JPH0961333A - 円錐−平板式回転粘度計の円錐ロータの位置決め方法及び円錐ロータの位置決め用治具 - Google Patents

円錐−平板式回転粘度計の円錐ロータの位置決め方法及び円錐ロータの位置決め用治具

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JPH0961333A
JPH0961333A JP21730695A JP21730695A JPH0961333A JP H0961333 A JPH0961333 A JP H0961333A JP 21730695 A JP21730695 A JP 21730695A JP 21730695 A JP21730695 A JP 21730695A JP H0961333 A JPH0961333 A JP H0961333A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 円錐ロータの位置決めを幾何形状からのみ決
定することができ、しかも円錐角度の加工誤差の影響を
小さくすることができる円錐ロータの位置決め方法を提
供する。 【構成】 液状物質を保持する平板1と、平板1に対し
相対する円錐ロータ2とを備えた円錐−平板式回転粘度
計の円錐ロータの平板に対する位置決め方法であって、
円錐ロータの半径の設計値をR、円錐ロータの円錐角度
の設計値をφとしたときに、円錐ロータの中心から径方
向に2/3R離れた円錐面上のところと平板との間隔h
0が2/3R・φに一致するように円錐ロータの位置を
決める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円錐−平板式回転
粘度計の円錐ロータの平板に対する位置決め方法及びそ
の方法の実施に使用する治具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の、円錐−平板式回転粘度計は、図
5に示すように、液状物質を保持する平板1に対し相対
するように円錐ロータ2が設置され、円錐ロータ2は、
ロータ軸3を介してトーションワイヤー4に連結されて
いる。平板1または円錐ロータ2の相対回転があると
(図の粘度計では、平板1を回転している)、円錐ロー
タに粘性トルクが働き、このトルクに比例してトーショ
ンワイヤーが捩れる。6は、このロータ軸3の捩れ量
(偏角)を読み取る偏角読取センサーであり、この偏角
読取センサー6の出力信号は、制御部7に送出され、制
御部7の出力信号がロータ軸3の中程に設けられたトル
カー5へフィードバックされている。偏角読取センサー
6の信号をもとに、トルカー5が粘性トルクに対向する
逆トルクを発して、トーションワイヤー4の捩れを元に
戻し、最終的に逆トルクが粘性トルクと自動平衡して、
偏角が零となるようなフィードバック制御が構成されて
いる。
【0003】ところで、このような円錐−平板式回転粘
度計では、図6に示したように円錐の頂点が平板面に接
するように配置するのが原則である。この正規の配置の
とき、粘性トルクT及びずり速度Dは、次の(1)式及
び(2)式で表される。
【0004】
【数1】
【0005】
【数2】
【0006】ここで、ηは測定液体の粘度、ωは回転速
度、Rは円錐ロータの半径、φは円錐ロータの傾斜角度
である。(2)式は、円錐ロータのどこでもずり速度が
均一であることを意味しており、これが円錐−平板式回
転粘度計の大きな特徴となっている。実際の円錐先端
は、測定の摩擦にならないように、図7に示したよう
に、円錐ロータの頂部が微少量切頭されている。このと
きも、円錐の仮想の頂点が平板面に接するのが、正規の
配置である。 もしも正規の配置でなく、図8のように
頂点がεだけ平板から離れているときの粘性トルク及び
ずり速度は、次の(3)式及び(4)式で表される。
【0007】
【数3】
【0008】
【数4】
【0009】ここで、rは、円錐ロータの頂点から半径
方向に測った距離である。(4)式には、rの項がある
ので、ずり速度は円錐ロータの頂点から半径方向へずれ
た位置に応じて変化し、円錐−平板式回転粘度計の「ず
り速度均一」の特徴は、崩れてくることを示している。
次の表1は、ある3つの円錐ロータを例にして、εの粘
性トルクへの影響度ΔT/T(%)を(3)式から求め
た値である。粘性トルクへの影響度ΔT/T(%)=3
ε/2Rφとなり、一例として、粘性トルクへの影響度
を0.5%でεをセットするためには、即ち、円錐ロー
タの位置決めするためには、10-6m単位で行う必要が
あることがわかる。
【0010】
【表1】
【0011】同じ円錐ロータを例にして、Rの加工許容
差ΔRの粘性トルクへの影響度ΔT/T(%)を(1)
式から求めると、粘性トルクへの影響度ΔT/T(%)
=3ΔR/Rとなり、次の表2のようになる。円錐ロー
タの半径Rは、3乗で影響するものの、外径加工は高精
度に出来るので、粘性トルクへの影響は少ないことがわ
かる。
【0012】
【表2】
【0013】同じ円錐ロータを例にして、円錐角度φの
加工許容差δの粘性トルクへの影響度ΔT/T(%)を
(1)式から求めると、粘性トルクへの影響度ΔT/T
(%)=δ/φとなり、次の表3のようになる。表から
わかるように、円錐角度φの加工誤差の影響はかなり大
きいことがわかる。
【0014】
【表3】
【0015】従来から提案されている、円錐ロータの位
置決めを行う方法の一つは、ダイヤルゲージ、レーザー
変位計等の距離センサーを用いて、円錐ロータのある位
置決めのための基準面(図9の2a)が、平板1から所
定の間隔Haの位置に来るようにして、平板と円錐ロー
タとの間隔を設定する方法である。また、別の方法は、
実開平3−63846号に記載されたように、円錐ロー
タの頂部中心に、位置決め基準点となる検出用ピン2b
を設け、そのピン先が平板との接触を電気的に検知した
後、検出用ピン2bが平板1から所定の間隔Hbの位置
に来るようにして、平板と円錐ロータとの間隔を設定す
る方法である。
【0016】以上の方法は、いずれもあらかじめ円錐ロ
ータの位置決め基準面2a、または位置決め基準点とな
る検出用ピン2bから、円錐の仮想頂点までの寸法を表
1に示したように、10-6m単位で正確に把握しなけれ
ばならない。しかしながら、円錐体である円錐ロータの
10-6m単位での精密な形状計測には、三次元測定装置
等の特別な装置を使用し、多大な手間を要するので、容
易に出来ないという問題がある。
【0017】そこで、従来から実用化されている方法
は、円錐ロータの形状計測を要しない、粘度計校正用標
準液(JIS Z 8890)を用いる方法である。この方法は、
調整対象の円錐−平板式回転粘度計で、標準液を測定
し、粘度計の表示・出力が、標準液の粘度に一致するよ
うに、即ち粘性トルクが所定値になるように、円錐ロー
タと平板との間隔εを調整する方法である。例えば、円
錐角度φに加工誤差があっても、粘性トルクTが所定値
になるように、(3)式のεを調整するのである。この
結果、必ずしも正規の配置でなくなり、ずり速度の均一
は多少、犠牲となるが、平均した実効的なずり速度とし
ては、実用上問題とならない程度の相違となる。また、
個々の円錐ロータの発生する粘性トルクには、表3に示
したように円錐角度φの加工誤差で決まる器差がある
が、これもεを調整することによって、器差をゼロにし
てしまうので、どの円錐ロータも規定のトルクを発生
し、互換性のある円錐ロータとして扱うことが出来ると
いう利点がある。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記実
用化されている方法では、次に述べるような様々な誤差
要因が影響して、曖昧で不明確な位置決めになっている
という問題がある。即ち、例えば測定液の温度コントロ
ールあるいは温度検出に誤差を伴っているとすると、そ
の温度誤差も含めて生じる粘度誤差の分も含めて、結果
として粘度計の表示・出力が標準液の粘度に一致するよ
うなεの位置に円錐ロータが配置されていることにな
る。
【0019】また、例えば、粘度計本体のトルク−表示
・出力の変換特性を校正する際に、本体に与える基準ト
ルクに誤差を伴っているとすると、そのトルク誤差の分
も含めて、結果として粘度計の表示・出力が標準液の粘
度に一致するようなεの位置に円錐ロータが配置されて
いることになる。このように、円錐ロータの配置される
位置は、その幾何形状の他に様々な要因の影響を含め
た、総合誤差を吸収する位置に設定するために、円錐ロ
ータがどのような位置にセットされるかを数値として明
示できず、不明確で曖昧であるという問題があった。
【0020】本発明は、かかる問題点に鑑みなされたも
ので、円錐ロータの位置決めを幾何形状からのみ決定す
ることができ、しかも円錐角度の加工誤差の影響を小さ
くすることができる円錐ロータの位置決め方法を提供す
ることを目的とする。また、本発明の他の目的は、上記
円錐ロータの位置決め方法の実施に使用する治具を提供
することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、液状物質を保持する平板
と、該平板に対し相対する円錐ロータとを備えた円錐−
平板式回転粘度計の円錐ロータの平板に対する位置決め
方法であって、円錐ロータの底面の半径の設計値をR、
円錐ロータの円錐角度の設計値をφとしたときに、円錐
ロータの中心から径方向に2/3R離れた円錐面上のと
ころと平板との間隔が2/3R・φに一致するように円
錐ロータの位置を決めることを特徴とする。
【0022】本方法によれば、以下に図1を参照して説
明するように、円錐ロータの仮想頂点と平板との距離ε
が明示でき、しかも円錐角度誤差のトルクへの影響を小
さくすることができる。円錐角度の加工公差をδ、加工
されたロータの角度をφ’とすると、これらの間には、
次の(5)式の関係がある。
【0023】
【数5】
【0024】図1のように円錐ロータの中心から径方向
に2/3R離れた円錐面上のところと平板との間隔が2
/3R・φに一致するように円錐ロータの位置を決める
と円錐ロータの仮想頂部と平板との間隔εは、次の
(6)式で表される。但し、tanφ=φ、tanφ’=φ’
とする。
【数6】
【0025】図のように位置決めされた円錐ロータの粘
性トルクT’は、(3)式を用いて次のように表され
る。
【数7】
【0026】正規に配置された円錐角度φの粘性トルク
TとT’との比を考えてみると、(7)式/(1)式か
ら、
【数8】
【0027】(5)式よりφ=φ’+δであるから、
(8)式はさらに、
【数9】 となる。Tに対するT’の差をΔTとして、(10)式
のように置くと、
【数10】
【0028】(9)式は、次のように表される。
【数11】
【0029】(12)式を用いて、表3で扱った円錐ロ
ータについて、角度誤差の粘性トルクへの影響度を同様
に求めると、次の表となる。
【表4】
【0030】表4に示すように、影響度は、ほぼゼロと
なり、著しく改善されることがわかる。また、円錐ロー
タの頂点と平板との間隔εを(6)式の値で明示するこ
とができる。また、請求項2記載の発明では、液状物質
を保持する平板と、該平板に対し相対する円錐ロータと
を備えた円錐−平板式回転粘度計の円錐ロータの平板に
対する位置決め方法であって、円錐ロータの基準面また
は基準点を決定し、円錐ロータの底面の半径の設計値を
R、円錐ロータの円錐角度の設計値をφとしたときに、
円錐ロータの中心から径方向に2/3R離れた円錐面上
のところと前記予め決定された基準面または基準点との
間隔dを決定し、前記基準面または基準点と平板との間
隔が2/3R・φ±d(基準面または基準点が円錐ロー
タの頂部よりにあるときに符号を−、逆方向にあるとき
に符号を+とする)に一致するように円錐ロータの位置
を決めることを特徴とする。
【0031】この基準面または基準点と平板との間隔を
2/3R・φ±dに一致するように円錐ロータの位置を
決めるので、平板との間隔を正確に設定しやすい基準面
または基準点を用いれば、円錐ロータの設定がより簡単
に行える。また、請求項3記載の発明は、請求項2記載
の円錐−平板式回転粘度計の円錐ロータの位置決め方法
の実施に使用される治具であって、前記円錐ロータの基
準面または基準点と密接可能な支持面で円錐ロータを支
持する支持体と、円錐ロータに対して同軸にかつ円錐ロ
ータの中心軸方向に移動可能な可動体と、前記可動体の
前記中心軸と直交する一つの面が前記支持体の支持面に
密接した位置を基準として可動体の軸方向の移動距離を
計測する距離計と、を備え、前記可動体の前記面は、前
記中心軸から径方向に2/3R離れたところまで穴ぐり
されており、前記円錐ロータがその基準面または基準点
を支持体の支持面に密接した状態で設置されたときに、
前記可動体の前記穴ぐりのエッジを円錐ロータの円錐面
に当接するように移動させ、そのときの前記可動体の移
動距離を前記距離計によって求めることにより、円錐ロ
ータの中心から径方向に2/3R離れた円錐面上のとこ
ろと前記円錐ロータの基準面または基準点との間隔dを
決定する。
【0032】また、請求項4記載の発明は、請求項2記
載の円錐−平板式回転粘度計の円錐ロータの位置決め方
法の実施に使用される治具であって、前記円錐ロータを
支持する支持体と、円錐ロータに対して同軸にかつ円錐
ロータの中心軸方向に移動可能な可動体と、円錐ロータ
の中心軸方向に移動可能であると共に前記可動体によっ
て円錐ロータへの接近が規制された基準ピン打込体と、
を備え、前記可動体の前記中心軸と直交する一つの面
は、前記中心軸から径方向に2/3R離れたところまで
穴ぐりされており、前記可動体の前記穴ぐりのエッジを
円錐ロータの円錐面に当接させた状態で、打込体を可動
体によって規制されるまで円錐ロータに接近させ、基準
ピンを円錐ロータに打ち込むことにより、円錐ロータの
基準ピンの先端を円錐ロータの前記基準点と決定し、円
錐ロータの中心から径方向に2/3R離れた円錐面上の
ところと前記円錐ロータの基準点との間隔dを、前記打
込体の先端と前記可動体の前記面との最接近したときの
間隔と決定する。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。本実施の形態では、図1または図2
に示したように、平板1の上に相対するように円錐ロー
タ2が配置される。この円錐ロータ2の底面の半径の設
計値をR、円錐ロータ2の円錐角度の設計値をφとした
ときに、円錐角度φ’の円錐ロータ2を、円錐ロータ2
の中心から径方向に2/3R離れた円錐面上の点2cと
平板1との間隔h0が2/3R・φに一致するように円
錐ロータ2の位置決めをしたときの状態を図1及び図2
に示す。図1は、−δの角度誤差(φ’=φ−δ)のあ
る円錐ロータであり、図2は、+δの角度誤差(φ’=
φ+δ)のある円錐ロータである。また、角度誤差のな
い設計値の円錐角度φを持つ円錐ロータを併せて仮想線
で示している。
【0034】図1または図2のように、円錐ロータ2の
位置決めをしたときの、円錐ロータの頂点と平板との間
隔εは、前述のように、(6)式の値で明示することが
でき、また、角度誤差の粘性トルクへの影響度を非常に
小さくすることができる。以上の方法は、円錐ロータの
中心から径方向に2/3R離れた円錐面上の点2cの位
置を正確に把握することが必要になる。そこで、円錐ロ
ータ2の基準位置として従来から使用されており、平板
との間隔を正確に設定しやすい基準面または基準点を用
い、円錐ロータ2の中心から径方向に2/3R離れた円
錐面上の点2cと基準面または基準点との間隔dを予め
決定しておき、基準面または基準点と平板との間隔が2
/3R・φ±d(基準面または基準点が円錐ロータの頂
部よりにあるときに符号を−、逆方向にあるときに符号
を+とする)に一致するように円錐ロータの位置を決め
ることもできる。
【0035】図3は、円錐ロータ2の中心から径方向に
2/3R離れた円錐面上のところと基準面または基準点
との間隔dの決定に使用される治具である。図3の例で
は、円錐ロータ2の底面2aを基準面にしたもので、治
具10は、支持体12と、可動体14と、距離計である
ダイヤルゲージ16とを備えている。
【0036】支持体12は、半径Rの穴12bを有して
おり、穴12bの底面は円錐ロータ2の底面2aと密接
可能で円錐ロータ2を支持する支持面12aとなってい
る。支持体12の穴12bには、可動体14が摺動可能
に配置される。従って、可動体14は、円錐ロータ2に
対して、同軸にかつ円錐ロータ2の中心軸方向に移動可
能である。支持面12aと対向し、円錐ロータ2の中心
軸と直交する可動体14の面14aは、円錐ロータ2の
中心軸から径方向に2/3R離れたところまで穴ぐりさ
れており、中心軸から径方向に2/3R離れた円形のエ
ッジ14cが形成されている。
【0037】可動体14の面14aと反対側の面14b
には、マイクロゲージ16の一端16aが固定されてい
る。マイクロゲージ16の接触子16bは、支持体12
の図中上端面12cの方へ向けられる。このように構成
された治具10において、円錐ロータ2をその底面2a
が支持体12の支持面12aに密接した状態で支持体1
2に設置し、可動体14の面14aを円錐ロータ2の円
錐面の方へ移動させると、面14aのエッジ14cが円
錐面に当接する。このときの可動体14と支持体12と
の間隔をマイクロゲージ16で測定する。可動体14の
面14aと面14bとの間隔、及び支持体12の支持面
12aと上端面12cとの間隔は既知であるので、マイ
クロゲージ16で測定される結果から、円錐ロータ2の
中心から径方向に2/3R離れた円錐面上のところと円
錐ロータ2の底面2aとの間隔dを求めることができ
る。
【0038】このようにして治具10により間隔dがわ
かれば、円錐ロータ2の底面2aと平板1との間隔が2
/3R・φ+dになるように、円錐ロータ2の底面2a
の位置を、ダイヤルゲージやレーザー変位計等の距離セ
ンサーを用いて設定することができる。この治具10に
よれば、円錐ロータ2の形状計測が著しく簡単になると
いう効果を有している。
【0039】図4は、他の治具を表す断面図で、円錐ロ
ータの基準点の決定、及び円錐ロータの中心から径方向
に2/3R離れた円錐面上のところと基準点との間隔d
の決定に使用される。図4の治具20は、支持体22
と、可動体24と、基準ピン打込体26とを備えてい
る。
【0040】支持体22は半径Rの円筒形をしており、
その一端面は円錐ロータ2を支持する支持面22aとな
っている。支持体22の外側には、半径Rの穴24bを
有する可動体24が摺動可能に配置される。従って、可
動体24は、円錐ロータ2に対して、同軸にかつ円錐ロ
ータ2の中心軸方向に移動可能である。円錐ロータ2の
中心軸と直交する穴24bの底面24aは、円錐ロータ
2の中心軸から径方向に2/3R離れたところまで穴ぐ
りされており、中心軸から径方向に2/3R離れた円形
のエッジ24cが形成されている。
【0041】可動体24の穴24bに連通して縮径穴2
4dが上方に伸びており、縮径穴24dには、基準ピン
打込体26の縮径部26aが摺動可能に配置される。縮
径部26aの上方には拡径部26bが設けられており、
拡径部26bが可動体24と当接干渉することにより、
基準ピン打込体26は、可動体24によって、円錐ロー
タ2への接近が規制される。
【0042】このように構成された治具20において、
円錐ロータ2をその底面2aが支持体22の支持面22
aに密接した状態で支持体22に設置し、可動体24の
面24aを円錐ロータ2の円錐面の方へ移動させると、
面24aのエッジ24cが円錐面に当接する。この状態
で、基準ピン打込体26をその拡径部26bが可動体2
4と当接干渉するまで、円錐ロータ2の方向へ近づけ
て、円錐ロータ2の頂部に打ち込まれた基準ピン2bを
押し込む。このときの基準ピン打込体26の先端と、可
動体24の面24aとの間隔dは予め設定でき、この間
隔dが円錐ロータ2の中心から径方向に2/3R離れた
円錐面上のところと基準ピン2bとの間隔に等しくなる
ので、基準ピン2bを所定の高さに設定することができ
る。
【0043】このようにして治具20により基準ピン2
bが設定できれば、円錐ロータ2の基準ピン2bと平板
1との間隔が2/3R・φ−dになるように、円錐ロー
タ2の基準ピン2bの位置を、例えば実開平3−638
46号に記載された方法で設定することができる。この
治具20により、円錐ロータ2の形状計測を不要にする
ことができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1または請
求項2記載の本発明によれば、円錐ロータの位置決めを
幾何形状からのみ決定することができるので、従来の粘
度標準液を使用する方法と異なり、他の要因からの影響
を受けず、位置決め精度が向上する。また、従来の粘度
標準液を使用する方法のように、不明確、曖昧性を排除
することができ、円錐角度の加工公差から、円錐ロータ
の頂部と平板との距離を表すことができる。さらに、粘
度標準液を使用しないので、液の注入、洗浄などの煩わ
しい手間がなくなり、温度コントロールのための恒温装
置等が不要になる。
【0045】また、円錐角度の加工誤差の影響を非常に
小さくすることができる。請求項3記載の発明によれ
ば、円錐ロータの形状計測が著しく簡単になる。請求項
4記載の発明によれば、円錐ロータの形状計測が不要と
なり、基準ピンを容易に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を示す説明図であり、−δの角度
誤差(φ’=φ−δ)のある円錐ロータの場合の例であ
る。
【図2】本発明の方法を示す説明図であり、+δの角度
誤差(φ’=φ+δ)のある円錐ロータの場合の例であ
る。
【図3】本発明の治具を表す断面図である。
【図4】本発明の治具を表す断面図である。
【図5】円錐−平板式回転粘度計の原理を表す説明図で
ある。
【図6】従来の円錐−平板式回転粘度計の円錐ロータ及
び平板の位置関係を説明する図である。
【図7】従来の円錐−平板式回転粘度計の円錐ロータ及
び平板の位置関係を説明する図である。
【図8】従来の円錐−平板式回転粘度計の円錐ロータ及
び平板の位置関係を説明する図である。
【図9】従来の円錐−平板式回転粘度計の円錐ロータ及
び平板の位置関係を説明する図である。
【符号の説明】
1 平板 2 円錐ロータ 2a 底面 2b 基準ピン R 円錐ロータの底面の半径の設計値 φ 円錐ロータの円錐角度の設計値 10、20 治具 12、22 支持体 12a 支持面 14、24 可動体 14a、24a 可動体の面 14c、24c エッジ 16 距離計 26 基準ピン打込体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液状物質を保持する平板と、該平板に対
    し相対する円錐ロータとを備えた円錐−平板式回転粘度
    計の円錐ロータの平板に対する位置決め方法であって、 円錐ロータの底面の半径の設計値をR、円錐ロータの円
    錐角度の設計値をφとしたときに、円錐ロータの中心か
    ら径方向に2/3R離れた円錐面上のところと平板との
    間隔が2/3R・φに一致するように円錐ロータの位置
    を決めることを特徴とする円錐−平板式回転粘度計の円
    錐ロータの位置決め方法。
  2. 【請求項2】 液状物質を保持する平板と、該平板に対
    し相対する円錐ロータとを備えた円錐−平板式回転粘度
    計の円錐ロータの平板に対する位置決め方法であって、 円錐ロータの基準面または基準点を決定し、 円錐ロータの底面の半径の設計値をR、円錐ロータの円
    錐角度の設計値をφとしたときに、円錐ロータの中心か
    ら径方向に2/3R離れた円錐面上のところと前記予め
    決定された基準面または基準点との間隔dを決定し、 前記基準面または基準点と平板との間隔が2/3R・φ
    ±d(基準面または基準点が円錐ロータの頂部よりにあ
    るときに符号を−、逆方向にあるときに符号を+とす
    る)に一致するように円錐ロータの位置を決めることを
    特徴とする円錐−平板式回転粘度計の円錐ロータの位置
    決め方法。
  3. 【請求項3】 前記円錐ロータの基準面または基準点と
    密接可能な支持面で円錐ロータを支持する支持体と、円
    錐ロータに対して同軸にかつ円錐ロータの中心軸方向に
    移動可能な可動体と、前記可動体の前記中心軸と直交す
    る一つの面が前記支持体の支持面に密接した位置を基準
    として可動体の軸方向の移動距離を計測する距離計と、
    を備え、 前記可動体の前記面は、前記中心軸から径方向に2/3
    R離れたところまで穴ぐりされており、 前記円錐ロー
    タがその基準面または基準点を支持体の支持面に密接し
    た状態で設置されたときに、前記可動体の前記穴ぐりの
    エッジを円錐ロータの円錐面に当接するように移動さ
    せ、そのときの前記可動体の移動距離を前記距離計によ
    って求めることにより、円錐ロータの中心から径方向に
    2/3R離れた円錐面上のところと前記円錐ロータの基
    準面または基準点との間隔dを決定する 請求項2記載の円錐−平板式回転粘度計の円錐ロータの
    位置決め方法の実施に使用される治具。
  4. 【請求項4】 前記円錐ロータを支持する支持体と、円
    錐ロータに対して同軸にかつ円錐ロータの中心軸方向に
    移動可能な可動体と、円錐ロータの中心軸方向に移動可
    能であると共に前記可動体によって円錐ロータへの接近
    が規制された基準ピン打込体と、を備え、 前記可動体の前記中心軸と直交する一つの面は、前記中
    心軸から径方向に2/3R離れたところまで穴ぐりされ
    ており、 前記可動体の前記穴ぐりのエッジを円錐ロータの円錐面
    に当接させた状態で、打込体を可動体によって規制され
    るまで円錐ロータに接近させ、基準ピンを円錐ロータに
    打ち込むことにより、円錐ロータの基準ピンの先端を円
    錐ロータの前記基準点と決定し、円錐ロータの中心から
    径方向に2/3R離れた円錐面上のところと前記円錐ロ
    ータの基準点との間隔dを、前記打込体の先端と前記可
    動体の前記面との最接近したときの間隔と決定する 請求項2記載の円錐−平板式回転粘度計の円錐ロータの
    位置決め方法の実施に使用される治具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001141529A (ja) * 1999-09-24 2001-05-25 Anton Paar Gmbh 回転式流量計
CN102998219A (zh) * 2012-12-24 2013-03-27 常州大学 一种旋转流变仪的锥板-平板夹具

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JP2001141529A (ja) * 1999-09-24 2001-05-25 Anton Paar Gmbh 回転式流量計
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