JPH0961567A - 中性粒子入射装置 - Google Patents

中性粒子入射装置

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JPH0961567A
JPH0961567A JP7214743A JP21474395A JPH0961567A JP H0961567 A JPH0961567 A JP H0961567A JP 7214743 A JP7214743 A JP 7214743A JP 21474395 A JP21474395 A JP 21474395A JP H0961567 A JPH0961567 A JP H0961567A
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JP
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electrode
ions
neutral particle
neutralization
cell
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JP7214743A
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Kiyoshi Hashimoto
清 橋本
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E30/10Nuclear fusion reactors

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中性化セルへ入射するまでに負イオンを減じ
させることなく、高い中性化効率を得ることができる中
性粒子入射装置を提供する。 【解決手段】 本発明は、放電容器内で生成された放電
プラズマを、略平行に配設された複数の引き出し電極を
介してイオンとして前記放電容器外に引き出すイオン源
と(1,3,4,5,6,31)、イオン源から引き出
されたイオンの進行方向に沿って配設されイオンを中性
粒子に変換する中性化セル(21)とを備えた中性粒子
入射装置において、中性化セル内において、イオンを荷
電交換反応によって中性粒子に変換するための標的粒子
としてプラズマ粒子を用いるとともに、中性化セルを前
記引き出し電極に隣接して配設したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中性粒子入射装置
に関し、特に、核融合のために用いられる中性粒子入射
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】核融合で用いられる中性粒子入射装置で
は、水素あるいは重水素の正(H+ ,D+ )あるいは負
イオンビーム(H- ,D- )を発生させるイオン源が用
いられる。以下、中性粒子入射装置をNBI(Neur
tal Beam Injector)と略記する。
【0003】図7は、従来の重水素の負イオンを利用し
たNBIの構成を示す図である。以下の説明では、ビー
ムエネルギーは500keVとして考える。1は重水素
ガスを放電させて重水素の負イオンを発生させるための
放電室で、重水素ガスはボート2から供給させる。
【0004】3は放電のための電子を発生するフィラメ
ントで、図示しない電源によってフィラメント3と放電
室壁4の間に与えられた電圧によって重水素ガスを放電
させ、重水素の負イオン(D- )を生成する。
【0005】負イオンは、複数枚の引き出し電極5に穿
設たれた多数のイオン引き出し孔から放電室外へ引き出
され、電圧が印加された引き出し電極の間を通過する際
に加速され、所定の高エネルギーに達する。各引き出し
電極5は、絶縁材6によって電圧が保持される。
【0006】加速された重水素負イオンビームは、中性
化セル8へ入射しガス供給ボート9から導入された重水
素ガスと衝突した際の荷電交換反応で、高速の重水素原
子(D0 )に変換される。
【0007】また、中性化セル8では、負イオンから中
性粒子へ変換される一方で、中性粒子から正イオンへの
変換が行なわれる。図8は、中性化セル内における正負
イオン、中性粒子の比率を、ガス密度とイオンの走行距
離とを乗じたガス線密度の関数として示した図である。
【0008】同図に示すように、ガス線密度には最適値
が存在し、中性化セル8の長さと圧力はガス線密度が最
適になるように選ばれる。重水素の負イオンはガスとの
衝突で容易に電子が剥離される。加速途中で電子が剥離
されると所定エネルギーに加速されなくなるため、加速
電極間の圧力は低く保たれなければならない。
【0009】イオン源と中性化セル8との間の領域7
は、クライオポンプを設置するための領域で、イオン源
から流出するガスを排気し電極間の圧力を下げる。中性
化されたビームはドリフト管11を通ってプラズマへ入
射される。また、中性化セル8へ導入されたガスは領域
7,10に設置したクライオポンプで排気される。
【0010】ところで、核融合反応を起こさせるために
は、プラズマへ入射するビームのエネルギーは数百ke
V以上が必要である。このエネルギー域での、重水素負
イオンとガスとの衝突による中性化効率は60%内外で
ある。
【0011】さらに、この中性化効率を増大するには、
中性化のための標的粒子をプラズマ粒子とする方法があ
る。図9は、標的粒子に重水素プラズマを選んだときの
最大の中性化効率を、プラズマの電離度の関数として示
した図である。同図に示すように、中性化効率は電離度
とともに上昇し、電離度20%程度でも75%を越える
値が得られる。
【0012】また、図10に示すように、プラズマを標
的粒子としたときにもガスセルと同じように中性化効率
を最大にする最適な標的の粒子線密度が存在する。同図
において、横軸はイオン、電子とガス分子を合わせた標
的粒子の線密度である。この場合も最適値が得られるよ
うに中性化セルの設計がおこなわれる。
【0013】図11は、中性化のための標的粒子をプラ
ズマ粒子としたときの従来のNBIの構成を示す図であ
る。なお、図5と同一部分には、同一符号を付して説明
する。また、以下の説明においては、プラズマを用いた
中性化セルをプラズマセル、ガスを用いる場合をガスセ
ルとよぶことにする。
【0014】同図において、21がプラズマセルであ
る。22は電子を放出させるためのフィラメントで、図
示しない電源により、プラズマセルの容器壁23との間
に加えられた電圧によって放電をおこし、プラズマセル
内に荷電交換用のプラズマを生成する。
【0015】24はプラズマを閉じ込めるための磁場を
発生させる永久磁石で、プラズマセル壁23を取り囲む
用に配置されている。また、この永久磁石24は、水に
より冷却された管に収納されており、磁石の着磁方向は
壁面に略直角で、相隣あう磁石の着磁の向きは反対であ
る。また、7と10はそれぞれ排気用の領域である。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
NBIでは以下に述べるような不都合がある。イオン源
から引き出された負イオンは、中性化セルへ入射するま
でに排気のために設けた領域を通過する。この領域は圧
力が低く設定されてはいるが、ガス分子が存在するた
め、イオンビームと衝突して荷電交換が行なわれる。
【0017】ガスセルの場合には、中性化セルの外で起
こる反応もガス線密度の算定に組み込んでいる。プラズ
マセルの場合にも事情は同じで、排気領域のガス粒子
も、中性化の為の標的粒子の一部となる。
【0018】しかし、プラズマセルへの入射の前に、イ
オンビームをガス分子と衝突させた場合には、直接プラ
ズマセルへ負イオンビームを入射させたときに比べ、得
られる中性化効率は低くなる。
【0019】これは、図8において説明したように、ガ
ス分子との衝突によって、負イオンが中性粒子へ変換さ
れる一方で、中性粒子から正イオンへの変換が起こるた
めである。
【0020】図12は、イオン源出口からプラズマセル
入り口までのガス線密度に対して、プラズマセルで得ら
れる最高の中性化効率を示す図である。同図に示すよう
に、プラズマセルより上流のガス線密度とともに、中性
化効率は単調に減少する。すなわち、プラズマセルへ入
射する前に、負イオンにガス雰囲気の領域を走行させる
ことは、プラズマセルを採用した効果を減じさせること
になる。
【0021】上記のように、従来のNBIにおいては、
中性化効率の高いプラズマセルを用いても、充分にその
効果を発揮させることができなかった。本発明は、上記
実情に鑑みてなされたものであり、中性化セルへ入射す
るまでに負イオンを減じさせることなく、高い中性化効
率を得ることができる中性粒子入射装置を提供すること
を目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】従って、まず、上記目的
を達成するために請求項1に係る発明は、放電容器内で
生成された放電プラズマを、略平行に配設された複数の
引き出し電極を介してイオンとして前記放電容器外に引
き出すイオン源と、イオン源から引き出されたイオンの
進行方向に沿って配設されイオンを中性粒子に変換する
中性化セルとを備えた中性粒子入射装置において、前記
中性化セル内において、イオンを荷電交換反応によって
中性粒子に変換するための標的粒子としてプラズマ粒子
を用いるとともに、前記中性化セルを前記引き出し電極
に隣接して配設したことを特徴とする。
【0023】また、請求項2に係る発明は、請求項1記
載の中性粒子入射装置において、前記イオンの進行方向
に沿って最下流に配設された前記引き出し電極に対して
略平行な磁力線を発生する磁場発生手段を付加したこと
を特徴とする。
【0024】さらに、請求項3に係る発明は、請求項2
記載の中性粒子入射装置において、前記磁場発生手段と
して永久磁石を用いたことを特徴とする。さらに、請求
項4に係る発明は、請求項3記載の中性粒子入射装置に
おいて、前記永久磁石は、前記引き出し電極の最下流電
極に埋め込まれていることを特徴とする。
【0025】さらに、請求項5に係る発明は、請求項2
記載の中性粒子入射装置において、前記磁場発生手段に
よる磁場の発生は、最下流に配設された電極に電流を流
すことにより磁場を発生させることを特徴とする。
【0026】さらに、請求項6に係る発明は、請求項1
記載の中性粒子入射装置において、前記引き出し電極の
最下流の電極と前記最下流の電極の上流側の電極のう
ち、最近傍の一つの電極との間の電界強度を、他の電極
間の電界強度よりも小さくしたことを特徴とする。
【0027】さらに、請求項7に係る発明は、請求項1
記載の中性粒子入射装置において、前記引き出し電極の
最下流の電極と前記最下流の電極の上流側の電極のう
ち、最近傍の一つの電極とを同電位にしたしたことを特
徴とする。
【0028】さらに、請求項8に係る発明は、請求項1
記載の中性粒子入射装置において、前記中性化セルに永
久磁石を間隔を存して配設し、この永久磁石の着磁方向
をイオンビームの進行方向と略直角とするとともに相隣
あう永久磁石の着磁方向を逆方向としたことを特徴とす
る。
【0029】さらに、請求項9に係る発明は、請求項1
記載の中性粒子入射装置において、前記イオン源と前記
中性化セルとの間に排気用の領域を設け、この領域にイ
オン源から引き出されたイオンビームを取り囲むよう
に、永久磁石を間隔を存して配設し、この永久磁石の着
磁方向をイオンビームの進行方向と略直角とするととも
に相隣あう永久磁石の着磁方向を逆方向としたことを特
徴とする。
【0030】さらに、請求項10に係る発明は、請求項
8又は請求項9記載の中性粒子入射装置において、前記
永久磁石を水冷した管に収納したことを特徴とする。請
求項1に係る発明は、引き出し電極から引き出されたイ
オンを中性粒子に変換する中性化セルを引き出し電極に
隣接するように配設しているので、中性化セルへ入射す
るまでにイオンを減じさせることなく高い中性化効率を
得ることができる。
【0031】請求項2乃至請求項5に係る発明は、磁場
発生手段により、イオンの進行方向に沿って最下流に配
設された引き出し電極に対して略平行な磁力線を発生さ
せるので、イオンが進行方向に逆向する方向に加速され
るのを防止することができ、中性化セルの中性化効率を
更に高めることができる。
【0032】請求項6及び請求項7に係る発明は、引き
出し電極の最下流の電極と前記最下流の電極の上流側の
電極のうち、最近傍の一つの電極との間の電界強度を、
他の電極間の電界強度よりも小さくし、或いは引き出し
電極の最下流の電極と最下流の電極の上流側の電極のう
ち、最近傍の一つの電極とを同電位とするので、イオン
が進行方向に逆向する方向に加速されるのを防止するこ
とができ、中性化セルの中性化効率を更に高めることが
できる。
【0033】請求項8乃至請求項10に係る発明は、永
久磁石の着磁方向をイオンビームの進行方向と略直角と
するとともに相隣あう永久磁石の着磁方向を逆方向とす
るので、中性化セルの中性化効率を損なうことなく電極
間の圧力を制御することができる。また、永久磁石は、
水冷した管に収納する。
【0034】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施の形態に
係る中性粒子入射装置の構成を示す図である。なお、図
1乃至図6において、図7乃至図12と同一部分には、
同一符号を付して説明する。
【0035】本実施の形態のNBIの特徴は、図1に示
すように、プラズマセル21を引き出し電極5に隣接す
るように配設したことにある。同図において、31は最
下流の引き出し電極5を支持する支持枠であり、本実施
の形態のNBIにおいては、この支持枠31にも、フィ
ラメントおよびプラズマ閉じこめ用の磁石を配設しプラ
ズマセルとして利用している。
【0036】このような構成にすることにより、加速さ
れた負イオンビームは、ガス雰囲気の領域を通過するこ
となく、プラズマセルで期待される最高の中性化効率を
得ることができる。しかし、このような構成を採用しよ
うとすると、二つの課題を解決しなければならない。
【0037】一つめの課題は、図7の説明において述べ
たように、加速途中での荷電交換損失を低く抑えるため
には、加速電極間の圧力を低くできるようにイオン源直
後の圧力を低くしなければならない。すでに述べたよう
に、中性化効率は標的となる粒子の線密度で表される。
【0038】図8と図10との比較から分かるように、
プラズマセルを用いると、標的粒子の線密度は少なくて
すむ。図2は、プラズマセルの電離度と標的粒子線密度
の関係を示す図である。
【0039】同図において、電離度が零のときがガスセ
ルの場合である。プラズマセルを用いることによって、
線密度を大きく減少させられることが分かる。また、電
離度が20%程度でも線密度は半分程度であることが分
かる。
【0040】すなわち、このことは中性化セルの動作圧
力を低く設定しても所要の中性化効率が得られることを
意味する。しかも、プラズマセル21の標的粒子は、ガ
ス分子ng ,イオンni ,電子ne からなる。
【0041】加速電極からのガスの排気に影響を及ぼす
粒子として、ガス分子ng に加え、イオンni も考慮す
ると、ガスとイオンを合わせた線密度は、電離度をαと
して、同図において示した値に(1+α)/(1+2
α)を乗じた値となる。
【0042】電離度が20%のときには、図の値の86
%が考慮しなければならない線密度である。たとえば、
JT−60UのNBIではイオン源直後の圧力は0.0
2Paである。
【0043】この圧力でプラズマセルを作動させると、
セル長さは791cmとなり、JT−60UのNBIの
場合の長さ(約14m:排気領域と中性化セルの長さ)
より充分に短い。
【0044】しかも、0.02Paという圧力は放電を
維持できる値である。従って、イオン源から流出するガ
スを使ってプラズマセルをイオン源の直後に設置するこ
とは充分現実的である。
【0045】また、中性化セルをイオン源直後に設置す
れば排気ポンプの容量を減少させることもできる。もち
ろん、ガスだけを用いる場合にもイオン源出口の圧力を
低く保ってガス線密度を確保することができるが、この
場合にはセル長が長くなり、現実的な構成でなくなる場
合がある。
【0046】プラズマセルをイオン源直後に接続したと
きの二つめの課題は、プラズマの正イオンが、負イオン
と逆方向の放電室方向へ逆加速され大きな損失パワーを
発生することである。
【0047】ガスを中性化の標的粒子としているときに
は、ビームによる正イオンの生成は少なく、逆流イオン
による問題は小さい。正イオンの逆流は、プラズマセル
をイオン源に連続して設置した場合の特有の問題であ
る。
【0048】図3は、図1に示したNBIの最下流電極
付近の拡大図である。同図に示すように、最下流電極に
は永久磁石を埋め込み電極面にほぼ平行な磁場を形成さ
せる。また、最下流電極から一枚上流の電極とのあいだ
の電場を100V/cm前後となるようにし、電極間隔
は10cm以上とする。
【0049】これら2枚以外の電極間の電場は、数十k
V/cmから百数十kV/cmで、最下流電極間だけ電
場を弱める。このような構成とすることによって、次に
述べるようにプラズマイオンの逆加速を抑えることがで
きる。
【0050】すなわち、図3に示すような構成を採用し
た場合には、電場と磁場は略直交する。直交電磁場中で
は、荷電粒子は、ExBドリフト運動を行う。荷電粒子
の初速度が零の場合には、荷電粒子は、図4に示すよう
に、サイクロイド軌道を描く。荷電粒子が出発する平面
から最も離れる距離をdとすると、 d=(2E/B)/ωc …(1) で表される。
【0051】ここで、E,Bは電磁場の大きさで、ωc
はイオンのサイクロトロン周波数である。Bを0.07
[T]程度に選ぶと、dは10cm以下となり、放電室
方向へ加速されることなく、プラズマセルをイオン源に
連続して配置しても不都合はない。
【0052】以上述べたように、イオンの逆加速を防止
する手段を講ずることによって、プラズマセルの効率を
最高まで発揮できるようになる。なお、上述の実施の形
態に係るNBIの説明においては、最下流側の2枚の電
極間に電圧を与えたが、同じ電位としたときも荷電粒子
の流出を抑えることができる。
【0053】また、加速電極間の圧力をさらに低くした
い場合等のように、イオン源直後に従来のように排気領
域を設けたい場合がある。このようなときには、図5に
示すように、イオンビームの周囲を取り囲むようにプラ
ズマ閉じこめ用の永久磁石41を間隔をあけて排気領域
7に配設すれば良い。
【0054】この場合、排気領域7に設けられる永久磁
石41は、水冷した管に収納するものとし、永久磁石2
4の着磁方向をイオンビームの進行方向と略直角とする
とともに相隣あう永久磁石の着磁方向を逆方向とする。
【0055】このような構成を採用することにより、プ
ラズマ粒子を磁場で閉じこめ、ガスを磁石の間から排気
することによって、プラズマセルの性能を損なうことな
く電極間の圧力を制御できる。
【0056】さらに、磁場の発生方法は、永久磁石に限
定されない。すなわち、図6に示すように、最下流の電
極に電流を流し、電流のつくる磁場を利用して荷電粒子
の逆加速を防いでも、永久磁石の場合と同様の効果が得
られる。
【0057】さらに、上述の説明においては、負イオン
NBIを例として説明してきたが、正イオンを用いるN
BIにも応用できる。正イオンNBIでは、イオン源に
続いてガスを用いた中性化セルが設置される。
【0058】そして、この中性化セル内において、ビー
ムとガスとの衝突で生じた電子が放電室方向へ加速され
ることを防止するために、最下流から二枚目の電極に電
子の加速を防止するための電位を与えるような構成とな
っている。
【0059】しかし、上述の説明において述べたよう
に、最下流の電極に磁石を埋め込むことによって電子の
流出を抑えられる。電子はイオンに比べて質量が小さい
ため必要な磁場も少ない。
【0060】従って、磁場を用いることによって、NB
Iの電極構成を簡素化できるとともに、電子の加速防止
用の電源も省略できる利点がある。なお、以上の説明に
おいては、イオン源の中性化セルの形状を特定しなかっ
たが、本発明は形状にとらわれないことはいうまでもな
い。
【0061】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明によれば、
中性化セルへ入射するまでに負イオンを減じさせること
なく、高い中性化効率を得ることができる中性粒子入射
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る中性粒子入射装置
の構成を示す図である。
【図2】同実施の形態におけるNBIのプラズマセルの
電離度と標的粒子線密度の関係を示す図である。
【図3】同実施の形態におけるNBIの最下流電極付近
の拡大図である。
【図4】同実施の形態におけるNBIの荷電粒子の軌道
を説明するための図である。
【図5】同実施の形態におけるNBIの排気領域を設け
た場合の構成を示す図である。
【図6】同実施の形態におけるNBIの電流を利用して
磁場を発生させる方法を説明するための図である。
【図7】従来の重水素の負イオンを利用したNBIの構
成を示す図である。
【図8】中性化セル内における正負イオン、中性粒子の
比率を、ガス密度とイオンの走行距離とを乗じたガス線
密度の関数として示した図である。
【図9】標的粒子に重水素プラズマを選んだときの最大
の中性化効率を、プラズマの電離度の関数として示した
図である。
【図10】電離度が20%のときのプラズマセルによる
負イオンの中性化を示す図である。
【図11】中性化のための標的粒子をプラズマ粒子とし
たときの従来のNBIの構成を示す図である。
【図12】イオン源出口からプラズマセル入り口までの
ガス線密度に対して、プラズマセルで得られる最高の中
性化効率を示す図である。
【符号の説明】
1…放電室、2…ポート、3…フィラメント、4…放電
室壁、5…引き出し電極、6…絶縁材、7…領域、8…
中性化セル、9…供給ポート、10…領域、11…ドリ
フト管、21…プラズマセル、22…フィラメント、2
3…容器壁、24…永久磁石、31…支持枠、41…永
久磁石。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電容器内で生成された放電プラズマ
    を、略平行に配設された複数の引き出し電極を介してイ
    オンとして前記放電容器外に引き出すイオン源と、イオ
    ン源から引き出されたイオンの進行方向に沿って配設さ
    れイオンを中性粒子に変換する中性化セルとを備えた中
    性粒子入射装置において、 前記中性化セル内において、イオンを荷電交換反応によ
    って中性粒子に変換するための標的粒子としてプラズマ
    粒子を用いるとともに、前記中性化セルを前記引き出し
    電極に隣接して配設したことを特徴とする中性粒子入射
    装置。
  2. 【請求項2】 前記イオンの進行方向に沿って最下流に
    配設された前記引き出し電極に対して略平行な磁力線を
    発生する磁場発生手段を付加したことを特徴とする請求
    項1記載の中性粒子入射装置。
  3. 【請求項3】 前記磁場発生手段として永久磁石を用い
    たことを特徴とする請求項2記載の中性粒子入射装置。
  4. 【請求項4】 前記永久磁石は、前記引き出し電極の最
    下流電極に埋め込まれていることを特徴とする請求項3
    記載の中性粒子入射装置。
  5. 【請求項5】 前記磁場発生手段による磁場の発生は、
    最下流に配設された電極に電流を流すことにより磁場を
    発生させることを特徴とする請求項2記載の中性粒子入
    射装置。
  6. 【請求項6】 前記引き出し電極の最下流の電極と前記
    最下流の電極の上流側の電極のうち、最近傍の一つの電
    極との間の電界強度を、他の電極間の電界強度よりも小
    さくしたことを特徴とする請求項1記載の中性粒子入射
    装置。
  7. 【請求項7】 前記引き出し電極の最下流の電極と前記
    最下流の電極の上流側の電極のうち、最近傍の一つの電
    極とを同電位にしたしたことを特徴とする請求項1記載
    の中性粒子入射装置。
  8. 【請求項8】 前記中性化セルに永久磁石を間隔を存し
    て配設し、この永久磁石の着磁方向をイオンビームの進
    行方向と略直角とするとともに相隣あう永久磁石の着磁
    方向を逆方向としたことを特徴とする請求項1記載の中
    性粒子入射装置。
  9. 【請求項9】 前記イオン源と前記中性化セルとの間に
    排気用の領域を設け、この領域にイオン源から引き出さ
    れたイオンビームを取り囲むように、永久磁石を間隔を
    存して配設し、この永久磁石の着磁方向をイオンビーム
    の進行方向と略直角とするとともに相隣あう永久磁石の
    着磁方向を逆方向としたことを特徴とする請求項1記載
    の中性粒子入射装置。
  10. 【請求項10】 前記永久磁石を水冷した管に収納した
    ことを特徴とする請求項8又は請求項9記載の中性粒子
    入射装置。
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