JPH0954983A - 光記録媒体およびその製造方法 - Google Patents
光記録媒体およびその製造方法Info
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- JPH0954983A JPH0954983A JP7225916A JP22591695A JPH0954983A JP H0954983 A JPH0954983 A JP H0954983A JP 7225916 A JP7225916 A JP 7225916A JP 22591695 A JP22591695 A JP 22591695A JP H0954983 A JPH0954983 A JP H0954983A
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- Japan
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- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
- Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 基板成形時の流動性、転写性、離型性を向上
して高精度の基板を成形し、その基板を用いて記録・再
生特性の良好な光記録媒体を実現する。 【解決手段】 ポリカーボネートの重量を基準にして多
価アルコールの高級脂肪酸エステルが0.001〜0.
05重量%配合されており、重量平均分子量Mwと数平
均分子量Mnとの比Mw/Mnが2.5以上で、かつ、
粘度平均分子量が13,000〜18,000のポリカ
ーボネートを主成分とする樹脂組成物を成形してなる基
板上に記録層が設けられていることを特徴とする光記録
媒体、およびその製造方法。
して高精度の基板を成形し、その基板を用いて記録・再
生特性の良好な光記録媒体を実現する。 【解決手段】 ポリカーボネートの重量を基準にして多
価アルコールの高級脂肪酸エステルが0.001〜0.
05重量%配合されており、重量平均分子量Mwと数平
均分子量Mnとの比Mw/Mnが2.5以上で、かつ、
粘度平均分子量が13,000〜18,000のポリカ
ーボネートを主成分とする樹脂組成物を成形してなる基
板上に記録層が設けられていることを特徴とする光記録
媒体、およびその製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光記録媒体および
その製造方法に関する。
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光記録媒体は、基板上に情報を記録再生
可能な記録層を設け、たとえば文書やデータのファイル
用ディスクとして用いられるものである。光記録媒体を
高速で回転させながら、1μm程度に絞り込んだレーザ
光を照射し、焦点調整および位置検出を行いながら、記
録層からデータを読み出したり記録層にデータを記録し
たりしている。このため、記録層を担持している基板に
は極めて厳格な機械的精度が要求され、僅かな面反りや
歪等があっても信号エラーにつながるおそれがある。
可能な記録層を設け、たとえば文書やデータのファイル
用ディスクとして用いられるものである。光記録媒体を
高速で回転させながら、1μm程度に絞り込んだレーザ
光を照射し、焦点調整および位置検出を行いながら、記
録層からデータを読み出したり記録層にデータを記録し
たりしている。このため、記録層を担持している基板に
は極めて厳格な機械的精度が要求され、僅かな面反りや
歪等があっても信号エラーにつながるおそれがある。
【0003】光記録媒体の基板の材質としては、通常基
板側から光を照射して記録再生を行うため、レーザ光が
透過する材料が用いられる。そのような材料として、ポ
リカーボネート、ポリメチルメタアクリレート、ポリオ
レフィン、エポキシ等の有機高分子樹脂やそれらの混合
物、共重合体など、あるいはガラス等を用いることがで
きる。中でも最近、ポリカーボネート樹脂が主流になっ
てきている。
板側から光を照射して記録再生を行うため、レーザ光が
透過する材料が用いられる。そのような材料として、ポ
リカーボネート、ポリメチルメタアクリレート、ポリオ
レフィン、エポキシ等の有機高分子樹脂やそれらの混合
物、共重合体など、あるいはガラス等を用いることがで
きる。中でも最近、ポリカーボネート樹脂が主流になっ
てきている。
【0004】ポリカーボネートを主成分とする樹脂組成
物で基板を構成した光記録媒体として、特公平3−41
802号公報や特開昭61−289555号公報に記載
されたものが知られている。
物で基板を構成した光記録媒体として、特公平3−41
802号公報や特開昭61−289555号公報に記載
されたものが知られている。
【0005】このような樹脂原料を用いて、通常射出成
形により基板が成形される。たとえば、金型内に、記録
面側形成用のスタンパーを装着し、溶融樹脂を注入し
て、所定形状の円盤体を成形するとともに、該円盤体の
記録層付与側の面に、スタンパーから所定の細密なトラ
ック状凹凸条やピット形状を転写することにより、基板
が成形される。したがって、基板の成形においては、良
好な樹脂の流動性、スタンパーからの良好な転写性、金
型やスタンパー脱型時の良好な離型性が要求される。ま
た、基板自体が面反りや歪等が少ない機械寸法特性を有
し記録層を設けて光記録媒体とした後の、良好な記録・
再生特性も要求される。
形により基板が成形される。たとえば、金型内に、記録
面側形成用のスタンパーを装着し、溶融樹脂を注入し
て、所定形状の円盤体を成形するとともに、該円盤体の
記録層付与側の面に、スタンパーから所定の細密なトラ
ック状凹凸条やピット形状を転写することにより、基板
が成形される。したがって、基板の成形においては、良
好な樹脂の流動性、スタンパーからの良好な転写性、金
型やスタンパー脱型時の良好な離型性が要求される。ま
た、基板自体が面反りや歪等が少ない機械寸法特性を有
し記録層を設けて光記録媒体とした後の、良好な記録・
再生特性も要求される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述のよう
な従来のポリカーボネートを主成分とする樹脂組成物を
用いて成形される基板においては、後述の本発明におけ
るように平均分子量13,000〜18,000程度の
ポリカーボネート樹脂を用いてはいるものの、それだけ
では成形時における流動性や転写性、離型性が未だ十分
でなく、基板に要求される特性を十分満たすとは言いが
たく、光記録媒体形成後の記録・再生特性についても、
検査不合格(検査規格外)となる確率が比較的高いとい
う問題がある。
な従来のポリカーボネートを主成分とする樹脂組成物を
用いて成形される基板においては、後述の本発明におけ
るように平均分子量13,000〜18,000程度の
ポリカーボネート樹脂を用いてはいるものの、それだけ
では成形時における流動性や転写性、離型性が未だ十分
でなく、基板に要求される特性を十分満たすとは言いが
たく、光記録媒体形成後の記録・再生特性についても、
検査不合格(検査規格外)となる確率が比較的高いとい
う問題がある。
【0007】成形時における流動性や転写性、離型性が
不十分であると、それだけ、高精度の基板を作りにくい
ことにつながり、面反りや歪等を抑制する上で、さらに
は、基板の薄肉化や、記録トラックの狭ピッチ化等をは
かる上で障害となる。
不十分であると、それだけ、高精度の基板を作りにくい
ことにつながり、面反りや歪等を抑制する上で、さらに
は、基板の薄肉化や、記録トラックの狭ピッチ化等をは
かる上で障害となる。
【0008】そこで本発明の課題は、光記録媒体の基板
を成形するに際し、樹脂の流動性、スタンパーからの転
写性、金型やスタンパーからの離型性を向上し、面反り
や歪等の小さい、高精度の基板を成形するとともに、光
記録媒体形成後にもより良好な記録・再生特性が得られ
るようにすることにある。
を成形するに際し、樹脂の流動性、スタンパーからの転
写性、金型やスタンパーからの離型性を向上し、面反り
や歪等の小さい、高精度の基板を成形するとともに、光
記録媒体形成後にもより良好な記録・再生特性が得られ
るようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の光記録媒体は、ポリカーボネートの重量を
基準にして多価アルコールの高級脂肪酸エステルが0.
001〜0.05重量%配合されており、重量平均分子
量Mwと数平均分子量Mnとの比Mw/Mnが2.5以
上で、かつ、粘度平均分子量が13,000〜18,0
00のポリカーボネートを主成分とする樹脂組成物を成
形してなる基板上に記録層が設けられていることを特徴
とするものからなる。
に、本発明の光記録媒体は、ポリカーボネートの重量を
基準にして多価アルコールの高級脂肪酸エステルが0.
001〜0.05重量%配合されており、重量平均分子
量Mwと数平均分子量Mnとの比Mw/Mnが2.5以
上で、かつ、粘度平均分子量が13,000〜18,0
00のポリカーボネートを主成分とする樹脂組成物を成
形してなる基板上に記録層が設けられていることを特徴
とするものからなる。
【0010】また、本発明に係る光記録媒体の製造方法
は、ポリカーボネートに、該ポリカーボネートの重量を
基準にして多価アルコールの高級脂肪酸エステルを0.
001〜0.05重量%配合して、重量平均分子量Mw
と数平均分子量Mnとの比Mw/Mnが2.5以上で、
かつ、粘度平均分子量が13,000〜18,000の
ポリカーボネートを主成分とする樹脂組成物を調製し、
該樹脂組成物を円盤状に射出成形して基板を作成し、該
基板上に記録層を設けることを特徴とする方法からな
る。
は、ポリカーボネートに、該ポリカーボネートの重量を
基準にして多価アルコールの高級脂肪酸エステルを0.
001〜0.05重量%配合して、重量平均分子量Mw
と数平均分子量Mnとの比Mw/Mnが2.5以上で、
かつ、粘度平均分子量が13,000〜18,000の
ポリカーボネートを主成分とする樹脂組成物を調製し、
該樹脂組成物を円盤状に射出成形して基板を作成し、該
基板上に記録層を設けることを特徴とする方法からな
る。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明における光記録媒体の基板
は、ポリカーボネートを主成分とする樹脂組成物を成形
してなるものである。本発明で使用されるポリカーボネ
ートは、たとえば、2価フェノールとカーボネート先駆
体の反応によって得られる透明なものである。2価フェ
ノールとしてはハイドロキノン、4,4′−ジオキシジ
フェニル、ビス(ヒドロキシフェニル)アルカン、ビス
(ヒドロキシフェニル)シクロアルカン、ビス(ヒドロ
キシフェニル)エーテル、ビス(ヒドロキシフェニル)
ケトン、ビス(ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス
(ヒドロキシフェニル)スルホン、及びこれらの低級ア
ルキル、ハロゲン等の置換体を用いることができる。
は、ポリカーボネートを主成分とする樹脂組成物を成形
してなるものである。本発明で使用されるポリカーボネ
ートは、たとえば、2価フェノールとカーボネート先駆
体の反応によって得られる透明なものである。2価フェ
ノールとしてはハイドロキノン、4,4′−ジオキシジ
フェニル、ビス(ヒドロキシフェニル)アルカン、ビス
(ヒドロキシフェニル)シクロアルカン、ビス(ヒドロ
キシフェニル)エーテル、ビス(ヒドロキシフェニル)
ケトン、ビス(ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス
(ヒドロキシフェニル)スルホン、及びこれらの低級ア
ルキル、ハロゲン等の置換体を用いることができる。
【0012】このポリカーボネートに、多価アルコール
の高級脂肪酸エステルが0.001〜0.05重量%配
合される。多価アルコールの高級脂肪酸エステルとして
は、ステアリン酸モノグリセライドまたはパルミチン酸
モノグリセライドが好ましく用いられる。0.001重
量%未満では、多価アルコールの高級脂肪酸エステル配
合の効果が小さく、良好な離型性が得られにくくなる。
逆に0.05重量%を越えると、上記のような特性の向
上効果は十分に認められるものの、本発明で改良しよう
としている特性以外の特性、たとえば基板上に記録層や
保護層を形成する際の該層との相性が低下するおそれが
ある。
の高級脂肪酸エステルが0.001〜0.05重量%配
合される。多価アルコールの高級脂肪酸エステルとして
は、ステアリン酸モノグリセライドまたはパルミチン酸
モノグリセライドが好ましく用いられる。0.001重
量%未満では、多価アルコールの高級脂肪酸エステル配
合の効果が小さく、良好な離型性が得られにくくなる。
逆に0.05重量%を越えると、上記のような特性の向
上効果は十分に認められるものの、本発明で改良しよう
としている特性以外の特性、たとえば基板上に記録層や
保護層を形成する際の該層との相性が低下するおそれが
ある。
【0013】上記ポリカーボネート樹脂組成物の粘度平
均分子量は、13,000〜18,000の範囲にある
ことが必要である。13,000未満では、成形される
基板の強度が不十分となり、光記録媒体として実用的な
強度が得られない。また、18,000を越えると、成
形時の樹脂の流動性が低下し、転写性や光学的歪量等に
問題が出やすい。
均分子量は、13,000〜18,000の範囲にある
ことが必要である。13,000未満では、成形される
基板の強度が不十分となり、光記録媒体として実用的な
強度が得られない。また、18,000を越えると、成
形時の樹脂の流動性が低下し、転写性や光学的歪量等に
問題が出やすい。
【0014】そして本発明においては、とくに、上記ポ
リカーボネート樹脂組成物の重量平均分子量Mwと数平
均分子量Mnとの比Mw/Mnが2.5以上とされる。
より好ましくは、Mw/Mnは2.8〜3.5の範囲で
ある。
リカーボネート樹脂組成物の重量平均分子量Mwと数平
均分子量Mnとの比Mw/Mnが2.5以上とされる。
より好ましくは、Mw/Mnは2.8〜3.5の範囲で
ある。
【0015】本発明で使用するポリカーボネートのMw
/Mnは2.5以上であり、より好ましくは2.8〜
3.5である。Mw/Mnが2.5未満であると、基板
成形時の樹脂の流動性、スタンパーからの転写性、金型
やスタンパーからの離型性が不十分であり、本発明で目
標とするレベルには達しない。また、あまり大きな値と
すると、樹脂の熱安定性の低下による成形時の金型汚
染、製品ディスクとしての熱安定性低下等の問題を生じ
るおそれがある。したがって、Mw/Mnは、3.5程
度以下とすることが好ましい。すなわち、従来の2.5
未満のものに対し優れた効果を奏するためには、Mw/
Mnは、とくに2.8〜3.5の範囲にあることが好ま
しい。
/Mnは2.5以上であり、より好ましくは2.8〜
3.5である。Mw/Mnが2.5未満であると、基板
成形時の樹脂の流動性、スタンパーからの転写性、金型
やスタンパーからの離型性が不十分であり、本発明で目
標とするレベルには達しない。また、あまり大きな値と
すると、樹脂の熱安定性の低下による成形時の金型汚
染、製品ディスクとしての熱安定性低下等の問題を生じ
るおそれがある。したがって、Mw/Mnは、3.5程
度以下とすることが好ましい。すなわち、従来の2.5
未満のものに対し優れた効果を奏するためには、Mw/
Mnは、とくに2.8〜3.5の範囲にあることが好ま
しい。
【0016】なお、上記ポリカーボネート樹脂組成物に
は、本発明の目的を損なわない範囲で、各種添加剤(た
とえば、リン系安定剤等)が添加されてもよい。
は、本発明の目的を損なわない範囲で、各種添加剤(た
とえば、リン系安定剤等)が添加されてもよい。
【0017】上記のように調製されたポリカーボネート
樹脂組成物を用いて、本発明に係る基板が成形される。
成形は、一般に射出成形により、円盤状の基板が形成さ
れる。基板成形においては、所定の金型内に、細密なト
ラック状の凹凸条やピットの雄型が片面に形成されたス
タンパーが装着され、溶融樹脂が注入されプレス圧が加
えられて成形される。スタンパーの形状が基板の記録層
付与側の面に転写され、所定のプレス(型締め)が行わ
れた後、脱型される。
樹脂組成物を用いて、本発明に係る基板が成形される。
成形は、一般に射出成形により、円盤状の基板が形成さ
れる。基板成形においては、所定の金型内に、細密なト
ラック状の凹凸条やピットの雄型が片面に形成されたス
タンパーが装着され、溶融樹脂が注入されプレス圧が加
えられて成形される。スタンパーの形状が基板の記録層
付与側の面に転写され、所定のプレス(型締め)が行わ
れた後、脱型される。
【0018】成形された基板の記録層付与側の面に、所
定の記録層が設けられる。記録層は、基板上にまず保護
層を設け、その上に形成するようにしてもよい。また、
形成された記録層の上に、さらに保護層、反射層等各種
の層を設けてもよい。
定の記録層が設けられる。記録層は、基板上にまず保護
層を設け、その上に形成するようにしてもよい。また、
形成された記録層の上に、さらに保護層、反射層等各種
の層を設けてもよい。
【0019】記録層には、たとえば、Te−Ge−Sb
−Pd合金、Te−Ge−Sb−Pd−Nb合金、Nb
−Ge−Sb−Te合金、Pt−Ge−Sb−Te合
金、Ni−Ge−Sb−Te合金、Ge−Sb−Te合
金、Co−Ge−Sb−Te合金、In−Sb−Te合
金、In−Se合金、およびこれらを主成分とする合金
が用いられる。これら合金を、基板上に、あるいは基板
上に設けられた保護層上に、たとえばスパッタリングで
膜付けし、記録層が形成される。
−Pd合金、Te−Ge−Sb−Pd−Nb合金、Nb
−Ge−Sb−Te合金、Pt−Ge−Sb−Te合
金、Ni−Ge−Sb−Te合金、Ge−Sb−Te合
金、Co−Ge−Sb−Te合金、In−Sb−Te合
金、In−Se合金、およびこれらを主成分とする合金
が用いられる。これら合金を、基板上に、あるいは基板
上に設けられた保護層上に、たとえばスパッタリングで
膜付けし、記録層が形成される。
【0020】本発明においては、多価アルコールの高級
脂肪酸エステルを特定量配合し、Mw/Mnおよび粘度
平均分子量をそれぞれ特定範囲としたポリカーボネート
樹脂組成物を使用しているので、後述の実施例と比較例
との比較からも明らかなように、優れた溶融樹脂の流動
性が得られて均一な物性の基板が成形され、結果的に面
反りや歪等の極めて小さな寸法精度の極めて高い基板が
得られる。また、スタンパーからの転写性や離型性も良
く、形崩れ(崩形)のない所望のグルーブやピットが基
板の記録層付与側の面に形成される。その結果、この面
に記録層を設けて光記録媒体を形成した際に、優れた記
録・再生特性が得られる。
脂肪酸エステルを特定量配合し、Mw/Mnおよび粘度
平均分子量をそれぞれ特定範囲としたポリカーボネート
樹脂組成物を使用しているので、後述の実施例と比較例
との比較からも明らかなように、優れた溶融樹脂の流動
性が得られて均一な物性の基板が成形され、結果的に面
反りや歪等の極めて小さな寸法精度の極めて高い基板が
得られる。また、スタンパーからの転写性や離型性も良
く、形崩れ(崩形)のない所望のグルーブやピットが基
板の記録層付与側の面に形成される。その結果、この面
に記録層を設けて光記録媒体を形成した際に、優れた記
録・再生特性が得られる。
【0021】また、光記録媒体をより小型、軽量化する
ための基板の薄肉化(例えば、1.2mm程度の厚さか
ら0.6mm程度の厚さへの薄肉化)や、より大容量化
するためのトラックの狭ピッチ化(例えば、1.2μm
程度のピッチから1.0μm以下のピッチへの狭ピッチ
化)を促進するに際し、本発明による基板は最適なもの
として提供される。
ための基板の薄肉化(例えば、1.2mm程度の厚さか
ら0.6mm程度の厚さへの薄肉化)や、より大容量化
するためのトラックの狭ピッチ化(例えば、1.2μm
程度のピッチから1.0μm以下のピッチへの狭ピッチ
化)を促進するに際し、本発明による基板は最適なもの
として提供される。
【0022】[特性の測定方法]以下に、本発明の説明
に用いた各特性の測定法について説明する。 (1)Mw/Mn GPC(Gel Permeation Chroma
tography)法により、ポリスチレンにおける分
子量で較正して、MwとMnを求めその比を算出した。
GPCは、分子のサイズの差に基づいて分離を行う液体
クロマトグラフィーの一種であり、高分子物質の分子量
分布および平均分子量を測定する手法である。高分子鎖
が希薄溶液中でとっている大きさと同じ位の大きさの細
孔を有する粒子状ゲルを充填したカラムに試料溶液を注
入すると、分子量が高い分子、すなわち、溶液中におけ
る分子サイズの大きいものは、ゲル表面の細孔への浸透
(Permeation)が少なく、分子量の低い分子
よりも速くカラム中を移動して溶出する。この現象を利
用してGPCクロマトグラムを測定し、次いでこの曲線
に所定のデータ解析を施して、目的とする分子量分布お
よび平均分子量を得る。
に用いた各特性の測定法について説明する。 (1)Mw/Mn GPC(Gel Permeation Chroma
tography)法により、ポリスチレンにおける分
子量で較正して、MwとMnを求めその比を算出した。
GPCは、分子のサイズの差に基づいて分離を行う液体
クロマトグラフィーの一種であり、高分子物質の分子量
分布および平均分子量を測定する手法である。高分子鎖
が希薄溶液中でとっている大きさと同じ位の大きさの細
孔を有する粒子状ゲルを充填したカラムに試料溶液を注
入すると、分子量が高い分子、すなわち、溶液中におけ
る分子サイズの大きいものは、ゲル表面の細孔への浸透
(Permeation)が少なく、分子量の低い分子
よりも速くカラム中を移動して溶出する。この現象を利
用してGPCクロマトグラムを測定し、次いでこの曲線
に所定のデータ解析を施して、目的とする分子量分布お
よび平均分子量を得る。
【0023】測定条件: 装 置 :ゲル浸透クロマトグラフ、GPC−244
(WATERS) データ処理:東レリサーチセンター(株)製GPCデー
タ処理システム カラム :TSK−gel−GMHe(内径7.5m
m/長さ60cm)(1本)(東ソー(株)製) 理論段数:11,000段/1本(ベンゼン) 溶 媒 :テトラヒドロフラン 流 速 :1.0ml/min 温 度 :23℃ 試 料 : 濃 度:0.2% 溶解法:50℃×1分間穏やかに攪拌 溶解性:完全溶解 濾 過:0.5μ−TOSOH−H−13−5 注入量 :300μl 検出器 :示差屈折率検出器 分子量較正:10種の単分散ポリスチレン(東ソー
(株)製)
(WATERS) データ処理:東レリサーチセンター(株)製GPCデー
タ処理システム カラム :TSK−gel−GMHe(内径7.5m
m/長さ60cm)(1本)(東ソー(株)製) 理論段数:11,000段/1本(ベンゼン) 溶 媒 :テトラヒドロフラン 流 速 :1.0ml/min 温 度 :23℃ 試 料 : 濃 度:0.2% 溶解法:50℃×1分間穏やかに攪拌 溶解性:完全溶解 濾 過:0.5μ−TOSOH−H−13−5 注入量 :300μl 検出器 :示差屈折率検出器 分子量較正:10種の単分散ポリスチレン(東ソー
(株)製)
【0024】(2)粘度平均分子量 粘度平均分子量は、ポリカーボネート樹脂組成物の精製
メチレンクロライド溶解液の粘度を自動粘度計で測定
し、HugginsおよびSchnellの式で算出し
た値とした。
メチレンクロライド溶解液の粘度を自動粘度計で測定
し、HugginsおよびSchnellの式で算出し
た値とした。
【0025】まず、精製メチレンクロライドのみの落下
秒数(刻線間の液の通過時間)を測定する(t0 秒)。
次に、試料(ポリカーボネート樹脂組成物)0.2〜
0.5gを20±0.1℃精製メチレンクロライド溶液
50mlにて溶解する。前記と同様にして、この溶液の
落下秒数を測定する(t1 秒)。得られたデータt0 、
t1 から、次の2式によって、平均分子量を算出する。 Hugginsの式 : ηsp/c=[η]+k′[η]2 c Schnellの式 : [η]=1.23×10-4×M0.83 この内変数は ηsp=(t1 −t0 )/t0 c=g/dl logM=log([η]/1.23×10-4)/0.
83 定数は k′=0.45
秒数(刻線間の液の通過時間)を測定する(t0 秒)。
次に、試料(ポリカーボネート樹脂組成物)0.2〜
0.5gを20±0.1℃精製メチレンクロライド溶液
50mlにて溶解する。前記と同様にして、この溶液の
落下秒数を測定する(t1 秒)。得られたデータt0 、
t1 から、次の2式によって、平均分子量を算出する。 Hugginsの式 : ηsp/c=[η]+k′[η]2 c Schnellの式 : [η]=1.23×10-4×M0.83 この内変数は ηsp=(t1 −t0 )/t0 c=g/dl logM=log([η]/1.23×10-4)/0.
83 定数は k′=0.45
【0026】
実施例1〜5 表1に示す特性に調製したポリカーボネート樹脂組成物
(多価アルコールの高級脂肪酸エステルとしてステアリ
ン酸モノグリセライドを配合したもの)の原料を使用
し、片面に凹凸状を形成するグルーブ(凹部)及びラン
ド(凸部)の巾が各々0.7μmでピッチが1.4μm
である凹凸条とピットを有する直径120mm、肉厚
0.6mmの光ディスク基板を、75TONの射出成形
機を用いて、シリンダー温度350℃、金型温度125
℃の条件で射出圧縮成形した。
(多価アルコールの高級脂肪酸エステルとしてステアリ
ン酸モノグリセライドを配合したもの)の原料を使用
し、片面に凹凸状を形成するグルーブ(凹部)及びラン
ド(凸部)の巾が各々0.7μmでピッチが1.4μm
である凹凸条とピットを有する直径120mm、肉厚
0.6mmの光ディスク基板を、75TONの射出成形
機を用いて、シリンダー温度350℃、金型温度125
℃の条件で射出圧縮成形した。
【0027】得られた基板の面反りを、機械特性測定器
(小野測器(株)製、LM−100)で測定し、外周部
のグルーブの断面形態をAFM(Atomic For
ceMicroscope)(Digital Ins
truments Co.製、Nanoscope)で
観察した(転写性)。また、基板にTe−Ge−Sb−
Pd−Nb合金からなる記録層を膜付けし、電気特性
(ISO−10090の定義に従いプッシュプル信号
[P−P信号]変調度を規定し、0.4〜0.65の規
定値を満たすかどうかで溝、ピットの形成状態の良否を
判定)を測定した。結果を併せて表1に示す。
(小野測器(株)製、LM−100)で測定し、外周部
のグルーブの断面形態をAFM(Atomic For
ceMicroscope)(Digital Ins
truments Co.製、Nanoscope)で
観察した(転写性)。また、基板にTe−Ge−Sb−
Pd−Nb合金からなる記録層を膜付けし、電気特性
(ISO−10090の定義に従いプッシュプル信号
[P−P信号]変調度を規定し、0.4〜0.65の規
定値を満たすかどうかで溝、ピットの形成状態の良否を
判定)を測定した。結果を併せて表1に示す。
【0028】比較例1 従来品と同等の、粘度平均分子量が15,000、Mw
/Mnが2.23のポリカーボネート樹脂を原料とし、
実施例と同様の方法で基板を成形し、その特性を評価し
た。結果を表1に示す。
/Mnが2.23のポリカーボネート樹脂を原料とし、
実施例と同様の方法で基板を成形し、その特性を評価し
た。結果を表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光記録媒
体およびその製造方法によれば、基板に、多価アルコー
ルの高級脂肪酸エステルが特定配合され、Mw/Mnお
よび粘度平均分子量が特定範囲のポリカーボネート樹脂
組成物を用いたので、基板成形の際に良好な流動性、転
写性、離型性が得られ、面反りが小さく所望のグルーブ
やピットが精度よく形成された高精度の基板を成形する
ことができ、この基板上に記録層を設けて光記録媒体と
した後には、優れた電気特性を得ることができる。
体およびその製造方法によれば、基板に、多価アルコー
ルの高級脂肪酸エステルが特定配合され、Mw/Mnお
よび粘度平均分子量が特定範囲のポリカーボネート樹脂
組成物を用いたので、基板成形の際に良好な流動性、転
写性、離型性が得られ、面反りが小さく所望のグルーブ
やピットが精度よく形成された高精度の基板を成形する
ことができ、この基板上に記録層を設けて光記録媒体と
した後には、優れた電気特性を得ることができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 ポリカーボネートの重量を基準にして多
価アルコールの高級脂肪酸エステルが0.001〜0.
05重量%配合されており、重量平均分子量Mwと数平
均分子量Mnとの比Mw/Mnが2.5以上で、かつ、
粘度平均分子量が13,000〜18,000のポリカ
ーボネートを主成分とする樹脂組成物を成形してなる基
板上に記録層が設けられていることを特徴とする光記録
媒体。 - 【請求項2】 前記Mw/Mnが2.8〜3.5の範囲
にある、請求項1の光記録媒体。 - 【請求項3】 前記多価アルコールの高級脂肪酸エステ
ルがステアリン酸モノグリセライドまたはパルミチン酸
モノグリセライドからなる、請求項1または2の光記録
媒体。 - 【請求項4】 ポリカーボネートに、該ポリカーボネー
トの重量を基準にして多価アルコールの高級脂肪酸エス
テルを0.001〜0.05重量%配合して、重量平均
分子量Mwと数平均分子量Mnとの比Mw/Mnが2.
5以上で、かつ、粘度平均分子量が13,000〜1
8,000のポリカーボネートを主成分とする樹脂組成
物を調製し、該樹脂組成物を円盤状に射出成形して基板
を作成し、該基板上に記録層を設けることを特徴とす
る、光記録媒体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7225916A JPH0954983A (ja) | 1995-08-10 | 1995-08-10 | 光記録媒体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7225916A JPH0954983A (ja) | 1995-08-10 | 1995-08-10 | 光記録媒体およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0954983A true JPH0954983A (ja) | 1997-02-25 |
Family
ID=16836902
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7225916A Pending JPH0954983A (ja) | 1995-08-10 | 1995-08-10 | 光記録媒体およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0954983A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001354781A (ja) * | 2000-06-13 | 2001-12-25 | Teijin Chem Ltd | ポリカーボネート樹脂からなる窓材 |
| JP2001353831A (ja) * | 2000-06-13 | 2001-12-25 | Teijin Chem Ltd | ポリカーボネート樹脂積層体 |
-
1995
- 1995-08-10 JP JP7225916A patent/JPH0954983A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001354781A (ja) * | 2000-06-13 | 2001-12-25 | Teijin Chem Ltd | ポリカーボネート樹脂からなる窓材 |
| JP2001353831A (ja) * | 2000-06-13 | 2001-12-25 | Teijin Chem Ltd | ポリカーボネート樹脂積層体 |
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