JPH0952777A - 耐酸化性c/c複合材の製造方法 - Google Patents
耐酸化性c/c複合材の製造方法Info
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- JPH0952777A JPH0952777A JP7225892A JP22589295A JPH0952777A JP H0952777 A JPH0952777 A JP H0952777A JP 7225892 A JP7225892 A JP 7225892A JP 22589295 A JP22589295 A JP 22589295A JP H0952777 A JPH0952777 A JP H0952777A
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- C04B41/5053—Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements with inorganic materials non-oxide ceramics
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 SiC被膜を安定強固に被覆形成することの
できる耐酸化性C/C複合材の製造方法を提供するこ
と。 【解決手段】 炭素繊維織布にマトリックス樹脂液を含
浸したプリプレグを積層成形し硬化および焼成炭化した
C/C複合材の基材面にSiOガスを接触させてコンバ
ージョン法により傾斜機能を有するSiC被膜を形成す
る方法において、最外層部(最上層および最下層)に位
置するプリプレグを内部のプリプレグ層よりフィラメン
ト数の多いトウで編組した炭素繊維織布を用いて積層し
た複合組織のC/C複合材を基材とする。
できる耐酸化性C/C複合材の製造方法を提供するこ
と。 【解決手段】 炭素繊維織布にマトリックス樹脂液を含
浸したプリプレグを積層成形し硬化および焼成炭化した
C/C複合材の基材面にSiOガスを接触させてコンバ
ージョン法により傾斜機能を有するSiC被膜を形成す
る方法において、最外層部(最上層および最下層)に位
置するプリプレグを内部のプリプレグ層よりフィラメン
ト数の多いトウで編組した炭素繊維織布を用いて積層し
た複合組織のC/C複合材を基材とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバージョン法
によりC/C複合基材の表層部にSiC被膜を安定強固
に被覆形成した材質強度に優れる耐酸化性C/C複合材
(炭素繊維強化炭素複合材)の製造方法に関する。
によりC/C複合基材の表層部にSiC被膜を安定強固
に被覆形成した材質強度に優れる耐酸化性C/C複合材
(炭素繊維強化炭素複合材)の製造方法に関する。
【0002】C/C複合材は、卓越した比強度、比弾性
率を有するうえに1000℃以上の高温においても優れ
た耐熱性および化学的安定性を備えているため、航空宇
宙用をはじめ高温過酷な条件で使用される各種の構造部
材として注目されている。しかし、C/C複合材は実質
的に炭素材料である関係で500℃以上の大気雰囲気下
では酸化が進行し、材質劣化を招く固有の欠点がある。
このため、C/C複合材の表面に酸化抵抗性のある被覆
を施して耐酸化性を改善する試みが従来から盛んに行わ
れており、例えば炭化珪素、窒化珪素、ジルコニヤ、ア
ルミナ等の耐熱セラミックス系物質によって被覆処理す
る方法が数多く開発されている。このうち、被覆層の形
成操作、性状特性など技術的、経済的な面から炭化珪素
の被膜形成が最も工業性に適している。
率を有するうえに1000℃以上の高温においても優れ
た耐熱性および化学的安定性を備えているため、航空宇
宙用をはじめ高温過酷な条件で使用される各種の構造部
材として注目されている。しかし、C/C複合材は実質
的に炭素材料である関係で500℃以上の大気雰囲気下
では酸化が進行し、材質劣化を招く固有の欠点がある。
このため、C/C複合材の表面に酸化抵抗性のある被覆
を施して耐酸化性を改善する試みが従来から盛んに行わ
れており、例えば炭化珪素、窒化珪素、ジルコニヤ、ア
ルミナ等の耐熱セラミックス系物質によって被覆処理す
る方法が数多く開発されている。このうち、被覆層の形
成操作、性状特性など技術的、経済的な面から炭化珪素
の被膜形成が最も工業性に適している。
【0003】
【従来の技術】従来、C/C複合基材の表面にSiCの
被覆を施す方法として、気相反応により生成するSiC
を直接沈着させるCVD法(化学的気相蒸着法)と、基
材の炭素を反応源に利用してSiOガスと反応させるこ
とによりSiCに転化させるコンバージョン法が知られ
ている。このうち、前者のCVD法を適用して形成した
SiC被膜層は組織の緻密性は極めて高いが、基材との
界面が明確に分離している関係で、熱衝撃を与えるとC
/C複合基材とSiC被膜層との熱膨張差によってSi
C被膜層が剥離し易い欠点がある。この層間剥離現象
は、C/C複合基材とSiC被膜層との熱膨張差が大き
く、最大歪みが追従できないことに起因して起こるもの
であるから、C/C複合基材面をSiCの熱膨張率に近
似するように改質すれば軽減化させることができる。こ
のような観点から、C/C複合基材面に気相熱分解法に
より熱分解炭素層を形成し、ついでCVD法またはCV
I法でSiCを被覆する方法(特開平2−111681号公
報)が提案されているが、操作の煩雑性に見合う程の十
分な高温酸化抵抗性は期待できない。
被覆を施す方法として、気相反応により生成するSiC
を直接沈着させるCVD法(化学的気相蒸着法)と、基
材の炭素を反応源に利用してSiOガスと反応させるこ
とによりSiCに転化させるコンバージョン法が知られ
ている。このうち、前者のCVD法を適用して形成した
SiC被膜層は組織の緻密性は極めて高いが、基材との
界面が明確に分離している関係で、熱衝撃を与えるとC
/C複合基材とSiC被膜層との熱膨張差によってSi
C被膜層が剥離し易い欠点がある。この層間剥離現象
は、C/C複合基材とSiC被膜層との熱膨張差が大き
く、最大歪みが追従できないことに起因して起こるもの
であるから、C/C複合基材面をSiCの熱膨張率に近
似するように改質すれば軽減化させることができる。こ
のような観点から、C/C複合基材面に気相熱分解法に
より熱分解炭素層を形成し、ついでCVD法またはCV
I法でSiCを被覆する方法(特開平2−111681号公
報)が提案されているが、操作の煩雑性に見合う程の十
分な高温酸化抵抗性は期待できない。
【0004】これに対し、後者のコンバージョン法は珪
素源と炭材を加熱反応させて生成するSiOガスとC/
C複合材を構成する炭素組織とを反応させ、C/C複合
材の表層部の表面から内部にかけて漸次SiC化する機
構に基づくものであるから、形成されるSiC被膜層は
SiC化の度合が材質内部に向かうに従って次第に減少
する連続的な傾斜機能組織を呈する。したがって、CV
D法により形成されるSiC被膜層のように明確な層間
がなく、熱衝撃を受けても層間界面剥離を生じることが
ない利点がある。しかし、その反面、表層部におけるS
iC被膜層の緻密度合が低下するうえに、反応時、被膜
層に微小なクラックが発生し、十分な耐酸化性を付与で
きない欠点がある。
素源と炭材を加熱反応させて生成するSiOガスとC/
C複合材を構成する炭素組織とを反応させ、C/C複合
材の表層部の表面から内部にかけて漸次SiC化する機
構に基づくものであるから、形成されるSiC被膜層は
SiC化の度合が材質内部に向かうに従って次第に減少
する連続的な傾斜機能組織を呈する。したがって、CV
D法により形成されるSiC被膜層のように明確な層間
がなく、熱衝撃を受けても層間界面剥離を生じることが
ない利点がある。しかし、その反面、表層部におけるS
iC被膜層の緻密度合が低下するうえに、反応時、被膜
層に微小なクラックが発生し、十分な耐酸化性を付与で
きない欠点がある。
【0005】このため、C/C基材の表面に予めコンバ
ージョン法によりSiC被膜層を形成し、これをベース
層としてその上に各種の被覆層を積層して耐酸化性能を
向上させる試みが提案されている。例えば微小クラック
をガラスシール層で目詰めする方法として、C/C基材
の表面に、SiC被覆層、SiO2 微粒被覆層、SiO
2 ガラス被覆層またはB2 O3 ガラス被覆層もしくはB
2 O3 ・SiO2 ガラス被覆層が3層状に積層被覆され
た構造の耐酸化性C/C材とその製造方法(特開平4−
42883 号公報、特開平4−187583号公報、特開平4−24
3989号公報、特開平4−243990号公報、特開平4−4336
6 号公報、特開平5−70228 号公報、特開平5−229886
号公報、特開平5−330961号公報、特開平6−48872 号
公報、特開平6−144967号公報、特開平6−247782号公
報など)が知られている。
ージョン法によりSiC被膜層を形成し、これをベース
層としてその上に各種の被覆層を積層して耐酸化性能を
向上させる試みが提案されている。例えば微小クラック
をガラスシール層で目詰めする方法として、C/C基材
の表面に、SiC被覆層、SiO2 微粒被覆層、SiO
2 ガラス被覆層またはB2 O3 ガラス被覆層もしくはB
2 O3 ・SiO2 ガラス被覆層が3層状に積層被覆され
た構造の耐酸化性C/C材とその製造方法(特開平4−
42883 号公報、特開平4−187583号公報、特開平4−24
3989号公報、特開平4−243990号公報、特開平4−4336
6 号公報、特開平5−70228 号公報、特開平5−229886
号公報、特開平5−330961号公報、特開平6−48872 号
公報、特開平6−144967号公報、特開平6−247782号公
報など)が知られている。
【0006】これらの多層化被覆手段によればC/C複
合材の耐酸化性能を効果的に向上させることが可能とな
るが、ベース層として形成するコンバージョン法による
SiC被膜が厚くなるとC/C基材の内部組織までSi
C化が進行して、C/C基材の材質強度の低下を招く問
題がある。すなわち、コンバージョン法による被覆段階
においては、SiOガスはC/C基材の表面から組織内
部に浸透拡散しながらC/C基材組織をSiCに転化し
ていくため、C/C複合材の表面ばかりでなく、比較的
深い組織内部までSiC化が進行して基材組織、とくに
SiC化し易いマトリックス炭素部分を優先的に珪化し
て基材組織全体を脆弱化させ、更に、C/C複合基材と
の熱膨張差によってクラックの発生度合が増大する。
合材の耐酸化性能を効果的に向上させることが可能とな
るが、ベース層として形成するコンバージョン法による
SiC被膜が厚くなるとC/C基材の内部組織までSi
C化が進行して、C/C基材の材質強度の低下を招く問
題がある。すなわち、コンバージョン法による被覆段階
においては、SiOガスはC/C基材の表面から組織内
部に浸透拡散しながらC/C基材組織をSiCに転化し
ていくため、C/C複合材の表面ばかりでなく、比較的
深い組織内部までSiC化が進行して基材組織、とくに
SiC化し易いマトリックス炭素部分を優先的に珪化し
て基材組織全体を脆弱化させ、更に、C/C複合基材と
の熱膨張差によってクラックの発生度合が増大する。
【0007】上記の問題点を解消し、ベース層となるコ
ンバージョン法によるSiC被覆形成を表層部に留めて
組織内部の材質劣化を防止する手段として、多層被覆工
程時のC/C複合基材として、表面部分にポリアクリル
ニトリル系の炭素繊維層が介在し、内部はピッチ系の炭
素繊維により形成された複合組織とする耐酸化性炭素繊
維強化炭素材の製造方法(特願平5−273108号)や、S
iC被膜を形成する表層部分の炭素繊維体積含有率(Vf)
が内部に比べて高く、かつ前記の炭素繊維体積含有率(V
f)が少なくとも65%の複合組織とする耐酸化性C/C
複合材の製造方法(特開平6−144968号公報)が本出願
人によって開発されている。
ンバージョン法によるSiC被覆形成を表層部に留めて
組織内部の材質劣化を防止する手段として、多層被覆工
程時のC/C複合基材として、表面部分にポリアクリル
ニトリル系の炭素繊維層が介在し、内部はピッチ系の炭
素繊維により形成された複合組織とする耐酸化性炭素繊
維強化炭素材の製造方法(特願平5−273108号)や、S
iC被膜を形成する表層部分の炭素繊維体積含有率(Vf)
が内部に比べて高く、かつ前記の炭素繊維体積含有率(V
f)が少なくとも65%の複合組織とする耐酸化性C/C
複合材の製造方法(特開平6−144968号公報)が本出願
人によって開発されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、上記の先
行技術とは異なる観点からコンバージョン法によるC/
C基材の表層部にSiC被膜層を安定強固に形成する方
法について検討を進めた結果、C/C複合基材の最外層
部におけるマトリックス炭素の偏在度合を内部層に比べ
て相対的に大きくすると、コンバージョン化によるSi
C被覆層の形成が組織内部まで進行しないうえ、SiC
被覆層と内部のC/C基材組織とがSiC化層のアンカ
ー効果(投錨効果)により強固に結合することを確認し
た。
行技術とは異なる観点からコンバージョン法によるC/
C基材の表層部にSiC被膜層を安定強固に形成する方
法について検討を進めた結果、C/C複合基材の最外層
部におけるマトリックス炭素の偏在度合を内部層に比べ
て相対的に大きくすると、コンバージョン化によるSi
C被覆層の形成が組織内部まで進行しないうえ、SiC
被覆層と内部のC/C基材組織とがSiC化層のアンカ
ー効果(投錨効果)により強固に結合することを確認し
た。
【0009】本発明は、上記の知見に基づいて開発され
たもので、その目的とするところは内部組織の材質低下
を伴うことなしに、コンバージョン法によりC/C複合
基材の表層部に安定強固なSiC被覆層を形成すること
ができる耐酸化性C/C複合材の製造方法を提供するこ
とにある。
たもので、その目的とするところは内部組織の材質低下
を伴うことなしに、コンバージョン法によりC/C複合
基材の表層部に安定強固なSiC被覆層を形成すること
ができる耐酸化性C/C複合材の製造方法を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明による耐酸化性C/C複合材の製造方法は、
炭素繊維織布にマトリックス樹脂液を含浸したプリプレ
グを積層成形し硬化および焼成炭化したC/C複合材を
基材とし、該基材面にSiOガスを接触させてコンバー
ジョン法により傾斜機能を有するSiC被膜を形成する
方法において、最外層部(最上層および最下層)に位置
するプリプレグを、内部のプリプレグ層よりフィラメン
ト数の多いトウで編組した炭素繊維織布を用いて積層し
た複合組織のC/C複合材を基材とすることを構成上の
特徴とする。
めの本発明による耐酸化性C/C複合材の製造方法は、
炭素繊維織布にマトリックス樹脂液を含浸したプリプレ
グを積層成形し硬化および焼成炭化したC/C複合材を
基材とし、該基材面にSiOガスを接触させてコンバー
ジョン法により傾斜機能を有するSiC被膜を形成する
方法において、最外層部(最上層および最下層)に位置
するプリプレグを、内部のプリプレグ層よりフィラメン
ト数の多いトウで編組した炭素繊維織布を用いて積層し
た複合組織のC/C複合材を基材とすることを構成上の
特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】C/C複合基材は、炭素繊維織布
にマトリックス樹脂液を浸漬または塗布などにより含浸
して半硬化状のプリプレグを作成し、このプリプレグを
所定枚数積層成形したのち硬化および焼成炭化処理する
ことにより製造される。炭素繊維織布の種類には特に限
定はなく、例えばポリアクリルニトリル系、レーヨン
系、ピッチ系など各種の炭素繊維からなる平織、朱子
織、綾織などの織布を使用することができる。また、マ
トリックス樹脂液としては炭化残留率の高いフェノール
系、フラン系などの液状熱硬化性樹脂、タールピッチ、
フェノール変性タールピッチなどの熱可塑性物質が用い
られる。
にマトリックス樹脂液を浸漬または塗布などにより含浸
して半硬化状のプリプレグを作成し、このプリプレグを
所定枚数積層成形したのち硬化および焼成炭化処理する
ことにより製造される。炭素繊維織布の種類には特に限
定はなく、例えばポリアクリルニトリル系、レーヨン
系、ピッチ系など各種の炭素繊維からなる平織、朱子
織、綾織などの織布を使用することができる。また、マ
トリックス樹脂液としては炭化残留率の高いフェノール
系、フラン系などの液状熱硬化性樹脂、タールピッチ、
フェノール変性タールピッチなどの熱可塑性物質が用い
られる。
【0012】上記のC/C複合基材を作製する過程にお
いて、最外層部(最上層および最下層)に位置するプリ
プレグを、内部のプリプレグ層よりフィラメント数の多
いトウで編組した炭素繊維織布を用いて積層することが
本発明の主要な要件となる。通常、炭素繊維織布は炭素
繊維のフィラメント(単繊維)を1000〜15000
本束ねたトウを編組して製造されるが、トウを形成する
フィラメント数によって布目その他の編組状態が相違す
る。本発明においては、積層するプリプレグ層のうち、
最上層および最下層のプリプレグ中に複合する炭素繊維
織布を、内部に積層するプリプレグ中に複合する炭素繊
維織布よりもフィラメント数の多いトウにより編組した
相対的に布目の大きい織布により構成する。この場合の
フィラメント数の相違は、最外層部のプリプレグにおけ
る炭素繊維トウのフィラメント数を内部のプリプレグに
おける炭素繊維トウのフィラメント数の2倍以上である
ことが好ましく、2倍未満ではコンバージョン法による
SiC層の形成をC/C複合基材の表層部のみに形成す
ることができなくなる。なお、最外層部に積層するプリ
プレグは1〜2層でよい。
いて、最外層部(最上層および最下層)に位置するプリ
プレグを、内部のプリプレグ層よりフィラメント数の多
いトウで編組した炭素繊維織布を用いて積層することが
本発明の主要な要件となる。通常、炭素繊維織布は炭素
繊維のフィラメント(単繊維)を1000〜15000
本束ねたトウを編組して製造されるが、トウを形成する
フィラメント数によって布目その他の編組状態が相違す
る。本発明においては、積層するプリプレグ層のうち、
最上層および最下層のプリプレグ中に複合する炭素繊維
織布を、内部に積層するプリプレグ中に複合する炭素繊
維織布よりもフィラメント数の多いトウにより編組した
相対的に布目の大きい織布により構成する。この場合の
フィラメント数の相違は、最外層部のプリプレグにおけ
る炭素繊維トウのフィラメント数を内部のプリプレグに
おける炭素繊維トウのフィラメント数の2倍以上である
ことが好ましく、2倍未満ではコンバージョン法による
SiC層の形成をC/C複合基材の表層部のみに形成す
ることができなくなる。なお、最外層部に積層するプリ
プレグは1〜2層でよい。
【0013】積層状態で重ね合わせたプリプレグは、モ
ールド中で熱圧成形して平板状、曲板状など所望形状の
成形体としたのち、マトリックス樹脂を完全に加熱硬化
し、ついで常法に従い非酸化性雰囲気下で1000〜2
000℃の温度に加熱して焼成炭化する。このようにし
て作製されたC/C複合基材は、コンバージョン法によ
りSiC被膜の被覆を行う。
ールド中で熱圧成形して平板状、曲板状など所望形状の
成形体としたのち、マトリックス樹脂を完全に加熱硬化
し、ついで常法に従い非酸化性雰囲気下で1000〜2
000℃の温度に加熱して焼成炭化する。このようにし
て作製されたC/C複合基材は、コンバージョン法によ
りSiC被膜の被覆を行う。
【0014】コンバージョン法によるSiC被膜の形成
は、次の操作で行われる。まず、石英、珪石、珪砂等の
SiO2 含有物質を10〜500μm に粉砕した珪素源
とコークス、ピッチ、黒鉛、カーボンブラック等を10
〜500μm とした炭素源とを機械的混合装置により十
分に混合して均一な混合物としたのち、黒鉛のような耐
熱性材料で構成された反応容器に入れる。珪素源と炭素
源の配合割合は混合する各粉末の表面積を考慮して決定
されるが、通常SiO2 :Cの重量比率で1:1〜5:
1の範囲になる組成に配合される。
は、次の操作で行われる。まず、石英、珪石、珪砂等の
SiO2 含有物質を10〜500μm に粉砕した珪素源
とコークス、ピッチ、黒鉛、カーボンブラック等を10
〜500μm とした炭素源とを機械的混合装置により十
分に混合して均一な混合物としたのち、黒鉛のような耐
熱性材料で構成された反応容器に入れる。珪素源と炭素
源の配合割合は混合する各粉末の表面積を考慮して決定
されるが、通常SiO2 :Cの重量比率で1:1〜5:
1の範囲になる組成に配合される。
【0015】上記の反応容器を密閉加熱炉内に設置し、
C/C複合基材を反応容器内の混合粉末中に埋没する
か、反応容器の近傍にセットした状態で、系内を非酸化
性雰囲気に保持しながら1600〜2000℃の温度に
加熱処理する。処理過程で珪素源と炭材の加熱還元反応
により発生したSiOガスは、C/C複合基材の表面部
からC/C基材の炭素と反応してSiCに転化しながら
内部に浸透拡散しC/C基材の表層部に傾斜機能組織の
SiC被膜層が形成される。
C/C複合基材を反応容器内の混合粉末中に埋没する
か、反応容器の近傍にセットした状態で、系内を非酸化
性雰囲気に保持しながら1600〜2000℃の温度に
加熱処理する。処理過程で珪素源と炭材の加熱還元反応
により発生したSiOガスは、C/C複合基材の表面部
からC/C基材の炭素と反応してSiCに転化しながら
内部に浸透拡散しC/C基材の表層部に傾斜機能組織の
SiC被膜層が形成される。
【0016】本発明によれば、コンバージョン法でC/
C複合基材の表面にSiC被覆層を形成するに際し、C
/C複合基材として最外層部(最上層および最下層)に
位置するプリプレグを、内部のプリプレグ層よりフィラ
メント数の多いトウで編組した炭素繊維織布を用いて積
層した複合組織として構成しているから、最外層部に介
在する炭素繊維織布の布目は内部層のそれに比べて大き
くなっており、この関係で焼成炭化後の組織は最外層部
において相対的にマトリックス樹脂から転化した炭素部
分が多く偏在する複合状態を呈する。
C複合基材の表面にSiC被覆層を形成するに際し、C
/C複合基材として最外層部(最上層および最下層)に
位置するプリプレグを、内部のプリプレグ層よりフィラ
メント数の多いトウで編組した炭素繊維織布を用いて積
層した複合組織として構成しているから、最外層部に介
在する炭素繊維織布の布目は内部層のそれに比べて大き
くなっており、この関係で焼成炭化後の組織は最外層部
において相対的にマトリックス樹脂から転化した炭素部
分が多く偏在する複合状態を呈する。
【0017】このようなC/C基材をコンバージョン法
によりSiOガスと接触させてSiC化すると、炭素繊
維に比較してSiC化反応し易いマトリックス樹脂の炭
化部分からSiC化が進行し、上下の最外層部が優先的
にSiC層に転化する。同時に、一部のSiOガスは内
部に浸透拡散して内部層まで楔を打ち込んだような状態
にSiCへ転化する。このようなSiC化作用により、
C/C複合基材の内部組織までSiC化する現象が効果
的に抑制され、表層部のみが完全にSiC層により被覆
されるとともに、該SiC層から内層に向かって形成さ
れた楔状のSiCがアンカー効果(投錨効果)を発揮し
て強固に結合する。したがって、C/C複合基材の材質
劣化を伴うことなく、常に安定強固な耐酸化性SiC被
膜の形成が可能となる。
によりSiOガスと接触させてSiC化すると、炭素繊
維に比較してSiC化反応し易いマトリックス樹脂の炭
化部分からSiC化が進行し、上下の最外層部が優先的
にSiC層に転化する。同時に、一部のSiOガスは内
部に浸透拡散して内部層まで楔を打ち込んだような状態
にSiCへ転化する。このようなSiC化作用により、
C/C複合基材の内部組織までSiC化する現象が効果
的に抑制され、表層部のみが完全にSiC層により被覆
されるとともに、該SiC層から内層に向かって形成さ
れた楔状のSiCがアンカー効果(投錨効果)を発揮し
て強固に結合する。したがって、C/C複合基材の材質
劣化を伴うことなく、常に安定強固な耐酸化性SiC被
膜の形成が可能となる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例と対比して具
体的に説明する。
体的に説明する。
【0019】実施例1 (1)C/C基材の作製 ポリアクリルニトリル系高強度高弾性タイプの炭素繊維
トウ(フィラメント数3000本)を編組した平織炭素
繊維織布〔東レ(株)製〕に、マトリックス樹脂として
フェノール樹脂初期縮合物〔大日本インキ化学工業
(株)製〕を均一に塗布し48時間風乾してプリプレグ
シートを作成した。このプリプレグシートを上下方向に
16枚重ねて積層し、その上下(最外層)面にフィラメ
ント数6000本の炭素繊維トウを用いたほかは同一の
方法で作成したプリプレグシートを各1枚積層して20
0×200mmのモールドに入れ、加熱温度110℃、加
圧圧力20kg/cm2の条件で熱圧成形した。この成形体を
モールドから取り出し250℃の温度に加熱して完全に
硬化したのち、窒素雰囲気に保持された焼成炉に移し5
℃/hr の昇温速度で1000℃まで加熱し、この温度に
5時間保持して焼成炭化した。ついで、得られたC/C
材に前記と同一のフェノール樹脂初期縮合物を圧力7kg
/cm2で再度加圧含浸し、前記と同様に焼成処理する工程
を3回反復したのち、最終的に2000℃の温度により
焼成してC/C複合基材を作製した。作製されたC/C
複合基材(200mm×200mm×4.5mm)の炭素繊維
体積含有率(Vf)は65%、嵩密度は1.65g/ccであっ
た。
トウ(フィラメント数3000本)を編組した平織炭素
繊維織布〔東レ(株)製〕に、マトリックス樹脂として
フェノール樹脂初期縮合物〔大日本インキ化学工業
(株)製〕を均一に塗布し48時間風乾してプリプレグ
シートを作成した。このプリプレグシートを上下方向に
16枚重ねて積層し、その上下(最外層)面にフィラメ
ント数6000本の炭素繊維トウを用いたほかは同一の
方法で作成したプリプレグシートを各1枚積層して20
0×200mmのモールドに入れ、加熱温度110℃、加
圧圧力20kg/cm2の条件で熱圧成形した。この成形体を
モールドから取り出し250℃の温度に加熱して完全に
硬化したのち、窒素雰囲気に保持された焼成炉に移し5
℃/hr の昇温速度で1000℃まで加熱し、この温度に
5時間保持して焼成炭化した。ついで、得られたC/C
材に前記と同一のフェノール樹脂初期縮合物を圧力7kg
/cm2で再度加圧含浸し、前記と同様に焼成処理する工程
を3回反復したのち、最終的に2000℃の温度により
焼成してC/C複合基材を作製した。作製されたC/C
複合基材(200mm×200mm×4.5mm)の炭素繊維
体積含有率(Vf)は65%、嵩密度は1.65g/ccであっ
た。
【0020】(2)SiC被膜層の形成 粒径40〜500μm の珪砂粉末と同粒径範囲の黒鉛粉
末をモル比2:1の比率になるように配合し、撹拌混合
器を用いて均質に混合した。混合粉末を黒鉛坩堝に入
れ、その上部にC/C複合基材をセットした。この黒鉛
坩堝を電気炉内に移し、内部をアルゴンガスで十分に置
換したのち50℃/hr の昇温速度で1900℃まで加熱
し、2時間保持してC/C複合基材の表層部にコンバー
ジョン法による傾斜機能を有するSiCの被膜層を形成
した。
末をモル比2:1の比率になるように配合し、撹拌混合
器を用いて均質に混合した。混合粉末を黒鉛坩堝に入
れ、その上部にC/C複合基材をセットした。この黒鉛
坩堝を電気炉内に移し、内部をアルゴンガスで十分に置
換したのち50℃/hr の昇温速度で1900℃まで加熱
し、2時間保持してC/C複合基材の表層部にコンバー
ジョン法による傾斜機能を有するSiCの被膜層を形成
した。
【0021】(3)ガラスシール層の形成 さらに、SiC被膜層の微細クラックをシールするため
に、下記の方法によりB2 O3 −SiO2 ガラス質被膜
を被覆し、ガラスシールを施した。Si(OC2 H5)4
をNH4 OHの塩基性領域で加水分解するアルコキシド
法により得られるSiO2 微粒子サスペンジョン中に前
記SiC被膜層を形成したC/C複合基材を浸漬し、減
圧下に含浸した。風乾後、SiO2 微粒子サスペンジョ
ンを塗布、風乾する操作を3回反復し、100℃で乾燥
してSiO2 からなる被覆層を形成した。次いで、この
C/C基材をB(OC4 H9)3 溶液中に投入して減圧含
浸を施し、一昼夜風乾して空気中の水分により加水分解
したのち100℃で乾燥し、更に500℃の温度で熱処
理してB2 O3 ガラス層に転化した。次に、Si(OC
2 H5)4 を塩酸溶液中で加水分解して得られるSiO2
ガラス前駆体溶液中に、上記C/C基材を投入し減圧含
浸を行い100℃で乾燥した。処理後のC/C基材を再
度B(OC4 H9)3 溶液中に投入し、減圧含浸したのち
一昼夜風乾して空気中の水分により加水分解した。10
0℃で乾燥後、アルゴン雰囲気下に800℃の温度で加
熱処理してB2 O3 −SiO2 のガラス質被膜を形成し
た。
に、下記の方法によりB2 O3 −SiO2 ガラス質被膜
を被覆し、ガラスシールを施した。Si(OC2 H5)4
をNH4 OHの塩基性領域で加水分解するアルコキシド
法により得られるSiO2 微粒子サスペンジョン中に前
記SiC被膜層を形成したC/C複合基材を浸漬し、減
圧下に含浸した。風乾後、SiO2 微粒子サスペンジョ
ンを塗布、風乾する操作を3回反復し、100℃で乾燥
してSiO2 からなる被覆層を形成した。次いで、この
C/C基材をB(OC4 H9)3 溶液中に投入して減圧含
浸を施し、一昼夜風乾して空気中の水分により加水分解
したのち100℃で乾燥し、更に500℃の温度で熱処
理してB2 O3 ガラス層に転化した。次に、Si(OC
2 H5)4 を塩酸溶液中で加水分解して得られるSiO2
ガラス前駆体溶液中に、上記C/C基材を投入し減圧含
浸を行い100℃で乾燥した。処理後のC/C基材を再
度B(OC4 H9)3 溶液中に投入し、減圧含浸したのち
一昼夜風乾して空気中の水分により加水分解した。10
0℃で乾燥後、アルゴン雰囲気下に800℃の温度で加
熱処理してB2 O3 −SiO2 のガラス質被膜を形成し
た。
【0022】(4)特性の評価 このようにして製造したSiC被膜を形成したC/C複
合材について、次の方法によりSiC被膜の膜厚、Si
C被膜層のアンカー部の深さを測定してその結果を表1
に、またC/C複合材の曲げ強度および耐酸化性試験を
行い、その結果を表2に示した。 SiC被膜の膜厚:SiC被膜を形成したC/C複合
材の一部をダイヤモンドカッターで切断し、その断面を
SEMにより観察して測定した。 SiC被膜層のアンカー部の深さ:SiC被膜を形成
したC/C複合材の一部をダイヤモンドカッターで切断
し、その断面をSEMによりSiC被膜の下層に存在す
るSiCと炭素の混合物層を観察し、XMAによりSi
の濃度分布を測定してSiCと炭素の混合物層の深さか
ら求めた。 曲げ強度:150×12.5×4mmの試験片について
支点間距離64mm、クロスヘッドスピード6mm/minの条
件で3点曲げ強度を測定した。 耐酸化性試験:SiC被膜を形成したC/C複合材を
大気中に保持された電気炉に入れ、1400℃の温度に
30分間保持したのち室温まで自然冷却した。この操作
を10回繰り返して行い、この熱サイクルにおけるC/
C複合材の重量減少率とSiC被膜層の状況を観察し
た。
合材について、次の方法によりSiC被膜の膜厚、Si
C被膜層のアンカー部の深さを測定してその結果を表1
に、またC/C複合材の曲げ強度および耐酸化性試験を
行い、その結果を表2に示した。 SiC被膜の膜厚:SiC被膜を形成したC/C複合
材の一部をダイヤモンドカッターで切断し、その断面を
SEMにより観察して測定した。 SiC被膜層のアンカー部の深さ:SiC被膜を形成
したC/C複合材の一部をダイヤモンドカッターで切断
し、その断面をSEMによりSiC被膜の下層に存在す
るSiCと炭素の混合物層を観察し、XMAによりSi
の濃度分布を測定してSiCと炭素の混合物層の深さか
ら求めた。 曲げ強度:150×12.5×4mmの試験片について
支点間距離64mm、クロスヘッドスピード6mm/minの条
件で3点曲げ強度を測定した。 耐酸化性試験:SiC被膜を形成したC/C複合材を
大気中に保持された電気炉に入れ、1400℃の温度に
30分間保持したのち室温まで自然冷却した。この操作
を10回繰り返して行い、この熱サイクルにおけるC/
C複合材の重量減少率とSiC被膜層の状況を観察し
た。
【0023】実施例2〜5 内部に積層するプリプレグシートおよび上下(最外層)
面に積層するプリプレグシートをフィラメント数の異な
る炭素繊維トウを編組した炭素繊維織布を用いて作成し
たほかは実施例1と同一の方法でC/C複合基材を作製
した。なお、実施例4では上下(最外層)面に各2枚の
プリプレグシートを積層した。これらのC/C複合基材
について実施例1と同一の方法によりSiC被膜層の形
成およびガラスシールを行い、得られたSiC被膜を形
成したC/C複合材について実施例1と同一の方法によ
り特性の評価を行ってその結果を表1、表2に併載し
た。
面に積層するプリプレグシートをフィラメント数の異な
る炭素繊維トウを編組した炭素繊維織布を用いて作成し
たほかは実施例1と同一の方法でC/C複合基材を作製
した。なお、実施例4では上下(最外層)面に各2枚の
プリプレグシートを積層した。これらのC/C複合基材
について実施例1と同一の方法によりSiC被膜層の形
成およびガラスシールを行い、得られたSiC被膜を形
成したC/C複合材について実施例1と同一の方法によ
り特性の評価を行ってその結果を表1、表2に併載し
た。
【0024】比較例1〜4 フィラメント数が同じ炭素繊維トウを編組した炭素繊維
織布を用いて作成したプリプレグシートを積層してC/
C複合基材を作製したほかは実施例1と同一の方法によ
りSiCの被膜層の形成およびガラスシールを行った。
得られたSiC被膜を形成したC/C複合材について実
施例1と同一の方法により特性の評価を行ってその結果
を表1、表2に併載した。なお、耐酸化性試験は耐酸化
被膜層が剥離したため試験を行なわなかった。
織布を用いて作成したプリプレグシートを積層してC/
C複合基材を作製したほかは実施例1と同一の方法によ
りSiCの被膜層の形成およびガラスシールを行った。
得られたSiC被膜を形成したC/C複合材について実
施例1と同一の方法により特性の評価を行ってその結果
を表1、表2に併載した。なお、耐酸化性試験は耐酸化
被膜層が剥離したため試験を行なわなかった。
【0025】
【表1】 注)*( )内は積層したプリプレグシートの枚数である。
【0026】
【表2】
【0027】表1から、実施例のSiC被膜層は比較例
のSiC被膜層に比べて被膜の下層にSiCと炭素の混
合物層が深く存在し、かつSiCが楔状に形成されてい
るためにアンカー効果が大きいことが判る。その結果、
表2に示すように耐酸化性試験では比較例のSiC被膜
はいずれもヒートサイクル9回目以内で剥離が生じてい
るのに対して、実施例のSiC被膜は実施例3、5に若
干浮きが認められたほかはいずれも良好で重量減少率も
少なく、優れた耐酸化性能を示している。さらに、Si
C被膜の形成に伴うC/C複合材の強度低下も少なく、
高位の材質強度を有することが認められる。
のSiC被膜層に比べて被膜の下層にSiCと炭素の混
合物層が深く存在し、かつSiCが楔状に形成されてい
るためにアンカー効果が大きいことが判る。その結果、
表2に示すように耐酸化性試験では比較例のSiC被膜
はいずれもヒートサイクル9回目以内で剥離が生じてい
るのに対して、実施例のSiC被膜は実施例3、5に若
干浮きが認められたほかはいずれも良好で重量減少率も
少なく、優れた耐酸化性能を示している。さらに、Si
C被膜の形成に伴うC/C複合材の強度低下も少なく、
高位の材質強度を有することが認められる。
【0028】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によればC/C基
材面にコンバージョン法によりSiC被膜を形成する場
合に、最外層部に位置するプリプレグを内部のプリプレ
グ層よりフィラメント数の多いトウで編組した炭素繊維
織布を積層した複合組織のC/C複合材を基材として用
いることにより、アンカー効果の大きいSiC被膜を安
定強固に被覆形成することが可能となる。したがって、
高温酸化性雰囲気に晒されても剥離することなく高度の
耐酸化性能を保持することができ、さらにC/C複合材
の材質強度の減退も抑制されるので、耐酸化性C/C複
合材の製造方法として極めて有用である。
材面にコンバージョン法によりSiC被膜を形成する場
合に、最外層部に位置するプリプレグを内部のプリプレ
グ層よりフィラメント数の多いトウで編組した炭素繊維
織布を積層した複合組織のC/C複合材を基材として用
いることにより、アンカー効果の大きいSiC被膜を安
定強固に被覆形成することが可能となる。したがって、
高温酸化性雰囲気に晒されても剥離することなく高度の
耐酸化性能を保持することができ、さらにC/C複合材
の材質強度の減退も抑制されるので、耐酸化性C/C複
合材の製造方法として極めて有用である。
Claims (2)
- 【請求項1】 炭素繊維織布にマトリックス樹脂液を含
浸したプリプレグを積層成形し硬化および焼成炭化した
C/C複合材を基材とし、該基材面にSiOガスを接触
させてコンバージョン法により傾斜機能を有するSiC
被膜を形成する方法において、最外層部(最上層および
最下層)に位置するプリプレグを、内部のプリプレグ層
よりフィラメント数の多いトウで編組した炭素繊維織布
を用いて積層した複合組織のC/C複合材を基材とする
ことを特徴とする耐酸化性C/C複合材の製造方法。 - 【請求項2】 最外層部(最上層および最下層)のプリ
プレグにおける炭素繊維トウのフィラメント数を、内部
のプリプレグにおける炭素繊維トウのフィラメント数の
2倍以上である炭素繊維織布を用いて積層した複合組織
のC/C複合材を基材とする請求項1記載の耐酸化性C
/C複合材の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7225892A JPH0952777A (ja) | 1995-08-10 | 1995-08-10 | 耐酸化性c/c複合材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7225892A JPH0952777A (ja) | 1995-08-10 | 1995-08-10 | 耐酸化性c/c複合材の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0952777A true JPH0952777A (ja) | 1997-02-25 |
Family
ID=16836519
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7225892A Pending JPH0952777A (ja) | 1995-08-10 | 1995-08-10 | 耐酸化性c/c複合材の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0952777A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1064031C (zh) * | 1998-05-19 | 2001-04-04 | 中国科学院山西煤炭化学研究所 | 一种高温抗氧化炭基复合材料的制备方法 |
| JP2002211990A (ja) * | 2001-01-09 | 2002-07-31 | Taiheiyo Cement Corp | 放熱板及びその製造方法 |
| US6838120B2 (en) | 2001-02-12 | 2005-01-04 | Agency For Defense Development | Method for manufacturing carbon/silicon-carbide composite |
| WO2011027756A1 (ja) | 2009-09-04 | 2011-03-10 | 東洋炭素株式会社 | 炭化ケイ素被覆炭素基材の製造方法及び炭化ケイ素被覆炭素基材並びに炭化ケイ素炭素複合焼結体、セラミックス被覆炭化ケイ素炭素複合焼結体及び炭化ケイ素炭素複合焼結体の製造方法 |
| CN115157859A (zh) * | 2022-07-12 | 2022-10-11 | 宁波湍流电子材料有限公司 | 一种层压法制造的油墨刮刀及其制造方法 |
-
1995
- 1995-08-10 JP JP7225892A patent/JPH0952777A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1064031C (zh) * | 1998-05-19 | 2001-04-04 | 中国科学院山西煤炭化学研究所 | 一种高温抗氧化炭基复合材料的制备方法 |
| JP2002211990A (ja) * | 2001-01-09 | 2002-07-31 | Taiheiyo Cement Corp | 放熱板及びその製造方法 |
| US6838120B2 (en) | 2001-02-12 | 2005-01-04 | Agency For Defense Development | Method for manufacturing carbon/silicon-carbide composite |
| WO2011027756A1 (ja) | 2009-09-04 | 2011-03-10 | 東洋炭素株式会社 | 炭化ケイ素被覆炭素基材の製造方法及び炭化ケイ素被覆炭素基材並びに炭化ケイ素炭素複合焼結体、セラミックス被覆炭化ケイ素炭素複合焼結体及び炭化ケイ素炭素複合焼結体の製造方法 |
| US9085493B2 (en) | 2009-09-04 | 2015-07-21 | Toyo Tanso Co., Ltd. | Process for production of silicon-carbide-coated carbon base material, silicon-carbide-coated carbon base material, sintered (silicon carbide)-carbon complex, ceramic-coated sintered (silicon carbide)-carbon complex, and process for production of sintered (silicon carbide)-carbon complex |
| CN115157859A (zh) * | 2022-07-12 | 2022-10-11 | 宁波湍流电子材料有限公司 | 一种层压法制造的油墨刮刀及其制造方法 |
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