JPH0952742A - セメントキルン排ガス中のダストの処理方法および装置 - Google Patents
セメントキルン排ガス中のダストの処理方法および装置Info
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Abstract
アルカリおよび重金属等を含む成分とセメント原料とし
て再利用可能な成分とに簡単な手段により分離し、系外
へ排出するダストを低減するとともに、塩素、アルカリ
および重金属等の抽出の容易な排ガス中のダストの処理
方法および装置を提供する。 【解決手段】 セメントキルン(5)の排ガス中のダス
トを分級装置(13)により分級し、約10μm以下の
微粒ダスト(3a)回収するとともに、残りのダスト
(3b)をセメント原料として再利用するものである。
なお、ダストの分級を集塵装置(8)により捕集、分離
されたダストに対して行うのがよいが、セメントキルン
排ガスを分級装置(13)に直接導入して行ってもよ
い。
Description
ラントにおける、セメントキルン排ガス中のダストの処
理方法および装置に関するものである。
キルンが一般的に用いられ、このロータリーキルン中を
セメントの原料が移動する際に発生したダストは、ファ
ンによる通風によってキルン外に運び出され、集塵装置
によって捕集されている。この集塵装置によって捕集さ
れたキルンダスト中には、塩素、アルカリ等がかなりの
量含まれている。また、セメント原料の一部として都市
ゴミや廃棄物の焼却灰および下水汚泥等を使用する場合
には、これらの原料に、塩素、アルカリおよび重金属等
が多量に含まれているので、セメント製造の際に発生す
るセメントキルン排ガス中のダストは、高濃度に濃縮さ
れたこれらの物質を含むものである。
プラントの各部に付着し、セメント製造の安定操業の障
害になることは良く知られているところである。また、
塩素、アルカリおよび重金属等を高濃度で含むセメント
キルン排ガス中のダストをセメント原料として再利用す
ると、セメントにこれらの物質が含まれ、製品の用途が
大幅に制限される。
ストをセメント原料として再利用するためには、塩素、
アルカリおよび重金属等を除去またはその濃度を薄める
必要があり、その方法として、例えば水洗処理等が行わ
れているが、重金属等を効率良く抽出することは困難で
あった。すなわち、セメントキルン排ガス中に含まれて
いる、セメント原料となるべきカルシウム成分が重金属
とともに抽出され易く、重金属のみの抽出は困難であっ
た。
な従来の問題点を解消するためになされたもので、セメ
ントキルン排ガス中のダストを、塩素、アルカリおよび
重金属等を含む成分とセメント原料として再利用可能な
成分とに簡単な手段により分離し、系外へ排出するダス
ト量を低減するとともに、塩素、アルカリおよび重金属
等の抽出の容易なセメントキルン排ガス中のダストの処
理方法および装置を提供するものである。
に、この発明は、セメントキルン排ガス中のダストを分
級し、約10μm以下の微粒ダストを回収するととも
に、残りのダストをセメント原料として再利用するもの
である。また、排ガスが、原料の一部として都市ゴミや
廃棄物の焼却灰そして下水汚泥を含むセメントを焼成し
たセメントキルン排ガスである場合に適用するのに適
し、これらを原料とする場合には造粒されていることが
好適である。
排ガスから集塵装置により捕集、分離されたダストに対
して行うことができ、また、セメントキルン排ガスを分
級装置に直接導入して行うことが可能である。特に、ダ
ストの分級を、高効率空気分級装置を利用して行うこと
が好ましい。また、さらに、セメント原料として再利用
する残りのダスト中のカルシウム濃度を一定にするため
に高効率空気分級装置のロータの回転速度を制御するこ
と、および、ダストの分級の際または分級前に、ダスト
の分散性を良好にするための分散剤を添加することが好
ましい。
装置としては、予熱炉と、キルンと、そしてクーラーと
からなるセメント製造プラントにおいて、予熱炉または
キルンの排気ダクトを分級装置に連結し、この分級装置
により分級された、微粒ダストを回収する回収装置と粗
粒ダストを予熱炉以降の工程に返却する返却ダクトとを
設けたものが好ましく、特に、分級装置が、予熱炉また
はキルンの排気ダクトに連結された集塵装置に連結さ
れ、この集塵装置により捕集、分離されたダストを分級
するのが好ましい。
なセメント製造プラントを示すものである。すなわち、
セメントの原料1は、予熱炉4を経てキルン5にて10
00℃以上の高温で焼成され、クーラー6において冷却
され、クリンカ2となり、図示しないセメント粉砕工程
で粉砕されてセメントとなるものである。キルン5内で
発生した排ガスは、予熱炉4と集塵機8とを連結する排
気ダクト11により、ファン7の送風で集塵機8に送ら
れる。集塵機8において、排ガス中のダスト3は捕集、
分離され、返却ダクト12によりセメント原料として再
び予熱炉4に導入される。また、ダストを分離された排
ガスはファン9により煙突10に送られ、系外である大
気中に排出される。
ントキルンの排ガスの処理方法では、上述のように、得
られるセメントが塩素、アルカリおよび重金属を多量に
含むため、そのセメントの用途に制約を受けているもの
である。また、集塵機8により分離されたダストに既知
の水洗処理を行い、重金属の抽出を行うとしてもカルシ
ウム成分の妨害により、効率の良い抽出はできない。
この発明の方法を実施するのに適したセメントキルン排
ガス中のダストの処理装置を備えたもので、集塵機8に
より捕集、分離された排ガス中のダスト3は、ダクトを
介して分級装置13に送られ、分級されて、微粒ダスト
3aはダスト集塵機14に送られ、粗粒ダスト3bは返
却ダクト12を介して原料1の一部として再び予熱炉4
に導入される。ダスト用集塵機14に送られた微粒ダス
ト3aは、ダスト用集塵機14により、捕集、分離され
て回収される。このダスト中の重金属は極めて濃縮され
ているので、抽出用として提供されることができる。一
方、ダスト用集塵機14によりダスト分離された排ガス
は、ファン15により送られ、図示しない煙突から大気
中に放出される。
2’および12”は、粗粒ダスト3bの返却ダクト12
の代替案を示すものであり、キルン5の窯尻に、返却ダ
クト12’と連結したシュート16を設けて、ここから
キルン5に送入して再焼成してもよく、また、既に焼成
が殆ど終了している場合には、返却ダクト12”より、
クリンカ2と共に図示しないセメント粉砕工程に送り込
むこともできる。
の他の方法を実施するのに適したセメントキルン排ガス
中のダストの処理装置を備えたもので、キルン5からの
排ガスを排気ダクト11により直接分級装置13に導
き、分級された、微粒ダストを含む排ガスは集塵機8
に、粗粒ダストは返却ダクト12を介して原料1の一部
として再び予熱炉4に導入される。集塵機8において
は、塩素、アルカリおよび重金属の微粒ダストが捕集、
分離されて、図示しない回収装置に回収され、一方、微
粒ダストの分離された排ガスはファン9の送風によって
煙突10から系外である大気中に排出される。なお、セ
メントキルン排ガス中の塩素、アルカリおよび重金属等
の濃度が高い場合には、ダストの付着等が考えられるの
で図2に示される処理装置が適している。
機、例えば、O−SEPA(秩父小野田K.K製)、セ
パックス(F.L.スミス社製)やセポール(ポリシウ
ス社製)などの強制渦流式の分級機が適しており、サイ
クロン等と比較して効率的な分級が可能であり、排ガス
中のダストを極めてシャープに効率よく粗粒と微粒に分
級することができる。また、これらの分級機のロータの
回転数を制御することにより、分級する粒子の大きさ、
すなわち粉末度をコントロールすることが可能であり、
セメントキルン排ガス中のダストの粉末度が変わって
も、容易にダスト中のカルシウム濃度を一定にすること
ができる。
を、第1段サイクロンで捕集、分離した場合(III)、
第1段サイクロンに続く第2段サイクロンで捕集、分離
した場合(II)、そして第2段サイクロンに続くバッグ
フィルターにより捕集、分離した場合(I)の捕集、分
離されたダストの粒径(μm)とCaO、Cl、R2O
(アルカリ)および重金属の各割合(%)を示すもので
ある。この図4から、(III)の場合には粒径が大き
く、CaOの割合も大きい、(I)の場合には、粒径が
小さく、Cl、R2O(アルカリ)および重金属の割合
が大きい。そして、粒径についての分岐点は約10μm
程度である。したがって、この発明の処理方法において
は、セメントキルン排ガス中のダストを分級し、約10
μm以下の微粒ダストを回収するとともに、残りのダス
ト、すなわち、約10μm以上の粗粒ダストをセメント
原料として再利用すものである。すなわち、約10μm
以下の微粒ダストにおいては塩素、アルカリおよび重金
属等の割合が大きく、約10μm以上の粗粒ダストにお
いては原料として利用できるカルシウムに富んでおり、
回収された微粒ダストは重金属の回収に提供することが
できる。一方。セメント原料として返却される残りの排
ガス中には、塩素、アルカリおよび重金属等のセメント
製品として不都合な成分の割合が極めて少なくなるもの
である。
の一部として使用し、セメントを製造した場合に発生し
たキルンダストの排ガス中のダストを、強制渦式の高性
能分級機(O−SEPA・秩父小野田K.K製)により
分級した場合のロータの回転速度と分離されるダストの
各成分、すなわち、CaO、Cl、R2O(アルカリ)
および重金属の割合の変化を示したもので、ロータの回
転速度が遅い程CaOの割合が高いことが理解される。
また、図6は、分級の際(分級装置内)または分級の前
(ダクト等)に分散剤を添加した場合と添加しなかった
場合の、部分分級効率曲線を示すもので、図から明らか
なように、分散剤を添加することによって分散性が向上
し、極めて効率のよい分級が行われている。なお、図6
のデータは、分散剤としてDEG(ジエチレングリコー
ル)を3%添加した場合のものであるが、他に、セメン
ト粉砕助剤として使用されるアルコール類、例えば、ト
リエタノールアミン、エタノール等を10%以下の量添
加しても同様の結果を得ることができる。
原料は粉砕調合したもので、図2または図3の装置にお
いて、予熱炉4はSPまたはNSP(浮遊熱交換式の予
熱炉)であるが、都市ゴミや産業廃棄物の焼却灰を原料
の一部(例えば、30〜50%)とする場合には、塩素
が大量に含まれているので、原料が予熱炉やダクトに付
着しやすく、閉塞するおそれがある。したがって、都市
ゴミや産業廃棄物を原料として使用する場合には、原料
を造粒し、直径5〜50mmのペレットとして予熱炉4
に送入することが好ましい。また、予熱炉4としては、
コマ型炉やグレート方式のものを使用するのがよい。さ
らに、キルン5をロングキルンとして予熱炉4を兼ねさ
せることができる。かくして、都市ゴミや廃棄物の焼却
灰をセメント原料して焼成して閉塞の問題を防ぐことが
可能であり、同時に排ガス中に含まれるダスト量も少な
くなる。
ス中のダストを分級し、約10μm以下の微粒ダストを
回収するとともに、残りのダストをセメント原料として
再利用するので、簡単な手段により系外へ排出されるダ
スト量を低減できるとともに、塩素、アルカリおよび重
金属等の抽出の容易なダストを分離して提供することが
できる。
図である。
説明図である。
に分離し、各粒群の粒度分布および各成分の含有率を示
す図である。
られたダストについて、分級機のロータの回転速度と各
成分の含有率の関係を示す図である。
す部分分級効率曲線である。
Claims (10)
- 【請求項1】 セメントキルン排ガス中のダストを分級
し、約10μm以下の微粒ダストを回収するとともに、
残りのダストをセメント原料として再利用することを特
徴とするセメントキルン排ガス中のダストの処理方法。 - 【請求項2】 上記排ガスが、原料の一部として都市ゴ
ミや廃棄物の焼却灰そして下水汚泥を含むセメントを焼
成したセメントキルン排ガスであることを特徴とする請
求項1記載のセメントキルン排ガス中のダストの処理方
法。 - 【請求項3】 原料が造粒されていることを特徴とする
請求項2記載のセメントキルン排ガス中のダストの処理
方法。 - 【請求項4】 上記ダストの分級を、セメントキルン排
ガスから集塵装置により捕集、分離されたダストに対し
て行うことを特徴とする請求項1または2のいずれかに
記載のセメントキルン排ガス中のダストの処理方法。 - 【請求項5】 上記ダストの分級を、セメントキルン排
ガスを分級装置に直接導入して行うことを特徴とする請
求項1または2のいずれかに記載のセメントキルン排ガ
ス中のダストの処理方法。 - 【請求項6】 上記ダストの分級を、高効率空気分級装
置を利用して行うことを特徴とする請求項1から5のい
ずれか1項に記載のセメントキルン排ガス中のダストの
処理方法。 - 【請求項7】 セメント原料として再利用する残りのダ
スト中のカルシウム濃度を一定にするために高効率空気
分級装置のロータの回転速度を制御することを特徴とす
る請求項1から6のいずれか1項に記載のセメントキル
ン排ガス中のダストの処理方法。 - 【請求項8】 上記ダストの分級の際または分級の前
に、ダストの分散性を良好にするための分散剤を添加す
ることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記
載のセメントキルン排ガス中のダスト処理方法。 - 【請求項9】 予熱炉と、キルンと、そしてクーラーと
からなるセメント製造プラントにおいて、前記予熱炉ま
たはキルンの排気ダクトを分級装置に連結し、この分級
装置により分級された、微粒ダストを回収する回収装置
と粗粒ダストを前記予熱炉以降の工程に返却する返却ダ
クトとを設けたことを特徴とするセメントキルン排ガス
中のダストの処理装置。 - 【請求項10】 分級装置が、予熱炉またはキルンの排
気ダクトに連結された集塵装置に連結され、この集塵装
置により捕集、分離されたダストを分級することを特徴
とする請求項9記載のセメントキルン排ガス中のダスト
の処理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20240495A JP3616165B2 (ja) | 1995-08-08 | 1995-08-08 | セメントキルン排ガス中のダストの処理方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20240495A JP3616165B2 (ja) | 1995-08-08 | 1995-08-08 | セメントキルン排ガス中のダストの処理方法および装置 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2004203461A Division JP4158860B2 (ja) | 2004-07-09 | 2004-07-09 | セメントキルン排ガス中のダストの処理方法および装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0952742A true JPH0952742A (ja) | 1997-02-25 |
| JP3616165B2 JP3616165B2 (ja) | 2005-02-02 |
Family
ID=16456952
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20240495A Expired - Lifetime JP3616165B2 (ja) | 1995-08-08 | 1995-08-08 | セメントキルン排ガス中のダストの処理方法および装置 |
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|---|---|
| JP (1) | JP3616165B2 (ja) |
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1995
- 1995-08-08 JP JP20240495A patent/JP3616165B2/ja not_active Expired - Lifetime
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