを課題として
為されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段,作用および発明の効果】
第一発明は、上記の課題を解決するために、前記(a)
フレーム,(b)払出ローラおよび(c)払出ローラ駆
動装置を備えた払出装置において、前記被払出材支持面
を、前記払出口側の部分が払出口側から遠い側の部分よ
り上方に位置し、水平面に対して20度ないし70度の
範囲で傾斜する姿勢で設けたことを要旨とするものであ
る。このようにすれば、被払出材は斜め上方へ払い出さ
れ、払出装置を低い位置に設けても被払出材の取出位置
が高くなり、容易に取り出すことができる。被払出材の
全部を被払出材収容室の外へ払い出してもよく、一部の
みを払い出してもよい。前者の場合、例えば、トレイを
設けて払い出された被払出材を受けるとき、トレイの位
置を高くすることができ、トレイからの被払出材の取出
しを容易に行うことができる。また、被払出材は斜め上
方へ、すなわち湾曲させなくても取出し側に向かって払
い出されるため、弾力性の有無に関係なく、いかなる被
払出材でも取出しの容易な位置へ払い出すことができ
る。
【0006】第二発明は、前記被払出材支持面を水平面
に対して30度ないし60度の範囲で傾斜する姿勢で設
けたことを要旨とする。被払出材支持面の水平面に対す
る傾斜角度が大きいほど、被払出材は高い位置へ払い出
され、取出しが容易になる。また、傾斜角度が小さいほ
ど被払出材が正面側へ払い出されて、取出しが容易にな
る。したがって、被払出材支持面の水平面に対する傾斜
角度は45度前後とすることが望ましい場合が多い。
【0007】第三発明は、前記被払出材収容室に積層し
て収容された被払出材を前記払出ローラ側へ付勢する付
勢装置を設けたことを要旨とする。被払出材が払い出さ
れ、被払出材収容室内の被払出材が減るに従って、被払
出材収容室内に収容された被払出材は、付勢装置により
付勢され、被払出材支持面に接近させられる。そのた
め、第一被払出材は確実に払出ローラに押し付けられ、
払出ローラとの間に払出しに必要な摩擦力が得られる。
被払出材支持面が水平に設けられる場合には、積層され
た被払出材の重量が第一被払出材を払出ローラに押し付
けるために有効に作用するため、付勢手段を設けなくて
も被払出材の残り枚数が相当少なくなるまで払出しが行
われる。それに対し、被払出材支持面が水平に対して傾
斜させられる場合には、積層された被払出材の重量の多
くの部分が被払出材収容室の後壁面、例えば、垂直面に
対して後傾するとともに被払出材支持面と交差する方向
に延びて被払出材の払出方向にほぼ平行でかつ下向きの
移動を規制する被払出材規制面等に受けられ、第一被払
出材を払出ローラに押し付けるために有効に作用しなく
なる。そこで、付勢装置を設け、残りの被払出材の枚数
が少なくなっても被払出材を払い出し得るようにするこ
とが望ましい。被払出材を被払出材収容室に補充する回
数を少なくすることができるからである。付勢手段の付
勢力によっては、最後の1枚も支障なく払い出されるよ
うにすることが可能である。
【0008】また、被払出材支持面が水平に対して傾斜
させられる場合には、上述のように積層された被払出材
の重量に基づく第一被払出材の払出ローラへの押付力が
比較的小さくなるため、付勢装置をおもり式付勢装置
等、残りの被払出材の枚数に無関係に一定の付勢力を加
え得る形式の付勢装置とすれば、被払出材収容室の容量
(収容可能な被払出材の最大枚数)を大きくしても、第
一被払出材の払出ローラへの押付力の変動を小さくする
ことができ、被払出材の損傷を良好に回避し得、かつ、
払出機能の安定した払出装置が得られる。
【0009】本発明は、上記請求項に記載の態様の他に
以下の態様でも実施可能である。 (1)前記払出ローラが、前記被払出材収容室の払出方向
における中央位置より前記払出口側であって、かつ、そ
の中央位置から中央位置と被払出材収容室の前記払出口
側の端との間の距離の1/2だけ払出口寄りの位置より
中央位置側に配置された請求項1〜3のいずれか一つに
記載の払出装置。 (2)前記払出ローラが、前記被払出材収容室の払出方向
における中央位置からその中央位置と被払出材収容室の
前記払出口側の端との間の距離の1/3だけ払出口寄り
の位置より中央位置側に配置された態様1に記載の払出
装置。 (3)前記払出ローラが、前記被払出材収容室の払出方向
における中央位置からその中央位置と被払出材収容室の
前記払出口側の端との間の距離の1/4だけ払出口寄り
の位置より中央位置側に配置された態様2に記載の払出
装置。これら態様1〜3の払出装置において払出ローラ
は、払出口に隣接して設けられる場合よりも被払出材の
重心近くを支持することとなり、積層された被払出材の
重量の多くが払出ローラに加えられる。被払出材支持面
にも被払出材の重量は加えられるが、払出ローラに加え
られる重量より小さく、払出ローラと第一被払出材との
間に、被払出材支持面と第一被払出材との間の摩擦力
と、第一被払出材と第二被払出材との間の摩擦力との和
より十分に大きい摩擦力を得ることが容易となり、被払
出材を確実に払い出すことができる。払出ローラを、被
払出材収容室の払出方向における中央位置近くに設ける
ほど、払出ローラに加えられる被払出材の重量が増大
し、被払出材を確実に払い出すことができる。しかし、
被払出材の払出量(払出口からの突出量)が小さくなる
ため、両者を勘案して払出ローラの位置を決定すべきで
ある。 (4)前記被払出材支持面が、前記払出ローラに対して前
記払出口とは反対側において前記第一被払出材の被支持
面を支持する奥側支持面を含む請求項1〜3,態様1〜
3のいずれか一つに記載の払出装置。 (5)前記奥側支持面が、その奥側支持面の最も奥側の端
と前記払出ローラの前記第一被払出材に接触する部分と
に接する接平面に対して、払出ローラに近い部分ほど接
平面から払出ローラの軸線側へ遠ざかる向きに傾斜して
いる態様4に記載の払出装置。このようにすれば、奥側
支持面の上り勾配が緩くなり、その分、第一被払出材の
被払出材支持面に対する相対移動が容易となって、第一
被払出材の払出しが確実になる。また、奥側支持面を払
出方向に対して傾斜させれば、奥側支持面と第一被払出
材との接触面積が小さくなるため、第一被払出材と被払
出材支持面との間の摩擦抵抗が小さくなる。第一被払出
材が湿気や表面のコーティング材等により奥側支持面に
吸着され易い場合は特に有効である。払出ローラは、外
周面の一部が奥側支持面より被払出材収容室側へ突出し
ていてもよく、全部が突出していてもよい。 (6)前記フレームが、前記払出ローラに対して前記払出
口側の位置に、前記第一被払出材の払出方向にほぼ平行
に設けられた案内面を含み、前記払出ローラの外周部の
一部がその案内面より前記被払出材収容室側へ突出させ
られている請求項1〜3,態様1〜5のいずれか一つに
記載の払出装置。第一被払出材は、払出ローラの回転に
より払い出されるとき、案内面により案内されて払い出
される。 (7)前記奥側支持面が前記案内面に対して前記払出ロー
ラに近い部分ほど前記第一被払出材から遠ざかる向きに
傾斜しており、かつ、払出ローラの外周部の一部が、案
内面の、被払出材収容室の払出口側の端に対応する部分
と、奥側支持面の奥側の端とに接する接平面より前記被
払出材収容室側へ突出している態様6に記載の払出装
置。態様7の装置においては、払出ローラが払出方向に
おいて被払出材収容室の中央位置近傍であって、中央位
置より払出口側の位置に設けられたとき、払出ローラよ
り奥側に被払出材の重心があり、非払出し時には、被払
出材は奥側支持面と払出ローラとにより支持されて案内
面に接触することはなく、払出ローラに大きな重量が加
えられ、確実な払出しが保証されるとともに、払出し開
始後は、被払出材が案内面に案内されて払い出される。 (8)前記付勢装置が、前記フレームに水平面に対して傾
斜して設けられ、前記被払出材支持面と交差する方向に
延びる一対の付勢用案内部材と、おもりとを有し、その
おもりが前記被払出材の幅方向に平行な方向における両
端部にそれぞれ設けられた被案内部において前記付勢用
案内部材により案内される請求項3,態様1〜7のいず
れか一つに記載の払出装置。付勢用案内部材および被案
内部は、実施形態の項において述べるように、フレーム
に形成された案内溝およびおもりの両端から突出させら
れた支持軸の端部により構成してもよく、あるいは、フ
レームに形成された凸状のガイドレールおよびおもりの
両端部にそれぞれ形成されてガイドレールに嵌合される
凹状の嵌合部、あるいは凹状のガイドレールおよび凸状
の嵌合部により構成してもよい。 (9)前記おもりの重量に基づく付勢力の被払出材への作
用点が、前記払出ローラの軸線を通る直線近傍に設定さ
れ、かつ、前記付勢用案内部材が前記払出ローラの軸線
を通る直線にほぼ平行に設けられた態様8に記載の払出
装置。このようにすれば、被払出材収容室内の被払出材
の枚数のいかんを問わず、被払出材が払出ローラに向か
って真っ直ぐに付勢され、払出ローラに確実に押し付け
られる。 (10)前記被払出材収容室に収容された被払出材の数が設
定枚数以下まで減少したことを検出する被払出材減少検
出装置を含む請求項1〜3,態様1〜9のいずれか一つ
に記載の払出装置。上記設定枚数は、第一被払出材と払
出ローラとの間に第一被払出材を払い出すのに十分な摩
擦力を得るのに必要な最低枚数として設定されても、被
払出材の残り枚数が少なくなり、補給することが望まし
い枚数として設定されてもよい。また、設定枚数が複数
段階に設定され、被払出材減少検出装置が複数設けられ
てもよい。被払出材減少検出装置の減少検出信号に応じ
てその旨を払出装置の管理者等、被払出材の補充をすべ
き者に報知する報知器を設ければ、補充者は被払出材収
容室内の被払出材が全部なくなる前に被払出材を補充す
ることができ、品切れ状態の発生を回避できる。また、
報知器を設けることに代えて、あるいは報知器の設置と
共に、被払出材減少検出装置により被払出材の減少が検
出されたときに払出装置の作動が停止させられるように
してもよい。被払出材減少検出時払出停止手段を設ける
のである。 (11)前記フレームが、垂直面に対して後傾するとともに
前記被払出材支持面と交差する方向に延びて前記被払出
材の払出方向にほぼ平行でかつ下向きの移動を規制する
被払出材規制面を含む請求項1〜3,態様1〜10のい
ずれか一つに記載の払出装置。 (12)前記被払出材規制面と前記被払出材支持面との成す
角が鋭角である態様11に記載の払出装置。被払出材支
持面の水平面に対する傾斜角度を大きくしながら払出装
置全体の奥行きを小さくすることができる。また、被払
出材が払出ローラによる被支持点を中心に回動すること
が被払出材規制面により防止される。 (13)前記被払出材規制面と前記被払出材支持面との成す
角が鈍角である態様12に記載の払出装置。被払出材の
重量の大きな部分が被払出材規制面に支持されることと
なり、被払出材収容室内に収容されている被払出材の枚
数の変化による第一被払出材と払出ローラおよび被払出
材支持面との間の摩擦力の変化が小さくなる。特に、請
求項3の付勢装置と合わせて採用すれば、払出しの安定
化が容易となる。 (14)前記案内面と対向して設けられ、前記第一被払出材
を前記第二被払出材から分離する分離装置を含む態様6
〜13のいずれか一つに記載の払出装置。第一被払出材
が払い出される際、第二,第三の被払出材等、第一被払
出材の後に払い出されるべき被払出材が被払出材間の摩
擦力により、第一被払出材につれて払い出されることが
ある。この場合、第二被払出材等、つれて払い出されて
来た被払出材は、分離装置によって第一被払出材から分
離され、第一被払出材のみが払い出される。 (15)前記分離装置が、前記フレームに固定され、前記案
内面に近い部分ほど前記被払出材収容室の外側に向かう
向きに傾斜させられた傾斜分離面を有する固定分離部材
を含み、その固定分離部材が前記フレームに案内面との
間に被払出材が一枚通過することを許容する隙間を隔て
て配置され、案内面と共同して前記払出口を形成してい
る態様14に記載の払出装置。第二被払出材等、第一被
払出材につれ払い出されて来た被払出材は、第一被払出
材から遠い被払出材ほど傾斜分離面の被払出材収容室内
側の部分に当接して移動を阻止され、第一被払出材のみ
が固定分離部材と案内面との間の隙間を通って払い出さ
れる。特に、態様1〜3および態様7と態様15との要
件を備え、払出開始前には第一被払出材も案内面から離
れている払出装置においては、第一被払出材も傾斜分離
面に当接するが、第一被払出材に作用する払出力が大き
いため、傾斜分離面の傾斜に案内されて払出口から払い
出される。それに対して、第二被払出材等は払出ローラ
が直接接触させられるのではなく、払出力が小さいた
め、傾斜分離面に当接すれば移動が阻止され、第一被払
出材と確実に分離される。 (16)前記分離装置に、それぞれ前記払出方向と交差する
方向に延び、前記払出方向における位置を異にする複数
の分離面が設けられるとともに、払出方向の下流側に位
置する分離面ほど前記案内面側に設けられている態様1
5に記載の払出装置。この払出装置においては、第二被
払出材等が第一被払出材と共に払い出されて来れば、第
一被払出材から遠い被払出材から順に、案内面から遠い
分離面により払出しを阻止される。分離面が複数設けら
れているため、払出しを阻止される機会が多く、第一被
払出材が払出口に到達するまでに第二被払出材等の被払
出材の払出しが阻止される。 (17)前記複数の分離面のうち、最も下流側の分離面が前
記傾斜分離面とされている態様16に記載の払出装置。
傾斜分離面は、払出方向における位置を無段階に異にす
る分離面の集合であり、払出しの最終段階において分離
の機会が多く、確実に分離されて第一被払出材のみが払
い出される。 (18)前記固定分離部材が、前記フレームに固定装置によ
り前記案内面からの距離が調節可能に固定された分離板
を含み、その分離板に前記傾斜分離面が形成されている
態様15ないし17のいずれか一つに記載の払出装置。
分離板と案内面との距離は、払い出される被払出材の厚
さに応じて調節され、厚さが異なる複数種類の被払出材
を払い出すことができる。 (19)前記固定分離部材が、前記フレームに着脱可能に取
り付けられてフレームの一部を成す取付部材に、前記案
内面からの距離が調節可能に取り付けられている態様1
5〜18のいずれか一つに記載の払出装置。被払出材の
当接により分離面が摩耗したときには、取付部材および
分離部材をフレームに対して交換すればよく、フレーム
ごと交換する場合に比較してコストが少なくて済む。 (20)前記複数の分離面のうち、前記傾斜分離面以外の分
離面の少なくとも一つが前記取付部材に設けられている
態様19に記載の払出装置。 (21)前記分離装置が、前記フレームに前記案内面に接
近,離間可能に設けられた可動分離部材と、その可動分
離部材を少なくとも被払出材の通過時には前記案内面に
接近する向きに付勢する付勢手段とを含み、その可動分
離部材と案内面とにより前記払出口が形成されている態
様14に記載の払出装置。被払出材は払出ローラの回転
により可動分離部材と案内面との間へ送られ、可動分離
部材を付勢手段の付勢力に抗して案内面から離れる向き
に後退させ、可動分離部材と案内面との間に被払出材が
通過し得る隙間が形成される。可動分離部材は被払出材
が厚いほど多く後退し、厚さが異なる複数種類の被払出
材の払出しを許容する。したがって、分離装置を被払出
材の厚さに応じた隙間を案内面との間に形成するものに
変えたり、あるいは上記隙間の大きさを作業者が調節す
る手間を要することなく、被払出材収容室に収容する被
払出材の厚さを変えることができる。被払出材収容室に
厚さが異なる複数種類の被払出材を混ぜて収納し、払い
出させることすら可能である。 (22)前記可動分離部材が、前記案内面に近い部分ほど前
記被払出材収容室の外側に向かう向きに傾斜した傾斜面
を有する態様21に記載の払出装置。この払出装置にお
いて第一被払出材は、傾斜面に案内されて可動分離部材
と案内面との間に進入し、可動分離部材を後退させる。
第一被払出材の可動分離部材と案内面との間への進入が
容易であり、第一被払出材の払出しが容易な払出装置が
得られる。この傾斜面はまた、第二被払出材等、後に払
い出されるべき被払出材の払出しを阻止する役割を果た
す。傾斜面は、払出方向における位置を無段階に異にす
る分離面の集合であり、分離の機会が多く、第一被払出
材と第二被払出材とが確実に分離される。なお、第二被
払出材に作用する払出ローラの払出力は小さく、第二被
払出材が傾斜面に案内されて払い出されることはない。
第一被払出材も案内面から浮き上がった状態で送られ、
先端が一旦傾斜面に当接したのち、傾斜面に案内されて
可動分離部材の先端側へ移動し、可動分離部材と案内面
との間に進入するようにすれば、第一被払出材と第二被
払出材とを一層確実に分離することができる。被払出材
の先端が傾斜面に案内されて可動分離部材の先端側へ移
動するようにするためには、被払出材の先端が傾斜面に
当接した後も被払出材を移動させ続けるに足る払出力が
必要である。第一被払出材は直接払出ローラと接触して
払出力を付与されるのに対して、第二被払出材は第一被
払出材との間の摩擦力によって払出力を付与されるので
あるため、払出ローラの外周面の摩擦係数を被払出材の
表面の摩擦係数に比較して十分大きくすることにより、
第一被払出材の払出力と第二被払出材の払出力とに十分
な差を生じさせ、第一被払出材は可動分離部材の傾斜面
に当接後も移動を続け、第二被払出材は移動を続けない
ようにすることは容易である。 (23)前記可動分離部材が前記案内面側の端部に、払出方
向に直角な直線を中心線とする部分円筒面状の作用面を
有し、作用面の払出方向において上流側の湾曲面が前記
傾斜面を形成している態様22に記載の払出装置。この
払出装置においては、傾斜面が湾曲面により構成されて
いるため、第一被払出材の可動分離部材と案内面との間
への進入がよりスムーズに行われる。また、可動分離部
材の、第一被払出材が当接する部分の案内面に対する傾
斜角度が、第二被払出材以降の被払出材が当接する部分
の傾斜角度より小さいため、第一被払出材による可動分
離部材の押上げが容易な割りに、第二被払出材等の払出
しを阻止する能力が高い利点がある。 (24)前記可動分離部材の少なくとも前記案内面に最も近
い部分の外面の摩擦係数が、案内面の摩擦係数より高い
態様21〜23のいずれか一つに記載の払出装置。この
ようにすれば、第一被払出材の払出し時に第二被払出材
がつれて払い出され、第一被払出材と共に可動分離部材
と案内面との間に進入した場合に、第二被払出材に可動
分離部材により付与される払出抵抗が、第一被払出材に
案内面により付与される払出抵抗より大きくなり、第二
被払出材が第一被払出材と共に払い出されてしまうこと
が良好に回避される。また、可動分離部材の摩擦係数を
大きくすれば、第二被払出材と可動分離部材との間の摩
擦力を、第二被払出材と第一被払出材との間の摩擦力よ
り大きくすることが容易であり、第一被払出材と第二被
払出材とが重なって可動分離部材と案内面との間に進入
した場合に、可動分離部材との間の摩擦力によりそれ以
上の移動を阻止され、第一被払出材と共に払い出されて
しまうことを良好に回避できる。第二被払出材が第一被
払出材と共に可動分離部材と案内面との間に進入せず、
第一被払出材のみが可動分離部材と案内面との間へ進入
する場合、第一被払出材と可動分離部材との間の摩擦力
も大きいが、この摩擦力よりも第一被払出材に作用する
払出ローラの払出力の方が大きくなるように、払出ロー
ラと可動分離部材との摩擦係数の大小関係、可動分離部
材の案内面側への付勢力の大きさ、被払出材を払出ロー
ラに向かって付勢する付勢装置の付勢力の大きさ等を選
定することは比較的容易であり、第一被払出材は支障な
く払い出される。 (25)前記可動分離部材が、分離部材本体と、その分離部
材本体より摩擦係数の高い材料から成り、その分離部材
本体の前記案内面に対向する面を覆う高摩擦材層とを含
む態様21〜24のいずれか一つに記載の払出装置。可
動分離部材の必要な部分のみの摩擦係数を高めることが
できる。 (26)前記高摩擦材層が前記分離部材本体に着脱可能に取
り付けられている態様24に記載の払出装置。高摩擦材
層が摩耗,損傷しても高摩擦材層のみを交換すればよ
く、可動分離部材全体を交換する場合に比較して交換コ
ストが少なくて済む。 (27)前記分離装置が、前記フレームに着脱可能に取り付
けられてフレームの一部を成す取付部材を有し、前記可
動分離部材がその取付部材に取り付けられている態様2
1〜26のいずれか一つに記載の払出装置。 (28)前記取付部材が、前記可動分離部材より払出方向に
おいて上流側に位置し、払出方向と交差する方向に延び
る分離面を有する態様27に記載の払出装置。第一被払
出材の払出し時に第二被払出材等、後に払い出されるべ
き被払出材がつれて払い出されようとするとき、それら
被払出材は、案内面から遠いものから順に分離面により
払出しを阻止されて第一被払出材と分離され、それでも
なお第一被払出材につれて払い出されて来た被払出材は
可動分離部材により分離される。分離の機会が多く、第
一被払出材と第二被払出材との分離が確実に行われる。 (29)前記付勢手段が前記フレームと前記可動分離部材と
の間に設けられたばねを含む態様21〜28のいずれか
一つに記載の払出装置。 (30)前記分離装置が、基端部が前記フレームに固定さ
れ、自由端部が前記案内面に接触可能に設けられた弾性
部材を含み、その弾性部材の自由端部が前記可動分離部
材を構成し、自由端部と基端部とをつなぐ部分が前記付
勢手段を構成している態様21〜28のいずれか一つに
記載の払出装置。態様30の装置において弾性部材は、
例えば、板ばね材または棒ばね材をJ字形またはL字形
に湾曲させ、J字またはL字の頭部をフレームに固定
し、下端部を案内面に接触もしくは近接させることや、
U字形に湾曲させ、U字の両頭部をフレームに固定し、
底部を案内面に接触もしくは近接させることができる。
後者によれば、比較的薄い板ばね材や細い棒ばね材で大
きな付勢力を得ることができる。棒ばね材を使用する際
には、棒ばねをコイル状に巻き、コイル状部の両端から
一対のアームを互いに平行に延び出させ、それらアーム
の先端部をフレームに固定することも可能であり、この
ようにすれば、1本の棒ばねを被払出材の複数箇所に接
触させて、分離機能を安定させることができる。複数個
の弾性部材を併設し、これらが共同して分離作用を行う
ようにすることも可能である。 (31)前記可動分離部材が前記フレームに着脱可能に取り
付けられている態様21〜29のいずれか一つに記載の
払出装置。この態様の払出装置によれば、可動分離部材
が摩耗,損傷等により使用できなくなった場合、交換す
ることができ、フレームごと交換する場合に比較して交
換コストが少なくて済む。 (32)前記払出ローラの外周面に、その払出ローラの外周
部の、少なくとも、その払出ローラの軸線にほぼ平行で
その軸線から距離が払出ローラの半径より短い一平面よ
り外周側に位置する部分を除去した切欠が形成されてい
る請求項1〜3,態様1〜31のいずれか一つに記載の
払出装置。払出ローラが回転させられて被払出材を払い
出すとき、払出ローラの切欠が形成された部分と形成さ
れていない部分とが交互に第一被払出材に接触する。切
欠が形成されていない部分が第一被払出材に接触してそ
れを払い出す状態から、切欠が形成された部分が接触し
て払い出す状態に変わるとき、払出ローラの半径が切欠
の形成分に相当する量だけ減少し、第一被払出材を含む
被払出材全体がその分だけ払出ローラの軸線に接近す
る。次に、払出ローラの切欠が形成された部分が第一被
払出材に接触してそれを払い出す状態から切欠が形成さ
れていない部分が接触して払い出す状態に変わるときに
は、払出ローラの軸線と第一被払出材との間の距離が増
加し、払出ローラは第一被払出材を含む被払出材全体を
押し戻しつつ第一被払出材を払い出す。このとき、被払
出材全体の慣性力に基づいて払出ローラと第一被払出材
との接触力が増し、両者の間の摩擦力が増して、切欠が
形成されない払出ローラによって第一被払出材を払い出
す場合より大きい払出力が得られ、払出しの確実さが増
す。また、払出ローラの切欠が形成された部分と形成さ
れていない部分との境界において外周面の曲率半径が小
さくなるため、払出ローラと第一被払出材との間の面圧
が高くなり、この点からも払出しの確実さが増す。さら
に、被払出材の払出ローラ軸線に対する接近,離間に伴
って振動が発生し、被払出材同士の吸着が低減させられ
て、第二被払出材や、その次に払い出される第三被払出
材が被払出材間の摩擦力により第一被払出材につれて払
い出されることが防止される。なお、ここにおいて「ほ
ぼ平行」とは、払出ローラの外周面に切欠を形成するた
めの一平面が払出ローラの軸線に平行な面である場合、
および払出ローラの軸線に対して小角度傾斜した面であ
る場合の両方を含む。後者の一例は、払出ローラの切欠
が形成されていない部分の外周面がテーパ面とされてい
る場合に、一平面のローラ軸線に対する傾斜角度を、テ
ーパ面のローラ軸線に対する傾斜角度と等しくしたもの
である。切欠は、払出ローラの周方向において1個所に
形成してもよく、複数個所に形成してもよい。複数個所
に設ければ、払出ローラの軸線と被払出材との距離の変
動が、払出ローラが1回転する間に複数回生じ、大きい
払出力が得られる機会が増大するとともに、振動による
被払出材同士の吸着低減効果も増大する。払出ローラの
外周面と、切欠を形成する切欠形成面との境界部は、ア
ール部(丸み部)としてもよい。このようにすれば、境
界部が被払出材を押し戻しつつ払い出すとき、被払出材
との間の面圧が過大になることがなく、被払出材の損傷
および境界部の過大な摩耗が良好に回避される。 (33)前記払出ローラの外周面が、軸方向の両端部におい
て、両端側ほど直径が漸減する直径漸減面とされている
請求項1〜3,態様1〜32のいずれか一つに記載の払
出装置。直径漸減面は、直径が直線的に減少するテーパ
面は勿論、曲線的に減少する3次曲線をも含む。いずれ
にしても、払出ローラの外周面の軸方向の両端部の直径
が小さく、被払出材に、幅方向の中央部が払出ローラの
軸線から離れる向きの反りがあるとき、払出ローラの外
周面が、単純な円筒面に比較して、軸方向に長い部分で
接触して第一被払出材を払い出す。そのため、払出ロー
ラの局部摩耗が減少し、寿命が向上する効果が得られ
る。発明の実施形態の項において述べるように、この効
果は被払出材の反りの向きを問わず、得られる。 (34)前記払出口の外部に、前記払出ローラにより払い出
された前記第一被払出材を検出する被払出材検出器が設
けられており、前記払出ローラ駆動装置が、前記払出ロ
ーラを正方向に回転させ、被払出材検出器により第一被
払出材が検出されたならば払出ローラを予め定められた
量だけ逆回転させて停止させる払出準備制御手段を含む
請求項1〜3,態様1〜33のいずれか一つに記載の払
出装置。第一被払出材は払出し時には予め定められた払
出準備位置において待機させられる。この位置は、例え
ば、発明の実施形態の項において述べるように、払出方
向において下流側の端部が払出口から小距離外へ突出し
た位置に設定され、それにより被払出材が見え、被払出
材が品切れでないことが判る。また、払出準備位置に待
機している第一被払出材を払い出すことは、第一被払出
材を分離部材の分離面に当接させつつ払い出すのに比較
して容易である。そのため、第一被払出材が払出準備位
置に移動させられてから実際に払い出されるまでに長時
間が経過し、第一被払出材と第二被払出材との吸着力が
増した場合でも支障なく払い出される。なお、払出しの
準備は、前の被払出材の払出しの直後に行われるため、
払出準備位置に移動させられる被払出材と、それに続く
被払出材との間に強固な吸着が生じている可能性が少な
く、払出しの準備も容易に行われる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明をカード払出装置に
適用した場合を例に取り、図面に基づいて詳細に説明す
る。図1および図2において10はフレームである。フ
レーム10は、一対の側板12と、それら側板12の間
に開閉可能に設けられたカバー14とを有する。一対の
側板12は、それらの背面に固定された複数の連結材1
6(図2には1つのみ示されている)によって一体的に
連結されている。カバー14は、一対の側板12間の間
隔より僅かに短い幅の板材がL字形に曲げられて成る。
カバー14のL字の一方のアーム部18の先端部には、
幅方向に隔たった2個所にそれぞれ耳片20が互に逆向
きに突設されるとともに、側板12に形成された切欠2
2に係合させられている。
【0011】カバー14のL字の他方のアーム部24の
先端部には、幅方向に隔たった2個所にそれぞれ、板面
に直角に係合片26が突設されている。これら係合片2
6にはそれぞれ、前記アーム部18と平行に延びる長穴
28が形成されており、これら長穴28において一対の
側板12により両端部を支持された支持軸30に相対移
動可能に係合させられている。耳片20が切欠22に係
合させられた状態では、長穴28の上側の端が支持軸3
0に係合し、この状態で蝶ねじ32が側板12に螺合さ
れるとともに、先端部が長穴28の下端部に嵌入させら
れることにより、カバー14は、アーム部18が水平面
に対してほぼ60度傾斜した姿勢で側板12に固定され
ている。蝶ねじ30の螺合を緩めて長穴28内から退避
させた状態で、カバー14を長穴28において支持軸3
0に対して移動させ、耳片20を切欠22から外した状
態で支持軸30のまわりに回動させることにより、カバ
ー14を開くことができる。
【0012】上記一対の側板12の間の奥側には、カー
ド規制部材34が取り付けられている。カード規制部材
34は、一対の側板12間の間隔に等しい幅を有する板
状の規制部36と、規制部36の一対の側板12に平行
な両縁部にそれぞれ直角に設けられた一対の取付部38
とを有する。カード規制部材34は、規制部36の前記
カバー14と対向する側の表面により構成されるカード
規制面40が水平面に対してほぼ60度傾斜し、カバー
14のアーム部18と平行となる姿勢で、取付部38に
おいて側板12に固定されている。これら一対の側板1
2,カバー14およびカード規制部材34に囲まれた空
間がカード収容室42となっており、その内部に厚さが
0.2mmから1.5mmの間で異なる複数種類のカード4
4が積層されて収容される。
【0013】上記カード収容室42の下部には、払出ロ
ーラ50が回転可能に取り付けられるとともに、払出ロ
ーラ50の払出方向において上流側、すなわち払出ロー
ラ50よりカード規制部材34側にカード支持部材52
が取り付けられ、下流側、すなわち払出ローラ50より
カバー14側にカード案内部材54が取り付けられてい
る。払出ローラ50は、図2に示すように、円形断面の
ローラ軸58と、ローラ軸58の軸方向に距離を隔てた
2個所にそれぞれ固定されたゴム製の第一ローラ部60
および第二ローラ部62とを有する。ローラ軸58の両
端部はそれぞれ、図示しない軸受を介して一対の側板1
2に回転可能に支持されており、一方の端部は側板12
から外部へ突出させられるとともにプーリ64が固定さ
れている。プーリ64は、側板12に突設された支持軸
66により回転可能に支持された別のプーリ68とベル
ト70によって連結されている。
【0014】支持軸66には、ウォームホイール72が
回転可能に取り付けられている。このウォームホイール
72は、プーリ68に相対回転不能に連結されるととも
に、ウォームギヤ76に噛み合わされている。ウォーム
ギヤ76は、側板12の外面にブラケット78によって
取り付けられた駆動源の一種である駆動モータ80によ
り回転させられ、それによりウォームホイール72,プ
ーリ68,64が回転させられて払出ローラ50が回転
させられる。プーリ64,68,ベルト70,ウォーム
ホイール72,ウォームギヤ76,駆動モータ80等が
払出ローラ駆動装置82を構成しているのである。な
お、84はカバーであり、容器状を成し、側板12の外
面に固定されて払出ローラ駆動装置82を覆っている
が、図1においては、位置のみが二点鎖線で示されてい
る。
【0015】前記支持軸66には、回転板86が回転可
能に取り付けられるとともに、プーリ68に相対回転不
能に連結されている。回転板86の外周部には、8個の
切欠88が等角度間隔に形成されている(図1には1個
のみ示されている)。前記ブラケット78には、発光部
および受光部を有する透過型の光電センサ90が取り付
けられており、切欠88が光電センサ90を通過する毎
に受光部が受光し、光電センサ90の出力信号が変化す
る。この変化の回数により、払出ローラ50の回転量、
ひいてはカード44の送り量が判る。
【0016】カード支持部材52は、一対の側板12間
の間隔に等しい幅を有する板状の支持部94と、支持部
94の側板12に平行な両縁部にそれぞれ直角に設けら
れた取付部96とを有する。支持部94のカード収容室
42側の面がカード44の被支持面98を支持するカー
ド支持面100を構成し、カード支持部材52は、カー
ド支持面100の払出ローラ50側の端部が払出ローラ
50から遠い奥側の端部より上側に位置し、かつ水平面
に対して45度傾斜した姿勢で、取付部96において側
板12に取り付けられている。カード44は、払出ロー
ラ50およびカード支持面100上に積層されるととも
に、カード規制部材34により下方への脱落を防止され
る。なお、カード支持面100の払出ローラ50側の端
部は、払出ローラ50側ほど払出ローラ50の回転軸線
側へ接近する向きに傾斜させられた傾斜部102とされ
ている。この理由は後に説明する。
【0017】カード案内部材54も同様に、一対の側板
12間の間隔に等しい幅を有する板状の案内部104
と、案内部104の側板12に平行な両縁部に直角に設
けられた取付部106とを有する。案内部104のカー
ド収容室42側の面がカード案内面108を構成し、カ
ード案内部材54は、カード案内面108がカード支持
部材52のカード支持面100と同一平面内に位置する
姿勢、すなわち水平面に対して45度傾斜し、払出ロー
ラ50に近い側の端部が遠い側の端部より下方に位置す
る姿勢で取付部106において側板12に固定されてい
る。
【0018】前記一対の側板12には、カード付勢装置
110が設けられている。カード付勢装置110は、鉄
板により作られたおもり112を有する。おもり112
は、図7に示すようにT字形を成し、Tの字の横棒部分
の長手方向の両端部にそれぞれ耳片118が直角に設け
られるとともに、支持軸120が相対回転不能に嵌合さ
れている。支持軸120の両端部はそれぞれ、一対の側
壁12にそれぞれ形成された案内溝122を相対移動可
能に貫通させられるとともに、突出端部に止め輪123
が嵌められて、おもり112が一対の側板12に案内溝
122に沿って移動可能に支持されている。
【0019】各案内溝122はそれぞれ駆動溝部124
と非駆動溝部126とを有している。一対の駆動溝部1
24は、カード支持面100およびカード案内面108
に近い部分ほど低くなる向きに傾斜し、かつ、払出ロー
ラ50の回転軸線を通る一平面に沿って延びており、一
対の非駆動溝部126は、駆動溝部124の上端から延
び出し、その上端から離れるにつれて低くなる向きに傾
斜している。おもり112は、支持軸120が駆動溝部
124内に位置するときには、それの重量と駆動溝部1
24の斜面の効果とにより払出ローラ50に向かって駆
動され、カード44をカード支持面100および払出ロ
ーラ50側へ付勢する。おもり112の重心は、上記駆
動溝部124がそれに沿って延びる一平面上にあり、お
もり112を払出ローラ50に向かって駆動する駆動力
の合力の作用線も上記一平面上にある。結局、おもり1
12の重量に基づくカード付勢力のカード44への作用
点が、払出ローラ50の軸線を通る一平面上に設定さ
れ、かつ、駆動溝部124がその一平面に平行(本実施
形態においてはその一平面自体に沿って)に設けられて
いることとなる。そのため、おもり112の重量に基づ
く付勢力は、カード44の積層枚数のいかんを問わず、
払出ローラ50の軸線に向かって作用することとなり、
カード44を有効に払出ローラ50に押し付ける。
【0020】おもり112のTの字の横棒には被操作部
128がほぼ直角に設けられている。例えば、作業者が
被操作部128を持っておもり112を駆動溝部124
に沿って非駆動溝部126側へ移動させるとともに、支
持軸120を非駆動溝部126に支持させる。一対の側
板12の間にはおもり取付板130が固定されており、
おもり122が移動させられて非駆動溝部126に支持
された状態では、被操作部128がおもり取付板130
上に載る。この状態で蝶ねじ132がおもり取付板13
0に螺合されることにより、おもり122が直線移動も
回動も不能となる。カード収容室42にカード44が収
納される際、おもり122はこのように固定され、カバ
ー14を開いてカード44をカード収容室42に収納す
る作業の邪魔にならないようにされる。
【0021】一対の側板12のうち、一方の側板12の
外面の、カード支持面100から小距離上方へ離れた位
置に、カード減少検出装置140が取り付けられてい
る。カード減少検出装置140は、側板12の外面にブ
ラケット142により取り付けられたマイクロスイッチ
144と、側板12に形成された開口145とを備えて
いる。マイクロスイッチ144のケーシングには払出方
向に平行な軸線のまわりに回動可能にレバー146の基
端部が取り付けられている。レバー146の自由端部
は、図2に示すように、側板12側へ曲げられた後、側
板12と平行に曲げられて作用部148とされ、作用部
148から更に側板12から離れる向きに曲げられた
後、作用部148と平行な平行部149が形成されてい
る。レバー146は、中間部においてマイクロスイッチ
144の押しボタン152に接触しており、押しボタン
152の弾性的な突出力によって、作用部148が側板
12の開口145を通ってカード収容室42内に突出す
る状態に保たれている。
【0022】そのため、カード収容室42内にカード4
4が作用部148の高さ以上に収容された状態では、作
用部148がカード44によりカード収容室42から押
し出され、レバー146がマイクロスイッチ144の押
しボタン152を押し、カード44があることを表すカ
ード検出信号が出力される。カード44が減少し、最上
段のカード44が作用部148より下側に位置する状態
になれば、作用部148がカード収容室42内へ進入
し、押しボタン152が開放され、カード44が補充の
必要があるほど減少したことを表すカード減少信号が出
力される。レバー146は平面状の作用部148におい
てカード44の側面に係合するため、カード44を損傷
する恐れがない。また、レバー146の自由端部は、作
用部148に平行に形成されて平行部149とされてお
り、側板12の外面に沿った状態になるため、側板12
と交差する向きに突出する場合のように、引っ掛かる恐
れがない。
【0023】前記カード案内部材54のカード案内面1
08は、カード収容室42の外まで延び出させられてお
り、その延出部の上方には、分離装置160が設けられ
ている。分離装置160は、フレーム10に固定された
取付部材162および取付部材162に移動可能に取り
付けられた可動分離部材164を有する。取付部材16
2は、図5および図6に示すように、概して長手形状の
板材の両端部がそれぞれコの字形に屈曲させられたもの
である。板材の中央位置から等距離の部分がそれぞれ板
材の板面に直角に曲げられた後、板面に平行に曲げら
れ、再び板面に直角に、先に曲げられた向きとは逆向き
に曲げられているのであり、それによって、取付部材1
62は、取付部材162の長手方向の中央部に位置し、
長手方向に延びる板状の連結部168と、連結部168
と平行であるが、板面に直角な方向における位置を異に
する一対の板状の分離部170とを有している。これら
分離部170はそれぞれ、上方に突出した上向き突部1
71を有し、連結部168はつまみ172を有してい
る。つまみ172は、連結部168の上端部が外向き
(カード収容室42から遠ざかる向き)に直角に曲げら
れて形成されており、取付部材162を側板12に取り
付けるとき、つまみ172をつまんで取付部材162を
保持し、容易に側板12に取り付けることができる。
【0024】取付部材162は、上述のように長手方向
の両端部に形成されたコの字形の屈曲部の一部、すなわ
ちコの字の一対の腕の一方に相当する部分により形成さ
れた一対の腕部174において一対の側板12に固定さ
れている。これら一対の腕部174の外面にはそれぞ
れ、係合突起176が突設されており、これら係合突起
176が一対の側板12に形成された切欠178(図1
参照)に係合させられた状態で雌ねじ穴180(図3参
照)に図2に示すねじ181が螺合され、側板12に固
定されている。取付部材162は、払出方向においてカ
ード収容室42より僅かに下流側の位置において、払出
方向において分離部170が上流側に、連結部168が
下流側に位置する向きに固定されており、分離部170
のカード収容室42側の面が分離面182を構成してい
る。取付部材162が側板12に固定された状態では、
前記上向き突部171は垂直上方に延びる姿勢となる。
【0025】可動分離部材164の分離部材本体190
は、図5および図6に示すように断面形状がコの字形を
成し、取付部材162の同じくコの字形を成す部分、す
なわち連結部168とそれを各分離部170につなぐ一
対の支持部192とによって形成される部分の内側に、
コの字の開口が連結部168とは逆を向く姿勢で嵌合さ
れている。分離部材本体190のコの字の背壁部194
には、図4に示すように、払出方向に直角な直線を中心
線とする半円筒状の作用部196が一体に設けられてい
る。作用部196の外面には部分円筒状の摩擦パッド1
98が貼り付けられている。摩擦パッド198は発砲ウ
レタンゴムにより作られていて摩擦係数が高く、この摩
擦パッド198の外面がカード44を分離する作用面2
00を構成している。作用面200の払出方向において
上流側の部分は、カード案内部材54のカード案内面1
08に近い部分ほどカード収容室42の外側に向かう向
きに傾斜させられた傾斜面202である。
【0026】分離部材本体190と取付部材162との
間には、ばねの一種である引張コイルスプリング208
が一対設けられ、可動分離部材164がカード案内面1
08に接近する向きに付勢されている。分離部材本体1
90のコの字の一対の腕部210には、図6に示すよう
に作用部196から離れた位置に支持軸212が取り付
けられ、取付部材162の一対の支持部192の下部に
は支持軸214が取り付けられている。そして、図4に
示すように、分離部材本体190の一対の腕部210に
はそれぞれ逆U字形の切欠216が、また、取付部材1
62の一対の支持部192にはそれぞれU字形の切欠2
18が形成されており、支持軸212,214の両端部
が対応する切欠218,216に係合させられることに
より、分離部材本体190が取付部材162に対して切
欠216,218の長手方向、すなわちカード案内面1
08に直角な方向にのみ相対移動可能とされている。切
欠218,216および支持軸212,214が、取付
部材162と可動分離部材164との一方に設けられた
案内部および他方に設けられた被案内部を構成し、これ
らが可動分離部材164の移動を案内する案内装置を構
成しているのである。その上で、支持軸212と214
との間に引張コイルスプリング208が配設され、可動
分離部材164がカード案内面108に接近する向きに
付勢されている。カード44がない状態では、可動分離
部材164の作用面200がカード案内面108に接触
する。カード案内面108が可動分離部材164の引張
コイルスプリング208による付勢方向の移動限度を規
定する移動限度規定装置を構成しているのである。カー
ド払出し時には、作用面200がカード44によりカー
ド案内面108から離れさせられ、可動分離部材164
とカード案内面108との間に払出口が形成される。
【0027】前記払出ローラ50は、正確には、カード
収容室42の払出方向における中央位置より払出口側で
あって、かつ、その中央位置からその中央位置とカード
収容室42の前記払出口側の端との間の距離の1/2だ
け払出口寄りの位置より中央位置側に配置され、かつ、
外周部の一部が前記カード支持面100およびカード案
内面108よりカード収容室42側へ突出させられてい
る。また、カード支持部材52の支持部94の払出ロー
ラ50に近い部分が、払出ローラ50に向かうに従って
払出ローラ50の回転軸線に近づく向きに傾斜させられ
た傾斜部102とされ、それによってカード支持面10
0も同じ向きに傾斜させられている。これは、カード4
4が一旦払い出されて、後端部(払出方向において上流
側の端部)が僅かに払出ローラ50に係合するのみの状
態となった後、払出ローラ50が逆回転させられてカー
ド44が再びカード収容室42内に払い戻される際、カ
ード44の後端部が下方へ湾曲して先端縁が支持部94
の払出ローラ50側の端縁に当接し、払戻しが不可能に
なることを回避するためである。
【0028】払出方向において分離装置160より下流
側には、図1に示すように、カード検出装置220が設
けられている。カード検出装置220は、カード案内部
材54のカード案内面108とは反対側の裏面にブラケ
ット222により固定された透過型の光電センサ224
と、ブラケット222に軸226により回動可能に取り
付けられたくの字形のレバー228とを有する。レバー
228は常には、図1に示すように、くの字の一方のア
ーム部230がカード案内部材54に形成された開口2
32を通ってカード案内面108の上方へ突出させら
れ、他方のアーム部234が光電センサ224の発光部
と受光部との間にあって、光電センサ224からカード
非検出信号が発せられる。カード44の通過時にはレバ
ー228がカード案内面108から引っ込まされ、光電
センサ224から外れてカード検出信号が発せられる。
【0029】本カード払出装置は、図8に示す制御装置
240により制御される。制御装置240はコンピュー
タを主体とするものであり、前記光電センサ90,マイ
クロスイッチ144,光電センサ224の各信号が供給
される。また、本カード払出装置はゲーム機の景品とし
てのカード44を自動で払い出す装置であり、ゲーム機
242およびカード44の払出しをキャンセルすること
を希望する場合に操作されるキャンセルボタン244が
接続されている。遊戯者がゲームに勝てば、ゲーム機2
42から本カード払出装置に払出しを指示する払出指示
信号が供給されるようになっているのであり、ゲーム機
242の払出指示信号を発する部分が払出指示手段を構
成しているのである。制御装置240にはまた、カード
44の品切れをゲーム機242の管理者に報知する報知
機246が接続されている。制御装置240は、光電セ
ンサ90等の信号に基づいて前記駆動モータ80を制御
し、カード44を払い出させる。そのために、コンピュ
ータのROMにはカード44の払出し等に必要な種々の
プログラムが格納されている。なお、ゲームの結果が得
点で評価され、得点に応じて賞品が変わる場合には、得
点と賞品とを関連付けて記憶する部分と、得点を採点す
る部分と、得点に基づいて該当する賞品としてのカード
44の払出しを指示する部分とを設けることが可能であ
り、その場合にはこれらの部分が払出指示手段を構成す
ることとなる。
【0030】次に、カード44の払出しを説明する。本
実施形態のカード払出装置において、一番下に位置し、
最初に払い出されるべき第一被払出材としての一番目の
カード44は、非払出し時には、払出準備位置に位置さ
せられている。払出準備位置とは、カード44の払出方
向において下流側の端部が可動分離部材164とカード
案内面108との間から僅かに外部へ出た位置である。
そのため、カード収容室42にカード44が収容された
後、まず、一番目のカード44が払出準備位置へ送られ
る。図9(a)に示すように払出ローラ50が矢印で示
す正方向へ回転させられ、カード44が送られて可動分
離部材164とカード案内面108との間を通ってカー
ド収容室42外へ出される。
【0031】払出ローラ50が、カード収容室42の払
出方向の中央位置より小距離払出口側に設けられている
ため、カード44がカード収容室42に積層されて収容
されたとき、それらカード44の重心は明らかに払出ロ
ーラ50よりカード支持面100側にあり、払出方向に
おいて下流側の端部はカード案内面108から浮き上が
った状態となる。したがって、積層されたカード44の
重量はカード支持面100および払出ローラ50と、カ
ード規制面40とにより支持されることとなる。その結
果、これらカード44の重量に基づいて一番目のカード
44がカード支持面100および払出ローラ50に押し
付けられるのであるが、この押付力を求めるためには、
積層されたカード44全体を一体の立方体と考えて差し
支えない。この立方体の重心は、カード支持面100の
上方にあるため、立方体の重力がまずカード支持面10
0および払出ローラ50に受けられ、その結果、カード
支持面100と払出ローラ50とに対する接平面の斜面
の効果によって生じる接平面に直角な方向の成分力が、
一番目のカード44がカード支持面100および払出ロ
ーラ50に押し付けられる力となり、接平面に平行な方
向の成分力から、立方体とカード支持面100および払
出ローラ50との間の摩擦力を差し引いた大きさの力が
カード規制面40によって受けられると考えるのであ
る。なお、カード規制面40によって受けられる力の作
用方向とカード規制面40とは直角ではないため、カー
ド規制面40の斜面の効果によりカード規制面40に平
行でカード支持面100に向かう向きの成分力が生じる
が、この成分力は、図1の実施形態においては立方体と
カード規制面40との間に生じる摩擦力によりほぼ打ち
消されるため、簡単化のためにここでは無視することと
する。
【0032】図1に示すように多数枚のカード44がカ
ード収容室42に収容されている状態では、それらの集
合として想定される立方体の重心は、カード支持面10
0と払出ローラ50とに対する接平面の、カード規制面
40に近い位置にあり、したがって、一番目のカード4
4をカード支持面100および払出ローラ50に押し付
ける押付力の作用点もカード規制面40に近い位置とな
る。そして、カード収容室42内のカード44の枚数が
減少するにつれて、上記押付力の作用点が、カード収容
室42の払出方向における中央位置に接近する。このよ
うに、押付力の作用点の位置が、カード収容室42内に
収容されているカード44の枚数に応じて変わるが、押
付力は必ず、カード支持面100の奥側の端と、カード
収容室42の払出方向における中央位置との間に作用す
る。したがって、この押付力は常にカード支持面100
と払出ローラ50との両方で受けられる。両者に分配さ
れるのである。また、この押付力は必ず積層されたカー
ド44全体の重量より小さい。
【0033】以上、カード44の重量に基づく押付力に
ついて検討したが、一番目のカード44のカード支持面
100および払出ローラ50への押付力は、前記カード
付勢装置110によっても発生させられる。ただし、こ
の押付力は前述の理由で払出ローラ50のみに作用し、
かつ、カード収容室42内のカード44の枚数のいかん
を問わず一定である。以上要するに、一番目のカード4
4をカード支持面100に押し付ける力は、積層された
カード44の重量に基づいて一番目のカード44に加え
られる押付力が、カード支持面100と払出ローラ50
とに分配されたカード支持面分の成分であり、一番目の
カード44を払出ローラ50に押し付ける力は上記分配
された払出ローラ分の成分と、カード付勢装置110の
付勢力との和である。そして、上記押付力はカード44
全体の重量より小さく、かつ、払出ローラ50がカード
収容室42の払出方向における中央位置近くに配設され
ているため、払出口近くに設けられる場合に比較して、
カード支持面分の成分が小さく、払出ローラ分の成分が
大きい。その上、カード付勢装置110の付勢力は払出
ローラ50のみに加えられるため、一番目のカード44
の払出ローラ50への押付力が十分大きくなり、カード
支持面100への押付力は比較的小さくなる。
【0034】さて、払出ローラ50により一番目のカー
ド44に与えられる払出力は、両者の間の摩擦係数と両
者の押付力との積であり、払出しを妨げる向きに作用す
る払出抵抗は、一番目のカード44とカード支持面10
0との間の摩擦係数と両者の押付力との積と、一番目の
カード44と二番目に払い出されるべき第二被払出材と
しての二番目のカード44との間の摩擦係数と両カード
44の押付力(上記二つの押付力の和)との積との和で
ある。カード44の積層数が増せば、上記3つの積(摩
擦力)はいずれも増大するが、払出ローラ50の外周面
は前述のようにゴムで形成され、カード44との間の摩
擦係数が、カード44とカード支持面100との間の摩
擦係数やカード44同士の間の摩擦係数に比較して十分
大きくされており、払出ローラ50により一番目のカー
ド44に与えられる払出力は、払出抵抗に比較して比較
して十分大きく、一番目のカード44は確実に分離装置
160に向かって移動させられる。
【0035】カード44は、前述のように、先端部(払
出方向において下流側の端部)がカード案内面108か
ら浮き上がっているため、分離装置160に向かって移
動させられた一番目のカード44は、可動分離部材16
4の作用部196に設けられた傾斜面202に当接し、
この傾斜面202に案内されて可動分離部材164とカ
ード案内面108との間に進入し、可動分離部材164
を引張コイルスプリング208の付勢力に抗してカード
案内面108から離れる向きに後退させつつ払い出され
る。作用面200は摩擦係数の高い摩擦パッド198に
より構成されており、カード44と作用面200との間
の摩擦力は大きいが、一番目のカード44には払出ロー
ラ50が直接接触させられて大きな払出力が与えられる
ため、支障なく払い出される。また、引張コイルスプリ
ング208は、図6に示すように、可動分離部材164
の払出方向と直角な方向に隔たった2個所に設けられて
おり、作用部196は全体が均一な力でカード案内面1
08に押し付けられているため、カード44により均一
に押し上げられ、可動分離部材164が払出方向と直角
な方向においてカード案内面108に対して傾くことが
なく、作用部196の一部がカード44に強く当たって
カード44を損傷させることがない。
【0036】カード44の先端部がカード検出装置22
0により検出されたならば、払出ローラ50が一旦停止
させられ、続いて予め定められた量だけ、すなわち前記
回転板86に形成された切欠88が一つ検出されるまで
払出ローラ50が逆方向に回転させられ、停止させられ
る。それによりカード44は、上記払出準備位置に位置
させられる。
【0037】このように一番目のカード44が払い出さ
れるとき、二番目以降に払い出されるべきカード44
は、カード44間の摩擦力により一番目のカード44に
つれて出てくることがある。これらカード44は、上か
ら順に、上向き突部171によって移動を阻止され、次
に分離面182によって阻止される。分離面182の下
方を通過したカード44は、可動分離部材164によっ
て払出しを阻止される。
【0038】図9(b)に示すように傾斜面202に当
接して払出しを阻止されるのであるが、図9(c)に示
すように、二番目のカード44も何らかの都合で可動分
離部材164とカード案内面108との間に進入するこ
とがある。しかし、二番目のカード44に与えられる払
出力は一番目のカード44に与えられる払出力に比較し
て十分小さいため、二番目のカード44の移動は摩擦パ
ッド198との間に生ずる摩擦力によって阻止され、一
番目のカード44のみが払い出される。
【0039】一番目のカード44がノート検出装置22
0により検出された後、払出準備位置へ後退させられる
とき、二番目のカード44が摩擦パッド198に係合し
ていれば、このカード44は、一番目のカード44と共
に戻されるか、あるいは摩擦力により摩擦パッド198
に係合した状態に保たれ、次に一番目のカード44が払
い出されるときもその状態に保たれる。そして、一番目
のカード44が取り出され、二番目のカード44が一番
下になり、払出ローラ50の払出力が直接与えられる状
態になれば、摩擦パッド198の摩擦力に抗して払い出
される。
【0040】以上のようにして一番目のカード44が払
出準備位置に待機させられている状態において、ゲーム
機242から払出指示信号が供給されれば、払出ローラ
50が正方向へ回転させられ、一番目のカード44が払
出口より更に下流側へ送られる。このときにはカード検
出装置220からのカード44の検出信号は無視され、
払出ローラ50の正回転開始後、上記距離に相当する数
の切欠88が検出されるまで払出ローラ50が回転させ
られ、カード44は払出準備位置から予め定められた距
離だけ下流側に設定された取出位置へ送られる。取出位
置は、カード44の払出方向において上流側の端部がま
だ払出ローラ50に係合している位置であり、遊戯者は
カード44を引っ張ってカード収容室42から取り出
す。カード44は、遊戯者側に向かって45度上方へ傾
斜した姿勢で払い出され、遊戯者は容易にカード44を
取り出すことができる。
【0041】カード44が取出位置まで払い出された
後、設定時間経過後にカード検出装置220のカード検
出信号の無視状態が解除される。このときには、カード
44が取り出されていて、無いのが普通であり、カード
44が無いことに基づいて払出ローラ50が正方向に回
転させられた後、逆転させられ、二番目に位置していた
カード44が払出準備位置へ送られる。二番目に位置し
ていたカード44は、一番目のカード44の取出しによ
り、払出ローラ50およびカード支持面100により直
接支持された状態となり、一番目のカード44となって
前述の場合と同様にして払出準備位置へ送られるのであ
る。
【0042】カード収容室42には、厚さが異なる複数
種類のカード44が収容されており、可動分離部材16
4は、払い出されるカード44が厚いほど大きく後退さ
せられ、厚さが異なる複数種類のカード44が混合して
払い出されることを許容する。
【0043】なお、遊戯者がキャンセルボタン244を
操作した場合には、キャンセル信号に応じて払出ローラ
50が逆方向に回転させられ、カード44が払出準備位
置へ戻される。取出位置においてもカード44の払出方
向において上流側の端部がまだ払出ローラ50に係合し
ており、払出ローラ50を逆転させてカード44を払出
準備位置へ戻すことができる。また、払出し後、カード
44が取出位置へ送られたが、取り出されず、かつ、一
定時間キャンセルボタン244の操作もされない場合に
も、カード44が払出準備位置へ戻される。カード44
が取出位置まで払い出された後、設定時間が経過し、カ
ード検出信号の無視が解除されたとき、カード44が検
出されれば払出ローラ50が逆回転させられるのであ
る。
【0044】カード44が払い出され、カード減少検出
装置140によりカード44が少なくなったことが検出
されたならば、報知機246によりゲーム機242の管
理者に報知され、それに応じてカード収容室42にカー
ド44が補充される。カード収容室42内のカード44
が全部なくなる前に補充され、品切れになることが回避
されるのである。
【0045】なお、上記実施形態において、分離装置1
60は可動分離部材164を備え、可動分離部材164
がカード44の厚さに応じて移動し、カード収容室42
内に厚さが異なる複数種類のカード44を一緒に収容
し、払い出し得るようにされていたが、図10および図
11に示す分離装置280のように、フレーム10に固
定された分離板282を有し、分離板282のフレーム
10に対する取付位置を調節することにより、厚さが異
なる複数種類のカードが払い出されるようにしてもよ
い。ただし、カード収容室内に収容されるカードの厚さ
は同じである。
【0046】分離板282は、フレーム10に固定され
た取付部材284に固定される。取付部材284は、前
記分離装置160の取付部材162と同様の形状を有
し、同様にしてフレーム10に固定されるため、対応す
る部分には同一の符号を付して説明を省略する。分離板
282は、図11に示すように幅の狭い板状を成し、上
面に開口する切欠286が形成されるとともに、ねじ2
88が螺合される雌ねじ穴289が形成されている。取
付部材284の連結部168には、係合突起290が突
設されるとともに、切欠286の長手方向と平行な方向
に長い長穴292が形成されており、分離板282は、
切欠286において係合突起290に嵌合され、ねじ2
88が長穴292を通って分離板282に螺合されるこ
とにより、取付部材284に固定されている。これら切
欠286,係合突起290,長穴292,ねじ288お
よび雌ねじ穴289が固定装置を構成しているのであ
る。分離板282のカード収容室44側の面は、カード
44を分離する分離面293を構成し、分離面293の
下方には、カード案内面108側ほどカード収容室42
の外側へ向かう向きに傾斜する傾斜分離面294が形成
されている。カード44は小さくて薄く、傾斜分離面2
94の傾斜角度は、カード案内面108に直角な面に対
して15度〜30度の範囲から選択することが望まし
く、本実施形態では20度とされている。
【0047】分離板282の取付部材284に対するカ
ード案内面108に直角な方向の取付位置は、切欠28
6と係合突起290との係合位置を変えることにより調
節可能であり、分離板282は、その下端部が取付部材
284から下方へ突出し、かつ、カード案内面108と
の間にカード44が1枚通過することを許容する隙間を
隔てた位置に固定されている。この分離板282とカー
ド案内面108との間の隙間が払出口296であり、分
離板282の取付位置はカード44の厚さに応じて調節
される。
【0048】カード44の払出し時に一番目のカード4
4につれて払い出されて来たカード44は、上から順
に、上向き突部171により移動を阻止され、次いで分
離面182により払出しを阻止され、分離面182を通
過したカード44は傾斜分離面294により払出しを阻
止される。一番目のカード44が傾斜分離面294に当
接しても、このカード44に与えられる払出力は大き
く、カード44の下流側の端部が傾斜分離面294に当
接接した後も一番目のカード44の払出しは続けられ、
下流側の端部が傾斜分離面294の斜面の効果により下
方に湾曲させられて、分離板282とカード案内面10
8との間の隙間、すなわち払出口296を通過する。そ
れに対して、二番目以降のカード44が傾斜分離面29
4に当接すれば、カード同士の間の摩擦力に基づく払出
力が小さいため、それらカード44の下流側端部を湾曲
させることができず、これらカード44の払出しは傾斜
分離面294に当接した時点で停止する。
【0049】払出ローラは、図12および図13に示す
払出ローラ300のように構成することも可能である。
払出ローラ300は、ローラ軸302と、ゴム製の第
一,第二ローラ部304,306とを有する。第一,第
二ローラ部304,306の各外周面はそれぞれ、軸方
向の外端ほど直径が漸減するテーパ外周面308とされ
ており、第一,第二ローラ部304,306の外周面
が、第一,第二ローラ部304,306間の中央におい
て軸線と直交する直交平面に対して対称であって、その
直交平面から遠い部分ほど直径が漸減させられた状態に
なっている。換言すれば、ローラ軸302および両ロー
ラ部304,306から成る払出ローラ300の外周面
が、軸方向の両端部において、両端側ほど直径が漸減さ
せられているのである。
【0050】また、第一,第二ローラ部304,306
の外周部は、払出ローラ300の軸線に平行であって、
払出ローラ300の軸線からの距離がテーパ外周面30
8の最小直径部の半径より短い一平面より外周側に位置
する部分が除去され、テーパ外周面308に切欠310
が形成されている。第一,第二ローラ部304,306
の外周部の、半径が最大の部分から半径方向において軸
線側へ半径より短い距離入った位置にあって、軸線に平
行な切欠形成面312より外側の部分が除去されている
のである。さらに、切欠形成面312とテーパ外周面3
08との境界部314は丸められ、アール部とされてい
る。
【0051】このように払出ローラ300の第一,第二
ローラ部304,306に切欠310を形成すれば、大
きい払出力を得ることができる。払出ローラ300の回
転時には、テーパ外周面308,切欠形成面312,境
界部314が順次カード44に接触させられる。切欠形
成面312にカード44が接触した状態から、境界部3
14がカード44に接触する状態に変わるとき、第一,
第二ローラ部304,306の軸線とカード44との間
の距離が増大し、払出ローラ300は境界部314にお
いて、カード収容室42に収容された全部のカード44
をそれらの慣性力に抗して押し上げるため、その分、境
界部314と一番目のカード44との接触力が大きくな
り、払出力が大きくなるのである。また、テーパ外周面
308がカード44に接触してカード44が払い出され
る状態から、切欠形成面312が接触してカード44を
払い出す状態に変わるとき、第一,第二ローラ部30
4,306の半径に、テーパ外周面308の半径と、軸
線から切欠形成面312までの距離との差に等しい変動
が生じ、カード44は自重によりこの変動量に等しい距
離だけ払出ローラ300の軸線に接近する。その後、切
欠形成面312が接触する状態からテーパ外周面308
が接触して払い出す状態に変わるとき、カード44が払
出ローラ300の軸線から離間するため、カード44の
慣性力の向き反転することも、払出しを確実にする。さ
らに、境界部314が集中的にカード44に接触し、面
圧が高くなってカード44との間の摩擦力が増大するこ
とによっても払出しが確実に行われる。
【0052】また、払出ローラ300には切欠310が
形成されており、払出し時には積層されたカード44が
上下動させられるため、分離装置160,280の分離
面182等を通過したカード44の下流側端部が上昇時
に、分離装置160の分離部170の下端や傾斜面20
2、分離装置280の分離部170の下端や傾斜分離面
294により上昇を阻止され、下方に湾曲させられる。
これによって、湾曲させられるカード44と湾曲させら
れないカード44との下流側端部間に隙間が生じて、両
者の吸着が解消されるとともに、湾曲させられるカード
同士の下流側端部間に剪断により払出方向に平行な方向
のずれが生じ、これらの間の吸着も解消される。さら
に、積層されたカード44全体が上下動させられるのに
伴って振動が生じ、この振動もカード44同士の吸着を
解消する作用を為す。
【0053】第一,第二ローラ部304,306の外周
面はテーパ外周面308とされており、カード44の正
反り、すなわちカード44の幅方向の中央部が払出ロー
ラ300の軸線から離れる向きの反りがあるとき、カー
ド44が第一,第二ローラ部304,306に良好に沿
って接触することとなるため、第一,第二ローラ部30
4,306の摩耗が少なく、寿命が向上する。また、カ
ード44が逆反り、すなわちカード44の幅方向の中央
部が払出ローラ300の軸線に接近する向きの反りがあ
るとき、カード44の先端部が分離部材によって払出口
側へ湾曲させられると、逆反りが正反りに変わる。その
ため、逆反りのあるカード44も、殆どの部分は第一,
第二ローラ部304,306に良好に沿った状態で払い
出されることとなり、第一,第二ローラ部304,30
6の摩耗が少なくて済む。
【0054】図1〜図9に示す実施形態において払出ロ
ーラ50は、カード収容室42の払出方向における中央
位置からその中央位置と被払出材収容室の払出口側の端
との間の距離の1/2だけ払出口寄りの位置より中央位
置側に配置されていたが、払出ローラの位置は、1/3
だけ、あるいは1/4だけ払出口寄りの位置より中央位
置側にしてもよい。払出口寄りの位置より中央位置側に
設けるほど、払出ローラは積層された多数のカード全体
により構成される立方体の重心に近い部分に接触させら
れ、積層されたカードの重量に基づいて一番目のカード
に加えられる押付力の払出ローラに分配される成分が大
きくなり、カード支持面に分配される成分が小さくなる
からである。なお、カード付勢装置を、駆動溝部がカー
ド支持面およびカード案内面に近い部分ほど低くなる向
きに傾斜し、かつ、払出ローラの回転軸線を通る一平面
に沿って延びるように設け、カード付勢装置により発生
させられる押付力が払出ローラのみに作用するようにす
ることが望ましいことは、払出ローラをいずれの位置に
設けても同じである。払出ローラを払出方向において中
央位置より上流側に設ければ、払出ローラにカードの更
に重心に近い位置を支持させることができるが、カード
の払出方向において下流側の端部のカード案内面からの
浮上がり量のばらつきが大きくなり、払出しが困難にな
ることがある。また、カードの払出量(払出し終了時に
おけるカードのカード収容室からの突出量)が不足する
問題も生じる。そのため、払出ローラを払出方向におい
て中央位置より払出口側であって、中央位置付近に設
け、カードの払出し困難化,払出量不足等を生じさせる
ことなく、大きい払出力が得られるようにするのであ
る。
【0055】特に、カード支持面の奥側支持面を、払出
ローラに近い部分ほど一番目のカードから遠ざかる向き
に傾斜させれば、一番目のカードが一定距離以上払い出
された状態においては、一番目のカードがカード支持面
と二番目以降のカードとの間に挟まれない状態となる。
二番目以降のカードが奥側支持面に直接支持される状態
となるのであり、この状態においては一番目のカードと
奥側支持面との間の摩擦抵抗は考慮する必要がなくな
り、カードの払出しが一層容易になる。
【0056】なお、上記実施形態において分離装置16
0の可動分離部材164の作用面200は、カード44
がない状態ではカード案内面108に接触させられ、引
張コイルスプリング208の付勢によるカード案内面1
08側への移動限度はカード案内面108により規制さ
れるようになっていたが、例えば、可動分離部材164
と一体的に移動する支持軸212が取付部材162の切
欠218の下端に係合することにより、あるいは可動分
離部材164に設けられた切欠216の上端が取付部材
162と一体的な支持軸214と係合することにより、
可動分離部材164の移動限度が規制されるようにして
もよい。この場合には、被払出材がない状態では、可動
分離部材が、作用面と案内面との間に複数種類の被払出
材のうち最も薄いものの厚さより小さい隙間を形成する
ようにするのである。
【0057】また、分離装置160においては、引張コ
イルスプリング208のリテーナとしての支持軸21
2,214と切欠218,216とが可動分離部材16
4の移動を案内する案内装置を構成しており、構成を簡
単にし得る利点があるが、案内装置は、例えば、取付部
材と可動分離部材との一方に設けられた案内突部と、他
方に設けられて案内突部とを係合させられる係合凹部と
により構成してもよく、可動分離部材164自体を取付
部材162に摺動可能に嵌合し、取付部材162が案内
装置を構成するようにしてもよい。さらに、可動分離部
材を、被払出材に平行で払出方向と直交する回動軸線の
まわりに回動可能にフレームに支持させ、その可動分離
部材の回動により作用部がカード案内面108に対して
接近・離間するようにしてもよい。この場合には、可動
分離部材をフレームに回動可能に取り付ける取付装置が
上記案内装置を構成すると考えることもできる。
【0058】さらに、分離装置160において摩擦パッ
ド198は発砲ウレタンゴムにより形成されていたが、
ウレタンゴム等のゴム状物質,コルク等、摩擦係数の高
い材料により形成してもよい。
【0059】また、分離装置160においては、可動分
離部材164が半円筒状に曲げられて部分円筒状の作用
面200が形成され、作用面の払出方向において上流側
の湾曲面がカード44の進入を案内し、あるいはカード
44を分離させる傾斜面202を構成していたが、傾斜
面を部分円筒面等の湾曲面により形成することは不可欠
ではなく、直線状の傾斜面としてもよい。
【0060】さらに、払出ローラと第一被払出材との間
の摩擦係数は、第一被払出材と第二被払出材との間の摩
擦係数より大きいことが必要であり、払出ローラの少な
くとも外周面は、ゴム,合成樹脂等の摩擦係数の高い材
料により形成することが望ましい。上記実施形態におい
て払出ローラのローラ部全体がゴムにより作られていた
が、ローラ部全体ではなく、外周面のみを摩擦係数の高
い材料により形成してもよい。また、払出ローラは2個
のローラ部を含むものとすることは不可欠ではなく、回
転軸線方向に長いローラ部を1個のみ有するものとして
もよい。
【0061】さらに、図10および図11に示す実施形
態において、傾斜分離面294の角度は15度〜30度
の範囲から選択されていたが、被払出材がノート等のよ
うに大きくて厚いものである場合には、20度〜35度
の範囲から選択することが望ましく、25度前後が特に
望ましい。
【0062】また、被払出材減少検出装置を構成するカ
ード減少検出装置140のレバー146は、ほぼくの字
形に屈曲させられ、作用部148が側板12に平行に形
成されてカード44を損傷しないようにされていたが、
例えば、被払出材減少検出装置のスイッチ部をフレーム
の外に設け、作動子をフレームに設けた開口から被払出
材収容室内へ突入させるとともに、その突入端部にロー
ラを設け、被払出材の損傷を回避するようにしてもよ
い。作動子の被払出材収容室内に突入させられて被払出
材に係合する部分に、被払出材への食い込みを回避する
食込回避部が設けられていればよいのである。
【0063】さらに、上記各実施形態においては、カー
ド払出装置がゲーム機の景品としてのカードを払い出す
部分とされていたが、カード自動販売機用のカード払出
装置として使用することも可能である。この場合には、
ゲーム機242の代わりに、例えば、代金の投入を検出
する代金投入検出器が設けられ、これにより払出指示手
段が構成される。あるいは、代金投入検出器に加え、カ
ードの払出しを指示する払出指示ボタンやレバーを含ん
で構成されるなど、種々の態様で構成され得る。
【0064】また、上記実施形態において払出ローラ5
0によるカード44の払出しは、コンピュータを主体と
する制御装置240により制御されるようになっていた
が、コンピュータを専用の電子回路に置換することも可
能である。
【0065】さらに、分離装置を被払出材の厚さに応じ
て分離部材の位置が調節されるものとすることは不可欠
ではなく、分離部材を位置調節不能にフレームに固定
し、あるいはフレームの一部を成す取付部材に固定する
ようにしてもよい。
【0066】また、本発明は、カード以外の被払出材、
例えばノート,名刺,カルテ,厚紙,封筒,ポリエステ
ルフィルム,ビニールシート,鋼板等、紙,合成樹脂,
木材,金属等の種々の材料で作られて偏平な被払出材を
払い出す装置に適用することができる。さらに、本発明
は、上記各実施形態の構成要素の組合わせを変えた態様
で実施することができる。その他、特許請求の範囲を逸
脱することなく、当業者の知識に基づいて種々の変形,
改良を施した態様で本発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一〜第四の各発明に共通の一実施形態である
分離装置を備えたカード払出装置を示す側面図である。
【図2】上記カード払出装置を示す正面図である。
【図3】上記分離装置の取付部材を示す側面図である。
【図4】上記分離装置を示す側面図である。
【図5】上記分離装置を示す平面図である。
【図6】上記分離装置を示す背面図である。
【図7】図1のカード払出装置におけるおもりの周辺を
示す正面断面図である。
【図8】上記カード払出装置を制御する制御装置のう
ち、本発明に関連の深い部分を取り出して示す図であ
る。
【図9】上記カード払出装置においてカードが払い出さ
れる際の上記分離装置の分離作用を説明する図である。
【図10】第一〜第三発明の別の実施形態である払出装
置の分離装置を示す側面図である。
【図11】図10に示す分離装置を示す正面図である。
【図12】第一〜第三発明の更に別の実施形態である払
出装置を構成する払出ローラのローラ部を示す側面図で
ある。
【図13】図12に示すローラ部を備えた払出ローラを
示す正面図である。
【符号の説明】
10 フレーム 42 カード収容室 44 カード 50 払出ローラ 82 払出ローラ駆動装置 98 被支持面 100 カード支持面 108 カード案内面 110 カード付勢装置 240 制御装置 296 払出口 300 払出ローラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の偏平な被払出材を積層して収容
    する被払出材収容室と、前記被払出材が払い出される払
    出口と、被払出材収容室に積層して収容された被払出材
    のうち最も払出口側にあって最初に払い出されるべき第
    一被払出材の、二番目に払い出されるべき第二被払出材
    側とは反対側の被支持面を支持する被払出材支持面とを
    有するフレームと、 その被払出材支持面より前記被払出材収容室側に外周部
    の一部が突出する状態で配設され、前記第一被払出材の
    被支持面に接触する払出ローラと、 その払出ローラを回転させ、前記第一被払出材を前記払
    出口から払い出させる払出ローラ駆動装置とを含む払出
    装置において、 前記被払出材支持面を、前記払出口側の部分が払出口側
    から遠い側の部分より上方に位置し、水平面に対して2
    0度ないし70度の範囲で傾斜する姿勢で設けたことを
    特徴とする払出装置。
  2. 【請求項2】 前記被払出材支持面を水平面に対して
    30度ないし60度の範囲で傾斜する姿勢で設けたこと
    を特徴とする請求項1に記載の払出装置。
  3. 【請求項3】 前記被払出材収容室に積層して収容され
    た被払出材を前記払出ローラ側へ付勢する付勢装置を設
    けたことを特徴とする請求項1または2に記載の払出装
    置。
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