JPH0962836A - 画像処理方法および画像処理装置 - Google Patents

画像処理方法および画像処理装置

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JPH0962836A
JPH0962836A JP7217461A JP21746195A JPH0962836A JP H0962836 A JPH0962836 A JP H0962836A JP 7217461 A JP7217461 A JP 7217461A JP 21746195 A JP21746195 A JP 21746195A JP H0962836 A JPH0962836 A JP H0962836A
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Tetsuya Horiuchi
哲也 堀内
Makoto Gono
誠 郷野
Shigeru Matsumura
滋 松村
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GE Yokogawa Medical System Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過剰強調を防止してエッジ強調を施すことが
できる画像処理方法および画像処理装置を提供する。 【解決手段】 原医用画像に平滑化処理を施して得た平
滑化画像と原医用画像の差分画像を求めてエッジ領域を
抽出する(ST2,ST3)。所定の閾値よりもエッジ
の度合いが大きいエッジ領域に対してはエッジ強調を施
さない(ST4,ST5)。所定の閾値よりもエッジの
度合いが大きくない領域に対してはエッジ強調を施す
(ST4,ST6)。 【効果】 見やすい画像を生成することが出来る。特
に、医用画像の場合には、診断に好都合な画像が得られ
るので、有用性が高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理方法およ
び画像処理装置に関し、さらに詳しくは、原画像にエッ
ジ強調を施す際に過剰強調を防止することができる画像
処理方法および画像処理装置に関する。特に、X線CT
(Computed Tomography)装置のような医用画像診断
装置により被検体をスキャンして取得した原医用画像に
エッジ強調を施す際に有用である。
【0002】
【従来の技術】図22は、X線CT装置により被検体の
肺野をスキャンして得られた原医用画像ORIの例示図
である。この原医用画像ORIにおいて、胸膜に相当す
るエッジ領域Gは、エッジの度合いが大きい(周囲との
画素値の差が大きい)ため、比較的明瞭である。これに
対して、肺内部の細かい気管やテクスチャ(Texture)
成分に相当するエッジ領域Lは、エッジの度合いが小さ
い(周囲との画素値の差が小さい)ため、比較的不明瞭
である。
【0003】図23は、上記原医用画像ORIに対して
エッジ強調処理を施して得られたエッジ強調医用画像E
EIの例示図である。肺内部の細かい気管やテクスチャ
成分に相当するエッジ領域Lは、上記原医用画像ORI
では比較的不明瞭であったが、エッジ強調医用画像EE
Iでは比較的明瞭になっている。これに対して、胸膜に
相当するエッジ領域Gは、元々のエッジの度合いが大き
いために強調過剰になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、胸膜に相当す
るエッジ領域Gが強調過剰になっていると、その部分に
空気層が存在しているかのように見え、診断上、気胸と
区別できなくなる問題点がある。また、医用画像に限ら
ず、一般に、過剰強調は好ましくない。そこで、本発明
の目的は、過剰強調を防止して画像にエッジ強調を施す
ことができる画像処理方法および画像処理装置を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の観点では、本発明
は、原画像中のエッジ領域を抽出し、所定の閾値よりも
エッジの度合いが大きいエッジ領域に対してはそれ以外
の領域よりも抑制したエッジ強調を施すか又はエッジ強
調を施さないことを特徴とする画像処理方法を提供す
る。上記第1の観点による画像処理方法では、エッジの
度合いが大きいエッジ領域については抑制したエッジ強
調を施すか又はエッジ強調を施さず、エッジの度合いが
大きくないエッジ領域についてはエッジ強調を施す。こ
のため、例えば肺野をスキャンして得られた原画像OR
Iにおいて、元々のエッジの度合いが大きい胸膜に相当
するエッジ領域Gは強調過剰にならない。一方、元々の
エッジの度合いが大きくない肺内部の細かい気管やテク
スチャ成分に相当するエッジ領域Lは、適正にエッジ強
調されるようになる。
【0006】なお、上記構成において、原画像に平滑化
処理を施して得た平滑化画像と原画像の差分画像を求め
てエッジ領域を抽出するか、又は、原画像にエッジ強調
処理を施して得たエッジ強調画像と原画像の差分画像を
求めてエッジ領域を抽出することが好ましい。
【0007】また、上記構成において、差分画像の画素
のうちで所定のエッジ度合い閾値より大きい差分画素値
をもつ画素については原画像の対応する画素の原画素値
を使用し、大きくない差分画素値をもつ画素については
当該差分画素値に強調ゲインを乗じて得られた積を原画
素値または平滑化画素値(平滑化画像における画素値)
に加算した演算画素値を使用して、新たな画像を生成す
ることが好ましい。
【0008】さらに、上記構成において、差分画像の画
素のうちで所定のエッジ度合い閾値より大きい差分画素
値をもつ画素については異なる方向の複数のラインフィ
ルタによりそれぞれ得た平均画素値と当該差分画素値の
差のうちで絶対値が最小のものに強調ゲインを乗じて得
られた積を原画素値または平滑化画素値(平滑化画像に
おける画素値)に加算した第2の演算画素値を使用し、
大きくない差分画素値をもつ画素については当該差分画
素値に強調ゲインを乗じて得られた積を原画素値または
平滑化画素値に加算した第1の演算画素値を使用して、
新たな画像を生成することが好ましい。
【0009】第2の観点では、本発明は、原画像中のエ
ッジ領域を抽出するエッジ領域抽出手段と、所定の閾値
よりもエッジの度合いが大きいエッジ領域に対してはそ
れ以外の領域よりも抑制したエッジ強調を施すか又はエ
ッジ強調を施さない過剰強調防止エッジ強調手段とを具
備したことを特徴とする画像処理装置を提供する。
【0010】上記第2の観点の画像処理装置によれば、
上記第1の観点の画像処理方法を好適に実施することが
できる。
【0011】第3の観点では、本発明は、上記構成の画
像処理装置において、前記エッジ領域抽出手段は、原画
像に平滑化処理を施して得た平滑化画像と原画像の差分
画像を求めるか、又は、原画像にエッジ強調処理を施し
て得たエッジ強調画像と原画像の差分画像を求めること
を特徴とする画像処理装置を提供する。原画像にエッジ
強調処理を施して得たエッジ強調画像からエッジ領域を
抽出可能であるが、平滑化画像と原画像の差分画像また
はエッジ強調画像と原画像の差分画像からエッジ領域を
抽出すると、原画像のバラツキにあまり影響されずにエ
ッジの度合いの大きいエッジ領域を適正に抽出できる。
【0012】第4の観点では、本発明は、上記構成の画
像処理装置において、前記過剰強調防止エッジ強調手段
は、差分画像の画素のうちで所定のエッジ度合い閾値よ
り大きい差分画素値をもつ画素については原画像の対応
する画素の原画素値を使用し、大きくない差分画素値を
もつ画素については当該差分画素値に強調ゲインを乗じ
て得られた積を原画素値または平滑化画素値(平滑化画
像における画素値)に加算した演算画素値を使用して、
新たな画像を生成することを特徴とする画像処理装置を
提供する。上記第4の観点による画像処理方法では、エ
ッジの度合いが大きいエッジ領域についてはエッジ強調
を施さず、エッジの度合いが大きくないエッジ領域につ
いてはエッジ強調を施す。これにより過剰強調を防止し
てエッジ強調を施すことが出来る。
【0013】第5の観点では、本発明は、上記構成の画
像処理装置において、前記過剰強調防止エッジ強調手段
は、差分画像の画素のうちで所定のエッジ度合い閾値よ
り大きい差分画素値をもつ画素については異なる方向の
複数のラインフィルタによりそれぞれ得た平均画素値と
当該差分画素値の差のうちで絶対値が最小のものに強調
ゲインを乗じて得られた積を原画素値または平滑化画素
値(平滑化画像における画素値)に加算した第2の演算
画素値を使用し、大きくない差分画素値をもつ画素につ
いては当該差分画素値に強調ゲインを乗じて得られた積
を原画素値または平滑化画素値に加算した第1の演算画
素値を使用して、新たな画像を生成することを特徴とす
る画像処理装置を提供する。上記第5の観点による画像
処理方法では、エッジの度合いが大きいエッジ領域につ
いては比較的弱いエッジ強調を施し、エッジの度合いが
大きくないエッジ領域については比較的強いエッジ強調
を施す。これにより過剰強調を防止してエッジ強調を施
すことが出来る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図に示す実施の形態により
本発明をさらに詳細に説明する。なお、これにより本発
明が限定されるものではない。
【0015】−第1の実施形態− 図1は、本発明の第1の実施形態に係る医用画像処理装
置100を示す構成図である。この医用画像処理装置1
00は、操作者の命令や選択を受け付ける操作部1と,
各部の作動を制御するシステム制御部2と,原医用画像
やそれを画像処理して得た新たな医用画像などを格納す
るイメージデータ格納部3と,後述する過剰強調防止エ
ッジ強調処理などを行う画像処理部4と,医用画像を表
示する表示部5とを具備して構成されている。
【0016】図2は、上記医用画像処理装置100によ
る過剰強調防止エッジ強調処理を示すフロー図である。
ステップST1では、医用画像診断装置により被検体を
スキャンして得られた原医用画像中の一つの画素に着目
する。ここで、図3に示すように、画素値の配列によっ
て原医用画像を模式的に表した原画素値テーブルORT
を原医用画像として想定する。この原画素値テーブルO
RTにおいて、i,jは各画素の座標を表しており、図
中の数値は画素値を表している。これら画素値を原画素
値という。なお、原画素値は、図3では適当な値にして
いるが、実際には、CT値や画面の輝度値である。
【0017】ステップST2では、原画素値と着目して
いる画素の近傍の画素の画素値と平滑化空間フィルタと
を用いて平滑化画素値を求める。図4に平滑化空間フィ
ルタM(K,L)を例示する。また、図5に、図3の原画
素値テーブルORTと図4の平滑化空間フィルタM
(K,L)をコンボリューション演算して得られた平滑化
画素値テーブルSMTを示す。なお、図3の原画素値テ
ーブルORTの最外周の画素の平滑化画素値を計算する
場合は、図3の原画素値テーブルORTの最外周の周り
に仮想画素を考え、それらの画素の画素値として最近傍
の実画素(図3の原画素値テーブルORTの画素)の画
素値を用いた。
【0018】ステップST3では、原画素値から平滑化
画素値を減じて差分画素値を求める。図6に、図3の原
画素値テーブルORTから図5の平滑化画素値テーブル
SMTを減じて得られた差分画素値テーブルDFTを例
示する。
【0019】ステップST4では、着目している画素の
差分画素値からエッジ度合いが大きいか否かを判定す
る。エッジ度合いが大きいならステップST5に進み、
エッジ度合いが大きくなければステップST6に進む。
判定基準は、例えば、差分画素値がエッジ度合い閾値
“−9”より負ならエッジ度合いが大きいと判定し、そ
れ以外ならエッジ度合いが大きくないと判定する。この
場合、図6の差分画素値テーブルDFTにおける斜線部
の画素ではステップST5に進み、それ以外の画素では
ステップST6に進む。ステップST5では、原画素値
を、着目している画素に対応する新たな医用画像におけ
る画素の画素値として使用する。つまり、エッジ度合い
が大きい画素にはエッジ強調を施さない。そして、ステ
ップST7へ進む。ステップST6では、差分画素値に
所定の強調ゲインを乗じてから平滑化画素値に加算した
結果を、着目している画素に対応する新たな医用画像に
おける画素の画素値として使用する。つまり、エッジ度
合いが大きくない画素にはエッジ強調を施す。ステップ
ST7では、原医用画像の全ての画素に対して前記ステ
ップST1〜ST6を実行する。
【0020】図7は、図3の原画素値テーブルORTに
ついて上記過剰強調防止エッジ強調処理を行った結果と
して得られた新たな医用画像を表わす選択強調画素値テ
ーブルSETである。なお、強調ゲインは“4”とし
た。また、選択強調画素値という名称は、エッジ強調を
選択的に施して得られた画素値であることを意味してい
る。この選択強調画素値テーブルSETにおける斜線部
の画素の画素値は原画素値を使用したものであり、それ
以外の画素の画素値はエッジ強調演算の結果を使用した
ものである。
【0021】図8は、図22に示した原医用画像ORI
に上記過剰強調防止エッジ強調処理を行って得られた新
たな医用画像SEIの例示図である。この新たな医用画
像SEIでは、元の原医用画像ORIでは比較的不明瞭
であった肺内部の細かい気管やテクスチャ成分に相当す
るエッジ領域Lが比較的明瞭になっている。一方、元々
のエッジの度合いが大きい胸膜に相当するエッジ領域G
はエッジ強調を施されないため、強調過剰にならず、元
のように比較的明瞭になっている。
【0022】−第2の実施形態− 図9は、本発明の第2の実施形態に係る医用画像処理装
置を示す構成図である。この医用画像処理装置200
は、操作者の命令や選択を受け付ける操作部1と,各部
の作動を制御するシステム制御部2と,原医用画像やそ
れを画像処理して得られた新たな医用画像などを格納す
るイメージデータ格納部3と,後述する過剰強調防止エ
ッジ強調処理などを行う画像処理部14と,医用画像を
表示する表示部5とを具備して構成されている。
【0023】図10は、この医用画像処理装置200に
よる医用画像処理を示すフロー図である。ステップSU
1では、医用画像診断装置により被検体をスキャンして
得られた原医用画像中の一つの画素に着目する。ここで
は、図3に示す原画素値テーブルORTを原医用画像と
して想定する。ステップSU2では、原画素値と着目し
ている画素の近傍の画素の画素値とエッジ強調空間フィ
ルタとを用いてエッジ強調画素値を求める。図11およ
び図12にエッジ強調空間フィルタF(K,L)を例示す
る。また、図13に、図3の原画素値テーブルORTと
図11の平滑化空間フィルタF(K,L)をコンボリュー
ション演算して得られたエッジ強調画素値テーブルEE
Tを示す。
【0024】ステップSU3では、原画素値からエッジ
強調画素値を減じて差分画素値を求める。図14に、図
3の原画素値テーブルORTから図13のエッジ強調画
素値テーブルEETを減じて得られた差分画素値テーブ
ルDFTを例示する。
【0025】ステップSU4では、着目している画素の
差分画素値からエッジ度合いが大きいか否かを判定す
る。エッジ度合いが大きいならステップSU5に進み、
エッジ度合いが大きくなければステップSU6に進む。
判定基準は、例えば、差分画素値がエッジ度合い閾値
“−49”より負ならエッジ度合いが大きいと判定し、
それ以外ならエッジ度合いが大きくないと判定する。こ
の場合、図14の差分画素値テーブルDFTにおける斜
線部の画素ではステップSU5に進み、それ以外の画素
ではステップSU6に進む。ステップSU5では、異な
る方向のラインフィルタによりそれぞれ得た平均画素値
と差分画素値の差のうちで絶対値が最も小さいもので差
分画素値を置換する。この演算は、差分画素値を連結性
が最も強い方向に平均化することに相当する。図15
に、4方向のラインフィルタL(K,L)をそれぞれ例示
する。また、図16に、置換された差分画素値テーブル
DEF’を例示する。図14の例では、前記絶対値が最
も小さくなるラインフィルタは、斜線部の画素値「−5
0」に対しては図15の(b)のものであり、斜線部の
画素値「−60」に対しては図15の(c)のものであ
り、斜線部の画素値「−80」に対しては図15の
(a)のものである。ステップSU6では、差分画素値
に所定の強調ゲインを乗じてから原画素値に加算した結
果を、着目している画素に対応する新たな医用画像にお
ける画素の画素値として使用する。これにより、エッジ
度合いが大きくない画素は、通常のエッジ強調を施され
ることになる。一方、エッジ度合いが大きい画素は、差
分画素値が連結方向に平均化されているため、抑制され
たエッジ強調が施されることになる。ステップSU7で
は、原医用画像の全ての画素に対して前記ステップSU
1〜SU6を実行する。
【0026】図17は、図3の原画素値テーブルORT
について上記過剰強調防止エッジ強調処理を行った結果
として得られた新たな医用画像を表わす選択強調画素値
テーブルSETである。なお、強調ゲインは“1”とし
た。また、選択強調画素値という名称は、通常のエッジ
強調と抑制したエッジ強調を選択的に施して得られた画
素値であることを意味している。この選択強調画素値テ
ーブルSETにおける斜線部の画素の画素値は抑制した
エッジ強調演算の結果を使用したものであり、それ以外
の画素の画素値はエッジ強調演算の結果を使用したもの
である。
【0027】図18は、図22に示した原医用画像OR
Iに上記過剰強調防止エッジ強調処理を行って得られた
新たな医用画像SEIの例示図である。この新たな医用
画像SEIでは、元の原医用画像ORIでは比較的不明
瞭であった肺内部の細かい気管やテクスチャ成分に相当
するエッジ領域Lが比較的明瞭になっている。一方、元
々のエッジの度合いが大きい胸膜に相当するエッジ領域
Gは抑制されたエッジ強調を施されているため、強調過
剰にならず、元のように比較的明瞭になっている。
【0028】なお、上記第2の実施形態では、図15に
示すラインフィルタ(方向数=4,画素数=3)を用い
たが、図19に示すラインフィルタ(方向数=4,画素
数=5)または図20に示すラインフィルタ(方向数=
8,画素数=5)を用いてもよい。
【0029】−変形した実施形態− 図21は、原画像からランダムノイズを除去する画像処
理を示すフロー図である。原画像信号をエッジ強調フィ
ルタに通してエッジ強調画像を生成する(ステップU
1)。エッジ強調画像から原画像信号を差し引くことに
より高周波成分画像を生成する(ステップU2)。エッ
ジ強調画像は、原画像信号の変化すなわち高周波成分が
強調されたものなので、エッジ強調画像から原画像信号
を差し引くと、高周波成分画像のみ残ることとなる。高
周波成分画像を複数方向のラインフィルタに通してエッ
ジ・テクスチャ成分を除去し、ランダムノイズ成分を抽
出する(ステップU3)。高周波成分画像は、高周波領
域におけるランダムノイズとエッジ・テクスキャ成分と
からなっているので、複数方向の向きを持つラインフィ
ルタによりエッジ・テクスチャ成分を除去すると、ラン
ダムノイズ成分のみ残る。複数方向の向きを持つライン
フィルタは、モルフォグラフィックフィルタ(morpho g
raphic filter) と呼ばれ、それぞれの向きに働くロー
パスフィルタの集りである。ここで、モルフォグラフィ
ックとは、物体の形状に適合してカーネルの形を変化さ
せる、という意味である。原画像信号からランダムノイ
ズを差し引き、出力画像信号を得る(ステップU4)。
この結果、出力画像信号は高周波領域におけるランダム
ノイズが除去され、見やすい画像が得られる。
【0030】
【発明の効果】本発明の画像処理方法および画像処理装
置によれば、エッジの度合いが大きいエッジ領域に対す
るエッジ強調を抑制するか又は行わず、エッジの度合い
が大きくない領域に対してはエッジ強調を行うことで、
過剰強調を防止してエッジ強調を施すことができ、見や
すい画像を得ることが出来る。特に、医用画像の場合に
は、診断に好都合な画像が得られるので、有用性が高
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る医用画像処理装
置を示す構成図である。
【図2】図1の医用画像処理装置による過剰強調防止エ
ッジ強調処理を示すフロー図である。
【図3】X線CT装置で被検体をスキャンして得られた
原画像を画素値のテーブル形式で表現した原画素値テー
ブルの例示図である。
【図4】平滑化空間フィルタの一例の説明図である。
【図5】図3の原画素値テーブルと図4の平滑化空間フ
ィルタから生成した平滑化画素値テーブルの例示図であ
る。
【図6】図3の原画素値テーブルから図5の平滑化画素
値テーブルを減じて得られた差分画素値テーブルの例示
図である。
【図7】図3の原画素値テーブルに対して図2の過剰強
調防止エッジ強調処理を施して得られた選択強調画素値
テーブルの例示図である。
【図8】図22の原画像に対して図2の過剰強調防止エ
ッジ強調処理を施して得られた選択強調画像の例示図で
ある。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る医用画像処理装
置を示す構成図である。
【図10】図9の医用画像処理装置による過剰強調防止
エッジ強調処理を示すフロー図である。
【図11】エッジ強調空間フィルタの一例の説明図であ
る。
【図12】エッジ強調空間フィルタの他の例の説明図で
ある。
【図13】図3の原画素値テーブルと図11のエッジ強
調空間フィルタから生成したエッジ強調画素値テーブル
の例示図である。
【図14】図3の原画素値テーブルから図13のエッジ
強調画素値テーブルを減じて得られた差分画素値テーブ
ルの例示図である。
【図15】ラインフィルタの一例の説明図である。
【図16】図14の差分画素値テーブルから生成した置
換された差分画素値テーブルの例示図である。
【図17】図3の原画素値テーブルに対して図10の過
剰強調防止エッジ強調処理を施して得られた選択強調画
素値テーブルの例示図である。
【図18】図22の原画像に対して図10の過剰強調防
止エッジ強調処理を施して得られた選択強調画像の例示
図である。
【図19】ラインフィルタの他の例の説明図である。
【図20】ラインフィルタのさらに他の例の説明図であ
る。
【図21】高周波領域におけるランダムノイズを除去し
て見やすい医療診断画像を得ることが出来る画像処理の
フロー図である。
【図22】X線CT装置で被検体をスキャンして得られ
た原画像の例示図である。
【図23】図22の原画像と図11のエッジ強調空間フ
ィルタから生成したエッジ強調画像の例示図である。
【符号の説明】
100,200 医用画像処理装置 1 操作部 2 システム制御部 3 イメージデータ格納部 4,14 画像処理部 5 表示部
フロントページの続き (72)発明者 松村 滋 東京都日野市旭が丘4丁目7番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式会社 内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原画像中のエッジ領域を抽出し、所定の
    閾値よりもエッジの度合いが大きいエッジ領域に対して
    はそれ以外の領域よりも抑制したエッジ強調を施すか又
    はエッジ強調を施さないことを特徴とする画像処理方
    法。
  2. 【請求項2】 原画像中のエッジ領域を抽出するエッジ
    領域抽出手段と、所定の閾値よりもエッジの度合いが大
    きいエッジ領域に対してはそれ以外の領域よりも抑制し
    たエッジ強調を施すか又はエッジ強調を施さない過剰強
    調防止エッジ強調手段とを具備したことを特徴とする画
    像処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の画像処理装置におい
    て、前記エッジ領域抽出手段は、原画像に平滑化処理を
    施して得た平滑化画像と原画像の差分画像を求めるか、
    又は、原画像にエッジ強調処理を施して得たエッジ強調
    画像と原画像の差分画像を求めることを特徴とする画像
    処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の画像処理装置におい
    て、前記過剰強調防止エッジ強調手段は、差分画像の画
    素のうちで所定のエッジ度合い閾値より大きい差分画素
    値をもつ画素については原画像の対応する画素の原画素
    値を使用し、大きくない差分画素値をもつ画素について
    は当該差分画素値に強調ゲインを乗じて得られた積を原
    画素値または平滑化画素値(平滑化画像における画素
    値)に加算した演算画素値を使用して、新たな画像を生
    成することを特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の画像処理装置におい
    て、前記過剰強調防止エッジ強調手段は、差分画像の画
    素のうちで所定のエッジ度合い閾値より大きい差分画素
    値をもつ画素については異なる方向の複数のラインフィ
    ルタによりそれぞれ得た平均画素値と当該差分画素値の
    差のうちで絶対値が最小のものに強調ゲインを乗じて得
    られた積を原画素値または平滑化画素値(平滑化画像に
    おける画素値)に加算した第2の演算画素値を使用し、
    大きくない差分画素値をもつ画素については当該差分画
    素値に強調ゲインを乗じて得られた積を原画素値または
    平滑化画素値に加算した第1の演算画素値を使用して、
    新たな画像を生成することを特徴とする画像処理装置。
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