JPH0958013A - インクのリサイクル装置及びインクジェット記録装置 - Google Patents

インクのリサイクル装置及びインクジェット記録装置

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JPH0958013A
JPH0958013A JP22166095A JP22166095A JPH0958013A JP H0958013 A JPH0958013 A JP H0958013A JP 22166095 A JP22166095 A JP 22166095A JP 22166095 A JP22166095 A JP 22166095A JP H0958013 A JPH0958013 A JP H0958013A
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JP
Japan
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ink
chamber
solvent
ink chamber
supply
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Pending
Application number
JP22166095A
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English (en)
Inventor
Seiji Hata
誠治 畑
Kikunosuke Tsuji
菊之助 辻
Takashi Watanabe
剛史 渡辺
Takatoshi Nishimura
隆俊 西村
Motoyuki Fukuda
基之 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャップに向けて吐出されたインクを再利用
する。 【解決手段】 境界壁314を半透膜314aで構成し
て浸透圧の原理を応用して基準インク室312から供給
インク室311に溶媒を補給して供給インク室311の
インク濃度を一定に保持するとともに、溶媒室313の
下方に配設した基準インク室312のインク面に浮かべ
られたフロート320を用いて基準インク室312の体
積が一定になるように溶媒318を溶媒室313から基
準インク室312に補給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ、複
写機やプリンタ等に適用されるインクジェット記録装置
に用いられるインクのリサイクル装置及び同リサイクル
装置を備えたインクジェット記録装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、記録ヘッドに配列形成された複数
のノズルからインク滴を吐出して用紙に印字を行うイン
クジェット記録装置が実用化されている。この装置は、
微小ノズルに連通する加圧室にインクを充填しておき、
印字時に加圧室内を加圧駆動することでインク滴をノズ
ルから外方に吐出するものである。従って、ノズル内の
インクは外気に晒された状態にあるため、インクの乾燥
や異物、気泡等の侵入によってノズルに目詰まりが生じ
る可能性がある。そこで、記録ヘッドの全ノズルからキ
ャップに向けてインクを吐出させる空吐出動作や、記録
ヘッドのノズル面をキャッピングし、ポンプ等の吸引手
段によってノズル面に負圧をかけること等によって強制
的にノズルからインクを吐出させ、ノズルの目詰まりを
解消する吐出回復動作が行われている。
【0003】従来、かかる空吐出や吐出回復動作によっ
て吐出されたインクは廃インクタンク等に貯留され、再
利用することなく廃棄されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来は、
空吐出や吐出回復動作によってキャップに向けて吐出さ
れたインクを廃棄していたので、インクの消費量が増大
し、装置のランニングコストが上昇していた。特に、ノ
ズルが多数配列された長尺の記録ヘッドの場合には、空
吐出や吐出回復動作で多量のインクが吐出されることと
なり、より顕著となる。
【0005】また、廃インクタンクを設置するためのス
ペースが必要になるために装置が大型化するとともに、
廃インクタンクに貯留したインクを廃棄するために廃イ
ンクタンクを交換可能にする必要があり、装置の構成が
複雑なものになっていた。
【0006】本発明は、上記問題を解決するもので、キ
ャップに向けて吐出されたインクを再利用するインクの
リサイクル装置を提供することを目的とする。
【0007】また、本発明は、上記インクのリサイクル
装置を備えたインクジェット記録装置を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、記録ヘッドの
ノズルに供給するインクであって、少なくとも溶媒を成
分として含むインクを貯留する供給インク室と、上記ノ
ズルからキャップに向けて吐出されたインクを上記供給
インク室に戻すインク回収手段と、上記供給インク室に
貯留されるインクの濃度を一定に保持する濃度保持手段
とを備えたものである(請求項1)。
【0009】この構成によれば、記録ヘッドのノズルか
らキャップに向けて吐出されたインクが、ノズルに供給
するインクを貯留する供給インク室に戻され、インクの
濃度が一定に保持されて再利用される。
【0010】また、上記濃度保持手段は、基準インクを
貯留する基準インク室と、上記溶媒のみを透過し、上記
供給インク室と基準インク室とを仕切る半透膜と、上記
溶媒を貯留する溶媒室と、上記溶媒室と上記基準インク
室との間に介設され、上記基準インク室内のインク体積
が所定値に保持されるように上記溶媒室から上記基準イ
ンク室に流入する溶媒の量を制御する溶媒流入量制御部
とからなるものである(請求項2)。
【0011】この構成によれば、ノズルからキャップに
向けて吐出されたインクが供給インク室に戻されること
により供給インク室内のインクの濃度が上昇すると、半
透膜を介して基準インク室から溶媒が流入して濃度が一
定に保持される。一方、基準インク室は、インク体積が
所定値に保持されるように流出した分だけ溶媒が溶媒室
から補給されて、基準インク室内のインク濃度が一定に
保持される。
【0012】また、上記溶媒室は、上記基準インク室の
上方に境界壁を介して配設されてなり、上記溶媒流入量
制御部は、上記境界壁に穿設された連通路と、上記基準
インク室内のインク面に浮き、上記連通路を開閉する開
閉部材を有するフロートとからなるものである(請求項
3)。
【0013】この構成によれば、基準インク室内のイン
ク体積が所定値のときは、基準インク室内のインク面に
浮かべられたフロートの開閉部材によって、溶媒室と基
準インク室との間の境界壁に穿設された連通路が閉塞さ
れて、溶媒室から基準インク室に溶媒が流入しない。一
方、基準インク室から溶媒が流出して、そのインク体積
が所定値未満になると、基準インク室内のインク面に浮
かべられたフロートが下降して連通路が開成されて、再
度連通路が閉塞されるまで溶媒室から基準インク室に溶
媒が流入し、基準インク室内のインクの体積が所定値に
保持され、これによって、基準インク室内のインクの濃
度が一定に保持される。
【0014】また、上記連通路は上記境界壁に穿設され
た開口で、上記開閉部材は上記フロートの上面に形成さ
れた蓋である(請求項4)。
【0015】この構成によれば、基準インク室内のイン
ク体積が所定値のときは、基準インク室内のインク面に
浮かべられたフロートの蓋によって、溶媒室と基準イン
ク室との間の境界壁に穿設された開口が閉塞されて、溶
媒室から基準インク室に溶媒が流入しない。一方、基準
インク室から溶媒が流出して、そのインク体積が所定値
未満になると、基準インク室内のインク面に浮かべられ
たフロートが下降して蓋と開口との間に隙間が生じて、
再度開口が閉塞されるまで溶媒室から基準インク室に溶
媒が流入し、基準インク室内のインクの体積が所定値に
保持され、これによって、基準インク室内のインクの濃
度が一定に保持される。
【0016】また、記録ヘッドのノズルから記録媒体に
向けてインク滴を吐出して印字を行うインクジェット記
録装置において、請求項1記載のインクのリサイクル装
置と、上記記録ヘッドのノズルからキャップに向けてイ
ンクを吐出させるインク吐出手段とを備えたものである
(請求項5)。
【0017】この構成によれば、記録ヘッドのノズルか
らキャップに向けて吐出されたインクが、ノズルに供給
するインクを貯留する供給インク室に回収され、インク
の濃度が一定に保持されて再利用され、これにより、イ
ンクの消費量が低減され、同一インク量での印字量が増
大する。
【0018】
【発明の実施の形態】図2は、本発明に係るインクジェ
ット記録装置の一実施形態の内部構成を示す正面図で、
(a)は印字状態、(b)はキャッピング状態を示して
いる。
【0019】このインクジェット記録装置は、ほぼ中央
に記録ヘッド30を備え、給紙カセット11から用紙搬
送路13を経由して搬送される記録用紙に対して印字を
行うようになっている。
【0020】給紙カセット11は、印字を行うための例
えばA4サイズの記録用紙を収納するもので、先端には
給紙を行うための給紙ローラ12が配設されている。用
紙搬送路13は、給紙カセット11から給紙された用紙
を記録ヘッド30に導くガイドを有し、給紙された用紙
を搬送する搬送ローラ対14及び2次給紙を行うレジス
トローラ対15が配設されている。用紙搬送路13の下
流には搬送ベルト16が配設され、この搬送ベルト16
は無端状を有し、一対の搬送ローラ17,18に張架さ
れて、給紙カセット11から搬送されてきた用紙を静電
気力やエア吸引力等により吸着して搬送するものであ
る。搬送ベルト16の下流には、用紙搬送路19、排出
ローラ対20及び排出トレイ21が配設されている。
【0021】搬送ベルト16の用紙搬送面の直ぐ上方
に、記録ヘッド30が配設され、この記録ヘッド30
は、装置の下部に配設されたリサイクルタンク31の供
給インク室311(図1)からインク供給チューブ32
を介してインクが供給されるようになっている。なお、
リサイクルタンク31については後述する。また、記録
ヘッド30は、その下面にノズル面が形成され、それぞ
れのノズルは、例えば用紙幅方向に少なくとも用紙幅分
だけ多数配列形成されている。これらの各ノズルはそれ
ぞれ図略の加圧室に連通し、各加圧室は更にインクが貯
留された図略のインク液室に連通している。
【0022】また、記録ヘッド30は、図2(a)中、
右外側に延設された軸受部33を備えている。この軸受
部33の上方には、ヘッド昇降用モータ34がモータ軸
34aを下方に向けて装置本体に支持され、モータ軸3
4aは軸受部33の孔に嵌合されている。モータ軸34
aには雄ねじが、一方、軸受部33の孔の内周には雌ね
じが螺設され、両者は螺合されており、ヘッド昇降用モ
ータ34が駆動されると、モータ軸34aの正、逆回転
によって記録ヘッド30が昇降するようになっている。
【0023】そして、記録ヘッド30は、印字時にはノ
ズル面が搬送ベルト16のベルト面から例えば1mmの
所定寸法まで下降された印字位置に配置され、インク液
室から充填されたインクが加圧室の加圧によって各ノズ
ルから用紙に向けて吐出されるようになっている。
【0024】また、記録ヘッド30は、印字を行ってい
るときに、例えば所定の印字枚数毎に一旦印字動作を中
断して、後述のキャップ35に向けて全ノズルからイン
クを吐出する空吐出動作を行うようになっている。
【0025】記録ヘッド30の用紙搬送方向下流側にキ
ャップ35が配設されている。一方、記録ヘッド30の
用紙搬送方向上流側には、キャップ移動用モータ36が
モータ軸36aを用紙搬送方向下流に向けて、かつモー
タ軸36aが記録ヘッド30の用紙幅方向外側に位置す
るようにして、装置本体に支持されている。また、記録
ヘッド30の他方の用紙幅方向外側には、モータ軸36
aと同一の高さ位置に、用紙搬送方向に延びる支持軸3
7が装置本体に支持されている。
【0026】そして、キャップ移動用モータ36のモー
タ軸36aはキャップ35の孔に嵌合され、支持軸37
はキャップ35の孔に摺動可能に嵌合されている。モー
タ軸36aには雄ねじが、一方、キャップ35の孔の内
周には雌ねじが螺設され、両者は螺合されており、キャ
ップ移動用モータ36が駆動されると、モータ軸36a
の正、逆回転によってキャップ35が用紙搬送方向に往
復移動するようになっている。
【0027】このキャップ35は、ゴム等からなり、例
えば上向きに開口を有する箱状で、記録ヘッド30のノ
ズル面をキャッピングすることにより、インクの乾燥及
び異物、気泡等のノズル内への侵入を防止するものであ
る。
【0028】また、キャップ35とリサイクルタンク3
1の供給インク室311(図1)との間に廃インクチュ
ーブ38が接続されている。廃インクチューブ38に
は、ポンプ39及びフィルタ40が介設され、このポン
プ39は、キャッピング状態で吸引力を発生して記録ヘ
ッド30のノズル先端に形成されたメニスカスを正常な
位置に復帰させたり、ノズル内の気泡や異物をインクと
ともに取り除いてノズルの吐出不良を解消する等の吐出
回復動作を行うとともに、この吐出回復動作及び上記空
吐出動作で吐出されたインクを供給インク室311(図
1)に戻して回収するものである。フィルタ40は、例
えばフェルトや金属製等のメッシュからなり、キャップ
35から流入するインクを濾過してごみ等の異物を除去
するものである。
【0029】なお、インク供給チューブ32及び廃イン
クチューブ38は、それぞれ記録ヘッド30及びキャッ
プ35が図2(a)に示す印字状態と図2(b)に示す
キャッピング状態との間で移動可能な寸法を有してい
る。
【0030】次に、動作について説明する。印字中は、
キャップ35は、図2(a)に示す退避位置に配置され
ている。そして、印字が終了すると、記録ヘッド30が
ヘッド昇降用モータ34によって図2(a)に示す印字
位置からそのノズル面が少なくともキャップ35の上面
より高い位置まで上昇した後で、キャップ35が移動し
て記録ヘッド30の直下で停止し、記録ヘッド30が下
降することによって、図2(b)に示すように、記録ヘ
ッド30のノズル面がキャップ35によりキャッピング
される。
【0031】また、吐出回復動作を行うときは、キャッ
ピング状態でポンプ39により吸引動作が行われ、吸引
されたインクは、廃インクチューブ38を通り、フィル
タ40で異物が除去された後で、リサイクルタンク31
の供給インク室311に戻される。
【0032】図1は、リサイクルタンク31の内部構成
を示す断面図である。リサイクルタンク31は、例えば
直方体の箱状に形成され、タンクの左半部に供給インク
室311、タンクの右半部の下部に基準インク室31
2、基準インク室312の上方に溶媒室313が設けら
れ、供給インク室311と基準インク室312の間は境
界壁314によって、基準インク室312と溶媒室31
3の間は境界壁315によって、それぞれ仕切られてい
る。なお、供給インク室311と溶媒室313の間は境
界壁316によって仕切ってある。
【0033】供給インク室311は、記録ヘッド30へ
のインク供給源で、例えばブラックの使用インク317
が貯留されている。また、キャップ35から流入する吐
出回復や空吐出で吐出されたインクを再利用するべく後
述する濃度保持作用によってインク濃度が一定に保持さ
れている。
【0034】基準インク室312は、供給インク室31
1と同一の使用インク317が貯留されており、このイ
ンク317は、後述する濃度保持作用において基準濃度
インクとしての機能を果たしている。
【0035】この使用インクは、顔料や染料等のインク
成分からなる溶質と、水、アルコールやその他の成分か
らなる溶媒とが所要の割合で混合されて構成されてお
り、インク成分は種類によって異なる粒径を有している
が、ほぼ0.01〜1.0μmの範囲内の粒径を有して
いる。そして、溶媒室313には、インクを構成する溶
媒318が貯留されている。なお、溶媒は、インク成分
からなる溶質の粒径より充分に小さい粒径を有している
ものである。
【0036】供給インク室311と基準インク室312
を仕切る境界壁314は、半透膜314aで構成されて
いる。半透膜314aは、微小径の孔を有し、孔径より
小さい溶媒を透過し、孔径より大きい溶質の透過を妨げ
る性質を有するもので、例えばセロハン膜、コロジオン
膜、脱硝コロジオン膜、ゲルセロハン膜、パーチメント
紙、ポリビニルアルコール膜、バクテリアセルロース
膜、脂肪膜又は生体膜等が用いられ、それぞれの膜が有
する孔径とインク成分の粒径に応じて用いるものが決定
される。
【0037】基準インク室312と溶媒室313を仕切
る境界壁315は、ほぼ中央に所定径の丸孔からなる開
口319が穿設されている。一方、基準インク室312
内のインク317のインク面に、フロート320が浮か
べられており、このフロート320は、平板状で、上記
開口319に対向する位置に蓋321が形成されてお
り、基準インク室312内のインク317の体積を一定
に維持するためのものである。蓋321は、凸状で、中
央の頂点から傾斜面を有して裾広がりに形成された例え
ば半球又は円錐形状を有し、フロート320の上昇によ
ってその上部が開口319内に入り込んだときに、上記
傾斜面が開口319の縁に当接して開口319を閉塞す
るようになされている。
【0038】そして、基準インク室312内のインク3
17の体積は、浮力バランスされているフロート320
の蓋321が開口319を閉塞するときの値に設定さ
れ、溶媒室313から基準インク室312への溶媒31
8の流入を防止している。なお、溶媒室313内の溶媒
318の多少によるフロート320の浮力とのバランス
位置の変化は、ほとんど無視できるレベルである。
【0039】ここで、供給インク室311内のインクの
濃度を一定に保持する濃度保持作用について説明する。
ポンプ39によって吸引されたインクは、フィルタ40
を通ってごみ等の異物が除去された後、供給インク室3
11に戻される。このインクは、通常、溶媒の蒸発など
によって元のインクより濃度が上昇しているので、供給
インク室311のインク濃度が上昇する。
【0040】一方、供給インク室311と基準インク室
312の間の境界壁314は、半透膜314aで構成さ
れているので、浸透圧の原理によって供給インク室31
1内のインクと基準インク室312内のインクが同一濃
度になろうとする。
【0041】従って、基準インク室312内のインクを
構成する溶媒が供給インク室311側に流入するため、
基準インク室312内のインクの体積が減少し、インク
濃度が初期濃度より上昇する。
【0042】基準インク室312内のインクの体積が減
少すると、フロート320が下降し、その蓋321と開
口319との間に隙間が生じて、溶媒室313から溶媒
318が流入する。そして、基準インク室312内のイ
ンクの体積が初期値に戻ると、再度蓋321によって開
口319が閉塞され、溶媒室313からの溶媒318の
流入が停止する。
【0043】この間、基準インク室312内のインクを
構成する溶質の体積は変化しないので、インクの体積が
初期値に戻ることにより、インク濃度も初期値に戻る。
【0044】このように基準インク室312内のインク
濃度が一定に保持される一方で、供給インク室311内
のインク濃度が基準インク室312内のインク濃度に等
しくなるように半透膜314aを介して溶媒が移動す
る。
【0045】すなわち、ポンプ39によって吸引された
インクによって供給インク室311内のインク濃度が上
昇した分だけ、基準インク室312を介して溶媒室31
3から溶媒が補給されることになり、供給インク室31
1内のインク濃度も、常に一定に保持されることにな
る。
【0046】このように、吐出回復で吐出されたインク
を供給インク室311に戻し、その吐出インクによって
上昇した濃度分だけ溶媒を補給するようにしたので、イ
ンク濃度を一定に保持した状態で吐出インクを再利用す
ることができる。これによって、供給インク室311内
に初期状態で貯留する同一インク量での印字量が増大す
るので、インクの補給頻度を低減でき、装置のランニン
グコストを低減することができる。
【0047】また、吐出インクを再利用することにより
廃棄処分されるインク量を低減できるので、環境汚染を
低減することができる。また、吐出インクを貯留する廃
インクタンクが不要になるので、装置の小型化が図れ
る。
【0048】また、境界壁314を半透膜314aで構
成して浸透圧の原理を応用して基準インク室312から
供給インク室311に溶媒を補給して供給インク室31
1のインク濃度を一定に保持するとともに、溶媒室31
3の下方に配設した基準インク室312のインク面に浮
かべたフロート320を用いて基準インク室312の体
積が一定になるように溶媒318を溶媒室313から基
準インク室312に補給するようにしたので、インク濃
度検出手段等を用いることなく、簡易な構成で供給イン
ク室311内のインク濃度を一定に保持することができ
る。
【0049】なお、上記実施形態において、境界壁31
5の下面に開口319を開閉する弁を配設し、フロート
320の上昇によって弁が押されることによって開口3
19を閉塞し、フロート320が下降すると弁の自重に
よって開口319を開成するようにしても、同様の効果
が得られる。この場合には、フロート320は平板状に
形成したものでもよい。
【0050】また、上記実施形態では、例えばブラック
の一色のインクを用いた装置で説明したが、本発明はこ
れに限られず、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック
のインクを吐出する記録ヘッドを備えたカラー印字が可
能な装置では、各記録ヘッドに対して上記実施形態と同
様のキャップ及びリサイクルタンクを備えるようにすれ
ば、同様の効果が得られる。
【0051】また、リサイクルタンク31を供給インク
室311及び溶媒室313から構成するとともに、供給
インク室311のインク濃度を検出する濃度検出手段及
び溶媒室313から供給インク室311への溶媒の流入
を制御する溶媒流入制御手段を配設し、溶媒の流入を制
御して供給インク室311の検出インク濃度を一定に保
持するようにしても、同様に、インク濃度を一定に保持
した状態で吐出インクを再利用することができる。
【0052】また、フロート320に代えて、基準イン
ク室312の液面高さを検出する液面検出手段及び溶媒
室313から供給インク室311への溶媒の流入を制御
する溶媒流入制御手段を配設し、溶媒の流入を制御して
基準インク室312の液面高さ、すなわち体積を一定に
保持するようにしても、同様に、インク濃度を一定に保
持した状態で吐出インクを再利用することができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、記録ヘッドのノズルからキャップに向けて吐出
されたインクを供給インク室に戻し、この供給インク室
のインクの濃度を一定に保持するようにしたので、上記
吐出インクを濃度一定の状態で再利用することができ
る。また、吐出インクを再利用することにより廃棄処分
されるインク量を低減できるので、環境汚染を低減する
ことができる。
【0054】また、請求項2の発明によれば、キャップ
に向けて吐出されたインクを供給インク室に戻すことに
より供給インク室内のインクの濃度が上昇すると、半透
膜を介して基準インク室から溶媒が流入して濃度を一定
に保持するとともに、基準インク室は、インク体積が所
定値に保持されるように流出した分だけ溶媒を溶媒室か
ら補給して基準インク室内のインク濃度を一定に保持す
るようにしたので、簡易な構成で供給インク室内のイン
ク濃度を一定に保持することができる。
【0055】また、請求項3、4の発明によれば、基準
インク室内のインク体積が所定値のときは基準インク室
内のインク面に浮かべられたフロートの開閉部材によっ
て溶媒室と基準インク室との間の境界壁に穿設された連
通路を閉塞し、一方、基準インク室から溶媒が流出し
て、そのインク体積が所定値未満になると基準インク室
内のインク面に浮かべられたフロートが下降して連通路
を開成して、再度連通路が閉塞されるまで溶媒室から基
準インク室に溶媒が流入するようにしたので、簡易な構
成で基準インク室内のインク濃度を一定に保持すること
ができる。
【0056】また、請求項5の発明によれば、キャップ
に向けて吐出されたインクをノズルに供給するインクを
貯留する供給インク室に戻し、この供給インク室のイン
クの濃度を一定に保持するようにしたので、上記吐出イ
ンクを濃度一定の状態で再利用することができる。これ
によって供給インク室に初期状態で貯留する同一インク
量での印字量が増大するので、インクの消費量及びイン
クの補給頻度を低減でき、装置のランニングコストを低
減することができる。また、吐出インクを貯留する廃イ
ンクタンクが不要になるので装置の小型化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェット記録装置の一実施
形態のリサイクルタンク31の内部構成を示す断面図で
ある。
【図2】同実施形態の内部構成を示す正面図で、(a)
は印字状態、(b)はキャッピング状態を示している。
【符号の説明】
30 記録ヘッド 31 リサイクルタンク 311 供給インク室 312 基準インク室(濃度保持手段) 313 溶媒室(濃度保持手段) 314 境界壁 315 境界壁(濃度保持手段) 314a 半透膜(濃度保持手段) 317 インク 318 溶媒 319 開口(濃度保持手段) 320 フロート(濃度保持手段) 321 蓋 32 インク供給チューブ 35 キャップ 38 廃インクチューブ(インク回収手段) 39 ポンプ(インク回収手段) 40 フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 隆俊 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内 (72)発明者 福田 基之 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドのノズルに供給するインクで
    あって、少なくとも溶媒を成分として含むインクを貯留
    する供給インク室と、上記ノズルからキャップに向けて
    吐出されたインクを上記供給インク室に戻すインク回収
    手段と、上記供給インク室に貯留されるインクの濃度を
    一定に保持する濃度保持手段とを備えたことを特徴とす
    るインクのリサイクル装置。
  2. 【請求項2】 上記濃度保持手段は、基準インクを貯留
    する基準インク室と、上記溶媒のみを透過し、上記供給
    インク室と基準インク室とを仕切る半透膜と、上記溶媒
    を貯留する溶媒室と、上記溶媒室と上記基準インク室と
    の間に介設され、上記基準インク室内のインク体積が所
    定値に保持されるように上記溶媒室から上記基準インク
    室に流入する溶媒の量を制御する溶媒流入量制御部とか
    らなることを特徴とする請求項1記載のインクのリサイ
    クル装置。
  3. 【請求項3】 上記溶媒室は、上記基準インク室の上方
    に境界壁を介して配設されてなり、上記溶媒流入量制御
    部は、上記境界壁に穿設された連通路と、上記基準イン
    ク室内のインク面に浮き、上記連通路を開閉する開閉部
    材を有するフロートとからなることを特徴とする請求項
    2記載のインクのリサイクル装置。
  4. 【請求項4】 上記連通路は上記境界壁に穿設された開
    口で、上記開閉部材は上記フロートの上面に形成された
    蓋であることを特徴とする請求項3記載のインクのリサ
    イクル装置。
  5. 【請求項5】 記録ヘッドのノズルから記録媒体に向け
    てインク滴を吐出して印字を行うインクジェット記録装
    置において、請求項1記載のインクのリサイクル装置
    と、上記記録ヘッドのノズルからキャップに向けてイン
    クを吐出させるインク吐出手段とを備えたことを特徴と
    するインクジェット記録装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11291523A (ja) * 1998-04-14 1999-10-26 Canon Aptex Inc インクジェット記録装置
US6273545B1 (en) 1997-12-15 2001-08-14 Fuji Xerox Co., Ltd. Ink-jet recording device that reuses waste ink as process black Ink
JP2011073410A (ja) * 2009-10-02 2011-04-14 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd インクジェット記録装置
CN109263276A (zh) * 2018-09-07 2019-01-25 合肥海闻自动化设备有限公司 可回收墨水测试打印机

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