JPH0961087A - 伝熱管付着物除去装置 - Google Patents

伝熱管付着物除去装置

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JPH0961087A
JPH0961087A JP21470295A JP21470295A JPH0961087A JP H0961087 A JPH0961087 A JP H0961087A JP 21470295 A JP21470295 A JP 21470295A JP 21470295 A JP21470295 A JP 21470295A JP H0961087 A JPH0961087 A JP H0961087A
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Kazunori Satou
一教 佐藤
Miki Mori
三紀 森
Nobuyasu Meguri
信康 廻
Koujirou Yamada
紘二郎 山田
Teruaki Matsumoto
曜明 松本
Miyako Imon
美也子 井門
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業が容易で、ハードクリンカも短時間で容
易に除去でき、母材に対する影響のないボイラ装置を提
供する。 【構成】 ボイラにおけるマンホールや観察窓等の開口
部、あるいはボイラ内部において作業者の移動が可能な
個所に、ノズル16を先端に取り付けて高圧水送給管を
併設するノズルマニュピレータ29の操作部29aを設
け、ノズルマニュピレータ29の操作により、ノズル1
6を伝熱管に付着するクリンカ状物質に近接させ、高速
水噴流31をノズル16からクリンカ状付着物へ向けて
噴射するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボイラの予防保全技術
に係り、特に伝熱管外表面の付着物を水噴流を利用して
除去する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】石炭焚ボイラや重質油焚のボイラでは、
灰粒子が高温で溶融し、伝熱管に付着する。図26に示
すように、ボイラ火炉の上部にある吊り下げ過熱器(2
次過熱器)2に付着した灰は大きな塊に成長し、付着ハ
ードクリンカ3となる。この付着ハードクリンカ3の一
部は、ボイラ停止時に、熱衝撃のために伝熱管から剥離
し火炉ホッパ7へ落下するが、大部分の付着ハードクリ
ンカ3は剥離・落下することなくそのまま残る。
【0003】このような付着ハードクリンカ3の成長
は、ボイラ火炉1の熱負荷、ガス温度や燃料種の性状
(灰の融点)等の複合作用によるとされているが、詳細
なメカニズムまでは分かっていない。
【0004】付着ハードクリンカ3が著しく成長する
と、ボイラが稼動中の場合は、炉内ガス流の流動抵抗と
なる。さらに、このハードクリンカ3は、定期点検時の
火炉補修作業の大きな支障となり、突然落下すれば大変
に危険である。従って、この付着ハードクリンカを除去
するために、多大な労力が費やされてきている。
【0005】なお、図26において4はノーズ、5はバ
ーナ、6は送炭管である。
【0006】図27に模式的に示したのがハードクリン
カ3の一つの処理例である。ノーズ4の上部に簡易足場
9を組み、作業者10が水洗用のガン11を操り、水噴
流を付着ハードクリンカ3に向けて吹きつける。
【0007】この方法によれば、比較的で脆弱なクリン
カは除去でるが、ハードクリンカ全部を破壊することは
かなり難しく、多大な水洗時間が必要になる。また、簡
易足場9を組む作業はボイラ火炉内の高所作業であり、
特殊な技能を有する作業者が必要である。
【0008】なお、図27において、8はマンホール、
12は水噴流、13は送水管、14はプランジャポン
プ、15は炉底クリンカ、32は灰処理装置である。
【0009】以上のような水洗法においては、ハードク
リンカを容易に破壊し切れないという問題があったが、
その理由は、水噴流のエネルギーが分散するような状況
で行われるためである。
【0010】従来は噴射圧力Pが80kgf/cm
2 (8MPa)程度の比較的低い圧力で水噴射が行われ
ていた。図28は、その水噴流の状況を模式的に描いた
ものである。
【0011】ノズル16から噴出した水流の中心には、
始めは芯状水柱24が生じるが、下流で分裂し水滴群2
5となる。この噴流は噴霧流27となり、付着ハードク
リンカ3に衝突するまでにはかなり広がり、衝突エネル
ギーは分散して減衰してしまっている。
【0012】従って、このような従来式の水洗法によっ
ては、付着ハードクリンカ3は中々破壊に至らない。噴
射圧力Pが低く、スタンドオフ距離xS (ノズル16と
付着ハードクリンカ3との距離)が長過ぎることが、図
28に示すように広がり過ぎて衝突エネルギーが減衰す
る噴流の形態になると考えられる。このような噴霧流で
は、付着ハードクリンカ3の広い表面上において、低速
の水滴群が衝突する作用が生じるに過ぎない。
【0013】なお図28において、17は高圧水、22
は中心軸、26は水滴である。
【0014】噴霧のように拡散する低速水噴流を用いる
炉内付着灰除去法は、図29に示すウォールブロワーと
して製品化されている。同図のような手法によれば、メ
ンブレン水壁28上の軟らかい灰であれば除去効果があ
るが、ハードクリンカ3は中々除去しにくいと考えられ
る。図中の30はノズルガンである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】一部繰り返すことにな
るが、ここでは従来技術における問題点をまとめる。
【0016】上記したように、従来の水洗法によると、
流量の多い噴流を用いるが、(1)ノズル先端と除去対
象のクリンカとの距離(スタンドオフ距離)が長過ぎ、
(2)ノズルの噴射圧力が低く、噴出流速も低い、とい
う理由により、噴流の衝突エネルギーが分散するという
問題がある。
【0017】脆弱なクリンカはこのような方法でも容易
に除去できるが、一度溶融して固化した、いわゆるハー
ドクリンカを破壊することは困難である。そのため、ハ
ードクリンカを除去するのに多大な時間を要し、ボイラ
の点検作業に支障となることもあった。
【0018】さらに、伝熱管が大量の洗浄水によって長
い時間濡らされるため、全面腐食(いわゆる「赤サビ」
と言われる形態のもの)が生じる場合もあり得る。ハー
ドクリンカを十分に除去できなければ、クリンカが万が
一落下する危険もあり、炉内点検作業の安全性は完全と
は言えなくなる。
【0019】一方、このような水洗作業ではボイラのノ
ーズ部に簡易足場を組むが、足場の組み立てや足場から
の水洗は高所作業となり、安全対策を十分に施したとし
ても、作業環境が良好であるとは言い難い。さらに、水
洗作業は狭いスペースで行っていたため暑く、ダストや
水滴が飛散する環境の中で行われるという問題があっ
た。
【0020】本発明の目的は、作業が容易で、ハードク
リンカも短時間で容易に除去でき、母材に対する影響の
ない伝熱管付着物除去装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、ボイラにおけるマンホールや観察窓等の開口
部、あるいはボイラ内部において作業者の移動が可能な
個所に、ノズルを先端に取り付けて高圧水送給管を併設
したノズルマニュピレータの操作部を設け、そのノズル
マニュピレータの操作により、ノズルを伝熱管に付着し
ているクリンカ状物質に近接させ、高圧水をノズルから
クリンカ状付着物へ向けて噴射するようにしたことを特
徴とするものである。
【0022】前記マニュピレータの基部は操作部であ
り、そのマニュピレータは伸縮、折れ曲がり及び回転が
可能になっている。
【0023】噴射条件は以下のようにする。いずれも、
前述した従来技術に比べて、ノズルから噴出する噴流の
クリンカに対する衝突エネルギーを高めるようにしてい
る。 (1)スタンドオフ距離xS :50〜400mm、より
望ましくは70〜250mm (2)噴射圧力P:250〜1500kgf/cm
2 (25〜150MPa)、より望ましくは300〜6
00kgf/cm2 (30〜60MPa) (3)ノズルのトラバース速度Vt:5〜40mm/s
ec、より望ましくは8〜15mm/sec。
【0024】高圧水噴射時には、ノズルに作用する反力
をキャンセルするために、ノズル部においてダミージェ
ットを噴射する。これにより、ノズルの揺動を防止でき
るし、スタンドオフ距離を所定の条件に安定に保つこと
がとできる。
【0025】ノズルには、暗い炉内でクリンカを照らし
出すためのライトと、クリンカの付着を認識するための
小型カメラを設ける。このようにすれば、高圧水を用い
た施工後のクリンカの脱落と裸の伝熱管を確認すること
ができる。カメラからの画像は、マニュピレータを操作
する位置で、作業者がCRTで確認して母管とクリンカ
を認識する。ノズルをトラバースさせることにより、ク
リンカを発見次第、高圧水をノズルから噴射し、クリン
カを破壊する。
【0026】ノズルマニュピレータに遠隔操作の可能な
クランプ部材を設け、水噴流の噴射時に伝熱管をクラン
プして、ノズルマニュピレータの揺動や伝熱管群の揺動
を防ぐ。
【0027】伝熱管群に付着するクリンカは、比較的脆
弱な部分とかなり強度の高い部分が存在し、これらが層
状に入り混じって塊になっている。これらを効率よく除
去するために、低速水噴流と高速水噴流を切り替えて噴
射する。低速水噴流は脆弱な部分に衝突させ、一方、高
速の水噴流はハードクリンカへ衝突させる。
【0028】クリンカの強弱の状態は、ノズルマニュピ
レータに近接して設置するTVカメラの像から容易に識
別することができる。脆弱なクリンカは、表層がいわば
「ザクザク」したような様相を呈する。高強度のハード
クリンカは、一度溶融したものが固まって生じているた
めか、表面が平滑であり、色は黒っぽく発泡痕も多く見
られる。
【0029】ノズルは、出来るだけコンパクトな構造が
よいので二重管構造にして、中心の円筒部からは高速水
噴流を噴射し、外周の環状開口部からは低速水噴流を噴
射する。低速及び高速水噴流の噴射の切り替えは、切り
替え弁の操作で行う。
【0030】上記した低速水噴流においては、噴射圧力
200kgf/cm2 (20MPa)未満が相応しく、
高速水噴流では200kgf/cm2 (20MPa)以
上の噴射圧力が必要である。
【0031】これらの条件は、多くのクリンカを対象
に、広範囲な噴射条件において、破壊する実験から導い
たものである。低速水噴流と高速水噴流を同時に噴射す
ることも可能で、低速水噴流中に高速の水噴流を噴射す
る。速度差が大きいので、中心の高速水噴流は、激しい
キャビテーションが発達する。このキャビテーションに
よる衝撃作用を利用することによっても、クリンカを除
去することができる。
【0032】
【作用】本発明によれば、次のような作用によりハード
クリンカを破壊・除去する効果が生まれる。
【0033】ノズルを最適な位置までクリンカに近接さ
せる。さらに、ノズルの噴射圧力を適切な条件にする。
このようにすることで、クリンカに衝突する噴流の形態
は、クリンカに水圧的衝撃を加えるのに最適な状態とな
る。
【0034】すなわち、所定の噴射圧力でノズルから噴
出する水噴流は、断続的に分裂し、分裂した水柱がハー
ドクリンカに対して「弾丸」のように繰り返して衝突
し、ハードクリンカを破壊する。
【0035】本発明における噴射条件によれば、ハード
クリンカは容易に破壊し、伝熱管から離脱する。熱が加
わらないので、クリンカは伝熱管から完全に剥離する。
【0036】本発明において設定したスタンドオフ距離
S 、噴射圧力P及びノズルトラバース速度Vtであれ
ば、伝熱管に一切の損傷を与えない。また、むやみに噴
射圧力Pを上昇させたり、水噴射量を増やしたりする訳
ではないので、吊り下げ伝熱管群の揺動も問題にならぬ
程度である。
【0037】さらに、ノズルではダミー噴流を用いるの
で、ノズルにおける反力は小さく、片持ちばり的なアー
ムの先端にノズルを設けても、噴射時にノズルの振動は
ない。また、ノズルの位置ずれも小さく、設定した条件
で確実にハードクリンカを破壊・除去することができ
る。
【0038】また低速水噴流を併用することで、脆弱な
クリンカを除去することができるとともに、ハードクリ
ンカは高速の水噴流により破壊して除去できる。
【0039】このようにすれば、脆いクリンカを過大な
高圧水噴流で除去したり、ハードクリンカに低速水噴流
を衝突させて破壊できずに長時間噴射するといった無駄
を省けるようになり、水噴流として使用する水を有効に
使用できる。
【0040】さらに、ノズルマニュピレータが伝熱管群
をクランプしているために、水噴流噴射時においても伝
熱管群の揺動が少くなるとともに、ノズルマニュピレー
タの揺動を抑えることができる。
【0041】従って、ノズルと除去対象のクリンカ間の
最適スタンドオフ距離の設定が可能になる。ノズルから
噴出直後の水噴流には、柱状芯部が生じ、この芯部が水
滴へと分裂し、下流で広がる噴流中へ分散していく。
【0042】この柱状芯部の先端は断続的に振動する
が、この振動する柱状芯部先端の領域を利用してクリン
カに衝突させれば、かなり効果的にクリンカを破壊する
ことができる。
【0043】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は第1実施例に係る高速ウォータジェットを
用いた炉内付着物除去装置の上面図、図2はその付着物
除去装置の側面図である。
【0044】付着ハードクリンカ3は、ボイラ火炉の頂
部に近い吊り下げ過熱器(2次過熱器)2に堅固に固着
している。ノズル16は、作業者10により遠隔操作を
するノズルマニュピレータ29の先端に固定してある。
このノズルマニュピレータ29は、伸縮(イ)、回転
(ロ)、回転(ハ)が可能であり、ノズル16を付着ハ
ードクリンカ3に対し容易に近づけることができる。
【0045】ノズルマニュピレータ29は回転ジョイン
ト29cにおいて折れ曲がり、方向決定サポート治具2
9dによって折れ曲がった状態で固定される。ノズル1
6は、最適なスタンドオフ距離になるように、付着ハー
ドクリンカ3に近づける。
【0046】高圧水17は、ノズルマニュピレータ29
の基部からノズルマニュピレータ29に併設する高圧水
供給管(図では省略)を通じてノズル16に導かれる。
【0047】作業者10は、ノズルマニュピレータ29
の操作部29aを操作して延設部29bを引き出し、ノ
ズル16を付着ハードクリンカ3に近づける。後述する
が、ノズル16には、暗い炉内でもクリンカを識別でき
るようにライトを内蔵した小型カメラを装着しており、
作業者10は、TVに写し出される画面をもとに、伝熱
管と付着ハードクリンカ3を確認し、付着ハードクリン
カ3を見つけ次第ノズル16から高圧水(高速水噴流3
1)を吹きつけて付着ハードクリンカ3を破壊する。
【0048】図3は、ノズルから高速水噴流を噴射し、
これをハードクリンカへ衝突させる状況を模式的に描い
たものである。
【0049】本実施例では、先端がT字型に分割する直
角衝突ノズル16aを用いた。ノズルマニュピレータ2
9を、付着ハードクリンカ3に対して平行に位置決めす
れば、直角衝突ノズル16aより噴出する高速水噴流3
1は、付着ハードクリンカ3に対し直角に衝突し、クリ
ンカ3を破壊する。T字型の直角衝突ノズル16aの他
方からは、ダミー噴流33を噴出させている。
【0050】これは、高圧水を噴射することによってノ
ズル16に生じる反力をキャンセルするためである。こ
のダミー噴流により、ノズル16の揺動がなくなり、ノ
ズル−クリンカ間のスタンドオフ距離xS が、高圧水1
7の噴射期間中安定に保たれる。
【0051】このダミー噴流を、対向部にある吊り下げ
過熱器(2次過熱器)2の付着ハードクリンカ3へ衝突
させることができれば、クリンカ除去能率が向上する。
【0052】図4は、基本的には図3の例と同じである
が、Y字型の傾斜ノズル16bからの高速水噴流31
を、付着ハードクリンカ3に対し斜めに衝突させる。こ
の場合でも、分岐したもう一方の噴出孔からは、反力を
キャンセルするためのダミー噴流33を噴出しており、
ノズルの揺動を防いでいる。
【0053】図5と図6には、ノズルの構造例を示す。
図5のノズル16は、円錐形径収縮部(しぼり部)を有
しており、高圧水17がゆっくりと減圧・加速される。
このノズル16は高速水噴流の広がりを出来るだけ抑え
て、高速水噴流31をビーム状に絞りたい場合に適して
いる。
【0054】噴出孔20の出口には、高速水噴流31の
作用で非円形に壊食するのを防ぐため、円形の座ぐり部
21を設けている。噴出孔20の出口が非円形に壊食す
ると、高速水噴流31の形状が崩れて分裂し、遠くまで
貫通する勢いが乏しくなるという問題がある。図中の2
2は中心軸である。
【0055】図6に示すノズル16は釣鐘状径収縮部
(絞り部)23を有し、図5に示したノズル16からの
噴流に比べて多少の噴流の広がりは犠牲にして、噴流の
乱れを促進する。このタイプは噴出孔20が大きく、比
較的大容量のノズルに適している。
【0056】図7は、ノズル16に光源内蔵小型カメラ
34を装着した状態を示している。光源内蔵小型カメラ
34はノズル16に固定され、ファイバーケーブル35
もバンド(固定装置)36によりノズルマニュピレータ
29に固定されている。この光源により、暗い炉内のク
リンカ3を写し出し、ノズル16の位置を決定する。な
お、高圧水17は、ノズルマニュピレータ29内の高圧
水供給流路18を通じてノズル16に導かれる。
【0057】本実施例では光源内蔵小型カメラ34をノ
ズル16に固定した例を示したが、ノズルマニュピレー
タ29もしくはノズルマニュピレータ29を挿入した個
所とは別の開口部に照明具とカメラ(例えば前記光源内
蔵小型カメラ34)を設置することも可能である。
【0058】図8は、高速水噴流の衝突によってクリン
カを破壊するメカニズムを模式的に描いたものである。
ノズル16から噴出した芯状水柱24は高速水噴流31
中で伸びるが、下流にある位置で分裂し、水柱が分裂し
た水塊25を次々と放出する。この分裂位置は断続的に
変動する。高速で放出された水塊25は、断続的に弾丸
のように付着ハードクリンカ3に衝突してそれを破壊す
る。
【0059】このような現象の生じている噴流の領域を
利用すれば、極めて効率よく付着ハードクリンカ3を破
壊することができる。そのため、スタンドオフ距離xS
の選定は重要である。また、芯状水柱24の分裂位置
も、噴射圧力Pに依存するので、スタンドオフ距離xS
と噴射圧力Pの組み合わせが大変に重要となる。
【0060】図9は、スタンドオフ距離xS 、噴射圧力
P及びノズルのトラバース速度Vtの重要の操作条件の
選定範囲をまとめたものである。
【0061】スタンドオフ距離xS は50<xS <45
0mm、さらに望ましくは70<xS <190mmの範
囲から選定する。
【0062】xS が短過ぎると図8における芯状水柱2
4における変動のない連続部が衝突することになり、つ
まり高圧であっても「静的なプレス」のような力が加わ
ることになるので、かえってクリンカを破壊しにくくな
る。xS が長過ぎると、図16に示したように噴流が水
滴群に分散してしまい、破壊するエネルギーが拡散す
る。
【0063】噴射圧力Pは200<P<900kgf/
cm2 、さらに望ましくは300<P<550kgf/
cm2 の範囲から選定するが、むやみにPを上昇させる
と吊り下げ伝熱管群が振動したり、ノズルに多大な反力
が生じたり、伝熱管の母材にエロージョンによる損傷が
起きる危惧があるので、Pの上限は自ずと決まってく
る。
【0064】ノズルのトラバース速度Vtは大き過ぎる
とクリンカを破壊できない。従ってVtは0<Vt<4
5mm/sec、さらに望ましくは4<Vt<22mm
/secの範囲から決定する。
【0065】図10は、クリンカの除去に要する時間を
比較したものである。相対値として表すために、時間t
を従来技術におけるクリンカ除去時間t* で割ることに
より無次元化した。従って、従来技術における施工時間
は、t/t* =1となる。
【0066】本発明を実施する場合は、t/t* =0.
12であり、この結果から本発明による作業時間の大幅
削減が確認でき、これは高速水噴流によりクリンカを効
率よく破壊・除去できるようになった結果である。
【0067】図11はクリンカ除去施工後に除去仕切れ
なかった残存クリンカ量Mを比較したもの、従来技術に
おける残存クリンカ量M* を基準として無次元化して表
した。従来技術ではM/M* =1であるが、本発明を具
体化した場合には、M/M*=0.02まで大幅に減少
させることが可能であり、本発明を実施すればクリンカ
の取り残しはほとんど無くなる。
【0068】図12は、高速水噴流が伝熱管の金属表面
へ直接衝突する際のエロージョン(壊食)量Δmを経時
変化としてまとめたものである。
【0069】始めはΔmの増加はほとんど見られない
が、ある時間からΔmが急増を開始し、最終的にはΔm
の増加は頭打ち状態となる。エロージョン(壊食)の開
始時間が問題となるが、この時間は本発明を具体化する
際に、クリンカに高速水噴流を噴射する時間に比べると
十分に長い。従って、本発明を具体化することによって
伝熱管に損傷を与えることは無いと判断できる。以上よ
り、本発明になるクリンカの除去と施工法の信頼性が確
認された。
【0070】ここまで述べた実施例は、缶前ののぞき窓
を利用し、そこからノズルマニュピレータを操作する方
法に関するものであった。
【0071】本発明は、従来技術と同じようにボイラの
ノーズ上部に簡易足場を組み、そこで作業者がノズルマ
ニュピレータを操作するようにすることも可能である。
【0072】図13は、このようなノーズ上部の簡易足
場の上からの操作を模式的に描いたものである。ノーズ
4の上部に簡易足場9を組み上げ、その上で作業者がノ
ズルマニュピレータ29を操作する。基本的なノズルマ
ニュピレータの構成と機能は図1と図2において述べた
ものと同じである。
【0073】ノズルマニュピレータ29の先端に設けた
ノズル16から高速水噴流を噴射し、吊り下げ過熱器
(2次過熱器)2のベンド部に付着するハードクリンカ
3に衝突させて、付着ハードクリンカ3を除去する。
【0074】図14に、水噴流によるクリンカ破壊・除
去装置を大型ボイラに適用した実施例を示す。
【0075】除去対象のハードクリンカ102は、ボイ
ラ火炉107の頂部に近い吊り下げ伝熱管101に付着
している。作業者114は、アクセスホールからマニュ
ピレータロッド105を挿入して操作し、ノズル103
をハードクリンカ102に近づける。
【0076】後述するようにこのマニュピレータロッド
105からはクランプ装置が延設し、吊り下げ伝熱管群
をつかむようになっている。ノズル103からは水噴流
104が噴射され、これがハードクリンカ102に衝突
して破壊し、破片144になって炉底のホッパ水145
の中へ落下する。
【0077】水噴流104として用いられる水は水槽1
09の中に蓄えられ、高圧水給水ポンプ108により汲
み上げられて加圧され、切り替えバルブ110を経て高
圧水113として高圧ホース116を通じてマニュピレ
ータロッド105とノズル103に送給される。
【0078】切り替えバルブ110は、ノズル103へ
送給する高圧水の圧力及び流量を調整するものである。
ノズル103から高圧水あるいは低圧水を切り替えて噴
射する場合は、この切り替えバルブ110を操作する。
なお、図14において、111は汲み上げ流、112は
戻し流、115はアクセスホールである。
【0079】図15は、ノズルの構造例を示す断面図で
ある。ノズル103の基本的な構成は、低圧水117を
送給噴射するノズル103の中に高速水噴流ノズル10
3′を配置している。低圧水117は低圧水供給流路1
22を通じて導かれ、径収縮部(しぼり部)121で減
圧・加速され、低速水噴流噴射孔118から噴射され
る。低速水噴流噴射孔118の出口には拡大部119が
設けられている。
【0080】高圧水113は、高速水噴流ノズル10
3′から高速水噴流噴出孔120を経て高速水噴流とし
て低速水噴流噴出孔118の内部に噴射される。
【0081】この実施例になるノズルでは、低速水噴
流、高速水噴流の何れもが拡大部119を通って外部へ
噴出する。拡大部119の内部に噴流が噴出すると、不
安定な渦流が生じて噴流は幾分開きぎみになる。
【0082】図16に示すノズルも、ノズル本体の流路
を低圧水が利用し、その中に高圧水が供給される高圧水
噴流ノズル103′が配置されているという基本的構成
は図15の実施例と同じである。
【0083】但し、高速水噴流噴出孔120の出口を、
ノズル103における低速水噴流噴出孔118の出口に
合わせている。このタイプのノズルには、図15に示し
たノズルに比べて、高速水噴流と低速水噴流の何れにお
いても噴流はビーム状になり、広がりにくいという特徴
がある。
【0084】噴流噴射時に、ノズルや吊り下げ伝熱管群
が揺動するのを防止するため、クランプ方式にした実施
例を図17に示す。
【0085】マニュピレータロッド105からは、ノズ
ル103に高圧水を供給する管体部の他に、クランプ装
置138を先端に取り付けた管体部が延設されている。
クランプ装置138は、吊り下げ伝熱管群101の複数
の伝熱管を一緒につかむようになっている。
【0086】このように吊り下げ伝熱管群101を支え
た状態で、ノズル103から水噴流を噴射し、ハードク
リンカ102に衝突させる。クランプ装置138によっ
てノズル103も吊り下げ伝熱管群101から支えられ
るようになっているため、ノズル103も揺動すること
が無い。従ってノズル103とハードクリンカ102と
の間のスタンドオフ距離xS が略一定に保たれる。スタ
ンドオフ距離xS は100〜300mmであることが、
ほとんどのハードクリンカ102を破壊・除去できる適
正な条件である。
【0087】図18は高圧水の送給系を示す図であり、
この実施例ではノズルマニュピレータを操作する作業者
の手元に三方切り替えバルブ131が設けられている。
実際にクリンカの様相を観測しながら、低圧水・高圧水
の切り替えを作業者自身の判断で行うためである。
【0088】貯水槽128内の水は高圧ポンプ127に
より汲み上げられ、送水管129と三方切り替えバルブ
131を通じてノズル103へ導かれ、水噴流126と
して噴射される。高圧ポンプ127における吐出量のう
ち余分なものは、三方切り替えバルブ131により戻り
ライン130を通じて貯水槽128へ戻される。
【0089】本実施例では三方切り替えバルブ131の
操作により、ノズル103での高圧水と低圧水の直接切
り替えが可能になる。従って、三方切り替えバルブ13
1からノズル103への送給ラインは2本の併送給(高
圧水のラインと低圧水のライン)となるので、実質的に
切り替えバルブ131は4通りの方向の切り替えが可能
である。
【0090】図19は、伝熱管101a対するクリンカ
・アッシュ(灰)の付着状態を模式的に示す図である。
蒸気流が流通する伝熱管101aの表面はさほど温度が
上がっていないため、まず灰は溶けずに伝熱管101a
への表面、すなわち金属面に付着する。このようにして
生じたクリンカ102′は脆弱である。この脆弱なクリ
ンカ102′の表面は蒸気から離れるため温度が上昇
し、付着するクリンカは溶融し、その後冷えると黒っぽ
い色に変化しながらガラス状に固着するので、ハードク
リンカ102となる。
【0091】その後は、使用する石炭種の灰の融点に応
じて、ハードクリンカ102になって付着したり(融点
の低い石炭使用時)、あるいは脆弱なクリンカ102′
になったりする(高融点の石炭使用時)。
【0092】このようにして、大まかにハードクリンカ
102と脆弱なクリンカ102′が、層状になって大き
な塊として伝熱管101aに固着する。
【0093】本実施例では、ハードクリンカ102の破
壊には高速水噴流を、また脆弱なクリンカ102′の除
去には低速水噴流を、それぞれ切り替えて使用する。
【0094】図20は、低速水噴流125がノズル10
3から噴出する様相を模式的に描いたものである。出口
拡大部119の内壁面と低速水噴流125の界面の間に
は小さいな循環渦流124が生じる。この渦流124の
作用が低速水噴流125の界面に乱れを与え、この乱れ
が噴流の分裂の激しさに影響を及ぼす。
【0095】図21は、低速水噴流125が脆弱なクリ
ンカ139へ衝突し、これらを破壊し、伝熱管101a
から除去する様相を模式的に描いたものである。ノズル
103から噴出した低速水噴流125は柱状噴流141
となり、これが水滴群106へと分裂して、脆弱なクリ
ンカ139へ高速で衝突する。
【0096】この水滴群106の衝突によって、脆弱な
クリンカ139は夥しい回数の衝撃力を受けるようにな
り、脆弱なクリンカ139は崩れて伝熱管101aより
容易に離脱する。離脱したクリンカは破片140となっ
て飛び散り、ボイラの炉底へ落下する。図中の142は
分裂した水滴である。
【0097】図22は、高速水噴流123をノズル10
3から噴出した状態を描いたものである。ノズル103
の内部に設置した高速水噴流ノズル103′から高速水
噴流123が噴出し、低速水噴流噴出孔118には接触
することなく、拡大部119を経て噴出する。
【0098】低速水噴流125の場合と同様に、出口拡
大部119では高速水噴流123の周りに循環渦流12
4が生じる。この渦流124の作用によって高速水噴流
123に乱れが発生し、後述する柱状噴流の振動や分裂
といった重要な挙動に影響を及ぼす。
【0099】一方、高速水噴流123の衝突時のメカニ
ズムは、低速水噴流125の場合とは基本的に異なり、
ハードクリンカ102の破壊に適したものである。
【0100】図23は、高速水噴流123の衝突により
ハードクリンカ102が破壊する様相を模式的に描いた
ものである。低速水噴流125の場合に比べて、この高
速水噴流123ではノズル103からの噴出直後に生じ
る柱状噴流141が長く伸びる。そして、この柱状噴流
141は振動し(α)、分裂して弾丸のようになった柱
状水塊143が超高速でハードクリンカ102に衝突す
る。
【0101】この衝撃的な挙動が断続的に繰り返される
ので、ハードクリンカ102は破壊し、伝熱管101a
から離脱して、破片となってボイラの炉底へ落下する。
ハードクリンカ102の破片144のサイズは、脆弱な
クリンカ139の破片140よりも比較的大きい。
【0102】ここまでは、低速水噴流と高速水噴流を切
り替えて利用する具体化例を述べてきたが、同じノズル
を用いて両水噴流を同時に噴射することも可能である。
このように同時に噴射する場合は、図18のような系統
ではなく、2台のポンプを用いて独立した2つの送水ラ
インから同一のノズルに導くことになる。
【0103】図24は、図15に示すノズル103にお
いて高圧水113と低圧水117を同時に噴射した状態
を示す図である。低圧水117は、低速水噴流噴出孔1
18を通じて噴射される。高圧水113は、高速水噴流
ノズル103′から低速水噴流噴出孔118内において
水中高速水噴流として噴射される。低速水噴流125中
に噴射された高圧水113は、活発なキャビテーション
を伴う水噴流となる。
【0104】従って、低・高速水噴流の同時噴射は、水
噴流の衝突する時の力のみならず、キャビテーション気
泡の崩壊時に発生する衝撃圧力の作用によりクリンカを
破壊し除去する。
【0105】図25は、バーナ133周りに付着するバ
ーナ付着クリンカ135の除去に、図24に示す低圧水
・高圧水の同時噴射法を適用した例を示す図である。ノ
ズル103から図25に示した噴流137を噴射し、バ
ーナ付着クリンカ135に衝突させる。クリンカ135
は塊状のまま破壊し、破片136となってボイラの炉底
に落下する。
【0106】「アイブロウ(Eyebrow)」と呼ば
れるバーナ付着クリンカは、大きく成長すると火炎が衝
突するようになり、燃焼状態を不安定にするおそれがあ
る。また、上段バーナにこのクリンカが付着していると
落下の危険があるため、下段バーナの点検作業に支障を
来すおそれがある。本発明の各実施例に係る伝熱管付着
物除去装置を使用すれば、このバーナ付着クリンカも効
率よく除去することができる。
【0107】
【発明の効果】本発明の効果をまとめると次ようにな
る。
【0108】(1)伝熱管に堅固に付着するハードクリ
ンカも容易に短時間で完全に破壊・除去することができ
る。
【0109】(2)除去仕切れずに残るクリンカが無く
なるので、落下の恐れがなく、炉内の点検作業を完全に
実施できる。
【0110】(3)上記(2)の効果により、定期点検
工程を短縮できる。
【0111】(4)クリンカ除去に直接従事する作業者
数を減らすことができ、作業が経済的になる。
【0112】(5)クリンカ除去の作業環境が向上す
る。
【0113】(6)高圧水を利用するものの、噴出孔径
の小さなノズルを用いるために噴射水量を減らすことが
できる。
【0114】(7)高圧水噴射に伴って生じる反力をう
まくキャンセルするようにしているので、ノズルの位置
設定が確実である。
【0115】(8)ノズルから噴出する高速水噴流を、
確実にクリンカへ向けて衝突させることができる。
【0116】(9)ボイラ停止直後から、すなわちボイ
ラ火炉が冷えるのを待つことなく、クリンカの除去を行
える。
【0117】(10)炉内へ入ることなく点検窓から直
接ウォータジェットガンを操作すれば、炉内へ足場を組
み立てる高所作業が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による高速ウォータジェットを用いた炉
内付着物質除去装置の一例を示す上面図である。
【図2】その付着物質除去装置の側面図である。
【図3】その付着物質除去装置のノズルから高速水噴流
を噴射し、ハードクリンカに衝突させる状態を示す模式
図である。
【図4】ノズルから高速水噴流を噴射し、ハードクリン
カに衝突させる状態の他の例を示す模式図である。
【図5】ノズルの一例を示す断面図である。
【図6】ノズルの他の例を示す断面図である。
【図7】小型カメラ付きのノズルの構成図である。
【図8】ウォータジェットの現象を示す模式図である。
【図9】本発明による操作条件の選定範囲を示す図表で
ある。
【図10】本発明によるクリンカの除去に要する時間を
比較した説明図である。
【図11】本発明によるクリンカ除去施工後に、除去し
切れなかった残存クリンカ量を比較した説明図である。
【図12】本発明による高速水噴流が伝熱管の金属表面
へ直接衝突する際のエロージョン量を経時変化として示
す説明図である。
【図13】本発明による高速ウォータジェットを用いる
炉内付着物除去装置を簡易足場の上から操作する様子を
示す図である。
【図14】本発明による高速ウォータジェットを用いる
炉内付着物除去装置を操作する様子を示す図である。
【図15】その付着物除去装置のノズルの一例を示す断
面図である。
【図16】ノズルの他の例を示す断面図である。
【図17】本発明による高速ウォータジェットを用いる
炉内付着物除去装置においてクランプ方式を採用した例
を示す斜視図である。
【図18】その付着物除去装置における高圧水の送給系
統図である。
【図19】伝熱管に対する灰の付着状態を示す模式図で
ある。
【図20】低速水噴流がノズルから噴出する状態を示す
模式図である。
【図21】低速水噴流が脆弱なクリンカに衝突し破壊す
る様子を示す模式図である。
【図22】高速水噴流がノズルから噴出する状態を示す
模式図である。
【図23】高速水噴流がハードクリンカに衝突し破壊す
る様子を示す模式図である。
【図24】図15のノズルにおいて高圧水と低圧水を同
時に噴射した状態を示す模式図である。
【図25】図24に示す水噴射によりクリンカを除去す
る様子を示す模式図である。
【図26】過熱器に灰が付着した状態を示す模式図であ
る。
【図27】従来の灰除去の様子を示す模式図である。
【図28】従来の水噴射の様子を示す模式図である。
【図29】従来の灰除去装置の模式図である。
【符号の説明】
1 ボイラ火炉 2 吊り下げ過熱器 3 付着ハードクリンカ 4 ノーズ 5 バーナ 6 送炭管 7 炉底ホッパ 8 マンホール 9 簡易足場 10 作業者 16 ノズル 17 高圧水 18 高圧水供給流路 29 マニュピレータ 31 高速水噴流
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 紘二郎 広島県呉市宝町3番36号 バブコツク日立 株式会社呉研究所内 (72)発明者 松本 曜明 広島県呉市宝町6番9号 バブコツク日立 株式会社呉工場内 (72)発明者 井門 美也子 広島県呉市宝町6番9号 バブコツク日立 株式会社呉工場内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボイラにおけるマンホールや観察窓等の
    開口部、あるいはボイラ内部において作業者の移動が可
    能な個所に、ノズルを先端に取り付けて高圧水送給管を
    併設したノズルマニュピレータの操作部を設け、そのノ
    ズルマニュピレータの操作により、ノズルを伝熱管に付
    着しているクリンカ状物質に近接させ、高圧水をノズル
    からクリンカ状付着物へ向けて噴射するようにしたこと
    を特徴とする伝熱管付着物除去装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、前記ノズルとク
    リンカ状付着物間のスタンドオフ距離xS を 50<xS <400mm ノズルにおける噴射圧力もしくはポンプの吐出圧力Pを 250<P<1500kgf/cm2 (25<P<15
    0Mpa) ノズルの移動速度Vtを 5<Vt<40mm/sec の範囲にそれぞれ規制したことを特徴とする伝熱管付着
    物除去装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載において、前記ノズルとク
    リンカ状付着物間のスタンドオフ距離xS を 70<xS <250mm ノズルにおける噴射圧力もしくはポンプの吐出圧力Pを 300<P<600kgf/cm2 (30<P<60M
    pa) ノズルの移動速度Vtを 8<Vt<15mm/sec の範囲にそれぞれ規制したことを特徴とする伝熱管付着
    物除去装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載において、前記ノズルマニ
    ュピレータは、伸縮・折れ曲がり及び回転可能に構成さ
    れていることを特徴とする伝熱管付着物除去装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載において、前記ノズルにダ
    ミー噴流を噴出させるダミー噴流口を設けたことを特徴
    とする伝熱管付着物除去装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載において、前記ノズル、ノ
    ズルマニュピレータもしくはノズルマニュピレータを挿
    入した個所とは別の開口部に照明具とカメラを設置した
    ことを特徴とする伝熱管付着物除去装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載において、前記ノズルマニ
    ュピレータに遠隔操作が可能なクランプ部材を設け、そ
    のクランプ部材により水噴射時に伝熱管をクランプする
    ことを特徴とする伝熱管付着物除去装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載において、前記ノズルを低
    速水噴流と高速水噴流に分離して噴出できる構造にし、
    噴射圧力の切り換え操作により、低速水噴流ならびに高
    速水噴流を独立に噴射することを特徴とする伝熱管付着
    物除去装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載において、前記ノズルを二
    重管構造とし、中心管より高速水噴流を、外周側環状開
    口部より低速水噴流を噴射することを特徴とする伝熱管
    付着物除去装置。
  10. 【請求項10】 請求項8または9記載において、低速
    水噴流を200kgf/cm2 (20MPa)未満の噴
    射圧力により、高速水噴流を200kgf/cm2 (2
    0MPa)以上の噴射圧力によりノズルより噴射するこ
    とを特徴とする伝熱管付着物除去装置。
  11. 【請求項11】 請求項8ないし10のいずれかの記載
    において、低速水噴流中に高速水噴流を同時に噴射し
    て、低速水噴流内においてキャビテーションを伴う高速
    水噴流を作り出すことを特徴とする伝熱管付着物除去装
    置。
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