JPH0963085A - 光ディスク記録再生装置のトラッキング制御装置 - Google Patents

光ディスク記録再生装置のトラッキング制御装置

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JPH0963085A
JPH0963085A JP7213222A JP21322295A JPH0963085A JP H0963085 A JPH0963085 A JP H0963085A JP 7213222 A JP7213222 A JP 7213222A JP 21322295 A JP21322295 A JP 21322295A JP H0963085 A JPH0963085 A JP H0963085A
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Hiromi Nakase
弘巳 中瀬
Hideaki Inoue
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 任意のトラックにおいて安定した偏心補正動
作を行うとともに、ID情報記録部においても安定した
偏心補正動作を実現する。 【構成】 ID情報記録部と情報記録部が構成されたデ
ィスクに対し、トラッキング誤差信号を検出する検出手
段と、トラッキング制御手段と、トラッキング誤差信号
を標本化する標本化手段と、標本化されたトラッキング
誤差信号を記憶する記憶手段と、トラッキング誤差信号
の平均値を出力する平均値演算手段と、平均値とトラッ
キング誤差信号を比較する比較手段と、データ補正オン
/オフ切換手段を含み、比較手段の結果により記憶手段
の記憶値を補正する補正手段と、トラッキング制御信号
と記憶手段の出力を加算する加算手段と、加算結果によ
りトラッキング変位手段を駆動する駆動手段と、光ビー
ムがID情報記録部を走査するタイミングで信号を出力
するタイミング信号発生手段とを有して成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスク等に対する
情報記録再生装置に用いられる光ディスク記録再生装置
のトラッキング制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、レーザ光を利用してディスクに情
報信号を記録し、あるいはディスクに記録されている情
報信号を再生する光学方式の情報記録再生装置が実用化
されている。
【0003】この様な情報記録再生装置、すなわち光デ
ィスク記録再生装置において、ディスクのトラックに対
して正確に光ピックアップからの光を照射するために、
トラッキング制御が用いられている。
【0004】図10は従来の光ディスク記録再生装置の
トラッキング制御装置の概略構成を示すブロック図であ
る。図10において、光ピックアップ1001に組み込
まれたトラッキング信号検出センサから出力された信号
は、トラッキング誤差信号検出回路1002で増幅され
トラッキング誤差信号TEとしてトラッキング誤差信号
検出回路1002から出力される。トラッキング誤差信
号TEは、A/D変換器1003でアナログ信号からデ
ジタルデータに変換されるとともに、トラッキング制御
回路1004に入力される。トラッキング制御回路10
04では、トラッキング誤差信号TEをもとに、光ピッ
クアップ1001から照射された光ビームが光ディスク
1005上に形成されたトラック上をトレースするよう
にトラッキングアクチュエータ1006を駆動するトラ
ッキング制御信号を出力する。ディスクモータ1007
には、ディスクモータの回転を検出するための回転検出
信号発生装置1008が備わっており、回転速度を検出
するためのディスクモータFG信号が回転検出信号発生
装置1008から出力される。
【0005】また、光ディスク1005にプリフォーマ
ットされたID情報が、光ピックアップ1001で再生
され、光ピックアップ1001の再生信号に含まれる再
生ID信号をID信号処理回路1009において信号処
理することで、ディスクの1回転中の所定の絶対回転位
置を示すディスク1回転1パルスのVマーク信号を得る
ことができる。回転位置検出回路1010には、回転検
出信号発生装置1008からディスクモータFG信号が
入力されるとともに、ID信号処理回路1009からV
マーク信号が入力され、よって回転位置検出回路101
0からは、光ピックアップ1001の光ディスク100
5の回転位置に対する回転位置検出信号が出力される。
メモリ制御回路1012から出力される書き込み指令信
号(WR信号)により、記憶回路1011は書き込みモ
ードに設定される。
【0006】A/D変換器1003によってデジタルデ
ータに変換されたトラッキング誤差データは記憶回路1
011に入力され、光ディスク1005が1回転する期
間中、回転位置検出回路1010から出力される回転位
置検出信号によって指定されたそれぞれのアドレスに回
転位置に対応したトラッキング誤差データが記憶され、
よって記憶回路1011にはディスク1回転分のトラッ
キング誤差データが記憶される。
【0007】ディスク1回転分のトラッキング誤差デー
タが記憶回路1011に書き込まれた後、メモリ制御回
路1012から出力される読み出し指令信号(RD信
号)により、記憶回路1011は読み出しモードに設定
され、記憶回路1011に書き込まれたトラッキング誤
差データは、光ディスク1005の回転位置に対応して
読み出され、D/A変換器1013でアナログ信号に変
換された後、加算回路1014に入力される。
【0008】また、トラッキング制御回路1004から
出力されたトラッキング制御信号はスイッチ回路101
5でトラッキングサーボループをオン/オフされた後、
加算回路1014で記憶回路1011から読み出されD
/A変換されたトラッキング誤差信号と加算され、加算
された信号は駆動回路1016に入力され、駆動回路1
016から出力された駆動電圧がトラッキングアクチュ
エータ1006に印加される。
【0009】記憶回路1011に記憶されるトラッキン
グ誤差データの光ディスク1回転分の変化はトラックの
ディスクの中心からの偏り、いわゆる偏心と呼ばれてい
る成分が支配的である。
【0010】このときに、記憶回路1011から読み出
され、D/A変換器1013でアナログ信号に変換され
たトラッキング誤差信号がフィードフォワード信号とな
り、偏心成分をあらかじめトラッキングアクチュエータ
1006に印加して駆動するため、この状態でトラッキ
ング制御を行えばトラッキング誤差信号はほぼゼロとな
り、すなわちヘッドはトラック上を誤差なくトレースす
ることができ、トラッキング制御をオフからオンにした
ときやアクセス完了時に安定してトラッキングを引き込
ませることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本来、ディスクにおけ
るトラックの歪みはディスクを装置に装着する際の機械
的変位やディスクそのものの中心ずれ等の要因が支配的
であったが、近年では30cm以上の直径を持つディス
クが用いられるようになり、ディスクの内周と外周では
歪み方が異なるものが現れてきている。
【0012】図11に光ピックアップの走査位置の違い
によるトラッキング誤差信号の変化を示す。図11
(a)は光ピックアップがディスク内周部を走査してい
るときのディスク1回転でのトラッキング誤差信号を示
す。同様に、図11(b)は光ピックアップがディスク
中周部を走査しているときのディスク1回転でのトラッ
キング誤差信号を示す。同様に、図11(c)は光ピッ
クアップがディスク外周部を走査しているときのディス
ク1回転でのトラッキング誤差信号を示す。このように
同一ディスクであっても、ディスク半径上の光ピックア
ップ走査位置に対応してトラックの歪みは異なり、よっ
てトラッキング誤差信号の波形が変化する。
【0013】このようなディスクを使用した場合におい
て、例えば光ピックアップが内周部を走査しているとき
のトラッキング誤差信号を記憶回路1011に記憶して
おき、記憶回路1011に記憶されている信号で、光ピ
ックアップがディスクの内周から外周までの位置を走査
する時の偏心を補正しようとした場合には、光ピックア
ップが中周から外周を走査する場合には所望する補正効
果が得られないばかりでなく、場合によっては、よりト
ラッキング誤差が増大することも起こり得るといった問
題点がある。
【0014】また、A/D変換器1003の利得やD/
A変換器1013の利得は回路それぞれでばらつくた
め、トラッキング誤差信号と、このトラッキング誤差信
号をA/D変換器1003を経て記憶回路1011に記
憶し、さらに記憶回路1011から出力されD/A変換
器1013によってアナログ信号に変換された信号と
は、利得が異なるために、実際にはトラッキング誤差信
号はゼロにはならず、利得のばらつきが大きいときに
は、よりトラッキング誤差が増大することも起こり得る
といった問題点がある。
【0015】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、半径上の所定トラックでのトラッキング誤差信号を
記憶手段に記憶するとともに、任意のトラックにおける
トラッキング誤差信号に基づき、記憶手段に記憶されて
いるデータを逐次微小量補正することで、任意のトラッ
クにおいて安定した偏心補正動作を行うことができると
ともに、ID情報があらかじめプリフォーマットされた
光ディスクにおいてID情報記録部と情報記録部とでト
ラッキング誤差信号に微小電圧のオフセットを有する場
合にも安定した偏心補正動作を行うことのできる光ディ
スク記録再生装置のトラッキング制御装置を提供するこ
とを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の光ディスク記録再生装置のトラッキング制御
装置は、ディスクに光を照射するとともにディスクから
の反射光よりを受光する光ピックアップと、光ピックア
ップで受光された検出信号よりトラッキングずれに対応
したトラッキング誤差信号を検出する検出手段と、トラ
ッキング誤差信号を入力し光ピックアップから照射され
る光ビームが光ディスクのトラックにオントラックする
ように光ビームのトラッキング位置を制御するトラッキ
ング制御手段と、トラッキング誤差信号をディスク回転
位置に対応してディスク1回転中の複数ポイントでサン
プリングする標本化手段と、標本化手段から出力される
トラッキング誤差データを記憶する記憶手段と、ディス
ク1回転以上の回転におけるトラッキング誤差信号の平
均値を演算し平均値データを出力する平均値演算手段
と、平均値演算手段から出力される平均値データとトラ
ッキングデータを比較する比較手段と、比較手段から出
力される比較結果により記憶手段の記憶値を補正する補
正手段と、トラッキング制御手段から出力されるトラッ
キング制御信号と記憶手段の出力信号を加算する加算手
段と、加算手段の出力信号により前記光ピックアップの
トラッキング変位手段を駆動する駆動手段と、光ピック
アップから照射される光ビームがディスクのID情報記
録部を照射するときにID情報検出タイミング信号を出
力するID情報検出タイミング信号発生手段とを有する
とともに、補正手段はデータ補正オン/オフ切換手段を
有し、データ補正オン/オフ切換手段にはID情報検出
タイミング信号が入力される構成で成る。
【0017】
【作用】本発明は上記した構成により、ディスクの半径
上のどの位置を光ピックアップが走査するかにより、ト
ラックの歪みが異なっていても、記憶手段に記憶される
トラッキング誤差データをトラッキング誤差信号の平均
値からのずれ方向をもとに微小量ずつ変化させること
で、トラッキング誤差信号の変化がゼロ、すなわちトラ
ッキング誤差がゼロとなるようにすることができ、記憶
手段に記憶させるトラッキング誤差信号を光ピックアッ
プの走査位置がディスクの内周、中周、外周のどの位置
を走査しているときであっても、安定した偏心補正動作
を行う。
【0018】また、データ補正オン/オフ切換手段がな
く、光ピックアップが光ディスクのトラックのID情報
記録部を走査しているタイミングにおいても記憶手段の
記憶データがトラッキング誤差信号をもとに補正されれ
ば、ID情報記録部と情報記録部とでトラッキング誤差
信号に微小電圧のオフセットを有する場合にはID情報
記録部に対応する記憶手段の記録データがオフセット電
圧に対応して補正され、実際の偏心成分あるいはトラッ
ク歪み成分と異なる偏心補正信号が記憶手段から出力さ
れ、トラッキング制御が不安定になったり、逆に偏心が
大きくなるなどの問題が発生するが、上記した構成によ
り、ID情報記録部を光ピックアップが走査するタイミ
ングでは記憶手段の記憶データを補正しないようにデー
タ補正オン/オフ切換手段が動作し、記憶手段の記憶デ
ータが誤って補正されることなく上記問題点を解決で
き、安定した偏心補正動作を実現する。
【0019】
【実施例】以下、図1〜図3を用いて本発明の第1の実
施例の説明を行う。
【0020】図1に本発明の第1の実施例における光デ
ィスク記録再生装置のトラッキング制御装置の概略構成
図を示す。
【0021】図1において、光ピックアップ101に組
み込まれたトラッキング信号検出センサから出力された
信号は、トラッキング誤差信号検出回路102で増幅さ
れトラッキング誤差信号TEとしてトラッキング誤差信
号検出回路102から出力される。トラッキング誤差信
号TEは、A/D変換器103でアナログ信号からデジ
タルデータに変換されるとともに、トラッキング制御回
路104に入力される。
【0022】トラッキング制御回路104では、トラッ
キング誤差信号TEをもとに、光ピックアップ101か
ら照射された光ビームが光ディスク105上に形成され
たトラック上をトレースするようにトラッキングアクチ
ュエータ106を駆動するトラッキング制御信号を出力
する。ディスクモータ107には、ディスクモータの回
転を検出するための回転検出信号発生装置108が備わ
っており、ディスクモータ107の回転速度を検出する
ためのディスクモータFG信号が回転検出信号発生装置
108から出力される。
【0023】また、光ディスク105にプリフォーマッ
トされたID情報は、光ピックアップ101で再生さ
れ、光ピックアップ101の再生信号に含まれる再生I
D信号をID信号処理回路109において信号処理する
ことで、ディスクの1回転中の所定の絶対回転位置を示
すディスク1回転1パルスのVマーク信号を得ることが
できるとともに、ディスク1回転あたり複数個設けられ
たセクタの先頭にプリフォーマットされたID情報を再
生するタイミングでセクタパルス信号が出力される。こ
のセクタパルス信号は、光ピックアップがID情報記録
部を走査するタイミングでハイレベルとなり、逆に情報
記録部を走査するタイミングでローレベルとなる信号で
ある。よって、セクタパルス信号の信号レベルがハイレ
ベルとなるタイミングで光ピックアップがID情報記録
部を走査していることを検出することができる。
【0024】回転位置検出回路110には、回転検出信
号発生装置108からディスクモータFG信号が入力さ
れるとともに、ID信号処理回路109からVマーク信
号が入力され、よって回転位置検出回路110からは、
光ピックアップ101の光ディスク105の回転位置に
対する回転位置検出信号が出力される。回転位置検出回
路110は通常カウンタ回路で実現でき、リセット入力
端子に上記Vマーク信号が入力され、かつクロック入力
端子には上記ディスクモータFG信号が入力され、カウ
ンタ回路のカウント値がVマーク信号出力位置からの光
ディスク105の回転位置を示す。
【0025】メモリ制御回路112から出力される書き
込み指令信号(WR信号)により、記憶回路111は書
き込みモードに設定される。A/D変換器103によっ
てデジタルデータに変換されたトラッキング誤差信号は
記憶回路111に入力され、光ディスク105が1回転
する期間中、回転位置検出回路110から出力される回
転位置検出信号によって指定されたそれぞれのアドレス
に回転位置に対応したトラッキング誤差データが記憶さ
れ、よって記憶回路111にはディスク1回転分のトラ
ッキング誤差データが記憶される。
【0026】ディスク1回転分のトラッキング誤差デー
タが記憶回路111に書き込まれた後、メモリ制御回路
112から出力される読み出し指令信号(RD信号)に
より記憶回路111は読み出しモードに設定され、記憶
回路111に書き込まれたトラッキング誤差データは、
ディスクの回転位置に対応して読み出され、D/A変換
器113でアナログ信号に変換された後、加算回路11
4に入力される。
【0027】また、トラッキング制御回路104から出
力されたトラッキング制御信号はスイッチ回路115で
トラッキングサーボループをオン/オフされた後、加算
回路114で記憶回路111から読み出されD/A変換
されたトラッキング誤差信号と加算され、加算された信
号は駆動回路116に入力され、駆動回路116から出
力された駆動電圧がトラッキングアクチュエータ106
に印加される。
【0028】A/D変換器103でデジタルデータに変
換されたトラッキング誤差データは平均値演算回路11
7に入力される。平均値演算回路117ではディスク1
回転期間のトラッキング誤差データの平均値を演算し、
演算結果AVEを比較回路118に出力する。比較回路
118では平均値演算回路117から出力された演算結
果AVEとA/D変換器103から出力されるトラッキ
ング誤差データとの大小比較を行い、比較結果に応じて
ハイ、ロー、ミドルの3値ロジック信号を出力する。比
較回路118から出力される3値ロジック信号は、デー
タ補正回路119に入力される。ここで、ディスクモー
タFG信号およびVマーク信号をもとに光ピックアップ
の回転位置を検出する回転位置検出回路110の出力
は、平均値演算回路117、比較回路118、データ補
正回路119、記憶回路111に入力されており、これ
らの回路は同期して処理を行っていることはいうまでも
ない。
【0029】データ補正回路119は、ディスクの回転
位置に対応したトラッキング誤差データを記憶回路11
1から読み込み、比較回路118の3値ロジック信号の
論理レベルに応じてトラッキング誤差データを微小量変
化させて、データ補正オン(ON)/オフ(OFF)回
路120がデータ補正動作に設定されていれば、微小量
変化されたデータが再度記憶回路111の対応アドレス
に書き込まれ、逆にデータ補正ON/OFF回路120
がデータ補正動作に設定されていなければ、比較回路1
18から出力される3値ロジック信号の論理レベルにか
かわらず、記憶回路111のトラッキング誤差データは
変化しない。
【0030】ここで、データ補正ON/OFF回路12
0の動作設定について説明する。データ補正ON/OF
F回路120にはID信号処理回路109からセクタパ
ルス信号が入力されており、セクタパルス信号がハイレ
ベルとなるタイミング、すなわち光ピックアップ101
がID情報記録部を走査するタイミングでは、データ補
正動作を行わず、逆にセクタパルス信号がローレベルと
なるタイミング、すなわち光ピックアップ101が情報
記録部を走査するタイミングでは、データ補正動作に設
定される。
【0031】次に、光ディスクにおけるID情報のプリ
フォーマットについて説明する。図2は本発明における
光ディスク記録再生装置に用いられる光ディスクの一例
を示す構成図であり、図2の(a)は光ディスク上面全
体、図2の(b)は1セクタの構成を示したものであ
る。
【0032】図2の(a)に示すように、各トラック2
01はS0からSnの各セクタに分割されている。ま
た、同図の(b)に示すように、各セクタはID情報記
録部202、及び情報記録部203から構成され、ID
情報記録部202はID情報記録部202の先頭を示す
アドレスマーク(AM)204、トラックアドレス(T
A)205、セクタアドレス(SA)206、及びトラ
ックアドレス205、セクタアドレス206の再生時の
誤り検出用のCRC207がプリフォーマットされてい
る。このように構成された光ディスクを再生して、Vマ
ーク信号およびセクタパルスを出力する図1に示すID
信号処理回路109は、ID情報記録部の先頭を示すア
ドレスマークを検出したタイミングで、ID情報記録部
の再生時間よりも長いパルス幅を有するセクタパルスを
出力するとともに、再生されたセクタアドレスがS0で
あることを検出したときにはVマーク信号を出力するよ
うに構成されている。
【0033】図3はID情報記録部の構成を示す斜視図
である。図3の(a)はグルーブ記録におけるID情報
記録部の構成を示す。同様に図3の(b)〜(d)はラ
ンド記録におけるID情報記録部の構成を示す。このよ
うにID情報記録部と情報記録部ではトラッキング誤差
信号の極性や感度に関係する溝パラメータが異なるため
に、ID情報記録部と情報記録部ではトラッキング誤差
信号に直流電圧オフセットが発生する。
【0034】図4に、通常再生時における記憶回路11
1に記憶されているトラッキング誤差データの変化の様
子を説明するための波形図を示す。この場合には前述し
たように、データ補正ON/OFF回路120はセクタ
パルス信号の信号レベルによってデータ補正動作を行う
か、行わないかが切り換えられる。
【0035】図4(a)は、ある時刻T1における記憶
回路111に記憶されているトラッキング誤差データを
示す。0〜nはディスクの回転位置を示し、記憶回路1
11のアドレス0〜nにはディスクの回転位置に対応し
たトラッキング誤差データが記憶されている。
【0036】図4(b)は、ID信号処理回路109か
ら出力され、データ補正ON/OFF回路120に入力
されるセクタパルス信号を示し、セクタパルス信号がハ
イレベルとなるタイミングは、光ピックアップ101が
光ディスク105にプリフォーマットされたID情報記
録部を走査するタイミングを表す。
【0037】図4(c)は、時刻T1からT2のディス
ク1回転期間におけるA/D変換器103の出力である
トラッキング誤差データTD(i)を示し、平均値演算
回路117から出力される平均値データAVEは破線で
示したものとなる。
【0038】比較回路118ではトラッキング誤差デー
タと平均値データの大小比較を行い、 TD(i)>AVEなら、比較結果出力はハイレベル TD(i)=AVEなら、比較結果出力はミドルレベル TD(i)<AVEなら、比較結果出力はローレベル となる比較結果(図4(d)に示す)を出力する。
【0039】図4(e)は、時刻T1に記憶回路111
に記憶されているトラッキング誤差データに対してディ
スク1回転期間中にデータの値を微小量△k変化させた
後、時刻T2に記憶回路111に記憶されているトラッ
キング誤差データMDD(i)を示す。
【0040】ここでデータ補正回路119における偏心
補正データの変更処理は、次のような処理で行う。
【0041】比較結果出力がハイレベルなら、MDD
(i)=MD(i)+△k 比較結果出力がミドルレベルなら、MDD(i)=MD
(i) 比較結果出力がローレベルなら、MDD(i)=MD
(i)−△k また、セクタパルス信号がハイレベルとなるタイミング
では、データ補正ON/OFF回路120により、MD
D(i)=MD(i)となる。つまり、補正を行わな
い。
【0042】図4(f)は、時刻T2からT3のディス
ク1回転期間におけるA/D変換器103の出力である
トラッキング誤差データを示す。
【0043】記憶回路111に記憶された偏心補正デー
タを微小量修正することにより、図4(e)に示す偏心
補正信号は、よりトラック歪み成分を忠実に再現したも
のとなり、その結果、トラッキング誤差信号は、図4
(f)に示すように、残留誤差が少なくなる。このよう
に、トラッキング誤差信号をもとに記憶回路111に記
憶される偏心補正データを修正することで、残留成分が
ゼロに近づく。
【0044】ここで、前述したように、図4の(c),
(f)に示すトラッキング誤差データにおいて、ID情
報記録部に対応するタイミングでオフセットを有し、よ
ってこのタイミングのトラッキング誤差データは本来の
トラックずれを表さないため、このタイミングでは記憶
回路111に記憶されている偏心補正データは修正しな
い。
【0045】図4の(g),(h)はそれぞれID情報
記録部のトラッキング誤差データを用いて記憶回路11
1に記憶されている偏心補正データを修正した場合の記
憶回路111の偏心補正データおよびA/D変換器10
3から出力されるトラッキング誤差データを示す。仮
に、図4の(g),(h)に示すように、ID情報記録
部においても記憶回路111に記憶されている偏心補正
データを修正すれば、ID情報記録部において本来のト
ラッキング誤差信号でないデータを用いてデータを修正
するため、記憶回路111に記憶される偏心補正データ
はトラック歪み成分を再現したものでなく、よってID
情報記録部においては逆にトラックずれを起こしてしま
う可能性がある。
【0046】以上説明したように、本発明の第1の実施
例によれば、ディスクの半径上のどの位置を光ピックア
ップが走査するかにより、トラック歪みが異なっていて
も、記憶回路に記憶されるトラッキング誤差データをト
ラッキング誤差信号の平均値からのずれ方向をもとに微
小量ずつ変化させることで、トラッキング誤差信号の変
化がゼロ、すなわちトラッキング誤差がゼロとなるよう
にすることができ、記憶回路に記憶させるトラッキング
誤差信号を光ピックアップの走査位置がディスクの内
周、中周、外周のどの位置を走査しているときであって
も、安定した偏心補正動作を行う光ディスク記録再生装
置のトラッキング制御装置を提供することができる。
【0047】更に、ID情報が光ディスクにプリフォー
マットされている場合には一般にID情報記録部と情報
記録部とでトラッキング誤差信号に微小電圧のオフセッ
トを有するが、本実施例で説明したように、ID情報記
録部を光ピックアップが走査するタイミングを検出し、
そのタイミングでは記憶回路に記憶されている偏心補正
データを修正しないことにより、誤って偏心補正データ
が修正される事なく、よって安定した偏心補正動作を行
う光ディスク記録再生装置のトラッキング制御装置を提
供することができる。
【0048】次に、図5〜図6を用いて本発明の第2の
実施例の説明を行う。図5に本発明の第2の実施例にお
ける光ディスク記録再生装置のトラッキング制御装置の
概略構成図を示す。
【0049】図5において、図1に示す本発明の第1の
実施例の構成要素と同様の動作を行う構成要素について
は同じ符号を付し、詳細な動作説明は省略する。
【0050】図5において、駆動データ発生回路501
では、記憶手段111の所定のアドレスに記憶されてい
る記憶データをもとに光ピックアップ101が光ディス
ク105にプリフォーマットされたID情報部を走査す
るタイミングにおける駆動データを演算する。駆動デー
タ発生回路501から出力された駆動データは、スイッ
チ回路502を経て、D/A変換器113によりアナロ
グ信号に変換された後、加算回路114でトラッキング
制御信号と重畳され、駆動回路116に入力される。
【0051】ここで、スイッチ回路502には、ID信
号処理回路109から出力されるセクタパルス信号が入
力される。
【0052】すなわち、光ピックアップ101が光ディ
スク105にプリフォーマットされたID情報部を走査
するタイミングにおいては、セクタパルス信号がハイレ
ベルとなり、スイッチ回路502はセクタパルス信号が
ハイレベルの時には、記憶回路111に記憶されている
偏心補正データをもとに駆動データ発生回路501で演
算作成された駆動データをD/A変換器113に入力す
るようにスイッチ回路を切り換える。
【0053】逆に光ピックアップ101が光ディスク1
05のトラックの情報記録部を走査するタイミングにお
いては、セクタパルス信号がローレベルとなり、スイッ
チ回路502はセクタパルス信号がローレベルの時に
は、記憶回路111に記憶されている偏心補正データを
D/A変換器113に入力するようにスイッチ回路を切
り換える。
【0054】図6に、記憶回路111から出力される偏
心補正データと、駆動データ発生回路501から出力さ
れる駆動データをスイッチ回路502で切り換えてD/
A変換器113に入力される本発明の第2の実施例の動
作を説明するための信号波形図を示す。
【0055】図6(b)に示すように、光ピックアップ
101が光ディスク105のトラックのID情報記録部
を走査するタイミングにおいては、セクタパルス信号が
ハイレベルとなる。
【0056】図6(a)は時刻T1における、D/A変
換器113に入力される偏心補正データを示す。ここで
セクタパルス信号がハイレベルとなるタイミングTA1
においては、駆動データ発生回路501の出力データK
(i+4)がスイッチ回路502を経てD/A変換器1
13に入力され、それ以外のタイミングでは記憶回路1
11の出力データがスイッチ回路502を経てD/A変
換器113に入力される。
【0057】ここで、出力データK(i+4)は記憶回
路111に記憶されているトラッキング誤差データK
(i+3)とK(i+5)をもとに1次関数補完演算し
て得られたものである。
【0058】図6(c)は時刻T1からT2のディスク
1回転期間におけるA/D変換器103の出力であるト
ラッキング誤差データを示す。同図(d)は、時刻T1
に記憶回路111に記憶されているトラッキング誤差デ
ータに対してディスク1回転期間中にデータの値を微小
量変化させたのち、時刻T2に記憶回路111に記憶さ
れているトラッキング誤差データおよび駆動データ発生
回路501の出力データ(図中の黒丸)を示す。ここ
で、駆動データ発生回路501から出力される駆動デー
タKD(i+4)は記憶回路111に微小変化して記憶
された偏心補正データKD(i+3)とKD(i+5)
をもとに新たに1次関数補完演算をして得られたもので
ある。
【0059】本発明の第2の実施例を用いない場合、セ
クタパルス信号がハイレベルとなるタイミングTA1に
おいては、記憶回路111に記憶されている偏心補正デ
ータをA/D変換器103の出力をもとに微小量変化さ
せないため、光ピックアップの走査位置が光ディスクの
内周から外周に変化した場合など、光ディスク1回転期
間中の光ディスクの偏心波形が変化した際に、期間TA
1以外の回転位置においては、トラッキング誤差データ
をもとに記憶回路111に記憶されている偏心補正デー
タが逐次更新されるのに対して、期間TA1の回転位置
では記憶回路111に記憶されている偏心補正データは
更新されないままであり、この期間の記憶回路111の
偏心補正データをそのままトラッキングアクチュエータ
駆動信号に用いた場合には、図6(e)に示すトラッキ
ングアクチュエータ駆動信号のように、期間TA1でト
ラックずれをおこす可能性のあるような駆動信号となる
問題があるが、本発明の第2の実施例によれば、期間T
A1の駆動データを、期間TA1の前後の偏心補正デー
タから補完して得るため、ほぼトラックに追従した駆動
信号となり、よって安定した偏心補正動作を実現でき
る。
【0060】以上説明したように、本発明の第2の実施
例によれば、ディスクの半径上のどの位置を光ピックア
ップが走査するかにより、トラック歪みが異なっていて
も、記憶回路に記憶されるトラッキング誤差データをト
ラッキング誤差信号の平均値からのずれ方向をもとに微
小量ずつ変化させることで、トラッキング誤差信号の変
化がゼロ、すなわちトラッキング誤差がゼロとなるよう
にすることができ、記憶回路に記憶させるトラッキング
誤差信号を光ピックアップの走査位置がディスクの内
周、中周、外周のどの位置を走査しているときであって
も、安定した偏心補正動作を行う光ディスク記録再生装
置のトラッキング制御装置を提供することができる。
【0061】更に、光ピックアップの走査位置が光ディ
スクの半径上で大きく変化し、記憶回路のID情報記録
部に対応した番地の偏心補正データが光ピックアップの
走査位置の変化に対応せずにそのままとなっている場合
に、記憶回路の情報記録部に対応した番地の偏心補正デ
ータとの値の差が大きくなった場合に、ID情報記録部
走査タイミングで光ピックアップがオフトラックする可
能性があるが、本実施例で説明したように、ID情報記
録部の前後の情報記録部の偏心補正データからID情報
記録部の偏心補正データを補完することで、偏心補正デ
ータに連続性を保つことが出来、よって安定した偏心補
正動作を行う光ディスク記録再生装置のトラッキング制
御装置を提供することができる。
【0062】次に、図7〜図9を用いて本発明の第3の
実施例の説明を行う。図7に本発明の第3の実施例にお
ける光ディスク記録再生装置のトラッキング制御装置の
概略構成図を示す。
【0063】図7において、図1に示す本発明の第1の
実施例の構成要素と同様の動作を行う構成要素について
は同じ符号を付し、詳細な動作説明は省略する。
【0064】図7において、比較回路701にはID信
号処理回路109より出力されるセクタパルス信号が入
力され、比較回路701では、セクタパルス信号の信号
レベルに対応して、平均値演算回路117から出力され
る平均値データとA/D変換器103から出力されるト
ラッキング誤差データの大小比較処理を切り換える。
【0065】図8に比較回路701の詳細なブロック図
を示す。比較回路701は第1の設定データ発生回路8
02、第2の設定データ発生回路803、第3の設定デ
ータ発生回路804、第4の設定データ発生回路805
を有する。
【0066】第1の設定データ発生回路802の出力デ
ータA1、第2の設定データ発生回路803の出力デー
タA2は第1のスイッチ回路806に入力され、かつ、
第3の設定データ発生回路804の出力データB1、第
4の設定データ発生回路805の出力データB2は第2
のスイッチ回路809に入力される。
【0067】第1のスイッチ回路806および第2のス
イッチ回路809にはセクタパルス信号が入力され、セ
クタパルス信号の信号レベルによって、スイッチが切り
換わる。第1のスイッチ回路806の出力データA3は
加算回路807で平均値演算回路117の出力である平
均値データAVEと加算演算され、加算回路807から
は(AVE+A3)の加算演算データが出力される。加
算演算データ(AVE+A3)は第1の比較回路801
でトラッキング誤差データと大小比較され、比較結果1
が出力される。
【0068】同様に、第2のスイッチ回路809の出力
データB3は減算回路810で平均値演算回路117の
出力である平均値データAVEから減算演算され、減算
回路810からは(AVE−B3)の減算演算データが
出力される。減算演算データ(AVE−B3)は第2の
比較回路808でトラッキング誤差データと大小比較さ
れ、比較結果2が出力される。
【0069】第1のスイッチ回路806および第2のス
イッチ回路809はセクタパルス信号の信号レベルに対
応して、スイッチが切り換わり、セクタパルス信号の信
号レベルがハイレベルの時、すなわち光ビームがトラッ
クのID記録部を走査するときは、第2の設定データA
2が選択されて出力データA3となるように第1のスイ
ッチ回路806が動作するとともに、第4の設定データ
B2が選択されて出力データB3となるように第2のス
イッチ回路809が動作する。逆に、セクタパルス信号
の信号レベルがローレベルの時、すなわち光ビームがト
ラックの情報記録部を走査するときは、第1の設定デー
タA1が選択されて出力データA3となるように第1の
スイッチ回路806が動作するとともに、第3の設定デ
ータB1が選択されて出力データB3となるように第2
のスイッチ回路809が動作する。
【0070】(表1)にセクタパルス信号がハイレベ
ル、すなわちID情報記録部を光ビームが走査する場合
の比較回路701の動作を示す。
【0071】
【表1】
【0072】ここで、トラッキング誤差データTD1が
(AVE+A2)よりも大きいときには第1の比較回路
801の出力である比較結果1および第2の比較回路8
08の出力である比較結果2はともにハイレベルとな
る。
【0073】トラッキング誤差データTD1が(AVE
+A2)≧TD1>(AVE−B2)のときには第1の
比較回路801の出力である比較結果1はローレベルと
なり第2の比較回路808の出力である比較結果2はハ
イレベルとなる。
【0074】トラッキング誤差データTD1がTD1≦
(AVE−B2)のときには第1の比較回路801の出
力である比較結果1および第2の比較回路808の出力
である比較結果2はともにローレベルとなる。
【0075】(表2)にセクタパルス信号がローレベ
ル、すなわちID情報記録部を光ビームが走査する場合
の比較回路701の動作を示す。
【0076】
【表2】
【0077】ここで、トラッキング誤差データTD1が
(AVE+A1)よりも大きいときには第1の比較回路
801の出力である比較結果1および第2の比較回路8
08の出力である比較結果2はともにハイレベルとな
る。
【0078】トラッキング誤差データTD1が(AVE
+A1)≧TD1>(AVE−B1)のときには第1の
比較回路801の出力である比較結果1はローレベルと
なり第2の比較回路808の出力である比較結果2はハ
イレベルとなる。
【0079】トラッキング誤差データTD1がTD1≦
(AVE−B1)のときには第1の比較回路801の出
力である比較結果1および第2の比較回路808の出力
である比較結果2はともにローレベルとなる。
【0080】図7中のデータ補正回路119は比較結果
1および比較結果2をもとに(表3)に示すデータ補正
処理を行う。
【0081】
【表3】
【0082】比較結果1および比較結果2がともにハイ
レベルなら、MDD(i)=MD(i)+△k、比較結
果1がローレベルで比較結果2がハイレベルなら、MD
D(i)=MD(i)、比較結果1および比較結果2が
ともにローレベルなら、MDD(i)=MD(i)−△
kとする。
【0083】ここで、A1=0、B1=1と設定すると
本発明の第1の実施例と同様の比較回路、データ補正回
路の動作となる。
【0084】また、ID記録部と情報記録部でのトラッ
キング誤差データのオフセットデータがC1以下であれ
ば、A2=C1+1、B2=C1+1となるように第2
の設定データ803、第4の設定データ805を設定す
れば、トラック歪みがID記録部に発生しても、トラッ
ク歪みをオフセット程度まで補正することができるとい
う効果が得られる。
【0085】図9にトラック歪みがID記録部に存在す
る場合の補正動作を示す。図9(a)は、記憶回路11
1に記憶されている偏心補正データMD(k)を示す。
図9(b)は、セクタパルス信号を示す。図9(c)
は、比較回路701に入力されるトラッキング誤差デー
タTD(k)を示す。図9(d)は、平均値演算回路1
17から出力される平均値データAVEと図9(c)に
示すトラッキング誤差データTD(k)をもとに比較回
路701で大小比較された比較結果をもとに記憶回路1
11に記憶される偏心補正データを微小量変化させた結
果MDD(k)を示す。
【0086】比較回路701の動作およびデータ補正回
路119の動作は、前述した通りである。
【0087】図9(e)は、記憶回路111に記憶され
る偏心補正データMDD(k)で偏心補正した場合のト
ラッキング誤差データTDD(k)を示す。
【0088】ここで、ID記録部と情報記録部のトラッ
キング誤差データのオフセット量は図9(c)に示すC
1である。このときに、セクタパルス信号がハイレベル
の時の比較回路701の比較データは、図9(c)に破
線で示す値(AVE+A2)、(AVE−B2)とな
り、トラッキング誤差データTD(i+4)が(AVE
+A2)よりも大きいので偏心補正データは微小量変化
されMDD(i+4)となる。この結果、図9(e)に
示すようにトラッキング誤差データTD(i+4)は不
感帯に入り((AVE+A2)≧TD1>(AVE−B
2))、よってトラック歪み、偏心はほぼ補正され、残
留成分はID記録部と情報記録部のトラッキング誤差信
号のオフセット相当となる。
【0089】以上説明したように、本発明の第3の実施
例によれば、ディスクの半径上のどの位置を光ピックア
ップが走査するかにより、トラック歪みが異なっていて
も、記憶回路に記憶されるトラッキング誤差データをト
ラッキング誤差信号の平均値からのずれ方向をもとに微
小量ずつ変化させることで、トラッキング誤差信号の変
化がゼロ、すなわちトラッキング誤差がゼロとなるよう
にすることができ、記憶回路に記憶させるトラッキング
誤差信号を光ピックアップの走査位置がディスクの内
周、中周、外周のどの位置を走査しているときであって
も、安定した偏心補正動作を行う光ディスク記録再生装
置のトラッキング制御装置を提供することができる。
【0090】更に、ID記録部を光ビームが走査するタ
イミングで、情報記録部を光ビームが走査する場合と比
較回路の比較データを変化させて設定することで、光デ
ィスクのトラックのID記録部に局部的にトラック歪み
がある場合にも、トラック歪みを安定して補正すること
ができるとともにオフセット分については補正動作を行
わないように設定することで、より安定した偏心補正動
作を実現することができる光ディスク記録再生装置のト
ラッキング制御装置を提供することができる。
【0091】なお、本実施例の図8の説明において、ト
ラッキング誤差データTD1と平均値データAVEを入
れ換えても同様の動作を実現できることはいうまでもな
い。
【0092】
【発明の効果】以上のように本発明は、ディスクの半径
上のどの位置を光ピックアップが走査するかにより、ト
ラック歪みが異なっていても、記憶手段に記憶されるト
ラッキング誤差データをトラッキング誤差信号の平均値
からのずれ方向をもとに微小量ずつ変化させることで、
トラッキング誤差信号の変化がゼロ、すなわちトラッキ
ング誤差がゼロとなるようにすることができ、記憶手段
に記憶させるトラッキング誤差信号を光ピックアップの
走査位置がディスクの内周、中周、外周のどの位置を走
査しているときであっても、安定した偏心補正動作を行
う光ディスク記録再生装置のトラッキング制御装置を提
供することができる。
【0093】また、ID情報が光ディスクにプリフォー
マットされている場合には一般にID情報記録部と情報
記録部とでトラッキング誤差信号に微小電圧のオフセッ
トを有するが、本発明によれば、ID情報記録部を光ピ
ックアップが走査するタイミングを検出し、そのタイミ
ングでは記憶回路に記憶されている偏心補正データを修
正しないことにより、誤って偏心補正データが修正され
る事なく、よって安定した偏心補正動作を行う光ディス
ク記録再生装置のトラッキング制御装置を提供すること
ができる。
【0094】更に、本発明によれば、ID情報記録部の
前後の情報記録部の偏心補正データからID情報記録部
の偏心補正データを補完することで、偏心補正データに
連続性を保つことが出来、よって安定した偏心補正動作
を行う光ディスク記録再生装置のトラッキング制御装置
を提供することができる。
【0095】更に、ID記録部を光ビームが走査するタ
イミングで、情報記録部を光ビームが走査する場合と比
較回路の比較データを変化させて設定することで、光デ
ィスクのトラックのID記録部に局部的にトラック歪み
がある場合にも、トラック歪みを安定して補正すること
ができるとともにオフセット分については補正動作を行
わないように設定することで、安定した偏心補正動作を
実現することができる光ディスク記録再生装置のトラッ
キング制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における光ディスク記録
再生装置のトラッキング制御装置の概略構成を示すブロ
ック図
【図2】本発明における光ディスク記録再生装置に用い
られる光ディスクの一例を示す構成図
【図3】図2に示す光ディスクのID情報記録部の構造
を示す斜視図
【図4】本発明の第1の実施例における光ディスク記録
再生装置のトラッキング制御装置の動作を説明するため
の波形図
【図5】本発明の第2の実施例における光ディスク記録
再生装置のトラッキング制御装置の概略構成を示すブロ
ック図
【図6】同光ディスク記録再生装置のトラッキング制御
装置の動作を説明するための波形図
【図7】本発明の第3の実施例における光ディスク記録
再生装置のトラッキング制御装置の概略構成を示すブロ
ック図
【図8】図7の比較回路の詳細な構成を示すブロック図
【図9】本発明の第3の実施例における光ディスク記録
再生装置のトラッキング制御装置の動作を説明するため
の波形図
【図10】従来の光ディスク記録再生装置のトラッキン
グ制御装置の概略構成を示すブロック図
【図11】従来例の問題点を説明するためのトラック歪
みを表す波形図
【符号の説明】
102 トラッキング誤差信号検出回路 103 A/D変換器 106 トラッキングアクチュエータ 108 回転検出信号発生装置 109 ID信号処理回路 110 回転位置検出回路 111 記憶回路 113 D/A変換器 117 平均値演算回路 118 比較回路 119 データ補正回路 120 データ補正ON/OFF回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクの各トラックはID情報記録部
    及び情報記録部から構成されるとともに、前記ID情報
    記録部にはトラックアドレスやセクタアドレスがプリフ
    ォーマットされてなるディスクに情報を記録再生する光
    ディスク記録再生装置であって、前記ディスクに光を照
    射するとともに前記ディスクからの反射光を受光する光
    ピックアップと、前記光ピックアップで受光された検出
    信号よりトラッキングずれに対応したトラッキング誤差
    信号を検出する検出手段と、前記トラッキング誤差信号
    を入力し前記光ピックアップから照射される光ビームが
    前記ディスクのトラックにオントラックするように光ビ
    ームのトラッキング位置を制御するトラッキング制御手
    段と、前記トラッキング誤差信号をディスク回転位置に
    対応してディスク1回転中の複数ポイントでサンプリン
    グする標本化手段と、前記標本化手段から出力されるト
    ラッキング誤差データを記憶する記憶手段と、ディスク
    1回転以上の回転における前記トラッキング誤差信号の
    平均値を演算し平均値データを出力する平均値演算手段
    と、前記平均値演算手段から出力される平均値データと
    前記トラッキング誤差データを比較する比較手段と、前
    記比較手段から出力される比較結果により前記記憶手段
    の記憶値を補正する補正手段と、前記トラッキング制御
    手段から出力されるトラッキング制御信号と前記記憶手
    段の出力信号を加算する加算手段と、前記加算手段の出
    力信号により前記光ピックアップのトラッキング変位手
    段を駆動する駆動手段と、前記光ピックアップから照射
    される光ビームがディスクの前記ID情報記録部を照射
    するときにID情報検出タイミング信号を出力するID
    情報検出タイミング信号発生手段とを有するとともに、
    前記補正手段はデータ補正オン/オフ切換手段を有し、
    前記データ補正オン/オフ切換手段には前記ID情報検
    出タイミング信号が入力され、前記データ補正オン/オ
    フ切換手段は前記光ピックアップから照射される光ビー
    ムがディスクのID情報記録部を照射するタイミングに
    おいては前記記憶手段の記憶値を補正しないように動作
    することを特徴とする光ディスク記録再生装置のトラッ
    キング制御装置。
  2. 【請求項2】 記憶手段の所定のアドレスの記憶値をも
    とに駆動データを演算して駆動信号を出力する駆動信号
    発生手段と、前記記憶手段の出力信号と前記駆動信号発
    生手段の出力信号を切り換えて加算手段に入力する切換
    手段とを有し、前記切換手段にはID情報検出タイミン
    グ信号が入力され、光ピックアップから照射される光ビ
    ームがディスクのID情報記録部を照射するタイミング
    においては前記駆動信号発生手段の出力信号を加算手段
    に入力することを特徴とする請求項1記載の光ディスク
    記録再生装置のトラッキング制御装置。
  3. 【請求項3】 ディスクの各トラックはID情報記録部
    及び情報記録部から構成されるとともに、前記ID情報
    記録部にはトラックアドレスやセクタアドレスがプリフ
    ォーマットされてなるディスクに情報を記録再生する光
    ディスク記録再生装置であって、前記ディスクに光を照
    射するとともに前記ディスクからの反射光を受光する光
    ピックアップと、前記光ピックアップで受光された検出
    信号よりトラッキングずれに対応したトラッキング誤差
    信号を検出する検出手段と、前記トラッキング誤差信号
    を入力し前記光ピックアップから照射される光ビームが
    前記ディスクのトラックにオントラックするように光ビ
    ームのトラッキング位置を制御するトラッキング制御手
    段と、前記トラッキング誤差信号をディスク回転位置に
    対応してディスク1回転中の複数ポイントでサンプリン
    グする標本化手段と、前記標本化手段から出力されるト
    ラッキング誤差データを記憶する記憶手段と、ディスク
    1回転以上の回転における前記トラッキング誤差信号の
    平均値を演算し平均値データを出力する平均値演算手段
    と、前記平均値演算手段から出力される平均値データと
    前記トラッキング誤差データを比較する比較手段と、前
    記比較手段から出力される比較結果により前記記憶手段
    の記憶値を補正する補正手段と、前記トラッキング制御
    手段から出力されるトラッキング制御信号と前記記憶手
    段の出力信号を加算する加算手段と、前記加算手段の出
    力信号により前記光ピックアップのトラッキング変位手
    段を駆動する駆動手段と、前記光ピックアップから照射
    される光ビームがディスクのID情報記録部を照射する
    ときにID情報検出タイミング信号を出力するID情報
    検出タイミング信号発生手段とを有するとともに、前記
    比較手段は、平均値演算手段から出力される平均値デー
    タに第1の設定値を加算した第1の比較値を出力する第
    1の比較値出力手段と、前記平均値データに第2の設定
    値を加算した第2の比較値を出力する第2の比較値出力
    手段と、前記平均値データから第3の設定値を減算した
    第3の比較値を出力する第3の比較値出力手段と、前記
    平均値データから第4の設定値を減算した第4の比較値
    を出力する第4の比較値出力手段と、前記ID情報検出
    タイミング信号の信号レベルに応じて前記第1の比較値
    出力手段の出力および前記第2の比較値出力手段の出力
    を切り換えてトラッキング誤差データと比較する第1の
    比較手段と、前記ID情報検出タイミング信号の信号レ
    ベルに応じて前記第3の比較値出力手段の出力および前
    記第4の比較値出力手段の出力を切り換えてトラッキン
    グ誤差データと比較する第2の比較手段とから成ること
    を特徴とする光ディスク記録再生装置のトラッキング制
    御装置。
  4. 【請求項4】 トラックを構成する溝パラメータがID
    情報記録部と情報記録部で異なることを特徴とする請求
    項1または3記載の光ディスク記録再生装置のトラッキ
    ング制御装置。
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EP0913816A3 (en) * 1997-10-31 2000-01-12 Deutsche Thomson-Brandt Gmbh Device for reading from or writing to optical recording media
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