JPH0957861A - 表面加飾方法及び表面加飾成形体 - Google Patents

表面加飾方法及び表面加飾成形体

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JPH0957861A
JPH0957861A JP22075195A JP22075195A JPH0957861A JP H0957861 A JPH0957861 A JP H0957861A JP 22075195 A JP22075195 A JP 22075195A JP 22075195 A JP22075195 A JP 22075195A JP H0957861 A JPH0957861 A JP H0957861A
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JP
Japan
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resin
film
heating
coating
paint
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JP22075195A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Harada
宏昭 原田
Takashi Kiyono
俊 清野
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 着色フィルムを樹脂成形物の表面に貼着する
手法に用いられるフィルム材料を用いた表面加飾方法及
び表面加飾成形体。 【解決手段】 樹脂フィルムの片面に、熱硬化性塗料を
均一に塗布し、加熱乾燥させて溶剤を発揮させて得られ
た着色フィルムを、真空成形型内に塗料面を外側にして
設置し、前記熱硬化性塗料の硬化反応が完了しきらない
加熱条件で真空成形をして予備成形体とした後、この予
備成形した前記着色フィルムを射出成形金型内に塗料面
を外側にして設置し、射出成形をすることを特徴とする
表面加飾方法及び表面加飾成形体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車部品などに用いら
れる樹脂成形物の表面加飾方法及び表面加飾成形体に関
し、特に着色フィルムを樹脂成形物の表面に貼着する手
法に用いられるフィルム材料を用いた表面加飾方法及び
表面加飾成形体に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
自動車の外装樹脂部品は商品性の観点から車体色に塗装
される例が増加している。樹脂部品の塗装には、通常未
塗装部品を脱脂し、乾燥した後、プライマーのスプレー
塗装を行ない、更に着色塗料をスプレー塗装し焼き付け
硬化する工程が必要となる。
【0003】しかしながら、この従来工程は非常に手間
がかかる上に、塗料の塗着効率が10〜30%前後と低
く経済性の観点から改善が強く求められている。また、
近年の環境問題への関心の高まりから、塗料中に含まれ
る有機溶剤の排出が問題視されており、有機溶剤の削減
又は廃止は強い社会要請になっている。
【0004】一方、樹脂の表面加飾方法として加飾フィ
ルムの貼付は既に広範に実施されており、この技術を適
用した場合には上記問題点を一応解決することができ
る。しかしながら、この技術は複雑な形状をした種々の
樹脂部品への塗装の代替技術として適用するには様々な
技術的障害があり、適用範囲の限られたものとなってい
る。
【0005】例えば、従来の加飾フィルム技術としては
マーキングフィルムがある。このマーキングフィルムは
塩化ビニル樹脂等の樹脂フィルムに着色又は印刷を行な
い、これを粘着性の接着剤にて車体の平坦部へ貼付する
ものである。しかしながら、このマーキングフィルムは
平坦部又は2次元曲面にのみ適用可能であり、3次元曲
面に対してはフィルムの追随性が不足し実用には供し得
ない。
【0006】他の従来技術としては、特開昭63−12
0640号公報に示されるように、分子配向していない
耐候性キャストフィルムに顔料を配合し着色層としたフ
ィルムを、加熱及び減圧により予備成形し樹脂成形金型
内に配置して表面加飾された成形体を得る方法がある。
【0007】しかしながら、この従来技術はその必須要
素であるキャストフィルムが極めて高価なことと、顔料
を配合して得られるキャストフィルム物性が深絞りを可
能にする靱性と樹脂部品の表面保護層として必要とされ
る耐候性、耐擦り傷性及び耐薬品性等とを両立すること
ができないところに大きな問題点があった。
【0008】従って本発明は従来塗装するより加飾の手
段がなかった複雑な3次元形状の樹脂部品に、安価に環
境に優しくしかも耐久性に優れた加飾を施すことができ
る表面加飾方法及び表面加飾成形体を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、着色層に未硬化塗料を
用いることで予備成形又は金型内での真空成形時のフィ
ルム伸びを飛躍的に改善し、樹脂の射出成形後には溶融
樹脂の熱エネルギー又は必要に応じて成形体に更に加熱
処理を施すことにより着色層の塗料が反応硬化し、成形
物の表面保護層としての諸要件を満足させることができ
ることを見い出し、本発明に到達した。
【0010】本発明の上記の目的は、樹脂フィルムの片
面に、熱硬化性塗料を均一に塗布し、加熱乾燥させて溶
剤を発揮させて得られた着色フィルムを、真空成形型内
に塗料面を外側にして設置し、前記熱硬化性塗料の硬化
反応が完了しきらない加熱条件で真空成形をして予備成
形体とした後、この予備成形した前記着色フィルムを射
出成形金型内に塗料面を外側にして設置し、射出成形を
することを特徴とする表面加飾方法及び表面加飾成形体
により達成された。
【0011】以下、本発明について更に詳細に説明す
る。本発明の表面加飾成形体の構成を図1に示す。図1
において、1は着色層である塗料の未硬化物、2は射出
成形される樹脂と相溶性の有る樹脂フィルム、3は射出
成形される樹脂である。
【0012】本発明において、塗料としては、その樹脂
構成として反応性の水酸基を有するポリエステル又はア
クリル等の樹脂に、水酸基と反応しうる官能基を有する
アミノ樹脂又はポリイソシアネート樹脂等を硬化剤とし
て混合した、いわゆるメラミン硬化型塗料及び/又はウ
レタン硬化型塗料として通常自動車用車体又は樹脂部品
に使用されている塗料の樹脂構成を用いることができ
る。
【0013】このような塗料は求める意匠に応じて有機
顔料、無機顔料又は金属フレークなどを配合し、耐候性
を向上させるために適宜紫外線吸収剤や光安定剤などを
配合しても良く、塗布の際の作業性を考慮してシンナー
を混合しても良い。
【0014】本発明の最も特徴とする点は、既に実績の
ある材料を適用することによって自動車外装用用途とし
ての高い要求性能を容易に満足せしめる点にある。
【0015】樹脂フィルムは射出される樹脂と相溶性が
あり射出樹脂と融着可能なものの中から適宜選択するこ
とができる。即ち、バッキングフィルムの樹脂系は必ず
しも射出樹脂と同一である必要はなく、射出樹脂を含む
共重合体や混合樹脂又は異種樹脂であっても相溶性があ
る限り、公知の樹脂の中から適宜選択して使用すること
ができる。
【0016】例えば射出樹脂が塩化ビニル樹脂の場合に
は、塩化ビニルフィルム、アクリルフィルム、ABSフ
ィルム又はポリエステルフィルムを使用することができ
る。射出樹脂がポリカーボネート/ABS樹脂ブレンド
の場合には、ポリカーボネートフィルム、ABSフィル
ム、アクリルフィルム又は塩化ビニルフィルムを使用す
ることができる。射出樹脂がABS樹脂の場合にはAB
Sフィルム、塩化ビニルフィルム又はアクリルフィルム
を使用することができる。射出樹脂がポリプロピレン樹
脂の場合にはポリプロピレンフィルムを使用することが
できる。また、例えば射出樹脂がナイロン6.6の場合
にはポリエステルフィルムやアクリルフィルムを使用す
ることができる。更に、ホットメルト型の接着フィルム
として市販されている混合樹脂フィルムを使用しても良
い。
【0017】塗料のフィルムへの塗布方法としては、公
知の塗布方法の中から適宜選択して使用することがで
き、例えばロールコート、カーテンコート又はスプレー
コートなどが挙げられるが、塗着効率の観点から特にロ
ールコート又はカーテンコートが好ましい。
【0018】塗料は樹脂フィルムに直接塗布されるが、
塗料とフィルムとの密着性が十分でない場合には予めフ
ィルム表面にコロナ処理、火炎処理、紫外線処理又はサ
ンディング処理を行うかプライマーを塗布した後に塗料
を塗布することが好ましい。
【0019】塗料の塗布後は前記熱硬化性塗料の硬化反
応が完了しきらない加熱条件で溶剤を乾燥させる。メラ
ミン硬化型塗料の場合には、通常140℃で20〜30
分間加熱することにより硬化することができる。この標
準硬化塗膜の室温伸率は顔料塑性にもよるが高々10%
程度と、深絞りは不可能である。そこで、例えば120
℃で5分の乾燥を行うと、溶剤は残留せず塗膜物性とし
ては標準硬化塗膜に比べはるかに大きな伸び率が得ら
れ、深絞り加工が可能となる。
【0020】一方、着色工程の生産性を上げるためには
乾燥は短時間で行うことが好ましく、高温乾燥によれば
時間の短縮が可能だが、フィルムの耐熱性の観点から、
フィルム樹脂の熱変形温度を大きく上回る温度をかける
ことは好ましくない。また、塗膜中に溶剤が残留した場
合にはフィルムの取り扱いが困難なばかりか、射出成形
の際に溶剤の急激な揮散が塗膜表面を荒らし商品性を損
なう。
【0021】本発明者らはこのような課題を解決すべく
鋭意検討した結果、通常自動車車体用塗装に用いられる
メラミン硬化型塗料と塩化ビニルやアクリル等の各種フ
ィルムとを用い、加熱条件として加熱温度90〜170
℃で加熱時間15分以内、更に好ましくは加熱温度を
Y、加熱時間をXとしたとき、−20X+160≦Y≦
−20X+220の関係を満たす温度と時間の範囲で乾
燥を行うことにより上記要件を満足する未硬化乾燥塗膜
が得られることを見い出した。
【0022】ウレタン硬化型塗料の場合には、通常2液
型の場合80℃で20〜30分間、1液型の場合120
℃で20〜30分間加熱することにより、硬化すること
ができる。ウレタン硬化型塗料は標準硬化塗膜も靱性が
あり、ある程度の絞りは可能であるが、メラミン硬化塗
料と同様の理由から未硬化塗膜を形成し成形することに
より、より深い絞りと高い生産性を可能にすることが判
明した。
【0023】本発明者らは、加熱条件として加熱温度8
0〜150℃で加熱時間15分以内、更に好ましくは加
熱温度をY、加熱時間をXとしたとき、−10X+12
0≦Y≦−10X+180の関係を満たす温度と時間の
範囲で乾燥を行うことにより所望の性能が得られること
を見い出した。
【0024】メラミン硬化型塗料及びウレタン硬化型塗
料の乾燥条件を図2に示した。但し、溶剤乾燥されたフ
ィルムは成形工程に送られるまでの間に、保存と取り扱
い勝手のためにロール状又はカットフィルムとして積み
重ねられることが想定される。乾燥条件によってはこの
ような高い面圧がかかった状態で塗膜表面にタッキング
が生じる場合があるので必要に応じて塗膜表面と粘着性
の低いオレフィン系フィルムなどを保護フィルムとして
積層し、成形直前に除去する方法を取ることができる。
【0025】次に、加飾フィルムは真空及び/又は加圧
により所望の部品形状に予備成形される。この時、加飾
フィルムはヒーターによって120〜160℃程度、ま
た高耐熱性のフィルムを用いた場合には180℃程度ま
で加熱されるが、フィルムが所定の温度に達した時点で
速やかに予備成形を行なうため高温に保持される時間は
短く、塗料の反応は成形性を損なう程には進行しない。
結果的に加飾フィルムはフィルムの限界伸び近くまで色
切れすることなく延伸可能であり、ほとんどの自動車樹
脂部品へ適用可能な100〜300%の伸び性能(2軸
延伸試験で軸方向伸率)が得られる。
【0026】予備成形用の金型としては予備成形専用の
金型と、射出成形用金型に真空成形装置とを組み込んだ
ものを用いることができる。専用金型を用いる場合は、
予備成形をした後余剰のフィルムを手動工具、加圧水又
は打ち抜き用金型により切断して除去することにより、
射出成形した後にフィルムの切断面が射出樹脂により覆
われて成形品端面の仕上がり品質を向上させることがで
きるという利点がある。
【0027】一方、予備成形用金型として射出成形用雌
型を用いる場合には、予備成形されたフィルムを型から
取り出すことなく、直ちに射出成形が可能となるため、
工程数を大幅に省略することができるという利点があ
る。加飾された樹脂成形物は、脱型した後余剰のフィル
ムを手動工具、加圧水又は抜き打ち用金型により切断さ
れて製品として完成する。
【0028】射出成形は公知の方法の中から適宜選択し
て行なうことができる。射出樹脂の温度条件は射出され
る樹脂により異なるが、例えば塩化ビニルで190℃程
度、ポリカーボネート/ABSブレンド樹脂で260〜
280℃程度である。未硬化塗膜はこのような高温で数
十秒間保持される間に反応硬化して、充分な密着性、塗
膜硬度、耐候性、耐薬品性及び耐擦傷性など自動車の外
装用塗装として要求される諸性能を満たす性能を発現す
ることができる。
【0029】この工程が本発明の画期的な着眼点であ
り、本来冷却によって捨てられていた成形樹脂の熱エネ
ルギーを有効に活用し、高性能な熱硬化被膜を得ること
ができる。但し、射出成形時の加熱条件が塗料の硬化条
件として不足する場合には、必要に応じて成形品を脱型
した後通常の加熱炉で追加加熱処理を行なうことができ
る。
【0030】加熱条件としては、塗料の標準加熱条件に
対して不足分を補う意味からメラミン硬化型塗料の場合
には120〜140℃で30分以内、ウレタン硬化型塗
料の場合には、硬化温度が低いため硬化不足となる可能
性はメラミンに比べて低いが、必要ならば80〜120
℃で30分以内の条件で加熱すると良好な塗膜物性が得
られる。これ以上加熱すると、かえってオーバーベイク
による弊害が生じる。
【0031】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に詳細に説
明するが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。
【0032】実施例1 厚さ200μmのアクリル樹脂フィルム(三菱レーヨン
株式会社製の商品名アクリプレンHBS−001)の表
面に、アクリルメラミン塗料(日本油脂株式会社製の商
品名ベルコート6000)をバーコーターを用いて乾燥
し、塗膜の厚さが30μmとなるように均一に塗布し
た。溶剤の乾燥を100℃に設定した乾燥炉中で5分間
行ない、溶剤残留のない未硬化着色フィルムを得た。
【0033】得られた着色フィルムを、半径50mm、
絞り比(D/H)1.0の半球形の真空成形金型に、塗
料が塗布された面が凸面側となるように設置し、熱線ヒ
ーターによって均一に加熱し、フィルム表面の温度が1
50℃に達した時点で直ちに真空成形を行なった。成形
されたフィルムを脱型した後、余剰のフィルムを切除し
予備成形体とした。
【0034】この予備成形された着色フィルムを同形
状、肉厚5mmの射出成形金型に設置し金型を閉じて、
ポリ塩化ビニル樹脂(三菱化学株式会社製の商品名ビニ
カE1618)を、成形温度195℃で射出成形し、表
面加飾された樹脂成形物を得た。
【0035】実施例2 塗装されたフィルムの乾燥方法を100℃で10分間行
った他は、実施例1と全く同様な方法で表面加飾された
樹脂成形物を得た。
【0036】実施例3 塗装されたフィルムの乾燥方法を120℃で3分間行っ
た他は、実施例1と全く同様な方法で表面加飾された樹
脂成形物を得た。
【0037】実施例4 塗装されたフィルムの乾燥方法を120℃で5分間行っ
た他は、実施例1と全く同様な方法で表面加飾された樹
脂成形物を得た。
【0038】実施例5 塗装されたフィルムの乾燥方法を140℃で2分間行っ
た他は、実施例1と全く同様な方法で表面加飾された樹
脂成形物を得た。
【0039】実施例6 塗装されたフィルムの乾燥方法を140℃で3分間行っ
た他は、実施例1と全く同様な方法で表面加飾された樹
脂成形物を得た。
【0040】比較例1 塗装されたフィルムの乾燥方法を140℃で20分間行
った他は、実施例1と全く同様な方法で表面加飾された
樹脂成形物を得た。
【0041】比較例2 塗装されたフィルムの乾燥方法を80℃で10分間行っ
た他は、実施例1と全く同様な方法で表面加飾された樹
脂成形物を得た。
【0042】実施例7 射出成形樹脂としてポリカーボネート/ABSブレンド
樹脂(三菱ガス化学株式会社製の商品名ユーピロンMB
2210R)を用いて射出温度260℃で射出成形を行
なった他は、実施例4と全く同様な方法で表面加飾され
た樹脂成形物を得た。
【0043】実施例8 射出成形樹脂としてポリカーボネート/ABSブレンド
樹脂(三菱ガス化学株式会社製の商品名ユーピロンMB
2210R)を用いて射出温度260℃で射出成形を行
なった他は、実施例3と全く同様な方法で表面加飾され
た樹脂成形物を得た。得られた樹脂成形物を140℃に
設定した加熱炉中で、10分間熱処理を行なった。
【0044】実施例9 厚さ200μmのポリカーボネートフィルム(三菱ガス
化学株式会社製の商品名ユーピロンシートFE200
0)の表面に、アクリルメラミン塗料(日本油脂株式会
社製の商品名ベルコート6000)をバーコーターを用
いて乾燥し、塗膜の厚さが30μmとなるように均一に
塗布した。溶剤の乾燥を160℃に設定した乾燥炉中で
2分間行ない、溶剤残留のない未硬化着色フィルムを得
た。
【0045】この着色フィルムを、半径50mm、絞り
比(D/H)1.0の半球形の真空成形金型に、塗料が
塗布された面が凸面側になるように設置し、熱線ヒータ
ーによって均一に加熱し、フィルムの表面温度が180
℃に達した時点で直ちに真空成形を行なった。成形され
たフィルムを脱型した後、余剰のフィルムを切除し予備
成型体とした。
【0046】この予備成形された着色フィルムを同形
状、肉厚5mmの射出成形金型に設置し金型を閉じて、
射出成形樹脂としてポリカーボネート/ABSブレンド
樹脂(三菱ガス化学株式会社製の商品名ユーピロンMB
2210R)を用いて射出温度260℃で射出成形を行
ない、表面加飾された樹脂成形物を得た。
【0047】実施例10 塗装されたフィルムの乾燥方法を160℃で1分間とし
た他は、実施例9と全く同様な方法で表面加飾された樹
脂成形物を得た。
【0048】比較例3 塗装されたフィルムの乾燥方法を180℃で1分間とし
た他は、実施例9と全く同様な方法で表面加飾された樹
脂成形物を得た。
【0049】実施例11 厚さ200μmのアクリル樹脂フィルム(三菱レーヨン
株式会社製の商品名アクリプレンHBS−001)の表
面に、1液ウレタン塗料(日本油脂株式会社製の商品名
プライマック5500)をバーコーターを用いて乾燥
し、塗膜の厚さが30μmとなるように均一に塗布し
た。溶剤の乾燥を80℃に設定した乾燥炉中で10分間
行ない、溶剤残留のない未硬化着色フィルムを得た。そ
れ以外は実施例1と全く同様な方法で表面加飾された樹
脂成形物を得た。
【0050】実施例12 塗装されたフィルムの乾燥方法を100℃で5分間とし
た他は、実施例11と全く同様な方法で表面加飾された
樹脂成形物を得た。
【0051】実施例13 塗装されたフィルムの乾燥方法を100℃で10分間と
した他は、実施例11と全く同様な方法で表面加飾され
た樹脂成形物を得た。
【0052】実施例14 塗装されたフィルムの乾燥方法を120℃で2分間とし
た他は、実施例11と全く同様な方法で表面加飾された
樹脂成形物を得た。
【0053】実施例15 塗装されたフィルムの乾燥方法を120℃で5分間とし
た他は、実施例11と全く同様な方法で表面加飾された
樹脂成形物を得た。
【0054】実施例16 塗装されたフィルムの乾燥方法を140℃で2分間とし
た他は、実施例11と全く同様な方法で表面加飾された
樹脂成形物を得た。
【0055】比較例4 塗装されたフィルムの乾燥方法を70℃で10分間とし
た他は、実施例11と全く同様な方法で表面加飾された
樹脂成形物を得た。
【0056】比較例5 塗装されたフィルムの乾燥方法を120℃で20分間と
した他は、実施例11と全く同様な方法で表面加飾され
た樹脂成形物を得た。
【0057】比較例6 塗装されたフィルムの乾燥方法を160℃で1分間とし
た他は、実施例11と全く同様な方法で表面加飾された
樹脂成形物を得た。
【0058】実施例17 厚さ200μmのアクリル樹脂フィルム(三菱レーヨン
株式会社製の商品名アクリプレンHBS−001)の表
面に、アクリルウレタン塗料(藤倉化成株式会社製の商
品名レクラック#110)をバーコーターを用いて乾燥
し、塗膜の厚さが30μmとなるように均一に塗布し
た。溶剤の乾燥を100℃に設定した乾燥炉中で5分間
行ない、溶剤残留のない未硬化着色フィルムを得た。そ
れ以外は実施例1と全く同様な方法で表面加飾された樹
脂成形物を得た。
【0059】実施例18 塗装されたフィルムの乾燥方法を100℃で2分間とし
た他は、実施例11と全く同様な方法で表面加飾された
樹脂成形物を得た。得られた樹脂成形物を80℃に設定
した加熱炉中で10分間熱処理を行なった。
【0060】着色フィルムの評価 着色フィルムは塗料の乾燥が終了した時点で指触にて溶
剤の残存度合いと、取り扱いと保存が可能かどうかのタ
ック性を評価した。
【0061】メラミン型及びウレタン1液型については
硬化反応の進行しない温度50℃で48時間乾燥した後
の塗膜状態を溶剤残存なしとし、各種乾燥条件の塗膜と
指触評価にて硬さや粘着性を比較した。判定は乾燥品に
対して著しくやわらかいものを「残」とし、いくぶんや
わらかいものを「微残」とした。
【0062】ウレタン2液については常温でも硬化が進
行してしまうので、各種乾燥条件の塗膜重量とその塗膜
を更に80℃で30分間乾燥させた塗膜の重量差が1%
未満ならば残存溶剤なしと判定した。
【0063】成形品の評価 成形品は外観を目視にて評価し、塗膜の乾燥度合いを鉛
筆硬さで評価した。
【0064】これらの評価結果は表1〜3に示した。
【0065】
【表1】
【0066】
【表2】
【0067】
【発明の効果】本発明は樹脂成形物の表面加飾のために
用いる着色フィルムの着色層を熱硬化性塗料の未硬化物
とし、これを予備成形した後に金型内に設置し射出成形
し、成形時の熱又は成形後の加熱処理により架橋硬化す
る構成としたことにより、複雑な3次元表面形状を有す
る樹脂部品に対し塗装を施す必要がなくなり、塗装工程
に必要な設備、エネルギー及び人件費を節約することが
できると共に、従来の加飾フィルムに比較しても、特に
着色層に熱硬化塗料の未硬化物を使用したことにより、
複雑な形状に適用可能な深絞り性、耐久性及び信頼性に
優れた架橋塗膜の特性を両立することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表面加飾成形体の構成図である。
【図2】メラミン硬化型塗料の乾燥条件を示す図であ
る。
【図3】ウレタン硬化型塗料の乾燥条件を示す図であ
る。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂フィルムの片面に、熱硬化性塗料を
    均一に塗布し、加熱乾燥させて溶剤を発揮させて得られ
    た着色フィルムを、真空成形型内に塗料面を外側にして
    設置し、前記熱硬化性塗料の硬化反応が完了しきらない
    加熱条件で真空成形をして予備成形体とした後、この予
    備成形した前記着色フィルムを射出成形金型内に塗料面
    を外側にして設置し、射出成形をすることを特徴とする
    表面加飾方法。
  2. 【請求項2】 熱硬化性塗料としてメラミン硬化型塗料
    及び/又はウレタン硬化型塗料を用いることを特徴とす
    る請求項1記載の表面加飾方法。
  3. 【請求項3】 射出成形した後に成形体を更に加熱硬化
    処理することを特徴とする請求項1記載の表面加飾方
    法。
  4. 【請求項4】 熱硬化性塗料としてメラミン硬化型塗料
    を用い、かつ硬化反応が完了しきらない加熱条件として
    加熱温度90〜170℃で、加熱時間15分以内である
    ことを特徴とする請求項1記載の表面加飾方法。
  5. 【請求項5】 熱硬化性塗料としてウレタン硬化型塗料
    を用い、かつ硬化反応が完了しきらない加熱条件として
    加熱温度80〜150℃で、加熱時間15分以内である
    ことを特徴とする請求項1記載の表面加飾方法。
  6. 【請求項6】 硬化反応が完了しきらない加熱条件とし
    て加熱温度をY、加熱時間をXとしたとき、−20X+
    160≦Y≦−20X+220となることを特徴とする
    請求項4記載の表面加飾方法。
  7. 【請求項7】 硬化反応が完了しきらない加熱条件とし
    て加熱温度をY、加熱時間をXとしたとき、−10X+
    120≦Y≦−10X+180となることを特徴とする
    請求項5記載の表面加飾方法。
  8. 【請求項8】 射出成形した後に成形体を更に加熱硬化
    処理する条件として、熱硬化性塗料としてメラミン硬化
    型塗料を用い、かつ120〜140℃で30分以内であ
    ることを特徴とする請求項3記載の表面加飾方法。
  9. 【請求項9】 射出成形した後に成形体を更に加熱硬化
    処理する条件として、熱硬化性塗料としてウレタン硬化
    型塗料を用い、かつ80〜120℃で30分以内である
    ことを特徴とする請求項3記載の表面加飾方法。
  10. 【請求項10】 樹脂フィルムと、該樹脂フィルムの表
    面に熱硬化性塗料を塗布した着色フィルムと、該着色フ
    ィルムを塗布した前記樹脂フィルムの裏面に前記樹脂フ
    ィルムと相溶性のある融着可能な樹脂を射出成形した射
    出成形樹脂とから構成されることを特徴とする表面加飾
    成形体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009160770A (ja) * 2007-12-28 2009-07-23 Nissan Motor Co Ltd 表皮材製造方法

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