JPH0956184A - 電気自動車走行用モータ制御装置 - Google Patents

電気自動車走行用モータ制御装置

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JPH0956184A
JPH0956184A JP7203703A JP20370395A JPH0956184A JP H0956184 A JPH0956184 A JP H0956184A JP 7203703 A JP7203703 A JP 7203703A JP 20370395 A JP20370395 A JP 20370395A JP H0956184 A JPH0956184 A JP H0956184A
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JP
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torque
motor
traveling
vehicle
control flag
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JP7203703A
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Inventor
Toshihiko Takeda
敏彦 武田
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Denso Corp
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力変換効率が低下せず、低騒音で円滑なト
ルク制御を確保する。 【解決手段】 指令磁束ベクトルと瞬時磁束ベクトルと
の差に応じて磁束フラグfφを決定し、許容範囲上限値
及び下限値との差が各種センサ4a〜4gの検出した電
気自動車の車両状態に基づいて可変される3値ヒステリ
シスコンパレータにより指令トルクと瞬時トルクとの差
に応じてトルク増加、トルク減少、トルク増加・減少も
せずのトルクの増減フラグfτを決定し、走行用モータ
6の入力電流により検出される磁束ベクトルの位置から
位置フラグfθを決定し、各フラグの組合せに応じて走
行用モータ6のスイッチングの組合せをスイッチングテ
ーブル713で決定してインバータ3を制御する。3値
ヒステリシスコンパレータの許容範囲上限値と下限値と
の差が、車両状態に応じ最適に可変されるので、電力変
換効率の低下が抑制され、低騒音で円滑なトルク制御を
確保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気自動車の走行
用3相交流モータの回転速度を検出するモータ回転速度
検出手段なしに、可変電圧・可変周波数制御されるイン
バータにより、走行用3相交流モータのトルクおよび磁
束制御を行う方法に関するものであり、特に、電気自動
車におけるアクセル操作量等の運転者の意志や、車両速
度等の車両状態や、モータ温度等の制御機器の動作状態
や、バッテリの残存容量等により走行用3相交流モータ
のトルクおよび磁束制御の制御量を変更する電気自動車
走行用モータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気自動車において、可変電圧・可変周
波数制御されるインバータによる、走行用3相交流モー
タのトルクおよび磁束制御方法は、アクセル操作量等の
運転者の意志や、車両速度等の車両状態や、モータ温度
等の制御機器の動作状態や、バッテリの残存容量等によ
り走行用3相交流モータに入出力するモータ入出力電流
要求値をモータ入出力指令手段で算出し、この入出力電
流要求値に基づいてインバータの可変電圧・可変周波数
制御が行われる。
【0003】特に、走行用3相交流モータの回転速度を
検出するモータ回転速度検出手段を用いず、この走行用
3相交流モータの入出力電流制御をインバータの可変電
圧・可変周波数制御により効率良く行うため、従来は、
特公平6−32593号公報で示されるように、電気自
動車の走行用3相交流モータの所望の出力を得るため
に、モータ出力指令手段は、必要な磁束ベクトル量とト
ルク量とを算出し、走行用3相交流モータに入力される
3相交流電流とバッテリの出力電圧からモータ瞬時値推
定手段が走行用3相交流モータに発生する磁束ベクトル
およびトルク瞬時値を推定し、モータ出力指令手段の指
令する磁束ベクトルの大きさとモータ瞬時値推定手段の
推定した磁束ベクトルの大きさとの差が所定の許容範囲
を越えると、磁束増加もしくは磁束減少を決定する第1
の制御フラグを作成し、モータ出力指令手段の指令する
トルクの大きさとモータ瞬時値推定手段の推定したトル
クの大きさとの差が、走行用3相交流モータの出力トル
ク量およびこの出力トルク量が力行が回生かにより可変
される所定の許容範囲を越えるかどうかで、トルク増加
もしくはトルク減少またはトルク増加・減少もせずを決
定する第2の制御フラグを作成し、走行用3相交流モー
タに入力される3相交流モータより磁束ベクトルの位置
を検出し、この磁束ベクトルの位置が走行用3相交流モ
ータにおける静止座標系のどの位置に存在するかでその
位置を示す第3の制御フラグを作成し、予め第1から第
3の制御フラグの組合せに応じて前記走行用3相交流モ
ータの各相をバッテリの+側またはグランド側に接続す
るスイッチングがインバータで行われる。
【0004】このように、第2の制御フラグの作成にお
いて、走行用3相交流モータの出力トルクが力行か回生
かによりインバータでのスイッチングを、このモータ出
力が力行時には、インバータのスイッチングをモータ出
力トルク増加および出力トルク増加・減少もせずを主に
行い、モータ出力トルク減少を比較的行わないよう第2
の制御フラグを決定するように所定の許容範囲を設定
し、モータ出力が回生時には、インバータのスイッチン
グをモータ出力トルク減少および出力トルク増加・減少
もせずを主に行い、モータ出力トルク増加が比較的行わ
れないよう第2の制御フラグを決定するように所定の許
容範囲を設定することで、インバータでのスイッチング
回数を減少させ、スイッチング時に発生するスイッチン
グロスの低減および不必要なスイッチングのため発生す
るモータへの電力供給を抑制することで、インバータに
おける力行および回生時の電力変換効率の低下を抑制す
る発明がなされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した技
術においては、第2の制御フラグを、走行用3相交流モ
ータの出力トルクが力行時には、力行側のヒステリシス
が一定のためインバータのスイッチングをモータ出力ト
ルク増加および出力トルク増加・減少もせずを時間間隔
を大きく選択し、モータ出力が回生時には、回生側のヒ
ステリシスが一定のためインバータのスイッチングをモ
ータ出力トルク減少および出力トルク増加・減少もせず
を時間間隔を大きく選択するため、当該電気自動車が走
行する路面状態の変化等の走行状態のわずかな変化に伴
うモータ出力指令手段の指令するトルクの大きさとモー
タ瞬時値推定手段の推定したトルクの大きさとの差の小
刻みな変化に追従できず、車両走行中の滑らかな走行速
度維持が確保できない。
【0006】また、第2の制御フラグ決定において、走
行用3相交流モータの出力要求トルクが、低速・高負荷
時に高出力されるようにフラグ決定の所定の許容範囲を
設定し、トルク増加もしくはトルク増加・減少もせずの
フラグが決定されるため、車両発進時の高負荷状態から
車両発進後の軽負荷状態への変化に応答できず、車両発
進時にガクガク感が発生する。
【0007】また、第2の制御フラグ決定において、走
行用3相交流モータからの出力トルクが、低速・高負荷
時に高出力されるようにフラグ決定の所定の許容範囲を
設定し、トルク減少もしくはトルク増加・減少もせずの
フラグが決定されるため、車両発進時とは逆に、車両停
止直前の低負荷状態から車両停止後の高負荷状態への変
化に応答できず、車両停止時にガクガク感が発生する。
【0008】また、第2の制御フラグ決定において、モ
ータおよびインバータを含めたモータ制御装置の動作状
態の影響を無視しているため、例えば、モータの温度上
昇の異常動作時には、モータ正常動作時と同様にモータ
制御装置の制御を短時間で見ると継続してしまい、モー
タの温度上昇を抑制した最適なインバータにおけるスイ
ッチングパターンの選択がでなかったり、インバータの
温度上昇の異常動作時には、インバータ正常動作時と同
様にモータ制御装置の制御を短時間で見ると継続してし
まい、インバータにおいてスイッチングロスを最小限に
抑制するスイッチングパターンの選択ができない。
【0009】また、第1から第3の制御フラグが更新さ
れる周期は、モータ出力指令手段および第1から第3の
制御フラグ作成手段の演算周期により決まるため、これ
らの演算周期が長くなればなる程、車両が加速および減
速するときだけでなく、車両が定常走行時でも、演算周
期毎にトルクハンチングが発生し、車両走行が滑らかで
なくなる。
【0010】さらに、現在の汎用のCPUによりモータ
出力指令手段および第1から第3の制御フラグ作成手段
の演算を実施した場合、この演算周期は、人間が耳で聴
くことが可能な周波数の数kHz程度が限界なため、こ
の演算周期毎に変化するインバータのスイッチングパタ
ーンによりモータが制御されると、モータおよびインバ
ータからの磁気音による騒音が発生する。
【0011】本発明は、以上の問題点を解決するために
なされたものであり、その目的は、上記従来技術におけ
るインバータでの電力変換効率向上と、同等の電力変換
効率を確保しながら、車両の発進・停止・加速・減速・
定速走行のあらゆる走行状態において、運転者の意志に
応じた滑らかな走行用モータのトルク増加および減少を
確保し、さらにモータの温度上昇等のモータ制御装置の
異常動作時には、このモータ制御装置の異常動作を加速
することなく、車両が加速および減速および定常走行時
でも、演算周期毎に発生するハンチングを防止して車両
走行が滑らかになるようにし、さらに、CPUの演算周
期に起因するモータおよびインバータからの磁気音によ
る騒音を低減した電気自動車走行用モータ制御装置を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載の発明では、電気自動車の走行用3相交流モータの所
望の出力を得るのに必要な磁束ベクトルとトルク量とを
算出するモータ出力指令手段と、前記走行用3相交流モ
ータに入力される3相交流電流とバッテリの出力電圧か
ら前記走行用3相交流モータに発生する磁束ベクトルお
よびトルク瞬時値を推定するモータ瞬時値推定手段と、
前記モータ出力指令手段の指令する磁束ベクトルの大き
さと前記モータ瞬時値推定手段の推定した磁束ベクトル
の大きさとの差が所定の許容範囲を越えると、磁束増加
もしくは磁束減少の第1の制御フラグを決定する第1の
制御フラグ作成手段と、前記モータ出力指令手段の指令
するトルクの大きさと前記モータ瞬時値推定手段の推定
したトルク大きさとの差が所定の許容範囲を越えると、
トルク増加もしくはトルク減少またはトルク増加・トル
ク減少もせずの第2の制御フラグを決定する第2の制御
フラグ作成手段と、前記走行用3相交流モータに入力さ
れる3相交流電流より磁束ベクトルの位置を検出し、こ
の磁束ベクトルの位置が前記走行用3相交流モータにお
ける静止座標系のどの位置に存在するかを示す第3の制
御フラグを決定する第3の制御フラグ作成手段と、前記
第1から第3の制御フラグ作成手段で決定した制御フラ
グの組み合わせに応じて前記走行用3相交流モータの各
相をバッテリの+側またはグランド側に接続するスイッ
チの組合せを予め記憶したスイッチング記憶手段とを備
える電気自動車走行用モータ制御装置において、この電
気自動車走行用モータ制御装置は、電気自動車の車両状
態を検出する車両状態検出手段を備え、この車両状態検
出手段が検出した車両状態に基づいて、前記第2の制御
フラグ作成手段が決定するトルク増加もしくはトルク減
少またはトルク増加・減少もせずの第2の制御フラグを
決定する3値ヒステリシスコンパレータの許容範囲上限
値と許容範囲下限値との差を可変することを技術的手段
とする。
【0013】請求項2記載の発明では、請求項1におい
て、前記車両状態検出手段は、当該電気自動車の運転者
が車両の加速量を指示するアクセルの操作量を検出する
アクセル操作量検出手段であって、この検出したアクセ
ル操作量に基づいて、前記第2の制御フラグ作成手段が
決定するトルク増加もしくはトルク減少またはトルク増
加・減少もせずの第2の制御フラグを決定する3値ヒス
テリシスコンパレータの許容範囲上限値と許容範囲下限
値との差を可変することを技術的手段とする。
【0014】請求項3記載の発明では、請求項1から2
において、前記車両状態検出手段は、当該電気自動車の
運転者が車両の減速量を指示するブレーキの操作量を検
出するブレーキ操作量検出手段であって、この検出した
ブレーキ操作量に基づいて、前記第2の制御フラグ作成
手段が決定するトルク増加もしくはトルク減少またはト
ルク増加・減少もせずの第2の制御フラグを決定する3
値ヒステリシスコンパレータの許容範囲上限値と許容範
囲下限値との差を可変することを技術的手段とする。
【0015】請求項4記載の発明では、請求項1から3
において、前記車両状態検出手段は、当該電気自動車の
運転者が車両の進行方向および駆動負荷量を指示するシ
フトノブの位置を検出するシフトポジション検出手段で
あって、この検出したシフトポジションに基づいて、前
記第2の制御フラグ作成手段が決定するトルク増加もし
くはトルク減少またはトルク増加・減少もせずの第2の
制御フラグを決定する3値ヒステリシスコンパレータの
許容範囲上限値と許容範囲下限値との差を可変すること
を技術的手段とする。
【0016】請求項5記載の発明では、請求項1〜4に
おいて、当該電気自動車は、前記走行用3相交流モータ
の電源にバッテリを備え、前記車両状態検出手段は、前
記バッテリの残存容量を検出するバッテリ残存容量検出
手段であって、この検出したバッテリ残存容量に基づい
て、前記第2の制御フラグ作成手段が決定するトルク増
加もしくはトルク減少またはトルク増加・減少もせずの
第2の制御フラグを決定する3値ヒステリシスコンパレ
ータの許容範囲上限値と許容範囲下限値との差を可変す
ることを技術的手段とする。
【0017】請求項6記載の発明では、請求項1〜5に
おいて、当該電気自動車は、前記バッテリを充電する発
電機を備え、前記車両状態検出手段は、前記発電機の発
電量を検出する発電量検出手段であって、この検出した
発電量に基づいて、前記第2の制御フラグ作成手段が決
定するトルク増加もしくはトルク減少またはトルク増加
・減少もせずの第2の制御フラグを決定する3値ヒステ
リシスコンパレータの許容範囲上限値と許容範囲下限値
との差を可変することを技術的手段とする。
【0018】請求項7記載の発明では、請求項1〜6に
おいて、前記車両状態検出手段は、当該電気自動車の車
両重量を検出する車両重量検出手段であって、この検出
した車両重量に基づいて、前記第2の制御フラグ作成手
段が決定するトルク増加もしくはトルク減少またはトル
ク増加・減少もせずの第2の制御フラグを決定する3値
ヒステリシスコンパレータの許容範囲上限値と許容範囲
下限値との差を可変することを技術的手段とする。
【0019】請求項8記載の発明では、請求項1〜7に
おいて、前記車両状態検出手段は、前記走行用3相交流
モータおよびこのモータを駆動するインバータを含む走
行用3相交流モータ駆動装置の運転状態を検出するモー
タ駆動装置運転状態検出手段であって、この検出したモ
ータ駆動装置運転状態に基づいて、前記第2の制御フラ
グ作成手段が決定するトルク増加もしくはトルク減少ま
たはトルク増加・減少もせずの第2の制御フラグを決定
する3値ヒステリシスコンパレータの許容範囲上限値と
許容範囲下限値との差を可変することを技術的手段とす
る。
【0020】請求項9記載の発明では、請求項1〜8に
おいて、前記車両状態検出手段は、当該電気自動車の車
両が走行する路面勾配および路面摩擦係数を含む車両の
走行負荷変動を検出する走行負荷検出手段であって、こ
の検出した走行負荷に基づいて、前記第2の制御フラグ
作成手段が決定するトルク増加もしくはトルク減少また
はトルク増加・減少もせずの第2の制御フラグを決定す
る3値ヒステリシスコンパレータの許容範囲上限値と許
容範囲下限値との差を可変することを技術的手段とす
る。
【0021】請求項10記載の発明では、請求項1〜9
において、当該電気自動車は、前記走行用3相交流モー
タを複数個備え、前記車両状態検出手段は、前記複数の
モータの個々の負荷を検出するモータ負荷検出手段であ
って、この検出した個々のモータ負荷の差に基づいて、
前記第2の制御フラグ作成手段が決定するトルク増加も
しくはトルク減少またはトルク増加・減少もせずの第2
の制御フラグを決定する3値ヒステリシスコンパレータ
の許容範囲上限値と許容範囲下限値との差を可変するこ
とを技術的手段とする。
【0022】請求項11記載の発明では、請求項1〜1
0において、当該電気自動車は、前記走行用3相交流モ
ータを複数個備え、前記車両状態検出手段は、当該電気
自動車の運転者が車両の進行方向を指示するステアリン
グの操作量を検出する操舵角量検出手段であって、この
検出した操舵角量に基づいて、前記第2の制御フラグ作
成手段が決定するトルク増加もしくはトルク減少または
トルク増加・減少もせずの第2の制御フラグを決定する
3値ヒステリシスコンパレータの許容範囲上限値と許容
範囲下限値との差を可変することを技術的手段とする。
【0023】請求項12記載の発明では、電気自動車の
走行用3相交流モータの所望の出力を得るのに必要な磁
束ベクトルとトルク量とを算出するモータ出力指令手段
と、前記走行用3相交流モータに入力される3相交流と
バッテリの出力電圧から前記走行用3相交流モータに発
生する磁束ベクトルおよびトルク瞬時値を推定するモー
タ瞬時値推定手段と、前記モータ出力指令手段の指令す
る磁束ベクトルの大きさと前記モータ瞬時値推定手段の
推定した磁束ベクトルの大きさとの差が所定の許容範囲
を越えると、磁束増加もしくは磁束減少の第1の制御フ
ラグを決定する第1の制御フラグ作成手段と、前記モー
タ出力指令手段の指令するトルクの大きさと前記モータ
瞬時値推定手段の推定したトルクの大きさとの差が所定
の許容範囲を越えると、トルク増加もしくはトルク減少
またはトルク増加・減少もせずの第2の制御フラグを決
定する第2の制御フラグ作成手段と、前記走行用3相交
流モータに入力される3相交流電流より磁束ベクトルの
位置を検出し、この磁束ベクトルの位置が前記走行用3
相交流モータにおける静止座標系のどの位置に存在する
かを示す第3の制御フラグを決定する第3の制御フラグ
作成手段と、前記第1から第3の制御フラグ作成手段で
決定した制御フラグの組合せに応じて前記走行用3相交
流モータの各相をバッテリの+側またはグランド側に接
続するスイッチングの組合せを予め記憶したスイッチン
グ記憶手段とを備える電気自動車走行用モータ制御装置
において、この電気自動車走行用モータ制御装置は、電
気自動車の車両状態を検出する車両状態検出手段を備
え、この車両状態検出手段が検出した車両状態に基づい
て、前記第2の制御フラグ作成手段が決定するトルク増
加もしくはトルク減少またはトルク増加・減少もせずの
第2の制御フラグを最適に組み合わせることを技術的手
段とする。
【0024】請求項13記載の発明では、請求項12に
おいて、前記車両状態検出手段は、当該電気自動車の運
転者が車両の加速量を指示するアクセルの操作量を検出
するアクセル操作量検出手段であって、この検出したア
クセル操作量に基づいて、前記第2の制御フラグ作成手
段が決定するトルク増加もしくはトルク減少またはトル
ク増加・減少もせずの第2の制御フラグを最適に組み合
わせることを技術的手段とする。
【0025】請求項14記載の発明では、請求項12〜
13において、前記車両状態検出手段は、当該電気自動
車の運転者が車両の減速量を指示するブレーキの操作量
を検出するブレーキ操作量検出手段であって、この検出
したブレーキ操作量に基づいて、前記第2の制御フラグ
作成手段が決定するトルク増加もしくはトルク減少また
はトルク増加・減少もせずの第2の制御フラグを最適に
組み合わせることを技術的手段とする。
【0026】請求項15記載の発明では、請求項12〜
14において、前記車両状態検出手段は、当該電気自動
車の運転者が車両の進行方向および駆動負荷量を指示す
るシフトノブの位置を検出するシフトポジション検出手
段であって、この検出したシフトポジションに基づい
て、前記第2の制御フラグ作成手段が決定するトルク増
加もしくはトルク減少またはトルク増加・減少もせずの
第2の制御フラグを最適に組み合わせることを技術的手
段とする。
【0027】請求項16記載の発明では、請求項12〜
15において、当該電気自動車は、前記走行用3相交流
モータの電源にバッテリを備え、前記車両状態検出手段
は、前記バッテリの残存容量を検出するバッテリ残存容
量検出手段であって、この検出したバッテリ残存容量に
基づいて、前記第2の制御フラグ作成手段が決定するト
ルク増加もしくはトルク減少またはトルク増加・減少も
せずの第2の制御フラグを最適に組み合わせることを技
術的手段とする。
【0028】請求項17記載の発明では、請求項12〜
16において、当該電気自動車は、前記バッテリを充電
する発電機を備え、前記車両状態検出手段は、前記発電
機の発電量を検出する発電量検出手段であって、この検
出した発電量に基づいて、前記第2の制御フラグ作成手
段が決定するトルク増加もしくはトルク減少またはトル
ク増加・減少もせずの第2の制御フラグを最適に組み合
わせることを技術的手段とする。
【0029】請求項18記載の発明では、請求項12〜
17において、前記車両状態検出手段は、当該電気自動
車の車両重量を検出する車両重量検出手段であって、こ
の検出した車両重量に基づいて、前記第2の制御フラグ
作成手段が決定するトルク増加もしくはトルク減少また
はトルク増加・減少もせずの第2の制御フラグを最適に
組み合わせることを技術的手段とする。
【0030】請求項19記載の発明では、請求項12〜
18において、前記車両状態検出手段は、前記走行用3
相交流モータおよびこのモータを駆動するインバータを
含む走行用3相交流モータ駆動装置の運転状態を検出す
るモータ駆動装置運転状態検出手段であって、この検出
したモータ駆動装置運転状態に基づいて、前記第2の制
御フラグ作成手段が決定するトルク増加もしくはトルク
減少またはトルク増加・減少もせずの第2の制御フラグ
を最適に組み合わせることを技術的手段とする。
【0031】請求項20記載の発明では、請求項12〜
19において、前記車両状態検出手段は、当該電気自動
車の車両が走行する路面勾配および路面摩擦係数を含む
車両の走行負荷変動を検出する走行負荷検出手段であっ
て、この検出した走行負荷に基づいて、前記第2の制御
フラグ作成手段が決定するトルク増加もしくはトルク減
少またはトルク増加・減少もせずの第2の制御フラグを
最適に組み合わせることを技術的手段とする。
【0032】請求項21記載の発明では、請求項12〜
20において、当該電気自動車は、前記走行用3相交流
モータを複数個備え、前記車両状態検出手段は、前記複
数のモータの個々の負荷を検出するモータ負荷検出手段
であって、この検出した個々のモータ負荷の差に基づい
て、前記第2の制御フラグ作成手段が決定するトルク増
加もしくはトルク減少またはトルク増加・減少もせずの
第2の制御フラグを最適に組み合わせることを技術的手
段とする。
【0033】請求項22記載の発明では、請求項12〜
21において、当該電気自動車は、前記走行用3相交流
モータを複数個備え、前記車両状態検出手段は、当該電
気自動車の運転者が車両のの進行方向を指示するステア
リングの操作量を検出する操舵角量検出手段であって、
この検出した操舵角量に基づいて、前記第2の制御フラ
グ作成手段が決定するトルク増加もしくはトルク減少ま
たはトルク増加・減少もせずの第2の制御フラグを最適
に組み合わせることを技術的手段とする。
【0034】請求項23記載の発明では、請求項12〜
22において、前記車両状態検出手段は、前記走行用3
相交流モータの回転速度を検出するモータ回転速度検出
手段であって、この検出したモータ回転速度に基づい
て、前記第2の制御フラグ作成手段が決定するトルク増
加もしくはトルク減少またはトルク増加・減少もせずの
第2の制御フラグを最適に組み合わせることを技術的手
段とする。
【0035】請求項24記載の発明では、請求項23に
おいて、前記モータ回転速度検出手段は、前記走行用3
相交流モータの入力電流の電源周波数によりこのモータ
の回転速度を算出することを技術的手段とする。
【0036】
【発明の効果】本発明は、請求項1記載の発明によれ
ば、電気自動車の車両状態検出手段が車両状態を検出
し、この検出した車両状態に基づいて、第2の制御フラ
グ作成手段が決定するトルク増加もしくはトルク減少ま
たはトルク増加・減少もせずの第2の制御フラグを決定
する3値ヒステリシスコンパレータの許容範囲上限値と
許容範囲下限値との差が最適に可変される。このよう
に、第2の制御フラグは、車両状態により3値ヒステリ
シスコンパレータの許容範囲上限値と許容範囲下限値と
の差が最適に可変されるので、この第2の制御フラグ決
定に基づいて行われるインバータのスイッチング時に、
このスイッチング時に発生するスイッチングロスの低減
および不必要なスイッチングのため発生するモータへの
電力供給の抑制により、インバータにおける力行および
回生時の電力変換効率の低下を抑制されるとともに、車
両の発進・停止・加速・減速・定速走行のあらゆる走行
状態において、滑らかな走行用モータのトルク増加およ
び減少を確保し、モータ制御装置の異常動作時には、こ
のモータ制御装置の異常動作を加速することがない。
【0037】請求項2記載の本発明によれば、電気自動
車の運転者が車両の加速量を指示するアクセルの操作量
を検出するアクセル操作量検出手段で検出したアクセル
操作量に基づいて、第2の制御フラグ作成手段が決定す
るトルク増加もしくはトルク減少またはトルク増加・減
少もせずの第2の制御フラグを決定する3値ヒステリシ
スコンパレータの許容範囲上限値と許容範囲下限値との
差を最適に可変される。このように、第2の制御フラグ
は、アクセル操作量により3値ヒステリシスコンパレー
タの許容範囲上限値と許容範囲下限値との差が最適に可
変されるので、特に、車両の発進および加速および定速
走行において、運転者の意志に応じた滑らかな走行用モ
ータのトルク増加および減少を確保することができる。
【0038】請求項3記載の本発明によれば、電気自動
車の運転者が車両の減速量を指示するブレーキの操作量
を検出するブレーキ操作量検出手段で検出したブレーキ
操作量に基づいて、第2の制御フラグ作成手段が決定す
るトルク増加もしくはトルク減少またはトルク増加・減
少もせずの第2の制御フラグを決定する3値ヒステリシ
スコンパレータの許容範囲上限値と許容範囲下限値との
差を最適に可変される。このように、第2の制御フラグ
は、ブレーキ操作量により3値ヒステリシスコンパレー
タの許容範囲上限値と許容範囲下限値との差が最適に可
変されるので、特に、車両の停止および減速走行におい
て、運転者の意志に応じた滑らかな走行用モータのトル
ク増加および減少を確保することができる。
【0039】請求項4記載の本発明によれば、電気自動
車の運転者が車両の進行方向および駆動負荷量を指示す
るシフトノブの位置を検出するシフトポジション検出手
段で検出したシフトポジションに基づいて、第2の制御
フラグ作成手段が決定するトルク増加もしくはトルク減
少またはトルク増加・減少もせずの第2の制御フラグを
決定する3値ヒステリシスコンパレータの許容範囲上限
値と許容範囲下限値との差を最適に可変される。このよ
うに、第2の制御フラグは、シフトノブ操作位置により
3値ヒステリシスコンパレータの許容範囲上限値と許容
範囲下限値との差が最適に可変されるので、特に、車両
の発進・停止・加速・減速および定速走行のあらゆる走
行状態において、運転者の意志に応じた滑らかな走行用
モータのトルク増加および減少を確保することができ
る。
【0040】請求項5記載の本発明によれば、バッテリ
の残存容量を検出するバッテリ残存容量検出手段の検出
したバッテリ残存容量に基づいて、第2の制御フラグ作
成手段が決定するトルク増加もしくはトルク減少または
トルク増加・減少もせずの第2の制御フラグを決定する
3値ヒステリシスコンパレータの許容範囲上限値と許容
範囲下限値との差を最適に可変される。このように、第
2の制御フラグは、バッテリ残存容量により3値ヒステ
リシスコンパレータの許容範囲上限値と許容範囲下限値
との差が最適に可変されるので、特に、バッテリ残存容
量の低下時の走行用モータの出力制限や、バッテリ残存
容量が満充電時の回生量の制限を最適に行うことがで
き、バッテリの過放電および過充電によるバッテリの恒
久劣化を防止することができる。
【0041】請求項6記載の本発明によれば、発電機の
発電量を検出する発電量検出手段の検出した発電量に基
づいて、第2の制御フラグ作成手段が決定するトルク増
加もしくはトルク減少またはトルク増加・減少もせずの
第2の制御フラグを決定する3値ヒステリシスコンパレ
ータの許容範囲上限値と許容範囲下限値との差を最適に
可変される。このように、第2の制御フラグは、発電機
の発電量により3値ヒステリシスコンパレータの許容範
囲上限値と許容範囲下限値との差が最適に可変されるの
で、特に、発電機の発電量とバッテリ残存容量を組合
せ、バッテリ残存容量が低下していても、発電機の発電
量により走行用モータの出力制限を緩和したり、バッテ
リ残存容量が満充電時は発電機の発電量による回生量の
制限を行ったり、逆に、回生エネルギ回収のため、発電
機の発電量を最小限に制限すれば、発電機を備えた電気
自動車においても、請求項5記載の発明と同様に、バッ
テリの過放電および過充電によるバッテリの恒久劣化を
防止することができるだけでなく、発電機の発電量を最
適に制御できる。
【0042】請求項7記載の本発明によれば、車両重量
を検出する車両重量検出手段の検出した車両重量に基づ
いて、第2の制御フラグ作成手段が決定するトルク増加
もしくはトルク減少またはトルク増加・減少もせずの第
2の制御フラグを決定する3値ヒステリシスコンパレー
タの許容範囲上限値と許容範囲下限値との差を最適に可
変される。このように、第2の制御フラグは、車両重量
により3値ヒステリシスコンパレータの許容範囲上限値
と許容範囲下限値との差が最適に可変されるので、特
に、車両重量増加時の走行用モータの出力を増加、また
は回生量を増加させ、このモータ出力および回生量の増
加の最適化により、滑らかな車両加減速の確保を行うこ
とができる。
【0043】請求項8記載の本発明によれば、走行用3
相交流モータおよびこのモータを駆動するインバータを
含む走行用3相交流モータ駆動装置の運転状態を検出す
るモータ駆動装置運転状態検出手段の検出したモータ駆
動装置運転状態に基づいて、第2の制御フラグ作成手段
が決定するトルク増加もしくはトルク減少またはトルク
増加・減少もせずの第2の制御フラグを決定する3値ヒ
ステリシスコンパレータの許容範囲上限値と許容範囲下
限値との差を最適に可変される。このように、第2の制
御フラグは、走行用3相交流モータおよびこのモータを
駆動するインバータを含む走行用3相交流モータ駆動装
置の運転状態を検出するモータ駆動装置運転状態検出手
段の検出したモータ駆動装置運転状態により3値ヒステ
リシスコンパレータの許容範囲上限値と許容範囲下限値
との差が最適に可変されるので、特に、モータ駆動装置
の運転状態を検出するモータ駆動装置運転状態検出手段
の検出したモータの温度上昇等のモータ制御装置の異常
動作時には、このモータ制御装置の異常動作の加速を防
止できる。
【0044】請求項9記載の本発明によれば、電気自動
車の車両が走行する路面勾配および路面摩擦係数を含む
車両の走行負荷変動を検出する走行負荷検出手段の検出
した走行負荷に基づいて、第2の制御フラグ作成手段が
決定するトルク増加もしくはトルク減少またはトルク増
加・減少もせずの第2の制御フラグを決定する3値ヒス
テリシスコンパレータの許容範囲上限値と許容範囲下限
値との差を最適に可変される。このように、第2の制御
フラグは、車両の走行負荷により3値ヒステリシスコン
パレータの許容範囲上限値と許容範囲下限値との差が最
適に可変されるので、特に、車両の発進および加速およ
び定速走行において、運転者の意志に応じた滑らかな走
行用モータのトルク増加および減少を確保することがで
きるとともに、急激な車両走行負荷変動に伴うトルクハ
ンチングを防止して車両走行を滑らかにすることができ
る。
【0045】請求項10記載の本発明によれば、複数の
モータの個々の負荷を検出するモータ負荷検出手段の検
出した個々のモータ負荷の差に基づいて、第2の制御フ
ラグ作成手段が決定するトルク増加もしくはトルク減少
またはトルク増加・減少もせずの第2の制御フラグを決
定する3値ヒステリシスコンパレータの許容範囲上限値
と許容範囲下限値との差を最適に可変される。このよう
に、第2の制御フラグは、複数のモータ間の負荷のばら
つきの違いにより3値ヒステリシスコンパレータの許容
範囲上限値と許容範囲下限値との差が最適に可変される
ので、特に、複数モータにより駆動される車両におい
て、個々のモータが駆動する車輪の負荷状況に応じて、
運転者の意志に応じた滑らかな走行用モータのトルク増
加および減少を確保することができる。
【0046】請求項11記載の本発明によれば、電気自
動車の運転者が車両の進行方向を指示するステアリング
の操作量を検出する操舵角量検出手段の検出した操舵角
量に基づいて、第2の制御フラグ作成手段が決定するト
ルク増加もしくはトルク減少またはトルク増加・減少も
せずの第2の制御フラグを決定する3値ヒステリシスコ
ンパレータの許容範囲上限値と許容範囲下限値との差を
最適に可変される。このように、第2の制御フラグは、
ステアリングの操作量による個々のモータの出力指令の
違いにより3値ヒステリシスコンパレータの許容範囲上
限値と許容範囲下限値との差が最適に可変されるので、
特に、4WDおよび4WS等の複数モータを個々に制御
する車両において、個々のモータの要求出力に応じて、
滑らかな走行用モータのトルク増加および減少を確保す
ることができる。
【0047】請求項12記載の発明によれば、電気自動
車の車両状態検出手段が車両状態を検出し、この検出し
た車両状態に基づいて、第2の制御フラグ作成手段が決
定するトルク増加もしくはトルク減少またはトルク増加
・減少もせずの第2の制御フラグは、CPUの1演算周
期の内を複数に分割された期間毎に最適に選択される。
このように、第2の制御フラグは、車両状態によりCP
Uの演算周期より短周期毎に最適に選択されるので、こ
の第2の制御フラグ決定に基づいて行われるインバータ
のスイッチング時に、このスイッチング時に発生するス
イッチングロスの低減および不必要なスイッチングのた
め発生するモータへの電力供給の抑制により、インバー
タにおける力行および回生時の電力変換効率の低下を抑
制されるとともに、車両の発進・停止・加速・減速・定
速走行のあらゆる走行状態において、滑らかな走行用モ
ータのトルク増加および減少を確保し、モータ制御装置
の異常動作時には、このモータ制御装置の異常動作を加
速することがなく、CPUの演算周期毎に発生するトル
クハンチングを防止し、このCPUの演算周期に起因す
るモータおよびインバータからの磁気音による騒音を低
減することができる。
【0048】請求項13記載の本発明によれば、電気自
動車の運転者が車両の加速量を指示するアクセルの操作
量を検出するアクセル操作量検出手段で検出したアクセ
ル操作量に基づいて、第2の制御フラグ作成手段が決定
するトルク増加もしくはトルク減少またはトルク増加・
減少もせずの第2の制御フラグは、CPUの1演算周期
の内を複数に分割された期間毎に最適に選択される。こ
のように、第2の制御フラグは、アクセル操作量により
CPUの演算周期より短周期毎に最適に選択されるの
で、特に、車両の発進および加速および定速走行におい
て、運転者の意志に応じた滑らかな走行用モータのトル
ク増加および減少を確保することができる。
【0049】請求項14記載の本発明によれば、電気自
動車の運転者が車両の減速量を指示するブレーキの操作
量を検出するブレーキ操作量検出手段で検出したブレー
キ操作量に基づいて、第2の制御フラグ作成手段が決定
するトルク増加もしくはトルク減少またはトルク増加・
減少もせずの第2の制御フラグは、CPUの1演算周期
の内を複数に分割された期間毎に最適に選択される。こ
のように、第2の制御フラグは、ブレーキ操作量により
CPUの演算周期より短周期毎に最適に選択されるの
で、特に、車両の停止および減速走行において、運転者
の意志に応じた滑らかな走行用モータのトルク増加およ
び減少を確保することができる。
【0050】請求項15記載の本発明によれば、電気自
動車の運転者が車両の進行方向および駆動負荷量を指示
するシフトノブの位置を検出するシフトポジション検出
手段で検出したシフトポジションに基づいて、第2の制
御フラグ作成手段が決定するトルク増加もしくはトルク
減少またはトルク増加・減少もせずの第2の制御フラグ
は、CPUの1演算周期の内を複数に分割された期間毎
に最適に選択される。このように、第2の制御フラグ
は、シフトノブ操作位置によりCPUの演算周期より短
周期毎に最適に選択されるので、特に、車両の発進・停
止・加速・減速および定速走行のあらゆる走行状態にお
いて、運転者の意志に応じた滑らかな走行用モータのト
ルク増加および減少を確保することができる。
【0051】請求項16記載の本発明によれば、バッテ
リの残存容量を検出するバッテリ残存容量検出手段の検
出したバッテリ残存容量に基づいて、第2の制御フラグ
作成手段が決定するトルク増加もしくはトルク減少また
はトルク増加・減少もせずの第2の制御フラグは、CP
Uの1演算周期の内を複数に分割された期間毎に最適に
選択される。このように、第2の制御フラグは、バッテ
リ残存容量によりCPUの演算周期より短周期毎に最適
に選択されるので、特に、バッテリ残存容量の低下時の
走行用モータの出力制限や、バッテリ残存容量が満充電
時の回生量の制限を最適に行うことができ、バッテリの
過放電および過充電によるバッテリの恒久劣化を防止す
ることができる。
【0052】請求項17記載の本発明によれば、発電機
の発電量を検出する発電量検出手段の検出した発電量に
基づいて、第2の制御フラグ作成手段が決定するトルク
増加もしくはトルク減少またはトルク増加・減少もせず
の第2の制御フラグは、CPUの1演算周期の内を複数
に分割された期間毎に最適に選択される。このように、
第2の制御フラグは、発電機の発電量によりCPUの演
算周期より短周期毎に最適に選択されるので、特に、発
電機の発電量とバッテリ残存容量を組合せ、バッテリ残
存容量が低下していても、発電機の発電量により走行用
モータの出力制限を緩和したり、バッテリ残存容量が満
充電時は発電機の発電量による回生量の制限を行った
り、逆に、回生エネルギ回収のため、発電機の発電量を
最小限に制限すれば、発電機を備えた電気自動車におい
ても、請求項16記載の発明と同様に、バッテリの過放
電および過充電によるバッテリの恒久劣化を防止するこ
とができるだけでなく、発電機の発電量を最適に制御で
きる。
【0053】請求項18記載の本発明によれば、車両重
量を検出する車両重量検出手段の検出した車両重量に基
づいて、第2の制御フラグ作成手段が決定するトルク増
加もしくはトルク減少またはトルク増加・減少もせずの
第2の制御フラグは、CPUの1演算周期の内を複数に
分割された期間毎に最適に選択される。このように、第
2の制御フラグは、車両重量によりCPUの演算周期よ
り短周期毎に最適に選択されるので、特に、車両重量増
加時の走行用モータの出力を増加、または回生量を増加
させ、このモータ出力および回生量の増加の最適化によ
り、滑らかな車両加減速の確保を行うことができる。
【0054】請求項19記載の本発明によれば、走行用
3相交流モータおよびこのモータを駆動するインバータ
を含む走行用3相交流モータ駆動装置の運転状態を検出
するモータ駆動装置運転状態検出手段の検出したモータ
駆動装置運転状態に基づいて、第2の制御フラグ作成手
段が決定するトルク増加もしくはトルク減少またはトル
ク増加・減少もせずの第2の制御フラグは、CPUの1
演算周期の内を複数に分割された期間毎に最適に選択さ
れる。このように、第2の制御フラグは、走行用3相交
流モータおよびこのモータを駆動するインバータを含む
走行用3相交流モータ駆動装置の運転状態を検出するモ
ータ駆動装置運転状態検出手段の検出したモータ駆動装
置運転状態によりCPUの演算周期より短周期毎に最適
に選択されるより短周期毎に最適に選択されるので、特
に、モータ駆動装置の運転状態を検出するモータ駆動装
置運転状態検出手段の検出したモータの温度上昇等のモ
ータ制御装置の異常動作時には、このモータ制御装置の
異常動作の加速を防止できる。
【0055】請求項20記載の本発明によれば、電気自
動車の車両が走行する路面勾配および路面摩擦係数を含
む車両の走行負荷変動を検出する走行負荷検出手段の検
出した走行負荷に基づいて、第2の制御フラグ作成手段
が決定するトルク増加もしくはトルク減少またはトルク
増加・減少もせずの第2の制御フラグは、CPUの1演
算周期の内を複数に分割された期間毎に最適に選択され
る。このように、第2の制御フラグは、車両の走行負荷
によりCPUの演算周期より短周期毎に最適に選択され
るので、特に、車両の発進および加速および定速走行に
おいて、運転者の意志に応じた滑らかな走行用モータの
トルク増加および減少を確保することができるととも
に、急激な車両走行負荷変動に伴うトルクハンチングを
防止して車両走行を滑らかにすることができる。
【0056】請求項21記載の本発明によれば、複数の
モータの個々の負荷を検出するモータ負荷検出手段の検
出した個々のモータ負荷の差に基づいて、第2の制御フ
ラグ作成手段が決定するトルク増加もしくはトルク減少
またはトルク増加・減少もせずの第2の制御フラグは、
CPUの1演算周期の内を複数に分割された期間毎に最
適に選択される。このように、第2の制御フラグは、複
数のモータ間の負荷のばらつきの違いによりCPUの演
算周期より短周期毎に最適に選択されるので、特に、複
数モータにより駆動される車両において、個々のモータ
が駆動する車輪の負荷状況に応じて、運転者の意志に応
じた滑らかな走行用モータのトルク増加および減少を確
保することができる。
【0057】請求項22記載の本発明によれば、電気自
動車の運転者が車両の進行方向を指示するステアリング
の操作量を検出する操舵角量検出手段の検出した操舵角
量に基づいて、第2の制御フラグ作成手段が決定するト
ルク増加もしくはトルク減少またはトルク増加・減少も
せずの第2の制御フラグは、CPUの1演算周期の内を
複数に分割された期間毎に最適に選択される。このよう
に、第2の制御フラグは、ステアリングの操作量による
個々のモータの出力指令の違いによりCPUの演算周期
より短周期毎に最適に選択されるので、特に、4WDお
よび4WS等の複数モータを個々に制御する車両におい
て、個々のモータの要求出力に応じて、滑らかな走行用
モータのトルク増加および減少を確保することができ
る。
【0058】請求項23記載の本発明によれば、走行用
3相交流モータの回転速度を検出するモータ回転速度検
出手段の検出したモータ回転速度に基づいて、CPUの
1演算周期内を複数に分割する期間の数を最適に設定
し、この設定された期間の数に応じ第2の制御フラグ作
成手段が決定するトルク増加もしくはトルク減少または
トルク増加・減少もせずの第2の制御フラグは、CPU
の1演算周期の内を複数に分割された期間毎に最適に選
択される。このように、第2の制御フラグは、モータ回
転速度によりCPUの1演算周期内を複数に分割する期
間の数の相当分を最適に選択されるので、モータの低回
転でのきめ細かな制御や、モータの高回転での回転変動
の抑制を行うことができる。
【0059】請求項24記載の本発明によれば、走行用
3相交流モータの回転速度を検出するモータ回転速度検
出手段のかわりに、走行用3相交流モータの入力電流の
源周波数によりモータの回転速度を算出する。これによ
り、モータ回転速度検出手段なしに、請求項23記載の
発明の効果と同等の効果を得ることができる。
【0060】
【発明の実施の形態】次に本発明を図に示す実施例に基
づいて説明する。 〔第1実施例〕図1は、本発明に係わる電気自動車走行
用モータ制御装置の第1実施例の概略構成を示すブロッ
ク図である。図において、1は直流電源であるバッテ
リ、2はバッテリ1の電圧を検出する電圧センサ、3は
3組のスイッチング素子および各スイッチング素子に逆
並列に接続された還流ダイオードからなるインバータ、
4a〜4gは電気自動車に備えられた各種センサで、電
気自動車の運転者がアクセルペダルを操作した量を検出
するアクセル操作量センサ4aと、ブレーキペダルを操
作した量を検出するブレーキ操作量センサ4bと、シフ
トノブを操作したシフト位置を検出するシフトポジショ
ンセンサ4cと、バッテリ1の残存容量を検出するバッ
テリ残存容量センサ4dと、当該電気自動車の車両重量
やA/C負荷等の車両自身に係わる負荷を検出する車両
負荷検出センサ4eと、走行用モータ6やインバータ3
の動作温度等のモータ駆動装置の動作状態を検出するモ
ータ駆動装置動作状態検出センサ4fと、当該電気自動
車が置かれた路面勾配や道路状況により変わる路面摩擦
量等の車両の走行状態を検出する走行状態検出センサ4
gとからなる。5u,5v,5wは電流センサ、6は3
相交流の走行用モータ、7は制御回路である。
【0061】以上の構成において、バッテリ1の直流電
力入出力はインバータ3に入出力されて所望の交流電力
に変換され、インバータ3で変換された交流電力は走行
用モータ6に入力されて、走行用モータ6が駆動され
る。また、走行用モータ6の出力する交流電力をインバ
ータ3に入力し、インバータ3で直流電力に変換して、
回生電力がバッテリ1に入力される。制御装置7は、バ
ッテリ1の出力電圧を検出する電圧センサ2および走行
用モータ6の交流3相入出力電流を検出する電流センサ
5u,5v,5wの各検出値とともに、各種センサ4a
〜4jの検出値を入力し、走行用モータ6の入出力トル
クを制御するために、走行用モータ6に入出力されるイ
ンバータ3の入出力の交流電力を制御する。
【0062】以下に、制御装置7の各部の制御動作につ
いて説明する。CPU714aは、電圧センサ2および
各種センサ4a〜4jの検出値を、入力処理回路715
を介して入力し、これらの検出値に基づいて、走行用モ
ータ6の所望の要求トルクτ*および要求一次磁束φ1
*を算出する。
【0063】3相/2相変換手段702は、電流センサ
5u,5v,5wで検出した固定座標系で表される3相
交流電流iu,iv,iwの瞬時値より、回転座標系で
表される走行用モータ6の1次電流ベクトルI1への3
相→2相変換を、数式1に基づいて行う。 i1d=√(2/3)×(iu−iv/2−iw/2) …数式1−1 i1q=√2/2×(iv−iw) …数式1−2 I1=i1d+ji1q …数式1−3
【0064】3相/2相変換手段701は、後述するス
イッチテーブル713より出力されるインバータ3を介
して走行用モータ6に入力される固定座標系で表された
3相一次電圧ベクトルsu・sv・swより、回転座標
系で表される走行用モータ6の1次電圧ベクトルV1の
ベクトルの方向(vd,vq)を検出する。この検出
は、表1に基づいて行われる。
【0065】
【表1】
【0066】さらに、この3相/2相変換手段701で
変換された1次電圧ベクトルV1のベクトルのスカラ量
は、バッテリ1の出力電圧により異なるので、電圧セン
サ2で検出したバッテリ1の出力電圧Vbにより、スカ
ラ量算出手段704で一次電圧ベクトルV1のベクトル
のスカラ量を、数式2に基づいて算出し、一次電圧ベク
トルV1を決定する。 v1d=√(2/3)×Vb×vd …数式2−1 v1q=√(2/3)×Vb×vq …数式2−2 V1=v1d+jv1q …数式2−3
【0067】乗算手段703は、3相/2相変換手段7
02で算出した1次電流ベクトルI1に、一次巻線抵抗
R1を乗じ、ブロック717は、3相/2相変換手段7
01で算出した一次電圧ベクトルV1から乗算手段70
3の結果を減算し、積分手段705は、ブロック717
の結果を数式3に基づいて積分して一次磁束ベクトルφ
1を算出する。 φ1=∫(V1−R1×I1)dt …数式3
【0068】位置フラグ決定手段710では、上記のよ
うに積分手段705で算出した一次磁束ベクトルφ1
が、走行用モータ6の固定座標系において存在する領域
に応じて、一次磁束ベクトルφ1の位相角を示す位置フ
ラグfθを、表2に示すように60度毎に区切られたI
からVIのいずれかに決定する。
【0069】
【表2】
【0070】ブロック706では積分手段705で算出
した一次磁束ベクトルφ1のスカラ量を算出し、ブロッ
ク708ではこの算出した一次磁束ベクトルφ1のスカ
ラ量をCPU714aで算出した要求一次磁束φ1*か
ら減算し、磁束フラグ決定手段711では、ブロック7
08の演算結果に基づいて、図2にその特性を示すよう
な2値ヒステリシスコンパレータにより一次磁束ベクト
ルφ1の増減フラグfφを1または−1に決定する。
【0071】瞬時トルク算出手段707では、一次磁束
ベクトルφ1と一次電流ベクトルI1のベクトルの外積
により、数式4に基づいて瞬時トルクτを算出する。 τ=φ1×I1 …数式4 ブロック709では、この瞬時トルクτをCPU714
aで算出した要求トルクτ*から減算し、トルクフラグ
決定手段としての3値ヒステリシスコンパレータ(以下
「3値コンパレータ」という)712aでは、この演算
結果から図3に示すようなその特性により、トルクτの
増減フラグfτを、1または0または−1に決定する。
【0072】最後に、スイッチングテーブル713で
は、一次磁束ベクトルφ1の位置フラグfθと、一次磁
束ベクトルφ1の増減フラグfφと、トルクτの増減フ
ラグfτにより、表2に基づいて、インバータ3のトル
ク応答を最適化した3相電圧ベクトルのスイッチングの
組合せ(su,sv,sw)を決定し、インバータ3に
出力する。
【0073】以上のように構成される制御装置7におい
て、走行用モータ6に入出力される交流電力を入出力す
るインバータ3を制御する作用効果を、図4〜図25に
基づいて説明する。始めに、トルクτの増減フラグfτ
を決定する3値コンパレータ712aのスレッショルド
の決定に係わるCPU714aの動作を図8のブロック
図に基づいて説明する。
【0074】3値コンパレータ712aにおいて、走行
用モータ6の入力ベクトルが0ベクトルに決定される走
行用モータ6が力行時のΔτ2および回生時のΔτ4の
スレッショルドの決定手順について以下に説明する。
【0075】CPU714aでは、入力処理回路715
を介して入力されたアクセル操作量センサ4aの検出量
ACLを記憶するとともに、このACLの単位時間当り
の変化量ΔACL/tを算出する。このACLと図9に
示されるマップに基づいてブロック714−1において
係数k1aを決定し、この算出したΔACL/tと図1
0に示されるマップに基づいてブロック714−2にお
いて係数k1bを決定し、さらに、ブロック714−6
において当該電気自動車が加速時等のΔACL/tが支
配的な領域では、k1bを選択するとともに定速走行時
等のACLが支配的な領域では、k1aを選択する関数
によりk1を決定する。
【0076】同様に、入力処理回路715を介して入力
されたブレーキ操作量センサ4bの検出量BRKを記憶
するとともに、このBRKの単位時間当りの変化量ΔB
RL/tを算出する。このBRKと図11に示されるマ
ップに基づいてブロック714−3において係数k2a
を決定し、この算出したΔBRL/tと図12に示され
るマップに基づいてブロック714−4において係数k
2bを決定し、さらに、ブロック714−7において当
該電気自動車が急減速時等のΔBRK/tが支配的な領
域では、k2bを選択するとともに徐々に減速時等のB
RKが支配的な領域では、k2aを選択する関数により
k2を決定する。また、入力処理回路715を介して入
力されたシフトポジションセンサ4cの検出結果と図1
3に示されるマップに基づいてブロック714−5にお
いて係数k3を決定する。
【0077】次に、走行用モータ6の力行時における許
容範囲上限値Δτ1と許容範囲下限値Δτ2との差Δτ
5は、ブロック714−8においてΔτ5の初期設定値
Δτsに、前記処理で決定された係数k1,k3を乗算
することで決定され、このΔτ5と走行用モータ6の出
力トルクおよび回転数等で決定されるΔτ1とで、ブロ
ック714−10において数式5に基づいて走行用モー
タ6の入力ベクトルが、3値コンパレータ712aで0
ベクトルに決定される走行用モータ6が力行時のΔτ2
のスレッショルドが決定され、このΔτ2を3値コンパ
レータ712aで用いてトルクτの増減フラグfτが決
定される。 Δτ2=Δτ1−Δτ5 …数式5
【0078】また同様に、走行用モータ6の回生時にお
ける許容範囲上限値Δτ3と許容範囲下限値Δτ4との
差Δτ6は、ブロック図714−9においてΔτ6の初
期設定値Δτsに、前記処理で決定された係数k2,k
3を乗算することで決定され、このΔτ6と走行用モー
タ6の出力トルクおよび回転数等で決定されるΔτ3と
で、ブロック714−11において数式6に基づいて走
行用モータ6の入力ベクトルが、3値コンパレータ71
2aで0ベクトルに決定される走行用モータ6が回生時
のΔτ4のスレッショルドが決定され、このΔτ4を3
値コンパレータ712aで用いてトルクτの増減フラグ
fτが決定される。 Δτ4=Δτ3−Δτ6 …数式6
【0079】以上の処理でΔτ2,Δτ4が決定された
場合の走行用モータ6の出力トルク変動について、当該
電気自動車が、急激な加速をした場合と緩やかな加速を
した場合に分けて説明する。まず、急激な加速をした場
合、3値コンパレータ712aで使用されるスレッショ
ルドは、図6のように、Δτ2は、比較的大きい値に設
定される。この図6のように決定されたΔτ2を用いて
3値コンパレータ712aでトルクτの増減フラグfτ
を決定する。
【0080】以上のように決定されたΔτ2を用い走行
用モータ6が力行時の出力トルク変動について図4のタ
イムチャートを用いて詳述すると、本発明を適用しない
場合は、Δτ2は当該電気自動車がどのような走行をし
ても走行用モータ6の出力トルクが過剰に出力された
り、過小に出力されない値に設定されるため、図中の制
御無しの実トルクに示すように、目標トルクとなるトル
ク指令τ*を中心に実トルクが大きく変動し、トルクハ
ンチングの現象が発生する。しかし、本発明を適用すれ
ば、Δτ2は、前述の処理により図中Δτ2′に制御さ
れるため、図中の制御有りの実トルクに示されるよう
に、適当に走行用モータ6に0ベクトルが出力され、目
標トルクとなるトルク指令τ*を中心に、実トルクの変
動が小さく抑えられる。
【0081】逆に、緩やかな加速をした場合、3値コン
パレータ712aで使用されるスレッショルドは、図7
のように、Δτ2は、比較的小さい値に設定される。こ
の図7のように決定されたΔτ2を用いて3値コンパレ
ータ712aでトルクτの増減フラグfτを決定する。
【0082】以上のように決定されたΔτ2を用い走行
用モータ6が力行時の出力トルク変動について図5のタ
イムチャートを用いて詳述すると、本発明を適用しない
場合は、図4の場合と同様に、Δτ2は当該電気自動車
がどのような走行をしても走行用モータ6の出力トルク
が過剰に出力されたり、過小に出力されない値に設定さ
れるため、図中の制御無しの実トルクに示すように、目
標トルクとなるトルク指令τ*を中心に実トルクが大き
く変動し、トルクハンチングの現象が発生する。しか
し、本発明を適用すれば、Δτ2は、前述の処理により
図中Δτ2′に制御されるため、図中の制御有りの実ト
ルクに示されるように、前述の急激な加速の場合より多
く適当に走行用モータ6に0ベクトルが出力されるの
で、目標トルクとなるトルク指令τ*を中心に、実トル
クの変動が小さく抑えられる。
【0083】上述の如く構成し、作動させることで、イ
ンバータ3のスイッチング時に、このスイッチング時に
発生するスイッチングロスの低減及び不必要なスイッチ
ングのため発生するモータへの電力供給を抑制可能とす
ることで、インバータ3における力行および回生時の電
力変換効率の低下を抑制させるとともに、車両の発進・
停止・加速・減速・定速走行のあらゆる走行状態におい
て、滑らかな走行用モータのトルク増加及び減少を確保
し、特に、アクセル操作量により第2の制御フラグであ
るトルクτの増減フラグfτを決定する3値コンパレー
タ712aの許容範囲上限値と許容範囲下限値との差を
最適に可変すれば、車両の発進および定速走行におい
て、運転者の意志に応じた滑らかな走行用モータのトル
ク増加および減少を確保することができる。
【0084】また、特に、ブレーキ操作量により第2の
制御フラグであるトルクτの増減フラグfτを決定する
3値コンパレータ712aの許容範囲上限値と許容範囲
下限値との差を最適に可変すれば、車両の停止および減
速走行において、運転者の意志に応じた滑らかな走行用
モータ6のトルク増加および減少を確保することができ
る。
【0085】また、特に、シフトノブ位置により第2の
制御フラグであるトルクτの増減フラグfτを決定する
3値コンパレータ712aの許容範囲上限値と許容範囲
下限値との差を最適に可変すれば、車両の発進・停止・
加速・減速・定速走行のあらゆる走行状態において、運
転者の意志に応じた滑らかな走行用モータのトルク増加
および減少を確保することができる。
【0086】また、前記ブロック714−8におけるΔ
τ5及びブロック714−9におけるΔτ6の決定処理
において、Δτ5及びΔτ6の初期設定値Δτsに、走
行用モータ6が力行時は、バッテリ残存容量センサ4d
の検出結果と図14に示されるマップに基づいて決定さ
れた係数k4を乗算し、このΔτ5と走行用モータ6の
出力トルク及び回転数等で決定されるΔτ1とで、前述
のブロック714−10において前述の数式5に基づい
て走行用モータ6の入力ベクトルが、第2の制御フラグ
であるトルクτの増減フラグfτを決定する3値コンパ
レータ712aで0ベクトルに決定される走行用モータ
6が力行時のΔτ2のスレッショルドを決定し、走行用
モータ6が回生時は、バッテリ残存容量センサ4dの検
出結果と図15に示されるマップに基づいて決定された
係数k5を乗算し、このΔτ6と走行用モータ6の出力
トルク及び回転数等で決定されるΔτ3とで、前述のブ
ロック714−11において前述の数式6に基づいて走
行用モータ6の入力ベクトルが、第2の制御フラグであ
るトルクτの増減フラグfτを決定する3値コンパレー
タ712aで0ベクトルに決定される走行用モータ6が
回生時のΔτ4のスレッショルドを決定すれば、バッテ
リ残存容量が低下時の走行用モータ6の出力制限や、バ
ッテリ残存容量が満充電時の回生量の制限を最適に行う
ことができ、バッテリ1の過放電および過充電によるバ
ッテリ1の恒久劣化を防止できる。
【0087】また、当該電気自動車は、バッテリ1を充
電するための発電機(図示なし)を搭載したハイブリッ
ド電気自動車であって、前記ブロック714−8におけ
るΔτ5及びブロック714−9におけるΔτ6の決定
処理において、Δτ5及びΔτ6の初期設定値Δτs
に、走行用モータ6が力行時は、入力処理回路715を
介して入力された発電機の発電量と図16に示されるマ
ップに基づいて決定された係数k6を乗算し、このΔτ
5と走行用モータ6の出力トルク及び回転数等で決定さ
れるΔτ1とで、前述のブロック714−10において
前述の数式5に基づいて走行用モータ6の入力ベクトル
が、第2の制御フラグであるトルクτの増減フラグfτ
を決定する3値コンパレータ712aで0ベクトルに決
定される走行用モータ6が力行時のΔτ2のスレッショ
ルドを決定し、走行用モータ6が回生時は、入力された
発電機の発電量と図17に示されるマップに基づいて決
定された係数k7を乗算し、このΔτ6と走行用モータ
6の出力トルク及び回転数等で決定されるΔτ3とで、
前述のブロック714−11において前述の数式6に基
づいて走行用モータ6の入力ベクトルが、第2の制御フ
ラグであるトルクτの増減フラグfτを決定する3値コ
ンパレータ712aで0ベクトルに決定される走行用モ
ータ6が回生時のΔτ4のスレッショルドを決定する。
これにより、発電機の発電量とバッテリ残存容量を組合
せ、バッテリ残存容量が低下していても、発電機の発電
量により走行用モータの出力制限を緩和したり、バッテ
リ残存容量が満充電時は発電機の発電量により回生量の
制限を行ったり、逆に、回生エネルギ回収のため、発電
機の発電量を最小源に制限すれば、発電機を備えた電気
自動車においても、バッテリの過放電および過充電によ
るバッテリの恒久劣化を防止できるだけでなく、発電機
の発電量を最適に制御できる。
【0088】また、前記ブロック714−8におけるΔ
τ5及びブロック714−9におけるΔτ6の決定処理
において、Δτ5及びΔτ6の初期設定値Δτsに、入
力処理回路715を介して入力された当該電気自動車の
車両重量やA/C負荷等の車両負荷検出センサ4eと、
車両負荷を車両重量とした図18に示されるマップに基
づいて決定された係数k8を乗算し、このΔτ5および
Δτ6と走行用モータ6の出力トルク及び回転数等で決
定されるΔτ1及びΔτ2とで、走行用モータ6が力行
時は、前述のブロック714−10において前述の数式
5に基づいて走行用モータ6の入力ベクトルが、第2の
制御フラグであるトルクτの増減フラグfτを決定する
3値コンパレータ712aで0ベクトルに決定される走
行用モータ6が力行時のΔτ2のスレッショルドを決定
し、走行用モータ6が回生時は、前述の714−11に
おいて前述の数式6に基づいて走行用モータ6の入力ベ
クトルが、第2の制御フラグであるトルクτの増減フラ
グfτを決定する3値コンパレータ712aで0ベクト
ルに決定される走行用モータ6が回生時のΔτ4のスレ
ッショルドを決定すれば、車両重量増加時の走行用モー
タの出力を増加または回生量を増加させ、このモータ出
力および回生の増加の最適化により、滑らか車両加減速
の確保を行うことができる。
【0089】また、前記ブロック714−8及びブロッ
ク714−9におけるΔτ5及びΔτ6の決定処理にお
いて、Δτ5及びΔτ6の初期設定値Δτsに、入力処
理回路715を介して入力された当該電気自動車の走行
用モータ6の温度やインバータ3の温度等のモータ制御
装置動作状態検出センサ4fと、モータ制御装置の動作
状態を走行用モータ6の温度と図19に示されるマップ
に基づいて決定された係数k9を乗算し、このΔτ5及
びΔτ6と走行用モータ6の出力トルク及び回転数等で
決定されるΔτ1及びΔτ3とで、前述のブロック71
4−10において前述の数式5に基づき、さらに、前述
のブロック714−11において前述の数式5に基づい
て走行用モータ6の入力ベクトルが、第2の制御フラグ
であるトルクτの増減フラグfτを決定する3値コンパ
レータ712aで0ベクトルに決定されるΔτ2及びΔ
τ4のスレッショルドを決定すれば、モータ制御装置の
運転状態を検出するモータ駆動装置運転状態検出手段の
検出したモータの温度上昇等のモータ駆動装置の異常動
作時には、このモータ駆動装置の異常動作の加速を防止
できる。
【0090】また、前記ブロック714−8におけるΔ
τ5及びブロック714−9におけるΔτ6の決定処理
において、Δτ5及びΔτ6の初期設定値Δτsに、入
力処理回路715を介して入力された走行用モータ6の
出力トルク及び当該電気自動車の車両重量及び当該電気
自動車の速度変化量等により推定や直接検出した当該電
気自動車が置かれた路面勾配や道路状況により変わる路
面摩擦量等の車両の走行状態を検出する走行状態検出セ
ンサ4gの検出結果と、図20に示されるマップに基づ
いて決定された係数k10を乗算し、このΔτ5及びΔ
τ6と走行用モータ6の出力トルク及び回転数等で決定
されるΔτ1及びΔτ3とで、前述の714−10にお
いて前述の数式5に基づいて、さらに、前述のブロック
714−11において前述の数式6に基づいて走行用モ
ータ6の入力ベクトルが、第2の制御フラグであるトル
クτの増減フラグfτを決定する3値コンパレータ71
2aで0ベクトルに決定されるΔτ2及びΔτ4のスレ
ッショルドを決定すれば、車両の発進及び加速及び定速
走行において、運転者の意志に応じた滑らかな走行用モ
ータ6のトルク増加及び減少を確保することができると
ともに、急激な車両走行負荷変動にともなうトルクハン
チングを防止して車両走行を滑らかにすることができ
る。
【0091】また、当該電気自動車は、複数の走行用モ
ータ6により駆動される電気自動車であって、この複数
の走行用モータ6の負荷にばらつきがある場合、この負
荷のばらつきに応じて図21に基づいて、前述のブロッ
ク714−10において前述の数式5の代わりに数式7
に基づいてモータ負荷の小さいものを基準としてモータ
負荷の大きいもののスレッショルドを決定し、さらに、
前述のブロック714−11において前述の数式6の代
わりに数式8に基づいてモータ負荷の小さいものを基準
としてモータ負荷の大きいもののスレッショルドを決定
し、走行用モータ6の入力ベクトルが、第2の制御フラ
グであるトルクτの増減フラグfτを決定する3値コン
パレータ712aで0ベクトルに決定されるΔτ2及び
Δτ4のスレッショルドを決定すれば、複数の走行用モ
ータ6により駆動される車両において、個々の走行用モ
ータ6が駆動する車輪の負荷の状況に応じて、運転者の
意志に応じた滑らかな走行用モータ6のトルク増加及び
減少を確保することができる。 Δτ2=Δτ1−Δτ5−Δτ7 …数式7 Δτ4=Δτ3−Δτ6−Δτ7 …数式8
【0092】また、当該電気自動車は、複数の走行用モ
ータ6により駆動される電気自動車であって、4WDお
よび4WS等のこの複数の走行用モータ6の出力トルク
を、個々に制御する車両において、操舵角センサ4hに
より検出されるステアリングの操舵角と図22に基づい
て、前述のブロック714−10において前述の数式5
の代わりに数式9に基づいて、さらに、前述のブロック
714−11において前述の数式6の代わりに数式10
に基づいて車両の左側の走行用モータ6の入力ベクトル
が、第2の制御フラグであるトルクτの増減フラグfτ
を決定する3値コンパレータ712aで0ベクトルに決
定されるΔτ2及びΔτ4のスレッショルドを決定し、
逆の関数で車両の右側の走行用モータ6の入力ベクトル
が、第2の制御フラグであるトルクτの増減フラグfτ
を決定する3値コンパレータ712aで0ベクトルに決
定されるΔτ2及びΔτ4のスレッショルドを決定すれ
ば、4WDおよび4WSおよびパワステ等の複数モータ
を個々に制御する車両において、個々のモータの要求出
力をステアリングの操舵角に応じて、滑らかな走行用モ
ータのトルク増加及び減少を確保することができる。 Δτ2=Δτ1−Δτ5+Δτ8 …数式9 Δτ4=Δτ3−Δτ6+Δτ8 …数式10
【0093】さらに、上記の第2の制御フラグであるト
ルクτの増減フラグfτを決定する3値コンパレータ7
12aで0ベクトルに決定されるΔτ2及びΔτ4のス
レッショルドの決定は、アクセル操作量等に基づく走行
用モータ6の出力トルク制御を制御装置7が行う場合に
ついて記載してきたが、当該電気自動車は、車両の速度
制御を行ってもよく、図3で示したトルクτの増減フラ
グfτを決定する3値コンパレータ712aの代わり
に、図23で示したモータ回転速度ωを決定する3値コ
ンパレータを用いれば、車両の発進・停止・加速・減速
・定速走行のあらゆる走行状態において、運転者の意志
に応じた滑らかな走行用モータの速度増加および減少お
よび定速走行を確保することができる。
【0094】また、トルクτの増減フラグfτを決定す
る3値コンパレータ712aの代わりに、図23で示し
たモータ回転速度ωを決定する3値コンパレータに代え
なくても、ブロック714−1において図24の車両の
スピード(以下SPDとする。)やブロック714−2
において図25のSPDの単位時間当りの変化量を併用
するか、数式11で示すように、SPDをACLの関数
とすれば、ブロック714−1において図9のACLの
関数の代わりに図24のSPDの関数を、ブロック71
4−2において図10のACLの単位時間当りの変化量
の関数の代わりに図25のSPDの単位時間当りの変化
量の関数を用いてもよい。 SPD=f(ACL) …数式10
【0095】さらに、1次磁束ベクトルφ1の位置フラ
グfθは、上述実施例では、表2のように60度毎に区
切られているが、さらに細分化して区切り、その区切ら
れた区分毎に最適な電圧ベクトル(su,sv,sw)
を設定してもよい。
【0096】〔第2実施例〕次に、本発明の第2実施例
を、図26から図29に基づいて説明する。第2実施例
は、図26に示すように、上記第1実施例にて述べたス
イッチングテーブル713からインバータ3への電圧ベ
クトルの出力を、CPU714bの指令に基づいてブロ
ック716にて後述する処理を実施後、インバータ3に
電圧ベクトルを出力することに構成上の特徴がある。な
お、図26および図29において、前記第1実施例と同
一の符号は、同一または同等部分を表す。また、トルク
τの増減フラグfτを決定する3値コンパレータ712
bは、図3に示すスレッショルドに基づいてフラグfτ
を決定する。
【0097】このように構成した第2実施例において、
一次磁束ベクトルφ1の位置フラグfθと、一次磁束ベ
クトルφ1の増減フラグfθと、トルクτの増減フラグ
fτにより、スイッチングテーブル713で表2に基づ
いて決定したインバータ3へ出力する3相電圧ベクトル
の組合せ(su,sv,sw)を、ブロック716でC
PU714bの指令により行う処理動作について図29
に基づいて説明する。
【0098】まず、スイッチングテーブル713で決定
される(su,sv,sw)の組合せにより、ブロック
716に記憶されたマップを1つ選択する。図29で
は、(su,sv,sw)の組合せが、(001)の場
合のマップの選択を示している。
【0099】また、この電圧ベクトル(su,sv,s
w)の選択とは別に、CPU714bは、CPU714
bに入力処理回路715を介して入力されたアクセル操
作量センサ4aの検出値ACLの単位時間当りの変化量
ΔACL/tと、ACL等により決定される走行用モー
タ6の出力トルク(TRQ指令)により当該電気自動車
の運転者がどの程度車両を加速させたいかを判断し、例
えば、表3に基づいてIからVIの6段階の重み付けをす
る。
【0100】
【表3】
【0101】特に、図29では、VIを選択した場合を示
している。このIからVIは、スイッチングテーブル71
3が決定した(su,sv,sw)の電圧ベクトルに、
表4に示すように、段階的に0ベクトルを混在し、この
0ベクトルの割合を変化させたものである。
【0102】
【表4】
【0103】特に、表4では、1つの段階に対し5つの
step(以下「5step」とする。)で構成してお
り、この5stepは、713の毎回行う演算の結果で
ある(su,sv,sw)の電圧ベクトルに対し、必ず
1つ選択される。そのため、図29のブロック716a
では、このCPU714bで決定された6段階のうちの
IVを選択しているため、前述のスイッチングテーブル7
13がすでに決定してブロック716に出力した(00
1)の電圧ベクトルのマップの中のIVの5stepが選
択される。そして、この5stepが716bに格納さ
れ、この格納されたデータのD1から順次(000),
(001),(000),(001),(000)の順
でD5までスイッチングテーブル713での演算周期内
にインバータ3に出力する。
【0104】次に、以上の処理で5stepが決定され
た場合の走行用モータ6の出力トルク変動について、当
該電気自動車が、急激な加速および緩やかな加速をした
場合に分けて説明する。
【0105】先ず、急激な加速をした場合について、図
27に示すタイムチャートを用いて説明する。例えば、
スイッチングテーブル713が決定した電圧ベクトルが
(001)で、CPU714bで表3に基づいて決定さ
れた当該電気自動車の加速レベルがIII の場合は、電圧
ベクトルが(001)と加速レベルがIII よりブロック
716aで5stepが1つ選択される。この5ste
pは、ブロック716bに格納され、D1からD5まで
順次(001),(000),(001),(00
0),(001)の順にスイッチングテーブル713の
1演算周期内に図では一定周期毎に出力する。
【0106】そのため、本発明を適用しない場合は、ス
イッチングテーブル713の1演算周期毎にしか電圧ベ
クトルが変更されないため、当該電気自動車がどのよう
な走行をしても、図中の制御無しの実トルクに示される
ように、目標トルクとなるトルク指令τ*を中心に実ト
ルクが大きく変動し、トルクハンチングの現象が発生す
る。
【0107】しかし、本発明を適用すれば、スイッチン
グテーブル713の1演算周期内でも複数の電圧ベクト
ルが出力されるため、図中の制御有りの実トルクに示さ
れるように、適当に走行用モータ6に0ベクトルが出力
され、目標トルクとなるトルク指令τ*を中心に、実ト
ルクの変動が小さく抑えられる。
【0108】次に、逆に、緩やかな加速をした場合につ
いて、図28に示すタイムチャートを用いて説明する。
例えば、スイッチングテーブル713が決定した電圧ベ
クトルが(001)で、CPU714bで表3に基づい
て決定された当該電気自動車の加速レベルがIVで、この
加速レベルIVのため走行用モータ6の出力トルクが上昇
しすぎて3つ目の演算周期でVが選択された場合は、ま
ず、電圧ベクトルが(001)と加速レベルがIVよりブ
ロック716aで5stepが1つ選択される。この5
stepは、ブロック716bに格納され、D1からD
5まで順次(000),(001),(000),(0
01),(000)の順にスイッチングテーブル713
の1演算周期内に図では一定周期毎に出力する。そし
て、この加速レベルIVのため走行用モータ6の出力トル
クが上昇しすぎて3つ目の演算周期でVが選択される
と、ブロック716bに格納されたD1からD5に従
い、順次(000),(000),(001),(00
0),(000)の順にスイッチングテーブル713の
1演算周期内に図では一定周期毎に出力する。
【0109】そのため、本発明を適用しない場合は、上
記の急な加速を下場合と同様に、スイッチングテーブル
713の1演算周期毎にしか電圧ベクトルが変更されな
いため、当該電気自動車がどのような走行をしても、図
中の制御無しの実トルクに示されるように、目標トルク
となるトルク指令τ*を中心に実トルクが大きく変動
し、トルクハンチングの現象が発生する。
【0110】しかし、本発明を適用すれば、スイッチン
グテーブル713の1演算周期内でも複数の0ベクトル
を含む電圧ベクトルが出力され、さらに、走行用モータ
6の出力トルクが上昇しすぎれば、スイッチングテーブ
ル713の1演算周期内でも複数の0ベクトルを含む電
圧ベクトルが出力され、さらに、走行用モータ6の出力
トルクが上昇しすぎれば、さらに0ベクトルが多く出力
されるので、目標トルクとなるトルク指令τ*を中心
に、実トルクの変動が小さく抑えられる。
【0111】このように、第2の制御フラグは、車両状
態によりCPU714bの演算周期より短周期毎に最適
に選択されるので、この第2の制御フラグ決定に基づい
て行われるインバータ3のスイッチング時に、このスイ
ッチング時に発生するスイッチングロスの低減および不
必要なスイッチングのため発生するモータへの電力供給
の抑制により、インバータ3における力行および回生時
の電力変換効率の低下を抑制されるとともに、車両の発
進・停止・加速・減速・定速走行のあらゆる走行状態に
おいて、滑らかな走行用モータのトルク増加および減少
を確保し、CPU714bの演算周期毎に発生するトル
クハンチングを防止し、このCPU714bの演算周期
に起因するモータおよびインバータ3からの磁気音によ
る騒音を低減することができるとともに、特に、アクセ
ル操作量により第2の制御フラグであるトルクτの増減
フラグfτは、CPU714bの演算周期より短い周期
毎に最適に選択すれば、車両の発進および加速および定
速走行において、運転者の意志に応じた滑らかな走行用
モータのトルク増加および減少を確保することができ
る。
【0112】上述の実施例では、当該電気自動車の加速
度合いを6段階に設定し、この各加速度合いにおけるs
tep数を5段階に設定し、このstepを均等な時間
間隔でブロック716bで出力し、それぞれの加速度合
いにおける0ベクトルの挿入順序を均等設定し、表3に
おいて加速度合いの分布の1例を示したが、本設定値は
あくまでも参考値であり、この限りではない。
【0113】また、表3の加速度合い選択マップは、A
CLの検出精度毎に複数設定し、それぞれのACLの検
出値間の直線補完すれば、さらに精度よく車両の発進お
よび加速および定速走行において、運転者の意志に応じ
た滑らかな走行用モータ6のトルク増加および減少を確
保することができる。また、表3の加速度合い選択マッ
プは、BRKの検出値毎に複数設定し、それぞれのBR
Kの検出値間を直線補完し、このブレーキ操作量により
第2の制御フラグであるトルクτの増減フラグfτは、
CPU714bの演算周期より短期間毎に最適に選択す
れば、車両の停止および減速走行において、運転者の意
志に応じた滑らかな走行用モータ6のトルク増加および
減少を確保することができる。
【0114】また、表3の加速度合い選択マップは、シ
フトノブの位置毎に複数設定し、このシフトノブの位置
により第2の制御フラグであるトルクτの増減フラグf
τは、CPUの演算周期より短期間毎に最適に選択すれ
ば、車両の発進・停止・加速・減速・定速走行のあらゆ
る走行状態において、運転者の意志に応じた滑らかな走
行用モータ6のトルク増加および減少を確保することが
できる。また、表3の加速度合い選択マップは、バッテ
リ残存容量検出値毎に複数設定し、それぞれのバッテリ
残存容量検出値間を直線補完し、このバッテリ残存容量
により第2の制御フラグであるトルクτの増減フラグf
τは、CPU714bの演算周期より短期間毎に最適に
選択すれば、バッテリ残存容量が低下時の走行用モータ
6の出力制限や、バッテリ残存容量が満充電時の回生量
の制限を最適に行うことができ、バッテリ1の過放電お
よび過充電によるバッテリの恒久劣化を防止できる。
【0115】また、当該電気自動車は、バッテリ1の発
電機を搭載したハイブリッド電気自動車であって、表3
の加速度合い選択マップは、発電機の発電量検出値毎に
複数設定し、それぞれの発電機の発電量検出値間を直線
補完し、この発電機の発電量により第2の制御フラグで
あるトルクτの増減フラグfτは、CPU714bの演
算周期より短周期間毎に最適に選択すれば、発電機の発
電量とバッテリ残存容量を組合せ、バッテリ残存容量が
低下していても、発電機の発電量により走行用モータ6
の出力制限を緩和したり、バッテリ1の残存容量が満充
電時は、発電機の発電量により回生量の制限を行った
り、逆に、回生エネルギ回収のため、発電機の発電量を
最小限に制限すれば、発電機を備えた電気自動車におい
ても、バッテリ1の過放電および過充電によるバッテリ
1の恒久劣化を防止することができるだけでなく、発電
機の発電量を最適に制御できる。
【0116】また、表3の加速度合い選択マップは、当
該電気自動車の車両重量やA/C負荷等の車両負荷検出
値毎に複数設定し、それぞれの車両負荷検出値間を直線
補完し、この車両負荷検出値により第2の制御フラグで
あるトルクτの増減フラグfτは、CPU714bの演
算周期より短周期間毎に最適に選択すれば、車両重量増
加時の走行用モータ6の出力を増加または回生量を増加
させ、このモータ出力および回生の増加の最適化によ
り、滑らかな車両加減速の確保を行うことができる。
【0117】また、表3の加速度合い選択マップは、当
該電気自動車の走行用モータ6の温度やインバータ3の
温度等のモータ制御装置動作状態検出値毎に複数設定
し、それぞれのモータ制御装置動作状態検出値間を直線
補完し、このモータ制御装置動作状態検出値により第2
の制御フラグであるトルクτの増減フラグfτは、CP
U714bの演算周期より短期間毎に最適に選択すれ
ば、モータ駆動装置の運転状態を検出するモータ制御装
置動作状態検出手段の検出したモータの温度上昇等のモ
ータ駆動装置の異常動作時には、このモータ駆動装置の
異常動作の加速を防止できる。
【0118】また、表3の加速度合い選択マップは、走
行用モータ6の出力トルクおよび当該電気自動車の車両
重量および当該電動機の速度変化量等により推定や、直
接検出した当該電気自動車が置かれた路面勾配や道路状
況により変わる路面摩擦量等の車両の走行状態を検出す
る走行状態検出値毎に複数設定し、それぞれの走行状態
検出値間を直線補完し、この走行状態検出値により第2
の制御フラグであるトルクτの増減フラグfτは、CP
U714bの演算周期より短期間毎に最適に選択すれ
ば、車両の発進および加速および定常走行において、運
転者の意志に応じた滑らかな走行用モータ6のトルク増
加およびトルク減少を確保することができるとともに、
急激な車両走行負荷の変動に伴うトルクハンチングを防
止して車両走行を滑らかにすることができる。
【0119】また、当該電気自動車は、複数の走行用モ
ータ6により駆動される電気自動車であって、この複数
の走行用モータ6の負荷にばらつきがある場合、表3の
加速度合い選択マップは、この複数の走行用モータ6毎
に複数設定し、それぞれの走行用モータ6の負荷により
第2の制御フラグであるトルクτの増減フラグfτは、
CPU714bの演算周期より短周期間毎に最適に選択
すれば、複数の走行用モータ6により駆動される車両に
おいて、個々の走行用モータ6が駆動する車輪の負荷状
況に応じて運転者の意志に応じた滑らかな走行用モータ
のトルク増加および減少を確保することができる。
【0120】また、当該電気自動車は、複数の走行用モ
ータ6により駆動される電気自動車であって、4WDお
よび4WS等のこの複数の走行用モータ6の出力トルク
を、個々に制御する車両において、表3の加速度合い選
択マップは、ステアリングの操舵角検出値毎に複数設定
し、それぞれの操舵角検出値間を直線補完し、さらにこ
の操舵角検出値と複数の走行用モータ6の出力トルクに
より第2の制御フラグであるトルクτの増減フラグfτ
は、CPU714bの演算周期より短期間毎に最適に選
択すれば、4WDおよび4WS等の複数モータを個々に
制御する車両において、個々のモータの要求出力をステ
アリングの操舵角に応じて、滑らかな走行用モータ6の
トルク増加およびトルク減少を確保することができる。
【0121】さらに、表3の加速度合いの選択マップ
は、アクセル操作量等に基づく走行用モータ6の出力ト
ルク制御を制御装置7が行う場合について記載してきた
が、当該電気自動車は、車両の速度制御を行ってもよ
く、この車両の速度や速度変化量に基づいて表3を作成
すれば、車両の発進・停止・加速・減速・定速走行のあ
らゆる走行状態において、運転者の意志に応じた滑らか
な走行用モータ6の速度増加および減少および定速走行
を確保することができる。さらに、表4の各加速度合い
に対し、複数のstepを設けているが、このstep
数を走行用モータ6の回転速度に応じて変化させれば、
モータ回転速度によりCPU714bの1演算周期内を
複数に分割する期間の数の相当分を最適に選択されるの
で、モータ低回転でのきめ細かな制御や、モータ高回転
での回転変動の抑制を行うことができる。
【0122】また、走行用モータ6の回転速度を、この
走行用モータ6の入力電流の電源周波数によりモータの
回転速度を算出すれば、モータ回転速度検出手段なし
に、モータの回転速度によりCPU714bの1演算周
期内を複数に分割する期間の数の相当分を最適に選択さ
れるので、モータ低回転でのきめ細かな制御や、モータ
高回転での回転変動の抑制を行うことができる。
【0123】さらに、1次磁束ベクトルφ1の位置フラ
グfθは、上述実施例では、表1のように60度毎に区
切られているが、さらに細分化して区切り、その区切ら
れた区分毎に最適な電圧ベクトル(su,sv,sw)
を設定してもよい。さらに、上述の第2実施例と、前述
の第1実施例を組み合わせても、効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すブロック回路図であ
る。
【図2】1次磁束ベクトルφ1の増減フラグfφを決定
する2値ヒステリシスコンパレータの関数を示す図であ
る。
【図3】トルクτの増減フラグfτを決定する3値ヒス
テリシスコンパレータの関数を示す図である。
【図4】第1実施例において、当該電気自動車が急激な
加速をした場合の出力トルクの変化を示すタイムチャー
トである。
【図5】第1実施例において、当該電気自動車が緩やか
な加速をした場合の出力トルクの変化を示すタイムチャ
ートである。
【図6】第1実施例において、当該電気自動車が急激な
加速をした場合のトルクτの増減フラグfτを決定する
3値ヒステリシスコンパレータの関数を示す図である。
【図7】第1実施例において、当該電気自動車が緩やか
な加速をした場合のトルクτの増減フラグfτを決定す
る3値ヒステリシスコンパレータの関数を示す図であ
る。
【図8】第1実施例において、トルクτの増減フラグf
τを決定する3値ヒステリシスコンパレータのヒステリ
シス決定の動作を示すブロック図である。
【図9】第1実施例において、3値ヒステリシスコンパ
レータのヒステリシスをアクセル操作量の検出値(AC
L)により決定する場合の係数を決定する関数を示す図
である。
【図10】第1実施例において、3値ヒステリシスコン
パレータのヒステリシスをアクセル操作量の単位時間当
りの変化量の検出値(ΔACL/t)により決定する場
合の係数を決定する関数を示す図である。
【図11】第1実施例において、3値ヒステリシスコン
パレータのヒステリシスをブレーキ操作量の検出値(B
RK)により決定する場合の係数を決定する関数を示す
図である。
【図12】第1実施例において、3値ヒステリシスコン
パレータのヒステリシスをブレーキ操作量の単位時間当
りの変化量の検出値(ΔBRK/t)により決定する場
合の係数を決定する関数を示す図である。
【図13】第1実施例において、3値ヒステリシスコン
パレータのヒステリシスをシフトノブの位置により決定
する場合の係数を決定する関数を示す図である。
【図14】第1実施例において、3値ヒステリシスコン
パレータの走行用モータの力行側のヒステリシスをバッ
テリ残存容量により決定する場合の係数を決定する関数
を示す図である。
【図15】第1実施例において、3値ヒステリシスコン
パレータの走行用モータの回生側のヒステリシスをバッ
テリ残存容量により決定する場合の係数を決定する関数
を示す図である。
【図16】第1実施例において、3値ヒステリシスコン
パレータの走行用モータの力行側のヒステリシスを発電
機の発電容量により決定する場合の係数を決定する関数
を示す図である。
【図17】第1実施例において、3値ヒステリシスコン
パレータの走行用モータの回生側のヒステリシスを発電
機の発電容量により決定する場合の係数を決定する関数
を示す図である。
【図18】第1実施例において、3値ヒステリシスコン
パレータのヒステリシスを当該電気自動車の車両負荷に
より決定する場合の係数を決定する関数を示す図であ
る。
【図19】第1実施例において、3値ヒステリシスコン
パレータのヒステリシスをモータ制御装置の動作状態に
より決定する場合の係数を決定する関数を示す図であ
る。
【図20】第1実施例において、3値ヒステリシスコン
パレータのヒステリシスを当該電気自動車の走行状態に
より決定する場合の係数を決定する関数を示す図であ
る。
【図21】第1実施例において、複数の走行用モータを
備え、3値ヒステリシスコンパレータのヒステリシスを
複数の走行用モータの負荷のばらつきにより決定する場
合の係数を決定する関数を示す図である。
【図22】第1実施例において、複数の走行用モータを
備え、3値ヒステリシスコンパレータのヒステリシスを
複数の走行用モータの個々の制御により決定する場合の
係数を決定する関数を示す図である。
【図23】第1実施例において、走行用モータ回転速度
ωτの増減フラグfωを決定する3値ヒステリシスコン
パレータの関数を示す図である。
【図24】第1実施例において、3値ヒステリシスコン
パレータのヒステリシスを当該電気自動車の車速により
決定する場合の係数を決定する関数を示す図である。
【図25】第1実施例において、3値ヒステリシスコン
パレータのヒステリシスを当該電気自動車の車速の単位
時間当りの変化量により決定する場合の係数を決定する
関数を示す図である。
【図26】本発明の第2実施例を示すブロック回路図で
ある。
【図27】第2実施例において、当該電気自動車が急激
な加速をした場合の動作を示すタイムチャートである。
【図28】第2実施例において、当該電気自動車が緩や
かな加速をした場合の動作を示すタイムチャートであ
る。
【図29】第2実施例において、トルクτの増減フラグ
fτに基づいて出力される電圧ベクトルの決定動作を示
すブロック図である。
【符号の説明】
1 バッテリ 3 インバータ 4a アクセル操作量センサ(車両状態検出手段、アク
セル操作量検出手段) 4b ブレーキ操作量センサ(車両状態検出手段、ブレ
ーキ操作量検出手段) 4c シフトポジションセンサ(車両状態検出手段、シ
フトポジション検出手段) 4d バッテリ残存容量センサ(車両状態検出手段、バ
ッテリ残存容量検出手段) 4e 車両負荷検出センサ(車両状態検出手段、車両重
量検出手段) 4f モータ駆動装置動作状態検出センサ(車両状態検
出手段、モータ駆動装置運転状態検出手段) 4g 走行状態検出センサ(車両状態検出手段、走行負
荷検出手段) 4h 操舵角センサ(操舵角量検出手段) 6 走行用モータ(走行用3相交流モータ) 7 制御装置(電気自動車走行用モータ制御装置) 705 積分手段(モータ瞬時値推定手段、モータ回転
速度検出手段) 707 瞬時トルク算出手段(モータ瞬時値推定手段、
モータ負荷検出手段) 710 位置フラグ決定手段(第3の制御フラグ作成手
段) 711 磁束ベクトル決定手段(第1の制御フラグ作成
手段) 712a トルクフラグ決定手段(第2の制御フラグ作
成手段、3値ヒステリシスコンパレータ) 713 スイッチングテーブル(スイッチング記憶手
段) 714 CPU(モータ出力指令手段) 715 入力処理回路(発電量検出手段)

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気自動車の走行用3相交流モータの所
    望の出力を得るのに必要な磁束ベクトルとトルク量とを
    算出するモータ出力指令手段と、 前記走行用3相交流モータに入力される3相交流電流と
    バッテリの出力電圧から前記走行用3相交流モータに発
    生する磁束ベクトルおよびトルク瞬時値を推定するモー
    タ瞬時値推定手段と、 前記モータ出力指令手段の指令する磁束ベクトルの大き
    さと前記モータ瞬時値推定手段の推定した磁束ベクトル
    の大きさとの差が所定の許容範囲を越えると、磁束増加
    もしくは磁束減少の第1の制御フラグを決定する第1の
    制御フラグ作成手段と、 前記モータ出力指令手段の指令するトルクの大きさと前
    記モータ瞬時値推定手段の推定したトルク大きさとの差
    が所定の許容範囲を越えると、トルク増加もしくはトル
    ク減少またはトルク増加・トルク減少もせずの第2の制
    御フラグを決定する第2の制御フラグ作成手段と、 前記走行用3相交流モータに入力される3相交流電流よ
    り磁束ベクトルの位置を検出し、この磁束ベクトルの位
    置が前記走行用3相交流モータにおける静止座標系のど
    の位置に存在するかを示す第3の制御フラグを決定する
    第3の制御フラグ作成手段と、 前記第1から第3の制御フラグ作成手段で決定した制御
    フラグの組み合わせに応じて前記走行用3相交流モータ
    の各相をバッテリの+側またはグランド側に接続するス
    イッチの組合せを予め記憶したスイッチング記憶手段と
    を備える電気自動車走行用モータ制御装置において、 この電気自動車走行用モータ制御装置は、電気自動車の
    車両状態を検出する車両状態検出手段を備え、この車両
    状態検出手段が検出した車両状態に基づいて、前記第2
    の制御フラグ作成手段が決定するトルク増加もしくはト
    ルク減少またはトルク増加・減少もせずの第2の制御フ
    ラグを決定する3値ヒステリシスコンパレータの許容範
    囲上限値と許容範囲下限値との差を可変することを特徴
    とする電気自動車走行用モータ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記車両状態検出手段は、当該電気自動
    車の運転者が車両の加速量を指示するアクセルの操作量
    を検出するアクセル操作量検出手段であって、この検出
    したアクセル操作量に基づいて、前記第2の制御フラグ
    作成手段が決定するトルク増加もしくはトルク減少また
    はトルク増加・減少もせずの第2の制御フラグを決定す
    る3値ヒステリシスコンパレータの許容範囲上限値と許
    容範囲下限値との差を可変することを特徴とする請求項
    1記載の電気自動車走行用モータ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記車両状態検出手段は、当該電気自動
    車の運転者が車両の減速量を指示するブレーキの操作量
    を検出するブレーキ操作量検出手段であって、この検出
    したブレーキ操作量に基づいて、前記第2の制御フラグ
    作成手段が決定するトルク増加もしくはトルク減少また
    はトルク増加・減少もせずの第2の制御フラグを決定す
    る3値ヒステリシスコンパレータの許容範囲上限値と許
    容範囲下限値との差を可変することを特徴とする請求項
    1または2に記載の電気自動車走行用モータ制御装置。
  4. 【請求項4】 前記車両状態検出手段は、当該電気自動
    車の運転者が車両の進行方向および駆動負荷量を指示す
    るシフトノブの位置を検出するシフトポジション検出手
    段であって、この検出したシフトポジションに基づい
    て、前記第2の制御フラグ作成手段が決定するトルク増
    加もしくはトルク減少またはトルク増加・減少もせずの
    第2の制御フラグを決定する3値ヒステリシスコンパレ
    ータの許容範囲上限値と許容範囲下限値との差を可変す
    ることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の
    電気自動車走行用モータ制御装置。
  5. 【請求項5】 当該電気自動車は、前記走行用3相交流
    モータの電源にバッテリを備え、前記車両状態検出手段
    は、前記バッテリの残存容量を検出するバッテリ残存容
    量検出手段であって、この検出したバッテリ残存容量に
    基づいて、前記第2の制御フラグ作成手段が決定するト
    ルク増加もしくはトルク減少またはトルク増加・減少も
    せずの第2の制御フラグを決定する3値ヒステリシスコ
    ンパレータの許容範囲上限値と許容範囲下限値との差を
    可変することを特徴とする請求項1から4のいずれかに
    記載の電気自動車走行用モータ制御装置。
  6. 【請求項6】 当該電気自動車は、前記バッテリを充電
    する発電機を備え、前記車両状態検出手段は、前記発電
    機の発電量を検出する発電量検出手段であって、この検
    出した発電量に基づいて、前記第2の制御フラグ作成手
    段が決定するトルク増加もしくはトルク減少またはトル
    ク増加・減少もせずの第2の制御フラグを決定する3値
    ヒステリシスコンパレータの許容範囲上限値と許容範囲
    下限値との差を可変することを特徴とする請求項1から
    5のいずれかに記載の電気自動車走行用モータ制御装
    置。
  7. 【請求項7】 前記車両状態検出手段は、当該電気自動
    車の車両重量を検出する車両重量検出手段であって、こ
    の検出した車両重量に基づいて、前記第2の制御フラグ
    作成手段が決定するトルク増加もしくはトルク減少また
    はトルク増加・減少もせずの第2の制御フラグを決定す
    る3値ヒステリシスコンパレータの許容範囲上限値と許
    容範囲下限値との差を可変することを特徴とする請求項
    1から6のいずれかに記載の電気自動車走行用モータ制
    御装置。
  8. 【請求項8】 前記車両状態検出手段は、前記走行用3
    相交流モータおよびこのモータを駆動するインバータを
    含む走行用3相交流モータ駆動装置の運転状態を検出す
    るモータ駆動装置運転状態検出手段であって、この検出
    したモータ駆動装置運転状態に基づいて、前記第2の制
    御フラグ作成手段が決定するトルク増加もしくはトルク
    減少またはトルク増加・減少もせずの第2の制御フラグ
    を決定する3値ヒステリシスコンパレータの許容範囲上
    限値と許容範囲下限値との差を可変することを特徴とす
    る請求項1から7のいずれかに記載の電気自動車走行用
    モータ制御装置。
  9. 【請求項9】 前記車両状態検出手段は、当該電気自動
    車の車両が走行する路面勾配および路面摩擦係数を含む
    車両の走行負荷変動を検出する走行負荷検出手段であっ
    て、この検出した走行負荷に基づいて、前記第2の制御
    フラグ作成手段が決定するトルク増加もしくはトルク減
    少またはトルク増加・減少もせずの第2の制御フラグを
    決定する3値ヒステリシスコンパレータの許容範囲上限
    値と許容範囲下限値との差を可変することを特徴とする
    請求項1から8のいずれかに記載の電気自動車走行用モ
    ータ制御装置。
  10. 【請求項10】 当該電気自動車は、前記走行用3相交
    流モータを複数個備え、前記車両状態検出手段は、前記
    複数のモータの個々の負荷を検出するモータ負荷検出手
    段であって、この検出した個々のモータ負荷の差に基づ
    いて、前記第2の制御フラグ作成手段が決定するトルク
    増加もしくはトルク減少またはトルク増加・減少もせず
    の第2の制御フラグを決定する3値ヒステリシスコンパ
    レータの許容範囲上限値と許容範囲下限値との差を可変
    することを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載
    の電気自動車走行用モータ制御装置。
  11. 【請求項11】 当該電気自動車は、前記走行用3相交
    流モータを複数個備え、前記車両状態検出手段は、当該
    電気自動車の運転者が車両の進行方向を指示するステア
    リングの操作量を検出する操舵角量検出手段であって、
    この検出した操舵角量に基づいて、前記第2の制御フラ
    グ作成手段が決定するトルク増加もしくはトルク減少ま
    たはトルク増加・減少もせずの第2の制御フラグを決定
    する3値ヒステリシスコンパレータの許容範囲上限値と
    許容範囲下限値との差を可変することを特徴とする請求
    項1から10のいずれかに記載の電気自動車走行用モー
    タ制御装置。
  12. 【請求項12】 電気自動車の走行用3相交流モータの
    所望の出力を得るのに必要な磁束ベクトルとトルク量と
    を算出するモータ出力指令手段と、 前記走行用3相交流モータに入力される3相交流とバッ
    テリの出力電圧から前記走行用3相交流モータに発生す
    る磁束ベクトルおよびトルク瞬時値を推定するモータ瞬
    時値推定手段と、 前記モータ出力指令手段の指令する磁束ベクトルの大き
    さと前記モータ瞬時値推定手段の推定した磁束ベクトル
    の大きさとの差が所定の許容範囲を越えると、磁束増加
    もしくは磁束減少の第1の制御フラグを決定する第1の
    制御フラグ作成手段と、 前記モータ出力指令手段の指令するトルクの大きさと前
    記モータ瞬時値推定手段の推定したトルクの大きさとの
    差が所定の許容範囲を越えると、トルク増加もしくはト
    ルク減少またはトルク増加・減少もせずの第2の制御フ
    ラグを決定する第2の制御フラグ作成手段と、 前記走行用3相交流モータに入力される3相交流電流よ
    り磁束ベクトルの位置を検出し、この磁束ベクトルの位
    置が前記走行用3相交流モータにおける静止座標系のど
    の位置に存在するかを示す第3の制御フラグを決定する
    第3の制御フラグ作成手段と、 前記第1から第3の制御フラグ作成手段で決定した制御
    フラグの組合せに応じて前記走行用3相交流モータの各
    相をバッテリの+側またはグランド側に接続するスイッ
    チングの組合せを予め記憶したスイッチング記憶手段と
    を備える電気自動車走行用モータ制御装置において、 この電気自動車走行用モータ制御装置は、電気自動車の
    車両状態を検出する車両状態検出手段を備え、この車両
    状態検出手段が検出した車両状態に基づいて、前記第2
    の制御フラグ作成手段が決定するトルク増加もしくはト
    ルク減少またはトルク増加・減少もせずの第2の制御フ
    ラグを最適に組み合わせることを特徴とする電気自動車
    走行用モータ制御装置。
  13. 【請求項13】 前記車両状態検出手段は、当該電気自
    動車の運転者が車両の加速量を指示するアクセルの操作
    量を検出するアクセル操作量検出手段であって、この検
    出したアクセル操作量に基づいて、前記第2の制御フラ
    グ作成手段が決定するトルク増加もしくはトルク減少ま
    たはトルク増加・減少もせずの第2の制御フラグを最適
    に組み合わせることを特徴とする請求項12に記載の電
    気自動車走行用モータ制御装置。
  14. 【請求項14】 前記車両状態検出手段は、当該電気自
    動車の運転者が車両の減速量を指示するブレーキの操作
    量を検出するブレーキ操作量検出手段であって、この検
    出したブレーキ操作量に基づいて、前記第2の制御フラ
    グ作成手段が決定するトルク増加もしくはトルク減少ま
    たはトルク増加・減少もせずの第2の制御フラグを最適
    に組み合わせることを特徴とする請求項12または13
    に記載の電気自動車走行用モータ制御装置。
  15. 【請求項15】 前記車両状態検出手段は、当該電気自
    動車の運転者が車両の進行方向および駆動負荷量を指示
    するシフトノブの位置を検出するシフトポジション検出
    手段であって、この検出したシフトポジションに基づい
    て、前記第2の制御フラグ作成手段が決定するトルク増
    加もしくはトルク減少またはトルク増加・減少もせずの
    第2の制御フラグを最適に組み合わせることを特徴とす
    る請求項12から14のいずれかに記載の電気自動車走
    行用モータ制御装置。
  16. 【請求項16】 当該電気自動車は、前記走行用3相交
    流モータの電源にバッテリを備え、前記車両状態検出手
    段は、前記バッテリの残存容量を検出するバッテリ残存
    容量検出手段であって、この検出したバッテリ残存容量
    に基づいて、前記第2の制御フラグ作成手段が決定する
    トルク増加もしくはトルク減少またはトルク増加・減少
    もせずの第2の制御フラグを最適に組み合わせることを
    特徴とする請求項12から15のいずれかに記載の電気
    自動車走行用モータ制御装置。
  17. 【請求項17】 当該電気自動車は、前記バッテリを充
    電する発電機を備え、前記車両状態検出手段は、前記発
    電機の発電量を検出する発電量検出手段であって、この
    検出した発電量に基づいて、前記第2の制御フラグ作成
    手段が決定するトルク増加もしくはトルク減少またはト
    ルク増加・減少もせずの第2の制御フラグを最適に組み
    合わせることを特徴とする請求項12から16のいずれ
    かに記載の電気自動車走行用モータ制御装置。
  18. 【請求項18】 前記車両状態検出手段は、当該電気自
    動車の車両重量を検出する車両重量検出手段であって、
    この検出した車両重量に基づいて、前記第2の制御フラ
    グ作成手段が決定するトルク増加もしくはトルク減少ま
    たはトルク増加・減少もせずの第2の制御フラグを最適
    に組み合わせることを特徴とする請求項12から17の
    いずれかに記載の電気自動車走行用モータ制御装置。
  19. 【請求項19】 前記車両状態検出手段は、前記走行用
    3相交流モータおよびこのモータを駆動するインバータ
    を含む走行用3相交流モータ駆動装置の運転状態を検出
    するモータ駆動装置運転状態検出手段であって、この検
    出したモータ駆動装置運転状態に基づいて、前記第2の
    制御フラグ作成手段が決定するトルク増加もしくはトル
    ク減少またはトルク増加・減少もせずの第2の制御フラ
    グを最適に組み合わせることを特徴とする請求項12か
    ら18のいずれかに記載の電気自動車走行用モータ制御
    装置。
  20. 【請求項20】 前記車両状態検出手段は、当該電気自
    動車の車両が走行する路面勾配および路面摩擦係数を含
    む車両の走行負荷変動を検出する走行負荷検出手段であ
    って、この検出した走行負荷に基づいて、前記第2の制
    御フラグ作成手段が決定するトルク増加もしくはトルク
    減少またはトルク増加・減少もせずの第2の制御フラグ
    を最適に組み合わせることを特徴とする請求項12から
    19のいずれかに記載の電気自動車走行用モータ制御装
    置。
  21. 【請求項21】 当該電気自動車は、前記走行用3相交
    流モータを複数個備え、前記車両状態検出手段は、前記
    複数のモータの個々の負荷を検出するモータ負荷検出手
    段であって、この検出した個々のモータ負荷の差に基づ
    いて、前記第2の制御フラグ作成手段が決定するトルク
    増加もしくはトルク減少またはトルク増加・減少もせず
    の第2の制御フラグを最適に組み合わせることを特徴と
    する請求項12から20のいずれかに記載の電気自動車
    走行用モータ制御装置。
  22. 【請求項22】 当該電気自動車は、前記走行用3相交
    流モータを複数個備え、前記車両状態検出手段は、当該
    電気自動車の運転者が車両のの進行方向を指示するステ
    アリングの操作量を検出する操舵角量検出手段であっ
    て、この検出した操舵角量に基づいて、前記第2の制御
    フラグ作成手段が決定するトルク増加もしくはトルク減
    少またはトルク増加・減少もせずの第2の制御フラグを
    最適に組み合わせることを特徴とする請求項12から2
    1のいずれかに記載の電気自動車走行用モータ制御装
    置。
  23. 【請求項23】 前記車両状態検出手段は、前記走行用
    3相交流モータの回転速度を検出するモータ回転速度検
    出手段であって、この検出したモータ回転速度に基づい
    て、前記第2の制御フラグ作成手段が決定するトルク増
    加もしくはトルク減少またはトルク増加・減少もせずの
    第2の制御フラグを最適に組み合わせることを特徴とす
    る請求項12から22のいずれかに記載の電気自動車走
    行用モータ制御装置。
  24. 【請求項24】 前記モータ回転速度検出手段は、前記
    走行用3相交流モータの入力電流の電源周波数によりこ
    のモータの回転速度を算出することを特徴とする請求項
    23に記載の電気自動車走行用モータ制御装置。
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