JPH095283A - ガス濃度検出装置 - Google Patents

ガス濃度検出装置

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JPH095283A
JPH095283A JP15648095A JP15648095A JPH095283A JP H095283 A JPH095283 A JP H095283A JP 15648095 A JP15648095 A JP 15648095A JP 15648095 A JP15648095 A JP 15648095A JP H095283 A JPH095283 A JP H095283A
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gas concentration
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勝 松野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コストアップを招くことなく高い精度でガス
濃度を検出することのできるガス濃度検出装置を提供す
る。 【構成】 同一構成のガス検知素子1aと温度検知素子
1bに定電流源21から定電流を流して駆動する。ガス
検知素子の両端電圧を一定ゲインの増幅手段27で増幅
後A/D変換してガス濃度を検知する。温度検知素子の
両端電圧を一定のゲインの増幅手段24で増幅後A/D
変換して周囲温度を検知する。ガス濃度電圧シフト手段
27aがA/D変換した増幅前のガス検知素子の両端電
圧に応じて、ガス検知素子の両端電圧を多段階シフトす
る。濃度検出手段23−1が、ガス濃度電圧シフト手段
によってシフトしたガス検知素子の両端電圧のA/D変
換値と、ガス濃度電圧シフト手段のシフト量と、温度補
正量とにより、ガス濃度を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はCOのような可燃性のガ
スを検知する接触燃焼式センサを使用してガス濃度を検
出するガス濃度検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、接触燃焼式センサとして、白金線
を使用して同一構成に形成した2つの素子の一方をセン
サ素子、他方を基準素子として直列に接続し、この直列
接続したセンサ素子と基準素子に定電流源から一定の電
流を流して駆動すと共に、センサ素子をガス検知素子、
基準素子を温度検知素子として動作させるようにしたも
のが知られている。ガス検知素子は検知したガス濃度に
応じた大きさの抵抗値を示すだけでなく、周囲温度によ
っても抵抗値が変化するので、このようなセンサを使用
したガス濃度検出装置では、温度検知素子によって周囲
温度を検知し、この検知した温度によって、ガス検知素
子の抵抗値を補正してガス濃度を検知することが必要で
ある。
【0003】このために従来、温度検知素子の両端電圧
をA/D変換して読み取って純粋に温度に応じた成分を
含む温度電圧データを得て温度を検知すると共に、ガス
検知素子の両端電圧をA/D変換して読み取って検知ガ
スの濃度に応じた成分を含む濃度電圧データを得、この
濃度電圧データを検知温度によって補正することによっ
て検知ガスの濃度を検出するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、A/D変換器
の入力電圧許容範囲には制限があるので、濃度と温度に
起因して大きく変化するセンサ出力信号を入力電圧許容
範囲内に入るように増幅できるゲインには限りがある。
また、ガス濃度を高い精度で検出するために分解能を上
げるには、ビット数の多いA/D変換器を使用すればよ
いが、ビット数の多いA/D変換器は一般に高価であ
り、装置のコストアップを招く。
【0005】よって本発明は、上述した従来の問題点に
鑑み、コストアップを招くことなく高い精度でガス濃度
を検出することのできるガス濃度検出装置を提供するこ
とを目的としている。
【0006】また本発明は、上述した従来の問題点に鑑
み、出力特性に大きな温度依存性を有するガス検知セン
サを使用したものにおいて、コストアップを招くことな
く高い精度でガス濃度を検出することのできるガス濃度
検出装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明により成されたガス濃度検出装置は、図1の基本
構成図に示すように、同一構成に形成した2つの素子1
a,1bの一方1aをガス検知素子、他方1bを温度検
知素子として直列に接続し、該直列接続したガス検知素
子と温度検知素子に定電流源21から一定の電流を流し
て駆動し、検知ガス濃度に応じて抵抗値が変化する前記
ガス検知素子の両端電圧を一定のゲインの濃度用増幅手
段27で増幅後A/D変換してガス濃度を検知すると共
に、周囲温度に応じて抵抗値が変化する前記温度検知素
子の両端電圧を一定のゲインの温度用増幅手段24で増
幅後A/D変換して周囲温度を検知し、前記検知ガス濃
度を前記検知周囲温度によって温度補正して濃度検出手
段23−1がガス濃度を検出するガス濃度検出装置にお
いて、増幅前の前記ガス検知素子の両端電圧をA/D変
換して得た値の大きさに応じて、前記ガス検知素子の両
端電圧を多段階シフトする第1のガス濃度電圧シフト手
段27aを備え、前記濃度検出手段が、前記第1のガス
濃度電圧シフト手段によってシフトした前記ガス検知素
子の両端電圧のA/D変換値と、前記第1のガス濃度電
圧シフト手段のシフト量と、前記温度補正量とにより、
ガス濃度を検出するようにしたことを特徴としている。
【0008】前記ガス濃度検出装置が、増幅前の前記温
度検知素子の両端電圧をA/D変換して得た値の大きさ
に応じて、前記温度検知素子の両端電圧を多段階シフト
する温度電圧シフト手段24aを更に備え、前記濃度検
出手段が、前記温度電圧シフト手段によってシフトした
前記温度検知素子の両端電圧のA/D変換値と前記温度
電圧シフト手段のシフト量とにより温度を検出し、該検
出した温度により前記温度補正量を求めるようにしたこ
とを特徴としている。
【0009】前記ガス濃度検出装置が、増幅前の前記温
度検知素子の両端電圧をA/D変換して得た値の大きさ
に応じて、前記ガス検知素子の両端電圧を多段階シフト
する第2のガス濃度電圧シフト手段27bを更に備え、
前記濃度検出手段が、前記第1及び第2のガス濃度電圧
シフト手段によってシフトした前記ガス検知素子の両端
電圧のA/D変換値と、前記第1及び第2のガス濃度電
圧シフト手段のシフト量と、前記温度補正量とにより、
ガス濃度を検出するようにしたことを特徴としている。
【0010】
【作用】上記構成において、第1のガス濃度電圧シフト
手段27aが、増幅前のガス検知素子の両端電圧をA/
D変換して得た値の大きさに応じて、ガス検知素子の両
端電圧を多段階シフトし、濃度検出手段23−1が、第
1のガス濃度電圧シフト手段によってシフトしたガス検
知素子の両端電圧のA/D変換値と、第1のガス濃度電
圧シフト手段のシフト量と、温度補正量とにより、ガス
濃度を検出しているので、ガス濃度を反映したガス検知
素子の両端電圧を高い分解能で測定することができる。
【0011】温度電圧シフト手段27bが増幅前の温度
検知素子の両端電圧をA/D変換して得た値の大きさに
応じて、温度検知素子の両端電圧を多段階シフトし、濃
度検出手段が、温度電圧シフト手段によってシフトした
温度検知素子の両端電圧のA/D変換値と温度電圧シフ
ト手段のシフト量とにより温度を検出し、該検出した温
度により温度補正量を求めているので、温度を反映した
温度検知素子の両端電圧を高い分解能で測定することが
できる。
【0012】第2のガス濃度電圧シフト手段27bが、
増幅前の温度検知素子の両端電圧をA/D変換して得た
値の大きさに応じて、ガス検知素子の両端電圧を多段階
シフトし、濃度検出手段が、第1及び第2のガス濃度電
圧シフト手段によってシフトしたガス検知素子の両端電
圧のA/D変換値と、第1及び第2のガス濃度電圧シフ
ト手段のシフト量と、温度補正量とにより、ガス濃度を
検出しているので、ガス濃度を反映したガス検知素子の
両端電圧をより高い分解能で測定することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2はCOガス濃度を検出するように構成された
本発明によるガス濃度検出装置の一実施例を示す回路図
である。同図において、1は白金線を使用して同一構成
に形成したガス検知素子1a及び温度検知素子1bを直
列に接続して構成した接触燃焼式センサであり、装置本
体2の端子2a〜2cに接離自在に接続されている。ガ
ス検知素子1aは検知すべきCOガスに感度を有し、温
度検知素子1bはCOガスに対して感度を有せず周囲温
度のみを検知するように配置される。ガス検知素子1a
の一端はGND(接地)ラインに接続された端子2a
に、温度検知素子1bの一端は端子2cに、そして両素
子の相互接続点は端子2bにそれぞれ接続されている。
5Vラインと端子2cとの間には定電流源21が接続さ
れ、温度検知素子1bとガス検知素子1aを通じて一定
の電流を流す。
【0014】温度検知素子1bの両端電圧は、オペアン
プOP1と抵抗R9〜R12とからなる差動増幅回路2
2の反転及び非反転入力に印加されて差分増幅される。
この差分増幅により得られた第1の温度信号は、予め定
めたプログラムに従って処理を行うマイクロコンピュー
タ(μCOM)23のA/D変換器(ADC)23aに
入力されると共に、オペアンプOP2と抵抗R13〜R
17とアナログスイッチAS1及びAS2とからなる反
転増幅回路24の反転入力に印加されて例えば65倍の
所定のゲインで増幅される。第1の温度信号はADC2
3aによりA/D変換されてμCOM23内に読み込ま
れる。ADC23aには、ADC基準電圧発生器25か
らADCの基準電圧例えば3Vも印加されている。反転
増幅回路24で増幅された第2の温度信号もμCOM2
3のADC23aに入力され、ADC23aによりA/
D変換されてμCOM23内に読み込まれる。μCOM
23は予め定めたプログラムに従って処理を行う中央処
理ユニット(CPU)23 1 、プログラムや固定データ
などを格納したROM232 、各種のデータを格納する
エリアやワークエリアを有するRAM233 などを内蔵
している。
【0015】オペアンプOP2の反転入力には加算用電
位ラインの電圧を可変抵抗VR3により分圧した電圧が
印加され、その非反転入力には演算基準電圧ラインが接
続されて演算基準電圧が印加されている。抵抗R14と
アナログスイッチAS1及び抵抗R15とアナログスイ
ッチAS2は直列に接続されてオペアンプOP2の反転
入力とGNDラインとの間にそれぞれ接続され、第1の
温度信号に基づいてμCOM23により制御されてオペ
アンプOP2の反転入力に印加される電圧を4レンジで
シフトする温度電圧シフト回路24aを構成している。
温度電圧シフト回路24aのアナログスイッチAS1及
びアナログスイッチAS2はμCOM23からのオン・
オフ制御信号によってオン・オフされる。なお、抵抗R
14及びR15の大きさは1対2の関係になっている。
なお、上記差動増幅回路22及び反転増幅回路24は温
度検知回路を構成している。
【0016】ガス濃度検知素子1aと温度検知素子1b
の相互接続点の電圧は、オペアンプOP3と抵抗R31
〜R33と可変抵抗VR4とからなる反転増幅回路26
の反転入力に印加されて反転増幅される。なお、反転増
幅回路26は図示しないが正負電源で動作されている。
この反転増幅により得られた第1のガス濃度信号は、A
DC23aによりA/D変換されてμCOM23内に読
み込まれる。オペアンプOP4と抵抗R34〜R42と
アナログスイッチAS3及びAS8とからなる反転増幅
回路27の反転入力に印加されて例えば36倍の所定の
ゲインで増幅される。反転増幅回路27で増幅された第
2のガス濃度信号もμCOM23に入力され、ADC2
3aによりA/D変換されてμCOM23内に読み込ま
れる。オペアンプOP3及びOP4の非反転入力には演
算基準電圧ラインが接続されている。
【0017】抵抗R35及びR36とアナログスイッチ
AS3及びAS4は加算用電位ラインとオペアンプOP
4の反転入力との間にそれぞれ直列に接続され、第1の
ガス濃度信号に基づいてμCOM23によりオペアンプ
OP4の反転入力に印加される電圧を4レンジでシフト
する第1の濃度電圧シフト回路27aを構成している。
第1の濃度電圧シフト回路27aのアナログスイッチA
S3及びAS4も、μCOM23からのオン・オフ制御
信号によってオン.オフされる。なお、抵抗R35及び
R36の大きさも1対2の関係になっている。
【0018】抵抗R37〜R40とアナログスイッチA
S5〜AS8の直列回路も加算用電位ラインとオペアン
プOP4の反転入力との間にそれぞれ接続され、第2の
温度信号に基づいてμCOM23によりオペアンプOP
4の反転入力に印加される電圧を16レンジでシフトす
る第2の濃度電圧シフト回路27bを構成している。第
2の濃度電圧シフト回路27bのアナログスイッチAS
5〜AS8もμCOM23からのオン・オフ制御信号に
よってオン.オフされる。なお、抵抗R37〜R40の
大きさは1対2対4対8の関係になっている。そして、
上記反転増幅回路26及び27はガス濃度検知回路を構
成している。
【0019】以上説明した構成の装置のμCOM23に
は、以下に説明する設定値をバクアップ電源なしに保持
できる例えばE2 PROMからなる不揮発性メモリ23
bが接続されており、その使用に当たって以下のような
手順で設定を行う。
【0020】先ず、周囲温度25℃、被検ガス濃度0pp
m の条件の下で以下の設定を行う。センサ1を接続した
後、直列接続したガス検知素子1a及び温度検知素子1
bに流れる電流が所定値となるように定電流源21を調
整する。その後、演算基準電圧ラインの電圧値が図示し
ない可変抵抗により所定値となるように、またオペアン
プOP2の出力である第2の温度信号が可変抵抗VR3
により所定値となるように、更にオペアンプOP4の出
力である第2のガス濃度信号が可変抵抗VR4により所
定値となるようにそれぞれ調整する。
【0021】次に、周囲温度25℃での温度情報を取り
込み不揮発性メモリ23bに書き込む。また、周囲温度
25℃、被検ガス濃度0ppm で濃度情報を取り込み不揮
発性メモリ23に書き込む。続いて、周囲温度25℃、
被検ガス濃度3000ppm で濃度情報を取り込み不揮発
性メモリ23に書き込む。そして、周囲温度225℃、
被検ガス濃度0ppm での温度情報、濃度情報を取り込み
不揮発性メモリ23に書き込む。
【0022】その次に、初期値を把握するため初期デー
タの取り込みを行う。すなわち、周囲温度25℃で第1
の温度信号を読み込み、この第1の温度信号の読み込み
結果から温度電圧シフト回路24aのシフト量、すなわ
ち第2の温度信号の温度に対するシフト量を決定する。
この決定に当たっては予め定められROM232 内に格
納された温度測定レンジチャート、すなわち、温度−レ
ンジ切換情報を利用する。例えばレンジ0は−40℃〜
+35℃であるので、25℃ではシフト量は0である。
シフト量が決定したら温度電圧シフト回路24aのシフ
トを行って第2の温度信号を読み込む。第2の温度信号
は第1の温度信号よりも詳細な温度データであり、この
ときの第2の温度信号の真値はADC23aの読み取り
値+シフト量(理論値)である。ADC入力に対するシ
フト量は、〔シフトのための基準電圧(加算用電位)/
シフト抵抗値〕=フィードバック抵抗値である。この結
果を周囲温度25℃での第2の温度信号に基づく温度基
準値(25℃)として不揮発性メモリ23bに格納す
る。
【0023】続いて、周囲温度25℃、被検ガス濃度0
ppm にて第1のガス濃度信号を読み込み、この読み込み
結果から第1の濃度電圧シフト回路27aの濃度補正量
である濃度シフト量及び第2の濃度電圧シフト回路27
bの温度補正量である温度シフト量を決定する。このと
きガス濃度側のシフト量は0であるが、温度側において
は1ビットのシフト量が必要になる。このシフト量の決
定のために、濃度−レンジ切換情報及び温度−レンジ切
換情報をROM232 に予め格納しておく。シフト量が
決定したら第1の濃度電圧シフト回路27aの濃度シフ
トと、第2の濃度電圧シフト回路27bの濃度温度シフ
トとを行って第2のガス濃度信号を読み込む。このとき
の第2のガス濃度信号の真値はADC23aの読み取り
値+濃度シフト値+温度シフト値であり、この結果を周
囲温度25℃、被検ガス濃度0ppm での第2のガス濃度
信号に基づく濃度基準値(0ppm 、25℃)として不揮
発性メモリ23bに格納する。
【0024】更に、周囲温度25℃、被検ガス濃度30
00ppm にて第1のガス濃度信号を読み込み、この読み
込み結果から第1の濃度電圧シフト回路27aの濃度シ
フト量及び第2の濃度電圧シフト回路27bの温度シフ
ト量を決定する。この決定したシフト量のシフトを第1
の濃度電圧シフト回路27aと第2の濃度電圧シフト回
路27bとについて行いながら第2のガス濃度信号を読
み込む。このときの第2のガス濃度信号の真値はADC
23aの読み取り値+濃度シフト値+温度シフト値であ
り、この結果を周囲温度25℃、被検ガス濃度3000
ppm での第2のガス濃度信号に基づく濃度基準値(30
00ppm 、25℃)として不揮発性メモリ23bに格納
する。そして濃度基準値(3000ppm 、25℃)−濃
度基準値(0ppm 、25℃)/3000=電圧感度/1
ppm =ガス感度となり、これを不揮発性メモリ23bに
格納する。このガス感度はガス濃度測定時に相対ガス濃
度から絶対ガス濃度を求めるときに使用する。
【0025】次に、周囲温度225℃で第1の温度信号
を読み込み、この読み込み結果から温度電圧シフト回路
24aのシフト量を決定する。シフト量が決定したら第
1の電圧シフト回路24aのシフトを行って第2の温度
信号を読み込む。第2の温度信号の真値はADC23a
の読み取り値+シフト量であり、これを温度基準値(2
25℃)として不揮発性メモリ23bに格納する。25
℃から225℃までの間の電圧/温度の感度=温度基準
値(225℃)−温度基準値(25℃)となり、1℃当
りの(電圧/温度)感度=〔温度基準値(225℃)−
温度基準値(25℃)〕/200=電圧感度/℃=温度
係数となり、これを不揮発性メモリ23bに格納する。
【0026】更にまた、周囲温度225℃、被検ガス濃
度0ppm で第1のガス濃度信号を読み込み、この読み込
み結果から第1の濃度電圧シフト回路27aのシフト量
を決定する。シフト量が決定したら第1の濃度電圧シフ
ト回路27aのシフトを行って第2のガス濃度信号を読
み込む。このときの第2のガス濃度信号の真値はADC
23aの読み取り値+濃度シフト値+温度シフト値であ
り、この結果を周囲温度225℃、被検ガス濃度0ppm
での第2のガス濃度信号に基づく濃度基準値(0ppm 、
225℃)として不揮発性メモリ23bに格納する。そ
して濃度基準値(0ppm 、225℃)−濃度基準値(0
ppm 、25℃)/200=センサの温度係数/℃=ガス
濃度温度係数となり、これを不揮発性メモリ23bに格
納する。そして、このガス濃度温度係数から必要な1℃
当りの補正量を求めておき、25℃との温度差分に対す
る補正量を決定するのに利用する。
【0027】上述した設定作業により、不揮発メモリ2
3bには、図3に示すように、温度基準値(25℃)、
濃度基準値(0ppm 、25℃)、濃度基準値(3000
ppm、25℃)、ガス感度、温度基準値(225℃)、
温度係数、濃度基準値(0ppm 、225℃)、ガス濃度
温度係数などが格納されるようになっているが、このよ
うに設定値を定めることによって、センサなどの装置構
成部品などのバラツキに左右されない、装置個々に最適
な設定値が設定されるようになる。しかし、装置間のバ
ラツキが少ない場合には、予め定めた設定値を外部から
書き込むようにしてもよい。
【0028】上述のような設定を行った後に行うガス濃
度の測定について以下説明する。
【0029】先ず、25℃との温度差を把握する。この
ために第2の温度信号を測定する。第2の温度信号の測
定は、第1の温度信号を読み取り、その結果から温度シ
フト量を決定し、この決定した温度シフトを行ないなが
ら第2の温度信号(ADC値)を読み取ることで行う。
次に、温度Tの値を求める。これは、T=第2の温度信
号(ADC値)+温度シフト量を計算することによって
行う。続いて、Tと25℃値(第2の温度信号)との差
をΔTとし、ΔT=Tの値−温度基準値(25℃)を計
算する。次に、温度基準値(25℃)との温度差を温度
差〔Δ(n−25℃)〕として、温度差〔Δ(n−25
℃)〕=ΔT/温度係数=(25℃との差)を計算す
る。
【0030】続いて、ガス濃度温度補正を行う。このた
めに、温度差〔Δ(n−25℃)〕でガス濃度の温度補
正を行うが、回路上の温度補正を行うとともに、数値的
な補正量(論理補正量)を行う。
【0031】最後に、濃度測定を行うために、先ず第2
のガス濃度信号を測定する。第2のガス濃度信号の測定
は、第1のガス濃度信号を読み取り、その結果から必要
な濃度シフト量を決定し、この決定した濃度シフトを行
いながら第2のガス濃度信号(ADC値)を読み取るこ
とで行う。次に、相対濃度値を、第2のガス濃度信号
(ADC)値+濃度シフト量+回路上の温度補正量+論
理補正量を計算して求める。最後に、濃度の絶対値を、
相対濃度値×ガス感度を計算して求める。
【0032】上述した濃度測定動作をCPU231 が予
め定めたプログラムに従って行う処理を示す図4のフロ
ーチャートを参照して概略説明すると、最初のステップ
S1において第1の温度信号の測定と測定結果による温
度電圧シフト回路24aのシフト量の決定算出を行って
から第2の温度信号を測定し、次のステップS2におい
て温度の値を求める。続いてステップS3に進んでステ
ップS2において求めた温度の値により第2の濃度電圧
シフト回路27bのシフト量を決定して温度補正を加
え、続くステップS4において第1の濃度信号の測定と
測定結果による第1の濃度電圧回路27aのシフト量の
決定を行ってからステップS5に進んで第2の濃度信号
を測定して濃度を検出する。図4のフローチャートにつ
いて説明したようにCPU231 は濃度検出手段23−
1として働いている。
【0033】例えば被検ガスをCOとしてより具体的に
説明すると、センサ1のCOガス感度(電圧/ガス濃
度)は11.5mV/1000ppm 、温度係数は0.8mV
/℃とかなり大きい。また、動作温度範囲は300℃
(−40℃〜260℃)であるため、出力電圧変化は3
00℃×0.8mV/℃=240mVとなる。ADC23a
の入力レンジは0〜3Vに設定され、その分解能は25
6ビットであるので、出力電圧をそのまま変換するとそ
の分解能は、 300℃/256ビット=1.172℃/ビット となる。
【0034】これに対し、反転増幅回路24の増幅率を
36倍とし、その入力を4レンジでシフトすると、 300℃/4=75℃ 75℃×0.8mV/℃×36=2.160V となる。ADC23aの入力電圧最大値は3V/256
ビットであるので、2.160Vは184ビットとな
り、 75℃/184ビット=0.4℃/ビット となって、分解能は向上し、より精度のよい温度測定が
できる。
【0035】また、濃度検知範囲は0〜6000ppm で
あり、センサの出力電圧変化に換算すると11.5mV×
6=69mVである。これに対し、センサ1の温度による
出力電圧変化は、300℃×0.8mV=240mVであ
る。そして、ADC23aの入力電圧範囲を3Vとする
と、上記数値とシフトレンジなどから、上記反転増幅回
路27の最適な増幅率として65倍を設定している。上
記要件から、濃度に対する分解能を上げるため、濃度出
力に対する温度補正及び濃度信号に対する階段状のシフ
ト制御を行う。
【0036】濃度に対する分解能について見ると、AD
C23aの入力電圧範囲は0〜3Vであり、これを濃度
検知範囲の0〜6000ppm にそのまま当てはめると、
ADC23aで認識することのできる分解能は6000
ppm /256ビット=23.4375ppm /ビットであ
る。
【0037】ところで、センサ1が発生する電気信号を
増幅されADC23aに入力される入力電圧には、濃度
に起因するものと、温度に起因するものとが含まれてい
るので、温度に対する温度補正と、濃度に起因するレン
ジ制御を最適に制御する必要がある。このためのレンジ
切換は、図5に示すような温度補正のためのものと図6
に示すような濃度側のレンジ制御のものとに分けて行
い、最終的には時間的に同時に存在する両者を図7に示
すように重ねたものとなる。図7は温度補正レンジチャ
ートの例であり、本例おいて、レンジ当りの温度は、3
00℃/16レンジ=18.75℃/レンジである。レ
ンジ当りの電圧は、0.8mV/℃×18.75℃×65
=975mV(典型値)であり、最大値は典型値×1.1
=1.0725Vである。、濃度の1レンジは、(1
1.5mV/1000ppm )×1500ppm ×65×1.
25=1.416V/レンジとなり、この濃度分がグラ
フに上乗せになり、1.0725V+1.4016V=
2.474Vとなる。なお、上下に約0.2Vの余裕を
とっている。また、25℃時の値は、(25℃−16.
25℃)×0.8mV×65倍+0.2V=0.655V
である。
【0038】今、濃度検知範囲6000ppm を4レンジ
で測定した場合の分解能を計算すると、 6000ppm /4レンジ=1500ppm /レンジ 1500ppm =11.5mV/1000ppm =17.25
mV 17.25mV×65=1.12125V 3V/256ビット=1.12125V/Xビット X=95.68ビット 1500ppm /95.68ビット=15.68ppm /ビ
ット となり、濃度の分解能が20ppm /ビット以下になって
いる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ガ
ス濃度を反映したガス検知素子の両端電圧を高い分解能
で測定することができるので、ビット数の多いADCを
使用してコストアップを招くことなく高い精度でガス濃
度を検出することのできる。
【0040】また、温度を反映した温度検知素子の両端
電圧を高い分解能で測定することができるので、温度補
正量のための温度を反映した温度検知素子の両端電圧を
高い分解能で測定することができる。
【0041】更に、高い分解能により測定した温度によ
り濃度信号をシフトして温度濃度補正を行っているの
で、出力特性に大きな温度依存性を有するガス検知セン
サを使用したものにおいて、コストアップを招くことな
く高い精度でガス濃度を検出することのできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるガス濃度検出装置の基本構成を示
すブロック図である。
【図2】本発明によるガス濃度検出装置の一実施例を示
す回路図である。
【図3】図2中の不揮発性メモリに格納される設定値を
示す図である。
【図4】図2中のCPUが行う処理の一部分の概略を示
すフローチャートである。
【図5】第2の濃度電圧シフト回路による温度補正のた
めのレンジ切換の様子を示すグラフである。
【図6】第2の濃度電圧シフト回路による濃度制御のた
めのレンジ切換の様子を示すグラフである。
【図7】第2の濃度電圧シフト回路による温度補正と濃
度制御を重ねたレンジ切換の様子を示すグラフである。
【符号の説明】
1a ガス検知素子 1b 温度検知素子 21 定電流源 23−1 濃度検出手段(CPU) 24 温度用増幅手段 24a 温度電圧シフト手段 27 濃度用増幅手段 27a 第1のガス濃度電圧シフト手段 27b 第2のガス濃度電圧シフト手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一構成に形成した2つの素子の一方を
    ガス検知素子、他方を温度検知素子として直列に接続
    し、該直列接続したガス検知素子と温度検知素子に定電
    流源から一定の電流を流して駆動し、検知ガス濃度に応
    じて抵抗値が変化する前記ガス検知素子の両端電圧を一
    定のゲインの濃度用増幅手段で増幅後A/D変換してガ
    ス濃度を検知すると共に、周囲温度に応じて抵抗値が変
    化する前記温度検知素子の両端電圧を一定のゲインの温
    度用増幅手段で増幅後A/D変換して周囲温度を検知
    し、前記検知ガス濃度を前記検知周囲温度によって温度
    補正して濃度検出手段がガス濃度を検出するガス濃度検
    出装置において、 増幅前の前記ガス検知素子の両端電圧をA/D変換して
    得た値の大きさに応じて、前記ガス検知素子の両端電圧
    を多段階シフトする第1のガス濃度電圧シフト手段を備
    え、 前記濃度検出手段が、前記第1のガス濃度電圧シフト手
    段によってシフトした前記ガス検知素子の両端電圧のA
    /D変換値と、前記第1のガス濃度電圧シフト手段のシ
    フト量と、前記温度補正量とにより、ガス濃度を検出す
    るようにしたことを特徴とするガス濃度検出装置。
  2. 【請求項2】 増幅前の前記温度検知素子の両端電圧を
    A/D変換して得た値の大きさに応じて、前記温度検知
    素子の両端電圧を多段階シフトする温度電圧シフト手段
    を更に備え、 前記濃度検出手段が、前記温度電圧シフト手段によって
    シフトした前記温度検知素子の両端電圧のA/D変換値
    と前記温度電圧シフト手段のシフト量とにより温度を検
    出し、該検出した温度により前記温度補正量を求めるよ
    うにしたことを特徴とする請求項1記載のガス濃度検出
    装置。
  3. 【請求項3】 増幅前の前記温度検知素子の両端電圧を
    A/D変換して得た値の大きさに応じて、前記ガス検知
    素子の両端電圧を多段階シフトする第2のガス濃度電圧
    シフト手段を更に備え、 前記濃度検出手段が、前記第1及び第2のガス濃度電圧
    シフト手段によってシフトした前記ガス検知素子の両端
    電圧のA/D変換値と、前記第1及び第2のガス濃度電
    圧シフト手段のシフト量と、前記温度補正量とにより、
    ガス濃度を検出するようにしたことを特徴とする請求項
    1又は2記載のガス濃度検出装置。
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